JP4646045B2 - 駐車支援装置 - Google Patents
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Description
(1)タイヤ空気圧の変化等によりタイヤ径が変化すると、車輪速センサから得られる車輪速に誤差が発生する。車輪速に誤差が発生すれば、車輪速に基づいて演算した自車両の移動距離に誤差が発生し、ひいては駐車区画の検知結果に誤差が発生することとなる。
(2)車輪速の誤差に左右のアンバランスが発生すると、車輪速に基づいて演算した自車両の移動方向に誤差が発生し、やはり駐車区画の検知結果に誤差が発生することになる。
以下、この発明の実施の形態1を図面に基づいて説明する。図1はこの発明の実施の形態1による駐車支援装置の構成を示すブロック図である。
図1において、距離センサ1は、車両と障害物の距離を計測するためのものであり、車両に所定の距離をおいて少なくとも2個搭載されている。車輪速センサ2は、左右の車輪に搭載され、車輪の回転に応じてパルスを生成する。車輪移動距離算出手段3は、車輪速センサ2から出力されたパルスを計測し、計測されたパルス数に変換係数を乗ずることで車輪の移動距離を算出する。自車位置演算手段4は、車輪移動距離算出手段3によって得られた左右の車輪の移動距離に基づいて自車位置を演算する。距離データ分布生成手段5は、自車位置演算手段4によって得られた自車位置に基づき、距離センサ1によって得られた距離データの分布を、各距離センサ1に対して生成する。車輪移動距離誤差算出手段6は、各距離センサ1に対し生成された複数の距離データ分布を照合し、車輪の移動距離の誤差を算出する。変換係数補正手段7は、車輪移動距離誤差算出手段6によって得られた車輪の移動距離の誤差に基づき、車輪移動距離算出手段3で用いられる前記変換係数を補正する。本実施の形態では、距離センサ1として超音波センサを用いることとするが、レーザレーダなど他の距離センサでもよい。また、本実施の形態では、車輪速センサ2は転舵しない従動輪(後輪)に搭載し、自車位置とは従動輪の中心の位置を指すものとするが、この限りではない。
また、図2において、11は自車両を示し、12は車両前方の側面に搭載された距離センサS1の検知範囲、13は車両後方のコーナーに搭載された距離センサS2の検知範囲を示す。
左右の車輪速差が所定値以内であるかどうかを判定するのは、車両がほぼ直進しているかどうかを判定するためである。車速が所定値以下であり、かつ、左右の車輪速の差が所定値以内である場合は、S103の処理に移る。
上記発明の実施の形態1では、左右の車輪速センサから得られたパルス数に左右の車輪で共通の変換係数αを乗じて各車輪の移動距離を算出した。しかし、本実施の形態2のように、左右独立して別々の変換係数を保持し、左車輪の変換係数αLは車両左側に搭載された少なくとも2個の距離センサに対する距離データ分布に基づき補正し、右車輪の変換係数αRは車両右側に搭載された少なくとも2個の距離センサに対する距離データ分布に基づき補正してもよい。
上記実施の形態1または実施の形態2では、距離センサS1として車両前方の側面に搭載した超音波センサを、距離センサS2として車両後方のコーナーに搭載した超音波センサを用いた。本実施の形態では、距離センサS1として車両前方のコーナーに搭載した超音波センサを、距離センサS2として車両後方のコーナーに搭載した超音波センサを用いた。本実施の形態の距離センサS1と距離センサS2の検知範囲を図8に示す。図8において、11は自車両を示し、71は車両前方のコーナーに搭載した距離センサ(超音波センサ)S1の検知範囲、13は車両後方のコーナーに搭載された距離センサ(超音波センサ)S2の検知範囲を示す。
上記実施の形態では、車両がほぼ直進しているかどうかを判定するために、車輪速センサから出力されるパルスに基づき算出された左右の車輪速の差が所定値以下であるかどうかで判定していたが、カーナビゲーションシステム等を搭載している車両であれば、車両に内蔵されている加速度センサの情報を利用し、当該加速度センサの横加速度が所定値以下の場合にのみ、変換係数補正手段による変換係数の補正を実施してもよい。
自動操舵により車両を検知した駐車区画へ誘導する機能を有する車両では、ハンドル角センサが搭載されている。本実施の形態では、車両がほぼ直進しているかどうかの判定に、このハンドル角センサの情報を利用し、ハンドル角の絶対値が所定値以下である場合に変換係数補正手段による変換係数の補正を実施してもよい。
4 自車位置演算手段、5 距離データ分布生成手段、6 車輪移動誤差算出手段、
7 変換係数補正手段。
Claims (8)
- 所定の距離をおいて車両に搭載され、障害物までの距離を測定する少なくとも2個の距離センサと、
上記車両の車輪に搭載され、当該車輪の回転に応じてパルスを出力する車輪速センサと、
上記車輪速センサから出力される上記パルスを計測し、計測されたパルス数に変換係数を乗ずることで上記車輪の移動距離を算出する車輪移動距離算出手段と、
上記車輪移動距離算出手段によって得られた上記車輪の移動距離から自車両の位置を演算する自車位置演算手段と、
上記自車位置演算手段によって得られた上記自車両の位置に基づき、上記距離センサによって得られた距離データの分布を上記各距離センサに対し生成する距離データ分布生成手段と、
上記距離データ分布生成手段によって生成された上記各距離センサの距離データ分布を照合し、上記車輪移動距離算出手段によって得られた上記車輪の移動距離の誤差を算出する車輪移動距離誤差算出手段と、
上記車輪移動距離誤差算出手段によって得られた上記車輪の移動距離の誤差に基づき、上記車輪移動距離算出手段にて用いられる上記変換係数を補正する変換係数補正手段を備えたことを特徴とする駐車支援装置。 - 上記距離センサは上記車両の左右両側にそれぞれ少なくとも2個ずつ搭載されると共に、上記変換係数は左右独立して1つずつ保持し、上記左側の変換係数は上記車両左側に搭載された上記距離センサの情報を用いて補正し、上記右側の変換係数は上記車両右側に搭載された上記距離センサの情報を用いて補正することを特徴とする請求項1に記載の駐車支援装置。
- 上記距離センサは、上記車両前方の側面に搭載された距離センサと、上記車両後方のコーナーに搭載された距離センサであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の駐車支援装置。
- 上記距離センサは、上記車両前方のコーナーに搭載された距離センサと、上記車両後方のコーナーに搭載された距離センサであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の駐車支援装置。
- 上記変換係数補正手段による上記変換係数の補正は、上記車両の車速が所定値以下である場合に実施することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の駐車支援装置。
- 上記変換係数補正手段による上記変換係数の補正は、上記車輪速センサから出力されるパルスに基づき算出された左右の車輪速の差が所定値以下である場合に実施することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の駐車支援装置。
- 上記変換係数補正手段による上記変換係数の補正は、上記車両に搭載された加速度センサによって得られる横加速度が所定値以下である場合に実施することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の駐車支援装置。
- 上記変換係数補正手段による上記変換係数の補正は、上記車両に搭載されたハンドル角センサによって得られるハンドル角の絶対値が所定値以下である場合に実施することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の駐車支援装置。
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