JP6087204B2 - 無線タグシステムおよびセンサデータ処理方法 - Google Patents

無線タグシステムおよびセンサデータ処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6087204B2
JP6087204B2 JP2013099966A JP2013099966A JP6087204B2 JP 6087204 B2 JP6087204 B2 JP 6087204B2 JP 2013099966 A JP2013099966 A JP 2013099966A JP 2013099966 A JP2013099966 A JP 2013099966A JP 6087204 B2 JP6087204 B2 JP 6087204B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
wireless tag
sensor data
pressure
manhole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013099966A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014219891A (ja
Inventor
秀幸 坪井
秀幸 坪井
篤也 安藤
篤也 安藤
守 秋元
守 秋元
中村 宏之
宏之 中村
亮 山門
亮 山門
浩志 政倉
浩志 政倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2013099966A priority Critical patent/JP6087204B2/ja
Publication of JP2014219891A publication Critical patent/JP2014219891A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6087204B2 publication Critical patent/JP6087204B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、対象物の内部状態や経年変化等の判断に必要なセンサデータを取得し、無線タグから車両等に搭載されたリーダに送信する無線タグシステムおよびセンサデータ処理方法に関する。
図12は、従来の無線タグシステムの構成例を示す(非特許文献1)。図12(1) は全体的な構成例を示し、図12(2) はリーダおよび無線タグの構成例を示す。
図12(1) において、車両1に搭載されるリーダ10には、LF帯(低周波帯)の要求信号の送信に用いる電磁誘導用アンテナ11および応答信号の受信に用いる受信アンテナ12が接続される。車両1が走行する道路の下(地中)にマンホール5があり、マンホール5内に設置される無線タグ20には、LF帯の要求信号の受信に用いる電磁誘導用アンテナ21および応答信号の送信に用いる送信アンテナ22が接続される。
電磁誘導方式による要求信号および電波方式による応答信号の通信シーケンスは次の通りである。リーダ10は、電磁誘導用アンテナ11から所定の周期でLF帯の要求信号を送信しており、リーダ10に接続される電磁誘導用アンテナ11と、無線タグ20に接続される電磁誘導用アンテナ21が正対したときに、電磁誘導方式により要求信号がリーダ10から無線タグ20に伝達される。無線タグ20は要求信号の受信を契機として、無線タグ20の送信アンテナ22から電波方式で応答信号を送信し、当該応答信号がリーダ10の受信アンテナ12に受信される。
図12(2) において、リーダ10は、LF帯の要求信号を生成して電磁誘導用アンテナ11から送信する要求信号送信部13と、受信アンテナ12に受信した応答信号の受信・復号処理を行い、受信データの表示、蓄積、読み出しを行う応答信号受信部14を備える。
無線タグ20は、電磁誘導用アンテナ21を介して受信するLF帯の要求信号の復号処理を行う要求信号受信部23、要求信号受信部23から要求信号の受信通知に応じて、無線タグ20を構成する他の部分の動作を開始させ、センサ26からセンサデータを取得する制御部24、制御部24で取得したセンサデータを応答信号に変換して送信アンテナ22から送信する応答信号送信部25を備える。
電子情報通信学会 2012年総合大会 B-5-39、地下埋設設備の情報を走行車両にて取得する無線技術の一検討、通信講演論文集I p.438 、2012/3/20-23
ところで、社会インフラ設備の点検に必要な情報を収集する方法として、走行する車両に搭載したカメラとレーザ測定装置を用い、撮影した映像とレーザ照射により得られる対象物の正確な位置を測定し、例えばトンネル内壁などの点検に供する技術がある。しかし、この技術では対象物のその時点の表面的な状態を検出するだけで、対象物の内部状態、地中にある対象物の状態、あるいは対象物の経年変化等の判断に必要な情報を取得することができない。
一方、保守点検が必要な社会インフラ設備は多数あり、各種センサを用いて測定したセンサデータを上記の無線タグシステムで収集し、分析する方法が検討されている。
このセンサとしては次のようなものが考えられる。例えば、マンホールや橋梁などの劣化診断やマンホールの蓋の異常等を検出するために、それらの振動回数や振動の大きさを測定する振動センサまたは加速度センサがある。また、マンホールが浸水しているときの水位を検出するために、マンホール内の気圧または水圧を測定する圧力センサがある。また、マンホール間に設置される管路(配管)の地面からの深さを検出するために、マンホール内および管路内の気圧または水圧を測定する圧力センサがある。また、センサを含む無線タグを通信ケーブルや高圧送電ケーブルなどに設置し、保守点検に必要なケーブルの撓み具合などを検出するために、ケーブルの振動回数や振動の大きさを測定する振動センサまたは加速度センサや、揺れ幅を測定する傾斜センサがある。
ここで、管路は、設置計画時の図面に従って埋設設置されるが、埋設後の他の道路工事において地面の掘削が行われ、その工事終了時に再び地表まで埋め戻されることがある。このとき、地面の高さ(平均海面を基準とした標高、海抜)は、必ずしも工事前と工事後で正確に同じになるとは限らない。また、舗装工事などでは、道路面が嵩上げになることも多い。このため、先に埋設されている管路の地面からの深さも相対的に変化し、設置計画時の図面の値と違ってしまうことがある。その結果、次の道路工事において、設置計画時の図面に記載された管路の深さに基づいて地面の掘削を行うときに、実際の深さと異なり、場合によっては管路に損傷を与えることがある。したがって、管路の現時点での深さを測定して知ること、すなわち「埋設データの現用化」は重要になっている。
しかし、管路の深さを測定するためだけに道路を封鎖して測定作業を行うことは、交通に大きな影響を及ぼす問題がある。この交通への影響を回避するために、走行する車両から現在の管路の深さを測定する無線タグシステムの応用が期待されている。
本発明は、対象物の内部状態や経年変化等の判断に必要なセンサデータを無線タグから車両等に搭載されたリーダに送信して収集し、データ処理によって対象物に関する必要な情報を得ることができる無線タグシステムおよびセンサデータ処理方法を提供することを目的とする。
第1の発明は、対象物に設置したセンサにより取得したセンサデータを送信する無線タグと、無線タグに要求信号を送信し、該要求信号に応じて無線タグから送信されたセンサデータを受信し、該センサデータを処理して対象物の状態を検出するセンサデータ処理手段を含むリーダとを備えた無線タグシステムにおいて、無線タグは、センサを間欠動作させるタイミングを制御し、センサが動作中に取得したセンサデータを記憶部に記憶するセンサ制御手段と、要求信号を受信したときに、記憶部に記憶したセンサデータを送信する送受信制御手段とを備え、対象物は、マンホール間に設置された管路であり、センサ制御手段は、第1の圧力センサを用いて測定した管路の内部の気圧データをセンサデータとして記憶部に記憶する構成であり、センサデータ処理手段は、無線タグから送信された管路の内部の気圧データと、第2の圧力センサを用いて測定したリーダの位置の気圧データとを用い、管路の地面からの深さを算出する構成である。
第2の発明は、対象物に設置したセンサにより取得したセンサデータを送信する無線タグと、無線タグに要求信号を送信し、該要求信号に応じて無線タグから送信されたセンサデータを受信し、該センサデータを処理して対象物の状態を検出するセンサデータ処理手段を含むリーダとを備えた無線タグシステムにおいて、無線タグは、センサを間欠動作させるタイミングを制御し、センサが動作中に取得したセンサデータを記憶部に記憶するセンサ制御手段と、要求信号を受信したときに、記憶部に記憶したセンサデータを送信する送受信制御手段とを備え、対象物は、マンホールおよびマンホール間に設置された管路であり、第1の無線タグのセンサ制御手段は、第1の圧力センサを用いて測定した管路の内部の圧力データをセンサデータとして記憶部に記憶する構成であり、第2の無線タグのセンサ制御手段は、第2の圧力センサを用いて測定したマンホールの所定の位置の圧力データをセンサデータとして記憶部に記憶する構成であり、センサデータ処理手段は、第1の無線タグから送信された管路の内部の圧力データと、第2の無線タグから送信されたマンホールの所定の位置の圧力データとを用い、管路の地面からの深さを算出する構成である。
第3の発明は、対象物に設置したセンサにより取得したセンサデータを送信する無線タグと、無線タグに要求信号を送信し、該要求信号に応じて無線タグから送信されたセンサデータを受信し、該センサデータを処理して対象物の状態を検出するセンサデータ処理手段を含むリーダとを備えた無線タグシステムにおいて、無線タグは、センサを間欠動作させるタイミングを制御し、センサが動作中に取得したセンサデータを記憶部に記憶するセンサ制御手段と、要求信号を受信したときに、記憶部に記憶したセンサデータを送信する送受信制御手段とを備え、対象物は、マンホールであり、第1の無線タグのセンサ制御手段は、第1の圧力センサを用いて測定したマンホールの天井の位置の圧力データをセンサデータとして記憶部に記憶する構成であり、第2の無線タグのセンサ制御手段は、第2の圧力センサを用いて測定したマンホールの床面の位置の圧力データをセンサデータとして記憶部に記憶する構成であり、センサデータ処理手段は、第1の無線タグから送信されたマンホールの天井の位置の圧力データと、第2の無線タグから送信されたマンホールの床面の位置の圧力データとを用い、マンホールの水位を算出する構成である。
第4の発明は、対象物に設置したセンサにより取得したセンサデータを送信する無線タグと、無線タグに要求信号を送信し、該要求信号に応じて無線タグから送信されたセンサデータを受信し、該センサデータを処理して対象物の状態を検出するセンサデータ処理手段を含むリーダとを備えた無線タグシステムにおいて、無線タグは、センサを間欠動作させるタイミングを制御し、センサが動作中に取得したセンサデータを記憶部に記憶するセンサ制御手段と、要求信号を受信したときに、記憶部に記憶したセンサデータを送信する送受信制御手段とを備え、対象物は、マンホールの蓋であり、センサ制御手段は、加速度センサを用い、蓋枠を介して測定したマンホールの蓋のガタつきによる振動に伴う加速度データをセンサデータとして記憶部に記憶するとともに、センサが動作中に取得したセンサデータが所定の閾値を超えたときに、センサの動作時間を延長する制御を行う構成であり、センサデータ処理手段は、加速度センサを用いて測定した加速度データを収集し、該加速度データの経年変化による増加の傾向に基づいてマンホールの蓋の飛跳ねの可能性の増大を判断する構成である。
第5の発明は、対象物に設置したセンサにより取得したセンサデータを送信する無線タグと、無線タグに要求信号を送信し、該要求信号に応じて無線タグから送信されたセンサデータを受信し、該センサデータを処理して対象物の状態を検出するセンサデータ処理手段を含むリーダとを備えた無線タグシステムにおいて、無線タグは、センサを間欠動作させるタイミングを制御し、センサが動作中に取得したセンサデータを記憶部に記憶するセンサ制御手段と、要求信号を受信したときに、記憶部に記憶したセンサデータを送信する送受信制御手段とを備え、対象物は、マンホールの蓋であり、センサ制御手段は、加速度センサを用い、蓋枠を介して測定したマンホールの蓋のガタつきによる振動に伴う加速度データをセンサデータとして記憶部に記憶するとともに、センサが動作中に取得したセンサデータが所定の閾値を超え、かつ記憶部に記憶したセンサデータを上回る値を示すときに、該センサデータを記憶部に上書きする構成であり、センサデータ処理手段は、加速度センサを用いて測定した加速度データを収集し、該加速度データの経年変化による増加の傾向に基づいてマンホールの蓋の飛跳ねの可能性の増大を判断する構成である。
第6の発明は、対象物に設置したセンサにより取得したセンサデータを送信する無線タグと、無線タグに要求信号を送信し、該要求信号に応じて無線タグから送信されたセンサデータを受信し、該センサデータを処理して対象物の状態を検出するセンサデータ処理手段を含むリーダとを備えた無線タグシステムにおいて、無線タグは、センサを間欠動作させるタイミングを制御し、センサが動作中に取得したセンサデータを記憶部に記憶するセンサ制御手段と、要求信号を受信したときに、記憶部に記憶したセンサデータを送信する送受信制御手段とを備え、対象物は、ケーブルであり、センサ制御手段は、傾斜センサまたは加速度センサを用いて測定したケーブルの揺れに伴う傾きまたは加速度の時系列データをセンサデータとして記憶部に記憶するとともに、センサが動作中に取得したセンサデータが所定の閾値を超えたときに、センサの動作時間を延長する制御を行う構成であり、センサデータ処理手段は、傾きまたは加速度の時系列データから揺れの周期を求め、さらに当該周期からケーブルの撓みの大きさを算出する構成である。
第7の発明は、対象物に設置したセンサにより取得したセンサデータを送信する無線タグと、無線タグに要求信号を送信し、該要求信号に応じて無線タグから送信されたセンサデータを受信し、該センサデータを処理して対象物の状態を検出するセンサデータ処理手段を含むリーダとを備えた無線タグシステムにおいて、無線タグは、センサを間欠動作させるタイミングを制御し、センサが動作中に取得したセンサデータを記憶部に記憶するセンサ制御手段と、要求信号を受信したときに、記憶部に記憶したセンサデータを送信する送受信制御手段とを備え、対象物は、ケーブルであり、センサ制御手段は、傾斜センサまたは加速度センサを用いて測定したケーブルの揺れに伴う傾きまたは加速度の時系列データをセンサデータとして記憶部に記憶するとともに、センサが動作中に取得したセンサデータが所定の閾値を超えたときに、該センサデータを記憶部に上書きする構成であり、センサデータ処理手段は、傾きまたは加速度の時系列データから揺れの周期を求め、さらに当該周期からケーブルの撓みの大きさを算出する構成である。
第1の発明の無線タグシステムのセンサデータ処理方法において、第1の圧力センサは、管路の内部の気圧を測定し、第2の圧力センサは、地面からの高さDc [m] のリーダの位置の気圧を測定し、センサデータ処理手段は、管路の地面からの深さDa [m] を検出するときに、第1の圧力センサの測定値Va [hPa] と、第2の圧力センサの測定値Vc [hPa] とを取得し、第1の圧力センサおよび第2の圧力センサの各位置における温度T [℃] を設定し、その気圧差を標高差に換算し、該標高差と第2の圧力センサの地面からの高さDc [m] から、次式に基づいて管路の地面からの深さDa [m] を算出してもよい。
Da+Dc=((Vc/Va)0.19−1)×T’
T’=(T+273.15)/0.0065
第2の発明の無線タグシステムのセンサデータ処理方法において、第1の圧力センサは、管路の内部の気圧を測定し、第2の圧力センサは、マンホールの地面からの深さDu [m] の位置の気圧を測定し、センサデータ処理手段は、管路の地面からの深さDa [m] を検出するときに、第1の圧力センサの測定値Va [hPa] と、第2の圧力センサの測定値Vu [hPa] とを取得し、第1の圧力センサおよび第2の圧力センサの各位置における温度T [℃] を設定し、その圧力差を標高差に換算し、該標高差と前記第2の圧力センサの地面からの深さDu [m] から、次式に基づいて前記管路の地面からの深さDa [m] を算出してもよい。
Da−Du=((Vu/Va)0.19−1)×T’
T’=(T+273.15)/0.0065
第2の発明の無線タグシステムのセンサデータ処理方法において、対象物であるマンホールおよび管路が浸水しているときに、第1の圧力センサは、管路の内部の水圧を測定し、第2の圧力センサは、マンホールの地面からの深さDd [m] の位置の水圧を測定し、センサデータ処理手段は、管路の地面からの深さDb [m] を検出するときに、第1の圧力センサの測定値Vb [hPa] と、第2の圧力センサの測定値Vd [hPa] とを取得し、その圧力差を標高差に換算し、該標高差と第2の圧力センサの地面からの深さDd [m] から、次式に基づいて管路の地面からの深さDb [m] を算出してもよい。
Db−Dd=10×(Vd−Vb)/1013.25
第3の発明の無線タグシステムのセンサデータ処理方法において、第1の圧力センサは、地面からの深さがDu [m] のマンホールの天井の位置の気圧または水圧を測定し、第2の圧力センサは、地面からの深さがDd [m] のマンホールの床面の位置の気圧または水圧を測定し、センサデータ処理手段は、マンホール内に浸水したときの地面から水面までの深さとして示される水位Dw [m] を検出するときに、第1の圧力センサの測定値Vu [hPa] と、第2の圧力センサの測定値Vd [hPa] を取得し、マンホール内の温度T [℃] を設定し、次式に基づいて前記マンホールの水位Dw [m] を算出してもよい。
[Vu/(Vd−101.325×(Dw−Dd))]0.19×T'−Dw=T'−Du
T’=(T+273.15)/0.0065
本発明は、無線タグのセンサを間欠動作させるタイミングを制御し、センサが動作中に取得したセンサデータを記憶部に記憶し、要求信号を受信したときに記憶部に記憶したセンサデータを送信することにより、センサの動作時間を最小限に抑えながら有効なセンサデータを収集することができる。
本発明は、管路内に設置した第1の圧力センサにおける測定値と、マンホール内や地面を走行する車両など、地面からの高さ(深さ)が既知の位置に設置した第2の圧力センサにおける測定値とを用い、管路と既知の位置との圧力差を標高差に換算し、既知の位置との関係から管路の深さを算出することができる。
また、管路が浸水していない場合は、第2の圧力センサも浸水していない既知の位置(天井)に設置したものを用い、管路が浸水している場合は、第2の圧力センサもマンホール内で浸水している既知の位置(床面)に設置したものを用い用いることにより、気圧差または水圧差を標高差に換算し、既知の位置との関係から管路の深さを算出することができる。
また、マンホールの天井と床面に設置した圧力センサの圧力差を用いて、マンホールが浸水している場合の水位(地面から水面までの深さ)を算出することができる。
本発明は、マンホールの蓋の振動の大きさに対応する加速度データを収集することにより、加速度データの経年変化に応じて蓋のガタつきの状態を把握することができる。
本発明は、ケーブルの揺れに対応した傾きまたは加速度の時系列データを収集することにより、ケーブルの揺れの周期を計算し、さらにケーブルの撓みの大きさを計算することができる。
本発明の無線タグシステムの実施例1を示す図である。 実施例1の無線タグ20aの構成例を示す図である。 実施例1の無線タグ20aの制御例を示す図である。 本発明の無線タグシステムの実施例2を示す図である。 本発明の無線タグシステムの実施例3を示す図である。 本発明の無線タグシステムの実施例4を示す図である。 式(7) における水位Dw と左辺の値の関係を示す図である。 本発明の無線タグシステムの実施例5を示す図である。 実施例5の無線タグ20の制御例を示す図である。 本発明の無線タグシステムの実施例6を示す図である。 実施例6の無線タグ20の制御例を示す図である。 従来の無線タグシステムの構成例を示す図である。
図1は、本発明の無線タグシステムの実施例1を示す。
実施例1は、地面から所定の高さの気圧と管路内の気圧に基づいて、管路の地面からの深さを検出することを特徴とする。
図1において、車両1のリーダ10には、受信アンテナ12、車両1内の気圧を測定する圧力センサ31が接続される。リーダ10の構成は、図12に示すものと同等であり、LF帯の要求信号の送信に用いる電磁誘導用アンテナ11は省略している。マンホール5には管路6が接続され、管路6内には、管路6内の気圧を測定する圧力センサを含む無線タグ20aが設置される。
図2は、実施例1の無線タグ20aの構成例を示す。図3は、実施例1の無線タグ20aの制御例を示す。
図2において、無線タグ20aを構成する要求信号受信部23、制御部24、応答信号送信部25、センサ26の基本的部分は、図12に示すものと同等である。なお、電磁誘導用アンテナ21および送信アンテナ22と、電源部は省略している。また、センサ26は、実施例1では管路6内の気圧を測定する圧力センサとなる。
無線タグ20aの特徴は、制御部24の処理部241がタイマ242,243を用いてセンサ26を間欠動作させ、取得したセンサデータを記憶部244に記憶し、要求信号に応じて記憶部244からセンサデータを読み出し、応答信号を生成して送信する制御を行うところにある。
タイマ242は処理部241の設定に応じてセンサ26の停止時間を管理し、タイマ243は処理部241の設定に応じてセンサ26の動作時間を管理する。タイマ242は、センサ26の停止時間の終了時にタイマ243の起動信号を出力し、センサ26の動作停止後に停止時間のカウントを開始する。タイマ243は、起動信号が入力されたタイミングでセンサ26の動作を開始させ、所定の動作時間後にセンサ26の動作を停止させる制御を行う。なお、動作時間は、センサ26がセンサデータ(気圧)を取得できる十分な時間であればよい。
処理部241は、図3に示すようにタイマ242,243を用いてセンサ26を間欠動作させ、センサ26が動作中に取得したセンサデータを記憶部244に記憶する。なお、記憶部244に記憶されたセンサデータは、センサ26が動作するごとに上書き更新される。
ここで、要求信号受信部23がリーダ10から送信された要求信号を受信すると、処理部241は記憶部244のセンサデータを読み出し、応答信号を生成して応答信号送信部25に出力する。応答信号送信部25は応答信号を無線信号に変換し、リーダ10に向けて送信する。
以下、管路6内に設置した無線タグ20aのセンサ(圧力センサ)26と車両1内の圧力センサ31の測定値を用いて、管路6の地面からの深さを検出するリーダ10における処理手順について説明する。
管路6内の気圧Va [hPa] は、無線タグ20aの圧力センサの測定値として既知である。車両1内の気圧Vc [hPa] は、圧力センサ31の測定値として既知である。車両1内の圧力センサ31の地面からの高さ(以下、車両1の高さという)Dc [m] は、既知である。このとき、管路6内の無線タグ20aの圧力センサの地面からの深さ(以下、管路6の深さという)Da [m] は、次のようにして求めることができる。
一般に、現在地の高さ(平均海面を基準とした標高)h[m] は、現在地の気圧P[hPa] と、海面気圧(標準高さの気圧)P0 [hPa] と、気温T [℃] から
h=((P0/P)1/5.257−1)×(T+273.15)/0.0065 …(1)
により与えられる。この式(1) は、1/5.257 ≒0.19としたときに、
h=((P0/P)0.19 −1)×T’ …(1')
T’=(T+273.15)/0.0065
と近似される。この式は、海面と現在地の気圧の違い(P0/P)を、海面と現在地の標高差、すなわち現在地の高さ(標高)h[m] に換算するものである。
以下、この式(1')を元に、車両1内の気圧と管路6内の気圧の違い(Vc/Va)を、車両1と管路6の標高差(Da+Dc)に換算すると、
Da+Dc=((Vc/Va)0.19−1)×T’ …(2)
と近似することができる。
ここで、車両1内と管路6内の気温差を無視し、T=20 [℃] 、T’=45100 とし、
車両1の高さ :Dc =+0.5 [m]
車両1内の気圧:Vc =1005.00 [hPa]
管路6内の気圧:Va =1005.22 [hPa]
としたときに、管路6の深さDa は、式(2) を用いてDa ≒−2.38 [m]と求められる。
なお、センサ(圧力センサ)26が例えば数時間ごとに動作する場合、車両1に搭載されたリーダ10が無線タグ20aの上を通過して収集するセンサデータは、最大数時間前のセンサデータとなる。その数時間のうちに台風などが通過して気圧が大きく変動すれば、算出される管路6の深さDa の誤差が大きくなる。このような事態を避けるには、センサ26の測定値が記憶部244に記憶している前回の測定値から大きく変化している場合に、処理部241がタイマ242に設定する停止時間を例えば数時間から数十分に短縮する。その後、測定値の変化が小さくなったら元の停止時間に戻す。
図4は、本発明の無線タグシステムの実施例2を示す。
実施例2は、マンホール内の所定の位置の気圧と管路内の気圧に基づいて、管路の地面からの深さを検出することを特徴とする。
実施例2は、実施例1の車両1内に設置した圧力センサ31に代えて、マンホール5の所定の位置(ここでは天井)に圧力センサを含む無線タグ20uを設置する。この無線タグ20uが設置されるマンホール5の天井の地面からの深さDu [m] は既知である。無線タグ20uは、マンホール5の天井の気圧Vu [hPa] を応答信号としてリーダ10に送信し、管路6内の無線タグ20aは、管路6内の気圧Va [hPa] を応答信号としてリーダ10に送信し、リーダ10ではこれらの既知のVa 、Vu 、Du を用いて管路6の深さDa を算出する。
ここで、マンホール5の天井の気圧と管路6内の気圧の違い(Vu/Va)を、マンホール5の天井と管路6の標高差(Da−Du)に換算すると、
Da−Du=((Vu/Va)0.19−1)×T’ …(3)
と近似することができる。
ここで、マンホール5の天井と管路6内の気温差を無視し、T=20 [℃] 、T'=45100とし、
マンホール5の天井の深さ:Du =−0.9 [m]
マンホール5の天井の気圧:Vu =1005.05 [hPa]
管路6内の気圧 :Va =1005.22 [hPa]
としたときに、管路6の深さDa は、式(3) を用いてDa ≒−2.35 [m]と求められる。
ただし、実施例2で求まる管路6の深さDa は、マンホール5の天井の地面からの深さDu に対する相対的なものであり、実施例1で求まる管路6内の無線タグ20aの位置における地面からの深さとは異なるが、両者を比較することにより検証が可能である。
実施例1および実施例2は、車両1やマンホールの天井のように、地面からの高さ(深さ)が既知の位置における気圧と、管路6内の気圧の違いを、当該位置と管路6の標高差に換算して管路6の深さを算出していたが、実施例3は、マンホール5および管路6が浸水している場合を示す。
図5は、本発明の無線タグシステムの実施例3を示す。
図5において、実施例3ではマンホール5の所定の位置(ここでは床面)に水圧を測定する圧力センサを含む無線タグ20dを設置する。管路6内には、管路6内の水圧を測定する圧力センサを含む無線タグ20bを設置する。無線タグ20dおよび20bは、それぞれマンホール5の床面の水圧の測定値および管路6内の水圧の測定値をリーダ10に送信する。
無線タグ20dが設置されるマンホール5の床面の地面からの深さDd [m] は既知であり、マンホール5の床面の水圧Vd [hPa] が無線タグ20dの圧力センサの測定値として既知である。管路6内の水圧Vb [hPa] が無線タグ20bの圧力センサの測定値として既知である。また、1気圧(1013.25[hPa])に対応する水圧は10[m] であることから、マンホール5の床面の深さDd と管路6の深さDb の差と、それぞれの水圧Vd ,Vb の差の関係は、
Db−Dd=10×(Vd−Vb)/1013.25 …(4)
と表すことができる。
ここで、
マンホール5の床面の深さ:Dd =−2.8 [m]
マンホール5の床面の水圧:Vd =1106.59 [hPa]
管路6内の水圧 :Vb =1045.80 [hPa]
としたときに、管路の深さDb は、式(4) を用いてDb ≒−2.20 [m]と求められる。
ただし、実施例3で求まる管路6の深さDb は、マンホール5の床面の地面からの深さDd に対する相対的なものであり、実施例1で求まる管路6内の無線タグ20bの位置における地面からの深さとは異なるが、両者を比較することにより検証が可能である。なお、管路6が浸水しているか否かは、次の実施例4を用いて算出するマンホール5内の水位から判定することができる。
図6は、本発明の無線タグシステムの実施例4を示す。実施例4は、マンホール5が浸水している場合に、その水位(地面から水面までの深さ)Dw [m] を測定することを特徴とする。なお、水面の位置における気圧をVw [hPa] とする。
図6において、マンホール5の天井に圧力センサを含む無線タグ20uを設置する。マンホール5の天井の地面からの深さDu [m] は既知である。マンホール5の床面に圧力センサを含む無線タグ20dを設置する。マンホール5の床面の地面からの深さDd [m] は既知である。
ここで、マンホール5の水位Dw [m] は、マンホール5の天井より下で床面より上とする。このとき、無線タグ20uの圧力センサはマンホール5の天井の気圧Vu [hPa] を測定し、無線タグ20dの圧力センサはマンホール5の床面の水圧Vd [hPa] を測定し、それぞれリーダ10に送信する。
水位Dw および水面の気圧Vw は未知であるが、マンホールの天井の気圧Vu との関係として、実施例2の式(3) に対応付けると、
Dw−Du=((Vu/Vw)0.19−1)×T’ …(5)
と表すことができる。
また、マンホールの床面の水圧Vd との関係として、実施例3の式(4) に対応付けると Dw−Dd=10×(Vd−Vw)/1013.25 …(6)
と表すことができる。
この式(5) と式(6) において、マンホール5の天井の深さDu および気圧Vu 、マンホール5の床面の深さDd および水圧Vd は既知であるので、水位Dw および水面の気圧Vw は、式(5) と式(6) の連立方程式を解くことにより求めることができる。この連立方程式から水面の気圧Vw を消去すると、
[Vu/(Vd−101.325×(Dw−Dd))]0.19×T'−Dw=T'−Du …(7)
となり、無線タグ20uおよび無線タグ20dの各圧力センサで測定されるマンホール5の天井の気圧Vu および床面の水圧Vd から、マンホール5内の水位Dw を算出することができることがわかる。
ここで、マンホール5内の気温差を無視し、T=20 [℃] 、T’=45100 とし、
マンホール5の天井の深さ:Du =−1.0 [m]
マンホール5の天井の気圧:Vu =1005.17 [hPa]
マンホール5の床面の深さ:Dd =−3.0 [m]
マンホール5の床面の水圧:Vd =1056.01 [hPa]
としたときに、水位Dw は、式(7) を用いてDw ≒−2.5 [m]と求められる。
図7は、式(7) における水位Dw と左辺の値の関係を示す。
図7において、横軸が水位Dw [m] であり、縦軸が式(7) の左辺の値である。マンホール5の天井の深さDu [m] および気圧Vu [hPa] 、床面の深さDd [m] および水圧Vd [hPa] をパラメータとした式(7) の左辺のグラフは、マンホール5の水位Dw [m] を求めようとする範囲(−3<Dw <−2)で単調増加となっている。この単調増加のグラフにおいて、式(7) の右辺の値は、マンホール5の天井の深さDu [m] を代入して求まっているので(上記の例では45101)、この値の式(7) の左辺となるグラフの縦軸に着目する。この縦軸の値から矢印に従って、横軸の値である水位Dw [m] が求められる。ここで、グラフの縦軸が 45100から 45200または 45000になると、横軸は−2.5 [m] から大凡−2.6 [m] または−2.4 [m] となっているので、式(7) の右辺の値(マンホール5の天井の深さDu )に誤差が±1含まれていても、水位Dw は、0.1 [m] の1/100 である±1[mm]の誤差範囲で求められる。
以上のようにマンホール5の水位が分かれば、マンホール5の形状から水量が計算できる。それにより、例えば、(1) マンホール本体が満水、(2) 1台のタンク車の容量を超える、(3) 排水にX時間要する、(4) 長靴履きで作業が可能である、(5) マンホールに浸水なし、のようにそれぞれ必要な対策に活かすことができる。
また、水位が分かれば、マンホール5と管路6の結合部の位置に応じて、管路6が浸水しているか否かを判断することができる。浸水していなければ、実施例1または実施例2の構成により管路6の深さを測定する。浸水していれば、実施例3の構成により管路の深さを測定する。
また、管路6に止水栓が設けられている場合には、マンホール5が浸水していないときでも管路6が浸水していることがある。すなわち、マンホール5内と管路6は止水栓で物理的に分離しているため、それぞれの圧力は関連がなく、その圧力から管路6の深さを求めることはできない。また、管路6自体が鉄製の場合も無線タグから圧力データの送信ができないので同様である。そこで、マンホール5と管路6の接続部に圧力センサを含む無線タグを設置する。これにより、管路6の両端における深さを走行車両により測定することができる。その管路6の両端の深さが分かれば、過去に管路6を地中に埋設した工事における図面情報を参照することにより、管路6の途中の深さを推定することが可能になる。もちろん、マンホール間の途中では地表面も上下(標高が変化)するので、その地表面の標高変化は、車両に搭載した圧力センサあるいはGPSを基に測定する。この途中の地表の高低変化も考慮することにより、管路6に止水栓が設けられている場合に管路6の深さを推定することができる。
以上の実施例1〜実施例4では、管路6内の無線タグ20a,20bおよびマンホール5内の無線タグ20u,20dは、圧力センサと無線回路部が一体になっている例を示した。しかし、マンホール5内の無線タグ20u,20dについては、圧力センサと無線回路部を分離し、圧力センサはマンホール5の本体部の天井または床の所定の位置(図4〜6の無線タグ20u,20dの位置)に設置し、無線回路部はマンホール5の例えば首部に設置し、両者を接続ケーブルを介して接続するようにしてもよい。
図8は、本発明の無線タグシステムの実施例5を示す。ここでは、マンホールの蓋と蓋枠との間に隙間が生じるとガタつき状況が現れ、このガタつき状況が進行すると蓋の飛跳ね事故を起こしやすくなることから、マンホールの蓋のガタつきによる振動を検知するための無線タグシステムの例を示す。
図8において、マンホール5の蓋枠8に蓋7がのせられ、無線タグ20に内蔵する加速度センサが蓋7のガタつきに伴う加速度(振動)を検出する。無線タグ20は、その加速度(振動)の時系列情報を蓄積し、応答信号としてリーダ10へ送信する。車両1のリーダ10は、蓋7の加速度(振動)の時系列情報を受信処理し、例えば振動回数や振幅の経年変化が大きく変わり始める現象を検知する。
マンホール5の蓋7のガタつきに起因する加速度(振動回数や振幅)の経年変化のグラフを図8内に示す。マンホール5の蓋7のガタつきは、時間経過に従い加速度の大きさが増大していく傾向がある。この増加する加速度の大きさの傾向から、蓋7のガタつきが増大して蓋7が飛び跳ねる可能性が増した場合には、事前に警告を知らせる。
なお、マンホール5の蓋7は鉄製であり、その裏面に無線タグ20を取付けると無線信号が地上に届かない。したがって、無線タグ20は、蓋枠8の縁の下側あるいは蓋枠8の横に取り付けるのがよい。これにより、無線タグ20は、マンホール5の蓋枠8を介して蓋7のガタつきによる振動を加速度センサにより捉えて、地上を走行する車両1のリーダ10へ加速度(振動)の時系列情報を送信することができる。
図9は、実施例5の無線タグ20の制御例を示す。
実施例5の無線タグ20の構成は、図2に示す実施例1の無線タグ20aと同様であり、制御部24の処理部241がタイマ242,243を用いてセンサ(加速度センサ)26を間欠動作させ、取得したセンサデータ(加速度)を記憶部244に記憶し、要求信号に応じて記憶部244からセンサデータを読み出し、応答信号を生成して送信する。
ただし、実施例5では、センサ26が動作を開始し、所定の動作時間後に停止する基本動作は同じであるが、センサ26が取得したセンサデータ(加速度)が有効な値であれば動作時間を所定時間だけ延長する制御を行い、さらにセンサデータが記憶部244に記憶している値を超えていれば、記憶部244のセンサデータを上書き更新する。
例えば、センサ(加速度センサ)26が、有効な値であるか否かを示す所定の閾値(例えば 1.2G)を超える加速度を検出した場合には、通常の動作時間(数秒)を数十秒に延長し、継続して加速度センサを動作させる。
これにより、センサ26は図9に示すように間欠動作し、センサ26が動作中に取得したセンサデータ(加速度)が有効な値でなければ、記憶部244に記憶されているセンサデータの更新は行われない。一方、センサデータ(加速度)が有効な値であればセンサ26の動作時間を延長し、その間に検出されるセンサデータの値が記憶部244に記憶している値を超えていれば、記憶部244のセンサデータを上書き更新する。この場合、記憶部244には、常にセンサデータ(加速度)の最大値が更新されることになる。
ここで、要求信号受信部23がリーダ10から送信された要求信号を受信すると、処理部241は記憶部244のセンサデータを読み出し、応答信号を生成して応答信号送信部25に出力する。応答信号送信部25は応答信号を無線信号に変換し、リーダ10に向けて送信する。
図10は、本発明の無線タグシステムの実施例6を示す。ここでは、通信ケーブルや高圧送電ケーブルの撓みを検知するための無線タグシステムの例を示す。
図10(a),(b) において、電信柱間のケーブル9または高圧送電用鉄塔間のケーブル9の例えば中間点に無線タグ20を取り付け、無線タグ20に内蔵する傾斜センサがケーブル9の揺れに対応した傾きを検出して蓄積する。無線タグ20は、車両1のリーダから送信される要求信号に応じて、ケーブル9の傾きの時系列情報を車両1のリーダへ無線送信する。なお、このときの要求信号は、実施例1〜実施例5の電磁誘導方式によるLF帯の要求信号ではなく、応答信号と同様の電波方式の無線信号が用いられる。車両1のリーダは、このケーブル9の傾きの時系列情報を受信処理し、ケーブル9の揺れに対応した傾きから以下に示すようにケーブル9の揺れの周期を計算し、さらにケーブル9の撓み(垂れ下がり)を計算する。
図10(c) は、ケーブル9を横断面方向から見た状態を示す。ケーブル9は、揺れの支点に対して振り子運動する。ケーブル9の揺れの支点とケーブル9とを結ぶ線と垂線が成す角度θは、ケーブル9に設置した無線タグ20の傾斜センサがケーブル9の揺れに対応した傾きθとして検出する。この傾きθの時間的変化から、揺れの周期Tが分かる。一方、ケーブル9の揺れの周期Tは、振り子の運動に置き換えると、揺れの支点とケーブル9との間の距離rと重力加速度gのみに依存し、
T=2π(r/g)1/2
で表される。したがって、ケーブル9が一定周期で揺れる共振状態であれば、周期Tから揺れの支点とケーブル9との間の距離r、すなわちケーブル9の撓み(垂れ下がり)が求まる。
図11は、実施例6の無線タグ20の制御例を示す。
実施例6の無線タグ20の構成は、図2に示す実施例1の無線タグ20aと同様であり、制御部24の処理部241がタイマ242,243を用いてセンサ(傾斜センサ)26を間欠動作させ、取得したセンサデータ(傾きθの時系列情報)を記憶部244に記憶し、要求信号に応じて記憶部244からセンサデータを読み出し、応答信号を生成して送信する。
ただし、実施例6では、センサ26が動作を開始し、所定の動作時間後に停止する基本動作は同じであるが、センサ26が取得したセンサデータ(傾きθ)が所定の閾値を超えていれば動作時間を所定時間だけ延長する制御を行い、傾きθの時系列情報を記憶部244に上書き更新する。
例えば、センサ(傾斜センサ)26が、所定の閾値(例えば3度)を超える傾きを検出した場合には、通常の動作時間(数秒)を数分に延長し、継続してセンサ26を動作させ、その間の傾きθの時系列情報を蓄積する。
すなわち、センサ26は図11に示すように間欠動作し、センサ26が動作中に取得したセンサデータ(傾きθ)が所定の閾値を超えていなければ、そのままセンサ26の動作を停止させる。一方、センサデータ(傾きθ)が所定の閾値を超えた場合には、センサ26の動作時間を延長し、傾きθの時系列情報を記憶部244に蓄積する。この場合、記憶部244には、常にケーブル9の揺れに伴う所定の閾値以上の傾きθの最新の時系列情報が記録されることになる。
ここで、要求信号受信部23がリーダ10から送信された要求信号を受信すると、処理部241は記憶部244のセンサデータ(傾きθの時系列情報)を読み出し、応答信号を生成して応答信号送信部25に出力する。応答信号送信部25は応答信号を無線信号に変換し、リーダ10に向けて送信する。
このように、ケーブル9に取り付けた傾斜センサにより、ケーブル9の揺れに対応した傾きθを計測し、その傾きθの時系列情報を無線タグ20から車両1のリーダに送信する。そして、リーダ側でケーブル9の揺れの周期Tを計算し、さらに周期Tから計算されるケーブル9の撓み(垂れ下がり)が、例えば道路交通法などによりケーブルの高さとして規定されている基準値を満足するか否かを判断し、基準値にある程度近づいてきたら事前に警告を知らせる。また、高圧送電用ケーブルの撓み(垂れ下がり)の場合は、ケーブル同士が接触ショートして破断する事故があるので、経年変化を把握して事故防止に利用することができる。
なお、ケーブル9の揺れの周期Tは、傾斜センサで得られるケーブル9の傾きに限らず、例えば3軸の加速度センサを用いてケーブル9が最も垂れ下がった位置での加速度の時間変化から求めることもできる。また、加速度センサに代えて、揺れの方向を感知できる振動センサを用いることもできる。
ところで、ケーブル9の撓み(垂れ下がり)は、ケーブル9が静止状態であれば、レーザ等を用いた測距装置により直接計測できるが、屋外にあるケーブル9は常に静止状態ではない。したがって、ケーブル9の揺れに対応した傾きや加速度を計測し、その値を無線タグ20に順次蓄積する。そして、図12に示す従来の無線タグシステムのように、走行している車両のリーダから無線タグ20に送信された要求信号に対する応答信号として、無線タグ20に蓄積していた傾きや加速度の時系列情報を一括して送信する。これにより、リーダ側では、揺れの周期Tを計算し、さらに周期Tからケーブル9の撓み(垂れ下がり)を計算し、必要な警報等の処置が可能になる。
1 車両
5 マンホール
6 管路
7 マンホールの蓋
8 蓋枠
9 ケーブル
10 リーダ
11 電磁誘導用アンテナ(送信用)
12 受信アンテナ
13 要求信号送信部
14 応答信号受信部
20,20a,20b,20u,20d 無線タグ
21 電磁誘導用アンテナ(受信用)
22 送信アンテナ
23 要求信号受信部
24 制御部
25 応答信号送信部
26 センサ
31 圧力センサ

Claims (11)

  1. 対象物に設置したセンサにより取得したセンサデータを送信する無線タグと、
    前記無線タグに要求信号を送信し、該要求信号に応じて前記無線タグから送信されたセンサデータを受信し、該センサデータを処理して前記対象物の状態を検出するセンサデータ処理手段を含むリーダと
    を備えた無線タグシステムにおいて、
    前記無線タグは、
    前記センサを間欠動作させるタイミングを制御し、前記センサが動作中に取得したセンサデータを記憶部に記憶するセンサ制御手段と、
    前記要求信号を受信したときに、前記記憶部に記憶した前記センサデータを送信する送受信制御手段と
    を備え、
    前記対象物は、マンホール間に設置された管路であり、
    前記センサ制御手段は、第1の圧力センサを用いて測定した前記管路の内部の気圧データを前記センサデータとして前記記憶部に記憶する構成であり、
    前記センサデータ処理手段は、前記無線タグから送信された前記管路の内部の気圧データと、第2の圧力センサを用いて測定した前記リーダの位置の気圧データとを用い、前記管路の地面からの深さを算出する構成である
    ことを特徴とする無線タグシステム。
  2. 対象物に設置したセンサにより取得したセンサデータを送信する無線タグと、
    前記無線タグに要求信号を送信し、該要求信号に応じて前記無線タグから送信されたセンサデータを受信し、該センサデータを処理して前記対象物の状態を検出するセンサデータ処理手段を含むリーダと
    を備えた無線タグシステムにおいて、
    前記無線タグは、
    前記センサを間欠動作させるタイミングを制御し、前記センサが動作中に取得したセンサデータを記憶部に記憶するセンサ制御手段と、
    前記要求信号を受信したときに、前記記憶部に記憶した前記センサデータを送信する送受信制御手段と
    を備え、
    前記対象物は、マンホールおよびマンホール間に設置された管路であり、
    第1の無線タグの前記センサ制御手段は、第1の圧力センサを用いて測定した前記管路の内部の圧力データを前記センサデータとして前記記憶部に記憶する構成であり、
    第2の無線タグの前記センサ制御手段は、第2の圧力センサを用いて測定した前記マンホールの所定の位置の圧力データを前記センサデータとして前記記憶部に記憶する構成であり、
    前記センサデータ処理手段は、前記第1の無線タグから送信された前記管路の内部の圧力データと、前記第2の無線タグから送信された前記マンホールの所定の位置の圧力データとを用い、前記管路の地面からの深さを算出する構成である
    ことを特徴とする無線タグシステム。
  3. 対象物に設置したセンサにより取得したセンサデータを送信する無線タグと、
    前記無線タグに要求信号を送信し、該要求信号に応じて前記無線タグから送信されたセンサデータを受信し、該センサデータを処理して前記対象物の状態を検出するセンサデータ処理手段を含むリーダと
    を備えた無線タグシステムにおいて、
    前記無線タグは、
    前記センサを間欠動作させるタイミングを制御し、前記センサが動作中に取得したセンサデータを記憶部に記憶するセンサ制御手段と、
    前記要求信号を受信したときに、前記記憶部に記憶した前記センサデータを送信する送受信制御手段と
    を備え、
    前記対象物は、マンホールであり、
    第1の無線タグの前記センサ制御手段は、第1の圧力センサを用いて測定した前記マンホールの天井の位置の圧力データを前記センサデータとして前記記憶部に記憶する構成であり、
    第2の無線タグの前記センサ制御手段は、第2の圧力センサを用いて測定した前記マンホールの床面の位置の圧力データを前記センサデータとして前記記憶部に記憶する構成であり、
    前記センサデータ処理手段は、前記第1の無線タグから送信された前記マンホールの天井の位置の圧力データと、前記第2の無線タグから送信された前記マンホールの床面の位置の圧力データとを用い、前記マンホールの水位を算出する構成である
    ことを特徴とする無線タグシステム。
  4. 対象物に設置したセンサにより取得したセンサデータを送信する無線タグと、
    前記無線タグに要求信号を送信し、該要求信号に応じて前記無線タグから送信されたセンサデータを受信し、該センサデータを処理して前記対象物の状態を検出するセンサデータ処理手段を含むリーダと
    を備えた無線タグシステムにおいて、
    前記無線タグは、
    前記センサを間欠動作させるタイミングを制御し、前記センサが動作中に取得したセンサデータを記憶部に記憶するセンサ制御手段と、
    前記要求信号を受信したときに、前記記憶部に記憶した前記センサデータを送信する送受信制御手段と
    を備え、
    前記対象物は、マンホールの蓋であり、
    前記センサ制御手段は、加速度センサを用い、前記蓋枠を介して測定した前記マンホールの蓋のガタつきによる振動に伴う加速度データを前記センサデータとして前記記憶部に記憶するとともに、前記センサが動作中に取得したセンサデータが所定の閾値を超えたときに、前記センサの動作時間を延長する制御を行う構成であり、
    前記センサデータ処理手段は、前記加速度センサを用いて測定した加速度データを収集し、該加速度データの経年変化による増加の傾向に基づいて前記マンホールの蓋の飛跳ねの可能性の増大を判断する構成である
    ことを特徴とする無線タグシステム。
  5. 対象物に設置したセンサにより取得したセンサデータを送信する無線タグと、
    前記無線タグに要求信号を送信し、該要求信号に応じて前記無線タグから送信されたセンサデータを受信し、該センサデータを処理して前記対象物の状態を検出するセンサデータ処理手段を含むリーダと
    を備えた無線タグシステムにおいて、
    前記無線タグは、
    前記センサを間欠動作させるタイミングを制御し、前記センサが動作中に取得したセンサデータを記憶部に記憶するセンサ制御手段と、
    前記要求信号を受信したときに、前記記憶部に記憶した前記センサデータを送信する送受信制御手段と
    を備え、
    前記対象物は、マンホールの蓋であり、
    前記センサ制御手段は、加速度センサを用い、前記蓋枠を介して測定した前記マンホールの蓋のガタつきによる振動に伴う加速度データを前記センサデータとして前記記憶部に記憶するとともに、前記センサが動作中に取得したセンサデータが所定の閾値を超え、かつ前記記憶部に記憶したセンサデータを上回る値を示すときに、該センサデータを前記記憶部に上書きする構成であり、
    前記センサデータ処理手段は、前記加速度センサを用いて測定した加速度データを収集し、該加速度データの経年変化による増加の傾向に基づいて前記マンホールの蓋の飛跳ねの可能性の増大を判断する構成である
    ことを特徴とする無線タグシステム。
  6. 対象物に設置したセンサにより取得したセンサデータを送信する無線タグと、
    前記無線タグに要求信号を送信し、該要求信号に応じて前記無線タグから送信されたセンサデータを受信し、該センサデータを処理して前記対象物の状態を検出するセンサデータ処理手段を含むリーダと
    を備えた無線タグシステムにおいて、
    前記無線タグは、
    前記センサを間欠動作させるタイミングを制御し、前記センサが動作中に取得したセンサデータを記憶部に記憶するセンサ制御手段と、
    前記要求信号を受信したときに、前記記憶部に記憶した前記センサデータを送信する送受信制御手段と
    を備え、
    前記対象物は、ケーブルであり、
    前記センサ制御手段は、傾斜センサまたは加速度センサを用いて測定した前記ケーブルの揺れに伴う傾きまたは加速度の時系列データを前記センサデータとして前記記憶部に記憶するとともに、前記センサが動作中に取得したセンサデータが所定の閾値を超えたときに、前記センサの動作時間を延長する制御を行う構成であり、
    前記センサデータ処理手段は、前記傾きまたは加速度の時系列データから揺れの周期を求め、さらに当該周期から前記ケーブルの撓みの大きさを算出する構成である
    ことを特徴とする無線タグシステム。
  7. 対象物に設置したセンサにより取得したセンサデータを送信する無線タグと、
    前記無線タグに要求信号を送信し、該要求信号に応じて前記無線タグから送信されたセンサデータを受信し、該センサデータを処理して前記対象物の状態を検出するセンサデータ処理手段を含むリーダと
    を備えた無線タグシステムにおいて、
    前記無線タグは、
    前記センサを間欠動作させるタイミングを制御し、前記センサが動作中に取得したセンサデータを記憶部に記憶するセンサ制御手段と、
    前記要求信号を受信したときに、前記記憶部に記憶した前記センサデータを送信する送受信制御手段と
    を備え、
    前記対象物は、ケーブルであり、
    前記センサ制御手段は、傾斜センサまたは加速度センサを用いて測定した前記ケーブルの揺れに伴う傾きまたは加速度の時系列データを前記センサデータとして前記記憶部に記憶するとともに、前記センサが動作中に取得したセンサデータが所定の閾値を超えたときに、該センサデータを前記記憶部に上書きする構成であり、
    前記センサデータ処理手段は、前記傾きまたは加速度の時系列データから揺れの周期を求め、さらに当該周期から前記ケーブルの撓みの大きさを算出する構成である
    ことを特徴とする無線タグシステム。
  8. 請求項に記載の無線タグシステムのセンサデータ処理方法において、
    前記第1の圧力センサは、前記管路の内部の気圧を測定し、
    前記第2の圧力センサは、地面からの高さDc [m] の前記リーダの位置の気圧を測定し、
    前記センサデータ処理手段は、前記管路の地面からの深さDa [m] を検出するときに、前記第1の圧力センサの測定値Va [hPa] と、前記第2の圧力センサの測定値Vc [hPa] とを取得し、前記第1の圧力センサおよび前記第2の圧力センサの各位置における温度T [℃] を設定し、その気圧差を標高差に換算し、該標高差と前記第2の圧力センサの地面からの高さDc [m] から、次式に基づいて前記管路の地面からの深さDa [m] を算出する
    Da+Dc=((Vc/Va)0.19−1)×T’
    T’=(T+273.15)/0.0065
    ことを特徴とするセンサデータ処理方法。
  9. 請求項に記載の無線タグシステムのセンサデータ処理方法において、
    前記第1の圧力センサは、前記管路の内部の気圧を測定し、
    前記第2の圧力センサは、前記マンホールの地面からの深さDu [m] の位置の気圧を測定し、
    前記センサデータ処理手段は、前記管路の地面からの深さDa [m] を検出するときに、前記第1の圧力センサの測定値Va [hPa] と、前記第2の圧力センサの測定値Vu [hPa] とを取得し、前記第1の圧力センサおよび前記第2の圧力センサの各位置における温度T [℃] を設定し、その圧力差を標高差に換算し、該標高差と前記第2の圧力センサの地面からの深さDu [m] から、次式に基づいて前記管路の地面からの深さDa [m] を算出する
    Da−Du=((Vu/Va)0.19−1)×T’
    T’=(T+273.15)/0.0065
    ことを特徴とするセンサデータ処理方法。
  10. 請求項に記載の無線タグシステムのセンサデータ処理方法において、
    前記対象物である前記マンホールおよび前記管路が浸水しているときに、
    前記第1の圧力センサは、前記管路の内部の水圧を測定し、
    前記第2の圧力センサは、前記マンホールの地面からの深さDd [m] の位置の水圧を測定し、
    前記センサデータ処理手段は、前記管路の地面からの深さDb [m] を検出するときに、前記第1の圧力センサの測定値Vb [hPa] と、前記第2の圧力センサの測定値Vd [hPa] とを取得し、その圧力差を標高差に換算し、該標高差と前記第2の圧力センサの地面からの深さDd [m] から、次式に基づいて前記管路の地面からの深さDb [m] を算出する
    Db−Dd=10×(Vd−Vb)/1013.25
    ことを特徴とするセンサデータ処理方法。
  11. 請求項に記載の無線タグシステムのセンサデータ処理方法において、
    前記第1の圧力センサは、地面からの深さがDu [m] の前記マンホールの天井の位置の気圧または水圧を測定し、
    前記第2の圧力センサは、地面からの深さがDd [m] の前記マンホールの床面の位置の気圧または水圧を測定し、
    前記センサデータ処理手段は、前記マンホール内に浸水したときの地面から水面までの深さとして示される水位Dw [m] を検出するときに、前記第1の圧力センサの測定値Vu [hPa] と、前記第2の圧力センサの測定値Vd [hPa] とを取得し、前記マンホール内の温度T [℃] を設定し、次式に基づいて前記マンホールの水位Dw [m] を算出する
    [Vu/(Vd−101.325×(Dw−Dd))]0.19×T'−Dw=T'−Du
    T’=(T+273.15)/0.0065
    ことを特徴とするセンサデータ処理方法。
JP2013099966A 2013-05-10 2013-05-10 無線タグシステムおよびセンサデータ処理方法 Active JP6087204B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013099966A JP6087204B2 (ja) 2013-05-10 2013-05-10 無線タグシステムおよびセンサデータ処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013099966A JP6087204B2 (ja) 2013-05-10 2013-05-10 無線タグシステムおよびセンサデータ処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014219891A JP2014219891A (ja) 2014-11-20
JP6087204B2 true JP6087204B2 (ja) 2017-03-01

Family

ID=51938265

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013099966A Active JP6087204B2 (ja) 2013-05-10 2013-05-10 無線タグシステムおよびセンサデータ処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6087204B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101655954B1 (ko) * 2015-03-31 2016-09-08 주식회사 지오천사로봇기술 측량 이동체를 이용한 지하시설물 지도 작성 시스템
CN104728096B (zh) * 2015-04-09 2017-02-01 中石化石油工程机械有限公司第四机械厂 压裂用泵头体实际工况下使用寿命检测装置
CN111648342A (zh) * 2020-06-08 2020-09-11 江苏筑升土木工程科技有限公司 一种车载式道路基层病害检测系统

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60218063A (ja) * 1984-04-13 1985-10-31 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> マンホ−ル鉄蓋劣化診断法
JP2001338381A (ja) * 2000-05-29 2001-12-07 Takenaka Komuten Co Ltd 物理量収集システム及び構造物
JP4644871B2 (ja) * 2007-11-05 2011-03-09 独立行政法人 日本原子力研究開発機構 気密容器内の物理量測定装置および測定方法
JP2012229966A (ja) * 2011-04-26 2012-11-22 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 原子力電池、センサノード、およびセンサネットワークシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014219891A (ja) 2014-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3358303B1 (en) An apparatus and associated methods for use in updating map data
JP6312304B2 (ja) 位置測定方法、自己位置測定装置及び車載器
Xu et al. Long-span bridges: Enhanced data fusion of GPS displacement and deck accelerations
KR101534716B1 (ko) 기상 정보 제공 시스템 및 그 방법
JP6064045B2 (ja) 情報送信装置、天候状況取得システム、サーバ装置、情報送信方法及びプログラム
CN109641717A (zh) 在运输乘客的系统中用环境数据加权传感器数据
WO2015141559A1 (ja) 路面劣化検出方法、情報処理装置及びプログラム
US20140012517A1 (en) Structural damage estimation based on measurements of rotations
JP6087204B2 (ja) 無線タグシステムおよびセンサデータ処理方法
KR101962961B1 (ko) 표면멀티센서를 이용하여 도로의 상황을 판단하는 시스템
JP6992197B2 (ja) 超音波センサの機能監視のための方法および装置
JP5366910B2 (ja) 無線タグシステム
KR101750939B1 (ko) 주행차량을 이용한 기상상태-기반 노면상태 예측 시스템 및 예측 방법
JP6494420B2 (ja) 鉄道沿線監視システム、監視装置および鉄道沿線監視方法
JP6532016B2 (ja) 混雑測定システムおよび混雑測定方法
JP2008286654A (ja) 管内計測装置
JP6761683B2 (ja) 柱状構造物の傾斜監視システムおよび方法
JP6664642B2 (ja) 動作検知装置、および情報処理装置
JP5334050B2 (ja) 設備状況調査方法、設備資産登録方法及びカーナビゲーション装置
JP2011113185A (ja) アンダーパス冠水予測通知装置
US20210206277A1 (en) Pantograph Arc Monitoring System and Method
JP6396100B2 (ja) 地震時早期利用再開支援システム
RU2568232C2 (ru) Комплекс мониторинга напряженно-деформированного состояния магистральных трубопроводов
WO2018060700A1 (en) Monitoring system
JP2019168811A (ja) 解析装置、通信装置、解析方法、通信方法、プログラム、及び記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160906

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6087204

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150