JP4653621B2 - レーダ装置、レーダ信号処理器およびレーダ装置動作方法 - Google Patents
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Description
(1)基準アンテナをレーダ装置の前面に所定の距離をもって設置する必要があるので、レーダ装置が大型化するとともに、車両特性や車両サイズなどに多大な影響を与える。
(2)また、レーダ装置前面の基準アンテナが存在する部分は、レーダ信号処理の死角となり、レーダ装置の機能性能を著しく低下させる。
(3)さらに、基準アンテナおよび基準アンテナに基準信号を供給するための信号配線が必要となり、装置が複雑になるとともにコストが増大する。
まず、車載レーダ装置にかかる従来技術適用の問題点について説明する。例えば、図3は、従来手法の考え方に基づいて構成された車載用レーダ装置の構成例を示す図である。また、図4は、図3のように構成されたレーダ装置の探知覆域を模式的に示す図であり、モニタアンテナ102が、モニタアンテナ保持用冶具103を用いてレーダ装置101の前方に固定されている。従来手法の考え方では、出荷調整時および運用時の双方において、モニタアンテナを用いた受信系の試験調整(位相差、利得差の補正)を行う必要があり、図3に示すような構成を採用せざるを得ない。しかしながら、このような構成は、デザイン的な観点や、車両特性、車両サイズの観点からの問題点が大きく実現可能性は低い。また、図4に示すように、レーダ装置101の前方のモニタアンテナ102によって遮蔽される領域が検出不能領域となって、レーダ装置101の機能性能を著しく低下させることになる。
本発明は、レーダ装置の構成要素には含まれない基準信号発生装置やモニタアンテナ(基準アンテナ)などの測定ツールを用いて、レーダ装置が有する各受信系の位相差、利得差を測定し、これらを補正する第1の手段(手法)と、上記測定ツールを用いずに、レーダ装置自身で各受信系の位相差、利得差を測定し、これらを補正する第2の手段(手法)とを組み合わせて実施することに特徴がある。例えば、工場出荷時は、上記2つの手法を併用して試験調整を実施する。一方、レーダ装置が車両に取り付けられて出荷された後は、第2の手法による試験調整のみを実施する。つまり、出荷後は、自動車にはレーダ装置のみを搭載すればよく、従来技術のように、基準アンテナを車両に搭載する必要はない。また、それと同時に、従来技術での問題点が一挙に解消されることになる。なお、これら第1、第2の手段(手法)の詳細については後述する。
(装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態1にかかるレーダ装置の搭載位置およびその構成を示すブロック図である。同図において、レーダ装置2は、車両1の前方部に設置されている。車載用のレーダ装置は、先行車両を検出する機能上あるいは搭載プラットフォームである車両の特性上、ヘッドライトやバンパーを避けた自車両前面の中央部付近に設置する必要があるが、同図に示した搭載部付近は、フロントグリルとラジエターとの間にある空間部分に該当し、その空間部分は車体のデザインの影響をほとんど受けることがないので、レーダ装置を設置する位置として好適である。また、同図の下部には、レーダ装置2の細部構成が示されている。同図に示すレーダ装置2は、送信部10、受信部20、デジタル信号処理部30を備えるように構成されている。
つぎに、図1および図2に示したレーダ装置の動作について説明する。なお、説明にあたり、まず、図1を参照して、実施の形態1にかかるレーダ装置2の全体動作について説明し、つぎに、図2,図5〜図8などを参照して、デジタル信号処理部30における細部動作について説明する。なお、図5は、出荷調整時における基準アンテナ試験の実施態様を説明するための図であり、図6は、出荷調整時における基準アンテナ試験時の処理手順を示すフローチャートであり、図7は、出荷調整時におけるレドーム反射試験(以下「出荷時レドーム反射試験」と呼称)の処理手順を示すフローチャートであり、図8は、運用時におけるレドーム反射試験(以下「運用時レドーム反射試験」と呼称)の処理手順を示すフローチャートである。
図1において、図示しない変調器からの変調信号に基づいて発振器12にて生成された送信信号が、分配器14を介して高周波増幅器16で増幅され、送信アンテナ18から空間に対して放射される。一方、目標などからの反射信号が受信アンテナ22で受信される。この受信信号は、高周波増幅器23で増幅され、ミキサ24に出力される。ミキサ24では、高周波増幅器23から出力された受信信号が、分配器14を介して分配された送信信号に基づいてダウンコンバートされる。ミキサ24から出力されたダウンコンバート信号は、フィルタ26にて所望帯域の信号に変換された後、さらにA/D27にてデジタル信号に変換されてデジタル信号処理部30に出力される。デジタル信号処理部30は、受信部20の出力に基づいて目標物に関する相対距離、相対速度および方位などの出力情報のうちの少なくとも1以上の情報を出力する。
つぎに基準アンテナ試験時の動作について説明する。なお、基準アンテナ試験では、前述したように、レーダ装置の構成要素には含まれない測定ツールが必要であり、当該測定ツールを用いた測定構成を示す図が図5である。まず、同図に示すように、車両1に搭載されたレーダ装置2の正面で、かつ十分に距離が離れた場所に、基準信号発生装置6に接続された基準アンテナ7を設置する。つぎに、レーダ装置2の送信は停止し(具体的には、例えば図1における高周波増幅器16の動作を停止する)、基準アンテナ7から基準信号8をレーダ装置2に向けて発射する。レーダ装置2の受信部20は、基準アンテナ7からの信号を受信し、デジタル信号処理部30へ出力する。なお、基準アンテナ7とレーダ装置2とは十分に離間されているので、受信アンテナ22で受信される基準信号の位相と振幅とは各受信系間では等しいとみなすことができる。したがって、試験手法に起因して発生する各受信系ごとの位相のバラツキ(位相差)および利得のバラツキ(利得差)は殆ど無視することができる。
つぎに出荷時レドーム反射試験時の動作について説明する。なお、出荷時レドーム反射試験では、基準アンテナ試験時とは異なり、当該試験で用いた測定ツールは不要であり、自身のレドームで反射した反射信号が利用される。また、出荷時レドーム反射試験の概念を図1に示している。図1には、送信アンテナ18から前方方向に放射される主送信波4と、送信アンテナ18から斜め方向に放射され、レドーム3で反射されたレドーム反射波5が受信系21の受信アンテナ22でそれぞれ受信される様子が示されている。なお、レドームとは、送受信波を効率よく通過させる一方で、装置を構成するアンテナ、電子部品等を外界の水分や埃等から保護するための保護部材である。
つぎに運用時レドーム反射試験時の動作について説明する。この、運用時レドーム反射試験は、出荷時等に行われる上述の基準アンテナ試験および出荷時レドーム反射試験とは異なり、レーダ装置の運用中に実行される試験である。なお、この試験は、ユーザ側で特に意識することなく自動的に実行される。また、この試験では、出荷時レドーム反射試験時と同様に、自身のレドームで反射した反射信号が利用される。
ここで、デジタル信号処理部の動作について若干の考察を加える。いま、各受信系特性の温度変動も経時変動もないものと仮定する。このとき、位相差/利得差検出部33の出力と、レドーム反射信号初期位相差/初期利得差記憶部45の記憶値との差分値はゼロとなる。したがって、このゼロ値が基準アンテナ信号初期位相差/初期利得差記憶部44の出力に加算されることになるので、位相差/利得差補正量算出部37に入力される信号は、基準アンテナ信号初期位相差/初期利得差記憶部44の記憶内容そのものとなる。つまり、温度変動や経時変動がない状態では、レーダ装置は、「初期位相差/初期利得差」のみを補正することになる。
図9は、レドーム反射信号と先行車両からの反射信号の差異を説明するための模式的概念図である。上記の運用時レドーム反射試験では、各受信系は、レドーム反射信号以外に、先行車等の路上物体からの反射信号も同時に受信する。したがって、各受信系の位相変動、利得変動を補正する場合は、各受信系が受信した信号から、レドーム反射信号を区別しなければならない。例えば、FM−CWレーダであれば、その測距原理により、近距離の物体からの反射波は、受信出力信号の周波数が低く、遠距離の物体からの反射波は受信出力信号の周波数が高い(図9参照)。一方、レドームと各受信アンテナとの間の距離は、先行車等と比較すると極めて短い。また、ミリ波帯の周波数領域ではレドーム反射量は大きく、レドーム反射信号の受信レベルは先行車等よりも大きいか、等しい程度である(図9参照)。したがって、デジタル信号処理部では、受信出力信号の最も低い周波数成分をレドーム反射信号と認識し、この信号に対して上述の位相差/利得補正処理を実施すればよい。なお、例えば、ミリ波帯の周波数領域のように、レドーム反射信号の受信レベルが先行車等からの反射信号レベルよりも大きい場合には、受信レベルに閾値を設け、当該閾値に基づいてレドーム反射信号であるか否かを判定するようにしてもよい。
(装置の構成)
図10は、本発明の実施の形態2にかかるレーダ装置の構成を示すブロック図である。同図に示すレーダ装置2aは、必要数の受信アンテナ22(221,222,・・・,22n)を個々に接続する受信アンテナ切替手段51を具備し、単一の受信系を共通的に使用するために複数の受信アンテナを切り替えて使用するような構成とされている。また、図11は、図10に示したデジタル信号処理部30の細部構成を示す図である。同図に示すデジタル信号処理部30aは、受信部20の出力であるA/D27の出力を各受信系に対応する処理部に振り分ける出力振り分け手段52を具備している。なお、その他の構成については、図1および図2に示した実施の形態1の構成と同一または同等であり、それらの構成部には同一符号を付して示し、その説明を省略する。
図10に示すレーダ装置は、複数の受信アンテナ22を切り替えて使用するように構成されているので、高周波増幅器、ミキサ、ビデオ増幅器、フィルタおよびA/Dコンバータを共用することができ、受信部の製造コストを大幅に低減することができる。なお、アンテナ、切替えスイッチの電気特性は温度や経時的要素によりその特性が変動して各受信系の位相差/利得差にバラツキを生じさせる。したがって、この実施の形態のような単一の受信系のみを有するレーダ装置であっても、各受信系の位相差/利得差を補正することは、レーダ装置の測角性能、すなわち目標方位情報の精度を向上させるという観点において重要な処理となる。
図10に示した受信アンテナ切替手段51と、図11に示した出力振り分け手段52とは、時間的に連動して切替制御される。例えば、図10に示すように、受信アンテナ221が選択されている場合には、図11においても受信アンテナ221に対応する位相回転演算処理部411が選択され、以下、出力振り分け手段52の切替タイミングに連動して他の位相回転演算処理部412〜41nが選択される。なお、位相差/利得差補正量算出部37から出力される位相差補正信号38および利得差補正信号39は、出力振り分け手段52の切替タイミングに同期して出力されるように制御してもよいし、あるいは出力振り分け手段52の切替タイミングとは連動せず非同期で出力されるように制御してもよい。この場合、すなわち、位相差補正信号38および利得差補正信号39を非同期で出力する場合には、デジタル信号処理部で構成される複数の受信系のうち、どの受信系に対する補正量なのかを弁別して出力するようにすればよい。
(装置の構成)
図12は、本発明の実施の形態3にかかるレーダ装置のデジタル信号処理部の構成を示すブロック図である。同図に示すデジタル信号処理部30は、図2に示したデジタル信号処理部30の構成から基準アンテナ信号初期位相差/初期利得差記憶部44を取り除いた、レドーム反射信号初期位相差/初期利得差記憶部45のみを有する位相差/利得差記憶部34aを有している。なお、その他の構成については、図2に示した実施の形態1の構成と同一または同等であり、それらの構成部には同一符号を付して示し、その説明を省略する。
図12に示す構成のレーダ装置では、各受信系を構成するアンテナや電子部品の特性バラツキが小さい場合(特性バラツキの小さい電子部品を用いて構成されている場合)を念頭に置いているので、「初期位相差/初期利得差」は殆ど発生せず、「温度変動、経時変動による位相差/利得差」のみを考慮すればよい。したがって、この実施の形態のレーダ装置では、実施の形態1で説明した出荷時の基準アンテナ試験が省略され、出荷時レドーム反射試験のみが実施される。その結果、位相差/利得差検出部33にて検出されたレドーム反射信号初期位相差およびレドーム反射信号初期利得差のみが位相差/利得差記憶部34のレドーム反射信号初期位相差/初期利得差記憶部45に記憶される。なお、このように構成されたレーダ装置であっても、レドーム反射信号初期位相差およびレドーム反射信号初期利得差に基づいて、変動要素の大きな「温度変動、経時変動による位相差/利得差」を補正することができるので、レーダ装置の測角性能向上に充分に寄与することができる。
2,2a,101 レーダ装置
3 レドーム
4 主送信波
5 レドーム反射波
6 基準信号発生装置
7 基準アンテナ
8 基準信号
10 送信部
12 発振器
14 分配器
16 高周波増幅器
18 送信アンテナ
20 受信部
21 受信系
22 受信アンテナ
23 高周波増幅器
24 ミキサ
25 ビデオ増幅器
26 フィルタ
27 A/Dコンバータ
30,30a デジタル信号処理部
31 位相/利得演算処理部
32 測角信号処理部
33 位相差/利得差検出部
34,34a 位相差/利得差記憶部
35,36 加算器
37 位相差/利得差補正量算出部
38 位相差補正信号
39 利得差補正信号
40 切替スイッチ
41 位相回転演算処理部
42 利得調整演算処理部
44 基準アンテナ信号初期位相差/初期利得差記憶部
45 レドーム反射信号初期位相差/初期利得差記憶部
102 モニタアンテナ
103 モニタアンテナ保持用冶具
Claims (11)
- 送信アンテナから空間に放射された送信波の目標物からの反射波を複数の受信アンテナで受信し、該受信した複数の受信信号を用いてそれぞれ生成した複数の受信デジタル信号に基づいて前記目標物の方位情報を算出する測角信号処理部を具備する信号処理部を備えたレーダ装置において、
前記信号処理部は、
前記複数の受信デジタル信号に対して位相回転演算処理および利得調整演算処理を施した信号をそれぞれ生成して前記測角信号処理部に出力する位相/利得演算処理部と、
前記複数の受信デジタル信号間に生ずる位相差/利得差を検出する位相差/利得差検出部と、
レーダ運用前に、自身の送信波による自身のレドームからの反射波を利用して受信した受信出力に基づき、前記位相差/利得差検出部によって予め検出された前記位相差/利得差をレドーム反射信号初期位相差/初期利得差として記憶する初期位相差/初期利得差記憶部と、
レーダ運用時に、目標物からの反射波と共に入射する前記レドームからの反射波を受信した受信出力に基づき、前記位相差/利得差検出部によって検出された位相差/利得差と、前記レドーム反射信号初期位相差/初期利得差と、に基づいて前記位相/利得演算処理部に付与する位相差補正信号/利得差補正信号を算出して出力する位相差/利得差補正量算出部と、
を備え、
前記位相/利得演算処理部は、前記位相差補正信号および前記利得差補正信号に基づいて前記測角信号処理部に出力する信号を補正することを特徴とするレーダ装置。 - 送信アンテナから空間に放射された送信波の目標物からの反射波を複数の受信アンテナで受信し、該受信した複数の受信アンテナの出力を時分割に切り換えて順次入力した複数の受信信号を用いてそれぞれ生成した複数の受信デジタル信号に基づいて前記目標物の方位情報を算出する測角信号処理部を備えたレーダ装置において、
前記信号処理部は、
時分割に切り替えられた前記受信デジタル信号の出力先を振り分け制御する出力振り分け手段と、
前記出力振り分け手段に接続され、該出力振り分け手段を介して順次入力される受信デジタル信号に対して位相回転演算処理および利得調整演算処理を施した信号を個々に生成して前記測角信号処理部に出力する位相/利得演算処理部と、
前記出力振り分け手段を介して順次入力される受信デジタル信号間に生ずる位相差/利得差を順次検出して出力する位相差/利得差検出部と、
レーダ運用前に、自身の送信波による自身のレドームからの反射波を利用して受信した受信出力に基づき、前記位相差/利得差検出部によって予め検出された位相差/利得差をレドーム反射信号初期位相差/初期利得差として記憶する初期位相差/初期利得差記憶部と、
レーダ運用時に、目標物からの反射波と共に入射する前記レドームからの反射波を受信した受信出力に基づき、前記位相差/利得差検出部によって検出された位相差/利得差と、前記レドーム反射信号初期位相差/初期利得差と、に基づいて前記位相/利得演算処理部に付与する位相差補正信号/利得差補正信号を算出して出力する位相差/利得差補正量算出部と、
を備え、
前記位相/利得演算処理部は、前記位相差補正信号および前記利得差補正信号に基づいて前記測角信号処理部に出力する信号を補正することを特徴とするレーダ装置。 - 前記位相差/利得差検出部は、前記複数の受信デジタル信号から所定周波数以下の信号を抽出することにより、レーダ運用時におけるレドーム反射信号を生成することを特徴とする請求項1または2に記載のレーダ装置。
- 前記位相差/利得差検出部は、前記複数の受信デジタル信号から所定レベル以上の信号を抽出することにより、レーダ運用時におけるレドーム反射信号を生成することを特徴とする請求項1または2に記載のレーダ装置。
- レーダ運用時における前記レドーム反射信号と、前記レドーム反射信号初期位相差/初期利得差との間の各差分出力が算出されて前記位相差/利得差補正量算出部に入力されることを特徴とする請求項3または4に記載のレーダ装置。
- レーダ運用前に、前記受信アンテナ前方の所定の距離位置に配置された基準アンテナからの直接波を受信した受信出力に基づき、前記位相差/利得差検出部によって予め検出された位相差/利得差を、基準アンテナ信号初期位相差/初期利得差として、前記初期位相差/初期利得差記憶部に記憶することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のレーダ装置。
- レーダ運用時における前記レドーム反射信号と、前記レドーム反射信号初期位相差/初期利得差との間の各差分出力が算出されるとともに、該各差分出力と前記基準アンテナ信号初期位相差/初期利得差との間の各加算出力が算出されて前記位相差/利得差補正量算出部に入力されることを特徴とする請求項6に記載のレーダ装置。
- 送信アンテナから空間に放射された送信波の目標物からの反射波を複数の受信アンテナで受信し、該受信した複数の受信信号を用いてそれぞれ生成した複数の受信デジタル信号に基づいて前記目標物の方位情報を算出する測角信号処理部を備えたレーダ信号処理器において、
前記複数の受信デジタル信号に対して位相回転演算処理および利得調整演算処理を施した信号をそれぞれ生成して前記測角信号処理部に出力する位相/利得演算処理部と、
前記複数の受信デジタル信号間に生ずる位相差/利得差を検出する位相差/利得差検出部と、
レーダ運用前に、自身の送信波による自身のレドームからの反射波を利用して受信した受信出力に基づき、前記位相差/利得差検出部によって予め検出された前記位相差/利得差をレドーム反射信号初期位相差/初期利得差として記憶する初期位相差/初期利得差記憶部と、
レーダ運用時に、目標物からの反射波と共に入射する前記レドームからの反射波を受信した受信出力に基づき、前記位相差/利得差検出部によって検出された位相差/利得差と、前記レドーム反射信号初期位相差/初期利得差と、に基づいて前記位相/利得演算処理部に付与する位相差補正信号/利得差補正信号を算出して出力する位相差/利得差補正量算出部と、
を備え、
前記位相/利得演算処理部は、前記位相差補正信号および前記利得差補正信号に基づいて前記測角信号処理部に出力する信号を補正することを特徴とするレーダ信号処理器。 - 送信アンテナから空間に放射された送信波の目標物からの反射波を複数の受信アンテナで受信し、該受信した複数の受信信号を用いてそれぞれ生成した複数の受信デジタル信号に基づいて前記目標物の方位情報を算出する測角信号処理部を備えたレーダ信号処理器において、
時分割に切り替えられた前記受信デジタル信号の出力先を振り分け制御する出力振り分け手段と、
前記出力振り分け手段に接続され、該出力振り分け手段を介して順次入力される受信デジタル信号に対して位相回転演算処理および利得調整演算処理を施した信号を個々に生成して前記測角信号処理部に出力する位相/利得演算処理部と、
前記出力振り分け手段を介して順次入力される受信デジタル信号間に生ずる位相差/利得差を順次検出して出力する位相差/利得差検出部と、
レーダ運用前に、自身の送信波による自身のレドームからの反射波を利用して受信した受信出力に基づき、前記位相差/利得差検出部によって予め検出された位相差/利得差をレドーム反射信号初期位相差/初期利得差として記憶する初期位相差/初期利得差記憶部と、
レーダ運用時に、目標物からの反射波と共に入射する前記レドームからの反射波を受信した受信出力に基づき、前記位相差/利得差検出部によって検出された位相差/利得差と、前記レドーム反射信号初期位相差/初期利得差と、に基づいて前記位相/利得演算処理部に付与する位相差補正信号/利得差補正信号を算出して出力する位相差/利得差補正量算出部と、
を備え、
前記位相/利得演算処理部は、前記位相差補正信号および前記利得差補正信号に基づいて前記測角信号処理部に出力する信号を補正することを特徴とするレーダ信号処理器。 - 空間に放射した送信信号の目標物からの反射信号を受信した受信信号に基づいて該目標物の方位情報を算出するレーダ装置に適用されるレーダ装置動作方法であって、
自身の送信波による自身のレドームからの反射波を利用して受信した受信信号に基づいて検出した初期位相差/初期利得差をレドーム反射信号初期位相差/初期利得差として記憶するレドーム反射信号初期位相差/初期利得差記憶ステップと、
レーダ運用時に前記レドームからの反射波を利用して受信した受信信号に基づく位相差/利得差をレドーム反射信号位相差/利得差として検出する位相差/利得差検出ステップと、
前記レドーム反射信号位相差/利得差と前記レドーム反射信号初期位相差/初期利得差との間の各差分値を算出する差分値算出ステップと、
前記差分値算出ステップにて算出された位相差/利得差に基づいて位相差補正信号/利得差補正信号を生成出力する位相差/利得差補正量算出ステップと、
前記位相差補正信号/利得差補正信号に基づいて前記受信信号の位相/利得をそれぞれ補正する受信信号補正ステップと、
を含むことを特徴とするレーダ装置動作方法。 - 受信アンテナ前方の所定の距離位置に配置された基準アンテナからの直接波を受信した受信出力に基づいて検出した初期位相差/初期利得差を基準アンテナ信号初期位相差/初期利得差として記憶する基準アンテナ信号初期位相差/初期利得差記憶ステップと、
前記差分値算出ステップにて算出された位相差/利得差と前記記憶された基準アンテナ信号初期位相差/初期利得差との間の各加算値を算出する加算値算出ステップと、
をさらに有し、
前記位相差/利得差補正量算出ステップは、前記加算値算出ステップにて算出された位相差/利得差に基づいて前記位相差補正信号/利得差補正信号を生成出力することを特徴とする請求項10に記載のレーダ装置動作方法。
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