JP2002352424A - ディスク記録装置、ディスク記録方法 - Google Patents

ディスク記録装置、ディスク記録方法

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JP2002352424A
JP2002352424A JP2001153638A JP2001153638A JP2002352424A JP 2002352424 A JP2002352424 A JP 2002352424A JP 2001153638 A JP2001153638 A JP 2001153638A JP 2001153638 A JP2001153638 A JP 2001153638A JP 2002352424 A JP2002352424 A JP 2002352424A
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recording
data
disk
recording operation
power supply
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JP2001153638A
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Tadayuki Misaizu
忠之 美細津
Shigeki Tsukatani
茂樹 塚谷
Osamu Udagawa
治 宇田川
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録時のバッテリー残容量不足に対応可能と
する。 【解決手段】 記録動作中にバッテリー容量の低下など
で記録完遂ができないと判断される場合には、記録動作
を中断し、また記録再開に必要な情報を保持した上で、
電源状態の回復を待つ。そして電源状態の回復に応じて
記録動作が再開されるようにしているため、バッテリー
容量の低下などの動作電源状態に起因する記録中断によ
ってそのまま記録動作がエラーとされることがないよう
にし、結果的に、記録動作を正常に完遂できるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばCD−R
(Compact Disc Recordable)等、データの記録が可能
とされたディスク記録媒体に対するディスク記録装置、
及びディスク記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CDフォーマットのディスクとして、例
えばCD−DA(COMPACT DISC−DIGITAL AUDIO)、C
D−ROM、CD−R、CD−RW(CD-REWRITABLE)
等、いわゆるCDファミリーに属する多様なディスクが
開発され、かつ普及している。CD−DA、CD−RO
Mは再生専用のメディアであるが、CD−Rは、記録層
に有機色素を用いたライトワンス型のメディアであり、
CD−RWは、相変化技術を用いたデータ書き換え可能
なメディアである。また近年普及してきた、DVD(Di
gital Versatile Disc)としても、DVD−ROM、D
VD−RAM、DVD−R、DVD−RW、DVD+R
Wなどが存在している。そしてDVD−Rは、記録層に
有機色素を用いたライトワンス型のメディアであり、D
VD−RAM、DVD−RW、DVD+RWは、相変化
技術を用いたデータ書き換え可能なメディアである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで例えばCD−
R、DVD−R等の、データ書換ができないライトワン
ス型のメディアの場合、記録動作途中に何らかの原因で
書込が継続できなくなると、結果的にディスクが無駄に
なってしまうという事情がある。CD−Rの場合、記録
方式としてはディスクアットワンス、トラックアットワ
ンスなどのアットワンス方式が行われることが多く、こ
の場合、データ記録を開始する際に、例えばオーディオ
データの長さに相当する分などの一定の書込単位を決定
した上で書込を開始する。そして記録途中で書込が実行
できないこととなると、書換不能なメディアであること
から、再度記録をやり直すことができず、そのディスク
は廃棄せざるを得ないものとなる。
【0004】ここで昨今の状況を見ると、CD−R等に
対する記録装置としては、小型化/低消費電力化が進
み、持ち運び可能なCD−Rシステムも普及している。
例えばCD−Rドライブが、ポータブルタイプのパーソ
ナルコンピュータに内蔵されたり、或いはCD−Rドラ
イブ単体機器としてポータブルタイプが開発されてい
る。そして持ち運んでの使用を前提とするため、これら
の機器では、乾電池、充電池などのバッテリーを動作電
源としている。
【0005】CD−Rドライブにおいてバッテリーを動
作電源として用いることを考えると、記録動作中にバッ
テリー残容量が低下し、データ記録の継続ができなくな
ってしまうことが懸念される。このようなバッテリー残
容量の低下により記録を完了できない状態になると、上
記のようにディスクは無駄になってしまう。ユーザーに
とってはディスクが無駄になることは大きな負担を強い
ることになり、また資源の無駄ということにもなるため
大きな問題とされる。
【0006】また、CD−RWのように書換可能なディ
スクの場合では、このような記録中断によってディスク
が即座に無駄になってしまうということはないが、ユー
ザーにとっては、再度、記録動作を最初からやり直すこ
とが必要になり、時間的な無駄も大きく、ユーザーの使
用性、利便性を妨げることになり好ましいものではな
い。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑みて、CD−R、CD−RWなどのディスク記録
媒体に対応するディスク記録装置において、バッテリー
容量低下などの電源状態によって記録動作が続行不能と
なる場合に適切に対応できるようにすることを目的とす
る。
【0008】このため本発明のディスク記録装置は、デ
ィスク記録媒体に対してデータ記録を行う記録手段と、
動作電源状態を検知する電源検知手段と、上記記録手段
による記録動作中に、記録動作の継続が困難な動作電源
状態となったことが上記電源検知手段により検知された
際に、上記記録手段による記録動作を中断させると共
に、記録再開までの待機処理を実行させる中断制御手段
と、上記待機処理の状態において、上記電源検知手段に
より動作電源状態の回復が検知された場合は、上記記録
手段に、中断されていた記録動作を再開させる再開制御
手段と、を備えるようにする。また、上記待機処理は、
記録動作の再開に必要な情報を記憶手段に保存したうえ
で低消費電力状態に移行する処理であるとする。或いは
上記待機処理は、記録動作の再開に必要な情報を不揮発
型の記憶手段に保存したうえで低消費電力状態に移行す
る処理であるとする。ここで、上記記録動作の再開に必
要な情報とは、少なくとも、ディスク記録媒体上で記録
動作が中断された箇所から連続してデータ記録を再開す
る位置としてのディスク上の位置情報と、記録動作の中
断の際に、未だディスク記録媒体に書き込まれていない
データであるとする。また、上記電源検知手段は、動作
電源としてバッテリーが使用されている際に、そのバッ
テリー容量を検知して、記録動作の継続が困難な状態か
否かを検知する。
【0009】本発明のディスク記録方法は、ディスク記
録媒体に対してデータ記録を行う記録手順と、動作電源
状態を検知する電源検知手順と、上記記録手順による記
録動作中に、記録動作の継続が困難な動作電源状態とな
ったことが上記電源検知手順により検知された際に、記
録動作を中断すると共に、記録再開までの待機処理を実
行する記録中断手順と、上記記録中断手順による待機状
態において、上記電源検知手順により動作電源状態の回
復が検知された場合は、中断していた記録動作を再開す
る記録再開手順と、が行われるようにする。
【0010】このようなディスク記録装置、ディスク記
録方法によれば、記録動作中にバッテリー容量の低下な
どで記録完遂ができないと判断される場合には、記録動
作を中断し、また記録再開に必要な情報を保持した上
で、電源状態の回復を待つ。そして電源状態の回復に応
じて記録動作が再開されるようにすることで、バッテリ
ー容量の低下による記録中断によって、そのまま記録動
作がエラーとされることはなく、結果的には正常に記録
を完遂できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のディスク記録装
置、ディスク記録方法の実施の形態としてCD−R、C
D−RWに対応するディスクドライブ装置とホストコン
ピュータによる記録システムを例に挙げて説明する。説
明は次の順序で行う。 1.ディスク構造及び記録方式 2.システム構成 3.バッテリー容量不足に対するシステム動作 4.ディスクドライブ側の電源状態検知に基づく処理例 5.ホストコンピュータ側の電源状態検知に基づく処理
例 6.各種変形例
【0012】1.ディスク構造及び記録方式 一般にコンパクト・ディスクと呼ばれるCD方式のディ
スクは、ディスクの中心(内周)から始まり、ディスク
の端(外周)で終わる単一の螺旋状の記録トラックを有
する。CD−R/CD−RWの様なユーザーサイドでデ
ータを記録可能なディスクには、記録前は記録トラック
として基板上にレーザー光ガイド用のグルーブ(案内
溝)だけが形成されている。これに高パワーでデータ変
調されたレーザー光を当てる事により、記録膜の反射率
変化或いは相変化が生じる様になっており、この原理で
データが記録が行われる。なお、CD−DA、CD−R
OMなどの再生専用ディスクの場合は、記録トラックと
しての物理的な溝はない。
【0013】CD−Rでは、1回だけ記録可能な記録膜
が形成されている。その記録膜は有機色素で、高パワー
レーザーによる穴あけ記録である。多数回書換え可能な
記録膜が形成されているCD−RWでは、記録方式は相
変化(Phase Change)記録で、結晶状態と非結晶状態の反
射率の違いとしてデータ記録を行う。物理特性上、反射
率は再生専用CD及びCD−Rが0.7以上であるのに対
して、CD−RWは0.2程度であるので、反射率0.7以上
を期待して設計された再生装置では、CD−RWはその
ままでは再生できない。このため弱い信号を増幅するAG
C(Auto Gain Control)機能を付加して再生される。
【0014】CD−ROMではディスク内周のリードイ
ン領域が半径46mmから50mmの範囲に渡って配置
され、それよりも内周にはピットは存在しない。CD−
R及びCD−RWでは図1に示すように、リードイン領
域よりも内周側にPMA(Program Memory Area)とPC
A(Power Calibration Area)が設けられている。
【0015】リードイン領域と、リードイン領域に続い
て実データの記録に用いられるプログラム領域は、CD
−R又はCD−RWに対応するドライブ装置によりユー
ザーデータが記録され、CD−DA等と同様に記録内容
の再生に利用される。例えば音楽その他の各種情報がト
ラック単位(例えば楽曲単位)で記録される。
【0016】PMAはトラックの記録毎に、記録信号の
モード、開始及び終了の時間情報が一時的に記録され
る。予定された全てのトラックが記録された後、この情
報に基づき、リードイン領域にTOC(Table of conte
nts)が形成される。TOCはトラックの先頭アドレス
と終了アドレス等の目次情報とされるとともに、光ディ
スクに関する各種情報を記録する領域となる。またディ
スクが初めて記録される際に、ディスクドライブ装置に
よって、PMAにディスクIDが書きこまれる。ディス
クIDは個々のディスクを識別するためのIDとなる。
PCAは記録時のレーザーパワーの最適値を得る為に、
試し書きをする為のエリアである。
【0017】CD−R、CD−RWでは記録位置やスピ
ンドル回転制御の為に、データトラックを形成するグル
ーブ(案内溝)がウォブル(蛇行)されるように形成さ
れている。このウォブルは、絶対アドレス等の情報によ
り変調された信号に基づいて形成されることで、絶対ア
ドレス等の情報を内包するものとなっている。即ちグル
ーブから絶対アドレス等のウォブル情報を読みとること
ができる。このようなウォブリングされたグルーブによ
り表現される絶対時間(アドレス)情報をATIP(Ab
solute Time In Pregroove)と呼ぶ。ウォブリンググル
ーブは図2に示すようにわずかに正弦波状に蛇行(Wobb
le)しており、その中心周波数は22.05kHzで、
蛇行量は約±0.03μm程度である。
【0018】このウォブリングにはFM変調により絶対
時間情報だけでなく、多様な情報がエンコードされてい
る。CD−R/CD−RWのウォブリンググルーブから
プッシュプルチャンネルで検出されるウォブル情報につ
いては、ディスクを標準速度で回転させた時、中心周波
数が22.05kHzになる様にスピンドルモーター回
転を制御すると、ちょうどCD方式で規定される線速
(例えば標準密度の場合の1.2m/s〜1.4m/s)で回転させ
られる。CD−DA、CD−ROMではサブコードQに
エンコードされている絶対時間情報を頼れば良いが、記
録前のCD−R、CD−RWのディスク(ブランクディ
スク)では、この情報が得られないのでウォブル情報に
含まれている絶対時間情報を頼りにしている。
【0019】ウォブル情報としての1セクター(ATI
Pセクター)は記録後のメインチャネルの1データセク
ター(2352バイト)と一致しており、ATIPセク
ターとデータセクターの同期を取りながら書き込みが行
われる。
【0020】ATIP情報は、そのままウォブル情報に
エンコードされておらず、一度 バイフェーズ(Bi-Phas
e)変調がかけられてからFM変調される。これはウォ
ブル信号を回転制御にも用いる為である。すなわちバイ
フェーズ変調によって所定周期毎に1と0が入れ替わ
り、かつ1と0の平均個数が1:1になる様にし、FM
変調した時のウォブル信号の平均周波数が22.05k
Hzになる様にしている。尚、ウォブル情報としては時
間情報以外にもスペシャルインフォメーション等とし
て、記録レーザーパワー設定情報等もエンコードされて
いる。CD−RWディスクではスペシャルインフォメー
ションを拡張して、CD−RW用のパワー及び記録パル
ス情報をエンコードしてある。
【0021】CD−R、CD−RWに対してアットワン
ス方式でデータを記録する記録方式を図3に示す。図3
(a)に示されているディスクアットワンスと呼ばれる
記録方法は、データの記録開始位置などの情報を示すリ
ードイン領域、データ(トラック)、及びデータの記録
終了位置などの情報を示すリードアウト領域を一度に記
録していく方法とされている。すなわちディスク単位の
記録となる。
【0022】図3(b)に示されている、トラックアッ
トワンスと呼ばれる記録方法は、トラックとされるデー
タ単位でデータの記録を行っていくものとされる。そし
て、トラックとしてのデータ記録が終了すると、トラッ
クの前に、当該トラックの書き始め位置などの情報が記
録されるリードイン領域、そしてトラックの後に、当該
トラックの書き終わり位置などの情報が記録されるリー
ドアウト領域が形成される。このようにして記録された
リードイン領域、トラック、リードアウト領域はセッシ
ョンという単位とされ、トラックの記録が終了した後に
リードイン領域、リードアウト領域を形成することをセ
ッションクローズという。つまり、セッションクローズ
によりトラックが閉じられたものとなる。なお、トラッ
クアットワンスによって記録を行う場合には、リードイ
ン領域とリードアウト領域の間に複数単位のトラックを
記録することが可能とされる。この場合、トラックとト
ラックの間にはリンクブロックという繋ぎ目が形成され
る。また、トラックアットワンスによる記録において
は、図3(c)に示されているように、セッション#
1、セッション#2というように、複数のセッションを
形成することも可能とされている。
【0023】図3(d)に示されている、セッションア
ットワンスと呼ばれる記録方法は、前記したセッション
単位での記録となる。したがって、リードイン領域とリ
ードアウト領域の間に複数のトラックが記録される場合
でも、図3(b)(c)に示したリンクブロックは形成
されない。また、セッションアットワンスによる記録に
おいても、図3(e)に示されているように、セッショ
ン#1、セッション#2というように、複数のセッショ
ンを形成することが可能とされている。
【0024】また、この図3のようにしてトラックの記
録を行う場合、トラックはパケット単位で構成される。
パケット単位の記録については、パケットのデータ長が
固定とされている固定長パケット記録と、パケットのデ
ータ長が可変長とされている可変長パケット記録が知ら
れている。同一トラック内においては、固定長パケット
と可変長パケットが混在することがないようにされるの
で、例えば、固定長パケットで記録が開始されたトラッ
クについては、そのトラックが閉じられるまで固定長パ
ケットによる記録が行われていくようにされる。
【0025】2.システム構成 続いて図4,図5で、CD−R、CD−RW等のCD方
式のディスクに対してデータの記録再生を行うことので
きるディスクドライブ装置と、そのディスクドライブ装
置に接続されるホストコンピュータによるシステム構成
(特にディスクドライブ装置の構成例)を説明する。そ
して本発明でいう「ディスク記録装置」は、この場合、
ホストコンピュータ80とディスクドライブ装置70と
によるシステムとして実現される。もちろんディスクド
ライブ装置単体で本発明の「ディスク記録装置」を実現
することもできるが、それについては変形例として後述
する。
【0026】なお、ディスクドライブ装置70及びホス
トコンピュータ80によるシステム形態としては、多様
な例が存在する。例えばまず機器形態として、ディスク
ドライブ装置70とホストコンピュータ80が別体機器
として形成され、データ通信可能に接続される形態が考
えられる。また、ディスクドライブ装置70がホストコ
ンピュータ80の内蔵ドライブとして構成される場合も
ある。そして本発明の場合、ディスクドライブ装置、ホ
ストコンピュータ、或いはドライブ内蔵コンピュータと
しては、ノート型、ラップトップ型などのポータブルタ
イプに特に好適なものとなるが、もちろん、デスクトッ
プ型、据置型の機器としても適用できる。また本発明は
ディスクドライブ装置70の動作電源状態の検知に基づ
く動作を特徴とするものであるが、電源状態をディスク
ドライブ装置側で検知する構成例と、電源状態をホスト
コンピュータ80側で検知する構成例が考えられる。
【0027】これらの事情から、図4においてはディス
クドライブ装置70側で電源状態を検知する構成例を示
し、図5においてはホストコンピュータ80側で電源状
態を検知する構成例を示す。図4の例は、主にディスク
ドライブ装置70とホストコンピュータ80が別体機器
とされる場合に多いものとなるが、一体型の場合でも考
えられる。一方図5の例は、主にディスクドライブ装置
70がホストコンピュータ80の内蔵ドライブとされる
場合となるが、別体機器の場合でも何らかの手段でホス
トコンピュータ80側でディスクドライブ装置70の電
源状態を検知することもあり得る(例えば共通バッテリ
ーを電源として用いる場合など)。
【0028】まず図4について説明する。図4におい
て、ディスク90はCD−R又はCD−RWである。な
お、CD−DA(CD-Digital Audio)やCD−ROMな
ども、ここでいうディスク90として再生可能である。
【0029】ディスク90は、ターンテーブル7に積載
され、記録/再生動作時においてスピンドルモータ6に
よって一定線速度(CLV)もしくは一定角速度(CA
V)で回転駆動される。そして光学ピックアップ1によ
ってディスク90上のピットデータ(相変化ピット、或
いは有機色素変化(反射率変化)によるピット)の読み
出しが行なわれる。なおCD−DAやCD−ROMなど
の場合はピットとはエンボスピットのこととなる。
【0030】ピックアップ1内には、レーザ光源となる
レーザダイオード4や、反射光を検出するためのフォト
ディテクタ5、レーザ光の出力端となる対物レンズ2、
レーザ光を対物レンズ2を介してディスク記録面に照射
し、またその反射光をフォトディテクタ5に導く光学系
(図示せず)が形成される。またレーザダイオード4か
らの出力光の一部が受光されるモニタ用ディテクタ22
も設けられる。
【0031】対物レンズ2は二軸機構3によってトラッ
キング方向及びフォーカス方向に移動可能に保持されて
いる。またピックアップ1全体はスレッド機構8により
ディスク半径方向に移動可能とされている。またピック
アップ1におけるレーザダイオード4はレーザドライバ
18からのドライブ信号(ドライブ電流)によってレー
ザ発光駆動される。
【0032】ディスク90からの反射光情報はフォトデ
ィテクタ5によって検出され、受光光量に応じた電気信
号とされてRFアンプ9に供給される。なお、ディスク
90へのデータの記録前・記録後や、記録中などで、デ
ィスク90からの反射光量はCD−ROMの場合より大
きく変動するのと、更にCD−RWでは反射率自体がC
D−ROM、CD−Rとは大きく異なるなどの事情か
ら、RFアンプ9には一般的にAGC回路が搭載され
る。
【0033】RFアンプ9には、フォトディテクタ5と
しての複数の受光素子からの出力電流に対応して電流電
圧変換回路、マトリクス演算/増幅回路等を備え、マト
リクス演算処理により必要な信号を生成する。例えば再
生データであるRF信号、サーボ制御のためのフォーカ
スエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEなどを
生成する。RFアンプ9から出力される再生RF信号は
2値化回路11及びピット検出部24へ供給され、フォ
ーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEは
サーボプロセッサ14へ供給される。
【0034】また、CD−R、CD−RWとしてのディ
スク90上は、上述したように記録トラックのガイドと
なるグルーブ(溝)が予め形成されており、しかもその
溝はディスク上の絶対アドレスを示す時間情報がFM変
調された信号によりウォブル(蛇行)されたものとなっ
ている。従って記録動作時には、グルーブの情報からト
ラッキングサーボをかけることができるとともに、グル
ーブのウォブル情報から絶対アドレス(ATIP)を得
ることができる。RFアンプ9はマトリクス演算処理に
よりウォブル情報WOBを抽出し、これをグルーブデコ
ーダ23に供給する。グルーブデコーダ23では、供給
されたウォブル情報WOBを復調することで、絶対アド
レス情報を得、システムコントローラ10に供給する。
またグルーブ情報をPLL回路に注入することで、グル
ーブのウォブリングに同期したクロックWCKを得るこ
とができるが、これは記録時のデータエンコード用のク
ロックとしてエンコード/デコード部12に供給され
る。さらにクロックWCKからはスピンドルモータ6の
回転速度情報が得られるため、それを基準速度情報と比
較することで、スピンドルエラー信号SPEを生成し、
出力できる。
【0035】RFアンプ9で得られた再生RF信号は2
値化回路11で2値化されることでいわゆるEFM信号
(8−14変調信号)とされ、エンコード/デコード部
12に供給される。エンコード/デコード部12は、再
生時のデコーダとしての機能部位と、記録時のエンコー
ダとしての機能部位を備える。再生時にはデコード処理
として、EFM復調、CIRCエラー訂正、デインター
リーブ、CD−ROMデコード等の処理を行い、CD−
ROMフォーマットデータに変換された再生データを得
る。またエンコード/デコード部12は、ディスク90
から読み出されてきたデータに対してサブコードの抽出
処理も行い、サブコード(Qデータ)としてのTOCや
アドレス情報等をシステムコントローラ10に供給す
る。さらにエンコード/デコード部12は、PLL処理
によりEFM信号に同期した再生クロックを発生させ、
その再生クロックに基づいて上記デコード処理を実行す
ることになるが、その再生クロックからスピンドルモー
タ6の回転速度情報を得、さらに基準速度情報と比較す
ることで、スピンドルエラー信号SPEを生成し、出力
できる。
【0036】再生時には、エンコード/デコード部12
は、上記のようにデコードしたデータをバッファメモリ
20に蓄積していく。このディスクドライブ装置からの
再生出力としては、バッファメモリ20にバファリング
されているデータが読み出されて転送出力されることに
なる。
【0037】インターフェース部13は、例えばディス
クドライブ装置70とは別体とされるホストコンピュー
タ80と接続され、ホストコンピュータ80との間で記
録データ、再生データや、各種コマンド等の通信を行
う。その場合、実際にはSCSI、ATAPIインター
フェース、USBなどが採用されている。ディスクドラ
イブ装置70がホストコンピュータ80に内蔵される場
合は、インターフェース部13は内部バス等に対するイ
ンターフェース機能を有することになる。
【0038】そして再生時においては、デコードされバ
ッファメモリ20に格納された再生データは、インター
フェース部13を介してホストコンピュータ80に転送
出力されることになる。なお、ホストコンピュータ80
からのリードコマンド、ライトコマンドその他の信号は
インターフェース部13を介してシステムコントローラ
10に供給される。また本例の場合は、システムコント
ローラ10は記録中断時にホストコンピュータ80にメ
ッセージ送信等を行うが、これらの情報はインターフェ
ース部13を介して送信される。
【0039】記録時には、ホストコンピュータ80から
記録データ(オーディオデータやCD−ROMデータ)
が転送されてくるが、その記録データはインターフェー
ス部13からバッファメモリ20に送られてバッファリ
ングされる。この場合エンコード/デコード部12は、
バファリングされた記録データのエンコード処理とし
て、CD−ROMフォーマットデータをCDフォーマッ
トデータにエンコードする処理(供給されたデータがC
D−ROMデータの場合)、CIRCエンコード及びイ
ンターリーブ、サブコード付加、EFM変調などを実行
する。
【0040】エンコード/デコード部12でのエンコー
ド処理により得られたEFM信号は、ライトストラテジ
ー21で波形調整処理が行われた後、レーザドライブパ
ルス(ライトデータWDATA)としてレーザードライ
バ18に送られる。ライトストラテジー21では記録補
償、すなわち記録層の特性、レーザー光のスポット形
状、記録線速度等に対する最適記録パワーの微調整を行
うことになる。
【0041】レーザドライバ18ではライトデータWD
ATAとして供給されたレーザドライブパルスをレーザ
ダイオード4に与え、レーザ発光駆動を行う。これによ
りディスク90にEFM信号に応じたピット(相変化ピ
ットや色素変化ピット)が形成されることになる。
【0042】APC回路(Auto Power Control)19
は、モニタ用ディテクタ22の出力によりレーザ出力パ
ワーをモニターしながらレーザーの出力が温度などによ
らず一定になるように制御する回路部である。レーザー
出力の目標値はシステムコントローラ10から与えら
れ、レーザ出力レベルが、その目標値になるようにレー
ザドライバ18を制御する。
【0043】サーボプロセッサ14は、RFアンプ9か
らのフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信
号TEや、エンコード/デコード部12もしくはアドレ
スデコーダ20からのスピンドルエラー信号SPE等か
ら、フォーカス、トラッキング、スレッド、スピンドル
の各種サーボドライブ信号を生成しサーボ動作を実行さ
せる。即ちフォーカスエラー信号FE、トラッキングエ
ラー信号TEに応じてフォーカスドライブ信号FD、ト
ラッキングドライブ信号TDを生成し、二軸ドライバ1
6に供給する。二軸ドライバ16はピックアップ1にお
ける二軸機構3のフォーカスコイル、トラッキングコイ
ルを駆動することになる。これによってピックアップ
1、RFアンプ9、サーボプロセッサ14、二軸ドライ
バ16、二軸機構3によるトラッキングサーボループ及
びフォーカスサーボループが形成される。
【0044】またシステムコントローラ10からのトラ
ックジャンプ指令に応じて、トラッキングサーボループ
をオフとし、二軸ドライバ16に対してジャンプドライ
ブ信号を出力することで、トラックジャンプ動作を実行
させる。
【0045】サーボプロセッサ14はさらに、スピンド
ルモータドライバ17に対してスピンドルエラー信号S
PEに応じて生成したスピンドルドライブ信号を供給す
る。スピンドルモータドライバ17はスピンドルドライ
ブ信号に応じて例えば3相駆動信号をスピンドルモータ
6に印加し、スピンドルモータ6のCLV回転又はCA
V回転を実行させる。またサーボプロセッサ14はシス
テムコントローラ10からのスピンドルキック/ブレー
キ制御信号に応じてスピンドルドライブ信号を発生さ
せ、スピンドルモータドライバ17によるスピンドルモ
ータ6の起動、停止、加速、減速などの動作も実行させ
る。
【0046】またサーボプロセッサ14は、例えばトラ
ッキングエラー信号TEの低域成分として得られるスレ
ッドエラー信号や、システムコントローラ10からのア
クセス実行制御などに基づいてスレッドドライブ信号を
生成し、スレッドドライバ15に供給する。スレッドド
ライバ15はスレッドドライブ信号に応じてスレッド機
構8を駆動する。スレッド機構8には、図示しないが、
ピックアップ1を保持するメインシャフト、スレッドモ
ータ、伝達ギア等による機構を有し、スレッドドライバ
15がスレッドドライブ信号に応じてスレッドモータ8
を駆動することで、ピックアップ1の所要のスライド移
動が行なわれる。
【0047】以上のようなサーボ系及び記録再生系の各
種動作はマイクロコンピュータによって形成されたシス
テムコントローラ10により制御される。システムコン
トローラ10は、ホストコンピュータ80からのコマン
ドに応じて各種処理を実行する。例えばホストコンピュ
ータ80から、ディスク90に記録されている或るデー
タの転送を求めるリードコマンドが供給された場合は、
まず指示されたアドレスを目的としてシーク動作制御を
行う。即ちサーボプロセッサ14に指令を出し、シーク
コマンドにより指定されたアドレスをターゲットとする
ピックアップ1のアクセス動作を実行させる。その後、
その指示されたデータ区間のデータをホストコンピュー
タ80に転送するために必要な動作制御を行う。即ちデ
ィスク90からのデータ読出/デコード/バファリング
等を行って、要求されたデータを転送する。
【0048】またホストコンピュータ80から書込命令
(ライトコマンド)が出されると、システムコントロー
ラ10は、まず書き込むべきアドレスにピックアップ1
を移動させる。そしてエンコード/デコード部12によ
り、ホストコンピュータ80から転送されてきたデータ
について上述したようにエンコード処理を実行させ、E
FM信号とさせる。そして上記のようにライトストラテ
ジー21からのライトデータWDATAがレーザドライ
バ18に供給されることで、記録が実行される。
【0049】図1におけるメモリ24は、ROM、RA
Mを総括的に示しており、システムコントローラ10が
実行する処理についてのプログラムや各種係数、設定値
を記憶したり、ワーク領域として使用される。メモリ2
4における書換可能領域(RAM領域)としては揮発性
RAM、例えばS−RAM、D−RAMのみによる場合
もあるし、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリ領域
が設けられる場合もある。またRAM領域においては、
後述する記録中断時の処理により、記録動作を再開する
ために必要な情報、例えばディスク90上での中断位置
(再開位置)のアドレスや、記録が中断された記録デー
タを示す情報として例えばバッファメモリ20上でのデ
ータ格納位置などを記憶する。
【0050】電源部25は、商用交流電源もしくは乾電
池、充電池等のバッテリーを電源として、各部に必要な
動作電源電圧V1,V2・・・を供給する。例えばこの
電源部25は、図6に示すように。AC/DCコンバー
タ42,バッテリー43、DC/DCコンバータ44を
備えて構成される。電源コンセントプラグもしくはAC
アダプターなどにより、当該ディスクドライブ装置70
が商用交流電源を動作電源とする場合は、交流電源AC
からの交流入力電圧は、AC/DCコンバータ42によ
って所定の直流電圧に変換される。そしてDC/DCコ
ンバータ44をにより、各部に必要な動作電圧V1,V
2・・・とされ、装置内の各部に供給される。また商用
交流電源ACに接続されず、バッテリー43を電源とす
る場合は、バッテリー43からの直流電圧がDC/DC
コンバータ44によって各部に必要な動作電圧V1,V
2・・・とされ、装置内の各部に供給される。
【0051】本例においては、システムコントローラ1
0は例えばバッテリー43の直流電圧値を監視する。例
えば直流電圧値をA/D変換して取り込むことなど手法
により、バッテリー43の残り容量を常時検知できるよ
うにしている。また、少量交流電源ACが接続された状
態か否かも検知できるようにしている。また、電源部2
5から出力される動作電源電圧V1、V2・・・につい
ての各部への供給のオン/オフも、システムコントロー
ラ10が制御できるようにしている。例えばシステムコ
ントローラ10は、電源部25を制御してディスクドラ
イブ装置70をオン状態/オフ状態を切り換えたり、さ
らには動作電源電圧をバッファメモリ20,エンコード
/デコード部12、メモリ24のみに供給し、他の部位
には供給させないようにするような低消費電力状態(ス
リープ状態)とさせる制御が可能とされる。或いは、後
述する記録中断処理の際に、強制的にディスクドライブ
装置70全体をオフ(但し電源状態検知のための動作は
可能とする)とするような低消費電力状態(スリープ状
態)とすることも可能である。
【0052】図5は上述したように、例えばディスクド
ライブ装置70がホストコンピュータ80に内蔵される
場合として、主に想定される構成であり、各ブロックに
ついては図4と同様であるため、同一符号を付し、説明
は省略する。但しこの場合は、同様に図6の構成となる
電源部25については、ホストコンピュータ80がバッ
テリー43の容量を常時検知するものとなる。即ちホス
トコンピュータ80における、ディスクドライブ装置7
0に対するドライバソフト、或いはディスクドライブ装
置70を使用するアプリケーションソフトウエアなどに
おいて、電源部25についてのバッテリー残容量や、或
いは商用交流電源ACの接続について監視するプログラ
ムが組み込まれる。
【0053】3.バッテリー容量不足に対するシステム
動作 以下、上記図4又は図5の実施の形態において実行され
る特徴的な動作について説明する。即ちバッテリー43
を電源としてディスクドライブ装置70が記録動作を行
っている際に、バッテリー残容量が低下し、記録完遂が
困難であると判断された場合の動作である。まず、ここ
では、図4又は図5のシステムとして実行される動作遷
移を説明し、具体的な処理例としては、図4の構成の場
合と、図5の構成の場合についてそれぞれ後述する。
【0054】図7にバッテリー容量不足の場合のシステ
ム動作を示している。今、手順S1として、ホストコン
ピュータ80の指示に基づいてディスクドライブ装置7
0がディスク90に対してアットワンス記録方式により
データ記録動作を行っているとする。また、この場合、
動作電源はバッテリー43からの直流電圧を用いている
とする。
【0055】ここで手順S2として、バッテリー残容量
が所定以下の状態まで低下し、アットワンス方式の記録
が完遂するまでバッテリ43がもたないおそれが高いと
判断されたとする。例えばバッテリー43からの直流電
圧値が所定値以下になったことが検出された場合であ
る。その場合、手順S3に進み、ディスクドライブ装置
70はディスク90への書込動作を中断する。そして再
開待機処理として、中断した状態から続けて継続的にデ
ータ記録を再開するために必要な情報を保存するととも
に、再開までを低消費電力状態とする処理を行う。具体
例は後述する。
【0056】その後、手順S4として示すように、再開
待機状態を継続させることになるが、ある時点で、ユー
ザーがACアダプタ又はコンセントプラグにより、商用
交流電源ACを接続したり、或いはバッテリー43を取
り替えるなどして、電源状態が、データ記録動作に関し
て十分な状態となったとする。すると手順S5として示
すように、ディスク記録を再開することになる。これは
あくまでアットワンス方式の記録動作として、上記中断
した状態から継続的に記録が行われるようにする。ま
た、このために上記手順S3で保存する、データ記録を
再開するために必要な情報とは、記録中断地点のディス
ク90上のアドレス、及びまだディスクに記録されてい
ないデータである。即ちエンコード/デコード部12に
おいてエンコード途中のデータや、まだエンコード処理
が行われていないバッファメモリ20上のデータとな
る。
【0057】このような動作が行われることにより、本
例では、アットワンス方式でディスク90に記録してい
る際に、バッテリー残容量の低下によって記録が続行で
きなくなった場合であっても、後の時点で記録動作を完
遂することができ、CD−Rとしてのディスク90を無
駄にしてしまうことはなく、またユーザーの使用性、利
便性を低下させることはなくなる。
【0058】4.ディスクドライブ側の電源状態検知に
基づく処理例 以上の図7の動作を、図4の構成の場合、つまりディス
クドライブ装置70のシステムコントローラ10が電源
部25の電源状態を検知する構成の場合の具体的な処理
例を図8で説明する。この図8は、ホストコンピュータ
80からディスク90へのデータ記録の指示があった場
合のシステムコントローラ10の制御処理となる。
【0059】ホストコンピュータ80からのライトコマ
ンド(データ記録命令)があると、システムコントロー
ラ10の処理はステップF101からF102に進み、
図4において説明したように所要各部を制御してディス
ク90へのデータ書込動作を開始する。
【0060】ディスク90への書込動作中は、ステップ
F103、F104でのバッテリーチェック、及びステ
ップF105でのデータ書込動作完了のチェックを行っ
ている。もし、バッテリー43の残容量が十分であれ
ば、通常はステップF104でバッテリー残容量不足と
判断されることなくデータ書込動作が継続され、ある時
点でステップF105において、データ書込完了が検知
される。その場合は、ステップF106においてホスト
コンピュータ80にデータ書込完了の通知を行う。そし
てステップF107でホストコンピュータ80からのT
OC書込指示のコマンドが検出されたら、ステップF1
08においてピックアップ1によりディスク90に対す
るTOCデータの書込を実行させ、ディスク90に対す
る記録動作を完了させる。
【0061】ところが、記録動作中にステップF104
でバッテリー残容量不足と判断された場合は、ステップ
F109に進んで、データ書込動作を中断させる。即ち
エンコード処理やデータ転送処理の停止、レーザ発光の
停止、スピンドルモータの駆動停止、サーボ系の動作停
止等を実行させる。そしてステップF110で、ホスト
コンピュータ80に対して記録中断の旨を通知する。そ
してステップF111で後の記録再開を可能とするため
の再開待機処理を行う。
【0062】再開待機処理としては、主に、継続的な記
録再開のための必要な情報を保存する処理と、当該保存
を可能とした上で低消費電力状態に移行する処理の2つ
となる。継続的な記録再開のための必要な情報とは、記
録中断地点のディスク90上のアドレス、及びまだディ
スク90に記録されていない、エンコード途中のデータ
や、まだエンコード処理が行われていないバッファメモ
リ20上のデータである。なお、まだホストコンピュー
タ80から転送されてきていない、つまりバッファメモ
リ20に格納されていない記録データが存在する場合
は、ホストコンピュータ80側で、上記ステップF11
0のシステムコントローラ10からの中断メッセージに
応じて、保存された状態とする。例えばホストコンピュ
ータ80内のハードディスクドライブに記録されていた
オーディオ等のトラックデータを転送してディスク90
に記録させていたような場合は、当該トラックデータ内
で、未だ転送していないデータ部分の先頭を、再開時に
転送開始するデータポイントとして記憶する。
【0063】このような再開待機処理としての具体的な
処理例は各種考えられるが、以下のとして3つの
処理例を述べておく。
【0064】 保存すべき記録データは、バッファメ
モリ20及びエンコード/デコード部12において、そ
のまま保持させる。また、ディスク90上の再開時のア
ドレス値をメモリ24に記憶する。そして、バッファメ
モリ20、エンコード/デコード部12、メモリ24に
おけるデータ保存のための電力、及び電源部25に対す
る電源状態検知機能のみを可能とした上で、他の部位に
対する電源供給を停止させてスリープ状態とする。
【0065】 メモリ24として、或る程度十分な容
量の不揮発性メモリを備えている場合は、バッファメモ
リ20及びエンコード/デコード部12に存在する記録
データを、不揮発性メモリ領域に退避させる。またディ
スク90上の再開時のアドレス値も不揮発性メモリ領域
に記憶する。そして、電源部25に対する電源状態検知
機能のみを可能とした上で、他の全て部位に対する電源
供給を停止させてスリープ状態とする。
【0066】 バッファメモリ20及びエンコード/
デコード部12に存在する記録データを、一旦ホストコ
ンピュータ80に転送し、例えばHDD(ハードディス
クドライブ)等に退避記憶させる。またディスク90上
の再開時のアドレス値もホストコンピュータ80におい
てHDD等に記憶させる。そして、電源部25に対する
電源状態検知機能のみを可能とした上で、他の全て部位
に対する電源供給を停止させてスリープ状態とする。
【0067】もちろんこれ以外にも再開待機処理の例は
考えられるが、ステップF111では例えばこれらのよ
うな処理を行い、ディスクドライブ装置70は低消費電
力状態で、電源状態の回復を待つことになる。なお、
の処理を行う場合は、記録動作の再開に必要な情報を揮
発性メモリとしてのメモリ24に保存するものであり、
このため少なくともメモリ24におけるデータ保持が可
能な状態が維持されているうちに、電源状態が回復され
なければならない。このときに低消費電力状態に移行す
ることは、バッテリー残容量が低下した状態において、
無駄な電力消費を回避し、電源回復までの上記記録動作
の再開に必要な情報の保存が長時間可能とすることを意
味する。つまり電源状態の回復までの時間的余裕を得る
ことができる。また又はの処理の場合は、記録動作
の再開に必要な情報は不揮発性のメモリ24又はHDD
等の記録媒体に保存するものであるため、バッテリー4
3の容量がゼロとなっても記録再開のためのデータが消
失されることはなく、記録動作再開は可能である。但
し、例えばパーソナルコンピュータとディスクドライブ
装置70が一体型機器の場合は、ディスクドライブ装置
70を用いない使用もあり得るため、ディスクドライブ
装置70を低消費電力状態としておくことはシステム
上、有効である。
【0068】低消費電力状態となった後は、システムコ
ントローラ10はステップF112で定期的に電源状態
検知を行い、ステップF113で電源状態が回復したか
否かを判断する。例えばバッテリー43が取り替えられ
るなどして、バッテリー43からの直流電圧値が所定値
以上となったか、或いは商用交流電源ACが接続された
状態となったか、を判断することになる。
【0069】電源状態の回復が検知された場合は、シス
テムコントローラ10の処理はステップF114に進
み、ホストコンピュータ80に対して電源状態回復の旨
を通知する。ホストコンピュータ80では、これに応じ
てディスク90への書込動作を再開させることになり、
システムコントローラ10に対して書込再開コマンドを
送信する。システムコントローラ10は書込再開コマン
ドに応じてステップF115からF116に進み、ディ
スク90へのデータ書込動作を継続的に再開する。即ち
低消費電力状態から電源オン状態に復帰させるととも
に、上記のいずれかの再開待機処理に対応した処
理を行い、書込を再開すべきアドレスを確認して、その
アドレスから未書込のデータの書込を開始させる。
【0070】上記の再開待機処理が行われていた場合
は、メモリ24から再開時のアドレス値を判断してピッ
クアップ1にアクセスさせ、バッファメモリ20、エン
コード/デコード部12に保存されているデータの書込
処理を行う。上記の再開待機処理が行われていた場合
は、メモリ24から再開時のアドレス値を判断してピッ
クアップ1にアクセスさせ、またメモリ24に退避させ
ていたデータをバッファメモリ20、エンコード/デコ
ード部12に転送する。そしてバッファメモリ20及び
エンコード/デコード部12に記憶される記録データの
書込処理を実行させる。上記の再開待機処理が行われ
ていた場合は、ホストコンピュータ80のHDD等に退
避させていた記録データ及び再開時のアドレス値を転送
してもらい、再開時のアドレス値にピックアップ1にア
クセスさせ、またバッファメモリ20及びエンコード/
デコード部12に返還された記録データの書込処理を実
行させる。
【0071】そしてステップF103に戻り、即ち書込
動作中断前の状態に戻ってデータ記録動作を継続し、書
込完了に伴って上述したステップF106〜F108の
処理が行われることになる。
【0072】図4のようなシステム構成の場合は、シス
テムコントローラ10が以上のような処理を行うこと
で、上記図7で説明した動作が実現される。
【0073】5.ホストコンピュータ側の電源状態検知
に基づく処理例 続いて上記図7の動作を、図5の構成の場合、つまりホ
ストコンピュータ80が電源部25の電源状態を検知す
る構成の場合の具体的な処理例を図9で説明する。この
図9は、ホストコンピュータ80(ホストコンピュータ
80で起動されているドライバソフト又はアプリケーシ
ョン)がディスクドライブ装置70にディスク90への
データ記録を実行させる際の制御処理となる。
【0074】ホストコンピュータ80は、ステップF2
01としてライトコマンド(データ記録命令)をシステ
ムコントローラ10に送信すると共に、記録データの転
送を開始する。これによってシステムコントローラ10
は、所要各部を制御してディスク90へのデータ書込動
作を開始する。
【0075】ディスク90への書込動作中は、ホストコ
ンピュータ80はステップF202、F203でのバッ
テリーチェック、及びステップF204でのディスクド
ライブ装置70におけるデータ書込動作が完了したか否
かのチェックを行っている。もし、バッテリー43の残
容量が十分であれば、通常はステップF203でバッテ
リー残容量不足と判断されることなく、ディスクドライ
ブ装置70においてデータ書込動作が継続されていき、
ある時点でステップF204において、データ書込完了
が検知される。つまりシステムコントローラ10からデ
ータ書込完了通知が送信されてくる。
【0076】その場合は、ステップF205においてシ
ステムコントローラ10に対してTOC書込指示のコマ
ンドを送信する。これに応じてシステムコントローラ1
0はピックアップ1によりディスク90に対するTOC
データの書込を実行させ、ディスク90に対する記録動
作を完了させる。
【0077】ところが、ディスクドライブ装置70にお
いて記録動作が行われている期間において、ホストコン
ピュータ80がステップF203でバッテリー残容量不
足と判断した場合は、ステップF206に進んで、シス
テムコントローラ10に対してデータ書込動作の中断コ
マンドを送信する。これに応じてシステムコントローラ
10は、ディスクドライブ装置70の記録動作を中断さ
せる。即ちエンコード処理やデータ転送処理の停止、レ
ーザ発光の停止、スピンドルモータの駆動停止、サーボ
系の動作停止等を実行させる。なお、ホストコンピュー
タ80が書込コマンドを記録データととも定期的にシス
テムコントローラ10に送信することで、ディスクドラ
イブ装置70が記録動作を行うようなコマンド形態を採
っている場合は、ステップF206で、書込コマンドの
送信を中止するという処理により、ディスクドライブ装
置70での記録動作を中断させることができる。
【0078】またシステムコントローラ10では、中断
処理に続いて後の記録再開を可能とするための再開待機
処理を行う。この再開待機処理は、上記、、とし
て説明したような処理をシステムコントローラ10側で
行うことになる。ステップF207として再開待機処理
を破線で示しているが、これは、ホストコンピュータ8
0の処理としては、上記、の処理が行われる場合
は、ホストコンピュータ80としては特別な処理は必要
ないためである。但し上記の処理が行われる場合は、
ディスクドライブ装置70から転送されてくる情報、即
ち記録再開のために必要な記録データやアドレス値を、
例えばHDDに格納する処理を行うことになる。
【0079】ただし、ディスクドライブ装置70を低消
費電力状態とするための制御は、システムコントローラ
10が実行できない場合は、ホストコンピュータ80が
ステップF207において制御することになる。また、
この図9の場合のようにホストコンピュータ80が電源
状態チェックを行う場合であって、上記、の再開待
機処理が行われる場合においては、ディスクドライブ装
置70は、完全に電源オフ状態としてもかまわない。特
にパーソナルコンピュータとディスクドライブ装置70
が一体型機器の場合は、ディスクドライブ装置70を電
源オフとしておくことが、パーソナルコンピュータとし
てのバッテリー寿命を延長させる意味で好適である。
【0080】ディスク90への記録が中断された後は、
ホストコンピュータ80はステップF208で定期的に
電源状態検知を行い、ステップF209で電源状態が回
復したか否かを判断する。例えばバッテリー43が取り
替えられるなどして、バッテリー43からの直流電圧値
が所定値以上となったか、或いは商用交流電源ACが接
続された状態となったか、を判断することになる。
【0081】電源状態の回復が検知された場合は、ホス
トコンピュータ80の処理はステップF210に進み、
システムコントローラ10に対して書込再開コマンドを
送信する。システムコントローラ10では、この書込再
開コマンドに応じてディスク90へのデータ書込動作を
継続的に再開する。即ち低消費電力状態から電源オン状
態に復帰させるとともに、上記のいずれかの再開
待機処理に対応した処理を行い、書込を再開すべきアド
レスを確認して、そのアドレスから未書込のデータの書
込を開始させる。そしてホストコンピュータ80の処理
としてはステップF202に戻る。即ち書込動作中断前
の状態に戻る。そしてディスクドライブ装置70での書
込完了に伴って上述したステップF205のTOC書込
指示を行い、記録動作を完結させる。
【0082】図5のようなシステム構成の場合は、ホス
トコンピュータ80が以上のような処理を行うことで、
上記図7で説明した動作が実現される。
【0083】6.各種変形例 以上、実施の形態としての構成や動作例について説明し
てきたが、本発明は上記例に限定されるものではなく、
多様な変形例が考えられる。以下、想定される変形例を
述べていく。
【0084】まず、バッテリー残容量不足となった場合
のユーザーインターフェースにはふれなかったが、もち
ろん記録を中断する場合は、ホストコンピュータ80側
のモニタディスプレイにおいて、その旨をユーザに通知
し、またAC電源の使用もしくはバッテリーの取り替え
等を促すことが好適である。
【0085】また、基本的には上記図8,図9の処理は
バッテリー43が電源として用いられる場合において有
効な処理となるが、例えば商用交流電源の供給が不安定
な環境、地域などを想定した場合は、AC電源が使用さ
れている場合であっても、同様に電源状態チェックを行
うとよい。
【0086】また上記例は、ホストコンピュータ80と
ディスクドライブ装置によるシステム構成を例に挙げた
が、例えばオーディオレコーダなどのような用途で、デ
ィスクドライブ装置単体で用いられる構成も考えられ
る。図10にオーディオデータレコーダとしてのディス
クドライブ装置の構成例を示す。図4と同一部分につい
ては、同一符号を付し説明を省略するが、この場合図4
のインターフェース13に代えて、オーディオデータの
入出力系が設けられる。即ち、デジタルデータ形態でオ
ーディオデータを入出力するために入力端子Din、出
力端子Dout、デジタルデータインターフェース31
が設けられる。またアナログオーディオ信号を入力する
ために、入力端子Ain、アナログ入力処理回路32、
A/D変換器33が設けられる。またアナログオーディ
オ信号を出力するためにD/A変換器34、出力処理回
路35、出力端子Aoutが設けられる。
【0087】記録時には、外部機器よりデジタルデータ
形態で入力端子Dinに供給されるオーディオデータ
は、デジタルデータインターフェース31で入力処理さ
れ、エンコード/デコード部12(バッファメモリ2
0)に転送されて、記録処理される。また外部機器より
入力端子Ainにアナログオーディオ信号が供給される
場合は、そのアナログオーディオ信号は入力処理回路3
2でゲイン調整、フィルタリング等のアナログ信号処理
が施され、A/D変換器33でデジタルオーディオデー
タに変換されてエンコード/デコード部12(バッファ
メモリ20)に転送されて、記録処理される。
【0088】ディスク90からの再生時には、エンコー
ド/デコード部12でのデコード処理により得られたデ
ジタルオーディオデータは、デジタルデータインターフ
ェース31で外部機器への送信フォーマット処理され、
出力端子Doutから再生データとして出力される。或
いは、エンコード/デコード部12でのデコード処理に
より得られたデジタルオーディオデータは、D/A変換
器34でアナログオーディオ信号に変換され、出力処理
回路35でゲイン調整その他のアナログ処理が行われて
出力端子Aoutから再生信号として出力される。
【0089】また、このような単体で用いられる装置の
場合、ユーザーインターフェースとして、各種操作キー
が用意された操作部29や、メッセージや記録再生動作
状態等を表示する表示部30が設けられる。
【0090】このようなディスクドライブ装置でも、上
記図8のような処理は同様に実行できる。
【0091】以上、変形例について述べたが、もちろん
これら以外にも各種変形例が考えられる。例えばディス
クドライブ装置の構成やディスク種別などとして他の種
のものであっても本発明を採用できる。また記録媒体と
してCD−R、CD−RWディスクを例に挙げたが、本
発明はDVD−RAM、DVD−R、DVD−RW、D
VD+RW等、データ記録可能な他の種のディスクメデ
ィアについての記録装置、記録方法としても応用可能で
ある。
【0092】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように本発明
では、記録動作中にバッテリー容量の低下などで記録完
遂ができないと判断される場合には、記録動作を中断
し、また記録再開に必要な情報を保持した上で、電源状
態の回復を待つようにしている。そして電源状態の回復
に応じて記録動作が再開されるようにしているため、バ
ッテリー容量の低下などの動作電源状態に起因する記録
中断によって、そのまま記録動作がエラーとされること
はなく、結果的に、記録動作を正常に完遂できることに
なる。これによって、ライトワンスディスクを使用して
いた場合に、当該ディスクが無駄になってしまうという
こともなく、またユーザーの使用性、利便性を妨げるも
のでもない。
【0093】特に、電源検知手段が、動作電源としてバ
ッテリーが使用されている際に、そのバッテリー容量を
検知して、記録動作の継続が困難な状態か否かを検知す
るものとする場合は、ポータブルタイプのディスクドラ
イブ装置や、ポータブルタイプのパーソナルコンピュー
タに内蔵されるディスクドライブ装置など、バッテリー
電源を用いる機器の場合に好適なものとなる。
【0094】また、記録動作を中断した際の待機処理
は、記録動作の再開に必要な情報を記憶手段(揮発性メ
モリ)に保存したうえで低消費電力状態(ディスクドラ
イブ装置内の部分的な電源オフ)に移行するようにして
いるので、例えばバッテリー残容量が低下した状態にお
いて、無駄な電力消費を回避し、電源回復までの上記記
録動作の再開に必要な情報の保存が長時間可能となり、
電源状態の回復までの時間的余裕を得ることができる。
或いは、記録動作を中断した際の待機処理は、記録動作
の再開に必要な情報を不揮発性の記憶手段(不揮発性メ
モリ、HDD等の記録媒体など)に保存したうえで低消
費電力状態(ディスクドライブ装置の電源オフ)に移行
するようにする場合は、電源回復及び記録動作の再開ま
でに時間的な制限をなくすことができる。
【0095】また記録動作の再開に必要な情報とは、少
なくとも、ディスク記録媒体上で記録動作が中断された
箇所から連続してデータ記録を再開する位置としてのデ
ィスク上の位置情報と、記録動作の中断の際に、未だデ
ィスク記録媒体に書き込まれていないデータであるとす
ることで、記録再開時に、適切な記録、つまり中断前の
状態からの継続的な記録が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスクレイアウトの説明図である。
【図2】ウォブリンググルーブの説明図である。
【図3】アットワンス記録方式の説明図である。
【図4】本発明の実施の形態のシステム構成のブロック
図である。
【図5】実施の形態の他のシステム構成のブロック図で
ある。
【図6】実施の形態の電源部の構成の説明図である。
【図7】実施の形態のシステム動作の説明図である。
【図8】実施の形態のディスクドライブ装置側で電源状
態検知する場合の処理例のフローチャートである。
【図9】実施の形態のホストコンピュータ側で電源状態
検知する場合の処理例のフローチャートである。
【図10】実施の形態のディスクドライブ装置のブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 ピックアップ、2 対物レンズ、3 二軸機構、6
スピンドルモータ、10 システムコントローラ、1
2 エンコード/デコード部、14 サーボプロセッ
サ、23 グルーブデコーダ、24 メモリ、25 電
源部、29 操作部、30 表示部、80 ホストコン
ピュータ、90 ディスク
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 27/10 G11B 27/10 A (72)発明者 宇田川 治 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5B018 GA04 LA03 QA12 5D044 BC05 CC06 DE03 DE12 DE17 DE23 DE29 DE39 EF05 FG18 5D077 AA26 BA18 EA32 5D090 AA01 BB03 DD03 FF36 GG02 HH02 JJ02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク記録媒体に対してデータ記録を
    行う記録手段と、 動作電源状態を検知する電源検知手段と、 上記記録手段による記録動作中に、記録動作の継続が困
    難な動作電源状態となったことが上記電源検知手段によ
    り検知された際に、上記記録手段による記録動作を中断
    させると共に、記録再開までの待機処理を実行させる中
    断制御手段と、 上記待機処理の状態において、上記電源検知手段により
    動作電源状態の回復が検知された場合は、上記記録手段
    に、中断されていた記録動作を再開させる再開制御手段
    と、 を備えたことを特徴とるディスク記録装置。
  2. 【請求項2】 上記待機処理は、記録動作の再開に必要
    な情報を記憶手段に保存したうえで低消費電力状態に移
    行する処理であることを特徴とする請求項1に記載のデ
    ィスク記録装置。
  3. 【請求項3】 上記待機処理は、記録動作の再開に必要
    な情報を不揮発型の記憶手段に保存したうえで低消費電
    力状態に移行する処理であることを特徴とする請求項1
    に記載のディスク記録装置。
  4. 【請求項4】 上記記録動作の再開に必要な情報とは、
    少なくとも、 ディスク記録媒体上で記録動作が中断された箇所から連
    続してデータ記録を再開する位置としてのディスク上の
    位置情報と、 記録動作の中断の際に、未だディスク記録媒体に書き込
    まれていないデータであることを特徴とする請求項2又
    は請求項3に記載のディスク記録装置。
  5. 【請求項5】 上記電源検知手段は、動作電源としてバ
    ッテリーが使用されている際に、そのバッテリー容量を
    検知して、記録動作の継続が困難な状態か否かを検知す
    ることを特徴とする請求項1に記載のディスク記録装
    置。
  6. 【請求項6】 ディスク記録媒体に対してデータ記録を
    行う記録手順と、 動作電源状態を検知する電源検知手順と、 上記記録手順による記録動作中に、記録動作の継続が困
    難な動作電源状態となったことが上記電源検知手順によ
    り検知された際に、記録動作を中断すると共に、記録再
    開までの待機処理を実行する記録中断手順と、 上記記録中断手順による待機状態において、上記電源検
    知手順により動作電源状態の回復が検知された場合は、
    中断していた記録動作を再開する記録再開手順と、 が行われることを特徴とるディスク記録方法。
  7. 【請求項7】 上記記録中断手順では、記録動作の再開
    に必要な情報を記憶手段に保存したうえで低消費電力状
    態に移行する処理を行うことを特徴とする請求項6に記
    載のディスク記録方法。
  8. 【請求項8】 上記記録中断手順では、記録動作の再開
    に必要な情報を不揮発型の記憶手段に保存したうえで低
    消費電力状態に移行する処理を行うことを特徴とする請
    求項6に記載のディスク記録方法。
  9. 【請求項9】 上記記録動作の再開に必要な情報とは、
    少なくとも、 ディスク記録媒体上で記録動作が中断された箇所から連
    続してデータ記録を再開する位置としてのディスク上の
    位置情報と、 記録動作の中断の際に、未だディスク記録媒体に書き込
    まれていないデータであることを特徴とする請求項7又
    は請求項8に記載のディスク記録方法。
  10. 【請求項10】 上記電源検知手順は、動作電源として
    バッテリーが使用されている際に、そのバッテリー容量
    を検知して、記録動作の継続が困難な状態か否かを検知
    することを特徴とする請求項6に記載のディスク記録方
    法。
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