JP7236069B2 - 圧力スイング吸着装置の制御方法及び圧力スイング吸着装置 - Google Patents

圧力スイング吸着装置の制御方法及び圧力スイング吸着装置 Download PDF

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Description

本発明は,圧力スイング吸着(PSA:Pressure Swing Adsorption)方式により,原料ガスから特定の成分を吸着して除去することで,目的とするガスを生成する圧力スイング吸着装置の制御方法,及び前記制御方法を実行する圧力スイング吸着装置に関する。
圧力スイング吸着装置は,加圧された原料ガス中の特定のガスに対して高い吸着力を示す吸着剤を使用し,原料ガスを導入して吸着塔内を加圧して原料ガス中の特定のガスを吸着剤に吸着させて目的のガスを取り出す工程と,吸着塔内を減圧して吸着剤が吸着したガスを放出させて吸着剤を再生させる工程を繰り返すことで,目的とするガスの製造を行う。
このような圧力スイング吸着装置としては,製造するガスの種類に応じて,原料である圧縮空気中の酸素を吸着剤に吸着させて窒素ガスを製造する「窒素PSA装置」,圧縮空気中の窒素を吸着剤に吸着させて酸素ガスを製造する「酸素PSA装置」,圧縮空気中の水分を吸着させて非加熱で乾燥した空気を製造する「PSAドライヤ」等がある。
これらの圧力スイング吸着装置1は,いずれも図3に示すように,圧縮空気から特定の成分を吸着・除去して目的のガスを製造する圧力スイング吸着装置本体10と,前記圧力スイング吸着装置本体10に圧縮空気を供給する圧縮機30によって構成されている。
〔圧力スイング吸着装置本体〕
このうちの圧力スイング吸着装置本体10は,吸着剤が充填された複数の吸着塔(図示の例では一対の吸着塔T1,T2)を備え,各吸着塔T1,T2を数十秒単位で交互に加圧と減圧を繰り返し行うことで,一の吸着塔において吸着剤の再生を行っているときに,他の吸着塔を使用して目的とするガスを製造することで,製品ガスを連続して製造することができるように構成されている。
一例として図3及び図4を参照し,原料ガスである圧縮空気から窒素を吸着により除去して酸素を製造する場合を例に挙げて説明すると,圧力スイング吸着装置本体10は,以下に説明する工程を繰り返すことで酸素ガスを製造する。
なお,以下の説明において,バルブSV1~SV8のうち,特に説明のないものは閉じた状態にある。
(1)吸着塔T1の還流・吸着工程(吸着塔T2の再生工程)
圧縮機30からの圧縮空気は,バルブSV1の開により吸着塔T1内に還流され,吸着塔T1内の圧力が徐々に高まって吸着圧力まで昇圧すると,導入された圧縮空気中の窒素ガス,炭酸ガス,水分等が吸着剤に吸着される。
このとき,吸着塔T1上方のバルブSV5は開いているが,吸着塔T1内の圧力が,その二次側の圧力(バッファタンクBT内の圧力)以上に上昇するまで,吸着塔T1からバッファタンクBT側へのガスの取出しは行われない。
一方,吸着塔T1において上記還流・吸着が行われている際,吸着塔T2側では,下部に設けたバルブSV4を開くことで,吸着塔T2内の放気が行われて大気圧まで減圧することで,吸着塔T2内の吸着剤に吸着された窒素ガスが大気放出され,これにより吸着剤の再生が行われる。
(2)吸着塔T1からの酸素の取出工程(吸着塔T2の再生工程)
バルブSV1を開状態に維持して吸着塔T1に対する圧縮空気の導入を継続することで吸着塔T1内の圧力がその二次側の圧力(バッファタンクBT内の圧力)以上に上昇すると,吸着塔T1内で吸着剤に窒素ガス,炭酸ガス,水分等が吸着されて製造された酸素ガスが,開状態に維持されているバルブSV5を通過してバッファタンクBT側に製品ガスとして取り出され,製品ガス出口12を介して提供される。
この間,吸着塔T2側では,吸着塔T2の下部に設けたバルブSV4が依然開状態を維持しており,吸着剤の再生が継続して行われる。
(3)吸着塔T1,T2の均圧工程
吸着塔T1からの酸素ガスの取出しと,吸着塔T2の吸着剤の再生が終了すると,バルブSV1とSV5を閉じて,吸着塔T1と圧縮機30間及びバッファタンクBT間の流路を閉じると共に,バルブSV4を閉じて,吸着塔T2の放気を停止する。
そして,バルブSV7とSV8を開いて,吸着塔T1とT2を連通させて,両吸着塔T1,T2内の圧力が均圧にされる。
(4)吸着塔T1の再生工程(吸着塔T2の還流・吸着工程,及び取出工程)
その後,バルブSV7とSV8を閉じて均圧工程を終了すると共に,バルブSV3を開いて吸着塔T1を放気して吸着塔T1内の吸着剤の再生を行うと共に,バルブSV2,SV6を開いて,吸着塔T2に対し圧縮機からの圧縮空気を還流して,吸着塔T2内に充填されている吸着剤に圧縮空気中の窒素ガス,炭酸ガス,水分等を吸着させ,吸着後の高純度の酸素ガスを,バッファタンクBT側に取り出す。
(5)両吸着塔T1,T2の均圧工程
このようにして,吸着塔T1の再生と,吸着塔T2からの酸素ガスの取出しが完了すると,バルブSV2,SV3,SV6を閉じると共に,バルブSV7,SV8を開き,両吸着塔T1,T2を均圧とした後,前述した動作〔前掲の「(1)吸着塔T1の還流・吸着工程(吸着塔T2の再生工程)」以降の動作〕を繰り返すことで,酸素ガスを連続して製造することができるように構成されている(特許文献1の図1,図2参照)。
なお,図3及び図4を参照して説明した圧力スイング吸着装置本体10は,一対の吸着塔T1,T2のユニットを一組のみ設けた構成であるが,図5に示すように,一対の吸着塔T1,T2を,複数ユニット(図示の例ではU1~U5の5ユニット)設け,各ユニットの吸着塔T1同士,及び吸着塔T2同士を,それぞれ吸入側マニホールド13a,13b,流出側マニホールド14a,14b,放気マニホールド15a,15b,及び均圧マニホールド16a,16bで並列に接続することで,吸着塔T1,T2のユニット数の増減により,製品ガスの発生能力を増減させることができるように構成した圧力スイング吸着装置本体10も提案されている(特許文献2の図1)。
〔圧縮機〕
圧力スイング吸着装置に使用する圧縮機30としては,必要な圧力の圧縮気体を,必要量,圧力スイング吸着装置本体10に供給することができるものであれば,特に限定されることなく既知の各種の圧縮機を使用可能である。
このような圧縮機30では,吐出側の圧力,従って,圧力スイング吸着装置本体10に供給する圧縮空気の圧力を,所定の設定吐出圧力に近付けることができるようにするために,圧縮機本体31の吸気量を制御すると共に,圧縮機本体31の吐出側圧力が前記設定吐出圧力に対して所定の高い圧力であるアンロード開始圧力以上になると,圧縮機本体31に対する吸気を停止してアンロード運転に移行する容量制御が行われる(特許文献3)。
一例として,前掲の特許文献3に記載の圧縮機30は,図6に示すように,圧縮機本体31,前記圧縮機本体31を駆動するエンジンやモータ(本実施例ではモータ)等の原動機32,前記圧縮機本体31より吐出された圧縮気体を貯留するレシーバタンク33を備え,圧縮機本体31より吐出された圧縮気体を,レシーバタンク33内に貯留した後,逆止弁34を介し,必要に応じて圧縮気体をアフタクーラ35により冷却し,あるいはドライヤ36により乾燥させた後,サービスバルブ37に連通された供給流路11を介して圧力スイング吸着装置本体10に供給することができるように構成されている。
そして,前述の容量制御を可能とするために,圧縮機本体31の吸入流路に吸気制御弁38を設け,圧縮機本体31の吐出側圧力が設定吐出圧力に近付くように圧縮機本体31の吸気量を制御すると共に,圧縮機本体31の吐出側圧力が前記設定吐出圧力に対して所定の高い圧力であるアンロード開始圧力以上になると,吸気制御弁38を閉じて圧縮機本体31に対する吸気を停止するよう構成された容量制御装置が設けられている。
特開2010- 75778号公報 特開2001-327829号公報 特開2015-124613号公報
以上で説明したように,圧力スイング吸着装置本体10では,複数の吸着塔T1,T2を設けて前述した還流・吸着工程,取出工程,均圧工程,再生工程,均圧工程の各工程を繰り返し行わせることで,製品ガスの製造を行っているが,前述した各工程中,均圧工程では,圧縮機と各吸着塔T1,T2の流入側を連通する流路がいずれもバルブSV1,SV2によって閉じた状態にあるため,圧縮機30から圧力スイング吸着装置本体10への圧縮空気の導入が行われず,圧縮機30で生成された圧縮空気の消費が停止した状態となる。
そのため,圧力スイング吸着装置本体10が均圧工程に移行すると,圧縮機30の吐出側圧力が上昇し,前述した容量制御装置が作動して,圧縮機30は,吸気制御弁38を閉じて圧縮機本体31の吸気を停止したアンロード運転に移行する。
一方,数秒間の均圧工程が終了していずれかの吸着塔T1,T2に対する圧縮気体の導入が再開されると,これにより圧縮機本体31の吐出側圧力が低下するため,容量制御装置は吸気制御弁38を開いて,圧縮機本体31に対する吸気を再開させることで,圧縮機30はアンロード運転を終了して全負荷運転を再開する。
このような均圧工程は,吸着塔の加圧が行われる還流・吸着工程,取出工程の後に,また,吸着塔の減圧が行われる再生工程の後に,各1回ずつ行われ,この均圧工程への移行により,圧縮機30に設けた吸気制御弁38が開閉することから,数十秒間の圧力スイングサイクル毎に吸気制御弁38が頻繁に開閉を繰り返す。
そのため,吸気制御弁38の摺動部や接触部を構成する部品が早期に摩耗することで短期間での部品の交換等が必要になると共に,高頻度にメンテナンスを行う必要があり,ランニングコストがかさむ。
また,圧力スイング吸着装置本体10が均圧工程にあるとき,圧力スイング吸着装置本体10は製品ガスの製造を行っていない状態にある一方,圧縮機30は,無負荷運転に移行することで消費エネルギーが全負荷運転時の70%程度に減少しているとはいえ,運転が継続されていることから,何も生産していない均圧工程中においても,全負荷運転時の70%ものエネルギーの消費,従って,運転コストが発生している。
そのため,このような無駄なエネルギー消費を抑制することができれば,圧力スイング吸着装置1をより一層効率的に運転することができる。
そこで本発明は,上記従来技術における欠点を解消するためになされたものであり,圧力スイング吸着装置に搭載される圧縮機に設けられている吸気制御弁38の摺動部や接触部に設けられている部品を長寿命化でき,かつ,吸気制御弁のメンテナンスの頻度を低減させることができると共に,圧力スイング吸着装置本体が均圧工程に移行した際に圧縮機本体の駆動源によって消費されている消費エネルギーを有効に活用することができる圧力スイング吸着装置の制御方法,及び前記制御方法を実行する圧力スイング吸着装置を提供することを目的とする。
以下に,課題を解決するための手段を,発明を実施するための形態で使用する符号と共に記載する。この符号は,特許請求の範囲の記載と,発明を実施するための形態の記載との対応を明らかにするためのものであり,言うまでもなく,本発明の技術的範囲の解釈に制限的に用いられるものではない。
また,従来技術として説明した圧力スイング吸着装置と共通の部材については,共通の符号を使用した。
本発明の圧力スイング吸着装置1の制御方法は,
複数(実施例において2個)で1組を成す吸着塔T1,T2を備え,圧力スイング吸着方式により原料ガスである圧縮空気より特定のガスを吸着除去して目的とするガスを生成する圧力スイング吸着装置本体10と,
圧縮機本体31の吐出側の圧力が所定の設定吐出圧力となるように前記圧縮機本体31の吸気量を制御すると共に,前記圧縮機本体31の吐出側圧力が前記設定吐出圧力に対し所定の高い圧力であるアンロード開始圧力以上になると前記圧縮機本体31に対する吸気を停止する吸気制御弁38を備え,前記圧力スイング吸着装置本体10に対し圧縮空気を供給する圧縮機30と,
前記圧縮機30で発生した圧縮空気を前記圧力スイング吸着装置本体10に導入する供給流路11と,
前記圧縮機30で発生した圧縮空気を,前記圧力スイング吸着装置本体10を介さずに機外に取り出して空圧機器に供給可能な消費流路50と,
該消費流路50に,一次側の圧力を所定圧力に保持する背圧弁52を設けると共に,該背圧弁の一次側に,該消費流路50に対する圧縮空気の導入を制御するバルブ51を設け,
前記圧力スイング吸着装置本体10の均圧工程中,前記バルブを全開として前記圧縮機30で発生した圧縮空気を全量,前記消費流路50に導入可能とすると共に,前記均圧工程以外の工程時において前記バルブ51により前記消費流路50を閉じ,又は絞ることを特徴とする(請求項1)。
前記圧力スイング吸着装置本体10が,前記複数個(実施例において2個)で1組を成す吸着塔T1~T6のユニットU1~U3を,複数ユニット(図2の実施例において3ユニット)備えていると共に,使用する吸着塔のユニット数を可変に構成されている場合,
前記バルブ51を流量調整弁により形成し,使用する前記吸着塔のユニット数を,最大数に対し減少させたとき,前記均圧工程以外の工程時において,前記最大数の吸着塔のユニット使用時に前記圧力スイング吸着装置本体10が消費する圧縮空気と,減少後のユニット数の吸着塔の使用時に前記圧力スイング吸着装置本体10が消費する圧縮空気の消費量の差分の圧縮空気を,前記バルブ51の開度を調整することにより前記消費流路50に導入可能とすることが好ましい(請求項2)。
また,本発明の圧力スイング吸着装置1は,
複数(実施例において2個)で1組を成す吸着塔T1,T2を備え,圧力スイング吸着方式により原料ガスである圧縮空気より特定のガスを吸着除去して目的とするガスを生成
する圧力スイング吸着装置本体10と,
圧縮機本体31の吐出側の圧力が所定の設定吐出圧力となるように前記圧縮機本体31の吸気量を制御すると共に,前記圧縮機本体31の吐出側圧力が前記設定吐出圧力に対し所定の高い圧力であるアンロード開始圧力以上になると前記圧縮機本体31に対する吸気を停止する吸気制御弁38を備え,前記圧力スイング吸着装置本体10に圧縮空気を供給する圧縮機30と,
前記圧縮機30で発生した圧縮空気を前記圧力スイング吸着装置本体10に導入する供給流路11と,
前記圧縮機30で発生した圧縮空気を,前記圧力スイング吸着装置本体10を介さずに機外に取り出して空圧機器に供給可能な消費流路50と,
該消費流路50に,一次側の圧力を所定圧力に保持する背圧弁52を設けると共に,該背圧弁52の一次側に,該消費流路50に対する圧縮空気の導入を制御するバルブ51を設け,
前記バルブ51が,前記圧力スイング吸着装置本体10の均圧工程中,前記消費流路50を全開とすると共に,前記均圧工程以外の工程時において前記消費流路50を閉じ,又は絞ることを特徴とする(請求項3,図1及び図2参照)。
前記圧力スイング吸着装置本体10は,前記複数個(実施例において2個)で1組を成す吸着塔T1~T6のユニットU1~U3を,複数ユニット(図2の実施例において3ユニット)備えていると共に,使用する吸着塔のユニット数を可変に構成することができ,
この場合,前記バルブ51を,前記均圧工程以外のとき,使用する前記吸着塔の組数が最大数のとき前記消費流路を閉じ,使用する前記吸着塔の組数の減少に応じて増大する所定の開度で前記消費流路50を開放する流量調整弁により構成するものとしても良い(請求項4,図2参照)。
以上で説明した本発明の構成により,本発明の圧力スイング吸着装置1では,以下の顕著な効果を得ることができた。
前記圧力スイング吸着装置本体10が均圧工程に移行して圧縮空気の消費が停止したことで,均圧工程への移行前の圧縮空気の消費量との差分である余剰分の圧縮空気を,前記消費流路50を介して消費側に供給可能とした。
これにより,圧力スイング吸着装置本体10が均圧工程に移行して圧縮空気の消費が停止しても,圧縮機30の吐出側圧力の上昇を抑えることができ,その結果,圧縮機30はアンロード運転に移行せず吸気制御弁38を開いた状態に維持することで,吸気制御弁38の開閉頻度を減少させることができた。
吸気制御弁38の開閉頻度の減少により,吸気制御弁38の摺動部や接触部に摩耗が生じ難くなり,吸気制御弁38の摺動部品や接触部品の寿命を延ばして交換回数を減少させることができると共に,メンテナンスの回数が減少することで,圧力スイング吸着装置1の運転に伴うランニングコストを低減させることができた。
しかも,均圧工程に移行した際に生じた余剰分の圧縮空気を,前記消費流路50を介して消費側に供給できるようにしたことで,従来,製品ガスの製造に貢献していなかったアンロード運転時に消費される電力等のエネルギーを,消費側に対して供給される圧縮空気を生成するために有効に利用することができ,圧力スイング吸着装置本体10を介した製品ガス(例えば高濃度酸素)の提供と,空圧機器に対する圧縮空気の供給を同時に行うことができる圧力スイング吸着装置1を提供することができた。
更に,前記圧力スイング吸着装置本体10が,複数個で1組を成す吸着塔T1~T6を,複数ユニットU1~U3備えていると共に,使用する吸着塔のユニット数を可変に構成されており,使用する前記吸着塔のユニット数を,最大数に対し減少させたとき,該ユニット数の減少によって生じた余剰分の圧縮空気を,前記消費流路50を介して消費側に供給するよう構成したことで,使用するユニット数の減少に伴って生じた余剰の圧縮空気についても,消費側にて有効に利用することができた。
本発明の圧力スイング吸着装置の説明図。 本発明の別の圧力スイング吸着装置の説明図。 従来の圧力スイング吸着装置の説明図。 圧力スイング吸着装置本体の動作説明図(特許文献1)。 従来の別の圧力スイング吸着装置の説明図(特許文献2)。 従来の圧縮機の説明図(特許文献3)。
以下に,添付図面を参照しながら本発明の圧力スイング吸着装置について説明する。
なお,以下の説明では,本発明の圧力スイング吸着装置を,圧縮空気から酸素ガスを製造する,酸素PSA装置として構成した例について説明するが,本発明の圧力スイング吸着装置は,酸素PSA装置に限定されず,前述した窒素PSA装置,PSAドライヤ等,圧縮空気を原料ガスとする圧力スイング吸着装置全般に適用可能である。
〔圧力スイング吸着装置の全体構成〕
図1中の符号1は,本発明の一実施例の圧力スイング吸着装置であり,この圧力スイング吸着装置1は,図3を参照して説明した従来の圧力スイング吸着装置1と同様,圧縮空気中の窒素ガスを吸着して酸素ガスを生成する圧力スイング吸着装置本体10と,この圧力スイング吸着装置本体10に圧縮空気を供給する,圧縮機30を備えている。
〔圧縮機〕
本発明の圧力スイング吸着装置1に使用する圧縮機30は,圧力スイング吸着装置本体10に対し,必要な圧力の圧縮空気を必要量,供給することができるものであれば,既知の各種の圧縮機を使用可能であり,これに限定されるものではないが前掲の特許文献3として紹介した圧縮機が適用可能である。
このような圧縮機は,吐出側の圧力,従って,圧力スイング吸着装置本体10に供給する圧縮空気の圧力を,所定の設定吐出圧力に近付けることができるようにするために,図6を参照して説明した圧縮機30のように,圧縮機本体31の吸入流路に設けた吸気制御弁38を備え,圧縮機本体31の吐出側圧力が設定吐出圧力に近付くように圧縮機本体31の吸気量を制御すると共に,圧縮機本体31の吐出側圧力が前記設定吐出圧力に対して所定の高い圧力であるアンロード開始圧力以上になると,吸気制御弁38を閉じて圧縮機本体31に対する吸気を停止する容量制御装置を備えている。
〔圧力スイング吸着装置本体〕
以上のように構成された圧縮機から圧縮空気の供給を受ける圧力スイング吸着装置本体10は,図3及び図4を参照して説明した従来の圧力スイング吸着装置本体10と同様の構成であり,複数(本実施例では2個)で1組を成す吸着塔T1,T2が,圧縮機30に連通されている供給流路11と,製造された酸素ガスを貯留するバッファタンクBT間に並列に配置されている。
この吸着塔T1,T2に連通する各配管に設けられたバルブSV1~SV8の動作,及びこれらのバルブSV1~SV8の開閉動作に伴い圧力スイング吸着装置本体10が還流・吸着工程,取出工程,均圧工程,再生工程,均圧工程の各工程を行うように構成されている点についても,図3及び図4を参照して説明した,従来の圧力スイング吸着装置本体10と同様の構成である。
〔消費流路〕
本実施例の圧力スイング吸着装置1における圧力スイング吸着装置本体10及び圧縮機30の構成は図3を参照して説明した圧力スイング吸着装置1の構成と同様であるが,本発明の圧力スイング吸着装置1では,図3を参照した説明した従来の圧力スイング吸着装置1とは異なり,圧縮機30で発生した圧縮空気を圧力スイング吸着装置本体10に導入する供給流路11の他,圧力スイング吸着装置本体10を介することなく圧縮機からの圧縮空気を機外に取り出すことができる消費流路50を備えていると共に,この消費流路50に対する圧縮空気の流れを制御するバルブ51を備えている。
このバルブ51は,圧力スイング吸着装置本体10が均圧工程以外の工程にあるとき,すなわち,圧力スイング吸着装置本体10で圧縮空気が消費されているときに閉弁して消費流路50に対する圧縮空気の導入を停止すると共に,圧力スイング吸着装置本体10が均圧工程となり,圧力スイング吸着装置本体10による圧縮空気の消費が行われていないときに全開となり,圧縮機30で発生した圧縮空気を全量,消費側に供給することができるように構成している。
このように,消費流路50に設けたバルブ51を均圧工程の開始と共に開き,均圧工程の終了と共に閉じるようにする構成としては,一例として,このバルブ51を電磁開閉弁によって構成し,圧力スイング吸着装置本体10に設けたバルブSV1~SV8のシーケンス制御を行う制御装置(図示せず)からの制御信号を,この開閉弁にも制御信号として入力するものとすれば良く,例えば,圧力スイング吸着装置本体10のバルブSV7,SV8に対する制御信号をバルブ51にも入力し,バルブSV7,SV8の開弁時にバルブ51を開き,バルブSV7,SV8の閉弁時に,バルブ51を閉じるように構成する。
なお,図1中の符号52は背圧弁であり,該背圧弁52の一次側圧力を,圧縮機30に設けたドライヤ36の機能を確保するために必要な圧力(一例として0.45MPa以上)に確保し,大気圧下露点よりも10℃低い圧縮空気を提供する。
〔作用等〕
以上のように構成された本発明の圧力スイング吸着装置1において,各吸着塔T1,T2は,一例として45秒の周期(図4の半サイクル)毎に加圧と減圧を交互に繰り返すと共に,この周期中に,各4秒間の均圧工程が行われる。
従って,前述した消費流路50と該消費流路50を開閉するバルブ51を備えていない従来の圧力スイング吸着装置1(図3参照)では,均圧工程へ移行して圧力スイング吸着装置本体10による圧縮空気の消費が停止する度に,圧縮機30の吐出側圧力がアンロード開始圧力以上に上昇して吸気制御弁38が開閉していたことから,吸気制御弁38の開閉回数は,80回/時間で,圧力スイング吸着装置1を1日(24時間)運転すると,吸気制御弁38の開閉回数は,1920回/日,1年間では,700800回/年となっていた。
耐久性の基準として一般的な目安とされている機械的耐久回数100万回を基準にすると,均圧工程毎に開閉する吸気制御弁38では,約1.4年毎に摺動部品や接触部の部品交換等が必要となり,メンテナンスの頻度が高くなる。
これに対し,前述したように消費流路50と該消費流路50を開閉するバルブ51を設け,均圧工程時,消費流路50に設けたバルブ51を開いて余剰となった圧縮空気を消費側において利用できるようにした本発明の圧力スイング吸着装置1では,均圧工程に移行して圧力スイング吸着装置本体10による圧縮空気の消費が停止しても,これによって生じた余剰の圧縮空気は消費流路50を介して消費側に供給されることで圧縮機30の吐出側圧力が上昇することを防止でき,その結果,均圧工程の度に吸気制御弁38が開閉することを防止でき,吸気制御弁38の摺動部や衝突部における摩耗の発生が防止され,吸気制御弁38の部品の寿命が延びることでメンテナンスの頻度を大幅に減らすことができた。
また,消費電力について考えると,均圧工程(4秒)は,前述した圧力スイングの周期(45秒)に対し,8.9%(4/45×100)であり,圧縮機の作動時間中,約9%の動作時間は,酸素ガスの製造に使用されていない時間となり,この間,圧縮機は無駄に運転されていることになる。
均圧工程中は,吸気制御弁38が閉じた無負荷運転が行われることで,吸気制御弁38を全開とした全負荷運転時に対し圧縮機の消費電力が70%程度に低下したとしても,全電力消費量のうち,約6.3%の電力が,無駄に消費されていることになる。
従って,前述した均圧工程中,消費流路を介して消費側に圧縮空気を供給して圧縮空気を空圧機器の駆動等に利用できるようにすることで,無駄に消費されていた約6.3%の電力を,消費側に供給する圧縮空気の生成に有効に利用することができた。
なお,図1に示す圧力スイング吸着装置1を1時間運転した時に,消費流路を介して得られた圧縮空気の実測値は,合計で5m3/hであった。
実施例1の圧力スイング吸着装置1に使用した圧縮機30の風量は1m3/minであり,1秒間あたり16.6L/sec,1時間の運転中で均圧工程は合計,4秒×80回の計320秒間行われることから,1時間あたりに消費流路50を介して消費側で利用できる圧縮空気の量は,理論値で,
320sec×16.6L=5333L/h(約5.3m3/h)
となり,実測値である5m3/hに極めて近い数値であった。
従って,本発明の圧力スイング吸着装置では,均圧工程中に圧縮機を駆動するために費やされた電力を,略理論値に近い圧縮空気を消費側に供給するために利用できており,消費された電力を,無駄なく利用することができるものとなっている。
以上,図1を参照して説明した実施例1の圧力スイング吸着装置では,T1,T2一対の吸着塔を,1組のみ設けた構成であったが,本発明の圧力スイング吸着装置1は,図1に示した構成に代え,図2に示すように,一対の吸着塔(T1,T2),(T3,T4),(T5,T6)を,複数ユニット(図2に示す実施例ではU1~U3の3ユニット)設けた構成としている。
この図2に示す圧力スイング吸着装置1の構成において,各ユニットU1~U3を構成する吸着塔T1~T6のそれぞれの入口と出口には,バルブSV9~SV20が設けられており,各バルブSV9~SV20を開閉操作することで,酸素の製造に使用する吸着塔のユニット数を,1ユニット(吸着塔2個)~3ユニット(吸着塔6個)の間で変更することができるように構成した。
また,消費流路50に設ける前述のバルブ51として,電空弁等の消費流路50内を流れる圧縮空気の流量を調整可能な弁を使用し,圧力スイング吸着装置本体10が均圧工程以外の工程にあるとき,圧力スイング吸着装置本体10で使用する吸着塔のユニット数に応じて消費流路50を閉じ又は,絞ると共に,均圧工程時,消費流路50を全開とすることができるように構成した。
一例として,U1~U3の3ユニットの吸着塔を設けた図2に示す実施形態では,均圧工程時以外のバルブ51の開度は,U1~U3全てのユニットの吸着塔が使用されている場合には全閉,U1とU2の2ユニットの吸着塔を使用する場合には,圧縮機30より供給される圧縮空気の1/3を消費流路50に導入可能な開度で,1ユニット(U1)のみを使用する場合には圧縮機30より供給される圧縮空気の2/3が消費流路50に導入可能な開度となるように,前記バルブ51の開度を調整すると共に,均圧工程では,いずれの場合にも,前記バルブ51を全開として,圧縮機30より供給された圧縮空気の全量を消費流路50に導入可能に構成している。
以上のように構成することで,本実施例(図2)の圧力スイング吸着装置1は,圧力スイング吸着装置本体10が均圧工程以外の作動状態にあるときは,吸着塔T1~T6の使用ユニット数に応じた圧縮空気が供給流路11を介して圧力スイング吸着装置本体10に導入され,吸着塔の使用ユニット数に応じた量の酸素が製造される。
その結果,吸着塔の使用ユニット数が2ユニットである場合には,3ユニット全ての吸着塔を使用した場合に比較して圧力スイング吸着装置本体10で消費される圧縮空気量は2/3に,使用ユニット数が1ユニットである場合には1/3に減少し,圧力スイング吸着装置本体10に導入される圧縮空気量の減少によって,均圧工程時以外にも,余剰の圧縮空気が発生する。
本実施例の圧力スイング吸着装置1の構成では,吸着塔の使用ユニット数が,最大数である3ユニットよりも少ない場合,消費流路50に設けたバルブ51を吸着塔の使用ユニット数に応じた開度で開くことで,均圧工程以外の工程時においても,消費流路50に対し,余剰分の圧縮空気を導入することができるように構成した。
図2に示す実施例2の圧力スイング吸着装置1を,3ユニットの吸着塔全てを使用して1時間運転した場合,2ユニットの吸着塔を使用して1時間運転した場合,及び1ユニットの吸着塔を使用して1時間運転した場合に,消費流路50を介して得られた圧縮空気の実測値と理論値を下記の表1に示す。
なお,いずれの運転中においても,吸気制御弁38の作動回数は0回であった。
以下の結果から,吸着塔T1~T6をいずれのユニット数で使用した場合共に,実測値と理論値が極めて近い数値となることが確認された。
このことから,本発明の圧力スイング吸着装置1では,圧縮機30を駆動するために使用された電力を,略理論値に近い圧縮空気を消費側に供給するために利用できていると言え,圧縮機を駆動するために消費された電力を,略,無駄なく利用することができるものであることが確認できた。
Figure 0007236069000001
なお,消費流路を介して得られる圧縮空気の理論値は,それぞれ以下のようにして計算した。
(1)全ての吸着塔の使用時
使用した圧縮機の風量1m3/minより,1秒間あたりの風量は,
1m3/60≒16.6L/sec
圧力スイング吸着装置の1時間の運転中,均圧工程の合計時間は,
4秒×80回=320秒
従って,1時間あたりに消費流路を介して利用できる圧縮空気の理論値は,
320sec×16.6L=5333L/h(約5.3m3/h)となる。
U1~U3全てのユニットの使用時,消費流路50に設けたバルブ51は,均圧工程時以外,閉状態を維持して消費側への圧縮空気の供給は行われないことから,前述の約5.3m3/hが,1時間当たりの運転で消費流路50を介して利用できる圧縮空気の総量(理論値)となる。
(2)2ユニットの吸着塔使用時
圧力スイング吸着装置1の1時間の運転中,均圧工程時に消費流路50を介して利用できる圧縮空気の合計量は,前述したように約5.3m3である。
2ユニットの吸着塔使用時,均圧工程以外の工程時に消費流路50に対しては,更に圧縮機30で発生した圧縮空気の1/3が導入されることから,これにより1秒間あたりに消費流路50に導入される圧縮空気の風量は,
16.6L÷3≒5.53L/sec
圧力スイング吸着装置1の1時間(3600秒)の運転中,均圧工程の時間(320秒)を除く残りの運転時間は,3280秒であり,圧力スイング吸着装置1の1時間の運転中,均圧工程以外の工程時に消費流路50に導入される圧縮空気の理論値は,
5.53L/sec×3280=18138.4L(約18.1m3)となる。
従って,2ユニットの吸着塔を使用して圧力スイング吸着装置を1時間運転した場合に,消費流路50を介して利用可能な圧縮空気の総量は,理論値において,
5.3m3+18.1m3=23.4m3/h となる。
(3)1ユニットの吸着塔使用時
圧力スイング吸着装置1の1時間の運転中,均圧工程時に消費流路50に導入される圧縮空気の合計量が約5.3m3であることは前述した通りである。
1ユニットの吸着塔使用時,均圧工程以外の工程時に消費流路50に対しては圧縮機30で発生した圧縮空気の2/3が導入されることから,1秒間あたり消費流路50に導入される圧縮空気は,
16.6L×2/3≒11.1L/sec
圧力スイング吸着装置1の1時間(3600秒)の運転中,均圧工程の時間(320秒)を除く残りの運転時間は,3280秒であり,圧力スイング吸着装置1の1時間の運転中,均圧工程以外の工程時に消費流路50に導入される圧縮空気の理論値は,
11.1L/sec×3280=36408L(約36.4m3)となる。
従って,1ユニットの吸着塔を使用して圧力スイング吸着装置1を1時間運転した場合に,消費流路50を介して利用可能な圧縮空気の総量は,理論値において,
5.3m3+36.4m3=41.7m3/h となる。
1 圧力スイング吸着装置
10 圧力スイング吸着装置本体
11 供給流路
12 製品ガス出口
13a,13b 吸入側マニホールド
14a,14b 流出側マニホールド
15a,15b 放気マニホールド
16a,16b 均圧マニホールド
17 圧縮空気出口
30 圧縮機
31 圧縮機本体
32 原動機(モータ)
33 レシーバタンク
34 逆止弁
35 アフタクーラ
36 ドライヤ
37 サービスバルブ
38 吸気制御弁
50 消費流路
51 バルブ
52 背圧弁
T1~T6 吸着塔
U1~U5 ユニット(吸着塔の)
SV1~SV20 バルブ
BT バッファタンク

Claims (4)

  1. 複数で1組を成す吸着塔を備え,圧力スイング吸着方式により原料ガスである圧縮空気より特定のガスを吸着除去して目的とするガスを生成する圧力スイング吸着装置本体と,
    圧縮機本体の吐出側の圧力が所定の設定吐出圧力となるように前記圧縮機本体の吸気量を制御すると共に,前記圧縮機本体の吐出側圧力が前記設定吐出圧力に対し所定の高い圧力であるアンロード開始圧力以上になると前記圧縮機本体に対する吸気を停止する吸気制御弁を備え,前記圧力スイング吸着装置本体に対し圧縮空気を供給する圧縮機と,
    前記圧縮機で発生した圧縮空気を前記圧力スイング吸着装置本体に導入する供給流路と,
    前記圧縮機で発生した圧縮空気を,前記圧力スイング吸着装置本体を介さずに機外に取り出して空圧機器に供給可能な消費流路と,
    該消費流路に,一次側の圧力を所定圧力に保持する背圧弁を設けると共に,該背圧弁の一次側に,該消費流路に対する圧縮空気の導入を制御するバルブを設け,
    前記圧力スイング吸着装置本体の均圧工程中,前記バルブを全開として前記圧縮機で発生した圧縮空気を全量,前記消費流路に導入可能とすると共に,前記均圧工程以外の工程時において前記バルブにより前記消費流路を閉じ,又は絞ることを特徴とする圧力スイング吸着装置の制御方法。
  2. 前記圧力スイング吸着装置本体が,前記複数個で1組を成す吸着塔のユニットを,複数ユニット備えていると共に,使用する吸着塔のユニット数を可変に構成されており,
    前記バルブを流量調整弁により形成し,使用する前記吸着塔のユニット数を,最大数に対し減少させたとき,前記均圧工程以外の工程時において,前記最大数の吸着塔のユニット使用時に前記圧力スイング吸着装置本体が消費する圧縮空気と,減少後のユニット数の吸着塔の使用時に前記圧力スイング吸着装置本体が消費する圧縮空気の消費量の差分の圧縮空気を,前記バルブの開度を調整することにより前記消費流路に導入可能としたことを特徴とする請求項1記載の圧力スイング吸着装置の制御方法。
  3. 複数で1組を成す吸着塔を備え,圧力スイング吸着方式により原料ガスである圧縮空気より特定のガスを吸着除去して目的とするガスを生成する圧力スイング吸着装置本体と,
    圧縮機本体の吐出側の圧力が所定の設定吐出圧力となるように前記圧縮機本体の吸気量を制御すると共に,前記圧縮機本体の吐出側圧力が前記設定吐出圧力に対し所定の高い圧力であるアンロード開始圧力以上になると前記圧縮機本体に対する吸気を停止する吸気制御弁を備え,前記圧力スイング吸着装置本体に圧縮空気を供給する圧縮機と,
    前記圧縮機で発生した圧縮空気を前記圧力スイング吸着装置本体に導入する供給流路と,
    前記圧縮機で発生した圧縮空気を,前記圧力スイング吸着装置本体を介さずに機外に取り出して空圧機器に供給可能な消費流路と,
    該消費流路に,一次側の圧力を所定圧力に保持する背圧弁を設けると共に,該背圧弁の一次側に,該消費流路に対する圧縮空気の導入を制御するバルブを設け,
    前記バルブが,前記圧力スイング吸着装置本体の均圧工程中,前記消費流路を全開とすると共に,前記均圧工程以外の工程時において前記消費流路を閉じ,又は絞ることを特徴とする圧力スイング吸着装置。
  4. 前記圧力スイング吸着装置本体が,前記複数個で1組を成す吸着塔のユニットを,複数ユニット備えていると共に,使用する吸着塔のユニット数を可変に構成されており,
    前記バルブが,前記均圧工程以外のとき,使用する前記吸着塔の組数が最大数のとき前記消費流路を閉じ,使用する前記吸着塔の組数の減少に応じて増大する所定の開度で前記消費流路を開放する流量調整弁であることを特徴とする請求項3記載の圧力スイング吸着装置。
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