JP4641334B2 - 画像表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、2値表示を行う画像表示素子を有して高フレームレート化駆動される画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
(1) 従来、CRTや液晶パネル等の画像表示素子においては、図9(a) に示すように、入力される画像信号D0に基づいて一定のフレーム期間F0だけ静止画像を表示し、かかる表示画像をフレーム期間毎に順次切り替えていくことにより、動画等の様々な画像を表示するようになっている。
【0003】
かかる画像信号D0は、同図に示すように、1つのフレーム期間F0ついて1回ずつ入力されるのが一般的であるが、このような駆動とは異なり、
* フリッカを防止したり、
* 後述のような色順次切換え方式の画像表示装置において色割れ現象を防止したり、
するために、図9(b) に示すように、1つのフレーム期間F0に、複数回、画像信号D1,D2,D3,D4を入力して画像書き換えをする駆動方法がある(本明細書では、“高フレームレート化駆動”とする)。このような駆動方法においては、入力する画像信号D1,D2,D3,D4を変化させると表示画像も変化するが、フリッカや色割れを防止するためのものなので、画像信号D1,D2,D3,D4には同じものが使用されて、1フレーム期間中における画像切り替えはなされず、1つのフレーム期間全体では同じ静止画像が表示され続けることとなる。
【0004】
なお、後述する色順次切換え方式の画像表示装置においては、図14に示すように、1つのフレーム期間F0において、各色画像用の複数個の画像信号R1,G1,B1が画像表示素子2に入力されるが、これは色画像を順次表示するためのものであって、高フレームレート化駆動に属するものではない。
【0005】
(2) 一方、上述した画像表示素子では多階調表示が行われるが、その方法としては、
* CRTやネマチック液晶パネルのように、画素自体が多階調表示可能に構成
されている素子を用いる方法と、
* 画素自体は、多階調表示は不可能で黒白の2値表示しかできないものでありながら、パルス幅変調(PWM)による時分割表示を行わせることによって多階調表示を行えるようにしたもの、
とがある。なお、2値表示しかできない画像表示素子としては、DMDデバイス(テキサスインスツルメンツ社製)などのMEMS(microelectromechanical systems)型の素子や強誘電液晶(FLC)パネルやLEDやプラズマディスプレィ等を挙げることができる。
【0006】
(3) ここで、2値表示の画像表示素子を用い、高フレームレート化駆動を行うようにした画像表示装置の一例について、図10を参照して説明する。
【0007】
図10は、色順次切換え方式によって駆動される単板式画像表示装置の従来構成の一例を示す図である。ここで単板式とは、1枚の画像表示素子により、赤(R)、緑(G)、青(B)等の各色の画像を表示を行う方式であり、光学系や電気回路系などが簡略化されるため、安価で軽量な表示部を実現する方法のひとつである。
【0008】
符号2は、2値表示のみが可能な画像表示素子を示し、具体的には、上述のように、DMDデバイス(テキサスインスツルメンツ社製)などのMEMS(microelectromechanical systems)型の素子や強誘電液晶(FLC)パネルやLEDやプラズマディスプレィを挙げることができる。この図では、画像表示素子2は、光を反射する反射型であって、スクリーン5に画像を投射するようになっているが、もちろんこれに限られるものではない。
【0009】
一方、この画像表示素子2には照明装置4が対向するように配置されていて、赤青緑の各色光が順次照射されるように構成されている。この照明装置4は、白色光を出射するメタルハライドランプ40を備えており、該ランプ40と画像表示素子2との間には1枚の円形状のカラーフィルター板42が回転自在に配置されていて、該カラーフィルター板42はフィルター駆動部43によって回転駆動されるように構成されている。そして、フィルター駆動部43によってカラーフィルター板42を定速回転することによって、白色光が各色の光に分光された上で画像表示素子2に対して順次照射されるようになっている。
【0010】
照明装置4は上述のように構成されているため、画像表示素子2に表示する画像を、各色光の順次照射に同期させて順次切り替えることによって、スクリーン5には各色画像が表示され、複数色の色画像を視覚的に混色させることによってフルカラー画像として認識させるようになっている。
【0011】
なお、カラーフィルター板42は、図6に詳示するように、赤緑青の3つの色領域42R,42G,42Bに分割されている。符号42aは、カラーフィルター板42の回転中心を示す。
【0012】
符号41は、メタルハライドランプ40を点灯するバラスト電源である。符号6は、画像表示素子2からの反射光をスクリーン5に対して投射するための投射用の光学系である。カラーフィルター部材42とランプ40との間、並びにカラーフィルター部材42と画像表示素子2との間には、それぞれレンズ44,45が配置されている。
【0013】
一方、符号7aは、画像信号の入力部であり、符号7は、
* 入力されてきた画像信号の輝度や色特性、ガンマ特性などの画質を調整したり、
* 画像信号をPWM変換したり、
* 高フレームレート化駆動したり、
する信号処理部である。なお、符号7bは、表示素子への時分割信号を伝送するデータバスであり、符号7cは、表示素子への駆動パルスを伝送する制御線である。
【0014】
(4) 次に、上述した信号処理部7の構成について、図11を参照して説明する。
ここで、図11は、該信号処理部7の詳細構成等を示すブロック図である。
【0015】
図中の符号70は、画像入力部であり、たとえば標準化団体DDWG(Digital Display Working Group)が標準化したDVI(Digital Visual Interface)規格などに採用されている画像の伝送方式であるTMDS方式の信号を受信して、RGB各8ビット計24ビットのデータにデコードするデコーダや、あるいは、IEEE1394経由で伝送されたMPEG形式の圧縮信号を受信して、RGB各8ビット計24ビットのデータにデコードするデコーダなどを含んだ画像信号の受信部である。符号700,701,702,703は、画像信号のデータバスを示す。
【0016】
また、符号71はフォーマット変換部であり、
* 画像表示部の表示画素数に合わない解像度の画像信号に対して適当な倍率変換と補間処理からなる解像度変換や画像の更新周波数の変換、
* ノンインターレース化処理、
* カラーマトリクス変換、
などを行う部分である。また、符号72は、フォーマット変換部の画像処理に必要な画像格納領域としてのメモリ部である。符号72aはこのメモリ部の制御線群であり、符号72bはこのメモリ部とフォーマット変換部間のデータをやりとりするためのデータ線群である。
【0017】
符号73は、フォーマット変換後の画像信号を受けて、表示部上の輝度や色特性、ガンマ特性などの画質を、不図示のマイコン部の制御に従い調整する画質調整部である。この画質調整部73に、CRTのγ特性を取り除く逆γ変換および、表示素子の特性やアプリケーション、人間の視覚特性に適応させたγ補正を行うγ補正回路を設けている。
【0018】
符号74は、順次走査(ラスタ走査)で送られてきた通常の画像信号を、パルス幅変調(PWM)による時分割信号に変換するためのPWM変換部であり、符号75は、このPWM変換を行うために必要な画像格納領域としてのメモリ部である。符号75aはこのメモリ部の制御線群であり、符号75bはこのメモリ部75とPWM変換部74間のデータをやりとりするためのデータ線群である。
【0019】
符号706は、画像表示素子2に接続される制御線群であって、PWM変換部74で画像信号の変換と共に作成された駆動パルス等を画像表示素子2に送信するためのものである。符号707は、制御線群706の出力端子である。符号708は、PWM変換部74で変換された画像信号のデータバスであり、符号709は、その出力端子である。
【0020】
なお、図示しないものの、上述したPWM変換部74には種々の信号線が接続されていて、それらの信号線を介して水平同期信号や垂直同期信号やクロックが入力されているが、詳細説明は省略する。
【0021】
上述の画像表示装置100において、入力部7aから信号処理部7に入力されてきた画像信号は、画像入力部70にてRGBの原色信号にデコードされ、その後、フォーマット変換部71にて解像度変換やノンインターレース化などの適当なフォーマット変換が施され、さらに、画質調整部73にてγ補正等の画像処理される。
【0022】
このように送られてくる画像信号は、順次走査(ラスタ走査)の信号であるが、PWM変換部74により、時分割信号であるパルス幅変調信号に変換されて、2値表示の画像表示素子2に送られる。該素子2では、この信号によって異なるパルス幅でON/OFFされ、多階調表示が行われる。
【0023】
一方、照明装置4から画像表示素子2に対しては、画像切り替えに同期するように各色光の照射が行われ、上述のようにフルカラー画像が形成されることとなる。
【0024】
(5) ところで、このような装置においては、画質調整部73での処理に伴って量子化誤差等に起因する画質劣化(擬似輪郭)が発生するが、該画質劣化は、補正信号(以下、“拡散データ”とする)を画像信号に付加することによって低減するようになっている。以下、この点について説明する。
【0025】
上述の擬似輪郭を低減する方法として、ディザ法や誤差拡散(分散)法などの画素拡散処理が知られている。このうち、ディザ法とは、各画素の階調値に雑音成分を加えた後、閾値により階調を与えることで、確率的にデータを分散させて本来輝度変化が滑らかな部分での擬似輪郭の発生を抑える手法である。例えば、あらかじめ分割された画素ブロック領域毎に、ディザ行列と呼ばれる係数行列と比較を行い、輝度階調を変換していく。あるディザ行列をフィールド毎に回転させる等により順番に変化させていく方法を、組織的ディザ法とよぶ。また、乱数発生器などでディザ行列の係数を無作為に変えていく方法をランダム・ディザ法と呼ぶ。また、誤差拡散(分散)法は、各画素の階調変換後の値と本来の値との誤差データを計算して、この誤差値を周囲の画素に分散させて、平均的に画像の誤差を少なくすることで、本来輝度変化が滑らかな部分での擬似輪郭の発生を抑える手法である。本文での画素拡散処理とは、こうしたディザ法や誤差拡散(分散)法を例示しており、また拡散データとは、ディザ法においてはデイザ行列通過後のデータと元の信号のデータとの差分データを示しており、また誤差拡散法では、各画素において、周囲の画素から分散された誤差データの分散値の合計を例示している。
【0026】
上述した装置は、誤差信号を抽出して拡散データを作成する拡散データ作成部76を備えており、該拡散データ作成部76によって作成した拡散データは、拡散データ付加部77によって画像信号に付加されるようになっている。このような拡散データの付加によって擬似輪郭が低減されることとなる。なお、符号704は、画像信号を拡散データ作成部76に入力するデータバス、符号705が、生成した拡散データを拡散データ付加部77に送信するためのデータバスである。
【0027】
なお、上述した従来装置においては、PWM変換部74は拡散データ付加部77の下流側に配置されており、その変換部74にはメモリ部75が付設されている。
【0028】
(6) 図12に、PWM変換部74でPWM変換した後の画像信号列の例(高フレームレート化駆動される場合に画像表示素子に入力される信号)を示す。この図において、横軸方向が時間を表し、符号200が1フィールド中のRGB各色の画面表示のスタートパルスを示す。また、図13は、図12の信号列を拡大した図である。
【0029】
符号DRが、RのPWM変換した画像信号であり、符号DGが、GのPWM変換した画像信号であり、符号DBが、BのPWM変換した画像信号である。ここで、Rの画像信号DRは、図13に詳示するように、符号DR1,DR2〜DR8の信号からなる8ビット信号であり(2ビット目DR2は1ビット目DR1の倍の長さ、3ビット目DR3は2ビット目DR2の倍の長さというように、ビットが進むたびに倍ずつパルスの長さが増加するようになっている。)、他の画像信号DG,DBも同様の8ビット信号である。
【0030】
このビットに対応したパルス幅に信号が変調され、画像表示素子2での光の反射が行われることで、1フィールド中の各色期間の積分値により、各フィールドの色画面毎の画像の多階調表示が行われる。
【0031】
(7) ところで、上述のような色順次切り替え方式を用いた画像表示装置においては、特有の問題として色割れ現象(すなわち、速い視線の動きに対して視覚上で本来同じ位置に合成されるべきR,G,Bの各画像が、位置ずれして見えてしまう現象であり、カラーブレイクダウン現象ともいう)があり、そのような問題回避のためには高フレームレート化駆動が行われている。以下、この点について説明する。
【0032】
いま、高フレームレート化駆動を行わない場合、画面の更新周波数が60Hzのとき、赤色階調画像用の画像信号(照明装置4から赤色光が照射されている際に画像表示素子2に入力されて階調画像を表示せしめるための信号をいう)、緑色階調画像用の画像信号、及び青色階調画像用の画像信号は、1/180sec毎に画像表示素子2に入力すれば良く、1フレーム期間(1/60sec)で1つのフルカラー静止画像を表示すれば良い(図14の符号R1,G1、B1参照)。かかる場合、画像表示素子2における画面切換えの周波数(いわゆるフレームレートであって、以下“更新周波数”とする)が60Hz程度と低く、色割れ現象は顕著である。
【0033】
これに対して、例えば4倍(すなわち、240Hz)の高フレームレート化駆動を行う場合、図12に示すように、赤色階調画像用の画像信号DR、緑色階調画像用の画像信号DG、及び青色階調画像用の画像信号DBは、1/720sec毎に画像表示素子2に入力し、1フレーム期間(1/60sec)では、合計12個の階調画像を表示する。この場合、1つのフレーム期間F0において、赤色階調画像用の画像信号DR、緑色階調画像用の画像信号DG、及び青色階調画像用の画像信号DBはそれぞれ4つずつ入力されるが、それらの画像信号DR,DG,DBのそれぞれは同じであって、1つのフレーム期間F0では同じ静止画像(フルカラー画像)が表示され続けることとなる。このような高フレームレート化駆動は、上述の色割れ現象防止の点から有効である。このため、上述のような単板式の画像表示装置においては、高フレームレート化駆動が一般に行われている。なお、かかる高フレームレート化駆動は、PWM変換部74によって達成される。
【0034】
(8) 次に、上述のような高フレームレート化駆動を行った場合における、画像信号と拡散データとの関係について説明する。
【0035】
上述のような高フレームレート化駆動を行う場合、メモリ部75には、
* 赤色階調画像用の画像信号に、拡散データを付加したもの、
* 緑色階調画像用の画像信号に、拡散データを付加したもの、
* 青色階調画像用の画像信号に、拡散データを付加したもの、
の3面分のデータが記憶されている。ここで、画像信号を8ビットデータとし、拡散データを4ビットデータとして、拡散データを画像データに付加処理した合成後のデータを8ビットとした場合、例えば、XGA(横1024縦768の画素数)の解像度の信号を扱った場合における1面当たりのデータ量は、
1024×768×8bit= 6.3Mbit
となり、3面分のデータ量は、
6.3Mbit×3=18.9 Mbit
となる。なお、いずれの拡散データも同一のものである。また、これらの3種類のデータは、1つのフレーム期間では4回ずつ読み出されることとなる。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、画質調整部73での処理に伴って発生する画質劣化(擬似輪郭)は、上述のような拡散データの付加によって低減されるものの、該拡散したことによる細かなチラツキが粒子状のノイズとして視認されてしまい、擬似輪郭とは異なる別の画質劣化が生じてしまうという問題があった。このような画質劣化は、拡散データを付加することにより本質的に発生する問題であるが,特に目立つ理由は「拡散データが変更される周波数(変化周波数)」が、人間の視覚に認識されやすい60Hz以下のためである。これは、従来の回路が、「画面の更新周波数」と「拡散データが変更される周波数(変化周波数)」とが同一となる構成のためである。なお、表示される画像が動画の場合、動画を目で追った場合、ノイズは粒子状ではなく、網目状に認識される。
【0037】
したがって、このようなノイズを低減するには、拡散データを1つのフレーム期間において一定とせずに変化させれば良い。すなわち、
* 連続する3つの画像信号(すなわち、赤色階調画像用、緑色階調画像用、青色階調画像用の画像信号)には同一の拡散データを付加するが、
* 拡散データは、3つの画像信号(すなわち、赤色階調画像用、緑色階調画像用、青色階調画像用の画像信号)を単位にして順次変化させていき、
* 1つのフレーム期間では4種類の拡散データを使用する、
ようにする。かかる場合、メモリ部75には、
* R画像信号に拡散データN1を付加したもの、
* G画像信号に拡散データN1を付加したもの、
* B画像信号に拡散データN1を付加したもの、
* R画像信号に拡散データN2を付加したもの、
* G画像信号に拡散データN2を付加したもの、
* B画像信号に拡散データN2を付加したもの、
* R画像信号に拡散データN3を付加したもの、
* G画像信号に拡散データN3を付加したもの、
* B画像信号に拡散データN3を付加したもの、
* R画像信号に拡散データN4を付加したもの、
* G画像信号に拡散データN4を付加したもの、
* B画像信号に拡散データN4を付加したもの、
の、12面分の画面の表示メモリが必要になる。ここで、各画像信号のビット長は8ビットが必要になるので、例えば、XGA(横1024縦768の画素数)の解像度の信号を扱った場合における1面当たりのデータ量は、
1024×768×8(bit)= 6.3Mbit
になり、表示メモリ75にメモリされる12面分のデータ量は、その12倍、すなわち、
6.3Mbit× 12 = 75.5Mbit
と膨大なものとなる。また、これに伴い、PWM変換部74で1秒間に扱うデータ量は、
75.5Mbit×60(Hz)= 4.53Gbit/s
と、膨大なものになる。その結果、メモリ部75や演算回路が大型化・高コスト化してしまう。
【0038】
そこで、本発明は、画質劣化を防止する画像表示装置を提供することを目的とするものである。
【0039】
また、本発明は、装置の大型化や高コスト化を防止する画像表示装置を提供することを目的とするものである。
【0040】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記事情を考慮してなされたものであり、2値表示を行う画像表示素子と、該画像表示素子に時分割信号を入力して階調画像を表示させる信号処理手段と、を備えた画像表示装置において、
前記信号処理手段は、
入力された画像信号を時分割信号に変換する第1時分割変換部と、
該第1時分割変換部に付設されると共に時分割信号に変換された状態の画像信号をメモリする第1メモリ部と、
補正信号を時分割信号に変換する第2時分割変換部と、
該第2時分割変換部に付設されると共に時分割信号に変換された状態の補正信号をメモリする第2メモリ部と、
前記第1及び第2時分割変換部の下流側に配置されて、時分割信号に変換された状態の画像信号に、時分割信号に変換された状態の補正信号を付加する補正信号付加部と、
前記画像信号と補正信号を1つのフレーム期間に複数回前記画像表示素子に入力することにより高フレームレート化駆動を行う高フレームレート化駆動部と、
を少なくとも有している、ことを特徴とする。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図6を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0042】
まず、本実施の形態に係る画像表示装置の構造について、図1乃至図3を参照して説明する。
【0043】
本実施の形態に係る画像表示装置は、例えば図1に符号1で示すように、2値表示を行う画像表示素子2と、該画像表示素子2に時分割信号を入力して階調画像を表示させる信号処理手段3と、を備えており、該信号処理手段3は、前記画像表示素子2を高フレームレート化駆動するようになっている。ここで、「高フレームレート化駆動」とは、上述のように、1つのフレーム期間F0に複数回画像信号を入力する駆動方法を意味するものとする。
【0044】
ここで、上述した信号処理手段3は、図2及び図3に詳示するように、
* 入力された画像信号を時分割信号に変換する第1時分割変換部30と、
* 補正信号を時分割信号に変換する第2時分割変換部31と、
* 前記第1及び第2時分割変換部30,31からの信号(すなわち、上述のように画像信号に補正信号が付加された信号)を、1つのフレーム期間F0に複数回、前記画像表示素子2に入力することにより高フレームレート化駆動を行う高フレームレート化駆動部32と、
を少なくとも有している。この場合、図5に詳示するように、時分割信号に変換された状態の画像信号R1,G1、B1と、時分割信号に変換された状態の補正信号N1とが、時間的に分離された状態で、前記高フレームレート化駆動部32から前記画像表示素子2に送信されるようにすると良い。
【0045】
ここで、
* 時分割信号に変換された状態の画像信号R1,G1、B1をメモリする第1
メモリ部33を、前記第1時分割変換部30に付設し、
* 時分割信号に変換された状態の補正信号N1,…をメモリする第2メモリ部34を、前記第2時分割変換部31に付設し、
* 時分割信号に変換された状態の画像信号R1,G1、B1に、時分割信号に変換された状態の補正信号N1,…を付加する補正信号付加部35を、前記第1及び第2時分割変換部30,31の下流側(画像信号が送信されていく側)に配置し、
* 高フレームレート化駆動部32は、前記画像信号と補正信号を1つのフレーム期間F0に複数回、前記画像表示素子2に入力することにより高フレームレート化駆動を行う、
ようにしても良い。
【0046】
ここで、高フレームレート化駆動部32は、第1時分割変換部30や前記第2時分割変換部31と同一回路にしてもよいし、それらの時分割変換部30,31とは別回路にして該変換部30,31の近傍(上流側又は下流側の近傍)に配置しても良い。なお、図3に示す装置では、高フレームレート化駆動部32は、第1時分割変換部30および第2時分割変換部31の両方によって構成されている。
【0047】
なお、高フレームレート化駆動は、
* フリッカの防止のためや、
* 色順次切換え方式の画像表示装置における色割れ現象の防止のためや、
その他種々の目的のために行うものである。
【0048】
色順次切換え方式の画像表示装置における色割れ現象の防止のために高フレームレート化駆動を行う場合、画像表示装置1は、色順次切換え方式であることが前提となる。その場合、図1に示すように、前記画像表示素子2に対して各色の光を順次照射する照明装置4を、該表示素子2に対向するように配置し、該照明装置4による各色光の照射と前記画像表示素子2による画像表示とを同期させることにより、各画像を色画像として認識せしめ、複数色の色画像を視覚的に混色させることによってフルカラー画像として認識させるようにすれば良い。
【0049】
一方、上述した第1及び第2時分割変換部30,31は、画像信号や補正信号をPWM変換するものを挙げることができる。
【0050】
また一方、補正信号としては、
* ディザ法による擬似輪郭低減のための拡散データや、
* 誤差拡散法による擬似輪郭低減のための拡散データや、
* 動画応答速度の改善信号や、
* ヒステリシスの補正信号や、
* パルス幅変調に伴う時間的擬似輪郭を低減するための補正信号や、
* 輪郭強調信号、
等を挙げることができる。
【0051】
一方、画像表示素子2は、2値表示するものであって高フレームレート化駆動が可能なものであれば良く、
* 液晶を用いた液晶素子や、
* DMDデバイス等、MEMS(micro electro mechanical systems)型の空間変調素子や、
* マイクロミラーを配列した空間変調素子や、
* LEDや、
* プラズマディスプレイなどの自発光型の表示素子、
を挙げることができる。なお、上述した画像表示素子2は、照明装置4からの光を透過させることによって画像表示する透過型であっても、照明装置4からの光を反射させることによって画像表示する反射型であっても良い。また、本発明に係る画像表示装置1は、画像表示素子2に表示された画像を直接視認するタイプであっても、画像表示素子2に照射された光をスクリーン等に投射し、該スクリーンに表示された画像を視認するタイプ(投射型)であっても良い。
【0052】
次に、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
【0053】
本実施の形態においては、高フレームレート化駆動部32は画像表示素子2を高フレームレート化駆動し、1つのフレーム期間中に画像信号を画像表示素子2に対して複数回入力し、画像書き換えを行う。これにより、フリッカ低減や色割れ現象低減を図ることができる。
【0054】
また、本実施の形態によれば、画像表示素子2は時分割信号によって駆動される。これにより、画像表示素子2は、2値表示しかできないものでありながら、多階調表示が可能となる。
【0055】
さらに、本実施の形態においては、補正信号付加部35は、画像信号に補正信号を付加する。この補正信号には上述した様々なものを用いることにより、それぞれの目的に合った画像補正が可能となる。
【0056】
またさらに、本実施の形態によれば、時分割信号に変換された状態の画像信号と、時分割信号に変換された状態の補正信号とが、時間的に分離された状態で、前記補正信号付加部35から前記画像表示素子2に送信されるようになっている。すなわち、本実施の形態に係る画像表示装置は、画像信号と補正信号とを複雑に合成するものではないため、回路構成が簡単になる。
【0057】
本実施の形態によれば、補正信号付加部35は前記第1及び第2時分割変換部30,31の下流側に配置されているため、図11に示す従来装置の場合(すなわち、補正信号付加部である拡散データ付加部76が、時分割変換部に相当するPWM変換部74よりも上流側にある場合)に比べて、第1メモリ部33や第2メモリ部34に記憶させておくデータ量を少なくできる。したがって、複数種類の補正信号(正確には、時分割信号に変換された状態の補正信号)を第2メモリ部34にメモリさせておき、画像表示素子2に供給する補正信号を、1つのフレーム期間F0において一定とせずに変化させることも可能となる。そのようにした場合には、「補正信号が変更される周波数(以下、“変化周波数”とする)」を「画面の更新周波数」よりも高くできる。ここで、高フレームレート化駆動をする場合には、1つのフレーム期間中で画像書き換えが行われるが、画像信号を変化させない場合には、視覚的には、同一の静止画像が1フレーム期間中継続して表示されているものとして映り、回路的に実行されている画像書き換えは認識されない。このようにして書き換えられる各画像には、補正信号に起因するところの“粒子状のノイズ”が存在するが、補正信号は画像書き換えに伴って変更されるため、そのノイズの形状も画像毎に変化する。つまり、補正信号に起因する“粒子状のノイズ”は、「画面の更新周波数」よりも高い周波数(変化周波数)で変化することとなり、各画面上の粒子状ノイズは平均化されてしまって視認されなく(又は目立たなく)なり、結果的に、画質の劣化が防止される。
【0058】
ところで、図11に示した従来装置では、メモリ部75は、拡散データ付加部77の下流側に配置されていて、画像信号に拡散データを付加した状態でメモリしていた。したがって、1つのフレーム期間で拡散データを変更する場合は多量のデータをメモリしなければならなかった。これに対して、本実施の形態によれば、メモリ部33,34の付設された第1及び第2時分割変換部30,31は、いずれも、補正信号付加部35の下流側ではなく上流側に配置されているため、1つのフレーム期間で複数種類の補正信号を使用する場合(すなわち、補正信号を1つのフレーム期間において一定とせずに変化させる場合)に、第1メモリ部33や第2メモリ部34にて記憶しておかなければならないデータは、従来装置に比べて少なくでき、これらのメモリ部33,34や演算回路を小型化して、装置を安価にできる。この点を、具体的数値を用いて説明する。
【0059】
例えば、画像表示装置1をRGB3色の色順次切換え方式によって駆動する場合であって画面の更新周波数が60Hzのとき、高フレームレート化駆動でなければ、図14に示すように、1フレーム期間F0(1/60sec)の間に、赤色階調画像用、緑色階調画像用及び青色階調画像用の画像信号R1,G1,B1をそれぞれ1つずつ入力すれば良いが、色割れ防止のために4倍の高フレームレート化駆動をする場合には、図4に示すように、赤色階調画像用、緑色階調画像用及び青色階調画像用の画像信号R1,G1,B1をそれぞれ4つずつ入力する必要がある。かかる場合において、それぞれの画像信号R1,G1,B1には補正信号N1が付加されているが、
* 連続する3つの(すなわち、赤色階調画像用、緑色階調画像用及び青色階調画像用の)画像信号R1,G1,B1には同一の補正信号を付加する(すなわち、N1ならN1、N2ならN2、N3ならN3、N4ならN4を付加する)
が、
* 補正信号N1,…は、3つの画像信号R1,G1,B1(すなわち、赤色階調画像用、緑色階調画像用、青色階調画像用の画像信号)を単位にして順次変化させていき、
* 1つのフレーム期間F0で使用する補正信号を4種類(N1,N2,N3,N4)、
とした場合、第1メモリ部33には、RGBの3面分の画像信号R1,G1,B1を格納しておき、第2メモリ部34には、4面分の補正信号N1,N2,N3,N4を格納しておく必要がある。ここで、画像表示素子2をXGA(横1024縦768の画素数)の解像度とし、画像信号R1,G1,B1をそれぞれ8ビットデータとし、補正信号N1,N2,N3,N4をそれぞれ4ビットデータとした場合、第1メモリ部33に格納しておくべきRGBの3面分のデータ量は、1024×768×8(bit) ×3=18.9Mbit
となり、第2メモリ部34に格納しておくべき補正信号のデータ量は、
1024×768×4(bit) ×4=12.6Mbit
となり、その合計は、
18.9Mbit+12.6Mbit=31.5 Mbit
となり、従来装置の場合(75.5Mbit)の42%のメモリ量で済む。これにより、メモリ部33,34にてメモリするデータ量は小さくて済む。また、これに伴い、第1及び第2時分割変換部30,31で1秒間に扱うデータ量は、
31.5Mbit×60(Hz)= 1.89Gbit/s
となり、従来装置の場合(75.5Mbit×60(Hz)= 4.53Gbit/s)の42%になり、演算回路も小型化できる。その結果、装置を小型化でき安価にできる。本実施の形態によれば、高速な処理においても必要とするフレームメモリの量と回路規模を抑えることが可能となり、高品位でありながらコストパフォーマンスの高い画像表示装置を提供できる。
【0060】
【実施例】
以下、実施例に沿って本発明を更に詳細に説明する。
【0061】
(実施例1)
まず、本発明の第1実施例について、図1乃至図6を参照して説明する。
【0062】
本実施例では、図1に示すような投射型で色順次切換え方式の画像表示装置1を用いた。最初に、該画像表示装置1の全体構造について説明する。
【0063】
本実施例に用いた画像表示素子2は、反射型(すなわち、照明装置4からの光を反射させることによって画像表示するタイプ)であって、2値表示を行う空間変調素子である。また、画像表示素子2の前方(すなわち、該素子2からの反射光が照射される方向)には、画像投射用のスクリーン5と、該反射光(すなわち、画像表示素子2により空間変調を受けた表示情報を有した光)をスクリーン5に対して投射するための投射用の光学系6と、を配置した。なお、符号60はレンズを示す。
【0064】
一方、照明装置4には、白色光を出射するメタルハライドランプ(光源)40を用い、該ランプ40はバラスト電源41によって点灯した。そして、このランプ40と画像表示素子2との間には、円板状のカラーフィルター板42を回転自在に配置し、該カラーフィルター板42はフィルター駆動部43によって回転駆動できるようにした。このカラーフィルター板42が回転駆動されることによって、照射されている白色光が各色光に順次変換され、画像表示素子2に照射されることとなる。なお、カラーフィルター板42には、図6に詳示するように、RGBの3つの色領域42R,42G,42Bに分割したものを用いた。また、カラーフィルター部材42とランプ40との間、並びにカラーフィルター部材42と画像表示素子2との間には、それぞれレンズ44,45を配置した。
【0065】
次に、画像表示素子2に時分割信号を入力して階調画像を表示させる信号処理部(信号処理手段)3の構成について、図2及び図3を参照して説明する。ここで、図2は、該信号処理部3の詳細構成等を示すブロック図であり、図3は、拡散データ作成部の詳細構成等を示すブロック図であるが、図11に示したものと同一部分は同一符号を付して重複説明を省略する。
【0066】
この信号処理部3においては、画質調整部73の下流側には、
* 入力されてきた画像信号を時分割信号にPWM変換する画像信号用PWM変換部(第1時分割変換部)30と、
* 拡散データ(補正信号)を生成する拡散データ作成部36と、
が配置されており、拡散データ作成部36にて作成された拡散データ(すなわち、時分割信号に変換された状態の拡散データN1,…)は、画像信号用PWM変換部30よりも下流側に配置された拡散データ付加部(補正信号付加部)35によって、画像信号用PWM変換部30にてPWM変換された画像信号(すなわち、後述のように時分割信号に変換された状態の画像信号R1,G1,B1)に付加(合成)されるようになっている。
【0067】
なお、画像信号用PWM変換部30は、順次走査(ラスタ走査)で送られてきた通常の画像信号を、パルス幅変調(PWM)による時分割表示信号(図5の符号R1,G1,B1参照)に変換するものである。また、画像信号用PWM変換部30には、PWM変換された状態の画像信号R1,G1,B1をメモリする第1メモリ部33が付設されている。さらに、符号330は、このメモリ部33の制御線群であり、符号331はこのメモリ部33とPWM変換部30と間のデータをやりとりするためのデータ線群である。また、このPWM変換部30は、画像表示素子2を高フレームレート化駆動する高フレームレート化駆動部32の一部としても機能するようになっている。符号300は、PWM変換された後の画像信号R1,G1,B1を送信するためのデータバスである。この画像信号用PWM変換部30においては、第1メモリ部33に格納した画像信号を各ビットプレーンごとに読み出すことにより、画像信号のPWM変換を行う。このとき、表示フレームレートで各色データを順次読み出すことにより、高フレームレートで色順次切替の画像信号を作成する。
【0068】
一方、拡散データ作成部36は、画素拡散処理としてランダム・ディザ法の処理を行うためのものであり、図3に詳示するように、
* ディザ行列のための乱数値を生成させる乱数発生器37と、
* 該乱数値を元にしてディザ行列のルックアップテーブルを作成するLUT部(ディザ行列のルックアップテーブルを用意して、信号データから雑音により分散させた信号を生成して、もとの信号との差分を拡散データとして生成する拡散用LUT部)38と、
* LUT部38にて作成された拡散データ(補正信号)を、時分割信号N1,…にPWM変換する拡散データ用PWM変換部(第2時分割変換部)31と、
* 拡散データ用PWM変換部31に付設されていて、PWM変換された状態の拡散データをメモリする第2メモリ部34と、
を有している。拡散用LUT部38は、乱数発生器37によって生成された乱数に基づいて、ディザ行列のルックアップテーブル(LUT)を各入力フレーム毎に4種類作成し、同時に信号線704からの画像信号に適用することにより、異なる4種類の拡散データを同時生成を行い、拡散データ用PWM変換部31を介して拡散データPWM変換用メモリ34に拡散データを格納する。拡散データPWM変換部31は、拡散データPWM変換用メモリ部34に格納されている拡散データを各ビットプレーンごとに読み出すことにより、拡散データのPWM変換を行う。このときの読み出し(4種類の拡散データの順次読み出し)は、高フレームレート化したタイミングで行うことで、高フレームレートで拡散する拡散データを作成する。この意味で, 拡散データPWM変換部31は、画像データ用PWM変換部30同様、画像表示素子2を高フレームレート化駆動する高フレームレート化駆動部32の一部を構成している。符号380は拡散データの信号線であり、符号340はメモリの制御バスであり、符号341はこのメモリのデータバスである。符号310は、PWM変換後の拡散データN1,…を拡散データ付加部35に送るためのデータバスである。
【0069】
拡散データ付加部35は、データバス同士のOR回路350で構成されており、データバス300からの画像信号R1,G1,B1とデータバス310からの拡散データN1,…を論理的にORをとることで時間的に合成して、画像表示素子2に対して出力するようになっている。
【0070】
符号301は、PWM変換部30にて作成された駆動パルス等を送信する制御線群を示し、符号302はその出力端子を示す。符号351は、拡散データN1,…が付加された画像信号R1,G1,B1のデータバスであり、符号352がその出力端子を示す。
【0071】
次に、本実施例の作用効果について説明する。
【0072】
上述した信号処理部3に入力されてきた画像信号には、画像入力部70にてRGBの原色信号にデコード等され、フォーマット変換部71にて解像度変換やノンインターレースかなどのフォーマット変換がされ、画質調整部73にてγ補正等の画像処理が施される。
【0073】
拡散データ作成部36では、上述のように拡散データがPWM変換され、画像信号用PWM変換部30では、画像信号がPWM変換される。各PWM変換部が兼ねて構成される高フレームレート変換部32において、画像信号と拡散データの高フレームレート化が行われる。そして、これらの拡散データN1,…や画像信号R1,G1,B1は、拡散データ付加部35にて合成され、画像表示素子2に入力される。ここで、図4は、画像表示素子2に入力される信号を示す図であり、図5は、図4に示す信号列を拡大した図である。両図において、横軸方向が時間を表し、符号200は、各フレーム画面のスタートパルスを示す。なお、図5では、画像信号R1,G1,B1が8ビットで拡散データN1,…が4ビットであるのに対して、図4では、画像信号R1,G1,B1が5ビットで拡散データN1,…が3ビットであるが、これは、図4は縮尺が小さすぎて整合させることができなかったためである。
【0074】
本実施例においては、図4に示すように、1フレーム期間F0において、
* Rの信号列DR
* Gの信号列DG
* Bの信号列DB
の順序で4回ずつ入力して、高フレームレート化駆動を行っている。これにより、色順次切換え方式の画像表示装置に特有の色割れ現象を防止できる。
【0075】
なお、Rの信号列DRは、図5に詳示するように、
* 8ビットの異なるパルス幅の画像信号(PWM変換されたもの)R1と、
* 4ビットの拡散データ(PWM変換されたもの)Ni(i=1,2,3,4)
とが、時間的に分離された状態で入力されるようになっている。つまり、本実施例においては、画像信号R1,G1,B1への拡散データNi(i=1,2,3,4)の付加は、画像信号R1,G1,B1の後に(時間的に分離された状態に)付加されるものに過ぎない。したがって、画像表示素子2の画面には、画像信号R1,G1,B1と拡散データNi(i=1,2,3,4)との合成画像が表示されるのではなく、画像信号R1,G1,B1による画像が最初に表示され、続いて、拡散データNi(i=1,2,3,4)による画像が表示されることとなる。そして、これらの画像が視覚的に合成されることにより、擬似輪郭の発生が低減されるようになっている。つまり、本実施例では、画像信号R1,G1,B1と拡散データNi(i=1,2,3,4)とを実際に合成するものではないため、データ合成のための複雑な回路は不要となり、回路構成が簡単なものとなっている。なお、図5において、RGBの記号の後に付されている数字11が1ビット目の画像信号であることを示し、同様に、12が2ビット目、13が3ビット目、14が4ビット目、15が5ビット目、16が6ビット目、17が7ビット目、18が8ビット目の画像信号であることを示し、Nの記号の後に付されている数字11が1ビット目の拡散データであることを示し、同様に、12が2ビット目、13が3ビット目、14が4ビット目の拡散データであることを示す。2ビット目は1ビット目の倍の長さ、3ビット目は2ビット目の倍の長さというように、ビットが進むたびに倍ずつパルスの長さが増加するようになっている。
【0076】
上述のような信号列DR,DG,DBが入力された画像表示素子2は、赤色用の階調画像、緑色の階調画像、及び青色用の階調画像を順次表示し、1フレーム期間F0では12個の階調画像を表示する。この画像表示に同期するように、照明装置4から画像表示素子2には赤緑青の各色光が照射され、スクリーン5には1フレーム期間F0で12個の割合で色画像が順次映し出されることとなり、それらの色画像が視覚的に混色されてフルカラー画像として認識されることとなる。
【0077】
なお、1つのフレーム期間F0では、拡散データNi(i=1,2,3,4)による画像が12回表示されるが、本実施例では、3回表示する毎に拡散データを変更している。すなわち、拡散データの変化周波数を、画面の更新周波数の4倍(60Hz×4=240Hz)としている。かかる場合、個々の画像(拡散データによる画像)には、それぞれ、拡散データに起因するところの“粒子状のノイズ”が存在するが、そのノイズの分布形状は、拡散データの変更に伴って高い変化周波数で平均化されるため、視覚上低減されて、結果的に、画質の劣化が防止される。また、各メモリ部33,34に記憶させておくデータ量を少なくでき、これらのメモリ部33,34や演算回路を小型化して、装置を安価にできる。
【0078】
なお、特開平8−214243号公報(テキサスインスツルメンツ社)には、ガンマ補正による低輝度レベルでの画質劣化を改善する誤差拡散フィルターが開示されているが、ラスタ走査ビデオ信号上に設けるため、その拡散信号の更新周波数は画面更新周波数に等しく、本発明が課題とする時間的に変動する拡散成分による画質劣化を改善するものではない。
【0079】
また、特開平4−231417号公報(テキサスインスツルメンツ社)には、時相ディザリングあるいは、空間時相ディザリングを用いた擬似輪郭対策について開示されているが、時相ディザリング自身による画質劣化について述べられておらず、本発明が課題とする時間的に変動する拡散成分による画質劣化を改善するものではない。
【0080】
さらに、特開平10−209497号公報(三菱)に記載の技術は、本発明と同じ時間的に変動する拡散成分による画質劣化を改善することを目的としているが、ラスタ走査ビデオ信号上に設ける構成の中で、輝度成分ではなく色成分の拡散信号を付加することを特徴としており、本発明とは方法および構成が異なっている。
【0081】
(実施例2)
図7には、本発明の第2の実施例として、誤差拡散法を用いた信号処理部の詳細構成を示している。
【0082】
本実施例では、拡散データ作成部36を、
* 誤差信号を周辺画素に分散させるルックアップテーブルを用意して通すと共に、ラスタ走査順に各画素における誤差値の合計を拡散データとして求める、誤差拡散LUT部80と、
* 拡散データを画像信号同様パルス幅変換する拡散データPWM変換部(第2時分割変換部)81と、
* 拡散データPWM変換部用の第2メモリ部82と、
によって構成し、誤差拡散による拡散データを生成するようにした。83が拡散データの信号線、84がこのメモリの制御バス、85がこのメモリのデータバス、86が、PWM変換後の拡散データのデータバスである。704は、画質調整部において演算されたγ補正後の信号と本来の理想的な信号との差分からなる誤差データの信号線である。
【0083】
その他の構成は、図1及び図2に示すものであって実施例1と同様とした。
【0084】
本実施例では、誤差拡散LUT部80において、4種類の異なる誤差信号を周辺画素に分散させるルックアップテーブル(LUT)を用意して、順次走査(ラスタ走査)の画像信号を同時に4つのLUTに通すことにより、異なる4種類の分散値を同時生成を行い、ラスタ走査順に各画素における誤差値の合計を拡散データとして求める。
【0085】
こうして得られた拡散データは、拡散データPWM変換部81を介して第2メモリ部82に格納される。そして、拡散データPWM変換部81において、第2メモリ部82に格納しておいた拡散データを各ビットプレーンごとに読み出すことにより、拡散データのPWM変換を行う。このとき、高フレームレート化したタイミングで、4種類の拡散データを順次読み出しを行うことにより、高フレームレートで拡散する拡散データを作成する。
【0086】
図8に、画像表示素子2に入力される信号列を示す。1つのフレーム期間F0では、拡散データによる画像が12回表示されるが、本実施例でも実施例1と同様に、3回表示する毎に拡散データを変更している。すなわち、拡散データの変化周波数を、画面の更新周波数の4倍(60Hz×4=240Hz)としている。かかる場合、個々の画像(拡散データによる画像)には、それぞれ、拡散データに起因するところの“粒子状のノイズ”が存在するが、そのノイズの分布形状は、拡散データの変更に伴って高い変化周波数で平均化されるため、視覚上低減されて、結果的に、画質の劣化が防止される。また、各メモリ部33,82に記憶させておくデータ量を少なくでき、これらのメモリ部33,82や演算回路を小型化して、装置を安価にできる。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、補正信号付加部は前記第1及び第2時分割変換部の下流側に配置されているため、第1メモリ部や第2メモリ部に記憶させておくデータ量を少なくできる。したがって、画像信号に付加した状態で画像表示素子に供給する補正信号を、1つのフレーム期間において一定とせずに変化させることも可能となる。そのようにした場合には、「補正信号が変更される周波数(変化周波数)」を「画面の更新周波数」よりも高くでき、補正信号に起因するところの“粒子状のノイズ”は、「画面の更新周波数」よりも高い周波数(変化周波数)で変化することとなり、各画面上の粒子状ノイズは平均化されてしまって視認されなく(又は目立たなく)なり、結果的に、画質の劣化が防止される。
【0088】
また、時分割信号に変換された状態の画像信号と、時分割信号に変換された状態の補正信号とが、時間的に分離した状態で表示素子に入力される場合には、それらの時分割信号に変換された信号同士が合成された上で表示素子に入力される場合に比べて回路構成が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像表示装置の全体構造の一例を示す図。
【図2】信号処理部の詳細構成を示すブロック図。
【図3】拡散データ作成部の詳細構成等を示すブロック図。
【図4】高フレームレート化駆動される場合に画像表示素子に入力される信号を示す図。
【図5】図4に示す信号列を拡大した図。
【図6】カラーフィルター板の形状等を示す図。
【図7】拡散データ作成部の詳細構成等を示すブロック図。
【図8】高フレームレート化駆動される場合に画像表示素子に入力される信号を示す図。
【図9】(a)は、高フレームレート化しない駆動方法を説明するための図であり、(b)は、高フレームレート化した場合の駆動方法を説明するための図。
【図10】色順次切換え方式によって駆動される単板式画像表示装置の従来構成の一例を示す図。
【図11】信号処理部の詳細構成等を示すブロック図。
【図12】高フレームレート化駆動される場合に画像表示素子に入力される信号を示す図。
【図13】図12に示す信号列を拡大した図。
【図14】高フレームレート化駆動しない場合における色順次切り替え方式による駆動方法を説明するための図。
【符号の説明】
1 画像表示装置
2 画像表示素子
3 信号処理部(信号処理手段)
30 画像信号用PWM変換部(第1時分割変換部)
31 拡散データPWM変換部(第2時分割変換部)
33 第1メモリ部
34 第2メモリ部
35 拡散データ付加部(補正信号付加部)
81 拡散データPWM変換部(第2時分割変換部)
82 第2メモリ部
N1,… 拡散データ(補正信号)
R1,G1,B1 画像信号
Claims (9)
- 2値表示を行う画像表示素子と、該画像表示素子に時分割信号を入力して階調画像を表示させる信号処理手段と、を備えた画像表示装置において、
前記信号処理手段は、
入力された画像信号を時分割信号に変換する第1時分割変換部と、
該第1時分割変換部に付設されると共に時分割信号に変換された状態の画像信号をメモリする第1メモリ部と、
補正信号を時分割信号に変換する第2時分割変換部と、
該第2時分割変換部に付設されると共に時分割信号に変換された状態の補正信号をメモリする第2メモリ部と、
前記第1及び第2時分割変換部の下流側に配置されて、時分割信号に変換された状態の画像信号に、時分割信号に変換された状態の補正信号を付加する補正信号付加部と、
前記画像信号と補正信号を1つのフレーム期間に複数回前記画像表示素子に入力することにより高フレームレート化駆動を行う高フレームレート化駆動部と、
を少なくとも有している、
ことを特徴とする画像表示装置。 - 前記高フレームレート化駆動部から前記画像表示素子に入力される信号は、時分割信号に変換された状態の画像信号に、時分割信号に変換された状態の補正信号が付加されたものであり、かつ、
該補正信号は、1つのフレーム期間において変化される、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。 - 2値表示を行う画像表示素子と、該画像表示素子に時分割信号を入力して階調画像を表示させる信号処理手段と、を備えた画像表示装置において、
前記信号処理手段は、
入力された画像信号を時分割信号に変換する第1時分割変換部と、
補正信号を時分割信号に変換する第2時分割変換部と、
前記画像信号と補正信号を1つのフレーム期間に複数回前記画像表示素子に入力することにより高フレームレート化駆動を行う高フレームレート化駆動部と、
を少なくとも有し、かつ、
時分割信号に変換された状態の画像信号と、時分割信号に変換された状態の補正信号とが、時間的に分離した状態で、前記高フレームレート化駆動部から前記画像表示素子に送信される、
ことを特徴とする画像表示装置。 - 前記補正信号が、擬似輪郭低減のための拡散データである、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像表示装置。 - 前記画像表示素子は液晶素子である、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像表示装置。 - 前記画像表示素子は、MEMS型の空間変調素子である、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像表示装置。 - 前記画像表示素子は、マイクロミラーを配列した空間変調素子である、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像表示装置。 - 前記画像表示素子はLEDである、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像表示装置。 - 前記画像表示素子は、プラズマディスプレイなどの自発光型の表示素子である、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像表示装置。
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