JP4657109B2 - Alcパネルの主面内切り込み、開口穴及び開口切欠の形成方法 - Google Patents

Alcパネルの主面内切り込み、開口穴及び開口切欠の形成方法 Download PDF

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Description

本発明は、補強鉄筋が埋設されたALCパネル(軽量気泡コンクリートパネル)に、主面(表面及び裏面)内に収まる主面内切り込み、主面内に収まる開口穴、及び、小口面の中間部の開口切欠を形成する方法に関する。
ALCパネルに開口穴又は開口切欠を形成することがある。例えば、ALCパネルを床として敷設する際には、柱と干渉する部分を切除して開口穴又は開口切欠とする必要がある。そして、このような開口穴又は開口切欠を形成する場合でも、ALCパネルに埋設されている補強鉄筋の切断を伴うことになるので、ALCパネルを所要の長さに切断する場合(特許文献1)と同様に、補強鉄筋の切断に耐えて効率的に切断できる丸鋸刃を用いることが好ましい。ルーター、ジグソー等の刃では、補強鉄筋の切断に耐えられず、効率も低いからである。
ここで、図14(a)に示すように、ALCパネル100の角部に開口切欠101を形成する場合には、ALCパネルを所要の長さに切断する場合(特許文献1)と同様に、丸鋸刃110を2つの小口面から交差進入方向へ作用させて小口切り込みを形成することのみにより、容易に形成することができる。
しかし、小口面にかからず主面(表面及び裏面)内に収まる開口穴102を形成する場合には、丸鋸刃を小口面から作用させる方法では形成することができない。開口穴102の回りのパネル部分も切ってしまうからである。また、小口面の中間部に開口切欠103を形成する場合にも、丸鋸刃をパネル小口面から作用させることのみによっては形成することができない。
そこで現行では、小口面の中間部に開口切欠103を形成するために、まず、図14(a)に示すように、丸鋸刃110を小口面から交差進入方向へ作用させて小口切り込み104を形成する作業を、小口面の長さ方向に少しずつずらしなから多数回行う。その後、多数本の小口切り込み104で弱くなったパネル部分105をハンマーで叩き割り、図14(b)に示すように、露出した補強鉄筋106をディスクグラインダー等で切断し、形成された開口切欠103の内面をヤスリで仕上げている。
特開平10−86130号公報
しかし、上記のように多数本の小口切り込み104を形成する方法では、その形成自体に工数と時間がかかる。さらに、叩き割るパネル部分105は、多数本の小口切り込み104で弱くなっているとはいえ、パネルの本体に対してパネル厚さ方向には全厚で繋がっているため、叩き割るのが難しく、また、割り面が平坦になりにくい。割り面に大きな凹凸が残ると、ヤスリによる仕上げに大変な手間がかかる。また、前記のとおり、露出した補強鉄筋106を切断するのにも手間がかかる。
そこで本願発明者は、丸鋸刃やジグソー以外にも、次のような種々の手段により開口穴又は開口切欠を形成することを試みたが、いずれもうまくはいかなかった。
(a)ワイヤーソー(一般には御影石等の加工用)
切り込み速度を100mm/分以上にすると、ワイヤーの抜け側で補強鉄筋を弾き、ALCパネルを損傷させる。
(b)電着ホイール・砥石ホイール(一般に表面研磨等の加工用)
ホイールの砥粒間にALC切粉が入り、切削できなくなる。補強鉄筋を切断する時は、切削抵抗が大きいため、切削スピードを落とさなければならない。
(c)エンドミル(一般には金属等の加工用)
切り込み速度300mm/分位で切削できるが、少数(例えば50箇所位)の開口穴を形成するだけで、刃部が磨耗し切削不可能となる。
(d)高圧水での切断(一般には鋼板・石材・食物等の加工用)
補強鉄筋を切断する時に、高圧水が補強鉄筋に当たって広がり、高圧水の抜け側でALCパネルを大きくえぐって損傷させる。
そこで、本発明の課題は、ALCパネルの主面内に収まる主面内切り込みを補強鉄筋の切断を伴いながらもALCパネルや工具をほとんど傷めることなく効率的に形成することができ、その形成時点ではパネル部分が落下せず、必要なときにパネル部分を簡単に除去することができ、もって主面内に収まる開口穴又は小口面の中間部の開口切欠を効率的に形成することができる方法を提供することにある。
(1)ALCパネルの主面内切り込みの形成方法
補強鉄筋が埋設されたALCパネルに、ALCパネルの小口面にかからず主面内に収まる主面内切り込みを形成する方法であって、
直径Dが次式の範囲にある丸鋸刃を用い、回転する前記丸鋸刃をALCパネルの切り込み形成必要箇所に一主面からパネル厚さ方向へ相対移動させ、パネル厚さの中央付近まで又はそれ以上に作用させる第一工程と、
[t/有効直径率]≦D≦[a+(L2/4a)]・・・(数1)
ここで、有効直径率は(D−丸鋸刃の軸着部の直径)/D
tはALCパネルのパネル厚さ
aはt/2
Lは主面内切り込みの長さ
回転する前記丸鋸刃をALCパネルの切り込み形成必要箇所に他主面からパネル厚さ方向へ相対移動させ、パネル厚さの中央付近まで又はそれ以上に作用させる第二工程とにより、
パネル内部に切り残し部を残した主面内切り込みを前記補強鉄筋の切断を伴って形成することを特徴とするALCパネルの主面内切り込みの形成方法。
ここで、丸鋸刃の軸着部は、丸鋸刃の中心部を回転軸に取着するための構造部であって、特定の構造に限定されないが、回転軸に固定された内フランジと、締付ボルトと、締付ボルトにより回転軸に止着される外フランジとで構成され、両フランジ間に丸鋸刃の中心部を挟着するものを例示できる。丸鋸刃のうち軸着部の直径分は切り込み能力のない無効中心部であり、それ以外が切り込み能力のある有効部である。よって、丸鋸刃の有効直径率は(D−丸鋸刃の軸着部の直径)/Dで表される。
工程又は第二工程における相対移動は、丸鋸刃の方を移動させる方が容易であるが、ALCパネルの方を移動させることもできる。第工程と第二工程は、順番に行っても良いし(順不同)、同時に行ってもよい。同時に行う場合、二つの丸鋸刃の刃先が干渉しないように、切り込みタイミングを若干ずらすとよい(ほぼ同時)。
工程又は前記第二工程において、主面内切り込みの長さによる必要に応じて、前記パネル厚さの中央付近まで又はそれ以上に作用させた状態の回転する丸鋸刃を主面平行方向へ相対移動させ、必要な長さだけ作用させることができる。この相対移動も、丸鋸刃の方を移動させる方が容易であるが、ALCパネルの方を移動させることもできる。
(2)ALCパネルの開口穴の形成方法
前記(1)及びその態様の方法により、パネル内部に前記切り残し部を残した前記主面内切り込みを開口穴の周縁辺となるように3本以上形成した後、前記主面内切り込みで囲まれたパネル部分に衝撃を与えて前記切り残し部を割り、該パネル部分を除去することにより、小口面にかからず主面内に収まる開口穴を形成することを特徴とするALCパネルの開口穴の形成方法。
前記開口穴の形状は大半が四角形なので、主面内切り込みは大半が4本であり、しかもパネル長さ方向に延びる2本とパネル幅方向に延びる2本とになることが大半である。しかし、これに限るものではなく、例えば、この4本はパネル長さ方向及びパネル幅方向とは平行しないものでもよいし、開口穴の形状を三角形又は五角形状の多角形にして、その辺数に応じた本数の主面内切り込みを形成することもできる。
(3)ALCパネルの開口切欠の形成方法
上記(1)及びその態様の方法により、パネル内部に前記切り残し部を残した前記主面内切り込みを1本形成するとともに、回転する前記丸鋸刃又は別の丸鋸刃を小口面から主面平行方向へ相対移動させ、前記主面内切り込みの両端付近まで作用させることにより2本の小口切り込みを前記補強鉄筋の切断を伴って形成した後、前記主面内切り込み及び前記小口切り込みで囲まれたパネル部分に衝撃を与えて前記切り残し部を割り、該パネル部分を除去することにより、小口面の中間部に開口切欠を形成するALCパネルの開口切欠の形成方法。
前記開口切欠の形状は大半が長方形なので、2本の小口切り込みは小口面から直角に切り込むことが大半である。しかし、これに限るものではなく、例えば、開口切欠の形状を台形にして、2本の小口切り込みを小口面から直角以外の角度で切り込むこともできる。
本発明の方法によれば、ALCパネルの主面内に収まる主面内切り込みを補強鉄筋の切断を伴いながらもALCパネルや工具をほとんど傷めることなく効率的に形成することができ、その形成時点ではパネル部分が落下せず、必要なときにパネル部分を簡単に除去することができ、もって主面内に収まる開口穴又は小口面の中間部の開口切欠を効率的に形成することができる。
補強鉄筋5が埋設されたALCパネル1に、小口面4にかからず主面2,3内に収まる主面内切り込み8を形成する方法である。直径Dが前記式(数1)の範囲にある丸鋸刃41,42を用い、回転する前記丸鋸刃41をALCパネル1の切り込み形成必要箇所に一主面2からパネル厚さ方向へ相対移動させ、パネル厚さの中央付近まで又はそれ以上に作用させる第一工程と、回転する前記丸鋸刃42をALCパネル1の切り込み形成必要箇所に他主面3からパネル厚さ方向へ相対移動させ、パネル厚さの中央付近まで又はそれ以上に作用させる第二工程とにより、パネル内部に切り残し部9を残した主面内切り込み8を前記補強鉄筋5の切断を伴って形成する。第工程又は第二工程で、主面内切り込み8の長さによる必要に応じて、前記パネル厚さの中央付近まで又はそれ以上に作用させた状態の回転する丸鋸刃41,42を主面平行方向へ相対移動させ、必要な長さだけ作用させることができる。
前記主面内切り込み8を開口穴10の周縁辺となるように3本以上形成した後、主面内切り込み8で囲まれたパネル部分11に衝撃を与えて切り残し部9を割り、該パネル部分11を除去することにより、小口面4にかからず主面2,3内に収まる開口穴10を形成する。
前記主面内切り込み8を1本形成するとともに、回転する前記丸鋸刃又は別の丸鋸刃51を小口面4から主面平行方向へ相対移動させ、主面内切り込み8の両端付近までの2本の小口切り込みを前記補強鉄筋5の切断を伴って形成した後、主面内切り込み8及び小口切り込みで囲まれたパネル部分21に衝撃を与えて切り残し部9を割り、該パネル部分21を除去することにより、小口面4の中間部に開口切欠20を形成する。
図1〜図13は本発明の実施例を示している。
[ALCパネル1]
図1及び図2に例示したALCパネル1は、その主面2,3(ここでは表面2及び裏面3)が長方形をなす一般的なものであり、補強鉄筋5が埋設されている。補強鉄筋5は、主筋と副筋とを縦横に溶接してなる二枚の枠体6を所定間隔をおいて並べ、両枠体6にスペーサ7を架け渡して溶接することにより、かご状に形成されたものである。本実施例は、このALCパネル1に主面内切り込み8を形成し、もって開口穴10と開口切欠20とを形成する方法に関するものである。
[加工装置]
図3に例示した同方法に使用する加工装置は、次の搬送装置30と、主面内切り込み装置40a,40bと、小口切り込み装置50とを備える。
搬送装置30は、パネル長さの延長方向に延びる基台31に多数の回転可能なローラ32を並設し、該ローラ32を駆動装置(図示略)により回転駆動するようにしたローラ式搬送装置である。主面内切り込み装置40aの手前部位では、丸鋸刃41,42の昇降を逃がせるように基台31が切れている。小口切り込み装置50の手前部位では、丸鋸刃51の進入を逃がせるように基台31が奥まっている。
主面内切り込み装置は、パネル長さ方向に延びる主面内切り込み8を形成する主面内切り込み装置40aと、パネル幅方向に延びる主面内切り込み8を形成する主面内切り込み装置40bとの二台を含む。いずれの主面内切り込み装置40a,40bでも、直径Dが前記式(数1)の範囲にある上下二つの丸鋸刃41,42を用いる。各丸鋸刃41,42の中心部は、軸着部44により回転軸43に交換可能に取着されている。軸着部44は、回転軸43に固定された内フランジ44aと、締付ボルト44cと、締付ボルト44cにより回転軸43に止着される外フランジ44bとで構成され、両フランジ44a,44b間に丸鋸刃41,42の中心部が挟着される。両フランジ44a,44bは例えば同径であり、締付ボルト44cの頭部直径より大きい。よって、本実施例では、軸着部44の直径(最大直径)は両フランジ44a,44bの直径で規定され、丸鋸刃41,42のうち軸着部44の直径分は切り込み能力のない無効中心部であり、それ以外が切り込み能力のある有効部である。そして、(D−丸鋸刃の軸着部の直径)/Dで表される丸鋸刃41,42の有効直径率は、本実施例では約0.8である。
次の表1に、パネル厚さtを75〜150mmの範囲で変更し、主面内切り込み8の長さLを100〜300mmの範囲で変えた場合に、前記式(数1)から算出される丸鋸刃41,42の最小直径(小数点以下2桁目を切り捨て)と最大直径(小数点以下2桁目を切り上げ)を示す。
Figure 0004657109
また、図4〜図11にそれぞれ示した7種類の丸鋸刃41,42について、各直径Dを表1に併記する。
・図4の丸鋸刃41,42は、t=100mm、L=122.5mmに適応するものであり、最小直径であると同時に最大直径である。
・図5及び図6の各丸鋸刃41,42は、t=100mm、L=150mmに適応するものである。図5の直径は、それより大きいと丸鋸刃をパネル厚さ方向に相対移動させるだけでよく、それより小さいと丸鋸刃をパネル厚さ方向だけでなく主面平行方向へも相対移動させることが必要になる、臨界直径である。図6の直径は最大直径である。
・図7及び図8の各丸鋸刃41,42は、t=100mm、L=200mmに適応するものである。図7の直径は前記と同様の臨界直径であり、図8の直径は最大直径である。
・図9、図10及び図11の各丸鋸刃41,42は、t=100mm、L=300mmに適応するものであり、図9の直径は前記と同様の臨界直径であり、図10の直径は最大直径である。図11の直径は最小直径と臨界直径との中間的な直径である。
パネル長さ方向に延びる主面内切り込み8を形成する主面内切り込み装置40aは、パネル長さ方向と平行に向けた前記上下二つの丸鋸41,42と、各丸鋸刃41,42の回転軸43、軸受45及びモータ46と、上下の各軸受45及びモータ46を支持する移動台47とを備え、さらにこの移動台47をパネル厚さ方向(上下方向)とパネル幅方向(搬送直角方向)とに駆動する駆動装置48を備えている。移動台47は、上下用を一つにまとめてもよいし(二つの丸鋸41,42が上下方向に一緒に駆動される)、上下用で二つに分離独立させてもよい(二つの丸鋸41,42が上下方向に独立して駆動される)。
パネル幅方向に延びる主面内切り込み8を形成する主面内切り込み装置40bは、前記上下二つの丸鋸41,42をパネル幅方向と平行に向けたことと、上下用で二つに分離独立した駆動装置48により二つの丸鋸41,42が上下方向に独立して駆動されること以外は、上記主面内切り込み装置40aと基本的に同様に構成されている。
次に、小口切り込み装置50では、直径が[切り込み深さ/丸鋸刃有効直径率]以上である一つの丸鋸刃51を用いる。同直径の上限は特に限定されず、スペースが許す限り大きい方が好ましい。小口切り込み装置50は、長手側の小口面4に対して直角に向けた前記丸鋸刃51と、その回転軸53、軸受55及びモータ56と、これらを支持する移動台57とを備え、さらにこの移動台57をパネル幅方向(搬送直角方向)に駆動する駆動装置(図示略)とから構成されている。丸鋸刃51の中心の高さは搬送されるALCパネル1の厚さの中央の高さに合わせてある。
その他、加工装置は、搬送されるALCパネル1の位置を検知するセンサ(図示略)と、該センサによる検知と予め設定された数値とに基づいて、主面内切り込み装置40a,40bの駆動装置48及びモータ46と、小口切り込み装置50の駆動装置及びモータ56とを制御する制御装置とを備えている。
[加工方法]
さて、前記加工装置を用いた下記方法により、前記ALCパネル1に、小口面4にかからず主面2,3内に収まる主面内切り込み8を補強鉄筋5の切断を伴って形成し、その主面内切り込み8に基づいて、小口面4にかからず主面2,3内に収まる開口穴10と、小口面4の中間部の開口切欠20とを形成する。
(1)主面内切り込み8の形成
搬送装置によりALCパネル1を搬送し、ALCパネル1の切り込み形成必要箇所が主面内切り込み装置40aの丸鋸刃41の位置にまで来たときにALCパネル1を停止させる。駆動装置48により移動台47をパネル幅方向(搬送直角方向)に移動させることにより、上側の丸鋸刃41を切り込み形成必要箇所の真上に正確に位置させる。
続いて、駆動装置48により移動台47をパネル厚さ方向(下方向)に移動させることにより、図4〜図11の各(a)に示すように、モータ46により回転する上側の丸鋸刃41をALCパネル1の切り込み形成必要箇所に一主面2からパネル厚さ方向へ移動させ、パネル厚さtの中央付近まで又はそれ以上に作用させる(第一工程)。より詳しくは、
・図5、図7、図9のように丸鋸刃41が臨界直径の場合は、主面内切り込み長さLの全体を切り込むためには、パネル厚さtの中央またはそれ以上まで作用することになる。
・また、図4、図6、図8、図10のように丸鋸刃41が最大直径の場合は、主面内切り込み長さLの全体を切り込むときに、丁度パネル厚さtの中央まで作用することになる。
・また、図11では、丸鋸刃41の直径Dに対して主面内切り込み長さLが長いので、パネル厚さの中央付近まで作用させた状態の回転する丸鋸刃41を主面平行方向へ相対移動させ(実際はALCパネル1の方を搬送装置により移動させる)、主面内切り込み長さLの全体を切り込むのに必要な長さだけ作用させる。
そして、いずれの場合でも前記直径の設定により、丸鋸刃41の軸着部44がALCパネル1の主面2に当たらないように切り込むことができ、よって主面2を損傷させることはない。
次に、駆動装置48により移動台47を反対のパネル厚さ方向(上方向)に移動させることにより、前記上側の丸鋸刃41を上方へ退避させるとともに、図4〜図11の各(b)に示すように、回転する丸鋸刃42をALCパネル1の切り込み形成必要箇所に他主面3からパネル厚さ方向へ移動させ、パネル厚さtの中央付近まで又はそれ以上に作用させる(第二工程)。図5、図7、図9と、図4、図6、図8、図10との違いは前記上側と同様であり、また、図11では、前記上側と同じく丸鋸刃41を主面平行方向へ相対移動させ(実際はALCパネル1の方を搬送装置により移動させる)、主面内切り込み長さLの全体を切り込むのに必要な長さだけ作用させる。いずれの場合でも、丸鋸刃41の軸着部44がALCパネル1の主面3に当たることはない。
前記の方法により、パネル内部に(丸鋸刃ゆえに生じる)円弧状の切り残し部9を残した主面内切り込み8を形成することができる。この形成時には、易削性のALCの切断のみならず難削性の補強鉄筋5の切断を伴うことになるが、丸鋸刃41,42は補強鉄筋5の切断に十分耐えて長寿命であり、また速度を落とす必要もなく高速で効率的に切断することができる。前記の丸鋸刃41,42の切り込み速度は、特に限定されないが、1000〜6000mm/分程度の高速で行うことが効率上好ましく、その程度の高速でも補強鉄筋5を問題なく切断でき、ALCパネル1を損傷させることもない。
さらに、移動台47を上下用で二つに分離独立させ、二つの丸鋸41,42が上下方向に独立して駆動するようにした場合には、二つの丸鋸刃41,42でほぼ同時に切り込むことにより、さらに効率を高めることができる。この場合、二つの丸鋸刃41,42の刃先が干渉しないように、切り込みタイミングを若干ずらすとよい。
図4〜図11の各(b)に横線ハッチングで示すALCの切り残し部9の合計断面積の、切り込み形成必要箇所の全断面積(両端の2点鎖線で挟まれる部分)に対する比率は、臨界直径のグループでは、
図5で約2510mm2/15000mm2=0.16
図7で約2040mm2/20000mm2=0.10
図9で約1660mm2/30000mm2=0.055である。
また、最大直径のグループでは、
図4で約3080mm2/12240mm2=0.25
図6で約4160mm2/15000mm2=0.28
図8で約6020mm2/20000mm2=0.30
図10で約9560mm2/30000mm2=0.32である。
また、丸鋸刃41を主面平行方向へ相対移動させる図11では、約3970mm2/30000mm2=0.13 である。
このように、最大直径のグループでも切り残し部9の比率は小さいが、臨界直径のグループ又はそれより小さい直径の方がさらに切り残し部9の比率が小さくなるため、次の2つの観点から好ましい。
(a)切り残し部9に補強鉄筋5がかかると該補強鉄筋5を切り残すが、切り残し部9の比率が小さいとその確率がより低くなる。
(b)次の開口穴又は開口切欠の形成時に、衝撃で切り残し部9がより割れやすく、また、より平坦に割れやすい。
一方、切り残し部9は、後述する開口穴10又は開口切欠20の形成において、パネル部分11,21をパネル本体に繋げておく作用もあるため、その作用を利用する場合には少しは存在した方が好ましい。よって、前記切り残し部9の比率が0.01〜0.40となるように、より好ましくは0.05〜0.32となるように、丸鋸刃の直径Dを設定することが好ましい。
なおここまでは、主面内切り込み装置40aによりパネル長さ方向に延びる主面内切り込み8を形成する方法を説明したが、主面内切り込み装置40bによりパネル幅方向に延びる主面内切り込み8を形成する方法も、丸鋸刃の方向が異なるだけでその他は基本的に同様である。
(2)開口穴10の形成
図12(a)に示すように、前記(1)の方法により、主面内切り込み8を四角形状の開口穴10の周縁辺となるように4本形成する。
より詳しくは、前記のとおり主面内切り込み装置40aの丸鋸刃41,42によりパネル長さ方向に延びる1本の主面内切り込み8を形成した後、駆動装置48により丸鋸刃41,42を移動台47上においてパネル幅方向に移動させた後に、その丸鋸刃41,42をALCパネル1に作用させてもう1本のパネル長さ方向に延びる主面内切り込み8を形成する。
また、主面内切り込み装置40bの丸鋸刃41,42を前記主面内切り込み装置40aと略同様にALCパネル1に作用させてパネル幅方向に延びる1本の主面内切り込み8を形成した後、装置40bをパネル長さ方向に移動させた後に、その丸鋸刃41,42をALCパネル1に作用させてもう1本のパネル幅方向に延びる主面内切り込み8を形成する(本例では、上下の丸鋸刃41,42は独立して上下駆動される。)。
その後、図12(b)に示すように、主面内切り込み8で囲まれたパネル部分11にハンマー等の工具で衝撃を与えて切り残し部9を割り、該パネル部分11を除去することにより、小口面4にかからず主面2,3内に収まる開口穴10を形成する。このとき、切り残し部9は容易に割れ、また、十分に平坦に割れるため、ヤスリによる仕上げはほとんど不要であり、必要な場合でも軽微で済む。
(3)開口切欠20の形成
図13(a)に示すように、前記(1)の方法により、主面内切り込み8を1本形成する。これとともに、図13(b)に示すように、小口切り込み装置50の回転する丸鋸刃51を駆動装置(図示略)により小口面4から主面平行方向へ移動させ、主面内切り込み8の両端付近まで作用させることにより2本の小口切り込み22を形成する。この形成時には、易削性のALCの切断のみならず難削性の補強鉄筋5の切断を伴うことになるが、丸鋸刃51は補強鉄筋5の切断に十分耐えて長寿命であり、また速度を落とす必要もなく高速で効率的に切断することができる。丸鋸刃51の切り込み速度は、特に限定されないが、1000〜6000mm/分程度の高速で行うことが効率上好ましく、その程度の高速でも補強鉄筋5を問題なく切断でき、ALCパネル1を損傷させることもない。
また、この小口切り込み22も、パネル内部に(丸鋸刃ゆえに生じる)円弧状の切り残し部23を残したものとなるが、前記のとおり、この丸鋸刃51には直径の十分に大きいものを用いることができるので、切り残し部23はごく僅かになる。
その後、図13(c)に示すように、主面内切り込み8及び小口切り込み22で囲まれたパネル部分21にハンマー等の工具で衝撃を与えて切り残し部9,23を割り、該パネル部分21を除去することにより、小口面4の中間部に開口切欠20を形成する。このときも、切り残し部9,23は容易に割れ、また、十分に平坦に割れるため、ヤスリによる仕上げはほとんど不要であり、必要な場合でも軽微で済む。
なお、前記のパネル部分11,21の除去は上記搬送装置30上で直ちに行ってもよいが、その除去したパネル部分11,21が搬送装置等を詰まらせる等の不具合を起こす可能性もある。しかるところ、本発明によれば、主面内切り込み8の形成時点では、パネル部分11,21が切り残し部9によりパネル本体に繋がっていて落下しないため、この状態をしばらくの間維持して利用し、除去が必要なとき(装置の詰まりの心配のない場所まで搬送した後等)にパネル部分11を除去することもできる。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
(1)本発明の方法は、補強鉄筋の切断を伴って主面内切り込み・小口切り込みを形成し、もって開口穴又は開口切欠を形成するものであるが、補強鉄筋の無いところを選択して又は創成して、補強鉄筋の切断を伴わずに主面内切り込み・小口切り込みを形成し、もって開口穴又は開口切欠を形成する場合に適用することもできる。
本発明の実施例で開口穴及び開口切欠を形成したALCパネルの斜視図である。 (a)はALCパネルの平面図、(b)は側面図である。 (a)は加工装置の平面図、(b)は正面図、(c)は丸鋸刃及びその軸着部の平面図である。 主面内切り込みの形成の一例を示す断面図である。 主面内切り込みの形成の別例を示す断面図である。 主面内切り込みの形成の別例を示す断面図である。 主面内切り込みの形成の別例を示す断面図である。 主面内切り込みの形成の別例を示す断面図である。 主面内切り込みの形成の別例を示す断面図である。 主面内切り込みの形成の別例を示す断面図である。 主面内切り込みの形成の別例を示す断面図である。 開口穴の形成方法を示し、(a)は4本の主面内切り込みを形成したときの斜視図、(b)は開口穴を形成したときの斜視図である。 開口切欠の形成方法を示し、(a)は小口切り込みの形成方法を示す断面図、(b)はその斜視図、(c)開口切欠を形成したときの斜視図である。 従来例で開口切欠を形成したALCパネルの斜視図である。
符号の説明
1 ALCパネル
2 一主面(表面)
3 他主面(裏面)
4 小口面
5 補強鉄筋
8 主面内切り込み
9 切り残し部
10 開口穴
11 パネル部分
20 開口切欠
21 パネル部分
22 小口切り込み
23 切り残し部
30 搬送装置
40a 主面内切り込み装置
40b 主面内切り込み装置
41 丸鋸刃
42 丸鋸刃
44 軸着部
50 小口切り込み装置

Claims (4)

  1. 補強鉄筋が埋設されたALCパネルに、ALCパネルの小口面にかからず主面内に収まる主面内切り込みを形成する方法であって、
    直径Dが次式の範囲にある丸鋸刃を用い、回転する前記丸鋸刃をALCパネルの切り込み形成必要箇所に一主面からパネル厚さ方向へ相対移動させ、パネル厚さの中央付近まで又はそれ以上に作用させる第一工程と、
    [t/有効直径率]≦D≦[a+(L2/4a)]
    ここで、有効直径率は(D−丸鋸刃の軸着部の直径)/D
    tはALCパネルのパネル厚さ
    aはt/2
    Lは主面内切り込みの長さ
    回転する前記丸鋸刃をALCパネルの切り込み形成必要箇所に他主面からパネル厚さ方向へ相対移動させ、パネル厚さの中央付近まで又はそれ以上に作用させる第二工程とにより、
    パネル内部に切り残し部を残した主面内切り込みを前記補強鉄筋の切断を伴って形成することを特徴とするALCパネルの主面内切り込みの形成方法。
  2. 前記第工程又は前記第二工程において、主面内切り込みの長さによる必要に応じて、前記パネル厚さの中央付近まで又はそれ以上に作用させた状態の回転する前記丸鋸刃を主面平行方向へ相対移動させ、必要な長さだけ作用させる請求項1記載のALCパネルの主面内切り込みの形成方法。
  3. 請求項1又は2記載の方法により、パネル内部に前記切り残し部を残した前記主面内切り込みを開口穴の周縁辺となるように3本以上形成した後、前記主面内切り込みで囲まれたパネル部分に衝撃を与えて前記切り残し部を割り、該パネル部分を除去することにより、小口面にかからず主面内に収まる開口穴を形成することを特徴とするALCパネルの開口穴の形成方法。
  4. 請求項1又は2記載の方法により、パネル内部に前記切り残し部を残した前記主面内切り込みを1本形成するとともに、回転する前記丸鋸刃又は別の丸鋸刃を小口面から主面平行方向へ相対移動させ、前記主面内切り込みの両端付近まで作用させることにより2本の小口切り込みを前記補強鉄筋の切断を伴って形成した後、前記主面内切り込み及び前記小口切り込みで囲まれたパネル部分に衝撃を与えて前記切り残し部を割り、該パネル部分を除去することにより、小口面の中間部に開口切欠を形成するALCパネルの開口切欠の形成方法。
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