JP4752170B2 - 電磁トランスポンダの電気シグネチャの検出 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁トランスポンダ、すなわち読取りおよび/または書込み端末と呼ばれるユニット(通常、固定ユニット)による、非接触および無線方式での問合せが可能なトランスミッタおよび/またはレシーバ(通常、移動型)を使用したシステムに関する。通常、トランスポンダは、読取り書込み端末のアンテナが放射する高周波フィールドから、トランスポンダに含まれている電子回路に必要な電力を抽出している。
【0002】
【従来の技術】
図1は、本発明が適用されるタイプの読取り書込み端末1とトランスポンダ10の間の従来のデータ交換システムの例を、極めて簡単な略図で示したものである。
【0003】
通常、端末1は、本質的に、コンデンサC1および抵抗R1と直列の誘導抵抗L1で構成された直列発振回路で構成されている。この直列発振回路は、デバイス2によって制御されている。デバイス2は、他の構成要素と共に、増幅器すなわちアンテナ結合器、特に変調器/復調器を備えた、受信したデータを利用する制御回路、および制御信号およびデータを処理するためのマイクロプロセッサを備えているが、これらに限定されるものではない。回路2は、通常、図には示されていないが、異なる入力回路/出力回路(キーボード、スクリーン、サーバとの交換手段等)および/または処理回路と通信している。読取り書込み端末の回路は、通常、その動作に必要な電力を、例えば電源システムに接続された電源回路(図示せず)から引き出している。
【0004】
端末1との協同が意図されたトランスポンダ10は、本質的に、制御および処理回路13の2つの入力端子11と12の間のコンデンサC2に並列に接続された誘導抵抗L2で構成された並列発振回路を備えている。端子11、12は、実際には整流手段(図示せず)の入力部に接続されている。整流手段の出力部は、トランスポンダの内部回路の直流電源端子を形成している。これらの回路は、通常、本質的に、マイクロプロセッサ、端末1から受信する信号の復調器、および情報を端末に送信するための変調器を備えている。
【0005】
端末およびトランスポンダの発振回路は、通常、端末の発振回路の励起信号の周波数に対応する同一の周波数でターン・オンしている。この高周波信号(例えば13.56MHzの信号)は、伝送搬送波として使用されているばかりでなく、端末のフィールド内に存在する1つまたは複数のトランスポンダのための遠隔供給搬送波としても使用されている。トランスポンダ10が端末1のフィールド内に存在すると、トランスポンダの共振回路の端子11および12の両端間に高周波電圧が生成される。この電圧は、整流され、場合によってはクリップされた後、トランスポンダの電子回路13の電源電圧として供給されることになる。
【0006】
端末から伝送される高周波搬送波は、通常、フィールド内の1つまたは複数のトランスポンダにデータおよび/または制御信号を送信するために、前記端末によって、異なる符号化技法に従って振幅変調されている。それに対して、トランスポンダから端末へのデータ伝送は、通常、共振回路L2、C2によって形成される負荷を変調することによって実行されている。この負荷の変化は、搬送波の周波数より小さい周波数(例えば847.5kHz)を有する副搬送波の速度で実行されている。この負荷変化が端末によって、例えばコンデンサC1の両端間の電圧あるいは発振回路を流れる電流を測定することにより、振幅変化の形あるいは位相変化の形で検出される。
【0007】
アイドルすなわちトランスポンダが端末のフィールド内に存在していない場合、端末1は、高周波信号上に変調されたデータ・メッセージを周期的に送信している。このメッセージは、可能なトランスポンダを意図した要求メッセージである。この要求すなわち一般コールは、トランスポンダと端末の間の通信を初期化するために必要なプロセスに属している。
【0008】
1つまたは複数のトランスポンダとの通信を確立する困難性は、複数の電磁トランスポンダが同時に端末のフィールド内に存在することによるものである。
【0009】
また別の困難性は、異なるタイプすなわちファミリ(例えば輸送カード、アクセス・カード、電子財布)のトランスポンダが、同じ周波数および正規化された少なくとも部分的に同じ通信プロトコルを使用していることである。したがって端末は、端末が通信しなければならない1つまたは複数のトランスポンダを選択するために、端末のフィールド内に存在するトランスポンダの数だけでなく、トランスポンダのタイプを決定することができなければならない。
【0010】
このような制約により、端末のフィールド内に存在するすべてのトランスポンダが正しく識別されるまで、端末の制御プログラムをループ操作しなければならない。
【0011】
図2は、本発明が適用されるタイプの読取り書込み端末による、1つまたは複数の通信を初期化する流れ図を簡単な略図で示したものである。
【0012】
初期化および試験フェーズが開始されると、トランスポンダの読取り書込み端末1は、スタンバイ手順を開始し(ブロック20、ST)、その間、少なくとも1つのトランスポンダとの通信の完了を待機する。この手順は、本質的に、端末のフィールド内に存在している可能トランスポンダに要求列(REQ)を周期的に送信するステップ(ブロック21)からなっている。問合せ要求21を送信する毎に、読取り装置は、その復調器による、端末のフィールド内に入ったトランスポンダから送信される肯定応答メッセージ(ATQ)の受信を監視する(ブロック22)。肯定応答が何ら存在しない場合、読取り装置は、要求21の送信をループする。肯定応答ATQを受信すると、読取り装置は、そのトランスポンダが実際に意図するトランスポンダであるかどうかをチェックするモード(ブロック23、TYPE)、およびフィールド内に存在している複数のトランスポンダを個別化するための可能な衝突防止モード(ブロック24、ANTICOLLISION)に切り替わる。実際に、端末のフィールド内に複数のトランスポンダが存在する場合、それらのトランスポンダは、同時に、あるいは極めて短い時間インターバルで応答し、読取り装置による復調の結果を使い物にならないものにしている。その場合、前記読取り装置は、読取り装置が通信を希望するトランスポンダを選択するか、あるいは異なるトランスポンダに異なるチャネルを割り当てなければならない。
【0013】
通信は、図2に示す初期化プロセスおよび衝突防止プロセスが完了(ブロック26、E)して初めて開始される。つまり、読取り装置がフィールド内に存在するすべてのトランスポンダを識別したことを読取り装置が検出(ブロック25、ALL)して初めて開始される。所与のファミリに属するトランスポンダを決定することは、上記識別の一部である。すべてのトランスポンダの識別が完了するまで、問合せ要求が送信される。トランスポンダが正しく識別されると、他の可能トランスポンダの検出を汚染しないよう、トランスポンダは、問合せ要求に応答しない状態に置かれる。
【0014】
図2に関連して簡単に説明した初期化プロセスおよび衝突防止プロセスについては良く知られている。従来の方法の実例については、例えば仏国特許出願第2,760,280号および第2,773,627号に記載されている。
【0015】
図2に示す方法は、トランスポンダのフィールド内に存在すると考えられる最大のカード数を設定することによって、最も頻繁に実施されている。説明したように、特に仏国特許出願第2,760,280号では、衝突防止プロセス(ブロック24)の利用結果に応じて、読取り装置によってこの数を修正し、それにより検出の可能性を高め、かつ、初期化プロセスの継続時間を短縮している。
【0016】
従来のシステムの欠点は、トランスポンダの数および/またはタイプの決定に、トランスポンダから送信されるメッセージを使用していることである。トランスポンダのファミリは、トランスポンダから送信される識別を使用して、ソフトウェアが実行する比較によって決定されているため、プログラム実行時間の問題に加えて、ソフトウェアによる識別がトランスポンダから送信されたものであるか、あるいは端末の近くに置かれた海賊デバイスから送信されたものであるかについてチェックされていない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、知られているシステムが抱えている、端末のフィールド内に存在する1つまたは複数のトランスポンダの識別に関わる欠点を克服し、かつ、問題を解決することである。
【0018】
より詳細には、本発明の目的は、電磁トランスポンダを、送信されるデータ・メッセージの解析をベースとすることなく識別する新規なモードを提供することである。
【0019】
本発明の他の目的は、電磁トランスポンダの読取り書込み端末と、端末のフィールドに入った1つまたは複数のトランスポンダとの間の通信の初期化および完了に必要な時間を短縮することである。つまり、本発明の目的は、読取り書込み端末による、端末のフィールド内に所与の時間に存在するすべてのトランスポンダを決定し、かつ、識別するために必要な継続時間を短縮することである。
【0020】
本発明のさらに他の目的は、端末の復調器の検出結果を使用する必要のない解決法を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために、本発明により、発振回路によって高周波電磁フィールドを発生させるための端末が提供される。この端末は、トランスポンダが端末のフィールドに入ると、少なくとも1つの前記トランスポンダと協同するようになされ、かつ、
発振回路内の信号位相を基準値に対して調整するための手段と、
発振回路を流れる電流の測定および発振回路の容量素子の両端間の電圧の測定に基づいて、トランスポンダの電気シグネチャを検出するための手段とを備えている。
【0022】
本発明の一実施形態によれば、電気シグネチャを使用して、特性製造パラメータによって識別された1組のタイプの中から、トランスポンダが属しているタイプが決定されている。
【0023】
本発明の一実施形態によれば、端末は、端末のフィールドに入ったトランスポンダのシグネチャと、学習フェーズの間に蓄積された少なくとも1つのシグネチャ・サンプルとを比較するための手段を備えている。
【0024】
本発明の一実施形態によれば、端末は、端末の発振回路の容量素子の両端間の電圧および該発振回路を流れる電流に関する特性情報を、基準トランスポンダと端末を隔てている複数の所定の距離構成において決定し、かつ、記憶するための手段、およびトランスポンダのシグネチャを決定するために上記特性情報を考慮するための手段を備えている。
【0025】
本発明の一実施形態によれば、前記特性情報には、他の特性情報と共に、
トランスポンダが端末のフィールド内に存在していない場合の、容量素子の両端間の電圧と、
トランスポンダが端末と最も接近して存在している場合の、容量素子の両端間の電圧と、
トランスポンダが端末のフィールド内に存在していない場合に、発振回路を流れる電流と、
トランスポンダが端末と最も接近して存在している場合に、発振回路を流れる電流とが含まれている。
【0026】
本発明の一実施形態によれば、高周波フィールドによって搬送されるデータ・メッセージを何ら翻訳することなく、シグネチャの検出が実行されている。
【0027】
本発明の一実施形態によれば、端末は、発振回路を流れる電流の測定に基づいて、フィールド内に存在しているトランスポンダの最少数を決定するための手段を備えている。
【0028】
本発明の一実施形態によれば、端末は、さらに、発振回路の容量素子の両端間の電圧の測定に基づいて、端末のフィールド内に存在しているトランスポンダの最大数を決定するための手段を備えている。
【0029】
また、本発明により、トランスポンダと端末の間のあらゆるデータ・メッセージの交換に先立って、特性電気パラメータによって識別された1組のタイプの中からトランスポンダのタイプを決定するステップを含む、高周波磁気フィールドを発生する端末と電磁トランスポンダの間の少なくとも1つの通信を確立するための方法が提供される。
【0030】
本発明の一実施形態によれば、前記決定には、端末の発振回路を流れる電流および該発振回路の容量素子の両端間の電圧の測定値を、1組の識別済みタイプを確立するために既に計算され、かつ、記憶されている値と比較するステップが含まれている。
【0031】
本発明の一実施形態によれば、端末と電磁トランスポンダの間の少なくとも1つの通信を確立するための方法には、フィールドに入った少なくとも1つのトランスポンダが肯定応答を送信するまで要求列を周期的に送信するステップ、および電流測定に基づいて、フィールド内に存在していると考えられるトランスポンダの最少数を決定するステップが含まれている。
【0032】
本発明の一実施形態によれば、端末と電磁トランスポンダの間の少なくとも1つの通信を確立するための方法には、さらに、最少数の決定および電圧の測定に基づいて、端末のフィールド内に存在していると考えられるトランスポンダの最大数を決定するステップが含まれている。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の前述の目的、特徴および利点について、添付の図面に照らして、非限定の特定の実施形態の説明の中で詳細に考察する。
【0034】
全図を通して、同一の構成要素は同一の参照文字で表されている。分かり易くするために、図4および8の特性は、非スケールで作成されている。また、端末またはトランスポンダの構成要素および上記方法のステップについては、図には、本発明を理解するために必要なものについてのみが示されており、以下、それらについて説明する。特に、本発明による方法においては、計算を実施するために使用される手段については、従来と同じものであるため、ここではその詳細は省略されている。その手段は、例えば、一般的に読取り書込み端末内に設けられるマイクロプロセッサである。また、トランスポンダを示すために、しばしば「カード」が参照されているが、本発明は、マイクロプロセッサを備えたものであれ、あるいはマイクロプロセッサを備えていないものであれ、いかなるタイプのトランスポンダにも適用することができる(クレジット・カード・タイプのカード、電子ラベル等)。
【0035】
本発明の特徴は、トランスポンダのいわゆる電気シグネチャが識別されることである。各タイプのトランスポンダは、その集積回路製造技術に基づく製造によって決定される特定の電気特性を有している。これらの特性は、本質的に、トランスポンダの共振回路の誘導抵抗およびコンデンサのサイジング(形状および大きさ)にリンクしている。トランスポンダは、製造されてしまうと、その特性を変更することはできない(部品の経年変化による影響は無視する)。また、共振回路の特性が正に端末の発振回路に影響しているため、発振回路の観点からすれば、トランスポンダ・ファミリの各々は、そのファミリの「シグネチャ」を有していると見なすことができる。さらに、トランスポンダ・ファミリを個別化するために、これらの部品の製造バッチ間の技術的ばらつきを利用することにより利点が得られる。このようなばらつきは、同一バッチ内、あるいは少なくとも同一ウェハ上では、それほど重要なものではない。
【0036】
本発明の他の特徴は、読取り書込み端末のフィールド内に存在しているトランスポンダが属しているファミリが、端末の発振回路に対して実行される物理的な測定に基づいて決定されることである。より詳細には、端末の発振回路を流れる電流および該発振回路のコンデンサの両端間の電圧の値が、端末を稼動させる前の学習フェーズで測定された値および/または計算された値と比較される。
【0037】
本発明によれば、受信したデータ信号の利用を必要とすることなく(つまり、端末の復調器の下流側ではなく)、トランスポンダのタイプの決定が実施される(復調器の上流側で)。本発明によれば、この数を単独の電流測定および電圧測定に基づいて、かつ、これらの変数の計算に基づいて決定するステップが提供される。
【0038】
データ・メッセージの翻訳(復調)を必要とすることなく、トランスポンダが属するファミリが決定されるため、システムのセキュリティが著しく改善されている。実際に、端末に「受諾」されるためには、トランスポンダは、基準トランスポンダの特性と同じ特性を有していなければならない。このことは、海賊トランスポンダが、有効トランスポンダの構造と同じ構造を有していなければならない(同じ方法で統合形態に製造しなければならない)ことを意味している。そのために、固有電気特性の再生(使用されている技術および統合方法にリンクさせる)がデータ・メッセージ特性より困難であり、したがって不正の危険が著しく低減されている。
【0039】
本発明の他の特徴は、端末の発振回路の基準値に対する位相調整が提供されることである。本発明によれば、この位相調整はループで実行される。このループの応答時間は、トランスポンダからの可能バック変調に対する妨害を回避するだけの十分な長さであり、かつ、端末のフィールド内をトランスポンダが通過する速度と比較して十分に短くなるように選択されている。これは、変調周波数(例えば、トランスポンダから端末へのデータ伝送に使用される13.56MHzの遠隔供給搬送周波数および847.5kHzのバック変調周波数)に対する静的調整と呼ぶことができる。
【0040】
位相調整により、実行される物理変数の測定を高い信頼性で利用することができる。実際に、トランスポンダによって発振回路に形成される負荷は、該トランスポンダと端末を隔てている距離によって決まるため、端末の発振回路のコンデンサ(図1のコンデンサC1)の両端間に決定される変化の範囲は、遠隔供給搬送周波数に対する端末の発振回路の同調およびトランスポンダの発振回路の同調によって決まる。この点に関し、従来の回路の場合、この同調が完全ではない。詳細には、従来の回路の場合、端末が製造されると、搬送周波数への共振周波数の同調は、可変コンデンサによって手動で実施されている。端末の発振器によって提供される基準信号と、例えばコンデンサC1の両端間でサンプルされる受信信号との間の選択位相動作点を保証するためには、同調には、特に容量素子および誘導素子の製造公差による調整が必要である。端末の発振回路が離調すると、いくつかの重大な問題が生じ、特に、端末の発振回路における信号振幅の修正、延いては可能決定に利用することができる信号の振幅の修正に重大な影響を及ぼすことになる。
【0041】
図3は、発振回路の位相調整ループを備えた、本発明による端末30の実施形態をブロック図の形で示したものである。
【0042】
従来と同様、端末30は、容量素子31と直列の誘導抵抗すなわちアンテナL1、および増幅器すなわちアンテナ結合器33の出力端子32と基準電位(通常、接地)端子34の間の抵抗素子R1で構成された発振回路を備えている。発振回路を流れる電流を測定するための素子35が、例えば容量素子31と接地34の間に挿入されている。測定素子35は、以下で説明する位相調整ループに属している。増幅器33は、変調器36(MOD)から入力される高周波伝送信号Eを受信し、変調器36は、例えば水晶発振器(図示せず)からの基準周波数(信号OSC)を受け取っている。変調器36は、必要に応じて、送信すべきデータ信号Txを受信し、端末から伝送するデータが何ら存在しない場合、トランスポンダに遠隔供給するようになされた高周波搬送波を提供している(例えば13.56MHzで)。容量素子31は、信号CTRLによって制御される可変容量素子である。
【0043】
端末30では、アンテナL1を流れる電流の位相調整が、基準信号に対して実施されている。この調整は、高周波信号の調整、つまり伝送すべきデータが存在しない場合の信号Eに対応する搬送波信号の調整であり、端末30の発振回路の容量を変化させることによって実施され、アンテナを流れる電流の位相を、基準信号に対して一定に維持している。この基準信号は、例えば、変調器の発振器によって提供される信号OSCに対応している。信号CTRLは、基準信号に対する位相インターバルを検出し、かつ、検出した位相インターバルに応じて素子31の容量を修正する機能を有する回路37(COMP)から出力されている。位相の測定は、例えば、素子31と直列に接続された電流トランス35によって、回路を流れる電流Iを測定することによって実施される。この電流トランスは、通常、素子31と端子34の間の一次巻線35’および二次巻線35”で構成されている。電流トランスの第1の端子は、接地34に直接接続され、第2の端子は、測定結果を提供する信号MESを供給している。電流−電圧変換抵抗R35は、二次巻線35”に並列に接続されている。測定結果MESは比較器37に送られ、比較器37は、測定結果MESに応じた信号CTRLによって、容量素子31を制御している。
【0044】
図3に示す好ましい実施形態によれば、比較器37には、トランスポンダから入力される、発振回路によって受信されることになる信号を復調するために使用される位相復調器(図示せず)と同じ位相復調器が使用されている。したがって比較器37は、トランスポンダから受信したデータのバック変調を復調した信号Rxを、端末の電子回路の残りをシンボル化するブロック38に提供している。
【0045】
従来の手段を使用し、かつ、上に示した機能に基づけば、位相調整ループの実用的な実施態様については、当分野の技術者の能力の範疇であろう。図3に示す電流トランスの代替として、従来の他の測定手段を使用することも可能である。文書EP−A−0,857,981に、位相調整端末の例が記載されている。
【0046】
端末の発振回路の位相を基準値に調整することにより、発振回路の部品のサイジング公差の問題およびこれらの部品の動作中の変動の問題が除去される。端末の発振回路と1つまたは複数のトランスポンダの発振回路との間の磁気結合に関する信頼性の高い測定をさらに実施することができる。
【0047】
本発明によれば、端末の発振回路の電流および電圧の測定値を利用して、それらからトランスポンダのタイプに関する情報を引き出すことができる。この情報には、詳細には、各々のカードと端末の間の結合、つまり、端末の発振回路と複数のカードのうちの1つのカードの発振回路との間の結合係数が考慮されている。この結合係数は、本質的には、トランスポンダと端末を隔てている距離によって決まり、トランスポンダの発振回路と端末の発振回路の間の結合係数kは、常に0と1の間である。アンテナと発振回路を隔てている距離は、第一近似の場合、1−kに比例しているため、以下の説明では、距離または結合係数のいずれかが参照されている。
【0048】
本発明の、複数のトランスポンダが同時に端末のフィールド内に存在することが考えられるアプリケーションでは、上記とは別の特徴により、端末のフィールド内に存在しているカードの数が決定される。本発明によれば、この決定は、この場合も、端末の発振回路に対して実行される物理測定に基づいて実施されている。シグネチャの決定については、端末の発振回路を流れる電流の値および該発振回路のコンデンサの両端間の電圧の値を、端末を稼動させる前の学習フェーズで測定および/または計算された値と比較することによって、端末のフィールド内のカードの数が決定される。
【0049】
このトランスポンダの数の決定には、受信したデータ信号を利用する必要がないため、通信初期化方法(図2)におけるループ数が著しく少なくなっている。実際に、ループ数を測定に基づいて動的に適合させる方法が使用されている場合であっても、考慮される初期の数は、従来の実施態様と比較して洗練されている。
【0050】
本発明は、1つまたは複数のトランスポンダを備えた、動作構成の異なる端末による測定が可能な電気変数にリンクした様々な関係を解釈することに端を発している。
【0051】
詳細には、端末の直列発振回路を流れる電流I(例えば、電流トランス35によって測定される)は、
【数1】
の関係によって、発振回路を励起している、いわゆる発生器電圧(Vgで示す)および発振回路のみかけのインピーダンスZ1appにリンクしている。
【0052】
また、発振回路の位相が基準値に調整されているため、端末のフィールドに入るトランスポンダの距離変化を、この発振回路のインピーダンスの実数部の修正として翻訳するだけで良い。実際に、発振回路のインピーダンスの虚数部の修正を、そのトランスポンダ(または複数のトランスポンダ)によって形成される負荷によって修正する傾向にあるすべての変化が、位相調整ループによって補償される。したがって、静的動作においては、インピーダンスZ1appの虚数部がヌルであることが保証され、インピーダンスZ1appは、みかけの抵抗R1appと等しくなり、
【数2】
で表される。上式で、a2は、
【数3】
である。上式で、ωは脈動を表し、X2は、トランスポンダの発振回路のインピーダンスの虚数部(X2=ωL2−1/ωC2)を表し、また、R2は、図1に、誘導抵抗L2およびコンデンサC2に並列に接続された、点線で示す抵抗R2によってモデル化された、トランスポンダ回路によってトランスポンダ自身の発振回路に形成される負荷を表している。つまり、抵抗R2は、コンデンサC2および誘導抵抗L2に並列に追加される、すべてのトランスポンダ回路(マイクロプロセッサ、バック変調手段等)の等価抵抗を表している。上の式2では、直列抵抗である、他の2つの項に加える誘導抵抗L1は無視されている。また、分かり易くするために、この直列抵抗の値は、抵抗R1の値の中に含まれているものと見なすことができる。
【0053】
上の式2および3は、端末のフィールド内に単一のトランスポンダが存在している場合の式である。式1、2および3を結合すると、電流Iは、
【数4】
で表される。上式で、Z22は、
【数5】
である。
【0054】
上の表現式4および5では、値Vgおよびkのみが、所与のファミリの所与の端末およびトランスポンダに対して変化するものと考えられる。
【0055】
本発明では、読取り書込み端末側で容易に実行することができる電気変数測定のうち、以下の場合に対応するオフロード値および最大結合値が使用されている。
【0056】
オフロード値は、端末のフィールド内にトランスポンダが存在していない場合の電流および電圧を表している。このオフロード動作では、端末の発振回路のみかけのインピーダンスZ1off−loadは、端末の部品R1、L1およびC1によってのみ決まる。また、位相調整により、このインピーダンスの虚数部が常にヌルであるため、次のように表すことができる。
【数6】
【0057】
また、みかけのインピーダンスZ1appの虚数部X1appを、
X1app=X1−a2.X2 (式7)
で表すことができることは知られている。上式で、X1は、
【数7】
である。
【0058】
虚数部X1appはヌルであるため、次のように表すことができる。
X1=a2.X2 (式9)
【0059】
これらの関係に基づいて、電流値とオフロード値の差を次のように表すことができる。
X1−X1off−load=a2.X2−aoff−load 2.X2
(式10)
【0060】
ここで、オフロード結合がヌルであるため、係数aoff−loadはヌルである。また、素子31の両端間の電圧VC1(電流トランス35の影響は無視する)は、I/ωC1で表すことができ、Iは、例えば電流トランス35によって測定される。その結果、上の式10は、
【数8】
で表すことができる。
【0061】
容易に決定することができる他の動作条件は、最大結合kmaxに対応している。この条件、つまりトランスポンダと端末の間の距離が最短の関係にある場合(例えば、トランスポンダが、可能な限りアンテナL1に接近して端末上に置かれた場合)、関連するファミリすなわちタイプのトランスポンダが端末上に置かれたものとして、端末の発振回路を流れる電流Imaxを測定することができる。
【0062】
式10を電流値および最大結合に適用し、かつ、これらの適用を式11に転換すると、1つのカードに対して、次のように表すことができる。
【数9】
【0063】
ここで、式3を上の式に適用すると、
【数10】
が得られる。
【0064】
したがって、トランスポンダが端末のフィールド内に存在している場合、電流と最大結合係数の間の比率k/kmaxは、
【数11】
で表される。
【0065】
式11を最大結合kmaxに適用し、かつ、係数amax 2を表すために、式1、2および6と結合すると、次のように表される。
【数12】
【0066】
ここで、所与のトランスポンダ・ファミリに対して、比率
【数13】
は一定であり、さらに、端末の発振回路の励起電圧Vgが決定される。したがって、次の関係に関連する定数K2は、
【数14】
で定義される。
【0067】
上の式15は、任意の値の電流Iおよび電圧VC1に適用することができる(最大結合時の値の代わりに)。したがって、学習フェーズにおいて、オフロード電圧および電流、ならびに所与のトランスポンダ・ファミリに対する最大結合時の同一変数を記憶しておくことにより、これらの変数の不断の測定から、フィールド内に存在しているトランスポンダの上記ファミリへの付属を引き出すことができる。次の関係が遵守されていることをチェックするだけで十分である。
【数15】
【0068】
逆に、結果が異なる場合、それは、読取り装置がそのフィールド内に他のタイプのカード(例えば、他の製造者のカード)を有していることを意味している。
【0069】
複数のカードが同時にフィールド内に存在することが考えられるケースに本発明を応用する場合、上記のチェックでは不十分である。この場合、端末側のみかけのインピーダンス(より詳細には、みかけの抵抗)に対するトランスポンダのそれぞれの関係を総括しなければならない。したがって、端末のフィールド内にn個のトランスポンダが存在している場合、式2および3を適用して、次のように表すことができる。
【数16】
【0070】
トランスポンダが同一タイプのトランスポンダ、つまり、同一の固有電気特性(L2、R2およびC2)を有していると見なすと、上の式18は、
【数17】
になる。
【0071】
この場合、変数である項のみが発振回路間の結合、つまり各トランスポンダと端末の間の距離によって決まる。
【0072】
結合係数kiが異なるn個のカードの場合、次のように表すことができる。
【数18】
【0073】
第一近似の場合、端末から見ると、すべては、端末が、あたかも平均結合係数に相当する同一結合係数を有するn個のトランスポンダを見るかの如くに生じる、とみなすことができる。したがってカード当たりの平均結合係数は、次の関係によって定義される。
【数19】
【0074】
これは要するに、次の関係によって係数aavを定義することである。
【数20】
【0075】
端末のフィールド内にn個のカードすなわちトランスポンダが存在している場合、端末の電流トランスによって測定される電流Iは、次の式で示すように、カードの数によって決まり、かつ、平均結合係数の関数として表される、それらの個々の結合係数によって決まる、と見なすことができる。
【数21】
【0076】
すべてのトランスポンダが端末の結合係数と同じ結合係数を有しているかどうかは、直観的に分かる。つまり、すべてのトランスポンダが同一の距離に存在している場合、電流Iは、フィールド内に存在するトランスポンダの数の増加に伴って減少する。同様に、端末の発振回路を流れる電流の測定値が同じである場合、各トランスポンダの結合係数の減少は、フィールド内のトランスポンダ数の増加を暗に示している。つまり、トランスポンダの数とトランスポンダ当たりの平均結合係数の二乗の積は一定であると見なすことができる。
【0077】
上の式23において、所与の端末および所与のファミリのトランスポンダに対して、Vg、nおよびkavの値のみが変化することが考えられることを考慮して、1つのカードおよびn個のカードに対するこの関係を最大結合で表すと、次の式が引き出される。
【数22】
上式で、Imax(1)およびImax(n)は、それぞれ1つのカードおよびn個のカードに対する最大結合時の電流を表している。
【0078】
式23と24を結合すると、次の関係が得られる。
【数23】
【0079】
既に示したように、1つのカードに対するオフロード電流および最大結合電流は、読取り装置の学習フェーズで測定することができる(最大結合Imax(1)における電流に対しては、サンプル・カードを使用して)。したがって読取り装置は、2つのカード、3つのカード、4つのカード等に対する最大結合時の様々な電流値を計算することができ、計算値の最大数がアプリケーションにリンクされ、かつ、読取り装置のフィールド内に見出されると考えられる最大計算カード数に絶対的にリンクされる。
【0080】
図4は、本発明による学習フェーズおよび準備フェーズの実施形態の流れ図を示したものである。
【0081】
先ず(ブロック40、ST)読取り装置がターン・オンされ、読取り装置の内部コンピュータ・システムによって学習フェーズに構成される。
【0082】
第1のステップ(ブロック41)で、オフロード電圧VC1off−loadおよびオフロード電流Ioff−loadが測定され、記憶される。これらの測定は、端末のフィールド内にカードが存在していない状態で実施される。
【0083】
第2のステップで、端末による認識を希望するすべてのタイプのカードに対して、最大結合時の電圧VC1および電流Iが測定される。図4では、これは、指数jの設定(ブロック42)、指数jの設定に続く、端末から最短の距離、理想的にはゼロの距離に置かれたサンプル・カードを使用した変数の測定(ブロック43)で示されている。電流I(j)maxは、例えば強度変成器(図3の35)によって測定され、電圧VC1(j)maxは、例えばコンデンサ31の両端間で測定される。次に、ブロック41および43で測定された変数に基づいて、読取り装置のコンピュータ手段によって、考慮中のカード・ファミリの定数K2(j)(あるいは、定数K2にリンクした他の任意の適切な値)が計算され(ブロック44)、ファミリのこの特性値が記憶される(ブロック45)。記録すべきカードのタイプが残存している間(試験46)は、カウンタが歩進され(ブロック47)、ステップ43から45が繰り返される。
【0084】
すべてのトランスポンダ・タイプが記録されると、学習フェーズが完了し(ブロック48、E)、読取り装置は、トランスポンダが読取り装置のフィールドに出現する毎に、識別済みのタイプにトランスポンダが属するかどうかを決定することができる。
【0085】
当然のことながら、オフロード動作と最大結合の間の測定順序は任意である。オフロード測定(端末と動作するべきカードのファミリすなわちタイプとは独立している)は、最大結合測定(例えば、端末との動作を意図したカードのタイプを変更するために更新することができる)と切り離して実行することさえ可能である。また、比率K2の代わりに、比率K2を表す他の任意の量(例えば、K2/Vgの値)を記憶することもできる。
【0086】
図5は、本発明による、カードのタイプを識別する方法の実施形態の簡易流れ図を示したものである。
【0087】
この実施形態によれば、学習フェーズが終了すると(図4のブロック48)、読取り装置は、従来のスタンバイ動作モードに切り替わり、読取り装置のフィールド内へのトランスポンダの出現を監視するべく、周期的に要求を送信する。
【0088】
読取り装置は、トランスポンダの出現の可能性を検出すると、図5に示すような決定フェーズを直ちに開始する。プログラム初期化ステップ(ブロック50、ST)が終了すると、電流Iおよび電圧VC1の現在の値が測定される(ブロック51)。次に、現行トランスポンダの特性定数K2が計算され(ブロック52)、複数の定数のうちの1つが現在値に対応するかどうか、学習フェーズで記憶された1組の値の中から探索される(ブロック53)。
【0089】
複数の定数のうちの1つが現在値に対応する場合、現行カードの認識の妥当性が検査される(ブロック54)。この妥当性検査には様々なアクションが伴っている。例えば、以下で分かるように、読取り装置をカード・タイプに適合させることができ(ブロック55)、あるいは妥当性検査を、第1の読取り装置アクセス制御と見なすことができる。続いて従来の衝突防止方法が適用される(伝送の初期化INITを示すブロック57)。
【0090】
トランスポンダを認識されない場合、この場合も、認識を与えるために必要な目的に応じて、いくつかのアクションが取られる(ブロック56)。例えば要求手順をブロックすることによって交換を停止し(ブロック57)、トランスポンダが海賊トランスポンダであることが熟慮される。読取り装置をトランスポンダのタイプに適合させるためにのみ本発明が実施される場合、適合に関しては特に提供されていない。その後、従来の衝突防止方法が適用される(ブロック57)。
【0091】
本発明の利点は、本発明により、読取り装置に対する第1のアクセス制御を、データ・メッセージの復調ではなく、トランスポンダの固有電気特性に基づいて実施することができることである。使用されるシグネチャが「電気」タイプのシグネチャであるため、変造が極めて困難である(容量C2および等価抵抗R2は、チップ内に統合された構成要素に基づいている)。また、トランスポンダのタイプによるそれらの固有差が十分ではない場合、トランスポンダを製造する際に、トランスポンダに異なるシグネチャを付与するべく、タイプ毎にトランスポンダの部品に若干の修正を加えることは容易である。
【0092】
本発明の他の利点は、通信プロセスおよび衝突防止プロセスの初期化を開始する前に、上記第1のアクセス制御を実施することができることである。実際には、本発明に必要な測定および計算は、読取り装置が備えているコンピュータ手段を使用して、極めて高速で実施されている。
【0093】
本発明の他の利点は、本発明により、必要に応じて、伝送初期化プロセスを実施する前に、読取り装置が通信しなければならないトランスポンダに読取り装置を適合させることができることである。例えば、トランスポンダのタイプを読取り装置との結合タイプ(遠隔または近接)専用にすることができる。読取り装置が、トランスポンダとの結合関係に応じた複数の動作モードを許容することができる場合、読取り装置、より詳細には読取り装置の発振回路を、トランスポンダの専用動作モードに適合させることができる。
【0094】
実際に、トランスポンダのタイプが極端な近接結合での動作専用であるか、あるいは遠隔結合での動作専用であるかどうかを、学習フェーズから引き出すことができる。例えば、本出願人の欧州特許出願第00410077.2号および第00419078.0号に、それぞれ極端な近接結合および遠隔結合での動作に対するトランスポンダの構造的専用化方法が記載されている。これは、トランスポンダによって回復される電圧が最大になる結合位置として定義される、最大結合kmaxに対するトランスポンダの最適結合点koptの位置として解釈することができる。kopt<kmaxである場合、トランスポンダが極端な接近動作専用であることは知られている。kopt>kmaxである場合、トランスポンダは遠隔結合動作専用である。この場合、この2つの結合係数の比率は、最大結合時の電流Ioff−loadで決まる。実際に、第一近似の場合、式1、2および第1位におけるX2がほぼゼロである式3を組み合わせると、次のように表すことができる。
【数24】
【0095】
したがって、学習フェーズに基づいて、トランスポンダのタイプが極端な接近結合動作専用であるか、あるいは遠隔結合動作専用であるかどうかを決定することができる。
【0096】
一方、C2tun同調時つまりトランスポンダの発振回路を遠隔供給搬送波の周波数に同調させる場合のコンデンサC2の値に対するトランスポンダのコンデンサC2の位置は、比率K2/Vgから引き出すことができる。
【0097】
実際に、読取り装置のフィールドに存在する1つのカードに対して、次のように表すことができる。
【数25】
【0098】
この表現式および式16に基づいて、次のように表すことができる。
【数26】
【0099】
ここで、トランスポンダが遠隔供給搬送周波数に同調すると、
【数27】
となる。
【0100】
したがって、項
【数28】
は、トランスポンダの離調を表している。
【0101】
したがって、
【数29】
で表すことができる。上式で、項
【数30】
は、トランスポンダの離調に比例したイメージを示している。上の式は、当然、トランスポンダの品質係数Q2の形に置き換えることができる。その場合、比率K2/Vgは、品質係数の変化に比例したイメージである。
【0102】
続いて、読取り装置のフィールド内のトランスポンダの電流比率K2/Vgを測定することにより、トランスポンダの容量値に関する、学習フェーズにおいて記憶された比率K2/Vgに対応する理論同調容量と比較した情報が得られる。
【0103】
トランスポンダが極端に近接した動作専用であり、かつ、その品質係数が同調時の品質係数より小さい場合、読取り装置の発振回路の品質係数を小さくすることができ(例えば、C1および/またはR1の値を大きくすることによって)、それにより伝送速度が速くなる。また、抵抗R1の値を大きくすることにより、端末の伝送電力、つまりその遠隔供給範囲が小さくなり、極端な近接動作が強化される。
【0104】
同じくトランスポンダが極端な近接専用の場合であって、品質係数Q2が同調時の品質係数より大きい場合、R1の値を大きくすることによって伝送電力を小さくし、遠隔供給範囲を小さくすることができる。
【0105】
トランスポンダが遠隔結合動作専用である場合、端末は、トランスポンダのフローレートが比較的遅いか、あるいは比較的速いかどうかに応じて、そのC1およびR1の値を適合させることができる。
【0106】
より一般的には学習フェーズから利点が得られ、また、基準トランスポンダを使用し、前記トランスポンダにその動作(例えば、極端な近接結合動作または遠隔結合動作、バック変調フローレート、最小電圧レベル、記憶サイズおよび記憶内容のタイプ、識別タイプ等)に関する情報を端末に送信させることにより利点が得られる。これらのすべての特性は、端末に記憶されているトランスポンダのタイプに結合される。それにより、例えば、トランスポンダと端末の間の各通信の開始時における、この動作に関する情報の送信が回避される。
【0107】
通常、端末が取るアクションはすべて、学習フェーズにおいて、予め端末によって、関連するファミリの基準トランスポンダを使用して収集された情報に応じて適合させることができる。「電気」識別から抽出された情報は、詳細にはトランスポンダによって端末へ送信された「ソフトウェア」情報と結合される。
【0108】
本発明の好ましいアプリケーションでは、端末のフィールド内に存在しているトランスポンダの数についても決定されている。そのために、学習フェーズで追加計算が実行されるが、以下の説明で明らかになるように、考慮される測定は、トランスポンダのタイプを決定するために実施される測定と同じである。
【0109】
図6は、発振回路を流れる、距離d、より詳細には読取り装置のフィールド内に存在するカード当たりの平均結合係数に応じた電流Iの曲線網の例を示したものである。平均結合のスケールは、右へ向かって減少し、距離のスケールは、右へ向かって増加している。
【0110】
図6の曲線網で示すように、最大結合kmax時、つまり距離ゼロにおける最大電流は、端末のフィールド内に存在するカード数の増加に伴って減少している。また、曲線はすべて実質的に同じ形状を有しており、距離の増加(すなわち、カード当たりの平均結合係数の減少)に伴って、オフロード電流の水平形状に合流している。曲線は、互いに交差していないことに留意されたい。
【0111】
したがって、読取り装置の動作に応じて、読取り装置の発振回路を流れる電流を測定し、測定した電流を学習フェーズの間に計算された様々な値と比較することにより、フィールド内に存在するカードの最少数を決定することができる。図6に示す曲線と比較した場合、学習フェーズにおける計算が、実際の曲線網のプロットを導くためのものではなく、単に様々な可能最大電流を計算するためのものに過ぎないことに留意されたい。
【0112】
最少の曲線数を計算するために、学習フェーズ(図4)に追加ステップ(図示せず)が提供されており、複数のカードの最大結合に対応する1組の電流値が計算されている。これらの値Imax(n>1)が、図6に示す電流値に対応しており、計算値の最大数は、アプリケーションによって様々である。
【0113】
これにより読取り装置は、同一タイプの1つまたは複数のトランスポンダが読取り装置のフィールド内に出現する毎に、トランスポンダの最少数を決定することができる。この数により、要求手順、より詳細には実施すべき衝突防止ステップの数を伝送の初期化に適合させることができる。
【0114】
実際に、上の式17に対応する試験を、同一タイプのn個のカードに対して一般化することができる。その場合、n個のカードの寄与に対応する測定値VC1およびI1、および実行すべき試験は、次の通りである。
【数31】
【0115】
この試験は、図5の試験53の代わりに実施される。試験の結果が正しくない場合、それは、タイプが異なる複数のカードが存在していることを意味している。その場合、単に電流測定および電圧測定に基づくだけでは、それらの個々のタイプを決定することはできない。その場合、従来のソフトウェア要求、初期化および衝突防止方法が使用されなければならない(図2)。
【0116】
試験の結果が正しい場合、それは、同一タイプの1つまたは複数のカードが存在していることを意味している。その場合、カードの数を決定するための、本発明の好ましい実施形態による方法が実施され、読取り装置のフィールド内に存在しているカードのタイプだけではなく、カードの最少数および最大数が決定される。
【0117】
この場合、妥当性検査ステップ54(図5)は、学習フェーズで既に計算済みの、端末のフィールド内に存在しているトランスポンダの最少数nmimの値に基づく決定に対応している。
【0118】
例えば、測定電流Iが、オフロード電流Ioff−loadと1つのカードに対する最大電流I(j)max(1)(図4に示す学習フェーズの測定I(j)maxに対応する)の間にある場合、2つのケースが考えられる。1つは、読取り装置のフィールド内に単一のカードが存在し、かつ、そのカードが所与の結合k(kmaxより小さい)を有しているケースであり、もう1つは、読取り装置のフィールド内にn個のカードが存在し、それぞれ上記第1のケースの結合kより小さい結合kを有しているケースである。
【0119】
測定電流Iが、n個およびn+1個のカードに対する2つの最大電流値の間にある場合、少なくともn個のカードが読取り装置のフィールド内に確実に存在しているが、カード当たりの平均結合が、n個のカードしか存在していない場合のカード当たりの平均結合より小さい場合は、n+1個より多いカードが存在している。
【0120】
この場合、衝突防止方法の中では、この最少数の関数であるnR個の要求サイクルが選択され、この数に基づいて、従来の衝突防止プロセスが適用される。
【0121】
上で説明した簡単な実施形態に既に現われている第1の利点は、カードの最少数を知ることにより、衝突防止要求の数が既に調整され、かつ、時間が従来の方法に対して既に節約されていることである。
【0122】
図7は、本発明の好ましい実施形態の簡易流れ図を示したもので、伝送初期化方法の要求フェーズの数の決定が洗練されている。図7に示す流れ図は、例えば妥当性検査ステップ54に代わって、図5の流れ図と重複している。
【0123】
先ず、最少数nminが、簡単な方法で決定される(ブロック72)。
【0124】
次に、端末のフィールドに存在していると考えられる最少数のカードの各々に対して、コンデンサC1(図3の素子31)の両端間の電圧に対する1組の理論値に対応する1組の値VC1(th、nmin)が計算される(ブロック73)。
【0125】
これらの理論値の計算は、以下のように実施される。
【0126】
読取り装置側に設けられた位相調整ループにより、予め決定済みの最少数のカードの各々に対する読取り装置の容量素子の両端間の理論電圧が計算され、次に、計算された理論電圧から、フィールド内に存在しているカードの最大数が引き出される。
【0127】
実際に、既に確立されている、1つのカードに対する式16は、任意の値の電流I、任意の値の電圧VC1、および任意の値の結合に対して有効であり、したがって現在の電圧VC1は、
【数32】
で表される。
【0128】
定数K2は、学習フェーズで、測定値に基づいて既に計算済みであり、かつ、記憶済みである(図4のブロック41および43)。
【0129】
式32は、端末のフィールド内に存在している複数のカードに対して有効であり、したがって、式32から引き出される次の関係を適用することにより、電流の現在の測定値(図5のブロック51)およびカードの最少数nminの決定(ブロック72)に基づいて、nmin個のカードに対する容量素子31の両端間の電圧VC1の理論値VC1(th、nmin)を引き出すことができる。
【数33】
【0130】
これにより、素子31の両端間で測定された電圧の現在値と、予め決定済みの最小面積に対して計算された上記理論値とを比較することができる(ブロック74)。
【0131】
測定電圧が、数nminに対して計算された理論値より小さいか、あるいは等しい場合、それは、フィールド内に存在しているカードの数が最少数に等しいことを意味している。その場合、この数nminに基づいて、衝突防止プロセスの要求列の数nRが選択される(ブロック75)。数nRは、トランスポンダの正確な数に対応することが分かっている。
【0132】
測定電圧が理論値より大きい場合、それは、端末のフィールド内にnmin個より多いカードが存在していることを意味している。
【0133】
次に、電圧測定に基づく、フィールド内に存在する最大カード数の決定を含む他の計算フェーズに進む。そのために、増加した数nmin+iに対して測定される電流Iに対応して得られる電圧VC1の計算が、繰返し実行される。実際に、電流測定に基づいて最少カード数が決定されているため、また、この最少数に実際のカード数が対応していないことが分かっているため、端末のフィールド内のカード数は最少数より多く、かつ、これらのカードの平均結合係数は、最大結合係数より小さい。逆の場合、測定電流は、もっと大きい最少カード数を提供することになる。
【0134】
図7の実施形態の例で示すように、カード数nminに対する追加増分iを表すカウンタが初期化される(ブロック76)。変数iを1にセットすることにより、測定電流Iおよび最少カード数+1に対する第1の電圧値VC1が計算される。この値の計算(ブロック77)に適用される関係は以下の方法で得られるが、それについては図8との関係でより良く理解されよう。
【0135】
図8は、容量素子31の両端間の電圧VC1の値を基準とした、距離(すなわち結合係数k)に応じて発振回路に流れる電流Iの形状の例を示したものである。
【0136】
この図面で示すように、学習フェーズの間に実行される計算(図4のブロック44)は、曲線81、82、83および84の、すべて最大結合係数kmaxの位置に位置付けされる原点の決定を可能にしている。曲線の各々は、カード数が増加すると電流が減少することを示している。オフロード電流の測定値(ブロック41)は、異なる曲線の漸近線を画定している。図8の電流プロットと図6のプロットとを比較されたい。最大結合係数(すなわち距離ゼロ)の位置における電流軸上の異なるポイントを決定することにより、カードの様々な最少数を表す面積(図面表現では水平方向)を決定することができる。続いて電圧VC1を測定することによってカードの最大数を決定することができる。
【0137】
値Iの測定電流で得られた最少数のカードに対する理論電圧値を計算する(ブロック73)ことにより、図8に示す例では2つのカードの形状を表している曲線82上の交点が決定される。
【0138】
図7のブロック77で実行される計算により、測定電流Iの線と、より多いカード数に対応している曲線83および84の交点が決定される。
【0139】
「1」の増分iに対する第1の値VC1(I、3)が計算されると、得られた値と測定値VC1が比較される(ブロック78)。測定値VC1が計算値以下である限り、増分iが増加され(ブロック79)、より数の多いカードに対する計算が再開される(値VC1(I、4))。図8の例では、測定値VC1は、3つのカードに対する値と4つのカードに対する値の間にあることが仮定されている。測定電流を考慮すると、この仮定は、トランスポンダの数が最大4つであり、したがって2つと4つの間にあることを意味している。続いて、この最大数(または決定セキュリティの理由で、最大数+1)に対する衝突防止プロセスの要求数がセットされる(ブロック80)。
【0140】
次に、要求数がブロック75またはブロック80によって決定されるかにより、この数を考慮して従来の要求プロセスが実行される(ブロック57)。
【0141】
図8は、全くの理論曲線を示したものであるが、本発明を実施するために必要な計算は、実際に正確に決定する必要のないこれらの曲線のポイントにのみ関していることに留意されたい。
【0142】
値VC1(I、nmin+i)の計算は、次の式に基づいて実行される。
【数34】
この式は、所与の測定電流に対する平均結合係数が、次の関係によって得られることを考慮すると、式14を最少数の領域内のカード当たりの平均結合係数に適用することによって引き出される。
【数35】
上式で、k(I、th、nmin)は、カード当たりの平均結合係数を表し、値nminに対応している。
【0143】
本発明の利点は、フィールド内に存在しているトランスポンダの少なくとも最少数を決定することができることである。
【0144】
上に示した好ましい実施形態では、さらに、フィールド内に存在しているトランスポンダの正確な数あるいは少なくとも最大数が決定される。これらの数を知ることにより、少なくとも1つのトランスポンダが、端末によって送信された問合せ要求に応答した場合に、通信の初期化アルゴリズムを適合させることができる。
【0145】
読取り装置のフィールド内のカードの数を事前に知ることが、要求フェーズの最適数の決定を可能にしている。それにより、読取り装置の前に同時に出現する複数のカードの中から1つのカードを選択し、あるいは読取り装置のフィールド内の複数のカードを識別し、もしくは読取り装置が通信しなければならない様々なカードの選択順序付けを可能にすることができなければならない衝突防止プロトコル専用の交換時間が、最適に短縮される。
【0146】
読取り装置のフィールド内の予想可能なカード数の適合は、本発明に従って、トランスポンダが端末からの要求に応答すると直ちに実施される。要求プロセスを実施するために所定の数が必要な場合、最初に、任意に、あるいは従来通りに予想可能数をセットすることができる。
【0147】
読取り装置がトランスポンダの存在を検出すると、読取り装置は、学習の間に計算されたデータを使用して、直ちにトランスポンダの数を決定する手順を実行する。その他のものとしては、従来の要求、衝突防止および初期化プロセスを使用することができる。
【0148】
要求数nRは、本発明によって決定される最大または正確な数に必ずしも対応するものではなく、最大または正確な数の関数(例えば、所定の係数による積または商、所定の数との和または差)である。
【0149】
当然のことではあるが、本発明には、当分野の技術者であれば容易に実施することができる様々な代替、改変および改善が可能であろう。特に、上に示した機能説明に基づく本発明の実用的な実施態様は、当分野の技術者の能力の範疇である。一般的にそれらが、トランスポンダ読取り/書込み端末に存在しているディジタル処理回路の通常のプログラミング技法に頼っていることについてだけは留意されたい。したがって、本発明は、基本的には本発明が計算プロセスを実施しているため、発振回路の電流および電圧情報を有する従来の端末に若干の修正を施すことによって使用することができる。
【0150】
本発明のアプリケーションの中には、非接触チップ・カード(例えば、アクセス制御用識別カード、電子財布カード、カードの所有者に関する情報記憶用カード、消費者忠実性カード、トール・テレビジョン・カード等)、およびこれらのカードのための読取りシステムまたは読取り/書込みシステム(例えば、アクセス制御端末すなわちポーチコ、自動ディスペンサ、コンピュータ端末、電話端末、テレビジョンまたは衛星デコーダ等)が含まれている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の技術および解決すべき問題を示すことを意図した図である。
【図2】 従来の技術および解決すべき問題を示すことを意図した図である。
【図3】 本発明による電磁トランスポンダ読取り書込み端末の実施形態のブロック図である。
【図4】 本発明による、トランスポンダの数を決定するための方法の学習フェーズの実施形態を示す簡易流れ図である。
【図5】 本発明による、端末のフィールド内に存在するトランスポンダの数を決定するための方法の第1の実施形態を簡単に示す流れ図である。
【図6】 本発明による、トランスポンダの数を決定する方法の学習フェーズを示すための、1つまたは複数のトランスポンダが存在する距離に対する、本発明の端末の発振回路を流れる電流の変化の特性を示すグラフである。
【図7】 本発明の方法の第2の実施形態による、図5に示す本発明の方法のステップの簡易流れ図である。
【図8】 本発明の方法の第2の実施形態を示すための、端末の発振回路を流れる電流の結合係数による特性、および端末の発振回路のコンデンサの両端間の電圧の特性を示すグラフである。
Claims (12)
- 発振回路(R1、L1、31)によって高周波電磁フィールドを発生させるための端末であって、トランスポンダが高周波電磁フィールドに入ると、少なくとも1つの前記トランスポンダと協同する端末において、
発振回路内の信号位相を基準値に対して調整するための手段(37)と、
発振回路を流れる電流の測定および発振回路の容量素子(31)の両端間の電圧の測定に基づいて、トランスポンダの電気シグネチャ(K2)を検出するための手段とを備えたことを特徴とする端末。 - 電気シグネチャによって、特性製造パラメータによって識別された1組のタイプの中から、トランスポンダが属するタイプを決定することができることを特徴とする請求項1に記載の端末。
- 端末のフィールドに入ったトランスポンダのシグネチャと、学習フェーズの間に記憶された少なくとも1つのシグネチャ・サンプルとを比較するための手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の端末。
- 端末の発振回路の容量素子(31)の両端間の電圧および端末の発振回路を流れる電流に関する特性情報を、基準トランスポンダと端末を隔てている複数の所定の距離構成において決定し、かつ、記憶するための手段、およびトランスポンダのシグネチャを決定するために、前記特性情報を考慮するための手段を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の端末。
- 前記特性情報が、
トランスポンダ(10)が端末(1)のフィールド内に存在していない場合の、容量素子(31)の両端間の電圧と、
トランスポンダが端末と最も接近して(Kmax)存在している場合の、容量素子の両端間の電圧と、
トランスポンダが端末のフィールド内に存在していない場合に、発振回路を流れる電流と、
トランスポンダが端末と最も接近して存在している場合に、発振回路を流れる電流とが含まれていることを特徴とする請求項4に記載の端末。 - シグネチャの検出が、高周波フィールドによって搬送されるデータ・メッセージを何ら翻訳することなく実行されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の端末。
- 発振回路を流れる電流の測定に基づいて、フィールド内に存在しているトランスポンダの最少数を決定するための手段を備えたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の端末。
- 発振回路の容量素子(31)の両端間の電圧の測定に基づいて、端末のフィールド内に存在しているトランスポンダの最大数を決定するための手段をさらに備えたことを特徴とする請求項7に記載の端末。
- 高周波磁気フィールドを発生する端末(1)と電磁トランスポンダ(10)の間の少なくとも1つの通信を確立するための方法であって、トランスポンダと端末の間のあらゆるデータ・メッセージの交換に先立って、特性電気パラメータによって識別された1組のタイプの中からトランスポンダのタイプを決定するステップを含み、
前記決定が、端末の発振回路を流れる電流および端末の発振回路の容量素子(31)の両端間の電圧の測定値を、識別済みタイプを確立するために既に計算され、かつ、記憶されている値と比較するステップを含むことを特徴とする方法。 - フィールド内に入った少なくとも1つのトランスポンダが肯定応答を送信するまで、要求列(REQ)を周期的に送信するステップ、および電流の測定に基づいて、フィールド内に存在していると考えられるトランスポンダの最少数を決定するステップを含むことを特徴とする請求項9記載の方法。
- 最少数の決定および電圧の測定に基づいて、端末のフィールド内に存在していると考えられるトランスポンダの最大数を決定するステップをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
- 請求項1から8のいずれかに記載の端末に適用されることを特徴とする請求項9から11のいずれかに記載の方法。
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