JP5189316B2 - ヨーレートセンサの出力判定装置および追従先行車判定装置 - Google Patents

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本発明は、車両のヨーレートセンサの出力のオフセットを判定するヨーレートセンサの出力判定装置と、その出力判定装置を用いて自車が追従走行制御の対象とする先行車を判定する追従先行車判定装置とに関する。
車両が直進走行状態にあるときに車両のヨーレートは0であるため、車両に搭載したヨーレートセンサの出力は0にならなければならない。しかしながらヨーレートセンサは、温度変化の影響や個体間のばらつきの影響によりゼロ点がドリフトすることが避けられず、何らかの方法でゼロ点の較正を行う必要がある。
そこで、車両が停止中あるいは直進走行中である場合には、比較的に短い所定時間におけるヨーレートセンサの出力の平均値を算出し、その平均値でヨーレートセンサのゼロ点の較正を行い、車両が停止中あるいは直進走行中でない場合には、比較的に長い所定時間におけるヨーレートセンサの出力の平均値を算出し、その平均値でヨーレートセンサのゼロ点の較正を行うものが、下記特許文献1により公知である。
特許第3164672号公報
ところでヨーレートセンサのゼロ点の較正を行うには、車両が直進走行状態にあるか否かを判定する必要があり、それはステアリングホイールの操舵角を検出する操舵角センサの出力に基づいて判定される。操舵角センサには、ステアリングホイールがニュートラル位置を含む何れの位置にあるかを検出可能な絶対角センサと、ステアリングホイールが右あるいは左に何度回転したかを検出可能な相対角センサとがあり、車両が直進走行状態にあること、つまりステアリングホイールがニュートラル位置にあることを検出するには、高価な絶対角センサが必要となる。
また自車が追従走行制御に対象とする先行車を判定するとき、ヨーレートおよび車速に基づいて推定した自車の走行軌跡上に検知された車両を先行車と判定するが、ヨーレートのゼロ点にドリフトが存在すると自車の走行軌跡を誤って推定してしまい、隣車線の車両を先行車と誤認する可能性がある。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、操舵角センサに安価な相対角センサを用いながら、ヨーレートセンサのゼロ点の較正を精度良く行うとともに、それにより追従走行制御における先行車の判定を精度良く行うことを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、自車に搭載されたヨーレートセンサと、操舵角を検出する相対角センサからなる操舵角センサと、自車の進行方向に存在する先行車を検知する物体検知手段と、物体検知手段の出力に基づいて検知された先行車の自車正面位置からの横位置を算出する横位置算出手段と、前記ヨーレートの出力のオフセットを判定するヨーレート出力判定手段とを備え、前記ヨーレート出力判定手段は、前記ヨーレートンサの出力が所定時間以上継続してコーナー走行中であることを示す第1閾値以上であり、かつ前記操舵角センサにより検出された操舵角の変化量が運転者が操舵角を保持していると判定される第2閾値未満であり、かつ先行車と自車との距離が縮まったときの前記横位置算出手段により算出された先行車の横位置の変化量が第3閾値未満の場合に、前記ヨーレートセンサは直進走行状態を示す基準位置からオフセットした値を出力していると判定することを特徴とするヨーレートセンサの出力判定装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記ヨーレート出力判定手段は、直進走行状態を示す基準位置からオフセットした値を出力していると判定したときの前記ヨーレートセンサの出力に基づいて、前記基準位置からのオフセット量を算出することを特徴とするヨーレートセンサの出力判定装置が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2に記載のヨーレートセンサの出力判定装置を備えた追従先行車判定装置であって、自車の車速を検出する車速センサと、前記ヨーレートセンサおよび前記車速センサの出力に基づいて自車の走行軌跡を推定する走行軌跡推定手段と、前記物体検知手段および前記走行軌跡推定手段の出力に基づいて自車が追従走行制御の対象とする先行車を判定する先行車判定手段とを備え、前記先行車判定手段は、前記ヨーレート出力判定手段の出力に基づいて先行車判定ロジックを変更することを特徴とする追従先行車判定装置が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項3の構成に加えて、前記先行車判定手段は、自車の走行軌跡を含む認識エリア内に存在する物体を追従走行制御の対象となる先行車と判定するとともに、前記オフセット量の増加に応じて前記認識エリアの縦方向距離を短くすることを特徴とする追従先行車判定装置が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項3の構成に加えて、前記先行車判定手段は、自車の走行軌跡を含む認識エリア内に存在する物体を追従走行制御の対象となる先行車と判定するとともに、前記オフセット量の増加に応じて前記認識エリアの幅を狭くすることを特徴とする追従先行車判定装置が提案される。
また請求項6に記載された発明によれば、請求項3の構成に加えて、前記先行車判定手段は、自車の走行軌跡を含む認識エリア内に所定時間連続して検出された物体を追従走行制御の対象となる先行車と判定するとともに、前記オフセット量の増加に応じて前記所定時間を長くすることを特徴とする追従先行車判定装置が提案される。
また請求項7に記載された発明によれば、請求項1〜請求項6の何れか1項の構成に加えて、前記走行軌跡推定手段は、前記ヨーレートセンサの出力を前記オフセット量で補正した値に基づいて前記走行軌跡の推定を行うことを特徴とする追従先行車判定装置が提案される。
尚、実施の形態のレーダー装置Rは本発明の物体検知手段に対応する。
請求項1の構成によれば、ヨーレートンサの出力が所定時間以上継続してコーナー走行中であることを示す第1閾値以上であり、かつ相対角センサからなる操舵角センサにより検出された操舵角の変化量が運転者が操舵角を保持していると判定される第2閾値未満であるとき、つまり自車が定常旋回していると推定されるとき、先行車と自車との距離が縮まったときの物体検知手段で検知された先行車の横位置の変化量が第3閾値未満の場合に、ヨーレートセンサは直進走行状態を示す基準位置からオフセットした値を出力していると判定するので、操舵角センサに高価な絶対角センサを用いることなく安価な相対角センサを用いながら、ヨーレートセンサの出力が正常であるか否かを判定することができる。
また請求項2の構成によれば、ヨーレートセンサの出力が直進走行状態を示す基準位置からオフセットした値を出力していると判定されると、そのときのヨーレートセンサの出力を基準位置からのオフセット量とすることで、ヨーレートセンサの基準位置を精度良く較正することができる。
また請求項3の構成によれば、自車の車速およびヨーレートに基づいて自車の走行軌跡を推定し、走行軌跡上に検知された物体を自車が追従走行制御の対象とする先行車と判定する際に、ヨーレートセンサが正しいヨーレートを出力しているか否かに応じて先行車を判定するロジックを変更するので、誤差を含むヨーレートにより先行車を誤判定するのを防止することができる。
また請求項4の構成によれば、車速およびヨーレートに基づいて推定した自車の走行軌跡を含む認識エリア内に存在する物体を追従走行制御の対象となる先行車と判定する際に、ヨーレートセンサの出力のオフセット量の増加に応じて前記認識エリアの縦方向距離を短くするので、オフセットしたヨーレートに基づいて自車の本来の走行軌跡から外れた物体を先行車と誤判定するのを防止することができる。
また請求項5の構成によれば、車速およびヨーレートに基づいて推定した自車の走行軌跡を含む認識エリア内に存在する物体を追従走行制御の対象となる先行車と判定する際に、ヨーレートセンサの出力のオフセット量の増加に応じて前記認識エリアの幅を狭くするので、オフセットしたヨーレートに基づいて自車の本来の走行軌跡から外れた物体を先行車と誤判定するのを防止することができる。
また請求項6の構成によれば、車速およびヨーレートに基づいて推定した自車の走行軌跡を含む認識エリア内に所定時間連続して検出された物体を追従走行制御の対象となる先行車と判定する際に、ヨーレートセンサの出力のオフセット量の増加に応じて前記所定時間を長くするので、オフセットしたヨーレートに基づいて自車の本来の走行軌跡から外れた物体を先行車と誤判定するのを防止することができる。
また請求項7の構成によれば、ヨーレートセンサの出力をそのオフセット量で補正した値に基づいて走行軌跡の推定を行うので、正しい走行軌跡を推定して先行車を精度良く判定することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1〜図5は本発明の実施の形態を示すもので、図1はヨーレートセンサの出力判定装置を備えた追従先行車判定装置のブロック図、図2は作用を説明するフローチャート、図3はヨーレート、操舵角および先行車の横位置の変化を示すタイムチャート、図4はコーナーを走行中の作用説明図、図5はオフセット量に基づく認識エリアの補正手法の説明図である。
図1に示すように、レーダー装置(物体検知手段)Rにより自車が追従走行すべき先行車を検知し、前記先行車に対して定車間距離制御を実行する車両制御や、前記先行車の停止・発進に追従して自車を停止・発進させる車両制御に用いられる電子制御ユニットUは、走行軌跡推定手段M1と、先行車判定手段M2と、横位置算出手段M3と、ヨーレート出力判定手段M4とを備える。走行軌跡推定手段M1には車速センサSaおよびヨーレートセンサSbが接続され、先行車判定手段M2には走行軌跡推定手段M1およびレーダー装置Rが接続され、横位置算出手段M3には先行車判定手段M2およびレーダー装置Rが接続され、ヨーレート出力判定手段M4には横位置算出手段M3、ヨーレートセンサSbおよび操舵角センサScが接続される。
ヨーレートセンサSbは、車両が直進走行状態(ヨーレート=0)のときに出力が0になるように調整されるべきものであるが、温度変化の影響や個体の性能のばらつきの影響に起因するドリフトにより、車両が直進走行状態にあっても出力が0にならない場合がある。ステアリングホイールがニュートラル位置にあるとき、車両は直進走行状態にあると推定されるため、ステアリングホイールの操舵角が0のときのヨーレートセンサSbの出力を0に設定することで、ヨーレートセンサSbの出力のドリフトを補償することが可能である。
しかしながら、操舵角センサには、操舵角の絶対角(例えばニュートラル位置を基準とするステアリングホイールの回転角)を検出する絶対角センサと、操舵角の相対角(ステアリングホイールの左右方向への回転角)を検出する相対角センサとがあるが、上述した方法でヨーレートセンサSbの出力のドリフトを補償しようとすると、高価な絶対角センサが必要となる問題がある。そこで本実施の形態では安価な相対角センサよりなる操舵角センサScを用いてヨーレートセンサSbの出力のドリフトを補償している。
走行軌跡推定手段M1は、車速センサSaで検出した車速と、ヨーレートセンサSbで検出したヨーレートとに基づいて自車の将来の走行軌跡を推定する。即ち、ヨーレートおよび車速に基づいて自車の旋回半径を算出することができるため、その旋回半径を有する円弧が自車の推定走行軌跡となる。
先行車判定手段M2には、前記推定走行軌跡上の所定幅(例えば、車線幅に相当する幅)を有するとともに、自車から前方に所定距離(例えば100m)を有する帯状の認識エリアを設定し、この認識エリア内でレーダー装置Rが検知した先行車のうち、自車に最も近い先行車を追従走行制御の対象となる先行車と判定する。
横位置算出手段M3は、自車の車体中心線の方向に対する、追従走行制御の対象となる先行車の横位置(左右方向のずれ)を算出する。一般にレーダー装置Rは車体中心線の方向を指向するように車両に搭載されているため、追従走行制御の対象となる先行車の横位置は、レーダー装置Rにより検知された先行車の左右方向の位置でもある。
ヨーレート出力判定手段M4は、ヨーレートセンサSbで検出したヨーレートと、操舵角センサで検出した操舵角と、横位置算出手段M3で検出した追従走行制御の対象となる先行車の横位置とに基づいて、ヨーレートセンサSbのオフセット量(実際のヨーレートが0のときに出力されるヨーレート)を算出する。
以下、ヨーレート出力判定手段M4の機能を、図2のフローチャートに基づいて説明する。
先ずステップS1でヨーレートセンサSbが出力するヨーレートのデータを所定時間保持し、ステップS2で操舵角センサScが出力する操舵角のデータを所定時間保持し、ステップS3でレーダー装置Rが出力するデータを所定時間保持する。
続くステップS4で所定時間のヨーレートの変動が所定値未満であり、ステップS5で所定時間のヨーレートの平均値が所定値(第1閾値)以上であり、ステップS6で所定時間の操舵角の変動が所定値(第2閾値)未満であり、ステップS7でレーダー装置Rにより追従走行制御の対象となる先行車の接近を検知した場合に、ステップS8で追従走行制御の対象となる先行車のデータに着目し、ステップS9で所定時間の着目先行車のデータの横位置変動が所定値(第3閾値)未満であるとき、ヨーレートセンサSbの出力にオフセットが存在すると判定する。
前記ステップS8およびステップS9の内容を図3および図4に基づいて説明する。
図3(A)に示すように、ヨーレートセンサSbが出力するヨーレートが0でない略一定に保持され、かつ操舵角センサScが出力する操舵角(相対操舵角)が略一定に保持されている場合を考える(ステップS4〜S6参照)。この状態は、図4に示すように、自車が円弧状のコーナーを走行している場合に相当する。このとき、先行車に対する自車の車間距離が、図4(A)の状態から図4(B)の状態へと縮まったとする(ステップS7参照)。図4(A)に示す車間距離が大きい場合の先行車の横位置をX1とすると、図4(B)に示す車間距離が小さい場合の先行車の横位置は前記X1よりも小さいX2へと減少するはずである(図3(B)の一点鎖線参照)。よって、この場合にはヨーレートセンサSbが正しいヨーレートを出力している(出力のオフセット量が0)であると判断することができる。
一方、図3(B)に二点鎖線で示すように、自車が先行車に接近しても先行車の横位置が変化しない場合には、自車および先行車が走行している道路はコーナー路ではなく直線路であるということになる。この場合、自車は直進走行していてヨーレートセンサSbの出力は0であるはずなのに、図3(A)に実線で示すヨーレートが出力されていれば、そのヨーレートはヨーレートセンサSbのオフセット量に相当するものであると判断することができる。
図1に戻り、上述のようにしてヨーレート出力判定手段M4がヨーレートセンサSbの出力にドリフトが存在すると判定した場合、図3(A)に実線で示すヨーレートをオフセット量としてヨーレートセンサSbのゼロ点補正を実行する。ヨーレート出力判定手段M4が出力するオフセット量は走行軌跡推定手段M1に入力され、走行軌跡推定手段M1はオフセット量を補償するように較正された正しいヨーレートに基づいて正しい走行軌跡を推定することができる(図5(A)参照)。これにより、隣車線の車両を自車の先行車と誤認する可能性を減少させることができる。
あるいは、ヨーレート出力判定手段M4が出力するオフセット量は先行車判定手段M2に入力され、先行車判定手段M2は、通常は自車から前方100mである認識エリアの前端までの距離をオフセット量の大きさに応じて短縮する(図5(B)参照)。また認識エリアの前端までの距離をオフセット量の大きさに応じて短縮する代わりに、認識エリアの幅をオフセット量の大きさに応じて前方側ほど狭くなるように先細りにする(図5(C)参照)。このように、認識エリアの形状・寸法を変化させる前記二つの手法の何れか一方あるいは両方を採用することで、ヨーレートセンサSbの出力にドリフトが存在していても、隣車線の車両を自車の先行車と誤認する可能性を減少させることができる。
図6〜図8は本発明の参考例を示すもので、図6は作用を説明するフローチャート、図7はヨーレート、操舵角および先行車の横位置の変化を示すタイムチャート、図8はコーナーを走行中の作用説明図である。
施の形態では自車に対する先行車の横位置に基づいてヨーレートセンサSbの出力のドリフトを判定しているが、参考例では路側に固定された物体(路側物)に基づいてヨーレートセンサSbの出力のドリフトを判定する。
参考例の図6のフローチャートと、実施の形態の図2のフローチャートとを比較すると明らかなように、ステップS1〜ステップS6およびステップS10は共通であり、実施の形態のステップS8およびステップS9が参考例のステップS8′およびステップS9′に変更になり、実施の形態のステップS7が削除されている。
ステップS8′では先行車の代わりにレーダー装置Rで検知した路側物に着目し、ステップS9′で所定時間の着目路側物のデータの横位置変動が所定値(第3閾値)未満であるとき、ヨーレートセンサSbの出力にオフセットが存在すると判定する。
これを図7および図8に基づいて説明する。
図7(A)に示すように、ヨーレートセンサSbが出力するヨーレートが0でない略一定に保持され、かつ操舵角センサScが出力する操舵角(相対操舵角)が略一定に保持されている場合を考える(ステップS4〜S6参照)。この状態は、図8に示すように、自車が円弧状のコーナーを走行している場合に相当する。このとき、自車が右旋回しているとすると、最初に自車の右側にあった路側物は次第に左側に移動し、更に自車の前方を通過して左側へと移動する(図7(B)の一点鎖線参照)。よって、この場合にはヨーレートセンサSbが正しいヨーレート出力している(出力のオフセット量が0)であると判断することができる。
一方、図7(B)に二点鎖線で示すように、自車が走行しても路側物の横位置が変化しない場合には、自車が走行している道路はコーナー路ではなく直線路であるということになる。この場合、自車は直進走行していてヨーレートセンサSbの出力は0であるはずなのに、図7(A)に実線で示す所定の大きさのヨーレートが出力されていれば、そのヨーレートはヨーレートセンサSbのオフセット量に相当するものであると判断することができる。
この参考例によっても、実施の形態と同様にヨーレートセンサSbのオフセット量を走行軌跡推定手段M1および先行車判定手段M2に入力し、認識エリア寸法や形状を変化させることで、追従走行制御の対象となる先行車を的確に判定することができる。
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、ヨーレート出力判定手段M4がヨーレートセンサSbのドリフトを判定した場合、先行車判定手段M2は、図2および図6のフローチャートのステップS4〜S10およびステップS10における所定時間を、オフセット量の大きさに応じて延長しても良い。このようにすることで、オフセットしたヨーレートに基づいて自車の本来の走行軌跡から外れた物体を先行車と誤判定するのを防止することができる。
ーレートセンサの出力判定装置を備えた追従先行車判定装置のブロック図。(実施の形態) 作用を説明するフローチャート。(実施の形態) ヨーレート、操舵角および先行車の横位置の変化を示すタイムチャート。(実施の形態) コーナーを走行中の作用説明図。(実施の形態) オフセット量に基づく認識エリアの補正手法の説明図。(実施の形態) 用を説明するフローチャート。(参考例) ヨーレート、操舵角および先行車の横位置の変化を示すタイムチャート。(参考例) コーナーを走行中の作用説明図。(参考例)
M1 走行軌跡推定手段
M2 先行車判定手段
M3 横移位置算出手段
M4 ヨーレート出力判定手段
R レーダー装置(物体検知手段)
Sa 車速センサ
Sb ヨーレートセンサ
Sc 操舵角センサ

Claims (7)

  1. 自車に搭載されたヨーレートセンサ(Sb)と、
    操舵角を検出する相対角センサからなる操舵角センサ(Sc)と、
    自車の進行方向に存在する先行車を検知する物体検知手段(R)と、
    物体検知手段(R)の出力に基づいて検知された先行車の自車正面位置からの横位置を算出する横位置算出手段(M3)と、
    前記ヨーレートの出力のオフセットを判定するヨーレート出力判定手段(M4)と、
    を備え、
    前記ヨーレート出力判定手段(M4)は、前記ヨーレートンサ(Sb)の出力が所定時間以上継続してコーナー走行中であることを示す第1閾値以上であり、かつ前記操舵角センサ(Sc)により検出された操舵角の変化量が運転者が操舵角を保持していると判定される第2閾値未満であり、かつ先行車と自車との距離が縮まったときの前記横位置算出手段(M3)により算出された先行車の横位置の変化量が第3閾値未満の場合に、前記ヨーレートセンサ(Sb)は直進走行状態を示す基準位置からオフセットした値を出力していると判定することを特徴とするヨーレートセンサの出力判定装置。
  2. 前記ヨーレート出力判定手段(M4)は、
    直進走行状態を示す基準位置からオフセットした値を出力していると判定したときの前記ヨーレートセンサ(Sb)の出力に基づいて、前記基準位置からのオフセット量を算出することを特徴とする、請求項1に記載のヨーレートセンサの出力判定装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のヨーレートセンサの出力判定装置を備えた追従先行車判定装置であって、
    自車の車速を検出する車速センサ(Sa)と、
    前記ヨーレートセンサ(Sb)および前記車速センサ(Sa)の出力に基づいて自車の走行軌跡を推定する走行軌跡推定手段(M1)と、
    前記物体検知手段(R)および前記走行軌跡推定手段(M1)の出力に基づいて自車が追従走行制御の対象とする先行車を判定する先行車判定手段(M2)と、
    を備え、
    前記先行車判定手段(M2)は、前記ヨーレート出力判定手段(M4)の出力に基づいて先行車判定ロジックを変更することを特徴とする追従先行車判定装置。
  4. 前記先行車判定手段(M2)は、自車の走行軌跡を含む認識エリア内に存在する物体を追従走行制御の対象となる先行車と判定するとともに、前記オフセット量の増加に応じて前記認識エリアの縦方向距離を短くすることを特徴とする、請求項3に記載の追従先行車判定装置。
  5. 前記先行車判定手段(M2)は、自車の走行軌跡を含む認識エリア内に存在する物体を追従走行制御の対象となる先行車と判定するとともに、前記オフセット量の増加に応じて前記認識エリアの幅を狭くすることを特徴とする、請求項3に記載の追従先行車判定装置。
  6. 前記先行車判定手段(M2)は、自車の走行軌跡を含む認識エリア内に所定時間連続して検出された物体を追従走行制御の対象となる先行車と判定するとともに、前記オフセット量の増加に応じて前記所定時間を長くすることを特徴とする、請求項3に記載の追従先行車判定装置。
  7. 前記走行軌跡推定手段(M1)は、前記ヨーレートセンサ(Sb)の出力を前記オフセット量で補正した値に基づいて前記走行軌跡の推定を行うことを特徴とする、請求項3〜請求項6の何れか1項に記載の追従先行車判定装置。
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