JP4639142B2 - スピーカ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スピーカ装置に関する。
動電型スピーカ装置の一般例としては、磁気回路と、この磁気回路を後部に保持したフレームと、振動板外周のロール状エッジが前記フレームの前部に固定されたコーン状の振動板と、軸方向に移動自在の円筒状ボイスコイルボビンに巻回されたボイスコイルとを有しており、前記ボイスコイルボビンは軸方向の移動を規制するためのダンパを介して前記フレームに弾性支持される。前記ダンパとしては、通常、前記ボイスコイルボビンに対して同心状の蛇腹構造のものが採用される(例えば、特許文献1)。
特開昭63−155900号公報 特願2003−428374 EP0914020A2号公報
ところで、最近は、車載のオーディオシステムでも、ウーファーやサブウーファーといった重低音再生用のスピーカ装置を組み込むものが増えている。
このような車載用のスピーカ装置の場合は、車両のドアや天井パネル等の奥行き寸法が限られている部位でもスピーカ装置の組み込みが可能なように、スピーカ装置の薄型化が重要課題とされている。
しかし、前述の特許文献1に示すような、ダンパによって振動系を支持する形式のものは、スピーカ装置が軸方向に長くなり、また振動系のスティフネスも大きく、その機械的疲労による振動系の支持性能の低下をきたし易い。そのため、ダンパに代って一対の振動板の間に密閉空間を形成し、該密閉空間内の気体のバネ性を利用して振動系を支持するダンパレスの薄型化を実現したダンパレスのスピーカ装置として、本発明の出願人は、図1に示す構造のスピーカ装置を特許文献2に記載している。
なお、図1に示すスピーカ装置は中心線37に対して左右対称であり、中心線37の片側の半体部分のみを示してある。
図1に示すスピーカ装置は、マグネット53を備えた磁気回路33と、磁気回路33を担持したフレーム35と、磁気回路33に対して軸方向移動自在に配置された円筒状のボイスコイルボビン45と、磁気回路33に対峙するようにボイスコイルボビン45に巻回されたボイスコイル46と、駆動方向に沿って配置された振動板41とボイスコイル46の駆動を振動板41に伝える駆動部材42(以下、ドライブコーンという)と、を有し、この振動板41およびドライブコーン42とフレーム35とで囲まれた空間が密閉空間とされ、この密閉空間67内の気体のバネ性により、ボイスコイルボビン45を介して振動系が支持される。51はマグネット53を保持したヨーク、23はスピーカ装置の前面で振動板41の中央部を覆うダストキャップである。
振動板41およびドライブコーン42の外周部にはロールエッジと称する略半円形縦断面形状のわん曲部が形成され、このロールエッジ61,62の外端から延びたフランジ部61a,62aがフレーム35に固着されている。ロールエッジ61,62の寸法形状はスピーカ装置の前面出寸法ばかりでなく、密閉空間67の容積や、振動板41およびドライブコーン42の有効振動面積等に関係し、ひいてはスピーカ装置の周波数特性にも影響を与える。
しかしながら、図1に示すスピーカ装置では、振動板41のロールエッジ61は、曲率半径の中心点Aがロールエッジ61につながるフランジ部61aの面と同一高さ(H0)位置にある単一曲率半径Rの半円形で形成され、ドライブコーン42のロールエッジ62は、曲率半径の中心点Bが該ロールエッジ62につながるフランジ部62aよりエッジ膨出側にある、いわゆるトールエッジとなっている。
前述の如く、振動板間の密閉空間内は空気バネとしての機能を発揮するが、この密閉空間の容積はバネ性の定数、即ちスティフネスに影響を与える。また、密閉空間を形成する振動板およびドライブコーンの有効振動面積差も前記スティフネスに関係してくる。振動板の有効振動面積をS1,ドライブコーンの有効振動面積をS2、密閉空間の容積をVとすると、密閉空間内の空気バネのバネ定数は、(S1−S2)/Vに比例する。また、バネ定数をs0、振動系の重量をm0とすれば、最低共振周波数fはf=(1/2π)×√(s0/m0)で表されるので、バネ定数s0を小さくすることにより、最低共振周波数を低くすることができる。
したがって、バネ定数を小さくして最低共振周波数を下げるには、振動板およびドライブコーンの有効振動面積差を小さくする必要があり、そのためには装置前面側の振動板のロールエッジを大きい単一曲率半径のエッジ形状とすることも1つの方法である。しかし、単にロールの曲率半径を大きくするとエッジの高さが高くなり、スピーカ装置の軸方向長さ、特に振動板の取付面からのエッジの出寸法が大となり、スピーカ装置の薄型化を損なう。その他、スピーカ装置の口径(落込み径)やフレームの抜きテーパ等によりロールエッジのロール外径、ロール長さにもスピーカ装置の仕様上の制約がある。
また、特許文献3にはコルゲーションダンパで波形がドライブコーン側に設けられた構成が記載されているが、この構成では、ドライブコーン側の有効振動面積が小さくなるために、空気バネによる支持が硬くなってしまう問題を内在している。
本発明が解決しようとする課題としては、振動板間の密閉空間内の空気バネで振動系を支持するスピーカ装置において、エッジのロール径(前面出寸法)を大きくすることなく振動板の支持を柔軟にする問題等が一例として挙げられる。
請求項1に係るスピーカ装置は、駆動方向に沿って同軸に配置した有効振動面積S1の振動板と有効振動面積S2のドライブコーンとを備え、前記振動板及び前記ドライブコーンの外周部は、前記振動板のエッジおよび前記ドライブコーンのエッジを介してフレーム上のそれぞれの支持部に固定されると共に、前記振動板及び前記ドライブコーンと前記フレームとで囲まれた容積Vの空間が密閉され、前記振動板と前記ドライブコーンとの有効振動面積差S1−S2を前記容積Vで割った(S1−S2)/Vによって前記空間内の気体によるバネ定数を調整するスピーカ装置において、前記有効振動面積差S1−S2を小さくして前記バネ定数を小さくするために、前記振動板のエッジの横断面形がスピーカ前面に向かって突出する2個以上の山部を有する波形によって構成されたことを特徴とする。
この発明は、ボイスコイルの駆動により振動する振動板の外周部を構成するエッジは、その横断面形がスピーカ前面に向かって突出する2個以上の山部を有する波形に構成されたことを、その最良の実施形態としているものである。
この構成によれば、振動板のエッジの高さを低くできてスピーカ装置の薄型化が図れるだけでなく、エッジの反射が減少し、インピーダンスの乱れを低減することができる。また、エッジの有効長さを長くできて、振動板の振幅に対する余裕ができ、この結果、入力信号のパワーを上げても余裕を持って対応でき歪みの少ない高品位音質を再現することができる。さらに、振幅し易いことから最低共振周波数fが下がり、特にウーファーやサブウーファーなどの低音再生用のスピーカ装置の音響特性の改善に有用である。
この実施形態のスピーカ装置では、エッジは発泡ウレタンの内部にメッシュ状の補強部材が設けられた構成とすることができる。この構成のエッジによれば、十分な強度が得られるとともに振動板の変位に対応して容易に変形することができる。
この実施形態のスピーカ装置では、山部の折り返し角度が50度〜65度の範囲に構成することができる。この構成によれば、複数の山部の弾性機能と補強部材による強度アップ機能とを両立した、所謂高品位音質の再生と耐久性のあるスピーカ装置を提供することができる。
また、この実施形態のスピーカ装置では、振動板とボイスコイルの駆動を振動板に伝えるドライブコーンとを備え、この振動板およびドライブコーンの外周部がフレーム上の振動板支持部に固着され、振動板およびドライブコーンとフレームとで囲まれた空間が密閉空間とされ、前記密閉空間内の気体のバネ性により前記ボイスコイルボビンを介して振動系が支持されるように構成されたものに適用できる。
この構成によれば、エアーサスペンションを使用したダブルコーン(振動板およびドライブコーン)のスピーカ装置において、振動板のエッジの高さを低くできるので、スピーカ装置の薄型化が更に促進できる。車載用のスピーカ装置のごとき、車両のドアや天井パネル等の奥行き寸法が限られている部位でも設置容易なスピーカ装置を提供できる。また、エッジの有効長さを長くできて、振動板の振幅に対する余裕ができ、入力信号のパワーを上げても余裕を持って対応でき歪みの少ない高品位音質を再現することができる。さらに、振幅し易いことからfが下がり、特にウーファーやサブウーファーなどの低音再生用のスピーカ装置の音響特性を改善できる。
以下、本発明に係るスピーカ装置の好適な実施の形態における第1の実施例について、図面を参照して説明する。
図2は、本発明に係る実施例のスピーカ装置の縦断面図である。なお、本実施例においては左右対称であるのでスピーカ装置の半分の断面図として示す。また、図3は、図2の要部の拡大断面図である。
図2に示すように、本実施例のスピーカ装置30は磁気回路33と、この磁気回路33が後部内壁に取り付けられたフレーム35と、駆動方向に沿って配置された振動板41とボイスコイル46の駆動を振動板41に伝えるドライブコーン42と、円筒状のボイスコイルボビン45に巻回されたボイスコイル46とを備え、振動板41およびドライブコーン42およびフレーム35とで囲まれた密閉空間67内の空気バネによってボイスコイルボビン45を介して振動系を支持する構成となっている。なお、37はスピーカ装置30の中心線である。
磁気回路33は、円板状のプレート51aの中心に円筒状のセンターポール51bが突設された構造のヨーク51と、センターポール51bの外周に遊嵌するリング状のマグネット53と、プレート51aとの間にマグネット53を挟み込むようにセンターポール51bの先端側に遊嵌して装備されたリング状のトッププレート55とから構成されている。トッププレート55の内周とセンターポール51bとの間の隙間が、ボイスコイル46を配置する磁気ギャップ57となっている。
フレーム35は浅底の椀形で、底板部35aの内面はヨーク51のプレート51aを載せた状態で、磁気回路33が取り付けられる。
このフレーム35には、駆動方向に沿って離れた位置に、振動板41の振動板支持部35cとドライブコーン42の振動板支持部35dがそれぞれ設けられている。
振動板41およびドライブコーン42は、コーン型の振動板であり、振動板41の外周部のエッジ71は、振動板間の密閉空間67の外側(スピーカ装置の前面側)に膨らむ2つの同じ高さH(頂部72b、73bの高さが同じ)の山部72,73を有する波形エッジとなっており、ドライブコーン42の外周部のロールエッジ62は、振動板間の密閉空間67の外側(スピーカ装置の背面側)に膨らむトールエッジとなっている。
振動板41およびドライブコーン42は、その外周部のエッジ71,ロール62の外端に連接された取付用フランジ部71a,62aがフレーム35上の振動板支持部35c,35dに固定される。
この構成によれば、振動板41のエッジ71の高さHを低くできてスピーカ装置30の薄型化が図れる。また、エッジの反射が減少し、インピーダンスの乱れを低減することができる。また、エッジ71の有効長さを長くできて、振動板41の振幅に対する余裕ができ、この結果、入力信号のパワーを上げても余裕を持って対応でき歪みの少ない高品位音質を再現することができる。さらに、振幅し易いことから最低共振周波数fが下がり、特にウーファーやサブウーファーなどの低音再生用のスピーカ装置の音響特性の改善に有用である。
エッジ71は発泡ウレタンの内部全面に亘ってメッシュ状の補強部材が設けられている。この構成のエッジによれば、十分な強度が得られるとともに振動板の変位に対応して容易に変形することができる。
なお、この補強部材は、例えば芳香族ポリアミド繊維、綿、ポリエステル繊維、オレフィン系の繊維、ナイロン繊維の内いずれかにて形成されている。また、補強部材は、平織り、亀甲編み及び三軸織りのいずれかの構成であり、また、不織布および三軸組布のいずれかである。
また、熱可塑性樹脂のフィルムに上記構成の補強部材を挟み込んで、熱加圧成形により発泡ウレタンと該補強部材を融着して製造されている。
本実施例1では、エッジ71の厚みは例えば1mm程度に構成され、また、山部72,73の折り返し角度αが50度〜65度の範囲に、また、折り返しのRは例えば1.5mm程度の大きさに構成されている。この範囲の角度であると、補強部材として内装されたメッシュが発泡ウレタンを突き破ることがなく、複数の山部72,73による弾力性を維持しつつ補強部材の強度アップ機能を両立できる。
スピーカ装置30の前面側に配置される振動板41は、中央の開口の径が、ドライブコーン42の開口の径よりも大きく設定され、また、振動板41の背部に配置されるドライブコーン42は、中央部の開口の径がボイスコイルボビン45の外径に略等しく設定されている。
また、振動板41の内周部41aは、その背後に位置しているドライブコーン42の上に重ねられた状態でドライブコーン42に接合されている。
また、この振動板41の中央部には、ダストキャップ23が貼着装備される。このダストキャップ23は、ボイスコイルボビン45の前方を覆って、磁気ギャップ57への塵埃等の進入を防止する。
ドライブコーン42の内周部42aを、ボイスコイルボビン45の外周に適宜接着剤等によって接着固定することで、振動板41はドライブコーン42を介してボイスコイルボビン45に接続された構造を得ている。
円筒状のボイスコイルボビン45は、軸方向に移動自在に、センターポール51bの外周に遊嵌すると共に、その外周に接合されたドライブコーン42によって、半径方向および軸方向の位置決めが成されている。
振動板41のエッジ71およびドライブコーン42のロールエッジ62は、振動板本体であるコーン紙から伝わった振動を減衰させるため、内部損失の高い材質の部材を使用することが好ましい。よって、例えば、コーン紙とは異なる材質(コーン紙よりも内部損失の高い材質)の部材を接合してエッジ71,ロール62とするのがよい。
次に、本発明の実施例1のスピーカ装置と比較例のスピーカ装置(図1に示すスピーカ装置)との音響特性の測定結果の一例を示す。
なお、本実施例1においては、エッジ高さHは8.5mm、エッジ有効長さは39.59mm、折り返し角度αは60度とし、比較例は、図1のような従来のエッジ構造のスピーカ装置を使用し、エッジ高さHは12.0mm、エッジ有効長さは36.23mmとした。
図6は、実施例1のスピーカ装置と比較例のスピーカ装置(図1に示すスピーカ装置)とに対して、インピーダンスの周波数特性を測定した結果を示すグラフであり、(a)は実施例1、(b)は比較例の測定結果である。
図6に示すように、比較例のスピーカ装置に比べて実施例1のスピーカ装置の方が、周波数が450Hz〜500Hzの範囲(図中においてXにて示す範囲)においてインピーダンス特性の乱れが少ないことが判る。
また、実施例1のスピーカ装置と比較例のスピーカ装置に対して、入力パワー(入力電力)に対する出力音圧の関係を示すパワーリニアリティの測定を低音域の周波数30Hz,40Hz,50Hzで行った。
図7は、パワーリニアリティの測定結果を示すグラフであり、(a)は実施例1、(b)は比較例の測定結果である。
図7の(a)において、実施例1のスピーカ装置における各周波数30Hz,40Hz,50Hzに対する測定値は、M30(30Hz),M40(40Hz),M50(50Hz)に示すラインであり、パワーリニアリティの理想的なラインは図中細い線で表されたK30(30Hz),K40(40Hz),K50(50Hz)である。
また、図7の(b)において、比較例のスピーカ装置における各周波数30Hz,40Hz,50Hzに対する測定値は、RL30(30Hz),RL40(40Hz),RL50(50Hz)に示すラインであり、パワーリニアリティの理想的なラインは図中細い線で表されたK30(30Hz),K40(40Hz),K50(50Hz)である。
図からわかるように、比較例(図7(b))に比べて実施例1(図7(a))のスピーカ装置の方が、各周波数ともに理想的な特性を示すライン(K30,K40,K50)に近い結果となっている。
また、最低共振周波数fは、比較例のスピーカ装置が40Hzであったのに対して、本実施例1のスピーカ装置では32Hzであった。
以下、本発明に係るスピーカ装置の好適な実施の形態における第2の実施例について、図4を参照して説明する。
図4は、本発明に係る実施例2のスピーカ装置におけるエッジ81の拡大断面図である。なお、実施例2における他の構成については、実施例1と同様であるので説明を省略する。
本実施例2においては、振動板41およびドライブコーン42は、コーン型の振動板であり、振動板41の外周部のエッジ81は、振動板間の密閉空間67の外側(スピーカ装置の前面側)に膨らむ3つの同じ高さH(頂部82b,83b,84の高さが同じ)の山部82,83,84を有する波形エッジとなっている。また、折り返し部のR1はすべて同じ大きさに構成されている。
本実施例2においても、前掲の実施例1と同様の効果を得ることができる。
以下、本発明に係るスピーカ装置の好適な実施の形態における第3の実施例について、図5を参照して説明する。
図5は、本発明に係る実施例3のスピーカ装置におけるエッジ91の拡大断面図である。なお、実施例3における他の構成については、実施例1と同様であるので説明を省略する。
本実施例3においては、振動板41およびドライブコーン42は、コーン型の振動板であり、振動板41の外周部のエッジ91は、振動板間の密閉空間67の外側(スピーカ装置の前面側)に膨らむ2つの山部92と山部93を有した波形をしている。この両山部92,93は、異なった高さH2(頂部92b)と高さH(頂部93b)に構成され、折り返し部のRの大きさもすべて異なっており、折り返し角度α2、α3、α4についても全て異なった大きさに構成されている。このように、構成されていると、前掲の実施例1,2と同様の効果を得られるだけでなく、山部の大きさの適宜調整ができ、その機能を微妙に変化させる等の設定内容に調整が可能となる。
以上、詳述したように、本発明の実施の形態に係るスピーカ装置30は、エアーサスペンションを使用したダブルコーン(振動板およびドライブコーン)のスピーカ装置において、振動板のエッジの高さを低くできるので、スピーカ装置の薄型化が更に促進できる。車載用のスピーカ装置のごとき、車両のドアや天井パネル等の奥行き寸法が限られている部位でも設置容易なスピーカ装置を提供できる。また、エッジの有効長さを長くできて、振動板の振幅に対する余裕ができ、入力信号のパワーを上げても余裕を持って対応でき歪みの少ない高品位音質を再現することができる。さらに、振幅し易いことからfが下がり、特にウーファーやサブウーファーなどの低音再生用のスピーカ装置の音響特性の改善に有用である。
なお、本発明に係るスピーカ装置は、上記実施例のエアーサスペンションを使用したダブルコーン(振動板およびドライブコーン)のスピーカ装置に限定されるものではなく、その他各種スピーカ装置に適用できる。また、エッジの構造は、前記実施の形態の形状に限定されるものではなく種々変更できるものである。
前面の振動板のロールエッジをロールエッジで構成したスピーカ装置の半体部分を示す縦断面図である。 本発明の実施例1に係るスピーカ装置の半体分を示す縦断面図である。 図2に示すスピーカ装置の要部の拡大断面図である。 本発明の実施例2に係るスピーカ装置の要部の拡大断面図である。 本発明の実施例3に係るスピーカ装置の要部の拡大断面図である。 スピーカ装置に対してインピーダンスの周波数特性を測定した結果を示すグラフであり、(a)は本発明の実施例1、(b)は比較例の測定結果である。 パワーリニアリティの測定結果を示すグラフであり、(a)は本発明の実施例1、(b)は比較例の測定結果である。
符号の説明
30 スピーカ装置
33 磁気回路
35 フレーム
35c,35d 振動板支持部
41 振動板
42 ドライブコーン(駆動部材)
45 ボイスコイルボビン
57 磁気ギャップ
62 (ドライブコーンの)ロールエッジ
67 密閉空間
71,81,91 エッジ
72,73,82,83,84,92,93 山部

Claims (5)

  1. 駆動方向に沿って同軸に配置した有効振動面積S1の振動板と有効振動面積S2のドライブコーンとを備え、
    前記振動板及び前記ドライブコーンの外周部は、
    前記振動板のエッジおよび前記ドライブコーンのエッジを介してフレーム上のそれぞれの支持部に固定されると共に、
    前記振動板及び前記ドライブコーンと前記フレームとで囲まれた容積Vの空間が密閉され、
    前記振動板と前記ドライブコーンとの有効振動面積差S1−S2を前記容積Vで割った(S1−S2)/Vによって前記空間内の気体によるバネ定数を調整するスピーカ装置において、
    前記有効振動面積差S1−S2を小さくして前記バネ定数を小さくするために、前記振動板のエッジの横断面形がスピーカ前面に向かって突出する2個以上の山部を有する波形によって構成されたことを特徴とするスピーカ装置。
  2. 前記バネ定数を小さくすることにより、最低共振周波数を低くすることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 前記ドライブコーンの内周部はボイスコイルボビンに固定され、
    前記振動板の内周部は前記ドライブコーンに固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載のスピーカ装置。
  4. 前記エッジは発泡ウレタンの内部にメッシュ状の補強部材が設けられた構成であることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のスピーカ装置。
  5. 前記山部の折り返し角度が50度〜65度の範囲に構成されたことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のスピーカ装置。
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