JP4654109B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に係り、詳しくは、潜像担持体と現像剤担持体とに対し、それぞれ共通の回転駆動源からの回転駆動力を伝達する手段の改良に関するものである。
従来、この種の画像形成装置としては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。この画像形成装置は、回転駆動源たる駆動モータの回転駆動力を潜像担持体たる感光体に伝達した後、感光体のギヤを介して現像剤担持体たる現像ローラまで伝達する。かかる構成では、感光体と現像ローラとで駆動モータを共用して低コスト化や小型化を図ることができる。
特許第3599632号公報
しかしながら、画像形成装置内のレイアウトによっては、駆動モータの回転駆動力を感光体から現像ローラに伝達する方式ではなく、次のような方式を採用した方が、小型化などに有利な場合がある。即ち、駆動モータから感光体への駆動伝達と、駆動モータから現像ローラへの駆動伝達とを分ける方式である。
そこで、本発明者らは、駆動モータの回転軸に固定した原動ギヤに対して、感光体に駆動を伝達するための感光体ギヤと、現像ローラに駆動を伝達するための現像ギヤとをそれぞれ噛み合わせるようにした画像形成装置を開発中である。かかる構成においては、感光体と現像ローラとで駆動モータを共用して低コスト化や小型化を図りながら、駆動モータから感光体への駆動伝達と、駆動モータから現像ローラへの駆動伝達とを分けることができる。
ところが、この開発中の画像形成装置では、次に説明する理由により、感光体に十分量の現像剤を供給することができなくなるおそれがあった。即ち、近年の画像形成装置では、高画質化に伴い、ギヤの噛み合いの反動による画像濃度ムラが画質に大きく影響するようになってきた。このため、駆動モータから感光体に至るまでのギヤ数をできるだけ減らしたり、ギヤの小モジュール化によって1歯噛み合いあたりの感光体の表面移動量をできるだけ小さくしたりして、画像濃度ムラを抑えることが望まれる。そこで、開発中の画像形成装置では、駆動モータから感光体に至るまでのギヤ数を、上述の原動ギヤと感光体ギヤとの2つだけにし、且つ、これらギヤのモジュール(基準ピッチ/π)を0.3という非常に小さなものにしている。これら原動ギヤや感光体ギヤに合わせて、原動ギヤに噛み合う現像ギヤや、これよりも下流側で現像ローラに向けて駆動を伝達する各種のギヤのモジュールを小さくしたとする。すると、現像ローラの回転速度を不足させて、感光体に十分量の現像剤を供給することができなくなる。
そこで、本発明者らは、次のような構成を採用したプリンタ試験機を製造した。即ち、現像ギヤとして、原動ギヤに噛み合う第1ギヤ部と、これよりも大きなモジュールで且つ第1ギヤ部と同じ回転軸線上で回転する第2ギヤ部とを設けたものを用い、第2ギヤ部を駆動伝達方向下流側のギヤと噛み合わせた構成である。かかる構成では、下流側のギヤに駆動を伝達するための第2ギヤ部のモジュールを、原動ギヤに噛み合うモジュールの小さな第1ギヤ部よりも大きくする。これにより、現像ローラを十分に速い線速で駆動して、感光体に十分量の現像剤を供給することができる。
しかしながら、このプリンタ試験機では、現像ギヤが短期間で破損してしまい、実用化し得る耐久性を発揮することができなかった。本発明者らは、その原因について鋭意研究を行ったところ、以下のようなことがわかってきた。即ち、プリンタ試験機では、現像ローラに加えて、現像装置内の現像剤撹拌スクリュウなどといった他の回転部材にも回転駆動力を伝達するために、相当数のギヤを噛み合わせている。これらギヤのうち、上流側のギヤから下流側のギヤに回転駆動力を伝達する中継ギヤについては、軸受けを必要としない摺動方式にして低コスト化を図るのが一般的である。そこで、中継ギヤとして機能する現像ギヤや、これよりも下流側にあるいくつかの中継ギヤを摺動方式のものにした。摺動方式とは、ギヤを固定軸に対して摺動回転可能に係合させて、回転軸上で摺動回転させる方式である。かかる摺動方式の現像ギヤは、固定軸上での良好な摺動回転が可能になるように、例えばポリアセタール樹脂などといった摩擦係数の比較的小さな材料を用いる必要があるために、曲げ強度や硬度が比較的低くなってしまう。にもかかわらず、原動ギヤとの噛み合わせのために現像ギヤの第1ギヤ部を0.3という非常に小さなモジュールにしていたため、実用化し得る程度の耐久性を発揮させることができなかったのである。更に、現像ギヤ群には、必要に応じて現像ローラ等の回転部材への駆動をOFFするために、駆動伝達を接断するクラッチを設けており、このクラッチを接断する際の衝撃によって第1ギヤ部の破損を助長していた。
なお、開発中の画像形成装置では、原動ギヤに噛み合う現像ギヤだけでなく、現像ギヤ群内の他のギヤ全てをポリアセタール樹脂等からなる曲げ強度や硬度が比較的低いものにしている。かかる構成において、現像ギヤとして曲げ強度や硬度が比較的高いものを用いて耐久性の向上を図ろうとすると、今度は、現像ギヤの第2ギヤ部に噛み合う下流側のギヤの摩耗を助長してしまうという新たな問題が発生してしまう。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、次に列記する事項を何れも実現することができる画像形成装置を提供することである。
(1)潜像担持体と現像剤担持体とで回転駆動源を共用して低コスト化や小型化を図りながら、回転駆動源から潜像担持体への駆動伝達と、回転駆動源から現像剤担持体への駆動伝達とを分ける。
(2)感光体ギヤ等の潜像ギヤの小モジュール化によって画像濃度ムラを抑えながら、潜像担持体に十分量の現像剤を供給する。
(3)現像剤担持体への駆動伝達をクラッチ等の駆動伝達接断手段によって接断する。
(4)現像ギヤ群内における現像ギヤやその他の中継ギヤに摺動方式を採用することによる低コスト化と、現像ギヤ群内における各ギヤの長寿命化とを両立させる。
記目的を達成するために、請求項1の発明は、無端移動する表面に潜像を担持する潜像担持体と、無端移動する表面に担持した現像剤によって該潜像担持体上の潜像を現像する現像剤担持体と、回転軸に原動ギヤが固定された回転駆動源と、該原動ギヤの回転駆動力を該潜像担持体及び現像剤担持体に伝達するギヤ群とを有する画像形成装置において、上記ギヤ群として、上記原動ギヤに噛み合って回転しながらその回転駆動力を上記潜像担持体に向けて伝達する潜像ギヤと、固定軸上で自らの第1ギヤ部を該原動ギヤに噛み合わせて摺動回転しながら、自らの第2ギヤ部を駆動伝達方向下流側のギヤに噛み合わせる現像ギヤとを備えるものを用い、該第2ギヤ部として、該第1ギヤ部よりもモジュールが大きく、該第1ギヤ部よりも硬度及び曲げ強度が低く、且つ上記固定軸に係合する係合部を具備するものを用い、該第1ギヤ部を上記固定軸に摺擦させないように該第2ギヤ部に固定し、該ギヤ群による上記現像剤担持体への回転駆動力の伝達を接断する駆動伝達接断手段を設けたことを特徴とするものである
た、請求項の発明は、請求項の画像形成装置において、上記第1ギヤ部として、標準曲げ強度が250[MPa]以上である材料からなるものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項1又は2の画像形成装置において、上記現像ギヤとして、上記第1ギヤ部が上記第2ギヤ部に対して回転方向に所定の回転角度で遊動可能に係合するものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項の画像形成装置において、上記現像ギヤとして、上記第2ギヤ部に係合しながら回転する上記第1ギヤ部の一部を、その回転方向にて弾性部材を介して該第2ギヤ部の一部に突き当てることで、上記所定の回転角度を超える該第1ギヤ部の遊動を阻止するようにしたものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、無端移動する表面に潜像を担持する潜像担持体と、無端移動する表面に担持した現像剤によって該潜像担持体上の潜像を現像する現像剤担持体と、回転軸に原動ギヤが固定された回転駆動源と、該原動ギヤの回転駆動力を該潜像担持体及び現像剤担持体に伝達するギヤ群とを有する画像形成装置において、上記ギヤ群として、上記原動ギヤに噛み合って回転しながらその回転駆動力を上記潜像担持体に向けて伝達する潜像ギヤと、固定軸上で該原動ギヤに噛み合って摺動回転しながら、その回転駆動力を上記現像剤担持体に向けて伝達する現像ギヤとを備えるものを用い、該原動ギヤとして、該潜像ギヤに噛み合う第1ギヤ部と、これと同じ回転軸線上で回転しながら該現像ギヤに噛み合う第2ギヤ部とを設けたものを用い、該第2ギヤ部として、該第1ギヤ部よりもモジュールが大きく、且つ該第1ギヤ部よりも硬度及び曲げ強度が低いものを用い、該ギヤ群による上記現像剤担持体への回転駆動力の伝達を接断する駆動伝達接断手段を設けたことを特徴とするものである
、請求項の発明は、請求項1乃至の何れかの画像形成装置において、少なくとも上記潜像担持体と上記現像剤担持体とを1つのユニットとして共通の保持体に保持させて画像形成装置本体に対して一体的に着脱可能にしたプロセスユニットとして構成したことを特徴とするものである。
これらの発明においては、潜像担持体に向けて回転駆動力を伝達する潜像ギヤと、現像剤担持体に向けて回転駆動力を伝達する現像ギヤとを、それぞれ個別に原動ギヤに噛み合わせるので、潜像担持体と現像剤担持体とで回転駆動源を共用して低コスト化や小型化を図りながら、回転駆動源から潜像担持体への駆動伝達と、回転駆動源から現像剤担持体への駆動伝達とを分けることができる。
また、これらの発明のうち、請求項1の発明特定事項の全てを備えるものでは、現像ギヤにおいて、駆動伝達方向下流側のギヤに噛み合う第2ギヤ部のモジュールを、原動ギヤに噛み合う第1ギヤ部よりも大きくすることで、第2ギヤ部から駆動力が伝達される現像剤担持体を、潜像担持体よりも速い線速で駆動する。これにより、潜像ギヤの小モジュール化によって画像濃度ムラを抑えながら、潜像担持体に十分量の現像剤を供給することができる。
また、請求項の発明特定事項の全てを備えるものでは、原動ギヤにおいて、現像ギヤに噛み合う第2ギヤ部のモジュールを、潜像ギヤに噛み合う第1ギヤ部よりも大きくすることで、第2ギヤ部から現像ギヤを介して駆動力が伝達される現像剤担持体を、潜像担持体よりも速い線速で駆動する。これにより、潜像ギヤの小モジュール化によって画像濃度ムラを抑えながら、潜像担持体に十分量の現像剤を供給することができる。
これらの結果、請求項1乃至の発明においては、先に列記した(1)及び(2)の事項を何れも実現することができる。
更に、請求項の発明特定事項の全てを備える発明においては、現像剤担持体への回転駆動力の伝達を接断する駆動伝達接断手段を設けているので、現像担持体への駆動伝達を駆動伝達接断手段によって必要に応じて接断することができる。また、第2ギヤ部とは別体であって且つ原動ギヤに噛み合う第1ギヤ部の曲げ強度を、第2ギヤ部よりも高くして第1ギヤ部の長寿命化を図ることができる。この一方で、固定軸と係合する係合部を有する第2ギヤ部を第1ギヤ部よりも低い硬度にすることで、その材料として、ポリアセタール樹脂などといった摩擦係数の比較的小さなものを適用可能にする。これにより、固定軸上で良好に摺動回転させる摺動方式を現像ギヤに採用することができる。更には、現像ギヤ群内の各ギヤを互いに硬度の比較的低いものにして、互いの硬度差による摩耗を抑えるとともに、それらギヤのうちの中継ギヤに摺動方式を採用することができる。これらの結果、上述した(3)及び(4)の事項を何れも実現することができる。
また、請求項の発明特定事項の全てを備える発明においては、現像剤担持体への回転駆動力の伝達を接断する駆動伝達接断手段を設けているので、現像担持体への駆動伝達を駆動伝達接断手段によって必要に応じて接断することができる。また、原動ギヤの第2ギヤ部を第1ギヤ部よりも低い硬度にすることで、その材料として、ポリアセタール樹脂などといった摩擦係数の比較的小さなものを適用可能にする。これにより、第2ギヤ部に噛み合う現像ギヤや、現像ギヤ群内におけるその他の各ギヤを互いに硬度の比較的低いものにして、互いの硬度差による摩耗を抑えるとともに、それらギヤのうちの中継ギヤに摺動方式を採用することができる。これらの結果、上述した(3)及び(4)の事項を何れも実現することができる。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式のプリンタ(以下、単にプリンタという)の第1実施形態について説明する。
まず、本第1実施形態に係るプリンタの基本的な構成について説明する。図1は、本第1実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。同図において、本プリンタは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、Y、C、M、Kと記す)のトナー像を生成するための4つのプロセスユニット1Y,C,M,Kを備えている。これらは、画像を形成する画像形成物質として、互いに異なる色のY,C,M,Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっており、寿命到達時に交換される。Yトナー像を生成するためのプロセスユニット1Yを例にすると、図2に示すように、ドラム状の感光体2Y、ドラムクリーニング装置3Y、除電装置(不図示)、帯電装置4Y、現像装置5Y等を備えている。このプロセスユニット1Yは、プリンタ本体に脱着可能であり、一度に消耗部品を交換できるようになっている。
帯電装置4Yは、図示しない駆動手段によって図中時計回りに回転せしめられる感光体2Yの表面を一様帯電せしめる。同図においては、図示しない電源によって帯電バイアスが印加されながら、図中反時計回りに回転駆動される帯電ローラ6Yを感光体2Yに当接させることで、感光体2Yを一様帯電せしめる方式の帯電装置4Yを示した。帯電ローラ6Yの代わりに、帯電ブラシを当接させるものを用いてもよい。また、スコロトロンチャージャーのように、潜像担持体たる感光体2Yに対して非接触で帯電処理を施すものを用いてもよい。帯電装置4Yによって一様帯電せしめられた感光体2Yの表面は、後述する光書込ユニットから発せられるレーザ光によって露光走査されてY用の静電潜像を担持する。
現像手段たる現像装置5Yは、第1搬送スクリュウ7Yが配設された第1剤収容部8Yを有している。また、透磁率センサからなるトナー濃度センサ(以下、トナー濃度センサという)9Y、第2搬送スクリュウ10Y、現像ロール11Y、ドクターブレード12Yなどが配設された第2剤収容部13Yも有している。これら2つの剤収容部内には、磁性キャリアとマイナス帯電性のYトナーとからなる図示しないY現像剤が内包されている。第1搬送スクリュウ7Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられることで、第1剤収容部8Y内のY現像剤を図紙面に直交する方向における手前側から奥側へと搬送する。そして、第1剤収容部8Yと第2剤収容部13Yとの間の仕切壁に設けられた図示しない連通口を経て、第2剤収容部13Y内に進入する。第2剤収容部13Y内の第2搬送スクリュウ10Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられることで、Y現像剤を図中奥側から手前側へと搬送する。搬送途中のY現像剤は、第1剤収容部13Yの底部に固定されたトナー濃度センサ9Yによってそのトナー濃度が検知される。このようにしてY現像剤を搬送する第2搬送スクリュウ10Yの図中上方には、図中反時計回りに回転駆動せしめられる非磁性パイプからなる現像スリーブ14Y内にマグネットローラ15Yを内包する現像剤担持体たる現像ロール11Yが平行配設されている。第2搬送スクリュウ10Yによって搬送されるY現像剤は、マグネットローラ15Yの発する磁力によって現像スリーブ14Y表面に汲み上げられる。そして、現像スリーブ14Yと所定の間隙を保持するように配設されたドクターブレード12Yによってその層厚が規制された後、感光体2Yと対向する現像領域まで搬送され、感光体2Y上のY用の静電潜像にYトナーを付着させる。この付着により、感光体2Y上にYトナー像が形成される。現像によってYトナーを消費したY現像剤は、現像ロール11Yの現像スリーブ14Yの回転に伴って第2搬送スクリュウ10Y上に戻される。そして、図中手前端まで搬送されると、図示しない連通口を経て第1剤収容部8Y内に戻る。
トナー濃度センサ9YによるY現像剤の透磁率の検知結果は、電圧信号として図示しない制御部に送られる。Y現像剤の透磁率は、Y現像剤のYトナー濃度と相関を示すため、トナー濃度センサ9YはYトナー濃度に応じた値の電圧を出力することになる。上記制御部はRAMを備えており、この中にトナー濃度センサ9Yからの出力電圧の目標値であるY用Vtrefや、他の現像装置に搭載されたC,M,K用のトナー濃度センサからの出力電圧の目標値であるC用Vtref、M用Vtref、K用Vtrefのデータを格納している。現像装置5Yについては、トナー濃度センサ9Yからの出力電圧の値とY用Vtrefを比較し、後述するY用のトナー供給装置を比較結果に応じた時間だけ駆動させる。この駆動により、現像に伴ってYトナーを消費してYトナー濃度を低下させたY現像剤に対して第1剤収容部8Yで適量のYトナーが供給される。このため、第2剤収容部13Y内のY現像剤のYトナー濃度が所定の範囲内に維持される。他色用のプロセスユニット(1C,M,K)内における現像剤についても、同様のトナー供給制御が実施される。
潜像担持体たる感光体2Y上に形成されたYトナー像は、後述する中間転写ベルトに中間転写される。ドラムクリーニング装置3Yは、中間転写工程を経た後の感光体2Y表面に残留したトナーを除去する。これによってクリーニング処理が施された感光体2Y表面は、図示しない除電装置によって除電される。この除電により、感光体2Yの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。先に示した図1において、他色用のプロセスユニット1C,M,Kにおいても、同様にして感光体2C,M,K上にC,M,Kトナー像が形成されて、中間転写ベルト上に中間転写される。
プロセスユニット1Y,C,M,Kの図中下方には、光書込ユニット20が配設されている。潜像形成手段たる光書込ユニット20は、画像情報に基づいて発したレーザ光Lを、各プロセスユニット1Y,C,M,Kにおける各感光体に照射する。これにより、感光体2Y,C,M,K上にY,C,M,K用の静電潜像が形成される。なお、光書込ユニット20は、光源から発したレーザ光Lを、モータによって回転駆動されるポリゴンミラー21によって偏向せしめながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体2Y,C,M,Kに照射するものである。
光書込ユニット20の下方には、第1給紙カセット31、第2給紙カセット32が鉛直方向に重なるように配設されている。これら給紙カセット内には、それぞれ、記録部材たる転写紙Pが複数枚重ねられた転写紙束の状態で収容されており、一番上の転写紙Pには、第1給紙ローラ31a、第2給紙ローラ32aがそれぞれ当接している。第1給紙ローラ31aが図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動せしめられると、第1給紙カセット31内の一番上の転写紙Pが、カセットの図中右側方において鉛直方向に延在するように配設された給紙路33に向けて排出される。また、第2給紙ローラ32aが図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動せしめられると、第2給紙カセット32内の一番上の転写紙Pが、給紙路33に向けて排出される。給紙路33内には、複数の搬送ローラ対34が配設されたおり、給紙路33に送り込まれた転写紙Pは、これら搬送ローラ対34のローラ間に挟み込まれながら、給紙路33内を図中下側から上側に向けて搬送される。
給紙路33の末端には、レジストローラ対35が配設されている。レジストローラ対35は、転写紙Pを搬送ローラ対34から送られてくる転写紙Pをローラ間に挟み込むとすぐに、両ローラの回転を一旦停止させる。そして、転写紙Pを適切なタイミングで後述の2次転写ニップに向けて送り出す。
各プロセスユニット1Y,C,M,Kの図中上方には、中間転写体たる中間転写ベルト41を張架しながら図中反時計回りに無端移動せしめる転写ユニット40が配設されている。転写手段たる転写ユニット40は、中間転写ベルト40の他、ベルトクリーニング装置42、第1ブラケット43、第2ブラケット44などを備えている。また、4つの1次転写ローラ45Y,C,M,K、2次転写バックアップローラ46、駆動ローラ47、補助ローラ48、テンションローラ49なども備えている。中間転写ベルト41は、これら8つのローラに張架されながら、駆動ローラ47の回転駆動によって図中反時計回りに無端移動せしめられる。4つの1次転写ローラ45Y,C,M,Kは、このように無端移動せしめられる中間転写ベルト41を感光体2Y,C,M,Kとの間に挟み込んでそれぞれ1次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト41の裏面(ループ内周面)にトナーとは逆極性(例えばプラス)の転写バイアスを印加する。中間転写ベルト41は、その無端移動に伴ってY,C,M,K用の1次転写ニップを順次通過していく過程で、そのおもて面に感光体2Y,C,M,K上のY,C,M,Kトナー像が重ね合わせて1次転写される。これにより、中間転写ベルト41上に4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
2次転写バックアップローラ46は、中間転写ベルト41のループ外側に配設された2次転写ローラ50との間に中間転写ベルト41を挟み込んで2次転写ニップを形成している。先に説明したレジストローラ対35は、ローラ間に挟み込んだ転写紙Pを、中間転写ベルト41上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで、2次転写ニップに向けて送り出す。中間転写ベルト41上の4色トナー像は、2次転写バイアスが印加される2次転写ローラ50と2次転写バックアップローラ46との間に形成される2次転写電界や、ニップ圧の影響により、2次転写ニップ内で転写紙Pに一括2次転写される。そして、転写紙Pの白色と相まって、フルカラートナー像となる。
2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト41には、転写紙Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、ベルトクリーニング装置42によってクリーニングされる。
2次転写ニップの図中上方には、加圧ローラ61や定着ベルトユニット62などを備える定着装置60が配設されている。この定着装置60の定着ベルトユニット62は、定着ベルト64を、加熱ローラ63、テンションローラ65、駆動ローラ66によって張架しながら、図中反時計回りに無端移動せしめる。加熱ローラ63は、ハロゲンランプ等の発熱源を内包しており、定着ベルト64を裏面側から加熱する。このようにして加熱される定着ベルト64の加熱ローラ63掛け回し箇所には、図中時計回りに回転駆動される加圧ローラ61がおもて面側から当接している。これにより、加圧ローラ61と定着ベルト64とが当接する定着ニップが形成されている。
2次転写ニップを通過した転写紙Pは、中間転写ベルト41から分離した後、定着装置60内に送られる。そして、定着ニップに挟まれながら図中下側から上側に向けて搬送される過程で、定着ベルト64によって加熱されたり、押圧されたりして、フルカラートナー像が定着せしめられる。
このようにして定着処理が施された転写紙Pは、排紙ローラ対67のローラ間を経た後、機外へと排出される。プリンタ本体の筺体の上面には、スタック部68が形成されており、排紙ローラ対67によって機外に排出された転写紙Pは、このスタック部68に順次スタックされる。
転写ユニット40の上方には、Y,C,M,Kトナーを収容する4つのトナーカートリッジ100Y,C,M,Kが配設されている。トナーカートリッジ100Y,C,M,K内のY,C,M,Kトナーは、プロセスユニット1Y,C,M,Kの現像装置に適宜供給される。これらトナーカートリッジ100Y,C,M,Kは、プロセスユニット1Y,C,M,Kとは独立してプリンタ本体に脱着可能である。
以上の構成の本プリンタにおいては、4つのプロセスユニット1Y,C,M,K、光書込ユニット20、転写ユニット40などの組合せにより、記録部材たる転写紙Pにトナー像を形成するトナー像形成手段が構成されている。
図3はY用のトナーカートリッジ100Yを示す斜視図である。同図において、トナー収容器たるトナーカートリッジ100Yは、図示しないYトナーを収容するボトル状のボトル部101Yと、円筒状のホルダー部102Yとを備えている。ホルダー部102Yは、ボトル部101Yの先端に形成された図示しない開口を覆うようにボトル部101Yの先端部に係合しつつ、ボトル部101Yを回転自在に保持している。ボトル部101Yには、外側から内側に向けて突出するスクリュー状の突起が103Yその円周面に沿うようにエンボス加工されている。ボトル部101Yが図示しない駆動系によって回転せしめられると、ボトル部101Y内のYトナーがこのスクリュー状の突起に沿ってボトル底側からボトル先端側に向けて移動する。そして、トナー収容器たるボトル部101Yの先端に設けられた図示しない開口を通って、円筒状のホルダー部102Y内に流入する。
ホルダー部102Yのボトル軸線方向における端面には、ノズル受入口109Yが形成されている。このノズル受入口109Yは、プリンタ本体側に固定された後述する吸引ノズルを受け入れるためのものである。ノズル受入口109Yの図中両脇には、それぞれノズル受入口よりも若干小径の位置決めピン受入口110Yがそれぞれ形成されている。これら位置決めピン受入口110Yは、それぞれ、ボトル部101Yの回転軸線からずれた位置に形成されており、その奧には、図示しないピン挿入通路が、ボトル部101Yの回転軸線方向と並行な方向に延在するように形成されている。なお、ボトル部101Yとしては、駆動伝達ギヤによって回転せしめられる際の衝撃では変形しない程度に剛性の高い樹脂材料からなるものを用いている。
図4は、後述するトナー補給装置の一部となっているY用のカートリッジ連結部71Yを示す斜視図である。このY用のカートリッジ連結部71Yは、Yトナーを流通させるための流通管72Yの上端に、管部材たる吸引ノズル73Yが水平方向に延在するように固定されている。吸引ノズル73Yの先端部には、Yトナーを受け入れるためのトナー受入口74Yが形成されている。また、吸引ノズル73Yの両脇には、それぞれ、棒状の位置決めピン75Yが、水平方向(ボトル部の回転軸線と並行な方向)に延在するように固定されている。位置決め部材としてのカートリッジ連結部71Yの凸部たる位置決めピン75Yは、先端部が吸引ノズル73Yの先端よりも出っ張るようになっている。
Y用のトナーカートリッジ100Yが後述するトナー補給装置のカートリッジ載置台にセットされる際には、まず、プリンタの筺体の側板に設けられた図示しない開閉扉が開かれる。すると、筺体内のトナー補給装置のカートリッジ載置台が露出する。このカートリッジ載置台には、Y,C,M,K用の4つのトナーカートリッジを並行載置するための半筒状の4つの窪みが並行に設けられている。作業者は、トナーカートリッジ100Yを、そのホルダー部102Yを先頭に向ける姿勢で把持する。そして、カートリッジ載置台に設けられた半筒上の4つの窪みのうち、Y用の窪みの端にホルダー部102Yを載せた後、カートリッジ全体を差し込むように、ボトル部回転軸線方向に沿ってスライド移動させる。このスライド移動により、トナーカートリッジ100Yを、所定の位置まで押し込んで、カートリッジ載置台上にセットする。
トナー補給装置におけるY用のカートリッジ連結部71Yの2つの位置決めピン73Yは、それぞれ先端部を吸引ノズル73Yの先端よりも出っ張らせるように固定されている。そして、その先端部は、後端側よりも先細になっている。トナーカートリッジがセット時にカートリッジ載置台上に差し込まれる途中で、これら2つの位置決めピン73Yの先細の先端部が、図3に示したトナーカートリッジ100Yの2つの位置決めピン受入口110Y内にそれぞれ進入する。そして、トナーカートリッジ100Yが更に差し込まれると、位置決めピン73Yの先端部よりも太くなっている後端側も、ピン受入口110Y内に進入していく。先端部よりも太くなっている後端側がピン受入口110Y内に進入することで、トナーカートリッジ100Yのカートリッジ載置台上における回転軸線方向と直交する方向の位置決めがなされる。
かかる位置決めがなされた後、トナーカートリッジ100Yが更に差し込まれると、カートリッジ連結部109Yにおける吸引ノズル73Yが、ホルダー部102Yのノズル受入口109Y内に進入していく。そして、吸引ノズル73Y内がノズル受入口109Yの内側に延在している挿入通路(115Y)にある程度まで押し込まれた時点で、トナーカートリッジ100Yのセットが完了する。
このようにしてセットされたトナーカートリッジ100Yは、ボトル部101Yの先端部に形成されたギヤ部111Yを、トナー補給装置に固定された図示しない駆動伝達ギヤに噛み合わせる。駆動伝達ギヤが回転駆動されると、ボトル部101Yがホルダー部102Yに保持されながら回転する。この回転により、ボトル部101Y内のYトナーが、ボトル後端側から先端側に向けて搬送されて、ホルダー部102内に流入する。
吸引ノズル73Yに連結した流通管72Yの図示しない領域には、吸引ポンプが接続されており、これの作動によって流通管72Y内の空気やトナーが吸引される。すると、その吸引力が、流通管72Y内、吸引ノズル73Y内を介して、ホルダー部102Yに伝わる。そして、ホルダー部102内のYトナーが、吸引ノズル73Y内へと吸引され、Y用のプロセスユニット1Yの現像装置5Y内に補給される。
なお、Yトナーを収容するY用のトナーカートリッジ100Yについて詳しく説明したが、他色用のトナーカートリッジ(100C,M,K)も同様の構成になっている。
図5は、Y,C,M,K用の4つの吸引ポンプのうち、Y用の吸引ポンプ78Yを示す斜視図である。この吸引ポンプ78Yは、一軸偏芯スクリューポンプ(通称モーノポンプ)と呼ばれる方式のものである。そのポンプ部80Yは、金属や剛性の高い樹脂などで偏芯2条スクリュー形状に加工されたロータ81Y、ゴム等の材料に2条スクリュー状の空洞が形成されたステータ82Y、これらを内包する樹脂製のホルダ等から構成される。吸引ポンプ78Yは、このポンプ部80Yの他に、吐出部83Y、ロータ81Yを回転させるモータ84Y等も有している。2条スクリュー形状のロータ81Yがステータ82Y内で回転すると、ポンプ部80Yの吸引側(図中右側)に負圧が発生する。この負圧により、Y用のトナーカートリッジ100Y内のYトナーが、流通管72Y等を介して吸引される。そして、吸引ポンプ78Yのポンプ部80Yに至り、ステータ82Y内を通って吐出部83Yから吐出される。他色用の吸引ポンプも同様の構成である。
図6は、トナー補給装置とその周囲構成とを示す斜視図である。トナー補給装置70は、カートリッジ載置台77、4つのカートリッジ連結部71Y,C,M,K、4つの吸引ポンプ78Y,C,M,Kなどを有している。カートリッジ載置台77は、4つのトナーカートリッジ100Y,C,M,Kを平行載置するための4つの半円筒状の窪みを有している。カートリッジ載置台77の下方には、図示しない転写ユニットが配設され、その更に下方には、4つの現像装置が配設されている。なお、同図においては、便宜上、4つの現像装置のうち、Y用の現像装置5Kだけを示している。
図示しないプリンタ筐体の側面には、カートリッジ交換作業用の開閉扉が設けられており、この開閉扉を開くと、筐体内のトナー補給装置70が図中の奥側で露出する。作業者は、開閉扉から、トナーカートリッジ100Y,C,M,Kをボトル長手方向に押し込むようにして、カートリッジ載置台77上をスライド移動させることで、トナー補給装置70にセットする。
カートリッジ載置台77の一端部には、4つのカートリッジ連結部71Y,C,M,Kを支持するための連結部支持板79が立設せしめられている。カートリッジ載置台77上に載置されたトナーカートリッジ100Y,C,M,Kの図示しないノズル挿入通路には、カートリッジ連結部71Y,C,M,Kの吸引ノズルがそれぞれ差し込まれている。カートリッジ連結部71Y,C,M,Kの流通管72Y,C,M,Kの端には、吸引ポンプ78Y,C,M,Kが連結されている。各吸引ポンプ78Y,C,M,Kの直下には、各現像装置のトナー補給口Eが位置している。吸引ポンプ78Y,C,M,Kの吐出部からそれぞれ吐出されたY,C,M,Kトナーは、それぞれ対応する現像装置のトナー補給口を通して、その現像装置の内部に補給される。なお、同図においては、K用の現像装置5Kだけを示しているが、Y,M,C用の吸引ポンプ78Y,M,Cの直下にも、それぞれY,M,C用の現像装置が位置している。
次に、本プリンタの特徴的な構成について説明する。
図7は、プリンタの筺体内に固定された駆動伝達系である本体側駆動伝達部を示す斜視図である。また、図8は、この本体側駆動伝達部を上方から示す平面図である。プリンタの筺体内には、支持板が立設せしめられており、これには4つの駆動モータ120Y,C,M,Kが固定されている。駆動モータ120Y,C,M,Kの回転軸には、原動ギヤ121Y,C,M,Kが固定されている。駆動モータ120Y,C,M,Kの回転軸の下方には、上記支持板に突設せしめられた図示しない固定軸に係合しながら摺動回転可能な現像ギヤ122Y,C,M,Kが配設されている。この現像ギヤ122Y,C,M,Kは、互いに同じ回転軸線上で回転する第1ギヤ部123Y,C,M,Kと第2ギヤ部124Y,C,M,Kとを有している。第2ギヤ部124Y,C,M,Kの方が、第1ギヤ部123Y,C,M,Kよりも駆動モータ120Y,C,M,Kの回転軸の先端側に位置している。現像ギヤ122Y,M,C,Kは、その第1ギヤ部123Y,M,C,Kを駆動モータ120Y,C,M,Kの原動ギヤ121Y,C,M,Kに噛み合わせながら、駆動モータ120Y,C,M,Kの回転によって固定軸上で摺動回転する。
現像ギヤ122Y,C,M,Kの左側方には、図示しない固定軸に係合しながら摺動回転する第1中継ギヤ125Y,C,M,Kが配設されている。これらは、現像ギヤ122Y,C,M,Kの第2ギヤ部124Y,C,M,Kに噛み合うことで、現像ギヤ122Y,C,M,Kから回転駆動力を受けて、固定軸上で摺動回転する。第1中継ギヤ125Y,C,M,Kには、駆動伝達方向上流側で第2ギヤ部124Y,C,M,Kが噛み合っている他に、駆動伝達方向下流側でクラッチ入力ギヤ126Y,C,M,Kが噛み合っている。これらクラッチ入力ギヤ126Y,C,M,Kは、現像クラッチ127Y,C,M,Kに支持されている。現像クラッチ127Y,C,M,Kは、図示しない駆動回路によって電源供給が入切されるのに伴って、クラッチ入力ギヤ126Y,C,M,Kの回転駆動力をクラッチ軸に繋いだり、クラッチ入力ギヤ126Y,C,M,Kを空転させたりする。現像クラッチ127Y,C,M,Kのクラッチ軸の先端側には、クラッチ出力ギヤ128Y,C,M,Kが固定されている。現像クラッチ127Y,C,M,Kに電源が供給されると、クラッチ入力ギヤ126Y,C,M,Kの回転駆動力がクラッチ軸に繋がれて、クラッチ出力ギヤ128Y,C,M,Kが回転する。これに対し、現像クラッチ127Y,C,M,Kへの電源供給が切られると、たとえ駆動モータ120Y,C,M,Kが回転していても、クラッチ入力ギヤ126Y,C,M,Kがクラッチ軸上で空転するため、クラッチ出力ギヤ128Y,C,M,Kの回転が停止する。
クラッチ出力ギヤ128Y,C,M,Kの図中左側方には、図示しない固定軸に係合しながら摺動回転可能な第2中継ギヤ129Y,C,M,Kが配設されており、クラッチ出力ギヤ128Y,C,M,Kに噛み合いながら回転する。
以上のようにして、プリンタ本体側では、次のような駆動伝達系が4つのプロセスユニットにそれぞれ対応するように構成されている。即ち、駆動モータ120→原動ギヤ121→現像ギヤ122の第1ギヤ部123→第2ギヤ部124→第1中継ギヤ125→クラッチ入力ギヤ126→クラッチ出力ギヤ128→第2中継ギヤ129、という駆動伝達系である。
図9は、Y用のプロセスユニット5Yの一端部を示す部分斜視図である。プロセスユニット5Yのケーシング内の現像スリーブ13Yは、その軸部材をケーシング側面に貫通させて外部に突出させている。このように突出した軸部材箇所には、スリーブ上流ギヤ131Yが固定されている。また、ケーシング側面には固定軸132Yが突設せしめられており、これに対して第3中継ギヤ130Yが摺動回転可能に係合しながら、スリーブ上流ギヤ131Yに噛み合っている。
Y用のプロセスユニット5Yがプリンタ本体にセットされた状態では、第3中継ギヤ130Yに対し、スリーブ上流ギヤ131Yの他、先に図7や図8に示した第2中継ギヤ129Yが噛み合う。そして、第2中継ギヤ129Yの回転駆動力が、第3中継ギヤ130Y、スリーブ上流ギヤ131Yに順次伝達されて、現像スリーブ13Yが回転駆動される。
なお、Y用のプロセスユニット5Yについてだけ、図を示して説明したが、他色用のプロセスユニットにおいても、同様にして現像スリーブに回転駆動力が伝達される。
また、図9では、Y用のプロセスユニット5Yの一端部だけを示したが、現像スリープ13Yの他端側の軸部材は、ケーシングの他端側の側面に貫通して外部に突出しており、その突出箇所には図示しないスリーブ下流ギヤが固定されている。また、先に図2に示した第1搬送スクリュウ7Y、第2搬送スクリュウ10Yも、その軸部材をケーシング他端側の側面に貫通させており、その突出箇所には図示しない第1スクリュウギヤ、第2スクリュウギヤが固定されている。現像スリーブ13Yがスリーブ上流ギヤ131Yによる駆動伝達によって回転すると、それに伴い、他端側においてスリーブ下流ギヤが回転する。そして、スリーブ下流ギヤに噛み合っている第2スクリュウギヤで駆動力を受ける第2搬送スクリュウ10Yが回転するとともに、第2スクリュウギヤに噛み合っている第1スクリュウギヤで駆動力を受ける第1搬送スクリュウ7Yが回転する。他色用のプロセスユニットも同様の構成である。
このように、本プリンタでは、原動ギヤ121、現像ギヤ122、第1中継ギヤ125、クラッチ入力ギヤ126、クラッチ出力ギヤ128、第2中継ギヤ129、第3中継ギヤ130、スリーブ上流ギヤ131、スリーブ下流ギヤ、第2スクリュウギヤ、及び第1スクリュウギヤからなる現像ギヤ群が、各プロセスユニットにそれぞれ対応して4組構成されている。
図10は、Y用の感光体ギヤ133Yと、その周囲構成とを示す斜視図である。同図において、原動ギヤ121Yには、現像ギヤ122Yの第1ギヤ部123Yの他、潜像ギヤたる感光体ギヤ133Yが噛み合っている。この感光体ギヤ133Yは、図示しないY用の感光体における回転軸に固定されており、Y用のプロセスユニットの一部を構成している。感光体ギヤ133Yの直径は、感光体の直径よりも大きくなっている。駆動モータ120Yが回転すると、その回転駆動力が原動ギヤから感光体ギヤ121Yに一段減速で伝達されて感光体が回転駆動する。他色用のプロセスユニットも同様の構成である。このように、本プリンタでは、原動ギヤ121及び感光体ギヤ133からなる潜像ギヤ群が各プロセスユニットにそれぞれ対応して4組構成されている。
本プリンタにおいては、現像ギヤ群の原動ギヤからスリーブ上流側ギヤまでにおける各ギヤの駆動条件が次の表1に示すようになっている。なお、表中における画像ピッチとは、ギヤの1歯噛み合いあたりにおける感光体の表面移動量を示している。
Figure 0004654109
現像ギヤ122の第1ギヤ部123は、これに噛み合う原動ギヤ121に合わせてモジュールが0.3になっている。また、下流側のギヤに駆動力を伝達するための第2ギヤ部124や、これよりも下流側のギヤは、それぞれモジュールが0.8に統一されている。
また、本プリンタにおいては、潜像ギヤ群における各ギヤの駆動条件が次の表2に示すようになっている。
Figure 0004654109
本プリンタでは、感光体の直径が40[mm]になっている。感光体ギヤの歯数は表2に示すように330[個]であるので、潜像ギヤ群における画像ピッチは、40[mm]×π/330=0.38[mm]となる。
なお、原動ギヤ121としては、金属(S45C又はSUS430)からなるものを用いている。また、感光体ギヤ133としては、ポリアセタール樹脂からなるものを用いている。
[第1実験]
本発明者らは、これまで説明してきた本プリンタと同様の構成のプリンタ試験機を用意した。また、各色用の原動ギヤ121や感光体ギヤ133として、それぞれ、モジュールを0.2、0.3、0.4、0.5、0.6に調整した5種類のものを用意した。また、各色用の現像ギヤ122として、比較的強度の弱いポリアセタール樹脂からなるものであって、且つ第1ギヤ部123のモジュールを0.2、0.3、0.4、0.5、0.6に調整した5種類のものを用意した。そして、プリンタ試験機にセットする原動ギヤ121、感光体ギヤ133及び現像ギヤ122の組合せを、これら5種類のもので順次変更しながら、それぞれ各色の感光体や現像装置を連続駆動して、現像ギヤ122の耐久時間を調べる実験を行った。何れかの色の現像ギヤ122に破損が発生し始めた時点を、耐久時間とした。なお、実機においては、3000時間程度の耐久時間が求められる(以下、実用耐久時間という)。この実験の結果を図11にグラフとして示す。図示のように、全てのモジュールにおいて、実用耐久時間をクリアすることができた。
[第2実験]
次に、本発明者らは、実際のプリントアウト時に似た動作条件を再現するために、各色における現像クラッチ127を所定の時間間隔で入切しながら、第1実験と同様にして感光体や現像装置を駆動して、現像ギヤ122の耐久時間を調べてみた。すると、モジュール0.4以下の現像ギヤ122では第1ギヤ部123の破損により、図12に示すように、実用耐久時間をクリアすることができなかった。現像クラッチ127を入切する際に、現像ギヤ群において、比較的強度の高い原動ギヤ121を除く各ギヤの中で、最も負荷のかかる最上流側の第1ギヤ部123に大きな衝撃がかかったためである。本第2実験では、原動ギヤ121、感光体ギヤ133及び第1ギヤ部123の組合せとして、モジュールの異なる複数種類のものを用いたが、本プリンタで採用すべきギヤ組合せは、表1や表2に示したようにモジュール0.3のものである。よって、このままでは、実用耐久時間をクリアすることができない。
[第3実験]
現像ギヤ122として、図13に示す構成のものを試作した。同図において、現像ギヤ122の第2ギヤ部124は、図示しない固定軸に係合する軸穴を有するパイプ部と、これの長手方向の一端部に位置するようにパイプ部に一体形成されたギヤ円盤とを有している。パイプ部及びギヤ円盤はそれぞれ摩擦係数の低いポリアセタール樹脂からなる。一方、第1ギヤ部123は、ハイパーサイトA2000という商品名(油化電子社製)の樹脂材料が中心部に嵌合穴を有する円盤形状に成型されたものであり、その嵌合穴を第2ギヤ部124のパイプ部の他端部に嵌合させている。この嵌合により、第1ギヤ部123が図示しない固定軸に摺動せず、且つその固定軸を中心にして回転するように第2ギヤ部124に固定されている。なお、第1ギヤ部123を第2ギヤ部124に嵌合させるのではなく、予め成形しておいた第2ギヤ部124上で、第1ギヤ部123を射出成型法などによって成型してもよい。
上記ハイパーサイトA2000は、その標準曲げ強度がポリアセタール樹脂よりも高い250[MPa]となっている。かかるハイパーサイトA2000によって製造された第1ギヤ部123は、第2実験で使用したものよりも曲げ強度や硬度が高くなる。なお、標準曲げ強度とは、被検材料を射出成型法などによって長さ80[mm]×幅10[mm]×厚さ4[mm]の寸法に成形して被検部材を得て、この被検部材についてJIS7171(速度=2mm/分)による曲げ強度を測定した結果である。
かかる構成の各色の現像ギヤ122として、それぞれ、モジュール0.2、0.3、0.4、0.5、0.6に調整した5種類のものを用意した。そして、これらを用いて、第2実験と同様の実験を行った。すると、図14に示すように、モジュール0.4以下でも、実用耐久時間をクリアすることができた。
上記ハイパーサイトA2000に代えて、ハイパーサイトA400(油化電子社製)という商品名の樹脂材料を使用した第1ギヤ部123を有する現像ギヤ122を試作し、同様の実験を行ったところ、同様の結果が得られた。なお、ハイパーサイトA400の標準曲げ強度は、290[MPa]であり、同一形状且つ同一サイズのギヤでは、ハイパーサイトA400からなるものの方が、ポリアセタール樹脂からなるものよりも、曲げ強度や硬度が高くなる。
これらのことから、現像ギヤ122の第1ギヤ部123として、標準曲げ強度が250[MPa]以上である材料からなるものを用いることで、第1ギヤ部123に実用耐久時間以上の耐久性を発揮させ得ることがわかった。
現像ギヤ群の各ギヤのうち、現像ギヤ122を除くものは、それぞれポリアセタール樹脂からなり、硬度がそれぞれ同じである。このため、硬度差による摩耗を引き起こすことはなかった。これに対し、現像ギヤ122の第2ギヤ部124を第1ギヤ部123と同様にハイパーサイトA2000で構成したものを試作して同様の実験を行ったところ、第2ギヤ部124に噛み合う第1中継ギヤ125の摩耗によって実用耐久時間をクリアすることができなかった。
そこで、実施形態に係るプリンタには、各色用の現像ギヤ122として、それぞれ、第3実験で使用したモジュール0.3のものが搭載されている。
次に、実施形態に係るプリンタに、より特徴的な構成を付加した実施例のプリンタについて説明する。
図15は、本実施例に係るプリンタの現像ギヤ122を第2ギヤ部124側から示す分解斜視図である。また、図16は、現像ギヤ122を第1ギヤ部123側から示す分解斜視図である。図16に示すように、第2ギヤ部124の一端部には、軸線方向に窪む凹部が形成されている。この凹部内には、軸線方向に突出する4つの羽根部124aがギヤ回転方向に所定の間隔をおいて並ぶように形成されている。一方、図15に示すように、第1ギヤ部123の端面には、軸線方向に突出する4つの羽根部123aがギヤ回転方向に所定の間隔をおいて並ぶように形成されている。これら羽根部123aにおける両側面の角度θ1は、図16における第2ギヤ部124における2つの羽根部124aの対向面角度θ2よりも小さくなっている。即ち、第1ギヤ部123の羽根部材123aの幅は、第2ギヤ部124における羽根部材間ギャップよりも小さくなっている。第1ギヤ部123は、その4つの羽根部材123aを、第2ギヤ部124の4つの羽根部材間ギャップにそれぞれ進入させる姿勢で、図示しない固定軸に支持される。これにより、第1ギヤ部123が第2ギヤ部124に対してθ2−θ1の回転角度で遊動可能に係合する。そして、この係合が解かれないように、図示しない固定軸には、2つのCリング(割りピン)が軸線方向に所定の間隔をおいて嵌め込まれており、これらCリングの間に第1ギヤ部123と第2ギヤ部とを挟み込んでいる。
かかる構成では、現像クラッチ127のONに伴って現像ギヤ122の第1ギヤ部123が回転を開始して、その羽根部材123aを第2ギヤ部123の羽根部材124aを追突させた直後に、反力によって僅かに回転方向とは逆方向にバウンドさせる。これにより、第2ギヤ部124以降の負荷を第1ギヤ部123に一気にかけることを回避して、第1ギヤ部123の各歯への衝撃を低減する。そして、第1ギヤ部123の破損をより抑えることができる。
先に図16に示したように、第2ギヤ部124の4つの羽根部124aには、それぞれ一側面に、ゴムや発泡樹脂等の弾性材料からなるクッション部材124bを固定している。これにより、第1ギヤ部123の羽根部123aを、弾性部材たるクッション部材135を介して第2ギヤ部124の一部である羽根部124aに突き当てている。かかる構成では、クッション部材135のクッション作用により、クラッチON時における第1ギヤ部123の各歯への衝撃を更に低減して、第1ギヤ部123の破損を更に抑えることができる。
次に、本発明を適用したプリンタの第2実施形態について説明する。なお、以下に特筆しない限り、本第2実施形態に係るプリンタの構成は、第1実施形態と同様である。
図17は、本プリンタにおけるY用の原動ギヤ121Yと、これに噛み合うY用の現像ギヤ122Yとを示す斜視図である。同図において、現像ギヤ122Yは、第1実施形態のものとは異なり、ギヤ部を1個しか有しておらず、全てがポリアセタール樹脂からなっている。そして、図示しない固定軸上で摺動回転する。そのモジュールは0.8である。かかる構成の現像ギヤ122Yには、図示しない第1中継ギヤが噛み合っており、下流側にそれぞれ0.8のモジュールで回転駆動力を伝達する。
一方、原動ギヤ121Yは、第1実施形態のものとは異なり、互いに同一軸線上で回転する第1ギヤ部Dと第2ギヤ部Eとを有しており、両ギヤ部は互いに連結している。第1ギヤ部Dは、比較的強度の高い金属からなり、そのモジュールが0.3に調整されている。そして、図示しないモジュール0.3の感光体ギヤと噛み合っている。第2ギヤ部Eは、比較的強度の高いポリアセタール樹脂からなり、そのモジュールが0.8に調整されている。そして、モジュール0.8の現像ギヤ122Yに噛み合いながら、回転駆動力を下流側に伝達する。なお、他色用の原動ギヤや現像ギヤもY用のものと同様の構成になっている。
かかる構成の本プリンタでは、原動ギヤ121における第1ギヤ部Dのモジュールを第2ギヤ部Eよりも小さくすることで、第1ギヤ部Dに噛み合う感光体ギヤの小モジュール化を図って画像濃度ムラを抑えることができる。この一方で、原動ギヤの第2ギヤ部Eを第1ギヤ部Dよりも低い硬度のポリアセタール樹脂によって構成することで、第2ギヤ部Dに噛み合う現像ギヤ122や、現像ギヤ群内におけるその他の各ギヤを互いに硬度の比較的低いものにして、互いの硬度差による摩耗を抑えるとともに、それらギヤのうちの中継ギヤに摺動方式を採用することができる。以上の結果、第1実施形態に係るプリンタと同様に、感光体ギヤの小モジュール化によって画像濃度ムラを抑えながら、現像ギヤ群内における現像ギヤ122やその他の中継ギヤに摺動方式を採用することによる低コスト化と、現像ギヤ群内における各ギヤの長寿命化とを両立させることができる。
これまで、各色用のプロセスユニットによってカラー画像を形成するプリンタについて説明したが、単色画像だけを形成する画像形成装置にも、本発明の適用が可能である。
以上、第1実施形態に係るプリンタでは、現像ギヤ122の第1ギヤ部123として、標準曲げ強度が200[MPa]以上である材料からなるものを用いるので、上述した理由により、第1ギヤ部123に実用耐久時間以上の耐久性を発揮させることができる。
また、実施例に係るプリンタでは、現像ギヤ122として、第1ギヤ部123が第2ギヤ部124に対して回転方向に所定の回転角度で遊動可能に係合するものを用いている。かかる構成では、上述したように、第2ギヤ部124以降の負荷を第1ギヤ部123に一気にかけることを回避して、第1ギヤ部123の各歯への衝撃を低減する。そして、第1ギヤ部123の破損をより抑えることができる。
また、実施例に係るプリンタでは、現像ギヤ122として、第2ギヤ部124に係合しながら回転する第1ギヤ部124の一部である羽根部123aを、その回転方向にて弾性部材たるクッション部材135を介して第2ギヤ部124の一部である羽根部124aに突き当てることで、所定の回転角度を超える第1ギヤ部123の遊動を阻止するようにしている。かかる構成では、上述したように、クッション部材135のクッション作用により、クラッチON時における第1ギヤ部123の各歯への衝撃を更に低減して、第1ギヤ部123の破損を更に抑えることができる。
第1実施形態に係るプリンタを示す概略構成図。 同プリンタのY用のプロセスユニットを示す拡大構成図。 同プリンタのY用のトナーカートリッジを示す斜視図。 同プリンタのトナー補給装置の一部となっているカートリッジ連結部を示す斜視図。 同トナー補給装置における4つの吸引ポンプのうち、Y用の吸引ポンプを示す斜視図。 同トナー補給装置とその周囲構成とを示す斜視図。 同プリンタの筺体内に固定された駆動伝達系である本体側駆動伝達部を示す斜視図。 同本体側駆動伝達部を上方から示す平面図。 Y用のプロセスユニットの一端部を示す部分斜視図。 同プリンタにおけるY用の感光体ギヤと、その周囲構成とを示す斜視図。 第1実験におけるギヤモジュールと現像ギヤの耐久時間との関係を示すグラフ。 第2実験におけるギヤモジュールと現像ギヤの耐久時間との関係を示すグラフ。 同プリンタの現像ギヤを示す拡大断面図。 第3実験におけるギヤモジュールと現像ギヤの耐久時間との関係を示すグラフ。 実施例に係るプリンタの現像ギヤを第2ギヤ部側から示す分解斜視図。 同現像ギヤを第1ギヤ部側から示す分解斜視図。 第2実施形態に係るプリンタの原動ギヤと現像ギヤとを示す斜視図。
符号の説明
1:プロセスユニット
2:感光体(潜像担持体)
13:現像スリーブ(現像剤担持体)
120:駆動モータ(回転駆動源)
121:原動ギヤ
D:第1ギヤ部
E:第2ギヤ部
122:現像ギヤ
123:第1ギヤ部
123a:羽根部(第1ギヤ部の一部)
124:第2ギヤ部
124a:羽根部(第2ギヤの一部)
127:現像クラッチ(駆動伝達接断手段)
133:感光体ギヤ(潜像ギヤ)

Claims (6)

  1. 無端移動する表面に潜像を担持する潜像担持体と、無端移動する表面に担持した現像剤によって該潜像担持体上の潜像を現像する現像剤担持体と、回転軸に原動ギヤが固定された回転駆動源と、該原動ギヤの回転駆動力を該潜像担持体及び現像剤担持体に伝達するギヤ群とを有する画像形成装置において、
    上記ギヤ群として、上記原動ギヤに噛み合って回転しながらその回転駆動力を上記潜像担持体に向けて伝達する潜像ギヤと、固定軸上で自らの第1ギヤ部を該原動ギヤに噛み合わせて摺動回転しながら、自らの第2ギヤ部を駆動伝達方向下流側のギヤに噛み合わせる現像ギヤとを備えるものを用い
    第2ギヤ部として、該第1ギヤ部よりもモジュールが大きく、該第1ギヤ部よりも硬度及び曲げ強度が低く、且つ上記固定軸に係合する係合部を具備するものを用い
    該第1ギヤ部を上記固定軸に摺擦させないように該第2ギヤ部に固定し、
    該ギヤ群による上記現像剤担持体への回転駆動力の伝達を接断する駆動伝達接断手段を設けたことを特徴とする画像形成装置
  2. 請求項の画像形成装置において、
    上記第1ギヤ部として、標準曲げ強度が250[MPa]以上である材料からなるものを用いたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2の画像形成装置において、
    上記現像ギヤとして、上記第1ギヤ部が上記第2ギヤ部に対して回転方向に所定の回転角度で遊動可能に係合するものを用いたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項の画像形成装置において、
    上記現像ギヤとして、上記第2ギヤ部に係合しながら回転する上記第1ギヤ部の一部を、その回転方向にて弾性部材を介して該第2ギヤ部の一部に突き当てることで、上記所定の回転角度を超える該第1ギヤ部の遊動を阻止するようにしたものを用いたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 無端移動する表面に潜像を担持する潜像担持体と、無端移動する表面に担持した現像剤によって該潜像担持体上の潜像を現像する現像剤担持体と、回転軸に原動ギヤが固定された回転駆動源と、該原動ギヤの回転駆動力を該潜像担持体及び現像剤担持体に伝達するギヤ群とを有する画像形成装置において、
    上記ギヤ群として、上記原動ギヤに噛み合って回転しながらその回転駆動力を上記潜像担持体に向けて伝達する潜像ギヤと、固定軸上で該原動ギヤに噛み合って摺動回転しながら、その回転駆動力を上記現像剤担持体に向けて伝達する現像ギヤとを備えるものを用い、
    該原動ギヤとして、該潜像ギヤに噛み合う第1ギヤ部と、これと同じ回転軸線上で回転しながら該現像ギヤに噛み合う第2ギヤ部とを設けたものを用い
    第2ギヤ部として、該第1ギヤ部よりもモジュールが大きく、且つ該第1ギヤ部よりも硬度及び曲げ強度が低いものを用い
    該ギヤ群による上記現像剤担持体への回転駆動力の伝達を接断する駆動伝達接断手段を設けたことを特徴とする画像形成装置
  6. 請求項1乃至の何れかの画像形成装置において、
    少なくとも上記潜像担持体と上記現像剤担持体とを1つのユニットとして共通の保持体に保持させて画像形成装置本体に対して一体的に着脱可能にしたプロセスユニットとして構成したことを特徴とする画像形成装置。
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