JP4641669B2 - 洗面ボールの取り付け方法 - Google Patents
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Description
本発明は洗面ボールの取り付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、表面材と基材からなる天板に開口部を設け、洗面ボールを取り付ける方法として、アンダーシンク法と称せられる方法が知られている。
【0003】
この方法による構造は、図3に示されるように、天板10の開口部の下方にコーキング材7を介して洗面ボール5′の外周縁6′を密着させ取り付けプレート11とボルト12からなる金具により固定されている。かような構造では、天板の開口部の上方に洗面ボールの外周縁を密着させるいわゆるオーバーシンク法に比べ、清掃しやすく、汚れの堆積がなくカビが発生しにくいといった長所がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、アンダーシンク法の多くは、開口部周辺が平坦であるため飛び散った水が溜まりやすく、水じまいが必ずしも良いものでなかった。
【0006】
本発明はかかる状況に鑑み検討されたもので、下記工程に基づく洗面ボール5の取り付け方法である。
(A)表面材1と基材2からなる天板10の裏面に、洗面ボール5の開口部内径にほぼ対応する溝21、及び該溝21より幾分外側に離れた位置にも溝22を形成し、基材の一部3を残し、該基材の一部3の高さが該溝22の外方の基材3′の高さより低くなるように上部を切削する工程、(B)該基材の一部3を基点として該基材の一部3の内側と外側を歪ませ、段差を設ける工程、(C)該溝21、該溝22の少なくとも一方の溝に、該基材の一部3が埋没するように熱硬化性樹脂9を注入し、硬化後、平坦部30を設ける工程、(D)該天板に開口部を設け、該洗面ボール5の外周縁6を平坦部30に接着剤を介して当接し、取り付け金具13で補強する工程。以下、本発明について図面に基づいて詳細に説明する。
【0007】
図1は本発明の洗面ボール5の取り付け構造を示す断面図である。洗面ボール5は、開口部周縁に凹みが設けられた天板の下方に基材の一部3と該基材の一部3の周りを囲む熱硬化性樹脂9の硬化層からなる平坦部30に接着剤8を介して当接され、補強金具13で取り付けられている。洗面ボールの材質としては樹脂製のもの、陶器製のもの、ホーロー製のものなど特に限定はされない。
【0008】
図2は本発明の洗面ボール5の取り付け方法を模式的に示した模式断面図である。先ず、天板10を用意する(図2(a))。天板10は表面材1と基材2とを接着加工したもので、表面材1としては、メタクリル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などの樹脂を注型成形した注型品や、不飽和ポリエステル樹脂を用いてフィルム成形して得られるポリエステル樹脂化粧板、塩化ビニ−ル樹脂シ−トを用いた塩化ビニ−ル樹脂化粧板、木質薄板を用いた天然木化粧板、メラミン樹脂やジアリルフタレ−ト樹脂などの熱硬化性樹脂を用いたメラミン樹脂化粧板、ジアリルフタレ−ト樹脂化粧板などの化粧板が適用できるが、望ましくは、耐汚染性、耐摩耗性に優れ、傷がつきにくい注型品や、メラミン樹脂化粧板やジアリルフタレ−ト樹脂化粧板などの熱硬化性樹脂化粧板が好ましい。
【0009】
基材2としては、溝の形成が容易なもの、例えば合板、パ−ティクルボ−ド、MDF(中密度繊維板)、集成材、あるいは、これらを複合化したものなどが適用でき、いずれも公知のもので差し支えない。表面材1との接着は、公知の接着剤、例えば水性ビニールウレタン系の接着剤、ウレタン系の接着剤、酢酸ビニール系の接着剤、ユリア系の接着剤、エポキシ系の接着剤、合成ゴム系の接着剤を用いて貼り合わせればよい。
【0010】
次に、天板10の基材2側に洗面ボール5の開口部の内径にほぼ対応する溝21をNC加工機にて切削し、更にこの溝21から幾分外側に離れた位置にも溝22を切削し、基材の一部3を残し、その後基材の一部3を基点として歪ませた時、溝22の外方の基材3′より高さが低くなるように上部を切削する(図2(b))。溝21の内径は開口部の内径より幾分小さめの方が外周縁が出っ張らず水分が滞ることがなく都合が良い。
【0011】
次いで、基材の一部3の外側と内側とに段差ができるように周辺が細くなった敷板4を該周辺が基材の一部3の付近にくるように置き、上部を切削した基材の一部3を基点として荷重を加え、歪ませる(図2(c))。
【0012】
次いで、溝21、溝22の少なくとも一方の溝にウレタン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂などの常温硬化型で高固形分液状の熱硬化性樹脂9を注入し、基材の一部3を埋没させる。(図2(d))。
【0013】
前述の熱硬化性樹脂9は作業性、密着性、硬化後の強度などの点からとりわけウレタン樹脂やエポキシ樹脂が望ましく、更にガラス繊維や炭素繊維などの無機繊維、ビニロン繊維、ナイロン繊維、ポリプロピレン繊維などの合成繊維からなるチップ状または糸状の繊維類を補強材として添加すれば耐衝撃強度が向上し好ましい。また、必要に応じて硬化剤、充填剤、溶剤、着色剤などが適宜添加される。
【0014】
次いで、熱硬化性樹脂9が硬化した後は洗面ボールの外周縁を接着剤8を介して当接させるべく基材の一部3の周りを囲む熱硬化性樹脂9の硬化層上面を平坦に仕上げ、NC加工機で開口部を設けた後、溝21の熱硬化性樹脂9の硬化層の切削面を仕上げる(図2(e))。
【0015】
仕上げの方法は、不要な樹脂や表面材1をトリーミングし、種々の粗さのサンドペーパー、スチールタワシあるいはコンパウンドワックス等を適宜組み合わせてその表面を研摩し、切削加工によって生じるナイフマークや地肌の荒れなどを修整し、表面が滑らかで美観を呈する面に仕上げる。
【0016】
仕上げた後は、洗面ボールの外周縁を接着剤8、例えばエポキシ系の接着剤を介して熱硬化性樹脂9の硬化層からなる平坦部30に当接し、取り付け金具13で補強する(図2(f))。
【0017】
前述の基材の一部3は歪ませる際の基点となり、歪みは基材の一部3にて吸収されるため開口部の表面材1と熱硬化性樹脂9の硬化層からなる木口面Sにクラックが生じたり破損することがなく、水密性を保つことができる。以下、実施例にてより詳細に説明する。
【0018】
【実施例】
洗面ボールと天板の接着
外周縁の幅が14mmのアクリル製の洗面ボールと、厚み1.0mmのメラミン樹脂化粧板を厚み18mmの合板に合成ゴム系の接着剤を用いて貼り合せた天板を用意した。
取り付け
合板側に、洗面ボールの開口部内径より10mm小さく、幅が20mmの溝をメラミン樹脂化粧板が残るように切削した。更にこの溝から外側に10mm離れた位置にも幅20mmの溝を切削し、基材の一部を残し、歪ませた時、外側の溝の外方の基材の高さより低くなるように上部を切削した。
次いで、周辺が細くなった敷板を、基材の一部付近に該敷板の周辺が位置するように置き圧力を加えて、基材の一部より内側の部分と外側の部分に段差を設けた。
次いで、内側の溝にウレタン系の樹脂を基材の一部が埋没する程度に注入し、硬化した後、樹脂硬化層の上面を切削し平坦部を形成した。
次いで、開口部を設けて切削面をサンドペーパーで仕上げ、平坦部にエポキシ系の接着剤を塗布した後、アクリル製の洗面ボールの外周縁を当接し、取り付け金具で補強した。
【0019】
【発明の効果】
本発明の構造は、洗面ボールの開口部周縁に凹みが設けられているため水じまいがよい。
【0020】
また、洗面ボールに対応する溝、及びこの溝より外側に離れた位置にも溝を形成し、基材の一部を残すといった容易な手段で開口部周縁を歪ませることができ、熟練度を必要としない。
【0021】
更に、溝に注入する樹脂に着色剤を添加して、洗面ボールと同じ色調にすれば見栄えもよく違和感のない仕上がりとなる。
【0022】
更にまた、歪みは基材の一部3にて吸収されるため開口部の表面材1と樹脂硬化層との木口面Sにクラックが生じることがない。
【0023】
また、洗面ボールの外周縁が接着剤を介して当接される平坦部は基点となった基材の一部が完全に熱硬化性樹脂の硬化層で被覆されているため水密性が保たれ、基材に水分が浸入することはない。これは取り付ける際にも好都合で、外周縁が基材の一部を跨ぐように気使いする必要がなく、熱硬化性樹脂の硬化層からなる平坦部に接着し、補強さえすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 洗面ボールの取り付け構造を示す部分断面図。
【図2】 洗面ボールの取り付け方法を示す模式部分断面図。
【図3】 従来の洗面ボールの取り付け構造を示す部分断面図。
【符号の説明】
1 表面材
2 基材
3 基材の一部
3′ 溝22の外方の基材
4 敷板
5 洗面ボール
5′ 洗面ボール
6 外周縁
6′ 外周縁
7 コーキング材
8 接着剤
9 熱硬化性樹脂
10 天板
11 取り付けプレート
12 ボルト
13 取り付け金具
21 溝
22 溝
30 平坦部
S 木口面
Claims (1)
- 下記工程に基づくことを特徴とする洗面ボール5の取り付け方法。
(A)表面材1と基材2からなる天板10の裏面に、洗面ボール5の開口部内径にほぼ対応する溝21、及び該溝21より幾分外側に離れた位置にも溝22を形成し、基材の一部3を残し、該基材の一部3の高さが該溝22の外方の基材3′の高さより低くなるように上部を切削する工程、(B)該基材の一部3を基点として該基材の一部3の内側と外側を歪ませ、段差を設ける工程、(C)該溝21、該溝22の少なくとも一方の溝に、該基材の一部3が埋没するように熱硬化性樹脂9を注入し、硬化後、平坦部30を設ける工程、(D)該天板に開口部を設け、該洗面ボール5の外周縁6を平坦部30に接着剤を介して当接し、取り付け金具13で補強する工程。
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2001
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