JP4643686B2 - マルチピースソリッドゴルフボール - Google Patents
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Description
該センター(1)が直径37〜41mm、初期荷重98Nを負荷した状態から終荷重1275Nを負荷したときまでの変形量2.5〜3.7mmおよび比重1.1〜1.4を有し、
該中間層(2)が厚さ0.5〜2.0mmおよびショアD硬度64〜68を有し、ショアD硬度による該中間層硬度(K 2 )と該センターの表面硬度(K 1 )との硬度差(K 2 −K 1 )が2〜7であり、該中間層(2)の硬度がカバーの硬度より高く、
該コアが初期荷重98Nを負荷した状態から終荷重1275Nを負荷したときまでの変形量2.2〜3.5mmを有し、
該センターの比重(M 1 )と該中間層の比重(M 2 )との比重差(M 1 −M 2 )が0.05〜0.3であり、かつ該カバーの比重(M 3 )と該中間層の比重(M 2 )との比重差(M 3 −M 2 )が0.05〜0.3であり、
該カバー(3)がポリウレタン系熱可塑性エラストマーを主成分とし、かつ厚さ0.3〜1.0mmを有する
ことを特徴とするマルチピースソリッドゴルフボールに関する。
以下の表1(実施例)および表2(比較例)に示した配合のセンター用ゴム組成物を混合、混線し、金型内で170℃×15分間加熱プレスすることにより球状のセンターを得た。得られたセンターの直径、重量、圧縮変形量、ショアD硬度による表面硬度(K1)および比重(M1)を測定し、その結果を表3(実施例)および表4(比較例)に示した。
以下の表1(実施例)および表2(比較例)に示す中間層およびカバー用配合材料を二軸混練型押出機によりミキシングし、ペレット状のカバー用組成物を得た。押出条件は、スクリュー径=45mm,スクリュー回転数=200rpm,スクリューL/D=35であり、配合物は押出機のダイの位置で160〜260℃に加熱された。各中間層およびカバー用組成物から厚さ2mmの熱プレス成形シートを作製し、23℃で2週間保存後、そのシートを3枚以上重ねて、ショアD硬度および比重を測定した。その結果を中間層硬度(K2)およびカバー硬度(K3)並びに中間層比重(M2)およびカバー硬度(M3)として表3(実施例)および表4(比較例)に示した。それらの結果から、硬度差(K2−K1)および(K2−K3)、並びに比重差(M1−M2)および(M2−M3)を計算し、同表に示した。
以下の表1(実施例)および表2(比較例)に示した配合の中間層用組成物を射出成形することによって、中間層用の半球殻状成形物(5)を得た。
上記(i)で作製したセンター用加硫成形物(7)を、(ii)で作製した2つの中間層用半球殻状成形物(5)で挟んで、図2に示すような金型(6)内で、150℃×3分間加熱プレスすることにより、2層構造を有するコア(4)を作製した。得られた中間層の厚さ、並びに得られた2層コアの重量、直径および圧縮変形量を測定し、その結果を表3(実施例)および表4(比較例)に示した。
(1,4‐シス‐ポリブタジエン含量:96%)
(注2)デュポン社製のナトリウムイオン中和エチレン-メタクリル酸共重合体系アイオノマー樹脂
(注3)デュポン社製の亜鉛イオン中和エチレン-メタクリル酸共重合体系アイオノマー樹脂
(注4)商品名、三菱化学(株)製のスチレン系(SEBS)熱可塑性エラストマー
(注5)BASFポリウレタンエラストマーズ(株)から商品名「エラストランXNY90A」で市販の4,4’‐ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)を使用したポリウレタン系熱可塑性エラストマー
(注6)BASFポリウレタンエラストマーズ(株)から商品名「エラストランXNY97A」で市販の4,4’‐ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)を使用したポリウレタン系熱可塑性エラストマー
(注7)BASFポリウレタンエラストマーズ(株)から商品名「エラストランXNY585」で市販の4,4’‐ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)を使用したポリウレタン系熱可塑性エラストマー
上記中間層と同様にして、得られたカバー用組成物を射出成形することによって、カバー用の半球殻状成形物を得た。上記のように作製したコアを、2つの上記カバー用半球殻状成形物で挟んで、金型内で、150℃×3分間加熱プレスすることにより、表3(実施例)および表4(比較例)に示すカバー厚さを有するカバー層を形成し、表面にクリヤーペイントを塗装して、直径42.7mmおよび重量45.3gを有するゴルフボールを得た。但し、比較例4は中間層のない1層構造のコア、即ち、ツーピースゴルフボールとした。得られたゴルフボールに関して、圧縮変形量、反発係数、飛行性能、打球感、コントロール性および耐擦過傷性を測定または評価し、その結果を表5(実施例)および表6(比較例)に示す。試験方法は以下の通りとした。
(1)センター硬度
作製したセンターの外表面で測定したショアD硬度をセンターの表面硬度とし、センターを2等分切断し、その切断面の中心点において測定したショアD硬度をセンターの中心硬度とした。ショアD硬度は、ASTM‐D2240に規定されるスプリング式硬度計ショアD型を用いた。
各中間層およびカバー用組成物から作製された厚さ2mmの熱プレス成形シートを23℃で2週間保存後、そのシートを3枚以上重ねて、ASTM‐D2240‐68に規定されるスプリング式硬度計ショアD型を用いて測定した。
コアまたはゴルフボールに初期荷重98Nを負荷した状態から終荷重1275Nを負荷したときまでの変形量を測定した。
各ゴルフボールに200gのアルミニウム製円筒物を45m/秒の速度で衝突させ、衝突後の上記円筒物およびゴルフボールの速度を測定し、それぞれの衝突前後の速度および重量から各ゴルフボールの反発係数を算出した。
ゴルフラボラトリー社製スイングロボットにメタルヘッド製ウッド1番クラブ(住友ゴム工業(株)製のXXIO、W#1、ロフト角8°、Xシャフト)を取り付け、ヘッドスピードを50m/秒に設定して各ゴルフボールを打撃し、打ち出し直後のスピン量(バックスピン量)、およびトータル飛距離を測定した。測定は各ゴルフボールで12回行って、その平均を算出して、各ゴルフボールの結果とした。
ゴルファー10人によるメタルヘッド製ドライバーでの実打テストを行い、打撃時の衝撃の大きさを評価し、最も多い評価をそのゴルフボールの結果とした。評価基準は以下の通りである。
評価基準
〇:衝撃が小さく、反発感もあって打球感が良好
△:普通
×:衝撃が大きく、または重くて打球感が悪い
ゴルファー10人によるピッチングウエッジ(PW)での実打テストを行い、最も多い評価をそのゴルフボールの結果とした。評価基準は以下の通りである。
評価基準
〇:スピンがかかりやすく、コントロール性が良好
△:普通
×:すべる感じでスピンがかかりにくく、コントロール性が悪い
ゴルフラボラトリー社製スイングロボットにピッチングウエッジ(住友ゴムエ業(株)製のツアーフォージト、PW)を取り付け、ヘッドスピードを36m/秒に設定して各ゴルフボールの2ケ所を各1回打撃し、2ケ所打撃部の表面状態を目視観察にて評価した。評価基準は以下の通り。
判定基準
〇:ゴルフボール表面に傷がわずかに残るがほとんど気にならない程度。
△:ゴルフボール表面に傷がはっきり残り、若干の毛羽立ちが見られる。
×:ゴルフボール表面がかなり削れ、毛羽立ちが目立つ。
2 … 中間層
3 … カバー
4 … コア
5 … 半球殻状中間層
6 … コア成形用金型
7 … 加硫センター
Claims (2)
- センター(1)と該センター(1)上に形成した中間層(2)とから成るコア(4)、および該コア(4)を被覆するカバー(3)から成るマルチピースソリッドゴルフボールにおいて、
該センター(1)が直径37〜41mm、初期荷重98Nを負荷した状態から終荷重1275Nを負荷したときまでの変形量2.5〜3.7mmおよび比重1.1〜1.4を有し、
該中間層(2)がアイオノマー樹脂を主成分とし、厚さ0.5〜2.0mmおよびショアD硬度64〜68を有し、ショアD硬度による該中間層硬度(K2)と該センターの表面硬度(K1)との硬度差(K2−K1)が2〜7であり、該中間層(2)の硬度がカバーの硬度より高く、
該コアが初期荷重98Nを負荷した状態から終荷重1275Nを負荷したときまでの変形量2.2〜3.5mmを有し、
該センターの比重(M1)と該中間層の比重(M2)との比重差(M1−M2)が0.05〜0.3であり、かつ該カバーの比重(M3)と該中間層の比重(M2)との比重差(M3−M2)が0.05〜0.3であり、
該カバー(3)がポリウレタン系熱可塑性エラストマーを主成分とし、かつ厚さ0.3〜1.0mmを有し、
該中間層、カバーのいずれも熱可塑性樹脂を主材とする接着剤を配合しない
ことを特徴とするマルチピースソリッドゴルフボール。 - 前記ポリウレタン系熱可塑性エラストマーが、脂環式ジイソシアネートから生成される請求項1記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
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2008
- 2008-06-06 JP JP2008149375A patent/JP4643686B2/ja not_active Expired - Lifetime
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