JP2019085293A - 低酸素濃度空気の供給装置 - Google Patents

低酸素濃度空気の供給装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ブロア等の空気圧縮機によって空気の圧縮を行わずに、負圧発生器によって吸着部に対する窒素の吸着と脱着とを行い、低酸素濃度空気の供給を可能とする供給装置を提供する。【解決手段】供給装置10は、酸素よりも窒素を選択的に吸着する2つの吸着部21,22と、吸着部21,22から空気を吸引する負圧発生器12と、負圧発生器12によって2つの吸着部21,22を順次切り換えて大気圧以下の領域で減圧させる減圧機構13と、低酸素濃度空気の供給経路35aと排出経路35bとを有し、かつ、吸着部21,22を減圧させている間に当該吸着部21,22から吸引された空気を供給経路35a又は排出経路35bに流す供給排出機構15と、減圧を終えた吸着部21,22を大気圧に開放して増圧しかつ負圧発生器12により当該吸着部21,22に外気を流通させて窒素を吸着させる吸着機構14と、を備えている。【選択図】図2

Description

本開示は、低酸素濃度空気の供給装置に関する。
下記特許文献1には、果実や野菜等を貯蔵する貯蔵庫内の雰囲気を窒素リッチの状態に制御するため、貯蔵庫内の空気を吸着塔に導いて窒素を吸着するとともに、難吸着性の酸素を系外に放出し、吸着した窒素を減圧条件で回収して貯蔵庫に戻す技術が開示されている。貯蔵庫内の空気は、ブロアで圧縮されることによって吸着塔に供給され、また、真空ポンプで吸着塔内を減圧することによって吸着された窒素が回収され、貯蔵庫に戻されるようになっている。
特開平7−313052号公報
特許文献1記載の技術は、吸着塔に対する窒素の吸着と脱着とを行うためにブロアと真空ポンプとを必要としている。このうちブロアは、空気を断熱圧縮するために発熱が大きく、それ自体の冷却が必要であるとともに、加熱された空気が吸着塔に供給されるため、吸着効率の悪化を招く。
本開示は、ブロア等の空気圧縮機によって空気の圧縮を行わずに、負圧発生器によって吸着部に対する窒素の吸着と脱着とを行い、低酸素濃度空気の供給を可能とする供給装置を提案する。
(1)本開示の低酸素濃度空気の供給装置は、
酸素よりも窒素を選択的に吸着する2つの吸着部と、
前記吸着部から空気を吸引する負圧発生器と、
前記負圧発生器によって2つの前記吸着部を順次切り換えて大気圧以下の領域で減圧させる減圧機構と、
低酸素濃度空気の供給経路と排出経路とを有し、かつ、前記吸着部を減圧させている間に当該吸着部から吸引された空気を前記供給経路又は前記排出経路に流す供給排出機構と、
減圧を終えた前記吸着部を大気圧に開放して増圧しかつ前記負圧発生器により当該吸着部に外気を流通させて窒素を吸着させる吸着機構と、を備えている。
以上の構成を有する低酸素濃度空気の供給装置は、空気圧縮機によって空気の圧縮を行わずに、負圧発生器によって吸着部に対する窒素の吸着と脱着とを行い、低酸素濃度空気を供給することができる。なお、本開示の供給装置は、2つの吸着部を含んでいればよく、3つ以上の吸着部を備えることを妨げない。
(2)好ましくは、前記供給排出機構が、前記吸着部から吸引された空気の酸素濃度に応じて、当該空気を流す経路を前記供給経路と前記排出経路とのいずれかに切り換える第1切換部を備えている。
このような構成によって、吸着部から吸引された空気を、供給経路と排出経路とに切り換えて流すことができる。
(3)好ましくは、前記減圧機構が、2つの前記吸着部を切り換えて前記負圧発生器に接続する第2切換部を含む。
このような構成によって、2つの吸着部をそれぞれ減圧させることができる。
(4)好ましくは、前記吸着機構が、2つの前記吸着部を切り換えて大気に接続する第3切換部を含む。
このような構成によって、2つの吸着部を順次に大気圧に開放することができる。
(5)好ましくは、前記吸着機構が、前記減圧機構とは異なる経路で、前記吸着部を前記負圧発生器に接続する吸着操作部をさらに備えている。
このような構成によって、負圧発生器を用いて吸着部に外気を流通させ、窒素を吸着させることができる。
(6)好ましくは、前記第1切換部が、前記吸着部からの空気の吸引時間に基づいて、当該空気を流す経路を前記供給経路と前記排出経路とのいずれかに切り換える。
このような構成によって、酸素濃度を直接的に計測せずに所定濃度の酸素を供給経路に流すことができる。
(7)好ましくは、前記供給排出機構が、前記吸着部から吸引された空気の酸素濃度を検出するセンサを備え、前記第1切換部が、当該センサの検出信号に基づいて、当該空気を流す経路を前記供給経路と前記排出経路とのいずれかに切り換える。
このような構成によって、酸素濃度を計測して、可及的に正確に所定濃度の酸素を供給経路に流すことができる。
第1実施形態に係る低酸素濃度空気の供給装置を適用したコンテナを示す説明図である。 低酸素濃度空気の供給装置を示す概略構成図である。 供給装置の動作手順を示すフローチャートである。 供給装置の開閉弁の開閉タイミングを示す図である。 供給装置の空気の流れを示す概略図である。 供給装置の空気の流れを示す概略図である。 供給装置の空気の流れを示す概略図である。 供給装置の空気の流れを示す概略図である。 供給装置の空気の流れを示す概略図である。 供給装置の空気の流れを示す概略図である。 供給装置の空気の流れを示す概略図である。 供給装置の空気の流れを示す概略図である。 供給装置の吸着筒における圧力の変動を示すグラフである。 吸着筒の圧力と窒素吸着量との関係を示すグラフである。 第2実施形態に係る低酸素濃度空気の供給装置を示す概略構成図である。 第3実施形態に係る低酸素濃度空気の供給装置を示す概略構成図である。
以下、図面を参照して実施形態に係る低酸素濃度空気の供給装置を説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る低酸素濃度空気の供給装置を適用したコンテナを示す説明図である。
本実施形態の供給装置10は、例えば、海上輸送等に用いられ果実や野菜等の植物を鮮度を保持しながら長期に貯蔵するコンテナ1に適用される。具体的に、供給装置10は、外気(大気)を取り込み、外気の酸素濃度(約21%:体積含有率)よりも低い所定の酸素濃度(例えば10%以下)の空気、すなわち低酸素濃度空気を生成する。そして、供給装置10は、生成した低酸素濃度空気を供給先であるコンテナ1内に供給してコンテナ1内の酸素濃度を低下させ、コンテナ1に収容された貯蔵物A、例えば箱詰めされた植物の呼吸量を低下させることによって植物の鮮度を保持する。また、供給装置10は、低酸素濃度空気の生成過程で発生する酸素濃度の高い空気を外部へ排気する。
図2は、低酸素濃度空気の供給装置10を示す概略構成図である。
本実施形態の供給装置10は、吸着部21,22と、負圧発生器12と、減圧機構13と、吸着機構14と、供給排出機構15とを備えている。なお、図2には、供給装置10における空気の流れの方向を矢印で示している。
吸着部21,22は、内部に吸着剤が充填され、起立した姿勢で設置されたた円筒状の部材である。したがって、以下においては、吸着部のことを「吸着筒」ともいう。本実施形態の供給装置10は、第1の吸着筒21と第2の吸着筒22とを備えている。第1及び第2の吸着筒21,22は、それぞれ外部から空気を流入させるための流入口21a,22aと、第1及び第2の吸着筒21,22の内部から空気を流出させるための第1流出口21b,22b及び第2流出口21c,22cとを備えている。
第1及び第2の吸着筒21,22の内部に充填された吸着剤は、例えば、窒素分子の分子径(3.0オングストローム)よりも小さく、酸素分子の分子径(2.8オングストローム)よりも大きな孔径の細孔を有する多孔材のゼオライトで構成されている。このゼオライトを用いることによって、第1及び第2の吸着筒21,22は、酸素よりも窒素を選択的に吸着させることができる。
図14は、吸着筒21,22の特性を示すグラフである。図14から明らかなように、吸着筒21,22は酸素よりも窒素を多く吸着する特性を有している。また、吸着筒21,22は、圧力が高まることによって窒素の吸着量が増加し、圧力が低下することによって窒素の吸着量が減少する。したがって、吸着筒21,22内の圧力を高めることによって吸着剤に窒素を吸着させることができ、吸着筒21,22内の圧力を低下させることによって吸着剤から窒素を脱着(脱離)させることができる。なお、本実施形態の供給装置10は、一例として、0〜−60(kPa)の範囲において吸着筒21,22内の圧力を変動させ、窒素の吸着及び脱着を行う。したがって、この場合の各吸着筒21,22に対する窒素の吸着量は、約1.3〜2.3(L/100g)となる。
図2に示すように、負圧発生器12は、大気圧よりも低圧の真空状態を生成する1台の真空ポンプにより構成されている。真空ポンプ12は、吸引口12aと吐出口12bとを備え、モータの駆動によって吸引口12aから空気を吸引し、空気の圧力を高めて吐出口12bから吐出する。
減圧機構13は、第1及び第2の吸着筒21,22の流出口21b,22bと真空ポンプ12の吸引口12aとの間に設けられている。そして、減圧機構13は、真空ポンプ12によって第1及び第2の吸着筒21,22を交互に切り換えて大気圧以下の領域で減圧させるものである。
より具体的に、減圧機構13は、吸込経路24a,24bと、第2切換部32とを有している。吸込経路24a,24bは、空気を流す配管からなり、第1の吸着筒21の第1流出口21bと真空ポンプ12の吸引口12aとを接続する第1吸込経路24aと、第2の吸着筒22の第1流出口22bと真空ポンプ12の吸引口12aとを接続する第2吸込経路24bとを有する。第1吸込経路24aと第2吸込経路24bとは、空気流方向の下流側で合流された状態で真空ポンプ12に接続されている。
第2切換部32は、第1吸込経路24aに設けられた第2開閉弁e2と、第2吸込経路24bに設けられた第4開閉弁e4とを有している。第2開閉弁e2と第4開閉弁e4とは交互に開くことによって第1の吸着筒21と第2の吸着筒22とを交互に真空ポンプ12に接続する。真空ポンプ12に接続された第1及び第2の吸着筒21,22は、内部の空気が吸引されることによって減圧され、負圧となる。
吸着機構14は、前述の減圧機構13によって減圧を終えた第1及び第2の吸着筒21,22を大気圧に開放して増圧しかつ真空ポンプ12により第1又は第2の吸着筒21,22に外気を流通させて窒素を吸着させるものである。
吸着機構14は、具体的に、大気開放部26と、吸着操作部27とを有する。
大気開放部26は、供給装置10の外部と第1及び第2の吸着筒21,22の流入口21a,22aとの間に設けられ、第1及び第2の吸着筒21,22をそれぞれ大気圧に開放するものである。
大気開放部26は、流入経路28a,28bと、第3切換部33とを有している。流入経路28a,28bは、空気を流す配管からなり、一端が第1の吸着筒21の流入口21aに接続された第1流入経路28aと、一端が第2の吸着筒22の流入口22aに接続された第2流入経路28bとを有する。第1流入経路28aの他端と第2流入経路28bの他端とは互いに合流され、供給装置10の外部(外気)に接続されている。ただし、第1流入経路28aの他端と第2流入経路28bの他端とは互いに合流されていなくてもよく、それぞれが外部に接続されていてもよい。
第3切換部33は、第1流入経路28aに設けられた第1開閉弁e1と、第2流入経路28bに設けられた第3開閉弁e3とを有している。第1開閉弁e1と第3開閉弁e3とは、交互に開くことによって第1の吸着筒21と第2の吸着筒22とを交互に外気に接続する。そして、大気開放部26は、第1及び第2の吸着筒21,22をそれぞれ外気に接続することによって内部を大気圧に開放する。
吸着操作部27は、第1及び第2の吸着筒21,22の流出口21c,22cと真空ポンプ12の吸引口12aとの間に設けられ、第1及び第2の吸着筒21,22に空気を流通させることによって吸着剤に窒素を吸着させるものである。吸着操作部27は、吸込経路29a,29bと、第5開閉弁e5と、逆止弁30a,30bとを有している。
吸込経路29a,29bは、空気を流す配管からなり、第1の吸着筒21の第2流出口21cと負圧発生器12の吸引口12aとを接続する第3吸込経路29aと、第2の吸着筒22の第2流出口22cと真空ポンプ12の吸引口12aとを接続する第4吸込経路29bとを有する。第3吸込経路29aと第4吸込経路29bとは、空気流方向の下流側において合流した状態で真空ポンプ12に接続されている。
逆止弁30a,30bは、第3吸込経路29aと第4吸込経路29bとにそれぞれ設けられている。逆止弁30a,30bは、第3及び第4吸込経路29a,29bから第2流出口21c,22cへの空気の逆流を阻止する。
第5開閉弁e5は、第3吸込経路29aと第4吸込経路29bとの合流後の配管部分に設けられている。第5開閉弁e5を開くことによって、第1及び第2の吸着筒21,22の双方が真空ポンプ12に接続され、内部の空気が真空ポンプ12によって吸引される。
供給排出機構15は、第1及び第2の吸着筒21,22から吸引された空気を所定の経路に吹き出すものである。
供給排出機構15は、真空ポンプ12の吐出口12bと供給装置10の外部との間に設けられている。供給排出機構15は、吹出経路35a,35bと、第1切換部31とを有している。吹出経路35a,35bは、真空ポンプ12の吐出口12bとコンテナ1内の収納室とを接続する供給経路35aと、真空ポンプ12の吐出口12bと供給装置10の外部とを接続する排出経路35bとからなる。供給経路35aと排出経路35bとは、空気流方向の上流側で合流された状態で吐出口12bに接続されている。供給経路35aには、所定の酸素濃度まで低下した低酸素濃度空気をコンテナ1に流す経路である。これに対して、排出経路35bは、所定の酸素濃度よりも高い酸素濃度の空気を外部に排出する経路である。
第1切換部31は、供給経路35aに設けられた第7開閉弁e7と、排出経路35bに設けられた第6開閉弁e6とを有している。第7開閉弁e7と第6開閉弁e6とは、交互に開くことによって真空ポンプ12をコンテナ1内又は外部に接続し、真空ポンプ12によって吸引された第1及び第2の吸着筒21,22内の空気は、コンテナ1内と外部とのいずれかに選択的に吹き出される。
なお、前述の真空ポンプ12及び各機構13,14,15(第1〜第7開閉弁e1〜e7)の動作は、図示しない制御装置によって制御される。具体的に、真空ポンプ12は、供給装置10の運転中に常時作動するように制御される。第1〜第7開閉弁e1〜e7は、第1及び第2の吸着筒21,22に対する窒素の吸着と脱着とを繰り返し行いかつ低酸素濃度空気をコンテナ1へ供給するように所定のタイミングで開閉制御される。
図3は、供給装置10の動作手順を示すフローチャートである。供給装置10は、図3に示すステップ1〜ステップ8を1サイクルとし、このサイクルを繰り返し行うことによって第1及び第2の吸着筒21,22内の吸着剤に対する窒素の吸着及び脱着を行い、所定の酸素濃度の低酸素濃度空気をコンテナ1内に供給する。
図4は、供給装置10の各開閉弁e1〜e7の開閉タイミングを示す図である。第1〜第7開閉弁e1〜e7は、ステップ1〜ステップ8の間、図4において太線を付したステップで開き、その他のステップで閉じる。ステップ1〜ステップ8は、時間の経過によって進行する。図5〜図12は、供給装置10における空気の流れを示す説明図である。また、図13は、供給装置10の吸着筒21,22における圧力の変動を示すグラフである。
以下、図3〜図13を参照して、供給装置10の動作について詳細に説明する。
(ステップ1)
図3に示すように、まず、第1の吸着筒21は、ステップ1の前工程(前サイクルのステップ8)で、大気圧以下に減圧されて窒素が脱着された状態にあり、第2の吸着筒22は、ステップ1の前工程(前サイクルのステップ8)で、大気圧以下の範囲で増圧されて窒素が吸着された状態にある。
供給装置10は、ステップ1として、第1の吸着筒21について吸着工程(増圧)を行う。
具体的には、図4及び図5に示すように、供給装置10は、第1開閉弁e1、第5開閉弁e5、及び第6開閉弁e6を開き、その他の開閉弁を閉じる。第1の吸着筒21は、外部に接続されることによって大気圧に開放される。これにより、第1の吸着筒21内に外気が流入し、第1の吸着筒21内の圧力が大気圧まで高まるとともに、流入した空気に含まれる窒素が吸着剤に吸着される。
また、真空ポンプ12の作動によって、第1の吸着筒21内に流入し、吸着剤に窒素が吸着された後の空気が第5開閉弁e5及び第6開閉弁e6を介して外部に排出される。
図13に示すように、ステップ1の開始直後、第2の吸着筒22はステップ1の前工程(前サイクルのステップ8)で大気圧以下の範囲で増圧され、第1の吸着筒21はステップ1の前工程で減圧されているが、第1開閉弁e1を開くことで第1の吸着筒21はごく短時間で増圧され、第2の吸着筒22よりも圧力が高くなる。また、第1及び第5開閉弁e1,e5を開くことで、第1の吸着筒21を流れる空気の抵抗が小さくなる。そのため、このステップ1では、専ら第2の吸着筒22よりも第1の吸着筒21から空気が吸引される。したがって、ステップ1において、第2の吸着筒22は、実質的に前工程(前サイクルのステップ8)から引き続いて待機工程を行う。
(ステップ2)
図3に示すように、供給装置10は、ステップ2として、第1の吸着筒21について予備減圧工程を行い、第2の吸着筒22について減圧工程(排出)を行う。
具体的には、図4及び図6に示すように、供給装置10は、第4開閉弁e4、第5開閉弁e5、及び第6開閉弁e6を開き、その他の弁を閉じる。
第1の吸着筒21は、第1開閉弁e1を開じることによって外部と遮断され、第5開閉弁e5を開くことによって引き続き真空ポンプ12と接続される。そのため、第1の吸着筒21は、内部の空気が吸引され、やや減圧される(図13参照)。この第1の吸着筒21の減圧は、後で説明するステップ6〜ステップ8における実質的な減圧工程の前に予め行われる予備的な減圧であり、ステップ6〜ステップ8において低酸素濃度空気をより早期に生成するために行われる。
第2の吸着筒22は、第4開閉弁e4を開くことによって真空ポンプ12に吸引される。また、第5開閉弁e5を開くことによって第2流出口22cからも真空ポンプ12に吸引される。これにより、第2の吸着筒22も減圧される(図13参照)。
また、第6開閉弁e6を開くことによって、第1及び第2の吸着筒21,22内の空気が外部に排出される。このとき、第2の吸着筒22の第1流出口22bから流出する空気は、徐々に酸素濃度が低くなっているが、第1の吸着筒21から流出する空気と、第2の吸着筒22の第2流出口22cから流出する空気とは、吸着剤によって窒素が吸着されて酸素濃度が高くなっているため、全体として、コンテナ1に供給すべき酸素濃度にまで低下していない。そのため、第1及び第2の吸着筒21,22から吸引された空気は、第6開閉弁e6を介して外部に排出される。
(ステップ3)
図3に示すように、供給装置10は、ステップ3として、第1の吸着筒21について待機工程を行い、第2の吸着筒22について引き続き減圧工程(排出)を行う。
具体的には、図4及び図7に示すように、供給装置10は、第4開閉弁e4及び第6開閉弁e6を開き、他の開閉弁を閉じる。
第1の吸着筒21は、第1及び第5開閉弁e5を閉じることによって空気の流通が停止し、待機状態となる。
第2の吸着筒22は、第4開閉弁e4を開くことによって真空ポンプ12に吸引される。ステップ3では、ステップ2で開放していた第5開閉弁e5が閉じられるので、第2の吸着筒22内の圧力はより低下する(図13参照)。このステップ3では、第2の吸着筒22から吸引される空気は、いまだコンテナ1に供給すべき酸素濃度よりも高い状態にあるため、第6開閉弁e6を介して外部に排出される。
(ステップ4)
図3に示すように、供給装置10は、ステップ4として、第1の吸着筒21について引き続き待機工程を行い、第2の吸着筒22について減圧工程(供給)を行う。
具体的には、図4及び図8に示すように、供給装置10は、第4開閉弁e4及び第7開閉弁e7を開き、他の開閉弁を閉じる。
第1の吸着筒21は、第1及び第5開閉弁e5を閉じることによって空気の流通が停止し、待機状態が継続される。
第2の吸着筒22は、第4開閉弁e4を開くことによって真空ポンプ12に吸引され、さらに第7開閉弁e7を開くことによって吸引された空気がコンテナ1に供給される。第2の吸着筒22は、ステップ2〜ステップ3にかけて減圧され続けており、内部の圧力がより低下した状態にある。そのため、図14に示すように、吸着剤に吸着された窒素がより脱着され易くなり、窒素濃度の高い空気、言い換えると、酸素濃度の低い空気が第2の吸着筒22から流出する。
すなわち、ステップ2〜ステップ3が経過する時間だけ第2の吸着筒22が減圧されることによって、第2の吸着筒22から吸引される空気の酸素濃度が所定以下(例えば、10%以下)になる。これにより、所定の酸素濃度以下の低酸素濃度空気が生成され、第7開閉弁e7を介してコンテナ1内に供給される。
次のステップ5からステップ8までの工程は、ステップ1〜ステップ4において第1の吸着筒21について行われた工程が第2の吸着筒22について行われ、逆に、第2の吸着筒22について行われた工程が第1の吸着筒21について行われる。
(ステップ5)
図3に示すように、供給装置10は、ステップ5として、第1の吸着筒21について引き続き待機工程を行い、第2の吸着筒22について吸着工程(増圧)を行う。
具体的には、図4及び図9に示すように、供給装置10は、第3開閉弁e3、第5開閉弁e5、及び第6開閉弁e6を開き、その他の弁を閉じる。第2の吸着筒22は、ステップ4において減圧された状態になるので、第3開閉弁e3を開いて外部に接続されることによって大気圧に開放される。これにより第2の吸着筒22内に外気が流入し、第2の吸着筒22内の圧力が大気圧まで増加するとともに(図13参照)、流入した空気の窒素が吸着剤に吸着される。
また、真空ポンプ12の作動によって、第2の吸着筒22内に流入し、吸着剤に窒素が吸着された後の空気が第5開閉弁5及び第6開閉弁e6を介して外部に排出される。
図13に示すように、ステップ5の開始直後、第1の吸着筒21はステップ4の工程で大気圧以下の範囲で増圧され、第2の吸着筒22はステップ4の工程で減圧されているが、第3開閉弁e3を開くことで第2の吸着筒22はごく短時間で増圧され、第1の吸着筒21よりも圧力が高くなる。また、第3及び第5開閉弁e3,e5を開くことで、第2の吸着筒22を流れる空気の抵抗が小さくなる。そのため、このステップ5では、専ら第1の吸着筒21よりも第2の吸着筒22から空気が吸引される。したがって、ステップ5において、第1の吸着筒21は、実質的にステップ4の工程から引き続いて待機工程を行う。
(ステップ6)
図3に示すように、供給装置10は、ステップ6として、第1の吸着筒21について減圧工程(排出)を行い、第2の吸着筒22について予備減圧工程を行う。
具体的には、図4及び図10に示すように、供給装置10は、第2開閉弁e2、第5開閉弁e5、及び第6開閉弁e6を開き、その他の弁を閉じる。
第2の吸着筒22は、第3開閉弁e3を開じることによって外部と遮断され、第5開閉弁e5を開くことによって引き続き真空ポンプ12と接続される。そのため、第2の吸着筒22は、内部の空気が吸引され、やや減圧される(図13参照)。この第2の吸着筒22の減圧は、先に説明したステップ2〜ステップ4における実質的な減圧工程の前に予め行われる予備的な減圧であり、ステップ2〜ステップ4において低酸素濃度空気をより早期に生成するために行われる。
第1の吸着筒21は、第2開閉弁e2を開くことによって真空ポンプ12に吸引される。また、第5開閉弁e5を開くことによって第2流出口21cからも真空ポンプ12に吸引される。これにより、第1の吸着筒21も減圧される(図13参照)。
また、第6開閉弁e6を開くことによって、第1及び第2の吸着筒21,22内の空気が外部に排出される。このとき、第1の吸着筒21の第1流出口21bから流出する空気は、徐々に酸素濃度が低くなっているが、第2の吸着筒22から流出する空気と、第1吸着筒21の第2流出口21cから流出する空気とは、吸着剤によって窒素が吸着され、酸素濃度が高くなっているため、全体として、コンテナ1に供給すべき所定の酸素濃度にまで低下していない。そのため、第1及び第2の吸着筒21,22から吸引された空気は、第6開閉弁e6を介して外部に排出される。
(ステップ7)
図3に示すように、供給装置10は、ステップ7として、第1の吸着筒21について引き続き減圧工程(排出)を行い、第2の吸着筒22について待機工程を行う。
具体的には、図4及び図11に示すように、供給装置10は、第2開閉弁e2及び第6開閉弁e6を開き、他の開閉弁を閉じる。
第1の吸着筒21は、第2開閉弁e2を開くことによって真空ポンプ12に吸引される。ステップ6で開放していた第5開閉弁e5が閉じられるので、第1の吸着筒21内の圧力はより低下する(図13参照)。ステップ7では、第1の吸着筒21から吸引される空気は、いまだコンテナ1に供給すべき酸素濃度よりも高い状態にあるため、第6開閉弁e6を介して外部に排出される。
第2の吸着筒22は、第3及び第5開閉弁e3,e5を閉じることによって空気の流通が停止し、待機状態となる。
(ステップ8)
図3に示すように、供給装置10は、ステップ8として、第1の吸着筒21について減圧工程(供給)を行い、第2の吸着筒22について引き続き待機工程を行う。
具体的には、図4及び図12に示すように、供給装置10は、第2開閉弁e2及び第7開閉弁e7を開き、他の開閉弁を閉じる。
第1の吸着筒21は、第2開閉弁e2を開くことによって真空ポンプ12に吸引され、さらに第7開閉弁e7を開くことによって吸引された空気がコンテナ1に供給される。第1の吸着筒21は、ステップ6〜ステップ7にかけて減圧され続けており、内部の圧力がより低下した状態にある。そのため、図14に示すように、吸着剤に吸着された窒素がより脱着され易くなり、窒素濃度の高い空気、すなわち、酸素濃度の低い空気が第1の吸着筒21から流出する。これにより、所定の酸素濃度以下の低酸素濃度空気が生成され、第7開閉弁e7を介してコンテナ1内に供給される。
第2の吸着筒22は、第3及び第5開閉弁e3,e5を閉じることによって空気の流通が停止し、待機状態が継続される。
その後、以上のステップ1〜ステップ8を1サイクルとして、このサイクルを繰り返し行うことによって、第1及び第2の吸着筒21,22に対する窒素の吸着動作、脱着動作が行われ、第1及び第2の吸着筒21,22から吸引された低酸素濃度空気がコンテナ1に供給される。したがって、コンテナ1内の酸素濃度が低い状態に保たれ、コンテナ1内の植物の呼吸が抑制されることによって長期にわたり新鮮な状態が保持される。
以上に説明したステップ1〜ステップ8によって、第1の吸着筒21と第2の吸着筒22の内部の圧力は図13に示すように変動する。具体的に、各吸着筒21,22内の圧力は、大気圧以下の範囲で変動し、ステップ2〜ステップ4では、第2の吸着筒22が真空ポンプ12によって減圧され、ステップ6〜ステップ8においては、第1の吸着筒21が真空ポンプ12によって減圧されている。すなわち、第1及び第2の吸着筒21,22は、減圧機構13によって交互に減圧される。そして、第1及び第2の吸着筒21,22は、それぞれ減圧が終了した後に大気圧に開放されることによって増圧され、内部に空気が流通されて窒素が吸着されるようになっている(ステップ1及びステップ5)。
[第2の実施形態]
図15は、第2実施形態に係る低酸素濃度空気の供給装置10を示す概略構成図である。
本実施形態は、供給排出機構15における第1切換部31が、切換弁e10により構成されている。また、減圧機構13における第2切換部32が、切換弁e9により構成されている。さらに、吸着機構14における第3切換部33が、切換弁e8により構成されている。各切換弁e8〜e10は、2つの経路のいずれかに切り換えて空気を流す機能を有する。また、切換弁e8,e9は、2つの経路の双方の空気の流れを遮断する機能をも有する。そして、図3に示す開閉弁e1〜e7の開閉タイミングと同様のタイミングで、各切換弁e10,e9,e8によって空気を流す経路を切り換えることによって、第1の実施形態と同様の動作を行うことができる。
[第3の実施形態]
図16は、第3実施形態に係る低酸素濃度空気の供給装置10を示す概略構成図である。
本実施形態は、供給排出機構15が、真空ポンプ12の吐出口12bにおける酸素濃度を検出する酸素濃度センサ37を備えている。そして、第1切換部31における第6開閉弁e6と第7開閉弁e7との開閉が酸素濃度センサ37の検出信号に基づいて切り換えられる。具体的には、酸素濃度センサ37によって検出された酸素濃度が、コンテナ1に供給すべき所定の酸素濃度よりも高い場合は、第6開閉弁e6を開き、第7開閉弁e7を閉じることによって、空気を外部へ排出する。逆に、酸素濃度センサ37によって検出された酸素濃度が、コンテナ1に供給すべき所定の酸素濃度以下である場合は、第6開閉弁e6を閉じ、第7開閉弁e7を開くことによってコンテナ1へ低酸素濃度空気を供給する。すなわち、図3及び図4のステップ3からステップ4への移行、及び、ステップ7からステップ8への移行が、酸素濃度センサ37の検出信号に基づいて行われる。
[本開示の作用効果]
以上の各実施形態で示される低酸素濃度空気の供給装置10は、酸素よりも窒素を選択的に吸着する2つの吸着筒21,22と、吸着筒21,22から空気を吸引する真空ポンプ12と、真空ポンプ12によって2つの吸着筒21,22を順次(交互に)切り換えて大気圧以下の領域で減圧させる減圧機構13と、低酸素濃度空気の供給経路35aと排出経路35bとを有し、かつ、吸着筒21,22を減圧させている間に当該吸着筒21,22から吸引された空気を供給経路35a又は排出経路35bに流す供給排出機構15と、減圧を終えた吸着筒21,22を大気圧に開放して増圧しかつ真空ポンプ12により当該吸着筒21,22に外気を流通させて窒素を吸着させる吸着機構14と、を備えている。
以上の供給装置10は、空気の流れを生成する装置として真空ポンプ12が用いられ、圧縮空気を生成するためのブロア等の空気圧縮機は用いられていない。そして、供給装置10は、真空ポンプ12によって大気圧以下の領域で各吸着筒21,22を減圧し、各吸着筒21,22に吸着された窒素を脱着して低酸素濃度空気を供給経路35aに排出する。その一方で、減圧を終えた吸着筒21,22は大気圧に開放することで増圧し、真空ポンプ12により外気を流通させることで再び窒素を吸着させている。したがって、空気圧縮機を用いることなく、真空ポンプ12を用いてコンテナ1内に低酸素濃度空気を供給することができる。そのため、部品点数を少なくし、供給装置10の構造を簡素化し、製造コストを低減することができる。また、空気圧縮機を用いた場合、圧縮した空気の温度上昇によって吸着筒21,22に対する窒素の吸着効率が悪化する可能性があるが、本実施形態では、空気圧縮機を用いていないので、吸着効率の悪化を抑制することができる。また、駆動に大きな電力を必要とする空気圧縮機を備えていないので、小さいエネルギーで効率よく低酸素濃度空気を供給することができる。
上記各実施形態の供給排出機構15は、各吸着筒21,22から吸引された空気の酸素濃度に応じて、当該空気を流す経路を供給経路35aと排出経路35bとのいずれかに切り換える第1切換部31(第6開閉弁e6及び第7開閉弁e7(図2参照)、又は、切換弁e10(図15参照))を備えている。そのため、各吸着筒21,22から吸引された空気のうち、所定の酸素濃度の空気(低酸素濃度空気)をコンテナ1に供給し、それ以外の空気を外部に排出することができる。
第1及び第2の実施形態の供給装置10は、第1切換部31による排出経路35bと供給経路35aとの空気の流れの切換が、ステップ2〜ステップ3、及び、ステップ6〜ステップ7の経過に応じて行われる。言い換えると、供給装置10は、各吸着筒21,22から空気を吸引して減圧する工程が所定の時間経過したことをもって、各吸着筒21,22から吸引される空気の酸素濃度が所定以下になっていると判断し、排出経路35bから供給経路35aへ空気の流れの経路を切り換えている。このような構成により、酸素濃度センサ等を用いることなく、低酸素濃度空気をコンテナ1に供給することができる。
一方、第3の実施形態の供給装置10は、供給排出機構15が酸素濃度センサ37(図16参照)を備え、この酸素濃度センサ37の検出信号に基づいて、空気を流す経路を供給経路35aと排出経路35bとのいずれかに切り換えている。そのため、第1及び第2の実施形態よりも正確に所定の酸素濃度の低酸素濃度空気をコンテナ1へ供給することができる。
上記各実施形態において、減圧機構13は、2つの吸着筒21,22を切り換えて真空ポンプ12に接続する第2切換部32を含んでいる。そのため、各吸着筒21,22を順次(交互に)真空ポンプ12に接続して空気を吸引し、減圧させることができ、各吸着筒21,22の吸着剤に吸着された窒素を脱着させて低酸素濃度空気を生成することができる。
上記各実施形態において、吸着機構14は、2つの吸着筒21,22を切り換えて外部(大気)に接続する第3切換部33を含んでいる。そのため、各吸着筒21,22を順次(交互に)大気圧に開放し、増圧することができる。すなわち、上記各実施形態の供給装置10は、従来技術のようにブロア等の空気圧縮機を備えていないが、各吸着筒21,22を負圧の状態から大気圧に開放することによって容易に増圧することができる。
上記各実施形態において、吸着機構14は、減圧機構13とは異なる経路で、各吸着筒21,22を真空ポンプ12に接続する吸着操作部27をさらに備えている。そのため、各吸着筒21,22を減圧するために用いる負圧発生器12を用いて、一方の吸着筒を減圧している間に、別の経路で他方の吸着筒に外気を流通させて窒素を吸着させることができる。
以上、実施形態を説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
例えば、各ステップ1〜8の実施時間、すなわち上記各実施形態の第1〜第3切換部31〜33における各開閉弁e1〜e7の開閉タイミング、又は、各切換弁e8〜e10の切り換えタイミングは、供給装置10の設置環境や低酸素濃度の供給条件等に応じて適宜変更することが可能である。
上記各実施形態において、吸着機構14の吸着操作部27における開閉弁e5は、第3吸込経路29aと第4吸込経路29bとのそれぞれに設けられていてもよい。この場合、吸着工程(図3のステップ1、ステップ5)の際に双方の開閉弁e5を同時に開いてもよいし、吸着工程を行う一方の吸着部21,22に対応する吸込経路29a,29bの開閉弁e5のみを開いてもよい。後者の場合、各吸込経路29a,29bにおける逆止弁30a,30bを省略することができる。ただし、上記各実施形態のように第3及び第4吸込経路29a,29bに対して開閉弁e5を一つだけ設けることによって、開閉弁の数を少なくし、コストダウンを図ることができる。
上記各実施形態において、吸着機構14の吸着操作部27における第3,第4吸込経路29a,29b及び開閉弁e5を省略することができ、吸着工程(図3のステップ1、ステップ5)を、第2切換部32における開閉弁e2,e4を開くことによって第1,第2吸込経路24a,24bを用いて行うこともできる。つまり、吸着機構14の一部として減圧機構13を利用することができる。
本開示の供給装置10は、減圧工程等を順次切り換えて行う2つの吸着部を含んでいればよい。つまり、供給装置10は、3つ以上の吸着部を備えていてもよく、そのうちの少なくも2つが上記各実施形態の第1及び第2の吸着部21,22として機能すればよい。
例えば、供給装置10は、第1及び第2の吸着筒21,22を2組以上備えることができる。この場合、各組の第1の吸着筒21同士、又は、各組の第2の吸着筒22同士が同じ工程を行うように減圧機構13,吸着機構14、及び供給排出機構15を構成することができる。
また、例えば、供給装置10は、減圧工程等を順次切り換えて行う3つ以上の吸着部を備えていてもよい。例えば、供給装置10が3つの吸着部を備える場合、1サイクルのうちの1/3サイクル毎に各吸着部が順次減圧工程を行い、それぞれの吸着部が減圧後の2/3サイクルで吸着工程、予備減圧工程、及び待機工程を行うように、減圧機構13、吸着機構14、及び供給排出機構15を構成することができる。吸着部が4つ以上ある場合も同様に構成することができる。
上記各実施形態において、予備減圧工程を省略することができる。また、減圧工程は、第2の吸着筒22に対してステップ1〜ステップ4の間に行うことができ、第1の吸着筒21に対してステップ5〜ステップ8の間に行うことができる。
上記各実施形態の供給装置10は、互いに一部の構成を組み合わせたり、一部の構成を代替したりすることができる。
10 :供給装置
12 :真空ポンプ(負圧発生器)
13 :減圧機構
14 :吸着機構
15 :供給排出機構
21 :第1の吸着筒(吸着部)
22 :第2の吸着筒(吸着部)
27 :吸着操作部
31 :第1切換部
32 :第2切換部
33 :第3切換部
35a :供給経路
35b :排出経路
37 :酸素濃度センサ

Claims (7)

  1. 酸素よりも窒素を選択的に吸着する2つの吸着部(21,22)と、
    前記吸着部(21,22)から空気を吸引する負圧発生器(12)と、
    前記負圧発生器(12)によって2つの前記吸着部(21,22)を順次切り換えて大気圧以下の領域で減圧させる減圧機構(13)と、
    低酸素濃度空気の供給経路(35a)と排出経路(35b)とを有し、かつ、前記吸着部(21,22)を減圧させている間に当該吸着部(21,22)から吸引された空気を前記供給経路(35a)又は前記排出経路(35b)に流す供給排出機構(15)と、
    減圧を終えた前記吸着部(21,22)を大気圧に開放して増圧しかつ前記負圧発生器(12)により当該吸着部(21,22)に外気を流通させて窒素を吸着させる吸着機構(14)と、を備えている、低酸素濃度空気の供給装置。
  2. 前記供給排出機構(15)が、前記吸着部(21,22)から吸引された空気の酸素濃度に応じて、当該空気を流す経路を前記供給経路(35a)と前記排出経路(35b)とのいずれかに切り換える第1切換部(31)を備えている、請求項1に記載の低酸素濃度空気の供給装置。
  3. 前記減圧機構(13)が、2つの前記吸着部(21,22)を切り換えて前記負圧発生器(12)に接続する第2切換部(32)を含む、請求項1又は2に記載の低酸素濃度空気の供給装置。
  4. 前記吸着機構(14)が、2つの前記吸着部(21,22)を切り換えて大気に接続する第3切換部(33)を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の低酸素濃度空気の供給装置。
  5. 前記吸着機構(14)が、前記減圧機構(13)とは異なる経路で、前記吸着部(21,22)を前記負圧発生器(12)に接続する吸着操作部(27)をさらに備えている、請求項4に記載の低酸素濃度空気の供給装置。
  6. 前記第1切換部(31)が、前記吸着部(21,22)からの空気の吸引時間に基づいて、当該空気を流す経路を前記供給経路(35a)と前記排出経路(35b)とのいずれかに切り換える、請求項2に記載の低酸素濃度空気の供給装置。
  7. 前記供給排出機構(15)が、前記吸着部(21,22)から吸引された空気の酸素濃度を検出するセンサ(37)を備え、前記第1切換部(31)が、当該センサ(37)の検出信号に基づいて、当該空気を流す経路を前記供給経路(35a)と前記排出経路(35b)とのいずれかに切り換える、請求項2に記載の低酸素濃度空気の供給装置。
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