JP4640453B2 - 原稿読み取り装置、原稿読み取りプログラム、原稿読み取り方法 - Google Patents
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Description
このようなシートスルー方式の原稿読み取り方法は、光学系を移動させながら画像を読み取る方法よりも読み取り速度を向上させることができる等の利点がある反面、ラインセンサ上にゴミが付着すると、原稿の走査方向に沿って筋状の筋ノイズが生じるという問題がある。
また筋ノイズを補正する従来の技術には、例えば特許文献1〜5がある。
本発明は、シートスルー方式により原稿の画像を読み取る際に、全色のセンサが同時にゴミ等の影響を受けて筋ノイズが生じてしまった場合であっても、所定の条件の下に当該筋ノイズを補正することができる原稿読み取り装置、原稿読み取りプログラム、原稿読み取り方法、及び画像形成装置を提供することを目的とする。
ここで、原稿読み取り装置において、前記読み取り手段は、フルカラーの各色成分の画像データを生成することが可能な構成であり、背景板毎の補正用データを、フルカラーの各色成分のデータとして生成し、前記算出手段は、前記背景透過率及び濃度成分値を、色成分毎に算出し、前記補正手段は、前記読み取り手段により生成された画像データ中の、前記筋ノイズ部分のデータ以外の非ノイズ部分のデータに、前記背景透過率及び濃度成分値を用いて色成分毎に演算を施して、前記汚れ要因により影響を受けたと仮定した状態の擬似ノイズデータを生成する擬似ノイズデータ生成手段と、前記筋ノイズ部分のデータを、1画素毎に注目して、前記背景透過率の各色成分について、当該背景透過率により示される値が、所定の規定値よりも小さいか否かを判定する判定手段と、前記背景透過率により示される値が、所定の規定値よりも小さいと、判定手段により判定された色成分が1つ以上ある場合には、注目している画素の当該小さい色成分のそれぞれの画像データの値が、同一又は近似している画素、または所定単位の領域を、前記生成された擬似ノイズデータから検索する検索手段と、検索された画素、または所定単位の領域に対応する非ノイズ部分のデータの各色成分で、注目している画素の全色成分を置換することによって、筋ノイズ部分のデータを補正する置換手段とを含むことを特徴とすることもできる。
ここで、原稿読み取り装置において、前記補正手段は、さらに、前記背景透過率により示される値が、所定の規定値よりも小さいと、前記判定手段により判定された色成分が1つもない場合には、補正を禁止する禁止手段を含むことを特徴とすることもできる。
ここで、原稿読み取り装置において、前記複数の背景板は、白の背景板と黒の背景板との2種類であり、前記算出手段において算出する背景透過率Tと、濃度成分値Dは、背景透過率T={(白の背景板の補正用データにおける筋ノイズ部分のデータ)−(黒の背景板の補正用データにおける筋ノイズ部分のデータ)}/{(白の背景板の補正用データの全ての平均データ)−(黒の背景板の補正用データの全ての平均データ)}、濃度成分値D={(白の背景板の補正用データにおける筋ノイズ部分のデータ)−(白の背景板の補正用データの全ての平均データ)×背景透過率T)}、であり、前記擬似ノイズデータ生成手段は、前記非ノイズ部分のデータに、画素毎、または所定単位の領域毎に、前記背景透過率Tを乗じた後、前記濃度成分値Dを加算することによって、擬似ノイズデータを生成することを特徴とすることもできる。
例えば、シートスルー方式の原稿読み取りにおいて、3色のセンサが同時に単一のゴミの影響を受けたとしても、この影響は3色のセンサにおいて一律であるとは限らず、特にゴミの中心から外れた色のセンサにおいては、ゴミが透過性を持ち、ゴミによる画像と原稿による画像とが混合されたデータが読み取られるものと考えられる。よって、このような透過性の度合いを示す背景透過率と、背景画像の影響を受けないゴミの濃度を示す濃度成分値とを、上記構成において背景板毎の補正用データから算出することによって、筋ノイズ部分のデータを的確に補正することができる。
ここで、原稿読み取り装置において、前記読み取り手段は、フルカラーの各色成分の画像データを生成することが可能な構成であり、背景板毎の補正用データを、フルカラーの各色成分のデータとして生成し、前記検出手段は、ノイズアドレスを、フルカラーの色成分毎に算出し、前記補正手段は、前記筋ノイズ部分のデータを、1画素毎に注目して、検出手段により検出された各色成分毎のノイズアドレスに基づいて、それぞれの色成分毎に補正を要するか否かを判定する判定手段と、判定手段においてフルカラーの一部の色成分において補正を要すると判定された注目している画素に対しては、注目している画素の周辺の画素または所定単位の領域から、補正を要すると判定されていない色成分の値が近似している画素、または所定単位の領域を検索し、検索した画素、または領域の各色成分で、当該注目している画素の全色成分を置換する第1補正手段と、判定手段においてフルカラーの全ての色成分において補正を要すると判定された注目している画素に対しては、注目している画素の周辺の画素または所定単位の領域を、前記算出手段により算出された背景透過率及び濃度成分値に基づいて予備補正し、当該予備補正後の周辺の画素または所定単位の領域から、背景透過率により示される値が、所定の規定値よりも小さい色成分の値が近似している画素、または所定単位の領域を検索し、検索した画素、または所定単位の領域に対応する予備補正前の画素、または所定単位の領域の各色成分で、当該注目している画素の全色成分を置換する第2補正手段とを含むことを特徴とすることもできる。
ここで、原稿読み取り装置において、前記読み取り手段は、フルカラーの各色成分の画像データを生成することが可能な構成であり、背景板毎の補正用データを、フルカラーの各色成分のデータとして生成し、前記算出手段は、前記背景透過率及び濃度成分値を、色成分毎に算出し、前記補正手段は、算出手段により算出された色成分毎の背景透過率及び濃度成分値を用いて、読み取り手段により生成された画像データ中の、前記検出手段により検出されたノイズアドレスにより示される筋ノイズ部分のデータを補正することを特徴とすることもできる。
また、背景透過率及び濃度成分値の少なくとも一方に基づいてノイズアドレスを検出するので、従来とは違った観点から、従来よりも精度よくノイズアドレスを検出することができ、ゴミ等の濃度が比較的低い場合であってもノイズアドレスを検出可能であり、複雑な濃度変調も感知できる。
<概要>
本発明の実施の形態1は、シートスルー方式により原稿の画像を読み取る原稿読み取り装置を備える画像形成装置であり、原稿をスキャンする前に、原稿を読み取り位置に挿入しないで、濃度が異なる複数の背景板に対してそれぞれ画像を読み取る事前ゴミ検出動作を行なって筋ノイズのアドレスを検出し、筋ノイズの原因である汚れ要因による影響の度合いを示す影響値(ゴミ等を透過する背景の透過率と、ゴミ等により反射される成分の濃度値)とを算出し、これらに基づいて、スキャンした原稿の画像データ中の筋ノイズを補正するものである。
図1は、本実施の形態における画像形成装置1の外観を示す図である。
本実施の形態における画像形成装置1は、コピー、ネットワークプリンティング、スキャナ、ファックス、及びドキュメントサーバ等の複数の機能を集約した複合機であり、図1に示すように、操作部11、ディスプレイ部12、スキャナ部13、通信部14、データ記憶部15、プリンタ部16、給紙部17、フィニッシャ部18、及び演算制御部19を備える。
ディスプレイ部12は、液晶ディスプレイ等の表示装置であり、操作部11に隣接して配置され、演算制御部19による制御を受けて、ユーザに様々な視覚的な情報を提供する。例えば、装置の状態を示す情報、エラー情報、保持している画像データに基づく画像、送信先リスト、ユーザが入力した情報、及びタッチパネル用のキー等が表示される。
スキャナ部13は、シートスルー方式により原稿の画像を読み取る原稿読み取り装置のハードウェアの部分であり、装置の上方部分に配置され、写真、イラスト、文字等の画像情報を、原稿から光電変換にて読み取って画像信号を生成し、これをデジタルデータに変換する。ここで変換されたデジタルデータは、演算制御部19において既存の各種画像処理と本実施の形態特有の画像処理とが施されて、筋ノイズが補正された画像データが生成され、生成された画像データは、通信部14、データ記憶部15、及びプリンタ部16等に渡され、それぞれ利用、格納、及び送信に供される。なお、スキャナ部13の詳細は以下に別途説明する。
給紙部17は、プリンタ部16の下方に設けられ、複数種類の記録シートを収納し、その中から所望の記録シートを1枚ずつ取り出して、プリンタ部16へ供給する。
演算制御部19は、マイコン及び制御プログラム等からなり、装置内部に配置され、画像形成装置1の全体の動作を制御し、また、既存の各種画像処理や本実施の形態特有の画像処理を含む様々な演算処理を行なう。
図2に示すように、画像形成装置1は操作部11、ディスプレイ部12、スキャナ部13、通信部14、プリンタ部16、給紙部17、フィニッシャ部18、CPU20、RAM21、ROM22、ハードディスク23、メモリカードリーダライタ24、及びメモリカード25を含む。ここで、図2の操作部11、ディスプレイ部12、スキャナ部13、通信部14、プリンタ部16、給紙部17、フィニッシャ部18はそれぞれ、図1に示す同一番号の各装置に相当する。また図2のCPU20、RAM21、ROM22は、図1に示す演算制御部19に相当し、図2のハードディスク23、メモリカードリーダライタ24、メモリカード25は、図1に示すデータ記憶部15に相当する。
RAM21は、CPU20のワークエリアとして機能する。
ROM22は、専用の演算制御プログラムを記憶する。
図3は、本実施の形態におけるスキャナ部13の詳細な構成の概略を示す図である。ここで図中の太い点線Aは原稿の搬送経路を示し、細い一点鎖線Bは原稿の表面側を読み取る際の光路を示す。
<スキャナ部の詳細>
図4は、本実施の形態におけるスキャナ部13の基本的な機能構成の概略を示す図である。
(2)駆動パルスによりラインセンサ43が駆動されて画像信号が生成され、生成された画像信号がCDS44によるサンプリングの後に、AD変換回路45によりAD変換されて、RGB毎に独立したデジタルデータが出力される。
以上のように、タイミング発生回路41、ドライバ42、ラインセンサ43、CDS44、AD変換回路45、シェーディング補正手段46、及びライン間補正手段47が、事前ゴミ検出動作時には、複数の背景板の各々を、シートスルー方式の読み取り位置における背景として配置し、原稿を読み取り位置に挿入しないで画像を読み取る動作を行なうことにより、背景板毎の補正用データを生成し、また原稿のスキャン動作時には、原稿を読み取り位置に挿入して、シートスルー方式により原稿の画像を読み取って画像データを生成する。
(6)筋ノイズ補正処理の後に出力される、筋ノイズが補正された原稿画像データは、色補正手段51により、ラインセンサに起因する分光補正、階調補正、収差補正等の色補正が施され、正規化された後に画像用メモリ52に蓄積される。
図5に示すように、画像読み取り位置は、RGBの色別に(図中のR、G、B)、原稿の搬送方向と略直角に並んだライン状であり、RGBの各色のライン間は例えば4画素分程度離れている。
N1のパターンでは、Rのラインのみがゴミ等により塞がれているので、このような場合にはRの画像データのみに筋ノイズが生じる。また、ゴミ等の色がN1のパターンのように黒い場合には、原稿が白っぽいときには検出し易いが、反対に原稿が黒っぽいときには検出が難しい。
N3のパターンでは、Bのラインのみがゴミ等により塞がれているので、このような場合にはBの画像データのみに筋ノイズが生じる。また、ゴミ等の色がN3のパターンのように中間色の場合には、原稿が黒っぽいときや白っぽいときには検出できるが、原稿が中間色のときには検出が難しい。
N4のパターンでは、RとGのラインがゴミ等により塞がれているので、このような場合にはRの画像データとGの画像データに筋ノイズが生じる。
N6のパターンでは、全部のラインがゴミ等により塞がれているので、このような場合にはRの画像データ、Gの画像データ、及びBの画像データに筋ノイズが生じる。
ここで、ゴミ等がN5やN6のパターンのように透過性を持っている場合には、本実施の形態では、ゴミ等が付着しているであろう位置の、白の背景板を用いたときと黒の背景板を用いたときとの読み取り値の差分から、ゴミ等の汚れ要因による影響の度合いを示す影響値として、ゴミ等を透かして背景画像が透けて見える割合を示す背景透過率と、主にゴミ等の表面色の反射による背景色の影響を受けない成分の濃度値を示す濃度成分値とを算出して、これを用いて従来の方法では補正ができなかったN6のパターンのような場合においても補正を可能にし、また補正の精度を向上させている。ここで、背景透過率が高いほうが汚れ要因による影響の度合いは小さく、濃度成分値が大きい方が汚れ要因による影響の度合いは大きい。
<筋ノイズ検出手段の詳細>
図6は、筋ノイズ検出手段48の機能構成の概略を示す機能ブロック図である。
(2)平均化された背景板毎の補正用データは、筋ノイズアドレス検出部62に送られると同時に、背景板毎にノイズデータメモリ49に保存される。
(4)続いて、筋ノイズデータ算出部63が、背景透過率、及び濃度成分値を、RGBの各色について算出する。
図7に示すように、白の背景板71の補正用データは、ゴミ等のない71aのところでは照射した光のほとんどの成分が白の背景板で反射し、ここの画像データは白の背景板の補正用データの平均値AVWにほぼ等しい。またゴミ72のある71bのあたりでは、ゴミ72を通過して白の背景板で反射し再びゴミ72を通過して戻ってくる成分と、ゴミ72の表面で反射する成分DWとの合計が検出され、ここの画像データは筋ノイズ部分の白の背景板の補正用データWにほぼ等しい。従って、ゴミ72を通過して戻ってくる成分はW−DWで表される。
=(W−B)/(AVW−AVB)・・・式1
また、濃度成分値Dは、Tを用いて以下の式2で表すことができる。
D=(W−AVW×T)・・・式2
(5)算出したRGB毎の背景透過率T、及び濃度成分値Dは、自身のアドレスが付加されて、図4に示す筋ノイズ補正手段50へ送られる。
<筋ノイズ検出処理の手順>
図8は、事前ゴミ検出動作、筋ノイズ検出手段48による補正用データの生成処理、筋ノイズ検出処理、背景透過率Tの算出処理、及び濃度成分値Dの算出処理等の手順の概略を示す図である。
(1)原稿をスキャンする指示がユーザ等によりなされるまで待つ(ステップS1)。
(2)原稿をスキャンする指示がなされると、図3に示す背景板切り換え用モータ37を駆動して表面用背景板セット33及び裏面用背景板セット35を一方向に回転させて、最初に使用すべき背景板1をセットし、背景板の通し番号Nに初期値1を設定する(ステップS2)。
(4)取り込んだ10ライン分の画像データを、ピクセル毎に平均処理して背景板Nの補正用データを生成する(ステップS4)。ここで、例えばピクセル毎に大きい方から2つと小さい方から2つのデータを捨て、残りの6個の平均を計算することにより、突出したデータの影響を受けにくくすることもできる。
例えば、白の背景板の補正用データ、又は黒の背景板の補正用データのいずれかにおいて、平均よりも5%以上の差がある部分を筋エッジとして検出する。
なお、筋エッジ検出においては、複数の背景板の補正用データのいずれかにおいて平均との差がある部分を筋エッジとして検出する方があらゆる色のゴミに対応できる点で望ましいが、任意の背景板の補正用データのみに基づいて行なっても遜色のない検出精度が得られる場合もあるので、例えば白の背景板の補正用データ、及び黒の背景板の補正用データの何れか一方に基づいて筋エッジ検出を行なってもよい。また、原稿の画像データを取り込んだ後で、従来のように画像データに基づいて、RGB毎に、原稿の移動方向に連続して発生する筋ノイズを検出してもよい。
(8)背景板Nの補正用データを保存する(ステップS8)。
(9)背景板Nの補正用データについて全画素平均を算出して保存する(ステップS9)。
(10)背景板は最後であるか否かを判断する(ステップS10)。
(12)背景板が最後である場合には、まだ処理対処画素に指定されていない未処理の画素があるか否かを判断する(ステップS12)。ここで未処理の画素がなくなると、処理を終了して、ユーザ等によるスキャンの指示待ちに戻る。
(14)処理対象画素が、各々の背景板に対応する筋ノイズ領域のうちの少なくとも1つに含まれているか否かを検索する(ステップS14)。
(15)処理対象画素が何れかの背景板に対応する筋ノイズ領域に含まれている場合は、例えば上記の式1、及び式2に従って、背景透過率T、及び濃度成分値Dを算出する(ステップS15)。
(17)閾値を越える色が少なくとも1つある場合には、算出した背景透過率T、及び濃度成分値Dを、処理対象画素のアドレスと対応付けて保存し、次の画素の処理のために戻る(ステップS17)。
なお、本実施の形態では、白の背景板と黒の背景板の2種類の背景板を使った場合の例を説明しているが、さらに中間色の背景板や各色毎の背景板等を使用して、より正確に、あるいは色毎に背景透過率等を算出してもよい。
<筋ノイズ補正手段の詳細>
図9は、筋ノイズ補正手段50の機能構成の概略を示す機能ブロック図である。
具体的には、図5に示したN1、N2、及びN3のように、RGBのいずれかのラインのみがゴミ等により塞がれている第1の場合は、補正処理対象の画素は、RGBのいずれか1色のデータにおいてのみ筋ノイズ領域に含まれているはずである。また、図5に示したN4、N5のように、RGBの2つのラインがゴミ等により塞がれている第2の場合は、補正処理対象の画素は、RGBのうちの2色のデータが筋ノイズ領域に含まれているはずである。また図5に示したN6のように、RGBの全てのラインがゴミ等により塞がれている第3の場合は、RGBのうちの全てのデータが筋ノイズ領域に含まれているはずである。そこで、補正処理対象の画素について、それぞれの色成分毎に補正を要するか否かを判定し筋ノイズ領域に含まれていない色成分のデータが2つ有れば第1の場合、1つだけで有れば第2の場合であると判断して、第1の場合と第2の場合には補正方法を補正1に決定し、筋ノイズ領域に含まれていない色のデータが1つもなければ第3の場合であると判断して補正方法を補正2に決定する。
第1補正手段83は、検索手段84、置換手段85を含む。
検索手段84は、補正対象抽出手段81から渡された注目している補正処理対象画素の周辺の画素または所定単位の領域から、補正を要すると判定されていない色成分の値が近似している画素、または所定単位の領域を検索する。
(4)補間方法決定手段82によりフルカラーの全ての色成分において補正を要すると判定され、補正方法が補正2に決定されると、第2補正手段86が補正処理対象画素に補正2を施す。
判定手段87は、筋ノイズ部分のデータを1画素毎に注目して、背景透過率Tの各色成分について、背景透過率Tにより示される影響の度合いが、所定の規定値により示される影響の度合いよりも小さいか否かを判定する。例えば具体的には、各色成分について、背景透過率Tが30%未満の場合に影響の度合いが大きいと判定し、背景透過率Tが30%以上の場合に影響の度合いが小さいと判定する。
擬似ノイズデータ生成手段89は、補正対象抽出手段81から渡された注目している画素の周辺の筋ノイズ部分を除く画素または所定単位の領域の画像データを、図6に示す筋ノイズデータ算出部63により算出された背景透過率Tと濃度成分値Dとを用いて色成分毎に演算を施して、周辺の画素または所定単位の領域のそれぞれに汚れ要因が付着していると仮定した状態の擬似ノイズデータを生成する。
なお、影響の度合いが小さいと判定された色成分の背景透過率Tが3つ全部である場合には、直接補正処理対象画素のデータに逆演算を施して補正してもよい。
<筋ノイズ補正処理の手順>
図10は、原稿のスキャン動作、及び筋ノイズ補正手段50による筋ノイズ補正処理等の手順の概略を示す図である。
以下に図10を用いて、筋ノイズ補正手段50等による各処理の手順を説明する。
(2)事前ゴミ検出動作が終わったら、画像データ取り込み動作を開始する(ステップS22)。
(3)画像データ取り込み動作が終わるまで待つ(ステップS23)。
(4)画像データ取り込み動作が終わったら、筋ノイズ検出処理が終わるまで待つ(ステップS24)。
(6)読み出した筋ノイズ領域アドレスデータにより特定される補正を要する画素の中に、まだ補正処理対処画素に指定されていない未処理の画素があるか否かを判断する(ステップS26)。ここで未処理の画素がなくなると、処理を終了して、事前ゴミ検出動作の終了待ちに戻る。
(8)補正処理対象画素が、R、G、Bの各データの全てにおいて筋ノイズ領域内であるか否かを判断する(ステップS28)。
(9)補正処理対象画素が、R、G、Bの各データのうち1つでも筋ノイズ領域内ではない場合には、補正処理対象画素に補正1を施し、次の画素を処理するために戻る(ステップS29)。
図11は、補正1の処理の流れの概略を示す図である。
以下に図11に添って、補正1の流れを説明する。
図12は、本実施の形態における、参照エリアの指定の例を示す図である。
図12では、筋ノイズ部分がC11、C12、C13...、C21、C22、C23...、C31、C32、C33...の画素からなり、今、その中のC18の画素が補正処理対象画素に指定されている。また補正処理対象画素に指定されたC18の画素を基準に、図の上下方向に(上方向を+。下方向を−とする)、+3画素から+14画素まで、及び横方向に(左方向を+。右方向を−とする)、−4画素から+4画素までの範囲(H11〜H19、H21〜H29、H31〜H39、H41〜H49、H51〜H59、H61〜H69、H71〜H79、H81〜H89、H91〜H99、HA1〜HA9、HB1〜HB9、HC1〜HC9)の上側参照エリアHと、図の上下方向に−3画素から−14画素まで、及び、横方向に−4画素から+4画素までの範囲(L11〜L19、L21〜L29、L31〜L39、L41〜L49、L51〜L59、L61〜L69、L71〜L79、L81〜L89、L91〜L99、LA1〜LA9、LB1〜LB9、LC1〜LC9)の下側参照エリアLとが指定されている。
図13は、本実施の形態における、所定単位の領域毎に平均化する例を示す図である。
図13では、図12に示した上側参照エリアHと下側参照エリアLのそれぞれについて、上下方向2画素分×横方向3画素の大きさの全36個の領域毎にRGBデータを平均化した様子を示している。詳細には、例えば図12に示したH11、H12、H13、H21、H22、H23の6つの画素のRGBデータの平均を算出してAH11のRGBデータとする。他の領域も同様に計算して、AH11〜AH13、AH21〜AH23、AH31〜AH33、AH41〜AH43、AH51〜AH53、AH61〜AH63、AL11〜AL13、AL21〜AL23、AL31〜AL33、AL41〜AL43、AL51〜AL53、AL61〜AL63を得る。一般式で記載すると以下の式3及び式4のようになる。
・上側参照エリアHでは、
AH11=(H11+H12+H13+H21+H22+H23)/6
AH12=(H14+H15+H16+H24+H25+H26)/6
AH13=(H17+H18+H19+H27+H28+H29)/6
AH21=(H31+H32+H33+H41+H42+H43)/6
・
・
・
AH[n,m]={H[2(n-1)+1,3(m-2)+4]+H[2(n-1)+1,3(m-2)+5]+H[2(n-1)+1,3(m-2)+6]+H[2(n-1)+2,3(m-2)+4]+H[2(n-1)+2,3(m-2)+5]+H[2(n-1)+2,3(m-2)+6]}/6
・・・式3
・下側参照エリアLでは、
AL11=(L11+L12+L13+L21+L22+L23)/6
AL12=(L14+L15+L16+L24+L25+L26)/6
AL13=(L17+L18+L19+L27+L28+L29)/6
AL21=(L31+L32+L33+L41+L42+L43)/6
・
・
・
AL[n,m]={L[2(n-1)+1,3(m-2)+4]+L[2(n-1)+1,3(m-2)+5]+L[2(n-1)+1,3(m-2)+6]+L[2(n-1)+2,3(m-2)+4]+L[2(n-1)+2,3(m-2)+5]+L[2(n-1)+2,3(m-2)+6]}/6
・・・式4
(3)補正処理対象画素の周辺の所定単位の各領域の中から、補正処理対象画素の補正を要すると判定されていない色成分の値が近似している最小近似領域を検索する(ステップS33)。
・補正を要すると判定されていない色成分が赤色成分(R)1つの場合には、
(C18R−AHnmR) ・・・式5
(C18R−ALnmR) ・・・式6
としたときの式5、及び式6が最小となるときのAHnm又はALnmを検索する。
・補正を要すると判定されていない色成分が緑色成分(G)1つの場合には、
(C18G−AHnmG) ・・・式7
(C18G−ALnmG) ・・・式8
としたときの式7、及び式8が最小となるときのAHnm又はALnmを検索する。
・補正を要すると判定されていない色成分が青色成分(B)1つの場合には、
(C18B−AHnmB) ・・・式9
(C18B−ALnmB) ・・・式10
としたときの式9、及び式10が最小となるときのAHnm又はALnmを検索する。
・補正を要すると判定されていない色成分が赤色成分(R)と緑色成分(G)の2つの場合には、
√{(C18R−AHnmR)2+(C18G−AHnmG)2} ・・・式11
√{(C18R−ALnmR)2+(C18G−ALnmG)2} ・・・式12
としたときの式11、及び式12が最小となるときのAHnm又はALnmを検索する。
・補正を要すると判定されていない色成分が赤色成分(R)と青色成分(B)の2つの場合には、
√{(C18R−AHnmR)2+(C18B−AHnmB)2} ・・・式13
√{(C18R−ALnmR)2+(C18B−ALnmB)2} ・・・式14
としたときの式13、及び式14が最小となるときのAHnm又はALnmを検索する。
・補正を要すると判定されていない色成分が緑色成分(G)と青色成分(B)の2つの場合には、
√{(C18G−AHnmG)2+(C18B−AHnmB)2} ・・・式15
√{(C18G−ALnmG)2+(C18B−ALnmB)2} ・・・式16
としたときの式15、及び式16が最小となるときのAHnm又はALnmを検索する。
以下に図14に添って、補正2の流れを説明する。
なお、図11に示した補正1の流れと同様のステップには同一番号を付し、その説明を省略する。
(1)補正処理対象画素の背景透過率Tの各色成分について、背景透過率Tにより示される影響の度合いが、所定の規定値により示される影響の度合いよりも小さいか否かを判定し、影響の度合いが小さいと判定された色成分が1つ以上ある場合には補正処理を続行する(ステップS41)。例えば具体的には、各色成分について、透過率Tが30%未満の場合に影響の度合いが大きいと判定し、透過率Tが30%以上の場合に影響の度合いが小さいと判定する。
(3)補正処理対象画素の背景透過率Tの全ての色成分における影響の度合いが小さいか否かを判定する(ステップS43)。
(4)全ての色成分における影響の度合いが小さい場合には、補正処理対象画素のデータに、直接逆演算を施して補正する(ステップS44)。詳細には、補正処理対象画素に、背景透過率T、及び濃度成分値Dを用いて色成分毎に逆演算を施して、汚れ要因が付着していないと仮定した状態にし、汚れ要因の影響を排除することによって、補正処理対象画素のRGBデータを補正する。一般式で記載すると以下のようになる。
O18R=C18R/T1R−D1R ・・・式17
O18G=C18G/T1G−D1G ・・・式18
O18B=C18B/T1B−D1B ・・・式19
(5)図11の説明の(1)と同様(ステップS31)。
(7)ここで影響の度合いが小さいと判定された色成分が1つ以上あり、かつ、全ての色成分における影響の度合いが小さくない場合(影響の度合いが小さいと判定された色成分が1つ、又は2つある場合)には、補正処理対象画素の周辺の筋ノイズ部分を除く所定単位の各領域の画像データを、背景透過率Tと濃度成分値Dとを用いて色成分毎に演算を施して、所定単位の領域のそれぞれに汚れ要因が付着していると仮定した状態の擬似ノイズデータを生成する(ステップS45)。
図15では、図13に示した上側参照エリアHと下側参照エリアLの全36個の領域毎に、擬似ノイズデータを生成した様子を示している。詳細には、例えば図13に示したAH11〜AH13、AH21〜AH23、AH31〜AH33、AH41〜AH43、AH51〜AH53、AH61〜AH63、AL11〜AL13、AL21〜AL23、AL31〜AL33、AL41〜AL43、AL51〜AL53、AL61〜AL63のそれぞれに対して演算を施して、汚れ要因が付着していると仮定した状態のFH11〜FH13、FH21〜FH23、FH31〜FH33、FH41〜FH43、FH51〜FH53、FH61〜FH63、FL11〜FL13、FL21〜FL23、FL31〜FL33、FL41〜FL43、FL51〜FL53、FL61〜FL63を得る。一般式で記載すると以下のようになる。
・上側参照エリアHでは、
FH11R=AH11R×T1R+D1R
FH11G=AH11G×T1G+D1G
FH11B=AH11B×T1B+D1B
・
・
・
FHnmR=AHnmR×T1R+D1R ・・・式20
FHnmG=AHnmG×T1G+D1G ・・・式21
FHnmB=AHnmB×T1B+D1B ・・・式22
・下側参照エリアLでは、
FL11R=AL11R×T1R+D1R
FL11G=AL11G×T1G+D1G
FL11B=AL11B×T1B+D1B
・
・
・
FLnmR=ALnmR×T1R+D1R ・・・式23
FLnmG=ALnmG×T1G+D1G ・・・式24
FLnmB=ALnmB×T1B+D1B ・・・式25
(8)擬似ノイズデータの各領域の中から、影響の度合いが小さいと判定された色成分の値が近似している最小近似領域を検索する(ステップS46)。
・影響の度合いが小さいと判定された色成分が赤色成分(R)1つの場合には、
(C18R−FHnmR) ・・・式26
(C18R−FLnmR) ・・・式27
としたときの式26、及び式27が最小となるときのFHnm又はFLnmを検索する。
・影響の度合いが小さいと判定された色成分が緑色成分(G)1つの場合には、
(C18G−FHnmG) ・・・式28
(C18G−FLnmG) ・・・式29
としたときの式28、及び式29が最小となるときのFHnm又はFLnmを検索する。
・影響の度合いが小さいと判定された色成分が青色成分(B)1つの場合には、
(C18B−FHnmB) ・・・式30
(C18B−FLnmB) ・・・式31
としたときの式30、及び式31が最小となるときのFHnm又はFLnmを検索する。
・影響の度合いが小さいと判定された色成分が赤色成分(R)と緑色成分(G)の2つの場合には、
√{(C18R−FHnmR)2+(C18G−FHnmG)2} ・・・式32
√{(C18R−FLnmR)2+(C18G−FLnmG)2} ・・・式33
としたときの式32、及び式33が最小となるときのFHnm又はFLnmを検索する。
・影響の度合いが小さいと判定された色成分が赤色成分(R)と青色成分(B)の2つの場合には、
√{(C18R−FHnmR)2+(C18B−FHnmB)2} ・・・式34
√{(C18R−FLnmR)2+(C18B−FLnmB)2} ・・・式35
としたときの式34、及び式35が最小となるときのFHnm又はFLnmを検索する。
・影響の度合いが小さいと判定された色成分が緑色成分(G)と青色成分(B)の2つの場合には、
√{(C18G−FHnmG)2+(C18B−FHnmB)2} ・・・式36
√{(C18G−FLnmG)2+(C18B−FLnmB)2} ・・・式37
としたときの式36、及び式37が最小となるときのFHnm又はFLnmを検索する。
また、本実施の形態では、補正処理対象画素の周辺の所定の位置の領域を参照エリアに指定し、参照エリアを所定単位の領域毎に平均化して、これらの領域から最小近似領域を検索したが、領域毎に平均化をせずに、参照エリアの各画素から最小近似画素を検索して、その後の処理を継続してもよい。
以上のように、本実施の形態によれば、シートスルー方式により原稿の画像を読み取る際に、原稿を読み取り位置に挿入しないで濃度が異なる複数の背景板をそれぞれ背景にして、読み取った背景板毎の補正用データを元にノイズアドレスを検出するので、原稿の影響を受けない点、及びゴミの色に依存しない点等から、原稿の画像データから筋ノイズを検出する場合よりも検出精度が格段に高い。また、背景板毎の補正用データから、ゴミ等の汚れ要因の影響による背景透過率、及び濃度成分値を算出し、背景透過率が所定以上あれば筋ノイズを補正することができる。よって全色のセンサが同時にゴミ等の影響を受けて筋ノイズが生じてしまった場合であっても、当該筋ノイズを補正することができるという優れた効果が得られる。
[変形例1]
実施の形態1では、背景板毎の補正用データや画像データから筋ノイズのアドレスを検出し、その後に筋ノイズのアドレスの部分の補正用データから背景透過率と反射濃度値とを算出したが、変形例1は、背景板毎の補正用データから背景透過率及び反射濃度値を算出し、その後に背景透過率や反射濃度値から筋ノイズのアドレスを検出する。
<筋ノイズ検出処理の手順>
図16は、変形例1における事前ゴミ検出動作、筋ノイズ検出手段48による補正用データの生成処理、筋ノイズ検出処理、背景透過率Tの算出処理、及び濃度成分値Dの算出処理等の手順の概略を示す図である。
なお、実施の形態1における図8の説明と同様のステップには同一番号を付し、その説明を省略する。
(1〜4)図8の説明の(1〜4)と同様(ステップS1〜4)。
変形例1では、ここで筋エッジ検出を行わない。
(11)処理対象画素について、例えば上記の式1、及び式2に従って、背景透過率T、及び濃度成分値Dを算出する(ステップS51)。
(12)算出した背景透過率T、及び濃度成分値Dを処理対象画素のアドレスと対応付けて保存し、次の画素の処理のために戻る(ステップS52)。
例えば背景透過率に基づいて筋エッジ検出を行なう場合には、RGB毎に、式1に示す背景透過率Tが95%未満の部分を筋エッジとして検出する。
(14〜15)図8の説明の(6〜7)と同様(ステップS6〜7)。
(16〜18)図8の説明の(16〜18)と同様(ステップS16〜18)。
なお、コンピュータに本実施の形態1及び変形例1のような動作を実行させることができるプログラムがコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録され、この記録媒体が流通し取り引きの対象となり得る。また、当該プログラムは、例えばネットワーク等を介して流通して取り引きの対象となり得、また、表示装置に表示されたり印刷されて、利用者に提示されることもあり得る。
本発明によって、全色のセンサが同時にゴミ等の影響を受けて筋ノイズが生じてしまった場合であっても、所定の条件の下に当該筋ノイズを補正することができるので、筋ノイズ部分のデータを従来よりも精度よく補正することができ、その産業的利用価値は極めて高い。
11 操作部
12 ディスプレイ部
13 スキャナ部
14 通信部
15 データ記憶部
16 プリンタ部
17 給紙部
18 フィニッシャ部
19 演算制御部
20 CPU
21 RAM
22 ROM
23 ハードディスク
24 メモリカードリーダライタ
25 メモリカード
30 原稿トレイ
31 ドキュメントフィーダ
32 表面用撮像センサ
33 表面用背景板セット
34 裏面用撮像センサ
35 裏面用背景板セット
36 原稿排出トレイ
37 背景板切り換え用モータ
41 タイミング発生回路
42 ドライバ
43 ラインセンサ
44 CDS
45 AD変換回路
46 シェーディング補正手段
47 ライン間補正手段
48 筋ノイズ検出手段
49 ノイズデータメモリ
50 筋ノイズ補正手段
51 色補正手段
52 画像用メモリ
61 平均処理部
62 筋ノイズアドレス検出部
63 筋ノイズデータ算出部
81 補正対象抽出手段
82 補間方法決定手段
83 第1補正手段
84 検索手段
85 置換手段
86 第2補正手段
87 判定手段
88 禁止手段
89 擬似ノイズデータ生成手段
90 検索手段
91 置換手段
Claims (15)
- 原稿を移動させて、原稿の画像に対応する画像データを生成するシートスルー方式の原稿読み取り装置であって、
濃度が異なる複数の背景板と、
前記複数の背景板を1つずつ順番に、シートスルー方式の読み取り位置における背景として自動的に切り換えて配置する背景板切り換え手段と、
原稿を読み取り位置に挿入しないで、前記背景板切り換え手段により前記複数の背景板が1つずつ順番に切り換えられる度に画像を読み取る動作を行なうことにより、背景板毎の補正用データを生成し、原稿を読み取り位置に挿入して、シートスルー方式により原稿の画像を読み取って、画像データを生成する読み取り手段と、
読み取り手段により生成された背景板毎の補正用データに基づいて、原稿を読み取った際に原稿台上の汚れ要因により原稿の移動方向に連続して発生する筋ノイズの、発生位置を示すノイズアドレスを検出する検出手段と、
読み取り手段により生成された背景板毎の補正用データに基づいて、シートスルー方式の読み取り位置上の、検出手段により検出されたノイズアドレスに相当する部分に存在すると推測される前記汚れ要因を透かして背景画像が透けて見える割合を示す背景透過率と、背景画像の影響を受けない成分の値を示す濃度成分値とを算出する算出手段と、
算出手段により算出された背景透過率及び濃度成分値を用いて、読み取り手段により生成された画像データ中の、検出手段により検出されたノイズアドレスにより示される筋ノイズ部分のデータを補正する補正手段と
を備えることを特徴とする原稿読み取り装置。 - 原稿を移動させて、原稿の画像に対応する画像データを生成するシートスルー方式の原稿読み取り装置であって、
濃度が異なる複数の背景板と、
前記複数の背景板を1つずつ順番に、シートスルー方式の読み取り位置における背景として自動的に切り換えて配置する背景板切り換え手段と、
原稿を読み取り位置に挿入しないで、前記背景板切り換え手段により前記複数の背景板が1つずつ順番に切り換えられる度に画像を読み取る動作を行なうことにより、背景板毎の補正用データを生成し、原稿を読み取り位置に挿入して、シートスルー方式により原稿の画像を読み取って、画像データを生成する読み取り手段と、
読み取り手段により生成された背景板毎の補正用データに基づいて、原稿を読み取った際に原稿台上の汚れ要因により原稿の移動方向に連続して発生する筋ノイズの、発生位置を示すノイズアドレスを検出する検出手段と、
読み取り手段により生成された背景板毎の補正用データに基づいて、シートスルー方式の読み取り位置上の、検出手段により検出されたノイズアドレスに相当する部分に存在すると推測される前記汚れ要因による影響の度合いを示す影響値として、前記汚れ要因を透かして背景画像が透けて見える割合を示す背景透過率と、背景画像の影響を受けない成分の値を示す濃度成分値とを算出する算出手段と、
算出手段により算出された背景透過率及び濃度成分値を用いて、読み取り手段により生成された画像データ中の、検出手段により検出されたノイズアドレスにより示される筋ノイズ部分のデータを補正する補正手段と
を備え、
前記読み取り手段は、フルカラーの各色成分の画像データを生成することが可能な構成であり、背景板毎の補正用データを、フルカラーの各色成分のデータとして生成し、
前記算出手段は、前記背景透過率及び濃度成分値を、色成分毎に算出し、
前記補正手段は、
前記読み取り手段により生成された画像データ中の、前記筋ノイズ部分のデータ以外の非ノイズ部分のデータに、前記背景透過率及び濃度成分値を用いて色成分毎に演算を施して、前記汚れ要因により影響を受けたと仮定した状態の擬似ノイズデータを生成する擬似ノイズデータ生成手段と、
前記筋ノイズ部分のデータを、1画素毎に注目して、前記背景透過率の各色成分について、当該背景透過率により示される値が、所定の規定値よりも小さいか否かを判定する判定手段と、
前記背景透過率により示される値が、所定の規定値よりも小さいと、判定手段により判定された色成分が1つ以上ある場合には、注目している画素の当該小さい色成分のそれぞれの画像データの値が、同一又は近似している画素、または所定単位の領域を、前記生成された擬似ノイズデータから検索する検索手段と、
検索された画素、または所定単位の領域に対応する非ノイズ部分のデータの各色成分で、注目している画素の全色成分を置換することによって、筋ノイズ部分のデータを補正する置換手段とを含むこと
を特徴とする原稿読み取り装置。 - 前記補正手段は、さらに、
前記背景透過率により示される値が、所定の規定値よりも小さいと、前記判定手段により判定された色成分が1つもない場合には、補正を禁止する禁止手段を含むこと
を特徴とする請求項2に記載の原稿読み取り装置。 - 前記複数の背景板は、白の背景板と黒の背景板との2種類であり、
前記算出手段において算出する背景透過率Tと、濃度成分値Dは、
背景透過率T={(白の背景板の補正用データにおける筋ノイズ部分のデータ)−(黒の背景板の補正用データにおける筋ノイズ部分のデータ)}/{(白の背景板の補正用データの全ての平均データ)−(黒の背景板の補正用データの全ての平均データ)}、
濃度成分値D={(白の背景板の補正用データにおける筋ノイズ部分のデータ)−(白の背景板の補正用データの全ての平均データ)×背景透過率T)}、
であり、
前記擬似ノイズデータ生成手段は、
前記非ノイズ部分のデータに、画素毎、または所定単位の領域毎に、前記背景透過率Tを乗じた後、前記濃度成分値Dを加算することによって、擬似ノイズデータを生成すること
を特徴とする請求項2に記載の原稿読み取り装置。 - 前記複数の背景板は、白の背景板と黒の背景板との2種類であり、
前記算出手段において算出する背景透過率Tと、濃度成分値Dは、
背景透過率T={(白の背景板の補正用データにおける筋ノイズ部分のデータ)−(黒の背景板の補正用データにおける筋ノイズ部分のデータ)}/{(筋ノイズ部分のデータを除く白の背景板の補正用データの筋ノイズ周辺の平均データ)−(筋ノイズ部分のデータを除く黒の背景板の補正用データの筋ノイズ周辺の平均データ)}、
濃度成分値D={(白の背景板の補正用データにおける筋ノイズ部分のデータ)−(筋ノイズ部分のデータを除く白の背景板の補正用データの筋ノイズ周辺の平均データ×背景透過率T)}、
であり、
前記擬似ノイズデータ生成手段は、
前記非ノイズ部分のデータに、画素毎に、前記背景透過率Tを乗じた後、前記濃度成分値Dを加算することによって、擬似ノイズデータを生成すること
を特徴とする請求項2に記載の原稿読み取り装置。 - 原稿を移動させて、原稿の画像に対応する画像データを生成するシートスルー方式の原稿読み取り装置であって、
濃度が異なる複数の背景板と、
前記複数の背景板を1つずつ順番に、シートスルー方式の読み取り位置における背景として自動的に切り換えて配置する背景板切り換え手段と、
原稿を読み取り位置に挿入しないで、前記背景板切り換え手段により前記複数の背景板が1つずつ順番に切り換えられる度に画像を読み取る動作を行なうことにより、背景板毎の補正用データを生成し、原稿を読み取り位置に挿入して、シートスルー方式により原稿の画像を読み取って、画像データを生成する読み取り手段と、
読み取り手段により生成された背景板毎の補正用データに基づいて、原稿を読み取った際に原稿台上の汚れ要因により原稿の移動方向に連続して発生する筋ノイズの、発生位置を示すノイズアドレスを検出する検出手段と、
読み取り手段により生成された背景板毎の補正用データに基づいて、シートスルー方式の読み取り位置上の、検出手段により検出されたノイズアドレスに相当する部分に存在すると推測される前記汚れ要因による影響の度合いを示す影響値として、前記汚れ要因を透かして背景画像が透けて見える割合を示す背景透過率と、背景画像の影響を受けない成分の値を示す濃度成分値とを算出する算出手段と、
算出手段により算出された背景透過率及び濃度成分値を用いて、読み取り手段により生成された画像データ中の、検出手段により検出されたノイズアドレスにより示される筋ノイズ部分のデータを補正する補正手段と
を備え、
前記読み取り手段は、フルカラーの各色成分の画像データを生成することが可能な構成であり、背景板毎の補正用データを、フルカラーの各色成分のデータとして生成し、
前記算出手段は、前記背景透過率及び濃度成分値を、各色成分毎に算出し、
前記補正手段は、
前記筋ノイズ部分のデータを、1画素毎に注目して、前記背景透過率の各色成分について、当該背景透過率により示される値が、所定の規定値よりも小さいか否かを判定する判定手段と、
判定手段により、全ての色成分が小さいと判断された場合には、注目している画素のデータに、当該背景透過率及び濃度成分値を用いて色成分毎に逆演算を施して、前記汚れ要因の影響を排除することによって、筋ノイズ部分のデータを補正する置換手段とを含むこと
を特徴とする原稿読み取り装置。 - 原稿を移動させて、原稿の画像に対応する画像データを生成するシートスルー方式の原稿読み取り装置であって、
濃度が異なる複数の背景板と、
前記複数の背景板を1つずつ順番に、シートスルー方式の読み取り位置における背景として自動的に切り換えて配置する背景板切り換え手段と、
原稿を読み取り位置に挿入しないで、前記背景板切り換え手段により前記複数の背景板が1つずつ順番に切り換えられる度に画像を読み取る動作を行なうことにより、背景板毎の補正用データを生成し、原稿を読み取り位置に挿入して、シートスルー方式により原稿の画像を読み取って、画像データを生成する読み取り手段と、
読み取り手段により生成された背景板毎の補正用データに基づいて、原稿を読み取った際に原稿台上の汚れ要因により原稿の移動方向に連続して発生する筋ノイズの、発生位置を示すノイズアドレスを検出する検出手段と、
読み取り手段により生成された背景板毎の補正用データに基づいて、シートスルー方式の読み取り位置上の、検出手段により検出されたノイズアドレスに相当する部分に存在すると推測される前記汚れ要因による影響の度合いを示す影響値として、前記汚れ要因を透かして背景画像が透けて見える割合を示す背景透過率と、背景画像の影響を受けない成分の値を示す濃度成分値とを算出する算出手段と、
算出手段により算出された背景透過率及び濃度成分値を用いて、読み取り手段により生成された画像データ中の、検出手段により検出されたノイズアドレスにより示される筋ノイズ部分のデータを補正する補正手段と
を備え、
前記読み取り手段は、フルカラーの各色成分の画像データを生成することが可能な構成であり、背景板毎の補正用データを、フルカラーの各色成分のデータとして生成し、
前記検出手段は、ノイズアドレスを、フルカラーの色成分毎に算出し、
前記補正手段は、
前記筋ノイズ部分のデータを、1画素毎に注目して、検出手段により検出された各色成分毎のノイズアドレスに基づいて、それぞれの色成分毎に補正を要するか否かを判定する判定手段と、
判定手段においてフルカラーの一部の色成分において補正を要すると判定された注目している画素に対しては、注目している画素の周辺の画素または所定単位の領域から、補正を要すると判定されていない色成分の値が近似している画素、または所定単位の領域を検索し、検索した画素、または領域の各色成分で、当該注目している画素の全色成分を置換する第1補正手段と、
判定手段においてフルカラーの全ての色成分において補正を要すると判定された注目している画素に対しては、注目している画素の周辺の画素または所定単位の領域を、前記算出手段により算出された背景透過率及び濃度成分値に基づいて予備補正し、当該予備補正後の周辺の画素または所定単位の領域から、背景透過率により示される値が、所定の規定値よりも小さい色成分の値が近似している画素、または所定単位の領域を検索し、検索した画素、または所定単位の領域に対応する予備補正前の画素、または所定単位の領域の各色成分で、当該注目している画素の全色成分を置換する第2補正手段とを含むこと
を特徴とする原稿読み取り装置。 - 原稿を移動させて、原稿の画像に対応する画像データを生成するシートスルー方式の原稿読み取り装置であって、
濃度が異なる複数の背景板と、
前記複数の背景板を1つずつ順番に、シートスルー方式の読み取り位置における背景として自動的に切り換えて配置する背景板切り換え手段と、
原稿を読み取り位置に挿入しないで、前記背景板切り換え手段により前記複数の背景板が1つずつ順番に切り換えられる度に画像を読み取る動作を行なうことにより、背景板毎の補正用データを生成し、原稿を読み取り位置に挿入して、シートスルー方式により原稿の画像を読み取って、画像データを生成する読み取り手段と、
読み取り手段により生成された背景板毎の補正用データに基づいて、シートスルー方式の読み取り位置上の、いずれかの部分に存在すると推測される汚れ要因を透かして背景画像が透けて見える割合を示す背景透過率と、背景画像の影響を受けない成分の値を示す濃度成分値とを算出する算出手段と、
算出手段により生成された背景透過率及び濃度成分値の少なくとも一方に基づいて、原稿を読み取った際に原稿台上の汚れ要因により原稿の移動方向に連続して発生する筋ノイズの、発生位置を示すノイズアドレスを検出する検出手段と、
算出手段により算出された背景透過率及び濃度成分値を用いて、読み取り手段により生成された画像データ中の、検出手段により検出されたノイズアドレスにより示される筋ノイズ部分のデータを補正する補正手段と
を備えることを特徴とする原稿読み取り装置。 - 前記読み取り手段は、フルカラーの各色成分の画像データを生成することが可能な構成であり、背景板毎の補正用データを、フルカラーの各色成分のデータとして生成し、
前記算出手段は、前記背景透過率及び濃度成分値を、色成分毎に算出し、
前記補正手段は、算出手段により算出された色成分毎の背景透過率及び濃度成分値を用いて、読み取り手段により生成された画像データ中の、前記検出手段により検出されたノイズアドレスにより示される筋ノイズ部分のデータを補正すること
を特徴とする請求項1または8に記載の原稿読み取り装置。 - 原稿を移動させて、原稿を読み取って原稿の画像に対応する画像データを生成する読み取り手段を有するシートスルー方式の原稿読み取り装置に、原稿読み取り処理を実行させる原稿読み取りプログラムであって、
前記原稿読み取り装置は、
濃度が異なる複数の背景板と、
前記複数の背景板を1つずつ順番に、シートスルー方式の読み取り位置における背景として自動的に切り換えて配置する背景板切り換え手段とを備え、
当該原稿読み取りプログラムは、
前記原稿読み取り装置に、
原稿を読み取り位置に挿入しないで、前記背景板切り換え手段により前記複数の背景板が1つずつ順番に切り換えられる度に画像を読み取る動作を行なうことにより、背景板毎の補正用データを生成し、原稿を読み取り位置に挿入して、シートスルー方式により原稿の画像を読み取って、画像データを生成する読み取りステップと、
読み取りステップにより生成された背景板毎の補正用データに基づいて、原稿を読み取った際に原稿台上の汚れ要因により原稿の移動方向に連続して発生する筋ノイズの、発生位置を示すノイズアドレスを検出する検出ステップと、
読み取りステップにより生成された背景板毎の補正用データに基づいて、シートスルー方式の読み取り位置上の、検出ステップにより検出されたノイズアドレスに相当する部分に存在すると推測される前記汚れ要因を透かして背景画像が透けて見える割合を示す背景透過率と、背景画像の影響を受けない成分の値を示す濃度成分値とを算出する算出ステップと、
算出ステップにより算出された背景透過率及び濃度成分値を用いて、読み取りステップにより生成された画像データ中の、検出ステップにより検出されたノイズアドレスにより示される筋ノイズ部分のデータを補正する補正ステップと
を実行させることを特徴とする。 - 原稿を移動させて、原稿を読み取って原稿の画像に対応する画像データを生成する読み取り手段を有するシートスルー方式の原稿読み取り装置に、原稿読み取り処理を実行させる原稿読み取りプログラムであって、
前記原稿読み取り装置は、
濃度が異なる複数の背景板と、
前記複数の背景板を1つずつ順番に、シートスルー方式の読み取り位置における背景として自動的に切り換えて配置する背景板切り換え手段とを備え、
当該原稿読み取りプログラムは、
前記原稿読み取り装置に、
原稿を読み取り位置に挿入しないで、前記背景板切り換え手段により前記複数の背景板が1つずつ順番に切り換えられる度に画像を読み取る動作を行なうことにより、背景板毎の補正用データを生成し、原稿を読み取り位置に挿入して、シートスルー方式により原稿の画像を読み取って、画像データを生成する読み取りステップと、
読み取りステップにより生成された背景板毎の補正用データに基づいて、シートスルー方式の読み取り位置上の、いずれかの部分に存在すると推測される汚れ要因を透かして背景画像が透けて見える割合を示す背景透過率と、背景画像の影響を受けない成分の値を示す濃度成分値とを算出する算出ステップと、
算出ステップにより生成された背景透過率及び濃度成分値の少なくとも一方に基づいて、原稿を読み取った際に原稿台上の汚れ要因により原稿の移動方向に連続して発生する筋ノイズの、発生位置を示すノイズアドレスを検出する検出ステップと、
算出ステップにより算出された背景透過率及び濃度成分値を用いて、読み取りステップにより生成された画像データ中の、検出ステップにより検出されたノイズアドレスにより示される筋ノイズ部分のデータを補正する補正ステップと
を実行させることを特徴とする。 - 前記原稿読み取り装置の有する前記読み取り手段は、フルカラーの各色成分の画像データを生成することが可能な構成であり、
前記読み取りステップは、背景板毎の補正用データを、フルカラーの各色成分のデータとして生成し、
前記算出ステップは、前記背景透過率及び濃度成分値を、色成分毎に算出し、
前記補正ステップは、算出ステップにより算出された色成分毎の背景透過率及び濃度成分値を用いて、読み取りステップにより生成された画像データ中の、前記検出ステップにより検出されたノイズアドレスにより示される筋ノイズ部分のデータを補正すること
を特徴とする請求項10または11に記載の原稿読み取りプログラム。 - 原稿を移動させて、原稿を読み取って原稿の画像に対応する画像データを生成する読み取り手段を有するシートスルー方式の原稿読み取り装置における、原稿読み取り方法であって、
前記原稿読み取り装置は、
濃度が異なる複数の背景板と、
前記複数の背景板を1つずつ順番に、シートスルー方式の読み取り位置における背景として自動的に切り換えて配置する背景板切り換え手段とを備え、
当該原稿読み取り方法は、
原稿を読み取り位置に挿入しないで、前記背景板切り換え手段により前記複数の背景板が1つずつ順番に切り換えられる度に画像を読み取る動作を行なうことにより、背景板毎の補正用データを生成し、原稿を読み取り位置に挿入して、シートスルー方式により原稿の画像を読み取って、画像データを生成する読み取りステップと、
読み取りステップにより生成された背景板毎の補正用データに基づいて、原稿を読み取った際に原稿台上の汚れ要因により原稿の移動方向に連続して発生する筋ノイズの、発生位置を示すノイズアドレスを検出する検出ステップと、
読み取りステップにより生成された背景板毎の補正用データに基づいて、シートスルー方式の読み取り位置上の、検出ステップにより検出されたノイズアドレスに相当する部分に存在すると推測される前記汚れ要因を透かして背景画像が透けて見える割合を示す背景透過率と、背景画像の影響を受けない成分の値を示す濃度成分値とを算出する算出ステップと、
算出ステップにより算出された背景透過率及び濃度成分値を用いて、読み取りステップにより生成された画像データ中の、検出ステップにより検出されたノイズアドレスにより示される筋ノイズ部分のデータを補正する補正ステップと
を含むことを特徴とする。 - 原稿を移動させて、原稿を読み取って原稿の画像に対応する画像データを生成する読み取り手段を有するシートスルー方式の原稿読み取り装置における、原稿読み取り方法であって、
前記原稿読み取り装置は、
濃度が異なる複数の背景板と、
前記複数の背景板を1つずつ順番に、シートスルー方式の読み取り位置における背景として自動的に切り換えて配置する背景板切り換え手段とを備え、
当該原稿読み取り方法は、
原稿を読み取り位置に挿入しないで、前記背景板切り換え手段により前記複数の背景板が1つずつ順番に切り換えられる度に画像を読み取る動作を行なうことにより、背景板毎の補正用データを生成し、原稿を読み取り位置に挿入して、シートスルー方式により原稿の画像を読み取って、画像データを生成する読み取りステップと、
読み取りステップにより生成された背景板毎の補正用データに基づいて、シートスルー方式の読み取り位置上の、いずれかの部分に存在すると推測される汚れ要因を透かして背景画像が透けて見える割合を示す背景透過率と、背景画像の影響を受けない成分の値を示す濃度成分値とを算出する算出ステップと、
算出ステップにより生成された背景透過率及び濃度成分値の少なくとも一方に基づいて、原稿を読み取った際に原稿台上の汚れ要因により原稿の移動方向に連続して発生する筋ノイズの、発生位置を示すノイズアドレスを検出する検出ステップと、
算出ステップにより算出された背景透過率及び濃度成分値を用いて、読み取りステップにより生成された画像データ中の、検出ステップにより検出されたノイズアドレスにより示される筋ノイズ部分のデータを補正する補正ステップと
を含むことを特徴とする。 - 前記原稿読み取り装置の有する前記読み取り手段は、フルカラーの各色成分の画像データを生成することが可能な構成であり、
前記読み取りステップは、背景板毎の補正用データを、フルカラーの各色成分のデータとして生成し、
前記算出ステップは、前記背景透過率及び濃度成分値を、色成分毎に算出し、
前記補正ステップは、算出ステップにより算出された色成分毎の背景透過率及び濃度成分値を用いて、読み取りステップにより生成された画像データ中の、前記検出ステップにより検出されたノイズアドレスにより示される筋ノイズ部分のデータを補正すること
を特徴とする請求項13または14に記載の原稿読み取り方法。
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