JP4654485B2 - 情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法 - Google Patents

情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばパーソナルコンピュータ及び、その周辺機器とされる情報処理装置と、これら情報処理装置から成る情報処理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、記録再生装置として、追記型のCD−R(Recordable)や書き換え型のCD−RW(Rewritable)など、データを記録再生可能なディスクに対応してデータの記録再生を行うCD−R/RWドライブ装置が普及してきている。
このようなCD−R/RWドライブ装置は、例えば単独でCD−DA(Digital Audio)フォーマットにより記録されたディスクを単独で再生することも可能とされるのであるが、一般には、例えばUSBやSCSIなどのデータインターフェイスを介してパーソナルコンピュータと接続されることで、パーソナルコンピュータの周辺機器として使用される。
その使用形態としては既によく知られているように、先ず、パーソナルコンピュータに対しては、CD−R/RWドライブ装置のコントロールを行うためのアプリケーションソフトウェアがインストールされる。ユーザは、このアプリケーションを起動させて、パーソナルコンピュータ上で操作を行うことで、このパーソナルコンピュータに接続されているCD−R/RWドライブ装置に装填されているディスクに対するデータの読み込み、また、パーソナルコンピュータに記憶されているデータの書き込みを行うことができるようになっている。
【0003】
また、近年においては、いわゆるノートブック型パーソナルコンピュータも広く普及してきている。このノートブック型パーソナルコンピュータは、例えばいわゆるデスクトップ型パーソナルコンピュータよりも小型軽量であり、また、AC電源のほかに充電池などのバッテリによる電源供給可能とされているために、可搬性を有するもので、ユーザは例えば移動しながらのパーソナルコンピュータの使用が可能となるものである。
このようなことを背景として、例えば上記したCD−R/RWドライブ装置などの周辺機器もまた可搬性が得られるように相応に小型軽量化されたものが普及しつつある。そして、より優れた可搬性が得られるように、CD−R/RWドライブ装置として、充電池や乾電池などにより電源供給可能なものが提案されてきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、CD−R/RWドライブ装置では、例えば最大で630MB程度の比較的大容量のデータを記録することができるのであるが、例えば現状としてはディスク回転駆動速度が数倍速程度とされていることから、データの記録再生には或る程度の時間を要する。従って、バッテリによりCD−R/RWドライブ装置を駆動させる場合には、やはりその動作継続時間が或る程度長くなければ、実用的ではないことになる。
このため、例えばCD−R/RWドライブ装置などの記録再生装置を周辺機器として接続したパーソナルコンピュータシステムにあって、周辺機器がバッテリ駆動される場合には、記録再生装置において有効に節電が行われるようにして、バッテリの持続時間が延長されるようにすることが求められる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は上記した課題を考慮して、先ず、情報処理システムとして次のように構成する。
本発明の情報処理システムは、バッテリを有する、記録再生装置とホスト側情報処理装置とを通信可能に接続して成る情報処理システムであって、上記記録再生装置は、上記ホスト側情報処理装置により設定される動作条件に基づいて、記録媒体に記録データの記録または再生の制御を行う記録再生制御手段と、上記バッテリの残容量及び当該記録再生装置が現在設定されている上記動作条件に基づいて、当該動作条件に応じた、上記バッテリによる当該記録再生装置の動作継続可能時間を算出するとともに、上記動作継続可能時間を格納した電源情報を生成する電源情報生成手段と、上記電源情報をホスト側情報処理装置に対して送信する送信手段と、オーディオ信号を出力するオーディオ信号出力手段と、を備え、上記ホスト側情報処理装置は、上記記録再生装置から受信した上記電源情報に格納される上記動作継続可能時間に応じて、上記記録再生装置に対して、記録又は再生のための上記記録媒体の駆動倍速度の設定を変更させるとともに、当該ホスト側情報処理装置における記録データ又は再生データを上記記録再生装置に転送する転送速度を、上記駆動倍速度に対応して変更し、上記記録再生装置は、上記ホスト側情報処理装置からの制御指示に基づいて、アクセス速度の設定を変更するとともに、上記オーディオ信号出力手段における出力音声のレベルの設定を変更するようにするものである。
【0006】
また、情報処理装置として次のように構成する。
つまり、他の情報処理装置と通信可能に接続する接続手段と、上記他の情報処理装置により設定される動作条件に基づいて、記録媒体に記録データの記録又は再生の制御を行う記録再生制御手段と、バッテリから当該バッテリの残容量情報を取得する残容量取得手段と、上記バッテリの残容量及び上記他の情報処理装置により現在設定されている上記動作条件に基づいて、当該動作条件に応じた、上記バッテリによる当該情報処理装置の動作継続可能時間を算出するとともに、上記動作継続可能時間を格納した電源情報を生成する電源情報生成手段と、上記電源情報を上記他の情報処理装置に対して送信する送信手段と、オーディオ信号を出力するオーディオ信号出力手段と、を備え、上記他の情報処理装置からの制御指示に基づいて、アクセス速度の設定を変更するとともに、上記オーディオ信号出力手段における出力音声のレベルの設定を変更する。
【0007】
さらに、情報処理方法として、情報処理装置に接続されたバッテリの残容量と、当該情報処理装置が現在設定されている動作条件に基づいて、当該動作条件に応じた、上記バッテリの動作継続可能時間を算出するとともに、上記動作継続可能時間を格納した電源情報を生成する第1のステップと、上記電源情報を他の情報処理装置に対して送信する第2のステップと、上記他の情報処理装置から上記動作継続可能時間に応じた上記動作条件の設定の変更を受ける第3のステップと、上記動作条件に基づいて記録媒体に記録データの記録又は再生をする第4のステップと、を備え、上記第3のステップにおいて、上記他の情報処理装置からの制御指示に基づいて、アクセス速度の設定を変更するとともに、オーディオ信号出力手段における出力音声のレベルの設定を変更する。
【0008】
上記各構成に依れば、情報処理装置が通信可能に接続される情報処理システムにあって、一方の情報処理装置(第1の情報処理装置)からは他方の情報処理装置(第2の情報処理装置)により設定される動作条件に基づいて、記録媒体に記録データの記録または再生の制御を行い、上記バッテリの残容量及び当該第1の情報処理装置が現在設定されている上記動作条件に応じて、上記バッテリの動作継続可能時間を格納した電源情報を生成し、上記電源情報を上記第2の情報処理装置に対して送信する。
また、上記第2の情報処理装置は、上記第1の情報処理装置から受信した上記電源情報に格納される上記動作継続可能時間に応じて、上記第1の情報処理装置に動作条件の設定を変更させるようにするものである。つまり、第2の情報処理装置が中枢となって、第1の情報処理装置において節電が行われるように、第1,第2の情報処理装置が連携した動作を実行することが可能となるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明を行っていく。
本発明の実施の形態の情報処理システムは、情報処理装置としてホストコンピュータと、CD−R、CD−RWに対応して記録再生が可能とされる記録再生装置であるCD−R/RWドライブ装置を備えてなるものとされる。なお、本実施の形態のCD−R/RWドライブ装置は、CD−DA(Digital Audio)やCD−ROMなどの、いわゆるCDフォーマットによる再生専用メディアの再生も可能とされる。
また、ここではホストコンピュータとCD−R/RWドライブ装置とを接続するデータインターフェイスとしては、USB(Universal Serial Bus)であるものとする。つまり、例えば実際には、ホストコンピュータ8とCD−R/RWドライブ装置0とはUSBケーブルを介して物理的に接続されるものである。
【0010】
なお、以降の説明は次の順序で行う。
1.情報処理システム
1−1.CD−R/RWドライブ装置
1−2.ホストコンピュータ
2.記録方式
3.BATTERY INFORMATION
4.データ記録再生時における動作
5.記録モードごとの動作
【0011】
1.情報処理システム
1−1.CD−R/RWドライブ装置
図1は、本実施の形態のシステムにおける周辺機器であるCD−R/RWドライブ装置の内部構成を示す。
図1は、本実施の形態のCD−R/RWドライブ装置0の構成を示している。
この図において、ディスク90は先に当該CD−R/RWドライブ装置0が対応可能であるとしたCD−R、CD−RW、CD−DA、CD−ROMの何れかとされる。
ここで、CD−Rは周知のように追記型とされ、有機色素の記録層に対して記録レベルのレーザ光が照射されることで、ピット(記録マーク)が形成される。また、CD−RWは、レーザ光が照射されることで、相変化によりピットが形成される技術を用いることで書き換え可能なメディアとされている。また、CD−DA、CD−ROMは、再生専用であり、物理的なエンボスピットによってデータが記録されている。
【0012】
ディスク90は、ターンテーブル7に積載されチャッキングされた状態で、記録/再生動作時においてスピンドルモータ6によって一定線速度(CLV)もしくは一定角速度(CAV)で回転駆動される。そして光学ピックアップ1によってディスク90上のピットデータ(相変化ピット、或いは有機色素変化(反射率変化)によるピット)の読み出しが行われる。なおCD−DAやCD−ROMなどの場合はピットとはエンボスピットのこととなる。
また、スピンドルモータ6に対しては、その回転周期を検出するためのFG(Frequency Generator)6aが備えられる。このFG6aは、スピンドルモータ6の所定回転角度ごとに1つのパルスを出力するようにされている。
【0013】
ピックアップ1内には、レーザ光源となるレーザダイオード4や、反射光を検出するためのフォトディテクタ5、レーザ光の出力端となる対物レンズ2、レーザ光を対物レンズ2を介してディスク記録面に照射し、またその反射光をフォトディテクタ5に導く光学系(図示せず)が形成される。
またレーザダイオード4からの出力光の一部が受光されるモニタ用ディテクタ22も設けられる。
【0014】
対物レンズ2は二軸機構3によってトラッキング方向及びフォーカス方向に移動可能に保持されている。
またピックアップ1全体はスレッド機構8によりディスク半径方向に移動可能とされている。
またピックアップ1におけるレーザダイオード4はレーザドライバ18からのドライブ信号(ドライブ電流)によってレーザ発光駆動される。
【0015】
ディスク90からの反射光情報はフォトディテクタ5によって検出され、受光光量に応じた電気信号とされてRFアンプ9に供給される。
RFアンプ9には、フォトディテクタ5としての複数の受光素子からの出力電流に対応して電流電圧変換回路、マトリクス演算/増幅回路等を備え、マトリクス演算処理により必要な信号を生成する。例えば再生データであるRF信号、サーボ制御のためのフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEなどを生成する。
RFアンプ9から出力される再生RF信号は2値化回路11へ、フォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEはサーボプロセッサ14へ供給される。
なおRF信号及びトラッキングエラー信号TEは、トラバースカウンタ23にも供給される。トラバースカウンタ23では、このトラッキングエラー信号TEの波形に基づいて、後述するようにして、ディスク90に対して照射されたレーザスポットが横断したトラック数を検出し、この横断トラック数の情報をサーボプロセッサ14に対して出力する。
この横断トラック数の情報は、例えばシーク時の移動距離を判定するために用いられる。
【0016】
また、CD−R、CD−RWとしてのディスク90上は、周知のように、記録トラックのガイドとなるグルーブ(溝)が予め形成されており、しかもその溝はディスク上の絶対アドレスを示す時間情報がFM変調された信号によりウォブル(蛇行)されたものとなっている。従って記録動作時には、グルーブの情報からトラッキングサーボをかけることができるとともに、グルーブのウォブル情報から絶対アドレスを得ることができる。RFアンプ9はマトリクス演算処理によりウォブル情報WOB(ATIP信号)を抽出し、これをアドレスデコーダ24に供給する。
アドレスデコーダ24では、供給されたウォブル情報WOB(ATIP信号)を復調することで、絶対アドレス情報を得、システムコントローラ10に出力する。また、アドレスデコーダ24では、ウォブル情報WOB(ATIP信号)に含まれる、各種制御情報も抽出してシステムコントローラ10に対して出力することができる。
またグルーブ情報をPLL回路に注入することで、スピンドルモータ6の回転速度情報を得、さらに基準速度情報と比較することで、スピンドルエラー信号SPEを生成し、出力する。
【0017】
RFアンプ9で得られた再生RF信号は2値化回路11で2値化されることでいわゆるEFM信号(8−14変調信号)とされ、エンコード/デコード部12に供給される。
【0018】
エンコード/デコード部12は、再生時のデコーダとしての機能部位と、記録時のエンコーダとしての記録部位を備える。
再生時にはデコード処理として、EFM復調、CIRCエラー訂正、デインターリーブ、CD−ROMデコード等の処理を行い、CD−ROMフォーマットデータに変換された再生データを得る。
またエンコード/デコード部12は、ディスク90から読み出されてきたデータに対してサブコードの抽出処理も行い、サブコード(Qデータ)としてのTOCやアドレス情報等をシステムコントローラ10に供給する。
さらにエンコード/デコード部12は、PLL処理によりEFM信号に同期した再生クロックを発生させ、その再生クロックに基づいて上記デコード処理を実行することになるが、その再生クロックからスピンドルモータ6の回転速度情報を得、さらに基準速度情報と比較することで、スピンドルエラー信号SPEを生成し、出力できる。
【0019】
再生時には、エンコード/デコード部12は、上記のようにデコードしたデータをバッファメモリ20に蓄積していく。
このドライブ装置からの再生出力としては、バッファメモリ20にバッファリングされているデータが読み出されて転送出力されることになる。
【0020】
USBインターフェース13は、USBバス100を介して外部のホストコンピュータ80と接続されることで、ホストコンピュータ80との間で記録データ、再生データや、各種コマンド等の通信を行う。そして再生時においては、デコードされバッファメモリ20に格納された再生データは、インターフェース部13を介してホストコンピュータ80に転送出力されることになる。
コンピュータ80からのリードコマンド、ライトコマンドその他の信号はUSBインターフェース13を介してシステムコントローラ10に供給される。
また、USBバス100は、物理的には、当該CD−R/RWドライブ装置0のUSBインターフェース13のコネクタと、ホストコンピュータ80側のUSBインターフェイスのコネクタとをUSBケーブルにより接続するものである。また、周知のように、USBインターフェイスは、データと共に、ホスト側から周辺機器側に対して直流電源を供給可能とされており、従って、USBバス100としては、図示するように、データが伝送されるデータバス101と、電源を伝送するパワーバス102より成るものである。
なお、ここでは、ホストコンピュータ80との通信にUSBインターフェイスを用いているが、これに限定されることなく、SCSI、IEEE1394、及びATAPIインターフェースなどが採用されてもよい。
【0021】
また、オーディオデータを再生している場合、つまり、CD−DA、若しくは、CD−DAと同じフォーマットによりオーディオデータを記録したCD−R(及びCD−RW)についての再生を行っている場合には、例えばエンコード/デコード部12によりデコードされてバッファメモリ20に蓄積されたデータは、この図の場合であれば、エンコード/デコード部12を介するようにして、例えばD/Aコンバータ40を介してアナログオーディオ信号に変換した後、可変アンプ41にて増幅及び音量調整を行い、ヘッドフォン端子42に対して出力させることもできるようになっている。可変アンプ41における音量調整は、例えば操作部28に設けられているとされるボリューム調整のための操作子に対して行われた操作に応じてシステムコントローラ40が制御する。
【0022】
一方、記録時には、ホストコンピュータ80から記録データ(オーディオデータやCD−ROMデータ、各種ファイルなどのユーザデータ)が転送されてくるが、その記録データはインターフェース部13からバッファメモリ20に送られてバッファリングされる。
この場合エンコード/デコード部12は、バッファリングされた記録データのエンコード処理として、CD−ROMフォーマットデータをCDフォーマットデータにエンコードする処理(供給されたデータがCD−ROMデータの場合)、CIRCエンコード及びインターリーブ、サブコード付加、EFM変調などを実行する。
【0023】
エンコード/デコード部12でのエンコード処理により得られたEFM信号は、イコライザ21でライトイコライゼーションと呼ばれる処理が施された後、ライトデータWDATAとしてレーザードライバ18に送られ、ディスクに書き込まれる。つまりレーザドライバ18ではライトデータWDATAにより変調されたレーザドライブパルスをレーザダイオード4に与え、レーザ発光駆動を行うことで、ディスク90にライトデータWDATAに応じたピット(相変化ピットや色素変化ピット)が形成されることになる。
【0024】
APC回路(Auto Power Control)19は、モニタ用ディテクタ22の出力によりレーザ出力パワーをモニターしながらレーザーの出力が温度などによらず一定になるように制御する回路部である。レーザー出力の目標値はシステムコントローラ10から与えられ、レーザ出力レベルが、その目標値になるようにレーザドライバ18を制御する。
【0025】
サーボプロセッサ14は、RFアンプ9からのフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEや、エンコード/デコード部12もしくはアドレスデコーダ20からのスピンドルエラー信号SPE等から、フォーカス、トラッキング、スレッド、スピンドルの各種サーボドライブ信号を生成しサーボ動作を実行させる。
即ちフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEに応じてフォーカスドライブ信号FD、トラッキングドライブ信号TDを生成し、二軸ドライバ16に供給する。二軸ドライバ16はピックアップ1における二軸機構3のフォーカスコイル、トラッキングコイルを駆動することになる。これによってピックアップ1、RFアンプ9、サーボプロセッサ14、二軸ドライバ16、二軸機構3によるトラッキングサーボループ及びフォーカスサーボループが形成される。
【0026】
またシステムコントローラ10からのトラックジャンプ指令に応じて、トラッキングサーボループをオフとし、二軸ドライバ16に対してジャンプドライブ信号を出力することで、トラックジャンプ動作を実行させる。
【0027】
サーボプロセッサ14はさらに、スピンドルモータドライバ17に対してスピンドルエラー信号SPEに応じて生成したスピンドルドライブ信号を供給する。スピンドルモータドライバ17はスピンドルドライブ信号に応じて例えば3相駆動信号をスピンドルモータ6に印加し、スピンドルモータ6のCLV回転を実行させる。またサーボプロセッサ14はシステムコントローラ10からのスピンドルキック/ブレーキ制御信号に応じてスピンドルドライブ信号を発生させ、スピンドルモータドライバ17によるスピンドルモータ6の起動、停止、加速、減速などの動作も実行させる。
【0028】
またサーボプロセッサ14は、例えばトラッキングエラー信号TEの低域成分として得られるスレッドエラー信号や、システムコントローラ10からのアクセス実行制御などに基づいてスレッドドライブ信号を生成し、スレッドドライバ15に供給する。スレッドドライバ15はスレッドドライブ信号に応じてスレッド機構8を駆動する。スレッド機構8には図示しないが、ピックアップ1を保持するメインシャフト、スレッドモータ、伝達ギア等による機構を有し、スレッドドライバ15がスレッドドライブ信号に応じてスレッドモータ8を駆動することで、ピックアップ1の所要のスライド移動が行われる。
【0029】
以上のようなサーボ系及び記録再生系の各種動作はマイクロコンピュータによって形成されたシステムコントローラ10により制御される。
システムコントローラ10は、ホストコンピュータ80からのコマンドに応じて各種処理を実行する。
例えばホストコンピュータ80から、ディスク90に記録されている或るデータの転送を求める再生コマンドが供給された場合は、まず指示されたアドレスを目的としてシーク動作制御を行う。即ちサーボプロセッサ14に指令を出し、シークコマンドにより指定されたアドレスをターゲットとするピックアップ1のアクセス動作を実行させる。
その後、その指示されたデータ区間のデータをホストコンピュータ80に転送するために必要な動作制御を行う。即ちディスク90からのデータ読出/デコード/バッファリング等を行って、要求されたデータを転送する。
【0030】
またホストコンピュータ80から書込命令(記録コマンド)が出されると、システムコントローラ10は、まず書き込むべきアドレスにピックアップ1を移動させる。そしてエンコード/デコード部12により、ホストコンピュータ80から転送されてきたデータについて上述したようにエンコード処理を実行させ、EFM信号とさせる。
そして上記のようにイコライジングされたライトデータWDATAがレーザドライバ18に供給されることで、記録が実行される。
【0031】
ここで、システムコントローラ10はサーボプロセッサ14に対して基準速度情報を設定することができ、サーボプロセッサ14は設定された基準速度情報とデコーダ12からの回転速度情報を比較してスピンドルエラー信号SPEを生成する。さらに、基準速度情報の設定を変えることにより、ディスク回転駆動速度を変更設定することが可能とされる。つまり再生であれば、ディスク回転駆動速度を1倍速よりも高速な所定倍速で再生することが可能になる。このときには、エンコード/デコード部12においてPLL回路が動作することで得られる再生クロックもその設定された倍速度に応じた周波数とされることで、倍速再生に対応した信号処理を実行するようにされる。
また、記録時においてディスク回転駆動速度を1倍速よりも高速な倍速度とした場合には、記録のためのクロックとして、その設定された倍速度に対応した周波数を設定する。エンコード/デコード部12におけるエンコード処理、及びイコライザ21における信号処理はこのクロックに従って実行されるようにする。そして、このようにして処理されたデータWDATAをレーザドライブ18に対して供給することで、設定されたディスク回転駆動速度に対応した書き込みレートによってディスクへの記録が行われるものである。
【0032】
操作部28は、当該CD−R/RWドライブ装置0についての操作を行うためのキーより成る。この場合には、例えば電源キー、イジェクトキーなどが設けられる。また、本実施の形態のCD−R/RWドライブ装置0は、ホストコンピュータ80からのコントロールに依らず、単体でCD−DAを再生することが可能とされているので、この再生に関するキーも設けられている。この操作部28に対する操作に応じて得られる操作情報信号はシステムコントローラ10に対して供給され、システムコントローラ10は、この操作情報信号に応じて適宜所要の制御処理を実行する。
【0033】
表示部28は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)を備えて成り、システムコントローラ10の制御によって駆動されることで、現在の動作状況に応じた内容の表示が行われる。またシステムコントローラ10は、この表示部28としてのLCDにおけるバックライトの点灯に関する制御も実行するようにされている。
【0034】
電源部30は、当該CD−R/RWドライブ装置0の内部の各機能回路部に対して、所定レベルに安定化した直流電圧を電源電圧として供給するために設けられている。
ここで、本実施の形態の電源部30としては、ACアダプタ、充電池、乾電池から供給される直流電源を入力可能とされる。本実施の形態の場合、充電池と乾電池は、本体に備えられるバッテリホルダに収納するようにされているが、このバッテリホルダは、充電池と乾電池とでそれぞれ異なる位置に設けられている。また、本実施の形態の場合には、USBバス100のパワーバス102を介してホストコンピュータ80側から供給される直流電源も入力可能とされている。そして電源部30では、これらの電力源のうちで、現在物理的に接続されているもののうちから、適宜適切な電力源を選択して入力し、入力した電力源を使用して内部に直流電源を供給するようにされる。
【0035】
ただし、本実施の形態のCD−R/RWドライブ装置0は、例えばスピンドルモータの回転起動時などにおいて消費電流量が500mA以上にまで増加するものとされる。これに対して、USBインターフェイスにより供給可能な電力としては5V/500mAとされることから、一時的ではあっても、USB電源による電力供給では電力が不足して適正な動作が望めない場合が生じ得る。
そこで万全を期するために、本実施の形態のCD−R/RWドライブ装置0としては、USB電源の利用は原則行わないものとして構成される。
【0036】
また、システムコントローラ10に対しては、ROM26及びRAM27が備えられる。
ROM26には、例えばシステムコントローラ10が実行すべきプログラムの他、システムコントローラ10が各種動作制御を行うのに必要とされる情報が格納されている。
RAM27には、システムコントローラ10が実行する各種制御処理に従って得られた各種情報が保持される。
【0037】
1−2.ホストコンピュータ
続いて、図2にホストコンピュータ80の構成を示す。
本実施の形態のホストコンピュータ80は、例えばパーソナルコンピュータ装置とされ、このパーソナルコンピュータ装置に対して、CD−R/RWドライブ装置0の記録再生動作をコントロールするためのアプリケーションソフトウェアをインストールして成る。このアプリケーションのプログラムによって、ホストコンピュータ80側から転送したデータをCD−R/RWドライブ装置0に装填されたディスクに書き込んだり、また、CD−R/RWドライブ装置0に装填されたディスクからデータを読み込むことなどが可能となるものである。そして、本実施の形態としては、後述するようにして、CD−R/RWドライブ装置0と通信を行うことで、CD−R/RWドライブ装置0側のバッテリ残量をはじめとする電源状態を認識し、この電源状態に基づいて各種記録再生に関する処理、及びCD−R/RWドライブ装置0における各種動作についてのコントロールを行うようにされる。
以降においては、このアプリケーションソフトウェアについては、「コントロールアプリケーション」ともいうことにする。
【0038】
図2はホストコンピュータ80の内部構成を示している。
この図に示すホストコンピュータ80は、外部とデータの授受を行うためのインターフェイスとしてUSBインターフェイス209を備えている。USBインターフェイス209は、USBバス100と接続されることで外部機器と相互通信が可能とされる。本実施の形態の場合であれば、CD−R/RWドライブ装置0と接続される。
USBインターフェイス209は、USBバス100のデータバス100を介して受信したデータを内部データ通信に適合するデータフォーマットにより変換を行って、内部バス210を介してCPU201に出力する。
また、CPU201の制御によって出力されたデータを入力し、USBフォーマットに従った変調処理を施して、USBバス116を介して外部に送信出力する。
【0039】
また、USBインターフェイス209では、USBバス100を介して接続された周辺機器に対して、パワーバス102を伝送路として直流電源を供給可能とされている。このため、USBインターフェイス209としては、後述する電源部から供給される直流電源電圧を分配して、パワーバス102を介して伝送できるように構成されている。
【0040】
CPU201は、例えばROM202に保持されているプログラムに従って各種の処理を実行する。本実施の形態では、USBの規格に従って各種データの送受信を可能とするために、上記ROM202に対してUSBインターフェイス209を制御するためのプログラムも格納されることになる。つまり、ホストコンピュータ80においては、USBインターフェイスによるデータ送受信に可能なセット(ハードウェア及びソフトウェア)が備えられるものである。
また、CPU201に対しては、キャッシュメモリ201aが備えられている。なお、例えば実際のキャッシュメモリとしては、CPUチップ内の一次キャッシュと、外付けの二次キャッシュとが設けられるのが通常であるが、ここでは、これらを纏めて1つのキャッシュメモリとして図示している。
RAM203にはCPU201が各種処理を実行するのに必要なデータやプログラム等が適宜保持される。
【0041】
入出インターフェイス204は、キーボード205とマウス206が接続されており、これらから供給された操作信号をCPU201に出カするようにされている。なお、例えば近年においては、キーボード205とマウス206のインターフェイスとして、USBインターフェイスを採用することも多く、本実施の形態としてもこのような操作系のインターフェイスが採用されてよいものである。
また、入出インターフェイス204には、記憶媒体としてハードディスクを備えたハードディスクドライブ207が接続されている。本実施の形態の場合、このハードディスクドライブ207には、前述したコントロールアプリケーション300がインストールされており、CPU201が、このコントロールアプリケーション300のプログラムに従って、制御処理を実行することで、CD−R/RWドライブ装置0に対する各種コントロールを行うことが可能となる。
CPU201は、入出インターフェイス204を介して、ハードディスクドライブ207のハードディスクに対してデータやプログラム等の記録又は読み出しを行うことができるようにされている。この場合、入出インタフェース204には、さらに、画像表示のためのディスプレイモニタ208が接続されている。
内部バス210は、例えば、PCI(Peripheral Component Interconnect)又はローカルバス等により構成され、内部における各機能回路部間を相互に接続している。
【0042】
電源部211では、例えば商用交流電源を入力して所定レベルの直流電源電圧を生成して内部の各機能回路部に対して出力する。また、このホストコンピュータ80が例えばいわゆるノート型パーソナルコンピュータであれば、充電池やACアダプタを電力源としての直流電源電圧の供給が可能なように構成される。
【0043】
なお、ホストコンピュータ80が有するインターフェイスとしては、ここでは、USBしか示していないのであるが、例えば実際には、IEEE1394インターフェイス、PCカードスロットを介在させたインターフェイスなどを始め、各種のインターフェイスが採用されて構わないものである。
【0044】
2.記録方式
また、ここで本実施の形態のCD−R/RWドライブ装置0と、コントロールアプリケーション300がインストールされたシステムにおいて、CD−R/RWドライブ装置0により可能な記録方式について述べておく。
【0045】
本実施の形態にあっては、ディスクアットワンス(DAO:Disc At Once)、トラックアットワンス(TAO:Track At Once)、セッションアットワンス(SAO:Session At Once)、及びパケットライトの、4つの記録方式による記録が可能とされる。
【0046】
ディスクアットワンスは、1枚のメディアに対して1度しか書き込みを行わない、つまり、追記が禁止される記録方式とされる。
CDフォーマットでは、例えば図3に示すようにして内周側から〔1〕リードイン→〔2〕データ→〔3〕リードアウトの順に記録されるよう規定されている。リードインはデータの開始位置を示し、リードアウトはデータの終了位置を示す。そして、ディスクアットワンスでは、リードイン→データ→リードアウトの順に記録を行うようにされる。
【0047】
トラックアットワンスは、上記ディスクアットワンスと異なり、図4(a)に示すようにして、〔1〕データ→〔2〕リードイン→〔3〕リードアウトの順に記録を行うようにされる。ただし、リードインのための領域は、データ書き込み以前の段階において、データ記録開始位置の直前を確保しているようにされるために、例えば内周から外周側へかけての各エリアの配列順は、ディスクアットワンスと同様となる。
トラックアットワンスにあっては、1つの[リードイン−データ−リードアウト]から成る領域を「セッション」といい、データ書き込み後において、リードイン及びリードアウトの書き込みを行うことを以て、「クローズ」ともいう。
そしてトラックアットワンスでは、セッションがクローズされるまで、例えば図4のデータ1,2,3として示すようにして、データを追記することが可能とされている。ただし、図4(a)に示されるように、各データ間にはリンクブロックといわれるつなぎ目が形成される。
【0048】
また、トラックアットワンスでは、一度セッションをクローズさせた後においても、新たに次のセッションを追記するようにして記録を行っていくことが可能とされる。
例えば図4(a)に示すようにデータを記録したセッションが、図4(b)に示すように第1セッションであるとして、これに続けて第2セッションを記録していくことができるものである。ただし、図示するように、この追記されるセッションについても、図4(a)にて説明したのと同様にして、〔1〕データ→〔2〕リードイン→〔3〕リードアウトの順に記録が行われるものである。つまり、各セッションごとに、リードインとリードアウトが必要とされるものである。
【0049】
セッションアットワンスは、1つのセッションについては、図5(a)に示すようにして、〔1〕リードイン〔2〕データ〔3〕リードアウトの順に記録を行っていく。この点では、ディスクアットワンスと同様で有り、1セッション内に記録されるトラック間にはリンクブロックは形成されない。
また、セッションアットワンスにあっては、図5(b)に示すようにして、セッションを追記することが可能とされる。
【0050】
また、本実施の形態においては、パケットライトといわれる記録方式による記録も可能とされている。
例えばトラックアットワンスでは、データをトラック(例えばオーディオデータであれば1曲分とされるデータ)ごとの単位で書き込むのに対して、パケットライトでは、例えばトラックのデータをさらに分割して得られるパケット単位によって書き込みを行うようにされるものである。
例えばこのパケットライトは、パーソナルコンピュータで扱うテキスト、画像などのファイル単位のデータで書き込みを行い、これらの書き込んだデータの更新を頻繁に行いたいような場合に適しているものとされる。
【0051】
3.BATTERY INFORMATION
詳しいことは以降において述べていくが、本実施の形態のシステムでは、CD−R/RWドライブ装置0がバッテリ(充電池又は乾電池)により駆動される状態で動作しているときに、そのバッテリ残量に応じて各種節電動作が行われる。また、メディアへ記録したデータの保護のための動作が行われる。そして、これらの動作は、コントロールアプリケーション300のプログラムに従って、ホストコンピュータ80がCD−R/RWドライブ装置0のバッテリ残量を認識し、認識したバッテリ残量に基づいて、CD−R/RWドライブ装置0に対して適宜所要のコントロールを行うことによって可能とされるものである。
【0052】
従って、このためには、CD−R/RWドライブ装置0とホストコンピュータ80との間で、少なくともバッテリ残量に関する情報を含んだコマンドセットが送受信される必要がある。
そこで、本実施の形態にあっては、BATTERY INFORMATIONが定義される。
例えば各種データ処理機器において採用されるATAPI、SCSI、IEEE1394、そしてUSBなどのインターフェイスでは、MMC(Multimedia Command Set)の規格に従ったコマンドセットを用いるようにされるが、上記BATTERY INFORMATIONは、このMMCコマンドセットとして、ベンダーに固有で任意に規定することのできるベンダーユニークコマンドとして定義される。
【0053】
また、上記したMMCによるコマンドのトランザクションとしては、例えばコントローラとしての機器側からリクエストのためのコマンドをターゲット側に対して送信し、ターゲット側では、このリクエストに応答するレスポンスコマンドを返信するようにされる。そして、上記したBATTERY INFORMATIONも、このようなトランザクションルールに従って行われるものとされ、従って、コントローラとして機能するホストコンピュータ80からは、BATTERY INFORMATIONをリクエストするためのGet Battery Information commandを送信し、ターゲットであるCD−R/RWドライブ装置0においては、このGet Battery Information commandに応答して、BATTERY INFORMATION Pageを返送するようにされる。
【0054】
図6は、Get Battery Information commandのデータ構造例を示している。
この図に示すように、Get Battery Information commandは、例えば第0バイト〜第11バイトまでの12バイトの領域から成るものとされる。
先ず、第0バイトには、現コマンドの種別を示すOperation Codeが配置される。ここでは、例えばD5h(hは16進法表記であることを示す)によりBattery Informationであることが示される。
例えば次の第1バイトは未定義とされる。
【0055】
続く第2バイトにおける下位6ビット(bit5〜bit0)は、Page Codeとされる。
例えば、Get Battery Information commandによってリクエスト可能なBattery Informationは、その内容等に応じて、複数のページ(種類)を存在させることが許可されている。
Page Codeは、上記したページを指定するものであり、ここでは例えば(000001)というビット列により、後述するBattery Information Pageを示すようにしている。
上記第2バイトの上位2ビット、及び第3バイトから第6バイトまでの領域は、未定義とされている。
【0056】
次の第バイト及び第バイトから成る2バイトの領域は、Allocation Lengthとされる。Allocation Lengthは、レスポンスとしてターゲットから返送されるBattery Informationの最大データサイズを制限するものである。
ターゲット側では、Allocation Lengthに記述したデータサイズの範囲内のレスポンスを送信する。コントローラ側では、例えばAllocation Lengthで示したデータサイズ分のメモリ領域を確保しておくようにされ、これによって、コントローラ側で受信したレスポンスによりメモリがオーバーフローして処理不能になるのを防止するようにされる。
【0057】
この場合には、残る第9バイト〜第11バイトの領域は未定義とされる。
【0058】
続いては、上記図6に示したGet Battery Information commandの受信に応答して、ターゲット側からレスポンスとして送信されるBattery Informationの構造を、図7〜図10に示す。
例えば、このBattery Informationは、第0バイト〜第41バイトまでの42バイトで形成されており、図7〜図10には、これらの各領域の内容が順に示されているものである。
【0059】
図7に示すように、Battery Informationの第0バイトにおいては、上位2バイト(ビット7,ビット6)の未定義領域に続く下位6ビット(ビット5〜ビット0)の領域に対して、Page Codeが配置され、当該Battery Informationのページを特定するための値が示される。従ってこの場合には、図6に示したGet Battery Information commandのとPage Codeと同様にして、(000001)が格納される。また、続く第1バイトには、Page Lengthが示され、当該Battery Informationのデータサイズが示される。ここではPage Length=2hとされているが、例えばこの値は、上記したGet Battery Information commandのAllocation Lengthで示される値の範囲内にあるものとされる。
【0060】
第2バイト以降に各種の電源状態に関する内容が示される。
第2バイトは、現在物理的に接続されて使用可能とされる電源の種類を示す領域で、ここでは、ビット3が、USB/IEEE1394/PCMCIAの何れかによるデータバス接続によるバスパワー供給に割り当てられ、ビット2が乾電池に割り当てられる。またビット1が充電池に、ビット0がACアダプタに割り当てられる。そして、例えば各ビットの領域において‘1’が格納されていれば物理的に接続されて使用可能であることが示され、‘0’が格納されていれば物理的に接続されておらず、使用不可であることが示される。
【0061】
第3バイトは、現在において実際に使用されている電源の種類を示す領域で、電源種類ごとのビット位置への割り当て方は、上記第2バイトと同様となる。そして、ビットの値として‘1’がたてられることで、そのビット位置に割り当てられた電源が現在使用中にあることが示される。
【0062】
第4バイトは、ターゲットであるドライブ装置(本実施の形態であればCD−R/RWドライブ装置0)がコンピュータ周辺機器としてデータ読み出しを行う場合に使用可能とされる電源種類を示す領域とされ、電源種類ごとのビット位置への割り当て方は、上記第2バイト、第3バイトと同様とされ、そのビット位置に対して‘1’が格納されていれば使用可能を示し、‘0’が格納されていれば使用不可を示す。
なお、以降説明する第5バイト、第6バイト、第7バイトの各領域においても、この電源種類とビット位置への割り当て方、及び各ビット位置の値が示す意義内容は同様とされるものである。
【0063】
第5バイトは、ドライブ装置がコンピュータ周辺機器としてデータ書き込みを行う場合に使用可能とされる電源種類を示す領域とされる。
【0064】
第6バイト〜第14バイトまでの領域は図8に示される。
第6バイトは、ドライブ装置がコンピュータ周辺機器として、CD−DAを再生する場合に使用可能とされる電源種類を示す領域とされる。
第7バイトは、ドライブ装置が単体でCD−DAを再生する場合に使用可能とされる電源種類を示す領域とされる。
【0065】
第8バイトは、現在充電池に対して充電中であるか否かが示される領域であり、ビット0のビット位置に対して‘1’が格納されれば充電中であることが示され、‘0’が格納されれば充電中ではないことが示される。
【0066】
第9バイト〜第11バイトまでの3バイトの領域は未定義とされている。
【0067】
第12バイトと第13バイトの計2バイトの領域には、満充電時のバッテリ容量が示される。
ここで、msbとなる第12バイトのビット7の1ビットの領域は、有効ビットの領域とされ、この第12バイト−第13バイトの2バイト領域に記述される内容についての有効/無効を示すフラグとされる。‘1’であれば有効を示し、‘0’であれば無効であることを示す。
そして、第12バイトのビット6〜第13バイトのビット0までの15ビットによって、上記した満充電時のバッテリ容量が示される。なお、ここでは、バッテリ容量の値は、mA×Hの単位により表されるものとする。
【0068】
また、以降説明する各領域にも先頭1ビットに対して有効ビットが設定されていることで、各領域に示される内容の有効/無効が示される。
【0069】
第14バイトと第15バイトの2バイトの領域には現在のバッテリ容量、つまりバッテリ残量が、mA×Hの単位により示される。
【0070】
第16バイト〜第29バイトまでの領域は、図9に示される。
第16バイト及び第17バイトの2バイトの領域には、例えば充電値のバッテリ残量が0の状態から満充電にまで要する時間が分単位によって示される。この値は、例えば充電池及び電源部の充電回路のスペックなどによって予め分かるものであり、例えばドライブ装置内のROMなどに記憶保持させておけばよい、そして、この記憶された値を利用して、この領域内に格納してやればよいものである。
【0071】
第18バイト及び第19バイトの2バイトの領域には、満充電の状態で、現在設定されている所定の条件(ディスク回転速度、表示部のLCDバックライトの輝度(点灯/消灯)等)によりデータの読み出しを行うとした場合の動作継続可能時間が分単位によって示される。
第20バイト及び第21バイトの領域には、満充電の状態で、現在設定されている所定の動作条件によりデータの書き込みを行うとした場合の動作継続可能時間が分単位によって示される。
ディスク回転速度が高かったり、また、LCDバックライトが高輝度で点灯していれば、より多くの電力が消費されるので、同じバッテリ残量であっても動作継続時間は変化するものである。そこで、動作継続可能時間としては、このような消費電力の変化を伴う動作条件を考慮して算出されるものである。なお、ここで動作継続可能時間を算出する動作条件項目としては特に限定しないもので、ほかには次のような動作条件も含めることができる。
例えばCD−RとCD−RWでは、例えば信号面における光の反射率が異なるために、例えば信号面に照射するレーザパワーも異なる。そして、このレーザパワーの違いによる電力消費の差が動作継続可能時間に少なからず影響を与えるとすれば、このような動作条件を要素の1つとして動作継続可能時間を決定してよいものである。
次の、第22バイト及び第23バイトの領域には、満充電の状態からCD−DAを再生出力したとされる場合の動作継続可能時間が分単位で示される。
【0072】
続く第24バイト及び第25バイトの領域には、現在のバッテリ残量で、現在設定されている所定の動作条件によりデータの読み出しを行うとした場合の動作継続可能時間が分単位によって示される。
第26バイト及び第27バイトの領域には、現在のバッテリ残量で、現在設定されている所定の動作条件によりデータの書き込みを行うとした場合の動作継続可能時間が分単位によって示される。
第28バイト及び第29バイトの領域には、満充電の状態からCD−DAを再生出力したとされる場合の動作継続可能時間が分単位で示される。
【0073】
これらの、現在のバッテリ残量と動作条件に応じた動作継続可能時間は、簡単には、バッテリ残量を動作継続可能時間に置きかえたものとしてみることができるが、例えばBattery Informationとして現在のバッテリ残量の情報は有するが、動作継続可能時間は有していないとすると、このような動作継続可能時間が必要なときには、ホストコンピュータ80が、バッテリ残量その他のパラメータを利用して算出を行わねばならず、ホストコンピュータ80の処理が重くなる。そこで、上記のようにしてBattery Informationに動作継続可能時間を含めれば、ホストコンピュータ80では、この値をそのまま参照することで動作継続可能時間を認識することが可能となる。
また、動作継続可能時間としては、バッテリ残量に対して現在設定されている各種動作条件を加味して得られるものであることから、単にバッテリ残量に基づく場合よりも、より精度の高い情報なるものである。
【0074】
このような動作継続可能時間の情報をCD−R/RWドライブ装置0にて作成するのにあたっては、例えば各種動作条件項目ごとの消費電力量などのプロファイルをROM26に格納しておくようにされる。そして、Battery Informationを発生させるときに、システムコントローラ10は、RAM26に保持されるプロファイルの内容のうちから必要なパラメータを読み出し、例えば、このパラメータと現在のバッテリ残量とについて所定の関数を適用することで、上記した各動作継続可能時間を算出するものである。
【0075】
第30バイト〜第41バイトまでの領域は図10に示される。
第30〜第33バイトまでの領域は、現状、未定義とされている。
第34バイトから第35バイトの2バイトの領域には、現在の充電池の端子電圧がmV単位で示される。
第36バイト及び第37バイト2バイトの領域は、現在の消費電流値がmAの単位によって示される。
第38バイト及び第39バイトの2バイトの領域には、現在のバッテリの温度が示される。ここに格納する値を得るために、例えば本実施の形態のCD−R/RWドライブ装置0では、電源部30内にバッテリ(特に充電池)の温度を計測するための温度計回路が設けられている。
この現在のバッテリ温度の情報の利用については各種考えられるが、例えばCD−R/RWドライブ装置0において充電池に対する充電を行っているときに、温度が高ければ充電電流を少なくし、温度が低ければ充電電流を多く流すようにホストコンピュータ80側が制御を実行することなどが考えられる。
【0076】
第40バイト及び第41バイトの2バイトの領域には、動作禁止温度が示される。
【0077】
ここで、前述もしたように、第12バイト〜第41バイトまでの各エリアの上位1ビットは、有効ビットとされており、この有効ビットが‘1’のときにのみ、そこに記述される情報は有効とされ、‘0’のときは無効とされる。
【0078】
上記のようにして有効ビットが設けられるのは、例えば次のような理由による。
例えばドライブ装置が或る所定の動作を開始したときには、比較的大きな負荷変動が現れる。例えば、ディスクの回転起動時などにおいては、スピンドルモータを回転起動させるために負荷が重くなり、例えば充電池の端子電圧は一時的にではあるが低下する。
このようにして、ドライブ装置の動作状態によっては、電源に関わる何らかの状態が安定しない場合がある。例えばこの状態で検出した現在の電源状態に基づいて、上記したような各種情報を生成してBATTERY INFORMATIONに格納した場合には、これらの情報は信頼性の無いことになり、例えばこの情報に基づいてホストコンピュータ80が制御を実行しても、これは誤動作につながり得る。
そこで、本実施の形態においては、上記のようにして、現在の情報の値は信頼性が低いとされるような状況の場合には、有効ビットについては‘0’を設定して無効とするものである。これにより、システムとしての誤動作が行われるのを防止するようにされる。これは、システムコントローラ10が現在の動作状況を監視することで実現される。
また、上記図7〜図10に示したBattery Informationは、或る1まとまりのエリアは、必ず偶数のバイト位置(偶数番地)から開始されるようにしている。これは、例えばコントローラとして機能するパーソナルコンピュータの中で、奇数番地からのデータエリアを処理できないものがあるためで、これを考慮しているものである。
【0079】
例えば本実施の形態のシステムにあって、ホストコンピュータ80に対して周辺機器としてCD−R/RWドライブ装置0が接続され、ホストコンピュータ80では、コントロールアプリケーション300が起動されている状態にあり、CD−R/RWドライブ装置0に対するコントロールが可能とされているものものとする。
そして、この状態のもとで、ホストコンピュータ80が、CD−R/RWドライブ装置0における電源状態を把握する必要の生じたときには、図6に示したGet Battery Information commandを、USBバス100を介してCD−R/RWドライブ装置0に対して送信する。CD−R/RWドライブ装置0側では、Get Battery Information commandを受信すると、図7〜図10により示した構造の各エリア内に対して、現在の電源状態に応じた情報を格納するようにしてBattery Informationを生成する。そして、このBattery Informationをホストコンピュータ80に対して送信する。
ホストコンピュータ80では、受信したBattery Informationに格納される内容を識別することで、現在のCD−R/RWドライブ装置0の電源状態を認識することが可能になる。そして、認識したCD−R/RWドライブ装置0の電源状態に応じて、以降説明するようにして、システム動作をコントロールする。つまり、ホストコンピュータ80自身の動作を制御すると共に、CD−R/RWドライブ装置0に対する制御を実行するものである。
【0080】
4.データ記録再生時における動作
図11は、ホストコンピュータ80が、CD−R/RWドライブ装置0の電源供給状態に応じて記録再生時に実行するとされるコントロール内容を示している。
CD−R/RWドライブ装置0の電源供給状態としては、大きくは、ACアダプタ接続による電源供給と、バッテリ(充電池、乾電池)による電源供給とに分けられる。なお、前述もしたように、本実施の形態としてはUSBパワーは使用しない構成とされている。
【0081】
ACアダプタ接続による電源供給が行われている状態では、定常的に安定した電源供給が行われる。そこで、図示するように、この状態では、Read/Write許可モードが設定される。つまりホストコンピュータ80は、CD−R/RWドライブ装置0に装填されたディスクに対するデータの読み込みと書き込みの両者が可能なモードを設定するものである。
また、この状態においては、節電モードは設定しないものとされる。節電モードが設定されない場合、CD−R/RWドライブ装置0は、スペック上で可能とされる最高のパフォーマンスによって動作する。
本実施の形態においては、後述する節電モードによって、CD−R/RWドライブ装置0におけるパフォーマンスを強制的に低下させるように、ホストコンピュータ80が制御を実行するのであるが、この節電のために制御されるのは、ディスク回転速度、アクセス速度、ヘッドフォン出力の電子ボリューム(可変アンプ41)、LCDディスプレイのバックライトの輝度の4つの動作とされる。
【0082】
例えば、第1段階の場合には、記録再生時のディスク回転速度に関すれば、現在の動作モード及びメディアに対応して許可されている最高のディスク回転速度を設定することが可能とされる。また、この場合のアクセス速度とは、スレッド機構8に備えられるスレッドモータの回転駆動速度のことであり、このスレッドモータの回転駆動速度もスペック的に許可された最高速で回転させることができる。また、電子ボリュームは、例えば可変範囲としては最大レベルまで調整することができる。さらに、LCDディスプレイのバックライトも、最大の明るさで点灯させることができる。
【0083】
これに対してバッテリにより電源供給が行われる状態では、使用時間に従って残量が減少していくことを考慮して、次のようにしてコントロールを行う。
ここで、バッテリの場合には、そのバッテリ残量に応じた動作継続可能時間の範囲について、第1〜第4段階の4段階に分割している。ここで、各第1〜第4段階の各区切りは、所定の境界値1、境界値2、境界値3によって決定される。
第1段階は境界値1以上の範囲とされ、満充電状態を含み、充分にバッテリ残量があるため、動作継続可能時間も充分に確保できる状態とされる。
第2段階は、境界値1以下で、かつ境界値2以上の範囲とされ、第1段階よりは少ないものの、未だバッテリ残量には余裕があって、通常の記録再生には支障が無い程度の動作継続可能時間が保証される。
第3段階は、境界値2以下で、かつ境界値3以上の範囲とされ、通常の使用に足りる動作継続可能時間を保証することができなくなる程度にバッテリ残量が減少した状態に対応する。
第4段階は、境界値3以下のレベルとされ、現在のデータ記録/再生が完了するに足るだけの動作継続可能時間が保証できない程度にバッテリ残量が減少している状態とされる。
【0084】
上記第1段階の状態では、ホストコンピュータ80は、Read/Write許可モードを設定する。つまり、CD−R/RWドライブ装置0に装填されたディスクから再生したデータをホストコンピュータ80側に読み込ませる(Read)動作と、ホストコンピュータ80から転送したデータをディスクに書き込む(Write)動作との両者が可能とされる。
また、バッテリ駆動である場合には、バッテリの電力消費を抑える節電モードを設定するものとされるが、この節電モードも、段階に応じてその制御レベルが変更され、この第1段階では、第1レベル節電モードを設定するものとされる。
第1レベル節電モードでは、総合的には、節電モードが設定されないフルパフォーマンスの状態よりも消費電力が節減されるように、パフォーマンスを低下させるものである。
【0085】
本実施の形態において、節電モードを設定してCD−R/RWドライブ装置0のパフォーマンスを低下させるのにあたっては、次のような動作をCD−R/RWドライブ装置0において実行させるものとする。
1つにはディスク回転速度の低下である。例えばこれまで8倍速によりディスクを回転させていた状態から4倍速に変更すれば、それだけスピンドルモータ6の回転速度が低下して消費電力量が削減されるものである。
また、1つには、アクセス速度を低下させるものである。
ここでいうアクセス速度とは、スレッド機構8を構成するスレッドモータといわれるモータの回転速度を意味している。つまり、スレッドモータの回転速度を低下させれば、光学ピックアップ1のディスク半径方向の移動速度が低下し、シーク動作のための速度が低下するものである。そして、この場合もモータの回転駆動速度が低くなる分、電力消費が抑えられることになる。
【0086】
また、可変アンプ41の電子ボリュームにて設定される音量を或る所定レベルにまで制限する。これにより、可変アンプ41にて消費される電力を節減できる。
そして、LCDを備えて構成される表示部29のバックライトの輝度を低下させる。若しくは消灯させるものである。LCDのバックライトは比較的多くの電流量を必要とするために、このバックライトを制御することによっても、電力消費を有効に抑えることが可能とされる。
【0087】
そして、上記した第1節電モードにあっては、例えばディスク回転速度であれば、節電モード非設定時に許可される最大回転速度よりも1段階低いとされる回転速度を上限速度とし、アクセス速度(スレッドモータ回転速度)も同様にして例えば1段階低いとされる回転速度を設定する。また、電子ボリュームのレベルも、最大レベルよりも1段階低いとされる所定レベルを調整可能な上限レベルとし、LCDバックライトについても、フルパフォーマンス時よりも1段階暗くした輝度を設定するというようにして、パフォーマンスを低下させることが考えられる。
【0088】
第2段階の状態では、Read/Write許可モードを設定する点では、上記第1段階の場合と同様となるのであるが、節電モードとしては、第2レベル節電モードを設定する。
第2レベル節電モードは、上記したディスク回転速度、アクセス速度、ボリュームレベルの制限、LCDバックライトの輝度などの各パフォーマンスの段階レベルについて、より段階的に低いレベルが設定される。
例えば、ディスク回転速度に関すれば、第1段階では2倍速を設定するとすれば、第2段階ではでは、これより低速な1倍速を設定することになり、また、LCDバックライトに関しては、例えば第1段階では50%程度にまで輝度を低下させるとして、第2段階では、20%程度にまで低下させる(あるいはこの段階で消灯させてしまう)などである。このようにして、第2レベル節電モードとしては、第1レベル節電モードよりも、さらに消費電力が抑えられるようにするものである。
【0089】
なお、例えば第1レベル節電モードとしては、総合的に節電モード非設定時よりも消費電力が抑えられればよく、また、第2レベル節電モードとしては、総合的に第1レベル節電モードよりも消費電力が抑えられればよいことから、各パフォーマンスのレベルの組み合わせは任意であり、結果的には、例えば節電モード非設定時と、第1レベル節電モードと、第2レベル節電モードとで共通なパフォーマンスとなるものがあっても構わないものとされる。
つまり、例えばLCDバックライトに関すれば、節電モード非設定時においては点灯させ、第1レベル節電モードと第2レベル節電モードとでは、共にLCDバックライトは消灯させてしまうようにすることも考えられる。
また、例えばディスク回転速度については、節電モード非設定時と第1レベル節電モード時には最高速度を許可し、第2レベル節電モードになってはじめて速度を低下させるようにするということも考えられる
また、上記した各動作項目(ディスク回転速度、アクセス速度、ボリューム、LCDバックライト)以外にも、そのパフォーマンスのレベルを変更することで節電効果が得られるような動作があれば、これらを節電モードによる制御対象として含めることができるものである。
【0090】
第3段階においては、Readのみを許可するモードが設定される。つまりディスクへのデータ書き込み(Write)は禁止する。
CD−R、CD−RWは、先に説明したようにして、そのデータ記録を行う際には、最終的にはリードイン、リードアウトを記録する、つまり、ファイルシステムをディスクに書き込むようにすることで、セッションをクローズする必要がある。例えば、記録途中においてバッテリ残量が無くなって動作を停止したとすると、ホストコンピュータ80の制御によってクローズ処理を実行させることができなくなり、これは、これまでにデータ記録を行ったセッションの破壊、若しくは、ディスクメディア自体の破壊につながる。
そこで、本実施の形態においては、次に述べるようにして、第4段階に至るまでにバッテリ残量(動作継続可能時間)が少なくなった場合には、拒絶して強制的にクローズ処理を実行し、バッテリ残量の不足によって適正な記録が行われなくなる前に、少なくともこれまでに記録されたデータについては、保護を図るようにしている。
上記したWriteの禁止は、このための準備のための手順とされる。
【0091】
また、第3段階にあっては、第2段階で設定される第2レベル節電モードが同様に設定される。そのうえで、ホストコンピュータ80のディスプレイモニタ208に表示されるコントロールアプリケーションの操作画面(GUI(Graphical User Interface)画面)に対して、CD−R/RWドライブ装置0のバッテリ残量が無くなってきたことの警告表示を所定の表示形態によって行うようにされる。本実施の形態においては、第3段階以下では、バッテリによる電源供給は推奨しないものとしており、上記警告表示には、ACアダプタの接続、若しくはバッテリの交換(これには、例えば充電池により電源供給をしていた状態から、乾電池を装填して電源供給を切り換えるような場合も含む)を、ユーザに促すようにされる。
【0092】
そして、第4段階においては、例えば記録時であれば、上述した強制クローズ処理を実行する。また、ここでは図示していないが、例えばRead時であれば、あるトラック(データ)の読み込みを完了させたタイミングなどで、データ読み込み動作を停止させるようにされる。
【0093】
このようにして、本実施の形態では、電源状態に応じて、節電のために機器のパフォーマンスを変更制御すると共に、例えばデータ書き込み禁止→警告表示→クローズ処理という動作が得られるようにすることで、ディスクに記録されたデータの保護を図るものである。
また、節電モードとしては、バッテリ残量に応じて、第1レベル節電モードと、これよりパフォーマンスを低くした第2レベル節電モードとの2段階のレベルが用意されている。これは即ち、例えば未だバッテリ残量に余裕が或るうちは、第1レベル節電モードにより、比較的良好とされるパフォーマンス状態を設定することでユーザにはストレスを与えないようにし、バッテリ残量に余裕が無くなると、第1レベル節電モードによってさらに低いパフォーマンスとすることで、バッテリの持続時間の延長に重点を置くようにしているものである。つまり、バッテリ駆動時においては、節電を図りつつも、できるだけ良好なパフォーマンスによって動作させることが実現される。
なお、図11に示したバッテリ残量の段階数、及び節電モードの段階数等は、例えばさらに細分化するなどしてよいものである。
【0094】
図12は、上記図11に示した、CD−R/RWドライブ装置0の電源状態に応じたホストコンピュータ80のコントロールを実現するための処理動作とされる。
この処理が実行される際には、ホストコンピュータ80が、CD−R/RWドライブ装置0を周辺機器として認識して記録再生う際の処理動作を示すフローチャートである。ここでは主として、CD−R/RWドライブ装置0が記録再生を行っているときに、CD−R/RWドライブ装置0の電源状態に応じて節電動作が得られるようにCD−R/RWドライブ装置0をコントロールするための処理とされる。
なお、この処理は、コントロールアプリケーション300のプログラムに従って、ホストコンピュータ80のCPU201が実行するものとされる。また、この図に示す処理が実行される際には、ホストコンピュータ80が、CD−R/RWドライブ装置0を周辺機器として認識しているものとされる。また、この図には図示していないが、コントロールアプリケーション300のプログラムとしては、所定時間ごとにGet Battery Information commandを送信して、レスポンスとして返送されるBattery Informationを受信取得することで、継続的にCD−R/RWドライブ装置0側の電源状態を監視するようにされている。
【0095】
この図に示す処理にあっては、例えばステップS101においてRead/Write許可モードを設定して以降の処理に進むようにしている。
ステップS101の後においては、例えばステップS102において、現在使用中の電源の種類がACアダプタであるか否かについての判別が行われる。これは、Battery Informationの第3バイト(図7)の内容により判定することができる。
ステップS102において肯定結果が得られた場合には、現在ACアダプタによる電源供給が行われていることになる。そこでこの場合には、ステップS103に進むことで、節電モードは設定せずにステップS102の処理に戻るようにされる。
【0096】
これに対してステップS104において否定結果が得られた場合には、バッテリ(充電池又は乾電池)が現在電源として使用されていることになる。この場合にはステップS104に進む。
【0097】
ステップS104においては、現在のバッテリ残量のもとでの動作継続可能時間Trmと境界値1とについて比較を行い、
Trm>境界値1
で表される関係が得られているか否かについての判別が行われる。
現在のバッテリ残量のもとでの動作継続可能時間Trmは、現在の動作がRead/Write/Audio Data Readの何れであるのかに応じて、Battery Informationの[第24バイト−第25バイト]、[第26バイト−第27バイト]、[第28バイト−第29バイト]の各2バイト領域(図9)のうちの何れかを参照することで認識可能とされる。
【0098】
そして、上記ステップS104にて肯定結果が得られた場合にはステップS105に進むのであるが、このときの電源状態は、図11にて説明した第1段階に相当する。そこでこの場合には第1レベル節電モードを設定するようにされる。このために、ホストコンピュータ80のCPU201は、第1レベル節電モードとしての動作がCD−R/RWドライブ装置0にて行われるためのコマンドを送信する。CD−R/RWドライブ装置0側では、受信したコマンドに応答して内部動作を制御することで、第1レベル節電モードとしての動作が実行されることになる。
また、例えばステップS105の処理に伴って、ここでは、第1レベル節電モードを設定したことを示す表示を、ホストコンピュータ80のディスプレイモニタ208に対して行うようにしている。また、継続的に、例えばCD−R/RWドライブ装置0の電源状態として、現在使用中の電源種別、バッテリ残量を表示したり、更には充電中であれば充電中であることを示したり、充電の経過状況を示す表示が行われるようにしてもよい。
【0099】
ここで、上記ステップS105の処理とされる第1節電モードとしての動作を、CD−R/RWドライブ装置0に対して設定するための処理動作例を、図16のフローチャートにより説明しておく。
ここでは、先ずステップS501において、記録又は再生のためのディスク回転速度を所定速度に変更させるための指示をCD−R/RWドライブ装置0に対して行う。このためには、例えば、これまでに設定されていたディスク回転速度よりも低い所要のディスク回転速度を指定した要求コマンドを、CD−R/RWドライブ装置0に対して送信するようにされる。CD−R/RWドライブ装置0のシステムコントローラ10は、このコマンドに応答して、記録又は再生時におけるディスク回転速度を低下させる。例えばエンコード/デコード部12内にあるとされるPLL回路の基準速度の値を変更設定し、特に記録時であれば、このディスク回転速度に応じたクロック周波数を設定するようにされる。これにより、低下されたディスク回転速度に対応した転送速度によって、ディスクに対して適正にデータを記録していくことが可能となるものである。
【0100】
ここで、例えばCD−R/RWドライブ装置0におけるディスク回転速度を低下させた場合として、例えば記録時等においては、CD−R/RWドライブ装置0側におけるディスクへのデータ書き込み速度もその分低下することになる。従ってこの場合には、ホストコンピュータ80から転送する記録データについても、ディスク回転速度に対応させる必要がある。そこで、続くステップS502においては、上記ステップS501により変更設定したディスク回転速度に対応したデータ転送速度を設定する。以降、USBインターフェイス13からは、このステップS502にて設定されたデータ転送速度によってデータが送出される。
【0101】
次のステップS503においては、アクセス速度の低下、つまりスレッドモータの回転速度の低下を指示するためのコマンドをCD−R/RWドライブ装置0に対して送信出力する。CD−R/RWドライブ装置0のシステムコントローラ10では、このコマンド受信により指定されたスレッドモータの回転速度となるように、スレッド機構8におけるスレッドモータの駆動電流を制御する。
【0102】
そして、次のステップS504においては、表示部29のLCDバックライトの輝度を所要のレベルに低下させる指示を行うためのコマンドを送信する。また、LCDバックライトを消灯させるべきときには、このコマンドによって消灯を指示することもできる。CD−R/RWドライブ装置0では、受信したコマンドが指定するLCDバックライトの輝度が得られるように、表示部29に対して制御を実行する。
そして、上記ステップS504までの処理が終了すると、例えばコントロールアプリケーションがディスプレイモニタに表示させている表示画面に対して、例えば、現在、第1レベルの節電モードが設定されていることをユーザに通知するための状況表示が所定の表示携帯によっておこなわれる。ユーザは、例えばこの表示を見ることで、例えばCD−R/RWドライブ装置0側のパフォーマンスが低下している原因が、節電モードに入ったことに依るものであると確認することができる。
【0103】
上記したように、図16に示す処理によっては、ホストコンピュータ80から、個々のパフォーマンスを指定するためのコマンドをCD−R/RWドライブ装置0に対して送信し、CD−R/RWドライブ装置0では、受信したコマンドにより指定されるパフォーマンスが得られるように内部制御を実行するものである。この結果、CD−R/RWドライブ装置0としては、節電モードとしての動作が得られるものである。
なお、節電モードの設定にあっては、例えば、CD−R/RWドライブ装置0に対して節電モード動作を実行するように指示するコマンドを定義して、このコマンドを送信するようにしてもよい。この場合、コマンド内容としては、節電モードのレベルを指定するようにされる。一方、CD−R/RWドライブ装置0においては、プログラムとして、節電モード要求のコマンドにより指定される節電レベルに応じて、上述したディスク回転速度、アクセス速度、LCDバックライトの輝度などをバッチ処理的に低下させる制御を実行するようにされる。
【0104】
説明を図12に戻す。
ステップS104にて否定結果が得られた場合には、ステップS106に進む。ステップS104にて否定結果が得られる場合とは、図11に示した第1段階よりも低い段階となった場合である。
ステップS106においては、動作継続可能時間Trmと境界値2とについて比較を行い、
Trm>境界値2
で表される関係が成立するか否かについて判別する。
【0105】
このステップS106において肯定結果が得られた場合には、電源状態としては、図11に示した第2段階にあるものとされる。そこでこの場合には、ステップS107に進んで、第2レベル節電モードを設定する。
ステップS107に示す処理の実際としては、先に図15により説明した処理動作の流れと同様とされてよい。ただし、ステップS107の処理としては、例えばディスク回転速度、アクセス速度、ボリュームレベルの制限、LCDバックライトの輝度低下(消灯)などの各動作のうち、所要の動作についてのパフォーマンスのレベルについて、ステップS105の処理による場合よりも低いレベルが設定される。
【0106】
これに対して、ステップS106において否定結果が得られ、バッテリ残量が第2段階よりも低いとされる段階にあるとされた場合には、ステップS108の処理に進む。
【0107】
先に図11によっても説明したように、第3段階では、バッテリによりCD−R/RWドライブ装置0を動作させることを推奨しないものとしており、警告表示を出力することになっている。
そこで、ステップS108においては、ディスプレイモニタ208にて表示されているコントロールアプリケーションとしての操作画面に対して、バッテリ残量が少なくなってきたことを通知する警告表示を行うように表示制御処理を実行する。この際には、警告内容として、ACアダプタの接続、又はバッテリの交換をユーザに促すようにもされる。
【0108】
次のステップS109の処理は、ホストコンピュータ80から記録データを転送してCD−R/RWドライブ装置0によりデータ記録を実行させている場合に実行される処理で、この図に示す処理経緯のもとで、データの読み込み(再生)動作が行われている状態では実行されない。
このステップS109においては、CPU201が有するとされるキャッシュメモリ201aに保持している記録データについての書き出しを行い、CD−R/RWドライブ装置0に対して転送するようにされる。一例として、例えばパケットライトによるデータ記録を行っていたのであれば、この処理によって、パケットライトによりディスクに書き込むべきデータは、キャッシュメモリからすべて読み出され、CD−R/RWドライブ装置0に転送される。CD−R/RWドライブ装置0では、この転送されたデータをディスクに記録することで、例えば1パケット(1ファイル)分のデータのディスクへの記録を完結させることができる。
そして、次のステップS110において、ACアダプタが接続されたか、又はバッテリが交換されたか否かについての判別を行うようにされる。この判別処理には、例えばBattery Informationの第3バイト(図7)に記述される現在使用中の電源種別、また、Battery Informationの[第14バイト−第15バイト](図8)の現在のバッテリ残量を参照するようにされる。
例えばACアダプタが接続されれば、Battery Informationの第3バイトには、ACアダプタが現在使用中の電源であることが示され、バッテリが交換されれば、Battery Informationの[第14バイト−第15バイト]のバッテリ残量の値が多くなるようにして変更されるものである。
【0109】
上記ステップS110において肯定結果が得られた場合には、ステップS102の処理に戻るようにされる。これにより、先のステップS109の処理に伴って禁止されたホストコンピュータ80からCD−R/RWドライブ装置0への記録データの転送が許可されることになる。また、これまで設定されていた節電モードも解除されることになる。
【0110】
これに対してステップS110において否定結果が得られた場合には、ステップS111に進むようにされる。ステップS111においては、許可モードとして、ディスクへのデータの記録(Write)を禁止し、データ読み込み(Read)のみを許可するモードに設定する。これにより、以降ににおいては、ホストコンピュータ80からCD−R/RWドライブ装置0へのデータの書き込みを禁止するようにされ、この状態は、例えば、この後においてACアダプタが接続されて節電モードが解除される、又はバッテリ交換が行われることによって、少なくとも、動作継続時間Trm>境界値2で表される条件が満たされる状態となるまで継続される。
【0111】
そして次のステップS112においては、再度、ACアダプタの接続、又はバッテリの交換が行われたか否かについての判別が行われる。
例えば、ここでACアダプタの接続もバッテリの交換も行われないとされ、上記ステップS112において否定結果が得られた場合には、ステップS113に進んで、動作継続可能時間Trmと境界値3とについて比較を行い、ここでも
Trm>境界値3
の関係が成立するか否かについて判別する。
そして、ここで電源状態としては第3段階が維持されて、上記ステップS113において否定結果が得られている限りは、ステップS112に戻るようにされる。つまり、第3段階では、キャッシュメモリ201aの記録データをすべてCD−R/RWドライブ装置0に転送して、以降の書き込みを禁止させた状態で、ACアダプタ接続又はバッテリ交換が行われるのを待機しているものである。
そしてこの状態の下でACアダプタ接続又はバッテリ交換が行われ、ステップS112において肯定結果が得られたとされると、ステップS101に戻るようにされる。
【0112】
また、上記のようにして第3段階としての状態が継続している状態の下で、電源状態が図11に示した第4段階に至るまでにバッテリ残量が低下したとすると、ステップS113において否定結果が得られ、ステップS114に進むことになる。
ステップS114は、記録時に対応する処理とされ、図11にて説明したようにして、強制クローズ処理を実行する。このために、ホストコンピュータ80のCPU201は、今回のセッションとしてディスクに書き込みを行ったデータのファイルシステムを作成して、これが記録されるようにして、クローズ処理を実行する。つまり、最終的には、リードイン−データ−リードアウトにより形成される1セッションのエリアがディスクに記録されるように、CD−R/RWドライブ装置0に必要なデータ(ファイルシステム等)を転送して、ディスクへの記録を実行する。
なお、データ読み込みが行われていたのであれば、例えば上記したステップS114の処理に代えて、例えば或るファイル(又はトラック)のデータの、ホストコンピュータ80による読み込みが完了した時点で再生を終了させるようにすることができる。
【0113】
5.記録モードごとの動作
ホストコンピュータ80と、CD−R/RWドライブ装置0から成るシステムの連携により、CD−R/RWドライブ装置0による記録再生を行う場合の処理は、概略、上記図11及び図12に示したものとなる。
ただし、記録方式としては、前述したようにディスクアットワンス(DAO)、トラックアットワンス(TAO)、セッションアットワンス(SAO)、及びパケットライトの4つが有り、従って、記録モードとしては、DAOモード、TAOモード、SAOモード、及びパケットライトモードの4モードがあることになる。そして、上記図12に示した処理に従っての動作が行われるのは、実際には、パケットライトモード時のみとされ、DAOモード、TAOモード、SAOモードにおいては、若干動作が異なるものとされる。
これは、例えばパケットライトでは、パケットとしての比較的小サイズのデータ単位によって追記が可能であるのに対して、例えばDAOモード、SAOモードでは、リードイン→データ→リードアウトという1回のデータ書き込みを継続的に行うことでセッションをクローズするため、記録途中にディスク回転速度(記録速度)の可変は行えないことに依る。また、TAOモードでは、セッションクローズが行われない限りはトラック単位でディスクにトラック単位でを追加書き込みすることができるが、トラックは通常、比較的大きなデータサイズであり、このトラックを記録している途中ではディスク回転速度(記録速度)の可変が行えないことに依っても、パケットライト時とは異なるコントロール動作が必要となる。
【0114】
そこで、以降においては、実際の記録モードごとに対応しての、CD−R/RWドライブ装置0の電源状態に基づく、ホストコンピュータ80のコントロール動作について説明していくこととする。
この説明にあたっては、図13〜図15のフローチャートを参照する。これらの図に示される処理もまた、コントロールアプリケーション300としてのプログラムに従ってCPU201が実行するものとされる。また、これらの図に示す処理は、CD−R/RWドライブ装置がバッテリを電源として使用している状態から開始されるものとする。
【0115】
先ず、記録時において、ホストコンピュータ80が、CD−R/RWドライブ装置0の電源状態(バッテリ残量)に応じたコントロールを行うためには、図13の処理に従って、現在の記録モードについての判別を行う。この処理は、例えば記録開始時に対応する所定タイミングで実行されればよい。
ここでは先ず、ステップS201において、現在の記録モードについてDAOモードであるか否かを判別し、DAOモードであると判別されればDAOモード対応処理に移行する。
また、ステップS201においてDAOモードではないとして否定結果が得られた場合には、次のステップS202に進み、ここでTAOモードであるか否かが判別される。そして、ここで肯定結果が得られればTAOモード対応処理に移行するが、否定結果が得られたのであれば、ステップS203に進む。
ステップS203においては。SAOモードであるか否かを判別し、肯定結果が得られればSAOモード対応処理に移行する。否定結果が得られた場合には、残るパケットライトモードとされることになり、パケットライトモード対応処理に移行することになる。
【0116】
図14には、DAOモード対応処理、TAOモード対応処理、SAOモード対応処理としてのコントロール動作が示される。
DAO,TAO,SAOの各記録モードでは、例えば図3,図4,図5により説明したようにしてそれぞれ異なる方式による記録を行うことから、データ書き込みに関する制御としては異なるものとされるが、電源状態に対応したコントロール動作としては略同様となるため、ここでは、説明の便宜上、1つの処理によって示しているものである。
【0117】
ここでは、先ずステップS301において、現在のバッテリ残量及びパフォーマンス状況に応じた動作継続可能時間Trmと、境界値Aとについて比較を行い、
Trm>境界値A
の状態にあるか否かが判別される。ここで、境界値Aとしては、例えば図11に示した境界値1に対応するものとされる。
【0118】
ステップS301において肯定結果が得られた場合には、ステップS302に進ことで、例えば図11にて説明した第1レベル節電モードを設定して、このディスプレイモニタ208にモード設定状況を表示するようにされる。また、ここでの節電モード設定に関する処理は、例えば図12のステップS105の処理と同様とされる。
これに対して否定結果が得られた場合には、ステップS303に進んで、第2レベル節電モードを設定すると共に、このモード設定状況を表示出力させる。
そして、これらステップS302,S303の処理が終了した後はステップS304に進む。
【0119】
ステップS304においては、操作継続可能時間Trmと境界値Bとについて比較を行い、
Trm>境界値B
の状態にあるか否かが判別される。境界値Bは、境界値Aよりも低い値とされる。つまり、境界値Aよりも低いバッテリ残量に対応している。そして、かつ、DAOモード時、又はSAOモード時であれば、これより記録すべき1セッションを記録するのに要するとされる時間に対応した値が設定される。また、TAOモード時であれば、これより記録すべき1トラックを記録するのに要するとされる時間に対応した値が設定される。これは、例えば現在のパフォーマンスとして設定されている記録速度(ディスク回転速度)と、1セッション又は1トラック分のデータサイズとを利用するなどして、CPU201が算出するものである。ただし、さほどの精度が必要ないとされるのであれば、平均的な値を予め保持しているようにしてもよいものである。
【0120】
ここで、ステップS304において肯定結果が得られたのであれば、現在のバッテリ残量によっては、1セッション又は1トラック分のデータを書き込むことが可能であるために、ステップS309に進んで、データ書き込み処理を開始するようにされる。このステップS309により一旦データ書き込み処理が開始された後は、例えば、現在の節電モード状態に応じたディスク回転速度(記録速度)によって、ディスク1枚分(DAOモードの場合)、1セッション分(SAOモードの場合)又は1トラック分(TAOモードの場合)のデータが書き込まれていくことになる。
【0121】
これに対して、ステップS304において否定結果が得られた場合、即ち、現在のバッテリ残量によっては、1セッション又は1トラック分のデータを書き込むことが不可能であるとされる場合には、ステップS305に進んで、警告表示をおこなう。つまり、バッテリ残量に余裕が無くなってきたことを通知するもので、この際には、ACアダプタの接続、又はバッテリ交換を促すためのメッセージを表示させる。
【0122】
そして、次のステップS306及びステップS307において、ACアダプタの接続、及びバッテリの交換が行われるのを待機している。
ここでは、ステップS306においてACアダプタが接続されたか否かについての判別を行っており、肯定結果が得られると、先ずはステップS308に進んで、これまでの処理によって節電モードが設定されているのであれば、この節電モードを解除した後、ステップS309に進んでデータ書き込み処理を開始する。これに対して否定結果が得られた場合には、ステップS307に進んでバッテリ交換が行われたか否かについての判別を行う。
ステップS307においてバッテリ交換が行われたとして肯定結果が得られた場合には、ステップS301の処理に戻ることになる。これに対して、否定結果が得られたのであれば、ステップS310の処理に移行する。
ステップS310においては、Readのみが許可されるモードを設定して、Writeは禁止する。この処理によって、バッテリ残量が少ないとされる状況のもとで、ACアダプタの接続、又はバッテリの交換が行われず、上記した1セッション又は1トラック分のデータの記録をクローズさせる保証が得られない場合には、CD−R/RWドライブ装置0のディスクへのデータ書き込みを開始することが禁止されるものである。そして、このようにしてデータ書き込み開始が禁止される結果、DOAモードであれば、ディスク1枚分のデータの記録が開始されずにキャンセルされ、TAO,SAOモードであれば、それぞれ1トラック、1セッショ分のデータ記録が開始されることなくキャンセルされる。
【0123】
図15には、パケットライトモード対応処理としてのコントロール動作が示される。先にも述べたように、パケットライトモード対応処理としては、先に図12に示した記録再生時のコントロール処理によっても示されているのであるが、ここでは、特に、パケットライトモード対応処理のみに限定して、若干詳細に説明していくこととする。
【0124】
ここでは先ず、ステップS401において、現在の動作状況とバッテリ残量に応じた動作可能継続時間Trmと境界値1(図11参照)について、Trm>境界値1が成立するか否かについて判別する。ここで、肯定結果が得られれば、現在の電源状態としてはバッテリ駆動時における第1段階(図11参照)としてのバッテリ残量とされることから、ステップS402に進んで第1レベル節電モードを設定し、この節電モード状況を表示する。
これに対して、ステップS403において否定結果が得られたのであれば、電源状態としてはバッテリ駆動時における第2段階以下の段階とされることになるので、ステップS403に進んで、第2レベル節電モードを設定し、この節電モード状況の表示を行うようにされる。
これらステップS402及びステップS403の処理が実行された後は、ステップS404に進む。
【0125】
ステップS404においては、動作継続可能時間Trmと境界値2とについて、Trm>境界値2が成立するか否かについて判別している。
そして、ここで肯定結果が得られた場合には、電源状態としてはバッテリ駆動時における第1段階又は第2段階にあるとされることになる。
この場合には、ステップS409に進んで、データ書き込み処理を開始する。この場合のデータ書き込み処理としては、1パケット分のデータをディスクに書き込むための処理となる。そして、次のステップS410においては、ホストコンピュータ80のキャッシュメモリ201aからCD−R/RWドライブ装置0側に対して記録データが転送され、この転送されたデータのディスクへの書き込みが終了するのを待機している。
【0126】
上記ステップ410において、未だデータ書き込みが終了していないと判別された場合には、ステップS401に戻ることで、このデータ記録処理中における動作継続可能時間Trmと境界値(1,2,3)との比較が行われ、この比較結果に応じたコントロール処理が実行されることになる。
【0127】
そして、例えばバッテリ残量として第2段階(図11)が維持された状態でデータ書き込みが終了したのであれば、ステップS410において肯定結果が得られ、この処理ルーチンを抜けるようにされる。
【0128】
また、ステップS404において否定結果が得られた場合には、電源状態として第3段階よりも下の段階にあることになるのであるが、この場合には、ステップS405以降の処理に進む。
【0129】
ステップS405においては、バッテリ残量が不足してきたことを示す警告表示をディスプレイモニタ208の操作画面上に行うようにされる。このときの警告表示としては前述したように、CD−R/RWドライブ装置0に対するACアダプタの接続又はバッテリの交換をユーザに促すメッセージを出力する。
そして、次のステップS406→ステップS407の処理によって、例えば実際には所定時間内にACアダプタ又はバッテリ交換が行われるのを待機する。
【0130】
ACアダプタが接続された場合には、ステップS406にて肯定結果が得られることになるが、この場合にはステップS408に進み、これまでの処理経過において設定された第2節電モードを解除するようにされる。そしてこの後、ステップS409のデータ書き込み処理に移行する。
また、バッテリ交換が行われたのであれば、ステップS407において肯定結果が得られてステップS401に戻るようにされる。
【0131】
これに対して、ACアダプタの接続もバッテリの交換も行われない場合には、ステップS407にて否定結果が得られてステップS411以降の処理に進む。
ステップS411においては、現在、キャッシュメモリ201aに記録データがバッファリングされているか否かについて判別している。そして、記録データがバッファリングされていると判別された場合には、ステップS412の処理によってキャッシュメモリ内のデータについてすべて書き出しを行って、ステップS413に進む。これに対してステップS411において、キャッシュメモリ201aには記録データがバッファリングされていないとして否定結果が得られた場合には、ステップS412をパスしてステップS413に進むようにされる。
ステップS413においては、Readのみを許可し、Writeを禁止するモードを設定する。これによって、これ以上のパケットデータの書き込みが禁止され、例えばユーザが新規なパケットを記録するための操作をホストコンピュータ80に対して行ったとしても、これについてはキャンセルされることになる。
【0132】
次のステップS414においては、動作継続可能時間Trm>境界値3の関係が成立するか否かについて判別している。この場合の境界値3は、図11にて述べた、バッテリ駆動時の第3段階と第4段階との境界となる値であるが、特にここでは、パケットライトであることに対応して、1パケット分のデータを記録するのに足るとされる動作継続可能時間Trmに基づいて決定するようにしてもよいものである。
このステップS414にて肯定結果が得られた場合には、一旦この処理を抜けて、例えば最後ステップS401の処理に戻るようにされる。これによって、例えばステップS401〜s407の処理過程において、ACアダプタが接続されれば節電モードが解除されてデータ書き込みを実行することが可能となり、バッテリが交換されて第2段階以上の電源状態が維持されれば、第1又は第2レベル節電モードを設定した状態の下で、データ書き込み処理が可能となる。
【0133】
これに対して、ステップS414において、否定結果が得られて第4段階の電源状態に至ったとされる場合には、ステップS415に進んで強制クローズ処理を実行する。
【0134】
以上の説明から分かるように、本実施の形態としては、CD−R/RWドライブ装置0がバッテリにより駆動されている状態では、先ず、節電モードが設定され、CD−R/RWドライブ装置0のパフォーマンスとしては、例えばACアダプタ接続時よりも低くなるようにされる。また、この節電モードとしては、バッテリ残量の減少に応じて、段階的にパフォーマンスを低下させることで、さらなる電力消費の節減が図られるようにするものである。
【0135】
そして、例えばCD−R/RWドライブ装置0の動作継続可能時間が短くなってきたとされる程度にバッテリ残量が少なくなってきた場合には、先ず警告表示をおこなってユーザにACアダプタの接続、又はバッテリの交換を促すと共に、記録禁止モードを設定する。これにより、例えばDAO、TAO、SAOであれば、この段階でセッション(ディスク1枚分)又はトラック単位のデータ記録開始が禁止されることになる。またパケットライトにあっては、この状態からさらにバッテリ残量が少なくなって、1パケット分のデータを新規に記録するだけの動作継続時間が得られないとされる程度にバッテリ残量が低下した場合には、例えそれがユーザの意図にそぐわないものであっても、これまで記録したパケットデータについての強制クローズ処理を実行してしまうものである。
このような動作が得られることで、本実施の形態では、バッテリの持続時間を長くすることができ、また、ディスクに記録されたデータの破壊を防止するものである。そして、本実施の形態としては、このような動作を、ホストコンピュータ80とCD−R/RWドライブ装置0とがデータインターフェイスによって接続されたシステムにおいて、Battery Information commandの送受信を実行させ、これに基づいてホストコンピュータ80が制御する。
【0136】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、各種変更が可能とされる。例えば上記実施の形態としては、メディアに対する記録再生装置としてCD−R/RWドライブ装置としているが、例えばCD−Rのみ、又はCD−RWのみに対応する記録再生機能を有しているようなディスクドライブ装置に対して適用が可能であり、更には、例えばMO等をはじめとし、CD−RやCD−RW以外のメディアに対応した記録再生が可能な記録再生装置に対しても適用が可能とされる。また、これに応じて、メディアに対する記録方式が変更されるのであれば、この記録方式に応じてのクローズ処理が行われればよいものである。
更には、例えば記録再生装置以外の周辺装置とホストコンピュータとの組み合わせから成るシステムに対しても適用することが考えられる。
【0137】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、例えば、情報処理装置とされるホストコンピュータと周辺機器とを通信可能に接続したような情報処理システムの動作として、例えば電源情報(Battery Information)の送受信によって、周辺機器側の電源状態をホストに対して通知することができる。そして、この電源情報の内容に応じて、ホストは、データの記録再生に関する動作をはじめとする各種動作が適宜実行されるように制御を行うようにされる。そして本発明では、この電源情報に含まれるバッテリ残量を示し得る情報(例:バッテリ残量に応じた動作継続可能時間)に基づいて、周辺機器側がバッテリで駆動されているときには、周辺機器における消費電力が減少されるようにするための適切なシステム動作が得られるようにすることが可能となるものである。即ち、本発明では、システム動作として、例えば周辺機器がバッテリ駆動されている場合に、そのバッテリの持続時間をこれまでよりも長くするように動作させるという節電機能を有する。これにより、それだけシステムの利便性が向上する。
【0138】
そして、上記したシステムによる節電動作としては、周辺機器が記録再生装置で或る場合に、記録媒体の駆動倍速度を変更させるように指示を行うと共に、これに対応して、ホスト側におけるデータ転送速度も変更するものである。
例えば、このような周辺機器側の駆動倍速度は、ホスト側におけるデータ転送速度と連携するために、周辺機器側のみの独自判断により変更することは好ましいことではないのであるが、本発明の場合のように、ホスト側の制御によって行うようにすれば、容易に実現でき、また、データの記録再生に支障を来すことが無いようにされる。
【0139】
また、節電動作としては、ほかに、記録再生装置としての周辺機器におけるアクセス速度の変更、ボリュームの変更、表示部の輝度変更又は表示/非表示の切り換えなどを制御するようにされることで、より効果的な節電が行われるようにされる。例えばこれらの動作は上記した記録速度(記録媒体の駆動倍速度)とは異なり、周辺機器単体であっても変更設定は可能ではある。ただし、本発明のようにしてホスト側でコントロールするものとすれば、例えば機器の動作状況を示すステータス情報の授受を行わなくとも、周辺機器のパフォーマンス状況をホスト側で把握することが可能となり、例えばホスト側で或る所要のシステム動作を実行するのに有利となるものである。一例としては、周辺機器側のパフォーマンス状況を表示出力するといったことも容易に可能になるものである。
【0140】
また、バッテリ残量に応じて、節電動作としての周辺機器のパフォーマンスのレベルを変更するようにすれば、できるだけ良好なパフォーマンス状態で動作させながらも、有効に節電を図ることが可能となる。
【0141】
このように本発明は、システム動作として周辺機器における節電が行われるようにすることで、例えば周辺機器単体で節電動作を実行する場合よりも、より有効な効果が得られるようにしているものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のCD−R/RWドライブ装置の内部構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態のホストコンピュータの内部構成例を示すブロック図である。
【図3】ディスクアットワンスの記録方式を示す説明図である。
【図4】トラックアットワンスの記録方式を示す説明図である。
【図5】セッションアットワンスの記録方式を示す説明図である。
【図6】 GET BATTERY INFORMATION commandの構造を示す説明図である。
【図7】 BATTERY INFORMATIONの構造を示す説明図である。
【図8】 BATTERY INFORMATIONの構造を示す説明図である。
【図9】 BATTERY INFORMATIONの構造を示す説明図である。
【図10】 BATTERY INFORMATIONの構造を示す説明図である。
【図11】本実施の形態における電源状態と、システムのコントロール動作との対応を示す説明図である。
【図12】図11に示す電源状態に応じてのシステムコントロール動作を実現するための処理動作を示すフローチャートである。
【図13】記録モードごとに応じたシステムコントロール動作を実現するための処理動作として、記録モードを判定するための処理を示すフローチャートである。
【図14】記録モードとしてDAO,TAO,SAOに応じたシステムコントロール動作を実現するための処理動作を示すフローチャートである。
【図15】記録モードとしてパケットライトに応じたシステムコントロール動作を実現するための処理動作を示すフローチャートである。
【図16】節電モード設定のための処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ピックアップ、2 対物レンズ、3 二軸機構、4 レーザダイオード、9 RFアンプ、10 システムコントローラ、12 エンコード/デコード部、13 USBインターフェース、14 サーボプロセッサ、16 二軸ドライバ、19 APC回路、20 バッファメモリ、25 アシンメトリ検出回路、26 ROM、27 RAM、80 ホストコンピュータ、90 ディスク、100 USBバス、101 データバス、102 パワーバス、201 CPU、201a キャッシュメモリ、202 ROM、203 RAM、204 入出力インターフェイス、205 キーボード、206 マウス、207 HDD、208 ディスプレイモニタ、209 USBインターフェイス、300 コントロールアプリケーション

Claims (6)

  1. バッテリを有する、記録再生装置とホスト側情報処理装置とを通信可能に接続して成る情報処理システムであって、
    上記記録再生装置は、
    上記ホスト側情報処理装置により設定される動作条件に基づいて、記録媒体に記録データの記録または再生の制御を行う記録再生制御手段と、
    上記バッテリの残容量及び当該記録再生装置が現在設定されている上記動作条件に基づいて、当該動作条件に応じた、上記バッテリによる当該記録再生装置の動作継続可能時間を算出するとともに、上記動作継続可能時間を格納した電源情報を生成する電源情報生成手段と、
    上記電源情報をホスト側情報処理装置に対して送信する送信手段と
    オーディオ信号を出力するオーディオ信号出力手段と、
    を備え、
    上記ホスト側情報処理装置は、
    上記記録再生装置から受信した上記電源情報に格納される上記動作継続可能時間に応じて、上記記録再生装置に対して、記録又は再生のための上記記録媒体の駆動倍速度の設定を変更させるとともに、当該ホスト側情報処理装置における記録データ又は再生データを上記記録再生装置に転送する転送速度を、上記駆動倍速度に対応して変更し、
    上記記録再生装置は、
    上記ホスト側情報処理装置からの制御指示に基づいて、アクセス速度の設定を変更するとともに、上記オーディオ信号出力手段における出力音声のレベルの設定を変更する
    情報処理システム。
  2. 上記記録再生装置は、
    表示手段を備え、
    上記ホスト側情報処理装置からの制御指示に基づいて、上記表示手段の表示輝度の設定を変更する
    請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 上記制御手段は、MMCコマンドにより上記電源情報を取得する
    請求項1に記載の情報処理システム。
  4. 上記制御手段は、
    上記電源情報及び上記記録再生装置が記録媒体に記録データの記録制御を行う記録方式に応じて、上記記録再生装置に対して上記動作条件の設定を変更させる制御手段を備える
    請求項1に記載の情報処理システム
  5. 他の情報処理装置と通信可能に接続する接続手段と、
    上記他の情報処理装置により設定される動作条件に基づいて、記録媒体に記録データの記録又は再生の制御を行う記録再生制御手段と、
    バッテリから当該バッテリの残容量情報を取得する残容量取得手段と、
    上記バッテリの残容量及び上記他の情報処理装置により現在設定されている上記動作条件に基づいて、当該動作条件に応じた、上記バッテリによる当該情報処理装置の動作継続可能時間を算出するとともに、上記動作継続可能時間を格納した電源情報を生成する電源情報生成手段と、
    上記電源情報を上記他の情報処理装置に対して送信する送信手段と、
    オーディオ信号を出力するオーディオ信号出力手段と、
    を備え
    上記他の情報処理装置からの制御指示に基づいて、アクセス速度の設定を変更するとともに、上記オーディオ信号出力手段における出力音声のレベルの設定を変更する
    情報処理装置。
  6. 情報処理装置に接続されたバッテリの残容量と、当該情報処理装置が現在設定されている動作条件に基づいて、当該動作条件に応じた、上記バッテリの動作継続可能時間を算出するとともに、上記動作継続可能時間を格納した電源情報を生成する第1のステップと、
    上記電源情報を他の情報処理装置に対して送信する第2のステップと、
    上記他の情報処理装置から上記動作継続可能時間に応じた上記動作条件の設定の変更を受ける第3のステップと、
    上記動作条件に基づいて記録媒体に記録データの記録又は再生をする第4のステップと、
    を備え
    上記第3のステップにおいて、上記他の情報処理装置からの制御指示に基づいて、アクセス速度の設定を変更するとともに、オーディオ信号出力手段における出力音声のレベルの設定を変更する
    情報処理方法。
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