JP4650229B2 - 再生システム、携帯型再生装置、および再生方法 - Google Patents

再生システム、携帯型再生装置、および再生方法 Download PDF

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Description

本発明は、再生システム、携帯型再生装置、および再生方法に関する。
従来において、例えば、家庭内に設置するいわゆる据え置き型の再生装置に対して、例えば、携帯型再生装置等の外部再生装置を接続して音楽等を再生する場合には、AUX端子にオーディオケーブルを接続し、携帯型再生装置において再生された音声信号を据え置き型再生装置に当該オーディオケーブルを介して供給することが一般的である。
あるいは、特許文献1に示すように、赤外線または電波によって音楽信号を据え置き型再生装置に対して無線で送信し、これを受信した据え置き型再生装置において音楽信号を再生する方法もある。
特開2004−116092号公報(要約書、特許請求の範囲)
ところで、AUX端子にオーディオケーブルを接続する方法の場合、AUX端子が据え置き型再生装置の操作パネルとは裏側の面に配置されている場合が多いため、AUX端子にオーディオケーブルを接続する操作が面倒であるという問題点がある。また、AUX端子が前面に配置されている場合であっても、携帯型端末装置を持ってリスニングポジションから据え置き型再生装置の場所まで移動し、接続作業を行う必要があるため、煩雑であるという問題点もある。
また、無線によって据え置き型再生装置に音声信号を送信する場合、音声信号の情報量が多いことから、無線の方式によっては帯域が確保できずに十分な音質が実現できないという問題点がある。さらに、携帯型再生装置は音楽信号を再生し続ける必要があるので、携帯型再生装置の電池消耗量が多いという問題点がある。
本発明は、上記の事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、携帯型再生装置に格納されているファイルを据え置き型再生装置によって簡易に再生することが可能な再生システム、携帯型再生装置、および、リモートコントローラを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明の再生システムは、音声および/または画像を再生する据え置き型再生装置と、音声および/または画像を再生する携帯型再生装置とを有する再生システムにおいて、携帯型再生装置は、音声および/または画像を含むファイルを格納する格納手段と、格納手段に格納されている所定のファイルを指定する指定手段と、指定手段によって指定されたファイルの再生指示を据え置き型再生装置に対して行う再生指示手段と、を有し、据え置き型再生装置は、音声および/または画像を含むファイルを記憶する記憶手段と、携帯型再生装置の再生指示手段によって所定のファイルの再生が指示されたことを検出する検出手段と、検出手段によって検出されたファイルを記憶手段から読み出して再生する再生手段と、を有している。
また、本発明の他の発明は、再生指示手段が、据え置き型再生装置のリモートコントローラを介して、据え置き型再生装置に対して所定のファイルの再生指示を行うようにしている。
また、本発明の他の発明は、携帯型再生装置およびリモートコントローラには、接続端子がそれぞれ設けられており、これらの接続端子を接続ケーブルによって接続し、再生指示手段が接続ケーブルを介してリモートコントローラによって所定のファイルの再生指示を行うようにしている。
また、本発明の他の発明は、携帯型再生装置が、接続ケーブルが接続された場合には、再生指示手段が据え置き型再生装置に対して所定のファイルの再生指示を行い、接続ケーブルが接続されていない場合には、指定手段によって指定された所定のファイルを自機によって再生するようにしている。
また、本発明の他の発明は、携帯型再生装置の格納手段は、再生履歴情報を格納しており、指定手段は、当該再生履歴情報を参照して、所定のファイルを指定するようにしている。
また、本発明の他の発明は、再生履歴情報は、再生がなされた状況を示す情報を含んでおり、指定手段は、当該状況を示す情報を参照して、所定のファイルを指定するようにしている。
また、本発明の他の発明は、携帯型再生装置が複数存在し、据え置き型再生装置の記憶手段は、これら複数の携帯型再生装置の格納手段に格納されているファイル群の和集合のファイル群を少なくとも格納している。
また、本発明の携帯型端末装置は、音声および/または画像を再生する携帯型再生装置において、音声および/または画像を含むファイルを格納する格納手段と、格納手段に格納されている所定のファイルを指定する指定手段と、指定手段によって指定されたファイルの再生指示を据え置き型の再生装置に対して行う再生指示手段と、を有している。
また、本発明のリモートコントローラは、音声および/または画像を再生する据え置き型再生装置のリモートコントローラにおいて、携帯型再生装置と接続するための接続手段を有し、接続手段によって携帯型再生装置と接続された場合には、携帯型再生装置から供給された再生指示を据え置き型再生装置に対して送信するようにしている。
本発明は、携帯型再生装置に格納されているファイルを据え置き型再生装置によって簡易に再生することが可能な再生システム、携帯型端末装置、および、リモートコントローラを提供することができる。
以下、本発明の一実施の形態について図に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る再生システムの構成例を示す図である。この図に示すように、本発明の実施の形態に係る再生システムは、据え置き型再生装置10、リモートコントローラ20、および、携帯型再生装置30を主要な構成要素としている。
ここで、据え置き型再生装置10は、例えば、家庭内の所定の場所に固定的に配置され、リモートコントローラ20またはユーザの手動操作によって、所定の記録媒体に記憶されている情報を再生する装置である。具体的には、据え置き型再生装置10は、例えば、CD(Compact Disk)(登録商標)、DVD(Digital Versatile Disk)、Mini Disk等のディスク状の記録媒体またはHDD(Hard Disk Drive)に記録されている音声および/または画像情報を読み出し、音声としてスピーカから出力したり、画像としてテレビジョン受像機に出力したりする。なお、据え置き型再生装置10は、後述するように、リモートコントローラ20から送信される赤外線信号を受信して動作する。
リモートコントローラ20は、据え置き型再生装置10を制御するためのコントローラであり、ユーザの操作に応じた赤外線信号を生成して、据え置き型再生装置10に送信する。なお、リモートコントローラ20には、後述するように、携帯型再生装置30と接続するための接続端子21が設けられており、当該接続端子21に接続ケーブル35を接続することにより、携帯型再生装置30との間で情報を授受することができる。
携帯型再生装置30は、ユーザが携帯することが可能な再生装置であり、例えば、HDDまたはフラッシュメモリ等の記録媒体に記録された音声および/または画像を再生する機能を有している。なお、携帯型再生装置30は、接続ケーブル35によってリモートコントローラ20に接続するための接続端子31を有しており、後述するように当該接続端子31に接続ケーブル35が接続されていない状態では、記録媒体に記録されている情報を再生して音声または画像を自機から出力し、当該接続端子31に接続ケーブル35が接続された場合にはリモートコントローラ20を介して、据え置き型再生装置10を制御する。
図2は、図1に示す据え置き型再生装置10の詳細な構成例を示すブロック図である。この図に示すように、据え置き型再生装置10は、CPU(Central Processing Unit)10a、ROM(Read Only Memory)10b、RAM(Random Access Memory)10c、HDD10d、表示部10e、制御部10f、デコーダ10g、I/F(Interface)10h、アンプ10i、スピーカ10j、操作部10k、IR(Infrared)通信部10lを主要な構成要素としている。
ここで、CPU10aは、ROM10bまたはHDD10dに格納されているプログラムおよびデータに基づいて各種の演算処理を施すとともに、装置の各部を制御する。
ROM10bは、CPU10aが実行する各種のプログラムおよびデータを格納している半導体記憶装置である。RAM10cは、CPU10aが実行するプログラムおよびデータを一時的に格納する半導体記憶装置である。
HDD10dは、所定の圧縮形式によって圧縮された音声および/または画像情報をファイル形式で格納するとともに、CPU10aが実行するプログラムおよびデータを格納している。
表示部10eは、例えば、テレビジョン受像機またはLCD(Liquid Crystal Display)等によって構成され、HDD10dに格納されている画像情報を表示したり、装置の状態を示す情報を表示したりする。
制御部10fは、例えば、図示せぬCD駆動装置、DVD駆動装置、Mini Disk駆動装置等を制御するための制御装置である。なお、CD駆動装置、DVD駆動装置、Mini Disk駆動装置等は、据え置き型再生装置10に内蔵されてもよいし、外部に配置されてもよい。
デコーダ10gは、HDD10dに格納されている音声および/または画像情報をデコードして元の情報に復元し、画像情報については表示部10eに供給するとともに、音声情報についてはアンプ10iに供給する。
I/F10hは、操作部10kおよびI/R通信部10lから供給された信号の表現形式を適宜変換する変換装置である。
アンプ10iは、デコーダ10gから出力された音声信号(アナログ信号)を、所定のゲインで増幅して出力し、スピーカ10jを駆動する。
スピーカ10jは、アンプ10iから出力される音声信号を、音声に変換して出力する変換装置である。
操作部10kは、例えば、操作ボタンまたはボリューム等によって構成され、ユーザの操作に応じた情報を生成して出力する。
IR通信部10lは、リモートコントローラ20から出力された赤外線信号を受信し、元の情報に復調して出力する。
図3は、リモートコントローラ20の詳細な構成例を示すブロック図である。この図に示すように、リモートコントローラ20は、CPU20a、ROM20b、RAM20c、I/F20d、操作部20e、外部接続部20f、および、IR通信部20gを主要な構成要素としている。
ここで、CPU20aは、ROM20bに格納されているプログラムまたはデータに基づいて各種演算処理を実行するとともに、装置の各部を制御する。
ROM20bは、CPU20aが実行する基本的なプログラムおよびデータを格納する半導体記憶装置である。RAM20cは、CPU20aが実行するプログラムおよびデータを一時的に格納する半導体記憶装置である。
I/F20dは、操作部20e、外部接続部20f、および、IR通信部20gから供給される情報の表現形式を適宜変換して出力する。
操作部20eは、例えば、複数の操作ボタンによって構成され、ユーザの操作に応じた所定の情報を生成して出力する。
外部接続部20fは、携帯型再生装置30が接続ケーブル35によって接続される接続端子21を有しており、当該接続端子21に接続された接続ケーブル35から情報を受信し、I/F20dに受け渡す。なお、リモートコントローラ20と携帯型再生装置30は、例えば、ミニプラグコードを用いて接続することができる。あるいは、アタッチメントタイプの接続ケーブルを用いることも可能である。さらに、USB(Universal Serial Bus)コード等を用いて接続することも可能である。
IR通信部20gは、操作部20eが操作された入力された情報または携帯型再生装置30から供給された情報に基づいて赤外線信号を変調し、据え置き型再生装置10に対して送信する。
図4は、図1に示す携帯型再生装置30の詳細な構成例を示すブロック図である。この図に示すように、携帯型再生装置30は、CPU30a、ROM30b、RAM30c、HDD30d、表示部30e、デコーダ30f、I/F30g、アンプ30h、ヘッドフォン30i、操作部30j、および、外部接続部30kを主要な構成要素としている。
ここで、CPU30aは、ROM30bまたはHDD30dに格納されているプログラムおよびデータに応じて各種演算処理を実行するとともに、装置の各部を制御する制御装置である。
ROM30bは、CPU30aが実行する基本的なプログラムおよびデータを格納する半導体記憶装置である。RAM30cは、CPU30aが実行するプログラムおよびデータを一時的に格納する半導体記憶装置である。
表示部30eは、例えば、LCDによって構成され、デコーダ30fによって復号された画像を表示するとともに、装置の状態に関する各種情報(例えば、再生対象となるファイルの名称または再生中のファイルの名称等)を表示する。
デコーダ30fは、HDD30dに格納されている音声および/または画像情報を復号して表示部30eに供給するとともに、アンプ30hに出力する。
I/F30gは、操作部30jまたは外部接続部30kから供給された信号の表現形式を変換して出力する変換装置である。
アンプ30hは、デコーダ30fから供給された音声信号(アナログ信号)を所定のゲインで増幅して出力し、ヘッドフォン30iを駆動する。
ヘッドフォン30iは、アンプ30hから供給された音声信号を音声に変換する変換装置である。
操作部30jは、例えば、複数の操作ボタンによって構成され、ユーザの操作に応じた所定の情報を出力する。
外部接続部30kは、リモートコントローラ20が接続ケーブル35によって接続される接続端子31を有しており、当該接続端子31に接続された接続ケーブル35から情報を受信し、I/F30gに受け渡す。
つぎに、以上の実施の形態の動作について説明する。
図5は、携帯型再生装置30において実行される処理の流れを説明するためのフローチャートである。この処理が開始されると、以下のステップが実行される。
ステップS10:CPU30aは、外部接続部30kにリモートコントローラ(リモコン)20が接続ケーブル35によって接続されているか否かを判定する。その結果、リモートコントローラ20が接続されている場合にはステップS12に進み、それ以外の場合にはステップS11に進む。なお、リモートコントローラ20が接続されているか否かを検出する方法としては、例えば、I/F30gを介して所定の情報を出力し、応答があるか否かによって判定することができる。あるいは、外部接続部30kに接続ケーブル35が接続された場合にはオン(またはオフ)の状態となるスイッチを設けておき、当該スイッチの状態によって接続ケーブル35が接続されているか否かを判定することができる。
ステップS11:CPU30aは、外部接続部30kに接続ケーブル35が接続されていない場合(すなわち、携帯型再生装置30が単体で動作する場合)の処理である通常処理を実行する。
具体的には、操作部30jが操作されると、表示部30eには、例えば、再生可能なファイル名(またはタイトル名)が一覧表示される。図6(B)は、HDD30dに格納されている情報の一例を示す図である。この例では、HDD30dには、ファイルA,B,D,Fと、再生履歴情報とが格納されている。ファイルA,B,D,Fは、例えば、音声情報および/または画像情報を含むファイルである。再生履歴情報は、再生したファイルの履歴を示す情報である。このような情報が格納されている場合に、例えば、操作部30jが操作されると、表示部30eには、ファイルA,B,D,Fを示す情報(例えば、タイトル名またはファイル名等)が表示され、所望のファイルを選択することが可能な状態となる。なお、所定数のファイル群をグループ化し、グループに対してタイトル名(例えば、アルバム名等)を付与することも可能である。
そして、表示された情報の中から所定のファイル名またはタイトル名を選択すると、CPU30aは、選択されたファイル名またはタイトル名に対応するファイルをHDD30dから読み出し、デコーダ30fに供給する。デコーダ30fでは、CPU30aから供給されたファイルを復号し、音声信号および画像信号を生成し、音声信号についてはアンプ30hに供給し、画像信号については表示部30eに供給する。その結果、表示部30eには、選択されたファイルに含まれている所定の画像が表示される。また、ヘッドフォン30iからは、選択されたファイルに含まれている音声が出力される。これにより、ユーザは、所望の画像および音声を鑑賞することができる。なお、このとき、CPU30aは、再生したファイルのファイル名を、例えば、その時点における時間情報(例えば、再生開始日時を示す情報)とともに、前述した再生履歴情報としてHDD30dに格納する。
ステップS12:CPU30aは、所定のファイルに対する指示がなされたか否かを判定し、指示がなされた場合にはステップS13に進み、それ以外の場合にはステップS10に戻って同様の処理を繰り返す。具体的には、CPU30aは、操作部30jがユーザによって操作され、所定のファイルを再生する指示がなされた場合にはステップS13に進み、それ以外の場合にはステップS10に戻って同様の処理を繰り返す。
ステップS13:CPU30aは、再生対象となるファイルを特定する。具体的には、ステップS12において、操作部30jが操作されて指定されたファイルのファイル名を特定する。
ステップS14:CPU30aは、再生指示信号をリモートコントローラ20に対して出力する。具体的には、CPU30aは、ステップS13において指定されたファイルを示す情報(例えば、ファイル名)を、I/F30gおよび外部接続部30kを介して、リモートコントローラ20に送信する。
リモートコントローラ20のCPU20aは、携帯型再生装置30から送信された再生指示信号をI/F20dを介して受信し、IR通信部20gに供給する。IR通信部20gは、供給された再生指示信号に応じて変調された赤外線を射出する。
据え置き型再生装置10のIR通信部10lは、リモートコントローラ20から射出された赤外線を受信して復調することにより、再生指示信号を得る。CPU10aは、I/F10hを介してIR通信部10lから再生指示信号を取得し、再生指示がなされたことを認識する。図6(A)は、HDD10dに格納されている情報の一例を示す図である。この例では、HDD10dにはファイルA〜Fが格納されており、HDD30dに格納されているファイルは全て含まれている状態となっている。これは、すなわち、携帯型再生装置30に格納されている情報は、据え置き型再生装置10からダウンロードされる場合が多いことから、携帯型再生装置30に格納されているファイルは、据え置き型再生装置10にも格納されていることを意味する。
つぎに、CPU10aは、HDD10dから該当するファイルを取得し、デコーダ10gに供給する。デコーダ10gは、HDD10dから読み出されたファイルを復号し、音声信号についてはアンプ10iに供給するとともに、画像信号については表示部10eに供給する。この結果、スピーカ10jから音声が出力され、また、表示部10eには画像が表示される。したがって、ユーザは、携帯型再生装置30を操作することにより、所望の音声および/または画像を据え置き型再生装置10によって鑑賞することができる。
ステップS15:CPU30aは、処理を終了するか否かを判定し、終了しない場合にはステップS10に戻って同様の処理を繰り返し、それ以外の場合には処理を終了する。
以上の実施の形態によれば、ユーザは、携帯型再生装置30とリモートコントローラ20を接続し、携帯型再生装置30を操作することで、据え置き型再生装置10によって所望のファイルを再生することが可能になる。このため、AUX端子によって携帯型再生装置30と据え置き型再生装置10とを接続する場合に比較し、リスニングポジションから据え置き型再生装置10の位置まで移動する必要がなくなる。また、携帯型再生装置30は、再生指示を行った後は、電源であるバッテリからの通電を停止してもよいので、携帯型再生装置30のバッテリの消耗を軽減することができる。
また、以上の実施の形態によれば、携帯型再生装置30は再生指示だけを行って、ファイルに含まれる情報を据え置き型再生装置10に対して送信する必要がないので、例えば、Blue Tooth等によって情報を送信する場合に比較すると、高い品質の音声または画像を再生することができる。さらに、前述のように、携帯型再生装置30におけるバッテリの消耗を低減できる。
また、以上の実施の形態によれば、ユーザが外出先から戻った場合において、再生中のファイルの再生を指示するようにすれば、外出中に視聴していたファイルを据え置き型再生装置10によって継続して視聴することができる。
なお、以上の例では、HDD30dに格納されているファイルのファイル名(または、タイトル名)を表示部30eに一覧表示して、所望のファイルを選択するようにしたが、例えば、再生履歴情報を表示部30eに一覧表示し、当該再生履歴情報から所望のファイルを選択するようにしてもよい。図7は、HDD30dに格納されている再生履歴情報を表示部30eに表示した場合の表示例を示す図である。この例では、再生履歴情報として、ファイル名と再生日時とが一覧表示されている。なお、ファイル名の代わりに、タイトル名またはアルバム名等を表示するようにしてもよい。
このような表示を参照することにより、ユーザが過去に再生したファイルを知ることができるので、例えば、携帯型再生装置30において、1つ前に再生したファイルを据え置き型再生装置10により再度再生したい場合には、ファイルBを選択することにより実現できる。また、日時情報を参照しながら、例えば、10時59分頃に再生したファイルは、ファイルCであることを知ることができるので、当該ファイルを据え置き型再生装置10にて再度再生することができる。
また、ファイル名ではなく、当該ファイルの属性情報(例えば、タイトル名、演奏者名、作曲家名、アルバム名等)を再生履歴情報として表示し、表示された属性情報を選択することにより、再生を開始するようにしてもよい。
また、再生履歴情報として、再生開始日時のみならず、例えば、再生した状況(シチュエーション)を併せて記録するようにしてもよい。具体的には、例えば、車載機器に接続して再生したり、ヘッドフォンを接続したりして再生した場合には、接続相手を示す情報(例えば、「車載機器」または「ヘッドフォン」)を併せて記憶し、再生履歴情報として接続相手を示す情報も併せて表示することにより、ユーザの選択を助けることができる。すなわち、カーオーディオ(車載機器)に接続して聞いていた曲を再度聞きたいという要求がある場合には、接続相手として車載機器が表示されているものの中から所望の曲を選択することができる。なお、例えば、「Aさんと待ち合わせ中」のような、ユーザの状況を示す情報を、再生履歴情報に併せて記録し、当該情報を再生履歴情報として併せて表示するようにすれば、ユーザの状況を参照して、目的のファイルを迅速に探すことが可能になる。なお、ユーザの状況については、例えば、操作部30jを操作して入力することができる。
また、以上の実施の形態では、携帯型再生装置30が1台だけの場合を例に挙げて説明したが、複数の携帯型再生装置を用いることも可能である。例えば、図8(B)に示すように、ファイルA,B,D,Fおよび再生履歴情報を有する第1の携帯型再生装置と、図8(C)に示すように、ファイルA,C,E,Gおよび再生履歴情報を有する第2の携帯型再生装置とが存在する場合、図8(A)に示すように、据え置き型再生装置10には、ファイルA〜Gが格納されているようにする。すなわち、据え置き型再生装置10のHDD10dには、複数の携帯型再生装置に格納されているファイル群の和集合となるファイル群が格納されているようにする。このようにすれば、前述のように、いずれの携帯型端末装置からの要求があった場合でも、据え置き型再生装置10は、該当するファイルを再生することができる。
なお、上述の実施の形態は、本発明の好適な例であるが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。
例えば、以上の実施の形態では、携帯型再生装置30とリモートコントローラ20とを接続ケーブル35によって接続し、携帯型再生装置30からの再生指示信号を、リモートコントローラ20を介して据え置き型再生装置10に送信するようにした。しかしながら、リモートコントローラ20を介さずに、携帯型再生装置30から据え置き型再生装置10に再生指示信号を直接送信するようにしてもよい。その場合、携帯型再生装置30にIR通信部を設けて当該IR通信部によって据え置き型再生装置10に再生指示信号を送信するようにしたり、Blue ToothまたはHomeRF等の通信部を設けて当該通信部によって据え置き型再生装置10に再生指示信号を送信するようにしたりしてもよい。なお、その場合、図5のステップS10の判断(リモートコントローラ20が接続されているか否かの判断)ができなくなるので、例えば、ユーザが操作部30jを操作して、モードを切り替えた場合(例えば、据え置き型再生装置10の操作モードに切り替えた場合)には、据え置き型再生装置10に対して再生指示信号を送信し、それ以外の場合には自機において再生を行うようにすればよい。そのような構成によれば、携帯型再生装置30とリモートコントローラ20とを接続ケーブル35によって接続する手間を省略することができる。
また、以上の実施の形態では、リモートコントローラ20と携帯型再生装置30とを接続ケーブル35によって接続するようにしたが、例えば、リモートコントローラ20の一部に携帯型再生装置30を着脱可能に装着できるトレイを設けるとともに、当該トレイの一部に接続部を設けて両機を電気的に接続し、再生指示信号を供給できるようにしてもよい。そのような構成によれば、接続ケーブル35によって両機を接続する必要がなくなるので、ユーザの手間を省略することができる。なお、接続部を設けて電気的に接続するのではなく、例えば、リモートコントローラ20と携帯型再生装置30とを無線にて接続し、これらの間で再生指示信号を授受できるようにしてもよい。そのような実施の形態によっても、接続ケーブル35を排して、ユーザの利便性を向上できる。
また、以上の実施の形態では、据え置き型再生装置10としては、通常のコンポーネントステレオを想定して説明したが、例えば、パーソナルコンピュータを据え置き型再生装置として使用することも可能である。また、以上の実施の形態では、据え置き型再生装置10が1つの場合を例に挙げて説明したが、例えば、複数の据え置き型再生装置(例えば、コンポーネントまたはパーソナルコンピュータ)がLAN(Local Area Network)等によって相互に接続され、これら複数の据え置き型再生装置の間で情報が共有されているような場合に、本発明を適用することも可能である。例えば、コンポーネントステレオとしての据え置き型再生装置10と、パーソナルコンピュータとがLANによって接続されている場合に、リモートコントローラ20からの再生指示信号を据え置き型再生装置10が受信した場合には、該当するファイルをパーソナルコンピュータからLAN経由で取得して再生することができる。
また、以上の実施の形態では、ファイルを最初から再生する場合を例に挙げて説明したが、例えば、携帯型再生装置30において、ファイルの途中から再生する指示を再生指示信号に付加することにより、ファイルの途中からでも再生を可能とすることができる。具体的には、携帯型再生装置30で再生中であったファイルのファイル名と、再生位置とを再生指示信号として送信するようにすれば、外出先から帰ってきたユーザが、視聴中のファイルを、その位置(視聴位置)から据え置き型再生装置10によって再生することができる。
また、以上の実施の形態では、据え置き型再生装置10のHDD10dに格納されているファイルを再生するようにしたが、例えば、図示せぬCD、DVD、Mini Disk等に格納されている音声情報または画像情報を再生することも可能である。あるいは、同一の音声情報または画像情報がHDD10dにファイルとして格納されているとともに、CD、DVD、Mini Disk等にも格納されている場合には、音質または画質が高い、後者を優先的に再生するようにしてもよい。
本発明は、例えば、HDDまたはフラッシュメモリを記憶媒体とする携帯型再生装置に利用することができる。
本発明の実施の形態に係る再生システムの構成例を示す図である。 図1に示す据え置き型再生装置の構成例を示すブロック図である。 図1に示すリモートコントローラの詳細な構成例を示すブロック図である。 図1に示す携帯型再生装置の詳細な構成例を示すブロック図である。 図4に示す携帯型再生装置において実行される処理の流れの一例を説明するフローチャートである。 (A)は据え置き型再生装置に格納されている情報の一例を示す図であり、(B)は携帯型再生装置に格納されている情報の一例を示す図である。 図6(B)に示す再生履歴が表示された状態を示す図である。 (A)は据え置き型再生装置に格納されている情報の一例を示す図であり、(B)は第1の携帯型再生装置に格納されている情報の一例を示す図であり、(C)は第2の携帯型再生装置に格納されている情報の一例を示す図である。
符号の説明
10 据え置き型再生装置,10a CPU(検出手段),10d HDD(記憶手段),10g デコーダ(再生手段),20 リモートコントローラ,30 携帯型再生装置,30a CPU(指定手段、再生指示手段),30d HDD(格納手段)

Claims (12)

  1. 音声および/または画像を再生する据え置き型再生装置と、音声および/または画像を再生する携帯型再生装置とを有する再生システムにおいて、
    上記携帯型再生装置は、
    音声および/または画像を含むファイルを格納する格納手段と、
    上記格納手段に格納されている所定の上記ファイルを指定する指定手段と、
    上記指定手段によって指定されたファイルの再生指示を上記据え置き型再生装置に対して行う再生指示手段と、を有し、
    上記据え置き型再生装置は、
    音声および/または画像を含むファイルを記憶する記憶手段と、
    上記携帯型再生装置の再生指示手段によって所定のファイルの再生が指示されたことを検出する検出手段と、
    上記検出手段によって検出されたファイルを上記記憶手段から読み出して再生する再生手段と、を有し、
    上記据え置き型再生装置は、リモートコントローラにより遠隔操作され、
    上記携帯型再生装置と上記リモートコントローラは、通信可能に接続され、
    上記再生指示手段は、上記携帯型再生装置と通信可能に接続された上記リモートコントローラを介して、上記記憶手段に記憶された所定のファイルの再生指示を行う
    ことを特徴とする再生システム。
  2. 前記携帯型再生装置および前記リモートコントローラには、接続端子がそれぞれ設けられており、これらの接続端子を接続ケーブルによって通信可能に接続できるようになっていることを特徴とする請求項1記載の再生システム。
  3. 前記携帯型再生装置と前記リモートコントローラは無線にて接続できるようになっていることを特徴とする請求項1記載の再生システム。
  4. 前記携帯型再生装置は、前記リモートコントローラと通信可能に接続された場合には、前記再生指示手段が前記据え置き型再生装置に対して所定のファイルの再生指示を行い、前記リモートコントローラと通信可能に接続されていない場合には、前記指定手段によって指定された所定のファイルを自機によって再生することを特徴とする請求項1記載の再生システム。
  5. 前記携帯型再生装置の前記格納手段は、再生履歴情報を格納しており、
    前記指定手段は、当該再生履歴情報を参照して、所定のファイルを指定することを特徴とする請求項1記載の再生システム。
  6. 前記再生履歴情報は、再生がなされた状況を示す情報を含んでおり、
    前記指定手段は、当該状況を示す情報を参照して、所定のファイルを指定することを特徴とする請求項5記載の再生システム。
  7. 前記携帯型再生装置が複数存在し、
    前記据え置き型再生装置の前記記憶手段は、これら複数の携帯型再生装置の前記格納手段に格納されているファイル群の和集合のファイル群を少なくとも格納していることを特徴とする請求項1記載の再生システム。
  8. 音声および/または画像を再生する携帯型再生装置であって、音声および/または画像を再生する据え置き型再生装置に対して、所定の音声および/または映像の再生を指示する携帯型再生装置において、
    音声および/または画像を含むファイルを格納する格納手段と、
    上記格納手段に格納されている所定の上記ファイルを指定する指定手段と、
    上記指定手段によって指定されたファイルの再生指示を上記据え置き型再生装置に対して行う再生指示手段と、を有し、
    上記携帯型再生装置と上記リモートコントローラは、通信可能に接続され、
    上記再生指示手段は、上記携帯型再生装置と通信可能に接続された上記リモートコントローラを介して、上記据え置き型再生装置に記憶されている所定の音声および/または画像の再生指示を行う
    ことを特徴とする携帯型再生装置。
  9. 前記リモートコントローラと通信可能された場合には、前記再生指示手段が前記据え置き型再生装置に対して所定の音声および/または画像の再生指示を行い、前記リモートコントローラと通信可能されていない場合には、前記指定手段によって指定された所定の音声および/または画像を自機によって再生することを特徴とする請求項8記載の携帯型再生装置。
  10. 前記格納手段は、再生履歴情報を格納しており、前記指定手段は、当該再生履歴情報を参照して、所定の音声および/または画像を指定することを特徴とする請求項8記載の携帯型再生装置。
  11. 前記再生履歴情報は、再生がなされた状況を示す情報を含んでおり、
    前記指定手段は、当該状況を示す情報を参照して、所定の音声および/または画像を指定することを特徴とする請求項10記載の携帯型再生装置。
  12. リモートコントローラにより遠隔操作され音声および/または画像を再生する据え置き型再生装置と、音声および/または画像を再生する携帯型再生装置とを用いた再生方法において、
    上記携帯型再生装置と上記リモートコントローラを互いに無線可能に接続するステップと、
    上記携帯型再生装置に格納された、音声および/または画像を含むファイルを指定するステップと、
    上記指定されたファイルに含まれる音声および/または画像の再生指示を、上記携帯型再生装置と無線可能に接続された上記リモートコントローラを介して上記据え置き型再生装置に対して行うステップと、
    上記再生指示されたファイルを上記据え置き型再生装置の記憶手段から読み出して再生するステップと、を含むことを特徴とする再生方法。
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