JP4644399B2 - 気体分離装置 - Google Patents

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  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はPSA式(Pressure Swing Adsorption )の気体分離装置に係り、特に吸着剤が充填された吸着槽にコンプレッサにより圧縮された圧縮空気を供給して空気を窒素と酸素に分離するよう構成した気体分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、PSA式気体分離装置は、分子ふるいカーボンやゼオライトなどからなる吸着剤を用いて空気を窒素と酸素に分離し、いずれか一方を製品ガスとして取出し、使用するものである。
【0003】
例えば窒素ガスを製品ガスとして取り出すPSA式気体分離装置にあっては、(a)吸着工程:吸着剤が充填された吸着槽にコンプレッサにより圧縮された圧縮空気を導入して吸着槽内を昇圧させ圧力を利用して吸着剤に酸素分子を吸着させる工程、
(b)取出工程:吸着工程の後半で吸着剤により分離生成された窒素を取出す工程、
(c)均圧工程:取出工程終了後の吸着槽に残存する窒素濃度の高い残留ガスを吸着工程前の他の吸着槽に供給して吸着槽間の圧力を均圧化する工程、
(d)再生工程:取出工程及び均圧工程終了後の吸着槽内を大気解放または真空ポンプで減圧して吸着剤に吸着された酸素分子を脱着することにより吸着剤を再生する工程、
(e)還流工程:均圧工程終了後の吸着工程を行うと共に製品タンク内の製品ガスを吸着槽内に還流させる工程、が順次行われる。
【0004】
これらの各工程(a)〜(e)は、各吸着槽毎に繰返し行われ、各吸着槽における工程が連携して実行されるように各機器が制御される。
【0005】
一対の吸着槽を有する気体分離装置では、一方の吸着槽で取出工程が完了し、他方の吸着槽で再生工程が完了した後、均圧工程を行う。この均圧工程では、両吸着槽間を連通させて取出工程の後の吸着槽に残留するガスを再生工程後の吸着槽へ供給して均圧化を図り、吸着工程とともに還流工程を行って吸着工程の吸着効率を高めてより高純度の製品ガスを生成するようにしている。
【0006】
そして、従来の気体分離装置では、吸着槽に供給される圧縮空気が水分(湿気)を含んでいると、上記吸着剤の吸着性能が低下するため、コンプレッサで圧縮された圧縮空気を冷凍式ドライヤで除湿してから吸着槽へ供給する必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、気体分離装置に組み込まれた冷凍式ドライヤは、始動されてから除湿可能な低温状態になるまでの暖機運転に所定時間(例えば、5分間程度)かかり、それまでは吸着槽へ圧縮空気の供給を開始できないので、気体分離装置の電源スイッチをオンにして冷凍式ドライヤ及びコンプレッサを同時に始動させても当初の所定時間が経過するまでは、吸着槽による製品ガスの生成を開始できない。
【0008】
そして、従来のコンプレッサでは、▲1▼始動から所定時間が経過するまでピストン駆動モータを停止させ、空気タンクの圧力が下限値に下がると駆動モータが駆動され、空気タンクの圧力が目標値に達すると駆動モータを停止させる圧力制御方式(「P式運転」と呼ばれている)か、あるいは▲2▼空気タンクの圧力が目標圧力になるとアンロード運転(無負荷運転)を行うアンロード方式(「U式運転」と呼ばれている)の何れか一方が用いられていた。
【0009】
しかしながら、上記圧力制御方式では、冷凍式ドライヤが始動されてから除湿可能になるまでの暖機運転中からアンロード方式の運転を行うと、コンプレッサが運転を開始した後、負荷が稼動していないので、目標圧力まで達すると、空気タンクの圧力が目標圧力に達すると、アンロード運転(無負荷運転)を行うので、ピストンを駆動するための電力消費が無駄であった。
【0010】
また、冷凍式ドライヤが始動されてから除湿可能になるまでの暖機運転が終了した後も上記圧力制御方式を継続すると、駆動モータのオン・オフ動作を頻繁に、しかも多回数繰り返すことになるので、その場合オン・オフ動作の回数が増えることにより駆動モータへの通電をオン・オフするモータ制御系(例えば、モータへの通電をオン・オフするリレー等)の故障を招くおそれがある。
そこで、本発明は上記問題を解決した気体分離装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は以下のような特徴を有する。
上記請求項1の発明は、冷凍式ドライヤが始動されてから除湿可能になるまでは、空気タンクから前記吸着槽への圧縮空気の供給は行わず、前記冷凍式ドライヤが除湿可能な状態になった後、前記空気タンクから前記吸着槽への圧縮空気の供給を行い、前記冷凍式ドライヤが始動されてから除湿可能になるまで前記コンプレッサの駆動モータの駆動と停止を繰り返し前記空気タンクの目標圧力に保持する第1の制御方式を選択し、前記冷凍式ドライヤが除湿可能な状態になった後、前記コンプレッサの駆動モータを駆動させたままで、前記空気タンクの目標圧力に保持する第2の制御方式を選択する運転方式切替手段を備えており、冷凍式ドライヤが除湿可能な状態になるまでの暖機運転を行う間に目標圧力に達すると、駆動モータの運転を中止して消費電力の無駄を省くことができる。さらに、冷凍式ドライヤが除湿可能な状態になった製品ガス生成開始時の空気タンクの圧力を確保して圧力不足を解消できる。
【0012】
また、上記請求項2の発明は、冷凍式ドライヤが始動されてから除湿可能になるまでの所定時間が経過するまで、空気タンクから前記吸着槽への圧縮空気の供給は行わず、前記所定時間経過後、前記空気タンクから前記吸着槽への圧縮空気の供給を行い、前記所定時間が経過するまで前記コンプレッサの駆動モータの駆動と停止を繰り返し前記空気タンクの目標圧力に保持する第1の制御方式を選択し、前記所定時間経過後は前記コンプレッサの駆動モータを駆動させたままで、前記空気タンクの目標圧力に保持する第2の制御方式を選択する運転方式切替手段を備えており、上記請求項1と同様に、冷凍式ドライヤが除湿可能な状態になるまで暖機運転を行う間の運転方式を圧力制御方式とすることにより、目標圧力に達すると、コンプレッサの駆動モータを停止させて消費電力を削減することが可能になると共に、冷凍式ドライヤが除湿可能な状態になった製品ガス生成開始時の空気タンクの圧力を確保して圧力不足を解消できる。
【0013】
図1に示されるように、気体分離装置10は、第1の吸着槽11と第2の吸着槽12とが並列に設けられ、交互に製品ガスを吐出するように、一方が吸着工程のとき、他方が再生工程を行い、一方が取出工程のとき他方が還流工程を行うように制御される。
【0014】
第1,第2の吸着槽11,12は、内部に空気中の窒素分子を吸着するゼオライトよりなる吸着剤が充填されている。
【0015】
コンプレッサ13は、ピストン往復動型の空気圧縮機であり、吐出された圧縮空気が空気供給管路14を介して各吸着槽11,12に供給される。また、コンプレッサ13より下流に位置する空気供給管路14には、コンプレッサ13からの圧縮空気が貯留される空気タンク15と、空気タンク15から吐出された空気を乾燥させる冷凍式のエアドライヤ16とが配設されている。尚、冷凍式のエアドライヤ16は、空気タンク15から吐出された圧縮空気中に含まれる湿気を除去するものであり、圧縮空気が流れる管路を冷却して管路に結露させて乾燥した圧縮空気を供給するように構成されている。
【0016】
エアドライヤ16により圧縮空気を除湿する理由は、吸着剤として各吸着槽11,12内に充填された上記ゼオライトが空気中の窒素分子とともに水分を吸着して窒素分子の吸着効率が低下する性質を有しているからである。
【0017】
そして、エアドライヤ16より乾燥された空気は、空気供給管路14から分岐した管路18,19を介して吸着槽11,12にそれぞれ交互に供給される。そのため、管路18,19の途中には、それぞれエア駆動式のエアオペレーションバルブからなる空気供給用弁20,21が設けられている。
【0018】
排気管路22,23は共通排気配管14に接続されており、吸着剤11A,12Aに吸着されて気体分子の脱着を行なう再生工程時に吸着槽11,12の残存気体を外部に排出する。そして、排気管路22,23の途中には、それぞれ吸着槽11,12内の脱着排ガスを半サイクル毎に交互に排出するエアオペレーションバルブからなる排気用弁25,26が設けられている。従って、排気用弁25,26が開弁されると、吸着槽11,12の吸着剤11A,12Aから脱着された排ガス(窒素ガス)は排気管路22,23及び排気配管24を介して排出される。
【0019】
取出管路27,28は、吸着槽11,12の出口側に接続され吸着槽11,12内で分離生成された酸素をそれぞれ取出す管路である。取出配管29は各管路27,28と連通された取出配管である。管路27,28の途中には、半サイクルの間だけ交互に開弁するエアオペレーションバルブからなる取出用弁30,31がそれぞれ設けられている。また、取出配管29は、製品ガスとしての酸素が貯溜される酸素槽(製品ガス槽)32と接続されている。
【0020】
吸着槽11,12の出口側は、均圧管路33により連通されている。この均圧管路33には、均圧用弁34が配設されている。この均圧用弁34は後述するように吸着工程と取出工程との間、及び取出工程と排気工程との間に所定時間だけ開弁され、各吸着槽11,12間を均圧にする(均圧工程)。
【0021】
また、吸着槽11,12の入口側には、管路18,19を連通する均圧管路35が配設され、この均圧管路35には、均圧用弁26が配設されている。この均圧用弁26は上記均圧用弁24とともに吸着工程と取出工程との間、及び取出工程と排気工程との間に所定時間だけ開弁され、各吸着槽11,12間を均圧にする(均圧工程)。
【0022】
また、吸着槽11,12の上部には、オリフィス(図示せず)が配設されたパージ管路37が接続されている。このパージ管路37は、例えば高圧側の吸着槽11から低圧側の吸着槽12にある一定量の高純度酸素ガスを導入することにより再生工程側の吸着槽12の再生効率を高めることができる。従って、再生工程側の吸着槽12における吸着剤を短時間で再生することが可能になる。
【0023】
また、酸素槽32には、下流側へ製品ガスを供給するための製品ガス供給管路38が接続されている。この製品ガス供給管路38には、製品ガスを使用する下流側の状況に応じて開閉される開閉弁39が配設されている。
【0024】
さらに、空気タンク15には、コンプレッサ13をアンロード運転(無負荷運転)させる際のエア信号を供給するための管路41が接続されている。また、管路41は、電磁弁42が配設されており、電磁弁42の開弁によりエア信号を供給する。
【0025】
上記各弁は、制御回路40により予め設定された各工程毎の設定時間に応じて開閉制御される。尚、制御回路40は、各弁にエア信号を供給する電磁弁(図示せず)を開閉制御することで各工程に切り替える。また、制御回路40は、前述したコンプレッサ13及びエアドライヤ16も制御している。
【0026】
図2は制御回路40が各工程毎に各弁を開閉する動作を説明するための工程図である。
【0027】
図2に示されるように、制御回路40は、予め入力されたプログラムに従い各電磁弁に開閉信号を出力し、吸着・還流、再生(▲1▼,▲4▼)、取出、再生(▲2▼,▲5▼)、均圧(▲3▼、▲6▼)の各工程に応じて、空気供給用弁20,21、排気用弁25,26、取出用弁30,31、均圧用弁34,36を開閉制御する。
ここで、上記酸素発生装置の酸素発生サイクルの動作につき説明する。
【0028】
いま、酸素発生装置を起動すると、制御回路40の制御の下に、酸素発生が行なわれる。
【0029】
まず、図2に示すように▲1▼,▲2▼,▲3▼の動作が番号順に実行される。
【0030】
図2中の▲1▼は、空気供給用弁20、取出用弁30と排気用弁26が開弁し、第1の吸着槽11に原料気体としての圧縮空気が空気タンク15から供給されて第1の吸着槽11は加圧状態にあり、吸着剤に窒素と酸素の一部が吸着される吸着工程である。また、取出用弁30の開弁により酸素槽32の製品ガス(酸素)が吸着槽11に還流され、短時間で吸着槽11内の圧力が吸着可能圧力に昇圧する。一方、第2の吸着槽12は減圧状態にあり、吸着剤12Aに吸着された窒素及び若干の酸素を脱着して排出させる再生工程である。
【0031】
次に、図2中の▲2▼は、空気供給用弁20、排気用弁26を閉弁させるとともに取出用弁30を開弁状態に保ち、第1の吸着槽11内の酸素ガスを製品ガスとして酸素槽32に取出す取出工程を示している。この取出工程により第1の吸着槽11の圧力は減圧される。尚、このとき第2の吸着槽12は、減圧状態のままである。
【0032】
次に、図2中の▲3▼は均圧工程で、取出用弁30を閉弁するとともに均圧用弁34,36を開弁する。上記取出工程により、第1の吸着槽11では、吸着剤11Aにより生成された酸素ガスが酸素槽32に吐出されるとともに減圧されているが、この均圧工程により、さらに第1の吸着槽11内の残留酸素ガスが第2の吸着槽12に供給されることになる。
【0033】
よって、第1の吸着槽11では、高純度の酸素が第2の吸着槽12に排出されて減圧され、第2の吸着槽12では第1の吸着槽11から供給された高純度の酸素により昇圧する。その結果、吸着槽11,12は均圧化され、相互に同一圧力となる。
【0034】
これにより、第1の吸着槽11内の気体が2回の均圧工程により段階的に第2の吸着槽12に供給されることにより、第1の吸着槽11における減圧(排気)時間が従来よりも長くなりその分排気効率を高めることが可能になる。
【0035】
尚、本実施例では、上記均圧工程により第1の吸着槽11の圧力が85%以下に減圧されたとき均圧工程から取出工程に切り換えることにより、最適圧力で製品ガスを生成することが可能になる。
【0036】
これにより、1サイクルのうちの前半の半サイクルが終了したことになり、この後は図2中の▲4▼〜▲6▼に示す後半の半サイクルを繰返す。かくして、吸着槽11,12から分離生成された高純度の酸素ガスを取出して酸素槽32に供給することができる。
上記▲1▼〜▲6▼の工程により吸着槽11,12の圧力は、図3に示すように変化するため、上記▲1▼▲4▼の還流・吸着工程により吸着槽11,12は最大圧力Paに昇圧する。また、均圧用弁34,36が開弁されると、吸着槽11,12は入口側及び出口側が連通して均圧工程▲3▼▲6▼となり、吸着槽11,12の圧力はPbに均圧化される。
【0037】
ここで、コンプレッサ13のピストン・シリンダ機構50の構成ついて図4,図5を参照して説明する。
図4はコンプレッサ13のピストン・シリンダ機構50を説明するための縦断面図である。図5は吸い込み弁及び吐出弁が設けられた弁座部材を説明するための平面図である。
【0038】
図4及び図5に示されるように、ピストン・シリンダ機構50は、ピストン51が往復動するシリンダ52と、吸込通路53及び吐出通路54を有するシリンダヘッド55と、シリンダ52とシリンダヘッド55との間に介在する弁座部材58とを有する。
【0039】
弁座部材58は、吸込通路53に連通される吸込ポート56及び吐出通路54に連通される吐出ポート57が設けられている。尚、吸込ポート56は、弁座部材58の中心線に沿うように設けられ、その両側に位置するように一対の吐出ポート57が設けられている。
【0040】
また、弁座部材58の下面には、ピストン51の下動に連動して吸込ポート56の弁座56aを開とする吸込弁板59が取り付けられている。吸込弁板59は、吸込ポート56に対向して開閉する部分が自由端で、他端がパーカ鋲59aにより弁座部材58に固定される。
【0041】
さらに、弁座部材58の上面には、ピストン51の上動に連動して吐出ポート57の弁座57aを開とする吐出弁板60が「ハ」字状に取り付けられている。
また、吐出弁板60の上方には、吐出弁板60の開弁動作位置を規制するための吐出弁板規制部材64が取付ボルト62により弁座部材58に固定されている。
【0042】
また、吐出弁板60は、一端が取付ボルト62により弁座部材58に固定されており、他端が自由端となっている。そして、弁座部材58の上面には、吐出弁板60に対向するように弁座部材68の吐出ポート67の近傍に円形凹部61が形成されている。
【0043】
ピストン51は、外周溝51a,51bにピストンリング63,ライダリング65が装着されている。ピストンリング63は、シリンダ52の内壁とピストン51外周との隙間からの空気漏れを防止している。また、ライダリング65は、ピストンリング63よりも幅広形状となっており、シリンダ52の内壁を摺動すると共にピストン51の傾きを防止する。
【0044】
また、ピストン51は、ピストンピン66を介して連接棒67の上端に連結されており、クランク軸(図示せず)が駆動モータにより回転駆動されることにより連接棒67が揺動しながら上下動することでシリンダ52内を往復運動する。
このように、ピストン51が下動すると、これに伴う圧力差により吸込弁板59の自由端側が開弁位置に変位すると共に、吐出弁板60の自由端側が閉弁位置に変位する。また、ピストン51が上動すると、これに伴う圧力差により吸込弁板59の自由端側が閉弁位置に変位すると共に、吐出弁板60の自由端側が開弁位置に変位する。
【0045】
また、吸込弁板59の自由端側に対向するシリンダヘッド55の上部には、空気タンク15の圧力が目標圧力(設定圧力)に達すると、空気タンク15からのエア信号により作動して吸込弁板59の自由端側を押し下げるアンローダ68が設けられている。
【0046】
ここで、コンプレッサ13に運転状態ついて図6,図7を参照して説明する。
図6はコンプレッサ13の圧縮運転(ロード状態)を説明するための概略構成図である。図7はコンプレッサ13の無負荷運転(アンロード状態)を説明するための概略構成図である。
【0047】
図6に示されるように、コンプレッサ13は空気タンク15の上部にピストン・シリンダ機構50が搭載されている。シリンダヘッド55に設けられたアンローダ68には、無負荷運転(アンロード状態)のときにエア信号を供給するための管路41に接続されている。また、管路41は、他端が空気タンク15に連通されており、途中に圧力調整弁42が設けられている。
【0048】
この圧力調整弁42は、通常閉弁しており、空気タンク15の圧力が目標圧力(設定圧力)に達したときに開弁する。
【0049】
図7に示されるように、コンプレッサ13は、ピストン51が駆動されて空気タンク15の圧力が上昇し、目標圧力(設定圧力)Pに達したときに圧力調整弁42が開弁してアンローダ68にエア信号を供給する。アンローダ68では、エア信号の圧力によりロッド68aが下動して吸込弁板59の自由端側を押し下げて開弁位置に保持する。
【0050】
このように、吸込弁板59が開弁した状態でピストン51が往復動しても吸込通路53から吸引した空気を吸込通路53へ戻すだけであり、シリンダ52内の圧力が上昇せず、無負荷運転となる。
【0051】
ここで、上記制御回路40が実行する制御処理について図8のフローチャートを参照して説明する。
【0052】
図8に示すS11において、制御回路40は、主電源がオンに操作れると、S12に進み、エアドライヤ16を始動させて運転を開始させる。次のS13では、主電源がオンになってからの経過時間tが予め設定された所定時間tに達したかどうかをチェックする。この所定時間tは、エアドライヤ16が始動されてから除湿可能な状態になるまでに要する暖機運転の時間であり、機種や容量によって異なる。
【0053】
S13において、経過時間tが所定時間tに達していないときは、暖運転が終了していないので、S14に進み、コンプレッサ13を始動して運転を開始する。これで、コンプレッサ13で生成された圧縮空気が空気タンク15へ供給される。次のS15では、空気タンク15の圧力が目標圧力(設定圧力)Pに達したかどうかをチェックする。
【0054】
S15において、空気タンク15の圧力が目標圧力(設定圧力)Pに達したとき、S16に進み、コンプレッサ13の駆動モータ(図示せず)を停止させる。その後、上記S13に戻り、経過時間tが所定時間tに達するまで上記S13〜S16の処理(圧力制御式:P式運転)を繰り返す。
【0055】
また、上記S13において、経過時間tが所定時間tに達したときは、S17に進み、S17以降の処理(アンロード式運転:U式運転)を行う。すなわち、S17では、コンプレッサ13を始動して運転を開始する。
【0056】
次のS18では、製品ガス生成処理を実行する。すなわち、S18では、空気供給用弁20,21、排気用弁25,26、取出用弁30,31、均圧用弁34,36を開閉制御して吸着・還流、再生(▲1▼,▲4▼)、取出、再生(▲2▼,▲5▼)、均圧(▲3▼、▲6▼)の各工程を順次行う(図1乃至図3参照)。
【0057】
続いて、S19では、空気タンク15の圧力が目標圧力(設定圧力)Pに達したかどうかをチェックする。S19において、空気タンク15の圧力が目標圧力(設定圧力)Pに達したとき、S20に進み、圧力調整弁2を開弁させて開弁させてアンローダ68にエア信号を供給し、エア信号の圧力によりロッド68aが下動して吸込弁板59を開弁位置に保持する。これで、コンプレッサ13は、ピストン51が往復動していても圧縮空気が空気タンク15へ供給されず、無負荷運転となる。
【0058】
次のS21では、空気タンク15の圧力が下限圧力Pに達したかどうかをチェックする。S21において、空気タンク15の圧力が下限圧力Pに低下すると、S22に進み、圧力調整弁2を閉弁させてアンローダ68のロッド68aを上昇させて吸込弁板59を閉弁位置に復帰させてアンロード運転を停止する。
【0059】
次のS23では、主電源がオフになったかどうかをチェックする。S23において、主電源がオンであるときは、S18に戻り、S18以降の処理を繰り返す。また、S23において、主電源がオフに操作されたときは、今回の処理を終了する。
【0060】
図9は図8に示す制御による圧力の変化を示すグラフである。
図9に示されるように、制御回路40は、冷凍式のエアドライヤ16が始動されてから除湿可能になる所定時間tが経過(暖運転終了)するまでコンプレッサ13の駆動モータを制御して空気タンク15の圧力を目標圧力Pに保つ圧力制御式(P式運転:第1の制御方式)を選択し、エアドライヤ16が除湿可能な状態になる所定時間tが経過(暖運転終了)したときコンプレッサ13の圧縮運転または無負荷運転を行うことで空気タンク15の圧力を目標圧力Pに保つアンロード式運転(U式運転:第2の制御方式)を選択する。
【0061】
圧力制御式のP式運転では、運転開始当初エアドライヤ16と同時にコンプレッサ13の運転を開始し、空気タンク15の圧力が目標圧力Pに達したときにコンプレッサ3の運転を停止する。そのため、エアドライヤ16が除湿可能な状態になる所定時間tが経過するまで、コンプレッサ13の運転を停止させることが可能になり、コンプレッサ13の駆動モータを停止させて消費電力を削減する。
【0062】
そして、運転開始から所定時間tが経過してエアドライヤ16が除湿可能な状態になったとき、コンプレッサ13の運転方式をアンロード式運転のU式運転に切り替えて空気タンク15の圧力を目標圧力Pに保つアンロード式運転のU式運転(第2の制御方式)を選択するため、空気タンク15の圧力が下限圧力Pに低下すると、コンプレッサ13の運転を再開し、空気タンク15の圧力が目標圧力Pになった時点でコンプレッサ13の運転を停止するといったアンロード運転を繰り返すことにより、製品ガス生成開始時の空気タンク15の圧力を確保して圧力不足が解消される。
【0063】
従って、本発明によれば、エアドライヤ16が除湿可能な状態になるまでの暖機運転を行う間の運転方式を圧力制御方式とすることにより、コンプレッサ13が目標圧力に達すると、駆動モータの運転を中止して消費電力の無駄を省くことができる。さらに、暖機運転中はコンプレッサ13に負荷がかかっていないので、一度目標圧力に達した後はエアドライヤ16が除湿可能な状態になる暖機運転終了後、つまり負荷運転開始までその目標圧力を保持するため、駆動モータのオン・オフ動作が繰り返すことがなく、製品ガス生成開始時の空気タンク15の圧力不足を解消できる。また、エアドライヤ16の暖機運転終了後は、アンロード運転(無負荷運転)に切替えるため、駆動モータのオン・オフを無駄に切替えることがなく、モータ制御系(例えば、モータへの通電をオン・オフするリレー等)が故障することを防止できる。よって、エアドライヤ16の暖機運転終了によって圧力制御方式とアンロード運転方式とを切替えることで、両方式の長所を組み合わせて使うことが可能になる。
【0064】
ここで、本発明の変形例について説明する。
図10は変形例1のシーケンス回路80を示す回路図である。
【0065】
上記制御回路40による制御以外の方法として、例えば、図10に示すシーケンス回路80を用いてコンプレッサ13の運転方式を圧力制御式のP式運転またはアンロード式運転のU式運転に切り替えることも可能である。
図10に示されるように、空気タンク15に設けられた圧力スイッチ82は、P式運転用接点aと、U式運転用接点bと、圧力の値によって接点aまたは接点bに接触する位置に切り替わる可動切片82aとを有する構成となっている。本変形例では、例えば、空気タンク15の圧力がP1に低下したとき、圧力スイッチ82の可動切片82aが接点aに接触してコンプレッサ13の駆動モータ84に通電して起動させ、圧縮空気の供給を開始する。
【0066】
また、空気タンク15の圧力がP2に上昇したとき、圧力スイッチ82の可動切片82aが接点bに接触してアンローダ68を駆動するソレノイド86を励磁させてアンロード式運転を行えるように切り替える。
【0067】
また、運転開始時は、タイマリレー88が所定時間tを経過するまでオフ(開成)であり、運転開始から所定時間tを経過するとタイマリレー88がオン(閉成)に切り替わる。従って、コンプレッサ13の駆動モータ84は、運転開始から所定時間tを経過するまで通電されず、タイマリレー88がオン(閉成)に切り替わった時点で起動される。
【0068】
そして、所定時間tが経過した後は、圧力スイッチ82の可動切片82aが接点aに接触したとき、コンプレッサ13の駆動モータ84が通電されて駆動される。これで、コンプレッサ13で生成された圧縮空気が空気タンク15へ供給される。
【0069】
このように、シーケンス回路80は、前述した図8の制御処理と同様に、運転開始から所定時間tを経過するまでタイマリレー88がオフ(開成)であるので、コンプレッサ13の駆動モータ84が停止状態に保たれ、所定時間tが経過した後は、圧力スイッチ82の可動切片82aが空気タンク15の圧力の変化に応じて接点aまたは接点bに接触するように切り替わってロード運転またはアンロード運転に切り替わる。
【0070】
図11は変形例2の制御処理を説明するためのフローチャートである。
図11中、S31〜S36は前述したS11〜S16と同じ処理であるので、その説明は省略する。S33において、経過時間tが所定時間tに達したときは、S37に進み、空気供給用弁20,21、排気用弁25,26、取出用弁30,31、均圧用弁34,36を開閉制御して吸着・還流、再生(▲1▼,▲4▼)、取出、再生(▲2▼,▲5▼)、均圧(▲3▼、▲6▼)の各工程を順次行う(図1乃至図3参照)。
【0071】
続いて、S38では、空気タンク15の圧力が下限圧力Pに低下したかどうかをチェックする。S38において、空気タンク15の圧力が下限圧力Pに低下したとき、S39に進み、コンプレッサ13の運転を開始する。これで、コンプレッサ13で生成された圧縮空気が空気タンク15へ供給される。
【0072】
S40では、空気タンク15の圧力が目標圧力(設定圧力)Pに達したかどうかをチェックする。S40において、空気タンク15の圧力が目標圧力(設定圧力)Pに達したとき、S41に進み、圧力調整弁2を開弁させて開弁させてアンローダ68にエア信号を供給し、エア信号の圧力によりロッド68aが下動して吸込弁板59を開弁位置に保持する。これで、コンプレッサ13は、ピストン51が往復動していても圧縮空気が空気タンク15へ供給されず、無負荷運転となる。
【0073】
次のS42では、空気タンク15の圧力が下限圧力Pに達したかどうかをチェックする。S42において、空気タンク15の圧力が下限圧力Pに低下すると、S43に進み、圧力調整弁2を閉弁させてアンローダ68のロッド68aを上昇させて吸込弁板59を閉弁位置に復帰させてアンロード運転を停止する。
【0074】
次のS44では、主電源がオフになったかどうかをチェックする。S44において、主電源がオンであるときは、S37に戻り、S37以降の処理を繰り返す。また、S44において、主電源がオフに操作されたときは、今回の処理を終了する。
【0075】
図12は図11に示す制御による圧力の変化を示すグラフである。
図12に示されるように、制御回路40は、冷凍式のエアドライヤ16が始動されてから除湿可能になる所定時間tが経過(暖気運転終了)するまでコンプレッサ13の駆動モータを制御して空気タンク15の圧力を目標圧力Pに保つ圧力制御式(P式運転:第1の制御方式)を選択し、エアドライヤ16が除湿可能な状態になる所定時間tが経過(暖気運転終了)した後、空気タンク15の圧力が下限圧力Pに低下したときコンプレッサ13の圧縮運転または無負荷運転を行うことで空気タンク15の圧力を目標圧力に保つアンロード式運転(U式運転:第2の制御方式)を選択する。
【0076】
圧力制御式のP式運転では、前述した実施例(図9参照)と同様に、運転開始当初エアドライヤ16と同時にコンプレッサ13の運転を開始し、空気タンク15の圧力が目標圧力Pに達したときにコンプレッサ3の運転を停止する。そのため、エアドライヤ16が除湿可能な状態になる所定時間tが経過するまで、コンプレッサ13の運転を停止させることが可能になり、コンプレッサ13の駆動モータを停止させて消費電力を削減することが可能になる。
【0077】
そして、運転開始されたエアドライヤ16が除湿可能なっても空気タンク15の圧縮空気が消費されない場合には、コンプレッサ13が停止したままとなり、空気タンク15の圧縮空気が消費されて下限圧力Pに低下するまで、P式運転が継続されるため、その分、上記実施例の場合よりもコンプレッサ13の運転開始を遅らせて消費電力を節約することが可能になる。
尚、上記実施例では、一対の吸着槽1,2が設けられているが、2個以上の吸着槽を有する装置にも適用できるのは勿論である。
【0078】
また、上記実施例では、各吸着槽の吸着剤が窒素分子を吸着する構成であるが、各吸着槽が他の気体分子を吸着する構成の装置(例えば窒素発生装置等)にも適用できるのは勿論である。
【0079】
【発明の効果】
上述の如く、請求項1の発明によれば、、冷凍式ドライヤが始動されてから除湿可能になるまでは、空気タンクから前記吸着槽への圧縮空気の供給は行わず、前記冷凍式ドライヤが除湿可能な状態になった後、前記空気タンクから前記吸着槽への圧縮空気の供給を行い、前記冷凍式ドライヤが始動されてから除湿可能になるまで前記コンプレッサの駆動モータの駆動と停止を繰り返し前記空気タンクの目標圧力に保持する第1の制御方式を選択し、前記冷凍式ドライヤが除湿可能な状態になった後、前記コンプレッサの駆動モータを駆動させたままで、前記空気タンクの目標圧力に保持する第2の制御方式を選択する運転方式切替手段を備えており、冷凍式ドライヤが除湿可能な状態になるまでの暖機運転を行う間の運転方式を圧力制御方式とすることにより、コンプレッサが目標圧力に達すると、駆動モータの運転を中止して消費電力の無駄を省くことができる。さらに、暖機運転中はコンプレッサに負荷がかかっていないので、一度目標圧力に達した後は冷凍式ドライヤが除湿可能な状態になる暖機運転終了後、つまり負荷運転開始までその目標圧力を保持するため、駆動モータのオン・オフ動作が繰り返すことがなく、製品ガス生成開始時の空気タンクの圧力不足を解消できる。また、冷凍式ドライヤの暖機運転終了後は、アンロード運転(無負荷運転)に切替えるため、駆動モータのオン・オフを無駄に切替えることがなく、モータ制御系(例えば、モータへの通電をオン・オフするリレー等)が故障することを防止できる。
【0080】
また、上記請求項2の発明によれば、冷凍式ドライヤが始動されてから除湿可能になるまでの所定時間が経過するまで、空気タンクから前記吸着槽への圧縮空気の供給は行わず、前記所定時間経過後、前記空気タンクから前記吸着槽への圧縮空気の供給を行い、前記所定時間が経過するまで前記コンプレッサの駆動モータの駆動と停止を繰り返し前記空気タンクの目標圧力に保持する第1の制御方式を選択し、前記所定時間経過後は前記コンプレッサの駆動モータを駆動させたままで、前記空気タンクの目標圧力に保持する第2の制御方式を選択する運転方式切替手段を備えており、上記請求項1と同様に、冷凍式ドライヤが除湿可能な状態になるまで暖機運転を行う間の運転方式を圧力制御方式とすることにより、目標圧力に達すると、コンプレッサの駆動モータを停止させて消費電力を削減することが可能になると共に、冷凍式ドライヤが除湿可能な状態になった製品ガス生成開始時の空気タンクの圧力を確保して圧力不足を解消できる。さらに、冷凍式ドライヤの暖機運転終了後は、駆動モータのオン・オフ動作を行わないので、モータ制御系が故障することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる気体分離装置の一実施例の概略構成図である。
【図2】酸素生成の各工程を説明するための工程図である。
【図3】各工程に応じた吸着槽の圧力変化を示すグラフである。
【図4】コンプレッサ13のピストン・シリンダ機構50を説明するための縦断面図である。
【図5】吸い込み弁及び吐出弁が設けられた弁座部材を説明するための平面図である。
【図6】コンプレッサ13の圧縮運転(ロード状態)を説明するための概略構成図である。
【図7】コンプレッサ13の無負荷運転(アンロード状態)を説明するための概略構成図である。
【図8】制御回路40が実行する制御処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】図8に示す制御による圧力の変化を示すグラフである。
【図10】変形例1のシーケンス回路80を示す回路図である。
【図11】変形例2の制御処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】図11に示す制御による圧力の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
11,12 吸着槽
13 コンプレッサ
15 空気タンク
16 エアドライヤ
20,21 空気供給用弁
25,26 排気用弁
30,31 取出用弁
32 酸素槽
34,36 均圧用弁
41 管路
42 圧力調整弁
50 ピストン・シリンダ機構
51 ピストン
52 シリンダ
53 吸込通路
54 吐出通路
55 シリンダヘッド
56 吸込ポート
57 吐出ポート
58 弁座部材
59 吸込弁板
60 吐出弁板
68 アンローダ
80 シーケンス回路
82 圧力スイッチ
84 駆動モータ
86 ソレノイド
88 タイマリレー

Claims (2)

  1. コンプレッサにより圧縮された空気が供給される空気タンクと、該空気タンクから圧縮空気が供給され、該圧縮空気中の水分を除去する冷凍式ドライヤと、該冷凍式ドライヤで除湿された圧縮空気が供給され空気中の一の気体分子を吸着する吸着剤が充填された吸着槽と、該吸着槽で分離生成された製品ガスを貯溜する製品ガス槽とを有する気体分離装置において、
    前記冷凍式ドライヤが始動されてから除湿可能になるまでは、前記空気タンクから前記吸着槽への圧縮空気の供給は行わず、前記冷凍式ドライヤが除湿可能な状態になった後、前記空気タンクから前記吸着槽への圧縮空気の供給を行い、
    前記冷凍式ドライヤが始動されてから除湿可能になるまで前記コンプレッサの駆動モータの駆動と停止を繰り返し前記空気タンクの目標圧力に保持する第1の制御方式を選択し、前記冷凍式ドライヤが除湿可能な状態になった後、前記コンプレッサの駆動モータを駆動させたままで、前記空気タンクの目標圧力に保持する第2の制御方式を選択する運転方式切替手段を備えてなることを特徴とする気体分離装置。
  2. コンプレッサにより圧縮された空気が供給される空気タンクと、該空気タンクから圧縮空気が供給され、該圧縮空気中の水分を除去する冷凍式ドライヤと、該冷凍式ドライヤで除湿された圧縮空気が供給され空気中の一の気体分子を吸着する吸着剤が充填された吸着槽と、該吸着槽で分離生成された製品ガスを貯溜する製品ガス槽とを有する気体分離装置において、
    前記冷凍式ドライヤが始動されてから除湿可能になるまでの所定時間が経過するまで、前記空気タンクから前記吸着槽への圧縮空気の供給は行わず、前記所定時間経過後、前記空気タンクから前記吸着槽への圧縮空気の供給を行い、
    前記所定時間が経過するまで前記コンプレッサの駆動モータの駆動と停止を繰り返し前記空気タンクの目標圧力に保持する第1の制御方式を選択し、前記所定時間経過後は前記コンプレッサの駆動モータを駆動させたままで、前記空気タンクの目標圧力に保持する第2の制御方式を選択する運転方式切替手段を備えてなることを特徴とする気体分離装置。
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