JP4651292B2 - バルコニー及びバルコニーの防水施工法 - Google Patents

バルコニー及びバルコニーの防水施工法 Download PDF

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Description

本発明はバルコニー及びバルコニーの防水施工法に関するものである。
従来、この種のバルコニーには、例えば、図10、図11に示すように、建築躯体B上に軽量コンクリート板等からなる床部1を載設し、その床部1の縁に、無機パネル22を化粧材とする合板(コンポジットパネル)12を立設して立上げ壁2とし、その立上げ壁2の外側に前記建築躯体Bから適宜間隔をおいて支柱(鉄骨)3を立設し、該支柱(鉄骨)3に、断熱材24を裏打ちしたバルコニー用内壁材4を固定すると共に同支柱(鉄骨)3に、バルコニー用外装材5を固定してパラペットWを形成し、前記パラペットWの上端を笠木D等の飾り天板で被蓋した乾式タイプのものが知られている。
尚、バルコニー用内壁材には、断熱材非裏打ちタイプのものもある。
前記先行技術のバルコニー用内壁材4は、各構成面材14、14間に確保される各隙間Cから断熱材24を螺着(ネジ止め)することによって支柱3に固定した後、その各隙間Cをシーリング材Eで閉塞することによって封止される。
また、床部1は、被着する防水シート6を立上げ壁2内面上端部域まで立上げて防水性が付与される。
この先行技術の利点は、軽量コンクリート板1、無機パネル22を表層材とする合板(コンポジットパネル)12、バルコニー用内壁材4、バルコニー用外装材5、支柱(鉄骨)3等の乾式仕様の材料を使用して短期間で簡単に乾式施工でバルコニーを構築することが可能である点と、立上げ壁2の主体として軽量且つ低廉な合板(コンポジットパネル)12を使用して、乾式施工性の向上を図り、しかも安価な提供を可能にする点にある。
しかしながら、シーリング材Eに長期使用で亀裂が発生すると、雨水が浸入して合板(コンポジットパネル)12に浸透して腐食したり、雨漏りを起こす原因になってしまう。
また、図12に示すようにバルコニーに出入り用のサッシ枠Sが臨む建築の場合には、防水シート6に遊端側を融着した差込シート9をサッシ下枠s1下方に引き込んだ状態でサッシ下枠s1をその差込シート9を貫挿して建築躯体Bに螺着(ネジ止め)している。
しかしながら、その差込シート9がサッシ下枠s1の中途域までしか引き込まれないので、サッシ下枠s1下部に雨水や湿気の浸入を完全に防止できず、螺着部からの漏水も相乗して合板12が腐食したり、雨漏りの原因になる可能性が大きかった。
尚、前記するバルコニーに関する先行技術文献は、出願人としては不知である。
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、シーリング材に長期使用で亀裂が発生しても浸入する雨水で合板(コンポジットパネル)が濡れないようにすることにある。
更に他の目的とする処は、シーリング材に発生する亀裂から浸入する雨水から合板を防護する防護手段を隠す飾り手段(水切り縁)を設けたにも拘わらず、雨水の良好な排出と換気とを行なうことである。
更に他の目的とする処は、サッシ下枠下位の建築躯体等が雨水やその湿気に晒されないようにすることにある。
前記課題を解決するために講じた技術手段は、建築躯体に載設する床部の縁に合板からなる立上げ壁を立設し、前記床部回りの建築躯体から立設された支柱の内面に、バルコニー用内壁材を固定してその内壁材を前記立上げ壁上方に配設すると共に、前記支柱の外側にバルコニー用外装材を固定して囲い壁を形成したバルコニーの防水施工方法であって、前記バルコニー用内壁材には、その下面から切欠部が予め形成されており、前記立上げ壁の上端を抱持する抱持条部と、その抱持条部から一体に立上げ形成された延設条部とを備えた防水用縁を、前記立上げ壁の上端に取り付け、前記切欠部に前記延設条部を挿入配置し、前記床部に被着する防水シートを前記立上げ壁の内面に沿うように立ち上げて前記抱持条部のバルコニー側の面に水密状に被着し、前記防水シートの立ち上げ面に前記防水用縁の長さ方向に適宜間隔をおいて被係止部を固定し、該被係止部の本体から立ち上げた係止片部に係止した水切り縁で、前記防水用縁と前記被係止部と前記防水シートの立ち上げ上端縁を隠し、前記水切り縁と前記バルコニー用内壁材との間を水密状に閉塞し、前記水切り縁の縁裏における前記被係止部間に排水換気用の空間を形成することを特徴とする。
また、建築躯体に載設する床部の縁に合板からなる立上げ壁を立設し、前記床部回りの建築躯体から立設された支柱の内面に、バルコニー用内壁材を固定してその内壁材を前記立上げ壁上方に配設すると共に、前記支柱の外側にバルコニー用外装材を固定して囲い壁を形成し、前記立上げ壁の内面に防水性を付与し、前記バルコニー用内壁材は各構成面材を前記支柱に固定し、その各面材間の隙間をシーリング材で閉塞したバルコニーにおいて、前記立上げ壁の上端を抱持する抱持条部と、その抱持条部から一体に立上げ形成されて前記シーリング材の後面レベルよりも背後にその上端が位置する延設条部とを備えた防水用縁を設け、前記バルコニー用内壁材には、その下面から前記防水用縁の延設条部を挿入配置する切欠部が形成されていることを特徴とする。
また、前記床部に被着する防水シートを前記立上げ壁の内面に沿うように立ち上げて前記抱持条部のバルコニー側の面に水密状に被着し、前記防水シートの立ち上げ面に前記防水用縁の長さ方向に適宜間隔をおいて被係止部を固定し、該被係止部の本体から立ち上げた係止片部に係止した水切り縁で、前記防水用縁と前記被係止部と前記防水シートの立ち上げ上端縁を隠し、前記水切り縁と前記バルコニー用内壁材との間を水密状に閉塞し、前記水切り縁の縁裏における前記被係止部間に排水換気用の空間を形成していることを特徴とする。
前記排水換気用の空間に当該空間からの雨水の吹き上げを防止する水返し手段を設けていることを特徴とする。前記水返し手段を、前記防水用縁に一体又は一体的に設けていることを特徴とする。
前記床部においてサッシに対応する縁部分から前記防水シートにその遊端を融着した防水性の差込シートをサッシ下枠の下方を経由して引き込んでサッシ下枠の室内側端部まで立ち上げていることを特徴とする。前記サッシ下枠と前記差込シートとの間に塩化ビニル材と粘弾性防水シート材とを重合した介在物を介在して前記サッシ下枠を、前記差込シートを貫挿して建築躯体に螺着していることを特徴とする。
上記手段によれば、バルコニー用内壁材を構成する各面材間のシーリング材に発生する亀裂から浸入する雨水が合板に浸透するのを防水用縁で防護して、その雨水をバルコニー内に排出する。また、前記防水用縁は抱持条部を立上げ壁上端に嵌合し、延設条部をバルコニー用内壁材に凹設した切欠部に挿入する手法でセット可能とする。
上記手段によれば、前記防水シートの立上げ面上端縁や固定手段がバルコニー内から視野に入って装飾性を低下させる虞れがない。適宜間隔をおいて設けた被係止部に係止する側面視略逆向きL形状の水切り縁でバルコニー内から視認できないように隠す。また、水切り縁と、適宜間隔をおいて設けた被係止部との間に伝わる雨水をバルコニー内に排水し且つ換気する縁裏空間を確保する。
上記手段によれば、差込シートの防水機能でサッシ下枠下位に配設される立上げ壁の合板や建築躯体が雨水やその湿気で腐食するのを防止し、また介在物の粘弾性防水シール材がネジに粘着してネジ孔を封止する。
ここで、支柱、断熱材、立上げ壁等の前記内面は、バルコニー内空間側の面を指している。また、シーリング材の前記後面レベルとは、バルコニー内空間側とは逆側の面を指している
本発明は以上のように構成した乾式施工タイプのバルコニーであって、バルコニー用内壁材を構成する各面材間のシーリング材に長期的使用で亀裂が発生し、その亀裂から雨水が浸入しても、その雨水を防水用縁で合板に浸透させずに排出するので、合板が腐食したり、家屋が雨漏りすることがない。
その上、使用される防水用縁は、抱持条部を立上げ壁上端に嵌合状に抱持させる一方、延設条部をバルコニー用内壁材に凹設した切欠部に挿入することでセット可能であり、乾式施工を損わず、立上げられたその延設条部で、浸入する雨水がバルコニー外に漏洩するのを防止し、下方に滴下して家人や歩行者を不快にすることもない。
その上、その延設条部を、バルコニー用内壁材の構成面材の高さと同等高さ等、高い高さまで立上げておくと、シーリング材に発生する亀裂から勢い良く雨水が浸入したとしても、延設条部でその雨水をバルコニー内に確実に排出することができる。
また、水返し手段を設けることにより、雨水の被係止部間の空間から吹き上げられた雨水のバルコニー外への漏水も防止できるし、その水返し手段を、防水用縁に一体または一体的に設けていると、施工現場での水返し手段の取付を不要にし、乾式作業を簡略化に寄与できる。
その上、水切り縁を、適宜間隔をおいて設けた側面視略逆向きL形状の被係止部に係止する構成にして、各被係止部と水切り縁との間から雨水排出及び換気するようになっているので、装飾性を付与して商品価値を向上させた上、排水機能を損なうこともなければ、内部で停滞する雨水や湿気が汚染、汚濁の原因になることがない。
しかも、前記被係止部の固定手段として、防水シートに溶着する溶着部材例えば、樹脂被覆鋼板成形体、樹脂製成形体、溶着テープ等を用いた場合には、ネジ孔のような漏水の原因となる箇所を作らず、耐久性を向上させるのに寄与する。
しかも、床部においてサッシに対応する縁部分から防水性の差込シートをサッシ下枠の下方を経由して引き込みんでサッシ下枠の室内側端部まで立ち上げているので、サッシ下枠の下部全域が雨水から防護され、相互に連通するサッシ裏空間もその湿気から防護することが出き、建築躯体等が腐食する虞れがない上、サッシ下枠の螺着部をも介在物である粘弾性防水シール材の粘着で封止するので、螺着部からの雨水浸入の虞れも全くない。
従って、乾式施工を損なわず、しかも防水性を有する長期耐久性に優れた構造簡単な乾式施工タイプのバルコニーを新規に提供することができる。
次に、本発明の実施の形態を説明する。
図1〜図7は、本発明バルコニーの実施の形態の第1の実施の形態を、図8は同第2の実施の形態を、図9は、第3の実施の形態を各々示しており、符号Aはそのバルコニーである。まず、第1の実施の形態を説明する。
バルコニーAは、図1〜図3、図6等に示すように、建築躯体Bに載設される床部1、その床部1の縁から立上げ形成される立上げ壁2、支柱(鉄骨)3、その支柱3内面に固定されるバルコニー用内壁材4、支柱3外面に固定されるバルコニー用外装材5、前記床部1に被着される防水シート6、防水用縁7、水切り縁8、差込シート9等から構成されている。
本実施の形態では、バルコニー用内装材に断熱材を裏打ちしたタイプを図示している。
床部1は、所望面積の軽量コンクリート板であり、建築躯体B上に載設され、この床部1の縁には所望高さをもって立上げ壁2が立上げ形成される。
前記立上げ壁2は、本実施の形態では無機パネル22を表層材とする合板(コンポジットパネル)12を使用する。
支柱3は、図1、図2に示すように、床部1周りの建築躯体から適宜間隔をおいて立設する。
バルコニー用内壁材4は、所望厚みの強化セメント板であり、硬質ウレタンフォーム等の断熱材が裏打ちされている。
また、前記バルコニー用内壁材4は、施工に当って断熱材24内面に各構成面材14を隙間Cを介して必要枚並設した所要面積を有する帯板状物をバルコニーAの各辺と同等長さに切裁形成する。
このバルコニー用内壁材4には、図2、図3に示すように、その断熱材24下面から後述する防水用縁7の延設条部27を挿入配置する切欠部34が予め切欠形成されている。
防水用縁7は、防水性材料、例えば塩化ビニル材で成形されており、図4に示すように、前記立上げ壁2の上端に嵌合状に抱持する抱持条部17と、その抱持条部17から一体に立上げ形成して前記切欠部34に挿入される延設条部27とを備えてなり、前記バルコニー用内壁材4と同様にバルコニーA各辺と対応する長さに切裁形成されている。
前記防水用縁7は、床部1縁に設けられる立上げ壁2の上端に取付られる。
その取付は、所要長さに切裁形成されたバルコニー用内壁材4を隙間C内で断熱材24を支柱3にネジ止め100することによってバルコニーA各辺に配設した後、延設条部27を切欠部34に挿入した状態で抱持条部17におけるバルコニー側の面17aをその弾性を利用して上方に折り曲げて同バルコニー用内壁材4下端に養生テープT1で一旦仮止めし、支柱3に固定された下部側合板12a上に抱持条部17の非バルコニー側の面17bを隠すように上部側合板12bを積み重ね(図5(a))、その合板(上部側合板12b、下部側合板12aからなる)12の内面に無機パネル22を当接させて支柱3にネジ止めし、前記養生テープT1を外すことによって、自動的にセットされるようになっている(図5(b))。
尚、バルコニー各辺毎で隣設する防水用縁7…同士は互いに溶着によって接合する。
前記する防水用縁7の取付例はあくまでその一例であり、予め床部1縁に立上げ壁2を立設し、その立上げ壁2上端に抱持条部17を嵌合状に抱持させた後、切欠部34にその延設条部27が挿入されるようにバルコニー用内壁材4を支柱3にネジ止めすることによって自ずとセットされるようにすること自由なものである。
防水用縁7を前記のようにセットした後、バルコニー用外装材5をネジ止めで支柱3外面に固定して、囲い壁(パラペット)Wを形成し、該囲い壁(パラペット)W上端に笠木D等の装飾帯部材を冠着して装飾性を付与する(図2)。
一方、床部1は、図2、図3に示すように、被着する防水シート6を、サッシSとの対応部を除いて前記防水用縁7における抱持条部17のバルコニー側の面17a上端域まで立ち上げると共に、その立上げ面16を同バルコニー側の面17aに全長に亘って溶着してそのバルコニー側の面17aに水密状に被着した後、装飾用の水切り縁8でその防水シート6の立上げ面16上端縁及び溶着部をバルコニーA内から視認不能に隠される。
水切り縁8は、例えばアルミ製やステンレス製のものであり、バルコニーAの各辺と同等長さをもって切裁形成され、防水シート6の前記立上げ面16に適宜間隔をおいて固定される金属製の被係止部18に弾性的にバルコニーA内から係止される。
前記被係止部18は、図6に示すように、防水用縁7の上面部37と防水シート6の立上げ面16に沿う側面視略逆向きL形状を呈してなり、その逆L形状本体18aの水平部から立上げられ先端に背後方向に斜め傾斜状に折曲した第1係止片部18bと、同逆L形状本体18aの垂直部先端から逆L形状に折曲した第2係止片部18cとを備え、両端部を防水シート6の立上げ面16に固定手段T2で防水用縁7の長さ方向に適宜間隔をおいて固定される。
前記固定手段T2としては、溶着テープ状材を使用するのが好ましく、水平状に溶着して、その張力で防水用縁7の長さ方向に適宜間隔をおいて前記被係止部18を固定することができる。そして、この固定手段T2も前記する水切り縁8でバルコニーA内から視認不能に隠される。
前記水切り縁8は、図2、図3、図6等に示すように、前記被係止部18よりも一回り大きな側面視略逆向きL形状を呈しなり、本体8aの上端側先端に前記第1係止片部18bに弾性的に係止する第1係止用凹部8bを、また本体8aの下端側先端に前記第2係止片部18cに弾性的に係止する第2係止用凹部8cを各々折曲形成し、第1係止用凹部8b、第2係止用凹部8cを、第1係止片部18b、第2係止片部18cに各々弾性的に係止することによって、防水シート6の立上げ面16上端縁及び溶着部並びに被係止部18を覆うように取付られる。
そして、水切り縁8と前記バルコニー用内壁材4の下端との間に残置される小間隙を図2に示すように、シーリング材Eで閉塞すると共に、前記隙間Cをシーリング材Eで閉塞してネジ頭部をバルコニーA側から見えないように隠すことによって、乾式施工工法でバルコニーAが構築される。
従って、バルコニーAの内面に適宜間隔をおいて縦向きに存在するシーリング材E…や水切り縁8上のシーリング材Eに亀裂が生じ、その亀裂から雨水が浸入して下方に滴下することがあっても、その雨水は防水用縁7から被係止部18、18間に確保された水切り縁8の縁裏空間8’を経てバルコニーA内に排出され、合板12が雨水に晒されることが無くなる。
シーリング材としては、通常、ウレタン系、シリコーン系、アクリル系等の一液硬化型不定形シーリング材、或いは、略エ字状、略T字状、略円筒状等のゴム系、ウレタン系、塩化ビニル系、エラストマー系等の定型シーリング材などが使用される。
また、図7はサッシ下枠s1と、バルコニーAの床部1との取り合い部分を示している。
サッシ下枠s1は、床部1に被着される防水シート6の遊端に一端側が融着される防水性の差込シート(例えば塩化ビニル材製)9を同下枠s1の下側を経由して引き込み同下枠s1の室内側端部まで立ち上げることによって、サッシ裏空間内に雨水が浸入したり、同裏空間内が湿気の影響を受けないように工夫されている。
この防水性の差込シート9は、図7に示すように、立上げ壁2及び建築躯体Bの一部に亘って敷設された塩ビ鋼鈑11表面に溶着した状態で前記のように引き込まれており、先端を建築躯体Bに両面テープT3で仮止めした後、サッシ下枠s1と間に塩化ビニル材10aと粘弾性防水シール材10bを積層した介在物10を介在した状態でサッシ下枠s1をその塩ビ鋼鈑を貫挿して建築躯体Bに適宜間隔をおいてネジ止め100することによって、間接的に建築躯体Bに固定されている。
粘弾性防水シール材10bとしては、例えば非加硫粘着ブチルテープなどが使用される。
尚、図1において、サッシSと、バルコニーAにおける短辺部との間の壁部W1は、図示しないが前記立上げ壁を固定する長尺状の支柱に適宜外装用の面材を固定することによって形成される。防水用縁で立上げ壁の合板を雨水から防護する構造、商品価値を高揚させる水切り縁が排水機能、換気機能を具備する構造は、前述と同様に実施される。
次に図8に示す第2の実施の形態を説明すると、この実施の形態は、各被係止部18、18間の空間18dからの雨水等の吹き上げを防止するために水返し手段(水返し突起)13を設けたものである。前記水返し突起13は、下向きの傾斜条片を備え、図8(a)(b)に示すように防水用縁7の延設条部27や挟持条部17の上面部に、一体成形したり、溶着、接着等で固定して、各被係止部18、18間の空間18dからの雨水等の上向きな吹き上げを防止するようになっている。この水返し突起13は、前記防水用縁7と同様長さに形成したり、各被係止部18、18間の空間18dと対応する長さに形成されており、図8(a)(b)に図示する形状のものに限定されるものではなく、種々の形状に形成して使用することができる。このようにすることによって、雨水等の吹き上げを防止して、前記切欠部34からのバルコニーA外への吹き上げ雨水の漏水を防止することができる。
次に図9に示す第3の実施の形態を説明すると、この実施の形態は、前記差込シート9を引き込んでサッシ下枠s1の室内側端部まで立ち上げて、サッシ下枠s1と間に塩化ビニル材10aと粘弾性防水シール材10bを積層した介在物10を介在した状態でサッシ下枠s1をその塩ビ鋼鈑11を貫挿して建築躯体Bにネジ止め100する際のそのネジが露出する場合の対応例である。
ウレタン、シリコーン等の弾性不定形シーリング剤101を充填したキャップ102でネジ頭部100aを被覆して、ネジ頭部100aからの漏水防止を補助するようにしている。
第1の実施の形態のバルコニーの平面図で概略的に示す。 図1の(2)-(2)線拡大断面図で、中間省略して示す。 防水用縁、水切り縁部分を示す下方からの部分拡大斜視図で一部切欠して示す。 防水用縁の斜視図。 防水用縁の取付状態を示す断面図で、(a)は、防水用縁における抱持条部のバルコニー側の面を養生シートでバルコニー用内壁材に接着した状態を示す。(b)は、立上げ壁の上端に嵌合状に抱持させた状態を示す。 被係止部と、水切り縁との関係を示す分解拡大斜視図で一部切欠して示す。 図1の(7)-(7)線拡大断面図。 第2の実施の形態のバルコニーの要部を示し、(a)は、防水用縁の延設条部に水返し手段を一体成形した場合、(b)は、同水返し手段を溶着、接着等の手段で設けた場合を示している。 第3の実施の形態のバルコニーの要部を示し、サッシとの取り合い部分を拡大断面として示す。 従来のバルコニーにおける要部の拡大縦断面図で、中間省略して示す。 従来のバルコニーの立上げ壁、バルコニー用内壁材との関係を示す下方からの部分拡大斜視図で一部切欠して示す。 同従来のバルコニーにおける要部の拡大縦断面図で、サッシとの取り合い部分を示す。
符号の説明
A:バルコニー 4:バルコニー用内壁材
B:建築躯体 1:床部
3:支柱 5:バルコニー用外装材
2:立上げ壁 14:構成面材(バルコニー用内壁材を構成する各面材)
24:断熱材 W:囲い壁
E:シーリング材 7:防水用縁
17:抱持条部 27:延設条部
6:防水シート 18:被係止部
T2:固定部材(溶着テープ状材) 8:水切り縁
S:サッシ s1:サッシ下枠
9:差込シート 10:介在物
10a:塩化ビニル材 10b:粘弾性防水シール材
12:合板 S:隙間
18b:第1係止片部(係止片部) 18c:第2係止片部(係止片部)
8':空間(排水換気用の空間) 13:水返し手段(水返し突起)
18d:空間(被係止部間の空間)

Claims (7)

  1. 建築躯体に載設する床部の縁に合板からなる立上げ壁を立設し、前記床部回りの建築躯体から立設された支柱の内面に、バルコニー用内壁材を固定してその内壁材を前記立上げ壁上方に配設すると共に、前記支柱の外側にバルコニー用外装材を固定して囲い壁を形成したバルコニーの防水施工法であって、
    前記バルコニー用内壁材には、その下面から切欠部が予め形成されており、
    前記立上げ壁の上端を抱持する抱持条部と、その抱持条部から一体に立上げ形成された延設条部とを備えた防水用縁を、前記立上げ壁の上端に取り付け、前記切欠部に前記延設条部を挿入配置し、
    前記床部に被着する防水シートを前記立上げ壁の内面に沿うように立ち上げて前記抱持条部のバルコニー側の面に水密状に被着し、
    前記防水シートの立ち上げ面に前記防水用縁の長さ方向に適宜間隔をおいて被係止部を固定し、該被係止部の本体から立ち上げた係止片部に係止した水切り縁で、前記防水用縁と前記被係止部と前記防水シートの立ち上げ上端縁を隠し、
    前記水切り縁と前記バルコニー用内壁材との間を水密状に閉塞し、前記水切り縁の縁裏における前記被係止部間に排水換気用の空間を形成することを特徴とするバルコニーの防水施工法。
  2. 建築躯体に載設する床部の縁に合板からなる立上げ壁を立設し、前記床部回りの建築躯体から立設された支柱の内面に、バルコニー用内壁材を固定してその内壁材を前記立上げ壁上方に配設すると共に、前記支柱の外側にバルコニー用外装材を固定して囲い壁を形成し、前記立上げ壁の内面に防水性を付与し、前記バルコニー用内壁材は各構成面材を前記支柱に固定し、その各面材間の隙間をシーリング材で閉塞したバルコニーにおいて、
    前記立上げ壁の上端を抱持する抱持条部と、その抱持条部から一体に立上げ形成されて前記シーリング材の後面レベルよりも背後にその上端が位置する延設条部とを備えた防水用縁を設け、
    前記バルコニー用内壁材には、その下面から前記防水用縁の延設条部を挿入配置する切欠部が形成されていることを特徴とするバルコニー。
  3. 前記床部に被着する防水シートを前記立上げ壁の内面に沿うように立ち上げて前記抱持条部のバルコニー側の面に水密状に被着し、
    前記防水シートの立ち上げ面に前記防水用縁の長さ方向に適宜間隔をおいて被係止部を固定し、該被係止部の本体から立ち上げた係止片部に係止した水切り縁で、前記防水用縁と前記被係止部と前記防水シートの立ち上げ上端縁を隠し、
    前記水切り縁と前記バルコニー用内壁材との間を水密状に閉塞し、前記水切り縁の縁裏における前記被係止部間に排水換気用の空間を形成していることを特徴とする請求項2記載のバルコニー。
  4. 前記排水換気用の空間に当該空間からの雨水の吹き上げを防止する水返し手段を設けていることを特徴とする請求項2又は3記載のバルコニー。
  5. 前記水返し手段を、前記防水用縁に一体又は一体的に設けていることを特徴とする請求項4記載のバルコニー。
  6. 前記床部においてサッシに対応する縁部分から前記防水シートにその遊端を融着した防水性の差込シートをサッシ下枠の下方を経由して引き込んでサッシ下枠の室内側端部まで立ち上げていることを特徴とする請求項3記載のバルコニー。
  7. 前記サッシ下枠と前記差込シートとの間に塩化ビニル材と粘弾性防水シート材とを重合した介在物を介在して前記サッシ下枠を、前記差込シートを貫挿して建築躯体に螺着していることを特徴とする請求項6記載のバルコニー。
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