JP4644871B2 - 気密容器内の物理量測定装置および測定方法 - Google Patents

気密容器内の物理量測定装置および測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、放射性物質を収容した気密容器内の物理量を測定する物理量測定装置および測定方法に関し、特に、貯蔵容器内に気密状態で貯蔵されたMOX粉末(ウランとプルトニウムの混合酸化物粉末)の温度・圧力の測定に用いて好適な測定装置および測定方法に関するものである。
再処理工場において使用済み燃料から分離精製されたプルトニウム(Pu)およびウラン(U)は、マイクロ波加熱直接脱硝法(MH法)等によりMOX粉末に転換された後、高速増殖炉用燃料として使用されている。
MH法等により製造されたMOX粉末は、燃料製造工程に移行する前に、貯蔵庫に一時保管されることとなるが、その保管に際して、図5に示すように、グローブボックス1内で粉末缶と呼ばれる金属製の容器2の中に充填され、このMOX粉末を充填した容器は、4缶ずつ、貯蔵容器と呼ばれるさらに別のステンレス鋼製の気密容器3内に収納される。それら容器2,3のハンドリングにはマテハン装置が使用され(例えば、特許文献1参照)、MOX粉末の充填から貯蔵に至るまでの一連の操作が自動運転或いは遠隔操作で行われるようになっている。
MOX粉末は、それ自身が原子核の崩壊に伴い自己発熱することから、発熱による粉末の物性の変化(酸化数の変化)を防止するため、その貯蔵・管理にあたっては、冷却が必要とされている(例えば、特許文献2参照)。また、MOX粉末の保管時においては、貯蔵容器3内の空気(酸素)がMOX粉末表面の酸化に使われるため、貯蔵容器3内の圧力が減圧状態になると考えられている。
このため、MOX粉末の貯蔵中における安全評価を行うためには、貯蔵容器3内の温度や圧力の把握が必要であり、その測定のために、従来より様々な検討が行われている。しかしながら、これまでは、以下に示すような問題点があり、貯蔵容器3内の温度や圧力を実測することはできなかった。
(1)貯蔵容器3内を気密状態に保つ必要があるため、容器内に温度・圧力センサを取り付けたとしても、それらセンサからの信号線を容器外に取り出すことは困難である。
(2)仮に、図6に示すように、信号線Lを容器外に取り出すことができたとしても、その信号線Lがマテハン装置によるハンドリングの邪魔となり、自動運転に支障を来す虞がある。
(3)また、その場合、図7(a)に示すように、容器内の汚染雰囲気下にあった信号線Lが非汚染雰囲気に露出することにより、汚染拡大の懸念もある。
(4)さらに、信号線Lを介してデータを出力する際には、図7(b)に示すように、粉末缶2をグローブボックス1内に移して、センサから延びる信号線Lをデータ受信側の信号線またはコネクタに接続する必要があるが、その場合、データ受信側の信号線またはコネクタの取付部分(グローブボックス1の壁面を貫通する部分P)から汚染がグローブボックス1外に漏れないように特別な加工を施す必要がある。
(5)貯蔵容器3と粉末缶2との間には僅かな空間しか存在しないため、測定機器を設置することが難しく、また、当該空間に温度センサを設置することができたとしても、MOX粉末の中心部の温度を測定することはできない。
以上のような問題点により、従来は、MOX粉末を収容した貯蔵容器3内の温度や圧力を実測することが困難であったため、その代わりに、計算コードにより伝熱計算を行い、その結果を基に、MOX粉末の貯蔵中における安全評価を行うようにしていた。しかしながら、計算コードで解析する方法にあっては、粉末缶2内のMOX粉末の熱伝導率が未知であるため、推定値を利用せざるを得ず、また、これまでは実測データが存在しなかったため、計算コードにより得られた結果が貯蔵中のMOX粉末の状態をどの程度的確に反映しているのか評価することもできなかった。
特開2002−128454号公報 特開平11−109089号公報
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、気密容器の気密性が損なわれたり、マテハン装置の自動運転に支障を来たしたり、或いは気密容器から汚染が漏れたりする等の問題が生じること無く、安全且つ容易に気密容器内の物理量を測定することができる気密容器内の物理量測定装置および測定方法を提供することを目的とする。
本発明に係る気密容器内の物理量測定装置は、放射性物質であるウランとプルトニウムの混合酸化物の粉末を収容した気密容器内の物理量を測定する測定装置であって、上記物理量を検出するセンサと、上記気密容器内に設置され、上記センサの検出データをその検出時刻に関連づけて順次記憶する記憶装置と、上記気密容器内に設置され、所定条件が成立した際に、上記記憶装置に蓄積された上記検出データを無線通信により外部装置に転送する通信装置とを備え、上記粉末中に柱状の取付治具が立設されるとともに、上記センサは、上記気密容器内の上記放射性物質の温度を検出する温度センサを含み、かつ上記粉末中に配置された当該温度センサは、その上下に介装された断熱用ネジにより上記気密容器および上記取付治具と熱的に遮断された状態で上記取付治具に取り付けられていることを特徴とするものである。
また、本発明に係る気密容器内の物理量測定方法は、放射性物質であるウランとプルトニウムの混合酸化物の粉末を収容した気密容器内の物理量を測定する測定方法であって、予め、柱状の取付治具に温度センサを取り付けるとともに当該温度センサの上下に断熱用ネジを介装し、上記気密容器内に上記粉末を充填した後に、上記粉末中に上記取付治具を立設することにより上記粉末中に上記温度センサを上記気密容器および上記取付治具と熱的に遮断された状態で配置し、かつ上記気密容器内に、記憶装置および通信装置を配設しておき、所定時間毎に、上記センサにより上記物理量を検出して、その検出データをその検出時刻に関連づけて上記記憶装置に順次記憶するとともに、所定条件が成立した際に、上記通信装置による無線通信によって、上記記憶装置に蓄積された上記検出データを外部装置に転送することを特徴とするものである。
ここで、気密容器内の物理量を検出するセンサには、例えば、気密容器内の放射性物質の温度を検出する温度センサや、気密容器内の圧力を検出する圧力センサの他、搬送中の容器に作用する加速度を検出するセンサ、気密容器内の特定物質の濃度(例えば酸素濃度など)を検出するセンサ、気密容器内の湿度を検出するセンサなども含まれる。
所定条件の成立には、例えば、外部装置から検出データの転送要求があったときや、予め設定された時間が経過したとき、或いは検出データが閾値を超えたとき等が挙げられる。
「気密容器内」とは、容器等によって気密性が保たれた閉鎖空間のことを云い、当該閉鎖空間には、特定の気密容器のみによって形成される閉鎖空間のみならず、特定の気密容器内の空間と結合された閉鎖空間(例えば、グローブボックスの内部空間)も含まれる。
外部装置は、気密容器外に設置されて、上記通信装置から無線で転送される上記検出データを受信できるものであれば、如何なる装置であっても良い。
本発明によれば、気密容器内に設置した記憶装置にセンサの検出データを蓄積し、所定条件が成立した際(例えば、外部装置から検出データの転送要求があったとき)に、その蓄積した検出データを無線で外部装置に転送するようにしたので、センサからの信号線を容器外に取り出す必要がなくなり、その結果、気密容器の気密性が損なわれたり、マテハン装置の自動運転に支障を来たしたり、或いは気密容器から汚染が漏れたりする等の問題が生じること無く、安全且つ容易に気密容器内の物理量を測定することができる。
また、得られた検出データに基づいて、気密容器内の放射性物質の安全性を評価することができ、その評価の結果、放射性物質の貯蔵条件の変更等が必要な場合には、それを速やかに実行することができる。
また、得られた検出データを計算コードの妥当性評価や高度化等にも役立てることができ、安全性の更なる向上を図ることができる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る気密容器内の物理量測定装置の一実施形態を示す模式図である。この物理量測定装置10は、粉末缶2内のMOX粉末5の温度を検出する温度センサ(熱電対)11a,11b,11cと、粉末缶2内の圧力を検出する圧力センサ12と、それらセンサ11a,11b,11c,12の検出データを記憶するとともに、記憶した検出データを所定条件の成立に基づき外部装置30に無線で転送する測定ユニット13と、これらセンサ11a,11b,11c,12および測定ユニット13を粉末缶2内の所定位置に配置する取付治具20とを備えて構成されている。
測定ユニット13は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)14、RTC(Real Time Clock)15、記憶装置16および無線モジュール(通信装置)17等を、収容ケース18内に収容してユニット化したものである。
この測定ユニット13の記憶装置16には、CPU14により実行される各種処理プログラムや制御データ等を記憶する記憶領域の他、圧力センサ12や各温度センサ11b,11c,12からの検出データを格納する記憶領域などが設けられている。
この測定ユニット13のCPU14は、上記記憶装置16に格納された各種処理プログラムを読み込んで実行することにより、所定時間毎に、各センサ11a,11b,11c,12の検出信号を入力して、その検出データを、RTC15から取得した時刻に関連づけて、記憶装置16の所定記憶領域に順次記憶する処理を実行する。
また、測定ユニット13のCPU14は、外部装置30から無線モジュール17に検出データの転送要求があったときに、記憶装置16の所定記憶領域に格納された検出データを読み込んで、これを無線モジュール17から外部装置30に無線で転送する処理を実行する。なお、本実施形態では、無線モジュール17として、電池を内蔵したセミパッシブタイプRFID(Radio Frequency IDentification)タグが用いられている。
収容ケース18は、中心部に貫通孔を有する略円筒状のケースで、例えば、プラスチックや金属などにより形成されている。この収容ケース18は、図1に示すように、MOX粉末5の上方位置で、取付治具20の測定ユニット固定用当て板23(後述)に下端部が支承された状態で、粉末缶2内に配置されている。本実施形態では、この収容ケース18に、圧力センサ12が取り付けられるとともに、粉末缶2内のMOX粉末5の表層部の温度を検出する温度センサ11cが吊設されている。なお、この収容ケース18近傍の温度が、放射性物質の崩壊熱等により高温になることが予想される場合には、ケース内部のCPU14やRTC15等を熱から保護するために、ケース壁面に断熱処理を施すことが好ましい。
取付治具20は、図1および図3に示すように、粉末缶2の底面から蓋近傍に至る長さに設定された柱状部材であって、先端(下端)が先細に形成されたステンレス鋼製のロッド部21と、このロッド部21の基端(上端)に連結された引抜用アイボルト22と、ロッド部21の基端側に粉末缶2の蓋面と略平行となるように設けられた測定ユニット固定用当て板23とを備えている。ロッド部21は、温度センサ11a,11bの取付部24a,24bを備え、各取付部24a,24bの上部と下部には、伝熱(ロッド部21を介して他の位置から伝わる熱)を遮断するための断熱用ネジ25がそれぞれ介装されている。同様に、ロッド部21の先端部と下端部にも断熱用ネジ25がそれぞれ介装されている。本実施形態では、取付治具20の長さ方向における中央位置に第1取付部24aが設けられ、この第1取付部24aとロッド部21先端との中央位置に第2取付部24bが設けられている。
外部装置30は、CPU、RAM(Random Access Memory)、記憶装置、入力装置、表示装置、通信装置等を有する周知のコンピュータにより構成されている。通信装置には、RFIDリーダ31が用いられており、測定ユニット13のRFIDタグと無線で通信可能となっている。この外部装置30の記憶装置には、CPUにより実行される各種処理プログラムや制御データ等を記憶する記憶領域の他、測定ユニット13から転送された温度センサ11a,11b,11cや圧力センサ12の検出データ等を格納する記憶領域などが設けられている。
次に、上記物理量測定装置10を用いた気密容器内の温度・圧力の測定方法の一実施形態について、MOX粉末5の貯蔵時における操作フローに沿って説明する。
MH法等により製造されたMOX粉末5を貯蔵する場合には、図4に示すように、先ず、グローブボックス1内において、MOX粉末5を粉末缶2内に充填し(ステップS1)、その粉末缶2内に、上記物理量測定装置10を設置する(ステップS2)。すなわち、各センサ11a,11b,11c,12および測定ユニット13を取付治具20に取り付けて、当該取付治具20のロッド部21を粉末缶2内のMOX粉末5中に挿入することにより、各センサ11a,11b,11c,12および測定ユニット13を粉末缶2内の所望位置に配置する。それら機器の設置が完了したら、粉末缶2の蓋締めを行う(ステップS3)。
その後、貯蔵容器3をグローブボックス1に接続して、気密蓋3aを取り外した後、蓋締めした粉末缶2を1缶ずつ貯蔵容器3内に収納する(ステップS4)。そして、貯蔵容器3内の粉末缶2が4缶に達したところで、貯蔵容器3に気密蓋3aを取り付けて、貯蔵容器3を気密状態とした後、貯蔵容器3をグローブボックス1から切り離して、これに外蓋3bを取り付け(ステップS5)、貯蔵庫に搬送・入庫する(ステップS6)。これにより、MOX粉末5が貯蔵庫に保管された状態となる。
この状態においては、MOX粉末5が核分裂により発熱することとなるが、その熱が、粉末缶2内部の放熱フィン(図示省略)により除熱されるとともに、貯蔵容器3の外表面に空気が供給されることにより、外部からMOX粉末5が冷却される。
また、この状態においては、測定ユニット13が、所定時間毎に、各センサ11a,11b,11c,12の検出信号を入力して、その検出データを、RTC15から取得した時刻に関連づけて、記憶装置16の所定記憶領域に順次記憶する処理を行う。
測定ユニット13の記憶装置16に格納された検出データを取得する際には、先ず、貯蔵庫に格納された貯蔵容器3を出庫して(ステップS7)、グローブボックス1まで搬送した後、貯蔵容器3の外蓋3bを取り外して、貯蔵容器3をグローブボックス1に接続する(ステップS8)。次いで、貯蔵容器3の気密蓋3aを取り外して、貯蔵容器3内の粉末缶2をグローブボックス1内に取り出した後(ステップS9)、取り出した粉末缶2の蓋2aを取り外す操作を行う(ステップS10)。
これにより、粉末缶2内の測定ユニット13とグローブボックス1外の外部装置30とが無線で通信可能な状態となる。この状態において、外部装置30から測定ユニット13に検出データの転送要求が送信されると、これを受信した測定ユニット13は、記憶装置16に格納された検出データをRFIDタグの識別データとともに外部装置30に無線で転送する処理を行う(ステップS11)。データ転送が完了したら、粉末缶2は蓋締めされた後(ステップS12)、前述したステップS4〜S6の操作を経て、再び貯蔵庫に保管される。
以上のように、本実施形態によれば、粉末缶2内に測定ユニット13を設置して、その記憶装置16にセンサ11a,11b,11c,12の検出データを蓄積し、外部装置30から検出データの転送要求があったときに、その蓄積した検出データを無線で外部装置30に転送するようにしたので、センサ11a,11b,11c,12からの信号線を容器外に取り出す必要がなくなり、その結果、貯蔵容器3の気密性が損なわれたり、マテハン装置の自動運転に支障を来たしたり、或いは貯蔵容器3やグローブボックス1から汚染が漏れたりする等の問題が生じること無く、安全且つ容易に貯蔵容器3内の圧力やMOX粉末5の各部位(表層部、中心部、底部)の温度を測定することができる。これにより、例えば、貯蔵容器3内で貯蔵中のMOX粉末5の温度変化、貯蔵中に冷却しない場合のMOX粉末5の温度変化、MOX粉末5を貯蔵している貯蔵容器3内の圧力変動など、安全評価を行う上で必要となるデータを容易に取得することができる。また、計算コードから得られた結果と比較検討することにより、計算コードの更なる高度化を図り、信頼性を向上させることができる。
また、検出データとともにRFIDタグの識別コードを転送するようにしたので、貯蔵容器3内に複数の測定ユニット13を設置した場合においても、取得した検出データがどの粉末缶2のデータであるのか容易に特定することができる。
また、外部装置30から検出データの転送要求があったときにのみ、測定ユニット13に蓄えた検出データを外部装置30に転送するようにしたので、消費電力を僅かに抑えることができ、RFIDタグの電池寿命を大幅に伸ばすことができる。
なお、本実施形態においては、測定ユニット13の記憶装置16に格納された検出データを外部装置30に転送する際に、良好な通信状態を確保するために、測定ユニット13が設置された粉末缶2をグローブボックス1内に移して、グローブボックス1内から外部装置30と無線で通信を行うようにしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば気密容器がプラスチックやガラス製で、気密容器内からでも良好な通信状態を確保できる場合には、気密容器内から直接、外部装置30に検出データを転送するようにしてもよい。
また、本実施形態においては、各センサの検出データを分単位で取得するようにしたが、物理量の測定間隔は、物理量の変化の程度や、測定時間の長さ、記憶装置16の容量等に応じて、任意に設定することが可能である。
本発明に係る気密容器内の物理量測定装置の一実施形態を示す模式図である。 測定ユニットの概略構成を示すブロック図である。 取付治具の正面図である。 図1の物理量測定装置を用いた気密容器内の温度・圧力の測定方法を説明するための模式図である。 MOX粉末の貯蔵手順を説明するための模式図である。 気密容器内の温度や圧力を測定する際の従来の問題点を説明するための模式図である。 気密容器内の温度や圧力を測定する際の従来の問題点を説明するための模式図である。
符号の説明
1 グローブボックス
2 粉末缶
3 貯蔵容器(気密容器)
5 MOX粉末(放射性物質)
10 気密容器内の物理量測定装置
11a,11b,11c 温度センサ
12 圧力センサ
13 測定ユニット
14 CPU
16 記憶装置
17 無線モジュール(通信装置)
18 収容ケース
20 取付治具
30 外部装置

Claims (6)

  1. 放射性物質であるウランとプルトニウムの混合酸化物の粉末を収容した気密容器内の物理量を測定する測定装置であって、
    上記物理量を検出するセンサと、
    上記気密容器内に設置され、上記センサの検出データをその検出時刻に関連づけて順次記憶する記憶装置と、
    上記気密容器内に設置され、所定条件が成立した際に、上記記憶装置に蓄積された上記検出データを無線通信により外部装置に転送する通信装置とを備え
    上記粉末中に柱状の取付治具が立設されるとともに、上記センサは、上記気密容器内の上記放射性物質の温度を検出する温度センサを含み、かつ上記粉末中に配置された当該温度センサは、その上下に介装された断熱用ネジにより上記気密容器および上記取付治具と熱的に遮断された状態で上記取付治具に取り付けられていることを特徴とする気密容器内の物理量測定装置。
  2. 上記センサは、上記温度センサおよび上記気密容器内の圧力を検出する圧力センサが含まれるとともに、上記温度センサは、上記粉末の表層部、中心部および底部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の気密容器内の物理量測定装置。
  3. 上記通信装置がRFIDタグにより構成され、このRFIDタグから無線で送信された上記検出データを、上記気密容器外に設置された上記外部装置のRFIDリーダが受信するようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載の気密容器内の物理量測定装置。
  4. 上記通信装置および上記記憶装置を収容する収容ケースと、この収容ケースを上記放射性物質の上方位置に配置する取付治具とをさらに備えることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の気密容器内の物理量測定装置。
  5. 上記取付治具は、上記センサを所望位置に配設するためのセンサ取付部を有することを特徴とする請求項4に記載の気密容器内の物理量測定装置。
  6. 放射性物質であるウランとプルトニウムの混合酸化物の粉末を収容した気密容器内の物理量を測定する測定方法であって、
    予め、柱状の取付治具に温度センサを取り付けるとともに当該温度センサの上下に断熱用ネジを介装し、上記気密容器内に上記粉末を充填した後に、上記粉末中に上記取付治具を立設することにより上記粉末中に上記温度センサを上記気密容器および上記取付治具と熱的に遮断された状態で配置し、かつ上記気密容器内に、記憶装置および通信装置を配設しておき、所定時間毎に、上記センサにより上記物理量を検出して、その検出データをその検出時刻に関連づけて上記記憶装置に順次記憶するとともに、
    所定条件が成立した際に、上記通信装置による無線通信によって、上記記憶装置に蓄積された上記検出データを外部装置に転送することを特徴とする気密容器内の物理量測定方法。
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