JP3829752B2 - 画像表示方法および画像表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、1フィールドの画像を複数のサブフィールド画像に分割して多階調表示を行う画像表示方法と、この表示方法を応用した画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ホームシアター、プレゼンテーションといった大画面表示が近年にわかに注目を集めており、最近ではプラズマディスプレイパネル(以下、PDPと記す)やデジタルマイクロミラーデバイス(以下、DMDと記す)を用いたプロジェクタが商品化されている。
【0003】
DMDは空間光変調素子(SLM:Spatial Light Modulator)の1タイプであり、プロジェクタとして用いられる。DMDは、1画素に相当する極めて微小なミラーを、1個のチップに数十万または百万個以上を有する。このミラーを傾斜させて、ミラーへ入射する光線の出射角度を変えることで、オン/オフを制御できる。
【0004】
このような2値的な発光を用いて階調表示を行うディスプレイとして、PDPがよく知られており、それぞれ重み付けされた複数の2値画像を時間的に重ね合わせることで中間調を表現するサブフィールド法が用いられている。
【0005】
DMDを用いた画像表示装置を例に挙げて説明する。図12にその概略図を示す。図12において121はカラーホイール、122はDMD素子、123はランプ、124は投写レンズ、125はスクリーン、126はモータ、127はフィールドレンズである。
DMD素子を1枚だけ用いる1チップDMDプロジェクタは、カラーホイール121を用いて時間方向にRGBを色順次表示することでカラー表示を行う。従来の色順次表示装置の動作について図12を用いて説明する。
ランプ123はキセノン、メタルハライドランプ、超高圧水銀灯などの放電タイプの高出力ランプであり、凹面鏡のほぼ焦点位置に配置し、ランプ123より出射する白色光が楕円形状の凹面鏡によりカラーホイール121のカラーフィルタ上に集光するように配置する。カラーホイール121は、赤、青、緑の各色の色フィルタが円盤状に配置されるように構成され、それぞれのフィルタがランプより出射する白色光線を遮るのに同期してDMD素子122は光線の色に対応する画像フレームを表示する。
単一画像フレーム、通常は1/60秒に対してカラーホイール121を画像フレーム毎に1回転、または毎分3600回転(r.p.m)で回転している。この様なシステムでは、1フレーム周波数間に6つのカラーサブフレームが存在し、その各々は赤、緑、青、赤、緑、青であって、このように色分離された光線がフィールドレンズ127により平行光となってDMD素子122に照射される。
それぞれの色に対してDMD素子122は非常に高速に表示画像を切り替え、変調された各色光線は投写レンズ124を用いてスクリーン125に拡大投影される。スクリーンに投写された表示は1/60秒の間にR、G、B、R、G、Bの各色の映像が順次表示されるため、目では残像として見え、フルカラーの映像が認識される。
【0006】
例えば、DMDを表示デバイスとして用いるプロジェクタにおいて、DMDのマイクロミラーがオンオフする最小のスイッチング時間は10〜20マイクロ秒といわれている。この時間がサブフィールド法におけるLSB(Least Significant Bit)となり、このLSBをもとに1フィールド時間に表現可能な階調数が決まる。一般的なビデオ信号は60Hzのフィールド周波数を有するので、可能な階調数は
1秒/60Hz/15マイクロ秒=1111、
おおよそ2の10乗、すなわち10ビットの階調表示が可能となってくる。
【0007】
ただし、図9のようなカラーホイールを用いて色順次表示する1チップDMDプロジェクタでは、1フィールド間にR、G、Bの3色の階調を表示しなくてはならないため、さらに1/3以下の時間しか表現できない。これでは実際、2の8乗すなわち8ビットの階調表現しかできず、とても十分な階調とはいえない。特に低階調領域では表示階調不足による偽輪郭を生じ、画質劣化の要因となる。図11に示すようなガンマ特性曲線において、CRTを用いるアナログディスプレイでは画像の強度は電圧の関数であって、図11の曲線のように表される。
注意すべきは低電圧領域では強度はほとんど平坦であるのに対し、中間から高電圧領域に移るに従って、急速に増大する点である。これを補正するためにディスプレイへの伝送はあらかじめ逆向けのガンマ特性を付与した曲線で与えられ、これらが補正されて直線で示される線形の階調表示特性が得られる。このような逆ガンマ特性は階調表示に制約のあるディスプレイでは低階調領域で表現しきれず課題となっている。
一方でこの偽輪郭を目立ちにくくする手法として、ディザや誤差拡散といった、本来の階調と表示階調の誤差を、空間的または時間的に伝播させて表現する手法も取り入れられているが、それでもまだ十分とはいえない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来のサブフィールドを用いた階調表示方法では、動画像に対して疑似輪郭状のノイズが見られ、画質が劣化するという問題があった。動画像の疑似輪郭の発生については文献1(「サブフィールド表示におけるPDPの動画質改善に関する検討」:電子情報通信学会技術報告、EID97−54(1997−10) , pp . 43 - 48)に記載されている。これは、動画像に対しては視線がそれを追従し動くので、目が時間的に積分する位置が視線の移動に従い空間的に変化するためである。すなわち、視線が1フィールド表示期間内に複数の画素を移動する速度で動くと、サブフィールドの加算が1つの画素内のみではなく複数の画素にまたがって行われ、このため、本来の画像が得られなくなり、画質が劣化する。本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、サブフィールド法における動画像の疑似輪郭を防止する画像表示方法と画像表示装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本発明の画像表示方法は、1フレームを、輝度の重みの異なる複数のサブフィールドで構成された第1のサブフレームと、前記第1のサブフレームの複数のサブフィールドと同じ複数のサブフィールドで構成された第2のサブフレームと、最下位ビットのサブフィールドとに分割し、前記第1のサブフレームおよび前記第2のサブフレームにおける同じ輝度の重みのサブフィールドの組み合わせと、前記最下位ビットのサブフィールドとを画素毎に選択的にオンオフすることを特徴とする。このような構成にすることにより、動画像の疑似輪郭を抑えた表示が可能となる。
【0011】
また本発明の画像表示装置は、1フレームを、輝度の重みの異なる複数のサブフィールドで構成された第1のサブフレームと、前記第1のサブフレームの複数のサブフィールドと同じ複数のサブフィールドで構成された第2のサブフレームと、最下位ビットのサブフィールドとに分割し、前記第1のサブフレームおよび前記第2のサブフレームにおける同じ輝度の重みのサブフィールドの組み合わせと、前記最下位ビットのサブフィールドとを、画素毎に選択的にオンオフするように制御するサブフィールド生成部を有することを特徴とする。
また別の構成の画像表示装置は、白色光を出射する光源と、光源より出射する白色光線を時系列でRGB光線に変換するカラーホイールと、画像を形成する空間光変調素子と、ランプより出射する光線を空間光変調素子へ集光する照明光学系と、空間光変調素子に形成された画像をスクリーンへ拡大投影する投写光学系と、上記のサブフィールド生成部を具備したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
【0013】
(実施の形態1)
本発明における第1の実施形態である画像表示方法のサブフィールド構成図を図1に示す。
【0014】
1フレームは2つのサブフレームより構成されている。第1のサブフレームは8個のサブフィールドSF1〜SF8から構成され、輝度の重みの小さいものから、SF1、SF2、SF3、・・・・、SF8と呼び、それらサブフィールドの重みの比はそれぞれ、20=1、21=2、22=4、・・・・、27=128である。1フィールド内の中間調表示は、これらのサブフィールドのオンオフを選択することにより行われ、人間の残光特性により、人間の目に感じる輝度はオンしたサブフィールドのおのおの輝度の和で表される。
【0015】
第2のサブフレームは9個のサブフィールドSF9〜SF17から構成され、輝度の重みの小さいものから、SF9、SF10、SF11、・・・・、SF17と呼び、それらサブフィールドの重みの比はそれぞれ、20=1、20=1、21=2、22=4、・・・・、27=128である。第1のサブフレームと第2のサブフレームのサブフィールド配列の構成はまったく同じであり、最下位ビット(LSB)であるSF9が第 1 のサブフレームと第2のサブフレームとの間に構成されている。
LSB以外はすべて2つのサブフィールドが組み合わせでオンすることで所定の輝度レベルを表現する。図1では21=2、22=4、・・・・、28=256の輝度レベルを表現するサブフィールドはすべて2つのサブフィールドの組み合わせで構成される。例えば輝度レベル「2」はSF1とSF10、輝度レベル「4」はSF2とSF11、輝度レベル「256」はSF8とSF17を組み合わせてオンすることで表現できる。
図1では2つのサブフレーム、階調数512を例にあげたが、特にこれ以外にも適応できることは言うまでもない。また2のべき乗で階調数が増える例をあげたが、特にこれにもこだわるものではない。
【0016】
(実施の形態2)
本発明における第2の実施の形態である画像表示方法とそれを用いた画像表示装置の全体構成図を図2に示す。
【0017】
図2の画像表示装置において、入力端子より入力された映像信号21は、AD変換部22でデジタルデータに変換され、画像データ生成部23に入力する。画像データ生成部23では、入力された画像データのうち、複数枚を1枚にまとめて新しい画像データを作成する。この出力データはサブフィールド生成部24へ入力される。サブフィールド生成部24は、各画素の階調データを電圧印加時間幅に対応したパルスに変換し、XおよびYドライバ25に与えることで、画像表示部26に中間調表示を行っている。同期分離部27において映像信号21より同期信号を分離し、入力映像信号に同期したタイミング信号をタイミング発生部28で作成して各部に与えている。
【0018】
例えば60Hzの映像信号を例に挙げて本発明の第2の実施の形態例を説明する。奇数フィールドと偶数フィールドの画像を画像データ生成部23において演算処理して新しい画像データを形成する。この演算処理の手法は動きベクトル検出やメディアン値検出など複雑な処理が施されると推定されるが、本発明では特にその手法については問わない。この新たに生成された画像データは1秒間に30枚、すなわち30Hzの映像信号となる。これは1フィールドの時間が処理前に比べて2倍になったことを意味する。小型ディスプレイでコマ落ちしても、高画質の映像を表示したい場合に有効である。従来のディジタルディスプレイでは、映像のフィールド時間を長くすると、フリッカーが目立ったり、動画表示時に本来はないはずの疑似輪郭が感知されるなどの弊害が目立った。
【0019】
図3に本発明におけるサブフィールドのビットパターンを示す。(a)が従来のサブフィールドを示すビットパターンを示す図である。これは1フィールドを輝度の重みの異なる8枚のサブフィールドで構成するものであり、輝度の重みの小さいものから、SF1、SF2、SF3、・・・・、SF8と呼び、それらのサブフィールドの重みの比はそれぞれ、20=1、21=2、22=4、・・・・、27=128である。1フィールド内の中間調表示は、これらのサブフィールドのオンオフを選択することにより行われ、人間の残光特性により、人間の目に感じる輝度はオンのサブフィールドのおのおのの輝度の和で表される。この中間調表示方法で表現できる中間調は、1フィールド内のサブフィールド数、すなわち2の8乗=256通りが可能である。
【0020】
このようなサブフィールド法による階調表示方法は、「1」と「0」の2つの階調しか表現できないデジタルディスプレイでも、多階調表現が可能な優れた技術である。しかしながら、例えば、濃淡が緩やかに変化する画像で、動きのある映像が表示された場合、疑似輪郭の発生という課題がある。この現象は視覚特性からくるもので、その映像信号レベルが上記の256階調表示の場合、128、64、32、16といった2のN乗の境界付近に沿って、あたかも階調が失われたように見え、本来とは異なる色が縞状、輪郭状に見える現象である。しかし、静止画ではこのような疑似輪郭は感知されない。
【0021】
一方、本発明のように1フィールド時間が2倍になると、(b)に示すように256の重みを有するサブフィールドSF9が追加できるので、全体で512階調の表現が可能となってくる。しかし(b)のようなサブフィールドの配置では前述した理由から、各サブフィールドの切り替わりで大きなビットパターンの変化が発生するので疑似輪郭が顕著に発生する問題があった。
【0022】
そこで本発明ではこれらの課題を鑑みて、(c)に示すようなサブフィールドを用いれば疑似輪郭が大幅に改善できるとともに、画像のコマ数が減少したことに起因するフリッカーも低減できることを見出した。(c)では元の60Hzの映像を表示するときに用いたサブフィールドのビットパターンをそのまま連続させると共に、LSBを2回目のビットパターンの始めに新たに付け加えているものである。LSB以外の、21=2、22=4、・・・・、28=256を表現するサブフィールドはすべて2つのサブフィールドの組み合わせで構成される。例えば2はSF1とSF10、4はSF2とSF11、256はSF8とSF17を同時にオンすることで表現できる。
【0023】
図2に示すような画像表示装置を用い、図3(c)に示すようなパターンのサブフィールドを用いて画像表示を行うことで、階調特性を向上させると共に、フィールド長を伸ばしたために発生しやすい表示フリッカーや動画疑似輪郭を抑えた表示が可能となる。
【0024】
(実施の形態3)
本発明における第3の実施形態である画像表示方法とそれを用いた画像表示装置の全体構成図を図4に示す。図4の画像表示装置において、入力端子より入力された映像信号41は、AD変換部42でデジタルデータに変換され、2:3プルダウン49、画像データ生成部43に入力する。
図5は本発明で用いる映像信号を模式的に示したものである。図5を用いて2:3プルダウン49の動作を説明する。映画ソースなど24pで撮影された映像を60pの映像に変換するために、同じ画像を2回と3回交互に繰り返すことで作成するのが一般的である。図4の2:3プルダウン49および画像データ生成部43では、これをまったく反対に、このようにして作成された60pの映像ソースをフィールド間のデータ差を判定しながら、もとの24pのデータに変換していく。この出力データはサブフィールド生成部44へ入力される。サブフィールド生成部44は、各画素の階調データを電圧印加時間幅に対応したパルスに変換し、XおよびYドライバ45に与えることで、画像表示部46に中間調表示を行っている。同期分離47において映像信41より同期信号を分離し、入力映像信号に同期したタイミング信号をタイミング発生部48で作成して各部に与えている。
この新たに生成された画像データは1秒間に24枚、すなわち24Hzの映像信号となる。これは1フィールドの時間が処理前に比べて2.5倍になったことを意味する。従来のディジタルディスプレイでは、映像のフィールド時間を長くすると、フリッカーが目立ったり、動画表示時に本来はないはずの疑似輪郭が感知されるなどの弊害が目立った。
【0025】
図6に本発明におけるサブフィールドのビットパターンを示す。(a)が従来のサブフィールドを示すビットパターンを示す図である。これは1フィールドを輝度の重みの異なる8枚のサブフィールドで構成するものであり、輝度の重みの小さいものから、SF1、SF2、SF3、・・・・、SF8と呼び、それらのサブフィールドの重みの比はそれぞれ、20=1、21=2、22=4、・・・・、27=128である。1フィールド内の中間調表示は、これらのサブフィールドのオンオフを選択することにより行われ、人間の残光特性により、人間の目に感じる輝度はオンのサブフィールドのおのおのの輝度の和で表される。この中間調表示方法で表現できる中間調は、1フィールド内のサブフィールド数、すなわち2の8乗=256通りが可能である。
【0026】
このようなサブフィールド法による階調表示方法は、1と0の2つの階調しか表現できないデジタルディスプレイでも、多階調表現が可能な優れた技術である。しかしながら、例えば、濃淡が緩やかに変化する画像で、動きのある映像が表示された場合、疑似輪郭の発生という課題がある。この現象は視覚特性からくるもので、その映像信号レベルが上記の256階調表示の場合、128、64、32、16といった2のN乗の境界付近に沿って、あたかも階調が失われたように見え、本来とは異なる色が縞状、輪郭状に見える現象である。しかし、静止画ではこのような疑似輪郭は感知されない。
【0027】
一方、本発明のように1フィールド時間が2.5倍になると、(b)に示すように256の重みを有するサブフィールドSF9が追加できるので、全体で512階調の表現が可能となってくる。しかし(b)のようなサブフィールドの配置では前述した理由から、各サブフィールドの切り替わりで大きなビットパターンの変化が発生するので疑似輪郭が顕著に発生する問題があった。
【0028】
そこで本発明ではこれらの課題を鑑みて、(c)に示すようなサブフィールドを用いれば疑似輪郭が大幅に改善できるとともに、画像のコマ数が減少したことに起因するフリッカーも低減できることを見出した。(c)では元の60Hzの映像を表示するときに用いたサブフィールドのビットパターンをそのまま連続させると共に、LSBを2回目のビットパターンの始めに新たに付け加えているものである。LSB以外の、21=2、22=4、・・・・、28=256を表現するサブフィールドはすべて2つのサブフィールドの組み合わせで構成される。例えば2はSF1とSF10、4はSF2とSF11、256はSF8とSF17を同時にオンすることで表現できる。
【0029】
図4に示すような画像表示装置を用い、図6(c)に示すようなパターンのサブフィールドを用いて画像表示を行うことで、階調特性を向上させると共に、フィールド長を伸ばしたために発生しやすい表示フリッカーや動画疑似輪郭を抑えた表示が可能となる。
1フィールド期間内でのRGBのカラーフレームの出現回数が少ないと、視線が移動した際に不要な色付きが視認されるカラーセパレーションが発生し、動画画質劣化となる。これまでの経験から60Hzの映像信号では、1フィールドに5回以上の単色でのカラーサブフレームが出現するとカラーセパレーションは目立ちにくくなる。従って24Hzで表示する場合、カラーサブフレームは少なくとも10回以上出現することが望ましい。
【0030】
(実施の形態4)
本発明における第4の実施形態である画像表示方法とそれを用いた画像表示装置の全体構成図を図7に示す。図7の画像表示装置において、入力端子より入力された映像信号71は、AD変換部72でデジタルデータに変換され、2:3プルダウン79、画像データ生成部73に入力する。
図8は本発明で用いる映像信号を模式的に示したものである。図8を用いて2:3プルダウン79の動作を説明する。映画ソースなど24pで撮影された映像を60pの映像に変換するために、同じ画像を2回と3回交互に繰り返すことで作成するのが一般的である。図7の2:3プルダウン79および画像データ生成部73では、これをまったく反対に、このようにして作成された60pの映像ソースをフィールド間のデータ差を判定しながら、48pのデータに変換していく。同じ画像2回ずつ繰り返せば、48pの映像信号となる。この出力データはサブフィールド生成部74へ入力される。サブフィールド生成部74は、各画素の階調データを電圧印加時間幅に対応したパルスに変換し、XおよびYドライバ75に与えることで、画像表示部76に中間調表示を行っている。同期分離77において映像信号71より同期信号を分離し、入力映像信号に同期したタイミング信号をタイミング発生部78で作成して各部に与えている。
この新たに生成された画像データは1秒間に48枚、すなわち48Hzの映像信号となる。これは1フィールドの時間が処理前に比べて1.25倍になったことを意味する。従来のディジタルディスプレイでは、映像のフィールド時間を長くすると、フリッカーが目立ったり、動画表示時に本来はないはずの疑似輪郭が感知されるなどの弊害が目立った。
【0031】
図9に本発明におけるサブフィールドのビットパターンを示す。(a)が従来のサブフィールドを示すビットパターンを示す図である。これは1フィールドを輝度の重みの異なる8枚のサブフィールドで構成するものであり、輝度の重みの小さいものから、SF1、SF2、SF3、・・・・、SF8と呼び、それらのサブフィールドの重みの比はそれぞれ、20=1、21=2、22=4、・・・・、27=128である。1フィールド内の中間調表示は、これらのサブフィールドのオンオフを選択することにより行われ、人間の残光特性により、人間の目に感じる輝度はオンのサブフィールドのおのおのの輝度の和で表される。この中間調表示方法で表現できる中間調は、1フィールド内のサブフィールド数、すなわち2の8乗=256通りが可能である。
【0032】
このようなサブフィールド法による階調表示方法は、1と0の2つの階調しか表現できないデジタルディスプレイでも、多階調表現が可能な優れた技術である。しかしながら、例えば、濃淡が緩やかに変化する画像で、動きのある映像が表示された場合、疑似輪郭の発生という課題がある。この現象は視覚特性からくるもので、その映像信号レベルが上記の256階調表示の場合、128、64、32、16といった2のN乗の境界付近に沿って、あたかも階調が失われたように見え、本来とは異なる色が縞状、輪郭状に見える現象である。しかし、静止画ではこのような疑似輪郭は感知されない。
【0033】
一方、本発明のように1フィールド時間が2.5倍になると、(b)に示すように256の重みを有するサブフィールドSF9が追加できるので、全体で512階調の表現が可能となってくる。しかし(b)のようなサブフィールドの配置では前述した理由から、各サブフィールドの切り替わりで大きなビットパターンの変化が発生するので疑似輪郭が顕著に発生する問題があった。
【0034】
そこで本発明ではこれらの課題を鑑みて、(c)に示すようなサブフィールドを用いれば疑似輪郭が大幅に改善できるとともに、画像のコマ数が減少したことに起因するフリッカーも低減できることを見出した。(c)では元の60Hzの映像を表示するときに用いたサブフィールドのビットパターンをそのまま連続させると共に、LSBを2回目のビットパターンの始めに新たに付け加えているものである。LSB以外の、21=2、22=4、・・・・、28=256を表現するサブフィールドはすべて2つのサブフィールドの組み合わせで構成される。例えば2はSF1とSF10、4はSF2とSF11、256はSF8とSF17を同時にオンすることで表現できる。
【0035】
図7に示すような画像表示装置を用い、図9(c)に示すようなパターンのサブフィールドを用いて画像表示を行うことで、階調特性を向上させると共に、フィールド長を伸ばしたために発生しやすい表示フリッカーや動画疑似輪郭を抑えた表示が可能となる。
【0036】
(実施の形態5)
本発明における第5の実施形態である画像表示装置の概略図を図10に示す。図10において101はカラーホイール、102はDMD素子、103は凹面鏡を含むランプ、104は投写レンズ、105はスクリーン、106はモータ、107はフィールドレンズである。DMD素子102はSLMの1つであり、1つのミラーが1画素に対応し、これがマトリクス状に配列された構成で、映像信号によって高速でミラーの傾きが変化して表示の切り替えが可能である。ビデオレートの動画を表示するためには1フィールド内に60フレームの映像を表示できることが必要であり、例えばDMD素子は高速応答可能な液晶パネルであっても構わない。そのためには液晶の応答速度としては少なくとも1/60=16.7m秒以下が要求される。好ましくはさらにこの間にRGB3色の表示が可能であるためには、応答速度として5.6m秒が要求される。このような高速応答の液晶は例えば強誘電液晶、反強誘電液晶、OCB(Optically Compensated Bend)液晶などが挙げられる。前記において、OCB液晶とはベンド配向セルを用い、液晶の複屈折により視野角方向の変化を自己補償する方式であり、負の光学補償フィルムと組み合わせることで、広視野角にできることに加え、高速応答が可能となる液晶である。
【0037】
本発明の画像表示装置の動作について説明する。ランプ103はキセノン、メタルハライドランプ、超高圧水銀灯などの放電タイプの高出力ランプであり、凹面鏡のほぼ焦点位置に配置し、ランプより出射する白色光が楕円形状の凹面鏡によりカラーホイール101のカラーフィルタ上で、外周部の領域に集光するように配置される。
【0038】
カラーホイール101は、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色の色フィルタが円盤状に配置されるように構成され、それぞれのフィルタが光線を遮るのに同期してDMD素子102は光線の色の画像フレームを表示する。単一画像フレーム、通常は1/60秒に対してカラーホイール101を画像フレーム毎に6回転、または毎分21600回転でモータ106により回転させている。
【0039】
この様なシステムでは、1フレーム周波数間に18のカラーサブフレームが存在し、その各々はR、G、Bが6回繰り返し出現するのであって、それぞれの色に対してDMD素子62は非常に高速に表示画像を切り替え、変調された各色光線は投写レンズ104を用いてスクリーン105に拡大投影される。スクリーンに投写された表示は1/60秒の間にR、G、Bの各色の映像が順次表示されるため、目にはこれらが残像として見え、フルカラーの映像として認識される。
【0040】
このときカラーホイール101の色と、DMD素子102の表示する映像とが同調しなければならない。信号インターフェースは、様々な種類の入力信号を受けることができ、例えばここでは水平および垂直同期成分を有する標準ビデオ信号であるものと仮定する。以下に説明されるように、垂直同期信号は、カラーホイール101の速度を調節するための基準信号として用いられる。入力信号はPCなどのグラフィックスデータでもよく、基準信号は他の信号源から来るものでもかまわない。
本発明の(実施の形態1)で説明した画像表示方法を用いて、入力端子より入力された映像信号を、AD変換部でデジタルデータに変換し、画像データ生成部で入力された画像データのうち、複数枚を1枚にまとめて新しい画像データを作成する。この出力データはサブフィールド生成部へ入力され、各画素の階調データを電圧印加時間幅に対応したパルスに変換し、DMD素子102に中間調表示を行っている。
【0041】
例えば60Hzの映像信号が入力される場合、奇数フィールドと偶数フィールドの画像を画像データ生成部において演算処理して新しい画像データを形成する。この新たに生成された画像データは1秒間に30枚、すなわち30Hzの映像信号となる。この信号を表示するDMD素子102には図3(c)で示したようなビットパターンで駆動される。
【0042】
さらにDMD素子102の駆動を詳細に説明する。ディスプレイメモリは、データプロセッサから処理された画素データを受ける。ディスプレイメモリは、該データを入力または出力上において「ビットプレーン」形式にフォーマットし、該ビットプレーンをDMD素子102へ供給する。該ビットプレーンフォーマットは、DMD素子102のそれぞれの画素に対し一時に1ビットを供給し、それぞれの画素は、そのビットの値に従ってオンまたはオフが切り替わる。例えば、それぞれの画素が3色のそれぞれに対する8ビットにより表される場合は、3×8=24ビットプレーン毎フレームが存在する。
【0043】
典型的な表示システムにおいては、メモリは二重バッファメモリであり、これは、それが少なくとも2つのディスプレイフレーム用の容量を有することを意味する。1ディスプレイフレーム用のバッファは、もう1つのディスプレイフレーム用のバッファが書込まれている間に、DMD素子102へ読出されうる。これらの2バッファは、データが連続的にDMD素子102へ得られるように、交互に制御される。
【0044】
DMD素子102上に入射する光は、回転するカラーホイール101を通して送られる。それぞれの色に対するデータはシーケンス化され、前記データの表示は、DMD素子102へ送られつつある光を通過させているカラーホイール61の部分が、表示されている前記データに対応するように、同期せしめられる。本説明の例においては、それぞれの画素はRGBデータ値によって表され、これは、それぞれの画素が赤値、緑値、および青値を有することを意味する。フレーム内の全画素の、それぞれの色に対する値が表示されつつある時、カラーホイール61は、光が対応する赤、青、または緑のフィルタを通過するように回転する。これら3つの値の組み合せが、それぞれの画素に対する所望の色を生じる。
【0045】
【発明の効果】
以上の説明のとおり、本発明の画像表示方法および画像表示装置によれば、動画像の擬似輪郭を改善し、画質劣化を防ぐことができる。
【0046】
さらに、フィールド長を伸ばした際に発生しやすい表示フリッカーを抑えた表示が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像表示方法における(実施の形態1)での表示装置の駆動シーケンスを説明する概略図
【図2】本発明の画像表示方法と画像表示装置における(実施の形態2)を説明する構成図
【図3】本発明の画像表示方法における(実施の形態2)での表示装置の駆動シーケンスを説明する概略図
【図4】本発明の画像表示方法と画像表示装置における(実施の形態3)を説明する構成図
【図5】本発明の画像表示方法における(実施の形態3)での画像生成を説明する概略図
【図6】本発明の画像表示方法における(実施の形態3)での表示装置の駆動シーケンスを説明する概念図
【図7】本発明の画像表示方法と画像表示装置における(実施の形態4)を説明する構成図
【図8】本発明の画像表示方法における(実施の形態4)での画像生成を説明する概略図
【図9】本発明の画像表示方法における(実施の形態4)での表示装置の駆動シーケンスを説明する概念図
【図10】本発明の画像表示装置における(実施の形態5)を説明する概略図
【図11】一般的な表示装置におけるガンマ特性の説明概略図
【図12】従来の画像表示装置の概略図
【符号の説明】
21 映像信号
22 AD変換部
23 画像データ生成部
24 サブフィールド生成部
25 XおよびYドライバ
26 画像表示部
27 同期分離部
28 タイミング発生部
101 カラーホイール
102 DMD素子
103 ランプ
104 投写レンズ
105 スクリーン
106 モータ
107 フィールドレンズ
Claims (3)
- 1フレームを、輝度の重みの異なる複数のサブフィールドで構成された第1のサブフレームと、前記第1のサブフレームの複数のサブフィールドと同じ複数のサブフィールドで構成された第2のサブフレームと、最下位ビットのサブフィールドとに分割し、前記第1のサブフレームおよび前記第2のサブフレームにおける同じ輝度の重みのサブフィールドの組み合わせと、前記最下位ビットのサブフィールドとを画素毎に選択的にオンオフすることを特徴とする画像表示方法。
- 1フレームを、輝度の重みの異なる複数のサブフィールドで構成された第1のサブフレームと、前記第1のサブフレームの複数のサブフィールドと同じ複数のサブフィールドで構成された第2のサブフレームと、最下位ビットのサブフィールドとに分割し、前記第1のサブフレームおよび前記第2のサブフレームにおける同じ輝度の重みのサブフィールドの組み合わせと、前記最下位ビットのサブフィールドとを、画素毎に選択的にオンオフするように制御するサブフィールド生成部を有することを特徴とする画像表示装置。
- 白色光を出射する光源と、前記光源より出射される白色光を時系列でRGBの各光線に変換するカラーホイールと、画像を形成する空間光変調素子と、前記RGBの各光源を前記空間光変調素子へ集光する照明光学系と、前記空間光変調素子によって形成された画像をスクリーンへ拡大投影する投写光学系と、請求項2に記載のフィールド生成部とを具備した画像表示装置。
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