JP4645543B2 - 内燃機関用排ガス浄化装置 - Google Patents

内燃機関用排ガス浄化装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4645543B2
JP4645543B2 JP2006192461A JP2006192461A JP4645543B2 JP 4645543 B2 JP4645543 B2 JP 4645543B2 JP 2006192461 A JP2006192461 A JP 2006192461A JP 2006192461 A JP2006192461 A JP 2006192461A JP 4645543 B2 JP4645543 B2 JP 4645543B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reducing agent
amount
air
fuel ratio
agent amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006192461A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008019790A (ja
Inventor
和雄 小島
淳 川村
真澄 衣川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2006192461A priority Critical patent/JP4645543B2/ja
Priority to DE102007000359A priority patent/DE102007000359B4/de
Priority to US11/826,027 priority patent/US7832202B2/en
Publication of JP2008019790A publication Critical patent/JP2008019790A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4645543B2 publication Critical patent/JP4645543B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N3/00Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust
    • F01N3/08Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous
    • F01N3/0807Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous by using absorbents or adsorbents
    • F01N3/0814Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous by using absorbents or adsorbents combined with catalytic converters, e.g. NOx absorption/storage reduction catalysts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N3/00Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust
    • F01N3/08Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous
    • F01N3/0807Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous by using absorbents or adsorbents
    • F01N3/0828Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous by using absorbents or adsorbents characterised by the absorbed or adsorbed substances
    • F01N3/0842Nitrogen oxides
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N2610/00Adding substances to exhaust gases
    • F01N2610/03Adding substances to exhaust gases the substance being hydrocarbons, e.g. engine fuel

Description

本発明は、排ガス中の窒素酸化物(以下、NOxという)を浄化するための吸蔵還元型NOx触媒を備える内燃機関の排ガス浄化装置に関するものである。
吸蔵還元型のNOx触媒(いわゆる、LNT)は、リーン状態でNOxを吸蔵し、リッチ状態でHCやCOによってNOxを還元して放出する特性がある。そして、NOx吸蔵量が多くなるとNOx吸蔵性能が劣化していき、飽和するとNOx触媒としての機能を失
う。したがって、定期的にリッチ状態を作ることにより、還元剤としての燃料をNOx触媒に供給して、吸蔵したNOxを還元・放出させてNOx触媒内のNOx吸蔵量を除去する処置をする。この処置を一般にリッチパージ制御と呼ぶ。
また、吸蔵還元型のNOx触媒は、燃料中に含まれる硫黄成分が堆積するとNOx吸蔵性能が劣化する。そこで、硫黄成分が多くたまると、硫黄放出条件(600℃以上、空燃比≦14.5)を満足する状態を作って硫黄成分を放出させるようにしている。この処置を一般に硫黄被毒回復と呼ぶ。この処置は劣化の程度を推定して例えば1000km走行ごとに実施される。この処置は、燃費悪化を招くとともに、高温にするために触媒成分の熱劣化を招く。したがって、硫黄成分の堆積によるNOx吸蔵性能の劣化度合いを精度よく判定できれば、必要に応じて硫黄被毒回復を実施することが可能となり、硫黄被毒回復を最低限の実施にとどめることができるため、NOx触媒の正確な劣化判定技術が望まれている。
例えば、特許文献1に記載されているように、吸蔵還元型のNOx触媒の性能劣化を検出するために、リッチパージ制御を開始する時点でNOx触媒内に吸蔵されているであろうNOxの量(あるいはその特性をあらわす量)と、実際に吸蔵されていたNOxの量(あるいはその特性をあらわす量)とを比較する方法がある。実際に吸蔵されていたNOxの量(以下、実NOx吸蔵量という)は、1回のリッチパージ制御においてNOx触媒で消費された還元剤の量と等価であることから、NOx触媒の上流側に設置されたA/Fセンサにて検出した空燃比と、内燃機関に供給される新気量(エアフロメータ等で計測)とから、還元剤として消費された燃料量を推定し、還元剤として消費された燃料量と還元できるNOx量との関係を予め把握しておくことで、実NOx吸蔵量を推定することができる。
特開2000−34946号公報
しかしながら、圧縮着火式内燃機関で燃焼によってリッチ状態をつくると、燃焼が不安定になることが多く、それによってHC成分がばらついたり、リッチ状態であっても残留酸素が1%以上含まれたりするために、A/Fセンサの出力がシフトしてしまう。したがって、出力がシフトした状態のA/Fセンサの信号(すなわち、精度の低い空燃比情報)を用いて推定される還元用消費燃料量の推定誤差が大きくなってしまい、ひいては実NOx吸蔵量の推定誤差が大きくなってしまい、NOx触媒の正確な劣化判定ができないという問題がある。
空燃比情報を入手する別の方法として、インジェクタに対する噴射量指令値から求めた燃料噴射量および新気量に基づいて推定する方法がある。しかしながら、インジェクタは、一般的に噴射量指令値に対応する指令噴射量と実噴射量との間にゲイン誤差やオフセット誤差が存在する。オフセット誤差要素として、通電開始から実際にノズルが開弁するまでの時間のばらつきがあり、ゲイン誤差要素として、ノズルの流量抵抗ばらつきなどがある。そのため、新気量計測値および噴射量指令値から正確な空燃比を推定することは困難であり、NOx触媒の正確な劣化判定ができないという問題がある。
本発明は上記点に鑑みて、リッチパージ制御においてNOx触媒で消費された還元剤の量を正確に算出可能にすることを目的とする。
本発明は、NOx触媒(32)に流入する排ガスの空燃比をA/Fセンサ(33)にて検出し、空燃比がリッチになるように噴射量指令値を設定するリッチパージ制御を行って還元用の燃料をNOx触媒(32)に供給し、リッチパージ制御中の空燃比とリッチパージ制御中の新気量とに基づいて、リッチパージ制御中に還元用として消費された総還元剤量を算出する内燃機関用排ガス浄化装置において、リッチパージ制御中よりも精度よく空燃比を検出できる空燃比領域に空燃比が制御された所定空燃比状態を設定し、リッチパージ制御中の噴射量指令値と所定空燃比状態での噴射量指令値との差である噴射量指令値差、および、A/Fセンサ(33)にて検出された所定空燃比状態での空燃比に基づいて、総還元剤量の値を補正することを特徴とする。
このようにすれば、噴射量指令値差は、差という形にすることで、噴射量指令値に対応する指令噴射量と実噴射量とのオフセット誤差がキャンセルされる。また、噴射量指令値差に対応する指令噴射量差は実噴射量と比較して極めて小さいので(実噴射量の1/10程度)、ゲイン誤差も非常に小さくてすむ。したがって、噴射量指令値差は、精度の高い情報といえる。
そして、総還元剤量算出手段(S105、106)にて算出した総還元剤量は、精度の低い空燃比情報を用いて算出されるためその推定誤差が大きくなってしまうものの、精度の高い噴射量指令値差情報と精度の高い空燃比情報とに基づいてその総還元剤量の値を補正することにより、リッチパージ制御においてNOx触媒(32)で消費された還元剤の量を正確に算出することができる。したがって、実NOx吸蔵量の正確な推定、ひいてはNOx触媒(32)の正確な劣化判定を行うことができる。
この場合、総還元剤量算出手段(S105、106)は、リッチパージ制御中の所定期間内に還元用として消費された燃料の量である第1瞬時還元剤量を、リッチパージ制御中の空燃比とリッチパージ制御中の新気量とに基づいて算出した後に、この瞬時還元剤量を積算して総還元剤量を算出し、総還元剤量補正手段(S206〜209)は、リッチパージ制御中の所定期間内に還元用として消費された燃料の量である第2瞬時還元剤量を、噴射量指令値差および所定空燃比状態での空燃比に基づいて推定し、総還元剤量補正手段(S206〜209)は、第1瞬時還元剤量よりも第2瞬時還元剤量が大きい場合は、総還元剤量の値が大きくなるように総還元剤量の値を補正するとともに、第1瞬時還元剤量よりも第2瞬時還元剤量が小さい場合は、総還元剤量の値が小さくなるように総還元剤量の値を補正することができる。
また、総還元剤量補正手段(S206〜209)は、リッチパージ制御の実施時間が所定時間以上の場合は、リッチパージ制御中に算出された複数の瞬時還元剤量の値の平均値を第1瞬時還元剤量の値とし、リッチパージ制御の実施時間が所定時間未満の場合は、リッチパージ制御中に算出された複数の瞬時還元剤量の値のうちの最大値を第1瞬時還元剤量の値とすることができる。
A/Fセンサ(33)の応答遅れにより、リッチパージ制御の初期は実際の空燃比よりもリーン側の空燃比情報が得られる傾向になるため、リッチパージ制御の実施時間が短い場合は第1瞬時還元剤量の値が実瞬時還元剤量の値(真値)よりも小さくなってしまう。
そこで、リッチパージ制御の実施時間が所定時間未満の場合は、リッチパージ制御中に算出された複数の瞬時還元剤量の値のうちの最大値を第1瞬時還元剤量の値とすることにより、第1瞬時還元剤量の推定誤差を小さくすることができる。
また、所定空燃比状態は、リッチパージ制御と連続して設定することができる。
このようにすれば、インジェクタ(11)や新気量検出手段(22)の劣化の影響を少なくすることができ、ひいては精度の高い噴射量指令値差情報や精度の高い空燃比情報を得ることができる。また、総還元剤量を算出する際の時間を短くすることができる。
また、所定空燃比状態は、リッチパージ制御の直後に連続して設定することができる。
このようにすれば、所定空燃比状態よりもリッチパージ制御が先にくることになるので、運転状態が急変して空燃比を低い状態に保てなくなった場合に生じる問題、例えばリッチパージ制御を実施できない、或いはリッチパージ制御の実施時間が短くなるという問題を回避することができる。
また、所定空燃比状態が設定されたときの空燃比を、14.2〜17.0に制御することができる。
空燃比が14.2近傍からさらに大きくなる領域でA/Fセンサ(33)の出力が安定する。また、空燃比が15以下の領域では内燃機関のトルクはほぼ新気量で決まり、空燃比が17を超えるトルクは噴射量で決まる。空燃比が15〜17の間は遷移域でその中間の特性となる。そして、リッチパージ制御状態から所定空燃比状態に移行したとき、或いは所定空燃比状態からリッチパージ制御状態に移行したときに、トルクショックによりドライバーが違和感を感じることを防ぐためには、空燃比は17以下が望ましい。
そこで、所定空燃比状態が設定されたときの空燃比を14.2〜17.0に制御することにより、トルクショックによりドライバーが違和感を感じることを防止しつつ、所定空燃比状態が設定されたときに精度の高い空燃比情報を得ることができる。
また、所定空燃比状態が設定されたときの空燃比を、14.5〜16.0に制御することができる。
このようにすれば、リッチパージ制御状態から所定空燃比状態に移行したとき、或いは所定空燃比状態からリッチパージ制御状態に移行したときに、トルクショックによりドライバーが違和感を感じることをより確実に防止することができる。
また、リッチパージ制御中の新気量と所定空燃比状態が設定されたときの新気量を等しくすることができる。
このようにすれば、新気量の計測誤差がキャンセルされるため、所定空燃比状態が設定されたときにさらに精度の高い空燃比情報を得ることができる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る排ガス浄化装置を適用した内燃機関の全体構成を示す図である。
図1に示す内燃機関(より詳細には、圧縮着火式内燃機関)1の本体部には、インジェクタ11が装着されている。このインジェクタ11は、高圧燃料を蓄えるコモンレール(図示せず)に接続されており、コモンレールから供給される高圧燃料を内燃機関1の気筒内に噴射するようになっている。
内燃機関1の吸気管21には、内燃機関1に供給される新気量を検出する新気量検出手段としてのエアフロメータ22と、このエアフロメータ22の下流側に配置されて新気量を調整する吸気スロットル23が設けられている。
内燃機関1の排気管31には、空燃比がリーンのときに排ガス中のNOxを吸蔵し、この吸蔵したNOxを空燃比がリッチのときに還元して放出するNOx触媒(いわゆる、LNT)32が設けられている。また、排気管31のうちNOx触媒32よりも上流側には、NOx触媒32に流入する排ガスの空燃比を検出する第1A/Fセンサ33が設けられ、排気管31のうちNOx触媒32よりも下流側には、NOx触媒32を通過後の排ガスの空燃比を検出する第2A/Fセンサ34が設けられている。
上述した各種センサ類の出力は、ECU7に入力される。ECU7は、図示しないCPU、ROM、RAM、EEPROM等からなる周知のマイクロコンピュータを備え、各センサ類からの信号に基づいて所定の演算を行い、内燃機関1の各種機器の作動を制御する。具体的には、ECU7は、内燃機関1の負荷や回転数に基づいて指令噴射量を算出し、指令噴射量からインジェクタ駆動時間に相当する噴射量指令値を算出し、噴射量指令値信号をインジェクタ11に出力する。
次に、この排ガス浄化装置において、ECU7で実行されるNOx触媒32の劣化判定処理について説明する。
図2はNOx触媒32の劣化判定処理の流れを示す図である。図2に示すように、リッチパージ制御中にエアフロメータ22で検出した新気量、第1A/Fセンサ33や第2A/Fセンサ34で検出した空燃比に基づいて、1回のリッチパージ制御中に還元用として消費された燃料の総量である総還元剤量を算出し(ステップS100)、その総還元剤量の値を補正し(ステップS200)、この補正後の総還元剤量の値に基づいて、リッチパージ制御を開始する時点でNOx触媒32内に実際に吸蔵されていたNOxの量(実NOx吸蔵量)を推定する(ステップS300)。
また、内燃機関1の負荷や回転数、ガス情報(新気量、EGR率等)に基づいて、内燃機関1からのNOx排出量を推定し(ステップS400)、この推定NOx排出量と予め判っている劣化前の触媒特性に基づいて、リッチパージ制御を開始する時点でNOx触媒32内に吸蔵されていたであろうNOxの量(予測NOx吸蔵量)を予測する(ステップS500)。そして、ステップS300で求めた実NOx吸蔵量とステップS500で求めた予測NOx吸蔵量との差から、NOx触媒32の劣化度合いを判定する(ステップS600)。
これらのステップS100〜600のうち、ステップS400〜600は周知であるため詳細な説明は省略し、以下、ステップS100〜300について詳細に説明する。
図3はステップS100の総還元剤量算出処理の詳細を示す流れ図、図4はステップS200の総還元剤量補正処理およびステップS300の実NOx吸蔵量算出処理の詳細を示す流れ図、図5はステップS100〜300の各処理を実行中の作動例を示すタイムチャートである。
まず、図3および図5にて、ステップS100の総還元剤量算出処理について詳述する。この処理は、一定演算周期(例えば16ms)毎に実行される。
そして、周知の方法で算出されたNOx触媒32の推定NOx吸蔵量が所定値に達すると、空燃比がリッチになるように噴射量指令値を設定してリッチパージ制御を開始するとともに、このときの噴射量指令値を内部メモリに記憶する(ステップS101)。なお、ステップS101は、本発明のリッチパージ制御手段に相当する。
このとき、通常状態からリッチパージ制御状態にするために、時刻t1において新気量をGa1からGa2に減らすとともに、燃料噴射量をQ1からQ2へ増やす。この新気量の制御は、吸気スロットル23を閉じることで実現する。なお、リッチパージ制御状態と通常状態とのトルクを同一にするために、噴射時期を変更して燃焼開始時期を制御する。
リッチパージ制御を開始したあと、NOx触媒32に流入する排ガスの空燃比(以下、流入側空燃比という)AFinを第1A/Fセンサ33にて検出するとともに、このときの流入側空燃比AFinを内部メモリに記憶する(ステップS102)。
次に、NOx触媒32を通過後の排ガスの空燃比(以下、流出側空燃比という)AFoutを第2A/Fセンサ34にて検出するとともに、このときの流出側空燃比AFoutを内部メモリに記憶する(ステップS103)。
さらに、内燃機関1に供給される新気量Gaをエアフロメータ22で検出するとともに、このときの新気量Gaを内部メモリに記憶する(ステップS104)。
ここで、図5における空燃比(A/F)の特性線のうち実線は流入側空燃比AFinを示し、破線は流出側空燃比AFoutを示している。この図5に示すように、流入側空燃比AFinは、リッチパージ制御中はリッチ領域になる。一方、流出側空燃比AFoutは、NOx触媒32内に吸蔵されていたNOxの還元を行っている期間中はほぼストイキ(≒14.5)の値を示す。また、その還元が完了し、還元剤としての燃料がNOx触媒32をすりぬけてきた状態になったときには、流出側空燃比AFoutはリッチ領域になる。
そして、NOxの還元を行っている期間中の流出側空燃比AFoutが流入側空燃比AFinよりもリーン側の値になるのは、NOx触媒32内で還元用として燃料が消費されるためである。したがって、それらの空燃比差と新気量Gaとから、NOx触媒32内で還元用として消費された燃料の量を算出することができる。
図3に戻り、下式(1)にて瞬時還元剤量Drichを算出するとともに、このときの瞬時還元剤量Drichを内部メモリに記憶する(ステップS105)。この瞬時還元剤量Drichは、演算周期あたりの、NOx触媒32内で還元用として消費された燃料の量である。
Drich=(1/AFin−1/AFout)×Ga…式(1)
なお、上述したように、NOxの還元を行っている期間中は、流出側空燃比AFoutはほぼストイキ(≒14.5)の値を示すため、式(1)中のAFoutは、第2A/Fセンサ34にて検出した値ではなく、空燃比値14.5として代用してもよい。
ステップS105に続いて、リッチパージ制御中に還元用として消費された燃料の総量である総還元剤量Qlntを下式(2)にて算出する(ステップS106)。すなわち、総還元剤量Qlntは、リッチパージ制御によりNOx触媒32に吸蔵されていたNOxの還元が完了するまで(ステップS107がYES)、瞬時還元剤量Drichを積算して算出する。なお、ステップS105および106は、本発明の総還元剤量算出手段を構成する。
Qlnt=∫Drich dt…式(2)
ステップS107において、リッチパージ制御によりNOx触媒32に吸蔵されていたNOxの還元が完了したか否かの判定は、流出側空燃比AFoutに基づいて行う。具体的には、流出側空燃比AFoutが所定値(例えば、14.3)以下になったとき、すなわちNOx触媒32内に吸蔵されていたNOxの還元が完了し、還元剤がNOx触媒32をすりぬけてきた状態になったときに、NOxの還元が完了したと判断する。
なお、ここでは第2A/Fセンサ34にて検出した流出側空燃比AFoutに基づいてステップS107の判定を行うようにしたが、リーンかリッチを判定する機能を有したO2センサをNOx触媒32の後に設置し、そのO2センサにて検出した情報に基づいてステップS107の判定を行うようにしてもよい。
そして、ステップS107がNOの場合、すなわちNOxの還元が完了していない場合は、ステップS102〜106の処理を繰り返す。一方、NOxの還元が完了してステップS107がYESになった場合は、ステップS106で求めた総還元剤量Qlntを内部メモリに記憶し(ステップS108)、リッチパージ制御を終了する(ステップS109)。
以上のように、総還元剤量算出処理では、リッチパージ制御を行ってNOx触媒32内のNOxを還元・放出させるとともに、リッチパージ制御中に還元用として消費された燃料の総量である総還元剤量Qlntを算出する。
ここで、ステップS106で求めた総還元剤量Qlntは、理想的にはリッチパージ制御前までにNOx触媒32内に吸蔵されていたNOx量(以下、NOx吸蔵量という)NOXfinとおよそ直線関係にある。したがって、それらの関係を予め調べておけば、総還元剤量QlntからNOx吸蔵量NOXfinを求めることができる。因みに、図6は総還元剤量QlntとNOx吸蔵量NOXfinとの関係を示すものである。なお、図6においてX切片が生じるのは、NOx触媒32内に酸素ストレージがあるために、還元剤の一部が消費されてしまうことによる。
しかしながら、前述したように、圧縮着火式内燃機関1で燃焼によってリッチ状態をつくると、A/Fセンサ33、34の出力がシフトしてしまう。すなわち、図7は真の空燃比(A/F)に対するA/Fセンサ33、34の出力のばらつき度合いを示すもので、A/Fセンサ33、34の出力は、空燃比が14.5未満の領域、特に空燃比が14近傍の領域において、ばらつきが大きくなってしまう。
したがって、リッチパージ制御中の流入側空燃比AFinは精度の低い空燃比情報となり、その情報を用いて推定される総還元剤量Qlntの推定誤差が大きくなってしまう。その結果、総還元剤量QlntとNOx吸蔵量NOXfinの関係は図8のようにばらつき、あらかじめ調べておいた変換式と特性が異なるために、正確にNOx吸蔵量NOXfinを推定することができない。
そこで、リッチパージ制御中にNOx触媒32にどの程度の空燃比のガスが供給されていたかを知ることができれば、総還元剤量Qlntを精度よく推定することができる。前述したように、空燃比情報を入手する方法として、インジェクタ11に対する噴射量指令値から求めた指令噴射量と新気量とに基づいて推定する方法があるが、図9に示すように、指令噴射量と実噴射量との間にゲイン誤差やオフセット誤差が存在するため、正確な空燃比を推定することは困難である。
ここで、A/Fセンサ33、34のディーゼル排ガスに対する特性に着目する。空燃比はHC成分、CO成分、残存酸素成分から決まるが、空燃比14.5未満では、ガソリンエンジンではCO成分が支配的でA/Fセンサ34の出力は安定するのに対し、圧縮着火式内燃機関では燃焼の安定度が相対的に低く、HC成分、CO成分、残存酸素成分がそれぞれ相当量あり、HC成分も低分子成分のメタンから高分子成分まで存在し、A/Fセンサ33、34の出力が安定しない。空燃比14.5以上では、空燃比はほぼ残存酸素濃度が支配的で、かつ、燃焼が安定してくるのでHC成分のガス組成も安定するため、図7に示すように、A/Fセンサ33、34の出力も安定してくる。
そこで、本実施形態では、図2の総還元剤量補正処理(ステップS200)において、このA/Fセンサ33、34の出力が安定してくる空燃比14.5以上の領域の状態(以下、所定空燃比状態という)をつくる。これにより、精度の高い空燃比値を入手し、リッチパージ制御状態で実際にどの程度の還元剤が供給されていたのか推定し、ステップS106で求めた総還元剤量Qlntを補正する。そして、図2の実NOx吸蔵量算出処理(ステップS300)において、総還元剤量補正処理で求めた補正後の総還元剤量Qlnt・calに基づいてNOx吸蔵量NOXfinを算出する。
この総還元剤量補正処理および実NOx吸蔵量算出処理について、図4および図5に基づいて詳細に説明する。
まず、時刻t2にて所定空燃比状態を設定する(ステップS201)。具体的には、新気量は、リッチパージ制御中の新気量Ga2と同一にする。このように、所定空燃比状態での新気量をリッチパージ制御中の新気量と同一にすることにより、新気量の計測誤差をキャンセルすることができる。また、燃料噴射量は、空燃比が15程度になるまで減らす。また、ステップS201では、このときの噴射量指令値を内部メモリに記憶する。なお、ステップS201は、本発明の状態設定手段に相当する。
次に、時刻t2にて所定空燃比状態を設定してから所定時間(例えば、5秒)が経過したか否かを判定する(ステップS202)。所定時間が経過していない場合は(ステップS202がNO)、ステップS202の判定を繰り返す。所定時間が経過した場合は(ステップS202がYES)、A/Fセンサ33、34の出力が安定する状況になったと推定してステップS203に進む。
そして、所定空燃比状態での流入側空燃比AFcorを第1A/Fセンサ33にて検出する(ステップS203)。その後、時刻t3にて所定空燃比状態を解除し、通常状態に復帰する(ステップS204)。
ここで、リッチパージ制御中の指令噴射量をQ、リッチパージ制御中の指令噴射量Qと所定空燃比状態での指令噴射量との差を指令噴射量差ΔQとすると、所定空燃比状態での流入側空燃比AFcorは下式(3)、リッチパージ制御中の流入側空燃比AFinは下式(4)で表され、それらを整理すると下式(5)となる。
AFcor=Ga/(Q−ΔQ)…式(3)
AFin=Ga/Q…式(4)
AFcor×(Q−ΔQ)/Q=AFin…式(5)
そして、リッチパージ制御中の真の瞬時還元剤量をDcalとすると、瞬時還元剤量Drichを算出する式(1)に式(5)を代入した下式(6)により、真の瞬時還元剤量Dcalを求めることができる。
Dcal=(1/AFcor−1/AFout)×Ga+ΔQ…式(6)
そこで、ステップS205では、真の瞬時還元剤量Dcalや後述する総還元剤量補正係数Kを求めるために必要な情報を入手する。具体的には、ステップS101〜105で内部メモリに記憶したデータ、すなわち、リッチパージ制御中の噴射量指令値、流入側空燃比AFin、流出側空燃比AFout、新気量Ga、および瞬時還元剤量Drichを読み出すとともに、ステップS201で内部メモリに記憶した所定空燃比状態での噴射量指令値を読み出す。さらに、このステップS205では、リッチパージ制御中の噴射量指令値と所定空燃比状態での噴射量指令値とに基づいて、指令噴射量差ΔQを算出する。そして、ステップS206にて、式(6)に基づいて真の瞬時還元剤量Dcalを求める。
なお、真の瞬時還元剤量Dcalは、後述する総還元剤量補正係数Kを求めるためのもので精度がそれほどいらないこと、また、このときの流出側空燃比AFoutはほぼ14.5(空気過剰率が1となったときの空燃比)であるので、式(6)により真の瞬時還元剤量Dcalを求める際、流入側空燃比AFcorは、14.5として代用しても良い。
次に、ステップS207では、ステップS206で求めた真の瞬時還元剤量Dcalと、ステップS105で求めた瞬時還元剤量Drichの代表値から、総還元剤量補正係数Kを求める。因みに、K=真の瞬時還元剤量Dcal/瞬時還元剤量Drichの代表値、である。なお、瞬時還元剤量Drichの代表値は、本発明の第1瞬時還元剤量に相当し、真の瞬時還元剤量Dcalは、本発明の第2瞬時還元剤量に相当する。
因みに、瞬時還元剤量Drichの代表値は、リッチパージ制御の時間が長い場合は(例えば、5秒以上)、その期間中の瞬時還元剤量Drichの平均値とする。また、第1A/Fセンサ33の応答遅れによりリッチパージ制御の初期は流入側空燃比AFinの値が実際の値よりもリーン側の値になり、瞬時還元剤量Drichが少なめに計算される傾向になるため、リッチパージ制御の時間が短い場合は、その期間中の瞬時還元剤量Drichの最大値を瞬時還元剤量Drichの代表値とすることにより、誤差の少ない瞬時還元剤量Drichを求めることができる。
次に、ステップS108で内部メモリに記憶した総還元剤量Qlntを読み出し(ステップS208)、下式(7)にて補正後総還元剤量Qlnt・calを算出する(ステップS209)。これによると、瞬時還元剤量Drichの代表値よりも真の瞬時還元剤量Dcalが大きい場合は、総還元剤量Qlntの値が大きくなるように総還元剤量Qlntの値が補正され、瞬時還元剤量Drichの代表値よりも真の瞬時還元剤量Dcalが小さい場合は、総還元剤量Qlntの値が小さくなるように総還元剤量Qlntの値が補正される。なおステップS206〜209は、本発明の総還元剤量補正手段を構成する。
Qlnt・cal=K×Qlnt…(7)
次に、ステップS209で求めた補正後総還元剤量Qlnt・calに基づいてNOx吸蔵量NOXfinを算出し(ステップS301)、算出したNOx吸蔵量NOXfinを記憶する(ステップS302)。ステップS301では、具体的には、総還元剤量とNOx吸蔵量との関係を調べて変換式を作成し、その変換式を内部メモリに記憶しておき、変換式を用いて補正後総還元剤量Qlnt・calからNOx吸蔵量NOXfinを算出する。なおステップS301は、本発明のNOx吸蔵量算出手段に相当する。
以上の総還元剤量補正処理(ステップS201〜209)により、推定誤差が小さい補正後総還元剤量Qlnt・calを求めることができる。
推定誤差が小さくなる理由は、以下の通りである。まず、指令噴射量差ΔQは、差という形にすることで、指令噴射量と実噴射量とのオフセット誤差がキャンセルされる。また、指令噴射量差ΔQは実噴射量と比較して極めて小さいので(実噴射量の1/10程度)、ゲイン誤差も非常に小さくてすむ。したがって、指令噴射量差ΔQは、精度の高い情報といえる。また、所定空燃比状態での流入側空燃比AFcorも精度の高い情報である。このように、精度の高い情報に基づいて、総還元剤量Qlntの値を補正することにより、リッチパージ制御においてNOx触媒32で消費された還元剤の量を正確に算出することができる。
そして、実NOx吸蔵量算出処理(ステップS301〜302)では、推定誤差が小さい補正後総還元剤量Qlnt・calに基づいて、NOx吸蔵量NOXfinを正確に推定することができる。
本実施形態では、総還元剤量算出処理の終了直後に連続して総還元剤量補正処理を行うため、換言すると、リッチパージ制御の終了直後に連続して所定空燃比状態を設定するため、インジェクタ11やエアフロメータ22の劣化誤差や環境誤差の影響を少なくすることができ、ひいては精度の高い指令噴射量差情報や精度の高い空燃比情報を得ることができる。また、総還元剤量を算出する際の時間を短くすることができる。さらに、所定空燃比状態よりもリッチパージ制御が先にくることになるので、運転状態が急変して空燃比を低い状態に保てなくなった場合に生じる問題、例えばリッチパージ制御を実施できない、或いはリッチパージ制御の実施時間が短くなるという問題を回避することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。図10は第2実施形態に係る排ガス浄化装置の作動例を示すタイムチャートである。
第1実施形態では、リッチパージ制御の終了直後に連続して所定空燃比状態を設定したが、本実施形態のようにリッチパージ制御の直前に所定空燃比状態を設定してもよい。
すなわち、図10に示すように、NOx触媒32の推定NOx吸蔵量が所定値に達すると、時刻t1において所定空燃比状態を設定して必要な情報を取得する。次いで、時刻t2にてリッチ状態を作ってリッチパージ制御を開始して必要な情報を取得する。そして、NOx触媒32内に吸蔵されていたNOxの還元が完了したと判断された時点(時刻t3)で、リッチパージ制御を終了し、通常状態に復帰する。その後、取得した情報に基づいて所定の演算を行って、NOx吸蔵量NOXfinを推定する。
(他の実施形態)
上記実施形態では、リッチパージ制御中に総還元剤量Qlntをリアルタイムに計算したが、リッチパージ制御が完了したあと、リッチパージ制御中の計測データをもとに総還元剤量Qlntを計算してもよい。
上記実施形態では、所定空燃比状態のときの空燃比を15程度に設定したが、A/Fセンサ33、34の出力が安定する領域が空燃比14.2近傍からであるため、その空燃比は14.2以上が望ましく、空燃比14.5以上がさらに望ましい。
また、図11に示すように、空燃比が15以下の領域では内燃機関1のトルクはほぼ新気量できまり、空燃比が17以上となるとトルクは噴射量できまる。空燃比が15〜17の間は遷移域でその中間の特性となる。そして、空燃比が17のときには、空燃比が15以下のときのトルクの90%程度が得られる。また、空燃比が16程度では、空燃比が15以下のときと比較してトルクの低下量は小さい。したがって、所定空燃比状態に移行したときにトルクショックが生じてドライバーが違和感を感じることを防ぐためには、所定空燃比状態のときの空燃比は17以下が望ましく、空燃比16.0以下がさらに望ましい。
また、上記実施形態の排ガス浄化装置において、排気管31のうち第1A/Fセンサ33よりも上流側に、酸化機能を有する酸化触媒を設けてもよい。この酸化触媒は、空燃比14.5以上のときに燃料を酸素と反応させるため、未燃のHC成分が消費される。これにより、空燃比14.5以上の状態において第1A/Fセンサ33の精度がより高まり、本補正法の精度がより向上する。
本発明の第1実施形態に係る排ガス浄化装置を適用した内燃機関の全体構成を示す図である。 図1のNOx触媒32の劣化判定処理の流れを示す図である。 図2の総還元剤量算出処理の詳細を示す流れ図である。 図2は総還元剤量補正処理および実NOx吸蔵量算出処理の詳細を示す流れ図である。 図2の各処理を実行中の作動例を示すタイムチャートである。 総還元剤量QlntとNOx吸蔵量NOXfinとの関係を示す図である。 真の空燃比に対するA/Fセンサの出力のばらつき度合いを示す図である。 総還元剤量QlntとNOx吸蔵量NOXfinの関係を示す図である。 指令噴射量と実噴射量の関係を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る排ガス浄化装置の作動例を示すタイムチャートである。 空燃比と内燃機関1のトルクの関係を示す図である。
符号の説明
1…内燃機関、11…インジェクタ、22…エアフロメータ(新気量検出手段)、32…NOx触媒、33…A/Fセンサ。

Claims (12)

  1. 噴射量指令値に対応した量の燃料を圧縮着火式内燃機関(1)の気筒内に噴射するインジェクタ(11)と、
    前記内燃機関(1)の排気系に設置され、空燃比がリーンのときにNOxを吸蔵し、この吸蔵したNOxを空燃比がリッチのときに還元して放出するNOx触媒(32)と、
    前記排気系において前記NOx触媒(32)の上流に設置されて空燃比を検出するA/Fセンサ(33)と、
    前記内燃機関(1)に供給される新気量を検出する新気量検出手段(22)と、
    空燃比がリッチになるように前記噴射量指令値を設定するリッチパージ制御を行って、還元用の燃料を前記NOx触媒(32)に供給させるリッチパージ制御手段(S101)と、
    前記A/Fセンサ(33)にて検出された前記リッチパージ制御中の空燃比と前記新気量検出手段(22)にて検出された前記リッチパージ制御中の新気量とに基づいて、前記リッチパージ制御中に還元用として消費された燃料の総量である総還元剤量を算出する総還元剤量算出手段(S105、106)とを備える内燃機関用排ガス浄化装置において、
    前記リッチパージ制御中よりも精度よく空燃比を検出できる空燃比領域に空燃比が制御された所定空燃比状態を設定する状態設定手段(S201)と、
    前記リッチパージ制御中の噴射量指令値と前記所定空燃比状態での噴射量指令値との差である噴射量指令値差、および、前記A/Fセンサ(33)にて検出された前記所定空燃比状態での空燃比に基づいて、前記総還元剤量の値を補正する総還元剤量補正手段(S206〜209)とを備えることを特徴とする内燃機関用排ガス浄化装置。
  2. 前記総還元剤量補正手段(S206〜209)は、前記噴射量指令値差および前記所定空燃比状態での空燃比に基づいて、前記リッチパージ制御中の還元用燃料の供給状態を推定して、前記総還元剤量の値を補正するための補正係数を算出することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用排ガス浄化装置。
  3. 前記総還元剤量算出手段(S105、106)は、前記リッチパージ制御中の所定期間内に還元用として消費された燃料の量である瞬時還元剤量を、前記リッチパージ制御中の空燃比と前記リッチパージ制御中の新気量とに基づいて算出した後に、この瞬時還元剤量を積算して前記総還元剤量を算出し、
    前記総還元剤量補正手段(S206〜209)は、前記リッチパージ制御中の所定期間内に還元用として消費された燃料の量である瞬時還元剤量を、前記噴射量指令値差および前記所定空燃比状態での空燃比に基づいて推定し、
    さらに、前記総還元剤量算出手段(S105、106)で算出した前記瞬時還元剤量を第1瞬時還元剤量とし、前記総還元剤量補正手段(S206〜209)で推定した前記瞬時還元剤量を第2瞬時還元剤量としたとき、
    前記総還元剤量補正手段(S206〜209)は、前記第1瞬時還元剤量よりも前記第2瞬時還元剤量が大きい場合は、前記総還元剤量の値が大きくなるように前記総還元剤量の値を補正するとともに、前記第1瞬時還元剤量よりも前記第2瞬時還元剤量が小さい場合は、前記総還元剤量の値が小さくなるように前記総還元剤量の値を補正することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関用排ガス浄化装置。
  4. 前記第1瞬時還元剤量の値は、前記リッチパージ制御中に算出された複数の瞬時還元剤量の値の平均値であることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関用排ガス浄化装置。
  5. 前記第1瞬時還元剤量の値は、前記リッチパージ制御中に算出された複数の瞬時還元剤量の値のうちの最大値であることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関用排ガス浄化装置。
  6. 前記総還元剤量補正手段(S206〜209)は、前記リッチパージ制御の実施時間が所定時間以上の場合は、前記リッチパージ制御中に算出された複数の瞬時還元剤量の値の平均値を前記第1瞬時還元剤量の値とし、前記リッチパージ制御の実施時間が所定時間未満の場合は、前記リッチパージ制御中に算出された複数の瞬時還元剤量の値のうちの最大値を前記第1瞬時還元剤量の値とすることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関用排ガス浄化装置。
  7. 前記所定空燃比状態は、前記リッチパージ制御と連続して設定されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の内燃機関用排ガス浄化装置。
  8. 前記所定空燃比状態は、前記リッチパージ制御の直後に連続して設定されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の内燃機関用排ガス浄化装置。
  9. 前記状態設定手段(S201)は、所定空燃比状態が設定されたときの空燃比を、14.2〜17.0に制御することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の内燃機関用排ガス浄化装置。
  10. 前記状態設定手段(S201)は、所定空燃比状態が設定されたときの空燃比を、14.5〜16.0に制御することを特徴とする請求項9に記載の内燃機関用排ガス浄化装置。
  11. 前記リッチパージ制御中の前記新気量と前記所定空燃比状態が設定されたときの前記新気量を等しくすることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載の内燃機関用排ガス浄化装置。
  12. 前記総還元剤量補正手段(S206〜209)にて補正された前記総還元剤量の値に基づいて、前記リッチパージ制御を開始する時点で前記NOx触媒(32)に吸蔵されていたNOxの量を推定するNOx吸蔵量算出手段(S301)を備えることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1つに記載の内燃機関用排ガス浄化装置。
JP2006192461A 2006-07-13 2006-07-13 内燃機関用排ガス浄化装置 Expired - Fee Related JP4645543B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006192461A JP4645543B2 (ja) 2006-07-13 2006-07-13 内燃機関用排ガス浄化装置
DE102007000359A DE102007000359B4 (de) 2006-07-13 2007-06-29 Abgasreinigungsvorrichtung für einen Verbrennungsmotor
US11/826,027 US7832202B2 (en) 2006-07-13 2007-07-11 Exhaust gas purification device for internal combustion engine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006192461A JP4645543B2 (ja) 2006-07-13 2006-07-13 内燃機関用排ガス浄化装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008019790A JP2008019790A (ja) 2008-01-31
JP4645543B2 true JP4645543B2 (ja) 2011-03-09

Family

ID=38825404

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006192461A Expired - Fee Related JP4645543B2 (ja) 2006-07-13 2006-07-13 内燃機関用排ガス浄化装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7832202B2 (ja)
JP (1) JP4645543B2 (ja)
DE (1) DE102007000359B4 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10349876A1 (de) 2003-10-25 2005-05-25 Daimlerchrysler Ag Brennkraftmaschine mit Abgasreinigungsanlage und Verfahren zur Reinigung des Abgases einer Brennkraftmaschine
JP2008297968A (ja) 2007-05-31 2008-12-11 Denso Corp 内燃機関の制御装置
JP5007845B2 (ja) 2010-02-02 2012-08-22 株式会社デンソー 内燃機関の排気浄化装置
GB2485775A (en) * 2010-11-23 2012-05-30 Gm Global Tech Operations Inc Method of diagnosing a fault in a selective catalytic reduction system
DE102015200751B4 (de) * 2015-01-20 2021-03-04 Ford Global Technologies, Llc Verfahren zur Überwachung einer Abgasnachbehandlungsanlage eines Verbrennungsmotors sowie Steuerungseinrichtung für eine Abgasnachbehandlungsanlage
DE102015200762A1 (de) * 2015-01-20 2016-07-21 Ford Global Technologies, Llc Verfahren zur Überwachung einer Abgasnachbehandlungsanlage eines Verbrennungsmotors sowie Steuerungseinrichtung für eine Abgasnachbehandlungsanlage
DE102019200367A1 (de) 2019-01-15 2020-07-16 Ford Global Technologies, Llc Verfahren zum Bestimmen von Regenerationsparameterwerten eines Mehrfach-LNT-Katalysatorsystems und Vorrichtung zur Datenverarbeitung

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003148142A (ja) * 2001-11-07 2003-05-21 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気浄化装置
JP2003184545A (ja) * 2001-12-20 2003-07-03 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気浄化触媒還元量検出方法、排気浄化管理方法、排気浄化触媒NOx吸蔵量算出方法及び装置
JP2005220833A (ja) * 2004-02-06 2005-08-18 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気浄化装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4186259B2 (ja) * 1998-07-17 2008-11-26 株式会社デンソー 内燃機関の排ガス浄化装置
US6244046B1 (en) 1998-07-17 2001-06-12 Denso Corporation Engine exhaust purification system and method having NOx occluding and reducing catalyst
US6418711B1 (en) * 2000-08-29 2002-07-16 Ford Global Technologies, Inc. Method and apparatus for estimating lean NOx trap capacity
JP3835140B2 (ja) * 2000-08-30 2006-10-18 日産自動車株式会社 エンジンの空燃比制御装置
JP3873904B2 (ja) * 2003-02-26 2007-01-31 日産自動車株式会社 内燃機関の排気浄化装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003148142A (ja) * 2001-11-07 2003-05-21 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気浄化装置
JP2003184545A (ja) * 2001-12-20 2003-07-03 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気浄化触媒還元量検出方法、排気浄化管理方法、排気浄化触媒NOx吸蔵量算出方法及び装置
JP2005220833A (ja) * 2004-02-06 2005-08-18 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気浄化装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20080010977A1 (en) 2008-01-17
JP2008019790A (ja) 2008-01-31
DE102007000359B4 (de) 2013-04-18
DE102007000359A1 (de) 2008-01-17
US7832202B2 (en) 2010-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7520274B2 (en) Air fuel ratio sensor deterioration determination system for compression ignition internal combustion engine
US8555614B2 (en) Internal combustion engine exhaust gas control apparatus and abnormality determining method thereof
JP3941828B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP4645543B2 (ja) 内燃機関用排ガス浄化装置
JPH09310612A (ja) 排出ガス浄化用触媒劣化検出装置
JP2005002854A (ja) エンジンの排気ガス浄化装置
JP4637213B2 (ja) 触媒の劣化判定装置
JP7115334B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置、及び車両
JP2007170337A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2012087749A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP4506279B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP5545631B2 (ja) 空燃比制御装置
JP4366976B2 (ja) 排気ガスセンサの異常検出装置
JP6183316B2 (ja) NOxセンサの異常判定装置
JP4432515B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP4069924B2 (ja) 排出ガス浄化用触媒劣化検出装置
JP4613896B2 (ja) 内燃機関用排気浄化装置
JP4214923B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2020045814A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2009144559A (ja) 内燃機関の制御装置
JP5142052B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP5093134B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP3721978B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP2010084671A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP2007224750A (ja) 硫黄被毒回復制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080911

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101001

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101109

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101122

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4645543

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees