JP4655376B2 - 電磁式トランスポンダ読取り装置の伝送電力の適合 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁式トランスポンダを用いたシステム、すなわち読取り、および/または、書込み端末と呼ばれるユニット(通常、固定ユニット)によって、非接触および無線方式による被呼掛けトランシーバ(通常、移動体)ケーブルに関し、特に、独自の電源を持たないトランスポンダ用を意図した読取り装置に関する。独自の電源を持たないトランスポンダは、自己の電子回路の動作に必要な電源を、読み書き端末のアンテナから放射される高周波電磁界から引き出している。本発明は、読取り専用トランスポンダのデータ、および、トランスポンダ内に含まれるデータを変更するように構成された読み書き端末のデータのみを読取る端末に適用される。
【0002】
本発明は特に、トランスポンダから端末までの距離を関数とした、読み書き端末の伝送電力の適合に関する。
【0003】
【従来の技術】
電磁式トランスポンダを用いたシステムは、アンテナを形成しているトランスポンダ側巻線および読み書き端末側巻線を含んでいる、発振回路の使用に基づいている。これらの発振回路は、トランスポンダが読み書き端末の電磁界に入る際の閉磁界によって結合されることを意図している。
【0004】
図1は、読み書き端末1と、本発明が適用される種類のトランスポンダ10との間のデータ交換システムの従来の実施例を、極めて簡略化して示したものである。
【0005】
通常、端末1は、増幅器すなわちアンテナ結合器(図示せず)の出力端子2と基準端子3(通常、接地)との間に、コンデンサC1および抵抗R1と直列に接続されたインダクタンスL1から形成される、直列発振回路から形成される。発振回路を制御し、受信したデータを活用するための回路4に属するアンテナ結合器には、変調器/復調器、および、制御信号およびデータを処理するためのマイクロプロセッサが、その他の回路と共に含まれている。図1に示す実施例では、コンデンサC1とインダクタンスL1とを接続している結節点5が、復調器用に受信されるデータ信号をサンプルするための端子を形成している。通常、端末の回路4は、図示していないが、様々な入出力回路(キーボード、スクリーン、プロバイダへの伝送手段等)および/または処理回路と通信している。読み書き端末の回路は、その動作に必要な電源を、例えば電気供給システムに接続された電源回路(図示せず)から取り出している。
【0006】
端末1との協働を意図したトランスポンダ10は、制御/処理回路13の2つの入力端子11および12の間に、並列に接続されたインダクタンスL2およびC2を含んでいる。入力端子11および12は、実際には、整流手段(図示せず)の入力に接続されている。整流手段の出力は、トランスポンダの内部回路の直流電源端子を画定している。
【0007】
端末1の発振回路は、高周波信号(例えば、13.56MHz)によって励振される。該高周波信号は、端末からトランスポンダへのデータ伝送がない場合には、トランスポンダ用の電源として独占的に使用される。トランスポンダ10が端末1の電磁界内にあるときは、トランスポンダの共振回路の端子11および12の両端間に、高周波電圧が発生する。この高周波電圧は、整流および必要に応じてクリップされた後、トランスポンダの電子回路13用の電源電圧として供給される。通常、これらの回路には、マイクロプロセッサ、記憶装置、端末1から受信するであろう信号の復調器、および、端末への情報伝送用変調器が含まれている。
【0008】
通常、端末およびトランスポンダの発振回路は、伝送キャリアの周波数でオンに同調される。すなわち、共振周波数が、例えば13.56MHzの周波数に設定されている。この同調は、トランスポンダへのエネルギー拡散を最大化することを目的としたもので、通常、クレジットカードの大きさのカードに、様々なトランスポンダの構成要素が統合されている。
【0009】
端末1によって伝送される高周波遠隔電源キャリアは、データ伝送キャリアとしても使用される。通常、このキャリアは、データをトランスポンダヘ伝送するための様々な符号化技法に応じて、端末によって振幅変調されている。逆に、トランスポンダから端末へのデータ伝送は、通常、共振回路L2およびC2によって形成される負荷を変調することによって実行される。この負荷変化は、キャリア周波数より低い周波数(例えば、847.5kHz)のサブキャリアレートで実行される。それにより端末側でこの負荷変化を、振幅変調の形で、あるいは、例えばコンデンサC1の両端間の電圧、または発振回路を流れる電流を測定することによって、位相変化の形で検出することができる。端末からトランスポンダへの伝送であれ、あるいはトランスポンダから端末への伝送であれ、通常、データ伝送には、良く知られている技法が用いられており、詳細な説明は省略するが、これらのデータ伝送は、端末によって伝送されるデータが、サブキャリア上で変調されているとしても、伝送キャリアとして、高周波トランスポンダ遠隔電源信号を用いていることだけは指摘しておかなければならない。
【0010】
端末1の磁界中のトランスポンダ10によってセンスされる電圧は、トランスポンダと端末の間の距離によって変化し、特に、端末とトランスポンダの各発振回路の間の結合係数によって変化する。システムに比較的広いレンジ(例えば、4から8インチ程度)を持たせるためには、必要な遠隔電源電力をトランスポンダに供給するために、端末の発振回路に相当な電力を供給し、所望レンジの距離において、十分な強度の放射磁界を維持しなければならない。しかしこれには、トランスポンダの端末への接近時に、トランスポンダが、必要以上の過剰電力を受け取る欠点がある。さらに、トランスポンダ側に過電圧保護手段を設ける必要があり、読み書き端末による無駄な電力過剰消費の原因になっている。
【0011】
端末が放射する高電力がもたらす他の問題は、複数のトランスポンダが、この放射磁界から十分な電力を受け取ることができ、そのため、データ伝送の衝突という問題が生じ、および/または、トランスポンダと読み書き端末の間の非公認データ伝送侵害の原因になっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、読み書き端末によって放射される高電力にリンクされた、従来の電磁式トランスポンダシステムの欠点を解決することである。
【0013】
特に、本発明は、電磁式トランスポンダ読み書き端末の電力消費を最適化することを目的としている。
【0014】
本発明はさらに、トランスポンダを変更する必要のない解決法、したがって既存のトランスポンダと両立する解決法を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、読み書き端末の電磁界に入ったトランスポンダの距離に応じた、読み書き端末の伝送電力の適合を提供する。したがって、本発明によれば、端末によって伝送される電力は、トランスポンダが端末に近いか、あるいは端末から遠く離れているかによって変調される。
【0016】
文献EP−A−0,722,094に、トランスポンダからの距離に応じた、読取り装置発振回路の励振電力の適合が提案されている。特に、トランスポンダと読取り装置の間の電磁結合に応じた適合が提案されている。この文献に支持されている解決法では、結合を、読取り装置発振回路の両端間の電圧に基づいて決定し、それによって読取り装置の出力レベルを適合させている。
【0017】
このような解決法は、いくつかの理由により十分ではない。
【0018】
先ず、トランスポンダによって回復される電圧(読み書き端末が放射する電磁界から引き出される電力)が、単調な距離の関数ではないことである。特に、発振回路のインピーダンスによって特性化された、特定の種類のトランスポンダの場合、その発振回路の両端間の結合に応じた(あるいは距離に応じた)電圧特性は、通常、最適結合位置において最大となる。したがって、2つの異なる距離に対して、同じ電圧レベルが、トランスポンダによってセンスされる。
【0019】
さらに、この電圧−結合特性が、発振回路の同調に応じて(したがってその共振周波数に応じて)変化することである。すなわち、電圧−結合特性は、端末の発振回路のインピーダンスによっても変化することである。
【0020】
読取り装置側では、発振回路中の電流が、特に、トランスポンダによって回復される電圧および結合係数の関数であることを指摘しておかなければならない。
【0021】
結合に応じてトランスポンダによって回復される電圧の非単調な形状による問題は、上記文献EP−A−0,722,094によっては解決されない。
【0022】
他の問題は、同一の端末が、特に構成要素のサイズが異なる様々なトランスポンダファミリと共に使用される可能性があることである。したがって、特定の種類のトランスポンダのための制御関係を備える必要があり、また、トランスポンダの種類が変わる毎に、制御関係を修正しなければならない。例えば、アクセス制御システムにおいて、新しいトランスポンダバージョンが、古いバージョンと置き換えられた場合などが、その例である。
【0023】
本発明は、端末からの距離を計算するために、トランスポンダからの伝送の実行を必要とすることなく、端末によって伝送されるトランスポンダのための電力の適合を提供することを目的としている。
【0024】
本発明はさらに、距離に対するトランスポンダの非単調応答に対しても、上記適合を確実なものにすることを目的としている。
【0025】
本発明はさらに、トランスポンダの種類に対応するために、端末の自動パラメータ化を可能にすることを目的としている。
【0026】
特に、本発明は、トランスポンダが端末の電磁界中に入ったときに、少なくとも1つのトランスポンダと協働するように構成された電磁界を発生するための端末であって、高周波交流励振電圧を受け取るように構成された発振回路を含んでいる端末を提供する。上記端末は、発振回路中の信号位相を、基準値に対して調整するための手段と、トランスポンダと端末の間の電磁結合に関係する、現在情報を決定するための手段と、少なくとも前記現在情報に応じて上記電磁界電力を適合させるための手段とを含んでいる。
【0027】
本発明の一実施形態によれば、上記端末は、端末発振回路の容量素子の両端間の電圧の関数である第1の量と、その発振回路を流れる電流の関数である第2の量とを測定するための手段を含んでいる。
【0028】
本発明の一実施形態によれば、上記端末は、トランスポンダと端末の間の距離のいくつかの限定構成における結合に関係する特性情報を決定し、記憶し、かつ、本発明による、電磁界電力の適合においてこの特性情報を考慮するための手段を含んでいる。
【0029】
本発明の一実施形態によれば、前記特性情報は、とりわけ、トランスポンダが端末の電磁界中に存在しない場合、上記容量素子の両端間の電圧と、トランスポンダが端末に最も接近した場合、上記容量素子の両端間の電圧、およびトランスポンダが端末の電磁界中に存在しない場合、発振回路中の電流と、トランスポンダが端末に最も接近した場合、発振回路中の電流とを含んでいる。
【0030】
本発明の一実施形態によれば、前記現在情報は、前記2つの量および前記特性情報値の現在測定値から推定される。
【0031】
本発明の一実施形態によれば、少なくとも1つの特性情報が、学習段階中に、端末によって自動的に決定される。
【0032】
本発明の一実施形態によれば、上記電磁界の電力を適合するための手段には、端末の発振回路の交流励振電圧を変更するための、制御可能な手段が含まれている。
【0033】
本発明の一実施形態によれば、上記電磁界の電力を適合するための手段には、端末の発振回路に属する、1つまたは複数の制御可能な抵抗素子が含まれている。
【0034】
本発明の一実施形態によれば、上記位相調整手段の応答時間は、端末の電磁界中に存在するトランスポンダからの起こり得るバック変調の周期より長くなり、かつ、端末の電磁界中におけるトランスポンダの変位速度より速くなるように選択される。
【0035】
本発明の一実施形態によれば、前記発振回路は可変容量の素子を含んでおり、前記端末には、前記可変容量の素子の両端間の電圧を変化させることによって測定した、発振回路中の信号の位相測定値に基づいて前記可変容量の素子の値を決定するように構成された手段が含まれている。
【0036】
本発明はさらに、端末を制御するための方法を提供する。上記方法は、
a)学習段階において、
トランスポンダが端末の電磁界中に存在しない場合、発振回路中の電流に関連する第1の特性情報を決定するステップと、
トランスポンダが端末に最も接近した場合、発振回路中の電流に関連する第2の特性情報を決定するステップと、
前記現在情報および所定公称値に応じて磁界電力の線形制御関係を決定するステップとを含んでおり、また、
b)動作段階において、
端末の電磁界中に入ったトランスポンダと前記端末との間の結合に関連する現在情報を決定するステップと、
前記線形関係に基づいて磁界電力を適合するステップと
を含んでいる。
【0037】
本発明の一実施形態によれば、前記現在情報は、現在電磁結合係数と、トランスポンダが端末に最も接近した場合に得られる最大電磁結合係数との比の関数である。
【0038】
次に、本発明の上記の目的、特徴および利点について、添付の図面に照らして行う、特定の実施形態についての、限定されることのない以下の説明の中で詳細に考察する。
【0039】
【発明の実施の形態】
同一要素は、全ての図面を通して同一の参照符号で参照されている。また、図3から図6は非スケールで描かれている。図面を明快にするために、本発明を理解するために必要な要素のみが示されており、以下、それらについて記述する。特に、トランスポンダの構造、および、読取り端末側のディジタルデータ処理要素の構造については、その詳細を省略する。
【0040】
本発明の特徴は、端末の電磁界に入ったトランスポンダの、遠隔電源キャリア周波数の信号によって計算される距離に応じて、読み書き端末の発振回路の励振エネルギーを修正することである。遠隔電源キャリア情報を直接使用することにより、トランスポンダによる情報伝送の必要なく、距離を計算することができる。実際に、トランスポンダが端末の電磁界に入ったときに、トランスポンダは、その端末の発振回路の負荷に作用する。この負荷変化は、特に、トランスポンダと端末との距離によって決まる。本発明によれば、直列発振回路すなわち端末アンテナ(インダクタンスL1)中の電流に作用することによって、出力が修正される。この作用は、いわゆる発生器電圧すなわち増幅器3の出力電圧を修正することによって、あるいは、抵抗R1の値を修正することによって実行させることができる。
【0041】
距離情報を得るための本発明の解決法は、とりわけ、信号の振幅(例えば、図1に示すコンデンサC1の両端間の電圧の振幅)を測定していることである。既に指摘したように、特に、距離に基づく電圧変化の範囲が、発振回路の同調、すなわちコンデンサC1の値によって決まるため、このような測定値は、従来の端末を用いた実践には利用することができない。したがって従来の回路における同調は、けっして完全ではない。
【0042】
特に、従来の端末では、キャリア周波数への共振周波数の同調は、端末が製造された時点で、可変コンデンサによって手動で実行されている。特に、容量素子および誘導性素子の製造公差により、端末の発振器から供給される基準信号と、例えばコンデンサC1の両端間でサンプルされる受信信号との間に選択される位相動作点を保証するために、同調には調整が必要である。端末の発振回路の離調はいくつか重要な結果を及ぼし、特に、発振回路中の信号振幅の修正、したがって、計算に有効な信号振幅の修正に影響している。
【0043】
したがって本発明の他の特徴は、基準値に対する端末発振回路の位相調整を提供することである。本発明によれば、この位相調整はループによって実行され、ループの応答時間は、トランスポンダからのバック変調への妨害を避けるために、ループが十分遅くなるように、かつ、端末の電磁界中のトランスポンダの変位速度より十分速くなるように選択される。これは、変調周波数(例えば、トランスポンダから端末へのデータ伝送に使用される13.56MHz遠隔電源キャリア周波数および847.5kHzバック変調周波数)に関して、静的調整と呼ぶことができる。
【0044】
図2は、発振回路位相調整ループを備えた、本発明による端末1’の一実施形態の構成を示したものである。
【0045】
従来、端末1’は、増幅器すなわちアンテナ結合器3の出力端子2pと基準電位(通常、接地)端子2mとの間に、容量素子24および抵抗素子(抵抗R1の符号で示されている)を直列に有するインダクタンス、すなわちアンテナL1で形成される発振回路を含んでいる。増幅器3は、高周波伝送信号Txを、変調器6(MOD)から受信している。変調器6は、例えば水晶発振子(図示せず)から、基準周波数(信号OSC)を受け取っている。変調器6は、必要に応じて伝送するデータ信号を受信し、端末からのデータ伝送がない場合は、トランスポンダに遠隔で電源供給するように構成された高周波キャリア(例えば、13.56MHz)を供給している。
【0046】
本発明の特徴は、上記容量素子24が可変容量を備えた素子であり、少なくとも1つの信号CTRLによって制御することができることである。本発明によれば、基準信号REFに対して、アンテナL1の電流位相が調整される。この調整は、高周波信号の調整、すなわち、伝送するデータがない信号Txに対応するキャリア信号の調整である。この調整は、端末1’の発振回路の容量を変化させることによって実行され、アンテナの電流が、基準信号に対して一定の位相関係に維持される。信号REFは、周波数がキャリア周波数であり、例えば、変調器の発振器から供給される信号OSCに相当している。
【0047】
可変コンデンサは、いくつかの方法によって得ることができる。通常、このコンデンサは、容量が数百ピコファラッドであり、端子間の耐電圧が100vを越えるものでなければならない。第1の解決法は、スイッチキャパシタ網を使用することであるが、コンデンサ数の理由からバルク回路設計にしない限り、容量変化が、線形から大きく外れたものになってしまう欠点がある。第2の解決法は、ダイオードを用いることであり、逆バイアス接合の容量を、逆バイアスの関数である可変容量として利用したものである。この場合、ダイオードは、その陽極が基準端子2mに、陰極がインダクタンスL1に接続される。第3の解決法は、ダイオード搭載MOSFETトランジスタを使用することである。このような素子は、実質的にダイオードの特性と同じ、容量対電圧特性を有している。この素子の利点は、耐なだれ電圧が同一の場合、必要な集積面積が、ダイオードに比べて狭いことである。
【0048】
抵抗R1およびインダクタンスL1と直列に接続された容量素子24は、図2に示すように、信号CTRLによって制御することができる。信号CTRLは、回路21(COMP)の出力信号である。回路21の機能は、基準信号REFに対する位相間隔を検出することであり、検出した位相間隔に応じて、素子24の容量を変更することである。
【0049】
発振回路における位相測定は、例えば、発振回路中の電流Iの測定に基づいて実施される。例えば、図2に示す実施形態では、素子24およびインダクタンスL1に直列に接続された、変流器で形成される回路23が使用されている。通常、このような変流器は、素子24と接地端子2mの間の一次巻線23’と二次巻線23”から形成され、その第1の端子は、接地2mに直接接続され、もう一方の端子が信号MESを形成し、測定結果をもたらしている。電流/電圧変換抵抗R23が、二次巻線23”に並列に接続されている。
【0050】
測定の結果MESが位相比較器21に送られ、ブロック23で測定された電流位相と基準信号REFが比較される。比較の結果に応じて、信号CTRLによって容量素子24が制御される。
【0051】
好ましい実施形態によれば、上記比較器21は、トランスポンダからの信号の復調用として使用される位相復調器と同一の位相復調器(図示せず)を使用している。トランスポンダからの信号は、発振回路によって受信することができる。
したがって、図2に示すように、比較器21は信号Rxを形成し、トランスポンダから受信されるデータの起こり得るバック変調を復元している。
【0052】
位相調整ループは、847.5kHzの位相変調を妨害しないよう、十分遅くなければならず、かつ、端末の電磁界中におけるトランスポンダの変位速度(通常、1針)より十分速くなければならないことを指摘しておく。例えば、1ミリ秒程度の応答時間が妥当であり、トランスポンダの変位時間は、数百ミリ秒程度である。
【0053】
本発明の第1の利点は、発振回路の位相を、基準値に基づいて調整することにより、起こり得る2つの問題、すなわち発振回路素子のサイジング公差の問題、およびそのために生じる動作変動の問題が解決されることである。
【0054】
本発明によれば、位相調整ループの修正情報、すなわちコンデンサ24の両端間の電圧に関連する情報(実際には、その存在を無視することができる変流器23に関連する情報)を用いて、トランスポンダの位置が計算される。
【0055】
容量素子24が電圧で制御される一実施形態では、修正情報を、位相調整器の出力部で直接、すなわち電圧レベルの形の信号CTRLをサンプルしている。したがって、この実施形態によれば、端末1’は、とりわけ、位相ループ修正電圧Vbの関数として、出力量を選択するユニット25(SEL)を含んでいる。
【0056】
他の実施形態によれば、位相調整器とは別の素子を用いて、コンデンサ24の両端間の電圧を評価しているが、修正情報を利用することにより、回路が最適化される利点を有している。
【0057】
実際には、また、以下から分かるように、端末の発振回路中の電流値I(あるいは、知られている方法で発振回路にリンクされた値)、およびコンデンサ24の両端間の電圧値VC1(あるいは、知られている方法でコンデンサ24にリンクされた値)を測定することが好ましい。これにより、特に、トランスポンダの応答が非単調であることによる問題を解決することができる。
【0058】
図2に示す例では、ユニット25は、制御信号26を用いて、発生器の電圧レベルに作用している。好ましい他の実施形態によれば、ユニット25は、抵抗素子R1に作用し、その抵抗値を修正している。この場合、例えば切換え可能抵抗網、あるいは1つまたは複数のMOSFETトランジスタが使用される。MOSFETトランジスタは、ゲート電圧を修正することによって、オン状態の抵抗値が変化する。
【0059】
実施形態が何であれ、ユニット25は、伝送電力を、基準値に従って実質的に線形修正することが好ましいことを指摘しておく。しかし、例えば上記抵抗素子が、切換え可能抵抗アレイから形成されている場合、あるいは上記ユニット25が、アナログ/ディジタル変換器として機能する場合、またはディジタル情報を受け取る場合は、階段状に変化させることもできる。
【0060】
本発明の他の特徴は、トランスポンダが位置している距離に基づく電力制御を、トランスポンダの種類に応じて適合させるために、端末の自動パラメータ化を提供することである。この自動パラメータ化は、学習段階の中で実行される。これについては、発振回路の結合と発振回路の間の距離との関係についての以下の考察によって、より深く理解できると思われる。
【0061】
図3は、トランスポンダと読み書き端末の間の距離dに基づく、トランスポンダの端子11および12の両端間の電圧VC2の変化を示したものである。図3の曲線は、同時に、後に式5で示すように、トランスポンダの発振回路と端末の発振回路との間の結合係数k(常に、0と1の間である)に基づく、電圧VC2の変化を表すものとして考察することもできる。実際に、発振回路間の結合は、アンテナ間の距離の関数である。特に、アンテナ間の距離は、第1の近似として、1−kに関係している。したがって、以下の説明においては、図3の特性の横座標として、距離または結合係数のいずれかを適用するものとする。x軸は、図面の右側に向かって距離dの増加を表し、かつ、図面の左側に向かって結合係数kの増加を表している。
【0062】
図3に示すように、電圧VC2は、結合係数の最適値koptに対して、最大値VC2optを有している。特定の周波数および発振回路サイジングに対して、電圧VC2は、最適結合位置p1の両側で減少している。
【0063】
曲線は、最適結合位置より距離が短い、結合値kopt√3が逆転ポイントp2であることを示している。距離がさらに短くなると、曲線は、最小位置Vminへの漸近線に向かう。距離が最適結合位置より長くなると、電圧VC2は大きく減少する。さらに、kopt√3における変曲点p2の電圧レベル(その値は、VC2opt√3/2に等しいと言える)は、最適結合位置に対して対称の、結合値kopt/√3に対応するポイントp3の位置に出現するものと考えられる。
【0064】
図3の曲線は理論的な曲線であり、特定の伝送システムに対しては、曲線全体が結合位置に追従することはない。実際には、特定のトランスポンダの種類に対する関係を定義するためには、2つの追加ポイントが必要である。
【0065】
第1のポイントp4は、最大結合位置すなわち距離ゼロにおけるkmaxに対応している。この位置は、2本のアンテナ間の距離が最小の場合、すなわち、トランスポンダが端末上(インダクタンスL1が配置されている位置)にある場合に得られる結合として定義することができる。このポイントは、2本のアンテナ間における実際の距離ゼロではなく、最短の距離である。読取り装置およびトランスポンダにケース(スマートカード用のアンテナトラックを被覆している物体)が設けられているため、実際にアンテナL1およびL2を接触させることはできない。この位置は、図3に示す特性上の任意のポイントで良いが、最大結合位置は、その位置においてのみ回復電圧が最大値となる位置、すなわち最適結合位置に対応する位置であることを指摘しておく。
【0066】
第2のポイントp5は、システムのレンジ限界に対応するポイントである。ポイントp5の位置は、トランスポンダの構造によって変化する。ポイントp5は、電力不足により、トランスポンダとの接触が絶たれるポイントである。例えば、ポイントp5は、端末が伝送する最大電力を取り決めた規格、およびシステムのレンジを規定した規格に基づいて決定される。ポイントp5における電圧VC2(p5)は、システムのレンジが広くなればなるほど小さくなり、かつ、トランスポンダが端末に接近した場合に、電磁界を減少させる必要性がさらに増加することを指摘しておく。
【0067】
本発明によれば、トランスポンダと端末の間の距離(したがって、結合)を用いて伝送電力を制御するために、図3の曲線が考慮されている。発振回路間の結合は、特に、端末の直列発振回路の電流I(例えば、変流器23によって測定される)によって決まる。ここで、次の関係式により、電流Iは、いわゆる発生器電圧Vgおよび発振回路の皮相インピーダンスZ1appにリンクされている。
【0068】
【数1】
Figure 0004655376
【0069】
ここで、皮相インピーダンスZ1appは、とりわけ、抵抗R1の関数である。したがって、結合すなわちトランスポンダによって回復される電圧VC2を、Vg値あるいはR1値、またはその両方を変更することにより、修正することができる。
【0070】
また、発振回路の位相を、基準値に基づいて調整することにより、端末の電磁界中に入るトランスポンダの距離の変化を、端末発振回路のインピーダンスの実部の修正としてのみ変換することを可能にしている。実際に、トランスポンダが形成する負荷によって、発振回路のインピーダンスの虚部を修正する傾向にある全ての変化は、位相調整ループによって補償されている。したがって、調整システムによる位相制御は、静的動作(すなわち、周波数がサブキャリア周波数より小さい場合)においては、インピーダンスの虚部Z1appがゼロになるように制御している。したがって、インピーダンスZ1appは皮相抵抗R1appに等しくなり、次式で表すことができる。
【0071】
【数2】
Figure 0004655376
【0072】
【数3】
Figure 0004655376
【0073】
ここで、ωは脈動を表し、X2は、トランスポンダ発振回路のインピーダンスの虚部(X2=ωL2−1/ωC2)を表し、R2は、トランスポンダ回路が自らの発振回路上に形成する負荷を表し、図1をモデルとした場合インダクタンスL2およびコンデンサC2と並列の、点線で示される抵抗R2に対応するものである。すなわち、抵抗R2は、コンデンサC2およびインダクタンスL2に並列に付加される、全てのトランスポンダ回路(マイクロプロセッサ、バック変調手段等)の等価抵抗を表している。上記式2において、他の2つの項に加えるインダクタンスL1の直列抵抗は、無視されている。また、式を簡単にするために、この直列抵抗値を抵抗値R1に含ませることもできる。
【0074】
第1の近似(一次近似)として、トランスポンダ発振回路のインピーダンスの虚部X2を、ゼロと見なすことができる。その理由は、ここでは同調状態が考慮されていること、および、発振回路の共振周波数が、遠隔電源キャリア周波数に対応するように、トランスポンダ素子が、構造によってサイズ化されていることによるものである。
【0075】
したがって、式1、2および3を組み合わせると、結合係数kと電流I、電圧Vgおよび抵抗R1との関係式を、次のように表すことができる。
【0076】
【数4】
Figure 0004655376
【0077】
発振回路間の結合に応じて、伝送周波数を適合させるためには、トランスポンダの現在位置を、図3に示す種類の曲線上に置くことができなければならないが、曲線全体を考慮に入れての電力制御には、特定のトランスポンダファミリについて、曲線の形状を正確に決定し、記憶させる必要がある。また、制御修正のためのこのような高精度は、必ずしも必要ではない。したがって、本発明の好ましい実施形態によれば、最小数の特性ポイントから推定される線形関係に基づいて、電力が制御される。
【0078】
特に、結合係数kに基づく3から5ポイントの電圧VC2の形状特性を用いて、結合を関数とした、最大4つの線形電力変化レンジを規定している。これらの5ポイントは、図3の曲線の係数koptによって決まる3つの特性ポイント、すなわちkoptにおけるp1、kopt√3におけるp2、およびkopt/√3におけるp3の3ポイントと、最短距離(すなわち最大結合係数kmax)によって決まるポイントp4、および、システムのレンジ限界および端末の最大許容伝送電力(通常、規格によって定められている)に対応するポイントp5に、それぞれ対応している。
【0079】
図4は、図3の理論曲線に基づく本発明による、結合を関数として実行される電力修正形状を示したものである。この修正は、結合係数kを関数として、例えば電圧レベルVgを修正して、ほぼ一定の電圧レベルVC2(図3)に維持することからなっている。本発明によれば、この制御は、特性ポイントp1からp5に対する結合位置kに基づいて、かつ、これらのポイント間の線形部分によって実行される。
【0080】
図4は、可能な特性端に対応するkmax値とdmax値の間のみプロットしたものである。また、図4のプロットは、ポイントp2の左側にポイントp4の位置を有する図3の理論曲線に基づいたものである。
【0081】
発生器電圧Vgを電圧VC2にリンクしている関係式は、次の通りである。
【0082】
【数5】
Figure 0004655376
【0083】
図4の直線状修正部分の決定を可能にするための第1の解決法には、インダクタンスL1およびL2を関数とし、かつ、抵抗R1およびR2を関数とする最適結合係数koptの表現式を用いることが含まれている。実際に、最適結合係数koptと発振回路素子とをリンクしている関係式は、次の通りである。
【0084】
【数6】
Figure 0004655376
【0085】
この表現式を、上記式4に適用すると、係数kopt、Vg値、I値およびR1値に基づいて、現在結合係数の決定を可能にする次の関係式が得られる。
【0086】
【数7】
Figure 0004655376
【0087】
さらに、式5と6を組み合わせると、電圧VC2と結合kopt間に次の関係式が得られる。
【0088】
【数8】
Figure 0004655376
【0089】
ここで、最適結合ポイントp1における電圧VC2optが、次の関係式から得られる。
【0090】
【数9】
Figure 0004655376
【0091】
この表現式を、上記式8に適用すると、最適結合に応じた電圧VC2を表すことができる。
【0092】
【数10】
Figure 0004655376
【0093】
しかし、この解決法には実施上の問題があるため、好ましい実施形態ではない。先ず、動作と共に抵抗R2が変化することである(本発明によって提供される制御によれば、抵抗R1も変化する)。しかし何よりも、端末による、最適結合での位置の同一性判別が容易でないため、学習によるこの決定は、実際にはほとんど不可能である。さらに、端末側で電流Iを測定する場合、トランスポンダが、最適結合位置から端末に近い位置にある場合と遠い位置にある場合とにおいて、可能な2つの結合係数が存在することである。
【0094】
したがって本発明によれば、結合に基づいてシステム応答をモデル化し、制御を簡単にするための、容易に決定可能な特性動作条件が存在することを利用している。
【0095】
第1の条件は、端末のオフロード動作である。すなわち、端末の電磁界中にトランスポンダが存在しない場合電流Ioff−loadである。このオフロード動作では、端末の発振回路の皮相インピーダンスZ1off−loadは、端末の成分R1、L1およびC1によってのみ決まる。さらに、位相調整により、このインピーダンスの虚部は常にゼロである。したがって、電流Ioff−loadを、次のように表すことができる。
【0096】
【数11】
Figure 0004655376
【0097】
容易に決定することができる第2の条件は、最大結合kmaxであり、対象ファミリのトランスポンダが端末上に位置している間に、端末の発振回路の電流測定値Imaxを得ることができる。
【0098】
上記式7を最大結合位置に適用し、それに上記式11に従ってオフロード電流値を当てはめると、次式が得られる。
【0099】
【数12】
Figure 0004655376
【0100】
したがって、最適係数と最大係数との比は、電流Ioff−loadおよび最大結合におけるImaxによってのみ決まることが分かる。
【0101】
さらに、本発明者は、回路の全ての関数関係式を、比k/kmaxに従って、特に簡潔に表すことができることを確信した。ここで、ポイントp4を、図3の曲線上に位置決めするために、係数kmaxの量を決定し、ポイントp4が最適結合ポイントp1の左側に位置するか、あるいは右側に位置するか(図3の曲線において)を決定してみることにする。上記式12を適用することによって簡単に実行されるこの決定により、考察中のアプリケーションが、傾斜が反転する特性あるいは単調な特性を有する特性VC2=f(k)(図3)を提供するか否かを決定することができる。実際に、比kopt/kmaxが1未満であれば、特性の傾斜が反転し、比kopt/kmaxが1より大きい場合は、その特性は単調である。比kopt/kmaxが1より大きい場合、最適結合位置を得ることができないことを指摘しておく。
【0102】
図5は、kopt/kmaxが1未満のシステムにおける、比k/kmaxを関数とした電圧VC2の特性を示したものである。この特性は、ポイントp5からスタートしており、図3の特性とは逆になっている(kは、右に向かって増加している)。ポイントp5は、端末オフロード動作に対応しないこと、すなわち、図4の横座標および縦座標共に空白のポイントに対応しないことが好ましいことを指摘しておく。実際に、レンジ限界ポイントp5は、トランスポンダが接触を絶つ位置、すなわち、電源が十分に供給されない位置での結合(ゼロである必要はない)に対応している。最大結合ポイントp4における横座標は、1(k=kmax)である。比kopt/kmaxが決定されているため、5つの特性ポイントp1からp5に対する横座標が分かる。ポイントp3の決定は任意選択であることを指摘しておく。
【0103】
本発明の他の好ましい特徴は、ポイントp1からp5における電圧VC2の絶対値を決定しようとする試みに代わって、電圧VC2の相対値すなわち比を使用していることである。実際に、重要なことは、適用する修正傾斜を決定することである。
【0104】
以下の考察により、発生器電圧Vgの電圧を変化させることができる(一定抵抗R1を用いて)ことを考慮することによって、本発明による、瞬時結合kに基づく伝送電力の修正を決定することが可能であることが分かる。しかし、以下で分かるように、量VgおよびR1は互いにリンクされているため、以下の考察は、抵抗R1の変化(Vgを一定にして)に置き換えて考察することも可能であることを指摘しておく。
【0105】
第1に、次の関係式から、ポイントp2およびp3における電圧VC2(p2)およびVC2(p3)が、最適結合ポイントp1における電圧VC2optにリンクしていることが分かる。
【0106】
【数13】
Figure 0004655376
【0107】
さらに、式10を最大結合係数p4に適用すると、既知の比kopt/kmaxおよびVC2max値によって決まる、次の関係式が得られる。以下で分かるように、この関係式を、ポイントp1における伝送電力にリンクさせることができる。
【0108】
【数14】
Figure 0004655376
【0109】
VC2max値は、電圧VC2が取り得る最大値に対応するものではないことを指摘しておく。電圧VC2の最大値はVC2optである。したがって、ポイントp1およびp4における電圧VC2の比を、単独の学習測定から知ることができることが分かる。当然、学習決定は全て非制御で実行される。すなわち、学習の間、伝送電力は、端末側の公称レベルに維持される(VgおよびR1は一定である)。
【0110】
その比を電圧VC2optで表すことができない唯一の値は、レンジ限界ポイントp5におけるVC2min値である。実際には、この位置は、トランスポンダの動作に必要な最低電圧によって決まる。
【0111】
第1の解決法は、端末がトランスポンダファミリ専用である場合、勾配生成計算用として端末が利用できるように、この値を端末に導入することである。
【0112】
しかし、本発明の好ましい実施形態によれば、端末への値の導入を最少にし、学習で満足することを試みている。曲線VC2=f(k)の原点p6では、結合がなく、かつ、電圧VC2がゼロであることを指摘しておく。したがって、本発明によれば、ポイントp6およびp3間における勾配変化は、ほとんどないものと考えることができ、単一修正部分と見なすことができる。簡易実施形態では、ポイントp1およびp6間を、単一修正部分で十分である、と見なしてさえいることを指摘しておく。
【0113】
次に、上記式7を最適結合位置に適用し、かつ、式11によってもたらされるオフロード電流値を当てはめると、オフロード電流Ioff−loadが、最適結合電流Ioptの2倍に対応することを推論することができる。この関係式からは、電圧VC2optとVC2minとの関係式を推論することはできないが、励振電力が電流Iにリンクしており、調整パラメータ(式1)、例えば、電圧Vgに関係していることが分かる。したがって、ほぼ一定の電圧VC2を維持するための発生器電圧の制御に与える修正に関して、最適結合ポイントp1における発生器電圧Vg(p1)(電圧Vgの最小値Vgminに対応する)は、オフロード動作ポイントp6における発生器電圧Vg(p6)の半分に等しくなければならないと言える。既に指摘したように、端末の最大伝送電力(したがって、最大発生器電圧Vgmax)が分かっており、例えば、規格によって設定されている。したがって、システムがオフロードを操作する場合、電圧Vg(p6)は、Vgmax値を越えることはできない。そのため、本発明のこの実施形態によれば、電圧Vg(p6)は、Vgmax値以下の値Vgnomに設定されている。電圧Vgnomに適用する修正関数を、結合係数kまたは類似の情報に応じて決定するためには、これで十分であり、実際に、図4の曲線の修正勾配を決定することができる。
【0114】
トランスポンダが回復する電圧VC2を、ほぼ一定の公称値にするために、電圧Vgの制御を可能にしている特性Vg=f(k/kmax)においては、比k/kmaxおよび電圧Vgnomに基づくポイントp1、p2、p4、p6、および可能p3の座標を、上記考察から推論することができる。
【0115】
ポイントp6の座標は、0(オフロード)とVgnomである。
ポイントp1の座標は、kopt/kmaxとVgmin=Vgnom/2である。
ポイントp2の座標は、√3・kopt/kmaxとVgnom/√3である。
ポイントp4の座標は、1(端末上のカード)と
【数15】
Figure 0004655376
である。
可能ポイントp3の座標は、kopt/(√3・kmax)とVgnom/√3である。
【0116】
これらの座標に基づいて、比k/kmaxの現在値に応じた制御特性の関係式を設定することができる。Ioff−loadがImax以上である図4を例に取ると、例えば、次の関係式を適用することができる。
k/kmax<kopt/(kmax.√3)に対して
【数16】
Figure 0004655376
opt/(kmax.√3)<k/kmax<kopt/kmaxに対して
【数17】
Figure 0004655376
opt/kmax<k/kmax<kopt√3/kmaxに対して
【数18】
Figure 0004655376
opt√3/kmax<k/kmaxに対して
【数19】
Figure 0004655376
【0117】
上記の第1および第2の部分を、1つに結合することができることを指摘しておく。この例では、
k/kmax<kopt/kmaxの場合
【数20】
Figure 0004655376
【0118】
この修正を実施する回路は、切換え可能抵抗網、あるいは、オン状態時の抵抗を変化させることができる1つまたは複数のMOSFETトランジスタ回路であり、そのオン状態抵抗が変化するように構成されており、当然、全動作レンジに渡る連続的な修正を考慮するためには、係数変化ポイントにおける電力レベルを考慮しなければならない。
【0119】
図5の例において、ポイントp5におけるVC2の電圧レベルが、ポイントp4におけるVC2の電圧レベルより大きい場合は、特殊なケースである。実際には、このことは、トランスポンダが過度に接近した場合、すなわち、トランスポンダが端末に極めて近い位置での結合関係を除く距離範囲の中でのみ、十分な電力を受け取ることを意味している。言い換えると、システムには、端末に近い部分で、トランスポンダが十分な電源を受け取ることができない領域があるということである。このような場合、読取り装置は、学習段階の間に、トランスポンダが読取り装置上にあることをオペレータが指示する位置において、読取り装置が測定する電流がオフロード電流に対応することを見出している。すなわち、読取り装置はトランスポンダを検出しないということである。この場合、読取り装置がトランスポンダを検出するまで、トランスポンダを漸次、移動させるよう、オペレータに要求する学習システムを備えることができる。この位置は、最大結合位置p4として処理される。
【0120】
既に指摘したように、係数kmaxは、図3の特性上の任意の位置に置くことができる。
【0121】
図6は、特性が単調な場合の、すなわち、電流Ioff−loadが、電流Imaxの2倍未満(上記式12参照)であることを学習が決定している場合の特性VC2=f(k/kmax)を示したものである。これは、特に、最適結合位置(図6の点線中のp1)を、絶対に通過しないことを意味している。この場合、公称値Vgnomの修正は、2つの部分(図に示すように、ポイントp3が、ポイントp5とp4との間にある場合)を含んでいるか、あるいは、単一部分(ポイントp4が、ポイントp3の前に到達する場合)を含んでおり、図5に関する以上の考察から推論することができる。実際に、上で考察した式は全て有効である。
【0122】
opt/kmaxが、√3より大きい場合、上記単一部分を例えば次式で表すことができる。
【0123】
【数21】
Figure 0004655376
【0124】
opt/kmaxが、√3より小さい場合、例えば次式で表すことができる。
k/kmax<kopt/(kmax√3)に対して
【数22】
Figure 0004655376
k/kmax>kopt/(kmax√3)に対して
【数23】
Figure 0004655376
【0125】
最後に、kopt=kmaxである特殊な場合、上記2つの部分を次式で表すことができる。
k/kmax<1/√3に対して
【数24】
Figure 0004655376
k/kmax>1/√3に対して
【数25】
Figure 0004655376
【0126】
これは記述されていないが、上記の関係式Vg=f(k/kmax)は全て、当然、上記各部分の端ポイントにおいても有効であることを指摘しておく。
【0127】
あらゆる場合において、オフロード電流Ioff−loadは、学習段階の間、最大結合電流Imax以上でなければならないことを指摘しておく。最大結合電流より小さいオフロード電流は、不可能な場合である。
【0128】
学習段階(Ioff−loadとImax、あるいはVC1off−loadとVC1maxの測定、および、特性Vg=f(k/kmax)の座標および勾配の計算)が終了すると、結合に応じて励振電力を制御することによって、端末をいつでも動作させることができる。そのために、端末は、(上記測定値を活用し、所望の応答時間を得るために必要な時間に応じた、一定の長時間インターバルあるいは短時間インターバルで)自身の発振回路の電流I、および発振回路のコンデンサC1(素子24)の両端間の電圧VC1を測定している。本発明によれば、これら単独の測定は、発生器電圧Vg(または、別法として抵抗R1の値)を適合させるためには十分である。
【0129】
実際に、皮相インピーダンスZ1appの虚部X1appを、次式のように表すことができることが分かっている。
【0130】
【数26】
Figure 0004655376
【0131】
【数27】
Figure 0004655376
【0132】
ここで、位相調整のため虚部X1appはゼロであり、したがって、
【数28】
Figure 0004655376
【0133】
現在値とオフロード値の差を、次式のように表すことができる。
【0134】
【数29】
Figure 0004655376
【0135】
ここで、ポイントp6における値に対応する係数aoff−loadはゼロである(結合koff−loadがゼロ)。さらに、素子24の両端間の電圧VC1(変流器23の強度の影響は無視する)を、I/ωC1で表すことができ、電流Iは、例えば変流器23で測定される。その結果、上記式18を次のように表すことができる。
【0136】
【数30】
Figure 0004655376
【0137】
現在値に適用した式18の表現式と、最大結合に適用した式18の表現式を比で表し、かつ、それらを上記の式19に置き換えると、次式が得られる。
【0138】
【数31】
Figure 0004655376
【0139】
ここで、式3を上記式に適用すると、次式が得られる。
【0140】
【数32】
Figure 0004655376
【0141】
したがって、トランスポンダが端末の電磁界中に存在する場合、現在値と最大結合係数の比k/kmaxを、次のように表すことができる。
【0142】
【数33】
Figure 0004655376
【0143】
ここで、オフロード時および最大結合時の電流値Iおよび電圧値VC1は、学習段階の間に測定された値である。したがって、現在の電流値Iおよび電流値VC1を測定して比k/kmaxを決定し、学習に基づいて決定された単調応答か、あるいは非単調応答かに応じて、上記で説明した関数Vg=f(k/kmax)の1つを適用するだけで十分である。
【0144】
本発明を実施するために、ディジタル端末制御回路を用いており、測定値を記憶し、かつ、それらの測定値に対する計算が必要である。このディジタル端末制御回路については、図2では詳細が省略されているが、図1のブロック4に含まれている。ワイヤード論理で形成された専用計算器、あるいは、適応力を利用するために、ブロック4のマイクロプロセッサをプログラミングするソフトウェア手段を用いることができる。
【0145】
他の手段を用いて、可変容量の素子24をバイアスすることができることを指摘しておく。重要なことは、位相調整制御に関係する情報を持たせることである。
【0146】
既に考察した学習方法および決定方法を適用することにより、オフロード時、および、トランスポンダを端末上に置くことによって最大結合時の発振回路の電流Iが測定(変流器23によって)される。Ioff−load値およびImax値は、対応するVC1off−load値およびVC1max値と同時に取得され、記憶される。したがって、明確にしておくために、結合係数kの値に対する基準が作成されたとしても、実際には、その基準は、その基準が依存している量であることを指摘しておく。これらの量は、上記で考察した式を用いて、結合kを、それらの量を関数とした表現式に置き換えることによって、直接処理することができる。
【0147】
本発明の利点は、読取り装置の伝送電力を、トランスポンダの位置に適合させることができることである。それにより、トランスポンダが最適結合に近い位置にある場合に、伝送電力を減少させることによって、読取り装置の電力消費を最適化することができる。また、トランスポンダが端末から遠く離れている場合高電力伝送が可能になり、システムレンジを最適化することもできる。伝送電力は、トランスポンダが端末に近づくと低減されるため、トランスポンダを損傷する危険なく、高電力を伝送することができる。
【0148】
本発明の他の利点は、結合に基づくトランスポンダの非単調応答に起因する問題を解決することである。
【0149】
本発明の他の利点は、製造時において、あるいは設置時において、またはオンザスポット操作において、様々なトランスポンダファミリへの適合が可能な読取り端末を提供することができることである。そのためには、通常、端末に備えられているコンピュータ手段を利用し、与えられたトランスポンダファミリに端末をコンフィギュアするプログラムを提供するだけで十分である。
【0150】
本発明の他の利点は、本発明がトランスポンダから独立していることである。実際に、本発明を実施するためのトランスポンダの構造上の変更は、全く不要である。したがって、本発明による読取り端末を、従来のトランスポンダと共に使用することができる。
【0151】
当然、本発明には様々な変更、修正および改良が可能であり、当分野の技術者には容易に実施できるであろう。特に、本発明を実施するために必要な選択回路(図2の参照番号25)および量の自動決定手段については、実際上の具体化は、アプリケーションおよび上記の関数表現式に応じて、当分野の技術者の能力の範疇である。さらに、位相調整ループから得られる情報を用いて、可変容量の素子を設定することを条件として、他の種類の可変容量の素子を使用できることを指摘しておく。
【0152】
本発明のアプリケーションの中で、無接点チップカード(例えば、アクセス制御用識別カード、電子財布カード、カードホルダに関する情報記憶用カード、消費者忠実度カード、加入テレビジョンカード等)の読取り装置(例えば、アクセス制御端末またはポーチコ、自動ディスペンサ、コンピュータ端末、電話端末、テレビジョンまたは衛星復号器等)は、特に指摘しておかなければならない。
【0153】
このような変更、修正および改良は本開示の一部であり、本発明の精神および範囲内である。したがって、上述の説明は単に例としてなされたものであり、それに限定されるものではない。本発明は、首記の請求の範囲およびその等価物によってのみ限定されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される種類の電磁式トランスポンダシステムの概略図である。
【図2】本発明による電磁式トランスポンダシステムの端末の一実施形態のブロック図である。
【図3】トランスポンダと端末の間の距離に基づく、トランスポンダ発振回路の両端間の電圧の変化の一般例を示す図である。
【図4】本発明による制御方法の一応答例を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態におけるトランスポンダの応答の、第1の例を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態におけるトランスポンダの応答の、第2の例を示す図である。
【符号の説明】
1、1’ 読み書き端末
2、2p アンテナ結合器の出力端子
2m 基準端子
3 増幅器
4 端末の回路
5 結節点
6 変調器
10 トランスポンダ
11、12 制御/処理回路の入力端子
13 制御/処理回路
21 位相比較器
23 変流器
23’ 一次巻線
24 容量素子
25 出力量選択ユニット
26 制御信号
C1、C2 コンデンサ
COMP 比較器
CTRL 容量素子制御信号
DATA データ
L1、L2 インダクタンス
MES 発振回路を流れる電流の測定結果信号
MOD 変調器
OSC 基準周波数
R1、R2、R23 抵抗
REF 信号
Rx バック変調復元信号
Tx 高周波伝送信号
Vb 位相ループ修正電圧

Claims (11)

  1. トランスポンダが電磁界中に入ったときに、少なくとも1つのトランスポンダ(10)と協働するように構成された、電磁界を発生するための端末(1’)であって、高周波交流励振電圧を受け取るように構成された発振回路(R1、L1、24)を含んでおり、
    前記発振回路中の信号位相を、前記端末の基準周波数に基づく基準値に対して一定の位相関係に調整するための手段と、
    前記トランスポンダと前記端末の間の電磁結合(k)に関係する現在情報を決定するための手段と、
    少なくとも前記現在情報に応じて前記電磁界電力を適合させるための手段とを含
    前記現在情報を決定するための手段は、前記発振回路(R1、L1、24)の容量素子(24)の両端間の電圧(VC1)の関数である第1の量、および前記発振回路中の電流(I)の関数である第2の量を測定するための手段を含んでいる、電磁界を発生するための端末。
  2. 前記トランスポンダ(10)と前記端末(1’)の間の距離のいくつかの限定構成における結合に関係する特性情報を決定し、記憶し、かつ、現在情報(k)に応じた電磁界電力適合において前記特性情報を考慮するための手段(4)を含んでいる、請求項に記載の端末。
  3. 前記特性情報が、とりわけ、
    前記トランスポンダ(10)が前記端末(1’)の電磁界中に存在しない場合、前記容量素子(24)の両端間の電圧(VC1off−load)と、
    前記トランスポンダが前記端末に最も接近した場合(kmax)、前記容量素子の両端間の電圧(VC1max)と、
    前記トランスポンダが前記端末の電磁界中に存在しない場合、前記発振回路中の電流(Ioff−load)と、
    前記トランスポンダが前記端末に最も接近した場合、前記発振回路中の電流(Imax)とを含んでいる、請求項またはに記載の端末。
  4. 前記現在情報が、前記2つの量および前記特性情報値の現在測定値から推論される、請求項に記載の端末。
  5. 前記特性情報の少なくとも1つが、学習段階中に、前記端末(1’)によって自動的に決定される、請求項からのいずれか一項に記載の端末。
  6. 電磁界の電力を適合させるための前記手段が、前記端末(1’)の前記発振回路(R1、L1、24)の前記交流励振電圧(Vg)を制御可能に変更するための手段(25)を含んでいる、請求項1からのいずれか一項に記載の端末。
  7. 電磁界の電力を適合させるための前記手段が、前記端末(1’)の前記発振回路(R1、L1、24)に属する1つまたは複数の制御可能な抵抗素子(R1)を含んでいる、請求項1からのいずれか一項に記載の端末。
  8. 前記位相調整手段(21)の応答時間が、前記端末(1’)の電磁界中に存在する前記トランスポンダ(10)からの、起こり得るバック変調の周波数よりも長くなり、かつ、前記端末(1’)の電磁界中の前記トランスポンダの変位速度より速くなるように選択される、請求項1からのいずれか一項に記載の端末。
  9. 前記発振回路(R1、L1、24)が、可変容量の素子(24)を含んでおり、前記端末(1’)は、前記可変容量の素子の両端間の電圧を変更することによって前記発振回路中の信号の位相測定値に基づいて前記可変容量の値を決定するように構成された手段(M)を含んでいる、請求項1からのいずれか一項に記載の端末。
  10. 端末を制御するための方法であって、
    a)学習段階中に、
    トランスポンダが前記端末の電磁界中に存在しない場合、前記発振回路中の電流(Ioff−load)に関連する第1の特性情報を決定するステップと、
    トランスポンダが前記端末に最も接近した場合、前記発振回路中の電流(Imax)に関連する第2の特性情報を決定するステップと、
    前記現在情報および所定公称値に応じて、磁界電力の線形制御関係を計算するステップとを含んでおり、さらに、
    b)動作中に、
    前記端末の電磁界中に入ったトランスポンダと前記端末との間の結合(k)に関連する現在情報を決定するステップと、
    前記線形関係に基づいて磁界電力を適合させるステップとを含んでいる、請求項1からのいずれか一項に記載の端末を制御する方法。
  11. 前記現在情報が、現在電磁結合係数と、トランスポンダが前記端末に最も接近した場合に得られる最大電磁結合係数との比の関数である、請求項10に記載の方法。
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