JP4646652B2 - 画像記録装置及び画像記録システム - Google Patents

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Description

本発明は、交通状況などの画像を記録する画像記録装置及びこれを有した画像記録システムに関し、特に移動体に取付けられるドライブレコーダ等の画像記録装置及びこれを有した画像記録システムに関する。
自動車事故において、事故原因の事後的な検証のための客観的証拠を残すことを目的として、事故時点から数秒前までの状況を画像として記録しておく所謂ドライブレコーダが提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
また、下記特許文献2では、ツーリングナビゲーションシステムを構築すべく、ドライブレコーダに必要とされる部品を利用して、複数車両間で画像の送受信を行うドライブレコーダが提案されている。
特開平5−197858号公報 特開2003−87778号公報
しかしながら、上記特許文献1や特許文献2のドライブレコーダにおいては、実際に自動車事故が起こってもカメラ内に事故の様子が映っているとは限らない。これは、カメラ(撮像部)位置やカメラ台数の制限などに強く起因している。また、仮にカメラに映っていたとしても、画面全体に相手車両が映っていたりして、事故原因の検証にとって有用な証拠が得られないことも多い。
そこで、本発明は、自動車事故の原因検証などに用いられる有用な証拠を得ることのできる画像記録装置及びこれを有した画像記録システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために発明に係る画像記録装置は、移動体に取付けられる画像記録装置であって、前記移動体の加速度の大きさに基づいて前記移動体に異常衝撃が加わったか否かを判断する衝撃検出部と、撮像対象を撮影するための撮像部と、前記撮像部からの映像信号に対応する画像データを一時的に蓄積するバッファメモリと、前記バッファメモリに蓄積された前記画像データを記録可能な記録部と、他の画像記録装置との間で双方向通信を行うための通信回路と、前記記録部に記録すべき前記画像データを決定するとともに、前記通信回路を介して情報の送受信を行う制御部と、を備え、前記制御部は、前記移動体に異常衝撃が加わったと判断されたとき、他の画像記録装置に対して第1要求信号を送信する一方、他の画像記録装置から第1要求信号を受信したとき、その受信時点より所定時間前の前記画像データを含む要求応答記録データを前記記録部に記録させるとともに、自身の画像記録装置を特定づける識別番号を他の画像記録装置に対して送信することを特徴とする。
上記のように構成すれば、移動体に事故等に起因して異常衝撃が加わったとき、他の画像記録装置に対して第1要求信号が送信される。第1要求信号を受信した他の画像記録装置は、上記移動体に異常衝撃が加わった時点近辺の画像データを含む要求応答記録データを記録するとともに、自身を特定づける識別番号を、事故等を起こした移動体の画像記録装置に送信することになる。
この送信された識別番号に基づけば、他の画像記録装置に記録された要求応答記録データを事後的に取得可能である。この要求応答記録データには、事故等の原因検証において客観的証拠となりえる事故等の状況が収められている可能性がある。このため、事故等の原因検証にとって必要となりうる証拠を多く得ることが可能となる。
また、識別番号の送受信は、画像データ等に比べて送受信すべきデータ量が少ないため比較的短時間で終了する。つまり、事故等の原因検証に必要となりうる画像データを事後的に取得するための情報を、短時間で効率よく取得することができる。
上記構成において、例えば、前記加速度の大きさが所定の閾値以上となったとき、前記異常衝撃が加わったと判断され、前記制御部は、その時点より所定時間前の前記画像データを含む自己記録データを前記記録部に記録させるとともに、前記第1要求信号を送信すればよい。
また、例えば、前記制御部は、前記第1要求信号を送信した後、他の画像記録装置より受信した前記識別番号に基づきつつ、その他の画像記録装置の記録部に記録された要求応答記録データを要求するための第2要求信号を送信し、且つその前記第2要求信号に応じて送信された要求応答記録データを前記記録部に記録させるとよい。
上記のように構成すれば、異常衝撃が加わった当該画像記録装置の記録部には、他の画像記録装置が記録した要求応答記録データも記録されることになる。この記録部の記録内容に基づけば、事故等の原因検証が容易且つ確実となる。
また、仮に例えば、他の画像記録装置の記録部に記録された要求応答記録データが当該画像記録装置とは異なる外部装置に転送されている場合、前記制御部はその外部装置に対して第2要求信号を送信することにより所望の要求応答記録データを得る。つまり、要求応答記録データを外部装置に対して要求し、その外部装置から送信された要求応答記録データを記録部に記録させることになる。
また、例えば、前記制御部は、他の画像記録装置から前記第1要求信号に続いて前記第2要求信号を受信したとき、前記第1要求信号を受信したときに前記記録部に記録させた要求応答記録データをその他の画像記録装置に送信するようにしてもよい。
また、例えば、前記制御部は、前記第1要求信号の受信に応じて前記記録部に記録させた要求応答記録データを外部装置に対して送信することにより、その要求応答記録データを前記外部装置に記憶させるようにしてもよい。
また、例えば、前記移動体に異常衝撃が加わったと判断されたとき、前記制御部が、その時点より所定時間前の前記画像データを含む自己記録データを外部装置に対して送信することにより、その自己記録データを前記外部装置に記憶させてもよい。
異常衝撃によっては、破損等に起因して当該画像記録装置の記録部の記録内容が事故的に得られなくなる可能性もある。しかしながら、上記のようにすれば事故等の原因検証に必要となりうる自己記録データが確実に保存される。
また、例えば上記構成において、前記移動体の現在地を計測し、その現在地を特定する現在地情報を作成する現在地計測部を更に備え、前記他の画像記録装置として複数の画像記録装置があり、前記制御部は、前記複数の画像記録装置の各記録部に記録された要求応答記録データを要求する優先順位を、前記異常衝撃が加わった時点における前記移動体の現在地情報及び前記加速度の向きと、第1要求信号の受信時点における前記複数の画像記録装置の各現在地情報とに基づいて決定し、決定した優先順位に従って前記第2要求信号を送信する。
また、例えば上記構成において、前記移動体の現在地を計測し、その現在地を特定する現在地情報を作成する現在地計測部と、前記移動体の周辺地図情報を取得する地図取得部と、を更に備え、前記他の画像記録装置として複数の画像記録装置があり、前記制御部は、前記複数の画像記録装置の各記録部に記録された要求応答記録データを要求する優先順位を、前記異常衝撃が加わった時点における前記移動体の現在地情報及び周辺地図情報と、第1要求信号の受信時点における前記複数の画像記録装置の各現在地情報とに基づいて決定し、決定した優先順位に従って前記第2要求信号を送信する。
また、例えば上記構成において、前記移動体の現在地を計測し、その現在地を特定する現在地情報を作成する現在地計測部と、前記移動体の進行方向を特定する進行方向情報を作成する進行方向認識部と、を更に備え、前記他の画像記録装置として複数の画像記録装置があり、前記制御部は、前記複数の画像記録装置の各記録部に記録された要求応答記録データを要求する優先順位を、前記異常衝撃が加わった時点における前記移動体の現在地情報及び進行方向情報と、第1要求信号の受信時点における前記複数の画像記録装置の各現在値情報に基づいて決定し、決定した優先順位に従って前記第2要求信号を送信する。
上記のように決定された優先順位に従って、各要求応答記録データを要求するようにすれば、有用となる可能性の高い要求応答記録データから優先的に記録される。これにより、事故等の原因が解明する確率がより増大する。
また、上記の「前記異常衝撃が加わった時点」とは、異常衝撃が正に加わった時間的な幅のないタイミングを意味するものではなく、多少の時間的な幅のある概念である。上記の「第1要求信号の受信時点」とは、第1要求信号を正に受信した時間的な幅のないタイミングを意味するものではなく、多少の時間的な幅のある概念である。
また、上記目的を達成するために本発明に係る画像記録システムは、移動体に取付けられる第1の画像記録装置と、他の移動体に取付けられる第2の画像記録装置とを有する画像記録システムであって、第1と第2の各画像記録装置は、対応する移動体の加速度の大きさに基づいてその移動体に異常衝撃が加わったか否かを判断する衝撃検出部と、撮像対象を撮影するための撮像部と、自身の撮像部からの映像信号に対応する画像データを一時的に蓄積するバッファメモリと、自身のバッファメモリに蓄積された前記画像データを記録可能な記録部と、他の画像記録装置との間で双方向通信を行うための通信回路と、自身の記録部に記録すべき前記画像データを決定するとともに、自身の通信回路を介して情報の送受信を行う制御部と、を備え、第1の画像記録装置の制御部は、対応する移動体に異常衝撃が加わったと判断されたとき、少なくとも第2の画像記録装置に対して第1要求信号を送信し、第2の画像記録装置の制御部は、第1の画像記録装置からの第1要求信号を受信したとき、その受信時点より所定時間前の前記画像データを含む要求応答記録データを第2の画像記録装置の記録部に記録させるとともに、第2の画像記録装置を特定づける識別番号を第1の画像記録装置に対して送信することを特徴とする。
上記画像記録システムにおいて、例えば、第1の画像記録装置に対応する移動体の加速度の大きさが所定の閾値以上となったとき、その移動体に前記異常衝撃が加わったと判断され、第1の画像記録装置の制御部は、その時点より所定時間前の前記画像データを含む自己記録データを第1の画像記録装置の記録部に記録させるとともに、前記第1要求信号を送信するようにしてもよい。
また例えば、上記画像記録システムは、第3の画像記録装置を更に備え、その第3の画像記録装置は、撮像対象を撮影するための撮像部と、自身の撮像部からの映像信号に対応する画像データを(一定時間量分)一時的に蓄積するバッファメモリと、自身のバッファメモリに蓄積された前記画像データを(選択的に)記録可能な記録部と、他の画像記録装置との間で双方向通信を行うための通信回路と、自身の記録部に記録すべき前記画像データを決定するとともに、自身の通信回路を介して情報の送受信を行う制御部と、を備え、第3の画像記録装置の制御部は、第1の画像記録装置からの第1要求信号を受信したとき、その受信時点より所定時間前の前記画像データを含む要求応答記録データを第3の画像記録装置の記録部に記録させるとともに、第3の画像記録装置を特定づける識別番号を第1の画像記録装置に対して送信する。
上記の第3の画像記録装置は、移動体に限られず、例えば信号機等の固定物に取付けられるものである。上記のような第3の画像記録装置を更に備えるようにすれば、事故等の原因検証がより容易且つ確実となる。
上述した通り、本発明に係る画像記録装置及び画像記録システムによれば、自動車事故の原因検証などに用いられる証拠を有効に得ることができる。
以下、本発明に係る画像記録装置(ドライブレコーダ)の実施形態につき、図面に沿って具体的に説明する。図1は、本実施形態に係る画像記録装置1の構成を示すブロック図である。
画像記録装置1は、撮像部2、画像処理回路3、バッファメモリ4、記録部5、加速度センサ6、衝撃検出部7、通信回路8、GPS(Global Positioning System)9、制御部10を有して構成される。制御部10には、優先順位決定部11が含まれている。
図2は、画像記録装置1が取付けられた車両を含む交通状態を示す図である。図1の画像記録装置1は、図2の車両C1、車両C2及び車両C4の夫々に取付けられている。車両C1に対する画像記録装置1の取付け方を、代表して説明する。車両C2及び車両C4に対する取付け方も同様である。画像記録装置1は、撮像部2が車両C1の前方(進行方向)にある撮像対象(風景)を撮像(撮影)できるように、車両C1のルームミラー(不図示)の裏側などに取付けられる。但し、車両C1における画像記録装置1の取付け場所は、車両C1のルームミラーに限られない。例えば、車両C1のルーフやサイドミラー(不図示)等に取付けてもよい。また、必要に応じて、車両C1の後方(進行方向と反対側)にある撮像対象(風景)を撮像できるように、車両C1の任意の箇所に画像記録装置1を取付けても良いし、車両C1内外のその他の方向の撮像対象(風景)を撮像できるように、車両C1の任意の箇所に画像記録装置1を取付けるようにしても良い。
尚、説明の簡略化上、車両C5には画像記録装置1が取付けられていないものとするが、車両C5にも画像記録装置1を取付けるようにしても構わない。車両C1、C2、C4及びC5の内部に示されている各矢印は、各車両の進行方向を示している。図2において、車両C1を基準として車両C2側、車両C4側、車両C5側を、夫々上側、右側、左側とする。
図2のC3は、交差点に設置されている信号機である。信号機C3には、画像記録装置1と類似する画像記録装置1aが取付けられている。図3は、画像記録装置1aの構成を示すブロック図である。画像記録装置1aは、撮像部2、画像処理回路3、バッファメモリ4、記録部5、通信回路8及び制御部10aを有して構成される。図1と同一のものには同一の符号を付している。図1における制御部10は、図3においては制御部10aとなっている。画像記録装置1aは、画像記録装置1aの撮像部2が交差点周辺の状態(撮像対象)を撮像(撮影)できるように、信号機C3に取付けられている。
また、図2において、車両C1から車両C2、C4及び信号機C3に伸びる実線矢印は、事故発生時に車両C1からの送信される第1要求信号の状況を示している(詳細は後述)。また、図2において、車両C2、C4及び信号機C3から車両C1に伸びる破線矢印は、上記第1要求信号に対する応答信号を表している(詳細は後述)。
以下の説明において、単に撮像部2、画像処理回路3、バッファメモリ4、記録部5、加速度センサ6、衝撃検出部7、通信回路8、GPS9、制御部10、優先順位決定部11と記した場合、それらは車両C1に取付けられた画像記録装置1におけるものを指す。後述する説明において、同一の符号を付しているものは同一のものであるため、原則として重複する説明は繰り返さないものとする。
図1の撮像部2は、画像記録装置1の撮像対象を撮像(撮影)するためのものであり、例えば、撮像対象に応じた画像を映像信号(電気信号)に変換するCCD(Charge Coupled Devices)である。このCCDは、例えば、毎秒30枚の画像を撮影する。即ち、フレームレートは、例えば30枚/秒である。図3の撮像部2は、画像記録装置1aの撮像対象を撮像(撮影)するためのものである。
画像処理回路3は、撮像部2からの映像信号(撮像部2にて撮像された画像)を画像データに変換するものである。具体的には、例えば、上記CCDから出力される映像信号に応じたデジタルデータを作成し、そのデジタルデータに適切な処理(圧縮処理等)を施したデータ(このデータを、以下、単に「画像データ」という)を、後段のバッファメモリ4に出力する。
バッファメモリ4は、画像処理回路3から出力された画像データを一時的に蓄積(記憶)するDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の半導体メモリである。このバッファメモリ4は、数秒〜数十秒間の画像データ(動画)を時系列に記憶することが可能である。記録容量を全て使い果たし、さらに追加して画像データを記憶することができなくなった時は、古い方の画像データから消去を行い、代わりに最新の画像データを記憶する(最も古くに記憶された画像データを、最新の画像データで上書きする)。
記録部5は、バッファメモリ4に記憶された画像データの一部を記録する。記録部5は、持ち運び可能なメモリカード等の記録媒体となっている。但し、それ単体では使用者が持ち運ぶことのできないように画像記録装置1内に固定された記録媒体を、記録部5として採用してもよい。図1の記録部5がどの時点の画像データを記録するかは、制御部10によって決定される。一方、図3の記録部5がどの時点の画像データを記録するかは、制御部10aによって決定される。
加速度センサ6は、画像記録装置1が取付けられた車両(例えば、車両C1)の加速度の大きさ及び向きを検出する。尚、画像記録装置1自体に加速度センサ6を設ける必要は必ずしもない。例えば、加速度センサ6と同等の機能を有する加速度センサが車両(例えば、車両C1)に備えられている場合は、有線又は無線の通信を用いて検出した加速度の大きさや向きを画像記録装置1に伝達すればよい。
衝撃検出部7は、加速度センサ6によって検出された上記加速度の大きさに基づいて、車両に異常な衝撃(異常衝撃)が加わったか否かを判断する。例えば、車両(例えば、車両C1)に衝突事故が起こったか否かを検出する。衝撃検出部7は、検出された加速度の大きさが予め設定された衝撃閾値以上に達したとき、異常衝撃が加わったとして(衝突事故が発生したとして)、衝撃信号を制御部10に伝達する。この衝撃閾値は、例えば、0.4×9.8m/s2(=0.4G)に設定されている。
通信回路8は、所望のデータを高周波信号に変換して無線送信する送信部と受信した高周波信号をデータに復調する受信部(双方不図示)とから成り、複数の画像記録装置1、複数の画像記録装置1a及び後述するセンターサーバ20(図17)との間で双方向の通信を行うものである。図2において、車両C1、C2及びC4に取付けられた画像記録装置1及び交差点C3に取付けられた画像記録装置1aは、互いに通信回路8を介して双方向通信が可能となっている。
GPS9は、GPS衛星からから送られてくる現在地に関する情報(画像記録装置1が取付けられた車両の現在地を知るための情報)を受信する受信部15と、DVD(Digital Versatile Disk)などから、画像記録装置1が取付けられた車両の周辺の地図に関する周辺地図情報を取得可能な地図取得部16と、上記「現在地に関する情報」に基づいて画像記録装置1が取付けられた車両の現在地(現在位置)を計測し、その現在地を特定する現在地情報を作成する現在地計測部17と、その計測された現在地と上記周辺地図情報に基づいて、上記現在地と画像記録装置1が取付けられた車両の周辺地図を含んだ位置情報(画像記録装置1を取付けた車両が地図上のどの地点に位置しているかを特定する情報)を作成する位置情報作成部18と、を有してなる。この位置情報は、現在地計測部17によって作成された現在地情報と地図取得部16によって取得された周辺地図情報を組合わせたものに相当する。また、GPS9によって得られた現在地情報や位置情報は、制御部10に伝達される。
尚、GPS9は、画像記録装置1自体に設ける必要は必ずしもない。例えば、GPS9と同等の機能を有する所謂カーナビゲーションシステム(不図示)が車両に備えられている場合は、そのカーナビゲーションシステムと有線又は無線で通信を行うことにより、上記位置情報を、制御部10に伝達すればよい。
制御部10は、バッファメモリ4、記録部5、衝撃検出部7、通信回路8及びGPS9等との間で信号(情報)のやり取りを行い、それらを統括的に制御すると共に、記録部5に記録されるべき記録データの内容を指示する。図3の制御部10aは、図3のバッファメモリ4、記録部5及び通信回路8等との間で信号(情報)のやり取りを行い、それらを統括的に制御すると共に、図3の記録部5に記録されるべき記録データの内容を指示する。また、制御部10(及び制御部10a)は、通信回路8を介して各種信号の送受信を行う。また、制御部10及び図3の制御部10aには、図示されない時計装置から現在時刻を表す情報(以下「時刻情報」という)が与えられている。尚、時刻情報には日付を特定する情報も含まれている。
また、制御部10には、図示されない識別番号格納部から、画像記録装置1の夫々に固有の識別番号が与えられている。同様に、図3の制御部10aには、図示されない識別番号格納部から、画像記録装置1aに固有の識別番号が与えられている。車両C1、C2、C4に取付けられた画像記録装置1に設定された識別番号を、それぞれNo1、No2、No4とする。信号機C3に取付けられた画像記録装置1aに設定された識別番号を、No3とする。識別番号No1、No2、No3、No4は、互いに異なるように設定されている。このため、各識別番号は、対応する車両又は信号機を特定付けることになる。
また、図2には図示していないが、図3の画像記録装置1aは、信号機C3以外の信号機や標識等にも取付けられている。信号機C3以外の信号機等に取付けられている画像記録装置1aの識別番号は、No3やNo1、No2及びNo4と異なっている。即ち、複数の画像記録装置1の各識別番号及び複数の画像記録装置1aの各識別番号は、互いに異なるように設定されている。また、信号機C3は、地面に対して固定されているので、識別番号No3は、図2の信号機C3の位置(画像記録装置1aの位置)を特定づけるものである。即ち、画像記録装置1aに設定された識別番号には、画像記録装置1aの現在地情報も含まれている、と言える。但し、本実施形態における画像記録装置1aの記録部5には、信号機C3(又は画像記録装置1a)の現在地情報が固定データとして記録されているものとする。
(図4;衝突時の動作説明)
次に、画像記録装置1が取付けられた車両が衝突事故を起こした場合における画像記録装置1の動作を説明する。今、図2に示す如く、上方向に進行している車両C1に左側から、車両C5が衝突した場合を想定する。図4は、この衝突事故において、各画像記録装置1の動作及び画像記録装置1aの動作を示すフローチャートである。図4において、左側に示すステップS1、S2、S5、S6、S7、S10、S11及びS12の処理は車両C1の画像記録装置1の動作を示し、右側に示すステップS3、S4、S8及びS9の処理は車両C2、C4の画像記録装置1の動作と信号機C3の画像記録装置1aの動作を示している。
ステップS1において、衝撃検出部7は、加速度センサ6によって検出された加速度の大きさが、上記の衝撃閾値以上となっているかを判断する。加速度の大きさが上記の衝撃閾値以上となっているとき、衝撃検出部7は衝撃信号を制御部10に伝達し、後述するステップS2に移行する(ステップS1のY)。一方、加速度の大きさが、上記の衝撃閾値未満であるとき、衝撃信号は制御部10に伝達されず、ステップS1の処理を繰り返すことになる(ステップS1のN)。尚、加速度の大きさが、上記の衝撃閾値以上となったタイミング、即ち、車両C1に車両C5が衝突したタイミングを、以下「衝突時」という。
ステップS2において、車両C1に対応する制御部10は、車両C1の周辺の画像記録装置1及び画像記録装置1aに対して第1要求信号を、通信回路8を介して送信すると共に、車両C1に対応する記録部5に自己記録データを記録させる。図2において、車両C1から車両C2、C4及び信号機C3に伸びる矢印は、第1要求信号が送信されている様子を示している。第1要求信号には、所定の要求情報と事故番号と車両C1を特定付ける識別番号No1が含まれている。事故番号は、事故を特定づける管理番号である。図5の左欄は、自己記録データの内容を示している。
自己記録データには、衝突発生前の所定時間、或いは、衝突発生前後の所定時間の画像データが含まれている。即ち、衝突時の所定時間前から衝突時に至るまでの画像データ、或いは、衝突時の所定時間前から衝突時に至るまでの画像データと衝突時から衝突時の所定時間後に至るまでの画像データが、自己記録データには含まれている。また、自己記録データには、衝突時における現在地情報と周辺地図情報(即ち、位置情報)、衝突時における時刻情報、衝突時における車両C1の進行方向を特定する情報(以下「進行方向情報」という)、最初に加速度の大きさが衝撃閾値以上に達した時点における加速度(以下「初期加速度」という)の向きを特定する情報、及び上記の事故番号が含まれる。
また、進行方向情報にて特定付けられる車両C1(或るいは他の車両)の進行方向は、例えば、東西南北の四方を基準とした方位で表され、その方位はGPS9から得られる位置情報、及び該位置情報の時間的な変化分、車両C1のタイヤの回転やギアの状態、車両C1に備えられたジャイロセンサー(不図示)、車両C1の操舵角などから算出される。また、電子コンパス(不図示)を用いて上記方位を求めてもよい。この進行方向だけに着目した場合、GPS9(又はGPS9と制御部10)は、画像記録装置1が取付けられた車両の進行方向を認識し、上記の進行方向情報を作成する進行方向認識部を構成する、とも言える。
ステップS2を終えて移行するステップS3において、車両C2及びC4の各画像記録装置1、並びに信号機C3の画像記録装置1aは、各通信回路8を介して上記第1要求信号を受信する。
ステップS3に続き、車両C2の画像記録装置1において、制御部10は記録部5に要求応答記録データを記録させると共に、車両C1の画像記録装置1に対して自身の画像記録装置1を特定づける識別番号No2を通信回路8を介して送信する(ステップS4)。同様に、車両C4の画像記録装置1において、制御部10は記録部5に要求応答記録データを記録させると共に、車両C1の画像記録装置1に対して自身の画像記録装置1を特定づける識別番号No4を通信回路8を介して送信する(ステップS4)。同様に、信号機C3の画像記録装置1aにおいて、制御部10aは記録部5に要求応答記録データを記録させると共に、車両C1の画像記録装置1に対して自身の画像記録装置1aを特定づける識別番号No3を通信回路8を介して送信する(ステップS4)。図2において、車両C2、C4及び信号機C3から車両C1に伸びる破線矢印は、各識別番号が送信されている様子を示している。
図5の右欄は、各々の要求応答記録データの内容を示している。各要求応答記録データには、第1要求信号の受信前の所定時間、或いは、第1要求信号を受信する前後の所定時間の画像データが含まれている。即ち、第1要求信号受信時の所定時間前から第1要求信号受信時に至るまでの画像データ、或いは、第1要求信号受信時の所定時間前から第1要求信号受信時に至るまでの画像データと第1要求信号受信時から第1要求信号受信時の所定時間後に至るまでの画像データが、要求応答記録データには含まれている。但し、第1要求信号受信時は衝突時と等しい(或いは略等しい)、と考えることができる。
また、各要求応答記録データには、第1要求信号受信時における現在地情報(又は位置情報)、第1要求信号受信時における時刻情報、第1要求信号受信時における車両の進行方向を特定する情報(進行方向情報)、並びに事故番号及び車両C1を特定付ける識別番号No1が含まれる。事故番号や識別番号No1は、上述の如く第1要求信号に含まれているため、車両C2等は、それらを認識可能である。これらに加えて、「自身を特定付ける識別番号」を各要求応答記録データに含ませるようにしても構わない。例えば、車両C2に取付けられた画像記録装置1の記録部5に記録される要求応答記録データに、「自身を特定付ける識別番号」としてNo2を含ませても構わない。尚、信号機C3の画像記録装置1aにおける記録部5には、当然ではあるが車両の進行方向は記録されない。
ステップS4において、車両C2、C4の画像記録装置1の記録部5に記録される現在地情報(又は位置情報)は、それぞれ車両C2、C4の現在地情報(又は位置情報)である。車両C2、C4の画像記録装置1の記録部5に記録される時刻情報は、それぞれ車両C2、C4における時刻情報である。信号機C3の画像記録装置1aの記録部5に記録される時刻情報は、信号機C3における時刻情報である。車両C2、C4の画像記録装置1の記録部5に記録される進行方向情報は、それぞれ車両C2、C4の進行方向情報である。尚、ステップS4において、各識別番号だけでなく事故を特定するために事故番号も併せて送信するようにしてもよい。
また、優先順位決定部11が後述する「第1、第2及び第3の決定手法」の何れかを採用する場合、ステップS4において車両C2及びC4の各画像記録装置1は、識別番号に加えて第1要求信号受信時における現在地情報(又は位置情報)を送信し、信号機C3の画像記録装置1aは識別番号と共に自身の現在地情報を送信する。また、優先順位決定部11が後述する「第3の決定手法」を採用する場合、ステップS4において車両C2及びC4の各画像記録装置1は、夫々、識別番号に加えて第1要求信号受信時における車両C2及びC4の進行方向情報を送信する。
続くステップS5において、車両C1における画像記録装置1の制御部10は、ステップS4において送信された識別番号No2、No4及びNo3を、通信回路8を介して受信し、後述するステップS6に移行する。現在地情報や進行方向情報も併せて送信されている場合は、それらも受信する。
車両C1における画像記録装置1の制御部10は、第1要求信号に応じて記録された要求応答記録データを自身に送信するように要求することになるが、その要求する優先順位はステップS6において決定される。この優先順位の決定法については、後に詳細に説明する。今は、優先順位が、車両C2(車両C2に取付けられている画像記録装置1)、車両C4(車両C4に取付けられている画像記録装置1)、信号機C3(信号機C3に取付けられている画像記録装置1a)の順であったとする。
ステップS6を終えると、車両C1の画像記録装置1の制御部10は、決定された優先順位に従って、まず車両C2の画像記録装置1に対して第2要求信号を送信する(ステップS7)。この第2要求信号には、事故番号及び車両C1を特定付ける識別番号No1、並びに車両C2を特定付ける識別番号No2が含まれている。
ステップS7に続くステップS8において、車両C2、車両C4、信号機C3の各制御部10、10、10aは、第2要求信号を各通信回路8を介して受信し、この第2要求信号に含まれている識別番号No2と「自身を特定付ける識別番号」とを照合する。そして、第2要求信号に含まれている識別番号No2にて特定される画像記録装置の制御部、即ち、車両C2の画像記録装置1における制御部10は、ステップS4において記録した要求応答記録データと自身を特定する識別番号No2を、通信回路8を介して車両C1の画像記録装置1に送信する(ステップS9)。但し、識別番号No2の送信は必ずしも必要ではなく、省略可能である。他方、受信した第2要求信号に自身を特定付ける識別番号が含まれていない車両C4の画像記録装置1及び信号機C3の画像記録装置1aは、この段階では要求応答記録データを送信しない。尚、ステップS9にて要求応答記録データを送信する前は、その要求応答記録データには消去又は上書きを禁止するためのプロテクトがかけられている。
ステップS9に続くステップS10において、車両C1の画像記録装置1の制御部10は、車両C2の画像記録装置1から送信された要求応答記録データと識別番号No2を通信回路8を介して受信し、続くステップS11において、その受信した要求応答記録データを識別番号No2と関連付けて記録部5(車両C1)に記録させる。
ステップS11を終えて移行するステップS12では、車両C1の画像記録装置1が取得すべき要求応答記録データを全て受信したか否かを判定する。今の場合、車両C4の画像記録装置1及び信号機C3の画像記録装置1aから要求応答記録データを取得していないため、この判定は否定となり(ステップS12のN)、上述したステップS7に戻る。
そして、車両C1の画像記録装置1の制御部10は、上記優先順位に従い、車両C4の画像記録装置1に対して第2要求信号を送信する(ステップS7)。今度の第2要求信号には、事故番号及び車両C1を特定付ける識別番号No1、並びに車両C4を特定付ける識別番号No4が含まれることになる。そうすると、上述のステップS8を経たステップS9において、車両C4の画像記録装置1における制御部10は、ステップS4において記録した要求応答記録データを、自身を特定する識別番号No4と共に車両C1の画像記録装置1に送信することになる。この要求応答記録データ及び識別番号No4も車両C1の画像記録装置1にて受信され、且つ記録されることなる(ステップS10、S11)。
上記処理を経て、更にステップS12に至っても、再度ステップS12の判定は否定となる。車両C1の画像記録装置1が、信号機C3の画像記録装置1aからの要求応答記録データを取得していないためである。信号機C3の画像記録装置1aに記録された要求応答記録データも、識別番号No3と関連付けられつつ、上述のステップS7〜S11の処理によって車両C1における画像記録装置1の記録部5に記録される。車両C1の画像記録装置1が、車両C2、C4及び信号機C3に対応する画像記録装置1(1a)に記録されている要求応答記録データを、全て取得すると、ステップS12の判定は肯定となり(ステップS12のY)、図4の処理を終える。
上記の如く、事故を起こした車両C1に係る画像記録装置1は、上記の優先順位に従って順番に他の車両C2、C4の画像記録装置1や信号機C3の画像記録装置1aから、要求応答記録データを取得するようにしている。
また、ステップS7及びS8における第2要求信号の送受信、並びにステップS9及びS10における要求応答記録データの送受信は、基地局(不図示)を介して行うようにしてもよい。各要求応答記録データは、画像データを含んでいるため送受信に比較的多くの時間がかかる。このため、例えば、車両C4と車両C1の間で信号電波が直接届かなく可能性がある。しかしながら、上記の如く基地局を介して通信を行えば、問題なく要求応答記録データ等の送受信が可能である。上記基地局は、例えば、複数の携帯電話機間の電波の中継を行う基地局を利用すればよい。
図4の処理を終えた車両C1における画像記録装置1の記録部5には、事故の様子を多方面から検証するための画像データが多く記録されることになる。つまり、この画像データを客観的証拠として利用すれば、事故の原因究明が容易且つ確実に行えるようになる。これに伴って、警察署や保険会社等における事故処理の効率化が図られることになる。
また、図4のステップS4及びS5にて行なわれる識別番号の送受信は、送受信すべきデータ量が少ないため比較的短時間で終了する(例えば、数ミリ秒〜数100ミリ秒)。つまり、事故原因の検証に必要となりうる画像データを事後的に取得するための情報(識別番号)を、短時間で効率よく取得することができる。
尚、画像データ以外のデータ(例えば、自己記録データにおける現在地情報など)は、目的に応じて自己記録データや要求応答記録データから割愛することが可能である。
また、ステップS6〜S12の処理は、省略することが可能である。車両C1の画像記録装置1の記録部5に、要求記録応答データを記録している画像記録装置1(又は1a)を特定する識別番号が記録されているため、これらの識別番号に基づけば事後的にそれらの要求記録応答データを回収できるからである。例えば、これらの識別番号に基づいて、事後的に警察署や保険会社等が、車両C2等の画像記録装置1(又は1a)の記録部5から必要な要求記録応答データを読み出せばよい。但し、記録部5の記憶容量が有限であることを考慮すれば、ステップS6〜S12の処理を行うことが望ましい。
(優先順位の決定法)
ところで、記録部5の記録容量は有限であるため、事故原因の検証に必要と考えられる要求応答記録データから優先的に記録することが望ましい。図1の優先順位決定部11は、要求応答記録データを取得する(記録する)優先順位を決定するものであり、以下、優先順位決定部11によって行なわれる優先順位の決定法を説明する。また、以下の説明において、「自車」とは画像記録装置1の記録部5に自己記録データを記録することになる車両(図2においては車両C1に相当)を意味し、「相手車」とはその「自車」と衝突事故を起こした車両(図2においては車両C5に相当)を意味する。また、「協力車」とは「自車」に要求応答記録データを提供する車両(図2においては車両C2、C4に相当)を意味する。自車に取付けられた画像記録装置1の記録部5には、優先順位の高いほうの要求応答記録データから順番に要求応答記録データが記録され、記録部5に更に要求応答記録データを記録する空き容量がなくなった時点で、新たな要求応答記録データの記録は終了する。
また、以下の説明において優先順位を議論する場合、協力車に取付けられた画像記録装置1の優先順位及び信号機等に取付けられた画像記録装置1aの優先順位を、それぞれ単に「協力車の優先順位」及び「信号機等の優先順位」と呼ぶことにする。
また、以下の第1、第2及び第3の決定手法を実行するために必要となりうる「衝突時における協力車の現在地情報(又は位置情報)、第1要求信号を受信した画像記録装置1aの現在地情報、衝突時における協力車の進行方向情報」は、上述の如く図4のステップS4において自車に送信されたものが用いられる。また、以下に説明する第1、第2及び第3の決定手法を実行するために必要となりうる「衝突時における自車の現在地情報及び周辺地図情報(即ち位置情報)、衝突時における自車の進行方向情報、及び初期加速度の向きを特定する情報は、図4のステップS2において記録部5に記録された自己記録データのものを用いる(図5参照)。
第1に、異常衝撃発生時(衝突時)における加速度の向き及び現在地情報に基づいて、優先順位を定める手法(この手法を「第1の決定手法」という)を説明する。異常衝撃発生時(衝突時)における車両C1の加速度の大きさは、例えば、図6のようになる。タイミングt1において、まさに衝突が発生し、衝撃閾値以上の大きさを有する加速度が検出される(図6のピークK1)。図2の衝突事故の場合、このピークK1に対応する加速度の向きは右向きになる。ピークK1を経た後、そのピークK1に対応する加速度に反発する方向に比較的大きな加速度が発生する場合がある(図6のピークK2)。この反発によって生じた加速度の向きは、左向きになる。また、車両C1が横転や回転などをしたことによって、上向きや下向きの加速度が発生する場合もある。
優先順位決定部11は、上記のピークK1に対応する加速度の向き、即ち、最初に加速度の大きさが衝撃閾値以上に達した時点における加速度(初期加速度)の向きに基づいて上記優先順位を決定する。
例えば、図7に示す如く、互いに直交する道路R1と道路R2との交差点中央付近の地点P1にて、上向きを進行方向とする相手車が自車に対して衝突したとする。この場合、初期加速度は矢印Ar1のように上向きとなる。地点P1を基準として考えた場合、優先順位決定部11は、衝突時において矢印Ar1の反対の方向である矢印Ar2の方向に位置する協力車の画像記録装置1を優先する。即ち、それらの協力車の優先順位を、他の協力車の優先順位よりも高くする。それらの協力車側から見た画像データを検証すれば、相手車の走行の様子が比較的良く分かるからである。
第1の決定手法では、協力車に対応する制御部10は、図4のステップS4において識別番号に加えて協力車の現在地情報を、自車に対して送信する。そして、自車に対応する制御部10は、要求応答記録データを要求する優先順位を、衝突時(異常衝撃が加わった時点)における自車の現在地情報及び初期化速度の向きと、協力車から送信された各現在地情報とに基づいて決定する。
第2に、異常衝撃発生時(衝突時)における位置情報(現在地情報と周辺地図情報)に基づいて、優先順位を定める手法(この手法を「第2の決定手法」という)を説明する。図8に示す如く、互いに直交する道路R1及び道路R2がある場合を考える。今、道路R1上でありながら、道路R2上ではない地点P2にて衝突事故が発生したとする。この地点P2は、道路R2上に位置する画像記録装置1及び1aからは死角となる可能性が高い。そこで、自車の優先順位決定部11は、衝突時において道路R1上に位置していた協力車(及び信号機等)の優先順位を、衝突時において道路R2上に位置していた協力車(及び信号機等)や衝突時において図示されない他の道路上に位置していた協力車(及び信号機等)のそれらよりも高くする。
また、道路R1と道路R2との交差点中央付近の地点P3にて衝突事故が発生したとする。この場合、地点P3を基準とした道路R2の左右方向及び地点P3を基準とした道路R1の上下方向の優先順位は等しい、とされる。つまり、地点P3を基準として考えたならば、衝突時において「道路R1の上側、道路R1の上側、道路R2の左側、道路R2の右側」に、夫々位置していた協力車(及び信号機等)の優先順位は全て等しい。優先順位が等しい場合、任意の順番で第2要求信号(図4のステップS7参照)が送信される。
また、衝突時において道路R1及びR2に位置していた協力車(及び信号機等)の優先順位は、図示されない他の道路上に位置していた協力車(及び信号機等)のそれらよりも高くされる。
次に、図9の状態を考える。図9に示す如く、R状の曲がった道路R3上の地点P4にて衝突事故が発生したとする。この場合、道路R3上の優先順位を図示されない他の道路上のそれらよりも高くする。即ち、自車の優先順位決定部11は、衝突時において道路R3上に位置していた協力車(及び信号機等)の優先順位を、衝突時において図示されない他の道路上に位置していた協力車(及び信号機等)のそれらよりも高くする。
次に、図10の状態を考える。図10に示す如く、R状に曲がった(カーブ状の)道路R4と直線状の道路R5が存在しており、道路R4と道路R5の一端同士は地点P6にて結合し、曲がり角を形成している。そして、道路R5上の協力車からは死角となる道路R4上の地点P5にて衝突事故が発生したとする。
この場合、道路R4上の優先順位を道路R5上や図示されない他の道路上のそれらよりも高くする。即ち、自車の優先順位決定部11は、衝突時において道路R4上に位置していた協力車(及び信号機等)の優先順位を、衝突時において道路R5上に位置していた協力車(及び信号機等)や、衝突時において図示されない他の道路上に位置していた協力車(及び信号機等)のそれらよりも高くする。
図10の状態における優先順位の決定法を、図11を用いて更に詳細に説明する。図10の状態における優先順位の決定は、厳密には以下のように行なわれる。図11において図10と同一の部分には同一の符号を付し、再度の説明を省略する。図10と同様、地点P5にて衝突事故が発生した場合を考える。接線L1及びL2は、地点P5から道路R4の内側R4aに接するように引いた接線である。そして、接線L1及びL2の内側R4aよりの領域を夫々β1及びβ2と、接線L1及びL2の外側R4bよりの領域を夫々α1及びα2とする。
この場合、道路R4上であって且つ領域α1又はα2の優先順位を、領域β1及びβ2や図示されない他の道路上のそれらよりも高くする。即ち、自車の優先順位決定部11は、衝突時において道路R4上であって且つ領域α1又はα2内に位置していた協力車(及び信号機等)の優先順位を、衝突時において領域β1又はβ2内に位置していた協力車(及び信号機等)や、衝突時において図示されない他の道路上に位置していた協力車(及び信号機等)のそれらよりも高くする。
換言すれば、衝突時において衝突事故の発生した地点P5から死角になる領域に位置していた協力車(及び信号機等)の優先順位を、死角とならない領域に位置していたそれらよりも低くするのである。この考え方は、第2の決定手法だけに限らず、第1及び第3の決定手法においても共通している。
第2の決定手法では、協力車に対応する制御部10は、図4のステップS4において識別番号に加えて協力車の現在地情報を、自車に対して送信する。そして、自車に対応する制御部10は、要求応答記録データを要求する優先順位を、衝突時(異常衝撃が加わった時点)における自車の現在地情報及び周辺地図情報と、協力車から送信された各現在地情報とに基づいて決定する。
第3に、異常衝撃発生時(衝突時)における自車及び協力車の進行方向及び現在地情報に基づいて、優先順位を定める手法(この手法を「第3の決定手法」という)を説明する。この第3の決定手法においては、例えば、衝突時において自車の進行方向側又は該進行方向の180度反対側に位置していた協力車の優先順位を、他の協力車のそれらよりも高くする(この優先順位の判断において、協力車の進行方向情報は利用されない)。
また、他の状況を図12に示しながら説明する。図12(a)、(b)及び(c)において、C6、C7及びC8は夫々自車、協力車及び協力車を表しており、Ar6、Ar7及びAr8は夫々自車C6の進行方向、協力車C7の進行方向及び協力車C8の進行方向を表している。また、図12(a)〜(c)の全ては、事故発生時点における自車C6と協力車C7及びC8との位置関係、並びに事故発生時点における進行方向Ar6、Ar7及びAr8を示している。
図12(a)においては、自車C6、協力車C7及びC8の進行方向Ar6、Ar7及びAr8は全て一致しており、且つ自車C6を基準として協力車C7、C8は、それぞれ進行方向の反対側(即ち、自車C6の後方)、進行方向側(即ち、自車C6の前方)に位置している。この図12(a)の状況の場合、協力車C7は優先される。例えば、協力車C7の優先順位は協力車C8の優先順位よりも高くされる。一方、協力車C8は優先されず、その優先順位は比較的低く設定される。但し、協力車C8の優先順位が比較的低く設定されるのは、画像記録装置1の撮像部2が車両の進行方向側(前方)だけを撮影している場合であって、優先順位の具体的な決定は撮影する方向によって適宜変更される。
図12(b)においては、協力車C7及びC8の進行方向Ar7及びAr8は互いに一致している一方、それらの進行方向は自車C6の進行方向Ar6と180度反対となっている。そして、自車C6を基準として協力車C7、C8は、それぞれ自車C6の進行方向側(即ち、自車C6の前方)、自車C6の進行方向の反対側(即ち、自車C6の後方)に位置している。この図12(b)の状況の場合、協力車C7は優先される。例えば、協力車C7の優先順位は協力車C8の優先順位よりも高くされる。一方、協力車C8は優先されず、その優先順位は比較的低く設定される。但し、協力車C8の優先順位が比較的低く設定されるのは、画像記録装置1の撮像部2が車両の進行方向側(前方)だけを撮影している場合であって、優先順位の具体的な決定は撮影する方向によって適宜変更される。
図12(c)においては、協力車C7及びC8の進行方向Ar7及びAr8は互いに一致している一方、それらの進行方向は自車C6の進行方向Ar6と直交している。即ち、進行方向Ar6、Ar7及びAr8は、それぞれ図中、上方向、右方向及び右方向となっている。そして、自車C6を基準として協力車C7、C8は、それぞれ自車C6の左側、自車C6の進行方向側(即ち、自車C6の前方)に位置している。即ち、協力車C7の進行方向側に自車C6は位置しており、協力車C7に取付けられた画像記録装置1の撮像部2は自車C6の側面を撮影することになる。一方、自車C6の進行方向側に協力車C8は位置しており、協力車C8に取付けられた画像記録装置1の撮像部2は自車C6を撮影していない(自車C6の撮像部2が協力車C8の側面を撮影している)。この図12(c)の状況の場合、協力車C7は優先される。例えば、協力車C7の優先順位は協力車C8の優先順位よりも高くされる。一方、協力車C8は優先されず、その優先順位は比較的低く設定される。但し、協力車C8の優先順位が比較的低く設定されるのは、画像記録装置1の撮像部2が車両の進行方向側(前方)だけを撮影している場合であって、優先順位の具体的な決定は撮影する方向によって適宜変更される。
第3の決定手法では、協力車に対応する制御部10は、図4のステップS4において識別番号に加えて協力車の現在地情報及び協力車の進行方向情報を、自車に対して送信する(但し、協力車の進行方向情報を利用しない場合、進行方法情報の送信は必須ではない)。そして、自車に対応する制御部10は、要求応答記録データを要求する優先順位を、衝突時(異常衝撃が加わった時点)における自車の現在地情報及び進行方向情報と、協力車から送信された協力車の各現在地情報及び各進行方向情報とに基づいて決定する。(但し、この決定において協力車の進行方向情報を利用しない場合もある)
優先順位決定部11が用いる優先順位の決定法は、上記の第1、第2及び第3の決定手法の何れかとすればよい。また、第1、第2及び第3の決定手法を任意に組み合わせても構わない。例として、第1、第2及び第3の決定手法の全てを組み合わせた場合の優先順位の決定法を、図13及び図14を用いて説明する。
図13及び図14において、C6は自車であり、C7、C8、C9、C10及びC11は、全て協力車である。図13及び図14において、Ar6は自車C6の進行方向を表しており、Ar7、Ar8、Ar9、Ar10及びAr11は、それぞれ協力車C7、C8、C9、C10及びC11の進行方向を表している。図13及び図14において、Ar12は衝突時における初期加速度の向きである。図13及び図14において、道路R6及び道路R7は互いに直交しており、それらは交差点P7を形成している。交差点P7は、道路R6上に位置するものであり、且つ道路R7上に位置するものである。図13及び図14において、進行方向Ar6及びAr7は上向き、進行方向Ar8は下向き、進行方向A9及びAr10は右向き、進行方向A11は左向きである。図13及び図14は、事故発生時点における自車C6と協力車C7〜C11との位置関係、並びに事故発生時点における進行方向Ar6〜Ar11を示している。
まず、図13に示す状況を考える。図13においては、道路R6上でありながら、道路R7上ではない地点P8にて衝突事故が発生し、初期加速度の向きAr12が図13中、上向きであったとする。この地点P8は、自車C6の中心と一致しているとする。
この場合、加速度の向きに着目する第1の決定手法の観点からは、協力車C7が優先され、その優先順位は他の協力車のそれらよりも高く設定される。自車C6を基準として、協力車C7は初期加速度の向きAr12の反対側に位置しているからである。一方、位置情報に着目する第2の決定手法の観点からは、協力車C7、C8及びC9が優先され、それらの優先順位は他の協力車の優先順位よりも高く設定される。協力車C7、C8及びC9は事故が発生した道路R6上に位置しているからである。また、進行方向に着目する第3の決定手法の観点からは、協力車C7及びC8が優先され、それらの優先順位は他の協力車の優先順位よりも高く設定される。これは、図12(a)〜(c)を用いて説明した第3の決定手法の考え方から理解される。
そして、最終的に協力車C7の優先順位が最も高く設定される。3つの決定手法(第1、第2、第3の決定手法)の観点から優先順位を他よりも高くすべきと判断されたからである。協力車C8の優先順位は協力車C7の次となる。2つの決定手法(第2、第3の決定手法)の観点から優先順位を他よりも高くすべきと判断されたからである。協力車C9の優先順位は協力車C8の次となる。1つの決定手法(第2の決定手法)の観点から優先順位を他よりも高くすべきと判断されたからである。そして、協力車C10及びC11の優先順位は、協力車C9の次となる。何れの決定手法によっても、優先順位を他のよりも高くすべきと判断されなかったからである。このように、より多くの決定手法の観点から優先順位を他よりも高くすべきと判断された協力車から順に優先される。
次に、他の例として図14に示す状況を考える。図14においては、交差点P7の中央付近で衝突事故が発生し、初期加速度の向きAr12が図14中、右向きであったとする。
この場合、加速度の向きに着目する第1の決定手法の観点からは、協力車C9及びC10が優先され、それらの優先順位は他の協力車の優先順位よりも高く設定される。自車C6を基準として、協力車C9及びC10は初期加速度の向きAr12の反対側に位置しているからである。一方、位置情報に着目する第2の決定手法の観点からは、協力車C7〜C11の全てが優先され、それらの優先順位は図示されない他の協力車の優先順位よりも高く設定される。事故が発生した地点である交差点P7は道路R6上にもR7上にも位置しており、且つ協力車C7〜C11の全ては道路R6とR7の何れかに位置しているからである。また、進行方向に着目する第3の決定手法の観点からは、協力車C7及びC8が優先され、それらの優先順位は他の協力車の優先順位よりも高く設定される。これは、図12(a)〜(c)を用いて説明した第3の決定手法の考え方から理解される。
そして、最終的に協力車C7〜C10の優先順位が最も高く設定され、それらの優先順位は等価とされる。協力車C7及びC8は、2つの決定手法(第2、第3の決定手法)の観点から優先順位を他よりも高くすべきと判断されたからであり、協力車C9及びC10も、2つの決定手法(第1、第2の決定手法)の観点から優先順位を他よりも高くすべきと判断されたからである。そして、協力車C11の優先順位は、協力車C7〜C10の次となる。優先順位を他よりも高くすべきと判断したのは、1つの決定手法(第2の決定手法)だけだったからである。このように、より多くの決定手法の観点から優先順位を他よりも高くすべきと判断された協力車から順に優先される。
協力車C7〜C10の優先順位を等価とする、と述べたが、それらの優先順位を自車C6からの距離に基づいて更に細分化してもよい。つまり、例えば、自車C6からの距離が協力車C9、C8、C10、C7の順に大きくなるなら、優先順位を協力車C9、C8、C10、C7の順にするのである。この優先順位の細分化に必要な距離に関する情報は、自車C6に対応する記録部5に記録されている自己記録データの現在地情報及び周辺地図情報(即ち位置情報;図5参照)と、図4のステップS4において自車C6に送信される各協力車からの現在地情報(又は位置情報)とから得ることができる。
(図15、16;衝突時の動作の変形例)
次に、図4の動作の変形例(この変形例を「変形例A」という)を説明する。今、図17に示す如く、上方向に進行している車両C1に左側から、車両C5が衝突した場合を想定する。図17は、この変形例Aを説明するための図であり、図2を変形した図に相当する。図17において、図2と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図17においてセンターサーバ20が図示されている点を除いて、図2と図17は一致している。センターサーバ20は、各車両や信号機等に取付けられた画像記録装置1(1a)から送信された要求応答記録データを一括して記録(保存)するものであり、画像記録装置1にとっての外部装置に相当する。
図15及び図16は、この衝突事故において、各画像記録装置1の動作及び画像記録装置1aの動作を示すフローチャートである。図15及び図16において、図4と同一のステップには同一のステップの符号を付し、重複する説明を省略する。
図15及び図16において、左側に示すステップS1、S2、S5、S6、S23、S10、S11及びS12の処理は車両C1の画像記録装置1の動作を示し、中央に示すステップS3、S4及びS21の処理は車両C2、C4の画像記録装置1aの動作と信号機C3の画像記録装置1aの動作を示し、右側に示すステップS22、S24及びS25の処理はセンターサーバ20の動作を示している。
まず、ステップS1〜S4の処理については、図4を用いて説明したものと同様である。但し、ステップS4を終えると、車両C2の画像記録装置1、車両C4の画像記録装置1、信号機C3の画像記録装置1aは、夫々ステップS4において記録した要求応答記録データを自身の識別番号No2、No4、No3と共に、各通信回路8を介してセンターサーバ20に送信する(ステップS21)。尚、ステップS21にて要求応答記録データを送信する前は、その要求応答記録データには消去又は上書きを禁止するためのプロテクトがかけられている。
ステップS21にて送信された各要求応答記録データは各識別番号と共に、センターサーバ20に備えられた通信回路8と同等の通信回路(不図示)を介してセンターサーバ20内の記録装置(不図示)に記録される(ステップS22)。この際、車両C2、C4及び信号機C3に対応する要求応答記録データは、それぞれ一緒に送信された識別番号No2、No4、No3と関連付けられつつ記憶される。この後、センターサーバ20は、車両C1の画像記録装置1から第2要求信号が送信されるのを待機することになる。
また、車両C1の画像記録装置1の処理であるステップS5及びS6の処理は、図4を用いて説明したものと同様であり、ステップS6において優先順位が、車両C2(車両C2に取付けられている画像記録装置1)、車両C4(車両C4に取付けられている画像記録装置1)、信号機C3(信号機C3に取付けられている画像記録装置1a)の順に決定されたとする。
但し、この変形例Aにおいては、ステップS6を終えるとステップS23に移行することになる。ステップS23において、車両C1の画像記録装置1の制御部10は、決定された優先順位に従って、まず車両C2の画像記録装置1の記録部5が記録した要求応答記録データを要求するための第2要求信号を、通信回路8を介してセンターサーバ20に送信する。この第2要求信号には、事故番号及び車両C1を特定付ける識別番号No1、並びに車両C2を特定付ける識別番号No2が含まれている。
この第2要求信号は、センターサーバ20によって受信される(ステップS24)。そして、センターサーバ20は、この第2要求信号に含まれている識別番号No2と各要求応答記録データに関連付けられている識別番号とを照合する。そして、それらが一致している要求応答記録データ、即ち、ステップS22において記録した車両C2に対応する要求応答記録データ(ステップS4において車両C2の画像記録装置1の記録部5が記録した要求応答記録データ)と識別番号No2を、図示されない通信回路を介して車両C1の画像記録装置1に送信する(ステップS25)。但し、識別番号No2の送信は必ずしも必要ではなく、省略可能である。他方、この段階で受信した第2要求信号には識別番号No3やNo4が含まれていない。このため、車両C4と信号機3に対応する各要求応答記録データは、この段階では送信されない。
ステップS25にてセンターサーバ20から送信された要求応答記録データと識別番号No2は、車両C1の画像記録装置1によって受信され(ステップS10)、車両C1の画像記録装置1の制御部10は、続くステップS11において、その受信した要求応答記録データを識別番号No2と関連付けて記録部5(車両C1)に記録させる。
ステップS11を終えて移行するステップS12では、車両C1の画像記録装置1が取得すべき要求応答記録データを全て受信したか否かを判定する。今の場合、車両C4の画像記録装置1及び信号機C3の画像記録装置1aから要求応答記録データを取得していないため、この判定は否定となり(ステップS12のN)、上述したステップS23に戻る。
そして、車両C1の画像記録装置1の制御部10は、上記優先順位に従い、車両C4の画像記録装置1の記録部5が記録した要求応答記録データを要求するための第2要求信号を、通信回路8を介してセンターサーバ20に送信する(ステップS23)。今度の第2要求信号には、事故番号及び車両C1を特定付ける識別番号No1、並びに車両C4を特定付ける識別番号No4が含まれることになる。そうすると、上述のステップS24を経たステップS25において、センターサーバ20は、この第2要求信号に含まれている識別番号No4に着目し、ステップS22において記録した車両C4に対応する要求応答記録データ(ステップS4において車両C4の画像記録装置1の記録部5が記録した要求応答記録データ)を、識別番号No4と共に図示されない通信回路を介して車両C1の画像記録装置1に送信する。この要求応答記録データ及び識別番号No4も車両C1の画像記録装置1にて受信され、且つ記録されることなる(ステップS10、S11)。
上記処理を経て、更にステップS12に至っても、再度ステップS12の判定は否定となる。車両C1の画像記録装置1が、信号機C3に対応する要求応答記録データを取得していないためである。信号機C3の画像記録装置1aに記録された要求応答記録データも、識別番号No3と関連付けられつつ、センターサーバ20を介して車両C1における画像記録装置1の記録部5に記録される(ステップS23、S24、S25、S10、S11)。車両C1の画像記録装置1が、車両C2、C4及び信号機C3に対応する各要求応答記録データを、全て取得すると、ステップS12の判定は肯定となり(ステップS12のY)、図15及び図16の処理を終える。
尚、各車両とセンターサーバ20の間で信号電波が直接届かない可能性がある。この問題を解消するために、S21及びS22における要求応答記録データの送受信、ステップS23及びS24における第2要求信号の送受信、並びにステップS25及びS10における要求応答記録データの送受信を、基地局(不図示)を介して行うようにしてもよい。上記基地局は、例えば、複数の携帯電話機間の電波の中継を行う基地局を利用すればよい。
また、図15及び図16において、ステップS6、S23、S24、S25、S10、S11及びS12の処理は、省略することが可能である。車両C1の画像記録装置1の記録部5に、要求記録応答データを記録している画像記録装置1(又は1a)を特定する識別番号が記録されているため、これらの識別番号に基づけば事後的にそれらの要求記録応答データをセンターサーバ20より回収できるからである。例えば、これらの識別番号に基づいて、事後的に警察署や保険会社等がそれらの要求記録応答データを必要に応じてセンターサーバ20から読み出せばよい。また、画像記録装置1と異なりセンターサーバ20を車両に搭載する必要はないため、センターサーバ20には比較的大きな記録容量を持たせることができる。このことから、上記の省略を行っても本発明の目的は不利益なく達成できる。
また、図15のステップS1が肯定(ステップS1のY)となったとき、車両C1に取付けられた画像記録装置1の制御部10は、基地局等を介してセンターサーバ20に自己記録データを送信するようにしてもよい。送信された自己記録データは、センターサーバ20内の記録装置(不図示)に記録される。事故を起こした車両C1に取付けられた画像記録装置1は、事故に起因して比較的短時間の間に破損する可能性があるが、上記のように自己記録データをセンターサーバ20に保存しておけば、自己記録データが事後的に取得できなくなるといったことがない。
また、要求応答記録データを記録することとなった画像記録装置1を取付けている車両の運転者等に、その回数や証拠としての重要度に応じて、何らかの特典を与えるような枠組みを設けても良い。例えば、事故の原因検証を行う保険会社が、自動車保険料金の割引等の特典を与える。このような枠組みを設ければ、画像記録装置1を車両に装備しようとする意欲が増大する。画像記録装置1を装備した車両が増えれば、記録される要求応答記録データの種類も増える方向に向かい、事故の原因検証がより容易且つ確実となる。
また、ステップS4(図4及び図15参照)において協力車側から送信される識別番号によって、協力車となる車両が特定される。協力車となる車両が特定されれば、その車両の保有者も特定される。即ち、この識別番号には一種の個人情報が含まれていると言える。また、図4のステップS9や図16のステップS25にて送信される要求応答記録データには、協力車の車両内部の様子を表す画像データが含まれている場合もある。このような識別番号や画像データが、協力車の保有者の意図と関係なく事故を起こした車両に送信され、記録されるのは個人情報流出防止の観点から望ましくない、とも言える。
このことに鑑み、協力車側(或いはセンターサーバ20)から送信される識別番号や要求応答記録データに暗号処理を施すようにしてもよい。例えば、識別番号や要求応答記録データに電子透かしを施し、公開鍵暗号方式或いは秘密鍵暗号方式にて送信するようにすればよい。これにより、事故を起こした車両の保有者又は第3者による識別番号及び要求応答記録データの閲覧を防止することができる。そして、識別番号や要求応答記録データを検証すべき警察署や保険会社等が、公開鍵暗号方式における第1秘密鍵での復号化、或いは秘密鍵暗号方式における第2秘密鍵での復号化を行えばよい。
また、通信を用いて、車両、道路及びサーバ(例えばセンターサーバ20等)間で情報を共有するITS(Intelligent Transport Systems)と呼ばれる交通システムの開発が盛んである。このITSを実現するために備えられている通信回路や撮像装置(撮像部)等を利用して、図1や図3の構成を実現してもよい。
<<変形等>>
上記の実施形態においては、画像記録装置1aが交差点の信号機C3に取付けられる例を示したが、画像記録装置1aは、どのような固定物に取付けても良いし(例えば標識など)、場合によっては移動体に取付けても構わない。移動体の交通状況を画像として記録可能なように配置されていれば、どのような場所に設けてもよい。
本発明に係る画像記録装置は、自動車や二輪車(所謂オートバイや電動自転車)等の車両の他、様々な移動体に搭載することが可能である。
本発明の実施形態に係る画像記録装置の構成を示すブロック図である。 図1の画像記録装置が取付けられた車両を含む交通状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る他の画像記録装置の構成を示すブロック図である。 図1の画像記録装置が取付けられた車両が衝突事故を起こした場合における画像記録装置の動作を示すフローチャートである。 図1及び図3の各記録部の記録データを表す図である。 図1の加速度センサにて検出された加速度の大きさを説明するための図である。 図1の優先順位決定部の動作(第1の決定手法)を説明するための図である。 図1の優先順位決定部の動作(第2の決定手法)を説明するための図である。 図1の優先順位決定部の動作(第2の決定手法)を説明するための図である。 図1の優先順位決定部の動作(第2の決定手法)を説明するための図である。 図1の優先順位決定部の動作(第2の決定手法)を説明するための図である。 図1の優先順位決定部の動作(第3の決定手法)を説明するための図である。 図1の優先順位決定部の動作を説明するための図である。 図1の優先順位決定部の動作を説明するための図である。 図4の動作の変形例を示すフローチャートである。 図4の動作の変形例を示すフローチャートである。 図15及び図16の動作に対応する交通状態を示す図である。
符号の説明
1、1a 画像記録装置
2 撮像部
3 画像処理回路
4 バッファメモリ
5 記録部
6 加速度センサ
7 衝撃検出部
8 通信回路
9 GPS
10、10a 制御部
11 優先順位決定部
15 受信部
16 地図取得部
17 現在地計測部
18 位置情報作成部
20 センターサーバ
C1〜C5 車両
C6 自車
C7〜C11 協力車

Claims (12)

  1. 移動体に取付けられる画像記録装置であって、
    前記移動体の加速度の大きさに基づいて前記移動体に異常衝撃が加わったか否かを判断する衝撃検出部と、
    撮像対象を撮影するための撮像部と、
    前記撮像部からの映像信号に対応する画像データを一時的に蓄積するバッファメモリと、
    前記バッファメモリに蓄積された前記画像データを記録可能な記録部と、
    他の画像記録装置との間で双方向通信を行うための通信回路と、
    前記記録部に記録すべき前記画像データを決定するとともに、前記通信回路を介して情報の送受信を行う制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記移動体に異常衝撃が加わったと判断されたとき、他の画像記録装置に対して第1要求信号を送信する一方、
    他の画像記録装置から第1要求信号を受信したとき、その受信時点より所定時間前の前記画像データを含む要求応答記録データを前記記録部に記録させるとともに、自身の画像記録装置を特定づける識別番号を他の画像記録装置に対して送信する
    ことを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記加速度の大きさが所定の閾値以上となったとき、前記異常衝撃が加わったと判断され、前記制御部は、その時点より所定時間前の前記画像データを含む自己記録データを前記記録部に記録させるとともに、前記第1要求信号を送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記制御部は、前記第1要求信号を送信した後、他の画像記録装置より受信した前記識別番号に基づきつつ、その他の画像記録装置の記録部に記録された要求応答記録データを要求するための第2要求信号を送信し、且つ
    その前記第2要求信号に応じて送信された要求応答記録データを前記記録部に記録させる
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 前記制御部は、他の画像記録装置から前記第1要求信号に続いて前記第2要求信号を受信したとき、前記第1要求信号を受信したときに前記記録部に記録させた要求応答記録データをその他の画像記録装置に送信する
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
  5. 前記制御部は、前記第1要求信号の受信に応じて前記記録部に記録させた要求応答記録データを外部装置に対して送信することにより、その要求応答記録データを前記外部装置に記憶させる
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
  6. 前記移動体に異常衝撃が加わったと判断されたとき、
    前記制御部は、その時点より所定時間前の前記画像データを含む自己記録データを外部装置に対して送信することにより、その自己記録データを前記外部装置に記憶させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  7. 前記移動体の現在地を計測し、その現在地を特定する現在地情報を作成する現在地計測部を更に備え、
    前記他の画像記録装置として複数の画像記録装置があり、
    前記制御部は、前記複数の画像記録装置の各記録部に記録された要求応答記録データを要求する優先順位を、前記異常衝撃が加わった時点における前記移動体の現在地情報及び前記加速度の向きと、第1要求信号の受信時点における前記複数の画像記録装置の各現在地情報とに基づいて決定し、決定した優先順位に従って前記第2要求信号を送信する
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
  8. 前記移動体の現在地を計測し、その現在地を特定する現在地情報を作成する現在地計測部と、
    前記移動体の周辺地図情報を取得する地図取得部と、を更に備え、
    前記他の画像記録装置として複数の画像記録装置があり、
    前記制御部は、前記複数の画像記録装置の各記録部に記録された要求応答記録データを要求する優先順位を、前記異常衝撃が加わった時点における前記移動体の現在地情報及び周辺地図情報と、第1要求信号の受信時点における前記複数の画像記録装置の各現在地情報とに基づいて決定し、決定した優先順位に従って前記第2要求信号を送信する
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
  9. 前記移動体の現在地を計測し、その現在地を特定する現在地情報を作成する現在地計測部と、
    前記移動体の進行方向を特定する進行方向情報を作成する進行方向認識部と、を更に備え、
    前記他の画像記録装置として複数の画像記録装置があり、
    前記制御部は、前記複数の画像記録装置の各記録部に記録された要求応答記録データを要求する優先順位を、前記異常衝撃が加わった時点における前記移動体の現在地情報及び進行方向情報と、第1要求信号の受信時点における前記複数の画像記録装置の各現在値情報に基づいて決定し、決定した優先順位に従って前記第2要求信号を送信する
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
  10. 移動体に取付けられる第1の画像記録装置と、他の移動体に取付けられる第2の画像記録装置とを有する画像記録システムであって、
    第1と第2の各画像記録装置は、
    対応する移動体の加速度の大きさに基づいてその移動体に異常衝撃が加わったか否かを判断する衝撃検出部と、
    撮像対象を撮影するための撮像部と、
    自身の撮像部からの映像信号に対応する画像データを一時的に蓄積するバッファメモリと、
    自身のバッファメモリに蓄積された前記画像データを記録可能な記録部と、
    他の画像記録装置との間で双方向通信を行うための通信回路と、
    自身の記録部に記録すべき前記画像データを決定するとともに、自身の通信回路を介して情報の送受信を行う制御部と、を備え、
    第1の画像記録装置の制御部は、対応する移動体に異常衝撃が加わったと判断されたとき、少なくとも第2の画像記録装置に対して第1要求信号を送信し、
    第2の画像記録装置の制御部は、第1の画像記録装置からの第1要求信号を受信したとき、その受信時点より所定時間前の前記画像データを含む要求応答記録データを第2の画像記録装置の記録部に記録させるとともに、第2の画像記録装置を特定づける識別番号を第1の画像記録装置に対して送信する
    ことを特徴とする画像記録システム。
  11. 第1の画像記録装置に対応する移動体の加速度の大きさが所定の閾値以上となったとき、その移動体に前記異常衝撃が加わったと判断され、第1の画像記録装置の制御部は、その時点より所定時間前の前記画像データを含む自己記録データを第1の画像記録装置の記録部に記録させるとともに、前記第1要求信号を送信する
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像記録システム。
  12. 当該画像記録システムは第3の画像記録装置を更に備え、その第3の画像記録装置は、
    撮像対象を撮影するための撮像部と、
    自身の撮像部からの映像信号に対応する画像データを一時的に蓄積するバッファメモリと、
    自身のバッファメモリに蓄積された前記画像データを記録可能な記録部と、
    他の画像記録装置との間で双方向通信を行うための通信回路と、
    自身の記録部に記録すべき前記画像データを決定するとともに、自身の通信回路を介して情報の送受信を行う制御部と、を備え、
    第3の画像記録装置の制御部は、第1の画像記録装置からの第1要求信号を受信したとき、その受信時点より所定時間前の前記画像データを含む要求応答記録データを第3の画像記録装置の記録部に記録させるとともに、第3の画像記録装置を特定づける識別番号を第1の画像記録装置に対して送信する
    ことを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の画像記録システム。
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