JP4647699B2 - 木質残存型枠形成用の支持金具および木質残存型枠 - Google Patents
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Description
なお、木質とは、木製、または、木を主とした材料であって樹脂などの他の材料を含む複合的な材料、を含む意味である。そして、この木質とは、少なくとも、第一突起が食い込むことができる材料である。
ここで、従来、平行に連続して並べた複数の木質型枠材は、相互に分離しないように、緊結部材により緊結することもあった。しかし、本発明によれば、木質型枠材は支持金具によって確実に締結されているため、従来のように緊結する必要はなくなる。従って、作業工数を大きく低減できる。
すなわち、請求項6に係る本発明の木質残存型枠は、支柱部材と、前記支柱部材の一面に沿って連続して配置され、前記木質残存型枠の面を形成する複数の木質型枠材と、上述した支持金具と、を備え、前記支柱部材は、柱延伸方向に亘って溝を形成する溝型鋼であり、前記溝の開口部は、相互に対向する一対の爪により形成し、前記板状金具本体は、前記隣り合う前記木質型枠材に挟まれて配置される木質挟部と、前記支柱部材の前記溝の内部に収容される支柱収容部と、前記木質挟部と前記支柱収容部との間に形成され前記木質挟部および前記支柱収容部に対してくびれた形状に形成され前記一対の爪に係合することにより前記金具本体と前記支柱部材との相対移動を規制するくびれ部と、を備えるようにする。
また、請求項10に係る本発明の構造物は、上述した木質残存型枠が残存しているようにする。
第一実施形態の木質残存型枠について説明する。木質残存型枠は、例えば、コンクリート製の擁壁、砂防ダム、橋脚などの構造物を施工する際に、コンクリート打設用の型枠として使用する。そして、この型枠の面として、例えば肉厚木質材料を適用している。この木質残存型枠は鋼材に比べて保温性が高く、コンクリート打設時に別途保温材を用いなくてよくなる。特に、冬期間においては、木質残存型枠は保温性に有効に寄与する。
これらの木質残存型枠1,2は、複数の支柱部材20と、複数の鋼棒30と、複数の木質型枠材40と、複数の支持金具50とにより構成される。
第一実施形態の変形態様について、図4を参照して説明する。図4に示すように、支柱部材20の柱延伸方向と木質型枠材40の型枠延伸方向とが直角に対して所定角度θ1を有する場合である。この場合、支持金具50の板状金具本体60のくびれ部63を屈曲することによって、木質挟部61と支柱収容部62とのなす角度θ2が所定角度θ1に一致するようにしている。
次に、第二実施形態の支持金具150について図5を参照して説明する。第二実施形態の支持金具150において、第一実施形態の支持金具50と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。
次に、第三実施形態の支持金具250について図6を参照して説明する。第三実施形態の支持金具250において、第二実施形態の支持金具150と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。
上記実施形態における第一突起70,170,270、締結部材80、および、第二突起280の個数は、1個としてもよいし、複数個としてもよい。なお、これらの個数が多いほど、締結力が増加する。
また、支柱部材20は、図1において、傾斜して配置された状態を示しているが、直立している状態とすることもある。この支柱部材20の設置角度は、コンクリート壁面の形状に応じて適宜変更されるものである。
また、支柱部材20としての溝形鋼の溝の開口部は、各図において、コンクリート壁面に向かって正対するように支柱部材20を見た場合には、左側に設けられている。この開口部は、右側に設けることもできる。この場合には、支持金具が、上記実施形態にて示した支持金具50,150,250を鏡対称の形状にするとよい。
また、木質型枠材40は、図3において、支柱部材20の一面にほぼ接するように配置された状態を示しているが、両者の間に、例えば20mm〜50mm程度の型枠材を配置してもよい。この場合には、支持金具は、これに適した形状に適宜変更される。
30:鋼棒、 40:木質型枠材、 50,150,250:支持金具
60:板状金具本体、 61:木質挟部、 61a:貫通孔
62:支柱収容部、 63:くびれ部
70,170,270:第一突起、 80:締結部材、 280:第二突起
171,271,281:突起、 172,272,282:凹部
a:隙間
Claims (10)
- 木質残存型枠の支柱部材と、前記支柱部材の一面に沿って連続して配置された複数の木質型枠材とを締結する木質残存型枠形成用の支持金具であって、
前記支柱部材に対して相対移動を規制され、かつ、複数の前記木質型枠材のうち隣り合う前記木質型枠材に挟まれて配置される板状金具本体と、
前記板状金具本体の一方面側に突出するように設けられ、前記板状金具本体に一体的に成形され、かつ、前記隣り合う前記木質型枠材の一方に食い込むことにより前記板状金具本体と前記木質型枠材の一方との相対移動を規制する第一突起と、
を備えることを特徴とする木質残存型枠形成用の支持金具。 - 請求項1において、
前記板状金具本体には、隣り合う前記木質型枠材の他方に食い込むことにより前記板状金具本体と前記木質型枠材の他方との相対移動を規制する締結部材を挿通すると共に、前記締結部材が挿通した状態で引っ掛かる貫通孔が形成されることを特徴とする木質残存型枠形成用の支持金具。 - 請求項1において、
前記板状金具本体の他方面側に突出するように設けられ、前記板状金具本体に一体的に成形され、かつ、前記隣り合う前記木質型枠材の他方に食い込むことにより前記板状金具本体と前記木質型枠材の他方との相対移動を規制する第二突起をさらに備えることを特徴とする木質残存型枠形成用の支持金具。 - 請求項1または2において、
前記第一突起は、前記板状金具本体を形成する金属板に対して打ち抜きプレス曲げ成形により前記板状金具本体に一体的に成形され、
前記第一突起のうち前記板状金具本体との根元部は、押圧により前記第一突起に対してリブ状となるように塑性変形されることを特徴とする木質残存型枠形成用の支持金具。 - 請求項3において、
前記第二突起は、前記板状金具本体を形成する金属板に対して打ち抜きプレス曲げ成形により前記板状金具本体に一体的に成形され、
前記第二突起のうち前記板状金具本体との根元部は、押圧により前記第二突起に対してリブ状となるように塑性変形されることを特徴とする木質残存型枠形成用の支持金具。 - 木質残存型枠であって、
支柱部材と、
前記支柱部材の一面に沿って連続して配置され、前記木質残存型枠の面を形成する複数の木質型枠材と、
請求項1〜5の何れか一項に記載の支持金具と、
を備え、
前記支柱部材は、柱延伸方向に亘って溝を形成する溝型鋼であり、
前記溝の開口部は、相互に対向する一対の爪により形成し、
前記板状金具本体は、前記隣り合う前記木質型枠材に挟まれて配置される木質挟部と、前記支柱部材の前記溝の内部に収容される支柱収容部と、前記木質挟部と前記支柱収容部との間に形成され前記木質挟部および前記支柱収容部に対してくびれた形状に形成され前記一対の爪に係合することにより前記金具本体と前記支柱部材との相対移動を規制するくびれ部と、を備えることを特徴とする木質残存型枠。 - 請求項6において、
前記支柱収容部と前記溝の内面、前記木質挟部と前記爪、および、前記くびれ部と前記爪、のうち少なくとも一箇所を溶接することを特徴とする木質残存型枠。 - 請求項6または7において、
前記支柱部材の柱延伸方向と前記木質型枠材の型枠延伸方向とが直角に対して所定角度を有する場合に、
前記くびれ部は、前記木質挟部と前記支柱収容部とのなす角度が前記所定角度となるように屈曲部位となることを特徴とする木質残存型枠。 - 請求項6〜8の何れか一項において、
前記板状金具本体を前記隣り合う前記木質型枠材の間に挟むことにより、当該隣り合う前記木質型枠材の間に前記板状金具本体の板厚に相当する隙間を形成することを特徴とする木質残存型枠。 - 請求項6〜9の何れか一項に記載の木質残存型枠が残存している構造物。
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JP2009187653A JP4647699B2 (ja) | 2009-08-13 | 2009-08-13 | 木質残存型枠形成用の支持金具および木質残存型枠 |
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JP2004176495A (ja) * | 2002-11-29 | 2004-06-24 | Takamura Sogyo Kk | 木製残存型枠 |
JP2005155310A (ja) * | 2003-10-28 | 2005-06-16 | Joji Yamashita | 擁壁構築材 |
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