JP4657071B2 - 目地用止水材及びその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は目地用止水材及びその製造方法に関し、特に生活用水や工業用水等を貯留する貯水池や浄水池、上下水道の水路等の連続するコンクリート凾体やコンクリート管、落石防止用コンクリートブロック等(以下「凾体」という)の交差する目地部を塞ぐために用いられる目地用止水材及びその製造方法に関するものである。
図4は、従来の目地用止水継手の取付状態を示した分解斜視図であり、図5は、図4で示したV−Vラインの拡大断面図である。
これらの図を参照して、目地用止水継手61は、天然ゴム等の弾性体により一体成形され、その内部に天然繊維等の応力材が埋設されている。幅方向の中央には、断面逆U字形状の凸部66が形成され、その凸部66の両側には一対のシート体65a、シート体65bが形成されている。また、シート体65a、シート体65bの各々の下面には、下方に突出し、互いに平行に配列された一対の止水突条67a、止水突条67b及び一対の止水突条68a、止水突条68bが形成されている。
使用時にあっては、対向する凾体62a、凾体62bの間に形成されている目地部63の上方を覆うように、目地用止水継手61を矢印の方向に下降させて載置する。この状態で図5の(1)に示されているように、止水突条67a、止水突条67bの間の部分のシート体65aと止水突条68a、止水突条68bの間のシート体65bの部分とを、図示しない固定具を用いて凾体62a、凾体62bの各々に対して固定する。このようにして、目地部63を目地用止水継手61によってシールする。
次に、地震等によって凾体62a、凾体62bが移動したりずれたりして、目地部63の間隔が目地用止水継手61の取付時の状態から変化した場合を想定する。この状態を示したのが図5の(2)である。この例にあっては目地部63の間隔が広がっているが、その変化を目地用止水継手61の凸部66の部分が偏平状態となって吸収することによって、目地部63からの水漏れ等が防止されている。
上記のような従来の目地用止水継手では、上述のように平面視で直線状の目地部に対しては特に問題はない。しかし、平面視において交差する目地部に対しては、上記のような従来の目地用止水継手では充分な止水性能を発揮できるとは言えない。
図6は、従来の十字形状の目地部に使用される目地用止水継手の取付状態を示した分解斜視図である。
図を参照して、4つの凾体62a〜凾体62dの各々が、平面状態において突き合わされるように配置されている。そしてこれらの凾体同士によって形成されている目地部63a〜目地部63dは、平面視において十字形状を有している。
一方、このような十字形状の目地部に対応する目地用止水継手70は、その中央部から水平方向で互いに直交する方向に伸びる第1のシート部72、第2のシート部74、第3のシート部76及び第4のシート部78とから形成されている。第1のシート部72は矩形シート形状を有し、その中央部には長手方向に伸びる断面逆U字形状の第1の凸部73が形成されている、同様に、第2のシート部74に対しては第2の凸部75が、第3のシート部76に対しては第3の凸部77が、第4のシート部78に対しては第4の凸部79が形成されている。そして、これらのシート部は、その中央部で互いに突き合わされた状態で接続されるように一体成形されている。
使用時にあっては、目地用止水継手70の中央部を目地部63a〜目地部63dの交差点上に位置するように配置すると共に、第1の凸部73、第2の凸部75、第3の凸部77及び第4の凸部79の形成方向が、目地部63a〜目地部63dの各々に対応する位置となるように凾体62a〜凾体62dの上に設置する。この状態で上述のように図示しない固定具を用いて、目地用止水継手70を凾体62に固定することによって取付が完了する。
ところが、このような目地用止水継手では、第1の凸部73、第2の凸部75、第3の凸部77及び第4の凸部79の各々の端部は、目地用止水継手70の中央部で互いに直接的に接続されている。そのため、目地部63a〜目地部63dの各々の間隔が広がるように凾体62が移動したような場合、その変化に目地用止水継手70は充分追随することができない。例えば、目地部63a及び目地部63cの間隔が広がって場合を想定する。この場合、目地用止水継手70の第1の凸部73及び第3の凸部77は容易に扁平するように変化するが、これらに直交する第2の凸部75及び第4の凸部79は、その軸方向には容易に変形しないことになる。すなわち、第1の凸部73及び第3の凸部77の中央部の接続部分は、目地が大きく開いた場合には十分に変形できないことを意味する。そのため、目地用止水継手70のシール性が低下して、目地部からの水漏れ等が生じてしまう虞がある。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、凾体の交差する目地部に対しても止水性能が低下しない目地用止水継手を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、凾体において交差する目地部を塞ぐ目地用止水材であって、可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、第1の水平方向と、第1の水平方向と直交する第2の水平方向とに少なくとも伸長できるように折り畳まれた伸長部と、可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、第1の水平方向へと延びると共に、その一方端部が伸長部に接続され、第2の水平方向へと少なくとも伸長できる第1シート部と、可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、第1の水平方向と反対方向に延びると共に、その一方端部が伸長部に接続され、第2の水平方向へと少なくとも伸長できる第2シート部と、可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、第2の水平方向へと延びると共に、その一方端部が伸長部に接続され、第1の水平方向へと少なくとも伸長できる第3シート部とを備え、第1シート部、第2シート部及び第3シート部の各々は、平面視においてほぼ矩形シート形状を有し、各々の中央部に各々の長手方向に延びる断面U字形に撓んだ屈曲部が形成され、第1シート部、第2シート部及び第3シート部の各々と、伸長部とは、一枚のシート体から一体的に形成されるものである。
このように構成すると、T字形に交差する目地部の間隔の変化に追従して伸長部が変形する。又、伸長部と、第1から第3の各シート部とが一体成形される。
請求項2記載の発明は凾体において交差する目地部を塞ぐ目地用止水材であって、可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、第1の水平方向と、第1の水平方向と直交する第2の水平方向とに少なくとも伸長できるように折り畳まれた伸長部と、可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、第1の水平方向へと延びると共に、その一方端部が伸長部に接続され、第2の水平方向へと少なくとも伸長できる第1シート部と、可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、第1の水平方向と反対方向に延びると共に、その一方端部が伸長部に接続され、第2の水平方向へと少なくとも伸長できる第2シート部と、可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、第2の水平方向へと延びると共に、その一方端部が伸長部に接続され、第1の水平方向へと少なくとも伸長できる第3シート部と、可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、第2の水平方向と反対方向へと延びると共に、その一方端部が伸長部に接続され、第1の水平方向へと少なくとも伸長できる第4シート部とを備え、第1シート部、第2シート部、第3シート部及び第4シート部の各々は、平面視においてほぼ矩形シート形状を有し、各々の中央部に各々の長手方向に延びる断面U字形に撓んだ屈曲部が形成され、第1シート部、第2シート部、第3シート部及び第4シート部の各々と、伸長部とは、一枚のシート体から一体的に形成されるものである。
このように構成すると、十字形に交差する目地部の間隔の変化に追従して伸長部が変形する。又、伸長部と、第1から第4の各シート部とが一体成形される。
請求項記載の発明は、凾体において交差する目地部を塞ぐ目地用止水材の製造方法であって、可撓性と水密性とを有する材料よりなる一枚のシート体を用意し、シート体において第1の水平方向に延びる帯状の第1領域を、シート体が第1の水平方向と直交する第2の水平方向へと少なくとも伸長できるように撓ませる第1工程と、第1領域から第2の水平方向に延びる帯状の第2領域を、シート体が第1の水平方向へと少なくとも伸長できるように撓ませると共に、第1領域と第2領域との接続部分の近傍における第1領域の一部を、シート体が第1の水平方向へと少なくとも伸長できるように折り畳む第2工程とを備えたものである。
このように構成すると、一枚のシート体によって、第1の水平方向及び第2の水平方向のいずれの方向にも伸長自在な例えばT字形目地用の止水材が形成される。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明の構成において、第2工程は、第1領域から第2の水平方向と反対方向に延びる帯状の第3領域を、シート体が第1の水平方向へと少なくとも伸長できるように撓ませると共に、第1領域と第3領域との接続部分の近傍における第1領域の一部を、シート体が第1の水平方向へと少なくとも伸長できるように折り畳む工程を更に含むものである。
このように構成すると、一枚のシート体によって、第1の水平方向及び第2の水平方向のいずれの方向にも伸長自在な十字形目地用の止水材が形成される。
請求項記載の発明は凾体において交差する目地部を塞ぐ目地用止水材であって、可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、第1の水平方向と、第1の水平方向と直交する第2の水平方向とに少なくとも伸長できるように折り畳まれた伸長部と、可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、第1の水平方向へと延びると共に、その一方端部が伸長部に接続され、第2の水平方向へと少なくとも伸長できる第1シート部と、可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、第1の水平方向と反対方向に延びると共に、その一方端部が伸長部に接続され、第2の水平方向へと少なくとも伸長できる第2シート部と、可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、第2の水平方向へと延びると共に、その一方端部が伸長部に接続され、第1の水平方向へと少なくとも伸長できる第3シート部とを備え、第1シート部、第2シート部、第3シート部及び伸長部の各々は、平面視においてほぼ矩形形状を有すると共に、これらは一枚のシート体から一体的に形成され、第1シート部は、伸長部の一辺の中央からその長手方向に延びる帯状の第1領域が第2の水平方向に折り畳まれ、第2シート部は、伸長部の他の一辺の中央からその長手方向に延びる帯状の第2領域が第2の水平方向に折り畳まれ、第3シート部は、伸長部の更に他の一辺の中央からその長手方向に延びる帯状の第3領域が第1の水平方向とは反対方向に折り畳まれ、伸長部は、その中央から外方に延びると共に第1領域から第3領域の各々に接続するT字形状領域が、第1シート部から第3シート部の各々の折り畳まれた部分に連続した態様でその外方領域が折り畳まれると共に、その中央領域及び近傍が平坦化するように折り畳まれるものである。
このように構成すると、T字形に交差する目地部の間隔の変化に追従して伸長部が変形する。又、伸長部と、第1から第3の各シート部とが、一体化されると共に平坦な形体に成形される。
請求項記載の発明は凾体において交差する目地部を塞ぐ目地用止水材であって、可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、第1の水平方向と、第1の水平方向と直交する第2の水平方向とに少なくとも伸長できるように折り畳まれた伸長部と、可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、第1の水平方向へと延びると共に、その一方端部が伸長部に接続され、第2の水平方向へと少なくとも伸長できる第1シート部と、可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、第1の水平方向と反対方向に延びると共に、その一方端部が伸長部に接続され、第2の水平方向へと少なくとも伸長できる第2シート部と、可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、第2の水平方向へと延びると共に、その一方端部が伸長部に接続され、第1の水平方向へと少なくとも伸長できる第3シート部と、可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、第2の水平方向と反対方向へと延びると共に、その一方端部が伸長部に接続され、第1の水平方向へと少なくとも伸長できる第4シート部とを備え、第1シート部、第2シート部、第3シート部、第4シート部及び伸長部の各々は、平面視においてほぼ矩形形状を有すると共に、これらは一枚のシート体から一体的に形成され、第1シート部は、伸長部の一辺の中央からその長手方向に延びる帯状の第1領域が第2の水平方向に折り畳まれ、第2シート部は、伸長部の他の一辺の中央からその長手方向に延びる帯状の第2領域が第2の水平方向に折り畳まれ、第3シート部は、伸長部の更に他の一辺の中央からその長手方向に延びる帯状の第3領域が第1の水平方向とは反対方向に折り畳まれ、第4シート部は、伸長部の更に他の一辺の中央からその長手方向に延びる帯状の第4領域が第1の水平方向とは反対方向に折り畳まれ、伸長部は、その中央から外方に延びると共に第1領域から第4領域の各々に接続する十字形状領域が、第1シート部から第4シート部の各々の折り畳まれた部分に連続した態様でその外方領域が折り畳まれると共に、その中央領域及び近傍が平坦化するように折り畳まれるものである。
このように構成すると、十字形に交差する目地部の間隔の変化に追従して伸長部が変形する。又、伸長部と、第1から第4の各シート部とが、一体化されると共に平坦な形体に成形される。
請求項記載の発明は凾体において交差する目地部を塞ぐ目地用止水材であって、可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、第1の水平方向と、第1の水平方向と直交する第2の水平方向とに少なくとも伸長できるように折り畳まれた伸長部と、可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、第1の水平方向へと延びると共に、その一方端部が伸長部に接続され、第2の水平方向へと少なくとも伸長できる第1シート部と、可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、第1の水平方向と反対方向に延びると共に、その一方端部が伸長部に接続され、第2の水平方向へと少なくとも伸長できる第2シート部と、可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、第2の水平方向へと延びると共に、その一方端部が伸長部に接続され、第1の水平方向へと少なくとも伸長できる第3シート部と、可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、第2の水平方向と反対方向へと延びると共に、その一方端部が伸長部に接続され、第1の水平方向へと少なくとも伸長できる第4シート部とを備え、第1シート部、第2シート部、第3シート部、第4シート部及び伸長部の各々は、平面視においてほぼ矩形形状を有すると共に、これらは一枚のシート体から一体的に形成され、第1シート部は、伸長部の一辺の中央からその長手方向に延びる帯状の第1領域が第2の水平方向に折り畳まれ、第2シート部は、伸長部の他の一辺の中央からその長手方向に延びる帯状の第2領域が第2の水平方向に折り畳まれ、第3シート部は、伸長部の更に他の一辺の中央からその長手方向に延びる帯状の第3領域が第1の水平方向に折り畳まれ、第4シート部は、伸長部の更に他の一辺の中央からその長手方向に延びる帯状の第4領域が第1の水平方向とは反対方向に折り畳まれ、伸長部は、その中央から外方に延びると共に第1領域から第4領域の各々に接続する十字形状領域が、第1シート部から第4シート部の各々の折り畳まれた部分に連続した態様でその外方領域が折り畳まれると共に、その中央領域及び近傍が平坦化するように折り畳まれるものである。
このように構成すると、十字形に交差する目地部の間隔の変化に追従して伸長部が変形する。又、伸長部と、第1から第4の各シート部とが、一体化されると共に平坦な形体に成形される。更に、伸長部の第3シート部側の折り畳み厚さが第2シート部側の折り畳み厚さより小さくなる。
請求項記載の発明は、凾体において交差する目地部を塞ぐ目地用止水材の製造方法であって、可撓性と水密性とを有する材料よりなる一枚のシート体を用意し、シート体において矩形形状の中央部における一辺の中央から第1の水平方向に延びる帯状の第1領域と中央部の他の一辺の中央から第1の水平方向とは反対方向に延びる帯状の第2領域とを、第1の水平方向と直交する第2の水平方向に伸長できるように折り畳み、中央部の更に他の一辺の中央から第2の水平方向に延びる帯状の第3領域を、第1の水平方向に伸長できるように折り畳む第1工程と、中央部における、その中央から外方に延びると共に第1領域から第3領域の各々に接続するT字形状領域を、第1領域から第3領域の各々の折り畳まれた部分に連続した態様でその外方領域を折り畳むと共に、その中央領域及び近傍を平坦化するように折り畳む第2工程とを備えたものである。
このように構成すると、一枚のシート体によって、第1の水平方向及び第2の水平方向のいずれの方向にも伸長自在な、例えば、T字形目地用の止水材が、平坦な形体に成形される。
請求項記載の発明は、凾体において交差する目地部を塞ぐ目地用止水材の製造方法であって、可撓性と水密性とを有する材料よりなる一枚のシート体を用意し、シート体において矩形形状の中央部における一辺の中央から第1の水平方向に延びる帯状の第1領域と中央部の他の一辺の中央から第1の水平方向とは反対方向に延びる帯状の第2領域とを、第1の水平方向と直交する第2の水平方向に伸長できるように折り畳み、中央部の更に他の一辺の中央から第2の水平方向に延びる帯状の第3領域と、中央部の更に他の一辺の中央から第2の水平方向とは反対方向に延びる帯状の第4領域とを、第1の水平方向に伸長できるように折り畳む第1工程と、中央部における、その中央から外方に延びると共に第1領域から第4領域の各々に接続する十字形状領域を、第1領域から第4領域の各々の折り畳まれた部分に連続した態様でその外方領域を折り畳むと共に、その中央領域及び近傍を平坦化するように折り畳む第2工程とを備えたものである。
このように構成すると、一枚のシート体によって、第1の水平方向及び第2の水平方向の何れの方向にも伸長自在な十字形の目地用の止水材が、平坦な形体に成形される。
以上説明したように、請求項1記載の発明は、T字形に交差する目地部の間隔の変化に追従して伸長部が変形するため、地震等で凾体の位置がずれても、T字形に交差する目地部の止水性能を維持することが可能となる。又、伸長部と、第1から第3の各シート部とが一体成形されるため、止水材全体の止水性能が向上すると共に、T字形に交差した目地部を効率的に止水することが可能となる。
請求項2記載の発明は十字形に交差する目地部の間隔の変化に追従して伸長部が変形するため、地震等で凾体の位置がずれても、十字形に交差する目地部の止水性能を維持することが可能となる。又、伸長部と、第1から第4の各シート部とが一体成形されるため、止水材全体の止水性能が向上すると共に、十字形に交差した目地部を効率的に止水することが可能となる。
請求項記載の発明は、一枚のシート体によって、第1の水平方向及び第2の水平方向のいずれの方向にも伸長自在な例えばT字形目地用の止水材が形成されるため、目地用止水材の製造を効率的に行うことが可能となる。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明の効果に加えて、一枚のシート体によって、第1の水平方向及び第2の水平方向のいずれの方向にも伸長自在な十字形目地用の止水材が形成されるため、十字形の目地部に対応した目地用止水材を効率的に製造することが可能となる。
請求項記載の発明は、T字形に交差する目地部の間隔の変化に追従して伸長部が変形するため、地震等で凾体の位置がずれても、T字形に交差する目地部の止水性能を維持することが可能となる。又、伸長部と、第1から第3の各シート部とが一体成形されるため、止水材全体の止水性能が向上すると共に、T字形に交差した目地部を効率的に止水することが可能となる。更に、全体が平坦な形体に成形されるため、シート体の突起を抑えて水流等に対する抵抗が低減される。このため、溝のない目地部に対しても使用可能となる。
請求項記載の発明は、十字形に交差する目地部の間隔の変化に追従して伸長部が変形するため、地震等で凾体の位置がずれても、十字形に交差する目地部の止水性能を維持することが可能となる。又、伸長部と、第1から第4の各シート部とが一体成形されるため、止水材全体の止水性能が向上すると共に、十字形に交差した目地部を効率的に止水することが可能となる。更に、全体が平坦な形体に成形されるため、シート体の突起を抑えて水流等に対する抵抗が低減される。このため、溝のない目地部に対しても使用可能となる。
請求項記載の発明は、十字形に交差する目地部の間隔の変化に追従して伸長部が変形するため、地震等で凾体の位置がずれても、十字形に交差する目地部の止水性能を維持することが可能となる。又、伸長部と、第1から第4の各シート部とが一体成形されるため、止水材全体の止水性能が向上すると共に、十字形に交差した目地部を効率的に止水することが可能となる。更に、全体が平坦な形体に成形されるため、シート体の突起を抑えて水流等に対する抵抗が低減される。このため、溝のない目地部に対しても使用可能となる。更に、伸長部の第3シート部側の折り畳み厚さが第2シート部側の折り畳み厚さより小さくなるため、水流等に対する抵抗がより低減される。
請求項記載の発明は、一枚のシート体によって、第1の水平方向及び第2の水平方向のいずれの方向にも伸長自在な、例えば、T字形目地用の止水材が形成されるため、目地用止水材の製造を効率的に行うことが可能となると共に、平坦な形体に成形されるため、シート体の突起を抑えて水流等に対する抵抗が低減される。
請求項記載の発明は、一枚のシート体によって、第1の水平方向及び第2の水平方向のいずれの方向にも伸長自在な十字形目地用の止水材が形成されるため、目地用止水材の製造を効率的に行うことが可能となると共に、平坦な形体に成形されるため、シート体の突起を抑えて水流等に対する抵抗が低減される。
図1は、この発明の第1の実施の形態による目地用止水材の取付状態を示した分解斜視図である。
図を参照して、4つの凾体30a〜30dが平面状態において突き合わされせた状態で配置され、これらの凾体30a〜30dによって平面視十字形状の目地部29a〜29dが形成されている。
一方、この実施の形態による目地用止水材10は、ゴム等の可撓性と水密性とを有する一枚のシート形状の材料により平面視十字形状に一体成形され、第1の水平方向と、第1の水平方向と直交する第2の水平方向とに少なくとも伸長できるように折り畳まれた伸長部16と、第1の水平方向へと延びると共にその一方端部が伸長部16に接続された第1シート部11と、第1の水平方向と反対方向へと延びると共にその一方端部が伸長部16に接続された第2シート部12と、第2の水平方向へと延びると共にその一方端部が伸長部16に接続された第3シート部13と、第2の水平方向と反対方向へと延びると共にその一方端部が伸長部16に接続された第4シート部14とを備えている。第1シート部11、第2シート部12、第3シート部13及び第4シート部14の各々は、平面視においてほぼ矩形シート形状を有し、各々のほぼ中央部には、各々の長手方向に延びる断面逆U字形に撓んだ屈曲部17a〜17dの各々が形成されている。したがって、第1シート部11及び第2シート部12の各々は、第2の水平方向(各々の短辺方向)へと少なくとも伸長することが可能であり、第3シート部13及び第4シート部14の各々は、第1の水平方向(各々の短辺方向)へと少なくとも伸長することが可能である。
尚、第2シート部12の屈曲部17bに接続された一対の平面部18a及び18bの各々の下面には、下方に突出し、互いに平行に配置された一対の止水突条25a、25b及び一対の止水突条26a、26bが形成されているが、これらは、従来例(図4〜図6)で示した目地用止水継手におけるものと同様のものである。また、第1シート部11、第3シート部13及び第4シート部14についても、第2シート部12と同様に止水突条が形成されている。
このように形成された目地用止水材10の凾体30a〜30dへの取付け時にあっては、図に示すように、伸長部16を目地部29a〜29dの交差点上に位置するに配置すると共に、各シート部における屈曲部17a〜17dの各々が、目地部29a〜29dの各々に対応するように、目地用止水材10を凾体30a〜30dの外面上に設置する。そして、図示しない固定具を用いて目地用止水材10を凾体30a〜30dに固定することによって、取付けが完了する。
図2は、図1で示した目地用止水材の製造過程を示した概略工程図である。
まず、図2の(1)を参照して、例えばゴム等の可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなる一枚のシート体20を用意する。尚、この実施の形態においては、シート体20は、平面視十字形状に形成されているが、シート体20の形状は特に限定されるものではなく、取付ける目地部の形状等に応じて、シート体20を他の形状に形成しても良い。そして、シート体20において第1の水平方向(図における右上がり方向)に延びる帯状の第1領域21(二点鎖線で示した部分)を、シート体20が第1の水平方向と直交する第2の水平方向(図における右下がり方向)へと少なくとも伸長できるように上方へと撓ませて、図2の(2)に示した状態とする。
次に、図2の(2)の状態から、第1領域21の長手方向のほぼ中央から第2の方向へと延びる帯状の第2領域22(二点鎖線で示した部分)を、シート体20が第1の水平方向へと少なくとも伸長できるように上方に撓ませると共に、第1領域21と第2領域22との接続部分の近傍における第1領域21の一部を、シート体20が第1の水平方向へと少なくとも伸長できるように折り畳む。また、第1領域21の長手方向のほぼ中央から第2の方向と反対方向へと延びる帯状の第3領域23(二点鎖線で示した部分)を、シート体20が第1の水平方向へと少なくとも伸長できるように上方に撓ませると共に、第1領域21と第3領域23との接続部分の近傍における第1領域21の一部を、シート体20が第1の水平方向へと少なくとも伸長できるように折り畳む。
すると、図2の(3)に示すように、第1領域21の中央部分と、第2領域22及び第3領域23の各々の第1領域21側の一部とによって構成された伸長部16と、伸長部16に各々の一方端部が接続され平面視十字状に延びる第1シート部11、第2シート部12、第3シート部13及び第4シート部14とを備えた目地用止水材10の製造が完了する。尚、シート体20における第1領域21の部分が目地用止水材10の屈曲部17a及び17bに対応し、第2領域22の部分が屈曲部17cに対応し、第3領域23の部分が屈曲部17dに対応している。
このような製造方法によれば、一枚のシート体20によって、第1の水平方向及び第1の水平方向と直交する第2の水平方向のいずれの方向にも伸長自在な目地用止水材10が形成されるため、十字形の目地部に対応した目地用止水材10を効率的に製造することが可能である。
図3は、図1で示した目地用止水材の変形動作を模式的に示した平面図である。
まず、図3の(1)を参照して、目地用止水材10が、十字形状の目地部29a〜29dを塞ぐように凾体30a〜30dに取り付けられている。この状態から、例えば地震等によって、凾体30a及び30dの各々と凾体30b及び30cの各々とが、図の矢印で示したように、互いに引き離される方向に移動した場合を想定する。
図3の(2)を参照して、凾体30a〜30dの各々が移動した結果、目地部29a及び29bの間隔が広がっている。このとき、屈曲部17a及び屈曲部17bは扁平状態に変形することによって図における左右方向に伸長することができ、伸長部16はいずれの水平方向にも伸長することができるため、第1シート部11及び第2シート部12と伸長部16とは、目地部29a及び29bの間隔の変化を吸収する。
尚、ここでは、目地部29a及び29bが開いた場合について説明したが、目地部29c及び29dが図3の(1)の状態から上下方向に広がった場合についても同様である。すなわち、屈曲部17c及び17dは扁平状態に変形することによって図における上下方向に伸長することができ、伸長部16はいずれの水平方向へも伸長することができるため、第3シート部13及び第4シート部14と伸長部16とは、目地部29c及び29dの間隔の変化を吸収することになる。
以上のように、この実施の形態による目地用止水材10は、十字形に交差する目地部29a〜29dの間隔の変化に追従していずれの水平方向へも変形することができるため、地震等で凾体30a〜30dの位置がずれても、十字形に交差する目地部の止水性能を維持することが可能となる。また、この実施の形態による目地用止水材10は、伸長部16、第1シート部11、第2シート部12、第3シート部13及び第4シート部14が一枚のシート体によって一体成形されているため、目地用止水材10全体の止水性能が向上すると共に、十字形に交差した目地部を効率的に止水することが可能となる。
尚、上記の第1の実施の形態では、十字形状の目地部を対象としているが、T字形状の目地部に対しても同様に適用することが可能である。この場合、上記の第1の実施の形態に対応する伸長部と、第1シート部、第2シート部及び第3シート部とからなる目地用止水材を構成すれば良い。
また、上記の第1の実施の形態では、各シート部は平面視において矩形シート形状を有しているが、矩形以外の形状に形成しても良い。
更に、上記の第1の実施の形態では、各シート部の屈曲部は断面逆U字形に突出するように形成されているが、各シート部が所定の水平方向へと少なくとも伸長することができるように構成されていれば、例えば、屈曲部を他の断面形状を有するように撓ませて形成したり、各シート部を折り畳んだりしても良い。
更に、上記の第1の実施の形態では、各シート部における屈曲部の各々と伸長部とは、凾体の外方側へと突出するように形成されているが、凾体の目地部の形状によっては、屈曲部及び伸長部の一部または全部を目地部の内方側に突出するように形成しても良い。
更に、上記の第1の実施の形態では、目地用止水材を構成する材料としてゴムを用いているが、可撓性と水密性とを有するものであれば、合成樹脂等の他の材料を用いたり、当該特性を有する材料とゴムとを組み合わせても良い。また、ゴムの種類は特に限られず、天然ゴム及び合成ゴムのいずれを用いても良いことは言うまでもない。
更に、上記の第1の実施の形態において、目地用止水材の材料として、例えば網目状やシート状の金属等の保形性を有する基材が埋設されたシート体を用いても良い。
更に、上記の第1の実施の形態では、貯水池等に用いられるコンクリート凾体の底面や壁面の目地部の止水を対象としているが、落石防止用のコンクリートブロック等の壁面の目地部を対象として、土砂等の侵入を防止するように用いても良いことは言うまでもない。
更に、上記の第1の実施の形態では、各シート部と伸長部とが一枚のシート体から一体的に成形されているが、これらを別個に形成して接続することによって目地用止水材を構成しても良い。
図7は、この発明の第2の実施の形態による目地用止水材の取付状態を示した分解斜視図であり、図8は、図7で示した目地用止水材31を、紙面を貫く方向の裏面側から見た斜視図である。
図を参照して、4つの函体30a〜30dが平面状態において突き合わされた状態で配置され、これらの函体30a〜30dによって平面視十字形状の目地部29a〜29dが形成されている。
一方、この実施の形態による目地用止水材31は、ゴム等の可撓性と水密性とを有する一枚のシート形状の材料により平面視十字形状に一体成形される。この目地用止水材31は、図中に一点鎖線により示すように境界線37a、37b、37c及び37dにより囲まれ、第1の水平方向Aと、第1の水平方向Aと直交する第2の水平方向Bとに少なくとも伸長できるように折り畳まれた伸長部36と、この伸長部36から境界線37aを越えて第1の水平方向Aへと延びる第1シート部32と、境界線37bを越えて第1の水平方向Aと反対方向へと延びる第2シート部33と、境界線37cを越えて第2の水平方向Bへと延びる第3シート部34と、境界線37dを越えて第2の水平方向Bと反対方向へと延びる第4シート部35とから形成されている。ここで、第1シート部32、第2シート部33、第3シート部34、第4シート部35及び伸長部36の各々は、平面視においてほぼ矩形シート形状を有している。
そして、第1シート部32の中央には、境界線37aから外方に延びる折畳部38aが形成され、第2シート部33の中央には、境界線37bから外方に延びる折畳部38bが形成され、第3シート部34の中央には、境界線37cから外方に延びる折畳部38cが形成され、第4シート部35の中央には、境界線37dから外方に延びる折畳部38dが形成されている。更に、折畳部38a〜38dは、各々境界線37a〜37dにおいて、伸長部36の外方の折り畳まれた部分と連続した態様にて接続されており、これら外方の折り畳まれた部分が交差する伸長部36の中央領域及び近傍は、平坦化するように折り畳まれている。
したがって、第1シート部32及び第2シート部33の各々は、第2の水平方向Bへと少なくとも伸長することが可能であり、第3シート部34及び第4シート部35の各々は、第1の水平方向Aへと少なくとも伸長することが可能であり、また、伸長部36は第1の水平方向A及び第2の水平方向Bのいずれへも伸長することが可能である。このように、この実施の形態における目地用止水材31は、第1の実施の形態における目地用止水材10と同様に伸長することができるが、その形状は異なり、全体がほぼ平坦に形成されている。
また、図8を参照して、目地用止水材31の裏側も図7に示した表面と同様にほぼ平坦に形成されている。
尚、図には示していないが、第1の実施の形態において図1に示した目地用止水材10の下面に形成された一対の止水突条25a、25b及び一対の止水突条26a、26bが、この実施の形態における図7及び図8の目地用止水材31にも形成されているものとする。
このように形成された目地用止水材31の函体30a〜30dへの取り付け時にあっては、図に示すように、伸長部36を目地部29a〜29dの交差点上に位置するように配置すると共に、各シート部における折畳部38a〜38dの各々が、目地部29a〜29dの各々に対応するように、目地用止水材31を函体30a〜30dの外面上に設置する。そして、図示しない固定具を用いて目地用止水材31を函体30a〜30dに固定することによって、取り付けが完了する。
このように、図7及び図8に示したこの実施の形態の目地用止水材31は、平坦に形成されるため、函体30a〜30dに取り付けた際に、水流に対する抵抗が低減されると共に、溝のない目地部に対してもほぼ平坦な形態に設置される。
図9は、図7で示した目地用止水材31の製造工程を示した概略斜視図である。
先ず、図9の(1)を参照して、例えばゴム等の可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなる一枚のシート体40を用意する。尚、この実施の形態においては、シート体40の形状は平面視十字形状に形成されているが、この形状は特に限定されるものではなく、取り付ける目地部の形状等に応じて、シート体40を他の形状に形成しても良い。ここで、シート体40は、中央に一点鎖線で示す境界線37a〜37dで囲まれた矩形形状の領域を有している。この中央部の領域は、図7に示した伸長部36に相当する領域(図7の伸長部36を展開した領域)であり、ここでは説明の便宜上、この領域も伸長部36と呼ぶことにする。そして、この伸長部36に対して、境界線37aを越えて外方に延びる方向(第1の水平方向A)には第1シート部32が繋がり、境界線37bを越えて外方に延びる方向(第1の水平方向Aと反対方向)には第2シート部33が繋がり、境界線37cを越えて外方に延びる方向(第2の水平方向B)には第3シート部34が繋がり、また、境界線37dを越えて外方に延びる方向(第2の水平方向Bと反対方向)には第4シート部35が繋がっている。
この(1)の状態から、シート体40は、実線で示した山折り線47a〜47cに沿って山折りに折り畳まれると共に、二点鎖線で示した谷折り線48a〜48eに沿って谷折りに折り畳まれる。
続いて、図9の(2)を参照して、第1シート部32の帯状の領域、すなわち、山折り線47aと谷折り線48aとで挟まれた第1領域41は第2の水平方向Bに折り畳まれていく。同様に、第2シート部33内で山折り線47bと谷折り線48bとで挟まれた第2領域42は第2の水平方向Bに折り畳まれ、第3シート部34内で山折り線47cと谷折り線48cとで挟まれた第3領域43は第1の水平方向Aと反対の方向に折り畳まれ、また、第4シート部35内で山折り線47dと谷折り線48dとで挟まれた第4領域44は第1の水平方向Aと反対の方向に折り畳まれていく。そして、これらと共に、これら第1領域41〜第4領域44の各々と接続される伸長部36の十字形状領域も平坦化するように折り畳まれる。すなわち、山折り線47a〜47b、及び、谷折り線48a〜48bにより囲まれた十字形状領域の外方領域が、第1領域41〜第4領域44の各々と連続した態様にて折り畳まれ、更に、山折り線47c及び谷折り線48c〜48eで囲まれた十字形状領域の中央領域及びその近傍も平坦化するように折り畳まれる。
次に、図9の(3)を参照して、第1シート部32では、第1領域41が第2の水平方向Bに折り返されて、折畳部38aが形成される直前の段階が示されている。同様に、第2シート部33では、第2領域42が第2の水平方向Bに折り返されて折畳部38bが形成され、第3シート部34では、第3領域43が第1の水平方向Aの反対方向に折り返されて折畳部38cが形成され、また、第4シート部35では、第4領域44が第1の水平方向Aと反対方向に折り返されて折畳部38dが形成される直前の段階が示されている。このように第1領域41〜第4領域44を折り畳んで折畳部38a〜38dを形成する第1工程と、これら折畳部38a〜38dに連続した伸長部36の十字形状領域の外方領域と、山折り線47c及び谷折り線48c〜48eに沿って折り畳まれる伸長部36の十字形状領域の中央領域及び近傍とを平坦化するように折り畳む第2工程とにより、目地用止水材31の製造は完了する。
このような製造方法によれば、一枚のシート体40によって、第1の水平方向A及び第1の水平方向Aと直交する第2の水平方向Bのいずれの方向にも伸長自在な目地用止水材31が形成されるため、十字形の目地部に対応した目地用止水材31を効率的に製造することが可能である。
図10は、図7で示したX−Xラインから見た拡大断面図である。
図10の(1)を参照して、伸長部36は、多層に折り重なった中央領域及び近傍“X”と、その外方領域50a〜50fとから形成されている。ここで、外方領域50a〜50cは第3シート部34へ連続した態様で繋がり、また、外方領域50d〜50fは第4シート部35へ連続した態様で繋がっている。
図10の(2)は、目地用止水材31が、第3シート部34の延びる第2の水平方向Bと、第4シート部35の延びる第2の水平方向Bと反対方向とに引き離す力が働いたときの伸長部36の様子を示している。そして、この伸長部36は、中央領域及びその近傍“X”における折り重なりの部分が延びたり、又は、反り返ることにより、これら力の働く2方向へ伸長している。
尚、ここでは、第3シート部34及び第4シート部35の延びる方向への伸長変化、すなわち、目地部29a及び29bが開く場合について示したが、目地部29c及び29dが開く場合についても同様である。このように、中央領域及びその近傍“X”の折り重なり部分が延ばされて、図10の(2)に示したシート体40の状態に近づくように変形することによって、伸長部36はいずれの水平方向へも伸長でき、目地部の間隔の変化を吸収することが可能となる。
以上のように、この実施の形態による目地用止水材31は、第1の実施の形態に示した目地用止水材10と同様に、十字形に交差する目地部29a〜29dの間隔の変化に追従していずれの水平方向へも変形することができる。また、一枚のシート体によって一体成形されているため、目地用止水材31全体の止水性能が向上すると共に、十字形に交差した目地部を効率的に止水することが可能となる。そして、これに加えて、この第2の実施の形態では、第1の実施の形態とは異なり、目地用止水材を平坦に形成することができるため、折り畳みによる突起を最小限に抑えて水流等に対する抵抗が低減される。この効果について、以下に、図11及び図12を用いて説明する。
図11は、溝部を有する目地部に第1の実施の形態の目地用止水材10を適用した場合の断面図である。
図を参照して、函体30e及び30fから構成される溝部52を有する目地部に対しては、第1の実施の形態で示した目地用止水材10の屈曲部17eを溝部52内に収めるように用いることにより、表面の突起をなくし、平坦化させている。しかし、溝部52を有しない目地部に対しては、逆U字状の屈曲部を目地部とは逆側に突起させて配置するしかなく、平坦化は不可能である。
図12は、溝部を有しない目地部に第2の実施の形態の目地用止水材31を適用した場合の断面図である。
図を参照して、函体30g及び30hから構成される目地部に対して、第2の実施の形態で示した目地用止水材31が設置されている。このように、第2の実施の形態によれば、目地部に溝がない場合においても、折畳部38eはほぼ平坦に形成されているため、突起が表面に突き出すことなく、水流等に対する抵抗が低減される。
図13は、この発明の第3の実施の形態による目地用止水材81の取付状態を示した分解斜視図である。尚、ここでは、第2の実施の形態との相違点を中心に説明を行う。
図を参照して、目地用止水材81は、中央部の伸長部86から第1の水平方向Aに第1シート部82が、第1の水平方向Aと反対方向に第2シート部83が、第2の水平方向Bに第3シート部84が、また、第2の水平方向Bと反対方向に第4シート部85が延びるように形成されている。この実施の形態の目地用止水材81は、全体が平坦に形成されており、第2の実施の形態において示した目地用止水材31と殆ど同じであるが、第3シート部84における折畳部87cの折り畳まれる方向が異なっている。すなわち、第2の実施の形態の目地用止水材31における第3シート部34の折畳部38cが、第1の水平方向Aと反対方向に折り畳まれていたのに対して、この実施の形態の目地用止水材81における第3シート部84の折畳部87cは、第1の水平方向Aに折り畳まれている。
このように、この実施の形態によると、第1シート部82の折畳部87aと第3シート部84の折畳部87cとの延長部分が重なる伸長部86の中央の部分は、第2シート部83の折畳部87bと第4シート部85の折畳部87dとの延長部分が重なる伸長部86の中央の他の部分よりも重なりを減らして薄く形成することができ、水流等に対する目地用止水材の突起部分の抵抗が更に低減される。
尚、第3シート部84の折畳部87cを第1の水平方向Aと反対方向に折り畳み、第2シート部83の折畳部87bを第2の水平方向Bへ折り畳むことにより、伸長部86の重なり部分を薄くして、同様の効果を得ることも可能である。
また、この実施の形態では、伸長部の中央領域におけるシート体の重なりを更に少なくするために、図13の第2シート部83の折畳部87bを第2の水平方向Bと反対方向に折り畳んでもよい。これにより、伸長部86の中央はより平坦化される。
更に、上記の第2及び第3の実施の形態における目地用止水材は、共に表面及び裏面が平坦な形状に形成されているので、上下反転させて設置しても良い。ここで、図示していないが、図13の目地用止水材81において紙面を貫く方向の裏面側から見た伸長部86は、図8の伸長部36とほぼ同じ形状をしている。したがって、この場合は、第2及び第3の実施の形態の目地用止水材の伸長部36及び伸長部86はいずれも、図8のような簡素な形状の裏面側が水流等と接することになるため、この水流等に対する抵抗が更に低減される。
更に、上記の第2及び第3の実施の形態において、目地用止水材を上下反転して設置する場合、目地部が溝部を有していれば、伸長部及び折畳部等の突起部分の一部又は全部が溝部内に配置されるように収まり良くより平坦に設置することができるため、更に、水流等に対する抵抗が低減される。
更に、上記の第2及び第3の実施の形態では、十字形状の目地部を対象としているが、T字形状の目地部に対しても同様に適用することが可能である。この場合、上記の第2及び第3の実施の形態に対応する伸長部と、第1シート部、第2シート部及び第3シート部とからなる目地用止水材を形成すれば良い。
更に、上記の第2及び第3の実施の形態では、目地用止水材を構成する材料としてゴムを用いているが、可撓性と水密性とを有するものであれば、合成樹脂等の他の材料を用いたり、当該特性を有する材料とゴムとを組み合わせても良い。また、ゴムの種類は特に限られず、天然ゴム及び合成ゴムのいずれを用いても良いことは言うまでもない。
更に、上記の第2及び第3の実施の形態において、目地用止水材の材料として折り畳めるものであれば、例えば、網目状やシート状の金属等の保形性を有する基材が埋設されたシート体を用いても良い。
更に、上記の第2及び第3の実施の形態では、貯水池等に用いられるコンクリート函体の底面や壁面の目地部の止水を対象としているが、落石防止用のコンクリートブロック等の壁面の目地部を対象として、土砂等の侵入を防止するように用いても良いことは言うまでもない。
更に、上記の第2及び第3の実施の形態では、各シート部と伸長部とが一枚のシート体から一体的に成形されているが、これらを別個に形成して接続することによって目地用止水材を形成しても良い。
更に、上記の第2及び第3の実施の形態において、シート体が膨れないように、折り畳み部分を両面テープや接着剤で固定しても良い。
この発明の第1の実施の形態による目地用止水材の取付状態を示した分解斜視図である。 図1で示した目地用止水材の製造過程を示した概略工程図である。 図1で示した目地用止水材の変形動作を模式的に示した平面図である。 従来の目地用止水継手の取付状態を示した分解斜視図である。 図4で示したV−Vラインの拡大断面図である。 従来の十字形状の目地部に使用される目地用止水継手の取付状態を示した分解斜視図である。 この発明の第2の実施の形態による目地用止水材の取付状態を示した分解斜視図である。 図7の目地用止水材を、紙面を貫く方向の裏面側から見た斜視図である。 図7の目地用止水材の製造工程を示した概略斜視図である。 図7で示したX−Xラインから見た拡大断面図である。 溝部を有する目地部に第1の実施の形態の目地用止水材を適用した場合の断面図である。 溝部を有しない目地部に第2の実施の形態の目地用止水材を適用した場合の断面図である。 この発明の第3の実施の形態による目地用止水材の取付状態を示した分解斜視図である。
符号の説明
10、31、81…目地用止水材
11、32、82…第1シート部
12、33、83…第2シート部
13、34、84…第3シート部
14、35、85…第4シート部
16、36、86…伸長部
17…屈曲部
20、40…シート体
21、41…第1領域
22、42…第2領域
23、43…第3領域
44…第4領域
29…目地部
30…函体
37…境界線
38、87…折畳部
50…外方領域
尚、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (9)

  1. 凾体において交差する目地部を塞ぐ目地用止水材であって、
    可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、第1の水平方向と、前記第1の水平方向と直交する第2の水平方向とに少なくとも伸長できるように折り畳まれた伸長部と、
    可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、前記第1の水平方向へと延びると共に、その一方端部が前記伸長部に接続され、前記第2の水平方向へと少なくとも伸長できる第1シート部と、
    可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、前記第1の水平方向と反対方向に延びると共に、その一方端部が前記伸長部に接続され、前記第2の水平方向へと少なくとも伸長できる第2シート部と、
    可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、前記第2の水平方向へと延びると共に、その一方端部が前記伸長部に接続され、前記第1の水平方向へと少なくとも伸長できる第3シート部とを備え
    前記第1シート部、前記第2シート部及び前記第3シート部の各々は、平面視においてほぼ矩形シート形状を有し、各々の中央部に各々の長手方向に延びる断面U字形に撓んだ屈曲部が形成され、
    前記第1シート部、前記第2シート部及び前記第3シート部の各々と、前記伸長部とは、一枚のシート体から一体的に形成される、目地用止水材。
  2. 凾体において交差する目地部を塞ぐ目地用止水材であって、
    可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、第1の水平方向と、前記第1の水平方向と直交する第2の水平方向とに少なくとも伸長できるように折り畳まれた伸長部と、
    可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、前記第1の水平方向へと延びると共に、その一方端部が前記伸長部に接続され、前記第2の水平方向へと少なくとも伸長できる第1シート部と、
    可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、前記第1の水平方向と反対方向に延びると共に、その一方端部が前記伸長部に接続され、前記第2の水平方向へと少なくとも伸長できる第2シート部と、
    可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、前記第2の水平方向へと延びると共に、その一方端部が前記伸長部に接続され、前記第1の水平方向へと少なくとも伸長できる第3シート部と、
    可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、前記第2の水平方向と反対方向へと延びると共に、その一方端部が前記伸長部に接続され、前記第1の水平方向へと少なくとも伸長できる第4シート部とを備え、
    前記第1シート部、前記第2シート部、前記第3シート部及び前記第4シート部の各々は、平面視においてほぼ矩形シート形状を有し、各々の中央部に各々の長手方向に延びる断面U字形に撓んだ屈曲部が形成され、
    前記第1シート部、前記第2シート部、前記第3シート部及び前記第4シート部の各々と、前記伸長部とは、一枚のシート体から一体的に形成される、目地用止水材。
  3. 凾体において交差する目地部を塞ぐ目地用止水材の製造方法であって、
    可撓性と水密性とを有する材料よりなる一枚のシート体を用意し、前記シート体において第1の水平方向に延びる帯状の第1領域を、前記シート体が前記第1の水平方向と直交する第2の水平方向へと少なくとも伸長できるように撓ませる第1工程と、
    前記第1領域から前記第2の水平方向に延びる帯状の第2領域を、前記シート体が前記第1の水平方向へと少なくとも伸長できるように撓ませると共に、前記第1領域と前記第2領域との接続部分の近傍における前記第1領域の一部を、前記シート体が前記第1の水平方向へと少なくとも伸長できるように折り畳む第2工程とを備えた、目地用止水材の製造方法。
  4. 前記第2工程は、前記第1領域から前記第2の水平方向と反対方向に延びる帯状の第3領域を、前記シート体が前記第1の水平方向へと少なくとも伸長できるように撓ませると共に、前記第1領域と前記第3領域との接続部分の近傍における前記第1領域の一部を、前記シート体が前記第1の水平方向へと少なくとも伸長できるように折り畳む工程を更に含む、請求項記載の目地用止水材の製造方法。
  5. 凾体において交差する目地部を塞ぐ目地用止水材であって、
    可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、第1の水平方向と、前記第1の水平方向と直交する第2の水平方向とに少なくとも伸長できるように折り畳まれた伸長部と、
    可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、前記第1の水平方向へと延びると共に、その一方端部が前記伸長部に接続され、前記第2の水平方向へと少なくとも伸長できる第1シート部と、
    可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、前記第1の水平方向と反対方向に延びると共に、その一方端部が前記伸長部に接続され、前記第2の水平方向へと少なくとも伸長できる第2シート部と、
    可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、前記第2の水平方向へと延びると共に、その一方端部が前記伸長部に接続され、前記第1の水平方向へと少なくとも伸長できる第3シート部とを備え
    前記第1シート部、前記第2シート部、前記第3シート部及び前記伸長部の各々は、平面視においてほぼ矩形形状を有すると共に、これらは一枚のシート体から一体的に形成され、
    前記第1シート部は、前記伸長部の一辺の中央からその長手方向に延びる帯状の第1領域が前記第2の水平方向に折り畳まれ、
    前記第2シート部は、前記伸長部の他の一辺の中央からその長手方向に延びる帯状の第2領域が前記第2の水平方向に折り畳まれ、
    前記第3シート部は、前記伸長部の更に他の一辺の中央からその長手方向に延びる帯状の第3領域が前記第1の水平方向とは反対方向に折り畳まれ、
    前記伸長部は、その中央から外方に延びると共に前記第1領域から前記第3領域の各々に接続するT字形状領域が、前記第1シート部から前記第3シート部の各々の折り畳まれた部分に連続した態様でその外方領域が折り畳まれると共に、その中央領域及び近傍が平坦化するように折り畳まれる、目地用止水材。
  6. 凾体において交差する目地部を塞ぐ目地用止水材であって、
    可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、第1の水平方向と、前記第1の水平方向と直交する第2の水平方向とに少なくとも伸長できるように折り畳まれた伸長部と、
    可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、前記第1の水平方向へと延びると共に、その一方端部が前記伸長部に接続され、前記第2の水平方向へと少なくとも伸長できる第1シート部と、
    可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、前記第1の水平方向と反対方向に延びると共に、その一方端部が前記伸長部に接続され、前記第2の水平方向へと少なくとも伸長できる第2シート部と、
    可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、前記第2の水平方向へと延びると共に、その一方端部が前記伸長部に接続され、前記第1の水平方向へと少なくとも伸長できる第3シート部と、
    可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、前記第2の水平方向と反対方向へと延びると共に、その一方端部が前記伸長部に接続され、前記第1の水平方向へと少なくとも伸長できる第4シート部とを備え、
    前記第1シート部、前記第2シート部、前記第3シート部、前記第4シート部及び前記伸長部の各々は、平面視においてほぼ矩形形状を有すると共に、これらは一枚のシート体から一体的に形成され、
    前記第1シート部は、前記伸長部の一辺の中央からその長手方向に延びる帯状の第1領域が前記第2の水平方向に折り畳まれ、
    前記第2シート部は、前記伸長部の他の一辺の中央からその長手方向に延びる帯状の第2領域が前記第2の水平方向に折り畳まれ、
    前記第3シート部は、前記伸長部の更に他の一辺の中央からその長手方向に延びる帯状の第3領域が前記第1の水平方向とは反対方向に折り畳まれ、
    前記第4シート部は、前記伸長部の更に他の一辺の中央からその長手方向に延びる帯状の第4領域が前記第1の水平方向とは反対方向に折り畳まれ、
    前記伸長部は、その中央から外方に延びると共に前記第1領域から前記第4領域の各々に接続する十字形状領域が、前記第1シート部から前記第4シート部の各々の折り畳まれた部分に連続した態様でその外方領域が折り畳まれると共に、その中央領域及び近傍が平坦化するように折り畳まれる、目地用止水材。
  7. 凾体において交差する目地部を塞ぐ目地用止水材であって、
    可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、第1の水平方向と、前記第1の水平方向と直交する第2の水平方向とに少なくとも伸長できるように折り畳まれた伸長部と、
    可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、前記第1の水平方向へと延びると共に、その一方端部が前記伸長部に接続され、前記第2の水平方向へと少なくとも伸長できる第1シート部と、
    可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、前記第1の水平方向と反対方向に延びると共に、その一方端部が前記伸長部に接続され、前記第2の水平方向へと少なくとも伸長できる第2シート部と、
    可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、前記第2の水平方向へと延びると共に、その一方端部が前記伸長部に接続され、前記第1の水平方向へと少なくとも伸長できる第3シート部と、
    可撓性と水密性とを有するシート形状の材料よりなり、前記第2の水平方向と反対方向へと延びると共に、その一方端部が前記伸長部に接続され、前記第1の水平方向へと少なくとも伸長できる第4シート部とを備え、
    前記第1シート部、前記第2シート部、前記第3シート部、前記第4シート部及び前記伸長部の各々は、平面視においてほぼ矩形形状を有すると共に、これらは一枚のシート体から一体的に形成され、
    前記第1シート部は、前記伸長部の一辺の中央からその長手方向に延びる帯状の第1領域が前記第2の水平方向に折り畳まれ、
    前記第2シート部は、前記伸長部の他の一辺の中央からその長手方向に延びる帯状の第2領域が前記第2の水平方向に折り畳まれ、
    前記第3シート部は、前記伸長部の更に他の一辺の中央からその長手方向に延びる帯状の第3領域が前記第1の水平方向に折り畳まれ、
    前記第4シート部は、前記伸長部の更に他の一辺の中央からその長手方向に延びる帯状の第4領域が前記第1の水平方向とは反対方向に折り畳まれ、
    前記伸長部は、その中央から外方に延びると共に前記第1領域から前記第4領域の各々に接続する十字形状領域が、前記第1シート部から前記第4シート部の各々の折り畳まれた部分に連続した態様でその外方領域が折り畳まれると共に、その中央領域及び近傍が平坦化するように折り畳まれる、目地用止水材。
  8. 凾体において交差する目地部を塞ぐ目地用止水材の製造方法であって、
    可撓性と水密性とを有する材料よりなる一枚のシート体を用意し、前記シート体において矩形形状の中央部における一辺の中央から第1の水平方向に延びる帯状の第1領域と前記中央部の他の一辺の中央から前記第1の水平方向とは反対方向に延びる帯状の第2領域とを、前記第1の水平方向と直交する第2の水平方向に伸長できるように折り畳み、前記中央部の更に他の一辺の中央から前記第2の水平方向に延びる帯状の第3領域を、前記第1の水平方向に伸長できるように折り畳む第1工程と、
    前記中央部における、その中央から外方に延びると共に前記第1領域から前記第3領域の各々に接続するT字形状領域を、前記第1領域から前記第3領域の各々の折り畳まれた部分に連続した態様でその外方領域を折り畳むと共に、その中央領域及び近傍を平坦化するように折り畳む第2工程とを備えた、目地用止水材の製造方法。
  9. 凾体において交差する目地部を塞ぐ目地用止水材の製造方法であって、
    可撓性と水密性とを有する材料よりなる一枚のシート体を用意し、前記シート体において矩形形状の中央部における一辺の中央から第1の水平方向に延びる帯状の第1領域と前記中央部の他の一辺の中央から前記第1の水平方向とは反対方向に延びる帯状の第2領域とを、前記第1の水平方向と直交する第2の水平方向に伸長できるように折り畳み、前記中央部の更に他の一辺の中央から前記第2の水平方向に延びる帯状の第3領域と、前記中央部の更に他の一辺の中央から前記第2の水平方向とは反対方向に延びる帯状の第4領域とを、前記第1の水平方向に伸長できるように折り畳む第1工程と、
    前記中央部における、その中央から外方に延びると共に前記第1領域から前記第4領域の各々に接続する十字形状領域を、前記第1領域から前記第4領域の各々の折り畳まれた部分に連続した態様でその外方領域を折り畳むと共に、その中央領域及び近傍を平坦化するように折り畳む第2工程とを備えた、目地用止水材の製造方法。
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