JP4642331B2 - X線ct装置、及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、X線CT(Computed Tomography)装置に関し、更に詳しくは、マルチ検出器を用いたコンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン(axial
scan))によって収集した投影データを基に、複数の断層像を画像再構成する技術に関する。
現在、マルチ検出器を用いたX線CT装置は、コンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)では各検出器列の列方向中心位置に対応した位置でしか再構成位置を指定できないものが主流になっている。
図33は、マルチ検出器24を用いたスキャンによってビュー角度view=0°の投影データを収集した状況および再構成領域Pの位置を例示している。
従来のX線CT装置では、検出器の幅は高々数ミリなのに対して、このX線を照射するX線管と検出器の距離はおよそ1000ミリなので、検出器の各検出器列に入射するX線ビームは、XY平面にほぼ平行であると仮定していた。
しかし、検出器がより多列に、又はZ軸方向に幅が広がった場合、その検出器列とX線焦点を通るX線ビームの傾きを考えると、X線ビームはXY平面にほぼ並行であるという仮定が成立しにくくなる。従来は、テーブルを移動せずに撮影するコンベンショナルスキャンの場合、各検出器列に対応したZ軸方向にとびとびの画像再構成領域で画像を再構成していた。このため、複数断層像から、断面変換(サジタル像、コロナル像、MPR像(Multi
Plain Reformat画像))した画像はZ軸方向に充分に密でなかったため、良好な画像ではなかった。
本発明は係る問題点に鑑み、任意のZ軸方向の位置、又は任意の傾きを持って設定された画像再構成領域を画像再構成するものである。この画像再構成においては、画像再構成領域の各画素と、X線焦点、検出器各列が正しく一直線上に並ぶように再構成する所謂コーンビーム再構成で処理が行われている。X線焦点と各画素を結ぶ直線上に検出器列がない場合、検出器列の間にある場合には、しかるべき補外、補間を行う。これが可能なX線CT装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
本発明のX線CT装置によれば、X線を照射するX線管と、被検体の体軸であるZ軸方向に並ぶ複数列の検出器で構成されるX線検出部と、X線管又は前記検出器の少なくとも一方を、前記X線管及び前記X線検出部の間に介在する被検体の周りに回転しながら行うアキシャルスキャンにより投影データを収集するアキシャルスキャン手段と、前記検出器の各列の位置に対応したZ軸方向の位置よりも密な位置におけるZ軸方向に垂直なXY平面あるいは該XY平面から傾いた面に、複数の画像再構成領域を設定する設定手段と、前記X線管の焦点位置と、前記設定手段で設定された各画像再構成領域の画素とを結ぶ延長線上またはその近傍に存在する前記検出器の投影データに基づき、前記各画像再構成領域の画素についての投影データを求めるデータ生成手段と、前記各画像再構成領域を構成する各画素について、前記データ生成手段により求めた投影データを用いて、前記画像再構成領域の断層像を再構成する画像再構成手段とを備えることを特徴とするX線CT装置を提供するものである。
本発明の操作コンソールによれば、X線を照射するX線管と、被検体の体軸であるZ軸方向に並ぶ複数列の検出器で構成されるX線検出部と、X線管又は前記検出器の少なくとも一方を、前記X線管及び前記X線検出部の間に介在する被検体の周りに回転しながら行うアキシャルスキャンにより投影データを収集するアキシャルスキャン手段を有するX線CT装置における操作コンソールにおいて、前記検出器の各列の位置に対応したZ軸方向の位置よりも密な位置におけるZ軸方向に垂直なXY平面あるいは該XY平面から傾いた面に、複数の画像再構成領域を設定する設定手段と、前記X線管の焦点位置と、前記設定手段で設定された各画像再構成領域の画素とを結ぶ延長線上またはその近傍に存在する前記検出器の投影データに基づき、前記各画像再構成領域の画素についての投影データを求めるデータ生成手段と、前記各画像再構成領域を構成する各画素について、前記データ生成手段により求めた投影データを用いて、前記画像再構成領域の断層像を再構成する画像再構成手段とを備えることを特徴とする操作コンソールを提供するものである。
本発明のX線CT装置の制御方法によれば、X線を照射するX線管と、被検体の体軸であるZ軸方向に並ぶ複数列の検出器で構成されるX線検出部と、X線管又は前記検出器の少なくとも一方を、前記X線管及び前記X線検出部の間に介在する被検体の周りに回転しながら行うアキシャルスキャンにより投影データを収集するアキシャルスキャン工程と、前記検出器の各列の位置に対応したZ軸方向の位置よりも密な位置におけるZ軸方向に垂直なXY平面あるいは該XY平面から傾いた面に、複数の画像再構成領域を設定する設定工程と、前記X線管の焦点位置と、前記設定手段で設定された各画像再構成領域の画素とを結ぶ延長線上またはその近傍に存在する前記検出器の投影データに基づき、前記各画像再構成領域の画素についての投影データを求めるデータ生成工程と、前記各画像再構成領域を構成する各画素について、前記データ生成工程により求めた投影データを用いて、前記画像再構成領域の断層像を再構成する画像再構成工程とを備えることを特徴とするX線CT装置の制御方法を提供するものである。
本発明の操作コンソールの制御方法によれば、X線を照射するX線管と、被検体の体軸であるZ軸方向に並ぶ複数列の検出器で構成されるX線検出部と、X線管又は前記検出器の少なくとも一方を、前記X線管及び前記X線検出部の間に介在する被検体の周りに回転しながら行うアキシャルスキャンにより投影データを収集するアキシャルスキャン手段を有するX線CT装置における操作コンソールにおいて、被検体の体軸であるZ軸方向に並ぶ複数列の検出器で構成されるX線検出部の列の位置によらず、被検体の体軸であるZ軸方向に垂直な任意の位置あるいはXY平面から傾いたZ軸方向に任意の位置の画像再構成領域を設定する設定工程と、前記検出器の各列の位置に対応したZ軸方向の位置よりも密な位置におけるZ軸方向に垂直なXY平面あるいは該XY平面から傾いた面に、複数の画像再構成領域を設定する設定工程と、前記X線管の焦点位置と、前記設定手段で設定された各画像再構成領域の画素とを結ぶ延長線上またはその近傍に存在する前記検出器の投影データに基づき、前記各画像再構成領域の画素についての投影データを求めるデータ生成工程と、前記各画像再構成領域を構成する各画素について、前記データ生成工程により求めた投影データを用いて、前記画像再構成領域の断層像を再構成する画像再構成工程とを備えることを特徴とする操作コンソールの制御方法を提供するものである。
尚、本発明においては、複数の検出器を持つマルチ検出器を用いたアキシャルスキャンによって収集した投影データD0を基に投影面上に面投影されたデータD1を求め、次いで再構成領域上のX軸上、またはY軸上の複数画素間隔あけた複数のラインであって投影面に平行な方向の複数のラインを構成する各画素上に前記面投影されたデータD1をX線透過方向に投影して再構成領域上のラインを構成する各画素の逆投影画素データD2を求め、前記複数のライン間を最近傍補間して再構成領域上のライン間の各画素の逆投影画素データD2を求め、画像再構成に用いる全ビューの逆投影画素データD2を画素対応に加算して逆投影データD3を求めてもよい。
上記3次元逆投影方法では、投影データD0から面投影されたデータD1を求め、その面投影されたデータD1を再構成領域にX線透過方向に投影して逆投影画素データD2を求めるようにした。これにより、再構成領域を透過したX線ビームに正しく対応した投影データを用いて再構成を高速に行なうことができる。
なお、再構成領域は平面であるが、マルチ検出器は円弧状の空間配置に位置している。ここで、円弧状に位置しているデータを、格子座標である再構成領域に直接投影する場合、座標変換の処理が煩雑になり、計算量を要する。しかも、再構成領域のすべての画素で行うと、膨大な計算量になる。すなわち、逆投影画素データD2を投影データD0から直接求めるのは、処理が煩雑になり、処理時間も長くかかる。
これに対して、上記3次元逆投影方法では、投影データD0から逆投影画素データD2を直接求めるのではなく、投影データD0から面投影されたデータD1を求め、その面投影されたデータD1から逆投影画素データD2を求めるようにしている。ここで、平面に位置しているデータを、格子座標である再構成領域に投影する場合、等サンプリングピッチのデータサンプリングで処理を実現できる1次変換(アフィン変換)で処理が済む。従って、総合的に見れば、処理の簡単化および高速化が可能となる。
なお、面投影されたデータD1は補間処理により、少なくとも検出器チャネル方向に十分密な間隔とするのが好ましい。
さらに面投影されたデータ1から逆投影画素データD2を求める際、再構成領域上の複数画素間隔おきのラインであって投影面に平行な方向のラインを構成する各画素上の逆投影画素データD2だけを求め、複数画素間隔おきのライン間は補間処理で埋めるので、面投影されたデータD1から再構成領域を構成する全画素上の逆投影画素データD2を求めるよりも、処理時間は短縮できる。なお、複数画素間隔おきのライン数を適正に選べば、画質の劣化は無視できる程度に抑制できる。
また、本発明においては、複数の検出器を持つマルチ検出器を用いたアキシャルスキャンによって収集した投影データD0を基に投影面上に面投影されたデータD1を求め、次いで再構成領域上のX軸上、またはY軸上の複数画素間隔あけた複数のラインであって投影面に平行な方向の複数のラインを構成する各画素上に前記面投影されたデータD1をX線透過方向に投影して再構成領域上のラインを構成する各画素の逆投影画素データD2を求め、前記複数のライン間を補間または補外して再構成領域上のライン間の各画素の逆投影画素データD2を求め、画像再構成に用いる全ビューの逆投影画素データD2を画素対応に加算して逆投影データD3を求めてもよい。
また、本発明においては、X線管の焦点位置と画像再構成領域の各画素とを結ぶ延長線上に複数列の検出器の投影データの有無を判断しチャンネル方向、列方向に隣接する近傍投影データから補間するか補外するかを制御し、適切な補間処理、または補外処理で適切な位置の投影データD1を求めてもよい
上記3次元逆投影方法においては、被検体の体軸であるZ軸方向に並ぶ複数列の検出器で構成されるX線検出部の列の位置によらずにZ軸方向に垂直な任意な位置のXY平面、あるいはXY平面から傾いたZ軸方向に任意な位置の画像再構成位置の画像再構成領域を設定することができる
尚、本発明において、投影データは、画像再構成領域の各画素とを結ぶ延長線上に存在する複数列の検出器の投影データもしくはそのチャンネル方向、列方向に隣接する近傍投影データから最近傍の投影データ、もしくは、そのチャンネル方向、列方向に隣接する近傍投影データから補間、又は補外して求められた投影データを求めることができる。
本発明の3次元逆投影方法およびX線CT装置によれば、Z軸方向にどの位置でもコンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)が行え、Z軸方向に十分に密な位置で断層像が画像再構成できる。これらの断層像から。高画質なMPR(Multi
Plane Reformat)像を作ることができる。
また、画像再構成面をXY平面に対し、傾いた場合でも画像再構成が行える。
以下、図に示す実施の形態により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態にかかるX線CT装置の構成ブロック図である。
このX線CT装置100は、操作コンソール1と、撮影テーブル10と、走査ガントリ20とを具備している。
前記操作コンソール1は、操作者の入力を受け付ける入力装置2と、本発明に係る3次元逆投影処理などを実行する中央処理装置3と、走査ガントリ20で取得した投影データを収集するデータ収集バッファ5と、前記投影データから再構成したCT画像を表示するCRT6と、プログラムやデータやX線CT画像を記憶する記憶装置7とを具備している。
前記テーブル装置10は、被検体を乗せて前記走査ガントリ20のボア(空洞部)に入れだ刺するクレードル12を具備している。クレードル12は、テーブル装置10に内蔵するモータで駆動される。
前記走査ガントリ20は、X線管21と、X線コントローラ22と、コリメータ23と、マルチ検出器24と、DAS(Data Acquisition System)25と、被検体の体軸の回りにX線管21などを回転させる回転コントローラ26と、制御信号などを前記操作コンソール1や撮影テーブル10とやり取りする制御インタフェース29とを具備ている。
以下、コンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)を想定して説明する。
図2は、X線CT装置100の動作の概略の流れを示すフロー図である。
ステップS1では、X線管21とマルチ検出器24とを撮影対象の周りに回転させながらビュー角度viewと相対角度さδと検出器列番号jとチャネル番号iとで表わされる投影データD0(view,δ,j,i)を収集する。なお、相対角度差δとは同一ビューで何回転目かを表すパラメータであり、例えば1回転目はδ=360°で表す。
ステップS2では、投影データD0(view,δ,j,i)に対して、前処理(オフセット補正,対数補正,X線線量補正,感度補正)を行う。
ステップS3では、前処理した投影データD0(view,δ,j,i)に対して、フィルタ処理を行う。すなわち、フーリエ変換し、フィルタ(再構成関数)を掛け、逆フーリエ変換する。
ステップS4では、フィルタ処理した投影データD0(view,δ,j,i)に対して、本発明に係る3次元逆投影処理を行い、逆投影データD3(x,y)を求める。この3次元逆投影処理については、図3を参照して後述する。
ステップ5では、逆投影データD3(x,y)に対して後処理を行い、CT画像を得る。
図3は、3次元逆投影処理(S4)の詳細フロー図である。
ステップR1では、投影データD0(view,δ,j,i)から面投影されたデータD1(view,qt,pt)を得る。この処理については、図4〜図11を参照して後述する。
ステップR2では、投影面に面投影されたデータD1(view,qt,pt)から逆投影画素データD2(view,x,y)を得る。この処理については、図12〜図16,図18〜図23を参照して後述する。
ステップR3では、逆投影画素データD2(view,x,y)を画素対応に360°分のビューを加算するか又は「180°分+ファン各度分」のビューを加算し、逆投影データD3(x,y)を得る。この処理については、図17を参照して後述する。
図4の(a)(b)は、X線管21とマルチ検出器24のview=0°,δ=0°における配置を示している。この時の投影面ppは、回転中止ICを通るxz平面である。マルチ検出器24の各チャネルをX線透過方向に投影面ppに面投影した位置に、当該チャネルで得られた投影データD0(view=0,δ=0,j,i)に距離係数を乗算してから配置し、続いてチャネル方向に補間処理してデータ密度を十分密にすると、図4の(c)に示すように、面投影されたデータD1’(view=0,δ=0,j,pt)が得られる。これを「投影データD0(view,δ,j,i)をX線透過方向に投影面ppに面投影する」と表現することとする。
なお、X線管21のX線焦点からマルチ検出器24のチャネルまでの距離をr0とし、X線管21から投影面pp上の投影位置までの距離をr1とするとき、距離係数は、(r1/r0)である。
図4の(c)のZ0は、面投影されたデータD1’(view=0,δ=0,j=1,pt=0)の空間位置を示す原点座標である。
この時に得られた投影データD0(view=0,δ=360,j,i)を投影面ppに面投影すると、図5の(c)に示すように、面投影されたD1’(view=0,δ=0,j,pt)が得られる。
次に、図5(c)に示す面投影されたデータD1’(0,0,j,i),D1’(0,360,j,1),D1’(0,720,j,i)に対して、補間/補外処理を施し、図6に示すように、qt方向(再構成領域Pと投影面ppの交差線に直交する方向)およびpt方向(再構成領域Pと投影面ppの交差線に平行な方向)に十分密な面投影されたデータD1(view=0,qt,pt)を算出する。ここで、面投影されたデータD1(view=0,qt,pt)の密度は、面投影されたデータD1から逆投影画素データD2を求めるときに補間処理を省けるように、再構成領域における画素密度より十分高くなるようにすることが好ましい。
図7は、view=30°の面投影されたデータD1’(view=30,δ=0,j,pt)の概念図である。
view=0°の時に較べて、マルチ検出器24の第1チャネル側が投影面ppに近づき、第1チャネル側が投影面ppから遠くなるため、面投影されたデータD1’(30,0,j,pt)は、第1チャネル側が幅広くなり、第Iチャネル側が幅狭くなる。
図8は、図7に示す面投影されたデータD1’(30,0,j,pt)に対して、補間/補外処理を施し、qt方向およびpt方向に十分密に算出した面投影されたデータD1(30,qt,pt)の概念図である。検出器の両側の最外列の外側のデータは補外で、内側のデータは補間で求める。
図9の(a)(b)は、X線管21とマルチ検出器24のview=90°における配置を示している。この時の投影面ppは、回転中心ICを通るyz平面である。得られた投影データD0(view=90,δ,j,i)を投影面ppに面投影すると、図9の(c)に示すように、面投影されたデータD1’(view=90,δ,j,pt)が得られる。
このように、−45°≦view<45°もしくはそれを主体とし周辺をも含むビュー角度範囲および135°≦viwe<225°もしくはそれを主体とし周辺をも含むビュー角度範囲では回転中心ICを通るxz平面を投影面ppとし、45°≦view<135°もしくはそれを主体とし周辺をも含むビュー角度範囲および225°≦view<315°もしくはそれを主体とし周辺をも含むビュー角度範囲では回転中心ICを通るyz平面を投影面ppとする。
投影データD0(view,δ,j,i)から面投影されたデータD1’(view,δ,j,pt)を求めるには、図10に示す如き面投影用のルックアップテーブル31を記憶装置7に記憶しておき、これを利用するのが好ましい。又はその都度計算しても良い。
図10の(a)に示すルックアップテーブル31は、面投影されたデータD1’(view,δ,j,pt)を2点補間/補外で求めるためのものであり、−45°≦view<45°のビュー角度範囲(もしくはそれを主体とし周辺をも含むビュー角度範囲)内の各ビュー角度view毎に、座標(j,pt)の面投影されたデータD1’(view,δ,j,pt)を2点補間/補外で求めるための複数のチャネルアドレスi,i+1の投影データD0を取り出すための基準チャネルアドレスiと、pt方向の2点補間/補外係数k1,k2とが予め算出されて設定されている。
D1(view,δ,j,pt)=k1×D0(view,δ,j,i)+k2×D0(view,δ,j,i+1)
となる。
なお、Δviewは、ビュー角度のステップ角度(隣接するビュー間のビュー角度差)であり、例えば全部で1000ビューであれば「0.36°」である。
図10の(b)に示すルックアップテーブル31’は、面投影されたデータD1’(view,qt,pt)を3点補間/補外で求めるためのものであり、−45°≦view<45°のビュー角度範囲(もしくはそれを主体とし周辺をも含むビュー角度範囲)内の各ビュー角度view毎に、座標(j,pt)の面投影されたデータD1’(view,δ,j,pt)を3点補間/補外で求めるための複数のチャネルアドレスi,i+1,i+2の投影データD0を取り出すための基準チャネルアドレス1と、pt方向の3点補間/補外係数k1,k2,k3とが予め算出されて設定されている。
なお、アキシャルスキャンでは、図11に示すような長方形領域Raの一つ内での補間/補外となる。
また、幾何学的な類似性から、−45°≦view<45°のビュー角度範囲(もしくはそれを主体とし周辺をも含むビュー角度範囲)以外でも、−45°≦view<45°のビュー角度範囲(もしくはそれを主体とし周辺をも含むビュー角度範囲)のルックアップテーブル31,31’を流用できる。
図12は、再構成領域Pの空間位置を例示している。
ここでは、view=0°,δ=0°におけるX線管21のz座標をZaとした例を示している。
なお、一般に、view=βaでX線管21の焦点と再構成領域P上の画素g(x,y)とを結ぶ直線がX線ビームの中心軸Bcに対してなす各度をγとし、その対向ビューをview=βbとするとき、
βb=βa+180°−2γ
である。
次に、座標(X0,Z0_a)に対応する面投影されたデータD1(0,qt_a,pt)を求める。また、座標(X0,Z0_b)に対応する面投影されたデータD1(0,qt_b,pt)を求める。
そして、view=0°でのX線管21のX線焦点から面投影されたデータD1(0,qt_a,pt)までの距離をr0_0aとし、X線管21のX線焦点から画素g(x,y)までの距離をr0_1aとするとき、view=0°での逆投影画素データD2(0,x,y)_aを次式により求める。
D2(0,x,y)_a=(r0_0a/r0_1a)・D1(0,qt_a,pt)
また、対向ビューでのX線管21から面投影されたデータD1(0、qt_b,pt)までの距離をr0_0bとし、X線管21から画素g(x,y)までの距離をr0_1bとするとき、対向ビューでの逆投影画素データD2(0,x,y)_bを次式により求める。
D2(0,x,y)_b=(r0_0b/r0_1b)・D1(0,qt_b,pt)
次に、逆投影画素データD2(0,x,y)_a,D2(0,x,y)_bに、図14に示す角度αa,αbに依存したコーンビーム再構成重み係数ωa,ωbを掛けて加算し、逆投影画素データD2(0,x,y)を求める。
D2(0,x,y)=ωa・D2(0,x,y)_a+ωb・D2(0,x,y)_b
なお、角度αaは、view=0°で画素g(x,y)を通るX線と再構成領域Pを含む平面のなす角度である。また、角度αbは、対向ビューで画素g(x,y)を通るX線と再構成領域Pを含む平面のなす角度である。また、
ωa+ωb=1
である。
コーンビーム再構成重み係数ωa,ωbを掛けて加算することにより、コーン角アーチファクトを低減することが出来る。
例えば、コーンビーム再構成重み係数ωa,ωbは、次式により求めたものを用いることが出来る。
max[]を値の大きい方を採る関数とし、ファンビーム角の1/2をγmaxとするとき、
ga=max[0,{(π/2+γmax)−|βa|}]・|tan(αa)|
gb=max[0,{(π/2+γmax)−|βb|}]・|tan(αb)|
xa=2・ga/(ga+gb
xb=2・gb/(ga+gb
ωa=xa・(3−2xa)
ωb=xb・(3−2xb)
(例えば、q=1)
図13は、記憶装置7に記憶されている逆投影用のルックアップテーブル32の概念図である。
この逆投影用のルックアップテーブル32を利用して、再構成領域P上の複数画素間隔あけた複数(ここでは9本)のラインであって投影面に平行な方向(ここではx方向)の複数のライン(y=0,Ye/8,2Ye/8,3Ye/8,4Ye/8,5Ye/8,6Ye/8,7Ye/8,Ye)を構成する各画素の逆投影画素データD2(view,x,y)_aを求める。
このルックアップテーブル32には、−45°≦view<45°のビュー角度範囲(もしくはそれを主体とし周辺をも含むビュー角度範囲)内の各ビュー角度view毎に、逆投影画素データD2のy座標y(ラインのy座標)と、1つの面投影されたデータD1(view,qt,pt)から1つの逆投影画素データD2(view,x,y)_aを求めるための変換演算のパラメータとして荷重R(y)_a=(r0_0a/r0_1a)、開始アドレスstr_x,str_qt、サンプリングピッチΔqt,Δpt、サンプリング個数n(y)が予め算出されて設定されている。
なお、幾何学的な類似性から、−45°≦view<45°のビュー角度範囲(もしくはそれを主体とし周辺をも含むビュー角度範囲)以外でも、−45°≦view<45°のビュー角度範囲(もしくはそれを主体とし周辺をも含むビュー角度範囲)のルックアップテーブル32を流用できる。
図14は、再構成領域Pがxy面に平行な平面であり且つ投影面ppがxz平面であるとき、x軸に平行なライン上に在る画素g(x,y)についての逆投影画素データD2(view,str_x,y)_a〜D2(view,str_x+n(y),y)_aを求める状況を示している。
x軸に平行なライン上に在る画素g(x,y)についての荷重R(y)_aは、すべて(r0_1a/r0_0a)となり、共通となる。従って、
D2(view,x,y)_a=R(y)_a×D1(view,str_qt+(x−str_x)Δqt,str_pt+(x−str_x)Δpt)
となる。
図15の(a)は、x軸に平行なラインL0〜L8についての逆投影画素データD2(view=0,x,y)_aを示す概念図である。
図15の(b)は、同様にして求めたx軸に平行なラインL0〜L8についての逆投影画素データD2(view=0,x,y)_bを示す概念図である。
図16の(a)は、逆投影画素データD2(0,x,y)_a,D2(0,x,y)_bにコーンビーム再構成重み係数ωa,ωbを掛けて加算して求めた逆投影画素データD2(0,x,y)を示す概念図である。
図16の(b)は、ラインL0〜L8の間を補間して求めた逆投影画素データD2(0,x,y)を示す概念図である。
図17は、図16の(b)に示す逆投影画素データD2(view,x,y)を画素対応に全ビュー加算し、逆投影データD3(x,y)を得る状態を示している。すなわち、
D3(x,y)=viewΣD2(view,x,y)
である。
第1の実施形態のX線CT装置100によれば、投影データD0から面投影されたデータD1を求め、その面投影されたデータD1を再構成領域にX線透過方向に投影して逆投影画素データD2を求めるようにしたから、再構成領域を透過したX線ビームに正しく対応した投影データを用いて再構成を行うことが出来る。また、総合的に見れば、処理の簡単化および高速化が可能となる。
さらに、面投影されたデータD1から逆投影画素データD2を求める際、ラインL0〜L8を構成する各画素上の逆投影画素データD2だけを求め、ライン間は補間処理で埋めるので、面投影されたデータD1から再構成領域Pを構成する全画素上の逆投影画度データD2を求めるよりも、処理時間を短縮することが出来る。
−第2の実施形態−
図18、図19に示すように、再構成領域P上のラインL0〜L8に対応する投影面pp上のラインをL0’〜L8’とする。
図20に示すように、図6に示す面投影されたデータD1’(view,δ,j,pt)を基に補間/補外処理によりラインL0’〜L8’上の面投影されたデータD1(view,Lm',pt)だけを求める。すなわち、図3のステップR1で、投影データD0(view,δ,j,i)からラインL0’〜L8’上の面投影されたデータD1(view,Lm',pt)を得る。
次に、図21に示す逆投影のルックアップテーブル32’を用いて逆投影画素データD21(view,x,y)を求める。すなわち、図3のステップR2で、データD1(view,Lm',pt)から逆投影画素データD2(view,x,y)を得る。
このルックアップテーブル32’には、−45°≦view<45°のビュー角度範囲(もしくはそれを主体とし周辺をも含むビュー角度範囲)内の各ビュー角度view毎に、逆投影画素データD2のy座標y(再構成領域Pを構成する全ラインのy座標)と、2ラインの面投影されたデータD1(view,Lm',pt),D1(view,Lm+1',pt)から1つの逆投影画素データD2(view,x,y)を求めるための変換演算のパラメータとして補間係数km,km+1、荷重S(y)=ωa×R(y)_a、開始アドレスstr_x,サンプリングピッチΔpt、サンプリング個数n(y)が予め算出されて設定されている。
なお、幾何学的な類似性から、−45°≦view<45°のビュー角度範囲(もしくはそれを主体とし周辺をも含むビュー角度範囲)以外でも、−45°≦view<45°のビュー角度範囲(もしくはそれを主体とし周辺をも含むビュー角度範囲)のルックアップテーブル32を流用できる。
図22に示すように、逆投影画素データD2(view,x,y=0)は、面投影されたデータD1(view,L0',pt)をΔptごとにサンプリングしていくことにより求めうる。
また、図23に示すように、逆投影画素データD2(view,x,y=0.6Ye/8)は、面投影された)データD1(view,L0',pt)とD1(view,L1',pt)を補間処理することにより求めうる。
D2(view,x,y)=S(y)
×{km×D1(view,Lm' ,(x−str_x)Δpt)
+km+1×D1(view,Lm+1',(x−str_x)Δpt)}
第2の実施形態のX線CT装置によれば、ラインL0’〜L8’上の面投影されたデータD1(view,Lm',pt)だけを求めるため、多量の面投影されたデータD1(view,qt,pt)を求めるよりも、処理時間を短縮することが出来る。
−第3の実施形態−
図24は、X線CT装置100の動作の概略の流れを示すフロー図である。
ステップS11では、X線管21とマルチ検出器24とを撮影対象の周りに回転させ且つクレードル12を直線移動させながらビュー角度viewと相対角度差δと検出器列番号jとチャネル番号iとで表わされるファンデータの投影データD0f(view,δ,j,i)収集する。
ステップS12では、ファンデータの投影データD0f(view,δ,j,i)に対して、前処理(オフセット補正,対数補正,X線線量補正,感度補正)を行う。
ステップS13では、前処理したファンデータの投影データD0f(view,δ,j,i)に対して、ファン−パラ変換処理を行い、パラレルデータの投影データD0p(view,δ,j,i)を求める。このファン−パラ変換処理については、図25を参照して後述する。
ステップS14では、パラレルデータの投影データD0p(view,δ,j,i)に対して、フィルタ処理を行う。すなわち、フーリエ変換し、フィルタ(再構成関数)を掛け、逆フーリエ変換する。
ステップS15では、フィルタ処理した投影データD0p(view,δ,j,i)に対して、3次元逆投影処理を行い、逆投影データD3(x,y)を求める。この3次元逆投影処理については、図30を参照して後述する。
ステップS16では、逆投影データD3(x,y)に対して後処理を行い、CT画像を得る。
図25は、ファン−パラ変換処理(S13)の詳細フロー図である。
ステップF1では、ファンデータの投影データD0f(view,δ,j,i)からパラレルデータの投影データD0p(view,δ,j,i)を作成する。
すなわち、ファンデータの投影データD0f(view,δ,i,j)は、図26の(a)に示すごときサイノグラムで表される。このサイノグラム上に破線で示すようにデータを斜めに拾ってゆくことで、図26の(b)に示すようにパラレルデータの投影データD0p(view,δ,j,i)を作成することが出来る。
パラレルデータの投影データD0p(view,δ,j,i)に対応する各チャネルに入射するX線透過経路は、図27の(a)に破線で示すようにチャネル方向について平行で且つ中央チャネル近傍よりも端チャネル近傍での間隔が狭くなり、また、図27の(b)に破線で示すように、検出器列方向については放射線状になる。
図25に戻り、ステップF2では、コンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)の場合のように、対向ビューのデータ間のZ方向に関する矛盾が小さい場合、対向ビューを組み合わせてパラレルデータの投影データD0p(view,δ,i,j)を倍密度にする。なお、図28に示すように、対向ビューのX線透過経路は、重ならないようにチャネル方向にシフトされており、インターリーブ状態になっている。
パラレルデータの投影データD0p(view,δ,j,i)では、ビュー角度viewが180°異なれば、対向ビューとなるので、取り扱いが簡単になる(例えば、対向ビューのビュー荷重をかけやすい)。
これに対して、パラレルデータの投影データD0f(view,δ,j,i)では、ビュー角度viewが180°異なっても、ファン中央以外は対向ビューとならないので、取り扱いが煩雑になる。
ステップF3では、図29に示すように、チャネル間隔が等間隔になるように、補間処理により、パラレルデータの投影データD0p(view,δ,i,j)をアレンジする。図29の(a)は対向ビューを組み合わせて倍密度にした場合、図29の(b)はステップF2をスキップした場合である。
図30は、3次元逆投影処理(S15)の詳細フロー図である。
ステップR11では、第1、第2の実施形態で説明したと同様に、図31に示すように、投影データD0p(view,δ,j,i)から面投影されたデータD1(view,qt,pt)またはデータD1(view,Lm',pt)を得る。
図30に戻り、ステップR12では、第1,第2の実施形態で説明したと同様に、図32に示すように、投影面に面投影されたデータD1(view,qt,pt)またはデータD1(view,Lm',pt)から逆投影画素データD2(view,x,y)を得る。
ステップR13では、第1,第2の実施形態で説明したと同様に、逆投影画素データD2(view,x,y)を画素対応に360°分のビューを加算するか又は「180°分+ファン角度分」のビューを加算し、逆投影データD3(x,y)を得る。
−他の実施形態−
(1)前記実施形態では“ライン数”/“ラインに直交する方向の再構成領域Pの画素数”=9/512≒1/57としたが、ライン数を8本〜256本としてもよい。ただし、本願発明者の実験によれば、“ラインに直交する方向の再構成領域Pの画素数”=512の場合、ライン数を8本にすると画質の劣化が認められ、ライン数を65本より増やしても臨床上問題になる画質の変化は認められなかったので、9本〜65本とすることが好ましい。
(2)前記実施形態では再構成領域Pとして512画素構成を想定したが、1024画素構成やその他の画素数の場合にも本発明を適用可能である。
(3)前記実施形態では、1次の補間/補外処理を想定したが、0次の補間/補外処理(最近傍データのコピー)または2次以上の補間/補外処理(例えばHanning補間やCubic補間)としてもよい。
(4)前記実施形態ではX線ビームの中心軸Bcがy軸に平行となるビューをview=0°としているが、任意の角度をview=0°としてもよい。
(5)前記実施形態では医用X線CT装置を想定したが、産業用X線CT装置にも本発明を適用可能である。
第1の実施形態にかかるX線CT装置を示すブロック図である。 第1の実施形態にかかるX線CT装置の動作の概略フロー図である。 第1の実施形態に係る3次元逆投影処理のフロー図である。 X線管とマルチ検出器のview=0°,δ=0°における配置および面投影されたデータを示す説明図である。 X線管とマルチ検出器のview=0°の面投影されたデータを示す説明図である。 qt方向に補間/補外処理後のview=0°における面投影されたデータを示す説明図である。 view=30°における面投影されたデータを示す説明図である。 qt方向に補間/補外処理後のview=30°における面投影されたデータを示す説明図である。 X線管とマルチ検出器のview=90°における配置および面投影されたデータを示す説明図である。 面投影されたデータ算出用のルックアップテーブルの例示図である。 qt方向の補間/補外処理の繰り返し単位を示す説明図である。 再構成領域の空間位置の例示図である。 逆投影用のルックアップテーブルの例示図である。 再構成領域上のラインであって投影面に平行なライン上の画素についての逆投影画素データを求める場合を示す説明図である。 (a)はview=0°における再構成領域上の複数画素間隔あけた複数のラインであって投影面に平行な複数のライン上の画素についての逆投影画素データD2を示す概念図、(b)は対向ビューの逆投影画素データD2を示す概念図である。 (a)はview=0°における再構成領域上の複数画素間隔あけた複数のラインであって投影面に平行な複数のライン上の画素についての逆投影画素データD2を示す概念図、(b)はライン間を補間して得られたview=0°における再構成領域の全画素の逆投影画素データD2の説明図である。 逆投影画素データD2を画素対応に全ビュー加算して逆投影データD3を得る状態を示す説明図である。 (a)はview=0°における再構成領域上の複数画素間隔あけた複数のラインであって投影面に平行な複数のラインを示す概念図、(b)はview=0°における再構成領域上の複数画素間隔あけた複数のラインであって投影面に平行な複数のラインに対応する投影面上のラインを示す概念図である。 view=0°における再構成領域上の複数画素間隔あけた複数のラインであって投影面に平行な複数のラインに対応する投影面上のラインを示す概念図である。 view=0°における再構成領域上の複数画素間隔あけた複数のラインであって投影面に平行な複数のラインに対応する投影面上のラインについての面投影されたデータD1を求める処理を示す概念図である。 逆投影用のルックアップテーブルの例示図である。 投影面上のラインについての面投影されたデータD1をサンプリングして再構成領域上のラインの逆投影画素データD2を求める処理を示す概念図である。 投影面のラインについての面投影されたデータD1を補間処理して再構成領域上のラインの逆投影画素データD2を求める処理を示す概念図である。 第3の実施形態にかかるX線CT装置の動作の概略フロー図である。 第3の実施形態にかかるファン−パラ変換処理のフロー図である。 ファン−パラ変換処理の概念を示すサイノグラム図である。 パラレルデータに対応するX線透過経過とチャネルとを示す概念図である。 パラレルデータの対向ビューを示す概念図である。 チャネル方向の密度を均等化したパラレルデータを示す概念図である。 第3の実施形態にかかる3次元逆投影処理のフロー図である。 view=0°におけるファンデータの投影データD0pをX線透過方向に投影面に投影して面投影されたデータD1を求める状態を示す説明図である。 view=0°における面投影されたデータD1をX線透過方向に再構成領域Pに投影して逆投影画素データD2を求める状態を示す説明図である。 再構成領域の空間位置の例示図である。

Claims (15)

  1. X線を照射するX線管と、被検体の体軸であるZ軸方向に並ぶ複数列の検出器で構成されるX線検出部と、X線管又は前記検出器の少なくとも一方を、前記X線管及び前記X線検出部の間に介在する被検体の周りに回転しながら行うアキシャルスキャンにより投影データを収集するアキシャルスキャン手段と、
    前記検出器の各列の位置に対応したZ軸方向の複数位置よりも密な複数位置におけるZ軸方向に垂直なXY平面あるいは該XY平面から傾いた面に、複数の画像再構成領域を設定する設定手段と、
    前記X線管の焦点位置と、前記設定手段で設定された各画像再構成領域の画素とを結ぶ延長線上またはその近傍に存在する前記検出器の投影データに基づき、前記各画像再構成領域の画素についての投影データを求めるデータ生成手段と、
    前記各画像再構成領域を構成する各画素について、前記データ生成手段により求めた投影データを用いて、前記画像再構成領域の断層像を再構成する画像再構成手段と
    を備えることを特徴とするX線CT装置。
  2. 前記データ生成手段は、前記アキシャルスキャン手段によって収集した投影データD0を基に投影面上に面投影されたデータD1を求め、次いで再構成領域上のX軸上、又はY軸上の複数画素間隔あけた複数のラインであって投影面に平行な方向の複数のラインを構成する各画素上に前記面投影されたデータD1をX線透過方向に投影して再構成領域上のラインを構成する各画素の逆投影画素データD2を求め、前記複数のライン間を補間又は補外して再構成領域上のライン間の各画素の逆投影画素データD2を求め、画像再構成に用いる全ビューの逆投影画素データD2を画素対応に加算して逆投影データD3を求める手段を含むことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記画像再構成手段は、さらに前記再構成した複数の断層像から、断面変換した画像を生成する手段を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のX線CT装置。
  4. X線を照射するX線管と、被検体の体軸であるZ軸方向に並ぶ複数列の検出器で構成されるX線検出部と、X線管又は前記検出器の少なくとも一方を、前記X線管及び前記X線検出部の間に介在する被検体の周りに回転しながら行うアキシャルスキャンにより投影データを収集するアキシャルスキャン手段を有するX線CT装置における操作コンソールにおいて、
    前記検出器の各列の位置に対応したZ軸方向の複数位置よりも密な複数位置におけるZ軸方向に垂直なXY平面あるいは該XY平面から傾いた面に、複数の画像再構成領域を設定する設定手段と、
    前記X線管の焦点位置と、前記設定手段で設定された各画像再構成領域の画素とを結ぶ延長線上またはその近傍に存在する前記検出器の投影データに基づき、前記各画像再構成領域の画素についての投影データを求めるデータ生成手段と、
    前記各画像再構成領域を構成する各画素について、前記データ生成手段により求めた投影データを用いて、前記画像再構成領域の断層像を再構成する画像再構成手段と
    を備えることを特徴とする操作コンソール。
  5. 前記データ生成手段は、前記アキシャルスキャン手段によって収集した投影データD0を基に投影面上に面投影されたデータD1を求め、次いで再構成領域上のX軸上、又はY軸上の複数画素間隔あけた複数のラインであって投影面に平行な方向の複数のラインを構成する各画素上に前記面投影されたデータD1をX線透過方向に投影して再構成領域上のラインを構成する各画素の逆投影画素データD2を求め、前記複数のライン間を補間又は補外して再構成領域上のライン間の各画素の逆投影画素データD2を求め、画像再構成に用いる全ビューの逆投影画素データD2を画素対応に加算して逆投影データD3を求める手段を含むことを特徴とする請求項4に記載の操作コンソール。
  6. 前記画像再構成手段は、さらに前記再構成した複数の断層像から、断面変換した画像を生成する手段を含むことを特徴とする請求項4又は5に記載のX線CT装置。
  7. X線を照射するX線管と、被検体の体軸であるZ軸方向に並ぶ複数列の検出器で構成されるX線検出部と、X線管又は前記検出器の少なくとも一方を、前記X線管及び前記X線検出部の間に介在する被検体の周りに回転しながら行うアキシャルスキャンにより投影データを収集するアキシャルスキャン工程と、
    前記検出器の各列の位置に対応したZ軸方向の複数位置よりも密な複数位置におけるZ軸方向に垂直なXY平面あるいは該XY平面から傾いた面に、複数の画像再構成領域を設定する設定工程と、
    前記X線管の焦点位置と、前記設定手段で設定された各画像再構成領域の画素とを結ぶ延長線上またはその近傍に存在する前記検出器の投影データに基づき、前記各画像再構成領域の画素についての投影データを求めるデータ生成工程と、
    前記各画像再構成領域を構成する各画素について、前記データ生成工程により求めた投影データを用いて、前記画像再構成領域の断層像を再構成する画像再構成工程と
    を備えることを特徴とするX線CT装置の制御方法。
  8. 前記データ生成手段は、前記アキシャルスキャン手段によって収集した投影データD0を基に投影面上に面投影されたデータD1を求め、次いで再構成領域上のX軸上、又はY軸上の複数画素間隔あけた複数のラインであって投影面に平行な方向の複数のラインを構成する各画素上に前記面投影されたデータD1をX線透過方向に投影して再構成領域上のラインを構成する各画素の逆投影画素データD2を求め、前記複数のライン間を補間又は補外して再構成領域上のライン間の各画素の逆投影画素データD2を求め、画像再構成に用いる全ビューの逆投影画素データD2を画素対応に加算して逆投影データD3を求める手段を含むことを特徴とする請求項7に記載のX線CT装置の制御方法。
  9. 前記画像再構成工程は、さらに前記再構成した複数の断層像から、断面変換した画像を生成する工程を含むことを特徴とする請求項7又は8に記載のX線CT装置の制御方法。
  10. X線を照射するX線管と、被検体の体軸であるZ軸方向に並ぶ複数列の検出器で構成されるX線検出部と、X線管又は前記検出器の少なくとも一方を、前記X線管及び前記X線検出部の間に介在する被検体の周りに回転しながらアキシャルスキャンにより投影データを収集するアキシャルスキャン手段を有するX線CT装置における操作コンソールの制御方法において、
    被検体の体軸であるZ軸方向に並ぶ複数列の検出器で構成されるX線検出部の列の位置によらず、被検体の体軸であるZ軸方向に垂直な任意の位置あるいはXY平面から傾いたZ軸方向に任意の位置の画像再構成領域を設定する設定工程と、
    前記検出器の各列の位置に対応したZ軸方向の複数位置よりも密な複数位置におけるZ軸方向に垂直なXY平面あるいは該XY平面から傾いた面に、複数の画像再構成領域を設定する設定工程と、
    前記X線管の焦点位置と、前記設定手段で設定された各画像再構成領域の画素とを結ぶ延長線上またはその近傍に存在する前記検出器の投影データに基づき、前記各画像再構成領域の画素についての投影データを求めるデータ生成工程と、
    前記各画像再構成領域を構成する各画素について、前記データ生成工程により求めた投影データを用いて、前記画像再構成領域の断層像を再構成する画像再構成工程と
    を備えることを特徴とする操作コンソールの制御方法。
  11. 前記データ生成手段は、前記アキシャルスキャン手段によって収集した投影データD0を基に投影面上に面投影されたデータD1を求め、次いで再構成領域上のX軸上、又はY軸上の複数画素間隔あけた複数のラインであって投影面に平行な方向の複数のラインを構成する各画素上に前記面投影されたデータD1をX線透過方向に投影して再構成領域上のラインを構成する各画素の逆投影画素データD2を求め、前記複数のライン間を補間又は補外して再構成領域上のライン間の各画素の逆投影画素データD2を求め、画像再構成に用いる全ビューの逆投影画素データD2を画素対応に加算して逆投影データD3を求める手段を備えることを特徴とする請求項10に記載の操作コンソールの制御方法。
  12. 前記画像再構成工程は、さらに前記再構成した複数の断層像から、断面変換した画像を生成する工程を含むことを特徴とする請求項10又は11に記載の操作コンソールの制御方法。
  13. コンピュータに請求項7乃至9の何れか1項に記載のX線CT装置の制御方法を実行させることを特徴とするプログラム。
  14. コンピュータに請求項10乃至12に記載の操作コンソールの制御方法を実行させることを特徴とするプログラム。
  15. 請求項13又は14に記載のプログラムを格納することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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