JPH05307431A - 電力制御システム - Google Patents
電力制御システムInfo
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- JPH05307431A JPH05307431A JP4111764A JP11176492A JPH05307431A JP H05307431 A JPH05307431 A JP H05307431A JP 4111764 A JP4111764 A JP 4111764A JP 11176492 A JP11176492 A JP 11176492A JP H05307431 A JPH05307431 A JP H05307431A
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- time
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 バッテリ駆動型の電子装置において、設定さ
れた動作時間中バッテリを持続させつつ最大の性能を発
揮し得るように消費電力を制御する。 【構成】 ノートパソコンのセットアップにおいて、ユ
ーザが所望の動作時間を設定すると、マイクロコンピュ
ータ11はこれを動作時間データ42としてメモリ29
に記憶する。また、マイクロコンピュータ11は、充電
電流検出器26から得られたデータを基にバッテリ19
の容量を残量データ41としてメモリ29に記憶する。
メモリ29内には、デバイス3,9,12の各々につい
て各動作モードと消費電力との対応関係を示す消費電力
テーブル28を格納しておく。装置動作開始時におい
て、マイクロコンピュータ11は、バッテリ19が上記
動作時間の経過時まで持続し、かつ各デバイスがその範
囲内で最大限の性能を発揮し得るような各消費電力値を
計算して各デバイスの動作モードを決定し、これを設定
する。
れた動作時間中バッテリを持続させつつ最大の性能を発
揮し得るように消費電力を制御する。 【構成】 ノートパソコンのセットアップにおいて、ユ
ーザが所望の動作時間を設定すると、マイクロコンピュ
ータ11はこれを動作時間データ42としてメモリ29
に記憶する。また、マイクロコンピュータ11は、充電
電流検出器26から得られたデータを基にバッテリ19
の容量を残量データ41としてメモリ29に記憶する。
メモリ29内には、デバイス3,9,12の各々につい
て各動作モードと消費電力との対応関係を示す消費電力
テーブル28を格納しておく。装置動作開始時におい
て、マイクロコンピュータ11は、バッテリ19が上記
動作時間の経過時まで持続し、かつ各デバイスがその範
囲内で最大限の性能を発揮し得るような各消費電力値を
計算して各デバイスの動作モードを決定し、これを設定
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバッテリ駆動型の電子機
器で消費される電力を制御するシステムに係わり、例え
ばノート型パソコンや携帯型の液晶テレビ等の電力制御
を行うシステムに関する。
器で消費される電力を制御するシステムに係わり、例え
ばノート型パソコンや携帯型の液晶テレビ等の電力制御
を行うシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種の電子機器分野では装置の小
型化に伴いバッテリ駆動型の装置が種々登場している
が、このような装置では種々のパワーセーブ機能を駆使
して駆動時間の長時間化が図られている。例えば、いわ
ゆるノート型パソコンでは、一定時間装置への操作がな
い場合には処理速度を低減したり、あるいは液晶表示装
置(LCD)の表示を一時停止する等の方法が採られて
いる。
型化に伴いバッテリ駆動型の装置が種々登場している
が、このような装置では種々のパワーセーブ機能を駆使
して駆動時間の長時間化が図られている。例えば、いわ
ゆるノート型パソコンでは、一定時間装置への操作がな
い場合には処理速度を低減したり、あるいは液晶表示装
置(LCD)の表示を一時停止する等の方法が採られて
いる。
【0003】また、ユーザがハードウェアスイッチやセ
ットアップメニューでの設定により通常動作時における
システムの動作モードを決定することができ、例えばC
PUのクロック速度を低速にする等の設定が可能になっ
ているものもある。
ットアップメニューでの設定により通常動作時における
システムの動作モードを決定することができ、例えばC
PUのクロック速度を低速にする等の設定が可能になっ
ているものもある。
【0004】そして、長時間使用する必要がある場合に
は、上記したパワーセーブ機能を最大限に利用し、ある
いはボリューム調整等によりLCDのバックライト輝度
を低下させて使用していた。
は、上記したパワーセーブ機能を最大限に利用し、ある
いはボリューム調整等によりLCDのバックライト輝度
を低下させて使用していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た方法では、ユーザはパラメータの設定によりどの程度
のパワーセーブ効果があるかを定量的に認識できないこ
とから、バッテリの残量との関係上、どの程度の値に設
定すれば希望する駆動時間を確保できるかを判断でき
ず、あくまで見当に頼るほかはなかった。例えば、ユー
ザが列車で移動する2時間の間にノート型パソコンを使
用して書類作成を行う場合を想定すると、バッテリは少
なくとも2時間は持続する必要がある一方、ユーザはそ
の範囲内でCPUの処理速度や表示画面の明るさ等の装
置性能を最大限享受して使用したいと希望する場合が多
い。
た方法では、ユーザはパラメータの設定によりどの程度
のパワーセーブ効果があるかを定量的に認識できないこ
とから、バッテリの残量との関係上、どの程度の値に設
定すれば希望する駆動時間を確保できるかを判断でき
ず、あくまで見当に頼るほかはなかった。例えば、ユー
ザが列車で移動する2時間の間にノート型パソコンを使
用して書類作成を行う場合を想定すると、バッテリは少
なくとも2時間は持続する必要がある一方、ユーザはそ
の範囲内でCPUの処理速度や表示画面の明るさ等の装
置性能を最大限享受して使用したいと希望する場合が多
い。
【0006】しかしながら、上記したようにユーザは設
定すべき最適のパラメータ値を認識できないため、安全
を見込んで最低の、もしくは抑えた装置性能での使用を
余儀なくされることとなる。また、バッテリが2時間は
十分持つと判断した場合であっても、実際にはバッテリ
残量が僅少で書類作成の途中でパワーダウンしてしまう
場合もあった。
定すべき最適のパラメータ値を認識できないため、安全
を見込んで最低の、もしくは抑えた装置性能での使用を
余儀なくされることとなる。また、バッテリが2時間は
十分持つと判断した場合であっても、実際にはバッテリ
残量が僅少で書類作成の途中でパワーダウンしてしまう
場合もあった。
【0007】すなわち、従来のパワーセーブ機能では、
必要な時間の動作を確保しつつ、その範囲内で最大性能
を引き出すことが困難であるという問題があった。
必要な時間の動作を確保しつつ、その範囲内で最大性能
を引き出すことが困難であるという問題があった。
【0008】本発明は係る課題を解決するためになされ
たもので、バッテリ駆動型の電子装置において、定めら
れた時間の動作を確保し、かつその範囲内で最大の性能
を発揮し得るように消費電力を制御することができる電
力制御システムを提供することを目的とする。
たもので、バッテリ駆動型の電子装置において、定めら
れた時間の動作を確保し、かつその範囲内で最大の性能
を発揮し得るように消費電力を制御することができる電
力制御システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る電力制御システムは、複数のデバイスを含んで構成さ
れバッテリを電源として駆動する電子装置において、
(i) 動作時間を設定するための動作時間設定手段と、(i
i)動作開始当初のバッテリの残量を記憶するバッテリ残
量記憶手段と、(iii) 各デバイスの各々の動作モードで
の消費電力を記憶した消費電力テーブルと、(iv)バッテ
リ残量記憶手段に記憶された初期バッテリ残量と消費電
力テーブルの内容を基に、バッテリが前記設定された動
作時間中持続する範囲内で、許容される最善の動作モー
ドを各デバイスごとに決定する動作モード制御手段、と
を有するものである。
る電力制御システムは、複数のデバイスを含んで構成さ
れバッテリを電源として駆動する電子装置において、
(i) 動作時間を設定するための動作時間設定手段と、(i
i)動作開始当初のバッテリの残量を記憶するバッテリ残
量記憶手段と、(iii) 各デバイスの各々の動作モードで
の消費電力を記憶した消費電力テーブルと、(iv)バッテ
リ残量記憶手段に記憶された初期バッテリ残量と消費電
力テーブルの内容を基に、バッテリが前記設定された動
作時間中持続する範囲内で、許容される最善の動作モー
ドを各デバイスごとに決定する動作モード制御手段、と
を有するものである。
【0010】請求項2記載の発明に係る電力制御システ
ムは、複数のデバイスを含んで構成されバッテリを電源
として駆動する電子装置において、(i) 動作時間を設定
するための動作時間設定手段と、(ii)バッテリの残量を
演算または測定により取得するバッテリ残量取得手段
と、(iii) 各デバイスの各々の動作モードでの消費電力
を記憶した消費電力テーブルと、(iv)設定された動作時
間から実際の動作時間を差し引いた残りの動作時間を計
時する計時手段と、(v) 動作中の一定周期ごとに、バッ
テリ残量取得手段により得られたバッテリ残量と消費電
力テーブルから得られた各デバイスの消費電力の合計値
と計時手段で計時された残りの動作時間とを基に、バッ
テリが前記残りの動作時間中持続する範囲内で許容され
る最善の動作モードを各デバイスごとに逐次決定する動
作モード制御手段、とを有するものである。
ムは、複数のデバイスを含んで構成されバッテリを電源
として駆動する電子装置において、(i) 動作時間を設定
するための動作時間設定手段と、(ii)バッテリの残量を
演算または測定により取得するバッテリ残量取得手段
と、(iii) 各デバイスの各々の動作モードでの消費電力
を記憶した消費電力テーブルと、(iv)設定された動作時
間から実際の動作時間を差し引いた残りの動作時間を計
時する計時手段と、(v) 動作中の一定周期ごとに、バッ
テリ残量取得手段により得られたバッテリ残量と消費電
力テーブルから得られた各デバイスの消費電力の合計値
と計時手段で計時された残りの動作時間とを基に、バッ
テリが前記残りの動作時間中持続する範囲内で許容され
る最善の動作モードを各デバイスごとに逐次決定する動
作モード制御手段、とを有するものである。
【0011】請求項3記載の発明に係る電力制御システ
ムは、複数のデバイスを含んで構成されバッテリを電源
として駆動する電子装置において、(i) 動作時間を設定
するための動作時間設定手段と、(ii)バッテリの残量を
演算または測定により取得するバッテリ残量取得手段
と、(iii) 各デバイスの各々の動作モードでの消費電力
を記憶した消費電力テーブルと、(iv)複数のデバイスの
うち1または複数のデバイスの実消費電力を計測する消
費電力計測手段と、(v) 設定された動作時間から実際の
動作時間を差し引いた残りの動作時間を計時する計時手
段と、(vi)動作中の一定周期ごとに、バッテリ残量取得
手段により得られたバッテリ残量と消費電力テーブルま
たは消費電力計測手段により得られた各デバイスの消費
電力の合計値と計時手段で計時された残りの動作時間と
を基に、バッテリが前記残りの動作時間中持続する範囲
内で許容される最善の動作モードを各デバイスごとに逐
次決定する動作モード制御手段、とを有するものであ
る。
ムは、複数のデバイスを含んで構成されバッテリを電源
として駆動する電子装置において、(i) 動作時間を設定
するための動作時間設定手段と、(ii)バッテリの残量を
演算または測定により取得するバッテリ残量取得手段
と、(iii) 各デバイスの各々の動作モードでの消費電力
を記憶した消費電力テーブルと、(iv)複数のデバイスの
うち1または複数のデバイスの実消費電力を計測する消
費電力計測手段と、(v) 設定された動作時間から実際の
動作時間を差し引いた残りの動作時間を計時する計時手
段と、(vi)動作中の一定周期ごとに、バッテリ残量取得
手段により得られたバッテリ残量と消費電力テーブルま
たは消費電力計測手段により得られた各デバイスの消費
電力の合計値と計時手段で計時された残りの動作時間と
を基に、バッテリが前記残りの動作時間中持続する範囲
内で許容される最善の動作モードを各デバイスごとに逐
次決定する動作モード制御手段、とを有するものであ
る。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明に係る電力制御システムで
は、ユーザが希望する連続動作時間を設定することによ
り、この設定時間の期間中バッテリの容量が持続するよ
うに、かつその範囲内で最大性能を発揮し得るように各
サブユニットの動作モードが設定される。
は、ユーザが希望する連続動作時間を設定することによ
り、この設定時間の期間中バッテリの容量が持続するよ
うに、かつその範囲内で最大性能を発揮し得るように各
サブユニットの動作モードが設定される。
【0013】請求項2記載の発明に係る電力制御システ
ムでは、一定周期で電力値の監視が行われ、ユーザによ
り設定された動作時間中バッテリの容量が持続するよう
に、かつその範囲内で最大性能を発揮し得るように、逐
次各サブユニットの消費電力制御が行われる。
ムでは、一定周期で電力値の監視が行われ、ユーザによ
り設定された動作時間中バッテリの容量が持続するよう
に、かつその範囲内で最大性能を発揮し得るように、逐
次各サブユニットの消費電力制御が行われる。
【0014】請求項3記載の発明に係る電力制御システ
ムでは、一定周期での電力値の監視の際に、電力消費テ
ーブルが参照されるほか、いくつかのデバイスについて
は消費電力の実測値が考慮されて動作モードの決定が行
われる。
ムでは、一定周期での電力値の監視の際に、電力消費テ
ーブルが参照されるほか、いくつかのデバイスについて
は消費電力の実測値が考慮されて動作モードの決定が行
われる。
【0015】
【実施例】以下図面と共に本発明を詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明の第1の実施例における電
力制御システムの概略構成を表したものである。ここで
は、このシステムがノート型パソコンに適用されている
ものとする。
力制御システムの概略構成を表したものである。ここで
は、このシステムがノート型パソコンに適用されている
ものとする。
【0017】このシステムにはマイクロコンピュータ1
1が設けられ、デバイス3,デバイス9,あるいはデバ
イス12の制御を行うようになっている。
1が設けられ、デバイス3,デバイス9,あるいはデバ
イス12の制御を行うようになっている。
【0018】このうち、デバイス3は、例えば液晶表示
装置(LCD)のように、マイクロコンピュータ11か
らのコントロール信号14によりバックライトの輝度を
変化させて消費電力を制御できるデバイス又はシステム
である。
装置(LCD)のように、マイクロコンピュータ11か
らのコントロール信号14によりバックライトの輝度を
変化させて消費電力を制御できるデバイス又はシステム
である。
【0019】デバイス9は、例えば中央処理装置(CP
U)のように、その動作クロックにより消費電力が変わ
るデバイス又はシステムであり、その動作状態をステー
タス信号15によりマイクロコンピュータ11に通知す
ると共に、マイクロコンピュータ11からのコントロー
ル信号16によりその動作状態が制御されるものであ
る。なお、このデバイス9のタイプに属するものとして
は、他にハードディスク装置等が考えられる。
U)のように、その動作クロックにより消費電力が変わ
るデバイス又はシステムであり、その動作状態をステー
タス信号15によりマイクロコンピュータ11に通知す
ると共に、マイクロコンピュータ11からのコントロー
ル信号16によりその動作状態が制御されるものであ
る。なお、このデバイス9のタイプに属するものとして
は、他にハードディスク装置等が考えられる。
【0020】デバイス12は、例えばフロッピーディス
ク装置のように、その動作がメインのプログラムからの
指令に基づいて制御されるものであり、マイクロコンピ
ュータ11によっては制御されることのないデバイス又
はシステムである。このようなデバイス12は、ステー
タス信号17により、その動作状態、すなわちアクセス
中か否かをマイクロコンピュータ11に通知する。
ク装置のように、その動作がメインのプログラムからの
指令に基づいて制御されるものであり、マイクロコンピ
ュータ11によっては制御されることのないデバイス又
はシステムである。このようなデバイス12は、ステー
タス信号17により、その動作状態、すなわちアクセス
中か否かをマイクロコンピュータ11に通知する。
【0021】これらのデバイス又はシステムは、バッテ
リ19から電源ライン21を介して供給される直流電流
により動作する。このバッテリ19は、A/Cケーブル
からの商用交流電流を直流電流に変換する充電回路30
から充電電流の供給を受けるが、その充電ライン25に
は、この充電電流を検出するための充電電流検出器26
が設けられ、その充電電流を検出してA/Dコンバータ
27によりディジタル化したデータをマイクロコンピュ
ータ11に入力するようになっている。これによりマイ
クロコンピュータ11はバッテリ19の充電量を把握す
ることができる。
リ19から電源ライン21を介して供給される直流電流
により動作する。このバッテリ19は、A/Cケーブル
からの商用交流電流を直流電流に変換する充電回路30
から充電電流の供給を受けるが、その充電ライン25に
は、この充電電流を検出するための充電電流検出器26
が設けられ、その充電電流を検出してA/Dコンバータ
27によりディジタル化したデータをマイクロコンピュ
ータ11に入力するようになっている。これによりマイ
クロコンピュータ11はバッテリ19の充電量を把握す
ることができる。
【0022】さらに、このシステムにはメモリ29が設
けられ、図2に示すような消費電力テーブル28や、バ
ッテリ19の電池容量データ(A)41、及びユーザに
より設定される動作時間データ(T)42等が格納され
るようになっている。
けられ、図2に示すような消費電力テーブル28や、バ
ッテリ19の電池容量データ(A)41、及びユーザに
より設定される動作時間データ(T)42等が格納され
るようになっている。
【0023】なお、動作時間Tの設定はセットアップメ
ニューにおいてキーボード(図示せず)から入力するこ
とができる。
ニューにおいてキーボード(図示せず)から入力するこ
とができる。
【0024】消費電力テーブル28は、各デバイス3,
9,12の動作状態と、その各状態における消費電力の
値とを対応付けたものであり、具体的には、デバイス3
としてのLCDのバックライト輝度と消費電力の対応関
係を示すテーブル31、デバイス9としてのCPUの動
作速度と消費電力の対応関係を示すテーブル32、ハー
ドディスク(HDD)の動作状態と平均消費電力との対
応関係を示すテーブル33、及びデバイス12としての
フロッピーディスク装置(FDD)の動作状態と平均の
消費電力との対応関係を示すテーブル34が設けられて
いる。
9,12の動作状態と、その各状態における消費電力の
値とを対応付けたものであり、具体的には、デバイス3
としてのLCDのバックライト輝度と消費電力の対応関
係を示すテーブル31、デバイス9としてのCPUの動
作速度と消費電力の対応関係を示すテーブル32、ハー
ドディスク(HDD)の動作状態と平均消費電力との対
応関係を示すテーブル33、及びデバイス12としての
フロッピーディスク装置(FDD)の動作状態と平均の
消費電力との対応関係を示すテーブル34が設けられて
いる。
【0025】本実施例における電力制御システムは、ユ
ーザが設定した動作時間の期間中ノートパソコンが動作
を継続できるように各デバイスの消費電力を決定し、各
デバイスの動作パラメータを設定するものである。
ーザが設定した動作時間の期間中ノートパソコンが動作
を継続できるように各デバイスの消費電力を決定し、各
デバイスの動作パラメータを設定するものである。
【0026】今、ノートパソコン全体の消費電力を図2
に示した4つのテーブルのパラメータの合計で表すこと
ができるものとし、またバッテリ19として15.0W
hのものを使用するものとすると、各デバイスが最大値
で動作しているときには、次の(1)式に示すように、
その総消費電力値は7.5Wとなる。
に示した4つのテーブルのパラメータの合計で表すこと
ができるものとし、またバッテリ19として15.0W
hのものを使用するものとすると、各デバイスが最大値
で動作しているときには、次の(1)式に示すように、
その総消費電力値は7.5Wとなる。
【0027】 3.0+4.0+0.35+0.15=7.5W ……(1) 但し、これらの値は、次に示す条件(2−1)〜(2−
4)の下に算出したものである。
4)の下に算出したものである。
【0028】 LCDのバックライト輝度=最大 ……(2−1) CPU速度=高速 ……(2−2) HDD=50%モータオン ……(2−3) FDD=10%アクセス ……(2−4) 上記条件(2−3)はHDDのスピンドルモータが回転
している期間が全体の50%であることを示すが、図2
のテーブル33より、HDDの消費電力の実効値は上記
(1)式中にあるように0.7×0.5=0.35Wと
なる。なお、HDDの回転時間は次のようにして設定す
ることができる。すなわち、通常HDDには、一定時間
アクセスされない場合に自動的にモータをオフする自動
モータオフ機能が備えられているが、そのタイムアウト
時間を短く設定することにより、モータの停止時間を長
くすることができる。
している期間が全体の50%であることを示すが、図2
のテーブル33より、HDDの消費電力の実効値は上記
(1)式中にあるように0.7×0.5=0.35Wと
なる。なお、HDDの回転時間は次のようにして設定す
ることができる。すなわち、通常HDDには、一定時間
アクセスされない場合に自動的にモータをオフする自動
モータオフ機能が備えられているが、そのタイムアウト
時間を短く設定することにより、モータの停止時間を長
くすることができる。
【0029】また、条件(2−4)はFDDのアクセス
期間(スピンドルモータONの期間)が全体の10%で
あることを示すが、図2のテーブル34より、FDDの
消費電力の実効値は上記(1)式中にあるように1.5
×0.1=0.15Wとなる。なお、上記した10,5
0%等の係数は、後述するように補正係数Kとして任意
に設定可能とする。
期間(スピンドルモータONの期間)が全体の10%で
あることを示すが、図2のテーブル34より、FDDの
消費電力の実効値は上記(1)式中にあるように1.5
×0.1=0.15Wとなる。なお、上記した10,5
0%等の係数は、後述するように補正係数Kとして任意
に設定可能とする。
【0030】このように、各デバイスが最大値で動作し
ている場合には、上記(1)式から、このノートパソコ
ンの動作時間は15Wh/7.5W=2時間ということ
になる。
ている場合には、上記(1)式から、このノートパソコ
ンの動作時間は15Wh/7.5W=2時間ということ
になる。
【0031】一方、各デバイスが最小値で動作している
場合を考えると、次の(3)式に示すように、その平均
の消費電力値は4.82Wとなる。
場合を考えると、次の(3)式に示すように、その平均
の消費電力値は4.82Wとなる。
【0032】 1.2+3.4+0.07+0.15=4.82W ……(3) 但し、この場合には、HDDとFDDに関する補正係数
Kをともに10%と設定している。このように、各デバ
イスが最小値で動作する場合のノートパソコンの動作時
間は15Wh/4.82W=約3時間6分となる。
Kをともに10%と設定している。このように、各デバ
イスが最小値で動作する場合のノートパソコンの動作時
間は15Wh/4.82W=約3時間6分となる。
【0033】以下、図3と共に、マイクロコンピュータ
11の制御動作の内容を説明する。バッテリ19の充電
時において、マイクロコンピュータ11は、充電電流検
出器26からA/Dコンバータ27を介して充電電流デ
ータを取り込み、これと充電時間を基にバッテリ19の
充電容量を求めて電池容量データAとしてメモリ29に
記憶する。そして、ユーザにより、動作時間データTが
入力されると、これをメモリに記憶する(ステップS1
01)。
11の制御動作の内容を説明する。バッテリ19の充電
時において、マイクロコンピュータ11は、充電電流検
出器26からA/Dコンバータ27を介して充電電流デ
ータを取り込み、これと充電時間を基にバッテリ19の
充電容量を求めて電池容量データAとしてメモリ29に
記憶する。そして、ユーザにより、動作時間データTが
入力されると、これをメモリに記憶する(ステップS1
01)。
【0034】次にマイクロコンピュータ11は、各デバ
イス3,9,12について動作パラメータの初期値を設
定する(ステップS102)。この初期値としては、条
件(2−1)〜(2−4)に示したような最大値が設定
される。
イス3,9,12について動作パラメータの初期値を設
定する(ステップS102)。この初期値としては、条
件(2−1)〜(2−4)に示したような最大値が設定
される。
【0035】マイクロコンピュータ11は、各設定値か
ら各デバイスの予想平均消費電力値P3 ,P9 ,P12の
合計を計算し(ステップS103)、算出された各値の
合計と動作時間データTとの積を電池容量データAと比
較する(ステップS104)。この結果、上記した積が
電池容量データAよりも大きい場合には(ステップS1
04;N)、デバイス3についての予想消費電力値P3
を1段階落とすパラメータ設定を行う(ステップS10
5)。具体的には、LCDの電子ボリュームを1段階絞
ることによりその消費電力を3.0W以下の所定の値に
設定する。ここで、デバイス3の消費電力値P3 が下限
値に達していない場合には(ステップS106;N)、
この新たな設定値P3 を用いて予想平均消費電力の合計
値を計算し(ステップS103)、電池容量データAと
比較する(ステップS104)。
ら各デバイスの予想平均消費電力値P3 ,P9 ,P12の
合計を計算し(ステップS103)、算出された各値の
合計と動作時間データTとの積を電池容量データAと比
較する(ステップS104)。この結果、上記した積が
電池容量データAよりも大きい場合には(ステップS1
04;N)、デバイス3についての予想消費電力値P3
を1段階落とすパラメータ設定を行う(ステップS10
5)。具体的には、LCDの電子ボリュームを1段階絞
ることによりその消費電力を3.0W以下の所定の値に
設定する。ここで、デバイス3の消費電力値P3 が下限
値に達していない場合には(ステップS106;N)、
この新たな設定値P3 を用いて予想平均消費電力の合計
値を計算し(ステップS103)、電池容量データAと
比較する(ステップS104)。
【0036】一方、デバイス3の消費電力値P3 が下限
値に達した場合には(ステップS106;Y)、デバイ
ス9の消費電力値P9 を1段階落とすようなパラメータ
設定を行い(ステップS107)、新たな電力合計値を
計算して(ステップS103)電池容量データAと比較
する(ステップS104)。この場合、具体的には、C
PUの動作速度を中速に設定するか、あるいは上記した
HDDの自動モータオフのタイムアウト時間を短く設定
する。
値に達した場合には(ステップS106;Y)、デバイ
ス9の消費電力値P9 を1段階落とすようなパラメータ
設定を行い(ステップS107)、新たな電力合計値を
計算して(ステップS103)電池容量データAと比較
する(ステップS104)。この場合、具体的には、C
PUの動作速度を中速に設定するか、あるいは上記した
HDDの自動モータオフのタイムアウト時間を短く設定
する。
【0037】そして、消費電力の合計値と時間Tとの積
が、電池容量データA以下となった場合には(ステップ
S104;Y)、この段階で各デバイスへのパラメータ
設定が終了する(ステップS108)。
が、電池容量データA以下となった場合には(ステップ
S104;Y)、この段階で各デバイスへのパラメータ
設定が終了する(ステップS108)。
【0038】このようにして、本実施例では、予め得ら
れている電池容量データとユーザから与えられた動作時
間データに対して、各デバイスに許容されるパラメータ
値を決定し設定を行う。これによりユーザが希望した動
作時間が経過するまでバッテリ19が持続し、ノートパ
ソコンの動作が確保されることとなる。
れている電池容量データとユーザから与えられた動作時
間データに対して、各デバイスに許容されるパラメータ
値を決定し設定を行う。これによりユーザが希望した動
作時間が経過するまでバッテリ19が持続し、ノートパ
ソコンの動作が確保されることとなる。
【0039】次に、本発明の第2の実施例における電力
制御システムについて説明する。本実施例は、ノートパ
ソコンの動作開始時からの経過時間を計時するタイマを
設け、動作中に一定周期でバッテリの残容量をチェック
して各デバイスの消費電力を適宜制御することにより、
ユーザの希望する動作時間を確保するようにしたもので
ある。
制御システムについて説明する。本実施例は、ノートパ
ソコンの動作開始時からの経過時間を計時するタイマを
設け、動作中に一定周期でバッテリの残容量をチェック
して各デバイスの消費電力を適宜制御することにより、
ユーザの希望する動作時間を確保するようにしたもので
ある。
【0040】図4は、本発明の第2の実施例における電
力制御システムの概略構成を表したものである。この図
で、第1の実施例(図1)と同一部分には同一の符号を
付し、適宜説明を省略する。このシステムでは、デバイ
ス3の電源ライン21上に電力検出器22が設けられ、
デバイス3の消費電力を検出するようになっている。こ
の検出電力値は、A/Dコンバータ23によりディジタ
ル変換され、検出電力データ24としてマイクロコンピ
ュータ11に入力される。また、タイマ36は動作開始
時に起動され、開始からの経過時間tを計時するもので
ある。その他の構成は第1の実施例と同様である。
力制御システムの概略構成を表したものである。この図
で、第1の実施例(図1)と同一部分には同一の符号を
付し、適宜説明を省略する。このシステムでは、デバイ
ス3の電源ライン21上に電力検出器22が設けられ、
デバイス3の消費電力を検出するようになっている。こ
の検出電力値は、A/Dコンバータ23によりディジタ
ル変換され、検出電力データ24としてマイクロコンピ
ュータ11に入力される。また、タイマ36は動作開始
時に起動され、開始からの経過時間tを計時するもので
ある。その他の構成は第1の実施例と同様である。
【0041】本実施例では、まず初期状態においては、
上記した条件(2−1)〜(2−2)に示したように、
各デバイスを最大値の状態から動作開始させ、順次電力
を落としていく。電力を落とす優先順位としては、LC
Dのバックライト輝度、HDDのモータ回転時間、CP
U速度の順とする。つまり、例えば動作時間を2時間以
上に設定した場合には、まずLCDのバックライト輝度
が低下され、その他のデバイスは最大モードで動作す
る。そしてバックライト輝度が最小値に達した場合に
は、次にHDDのモータ回転時間の低下を図るための制
御を行う。これには、上記したよう自動モータオフ機能
のタイムアウト時間を短くするように制御してモータ停
止の時間を長くする。またFDDについては、消費電力
自体の抑制制御を行うことはできず、アクティブ(アク
セス中)であるか否かの検出しか行うことができない
が、これをリアルタイムで監視することにより、例えば
アクセスが頻繁に行われるようであれば、LCDのバッ
クライトをさらに暗くする等の操作を行い、設定された
動作時間の期間中ノートパソコンが安全に動作し得るよ
うに逐次補正を行う。
上記した条件(2−1)〜(2−2)に示したように、
各デバイスを最大値の状態から動作開始させ、順次電力
を落としていく。電力を落とす優先順位としては、LC
Dのバックライト輝度、HDDのモータ回転時間、CP
U速度の順とする。つまり、例えば動作時間を2時間以
上に設定した場合には、まずLCDのバックライト輝度
が低下され、その他のデバイスは最大モードで動作す
る。そしてバックライト輝度が最小値に達した場合に
は、次にHDDのモータ回転時間の低下を図るための制
御を行う。これには、上記したよう自動モータオフ機能
のタイムアウト時間を短くするように制御してモータ停
止の時間を長くする。またFDDについては、消費電力
自体の抑制制御を行うことはできず、アクティブ(アク
セス中)であるか否かの検出しか行うことができない
が、これをリアルタイムで監視することにより、例えば
アクセスが頻繁に行われるようであれば、LCDのバッ
クライトをさらに暗くする等の操作を行い、設定された
動作時間の期間中ノートパソコンが安全に動作し得るよ
うに逐次補正を行う。
【0042】以下この第2の実施例におけるマイクロコ
ンピュータ11の動作を、図5と共に詳細に説明する。
ンピュータ11の動作を、図5と共に詳細に説明する。
【0043】マイクロコンピュータ11は、まず、第1
の実施例(図3)の場合と同様にして、電池容量データ
A及び動作時間データTの取り込みを行う(ステップS
201)。そして各デバイスに対し上記条件(2−1)
〜(2−4)の最大パラメータ値を設定する(ステップ
S202)。そして、これ以降、残り動作時間が0とな
るまで(ステップS203;Y)、ステップ204から
ステップS212までの動作を一定の周期Δtで行う。
の実施例(図3)の場合と同様にして、電池容量データ
A及び動作時間データTの取り込みを行う(ステップS
201)。そして各デバイスに対し上記条件(2−1)
〜(2−4)の最大パラメータ値を設定する(ステップ
S202)。そして、これ以降、残り動作時間が0とな
るまで(ステップS203;Y)、ステップ204から
ステップS212までの動作を一定の周期Δtで行う。
【0044】すなわち、まず次の(4)式に基づき、現
在の電池容量Ac(Wh)を計算する。
在の電池容量Ac(Wh)を計算する。
【0045】Ac=Ac´−B・Δt …(4) ただし、Ac´は1サイクル前の電池容量(Wh)、B
は現在の総消費電力(W)を示す。
は現在の総消費電力(W)を示す。
【0046】そして、タイマ36から得られた経過時間
tと設定された動作時間Tから現在の残り動作時間T0
を計算する。
tと設定された動作時間Tから現在の残り動作時間T0
を計算する。
【0047】この結果、現在の各デバイスの総消費電力
値(P3 +P9 +K・P12)と残り動作時間T0 との積
が現在の電池容量Acよりも小さい場合には(ステップ
S205;Y)、ステップS209へと進む。なお、こ
こでは補正係数Kをデバイス12(FDD)の消費電力
にのみ乗じているが、デバイス9としてのHDDにも補
正係数を乗じて計算してもよい。
値(P3 +P9 +K・P12)と残り動作時間T0 との積
が現在の電池容量Acよりも小さい場合には(ステップ
S205;Y)、ステップS209へと進む。なお、こ
こでは補正係数Kをデバイス12(FDD)の消費電力
にのみ乗じているが、デバイス9としてのHDDにも補
正係数を乗じて計算してもよい。
【0048】一方、上記した積の値が電池容量Acを超
えている場合には(ステップS205;N)、まずデバ
イス3の消費電力を1段階落とす制御を行う(ステップ
S206)。
えている場合には(ステップS205;N)、まずデバ
イス3の消費電力を1段階落とす制御を行う(ステップ
S206)。
【0049】このように、各時点における消費電力の合
計値を保持したまま残り動作時間を経過した場合に消費
するであろう電力値とその時点での電池容量Acとを比
較して、その結果に応じてそれぞれ各デバイスの制御を
行うようにしている。
計値を保持したまま残り動作時間を経過した場合に消費
するであろう電力値とその時点での電池容量Acとを比
較して、その結果に応じてそれぞれ各デバイスの制御を
行うようにしている。
【0050】さて、ステップS206においてデバイス
3の消費電力を1段階落とした場合において、この設定
された電力設定値が下限値に達していない場合にはステ
ップS209へと進み、デバイス3の消費電力設定値が
下限値に達した場合には(ステップS207;Y)、デ
バイス9の消費電力を1段階落とす制御を行う(ステッ
プS208)。
3の消費電力を1段階落とした場合において、この設定
された電力設定値が下限値に達していない場合にはステ
ップS209へと進み、デバイス3の消費電力設定値が
下限値に達した場合には(ステップS207;Y)、デ
バイス9の消費電力を1段階落とす制御を行う(ステッ
プS208)。
【0051】このようにしてデバイス3又はデバイス9
の消費電力のレベルを落とす制御を行った段階で、以下
のステップS209〜ステップS212により、各デバ
イスの消費電力を測定しこれらの合計値を計算する。す
なわち、電力検出器22から得られたデータを基にデバ
イス3の実消費電力値P3 を求め(ステップS20
9)、次に、デバイス9の動作状態をチェックしてその
動作状態に応じた消費電力値P9 を求める。例えばCP
U速度に関して考えると、消費電力テーブル32を参照
し、CPUの動作速度が高速であった場合には、消費電
力値P9 として4.0Wという値を採用し、CPUの動
作速度が中速の場合には3.7Wとする。また低速の場
合は3.4Wとする。またデバイス9としてHDDのモ
ータ動作状態を考慮する場合には、消費電力テーブル3
3を参照して、それぞれ対応する値を求める。
の消費電力のレベルを落とす制御を行った段階で、以下
のステップS209〜ステップS212により、各デバ
イスの消費電力を測定しこれらの合計値を計算する。す
なわち、電力検出器22から得られたデータを基にデバ
イス3の実消費電力値P3 を求め(ステップS20
9)、次に、デバイス9の動作状態をチェックしてその
動作状態に応じた消費電力値P9 を求める。例えばCP
U速度に関して考えると、消費電力テーブル32を参照
し、CPUの動作速度が高速であった場合には、消費電
力値P9 として4.0Wという値を採用し、CPUの動
作速度が中速の場合には3.7Wとする。また低速の場
合は3.4Wとする。またデバイス9としてHDDのモ
ータ動作状態を考慮する場合には、消費電力テーブル3
3を参照して、それぞれ対応する値を求める。
【0052】次に、デバイス12がアクティブであるか
否かの状態判定を行い、その判定結果に応じた電力値を
求める(ステップS211)。例えばFDDの場合に
は、その時点でアクセスが行われていた場合には、消費
電力テーブル34を参照し、電力値P12として動作平均
電力(1.5W)を採用し、またアクセスが行われてい
なかった場合には、静止電力値(0.05W)を採用す
る。
否かの状態判定を行い、その判定結果に応じた電力値を
求める(ステップS211)。例えばFDDの場合に
は、その時点でアクセスが行われていた場合には、消費
電力テーブル34を参照し、電力値P12として動作平均
電力(1.5W)を採用し、またアクセスが行われてい
なかった場合には、静止電力値(0.05W)を採用す
る。
【0053】そして、このようにして求められた各デバ
イスの消費電力値P3 ,P9 ,P12を合計してBとする
(ステップS212)。そして再びステップS204に
戻り、上記した(4)式に基づき、その時点での電池容
量Acを計算する(ステップS204)。
イスの消費電力値P3 ,P9 ,P12を合計してBとする
(ステップS212)。そして再びステップS204に
戻り、上記した(4)式に基づき、その時点での電池容
量Acを計算する(ステップS204)。
【0054】以下このような処理を、一定の時間間隔Δ
tごとに行い、逐次各デバイスの消費電力を落としてい
く制御を行う。そして、タイマ36からの情報により、
残り動作時間が0となった場合には(ステップS20
3;Y)、その時点の各デバイスの状態を保持して電力
制御を終了する(ステップS213)。
tごとに行い、逐次各デバイスの消費電力を落としてい
く制御を行う。そして、タイマ36からの情報により、
残り動作時間が0となった場合には(ステップS20
3;Y)、その時点の各デバイスの状態を保持して電力
制御を終了する(ステップS213)。
【0055】なお、上記した第1及び第2の実施例にお
いては、初期段階における電池容量データAの取得に際
し、図1に示したような充電電流検出器26を用いるこ
ととしたが、このほか例えば図6に示すように、バッテ
リパック38の内部に、電池の残容量を保持するための
不揮発メモリ39を設けておき、動作開始時にこの残量
情報を取得するようにしてもよい。
いては、初期段階における電池容量データAの取得に際
し、図1に示したような充電電流検出器26を用いるこ
ととしたが、このほか例えば図6に示すように、バッテ
リパック38の内部に、電池の残容量を保持するための
不揮発メモリ39を設けておき、動作開始時にこの残量
情報を取得するようにしてもよい。
【0056】さらに、バッテリパック38が、その内部
に不揮発メモリ39とともに充電電流検出器及びA/D
コンバータをも含み、電池の残量を逐次出力できる場合
は、その出力をAcとすることにより、図5のステップ
S204での電池容量の計算は不要となる。
に不揮発メモリ39とともに充電電流検出器及びA/D
コンバータをも含み、電池の残量を逐次出力できる場合
は、その出力をAcとすることにより、図5のステップ
S204での電池容量の計算は不要となる。
【0057】また、以上の実施例において、デバイス1
2としてのFDDの動作に関し補正係数Kをそのアクセ
ス期間の割合として定義しているが、このほかにアクセ
スの回数も考慮するようにして係数を決定するようにし
てもよい。これにより、FDDの総アクセス時間が同じ
場合であっても、その回数により消費電力が異なること
に対応することができ、より正確な制御を行うことがで
きる。
2としてのFDDの動作に関し補正係数Kをそのアクセ
ス期間の割合として定義しているが、このほかにアクセ
スの回数も考慮するようにして係数を決定するようにし
てもよい。これにより、FDDの総アクセス時間が同じ
場合であっても、その回数により消費電力が異なること
に対応することができ、より正確な制御を行うことがで
きる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、設定された時間の期間中バッテリの容量が
持続するように各サブユニットの消費電力値を設定し動
作モードを決定することとしたので、ユーザは最初に希
望する連続動作時間を設定するだけで、バッテリの残量
を殆ど気にせず、かつ装置性能を最大限享受しつつ装置
を使用することができるという効果がある。
明によれば、設定された時間の期間中バッテリの容量が
持続するように各サブユニットの消費電力値を設定し動
作モードを決定することとしたので、ユーザは最初に希
望する連続動作時間を設定するだけで、バッテリの残量
を殆ど気にせず、かつ装置性能を最大限享受しつつ装置
を使用することができるという効果がある。
【0059】また、請求項2記載の発明によれば、消費
電力テーブルを基に一定周期で消費電力値の監視を行
い、ユーザにより設定された動作時間中バッテリの容量
が持続するように逐次各サブユニットの消費電力を抑制
することとしたので、使用状態に応じた正確な消費電力
制御が可能となる。従って、希望する使用時間の経過時
まで間違いなくバッテリを持続させ得るという効果があ
る。
電力テーブルを基に一定周期で消費電力値の監視を行
い、ユーザにより設定された動作時間中バッテリの容量
が持続するように逐次各サブユニットの消費電力を抑制
することとしたので、使用状態に応じた正確な消費電力
制御が可能となる。従って、希望する使用時間の経過時
まで間違いなくバッテリを持続させ得るという効果があ
る。
【0060】また、請求項3記載の発明によれば、消費
電力テーブルを参照するほか、いくつかのデバイスにつ
いては消費電力の実測値を考慮して動作モードを決定す
ることとしたので、動作モードの決定をより的確に行う
ことができるという効果がある。
電力テーブルを参照するほか、いくつかのデバイスにつ
いては消費電力の実測値を考慮して動作モードを決定す
ることとしたので、動作モードの決定をより的確に行う
ことができるという効果がある。
【図1】本発明の第1の実施例における電力制御システ
ムを示すブロック図である。
ムを示すブロック図である。
【図2】メモリの内容を示す説明図である。
【図3】第1の実施例における電力制御システムの動作
を説明するための流れ図である。
を説明するための流れ図である。
【図4】本発明の第2の実施例における電力制御システ
ムを示すブロック図である。
ムを示すブロック図である。
【図5】第2の実施例における電力制御システムの動作
を説明するための流れ図である。
を説明するための流れ図である。
【図6】バッテリ残量を得るための他の例を示す電力制
御システムのブロック図である。
御システムのブロック図である。
3,9,12 デバイス 11 マイクロコンピュータ 19 バッテリ 21 電源ライン 25 充電ライン 26 充電電流検出器 28 消費電力テーブル 29 メモリ 30 充電回路 36 タイマ 38 バッテリパック 39 不揮発メモリ(残量情報)
Claims (3)
- 【請求項1】 複数のデバイスを含んで構成されバッテ
リを電源として駆動する電子装置において、 動作時間を設定するための動作時間設定手段と、 動作開始当初の前記バッテリの残量を記憶するバッテリ
残量記憶手段と、 前記各デバイスの各々の動作モードでの消費電力を記憶
した消費電力テーブルと、 前記バッテリ残量記憶手段に記憶された初期バッテリ残
量と前記消費電力テーブルの内容を基に、前記バッテリ
が前記設定された動作時間中持続する範囲内で許容され
る最善の動作モードを各デバイスごとに決定する動作モ
ード制御手段とを具備することを特徴とする電力制御シ
ステム。 - 【請求項2】 複数のデバイスを含んで構成されバッテ
リを電源として駆動する電子装置において、 動作時間を設定するための動作時間設定手段と、 前記バッテリの残量を演算または測定により取得するバ
ッテリ残量取得手段と、 前記各デバイスの各々の動作モードでの消費電力を記憶
した消費電力テーブルと、 前記設定された動作時間から実際の動作時間を差し引い
た残りの動作時間を計時する計時手段と、 動作中の一定周期ごとに、前記バッテリ残量取得手段に
より得られたバッテリ残量と前記消費電力テーブルから
得られた各デバイスの消費電力の合計値と前記計時手段
で計時された残りの動作時間とを基に、前記バッテリが
前記残りの動作時間中持続する範囲内で許容される最善
の動作モードを各デバイスごとに逐次決定する動作モー
ド制御手段とを具備することを特徴とする電力制御シス
テム。 - 【請求項3】 複数のデバイスを含んで構成されバッテ
リを電源として駆動する電子装置において、 動作時間を設定するための動作時間設定手段と、 前記バッテリの残量を演算または測定により取得するバ
ッテリ残量取得手段と、 前記各デバイスの各々の動作モードでの消費電力を記憶
した消費電力テーブルと、 前記複数のデバイスのうち1または複数のデバイスの実
消費電力を計測する消費電力計測手段と、 前記設定された動作時間から実際の動作時間を差し引い
た残りの動作時間を計時する計時手段と、 動作中の一定周期ごとに、前記バッテリ残量取得手段に
より得られたバッテリ残量と前記消費電力テーブルまた
は前記消費電力計測手段により得られた各デバイスの消
費電力の合計値と前記計時手段で計時された残りの動作
時間とを基に、前記バッテリが前記残りの動作時間中持
続する範囲内で許容される最善の動作モードを各デバイ
スごとに逐次決定する動作モード制御手段とを具備する
ことを特徴とする電力制御システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4111764A JPH05307431A (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 電力制御システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4111764A JPH05307431A (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 電力制御システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05307431A true JPH05307431A (ja) | 1993-11-19 |
Family
ID=14569595
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4111764A Pending JPH05307431A (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 電力制御システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05307431A (ja) |
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1992
- 1992-04-30 JP JP4111764A patent/JPH05307431A/ja active Pending
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