JP2019007934A - 車両用の対象物検出装置および車両用の対象物検出装置における水平方向の軸ずれ判定方法 - Google Patents

車両用の対象物検出装置および車両用の対象物検出装置における水平方向の軸ずれ判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】水平方向における検出器の軸ずれの判定によるする時間の短縮化、反射波を検出する検出器のみを用いて軸ずれを判定する。
【解決手段】車両用の対象物検出装置10が適用される。対象物検出装置10は、反射波を用いて対象物を表す複数の検出点を検出する複数の検出器21、22、23であって、一部の検出点が重複するように車両に配置されている複数の検出器21、22、23と、複数の検出器21、22、23のうち2つの検出器から入力される検出点を用いて、2つの検出器の水平方向における相対的な軸ずれ量を算出し、算出した相対的な軸ずれ量を用いて水平軸がずれている検出器を特定する、検出器特定部101、P1と、を備える。
【選択図】図1

Description

本開示は車両用の対象物検出装置および車両用の対象物検出装置における水平方向の軸ずれ判定方法に関する。
車両における制動支援や操舵支援を実現するために車両周囲の対象物を検出するための検出器、例えば、カメラやレーダが車両に搭載されている。レーダの軸ずれは、対象物の検出精度を低下させるため、カメラにより得られる先行車両と自車両とのなす角度を用いてレーダにより得られる角度との角度差に基づいて水平方向におけるレーダの軸ずれ量を判定する技術や、相対速度が0km/hとなる物標、例えば、壁を検出した際における角度を用いて水平方向におけるレーダの軸ずれ量を推定する技術が提案されている(例えば、特許文献1、引用文献2)。
特開2016−65759号公報 特開2014−153256号公報
しかしながら、先行車両と自車両とのなす角度を用いる技術では、先行車両が存在しない場合、軸ずれを判定することができず、また、カメラの軸ずれに起因してレーダの軸ずれが誤判定される場合がある。相対速度が0km/hとなる物標を用いる技術では、自車両の横方向に壁が存在しなければ軸ずれ量を推定できないという問題がある。
したがって、水平方向における検出器の軸ずれの判定によるする時間の短縮化、反射波を検出する検出器のみを用いて軸ずれを判定することが望まれている。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の態様として実現することが可能である。
第1の態様は、車両用の対象物検出装置を提供する。第1の態様に係る車両用の対象物検出装置は、反射波を用いて対象物を表す複数の検出点を検出する複数の検出器であって、一部の前記検出点が重複するように車両に配置されている複数の検出器と、前記複数の検出器のうち2つの検出器から入力される前記検出点を用いて、前記2つの検出器の水平方向における相対的な軸ずれ量を算出し、算出した前記相対的な軸ずれ量を用いて水平軸がずれている検出器を特定する、検出器特定部と、を備える。
第1の態様に係る車両用の対象物検出装置によれば、水平方向における検出器の軸ずれの判定によるする時間の短縮化、反射波を検出する検出器のみを用いて軸ずれを判定することができる。
第2の態様は、車両用の対象物検出装置における水平方向の軸ずれ判定方法を提供する。第2の態様に係る水平方向の軸ずれ判定方法は、反射波を用いて対象物を表す複数の検出点を検出する複数の検出器であって、一部の前記検出点が重複するように車両に配置されている複数の検出器のうち2つの検出器から入力される前記検出点を用いて、前記2つの検出器の水平方向における相対的な軸ずれ量を算出し、算出した前記相対的な軸ずれ量を用いて水平軸がずれている検出器を特定する、ことを備える。
第2の態様に係る車両用の対象物検出装置における水平方向の軸ずれ判定方法によれば、水平方向における検出器の軸ずれの判定によるする時間の短縮化、反射波を検出する検出器のみを用いて軸ずれを判定することができる。なお、本開示は、車両用の対象物検出装置における水平方向の軸ずれ判定プログラムまたは当該プログラムを記録するコンピュータ読み取り可能記録媒体としても実現可能である。
第1の実施形態に係る対象物検出装置が搭載された車両を示す説明図。 第1の実施形態に係る対象物検出装置が備える制御装置の機能的構成を示すブロック図。 第1の実施形態に係る対象物検出装置によって実行される水平方向に軸ずれが生じている検出器を特定する処理フローを示すフローチャート。 第1の実施形態における、車両に搭載されている複数の検出器の検出範囲を模式的に示す説明図。 第1の実施形態における、車両に搭載されている複数の検出器の相対的な角度差の一例を示す説明図。 第1の実施形態における、第1のミリ波レーダの検出点群と第2のミリ波レーダの検出点群との重ね合わせを模式的に示す説明図。 第2の実施形態に係る対象物検出装置によって実行される水平方向に軸ずれが生じている検出器を特定および特定された検出器の軸ずれを補正する処理フローを示すフローチャート。 第3の実施形態に係る対象物検出装置によって実行される水平方向に軸ずれが生じている検出器を特定する処理フローを示すフローチャート。
本開示に係る車両用の対象物検出装置および対象物検出装置における車両における水平方向の軸ずれ判定方法について、いくつかの実施形態に基づいて以下説明する。
第1の実施形態:
図1に示すように、第1の実施形態に係る対象物検出装置10は、車両500に搭載されて用いられる。なお、車両500は、四輪以上の車両に限られず、二輪または三輪の車両であっても良い。対象物検出装置10は、制御装置100、第1のミリ波レーダ21、第2のミリ波レーダ22、第3のミリ波レーダ23、回転角センサ24、車輪速度センサ25およびヨーレートセンサ26を備えている。車両500は、操舵支援装置31、制動支援装置32、操舵装置42、車輪501、制動装置502、制動ライン503、ステアリングホイール504、フロントガラス510およびフロントバンパ520を備えている。第1〜第3のミリ波レーダ21〜23は、対象物を表す複数の検出点を検出する検出部である。車両は、検出部として、この他に、単眼カメラやステレオカメラを備えていても良い。
第1〜第3のミリ波レーダ21〜23は、ミリ波を射出し、対象物によって反射された反射波を受信することによって対象物の位置および距離を検出する検出器としてのセンサである。第1〜第3のミリ波レーダ21〜23は、例えば、正面視の中央にミリ波の射出方向を規定する軸、すなわち、射出軸を有しており、検出を所望する方向と射出軸とが一致されて車両500に配置される。本実施形態において、第1のミリ波レーダ21は、フロントバンパ520の中央に配置され、第2のミリ波レーダ22はフロントバンパ520の車両500の進行方向左側に配置され、第3のミリ波レーダ23はフロントバンパ520の車両500の進行方向右側に配置されている。各ミリ波レーダ21〜23は、検出範囲が互いに重なるように配置されている。各ミリ波レーダ21〜23には、レーダを水平方向に回転可能なアクチュエータ、例えば、電動モータが備えられていても良い。各ミリ波レーダ21〜23から出力される検出信号は、例えば、各ミリ波レーダ21〜23が備える処理回路において受信波が処理された対象物の複数の代表位置を示す点列からなる信号であっても良く、あるいは、未処理の受信波を示す信号であっても良い。未処理の受信波が検出信号として用いられる場合には、制御装置100において対象物の位置および距離を特定するための信号処理が実行される。なお、検出器としては、電磁波を射出し、対象物により反射された反射波を検出することで対象物を検出する検出器であればよく、例えば、ライダー(LIDAR:レーザレーダ)や超音波センサが用いられても良い。
車両500の各車輪501には、それぞれ制動装置502が備えられている。各制動装置502は、ブレーキ液ラインおよび運転者の制動ペダル操作に応じてブレーキ液圧を発生させるブレーキピストンを含む制動ライン503を介して供給されるブレーキ液圧によって各車輪501の制動を実現する。制動ライン503には、ブレーキ液圧を発生させるアクチュエータを含む制動支援装置32が配置されており、制動ペダル操作とは独立して液圧制御が可能であり、これにより各ミリ波レーダ21〜23による検出結果に応じた制動支援が実現される。なお、制動支援装置32のアクチュエータには、横滑り防止装置、アンチロックブレーキシステムとして既に導入されている制動制御アクチュエータが用いられても良い。
ステアリングホイール504は、ステアリングロッドおよび操舵機構を含む操舵装置42を介して前側の車輪501と接続されている。操舵装置42には、アクチュエータ、例えば、電動モータにより操舵装置42を駆動可能な操舵支援装置31が配置されている。操舵支援装置31は、ステアリングホイール504の操作とは独立して操舵装置42の駆動制御が可能であり、これにより各ミリ波レーダ21〜23による検出結果に応じた操舵支援が実現される。操舵支援装置31は、ステアリングホイール504による操舵力を軽減するためにも駆動制御される。
図2に示すように、制御装置100は、中央処理装置(CPU)101、メモリ102、入出力インタフェース103およびバス104を備えている。CPU101、メモリ102および入出力インタフェース103はバスを介して双方向通信可能に接続されている。メモリ102は、水平方向に軸ずれを起こしているミリ波レーダを特定するための検出器特定プログラムP1および特定したミリ波レーダの水平方向の軸ずれを補正する軸ずれ補正プログラムP2を不揮発的且つ読み出し専用に格納するメモリ、例えばROMと、CPU101による読み書きが可能なメモリ、例えばRAMとを含んでいる。CPU101はメモリ102に格納されている検出器特定プログラムP1を読み書き可能なメモリに展開して実行することによって検出器特定部として機能し、同様に軸ずれ補正プログラムP2を実行することによって補正部として機能する。なお、補正プログラムP2は、第1の実施形態においては備えられていなくても良い。
入出力インタフェース103には、第1〜第3のミリ波レーダ21〜23、舵角センサ24、車輪速度センサ25、ヨーレートセンサ26、操舵支援装置31および制動支援装置32がそれぞれ信号線を介して接続されている。各ミリ波レーダ21〜23、舵角センサ24、車輪速度センサ25およびヨーレートセンサ26からは、検出情報が入力され、操舵支援装置31および制動支援装置32に対しては駆動制御信号が出力される。なお、第1〜第3のミリ波レーダ21〜23にアクチュエータが備えられている場合には、入出力インタフェース103から信号線を介して駆動制御信号が送信され得る。
舵角センサ24は、ステアリングホイール504の操舵によりステアリンロッドに生じるねじれ量、すなわち、操舵トルク、を検出するトルクセンサであり、ステアリングホイール504の操舵角を検出する。本実施形態において、舵角センサ24は、ステアリングホイール504と操舵機構とを接続するステアリングロッドに備えられている。舵角センサ24から出力される検出信号は、ねじれ量に比例する電圧値である。
車輪速度センサ25は、車輪501の回転速度を検出するセンサであり、各車輪501に備えられている。車輪速度センサ25から出力される検出信号は、車輪速度に比例する電圧値または車輪速度に応じた間隔を示すパルス波である。
ヨーレートセンサ26は、車両500の回転角速度を検出するセンサである。ヨーレートセンサ26は、例えば、車両の中央部に配置されている。ヨーレートセンサ26から出力される検出信号は、回転方向と角速度に比例する電圧値である。
図3〜図5を参照して第1の実施形態に係る対象物検出装置10によって実行される、検出器特定処理について説明する。図3に示す処理ルーチンは、CPU101が検出器特定プログラムP1を実行することによって、例えば、車両の制御システムの始動後、または、実行スイッチを介した運転者からの要求入力を待って実行される。なお、車両の制御システムの始動をトリガにして実行される場合には、車両の制御システム始動後、制御システムが終了するまで繰り返し実行されても良く、制御システム始動後に毎回一度実行されても良く、所定の始動回数毎または所定走行時間間隔で実行されても良い。
CPU101は、各ミリ波レーダ21〜23から検出点を取得する(ステップS100)。取得される検出点は、複数の検出点、例えば、10〜1000点、から構成される検出点群である。各ミリ波レーダ21〜23から制御装置100に入力される検出信号には、検出対象物を表す複数の検出点の情報、例えば、位置情報としての(x、y、z)座標情報、自車両に対する検出点の相対速度情報、信号強度または受信電力、が含まれている。第1、第2および第3のミリ波レーダ21、22、23の検出範囲A1、A2、A3は、図4に示すように少なくとも一部、第1の重複領域DA1および第2の重複領域DA2において重複している。なお、図4では、第1〜第3のミリ波レーダ21〜23以外のミリ波レーダ、すなわち、車両500の側面に配置されているミリ波レーダ20s、車両500の後部に配置されているミリ波レーダ20bが参考のために図示されている。これら他のミリ波レーダ20b、20sについても、検出範囲の一部が重複している。すなわち、本実施形態において、各ミリ波レーダ21〜23、20b、20sは、自身の検出範囲と隣接するミリ波レーダの検出範囲とが重複するように車両500に対して配置されている。
CPU101は、検出範囲が重複する2つのミリ波レーダから得られた検出点を対応付けする(ステップS110)。CPU101は、例えば、先ず、第1のミリ波レーダ21および第2のミリ波レーダ22からそれぞれ得られた複数の検出点の対応付けを実行する。具体的には、図4に示す第1の重複領域DA1における各ミリ波レーダ21、22から得られた検出点群が対応付けられる。検出点群を構成する各検出点の対応付けは、例えば、既知のICP(Iterative Closest Point)法を用いて実行される。ICP法では、例えば、第1のミリ波レーダ21によって得られた第1検出点群の各検出点に対して、第2のミリ波レーダ22によって得られた第2検出点群の各検出点から最近傍点を探索することによって対応付けが実行される。なお、検出点群を構成する各検出点の対応付けは、各検出点群を構成する各検出点が互いに近接している場合、すなわち、最近傍点を容易に判別できる場合には省略されても良い。
CPU101は、対応付けを行った各検出点対を用いて、水平方向における2つのミリ波レーダの相対軸ずれ量を算出する(ステップS120)。ICP法では、対応付けを行った各検出点間の距離の最小化を繰り返すことによって、すなわち、第1検出点群の各検出点に対して第2検出点群の各検出点が重なり合うよう距離の最小化を繰り返すことによって、第1検出点群と第2検出点群との間の3次元、すなわち、XYZ軸方向のずれ量が算出される。X軸が車幅方向、Y軸が車高方向、Z軸が車長方向である場合、X軸方向のずれ量が第1検出点群と第2検出点群との間の相対的な水平方向の軸ずれ量として算出される。なお、第1検出点群と第2検出点群との間のずれ量の算出に際して、Y軸方向の方位精度は低いことが多いため、車高方向の検出情報は用いられなくても良い。本実施例では、軸ずれ量として、第1検出点群と第2検出点群の各検出点対を重ね合わせるために必要なX軸方向の回転量(deg)を算出する。あるいは、第2検出点群の各検出点に対して第1検出点群の各検出点が重なり合うよう距離の最小化を繰り返すことによってXYZ軸方向のずれ量が算出されても良い。いずれの場合にも、第1検出点群と第2検出点群との間の相対的な水平方向の軸ずれ量、すなわち、X軸方向のずれ量が算出され得る。
CPU101は、隣接する全てのミリ波レーダの組み合わせについて水平軸ずれ量の算出が完了しているか否かを判定し(ステップS130)、完了していない場合には(ステップS130:No)、ステップ110およびステップS120を繰り返し実行する。実施形態においては、第1のミリ波レーダ21および第2のミリ波レーダ22の組み合わせ、第1のミリ波レーダ21および第3のミリ波レーダ23の各組み合わせについて実行されるまでステップS110およびS120が繰り返し実行される。
隣接する各ミリ波レーダ21〜23間の水平軸ずれ量は、例えば、図5および図6に示すように算出される。図5および図6において、水平軸ずれを起こしていない水平軸を基準として、「−」は反時計回り方向、「+」は時計回り方向の水平角度を意味する。図6では、例として、重複領域DA1における第1のミリ波レーダ21の検出点群DT1と第2のミリ波レーダ22の検出点群DT2との重ね合わせが模式的に示されている。図6に示すように、第1のミリ波レーダ21(A1)に対する第2のミリ波レーダ22(A2)の水平軸ずれ量、すなわち、第1のミリ波レーダ21の検出点群DT1を第2のミリ波レーダ22の検出点群DT2に一致させるための回転量は−3degであり、第2のミリ波レーダ22(A2)に対する第1のミリ波レーダ21(A1)の水平軸ずれ量、すなわち、第2のミリ波レーダ22の検出点群DT2を第1のミリ波レーダ21の検出点群DT1に一致させるための回転量は3degである。第1のミリ波レーダ21(A1)に対する第3のミリ波レーダ23(A3)の水平軸ずれ量は0degであり、第3のミリ波レーダ23(A3)に対する第1のミリ波レーダ21(A1)の水平軸ずれ量は0degである。
CPU101は、隣接するミリ波レーダの組み合わせの全てについて水平軸ずれ量の算出が完了していると判定した場合には(ステップS130Yes)、算出した水平軸方向における相対軸ずれ量を用いて水平軸ずれレーダを特定し(ステップS140)、本処理ルーチンを終了する。CPU101は、第1および第2のミリ波レーダ21、22の間の相対軸ずれ量と、第1および第3のミリ波レーダ21、23の間の相対軸ずれ量の組み合わせに基づいて、水平軸ずれを起こしているミリ波レーダを特定する。図5に示す相対軸ずれ量の結果が得られた場合、第1のミリ波レーダ21と第3のミリ波レーダ23との間では角度差は発生しておらず、CPU101は、第1および第3のミリ波レーダ21、23は水平軸ずれを起こしていないと判定することができる。一方、第1のミリ波レーダ21と第2のミリ波レーダ22との間では3degの相対的な角度差が発生しており、第1または第2のミリ波レーダ21、22のいずれかが水平軸ずれを起こしている。第3のミリ波レーダ23との関係において、第1のミリ波レーダ21には水平軸ずれは発生していないので、CPU101は、第2のミリ波レーダ22に水平軸ずれか発生していると判定し、第2のミリ波レーダ22を水平軸ずれレーダとして特定することができる。
以上説明した第1の態様に係る対象物検出装置10によれば、第1のミリ波レーダ21〜第3のミリ波レーダ23を用いて、水平方向におけるレーダの軸ずれを判定し、水平軸ずれレーダを特定することができる。したがって、水平方向におけるレーダの軸ずれの判定によるする時間の短縮化、レーダのみを用いて軸ずれを判定することができる。すなわち、前方カメラとレーダの双方を用いる場合には撮像画像を用いて先行車両を検出するための画像処理を行った上で、レーダの検出結果と組み合わせて軸ずれが判定される。第1の実施形態に係る対象物検出装置10によれば、前方カメラを用いることなくミリ波レーダのみを用いているので撮像画像を用いて先行車両を検出するための時間を要しない。また、前方カメラの水平軸ずれによる影響を受けることなくレーダの水平軸ずれを判定することができるので判定精度を向上させることができる。さらに、レーダ相対速度が0の対象物を利用する際には、相対速度が0である物標の存在が条件となり、条件が整なわない場合にはレーダの水平軸ずれ判定を実行することができない。第1の実施形態に係る対象物検出装置10によれば、相対速度が0ではない検出点を利用することが可能となり、より多くの条件下においてレーダの軸ずれを判定することが可能となる。この結果、判定時間を短縮することができる。
第1の実施形態において、隣接する全てのミリ波レーダの組み合わせを用いて水平軸ずれ量が算出されているが、隣接する全てのミリ波レーダの組み合わせが用いられることなく、利用できるミリ波レーダの組み合わせを用いて水平軸ずれ量が算出されても良い。例えば、車両500の前方中央、左右側面中央および後方中央に、隣接するミリ波レーダ間で検出範囲が重複するように4つのミリ波レーダが配置されている場合について説明する。後方中央のミリ波レーダにより検出点が検出されない場合には、後方中央のミリ波レーダと左側面中央のミリ波レーダ、後方中央のミリ波レーダと右側面中央のミリ波レーダの組み合わせについて水平軸ずれ量を算出できない。この場合には、予め定められた待機時間の経過後に、前方中央のミリ波レーダと左側面中央のミリ波レーダ、前方中央のミリ波レーダと右側面中央のミリ波レーダの組み合わせについて水平軸ずれ量を求め、算出した水平軸方向における相対軸ずれ量を用いて水平軸ずれレーダを特定しても良い。この場合には、車両500に備えられているいずれかのミリ波レーダによって検出点を検出できない場合であっても、当該ミリ波レーダからの検出点の入力を待機することなく、水平軸ずれレーダを特定することが可能となる。したがって、水平軸ずれレーダの特定に要する時間の遅延を抑制または防止することができる。
第2の実施形態:
第1の実施形態においては、水平軸ずれが生じているミリ波レーダを特定するに留まっているが、第2の実施形態においては、更に、算出された水平軸ずれを補正する点において第1の実施形態と異なっている。なお、第2の実施形態に係る対象物検出装置は、第1の実施形態に係る対象物検出装置10と同様の構成を備えているので、第1の実施形態において用いた符号を用いて各構成についての説明は省略する。
図7を参照して第2の実施形態に係る対象物検出装置10によって実行される、検出器特定処理および軸ずれ補正処理について説明する。図7に示す処理ルーチンは、CPU101が検出器特定プログラムP1および軸ずれ補正プログラムP2を実行することによって、第1の実施形態において説明したタイミングにて実行される。なお、第1の実施形態において説明した処理ステップについては同一の符号を付して、その説明を省略する。
CPU101は、ステップS100〜S140を実行した後、水平軸ずれレーダに対する補正量を決定する(ステップS150)。CPU101は、ステップS140において特定した水平軸ずれレーダの相対軸ずれ量を解消または軽減するように補正量を決定する。例えば、図5の例では、第2のミリ波レーダ22が水平軸ずれを起こしているレーダとして特定されたので、+3degまたは+3deg〜0degの回転角が補正量として決定される。
CPU101は、補正を実行し(ステップS160)、本処理ルーチンを終了する。CPU101による補正の実行には、例えば、以下の2態様がある。第1の態様として、CPU101は、第2のミリ波レーダ22から得られた検出点、すなわち、(x、y、z)座標を水平方向に+3deg回転させる変換処理を実行することによりソフトウェア的な補正を実行できる。第2の態様として、CPU101は、第2のミリ波レーダ22が備えるアクチュエータに対して、第2のミリ波レーダ22または第2のミリ波レーダ22の検出部を+3deg回転させる駆動制御信号を送信することにより、ハードウェア的に第2のミリ波レーダ22の水平軸ずれを補正することができる。なお、水平軸ずれ補正の実行は、例えば、算出された水平軸ずれ量の絶対値が予め定められた第1補正基準値、例えば3°以上である場合に実行されても良い。水平軸ずれ量が第1補正基準値未満の場合には、ミリ波レーダからの検出結果を用いた操舵支援や制動支援に対して与える影響は低く、また、水平軸ずれ量の算出誤差の可能性もあるため、水平軸ずれの補正を行わないことに伴う不都合はなく、適切でない水平軸ずれの補正を回避することができる。
第2の実施形態に係る対象物検出装置10によれば、水平軸ずれが特定されたミリ波レーダをソフトウェア的またはハードウェア的に補正することができるので、水平軸ずれに伴う、対象物の検出精度の低下を抑制または防止することができる。この結果、ミリ波レーダからの検出結果を用いる、操舵支援装置31による操舵支援や制動支援装置32による制動支援の精度低下を抑制または防止することができる。
第3の実施形態:
第3の実施形態において、車両500は検出範囲が重複する様に配置されている第2および第3のミリ波レーダ22、23を備えている。すなわち、第3の実施形態においては、検出範囲が重複する2つのミリ波レーダが備えられている場合における水平軸ずれレーダの特定処理が実行される。なお、第3の実施形態に係る対象物検出装置は、第1のミリ波レーダ21を備えない点を覗き、第1の実施形態に係る対象物検出装置10と同様の構成を備えているので、第1の実施形態において用いた符号を用いて各構成についての説明は省略する。
図8を参照して第3の実施形態に係る対象物検出装置10によって実行される、検出器特定処理について説明する。図8に示す処理ルーチンは、CPU101が検出器特定プログラムP1を実行することによって、第1の実施形態において説明したタイミングにて実行される。CPU101は、各ミリ波レーダ22、23から検出点を取得する(ステップS200)。取得される検出点は、複数の検出点、例えば、10〜1000点、から構成される検出点群である。各ミリ波レーダ22、23から制御装置100に入力される検出信号には、既述の検出点の情報が含まれている。第2および第3のミリ波レーダ22、23の検出範囲は、少なくとも一部が重複している。
CPU101は、検出範囲が重複する2つのミリ波レーダから得られた検出点を対応付けする(ステップS210)。検出点の対応付けは、第1の実施形態において説明した方法により実行される。CPU101は、対応付けを行った各検出点対を用いて、水平方向における2つのミリ波レーダの相対軸ずれ量を算出する(ステップS220)。相対軸ずれ量を算出は、第1の実施形態において説明した方法により実行される。
CPU101は、水平方向における各ミリ波レーダ22、23の絶対軸ずれ量を算出する(ステップS230)。すなわち、検出範囲が重複する隣接する2つのミリ波レーダからの検出結果を用いず、各ミリ波レーダ22、23によって得られた検出結果を用いて各ミリ波レーダ22、23単独で軸ずれ量が算出される。ミリ波レーダ単体で自身の軸ずれ量を検出する手法としては、車両500の前後方向に対して90°の方位に存在すべき相対速度が0となる検出点を速度0検出点の方位を算出してミリ波レーダの水平方向の向き、すなわち軸ずれ量を求めることができる。より具体的には、ミリ波レーダの射出軸に対する速度0検出点の方位(角度)、すなわち、レーダ座標系と、車両500の前後方向に対して直角な方位(90°)、すなわち、車両座標系との方位差が、軸ずれ量として算出される。あるいは、ミリ波レーダにより検出された静止対象物の距離と方位角度を用いて自車両に対する静止対象物の横方向の距離を求め、求められた横方向の距離を用いて静止対象物の軌跡を求め、求められた静止対象物の軌跡と方位角度0の線分の角度差から水平軸ずれ量が算出されても良い。なお、方位角度0は、車両500の進行方向と平行な方位角である。
CPU101は、相対軸ずれ量と絶対軸ずれ量とを用いて水平軸ずれレーダを特定し(ステップS240)、本処理ルーチンを終了する。2つのミリ波レーダを用いる場合には、求められる相対軸ずれ量は相対値であり、相対軸ずれ量が算出された場合でもいずれのミリ波レーダが実際に水平軸ずれを起こしているのか決定できない。そこで、各ミリ波レーダ単独で求められた絶対軸ずれ量を用いることによっていずれのミリ波レーダが水平軸ずれを起こしているのかを決定することができる。
第3の実施形態に係る対象物検出装置10によれば、2つのミリ波レーダを備える場合であっても、水平方向におけるレーダの軸ずれを判定し、水平軸ずれレーダを特定することができる。したがって、水平方向におけるレーダの軸ずれの判定によるする時間の短縮化、レーダのみを用いて軸ずれを判定することができる。また、相対軸ずれ量を算出して水平軸ずれの有無を判定するので、相対速度が0でない検出点を用いて水平軸ずれを判定することが可能となり、絶対軸ずれ量のみを用いる場合と比較して、水平軸ずれを判定することができる頻度を増大させることが可能となり、ミリ波レーダの水平軸ずれ状態をより早く判定することができる。すなわち、相対軸ずれ量が0または基準量以下の場合には、絶対軸ずれ量を用いることなくミリ波レーダの軸ずれなしを確定することが確定できるので、ミリ波レーダの水平軸ずれ状態を精度良く管理することができる。なお、第3の実施形態における水平軸ずれレーダの特定に続いて第2の実施形態において説明した補正処理が実行されても良い。
その他の実施形態:
(1)第1〜第3の実施形態において、検出点の対応付けおよび水平軸ずれ量の算出は、ICP法以外の手法によって行われても良い。例えば、2つの検出点群に含まれる最近傍の検出点同士を仮の検出点対として対応付けを行い、仮の検出点対の相対速度差が予め定められた基準差よりも小さい場合には、確定検出点対として対応付けを確定する手法が用いられ得る。相対速度差に代えて、あるいは、相対速度差に加えて受信電力差が同様に用いられても良い。対応付けが確定した後、各検出点対の方位差を求め、検出点群に含まれる各検出点対の方位差の平均値を水平軸ずれ量として用いることができる。
(2)第1〜第3の実施形態において、検出点を対応付けするに際して、仮の検出点対の相対速度差や受信電力差が予め定められた基準よりも大きい場合には、当該仮の検出点対は確定検出点対から除外されても良い。あるいは、方位差の平均値を算出するに際して、相対速度差や受信電力差が予め定められた基準よりも大きい確定検出点対の方位差よりも、相対速度差や受信電力差が予め定められた基準よりも小さい確定検出点対の方位差の重み付けを大きくして、ICP法や方位角の平均値から水平軸ずれ量が求められても良い。これらの手法を採用することのよって、水平軸ずれ量の算出精度が向上され、水平軸ずれレーダの特定制度が向上される。
(3)第1〜第3の実施形態において、仮の検出点対が移動体上の検出点対である場合には、確定検出点対から除外されても良い。移動する検出点対を用いる場合、方位角がずれやすく、水平軸ずれ量の算出精度が低下するので、移動する検出点対を除外することによって算出精度の低下を防止または低減することができる。
(4)第1〜第3の実施形態において、重複領域の周縁方位に近い検出点対の方位差よりも、重複領域の中心方位に近い検出点対の方位差に対する重み付けを大きくして、ICP法や方位角の平均値から水平軸ずれ量が求められても良い。一般的に、ミリ波レーダの精度は挟角域の方が広角域よりも方位精度が良く、挟角寄りに位置する重複領域の中心方位に近い検出点対を用いることにより水平軸ずれ量の算出精度を向上させることができる。
(5)第1〜第3の実施形態においては、水平軸ずれ量は、各ミリ波レーダ21〜23から得られた1回の検出点を用いて算出、すなわち、瞬時算出されているが、一定時間にわたり検出された検出点を用いて得られた回転量の平均値を用いて水平軸ずれ量を算出し、水平軸ずれを起こしているミリ波レーダが特定されても良い。
(6)第1〜第3の実施形態において、車両500が旋回中に得られる検出点は用いなくても良い。車両500の旋回中は方位ずれが発生しやすいので、旋回中の検出点を用いないことにより、水平軸ずれ量の算出精度および水平軸ずれレーダの特定精度を向上させることができる。車両500が旋回中であるか否かは、例えば、回転角センサ24およびヨーレートセンサ26の少なくともいずれか一方から入力された検出信号を用いて自車両の走行軌跡が旋回軌跡を描いているか否かにより判定可能である。また、車両500が停止している際に得られた検出点を用いないようにしても良い。車両500が停止している際には、検出点群の位置が安定する一方で、一定の対象物が検出対象となり検出結果に偏りが生じる可能性が有る。すなわち、検出対象物がランダムに変化することによって、対象物に起因する反射波の偏りが分散、解消され、より信頼性の高い検出結果を得ることができる。なお、車両500が停止しているか否かは、例えば、車輪速度センサ25から入力される車輪速度が0km/hであるか否かにより判定することができる。
(7)第1の実施形態に係る対象物検出装置10において、2つのミリ波レーダによる検出結果を用いる相対軸ずれ量に加えて、各ミリ波レーダ21〜23による単独の軸ずれ量を用いて水平軸ずれレーダの特定が行われても良い。例えば、第2および第3のミリ波レーダ22、23が同一方向に水平軸ずれしている場合には、第1のミリ波レーダ21が水平軸ずれを起こしていると判定され得る。そこで、第3の実施形態において説明したように、第1〜第3のミリ波レーダ21〜23についてそれぞれ、絶対軸ずれ量を求め、単独での水平軸ずれ判定結果を加味しても良い。第1のミリ波レーダ21について絶対軸ずれ量が0または基準値以下の場合には、第2および第3のミリ波レーダ22、23が共に水平軸ずれを起こしていることを判定することができる。さらに、相対軸ずれ量および絶対軸ずれ量にそれぞれ重み付けをした上で加重平均した軸ずれ量を用いて各ミリ波レーダの水平軸ずれが判定されても良い。以上の手段を採用することによって、3つのミリ波レーダが用いられる際に発生し得る誤判定を解消または低減することができる。
(8)第2の実施形態に係る対象物検出装置10における補正は、第3の実施形態において説明した絶対軸ずれ量と相対軸ずれ量との差が第2補正基準値、例えば、1°以下の場合に実行されても良い。また、絶対軸ずれ量と相対軸ずれ量との差に応じて、補正量が変更されても良い。例えば、差が大きくなるに連れて、絶対軸ずれ量または相対軸ずれ量、あるいは、両者の平均ずれ量に対する補正量が小さくされる。差が大きい場合には、絶対軸ずれ量または相対軸ずれ量の一方が異常値であることも考えられるので、水平軸ずれ量を徐々に解消することにより、適当でない水平軸ずれの補正の影響が低減される。
(9)第1〜第3の実施形態においては、CPU101が検出器特定プログラムP1および軸ずれ補正プログラムP2を実行することによって、ソフトウェア的に検出器特定部および補正部が実現されているが、予めプログラムされた集積回路またはディスクリート回路によってハードウェア的に実現されても良い。
以上、実施形態、変形例に基づき本開示について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本開示の理解を容易にするためのものであり、本開示を限定するものではない。本開示は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本開示にはその等価物が含まれる。たとえば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。例えば、上記第1の態様に係る車両用の対象物検出装置を適用例1とし、
[適用例2]適用例1に記載の車両用の対象物検出装置において、
前記複数の検出器は3以上の検出器であり、
前記検出器特定部は、2つの検出器の組み合わせの全てについて前記相対的な軸ずれ量を算出し、算出した前記相対的な軸ずれ量の組み合わせを用いて水平軸がずれている検出器を特定する、車両用の対象物検出装置。
[適用例3]適用例1に記載の車両用の対象物検出装置において、
前記複数の検出器は2つの検出器であり、
前記検出器特定部は、前記相対的な軸ずれ量と、各前記検出器から入力される前記検出点を用いて算出される絶対軸ずれ量とを用いて水平軸がずれている検出器を特定する、車両用の対象物検出装置。
[適用例4]適用例1から3に記載の車両用の対象物検出装置において、
前記検出器特定部は、前記車両が旋回中に検出された検出点を用いない、車両用の対象物検出装置。
[適用例5]適用例1から4のいずれか一項に記載の車両用の対象物検出装置において、
前記検出器特定部は、前記車両が静止中に検出された検出点を用いない、車両用の対象物検出装置。
[適用例6]適用例1から5のいずれか一項に記載の車両用の対象物検出装置において、さらに、
前記算出された相対的な軸ずれ量を用いて、前記特定された検出器からの検出信号を補正することによって前記特定された検出器の水平軸ずれを補正する補正部を備える、車両用の対象物検出装置。
[適用例7]適用例1から5のいずれか一項に記載の車両用の対象物検出装置において、
前記複数の検出器は駆動部を備え、水平方向に回転可能であり、
前記車両用の対象物検出装置はさらに、前記算出された相対的な軸ずれ量を用いて、前記駆動部を駆動させて前記特定された検出器の水平軸ずれを補正する補正部を備える、車両用の対象物検出装置。
[適用例8]適用例6または7に記載の車両用の対象物検出装置において、
前記補正部は、前記算出された相対的な軸ずれ量が予め定められた第1補正基準値以上の場合に補正を行う、車両用の対象物検出装置。
[適用例9]適用例6または7に記載の車両用の対象物検出装置において、
前記補正部は、前記算出された相対的な軸ずれ量と、前記検出点を用いて各前記検出器について算出される絶対軸ずれ量との差が予め定められた第2補正基準値以下の場合に補正を行う、車両用の対象物検出装置。
[適用例10]適用例6から9のいずれか一項に記載の車両用の対象物検出装置において、
前記補正部は、前記算出された相対的な軸ずれ量に応じて補正量を決定する、車両用の対象物検出装置。としても良い。
10…対象物検出装置、21〜23…第1〜第3のミリ波レーダ、24…回転角センサ、25…車輪速度センサ、26…ヨーレートセンサ、31…操舵支援装置、32…制動支援装置、100…制御装置、101…CPU、102…メモリ、103…入出力インタフェース、104…バス、500…車両、P1…検出器特定プログラム、P2…軸ずれ補正プログラム

Claims (11)

  1. 車両用の対象物検出装置(10)であって、
    反射波を用いて対象物を表す複数の検出点を検出する複数の検出器(21〜23)であって、一部の前記検出点が重複するように車両に配置されている複数の検出器と、
    前記複数の検出器のうち2つの検出器から入力される前記検出点を用いて、前記2つの検出器の水平方向における相対的な軸ずれ量を算出し、算出した前記相対的な軸ずれ量を用いて水平軸がずれている検出器を特定する、検出器特定部(101、P1)と、を備える、車両用の対象物検出装置。
  2. 請求項1に記載の車両用の対象物検出装置において、
    前記複数の検出器は3以上の検出器であり、
    前記検出器特定部は、2つの検出器の組み合わせの全てについて前記相対的な軸ずれ量を算出し、算出した前記相対的な軸ずれ量の組み合わせを用いて水平軸がずれている検出器を特定する、車両用の対象物検出装置。
  3. 請求項1に記載の車両用の対象物検出装置において、
    前記複数の検出器は2つの検出器であり、
    前記検出器特定部は、前記相対的な軸ずれ量と、各前記検出器から入力される前記検出点を用いて算出される絶対軸ずれ量とを用いて水平軸がずれている検出器を特定する、車両用の対象物検出装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用の対象物検出装置において、
    前記検出器特定部は、前記車両が旋回中に検出された検出点を用いない、車両用の対象物検出装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の車両用の対象物検出装置において、
    前記検出器特定部は、前記車両が静止中に検出された検出点を用いない、車両用の対象物検出装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の車両用の対象物検出装置において、さらに、
    前記算出された相対的な軸ずれ量を用いて、前記特定された検出器からの検出信号を補正することによって前記特定された検出器の水平軸ずれを補正する補正部(101、P2)を備える、車両用の対象物検出装置。
  7. 請求項1から5のいずれか一項に記載の車両用の対象物検出装置において、
    前記複数の検出器は駆動部を備え、水平方向に回転可能であり、
    前記車両用の対象物検出装置はさらに、前記算出された相対的な軸ずれ量を用いて、前記駆動部を駆動させて前記特定された検出器の水平軸ずれを補正する補正部を備える、車両用の対象物検出装置。
  8. 請求項6または7に記載の車両用の対象物検出装置において、
    前記補正部は、前記算出された相対的な軸ずれ量が予め定められた第1補正基準値以上の場合に補正を行う、車両用の対象物検出装置。
  9. 請求項6または7に記載の車両用の対象物検出装置において、
    前記補正部は、前記算出された相対的な軸ずれ量と、前記検出点を用いて各前記検出器について算出される絶対軸ずれ量との差が予め定められた第2補正基準値以下の場合に補正を行う、車両用の対象物検出装置。
  10. 請求項6から9のいずれか一項に記載の車両用の対象物検出装置において、
    前記補正部は、前記算出された相対的な軸ずれ量に応じて補正量を決定する、車両用の対象物検出装置。
  11. 車両用の対象物検出装置における水平方向の軸ずれ判定方法であって、
    反射波を用いて対象物を表す複数の検出点を検出する複数の検出器であって、一部の前記検出点が重複するように車両に配置されている複数の検出器のうち2つの検出器から入力される前記検出点を用いて、前記2つの検出器の水平方向における相対的な軸ずれ量を算出し、
    算出した前記相対的な軸ずれ量を用いて水平軸がずれている検出器を特定する、ことを備える、水平方向の軸ずれ量判定方法。
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