JP4650289B2 - 着氷プロテクタの取付構造 - Google Patents

着氷プロテクタの取付構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4650289B2
JP4650289B2 JP2006025502A JP2006025502A JP4650289B2 JP 4650289 B2 JP4650289 B2 JP 4650289B2 JP 2006025502 A JP2006025502 A JP 2006025502A JP 2006025502 A JP2006025502 A JP 2006025502A JP 4650289 B2 JP4650289 B2 JP 4650289B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protector
icing
lower arm
fastening
fastening member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006025502A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007203897A (ja
Inventor
里樹 中村
順和 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
Priority to JP2006025502A priority Critical patent/JP4650289B2/ja
Publication of JP2007203897A publication Critical patent/JP2007203897A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4650289B2 publication Critical patent/JP4650289B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Description

この発明は車両のサスペンションにおけるロアアームへの着氷プロテクタの取付構造に関する。
寒冷地においては、タイヤにより跳ね上げられた雪や水がサスペンションのロアアームにかかり、これがロアアームと車体との間の隙間の部分で凍結し更に成長して厚みを増し、ロアアームが回動変位したときにその着氷した氷が車体に当って音を発生する問題が危惧される。
そこでロアアームと車体との間に氷が着氷し成長するのを防止するため、ロアアームの車体への取付部の側にゴム弾性体で構成した着氷プロテクタ、詳しくは車体への取付部の側でロアアームから起立して堰を形成するプロテクタ本体を備えた着氷プロテクタを取り付け、そのプロテクタ本体の堰止作用により上記隙間で氷が厚く堆積するのを防止することが考えられている。
この着氷プロテクタのロアアームへの取付けを車両の組立ラインで行う場合、限られた極めて短い時間(例えば5〜10秒)内で行うことが必要であり、しかも限られた狭いスペースに着氷プロテクタを取り付けなければならないことから、その組付構造が問題となる。
本発明はこのような問題点を解決すべく案出されたものである。
尚、下記特許文献1にはロアアーム或いはタイロッドへの着氷を防止するために、ゴム等の低剛性部材を接着剤にて貼り付けるようになした点が開示されている。
但しこの特許文献1に開示の低剛性部材は本発明の着氷プロテクタとは異なった目的のものであるのに加えて、このように着氷防止のための低剛性部材を接着剤にて貼り付けるようになした場合、接着剤を塗付する作業,その後において低剛性部材を貼り付ける作業が必要であるのに加えて接着剤が固まるまでに時間を要し、車両の組立ラインでこれを行うことは現実には困難である。
また予めロアアーム等に低剛性部材を接着剤で固着しておくにしても、その取付けのために多くの工数を要し、所要コストも高くなる。
実開昭62−195507号公報
本発明はこのような事情を背景とし、着氷プロテクタを極めて短時間内でワンタッチで簡単に取付可能であり、しかも限られた狭いスペースに容易にこれを取り付けることができ且つ安価にこれを行うことのできる着氷プロテクタのロアアームへの取付構造を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、車両のサスペンションにおけるロアアームの車体への取付部の側で該ロアアームから起立して着氷防止の堰を形成するプロテクタ本体を備えた、ゴム弾性体にて構成された着氷プロテクタの該ロアアームへの取付構造であって、前記着氷プロテクタの一部を、前記ロアアームに巻き付けて該着氷プロテクタを該ロアアームに固定する固定バンドとして構成し、該固定バンドは、周方向の一方の端部を他方の端部に対して重ね合わされる重合部となして該重合部の付根に薄肉のヒンジを設け、該ヒンジにて該重合部を折曲可能となすとともに、更に該重合部をなす一方の端部と他方の端部とに、それらに対して別体をなし且つ互いに対をなす樹脂製の締結部材をそれぞれ非接着で装着して、一方の締結部材に設けた弾性係止突起を、他方の締結部材に設けた被係止部に係止させることで、それら一対の締結部材を介して前記固定バンドの一方の端部と他方の端部とを締結し、前記着氷プロテクタを前記固定バンドにて前記ロアアームに取り付けるようになしたことを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記固定バンドの一方の端部と他方の端部とのそれぞれに、前記締結部材の装着用の貫通穴を設けるとともに、一方の締結部材には基板と該基板から突出する前記弾性係止突起を、また他方の締結部材には基板と前記被係止部とを具備させ、それら一対の締結部材を各基板が前記固定バンドの各端部を外側から挟むようにして前記貫通穴に装着してあることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項2において、前記一対の締結部材のそれぞれには引掛爪が設けてあり、該引掛爪を前記貫通穴の周縁に引っ掛けることで該締結部材を前記固定バンドの一方の端部と他方の端部とに装着してあることを特徴とする。
請求項4のものは、請求項1〜3の何れかにおいて、前記被係止部が孔であり、前記弾性係止突起が該孔に係止する爪であることを特徴とする。
請求項5のものは、車両のサスペンションにおけるロアアームの車体への取付部の側で該ロアアームから起立して着氷防止の堰を形成するプロテクタ本体を備えた、ゴム弾性体にて構成された着氷プロテクタの該ロアアームへの取付構造であって、前記着氷プロテクタには、軸方向の切割を通じて前記ロアアームに外嵌状態に嵌合される筒状の嵌合部と、該嵌合部を外周面から締め付ける締付ベルトとを設けるとともに、該嵌合部の外周面には該締付ベルトを挿通させ且つ挿通状態に保持するベルト通しが設けてあることを特徴とする。
請求項6のものは、請求項5において、前記嵌合部の外周面には周方向に沿って前記締付ベルトを嵌め入れる環状の溝が設けてあることを特徴とする。
請求項7のものは、請求項1〜6の何れかにおいて、前記着氷プロテクタには前記ロアアームに沿って延びる弾性アームが一体に設けられていて、該弾性アームの先端部に嵌込凸部が設けてあり、該嵌込凸部を該ロアアームの嵌込孔に嵌め込むことで、前記着氷プロテクタの取付位置を位置決めするようになしてあることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように請求項1のものは、着氷プロテクタの一部を固定バンドとして構成して、周方向の一方の端部を重合部となし、これを他方の端部に重ね合わせた状態で、別体をなす樹脂製の一対の締結部材の一方の弾性係止突起を他方の被係止部に係止することで、固定バンドにより着氷プロテクタをロアアームに取り付けるようになしたもので、本発明によれば、単に固定バンドをロアアームに巻き付けて弾性係止突起を被係止部に係止するだけで着氷プロテクタを極めて短時間内で且つ限られた狭いスペースに簡単に取り付けることができる。
また本発明では接着剤を用いることなく着氷プロテクタをロアアームに取付けでき、接着のためにコストが高くなってしまうといった問題も生じない。
更に本発明では、固定バンドの一方の端部(重合部)付根に薄肉のヒンジ部を設けて、そのヒンジ部で重合部をなす一方の端部を折り曲げるようになしていることから、重合部をなす一方の端部を抵抗無く簡単に且つ全体的に折り曲げることができるとともに、一方の端部を他方の端部に対して良好に密着状態とすることができ、ひいては一方の端部と他方の端部とを締結部材にて隙間無く且つ強固に締結することが可能となる。
本発明では、固定バンドの一方の端部と他方の端部とのそれぞれに、締結部材の装着用の貫通穴を設けておいて、そこに締結部材を装着するようになし、且つ一方の締結部材には基板とその基板から突出する弾性係止突起を、また他方の締結部材には基板と被係止部とを備えておき、一対の締結部材を、各基板が固定バンドの各端部を外側から挟むようにして対応する各貫通穴に装着しておくことができる(請求項2)。
このようにしておけば、一方の締結部材の弾性係止突起を他方の締結部材の被係止部に係止することで、一対の締結部材の各基板により固定バンドの一方の端部と他方の端部とを互いに反対側から押圧して密着状態に強い力で締結することができる。
この場合において一対の締結部材のそれぞれには引掛爪を設けておき、その引掛爪を貫通穴の周縁に引っ掛けることで、各締結部材を固定バンドの各端部に装着しておくことができる(請求項3)。
このようにすることで、各締結部材を簡単に非接着で固定バンドの各端部に装着することができ、また装着状態において引掛爪の作用により各締結部材が組付前に各端部から脱落するのを防止することができる。
ここで上記被係止部は孔となし、また弾性係止突起をその孔に弾性的に係止する爪となしておくことができる(請求項4)。
次に請求項5は、着氷プロテクタに、切割の部分を通じてロアアームに外嵌状態に嵌合される筒状の嵌合部と、その嵌合部を外周面から締め付ける締付ベルトとを設けるとともに、嵌合部の外周面に締付ベルトを挿通させ且つ挿通状態に保持するベルト通しを設けたもので、この請求項5においても、着氷プロテクタを車両の組立ラインにおいて極めて短時間で且つ限られた狭いスペースにワンタッチで簡単に取り付けることができ、またそのためのコストも安価に抑えることができる。
本発明では、着氷プロテクタの筒状の嵌合部の外周面にベルト通しを設けてそこに挿通状態に締付ベルトを保持するようになしていることから、予め締付ベルトを嵌合部に備え付けた状態で、車両の組立ラインで締付ベルトによる嵌合部の締付け及びこれによる着氷プロテクタのロアアームへの取付けを行うことができ、所要時間をより短くすることができるとともに、作業を簡単化することができる。
この場合において嵌合部の外周面には周方向に沿って締付ベルトを嵌め入れる環状の溝を設けておくことができる(請求項6)。
このようにしておくことで締付ベルトの保持位置を予め定めた正しい位置に定めておくことができ、また締付ベルトを締め付けるに際しても、その環状の溝の案内作用で良好にこれを行うことができる。
更にまた、この環状の溝に締付ベルトを嵌め入れておくことで、着氷プロテクタのロアアームへの組付前において、締付ベルトが着氷プロテクタから脱落するのをより効果的に防止することができる。
本発明では、ロアアームに沿って延びる弾性アームを着氷プロテクタに一体に設けておいて、その先端部に嵌込凸部を設け、その嵌込凸部をロアアームの嵌込孔に嵌め込むようになすことができる(請求項7)。
このようにすることで、着氷プロテクタをロアアームに取り付けるに際し、予め定めた正しい位置に取り付けることができる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10は車両フロントのサスペンションのロアアームである。
このロアアーム10は一端がタイヤ側に連結され、また他端側は二股に分岐していて、各分岐部10-1,10-2の先端部が防振ゴムブッシュ12,14を介して車体に揺動可能に連結される。
16は、ロアアーム10(詳しくは分岐部10-1)の車体への取付部の側に装着されて、ロアアーム10と車体との間の隙間への着氷及びその成長を防止する着氷プロテクタである。
図3にこの着氷プロテクタ16の構成が、ロアアーム10への取付前の状態で示してある。
この着氷プロテクタ16はゴム弾性体にて構成されたもので、図2に示すロアアーム10への取付状態で、ロアアーム10から起立して堰を形成するプロテクタ本体18と、固定バンド20とを一体に有している。
プロテクタ本体18は板状且つ平面形状が矩形状で、ロアアーム10を取り囲むように環状に構成されている。
このプロテクタ本体18には切割22が設けられており、プロテクタ本体18はこの切割22を通じてロアアーム10に嵌め合わされる。
固定バンド20は、全体として矩形環状をなしている。
この固定バンド20には、ロアアーム10に沿って延びる弾性アーム24が一体に形成されており、その先端部には嵌込凸部26が設けられている。
着氷プロテクタ16は、この嵌込凸部26を図6に示すようにロアアーム10の嵌込孔27に嵌め込むことで、ロアアーム10への取付位置が位置決めされる。
固定バンド20は、ロアアーム10に巻き付けられて着氷プロテクタ16をロアアーム10に固定する部分で、予め折曲形状に形成された端部28と、付根の薄肉のヒンジ30において屈曲自在に形成された端部32とが、それぞれ締結部として構成されている。
ここで端部32は、ヒンジ30で折り曲げられて端部28に重ね合わされる重合部を成している。但しこの端部32は、成形時には非折曲形状で成形されている。
これら締結部としての端部28,32のそれぞれには、平面形状が矩形状の貫通穴34,36が設けられいて、それら貫通穴34,36において樹脂の締結部材38,40が端部28,32のそれぞれに装着されている。
ここで貫通穴34は、図4に示しているように断面が段付形状をなしている。
締結部材38は、図5の部分拡大図に示しているように矩形状の基板42と、基板42の中央から起立する弾性係止爪(弾性係止突起)44と、図中左右方向の両端部から起立する一対の引掛爪46を有している。
ここで弾性係止爪44の先端部は爪部48とされている。
図4に、締結部材38を固定バンド20の端部28に装着した状態が示してある。
図示のように締結部材38は、貫通穴34の開口(図中右端の開口)よりも形状が大きな基板42が、段違い形状をなす貫通穴34の大径の凹部に端部28の内側から嵌め入れられ、その状態で一対の引掛爪46が貫通穴34の縁部に引っ掛けられて、かかる締結部材38が貫通穴34において端部28に非接着で装着されている。
そしてこの装着状態で、基板42から起立する弾性係止爪44が貫通穴34の外側に突出している。
端部28に装着された締結部材38は、その引掛爪46の貫通穴34の縁部への引掛りによって、端部28から脱落防止される。
尚固定の端部28は、図4に示しているようにプロテクタ本体18に対し角度αで傾斜しており、また端部28に対向する固定バンド20の反対側の壁部もまた同角度αで傾斜している。
これに対して貫通穴34は、プロテクタ本体18と同方向に向けて形成されている。
即ち貫通穴34の内周面は、端部28に対し所定角度で相対的に傾斜している。
貫通穴34の内周面を端部28に対して傾けておくことで、着氷プロテクタ16の成形時において脱型を良好に行うことができる。
図5の部分拡大図に示しているように、今一方の締結部材40もまた基板50と、これから立ち上がる一対の引掛爪46を有しており、その基板50を図2の部分拡大図に示しているように端部32の外側から貫通穴36に嵌め込んだ状態で一対の引掛爪46が貫通穴36の縁部に引っ掛かることにより、かかる締結部材40が貫通穴36において上記重合部を成す端部32に非接着で装着されている。
但しこの締結部材40は、基板50が突出形状の当接部52を有していて、この当接部52が端部32に対して外側から当接している。
この締結部材40には、基板50の中央部に被係止部としての貫通の係止孔53が設けられており、その係止孔53に、端部28に装着された締結部材38の弾性係止爪44が弾性的に係止されるようになっている。
この実施形態の着氷プロテクタ16は、図6に示しているように固定バンド20をロアアーム10に巻き付けて端部32を端部28に外側から重ね合わせ、そして各端部28,32に装着した樹脂製の締結部材38,40を互いに内向きに押して、一方の締結部材38の弾性係止爪44を、他方の締結部材40の係止孔53に押し込んで係止するだけで、極めて短時間内にワンタッチで着氷プロテクタ16のロアアーム10への取付けを完了することができる。
また車両に組み付いた状態のロアアーム10に対し、限られた狭いスペース内で固定バンド20をロアアーム10に巻き付けるに際し、着氷プロテクタ16全体がゴム弾性体で構成されているため、その弾性変形を利用して容易に固定バンド20をロアアーム10に巻付固定することができる。
本実施形態では、接着によらないで着氷プロテクタ16をロアアーム10に取付けでき、接着のためにコストが高くなる問題を生じない。
また本実施形態では、重合部となる一方の端部32の付根に薄肉のヒンジ30を設けて、そのヒンジ30で重合部をなす一方の端部32を折り曲げるようになしていることから、重合部をなす一方の端部32を抵抗無く簡単に且つ全体的に折り曲げることができるとともに、一方の端部32を他方の端部28に対して良好に密着状態とすることができ、ひいては一方の端部32と他方の端部28とを締結部材40,38にて隙間無く且つ強固に締結することができる。
本実施形態ではまた、一方の締結部材38の弾性係止爪44を、他方の締結部材40の係止孔53に係止することで、一対の締結部材38,40の各基板42,50により固定バンド20の一方の端部28と他方の端部32とを互いに反対側から押圧して密着状態に強い力で締結することができる。
また一対の締結部材38,40のそれぞれには引掛爪46が備えてあって、その引掛爪46を貫通穴34,36の周縁に引っ掛けることで、各締結部材38,40を固定バンド20の各端部28,32に対し非接着で簡単に装着することができ、更に装着状態において引掛爪46の引掛り作用により各締結部材38,40が着氷プロテクタ16のロアアーム10への取付前に各端部28,32から脱落するのを良好に防止することができる。
本実施形態では、ロアアーム10に沿って延びる弾性アーム24を着氷プロテクタ16に一体に設けておいて、その先端部に嵌込凸部26を設け、その嵌込凸部26をロアアーム10の嵌込孔27に嵌め込むようにしてあるため、着氷プロテクタ16をロアアーム10に取り付けるに際し、予め定めた正しい位置に位置決め状態でロアアーム10に取り付けることができる。
図7は着氷プロテクタの他の形態例を示したもので、図に示す着氷プロテクタ54は、板状のプロテクタ本体18を有する点で上記と同様であるが、ここでは固定バンド20に代えてロアアーム10に外嵌状態に嵌合する筒状の嵌合部56が、プロテクタ本体18と一体に形成されている。
そしてこの実施形態では、プロテクタ本体18及び嵌合部56全体に亘って切割22が入れられており、この切割22において着氷プロテクタ54がロアアーム10に嵌め合わされ取り付けられるようになっている。
この実施形態ではまた、図8に示しているように嵌合部56を外周面から締め付ける樹脂製且つ可撓性を有する締付ベルト57が設けられている。
図7に示しているように嵌合部56には、外周面に沿って周方向に一対の突条58が環状に設けられており、それら一対の突条58と58との間に環状の溝60が形成されている。
また周方向所定箇所に、詳しくは嵌合部56の長手方向の各端部の外側位置に、締付ベルト57を通すベルト通し62が一体に設けられている。
図8に示す締付ベルト57はこれらベルト通し62に通され、そして着氷プロテクタ54のロアアーム10への取付前の状態で少なくともその一部が溝60に嵌り込んだ状態に保持されている。
図8に示しているように締付ベルト57には、一方の端部にリング部64が設けられており、図9に示しているようにそのリング部64の内面に鋸歯状をなす係合歯66が設けられている。
また他方の端部には、所定長さに亘って対応する鋸歯状の係合歯68が設けられている。
この締付ベルト57は、他方の端部を一方の端部のリング部64に通して引っ張ることで嵌合部56を外周面から締め付けることができる。またその状態で引張り力を除いても各係合歯66,68の係合によるロック作用で緩み防止される。即ち嵌合部56がロアアーム10に対して外周面から締付固定され且つその状態にロックされる。
この実施形態の場合、着氷プロテクタ54を切割22の部分でロアアーム10に嵌め合わせ、その状態で嵌合部56に予め装着してある(但しこの時点では締付ベルト57の他方の端部は一方の端部のリング部64に通してない)締付ベルト57の他方の端部を、一方の端部のリング部64に通して引っ張るだけで、極めて短時間で簡単に着氷プロテクタ54をロアアーム10に取付固定することができる。
この実施形態においても、着氷プロテクタ54を車両の組立ラインで極めて短時間で且つ限られた狭いスペースにワンタッチで簡単に取り付けることができ、またそのためのコストも安価に抑えることができる。
本実施形態では、着氷プロテクタ54の筒状の嵌合部56の外周面にベルト通し62を設けて、そこに挿通状態に締付ベルト57を保持するようになしていることから、予め締付ベルト57を嵌合部56に備え付けた状態で、車両の組立ラインで締付ベルト57による嵌合部56の締付け及びこれによる着氷プロテクタ54のロアアーム10への取付けを行うことができ、所要時間を短くすることができるとともに作業を簡単化することができる。
この場合において嵌合部56の外周面には、周方向に沿って締付ベルト57を嵌め入れる環状の溝60を設けてあるため、締付ベルト57の保持位置を予め定めた正しい位置に定めておくことができ、また締付ベルト57を締め付けるに際しても、その溝60の案内作用で良好にこれを行うことができる。
更にまたこの環状の溝60に締付ベルト57を嵌め入れておくことで、着氷プロテクタ54のロアアーム10への組付前において締付ベルト57が着氷プロテクタ54から脱落するのをより効果的に防止することができる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれらはあくまで一例示であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
着氷プロテクタをロアアームへの取付状態で示した図である。 図1の着氷プロテクタのロアアームへの取付構造を着氷プロテクタ取付状態で示した図である。 同実施形態における着氷プロテクタを単品状態で示した斜視図である。 同実施形態における着氷プロテクタの断面図である。 同着氷プロテクタを単品状態で示す一部切欠正面図である。 同実施形態の着氷プロテクタの取付けの要部工程を示した図である。 着氷プロテクタの他の形態例を示した図である。 図7の着氷プロテクタを締付ベルトを装着した状態で示す正面図である。 図8の締付ベルトの作用説明図である。
符号の説明
10 ロアアーム
16,54 着氷プロテクタ
18 プロテクタ本体
20 固定バンド
22 切割
24 弾性アーム
26 嵌込凸部
27 嵌込孔
28,32 端部
30 ヒンジ
34,36 貫通穴
38,40 締結部材
42,50 基板
44 弾性係止爪(弾性係止突起)
46 引掛爪
53 係止孔(被係止部)
56 嵌合部
57 締付ベルト
60 溝
62 ベルト通し

Claims (7)

  1. 車両のサスペンションにおけるロアアームの車体への取付部の側で該ロアアームから起立して着氷防止の堰を形成するプロテクタ本体を備えた、ゴム弾性体にて構成された着氷プロテクタの該ロアアームへの取付構造であって、
    前記着氷プロテクタの一部を、前記ロアアームに巻き付けて該着氷プロテクタを該ロアアームに固定する固定バンドとして構成し、該固定バンドは、周方向の一方の端部を他方の端部に対して重ね合わされる重合部となして該重合部の付根に薄肉のヒンジを設け、該ヒンジにて該重合部を折曲可能となすとともに、更に該重合部をなす一方の端部と他方の端部とに、それらに対して別体をなし且つ互いに対をなす樹脂製の締結部材をそれぞれ非接着で装着して、一方の締結部材に設けた弾性係止突起を、他方の締結部材に設けた被係止部に係止させることで、それら一対の締結部材を介して前記固定バンドの一方の端部と他方の端部とを締結し、前記着氷プロテクタを前記固定バンドにて前記ロアアームに取り付けるようになしたことを特徴とする着氷プロテクタの取付構造。
  2. 請求項1において、前記固定バンドの一方の端部と他方の端部とのそれぞれに、前記締結部材の装着用の貫通穴を設けるとともに、一方の締結部材には基板と該基板から突出する前記弾性係止突起を、また他方の締結部材には基板と前記被係止部とを具備させ、それら一対の締結部材を各基板が前記固定バンドの各端部を外側から挟むようにして前記貫通穴に装着してあることを特徴とする着氷プロテクタの取付構造。
  3. 請求項2において、前記一対の締結部材のそれぞれには引掛爪が設けてあり、該引掛爪を前記貫通穴の周縁に引っ掛けることで該締結部材を前記固定バンドの一方の端部と他方の端部とに装着してあることを特徴とする着氷プロテクタの取付構造。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記被係止部が孔であり、前記弾性係止突起が該孔に係止する爪であることを特徴とする着氷プロテクタの取付構造。
  5. 車両のサスペンションにおけるロアアームの車体への取付部の側で該ロアアームから起立して着氷防止の堰を形成するプロテクタ本体を備えた、ゴム弾性体にて構成された着氷プロテクタの該ロアアームへの取付構造であって、
    前記着氷プロテクタには、軸方向の切割を通じて前記ロアアームに外嵌状態に嵌合される筒状の嵌合部と、該嵌合部を外周面から締め付ける締付ベルトとを設けるとともに、該嵌合部の外周面には該締付ベルトを挿通させ且つ挿通状態に保持するベルト通しが設けてあることを特徴とする着氷プロテクタの取付構造。
  6. 請求項5において、前記嵌合部の外周面には周方向に沿って前記締付ベルトを嵌め入れる環状の溝が設けてあることを特徴とする着氷プロテクタの取付構造。
  7. 請求項1〜6の何れかにおいて、前記着氷プロテクタには前記ロアアームに沿って延びる弾性アームが一体に設けられていて、該弾性アームの先端部に嵌込凸部が設けてあり、該嵌込凸部を該ロアアームの嵌込孔に嵌め込むことで、前記着氷プロテクタの取付位置を位置決めするようになしてあることを特徴とする着氷プロテクタの取付構造。
JP2006025502A 2006-02-02 2006-02-02 着氷プロテクタの取付構造 Expired - Fee Related JP4650289B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006025502A JP4650289B2 (ja) 2006-02-02 2006-02-02 着氷プロテクタの取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006025502A JP4650289B2 (ja) 2006-02-02 2006-02-02 着氷プロテクタの取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007203897A JP2007203897A (ja) 2007-08-16
JP4650289B2 true JP4650289B2 (ja) 2011-03-16

Family

ID=38483733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006025502A Expired - Fee Related JP4650289B2 (ja) 2006-02-02 2006-02-02 着氷プロテクタの取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4650289B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5877068B2 (ja) * 2012-01-05 2016-03-02 本田技研工業株式会社 スプリングシート
KR102559113B1 (ko) * 2021-09-28 2023-07-25 (주)화신 차량용 서스펜션 암 장치

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6292903U (ja) * 1985-12-02 1987-06-13
JPS62195507U (ja) * 1986-06-04 1987-12-12
JPS6340209U (ja) * 1986-09-02 1988-03-16
JPS6391911U (ja) * 1986-12-08 1988-06-14
JPH0218123A (ja) * 1988-07-04 1990-01-22 Nissan Motor Co Ltd 自動車の可動部位への着雪防止装置
JPH02138221U (ja) * 1989-04-25 1990-11-19
JPH07215031A (ja) * 1994-01-28 1995-08-15 Molten Corp トレーリングアームの保護部材

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6292903U (ja) * 1985-12-02 1987-06-13
JPS62195507U (ja) * 1986-06-04 1987-12-12
JPS6340209U (ja) * 1986-09-02 1988-03-16
JPS6391911U (ja) * 1986-12-08 1988-06-14
JPH0218123A (ja) * 1988-07-04 1990-01-22 Nissan Motor Co Ltd 自動車の可動部位への着雪防止装置
JPH02138221U (ja) * 1989-04-25 1990-11-19
JPH07215031A (ja) * 1994-01-28 1995-08-15 Molten Corp トレーリングアームの保護部材

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007203897A (ja) 2007-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2397401C2 (ru) Фиксирующее устройство для шлангового зажима
JP5008982B2 (ja) ハーネスバンド
KR101447637B1 (ko) 차량 카펫의 매트 고정용 클립
US9261130B2 (en) Vehicle component fixture
JP2010241159A (ja) クリップ
WO2015122277A1 (ja) モジュール用クリップおよびワイヤーハーネス
JP4650289B2 (ja) 着氷プロテクタの取付構造
JPH08145021A (ja) 部品取付用係止脚
JPH09135520A (ja) ワイヤハーネスの結束具
JP2013038978A (ja) グロメット
JPH08145241A (ja) ワイヤハーネス用クランプ
CA2584541C (en) Gasket package
JP2005248981A (ja) 固定構造、プロテクタおよび電気接続箱
JP5182161B2 (ja) ワイヤハーネス用クランプ
JP2007166781A (ja) ワイヤーハーネス用クランプ
JP2017115313A (ja) シート部材固定具
JP2009074636A (ja) 長尺部材のバンドクランプ
KR200409060Y1 (ko) 와이어 고정 클립의 고정구조
KR200488193Y1 (ko) 견고성이 향상된 체결밴드
CN110274375B (zh) 一种管路固定块、空调器室外机及空调器
JP2009089125A (ja) スピーカ取付け構造
KR20170086184A (ko) 장탈착이 견고한 와이어 하네스 고정구
JP2005331068A (ja) 取付部材の仮固定構造
JP2008290493A (ja) センサートランスポンダー取付部品、センサートランスポンダー取付方法、及び空気入りタイヤ
JP2014217209A (ja) 取付具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101116

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131224

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees