JP4638842B2 - 過給機付き内燃機関の制御方法及び過給機付き内燃機関 - Google Patents

過給機付き内燃機関の制御方法及び過給機付き内燃機関 Download PDF

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Description

本発明は、過給機を備えた内燃機関(以下、エンジンと称する)の制御技術に関する。特に、排気ガスをタービンへ誘導する排気ガス導入通路(エントリー)が複数設けてある過給機(以下、ターボチャージャと称する)を採用したエンジンを円滑に駆動させるための制御技術に関する。
近年、ターボチャージャを備えたエンジンが一般的な車両にも広く搭載されるようになっている。ターボチャージャ付きのエンジンにすれば、その出力を向上させることができる。そして、エンジンにターボチャージャを採用する場合には、ウエイストゲート構造(以下、単にウエイストゲートと称す)を設けるのが一般的である。ウエイストゲートはターボチャージャによる過給圧が一定以上とならないようコントロールする構造である。ウエイストゲートは、ターボチャージャのタービンを回避するように設けたパイパス通路と、このバイパス通路を開閉するウエイストゲートバルブ(WGV:Waste Gate Valve)とにより形成されている。ウエイストゲートバルブを作動させることで、排気ガスをバイパスさせて過給圧や吸入空気量(吸気量)を調整できる。
特許文献1は、排気ガス再循環装置(Exhaust Gas Recirculation装置、以下、EGR装置)が適用されているエンジンに、ターボチャージャを採用した場合の制御装置について開示している。EGR装置によって排気ガス中のNOxなどを抑制することができるが、このEGR装置を駆動すると吸気量が変動してエンジン制御に影響が出てしまう。そこで、特許文献1は、ウエイストゲートバルブを調整して吸気量の変動を抑制する技術を提案する。このように、ターボチャージャの構造として付加されているウエイストゲートを利用することについては従来から提案があった。
特開2001−165000号公報
ところで、ターボチャージャはエンジンが中・高負荷回転の時から機能して出力向上(加速性能向上)を促進するものが、従来にあって一般的であった。これを改善して低回転から出力向上を図りたいという要請があった。また、車両に搭載されるエンジンは複数の気筒を備えたものが一般的となっている。異なる気筒からの排気ガスは干渉してしまう場合がある。よって、排気ガス同士の干渉を防止して、排気ガスをターボチャージャのタービンへ導くことへの要請があった。
上記の低回転からの出力向上の要請や、排気ガス同士の干渉防止の要請などから排気ガス導入通路を複数に分割させた構造のターボチャージャが知られている。例えば、排気ガス導入通路を二分割したものは、ツイン(複数)エントリー・ターボチャージャと称される。4気筒エンジンの1、4気筒を第1の排気グループとし、2、3気筒を第2の排気グループとする。そして、第1の排気グループからの排気ガスをターボチャージャの第1流入通路に誘導し、第2の排気グループからの排気ガスをターボチャージャの第2流入通路に誘導することで低回転でも出力向上を図ることができ、排気ガス同士の干渉も抑制できる。
前記特許文献1は一般的なターボチャージャを採用した場合の制御装置について開示するもので、上記のようにターボチャージャをツインエントリー型とした場合についてまで考慮していない。しかし、ターボチャージャのタービンへ排気ガスを導入する排気系が互いに分離された状態になるので、排気系間で排気ガスの温度やガス圧が異なるものとなる。排気系間での相違は、エンジンの気筒間での燃焼条件に影響を及ぼしてトルク変動(トルク段差)を生じさせて、エンジンを円滑駆動させるための障害となる。また、排気系でのガス温度やガス圧の相違は、燃焼の悪化を招来するので出力低下や燃費悪化の要因にもなってしまう。
上記のように、複数の排気ガス導入通路(エントリー)を備えるターボチャージャを採用することによってメリットを得ることができる。しかし、このような複数エントリー型のターボチャージャを採用することで生じるエンジンの不都合については十分に検討されておらず、その対処法につても具体的な提案がないとうのが実情である。
よって、本発明の主な目的は、複数の排気ガス導入通路(エントリー)を有するターボチャージャを採用する内燃機関を円滑に駆動するための制御方法を提案することである。
上記目的は、排気ガス導入通路を複数有する複数エントリー型の過給機を備えた内燃機関の制御方法であって、各々の前記排気ガス導入通路における排気ガスの温度と前記排気ガス導入通路毎に設定された排気ガスの温度の目標温度とに基づいて前記排気ガス導入通路毎に配設されたウエイストゲートの開度を制御して、各々の前記排気ガス導入通路における前記排気ガスの温度を前記目標温度に近付けるステップを含む過給機付き内燃機関の制御方法によって達成される。
本発明によると、各々の排気ガス導入通路の排気ガス温度を一定の範囲に収めることができる。これにより、排気ガス導入通路間の相違を縮小できるのでトルク段差の発生や燃焼の悪化を抑制できる。
上記目的は、排気ガス導入通路を複数有する複数エントリー型の過給機を備えた内燃機関の制御方法であって、前記排気ガス導入通路間における排気ガスの温度差に基づいて前記排気ガス導入通路毎に配設されたウエイストゲートの開度を制御して、前記排気ガス導入通路間における排気ガスの温度差を小さくするステップを含む過給機付き内燃機関の制御方法によって達成できる。この場合、排気ガス導入通路間における排気ガスの温度差を小さくすることができる。それにより、排気ガス導入通路間の相違が縮小するので、トルク段差の発生や燃焼の悪化を抑制できる。
上記目的は、排気ガス導入通路を複数有する複数エントリー型であると共に前記排気ガス導入通路毎にウエイストゲートが配設された過給機を有する内燃機関と、各々の前記排気ガス導入通路における排気ガスの温度と前記排気ガス導入通路毎に設定された排気ガスの温度の目標温度とに基づいて前記排気ガス導入通路毎に配設された前記ウエイストゲートの開度を制御することによって、各々の前記排気ガス導入通路における前記排気ガスの温度を前記目標温度に近付ける制御手段と、を備える過給機付き内燃機関によって達成される。
本発明によると、各々の排気ガス導入通路の排気ガス温度を一定の範囲に収めることができる。これにより、排気ガス導入通路間の相違を縮小できるのでトルク段差の発生や燃焼の悪化を抑制できる。
上記目的は、排気ガス導入通路を複数有する複数エントリー型であると共に前記排気ガス導入通路毎にウエイストゲートが配設された過給機を有する内燃機関と、前記排気ガス導入通路間における排気ガスの温度差に基づいて前記排気ガス導入通路毎に配設された前記ウエイストゲートの開度を制御することによって、前記排気ガス導入通路間における前記排気ガスの温度差を小さくする制御手段と、を備える過給機付き内燃機関によって達成される。
本発明によると、排気ガス導入通路間における排気ガスの温度差を小さくすることができる。それにより、排気ガス導入通路間の相違が縮小するので、トルク段差の発生や燃焼の悪化を抑制できる。
本発明によれば、複数の排気ガス導入通路を有するターボチャージャを採用する内燃機関を円滑に駆動するための制御方法を提案できる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係るターボチャージャ付きのエンジンについて説明する。
図1は、ターボチャージャ10が取付けられた実施例のエンジン1について示した図である。この図1は、特にエンジン1の吸気系及び排気系に係るガス通路(配管)、並びにターボチャージャ10周辺の構成が確認できるように図示してある。
エンジン1及びターボチャージャ10は、ECU(Electronic Control Unit:電子制御装置)20によって制御されている。ECU20はCPU(Central Processing Unit)を中心に構成したマイクロコンピュータであり、エンジン制御のプログラムやこれに関連するデータなどを記憶する記憶部も備えている。ECU20は、予め記憶したプログラム等を記憶部から読み出して制御を実行する。
エンジン1は複数の気筒(ここでは4気筒の場合を例として示す)型のエンジンである。吸気ARはインテークマニホールド2を介して4個の気筒3−1〜3−4へ供給されている。一方、燃焼後の排気ガスEXはグループ化されたエキゾーストマニホールドを介して異なる排気通路に接続されている。より具体的に説明すると、エンジン1は第1気筒3−1、第4気筒3−4からの排気ガスをまとめる第1エキゾーストマニホールド4−1と、第2気筒3−2、第3気筒3−3からの排気ガスをまとめる第2エキゾーストマニホールド4−2とが形成されている。
そして、第1エキゾーストマニホールド4−1を出た排気ガスEX−1は、第1の排気通路5−1に流れ込むように形成されている。同様に、第2エキゾーストマニホールド4−2を出た排気ガスEX−2は、第2の排気通路5−2に流れ込むように形成されている。図1は、発明の理解を容易とするため、第1の排気通路5−1及び第2の排気通路5−2を切断して、エンジン1とターボチャージャ10とを離して図示してある。
ここで、ターボチャージャ10側について説明する。ターボチャージャ10は、従来における一般的なターボチャージャと同様にタービン軸11を有している。このタービン軸11の一端にはタービンホイール12(以下、タービン12と称する)、他端にはコンプレッサホイール13(以下、コンプレッサ13と称する)が設けられている。コンプレッサ13は吸気通路6に臨むように配置されており、通過する吸気ARを過給しながらエンジン1へ供給する。
このターボチャージャ10は、排気ガス導入通路を2個備えているいわゆるツインエントリー型である。上記第1の排気通路5−1を通過してきた排気ガスEX−1及び第2の排気通路5−2を通過してきた排気ガスEX−2が、第1の排気ガス導入通路15−1及び第2の排気ガス導入通路15−2のそれぞれを介してタービン12に流れ込む様に形成してある。ただし、このようにタービン12の周囲に異なるガスルートを形成して排気ガスを誘導する構造自体については、特に限定はない。従来において公知であるターボチャージャのツインエントリー構造を採用すればよい。
本実施例の構造は上記のように2つの排気系を含んだ構造である。すなわち、第1の排気通路5−1と第1の排気ガス導入通路15−1とによる第1の排気系、及び第2の排気通路5−2と第2の排気ガス導入通路15−2とによる第2の排気系を含むものである。そして、第1の排気ガス導入通路15−1には、第1バイパス通路7−1が形成してある。同様に、第2の排気ガス導入通路15−2には、第2バイパス通路7−2が形成してある。各バイパス通路7−1、7−2にはウエイストゲートバルブ(以下、WGVで示す)8−1、8−2が配置されている。第1WGV8−1は、第1アクチュエータ9−1によって開閉行動されて、第1バイパス通路7−1の開度が調整される。第2WGV8−2は、第2アクチュエータ9−2によって開閉行動されて、第2バイパス通路7−2の開度が調整される。
ウエイストゲートバルブ(WGV)は、本来的には吸気通路6側に設定以上の吸気流ARが流れ込まないように調整するために配置されるバルブである。よって、ECU20は吸気通路6内の吸気圧を検出する吸気圧センサ61の出力に基づいて、アクチュエータ9−1、9−2を制御して排気ガスEXを第1バイパス通路7−1或いは第2バイパス通路7−2へ流すことによって吸気圧の過度な上昇を防ぐ。なお、この場合にはWGVを開いて吸気通路6内のガス圧力を低下させることが目的であるので、WGV8−1、WGV8−2のいずれか一方或いは両方を開いて排気ガスEXをバイパス通路側に流すことで、結果として吸気通路6内の吸気圧が低下すればよい。仮に、第1の排気通路5−1或いは第2の排気通路5−2のいずれかにバイパス通路を設けてWGVを配置することで、吸気通路6の内の吸気圧を維持できる場合には、必ずしも2個のバイパス通路は必要でないことになる。
本実施例で、特に2個の排気系のそれぞれにバイパス通路7−1、7−2を設け、それぞれにWGV8−1、8−2を配備する構造を採用している点について説明する。前述したように、エンジン1の第1気筒3−1、第4気筒3−4のそれぞれで発生した排気ガスを集めたものを第1の排気ガスEX−1としている。そして、この第1の排気ガスEX−1を第1排気通路5−1、第1の排気ガス導入通路15−1でタービン12に誘導している。この排気系が第1の排気系である。
同様に、エンジン1の第2気筒3−2、第3気筒3−3のそれぞれで発生した排気ガスを集めたものを第2の排気ガスEX−2としている。そして、この第2の排気ガスEX−2を第2排気通路5−2、第2の排気ガス導入通路15−2でタービン12に誘導している。この排気系が第2の排気系である。
ところが、上記第1の排気系と第2の排気系とでは、排気ガスを誘導する通路長さが異なり、内部を通過している排気ガス自体の状態も異なる。その結果、第1の排気ガスEX−1と第2の排気ガスEX−2とではガス状態が異なる。具体的には、排気系間で排気ガス温度及びガス圧が異なることになる。そのために、エンジン1の気筒内の燃焼条件が変化してトルク変動や燃焼悪化の問題が発生してしまう。
本実施例のエンジン1は上記問題を解決できるように構成されている。この点の構成について更に説明する。
図示のように、第1の排気系側(排気通路5−1の側)には内部を通過する第1排気ガスEX−1のガス圧を検出するガス圧センサPRS−1、また第1排気ガスEX−1のガス温度を検出するガス温度センサTHS−1が配置してある。同様に、第2の排気系側(第2排気通路5−2側)には内部を通過する第2排気ガスEX−2のガス圧を検出するガス圧センサPRS−2、また第1排気ガスEX−1のガス温度を検出するガス温度センサTHS−2が配置してある。
上記のように、第1の排気系の状態を検出する2つのセンサの出力、及び第2の排気系の状態を検出する2つのセンサの出力は、ECU20に供給されている。よって、ECU20は、第1の排気系と第2の排気系との間での排気ガスの温度差及び圧力差を逐次に確認できる。
そして、ECU20は第1の排気系と第2の排気系との排気ガス温度或いはガス圧が異なる場合、アクチュエータ9−1(または、9−2)を駆動させて、温度が高い側或いはガス圧が高い側のウエイストゲートバルブ(WGV)を開くことにより対処する。この動作はボイル=シャルルの法則に沿ったものである。すなわち、気体の状態方程式(PV=nRT:Pは気体の圧力、Vは気体が占める体積、nは気体のモル数、Rは気体定数、Tは気体の熱力学温度)に従って、ECU20は排気系間の差を縮小するように対処する。
いずれかの排気系の圧力が高い場合には、気筒内に残留するEGRガス量が増加する、気筒内温度が高くなるなどの現象が現れて上記のようにトルク変動を発生させる原因となる。温度或いはガス圧の高い側のウエイストゲートバルブ(WGV)を開くことで排気系の差を小さく、或いは排気系の状態を一致させることができる。その結果、エンジン1の出力が安定化するのでトルク変動を抑制できる。
第1の排気系と第2の排気系との差を小さくするには、各排気系に目標値を設定してそれぞれの系が目標を達成することによって、結果として系間でのばらつきを抑えるという制御を実行してもよい。また、各系の状態を検出したセンサ値を比較して差を求め、その差を小さくするという制御を実行してもよい。なお、制御に用いるパラメータは排気温度、排気ガス圧が好ましい。いずれか一方に基づいた制御でもよいし、この両方に基づいてもよい。いずれか一方に基づいて制御とすれば迅速な処理を行える。温度及び圧力を用いればより確実な制御を実行できる。
図2は、ECU20が実行するルーチンの一例を示したフローチャートである。この図2は、排気系(グループ)毎に目的温度を設定して、エンジン1の駆動制御する場合について示している。
ECU20は、例えばエンジン1が始動されたときにこのルーチンを起動する。ECU20は、第1気筒3−1、第4気筒3−4に係る第1の排気系の温度T1をガス温度センサTHS−1の出力に基づいて検出する(S11)。同様に、第2気筒3−2、第3気筒3−3に係る第2の排気系の温度T2をガス温度センサTHS−2の出力に基づいて検出する。
次に、ECU20は第1の排気系の温度T1が、予め定めた目標温度と所定値の条件を満たしているかを確認する(S12)。ここで、目標温度は第1の排気系を流れている排気ガスEX−1の好ましい温度として予め定めた目標値温度である。この目標温度は例えば900度である。これに対して、所定値はセンサで検出した排気ガス温度が、調整可能な範囲にあることを確認するために定めた限界値である。この所定値は例えば200度である。よって、目標温度900度で、検出された排気ガス温度が600度であった場合は限度超えて低過ぎるという判断がされることになる。同様に、検出された排気ガス温度が1200度であった場合は限度超えて高過ぎるという判断がされることになる。この様な場合、ECU20は他に異常があると判断して、本ルーチンによる処理を終了する。
上記ステップS12で検出された排気ガス温度が目標温度から所定値より小さいと判断されると、検出温度が目標温度より大きいか否かの判断を行う(S13)。このステップS13では、第1の排気系を流れている排気ガスEX−1が標準より高い温度か、低い温度かを判断している。
そして、ECU20は、排気ガスEX−1の温度が目標温度より高いことを確認した場合には、この第1の排気系側のウエイストゲートバルブWGV8−1を開く動作を実行する(S14)。ボイル=シャルルの法則により、系内の圧力を下げることによって温度が下がるので、排気ガスEX−1の温度を目標温度に近付けることができる。
一方、ECU20はステップS13で、排気ガスEX−1の温度が目標温度より低いことを確認した場合には、この第1の排気系側のウエイストゲートバルブWGV8−1を閉じる動作を実行する(S15)。ステップS14の場合とは逆に、系内の圧力を上げることによって温度が上がるので、排気ガスEX−1の温度を目標温度に近付けることができる。
上記で説明した各ステップS12〜S15は、第1の排気系の排気ガスEX−1を目標温度とするための処理のステップである。この後のステップS16〜S19は、第2の排気系の排気ガスEX−2を同様に目標温度とする処理である。なお、第1の排気系と第2の排気系とは、通路長や排気ガス温が異なることからそれぞれに適した目標温度、所定値を設定することが好ましい。
上記のように前半のステップS12〜S15で第1の排気系の排気ガス温度が制御され、後半のステップS16〜S19で第2の排気系の排気ガス温度が制御さる。よって、結果として、第1の排気系と第2の排気系のガス温度が一定の範囲に収まるので前述した排気系間での相違を抑制できる。よって、図2で示したルーチンをECU20が実行すると、エンジン1のトルク変動や燃焼悪化を抑制できる。
図3は、ECU20が実行するルーチンの他の例を示したフローチャートである。図2は排気毎に目標温度を設定した制御を行い、結果として排気系間に差が発生しないようにしている。図3では、排気系間での温度差を確認して排気系間に差が発生しないようにしている。
この図3によるルーチンも、ECU20は例えばエンジン1が始動されたときに起動する。ECU20は、第1気筒3−1、第4気筒3−4に係る第1の排気系の温度T1をガス温度センサTHS−1の出力に基づいて検出する(S21)。同様に、第2気筒3−2、第3気筒3−3に係る第2の排気系の温度T2をガス温度センサTHS−2の出力に基づいて検出する。
次に、ECU20は第1の排気系の温度T1と第2の排気系の温度T2との差が、予め定めた所定値の条件を満たしているかを確認する(S22)。ここでの所定値は、排気系間との差して許容できる温度差の限界値で、例えば100度である。よって、ECU20は、排気系での温度差が100度を超えるような場合、他に異常があると判断して、本ルーチンによる処理を終了する。
上記ステップS22で検出された温度差が所定値より小さく許容範囲内あると判断されると、第1の排気系の温度T1が第2の排気系の温度T2より高いか否かが判断される(S23)。すなわち、このステップS23では、第1の排気系を流れている排気ガスEX−1と第2の排気系を流れている排気ガスEX−2のどちらのガス温度が高いかが判断される。
ECU20は、排気ガスEX−1の温度が排気ガスEX−2より高いことを確認した場合、第1の排気系側のWGV8−1を開き、第2の排気系側のWGV8−2を閉じる動作を実行する(S24)。ここでもボイル=シャルルの法則により、系内の圧力を下げることによって温度が下がり、系内の圧力を上げることによって温度が上がるので、排気ガスEX−1と排気ガスEX−2との温度差を縮小して互いの温度を近付けることができる。
一方、上記ステップS23で、ECU20が排気ガスEX−1の温度が排気ガスEX−2より低いことを確認した場合は逆の制御を行う。すなわち、第1の排気系側のWGV8−1を閉じ、第2の排気系側のWGV8−2を開く動作を実行する(S25)。これによっても、排気ガスEX−1と排気ガスEX−2との温度差を縮小して互いの温度を近付けることができる。図3で示した処理によっても、第1の排気系と第2の排気系のガス温度が一定の範囲に収まるので前述した排気系間での相違を抑制できる。よって、図2で示したルーチンをECU20が実行すると、エンジン1のトルク変動や燃焼悪化を抑制できる。
図2、図3は、ECU20が検出した排気系の排気ガス温度に基づいて制御するものであるが、ガス温度に変えてガス圧で同様に制御を行うようにしてもよい。また、排気ガス温度及びガス圧の両方を確認しながら制御を行うようにしてもよい。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
ターボチャージャが取付けられた実施例のエンジンについて示した図である。 ECUが実行するルーチンの一例を示したフローチャートである。 ECUが実行するルーチンの他の例を示したフローチャートである。
符号の説明
1 エンジン(内燃機関)
5(5−1、5−2) 排気通路
6 吸気通路
7、8 ウエイストゲート
7(7−1、7−2) バイパス通路
8(8−1、8−2) ウエイストゲートバルブ(WGV)
10 ターボチャージャ(過給機)
15(!5−1,15−2) 排気ガス導入通路
20 ECU(制御手段)
THS、PRS ガス状態検出手段
THS(THS−1、THS−2) ガス温度センサ
PRS(PRS−1、PRS−2) ガス圧センサ
AC(AC−1、AC−2) アクチュエータ
AR 吸気
EX 排気ガス

Claims (4)

  1. 排気ガス導入通路を複数有する複数エントリー型の過給機を備えた内燃機関の制御方法であって、
    各々の前記排気ガス導入通路における排気ガスの温度と前記排気ガス導入通路毎に設定された排気ガスの温度の目標温度とに基づいて前記排気ガス導入通路毎に配設されたウエイストゲートの開度を制御して、各々の前記排気ガス導入通路における前記排気ガスの温度を前記目標温度に近付けるステップを含むことを特徴とする過給機付き内燃機関の制御方法。
  2. 排気ガス導入通路を複数有する複数エントリー型の過給機を備えた内燃機関の制御方法であって、
    前記排気ガス導入通路間おける排気ガスの温度差に基づいて前記排気ガス導入通路毎に配設されたウエイストゲートの開度を制御して、前記排気ガス導入通路間における排気ガスの温度差を小さくするステップを含むことを特徴とする過給機付き内燃機関の制御方法。
  3. 排気ガス導入通路を複数有する複数エントリー型であると共に前記排気ガス導入通路毎にウエイストゲートが配設された過給機を有する内燃機関と、
    各々の前記排気ガス導入通路における排気ガスの温度と前記排気ガス導入通路毎に設定された排気ガスの温度の目標温度とに基づいて前記排気ガス導入通路毎に配設された前記ウエイストゲートの開度を制御することによって、各々の前記排気ガス導入通路における前記排気ガスの温度を前記目標温度に近付ける制御手段と、を備えることを特徴とする過給機付き内燃機関。
  4. 排気ガス導入通路を複数有する複数エントリー型であると共に前記排気ガス導入通路毎にウエイストゲートが配設された過給機を有する内燃機関と、
    前記排気ガス導入通路間における排気ガスの温度差に基づいて前記排気ガス導入通路毎に配設された前記ウエイストゲートの開度を制御することによって、前記排気ガス導入通路間における前記排気ガスの温度差を小さくする制御手段と、を備えることを特徴とする過給機付き内燃機関。
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