JP2008058486A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の感光体ドラム間の位相差を精度良く調整することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】
各感光体ドラムの速度変動の位相を調整する位相調整手段は、パターン像検知手段が所定の基準パターン像を検知してから、転写駆動ローラの周長分離れた位置にある基準パターン像を検知するまでの検知時間に基づいて、感光体ドラム2間の速度変動の位相差を算出し、この算出された位相差に基づき、感光体ドラム2間の速度変動の位相差を調整する位相調整手段が複数の各感光体ドラム2への駆動伝達を切断、連結するクラッチ手段33である。
【選択図】図3
【解決手段】
各感光体ドラムの速度変動の位相を調整する位相調整手段は、パターン像検知手段が所定の基準パターン像を検知してから、転写駆動ローラの周長分離れた位置にある基準パターン像を検知するまでの検知時間に基づいて、感光体ドラム2間の速度変動の位相差を算出し、この算出された位相差に基づき、感光体ドラム2間の速度変動の位相差を調整する位相調整手段が複数の各感光体ドラム2への駆動伝達を切断、連結するクラッチ手段33である。
【選択図】図3
Description
本発明は、複写機、プリンター、FAXなどの画像形成装置に係り、詳しくは、複数の像担持体を備えたカラー複写機、カラープリンター等の画像形成装置に関するものである。
従来、複数の像担持体を有するカラー画像形成装置は高速性に優れる等の長所があるが、次のような色ずれが発生するおそれがあるという課題がある。すなわち、互いに異なる像担持体で形成された各トナー像を転写体(中間転写体)や転写部材上を移動している記録材(用紙)に転写するとき、各トナー像の位置を精度よく合せることが難しく、重ね合わせたトナー像のずれによって色ずれが発生するおそれがあった。
上記色ずれは様々な要因によって起こるが、その一つとして、像担持体間での1回転周期の回転速度変動の位相差によるものがある。従来、このような像担持体間の回転速度変動の位相差による色ずれは、次のように補正していた。すなわち、各像担持体上に複数の基準パターントナー像を所定のピッチで形成し、これらの基準パターントナー像を転写部材に転写する。この転写部材に転写した基準パターントナー像をセンサ(パターン像検知手段)で検知する。像担持体の回転速度変動によって、基準パターントナー像は、所定のピッチで形成されずに、理想の位置からずれてしまう。センサの検知結果に基づいて、理想の位置からのずれ量を算出し、この算出されたずれ量から各像担持体の回転速度変動を演算し、像担持体間の回転速度変動の位相差を補正して色ずれ補正をしている。
ところで、転写部材を回転させる転写駆動ローラにも1回転周期の回転速度変動があると、センサの検知結果に転写駆動ローラの回転速度変動成分が重畳されてしまい、像担持体の回転速度変動による位置ずれ量を精度良く検出することができなかかった。
特許文献1には、センサによって検知した変動成分をバンドパスフィルタ等のフィルタに通して、転写駆動ローラの変動成分を除去するものが記載されている。
特開2000−250285号公報
特許3648131号公報
転写駆動ローラの径が像担持体の径に対して十分小さい場合は、転写駆動ローラの1回転周期の回転速度変動の周波数は、像担持体の1回転周期の回転速度変動の周波数に対して高周波となるので、特許文献1のようにフィルタに通して高周波成分を除去すれば、転写駆動ローラの速度変動を良好に除去することができる。
しかしながら、転写駆動ローラの径と像担持体の径とがほぼ同じであると、転写駆動ローラの1回転周期の回転速度変動周波数と像担持体の1回転周期の回転速度変動周波数とがほぼ同じ周波数となり、フィルタでは、良好に転写駆動ローラの1回転周期の回転速度変動を除去することができない。
特許文献2には、次のようなものが記載されている、すなわち、転写ベルト上に形成される複数の基準パターン像からなる基準パターン像群の副走査線方向長さを像担持体の周長のn(整数)倍に設定し、各基準パターン像を検知して測定データを得る。各基準パターン像を検知して得られた測定データには、像担持体の各位置に対応する測定データがn個存在する。このn個の測定データを平均化するという記載である。
特許文献2に示すような平均化処理を行えば、転写駆動ローラの変動成分が均(なら)されて、測定データから転写駆動ローラの変動成分を除去することができる。
この方法において像担持体間の位相差を良好に演算するには、平均化処理するデータ数を多くすることであるが、しかし、その分測定時間が長くなり、色ずれ補正の処理時間が長くなってしまう不具合が生じる。逆に、像担持体の回転回数を少なくすれば、測定時間が短くなり、色ずれ補正の処理時間を短くできるが、平均化処理するデータ数が少なくなり、転写駆動ローラの回転速度変動のノイズが大きくなって、像担持体間の位相差を精度よく調整することができない。
本発明は、上記した従来の不具合に鑑みを解消し、複数の感光体ドラム間の位相差を精度良く調整することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、回転駆動される転写体と、該転写体上に沿って配設された複数の感光体ドラムと、該感光体ドラムの複数個を駆動する一つの駆動モータと、複数の感光体ドラムにより転写体上に副走査線方向に順次並んで複数形成された基準パターン像を検知するパターン像検知手段と、パターン像検知手段の検知結果に基づいて、各感光体ドラムの速度変動の位相を調整する位相調整手段とを備えた画像形成装置において、位相調整手段は、パターン像検知手段が所定の基準パターン像を検知してから、転写駆動ローラの周長分離れた位置にある基準パターン像を検知するまでの検知時間に基づいて、感光体ドラム間の速度変動の位相差を算出し、この算出された位相差に基づき、感光体ドラム間の速度変動の位相差を調整する位相調整手段が複数の各感光体ドラムへの駆動伝達を切断、連結するクラッチ手段であることを特徴とする画像形成装置を提案する。
なお、本発明は、少なくとも一つの感光体ドラムの駆動伝達を切断した状態で、転写体上に形成された基準パターン像からこれを検知し算出された位相差を感光体ドラムの回転時間に変換し、その時間だけモータを回転することを順次繰り返して、各感光体ドラム間の速度変動の位相差を調整すると、効果的である。
さらに、本発明は、前記クラッチ手段が感光体ドラムを駆動するギヤと同軸上に配置すると、効果的である。
さらにまた、本発明は、複数の感光体ドラムのうち、駆動モータから最上流の感光体ドラムを除く感光体ドラムへの駆動伝達を切断、連結するクラッチ手段を設けると、効果的である。
さらにまた、本発明は、複数の感光体ドラムのうち、駆動モータから最上流の感光体ドラムを除く感光体ドラムへの駆動伝達を切断、連結するクラッチ手段を設けると、効果的である。
さらにまた、本発明は、黒トナーの画像が形成される黒感光体ドラムを駆動する黒用駆動モータと、イエロートナーの画像が形成されるイエロー感光体ドラム、シアントナーの画像が形成されるシアン感光体ドラム及びマゼンタトナーの画像が形成されるマゼンタ感光体ドラムを駆動するマゼンタ感光体ドラムを駆動するカラー用駆動モータとを備えると、効果的である。
さらにまた、本発明は、黒感光体ドラムとイエロー感光体ドラム、シアン感光体ドラム及びマゼンタ感光体ドラムの1つを駆動する第1駆動モータと、他の2つの感光体ドラムを駆動する第2駆動モータとを備えると、効果的である。
さらにまた、本発明は、転写体上に形成された基準パターン像からこれを検知し算出された位相差情報を記憶する位相差記憶手段と、感光体ドラムの回転位置検出手段を設けると、効果的である。
さらにまた、本発明は、感光体ドラムまたは少なくとも感光体ドラムを含むプロセスカートリッジが交換されたことを検知する交換検知手段を備えると、効果的である。
さらにまた、本発明は、感光体ドラムまたは少なくとも感光体ドラムを含むプロセスカートリッジが装置本体から着脱可能に構成し、感光体ドラムまたはプロセスカートリッジの着脱を検知する着脱検知手段を備えると、効果的である。
さらにまた、本発明は、前記着脱検知手段が、感光体ドラムまたはプロセスカートリッジを装置本体から着脱する際に開かれる装置本体のドアの開閉を検知する開閉検知手段であると、効果的である。
さらにまた、本発明は、転写体と感光体ドラムが接離可能であると、効果的である。
さらにまた、本発明は、転写体が転写ベルトであると、効果的である。
さらにまた、本発明は、転写体が転写ベルトであると、効果的である。
さらにまた、本発明は、転写体が転写ドラムであると、効果的である。
さらにまた、本発明は、駆動モータがDCモータであると、効果的である。
さらにまた、本発明は、駆動モータがステッピングモータであると、効果的である。
さらにまた、本発明は、駆動モータがDCモータであると、効果的である。
さらにまた、本発明は、駆動モータがステッピングモータであると、効果的である。
請求項1の画像形成装置においては、4つのモータを使用し複雑な回路構成にすることなく簡単な駆動構成にて各感光体ドラムの速度変動の位相差の調整をすることができる。
請求項2の画像形成装置においては、4つのモータを使用し複雑な回路構成にすることなく簡単な駆動構成にて各感光体ドラム間の速度変動の位相差を調整することができる。
請求項3の画像形成装置においては、感光体ドラム駆動装置の構成を簡素化でき、4つのモータを使用し複雑な回路構成にすることなく簡単な駆動構成にて各感光体ドラム間の速度変動の位相差を調整することができる。
請求項4の画像形成装置においては、感光体ドラム駆動装置の構成を簡素化でき、4つのモータを使用し複雑な回路構成にすることなく簡単な駆動構成にて各感光体ドラム間の速度変動の位相差を調整することができる。
請求項5の画像形成装置においては、モノクロモードからカラーモードに切り換える時に、4つのモータを使用し複雑な回路構成にすることなく簡単な駆動構成にて各感光体ドラム間の速度変動の位相差を調整することができる。
請求項6の画像形成装置においては、その他の二つのカラー感光体ドラムへの駆動伝達部にクラッチを備えるだけで、感光体ドラム駆動装置の構成を簡素化でき、4つのモータを使用し複雑な回路構成にすることなく簡単な駆動構成にて各感光体ドラム間の速度変動の位相差を調整することができる。
請求項7の画像形成装置においては、一度位相情報を記憶するだけで、4つのモータを使用し複雑な回路構成にすることなく簡単な駆動構成にて各感光体ドラム間の速度変動の位相差を調整することができる。
請求項8の画像形成装置においては、感光体ドラムまたはプロセスカートリッジを交換した時に、4つのモータを使用し複雑な回路構成にすることなく簡単な駆動構成にて各感光体ドラム間の速度変動の位相差を調整することができる。
請求項9の画像形成装置においては、感光体ドラムまたはプロセスカートリッジを着脱した時に、4つのモータを使用し複雑な回路構成にすることなく簡単な駆動構成にて各感光体ドラム間の速度変動の位相差を調整することができる。
請求項10の画像形成装置においては、各感光体ドラムまたはプロセスカートリッジのそれぞれに着脱検知手段を備えることなく、感光体ドラムまたはプロセスカートリッジを着脱した時に、4つのモータを使用し複雑な回路構成にすることなく簡単な駆動構成にて各感光体ドラム間の速度変動の位相差を調整することができる。
請求項11の画像形成装置において、転写体と感光体ドラムを傷つけることなく、4つのモータを使用し複雑な回路構成にすることなく簡単な駆動構成にて各感光体ドラム間の速度変動の位相差を調整することができる。
請求項12の画像形成装置においては、ベルト状の転写体に形成された基準パターン像から得られた各感光体ドラムの位相情報を元に、4つのモータを使用し複雑な回路構成にすることなく簡単な駆動構成にて各感光体ドラム間の速度変動の位相差を調整することができる。
請求項13の画像形成装置においては、ドラム状の転写体に形成された基準パターン像から得られた各感光体ドラムの位相情報を元に、4つのモータを使用し複雑な回路構成にすることなく簡単な駆動構成にて各感光体ドラム間の速度変動の位相差を調整することができる。
請求項14の画像形成装置においては、イナーシャの影響を受けることなく、4つのモータを使用し複雑な回路構成にすることなく簡単な駆動構成にて各感光体ドラム間の速度変動の位相差を調整することができる。
請求項15の画像形成装置においては、イナーシャの影響を受けることなく、4つのモータを使用し複雑な回路構成にすることなく簡単な駆動構成にて各感光体ドラム間の速度変動の位相差を調整することができる。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式のプリンタ(以下、単にプリンタという)の一実施形態について説明する。
まず、本プリンタの基本的な構成について説明する。図1は、本プリンタを示す概略構成図である。同図において、このプリンタは、イエロー,シアン,マゼンタ,ブラック(以下、Y,C,M,Kと記す)のそれぞれの色に対応するプロセスカートリッジ1Y,C,M,Kと、現像装置20Y,C,M,Kとを備えている。4つのプロセスカートリッジ1Y,C,M,Kや、4つの現像装置20Y,C,M,Kは、画像形成物質として互いに異なる色のトナー(Y,C,M,Kトナー)を用いるが、それ以外は同様の構成になっており、それぞれ寿命到達時に交換される。Yトナーを用いるY用のプロセスカートリッジ1Yを例にすると、これはに図2に示すように、ドラム状の感光体ドラム2Y、ドラムクリーニング装置3Y、除電ランプ(不図示)、帯電装置10Yなどを有している。また、Yトナーを用いるY用の現像装置20Yを例にすると、これはケーシング21Y、現像スリーブ22Y、マグネットローラ23Y、第1搬送スクリュウ24Y、第2搬送スクリュウ25Y、トナー濃度センサ26Yなどを有している。
まず、本プリンタの基本的な構成について説明する。図1は、本プリンタを示す概略構成図である。同図において、このプリンタは、イエロー,シアン,マゼンタ,ブラック(以下、Y,C,M,Kと記す)のそれぞれの色に対応するプロセスカートリッジ1Y,C,M,Kと、現像装置20Y,C,M,Kとを備えている。4つのプロセスカートリッジ1Y,C,M,Kや、4つの現像装置20Y,C,M,Kは、画像形成物質として互いに異なる色のトナー(Y,C,M,Kトナー)を用いるが、それ以外は同様の構成になっており、それぞれ寿命到達時に交換される。Yトナーを用いるY用のプロセスカートリッジ1Yを例にすると、これはに図2に示すように、ドラム状の感光体ドラム2Y、ドラムクリーニング装置3Y、除電ランプ(不図示)、帯電装置10Yなどを有している。また、Yトナーを用いるY用の現像装置20Yを例にすると、これはケーシング21Y、現像スリーブ22Y、マグネットローラ23Y、第1搬送スクリュウ24Y、第2搬送スクリュウ25Y、トナー濃度センサ26Yなどを有している。
現像器20Yのケーシング21内では、筒状の現像スリーブ22Yがケーシング21Yに設けられた開口から周面の一部を露出させるように回転可能に配設されている。マグネットローラ23Yは、周方向に分かれる複数の磁極を有しており、現像スリーブ22Yに連れ回らないように現像スリーブ22Y内に固定されている。ケーシング21Y内において、これら現像スリーブ22Yや現像スリーブ23Yが配設されている現像部27Yよりも鉛直方向下方には、攪拌搬送部28Yが形成されており、この内部には磁性キャリアとYトナーとを含む図示しないY現像剤が収容されている。攪拌搬送部28Yは、第1搬送スクリュウ24Yを収容する第1搬送部と、第2搬送スクリュウ25Yを収容する第2搬送部とが仕切壁29Yによって仕切られている。但し、この仕切壁29Yは、搬送スクリュウの両端部にそれぞれ対向する位置に図示しない開口を有しており、両搬送部はこれら両端部の開口を通して互いに連通している。
第1搬送部内の第1搬送スクリュウ24Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられるのに伴って、第1搬送部内のY現像剤を同図の紙面に直交する方向における手前側から奥側へと攪拌搬送する。第1搬送スクリュウ24Yによって図中の奥側端部付近まで搬送されたY現像剤は、仕切壁29Yに設けられた図示しない開口を通って第2搬送部における図中の奥側端部付近に進入する。
第2搬送部内の第2搬送スクリュウ25Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられるのに伴って、第2搬送部内のY現像剤を図中奥側から手前側へと攪拌搬送する。このようにY現像剤が第2搬送部内で攪拌搬送される過程で、Y現像剤の一部はマグネットローラ23Yの図示しない汲み上げ磁極によって発せられる磁力により、図中反時計回りに回転する現像スリーブ22Yの表面に汲み上げられる。現像スリーブ22Yに汲み上げられなかったY現像剤は、第2搬送スクリュウ25Yの回転駆動に伴って第2搬送部内における図中手前側の端部付近まで搬送された後、仕切壁29Yに設けられた図示しない開口を通って第1搬送部内に進入する。このようにして、攪拌搬送部28Y内では、Y現像剤が第1搬送部と第2搬送部とを循環搬送されながら、Yトナーの摩擦帯電が図られる。
現像スリーブ22Yによって汲み上げられたY現像剤は、現像スリーブ22Yに対して所定の間隙を介して対向するように配設されたドクターブレード30Yによってスリーブ上における層厚が規制される。そして、現像スリーブ22Yの回転に伴って、Y用の感光体ドラム2Yに対向する現像領域に搬送され、ここで感光体ドラム2Y上の静電潜像にYトナーを付着させる。この付着により、感光体ドラム2Y上の静電潜像がYトナー像に現像される。現像スリーブ22Yの回転に伴って現像領域を通過したY現像剤は、ケーシング21Y内の現像部27Y内に戻った後、マグネットローラ23Yの互いに反発する2つの磁極によって形成される反発磁界の影響を受けてスリーブ表面から離脱する。そして、攪拌搬送部28Yの第2搬送部内に戻る。
攪拌搬送部28Yの第1搬送部の上壁には、透磁率センサからなるトナー濃度センサ26Yが固定されている。このトナー濃度センサ26Yは、その直下を通過するY現像剤の透磁率に応じた値の電圧を出力する。トナーと磁性キャリアとを含有する二成分現像剤の透磁率は、トナー濃度とある程度の相関を示すため、トナー濃度センサ26YはYトナー濃度に応じた値の電圧を出力することになる。この出力電圧の値は、図示しないトナー補給制御部に送られる。このトナー補給制御部は、トナー濃度センサ26Yからの出力電圧の目標値であるY用Vtrefを格納したRAM(ランダム・アクセス・メモリー)を備えている。このRAM内には、他の現像装置に搭載された図示しないトナー濃度センサからの出力電圧の目標値であるC用Vtref、M用Vtref、K用Vtrefのデータも格納されている。Y用Vtrefは、図示しないY用のトナー搬送装置の駆動制御に用いられる。具体的には、上記トナー補給制御部は、Y用のトナー濃度センサ26Yからの出力電圧の値をY用Vtrefに近づけるように、図示しないY用のトナー搬送装置を駆動制御して攪拌搬送部28Yの第1搬送部内にYトナーを補給する。この補給により、第2搬送部内のY現像剤中のYトナー濃度が所定の範囲内に維持される。他の現像装置についても、図示しないC,M,K用のトナー搬送装置を用いた同様のトナー補給制御が実施される。
Y用のプロセスユニット1Yにおいて、感光体ドラム2Yは図示しない駆動手段によって図中時計回りに回転駆動される。このように回転駆動される感光体ドラム2Yの表面は、帯電装置10Yによって一様帯電せしめられた後、Y用のレーザービームLyによって走査されてY用の静電潜像を担持する。このYの静電潜像は、上述のY用の現像装置20YによってYトナー像に現像された後、後述する中間転写ベルト41上に1次転写される。
ドラムクリーニング装置3Yは、感光体ドラム2Yに先端部を当接させるクリーニングブレード4Y、回収スクリュウ5Y、ステアリン酸亜鉛ブロック6Y、バネ7Y、塗布ブラシ8Y等を有している。クリーニングブレード4Yは、1次転写工程を経た後の感光体ドラム2Y表面に残留したトナーを除去する。除去されたトナーは、回収スクリュウ5Y上に落下する。そして、回収スクリュウ5Yの回転に伴ってスクリュウ軸線方向の端部まで搬送され、ここで図示しない排出口からドラムクリーニング装置3Yの外部に排出された後、図示しない廃トナーボトル内に搬送される。クリーニングブレード4Yと感光体ドラム2Yとの当接位置よりもドラム回転方向下流側では、回転軸上に複数の起毛を立設せしめた塗布ブラシ8Yがブラシ先端を感光体ドラム2Yに当接させながら回転している。この塗布ブラシ8Yには、バネ7Yによってステアリン酸亜鉛ブロック6Yが押し付けられている。塗布ブラシ8Yは、その回転に伴ってステアリン酸亜鉛ブロック6Yからステアリン酸亜鉛を掻き取ってブラシ先端に付着させた後、感光体ドラム2Yの表面に潤滑剤として塗布する。
このようにして潤滑剤が塗布された感光体ドラム2Yの表面は、図示しない除電ランプによって除電された後、帯電装置10Yによって一様帯電せしめられる。なお、同図においては、帯電装置10Yとして、帯電バイアスが印加される帯電ローラ11Yを感光体ドラム2Yに摺擦あるいは微小ギャップを介して対向せしめることで、感光体ドラム2Yを一様帯電せしめるタイプのものを示した。かかる構成の帯電装置10Yに代えて、コロトロンあるいはスコロトロン方式による帯電チャージャーを用いてもよい。
先に示した図1において、プロセスカートリッジ1Y,C,M,Kの図中下方には、光走査装置100が配設されている。この光走査装置100は、図示しない光書込回路によって制御される。また、この光書込回路は、図示しないパーソナルコンピュータ等から送られてくる画像情報に基づいて、光走査装置100の駆動を制御する。
光走査装置100は、光書込回路の制御信号に基づいて発したレーザービームにより、プロセスカートリッジ1Y,C,M,Kにおけるそれぞれの感光体ドラムを光走査する。この光走査により、感光体ドラム2Y,C,M,K上にY,C,M,K用の静電潜像が形成される。なお、光走査装置100は、レーザー発振器から発したレーザービームを、モータによって回転駆動したポリゴンミラーで偏向せしめながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体ドラムに照射するものである。
プロセスカートリッジ1Y,C,M,Kの図中上方には、転写体たる中間転写ベルト41を張架しながら無端移動せしめる転写ユニット40が配設されている。転写手段たる転写ユニット40は、中間転写ベルト41の他、クリーニング装置42などを備えている。また、4つの1次転写バイアスローラ43Y,C,M,K、2次転写バックアップローラ44、クリーニングバックアップローラ45、テンションローラ46、従動ローラ47なども備えている。中間転写ベルト41は、これら8つのローラに張架されながら、少なくとも何れか1つのローラの回転駆動によって図中反時計回りに無端移動せしめられる。1次転写バイアスローラ43Y,C,M,Kは、このように無端移動せしめられる中間転写ベルト41を感光体ドラム2Y,C,M,Kとの間に挟み込んでそれぞれ1次転写ニップを形成している。これら1次転写バイアスローラは、中間転写ベルト41の裏面(ループ内周面)にトナーとは逆極性(例えばプラス)の転写バイアスを印加する方式のものである。1次転写バイアスローラ43Y,C,M,Kを除くローラは、全て電気的に接地されている。中間転写ベルト41は、その無端移動に伴ってY,C,M,K用の1次転写ニップを順次通過していく過程で、感光体ドラム2Y,C,M,K上のY,C,M,Kトナー像が重ね合わせて1次転写される。これにより、中間転写ベルト41上に4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
転写ユニット40における上述した8つのローラは、何れも中間転写ベルト41のループ内側に配設されている。転写ユニット40は、これら8つのローラの他、中間転写ベルト41のループ外側に配設された2次転写ローラ48も有している。この2次転写ローラ48は、上述した2次転写バックアップローラ44との間に中間転写ベルト44を挟み込んで2次転写ニップを形成している。2次転写ニップでは、2次転写ローラ48に印加される2次転写バイアスと、アース接続された2次転写バックアップローラ44との電位差によって2次転写電界が形成されている。
光書込装置100の図中下方には、紙収容カセット50、これらに組み込まれた給紙ローラ51など有する紙収容手段が配設されている。紙収容カセット50は、シート部材たる転写紙Pを複数枚重ねて収納しており、それぞれの一番上の転写紙Pには給紙ローラ51を当接させている。給紙ローラ51が図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転せしめられると、一番上の転写紙Pが給紙路52に向けて送り出される。
この給紙路52の末端付近には、レジストローラ対53が配設されている。レジストローラ対53は、記録シートたる転写紙Pを挟み込むべく両ローラを回転させるが、挟み込んですぐに回転を一旦停止させる。そして、転写紙Pを適切なタイミングで上述の2次転写ニップに向けて送り出す。中間転写ベルト41上に形成された上述の4色トナー像は、2次転写ニップで転写紙Pに重ね合わされながら、上述した2次転写電界やニップ圧の影響を受けて転写紙P上に一括2次転写される。そして、転写紙Pの白色と相まって、フルカラートナー像となる。このフルカラートナー像は、転写紙Pとともに定着装置60に送られて、転写紙Pの表面に定着せしめられる。
2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト41の表面には、転写紙Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、クリーニングバックアップローラ45との間に中間転写ベルト41を挟み込んでいるクリーニング装置42によってクリーニングされた後、上述した廃トナーボトル内に搬送される。
定着装置60は、内部にハロゲンランプ等の発熱源を内包しながら、図示しない駆動手段によって図中時計回りに回転駆動せしめられる定着ローラ61と、定着ベルトユニット62とを有している。そして、定着ベルトユニット62は、無端状の定着ベルト63を、加圧ローラ64と従動ローラ65とによって張架しながら、図中反時計回りに無端移動せしめる。加圧ローラ64と、定着ローラ61とは、定着ベルト63を介して所定の圧力で当接している。これにより、定着ベルト63のおもて面と、定着ローラ61とが接触する定着ニップが形成されている。定着装置60内に送り込まれた転写紙Pは、その未定着トナー像担持面を定着ローラ61に密着させるようにして、定着ニップに挟まれる。そして、加熱や加圧の影響によってトナー像中のトナーが軟化せしめられ、転写紙Pの表面にフルカラー画像が定着される。
定着装置60内でフルカラー画像の定着処理が施された転写紙Pは、定着装置60を出た後、反転搬送路70と排紙ローラ対71とを経由して、プリンタ筺体の上面に設けられたスタック部72上にスタックされる。
中間転写ユニット40と、これよりも上方にあるスタック部72との間には、ボトル支持部が配設されている。このボトル支持部は、Y,C,M,Kトナーを収容するトナー収容器たるトナーボトル73Y,C,M,Kを搭載している。これらトナーボトル73Y,C,M,K内に収容されているY,C,M,Kトナーは、それぞれ図示しないY,C,M,K用のトナー搬送装置により、現像手段たる現像装置20Y,C,M,K内に補給される。なお、トナーボトル73Y,C,M,Kは、プロセスカートリッジ1Y,C,M,Kとは独立してプリンタ本体に脱着可能になっている。
図3は、感光体ドラム2の駆動機構30を示す図である。この駆動機構30は、1つの駆動モータ31を備え、駆動モータ31の駆動力は複数のアイドラギヤ35を介し、さらにY用感光体ドラム駆動ギヤ32Yを介してY用感光体ドラム2Yに伝達され、C用感光体ドラム駆動ギヤ32Cを介してC用感光体ドラム2Cに伝達され、M用感光体ドラム駆動ギヤ32Mを介してM用感光体ドラム2Mに伝達され、K用感光体ドラム駆動ギヤ32Kを介してK用感光体ドラム2Kに伝達される。そして、感光体ドラム駆動ギヤ32とアイドラギヤ35との間にクラッチ33を配置している。駆動モータ31としては、ステッピングモータを用いても良いし、DCモータを用いても良い。
図4は中間転写ベルト41の斜視図である。図において、中間転写ベルト41の側方には、2つの反射型フォトセンサ69a、69bが配設されている。光学センサとしてのこれら反射型フォトセンサ69a、69bは、それぞれ図示しない発光素子及び受光素子を有している。
図5は、本レーザプリンタの電気回路の一部を示すブロック図である。図において制御部150は、それぞれ電気的に接続されたトナー像形成部1Y、1M、1C、1K、光書込ユニット2、給紙カセット3、4、レジストローラ対5、転写ユニット6、反射型フォトセンサ69a、69bなどに接続されている。また、この制御部150は、演算処理を実施するCPU150aと、データを記憶するRAM150bと、DSP(Digital Signal Processor)150cとを備えている。RAM150bには、反射型フォトセンサの検知結果に基づいて感光体ドラムの速度変動の位相を調整する位相調整プログラムを備えており、このプログラムがCPU150a等により実行され、制御部150が、位相差調整手段として機能している。
本実施形態のプリンタの制御部150は、各感光体ドラムの周期的な回転速度変動によって生じる位相差を補正して、色ずれ補正を行っている。この色ずれ補正では、感光体ドラム2Y、2C、2M、2Kのそれぞれ両端付近で基準可視像である基準像が現像され、中間転写ベルト41の端部付近に順次転写される。この転写により、中間転写ベルト41の両端には、それぞれ図6に示すような位置ずれ検知用のY、C、M、Kそれぞれの基準パターン像群SK、SM、SC、SYが形成される。基準パターン像のうち、K色の基準パターン像(SK1〜SKn)及びC色の基準パターン像(SC1〜SCn)は中間転写ベルト41の無端移動に伴ってパターン像検知手段たる図中上側の反射型フォトセンサ69bによって検知される。一方、M色の基準パターン像(SM1〜SMn)及びY色の基準パターン像(SY1〜SYn)は中間転写ベルト41の無端移動に伴って図中下側の反射型フォトセンサ69aによって検知される。
上記各色の基準パターン像群を形成する際、図7に示すように、回転位置検知手段34の検知信号を揃えて、各色の感光体ドラム2の基準位置を合わせておく。
ここで、図8に示すように、中間転写ベルト41の図中上側の基準パターン像SUは、周期変動のない理想の感光体ドラム2によって形成されたものであり、図中下側の基準パターン像SDは、回転速度変動のある感光体ドラムによって形成されていると仮定する。図中上側の基準パターン像SUは、回転速度変動のない感光体ドラム2によって作成されているので、基準パターン像SUの間隔が等間隔Pで形成される。その結果、反射型フォトセンサ69bの検知時間ta1、ta2、ta3・・・も等間隔となる。一方、回転速度変動のある感光体ドラム2によって形成された図中下側の各基準パターン像(SD)は、副走査方向の位置ずれが生じ、基準パターン像SDの間隔が等間隔でなくなる。その結果、図8に示すように、中間転写ベルト41の上側に形成された理想の基準パターン像(SU)の形成位置から、中間転写ベルト41の下側各基準パターン像(SD2、SD3、SD4)は、それぞれd1、d2、d3、d4離れた位置に形成されてしまう。その結果、反射型フォトセンサ69aの検知時間tb1、tb2、tb3、tb4・・・もそれぞれ異なる。
ここで、図8に示すように、中間転写ベルト41の図中上側の基準パターン像SUは、周期変動のない理想の感光体ドラム2によって形成されたものであり、図中下側の基準パターン像SDは、回転速度変動のある感光体ドラムによって形成されていると仮定する。図中上側の基準パターン像SUは、回転速度変動のない感光体ドラム2によって作成されているので、基準パターン像SUの間隔が等間隔Pで形成される。その結果、反射型フォトセンサ69bの検知時間ta1、ta2、ta3・・・も等間隔となる。一方、回転速度変動のある感光体ドラム2によって形成された図中下側の各基準パターン像(SD)は、副走査方向の位置ずれが生じ、基準パターン像SDの間隔が等間隔でなくなる。その結果、図8に示すように、中間転写ベルト41の上側に形成された理想の基準パターン像(SU)の形成位置から、中間転写ベルト41の下側各基準パターン像(SD2、SD3、SD4)は、それぞれd1、d2、d3、d4離れた位置に形成されてしまう。その結果、反射型フォトセンサ69aの検知時間tb1、tb2、tb3、tb4・・・もそれぞれ異なる。
そこで、上記制御部150は、基準パターン像間の検知時間と中間転写ベルト41の移動速度とに基づいて、基準パターン像の基準位置からのずれ量(d1、d2、d3・・・)を演算することで、感光体ドラム2の回転速度変動を求めるのである。具体的に説明すると、図6に示す、中間転写ベルト上側に形成されたK色基準パターン像群(SK)の各基準パターン像間の検知時間を制御部内の記憶部に記憶する。また、これに平行して、中間転写ベルト下側に形成されたM色基準パターン像群(SM)の各基準パターン像間の検知時間を制御部内の記憶部に記憶する。そして、K色基準パターン像の検知時間と中間転写ベルト41の移動速度とに基づいて、K色の基準パターン像についての理想位置からのずれ量(d1、d2、d3・・・)を演算するのである。これにより、K色の感光体ドラム2の回転速度変動を求めることができる。また、M色基準パターン像の検知時間と中間転写ベルト41の移動速度とに基づいて、M色の基準パターン像についての理想位置からのレジストずれ量(d1、d2、d3・・・)を演算して、M色の感光体ドラム2の回転速度変動を求める。
K色の基準パターン像群SKの中間転写ベルト41の移動方向下流側に形成されているC色の基準パターン像群SCも、上記と同様な処理を実行して、C色の感光体ドラム2Cの回転速度変動を求める。また、M色の基準パターン像群SMの中間転写ベルト41の移動方向下流側に形成されているY色の基準像群SYも、上記と同様な処理を実行して、Y色の感光体ドラム2Yの回転速度変動を求める。
図9は、上記演算により得られたK色の感光体ドラム2Kの回転速度変動と、M色の感光体ドラム2Mの回転速度変動とを示したグラフである。図9の横軸は、基準像群の最初の基準像を反射型フォトセンサ69で検知してからの経過時刻であり、縦軸は各経過時刻における基準位置からのずれ量を示している。図9に示すように、K色の感光体ドラム2Kの回転速度変動とM色の感光体ドラム2Mの回転速度変動に位相差Bがある結果、ある経過時刻においては、M色とK色とが大きく色ずれしてしまう。
そこで、制御部150は、上記演算により求められたK色とM色の感光体ドラム2の周期変動に基づいて、M色とK色との位相差Bの情報を演算により求め、求めた位相差情報により位相調整を行う。図10は位相差調整のフローを示す。
図10(a)において、ステップ1で位相差情報を取得し、位相調整が必要と判断した場合、例えば±10度以下を閾値とし、±10度の範囲を越えた場合に、図10(b)に示す位相調整フローに入る。
ここでは黒感光体ドラム2Kの速度変動の位相を基準として位相調整を行う実施例を示す。
まず、ステップ2でK−M間が位相差有りと判断したら、M感光体ドラム用クラッチ33MをOFF(=駆動を切断)にし、駆動モータ31を位相差相当時間だけ回転し(ステップ3)、駆動モータ31を停止する。
まず、ステップ2でK−M間が位相差有りと判断したら、M感光体ドラム用クラッチ33MをOFF(=駆動を切断)にし、駆動モータ31を位相差相当時間だけ回転し(ステップ3)、駆動モータ31を停止する。
次に、ステップ4でK−C間に位相差ありと判断したら、C感光体ドラム用クラッチ33CをOFFにし、駆動モータ31を位相差相当時間だけ回転し(ステップ5)、駆動モータ31を停止する。
最後に、ステップ6でK−Y間に位相差ありと判断したら、Y感光体ドラム用クラッチ33YをOFFにし、駆動モータ31を位相差相当時間だけ回転し(ステップ7)、駆動モータ31を停止する。
ここで、終了しても良いが、図10では、再度、位相差情報を取得し、位相調整が成功したかどうか確認するフローとした。
図11は、図10のフローに従って位相差調整時の駆動モータ31と各クラッチ33のON/OFFのタイミングチャートである。クラッチ33はONで連結、OFFで切断であるが、クラッチ33の代わりにONで切断、OFFで連結のブレーキを用いても良い。
図11は、図10のフローに従って位相差調整時の駆動モータ31と各クラッチ33のON/OFFのタイミングチャートである。クラッチ33はONで連結、OFFで切断であるが、クラッチ33の代わりにONで切断、OFFで連結のブレーキを用いても良い。
図12は、本発明の他の実施形態としての感光体ドラム2の駆動機構30を示す図である。本実施形態では、感光体ドラム駆動ギヤ32と同軸にクラッチ33を配置した、つまり、感光体ドラム駆動ギヤ32とクラッチ33を一体にした例であり、図13は本実施形態の側面図を示している。
このように、感光体ドラム駆動ギヤ32とクラッチ33を一体とすると、図14や図15に示すようなアイドラ35の個数(2個)の最小化となる構成な駆動機構30を提供することが可能となる。
図16は、本発明のさらに他の実施形態としての感光体ドラム2の駆動機構30を示す図である。本実施形態は、1つの駆動モータ31によって全感光体ドラム2が駆動されるが、駆動される最上流の感光体ドラム2を黒感光体ドラム2Kとし、駆動モータ31のギヤ(図示せず)を黒感光体ドラム駆動ギヤ32Kに噛み合わせた例である。感光体ドラム2の速度変動の位相差調整する際の基準を黒感光体ドラム2Kとすると、黒感光体ドラム駆動ギヤ32Kにクラッチ33が不要となり、他色の感光体ドラム駆動ギヤ32M〜32Yにそれぞれクラッチ33を設けている。
また、図16の例ではモノクロモードの時には各カラー感光体ドラム駆動ギヤ32のクラッチ33を切断することで、黒感光体ドラム2Kのみの駆動することが可能となり、各カラー感光体ドラム2の劣化を遅らすことが可能となる。
図17は、本発明のさらにまた他の実施形態としての感光体ドラム2の駆動機構30を示す図である。本実施形態は、黒感光体ドラム2Kを駆動する黒用駆動モータ31Kと、3個のカラー感光体ドラム2を駆動するカラー用駆動モータ31Cの2つの駆動モータを用いた例である。このとき、カラー感光体ドラムを駆動する駆動系において、上記したようにクラッチ33を用いて感光体ドラム2の速度変動による位相差の調整を行うものである。
図18は、本発明のさらにまた他の実施形態としての感光体ドラム2の駆動機構30を示す図である。本実施形態は、黒感光体ドラム2KとM感光体ドラム2Mとを駆動する黒M用駆動モータ31Kと、C感光体ドラム2CとY感光体ドラム2Yとを駆動するCY用駆動モータ31Cとの2つの駆動モータを用いた例である。1つのモータ31に対して2つの感光体ドラムを駆動するという負荷が同等のため、2つの駆動モータ31は共通仕様で使用可能となる。
また、モノクロモードでは、M感光体ドラム駆動ギヤ32Mのクラッチ33Mを切断し、かつ、CY用駆動モータ31CYを停止すれば、黒感光体ドラム2Kのみの駆動することが可能となり、各カラー感光体ドラム2の劣化を遅らすことが可能となる。
ところで、一度、黒感光体ドラム2Kの速度変動位相とカラー感光体ドラムの速度変動位相を、基準パターン像から得られた位相差情報を記憶することで、モノクロモードからカラーモードへ切り換える時に再度、位相差情報を検出せずに、モード切替を実施することが可能となる。そのためには、感光体ドラム駆動ギヤの回転位置を検出する必要がある。
図19に示すように、感光体ドラム2は、感光体ドラム駆動ギヤ32とカップリングなどの連結部材33を介して取り付けられており、駆動機構30から脱着可能となっている。そして、駆動機構30には、各感光体ドラム2の回転位置を検知する位置検知手段34が設けられている。図19に示すように、回転位置検知手段34は、各感光体ドラムギヤ32の側面に取り付けられたフィラー34bと、このフィラー34bを検知するセンサ34aとからなっている。フィラー34aは、図20に示すように感光体ドラムギヤ32の半周分の長さを有している。例えば、フィラー34bを検知するセンサ34aとして、反射型光センサを用いた場合、少なくともフィラー34bのセンサ対向面を、光を反射する部材で構成しておく。センサ34aがフィラー34bと対向しているときは、反射型センサからの光をフィラー34bが反射して、センサ34aから出力信号が得られる。一方、センサ34aがフィラー34bと対向していないときは、センサ34aが光を検知することがないので、センサ34aから出力信号が得られない。これにより、感光体ドラム2の回転半周期ごとに、センサ34aからの信号が出力信号なしの状態から出力信号ありの状態へ、出力信号ありの状態から出力信号なしの状態へ切り替わる。このように、フィラー34bを感光体ドラムギヤ32の半周分の長さに設定することで、出力信号が切り替わる2箇所のうちどちらか一方を感光体ドラム2の基準位置として設定することができる。これにより、センサ34aがフィラー34bと対向しているときは、出力信号ありの状態から出力信号なしの状態へ切り替わる図中Aの点を感光体ドラム2の基準位置として設定することができ、センサ34aがフィラー34bと対向していないときは、出力信号なしの状態から出力信号ありの状態へ切り替わる図中Bの点を感光体ドラム2の基準位置として設定することができる。すなわち、少なくとも感光体ドラムを半分回転させるだけで、感光体ドラム2の基準位置を設定することができるのである。なお、フィラー34bの長さは、これに限らず、例えば、図21に示すように感光体ドラムギヤ32の1/4周分の長さにして、その反対側にも同様のフィラー34bを設けるようにしても良い。このようにすれば、1/4周期でセンサ34aの信号が切り替わるので、少なくとも1/4感光体ドラム2を回転させれば、感光体ドラム2の基準位置を設定することができる。
本実施形態においては、回転検知手段を装置本体に備え付けられた駆動機構30に設けているが、装置本体から着脱可能に設けられた感光体ドラム2や、感光体ドラム2を備えたプロセスカートリッジに設けても良い。しかし、回転検出手段34は、感光体ドラムやプロセスカートリッジに比べて寿命が長いので、装置本体側に設けた方が、寿命がきていない回転検出手段34が感光体ドラムやプロセスカートリッジとともの交換されることがないので、コストを下げることができる。
ところで、感光体ドラム2または感光体ドラム2を含むプロセスカートリッジは寿命で新しいものと交換されることがあるが、交換された感光体ドラム2の速度変動は分らないため、交換直後に位相差調整を実施する必要がある。
そこで、感光体ドラム2または感光体ドラム2を含むプロセスカートリッジが交換されたことを検知する手段(図示せず)を設け、該検知手段がその交換を検知した信号により位相差調整を実施する。
また、感光体ドラム2または感光体ドラム2を含むプロセスカートリッジを清掃するなどの作業で、着脱された時に、感光体ドラム2の位相がずれてしまう可能性があるため、作業を終えて装着された直後に位相差調整を実施する必要がある。
そこで、感光体ドラム2または感光体ドラム2を含むプロセスカートリッジが装置本体に着脱されたことを検知する手段(図示せず)を設け、該検知手段がその交換を検知した信号により位相差調整を実施する。なお、着脱検知手段としては感光体ドラムまたはプロセスカートリッジを装置本体から着脱する際に開かれる装置本体のドアの開閉を検知する開閉検知手段である。
このように位相差調整は、感光体ドラムが交換されたときに実行されるようになっているが、図22は、位相差調整の実行フローの一例である。
まず、制御部150は、装置本体のドアが閉じられているか否かをチェックする(S1)。ドアが開かれている場合(S1のNO)は、オープンフラグがセットされているかチェックして(S2)、セットされている場合(S2YES)は、そのままS1のフローへ戻り、セットされていない場合は(S2のNO)、オープンフラグをセット(S3)して、S1のフローへ戻る。ドアが閉じられている場合(S1のYES)は、オープンフラグがセットされているか否かをチェックする(S4)。オープンフラグがセットされている場合(S4YES)は、感光体ドラムが交換されたおそれがあるので位相差調整を実行する(S5)。位相差調整を行ったらドアオープンフラグを消す(S6)。
まず、制御部150は、装置本体のドアが閉じられているか否かをチェックする(S1)。ドアが開かれている場合(S1のNO)は、オープンフラグがセットされているかチェックして(S2)、セットされている場合(S2YES)は、そのままS1のフローへ戻り、セットされていない場合は(S2のNO)、オープンフラグをセット(S3)して、S1のフローへ戻る。ドアが閉じられている場合(S1のYES)は、オープンフラグがセットされているか否かをチェックする(S4)。オープンフラグがセットされている場合(S4YES)は、感光体ドラムが交換されたおそれがあるので位相差調整を実行する(S5)。位相差調整を行ったらドアオープンフラグを消す(S6)。
これにより、感光体ドラムが交換されたときに確実に位相差調整を実行することができる。しかし、図22に示す制御の場合、感光体ドラム2が交換されずにドアの開閉が行われただけでも、位相差調整を実行してしまう。そこで、感光体ドラムの交換を検知する検知する検知手段を設けて、交換を検知したら、位相差調整を実行するようにしても良い。交換を検知する検知手段としては、感光体ドラムやプロセスカートリッジに識別番号などの固有情報を記憶するICタグなどの記憶手段と、ICタグに記憶されている固有情報に基づき交換されたかどうかを判定する判定手段とで構成することができる。この判定手段は、制御部150によって機能する。
図23は、感光体ドラムまたは感光体ドラムを備えたユニットにICタグを設けた場合の位相差調整の実行フロー図である。図23に示すように、ドアが閉じた状態で、オープンフラグがあった場合(S4のYES)、ICタグとの通信を行い(S5)、ICタグからICタグに記憶されている識別番号を取得する。次に取得した識別番号と装置本体に記憶されている識別番号とが同じか否かをチェックする(S6)。同じ場合(S6YES)は、交換がなされていないので、オープンフラグを消して(S8)、S1のに戻る。識別番号が異なる場合(S6のNO)は、位相差調整を行って(S7)、オープンフラグを消去する(S8)。次に、装置本体に記憶されている識別番号を取得した識別番号に書き換える(S9)。
このように、感光体ドラムまたは、感光体ドラムを備えたユニットにICタグを設けることで、装置本体のドアが開閉されても、感光体ドラムが交換されていない場合は、位相差調整を行わないようにすることができる。
また、プロセスカートリッジまたは感光体ドラムの有無を検知する検知手段を設けておき、この場合は、プロセスカートリッジまたは感光体ドラムが装置本体から取り外されたときに、位相差調整を行うようにしても良い。
位相差調整を行う場合、図24に示すように、黒感光体ドラム2Kが中間転写ベルト41と常に接しているので、位相差調整中は中間転写ベルト41を駆動モータ31と同期して駆動させる必要がある。これにより、停止する感光体ドラム2が走行する中間転写ベルト41に擦られる。
そこで、図24及び図25に示すように、中間転写ベルト41がローラ47の移動によってカラー用感光体ドラム2と接離するように構成している。このように構成すると、感光体ドラムが停止していても中間転写ベルト41と擦れることなく位相差調整を行うことができる。
本実施形態は、転写体を中間転写ベルトとした例について説明したが、これに限らず、転写体を中間転写ドラムとしても良い。
なお、本発明は、感光体ドラムを回転駆動させる駆動モータが、ブレーキ機能付DCモータであっても、ステッピングモータであっても、各感光体ドラムの位相を精度良く調整することができる。
なお、本発明は、感光体ドラムを回転駆動させる駆動モータが、ブレーキ機能付DCモータであっても、ステッピングモータであっても、各感光体ドラムの位相を精度良く調整することができる。
2Y,C,M,K 感光体ドラム
30 駆動機構
31 駆動モータ
32 感光体ドラム駆動ギヤ
33 クラッチ
41 中間転写ベルト
30 駆動機構
31 駆動モータ
32 感光体ドラム駆動ギヤ
33 クラッチ
41 中間転写ベルト
Claims (15)
- 回転駆動される転写体と、該転写体上に沿って配設された複数の感光体ドラムと、該感光体ドラムの複数個を駆動する一つの駆動モータと、複数の感光体ドラムにより転写体上に副走査線方向に順次並んで複数形成された基準パターン像を検知するパターン像検知手段と、パターン像検知手段の検知結果に基づいて、各感光体ドラムの速度変動の位相を調整する位相調整手段とを備えた画像形成装置において、
位相調整手段は、パターン像検知手段が所定の基準パターン像を検知してから、転写駆動ローラの周長分離れた位置にある基準パターン像を検知するまでの検知時間に基づいて、感光体ドラム間の速度変動の位相差を算出し、この算出された位相差に基づき、感光体ドラム間の速度変動の位相差を調整する位相調整手段が複数の各感光体ドラムへの駆動伝達を切断、連結するクラッチ手段であることを特徴とする画像形成装置。 - 少なくとも一つの感光体ドラムの駆動伝達を切断した状態で、転写体上に形成された基準パターン像からこれを検知し算出された位相差を感光体ドラムの回転時間に変換し、その時間だけモータを回転することを順次繰り返して、各感光体ドラム間の速度変動の位相差を調整することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記クラッチ手段が感光体ドラムを駆動するギヤと同軸上に配置したことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 複数の感光体ドラムのうち、駆動モータから最上流の感光体ドラムを除く感光体ドラムへの駆動伝達を切断、連結するクラッチ手段を設けたことを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の画像形成装置。
- 黒トナーの画像が形成される黒感光体ドラムを駆動する黒用駆動モータと、イエロートナーの画像が形成されるイエロー感光体ドラム、シアントナーの画像が形成されるシアン感光体ドラム及びマゼンタトナーの画像が形成されるマゼンタ感光体ドラムを駆動するマゼンタ感光体ドラムを駆動するカラー用駆動モータとを備えたことを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の画像形成装置。
- 黒感光体ドラムとイエロー感光体ドラム、シアン感光体ドラム及びマゼンタ感光体ドラムの1つを駆動する第1駆動モータと、他の2つの感光体ドラムを駆動する第2駆動モータとを備えたことを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の画像形成装置。
- 転写体上に形成された基準パターン像からこれを検知し算出された位相差情報を記憶する位相差記憶手段と、感光体ドラムの回転位置検出手段を設けたことを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の画像形成装置。
- 感光体ドラムまたは少なくとも感光体ドラムを含むプロセスカートリッジが交換されたことを検知する交換検知手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載の画像形成装置。
- 感光体ドラムまたは少なくとも感光体ドラムを含むプロセスカートリッジが装置本体から着脱可能に構成し、感光体ドラムまたはプロセスカートリッジの着脱を検知する着脱検知手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし8の何れかに記載の画像形成装置。
- 請求項9に記載の画像形成装置において、前記着脱検知手段が、感光体ドラムまたはプロセスカートリッジを装置本体から着脱する際に開かれる装置本体のドアの開閉を検知する開閉検知手段であることを特徴とする画像形成装置。
- 転写体と感光体ドラムが接離可能であることを特徴とする請求項1ないし10の何れかに記載の画像形成装置。
- 転写体が転写ベルトであることを特徴とする請求項1ないし11の何れかに記載の画像形成装置。
- 転写体が転写ドラムであることを特徴とする請求項1ないし11の何れかに記載の画像形成装置。
- 駆動モータがDCモータであることを特徴とする請求項1ないし13の何れかに記載の画像形成装置。
- 駆動モータがステッピングモータであることを特徴とする請求項1ないし13の何れかに記載の画像形成装置。
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