JP4637371B2 - スキンケア組成物を有する吸収性物品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の背景】
尿および他の体滲出液を吸収する高い能力を有した、おむつ、トレーニングパンツ、成人失禁物品、生理用ナプキン、パンティライナーなどのような使い捨て吸収性物品の多くのタイプが市販されている。このタイプの使い捨て製品は、ある種類の液体透過性トップシート物質、吸収性芯および液体不透過性バックシート物質から通常なる。これらタイプの吸収性物品は液体の吸収に関して高度に効率的であるが、吸収性物品下の皮膚はおむつかぶれまたはおむつ皮膚炎、紅斑(即ち、発赤)、あせも、擦過傷、加圧跡およびスキンバリヤ喪失を含めた皮膚障害をよりうけやすいことも通常知られている。おむつかぶれは、おむつで普通に覆われた幼児体の部分でよくあるタイプの刺激および炎症である。おむつかぶれまたはおむつ皮膚炎は接触型刺激皮膚炎として始まる症状である、と通常みなされている。おむつ皮膚炎に関連してよく知られたファクターには、アンモニア、細菌、細菌作用の産物、尿pH、candida albicansおよび水分がある。この刺激および/または炎症は、尿、糞または双方への皮膚の長期接触から生じる。吸収性物品が着用されて体滲出液を貯留しているとき、吸収性物品は着用者の皮膚を体滲出液中の刺激物と直接接触させ続けるのみならず、皮膚を閉塞状態に保ってしまう。多くの場合、皮膚は長期間にわたり、即ち汚れた物品が交換されるまで、このような状態に曝される。吸収性物品下の皮膚がこのような長期の反復される暴露により水分過剰となるかまたは刺激をうけると、皮膚状態は損なわれ、即ち皮膚は損傷をうけ、および/または皮膚障害またはダメージをよりうけやすくなる。この状態は確かに幼児の方が一般的であるが、幼児に限られない。同様の状態は、例えば失禁者または寝たきり成人でも生じる。
【0002】
おむつ当て部分における皮膚状態の改善のための一般的アプローチは、おむつの頻繁な交換、水分吸収粉末の使用、超吸収物質の使用およびおむつで空気流の改善などのように、皮膚水分の減少に多くが向けられている。
【0003】
もう1つの一般的アプローチは、患部へ局所用クリーム、軟膏、ローションまたはペーストを塗布することである。この作業は、糞または尿刺激物との直接接触に対して、皮膚へある程度の物理的バリヤ防御を通常もたらす。しかしながら、バリヤアプローチはそれ自体閉塞的であるため、おむつ皮膚炎の発症状態が進行するとさほど有効でなくなる。おむつかぶれ用クリームまたは軟膏を厚く大量に塗る傾向があるが、これは閉塞的で、汚れやすく、むだが多くて、美観上不快である。更に、過剰のクリーム/軟膏が吸収性物品または下着のような他の衣類へ移行して、吸収力の減少または衣類のしみ付きを招くことがある。この作業も時間がかかり、しばしば忘れられる。更に、クリーム/軟膏は典型的には再使用可能な容器へ入れられて、皮膚へ手で塗布される。その組成物は幼児の皮膚に留まるようにどろどろして脂じみたべとつくような稠度を多々有しており、残留組成物は容器の開口部または介護者の手から容易には取り除けず、幼児間の交差汚染の可能性が増す。
【0004】
別なアプローチでは、多成分スキンケア組成物を用いることで、多数の原因または重要なコファクターを同時に扱おうとしている。その組成物はバリヤ物質、スキンコンディショニング剤または皮膚軟化剤を含有し、更には様々なスキンケア成分さえ含有することがある。
【0005】
スキンケア成分は、油性物質への限られた溶解性のために、実質的に油性の組成物へ懸濁された不溶性粒子として存在することがある。更に、これらの固形粒子は、それらが分散される油性マトリックスよりも、通常かなり高い密度を有している。例えば、一般的な市販おむつかぶれ用クリームまたは軟膏では、有機マトリックスに酸化亜鉛粒子を分散させている。酸化亜鉛は約5.7g/cm3の密度有しており、一方有機物の密度は通常約0.9g/cm3である。この大きな密度差はしばしば分離および加工問題を招く。
【0006】
ローション組成物中でスキンケア成分の良い懸濁が高度に望ましい。ここで用いられている“良い”懸濁とは、粒状物質が媒体に実質上均一に分散され、その分散が安定であって、即ち時間の経過によっても目に見える層化、凝集または沈降がないことを意味している。諸成分の均一な分布は、製品品質のばらつきを最少に抑えて、皮膚へ製品を適用するたびに、効力を発揮する上で十分な量の成分をデリバリーすることを確実にする。望ましい効果を発揮させるために製品を過剰適用する必要がなく、結果的にむだが少なくなる。そのため、良い懸濁は皮膚へのこれらスキンケア成分の最も効率的なデリバリーをもたらして、皮膚効果を最大化させる。更に、効力を確保するために余分な量の高価な成分を配合する必要がなくなり、そのため有効な組成物を少ないコストで作ることができる。加えて、良い懸濁はローションの塊状化も減らして、適用されたときに滑らかな皮膚感をもたらす。
【0007】
通常、ニュートン流体中での粒子の懸濁はストークスの法則に従い、分離および沈降の速度が懸濁粒子と懸濁媒体との密度差、懸濁粒子の粒径の二乗に比例して、媒体の粘度に反比例する。凝集および重力沈降は粒状物質がニュートン流体に懸濁されたときによく観察され、これら組成物の貯蔵、輸送および加工で問題を生じる。バッチプロセスが用いられたとき、凝集および沈降は保持タンクで生じうる。更に、組成物が加工装置内を流動すると、保持タンクまたはそのプロセスの過程で形成された凝集物は、加工ラインに沿って小さな直径を有する(パイプ、バルブ、スロットのような)様々なエレメントに詰まりやすくなる。この“ブリッジング”問題はオリフィス、開口部、スロットおよび/または狭いパイプをよく詰まらせて、加工装置を通る組成物の流動をかなり減少または停止すらさせることがある。
【0008】
攪拌または乱流は懸濁粒子を再分散させて、凝集および沈降問題を回避することができる。パイプなどのエレメントを通る液体の流れは層流化または乱流化することがあり、層流から乱流への移行は流体の性質、その速度およびパイプの直径に依存することが知られている。しかしながら、攪拌、速度およびパイプ直径は装置の所定部品を限定範囲へ制約する加工パラメーターである。装置限定範囲内でこれらパラメーターにばらつきがあると、問題の解決に失敗することが多い。
【0009】
増粘剤、チキソトロープ剤および分散剤のような様々なレオロジー剤も、組成物のレオロジー性を変えるためにこのような組成物へ加えてよい。これらのレオロジー剤は、懸濁の安定性を改善して、広範囲プロセス条件および最終使用状況に合わせて望ましいレベルに粘度を維持するように働く。
【0010】
酸化亜鉛、抗菌剤、またはプロテアーゼもしくは酵素インヒビターの粒子を含有したクリームまたは軟膏が知られている。これら組成物は伝統的に水中油型または油中水型エマルジョンとして調製されてきた。これらのエマルジョンは、特に組成物が吸収性物品のようなビークルからデリバリーされるとき、おむつ当て皮膚の状態および/または外観を改善させる上でさほど有効ではない。吸収性芯エレメントは物品の表面から水相を引き抜いて、組成物によりもたらされる皮膚効果を減らしてしまう。加えて、油相は残されて、コアの吸収力を妨げることがある。典型的にはシリコーンまたは溶媒のような揮発性液体キャリアを含有した無水組成物も知られている。揮発性物質は皮膚に刺激またはヒリヒリ感を呈することがあり、これらの作用は皮膚が体滲出液への長期暴露のために既に損傷または傷害をうけているときには特に激しい。更に、揮発性物質からの蒸気は皮膚と皮膚近くに着用された吸収性物品との間に捕捉されて、更に刺激またはヒリヒリ感を強めることがある。例示のクリームまたは軟膏は、1985年12月3日付でBuckinghamに発行されたUS特許4,556,560、1992年2月25日付でEnjolrasらに発行されたUS特許5,091,193、1992年5月5日付でBenfordに発行されたUS特許5,110,593、1994年11月8日付でSibleyらに発行されたUS特許5,362,488、および1997年4月8日付でKaletaらに発行されたUS特許5,618,522で開示されている。
【0011】
FDAモノグラフ記載スキンケア成分を含有した製品、例えばAおよびD軟膏、Vaselineワセリンゼリー、Destineおむつかぶれ用軟膏およびDaily Care軟膏、Gold Bond薬用ベビーパウダー、Aquaphor治療軟膏、Baby Magicベビーローション、Johnson’s Ultra Sensitiveベビークリームが市販されている。これらの市販製品は、それらがクリームまたは軟膏であるという大きな欠点を有しており、即ちそれらは室温で流動性であるため、それらは吸収性物品の表面に定着できずに、物品の吸収力を損なってしまう。
【0012】
固形または半固形組成物は、固化しうるキャリアまたは硬化剤(例えば、ワセリン、ロウ)を用いて作製しうることも知られている。例えば、1993年3月16日付でPicherriに発行されたUS特許5,194,261。Picherri文献は皮膚上でどろどろしてべたつくバリヤ層として機能する半固形物について開示している。軟膏はどろどろした粘着性の稠度を有している。追加のバリヤ層が軟膏を覆うように形成される。Picherri文献の大きな欠点は、軟膏およびバリヤ層のべたつきおよび閉塞性である。更に、それは本発明のスキンケア成分ばかりか、スキンケア成分を懸濁させて沈降を防ぐレオロジー剤も含有していない。1990年3月27日付でClumらに発行されたUS特許4,911,932。Clum文献は特定のイミダゾール誘導体および酸化亜鉛を含有した組成物について開示している。Clum文献は、皮膚への組成物の自然な移行(即ち、手による塗布を伴わない)も、組成物用のデリバリービークルも、組成物をうまく配してそれをデリバリービークルの皮膚接触表面上に定着させる方法も開示していない。
【0013】
スキンケア組成物で処理または含浸された物品も知られている。例えば、1975年7月29日付でBuchalterに発行されたUS特許3,896,807は、水分の添加でクリームを形成するようなクリーム処方物の固形油相で含浸された物品について開示している。その文献により開示された物品で主要な欠点は、吸収性物品から皮膚への有益物質の移行が遅れて、体液が放出されたときのみ行われることである。加えて、その文献の組成物はスキンケア効果用のスキンケア成分ばかりか、それらを懸濁させてそれらの沈降を防ぐレオロジー剤も含有していない。1996年6月11日付でHartungらに発行されたUS特許5,525,346は、非イオン性乳化剤、ジメチコン、クエン酸ナトリウム/クエン酸緩衝系、アロエ・ベラ、保存剤および水からなる水中油型エマルジョンを有した吸収性物品について開示している。その文献で大きな欠点は、物品の吸収エレメントにより表面から水相が引き抜かれ、皮膚効果に関するエマルジョンの有効性を減少させて、物品の吸収力を損なうことである。双方ともRoeらに1997年7月1日付で発行されたUS特許5,643,588および1997年6月3日付で発行されたUS特許5,635,191、双方ともRoeに1997年3月4日付で発行されたUS特許5,607,760および1997年3月11日付で発行されたUS特許5,609,587は、トップシートにローション組成物を配した使い捨て吸収性物品、皮膚軟化剤および定着剤を含有したローション組成物について開示している。その文献で大きな欠点は、その組成物が本発明のスキンケア成分ばかりか、それらを懸濁させて沈降を防ぐレオロジー剤も含有していないことである。McOskerらにより1998年3月12日付で出願されたUS特許出願09/041,509、Rourkeらにより1998年3月12日付で出願されたUS特許出願09/041,232およびRoeらにより1998年3月12日付で出願されたUS特許出願09/041,266は、吸収性物品中に直接またはデリバリービークルを介して配合されるスキンケア成分について開示しており、そのスキンケア成分はニートでもまたは組成物でもよい。その文献で大きな欠点は、その組成物がスキンケア組成物を安定化させるレオロジー剤を含有せずに、加工/変換操作に適さないことである。
【0014】
おむつの当てられた皮膚に特に有益なスキンケア成分を含有して、加工温度から室温までの温度範囲で望ましいレオロジープロファイルを有する、改良スキンケア組成物について必要性が残されている。特に、その組成物は加工温度で安定な加工しやすい懸濁物であり、それは冷却されると固形または半固形になる。更に、その組成物は基材表面上で冷却および定着されると固形または半固形になるが、それは体熱、通常の着用動作および/またはこすれ合いで接触する皮膚へ移行しやすい。
【0015】
スキンケア成分が加工、輸送および貯蔵中に実質的に凝集、層状化および/または沈降せずに組成物中に懸濁されたままであるように、レオロジー剤でスキンケア組成物の粘度および弾性率を調整することが望まれる。
その組成物は冷却されると固形または半固形になり、組成物がそれに接する皮膚へ移行しやすいことも望ましい。
加えて、その組成物は吸収性物品のようなデリバリービークルを介して皮膚へ効率的かつ審美的に適用されることが望ましい。
吸収性物品の皮膚接触表面上に安定なスキンケア組成物を有する吸収性物品を製造するための方法を提供することが、更に望ましい。
【0016】
【発明の要旨】
本発明は皮膚接触表面の少なくとも一部に安定なスキンケア組成物を配した吸収性物品に関する。スキンケア組成物は通常の接触、着用者の動作、および/または体熱により皮膚へ容易に移行しうる。スキンケア組成物は、皮膚へ移行すると皮膚へ皮膚効果をもたらす少なくとも1種のスキンケア成分、並びに凝集、層状化および/または沈降が最少で済むように組成物を安定化させる少なくとも1種のレオロジー剤を含有している。
【0017】
組成物のレオロジー性を適切なレオロジー剤で調整して、連続またはバッチプロセスで吸収性物品の皮膚接触表面へ適用できるような、加工温度で実質的に安定な懸濁物を提供できることが判明した。適切な組成物は、典型的には、(0.2%の歪率、10rad/secの振動数および77℃の温度で測定すると)少なくとも約5dyne/cm2の弾性率を有している。冷却されたとき、組成物は固形または半固形になるため、それは実質的に非流動性であり、吸収性物品の皮膚接触表面で“拘束”されるが、それは接触、通常の着用者の動作および体熱により着用者の皮膚へ容易に移行しうる。
【0018】
本発明は実質的に安定なスキンケア組成物を配した吸収性物品の製造方法にも関する。レオロジー剤は組成物の粘度を調整して、組成物を安定化させる。実質的に安定な組成物は、懸濁粒子が装置で沈積または蓄積することなく、加工装置のパイプ、スロットまたは他のエレメントを介して容易に輸送しうる。その組成物は定常状態、例えば保持タンクまたは貯蔵中でも実質的に安定なままである。更に、その組成物は粒子で加工装置の適用エレメントを詰まらせることなく基材の表面へ容易に適用することができる。加えて、安定なローション組成物は、全く一定濃度のスキンケア成分を基材表面へデリバリーして、その操業中に一定品質の製品を生産するように、連続またはバッチプロセスで基材表面へ適用することができる。
【0019】
【発明の具体的な説明】
I.定義
ここで用いられている“含んでなる”という用語は、様々な構成材、成分またはステップが本発明を実施する上で併用しうることを意味している。そのため、“含む”という用語は“からなる”および“から本質的になる”というより限定的な用語を包含している。
【0020】
ここで用いられている“スキンケア成分”という用語は、単独でまたはスキンケア組成物中へ配合して、対象の皮膚へ適用されたときに、外観、清潔さおよび魅力の面で実際のまたは知覚される変化のような皮膚効果を直接または間接的に発揮する物質または物質の混合物を意味する。
【0021】
ここで用いられている、スキンケア成分または組成物の“有効量”という用語は、望ましい効果を有意または明確にもたらすか、または処置される症状を調整して、皮膚が外観上より清潔で魅力的もしくは全体的に良好にみえるようにするために十分多い量を意味している。有効量は、用いられる具体的な成分または組成物、望まれる予防または防止効果、処置される症状または障害のタイプ、処置される個人の年齢および身体条件、処置される症状の程度、処置の程度および期間などのファクターに応じて変わる。
【0022】
ここで用いられている“皮膚科学上許容される”または“安全な”という用語は、一般人で毒性、刺激またはアレルギー反応のような副作用を過度に生じないほど(即ち、妥当な利益対リスク比で)少ないスキンケア組成物または成分の量を意味する。
【0023】
ここで用いられているレオロジー剤の“活性化”という用語は、レオロジー剤が化学的または物理的変化をうけて、組成物のレオロジー性に変化をもたらすレオロジー構造を形成することを意味している。
【0024】
ここで用いられている“レオロジー剤の有効量”という用語は、組成物が安定で加工しやすいように、組成物の望ましいレオロジー性をもたらす上で十分なレオロジー剤の量を意味している。
【0025】
ここで用いられている“安定な組成物”または“安定な懸濁物”という用語は、その組成物または懸濁物がその融点以上のとき定常状態で少なくとも約20分間にわたり目に見える層状化、相分離または沈降を示さないことを意味する。
【0026】
ここで用いられている“実質的に無水”という用語は、スキンケア組成物またはキャリアが典型的には10%以下の自由水、好ましくは5%以下の自由水、更に好ましくは1%以下の自由水、最も好ましくは0.5%以下の自由水を含有していることを意味する。
【0027】
ここで用いられている“自由水”という用語は、本発明の組成物を製造する際に加えられる水を意味する。“結合水”という用語は、本発明の組成物を製造する上で他成分と混合される前に、ある成分/構成材に天然でみられる水を意味する。当業者であれば、諸成分が組成物中に混ぜられると、水はもはやその出所から区別しえないことをわかるであろう。
【0028】
ここで用いられている“半固形”という用語は、組成物が擬塑性または塑性液体で典型的なレオロジーを有することを意味する。剪断が加えられないとき、その組成物は半固形物の外観を有するが、剪断速度が増すと流動しうる。理論に拘束されることなく、その組成物は主に固形成分を含有していながら、それは液体成分もいくらか含有していると考えられる。
【0029】
ここで用いられている吸収性物品の“皮膚接触表面”または“着用者接触表面”という用語は、その吸収性物品が着用されているとやがて着用者の皮膚または体と接触しうる、物品構成材の1以上の表面のことである。皮膚または体接触表面にはトップシート、バックシート、トップシート下の二次層または吸収性芯、レッグカフ、ウエスト部分、サイドパネル、ライナーなどの部分があるが、それらに限定されない。
他の用語も初めに記載された箇所で定義されている。
ここで用いられているすべてのパーセンテージ、比率および割合は、別記されない限り重量による。
【0030】
II.スキンケア組成物
スキンケア組成物は、吸収性物品下にある部分の皮膚外観および/または状態、またはおむつ皮膚炎をうけやすい他の状態を維持および/または改善するためものである。スキンケア組成物は、皮膚の水分過剰および体滲出液に含有された物質への皮膚暴露を避けうる防護的非閉塞機能(例えば、比較的液体不透過性だが、蒸気透過性のバリヤ)、吸収性物品が着用者の皮膚と接触する部分で皮膚刺激を減らせる擦過最少化機能を発揮するか、あるいはスキンケア効果を直接的または間接的にもたらす剤を含有していることが好ましい。例えば、直接効果とは発赤減少または抗炎症作用に関する。間接効果とは、尿または糞中における皮膚刺激物の除去または減少、または皮膚の過剰水分の減少に関する。スキンケア組成物は、鱗片化、水分過剰またはかゆみから皮膚状態を保護または改善する皮膚軟化剤または他のスキンケア成分を含有していることも好ましい。更に、スキンケア組成物は、鱗片化、乾燥または発疹のような慢性症状を有する敏感なまたは傷のある皮膚の擦過を最少に抑えるために、好ましくは滑らかで艶のある粗くない皮膚感を有している。
【0031】
本発明の安定なスキンケア組成物は、皮膚軟化剤、場合により定着剤、少なくとも1種のスキンケア成分および少なくとも1種のレオロジー剤を含んだ、実質的に無水のオイルベースキャリアからなる。本発明のスキンケア成分は、実質的に無水のオイルベースキャリア中で、不溶性または部分的に可溶性の固形物であってもよい。ビタミンA、D、EおよびKなどのような油溶性スキンケア成分も本発明の範囲内であると理解されている。スキンケア成分は、直接にまたは前分散物として、攪拌しながら組成物中へ配合される。
【0032】
本発明のスキンケア組成物は次の特徴を有している:第一に、その組成物は吸収性物品のトップシートのような基材表面へ一定に適用されるように溶融形をとる安定な懸濁物にすべきであり、このように安定な液体組成物は過度に大きな(例えば、約1000ミクロン以上の)凝集物を実質的に含まず、最少のブリッジングおよび分離/沈降効果および高い滑らか皮膚感をもたらす;第二に、その組成物は、基材表面でほとんど“移動”がなく、物品の吸収力にとり不都合な作用が最少に抑えられるように、室温(即ち、20℃)で固形または半固形にすべきである;第三に、その組成物は接触、通常の着用動きおよび/または体熱により皮膚へ移行しやすい;第四に、その組成物は皮膚への移行を促せるように皮膚温度(即ち、34〜36℃)で塑性または流動性であることが好ましい。
【0033】
本発明のスキンケア組成物は実質的に無水性である。その組成物の無水性は、高い相対湿度微環境へ長期にわたり曝された、既に敏感な皮膚の水分過剰を防止する。更に、組成物の無水性は、組成物を芯の方へ優先的に引き寄せて、芯の吸収力を損ない、トップシート表面および着用者の皮膚から組成物を引き離しておくような、高吸収性おむつ芯の吸上作用を防止する。
【0034】
本発明を実施する上でスキンケア成分およびレオロジー剤を配合するために適した組成物は、1997年9月10日付で各々出願されたUS特許出願08/926,532および08/926,533;1997年3月4日付で発行されたUS特許5,607,760;1997年3月11日付で発行されたUS特許5,609,587;1997年6月3日付で発行されたUS特許5,635,191;および1997年7月1日付で発行されたUS特許5,643,588で記載されており、それら各々の開示は参考のためここに組み込まれる。
【0035】
本発明の一面は、スキンケア成分を懸濁させて安定な懸濁を維持するために、レオロジー剤を用いることである。レオロジー剤のないキャリアは典型的なニュートン流体特徴を示し、即ち分散された粒子は静置時にしばしばキャリアから凝集および分離してくる。この欠点は加工中に沈降およびブリッジング作用を招き、スキンケア組成物を基材表面へ一定に適用することを失敗させる。溶融相状態にある組成物のレオロジーは、塑性または擬塑性流体のようにふるまう上で有効な量のレオロジー剤により調整しうる。得られる組成物は、微分散されたスキンケア成分を有する安定な溶液または懸濁液である。安定化された組成物は凝集、層状化および/または沈降を実質的に起こさず、そのため溶融組成物は加工装置内を容易に流動して、基材表面へ一定に適用することができる。組成物の弾性率および見掛け粘度の双方は組成物の加工性に影響を与えるファクターであることがわかった。
【0036】
理論に拘束されることなく、弾性率は組成物の安定性に関し、見掛け粘度は組成物の流動性に関すると考えられている。特に、弾性率は混合中に組成物へ加えられる(剪断または混合エネルギーのような)エネルギーの不完全な散逸に関する。組成物内に蓄えられた残留エネルギーは、粒子を懸濁させて、諸成分を混合状態にしておく、即ち組成物が安定化される上で役立つと考えられている。組成物の見掛け粘度は、基材表面の一体性毀損(例えば引裂き)および適用不安定性(即ち、基材表面への組成物の不均一または不連続適用)を招くほど高くすべきではないことも考えられる。
【0037】
特に、レオロジー剤は、10rad/secの振動数および0.2%の歪率下77℃で測定されたときに、好ましくは組成物の弾性率を少なくとも約5dyne/cm2まで高める(ここで開示された試験法参照)。好ましくは、溶融組成物は約5〜約50,000dyne/cm2、更に好ましくは約10〜約25,000dyne/cm2、更に一層好ましくは約50〜約10,000dyne/cm2、最も好ましくは約100〜約3000dyne/cm2の弾性率を有している。レオロジー剤を含有した組成物の見掛け粘度は、同条件下で測定されたときに、約1〜約100,000センチポイズ、好ましくは約5〜約50,000センチポイズ、更に好ましくは約10〜約5000センチポイズの範囲内にすべきである。
【0038】
以下で記載されているように、本発明で有用なスキンケア組成物は、それらが室温で物品の着用者接触表面上に比較的定着されて、皮膚へ容易に移行でき、極端な貯蔵条件下でもなお完全な液体ではないような、溶融プロファイルを有することが好ましい。好ましくは、組成物は接触、剪断、通常の着用者動作および/または体熱により皮膚へ容易に移行しうる。組成物は好ましくは物品の表面で実質的に定着されるため、望ましいスキンケア効果を付与するには比較的低レベルの組成物で済む。加えて、特別なバリヤまたはラッピング物質は本発明で有用な処理物品を包装する上で不要になる。
【0039】
好ましい組成物は、室温、即ち20℃で固形、または更に一般的には半固形である。室温で固形または半固形であるとき、好ましい組成物は、物品の望ましくない箇所へ有意な程度で流動および移動する傾向を有しないため、物品の吸収力への有意な障害を避けられる。これは、望ましい外観、防御またはコンディショニング効果を付与する上で、少ないスキンケア組成物で済むことを意味している。好ましくは、本発明の組成物は室温で約1.0×10〜約1.0×10センチポイズのゼロ剪断粘度を有している。更に好ましくは、ゼロ剪断粘度は約5.0×10〜約5.0×10センチポイズである。
【0040】
好ましい組成物の定着性を高めるために、処方される組成物の粘度は、物品内で望ましくない箇所への実質的な流動を妨げるために必要なだけ高くすべきである。他方、粘度が高すぎると、皮膚への組成物の移行を妨げることがある。したがって、粘度が組成物を物品の表面に留めうるほど十分高いが、皮膚への移行を妨げるほどには高くないように、バランスがとられるべきである。加えて、組成物は好ましくは皮膚温度以上、更に好ましくは45℃以上のような、“ストレス”のかかりうる貯蔵条件以上(例えば、アリゾナの倉庫、フロリダのカートランクなど)の最終融点を有している。特に、好ましい組成物は次の溶融プロファイルを有する:
Figure 0004637371
【0041】
スキンケア成分
様々なスキンケア成分がスキンケア組成物中に配合されて、発赤の減少、皮膚外観および/または状態の改善、バリヤまたは保護層の形成、または体排泄物中における刺激物の減少のような様々な皮膚効果を発揮しうる。多種のスキンケア成分がキャリア中に配合されて、皮膚へ適用されうる。これらのスキンケア成分にはバリヤ物質(ワセリン)、スキンコンディショニング剤(オイル、ラノリン)、プロトン供与剤、プロテアーゼおよび/または酵素インヒビターおよび抗菌剤があるが、それらに限定されない。スキンケア組成物は保湿剤(グリセリン、ソルビトール)、ビタミン、アロエ・ベラのような皮膚鎮静化剤、または薬草、植物もしくは鉱物源からの他の成分、または酸化亜鉛のような多機能剤も含有してよい。
【0042】
様々な局所有効成分が本発明の安定な組成物中に配合しうる。このようなスキンケア成分は、本発明に従い適用されたときに、吸収性物品下で閉塞された皮膚へ目に見える効果をもたらす。スキンケア成分は不溶性粒子として組成物全体へ均一に分散させることができる。一方、スキンケア成分は本発明の実質的に無水のキャリアへ溶解させてもよい。得られる組成物は実質的に安定(即ち、過度に大きな凝集、層状化および/または沈降に抵抗性)であって、それを皮膚へ容易に移行させうる固形または半固形粘稠性を室温で有しており、吸収性物品またはそのエレメントのようなデリバリービークルから皮膚への局所適用に適している。
【0043】
安全で有効なスキンケア成分と思われる多くの物質は、ここで使用上論理にかなった物質である。このような物質には、米国食品医薬局(FDA)のTentative Final Monograph on Skin Protectant Drug Products for Over-the Counter Human Use(21 C.F.R.§347)で記載されているようなカテゴリーIおよびカテゴリーIII活性剤がある。以下で掲載されたモノグラフ記載活性剤のうちいくつかは、ここで規定されているような“皮膚軟化剤”であることがわかるであろう。カテゴリーI活性剤には、アラントイン、水酸化アルミニウムゲル、カラミン、カカオ脂、ジメチコン、タラ肝油(組合せ)、グリセリン、カオリン、ワセリン、ラノリン、鉱油、サメ肝油、白色ワセリン、タルク、局所用デンプン、酢酸亜鉛、炭酸亜鉛、酸化亜鉛などがある。カテゴリーIII活性剤には、現在のところ、生酵母細胞誘導体、アルジオキサ、酢酸アルミニウム、微孔質セルロース、コレカルシフェロール、コロイドオートミール、塩酸システイン、デクスパンテノール、ペルーバルサム油、タンパク質加水分解産物、ラセミメチオニン、重炭酸ナトリウム、ビタミンAなどがある。これらのモノグラフ記載物質は、様々なメカニズムで皮膚保護、かゆみ防止、刺激防止のような様々な皮膚効果を発揮することが知られている。
【0044】
本発明に適したスキンケア成分にはpH調整剤またはプロトン供与剤、例えばpH緩衝系、アンモニウム中和剤、有機酸、ポリマー酸、無機酸およびそれらの塩;抗菌剤;酵素インヒビター;プロテアーゼインヒビター;抗補酵素;キレート化剤;および抗体もあるが、それらに限定されない。プロトン供与剤の一部非制限例は、1998年3月12日付で出願されたMcOskerらによるUS出願09/041,509で記載されている。
【0045】
プロテアーゼインヒビターは2つの一般種:プロテイナーゼおよびペプチダーゼに分類される。プロテイナーゼはタンパク質の特定の内部ペプチド結合で作用し、ペプチダーゼはタンパク質の末端で遊離アミノまたはカルボキシル基に隣接したペプチド結合で作用して、タンパク質をその外側から開裂させる。本発明で使用に適したプロテアーゼインヒビターには、セリンプロテアーゼ、メタロプロテアーゼ、システインプロテアーゼおよびアスパルチルプロテアーゼのようなプロテイナーゼ、並びにカルボキシペプチダーゼ、ジペプチダーゼおよびアミノペプチダーゼのようなペプチダーゼがあるが、それらに限定されない。このようなプロテアーゼインヒビターの一部非制限例は、1998年3月12日付で出願されたRourkeらによるUS出願09/041,232、1992年2月25日付でEnjolrasらに発行されたUS特許5,091,193および1985年12月3日付でBuckinghamに発行されたUS特許4,556,560で記載されている。
【0046】
酵素インヒビターは、様々な種類のプロテアーゼの特異的な酵素活性を阻害するようにデザインされている。本発明で特に有用なものは、糞中に常在するタンパク質分解および脂肪分解酵素、例えばリパーゼ、エステラーゼ、ジエステラーゼ、ウレアーゼ、アミラーゼ、エラスターゼ、ヌクレアーゼと相互作用するインヒビターである。本発明で使用に適した酵素インヒビターには、特定酵素の金属補因子と結合するキレート化剤、特定の酵素に対する抗体、トリプシン、キモトリプシン、アミノペプチダーゼおよびエラスターゼ、セリン、システイン、リパーゼ、胆汁酸塩(リパーゼの活性を高める補酵素として作用する)、アミラーゼおよび/またはウレアーゼのような、好ましくはタンパク質分解タイプの、様々な酵素または補酵素に対する酵素インヒビターがあるが、それらに限定されない。酵素活性を有効に減少または妨げることが知られた他の酵素インヒビターも、本発明の範囲内に属すると考えられている。このような酵素インヒビターの一部非制限例は、双方とも1998年3月12日付で出願された、RoeらによるUS出願09/041,266およびUnderinerらによるUS出願09/041,196、1994年12月27日付でImakiらに発行されたUS特許5,376,655、1992年2月25日付でEnjolrasらに発行されたUS特許5,091,193、1976年2月3日付でKraskinに発行されたUS特許3,935,862、1995年4月25日付でPolakらに発行されたUS特許5,409,903、1985年12月3日付でBuckinghamに発行されたUS特許4,556,560、双方ともPolumboらにより1997年11月26日付で出願された特許出願EP97/120,699およびEP97/120,700で記載されており、すべて参考のためここに組み込まれる。
【0047】
本発明におけるスキンケア成分には、好ましくは次のうち少なくとも1種を含めるべきである:酸化亜鉛、タルク、デンプン、アラントイン、ヘキサミジン、その塩および誘導体、ヘキサミジンジイセチオネートおよびその塩、トリアセチン、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)および塩酸4‐(2‐アミノエチル)ベンゼンスルホニルフルオリド、キトサンおよびそれらの混合物。
【0048】
通常、安全有効量のスキンケア成分が組成物中に配合される。本発明に適したスキンケア組成物は約0.001〜約70重量%、好ましくは約0.01〜約45%、更に好ましくは約0.1〜約25%、最も好ましくは約0.1〜約10%の濃度でスキンケア成分を含有してよい。スキンケア成分は単独でまたはスキンケア成分の混合物として“カクテル”で用いられる。本発明で用いうるスキンケア成分の多様性のために、各スキンケア成分の有効濃度は当業者に知られているように個別に決めるべきである。
【0049】
諸成分が組成物に不溶性であるとき、諸成分の平均粒径は、実質的に凝集、層状化および/または沈降せずに組成物中に粒子を懸濁させる上で、重要な役割を果たす。粒子は過度に大きな凝集物を実質的に含むべきでなく、即ち1000ミクロン以上の粒子の量はごくわずかにする。スキンケア成分の平均粒径は、好ましくは約1000ミクロン以下、更に好ましくは約100ミクロン以下、最も好ましくは約50ミクロン以下にすべきである。
【0050】
ニート形の固形粒子は静電気、官能基間の相互作用などにより結合された集合物または凝集物を形成しがちであることが、通常知られている。粒子を分散させ、沈降作用を減らして、皮膚効果を有効に発揮させるためには、集合物を崩壊させておくことが大抵必要である。崩壊および分散は、粉砕または微粉砕、攪拌しながら組成物中への配合、分散混合物中への前分散、キャリア中への前溶解、または当業者に知られた他の方法により行える。
【0051】
前分散混合物は、好ましくは分散流体、および場合により湿潤剤からなる。湿潤剤は、典型的には、成分粒子の表面にある官能基と相互作用する親水性末端、および本組成物のオイルベースキャリアと適合する親油性末端を有した界面活性剤である。理論に拘束されることなく、湿潤剤は、(剪断、攪拌のような)外力を加えると、組成物中でスキンケア成分の集合物の崩壊と粒状成分の混合または分散を促すと考えられている。親水性‐親油性界面活性剤タイプ物質の湿潤剤は、粒状成分と実質的に無水のキャリアとの間の界面を架橋することも考えられている。分散流体は、粒子を前分散させるための希釈剤および/または湿潤剤として働くことも考えられる。加えて、分散流体は本発明の実質的に無水で油性の組成物と混和性であることが好ましい。分散流体の非制限例には、鉱油、ジメチコンおよび他のシリコーン、エステル、好ましくはC‐C22アルコールとC‐C22酸との縮合産物がある。前分散物は、好ましくは固形分50〜99重量%、更に好ましくは固形分60〜90重量%、最も好ましくは固形分70〜80重量%の範囲で、高い固形または粒子分を有している。当業界で知られた様々な粉砕および/または微粉砕は、粒径を細かくして粒子を分散させるために、前分散プロセスで時々用いられる。
【0052】
好ましい態様において、その成分は、本発明の油性で実質的に無水のキャリアへ、不溶性粒子として分散された酸化亜鉛である。更に好ましくは、酸化亜鉛粒子は前分散物として調製される。スキンケア組成物は約1〜約70wt%、好ましくは約3〜約50wt%、更に好ましくは約5〜約30wt%の酸化亜鉛前分散物を含む。前分散物は、好ましくは約90〜約50wt%の酸化亜鉛、約1〜約50wt%の分散流体および約0.1〜約10wt%の湿潤剤を有している。好ましい態様は、上記のような約22wt%の分散流体および約3wt%のポリグリセリルエステル湿潤剤に分散された約75wt%の酸化亜鉛粒子からなる。適切な酸化亜鉛前分散物はKobo Products,Inc.,S.Plainfield,NJから市販されている。本発明の酸化亜鉛粒子は、典型的には主粒子の凝集物からなる。凝集物の粒径は約0.1〜約300ミクロンであり、平均凝集物サイズは約1.0ミクロンである。主粒子の平均粒径は約0.12ミクロンである。典型的には、凝集物は約5〜約8個の主粒子からなる。
【0053】
一方、疎水性調整剤は粒子の表面を“湿潤させる”ために酸化亜鉛粒子へ適用しうる。このプロセスでは、界面活性剤が高い温度または圧力下で酸化亜鉛粒子の表面へ実際に付着される。界面活性剤の親油性末端がそれらの表面から伸びた調整または“湿潤”酸化亜鉛粒子は、本組成物のオイルベースキャリアへ少なくとも部分的に混和しうるようになる。
【0054】
レオロジー剤
レオロジー剤は、スキンケア活性粒子の比較的安定な懸濁物を維持しうるほどの調整を組成物のレオロジー性へ施すべきである。本組成物は諸成分の複合混合物であるため、レオロジー性の調整は複雑な相互作用およびメカニズム下で行われる。組成物の安定性および加工性は、溶融形にある組成物の弾性率および見掛け粘度と関連していることがわかった。
【0055】
(約77℃の溶融加工温度で測定すると)溶融状態にある組成物の弾性率は、組成物の安定性および加工性と相関していることがわかった。溶融状態で実質的に安定な加工しやすい組成物は、ここで開示された試験法に従い測定すると、少なくとも約5dyne/cm2の弾性率を有しているべきである。このような組成物の好ましい弾性率は、ここで開示された試験法に従い測定すると、約5〜約50,000dyne/cm2、好ましくは約10〜約25,000dyne/cm2、更に好ましくは約50〜約10,000dyne/cm2、最も好ましくは約100〜約3000dyne/cm2の範囲である。
【0056】
組成物の見掛け粘度は、加工温度および“ストレスのかかる”貯蔵温度(または約45℃)を含めた2つの温度で、0.1rad/secのときの測定値により特徴づけられる。溶融組成物の見掛け粘度は、好ましくは約1〜100,000センチポイズ、更に好ましくは約5〜約50,000センチポイズ、更に一層好ましくは約10〜約5000センチポイズである。
【0057】
未調整(即ち、レオロジー剤の未添加)溶融組成物は実質的にニュートン流体特徴を示し、懸濁粒子の凝集、層状化および/または沈降を起こすことが知られている。結果的に、加工装置のブリッジングおよび目詰まりが生じうる。本発明によると、有効量の1種以上のレオロジー剤が、標準装置で通常安定な加工しやすい塑性または擬塑性流体へ溶融組成物のレオロジー性を変えるために、組成物へ加えられる。ここで用いられている“安定”という用語は、(スキンケア成分をキャリアへ分散/懸濁させた)組成物が、定常条件下において融点以上で、少なくとも約20分間、好ましくは少なくとも約4時間、更に好ましくは少なくとも約8時間にわたり、目に見える層状化または有意な相分離を示さないことを意味する。
【0058】
レオロジー剤は、本発明のオイルベースで実質的に無水のキャリアに不溶性または部分的に可溶性の粒子である。これらの粒状レオロジー剤は、典型的には、約100ミクロン以下の平均粒径および10重量%以下、好ましくは5%以下の組成物への溶解率を有する、微細で小さな粒子の形をとる。しかしながら、剤のタイプ、レオロジー効果をもたらすメカニズム、レオロジー剤の活性化または製法および他の同様なファクターに応じて、粒径は様々である。レオロジー剤はキャリア中で固形粒子でなくてよいことも認められている。即ち、レオロジー剤はキャリアと混和性または部分的に混和性である。レオロジー剤は定着剤または硬化剤としても機能しうるが認められている。レオロジー剤は、単独でまたは様々なレオロジー剤の混合物として、組成物中に配合しうることも認められている。
【0059】
レオロジー剤の製法および/または活性化には次のステップ:当業界で知られた微粉砕、粉砕、攪拌または他の方法による凝集物の減少、当業界で知られた方法による活性化があるが、それらに限定されず、このようなステップは用いられるレオロジー剤のタイプに依存する。
【0060】
一部のレオロジー剤は、室温(即ち約20℃)で固形または半固形組成物を形成するために、硬化剤または定着剤としても機能しうる。即ち、レオロジー剤は、組成物が基材表面で十分に硬化および/または定着されて、組成物と接触するようになる皮膚へのその移行性を実質的に妨げることのないように、組成物へ加えてもよい。
【0061】
レオロジー剤は、全組成物の約0.1〜約25重量%、好ましくは全組成物の約0.25〜約10重量%、更に好ましくは約0.5〜約5重量%である。
【0062】
タイプAレオロジー剤
このタイプのレオロジー剤により調整されるスキンケア組成物は、典型的には温度に関して実質的に“フラットな”レオロジープロファイルを示す。特に、組成物の見掛け粘度は、実質的にほぼ加工温度から室温までの温度範囲にわたり変わらない。定着剤は室温で固形または半固形組成物を供するために加えてよい。
【0063】
ここで使用上好ましいレオロジー剤は、表面処理されたまたは処理されていないヒュームドシリカである。未処理ヒュームドシリカはCabot Corporation,Tuscola,ILにより商品名CAB-O-SIL M-5およびHS-5で市販されている。ここで使用上更に好ましいものは表面処理ヒュームドシリカである。ポリアルキルシロキサン処理ヒュームドシリカ、トリアルキルシラン化ヒュームドシリカ、ジアルキルシラン化ヒュームドシリカおよびそれらの混合物からなる群より選択されるヒュームドシリカが、更に一層好ましい。ポリジメチルシロキサン処理ヒュームドシリカ、トリメチルシラン化ヒュームドシリカ、ジメチルシラン化ヒュームドシリカおよびそれらの混合物からなる群より選択されるヒュームドシリカが、最も好ましい。
【0064】
ヒュームドシリカおよび処理ヒュームドシリカは、約0.001〜約100ミクロン、好ましくは約0.005〜約50ミクロン、更に好ましくは約0.01〜約10ミクロンの容量平均粒径で、組成物中に凝集物として通常存在する。凝集構造が粒子間相互作用にとり最も効率的であり、懸濁物を増粘および安定化させるネットワーク構造を形成する。
【0065】
ヒュームドシリカは典型的には活性なヒドロキシル基を有しており、ヒドロキシル基の特徴が変わるようにこれらのヒュームドシリカを処理することが望ましい。有用な処理法は、ポリアルキルシロキサン、好ましくはポリジメチルシロキサンのような無極性有機化合物でヒュームドシリカをコートして、ヒドロキシル基を低活性にすることである。ここで有用なポリジメチルシロキサン処理ヒュームドシリカは、Cabot Corporation,Tuscola,ILにより商品名CAB-O-SIL TS-720で市販されている。もう1つの有用な処理法は、ヒュームドシリカのヒドロキシル基を、シラン化剤、例えばジメチルジクロロシランまたはヘキサメチルジシラザンと化学反応させることである。化学処理ヒュームドシリカでは、遊離ヒドロキシル基をシラン化剤の酸素‐ケイ素結合で置換させている。ここで有用なトリメチルシラン化ヒュームドシリカは商品名CAB-O-SIL TS-530で市販され、ここで有用なジメチルシラン化ヒュームドシリカは商品名CAB-O-SIL TS-610で市販されており、双方とも、Cabot Corporation,Tuscola,ILによる。
【0066】
好ましくはクレーを低極性にさせる様々な有機化合物で処理(好ましくはコート)された、ベントナイトおよびヘクトライトのようなオルガノクレーも、ここでは有用である。これらのオルガノクレーは、典型的には、脂肪鎖有機化合物を表面に結合させ、端部を自由にして水素結合を形成させたスメクタイトクレー板状物から作製される。脂肪鎖は実質的に無水のオイルベース組成物への分散性を付与し、板状物の端部対端部水素結合は懸濁物の安定性を付与する。非制限例として、クォータニウム‐18ヘクトライト、ステアラルコニウムヘクトライト、クォータニウム‐18ベントナイト、クォータニウム‐18ベンザルコニウムベントナイト、ステアラルコニウムベントナイト、並びにそれらと鉱油、プロピレンカーボネート、イソプロピルミリステート、シクロメチコン、ヒマシ油、ラノリン、プロピルパラベンおよびC12-15アルキルベンゾエートからなる群より選択される少なくとも1種のメンバーとの混合物がある。これらのオルガノクレーまたは混合物は、Rheox,Inc.,Hightstown,NJからBENTONEおよびBENTONE GELの一般商品名で市販されている。ここで使用上更に好ましいものは、BENTONE 38(クォータニウム‐18ヘクトライト)、BENTONE 27(ステアラルコニウムヘクトライト)およびBENTONE 34(クォータニウム‐18ベントナイト)である。
【0067】
金属脂肪エステル石鹸もここでは有用である。アルミニウム、マグネシウム、亜鉛およびリチウムからなる群より選択される少なくとも1種の金属イオンと、10〜28炭素原子、好ましくは12〜22炭素原子の鎖長を有する少なくとも1種の脂肪酸エステル、例えばステアレート、ベヘネート、ラウレートおよびパルミテートとの組合せから作製された石鹸が、ここでは特に有用である。水酸化アルミニウム/マグネシウムステアレートがここでは使用上更に好ましく、これは交互な層としてステアリン酸と水酸化アルミニウム/マグネシウムとの複合化から形成される疎水性板状物である。板状物構造は油中で膨張して、組成物のレオロジー特徴を変化させる。特に、組成物の粘度は広い温度範囲にわたり全く一定である。これは本発明の温度範囲にわたり懸濁物の安定性を高められる。水酸化アルミニウム/マグネシウムステアレートはGiulini Corporation,Bound Brook,NJからGILUGELの一般名で市販されている。
【0068】
ケイ酸カルシウムおよび処理ケイ酸カルシウムもここでは有用である。一般形のケイ酸カルシウムにはCaSiO、CaSiO(OH)、CaSiO(OH)がある。ケイ酸カルシウムは様々な無極性有機化合物で処理して、その物質をより疎水性で反応しにくくさせることができる。市販されている有用なケイ酸カルシウムには次のものがある:HUBERSORB(Huber Corp.,Harve de Grace,MD)、MICRO-CEL(Celite Corp.,Denver,CO)。ケイ酸マグネシウムまたはケイ酸マグネシウム/アルミニウムのような他のシリケートもここでは有用である。
【0069】
ここで有用な他の非制限例は、コレステロールおよび水素化レシチンのような天然源から誘導されたレオロジー剤、およびDEA(ジエタノールアミド)Oleth-3ホスフェートのようなアニオン性界面活性剤である。
【0070】
タイプBレオロジー剤
このタイプのレオロジー剤により調整されるスキンケア組成物は、典型的には実質的な温度依存性レオロジープロファイルを示す。特に、温度が加工温度から室温まで下がると、組成物の見掛け粘度は増加する。即ち、タイプBレオロジー剤は定着剤のように機能する。室温で固形または半固形組成物を供するために追加の定着剤の含有は、タイプBレオロジー剤が用いられるとき任意である。
【0071】
THIXCIN R、THIXATROL STなどのようなヒマシ油の様々な有機誘導体が、ここでは有用である。これらヒマシ油誘導体の主成分はグリセリルトリス‐12‐ヒドロキシステアレートである。THIXCIN GR、THIXATROL GST、THIXSEAL 1084などのようなヒマシ油の様々な無機誘導体もここでは有用である。これらすべてのヒマシ油誘導体またはその混合物は、Rheox,Inc.,Hightstown,NJから市販されている。
【0072】
ポリマーレオロジー剤もここでは有用である。非制限例は、ポリメタクリレートポリマー、場合により一般的架橋剤で架橋されたポリメタクリレートおよびスチレンコポリマー、ポリエチレン、ポリエチレンおよびアクリル酸または酢酸ビニルコポリマー、ポリイソブチレン、ポリ‐α‐オレフィン、スチレンおよび水素化エチレン、プロピレン、ブチレンの二または三成分コポリマー、および/またはNylon 66および疎水性セルロース誘導体である。
【0073】
ノニオン性界面活性剤もここでは有用である。非制限例には、C‐C22アルコールから誘導されるポリエチレンオキシドエーテル、好ましくはセテス‐10(ポリオキシエチレン10セチルエーテル)、ステアレス‐21(ポリオキシエチレンステアリルエーテル)およびそれらの混合物;好ましくはC‐C22アルキル鎖および好ましくは約6〜約25のエチレンオキシドまたはプロピレンオキシド基を有する、エトキシル化またはプロポキシル化アルコールまたはアルキルフェノール;エチレングリコールのモノおよびジ脂肪酸エステル;脂肪酸モノグリセリド;ソルビタン;モノおよびジC‐C22脂肪酸;ポリオキシエチレンソルビタン;およびそれらの混合物がある。
【0074】
カルナウバ、オゾケライト、蜜ロウ、カンデリラ、パラフィン、セレシン、エスパルト、アワリキュリ(ouricuri)、リゾワックス(rezowax)、イソパラフィン、シリコーンロウ、ポリエチレンロウおよび他の公知鉱ロウのようなロウも、ここでは有用である。加えて、微結晶ロウも有効なレオロジー剤である。好ましいロウは、Strahl and Pitsch Inc.,West Babylon,NY製のParaffin S.P.434のようなパラフィンロウである。
【0075】
ここで有用な他の非制限例は、レオロジー‐温度プロファイルを特に考慮しなければ、ジエタノールアミド;メチルエチルアミド;ジアルキルアミノプロピオン酸のような両性界面活性剤;アルキルガラクトマンナン、ステアリン酸亜鉛、セスキオレイン酸ソルビタン、セチルヒドロキシエチルセルロースおよび他の修飾セルロースである。
【0076】
皮膚軟化剤
皮膚外観および/または皮膚保護効果を発揮するようにデザインされたスキンケア組成物の場合、これらの組成物で有用な成分は1種以上の皮膚保護剤または皮膚軟化剤である。ここで用いられている“皮膚軟化剤”という用語は、濡れまたは刺激から保護して、皮膚を軟化、鎮静化、柔軟化、被覆、潤滑化、湿潤化、保護および/または浄化する物質を意味する;“保護剤”という用語は、有害または迷惑な刺激から損傷または露出した皮膚または粘膜表面を保護する物質を意味する。好ましい態様において、これらの皮膚軟化剤は室温、即ち20℃で塑性または液体粘稠性を有する。
【0077】
本発明で有用な代表的皮膚軟化剤には、石油ベースの皮膚軟化剤;スクロースエステル脂肪酸;ポリエチレングリコールおよびその誘導体;保湿剤;脂肪酸エステルタイプ;アルキルエトキシレートタイプ;脂肪酸エステルエトキシレート;脂肪アルコールタイプ;ポリシロキサンタイプ;プロピレングリコールおよびその誘導体;グリセリド、アセトグリセリドおよびC12‐C28脂肪酸のエトキシル化グリセリドを含めた、グリセリンおよびその誘導体;トリエチレングリコールおよびその誘導体;鯨ロウまたは他のロウ;脂肪酸;脂肪アルコールエーテル、特にステアリン酸のような脂肪鎖に12〜28の炭素原子を有するもの;プロポキシル化脂肪アルコール;ポリヒドロキシアルコールの他の脂肪エステル;ラノリンおよびその誘導体;カオリンおよびその誘導体;前記モノグラフ記載スキンケア剤のいずれか;またはこれら皮膚軟化剤の混合物があるが、それらに限定されない。適切な石油ベース皮膚軟化剤には、16〜50炭素原子の鎖長を有する炭化水素または炭化水素の混合物がある。これら鎖長を有する石油ベース炭化水素には、鉱油(“流動ワセリン”としても知られる)およびワセリン(“鉱ロウ”、“石油ゼリー”および“ミネラルゼリー”としても知られる)がある。鉱油とは16〜20炭素原子を有する炭化水素の低粘性混合物に通常関する。ワセリンとは16〜32炭素原子を有する炭化水素の高粘性混合物に通常関する。ワセリンおよび鉱油が本発明の組成物にとり特に好ましい皮膚軟化剤である。
【0078】
適切な脂肪酸エステルタイプ皮膚軟化剤には、C12‐C28脂肪酸、好ましくはC16‐C22飽和脂肪酸、および短鎖(C‐C、好ましくはC‐C)一価アルコールから誘導されるものがある。このようなエステルの代表例には、パルミチン酸メチル、ステアリン酸メチル、ラウリン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチルヘキシルおよびそれらの混合物がある。適切な脂肪酸エステル皮膚軟化剤は、長鎖脂肪アルコール(C12‐C28、好ましくはC12‐C16)および短鎖脂肪酸、例えば乳酸のエステル、例えば乳酸ラウリルおよび乳酸セチルから誘導してもよい。
【0079】
適切なアルキルエトキシレートタイプ皮膚軟化剤には、約2〜約30の平均エトキシル化度を有するC12‐C22脂肪アルコールエトキシレートがある。好ましくは、脂肪アルコールエトキシレート皮膚軟化剤は、約2〜約23範囲の平均エトキシル化度を有する、ラウリル、セチルおよびステアリルエトキシレートおよびそれらの混合物からなる群より選択される。このようなアルキルエトキシレートの代表例には、ラウレス‐3(3の平均エトキシル化度を有するラウリルエトキシレート)、ラウレス‐23(23の平均エトキシル化度を有するラウリルエトキシレート)、セテス‐10(10の平均エトキシル化度を有するセチルアルコールエトキシレート)およびステアレス‐10(10の平均エトキシル化度を有するステアリルアルコールエトキシレート)がある。用いられるとき、これらのアルキルエトキシレート皮膚軟化剤は、約1:1〜約1:5、好ましくは約1:2〜約1:4のアルキルエトキシレート皮膚軟化剤対石油ベース皮膚軟化剤の重量比で、ワセリンのような石油ベース皮膚軟化剤と組み合わせて典型的に用いられる。
【0080】
適切な脂肪アルコールタイプ皮膚軟化剤にはC12‐C22脂肪アルコール、好ましくはC16‐C18脂肪アルコールがある。代表例としてセチルアルコール、ステアリルアルコールおよびそれらの混合物がある。用いられるとき、これらの脂肪アルコール皮膚軟化剤は、約1:1〜約1:5、好ましくは約1:1〜約1:2の脂肪アルコール皮膚軟化剤対石油ベース皮膚軟化剤の重量比で、ワセリンのような石油ベース皮膚軟化剤と組み合わせて典型的に用いられる。
【0081】
ここで使用に適した他のタイプの皮膚軟化剤にはポリシロキサン化合物がある。一般的に、本発明で使用に適したポリシロキサン物質には、下記構造のモノマーシロキサン単位を有したものがある:
【化1】
Figure 0004637371
上記式中、RおよびRは、各々独立したシロキサンモノマー単位において、各々独立して水素またはいずれかのアルキル、アリール、アルケニル、アルカリール、アラルキル、シクロアルキル、ハロゲン化炭化水素または他の基である。このような基は置換されていても、または非置換でもよい。いずれか特定のモノマー単位におけるRおよびR基は、次の隣接するモノマー単位の対応官能基と異なっていてよい。加えて、ポリシロキサンは直鎖、分岐鎖でも、または環式構造を有してもよい。加えて、基RおよびRは独立してシロキサン、ポリシロキサン、シランおよびポリシランのような他の含ケイ素官能基でもよいが、それらに限定されない。基RおよびRは、例えばアルコール、カルボン酸、フェニルおよびアミン官能基を含めて様々な有機官能基を有してよい。
【0082】
例示のアルキル基はメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシル、オクタデシルなどである。例示のアルケニル基はビニル、アリルなどである。例示のアリール基はフェニル、ジフェニル、ナフチルなどである。例示のアリカリール基はトリル、キシリル、エチルフェニルなどである。例示のアリール基はベンジル、α‐フェニルエチル、β‐フェニルエチル、α‐フェニルブチルなどである。例示のシクロアルキル基はシクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどである。例示のハロゲン化炭化水素基はクロロメチル、ブロモエチル、テトラフルオロエチル、フルオロエチル、トリフルオロエチル、トリフルオロトリル、ヘキサフルオロキシリルなどである。
【0083】
ポリシロキサンが流動性であるか、または吸収性物品への適用向けに流動性になしうるかぎり、本発明で有用なポリシロキサンの粘度はポリシロキサンの粘度が一般的に様々であるように広く変わる。これは5センチストークス(37℃でガラス粘度計により測定したとき)の低い粘度から約20,000,000センチストークスまでおよぶが、それに限定されない。好ましくは、ポリシロキサンは37℃で約5〜約5000センチストークス、更に好ましくは約5〜約2000センチストークス、最も好ましくは約100〜約1000センチストークスの粘度を有する。自ら耐流動性である高粘度ポリシロキサンは、例えば、界面活性剤でポリシロキサンを乳化させるか、または例示のみの目的で挙げるとヘキサンのような溶媒の助けで溶液としてポリシロキサンを供するような方法により、吸収性物品へ有効に付着させることができる。吸収性物品へポリシロキサン皮膚軟化剤を適用するための具体的方法は、後で詳細に記載されている。
【0084】
本発明で使用上好ましいポリシロキサン化合物は、参考のためここに組み込まれる、1991年10月22日付で発行されたUS特許5,059,282(Ampulskiら)で開示されている。本発明の組成物で皮膚軟化剤として使用上特に好ましいポリシロキサン化合物には、フェニル官能性ポリメチルシロキサン化合物(例えば、Dow Corning 556 Cosmetic-Grade Fluid:ポリフェニルメチルシロキサン)およびセチルまたはステアリル官能性ジメチコン、例えば各々Dow 2502およびDow 2503ポリシロキサン流体がある。フェニル官能またはアルキル基によるこのような置換に加えて、有効な置換はアミノ、カルボキシル、ヒドロキシル、エーテル、ポリエーテル、アルデヒド、ケトン、アミド、エステルおよびチオール基で行ってもよい。これらの有効な置換基の中では、フェニル、アミノ、アルキル、カルボキシルおよびヒドロキシル基からなる群が他よりも好ましい;フェニル官能基が最も好ましい。
【0085】
適切な脂肪エステルタイプ皮膚軟化剤には、1997年3月11日付でRoeに発行されたUS特許5,609,587で記載されているようなポリオールポリエステルもあり、その開示は参考のためここに組み込まれる。例示のポリオールには、ペンタエリトリトールのような多価化合物;ラフィノース、マルトデキストロース、ガラクトース、スクロース、グルコース、キシロース、フルクトース、マルトース、ラクトース、マンノースおよびエリトロースのような糖類;エリトリトール、キシリトール、マリトール、マンニトールおよびソルビトールのような糖アルコール類があるが、それらに限定されない。このようなポリオールは少なくとも2つの炭素原子で30以内の炭素原子を有する脂肪酸および/または他の有機基でエステル化されている。ポリオールのすべてのヒドロキシル基がエステル化される必要はないが、本発明の好ましいポリオールポリエステル皮膚軟化剤では実質的にすべて(例えば、少なくとも約85%)のヒドロキシル基をエステル化させている。スクロースポリコットネート、スクロースポリソイエートおよびスクロースポリベヘネートのようなスクロースポリオールポリエステルが特に好ましい。このようなポリオールポリエステルの混合物も本発明に適した皮膚軟化剤である。
【0086】
適切な保湿剤にはグリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール、トリヒドロキシステアリンなどがある。
【0087】
存在するとき、組成物中に含有させうる皮膚軟化剤の量は、用いられる具体的な皮膚軟化剤、望まれる皮膚効果、組成物中他の成分などのファクターを含めて、様々なファクターに依存する。組成物は総重量で0〜99.9%の皮膚軟化剤を含む。好ましくは、組成物は約10〜約95重量%、更に好ましくは約20〜約80%、最も好ましくは約40〜約75%の皮膚軟化剤を含む。
【0088】
定着剤
スキンケアの任意成分は、処理物品中または上で望ましい箇所に組成物を定着させうる剤である。組成物の一部態様では20℃で塑性または液体粘稠性を有するため、それらは適度の剪断へ付されたときでも流動または移動しやすい。特に溶融または融解状態で吸収性物品の着用者接触表面または他の箇所へ適用されたときには、組成物は主に処理部分中または上に留まらない。代わりに、組成物は物品の望ましくない部分へ移動および流動して、物品の吸収力に悪影響を与えやすい。
【0089】
特に、組成物が物品の内部へ移動すると、それは物品の吸収力に望ましくない影響をおよぼしうる。それは、かなり多くの組成物が望ましい皮膚すべすべ効果をもたらすために物品へ適用されねばならないことも意味している。組成物の付着レベル増加はコストを増すのみならず、物品コアの吸収力におよぼす望ましくない作用および処理物品の加工/カバーリング中に組成物の望ましくない移動も増大させる。
【0090】
定着剤は、組成物が適用された物品の表面または部分に主に組成物を定着させておくことで、移動または流動しやすい組成物のこの傾向を妨げる。これは、定着剤が組成物の融点および/または粘度を高めるという事実に一部起因していると考えられる。定着剤は好ましくはキャリア/皮膚軟化剤と混和性である(または適切な乳化剤の助けでキャリア/皮膚軟化剤に溶解されるか、またはそこに分散される)ため、それは物品の着用者接触表面で、またはそれが適用された部分で組成物を捕捉している。
【0091】
キャリア/皮膚軟化剤と混和性である(またはそれに溶解される)ことに加えて、定着剤は室温で固形または半固形の組成物を供するような溶融プロファイルを有することが好ましい。この点において、好ましい定着剤は少なくとも約35℃の融点を有する。これは定着剤自体が移動または流動する傾向を有さなくなる程度である。好ましい定着剤は少なくとも約40℃の融点を有する。典型的には、定着剤は約50〜約150℃の融点を有する。
【0092】
着用者接触表面で、または組成物が適用された物品の部分で組成物の成分を“微視的に”拘束または捕捉することも有利である。これは、微結晶を形成するかまたは高い結晶性を有しやすい定着剤を用いることにより達成しうる。冷却すると、定着剤は多くの種または核を形成し、そこから結晶構造が成長して、他の成分を捕捉する。加えて、ブロワー、ファン、コールドロールなどによる処理物品の外部冷却は、定着剤の結晶化を加速しうる。
【0093】
利用されるとき、スキンケア組成物のプロテアーゼ阻害性がここで記載された皮膚効果を発揮するかぎり、ここで有用な定着剤はいくつかの剤のうちいずれから選択してもよい。好ましい定着剤は、C14‐C60脂肪アルコール、C14‐C60脂肪酸および約2〜約110の平均エトキシル化度を有するC14‐C60脂肪アルコールエトキシレートおよびそれらの混合物からなる群より選択されるものである。脂肪アルコール、脂肪酸または脂肪酸エステルのアルキル鎖は典型的にはC14‐C60、好ましくはC16‐C50、更に好ましくはC20‐C40である。アルキル鎖は直鎖、分岐でも、飽和または不飽和でもよく、直鎖が好ましい構造である。高融点結晶物質の方が定着剤として有効である。これら物質の長い直鎖構造は処理吸収性物品で固定化を加速して、組成物をより速やかに“拘束”すると考えられている。平均エトキシル化度は好ましくは約2〜約40、更に好ましくは約5〜約20である。一態様において、定着剤にはC16‐C18脂肪アルコール、例えばセチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールおよびそれらの混合物がある。セチルアルコールおよびステアリルアルコールの混合物が特に好ましい。別の態様において、定着剤にはC16‐C18脂肪酸があり、最も好ましくはパルミチン酸、ステアリン酸およびそれらの混合物からなる群より選択される。パルミチン酸およびステアリン酸の混合物が特に好ましい。更に他の態様では、約2〜約32、好ましくは約5〜約20の平均エトキシル化度を有するC16‐C18脂肪アルコールエトキシレートのような定着剤を用いる。
【0094】
ここで用いうる他のタイプの定着剤には、ポリヒドロキシ脂肪酸エステル、ポリヒドロキシ脂肪酸アミドおよびそれらの混合物がある。好ましいエステルおよびアミドはポリヒドロキシ部分に3以上の遊離ヒドロキシ基を有しており、典型的には性質上ノニオン性である。組成物が適用された物品を用いた者で生じうる皮膚感受性のために、これらのエステルおよびアミドも皮膚に対して比較的マイルドで無刺激性にすべきである。
【0095】
本発明で使用に適したポリヒドロキシ脂肪酸エステルは下記式を有している:
【化2】
Figure 0004637371
上記式中RはC‐C31ヒドロカルビル基、好ましくは直鎖C‐C19アルキルまたはアルケニル、更に好ましくは直鎖C‐C17アルキルまたはアルケニル、最も好ましくは直鎖C11‐C17アルキルまたはアルケニル、またはそれらの混合物である;Yは少なくとも2つの遊離ヒドロキシルを直接結合させたヒドロカルビル鎖を有するポリヒドロキシヒドロカルビル部分である;nは少なくとも1である。適切なY基は、グリセロール、ペンタエリトリトールのようなポリオール類;ラフィノース、マルトデキストロース、ガラクトース、スクロース、グルコース、キシロース、フルクトース、マルトース、ラクトース、マンノースおよびエリトロースのような糖類;エリトリトール、キシリトール、マリトール、マンニトールおよびソルビトールのような糖アルコール類;ソルビタンのような糖アルコール類の無水物から誘導されうる。
【0096】
本発明で使用に適したポリヒドロキシ脂肪酸エステルの1種は、あるソルビタンエステル、好ましくはC16‐C22飽和脂肪酸のソルビタンエステルからなる。それらが典型的に製造される手法のために、これらのソルビタンエステルは通常モノ、ジ、トリエステルなどの混合物からなる。適切なソルビタンエステルの代表例にはソルビタンパルミテート(例えば、SPAN40)、ソルビタンステアレート(例えば、SPAN60)およびソルビタンベヘネートがあり、これらソルビタンエステルのモノ、ジおよびトリエステルバージョンのうち1種以上、例えばソルビタンモノ、ジおよびトリパルミテート、ソルビタンモノ、ジおよびトリステアレート、ソルビタンモノ、ジおよびトリベヘネート並びに混合獣脂脂肪酸ソルビタンモノ、ジおよびトリエステルからなる。ソルビタンパルミテートとソルビタンステアレートとのように、異なるソルビタンエステルの混合物も用いてよい。特に好ましいソルビタンエステルは、典型的にはSPAN60のようなモノ、ジおよびトリエステル(+一部テトラエステル)の混合物としてのソルビタンステアレート、およびLonza,Inc.から商品名GLYCOMUL-Sで販売されているソルビタンステアレートである。これらのソルビタンエステルは典型的にはモノ、ジおよびトリエステル+一部テトラエステルの混合物からなるが、モノおよびジエステルが通常これらの混合物中で主要な種類である。
【0097】
本発明で使用に適したポリヒドロキシ脂肪酸エステルの別な種は、あるグリセリルモノエステル、好ましくはC16‐C22飽和脂肪酸のグリセリルモノエステル、例えばグリセリルモノステアレート、グリセリルモノパルミテートおよびグリセリルモノベヘネートからなる。ソルビタンエステルと同様に、グリセリルモノエステル混合物も典型的には一部ジおよびトリエステルを含有している。しかしながら、このような混合物は本発明で有用なグリセリルモノエステル種を主に含有しているべきである。
【0098】
本発明で使用に適したポリヒドロキシ脂肪酸エステルの別な種は、あるスクロース脂肪酸エステル、好ましくはスクロースのC12‐C22飽和脂肪酸エステルからなる。スクロースモノエステルおよびジエステルが特に好ましく、スクロースモノおよびジステアレート、スクロースモノおよびジラウレートがある。
【0099】
本発明で使用に適したポリヒドロキシ脂肪酸アミドは下記式を有している:
【化3】
Figure 0004637371
上記式中RはH、C‐Cヒドロカルビル、2‐ヒドロキシエチル、2‐ヒドロキシプロピル、メトキシエチル、メトキシプロピルまたはそれらの混合物、好ましくはC‐Cアルキル、メトキシエチルまたはメトキシプロピル、更に好ましくはCまたはCアルキルまたはメトキシプロピル、最も好ましくはCアルキル(即ち、メチル)またはメトキシプロピルである;RはC‐C31ヒドロカルビル基、好ましくは直鎖C‐C19アルキルまたはアルケニル、更に好ましくは直鎖C‐C17アルキルまたはアルケニル、最も好ましくは直鎖C11‐C17アルキルまたはアルケニル、またはそれらの混合物である;Zは少なくとも3つのヒドロキシルを直接結合させたヒドロカルビル直鎖を有するポリヒドロキシヒドロカルビル部分である。これらのポリヒドロキシ脂肪酸アミドおよびそれらの製法について開示した、(参考のためここに組み込まれる)1992年12月29日付で発行されたHonsaのUS特許5,174,927参照。
【0100】
Z部分は好ましくは還元アミノ化反応で還元糖から誘導され、最も好ましくはグリシチルである。適切な還元糖にはグルコース、フルクトース、マルトース、ラクトース、ガラクトース、マンノースおよびキシロースがある。高デキストロースコーンシロップ、高フルクトースコーンシロップおよび高マルトースコーンシロップ、並びに上記された個別の糖も利用しうる。これらのコーンシロップはZ部分について糖成分の混合物をもたらす。
【0101】
Z部分は好ましくは‐CH‐(CHOH)‐CHOH、‐CH(CHOH)‐〔(CHOH)n−1〕‐CHOH、‐CHOH‐CH‐(CHOH)(CHOR)(CHOH)‐CHOHからなる群より選択され、ここでnは3〜5の整数であり、RはHまたは環式もしくは脂肪族単糖である。最も好ましいものは、nが4であるグリシチル、特に‐CH‐(CHOH)‐CHOHである。
【0102】
上記式において、Rには例えばN‐メチル、N‐エチル、N‐プロピル、N‐イソプロピル、N‐ブチル、N‐2‐ヒドロキシエチル、N‐メトキシプロピルまたはN‐2‐ヒドロキシプロピルがある。Rは、例えばコカミド、ステアラミド、オレアミド、ラウラミド、ミリストアミド、カプリカミド、パルミトアミド、タローアミドなどをもたらすように選択される。Z部分には1‐デオキシグルシチル、2‐デオキシフルクチチル、1‐デオキシマルチチル、1‐デオキシラクチチル、1‐デオキシガラクチチル、1‐デオキシマンニチル、1‐デオキシマルトトリオチチルなどがある。
【0103】
最も好ましいポリヒドロキシ脂肪酸アミドは下記一般式を有している:
【化4】
Figure 0004637371
上記式中Rはメチルまたはメトキシプロピルである;RはC11‐C17直鎖アルキルまたはアルケニル基である。これらにはN‐ラウリル‐N‐メチルグルカミド、N‐ラウリル‐N‐メトキシプロピルグルカミド、N‐ココイル‐N‐メチルグルカミド、N‐ココイル‐N‐メトキシプロピルグルカミド、N‐パルミチル‐N‐メトキシプロピルグルカミド、N‐タローイル‐N‐メチルグルカミドまたはN‐タローイル‐N‐メトキシプロピルグルカミドがある。
【0104】
前記のように、一部の定着剤は皮膚軟化剤への溶解用に乳化剤を要する。これは、少なくとも約7の親水性親油性バランス(HLB)値を有するN‐アルキル‐N‐メトキシプロピルグルカミドのような、特にあるグルカミドの場合である。適切な乳化剤には、典型的には、約7以下のHLB値を有するものがある。この点では、約4.9以下のHLB値を有するソルビタンステアレートのような前記ソルビタンエステルが、ワセリンへこれらのグルカミド定着剤を溶解させる上で有用とわかった。他の適切な乳化剤には、ステアレス‐2(式CH(CH17(OCHCHOHに相当するステアリルアルコールのポリエチレングリコールエーテル;nは2の平均値を有する)、ソルビタントリステアレート、イソソルビドラウレートおよびグリセリルモノステアレートがある。乳化剤は、実質的に均質な混合物が得られるように、皮膚軟化剤へ定着剤を溶解させるために十分な量で含有させることができる。例えば、通常単相混合物に溶融しないN‐ココイル‐N‐メチルグルカミドおよびワセリンの約1:1混合物は、乳化剤としてステアレス‐2およびソルビタントリステアレートの1:1混合物20%の添加で単相混合物に溶融する。
【0105】
単独でまたは上記の定着剤と組み合わせて定着剤として用いうる他タイプの成分には、カルナウバ、オゾケライト、蜜ロウ、カンデリラ、パラフィン、セレシン、エスパルト、アワリキュリ、リゾワックス、イソパラフィンおよび他の公知鉱ロウのようなロウがある。これら物質の高融点は、物品の望ましい表面または箇所へ組成物を定着させる上で役立つ。加えて、微結晶ロウも有効な定着剤である。微結晶ロウはスキンケア組成物内に低分子量炭化水素を“拘束”する上で役立つ。好ましくは、ロウはパラフィンロウである。特に好ましい別な定着剤の例は、Strahl and Pitsch Inc.,West Babylon,NY製のParaffin S.P.434のようなパラフィンロウである。ポリエチレンから誘導されたもののような合成ロウもここでは用いてよい。
【0106】
組成物のレオロジー性および熱的性質(特に、融点)に応じて、定着剤の量は変わる。存在するとき、組成物は典型的には約5〜約95wt%、好ましくは約5〜約50wt%、最も好ましくは約10〜約40wt%の定着剤を含む。
【0107】
任意の親水性界面活性剤
物品トップシートの少なくとも一部は、トップシートで液体(例えば尿)の速やかな移動を促すために、親水性物質から作製されることが、高度に望ましい。同様に、液体がトップシートで速やかに移動することを確保しうるほど、組成物は十分に湿潤性であることが望ましい。一方、疎水性スキンケア組成物も利用してよいが、但しそれらはトップシートの流体処理性が適度に維持されるように適用されねばならない(例えば、下記のように、トップシートへ組成物の不均一な適用がこの目的を果たすための一手段である)。これは、体滲出液がトップシートから吸引されて吸収性芯に吸収されるよりもむしろ組成物処理トップシートから漏れ出る、という可能性を減らす。親水性組成物が望まれる場合には、組成物で用いられる具体的成分に応じて、親水性界面活性剤(または親水性界面活性剤の混合物)が湿潤性を改善するために必要とされることもあれば、またはそうでないこともある。例えば、少なくとも約7のHLB値を有するN‐ココイル‐N‐メトキシプロピルグルカミドのような一部の定着剤は、親水性界面活性剤の添加がなくとも十分に湿潤性である。約7以下のHLB値を有するC16‐C18脂肪アルコールのような他の定着剤は、組成物が物品トップシートへ適用されるとき、湿潤性を改善するために、親水性界面活性剤の添加を要することがある。同様に、ワセリンのような疎水性皮膚軟化剤も、親水性組成物が望まれるならば、親水性界面活性剤の添加を要することがある。もちろん、湿潤性に関する事項は、考慮される着用者接触表面が物品のトップシート以外であるとき、またはトップシートの流体処理性が他の手段(例えば、不均一な適用)で適度に維持されるときのファクターではない。
【0108】
適切な親水性界面活性剤は、ブレンド混合物を形成するように、スキンケア組成物の他成分と混和性であることが好ましい。組成物が適用された使い捨て吸収性物品を用いた者で皮膚感受性が生じうることから、これらの界面活性剤も皮膚に対して比較的マイルドで無刺激性にすべきである。典型的には、これらの親水性界面活性剤は、皮膚に無刺激であるばかりか、処理物品内の他のいずれの構造でも他の望ましくない作用を避けるために、ノニオン性である。例えば、ティッシュラミネート引張強度、十分な接着力などの減少。
【0109】
適切なノニオン性界面活性剤は組成物が物品へ適用された後で実質的に非移動性となり、典型的には約4〜約20、好ましくは約7〜約20の範囲でHLB値を有する。非移動性であるためには、これらのノニオン性界面活性剤は、典型的には、使い捨て吸収性物品の貯蔵、輸送、商取引および使用中によく出会う温度よりも高い融点、例えば少なくとも約30℃を有する。この点において、これらのノニオン性界面活性剤は既に記載された定着剤のものと同様の融点を有することが好ましい。
【0110】
少なくともおむつの液体放出部分で物品へ適用される、組成物で使用に適したノニオン性界面活性剤には、アルキルグリコシド;参考のため組み込まれる、1977年3月8日付でLangdonらに発行されたUS特許4,011,389で記載されたようなアルキルグリコシドエーテル;アルキルポリエトキシル化エステル、例えばPegosperse 1000MS(Lonza,Inc.,Fair Lawn,NJ市販)、約2〜約20、好ましくは約2〜約10の平均エトキシル化度を有するC12‐C18脂肪酸のエトキシル化ソルビタンモノ、ジおよび/またはトリエステル、例えばTWEEN 60(約20の平均エトキシル化度を有するステアリン酸のソルビタンエステル)およびTWEEN 61(約4の平均エトキシル化度を有するステアリン酸のソルビタンエステル)、脂肪族アルコールと約1〜約54モルのエチレンオキシドとの縮合産物がある。脂肪族アルコールのアルキル鎖は典型的には直鎖(直線的)構造をとり、約8〜約22の炭素原子を有する。約8〜約22炭素原子のアルキル鎖を有するアルコールと、アルコール1モル当たり(平均で)約2〜約30モルのエチレンオキシドとの縮合産物が、特に好ましい。このようなエトキシル化アルコールの例には、ミリスチルアルコールとアルコール1モル当たり7モルのエチレンオキシドとの縮合産物、ココナツアルコール(長さ10〜14炭素原子のアルキル鎖を有する脂肪アルコールの混合物)と約6モルのエチレンオキシドとの縮合産物がある。Union Carbide Corporation,Danbury,CTから販売されているTERGITOL 15-S-9(C11‐C15直鎖アルコールと9モルのエチレンオキシドとの縮合産物);Shell Chemical Co.,Houston,TXから販売されているNEODOL商標名の界面活性剤、特にNEODOL 25-12(C12‐C15直鎖アルコールと平均12モルのエチレンオキシドとの縮合産物)およびNEODOL 23-6.5T(ある不純物を除去するために蒸留(トッピング)された、C12‐C13直鎖アルコールと平均6.5モルのエチレンオキシドとの縮合産物);特にBASF Corp.,Mt.Olive,NJから販売されているPLURAFAC商標名の界面活性剤、とりわけPLURAFAC A-38(C18直鎖アルコールと27モルのエチレンオキシドとの縮合産物)を含めて、いくつかの適切なエトキシル化アルコールが市販されている(ある親水性界面活性剤、特にNEODOL 25-12のようなエトキシル化アルコールも、アルキルエトキシレート皮膚軟化剤として機能しうる)。好ましいエトキシル化アルコール界面活性剤の他の例にはICI種のBrij界面活性剤およびその混合物があり、Brij 72(即ち、ステアレス‐2)およびBrij 76(即ち、ステアレス‐10)が特に好ましい。しかも、約2〜約30、好ましくは約10〜約20の平均エトキシル化度までエトキシル化されたセチルアルコールおよびステアリルアルコールの混合物も、親水性界面活性剤として用いてよい。
【0111】
本組成物で使用に適した別なタイプの界面活性剤には、Cytec Industries,Inc.,Morristown,NJから販売されているスルホコハク酸ナトリウムのジオクチルエステル、Aerosol OTがある。
本組成物で使用に適した更に別なタイプの界面活性剤には、General Electric SF 1188(ポリジメチルシロキサンおよびポリオキシアルキレンエーテルのコポリマー)およびGeneral Electric SF 1228(シリコーンポリエーテルコポリマー)のようなシリコーンコポリアーがある。これらのシリコーン界面活性剤は、上記された他タイプの親水性界面活性剤、例えばエトキシル化アルコールと併用してもよい。これらのシリコーン界面活性剤は、組成物の0.1重量%もの低さで、更に好ましくは約0.25〜約1.0%の濃度で有効であることがわかった。
【0112】
親水性組成物が望まれる場合、組成物の湿潤性を望ましいレベルまで高めるために要する親水性界面活性剤の量は、もし用いられるのであれば定着剤のHLB値およびレベル、用いられる界面活性剤のHLB値などのファクターに一部依存する。組成物の湿潤性を高めるために必要とされるとき、組成物は約0.1〜約50%の親水性界面活性剤を含むことができる。好ましくは、湿潤性を高めるために必要とされるとき、組成物は約1〜約25%、最も好ましくは約10〜約20%の親水性界面活性剤を含む。
【0113】
他の任意成分
組成物は、このタイプのエマルジョン、クリーム、軟膏、ローション、懸濁液などに典型的に存在する他の成分を含むことができる。これらの成分には、水、消毒抗菌活性剤、抗ウイルス剤、ビタミン、医薬活性剤、懸濁剤、皮膜形成剤、香料、脱臭剤、不透明剤、収斂剤、溶媒、保存剤などがある。加えて、セルロース誘導体、タンパク質およびレシチンのような安定剤も、組成物の貯蔵寿命を高めるために加えてよい。これらすべての物質がこのような処方物向けの添加物として当業界では周知であり、ここで使用の組成物に適量で用いうる。
【0114】
水ベーススキンケア組成物が用いられるならば、保存剤が必要とされる。適切な保存剤には、プロピルパラベン、メチルパラベン、ベンジルアルコール、ベンザルコニウム、三塩基性リン酸カルシウム、BHT、またはクエン酸、酒石酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、安息香酸、サリチル酸のような酸などがある。適切な増粘剤には、有効な定着剤として記載された剤のうち一部がある。適切な溶媒にはプロピレングリコール、グリセリン、シクロメチコン、ポリエチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジオールおよびマルチヒドロキシベース溶媒がある。適切なビタミンの非制限例にはA、D、E、BおよびE酢酸エステルがある。
【0115】
III.吸収性物品
ここで“吸収性物品”とは体滲出液を吸収および貯留する物品に関する。“使い捨て”という用語は、1回の使用後に吸収性物品として洗濯したり修復または再使用したりさせない吸収性物品を表わすために、ここでは用いられている。使い捨て吸収性物品の例として、生理用ナプキン、パンティライナーおよびタンポンのような女性生理物品、おむつ、失禁用ブリーフ、オムツホルダー、トレーニングパンツなどがある。
【0116】
使い捨て吸収性物品は、典型的には、トップシート液体透過性)、バックシート(好ましくは液体不透過性)、トップシートとバックシートとの間におかれた吸収性芯からなる。使い捨て吸収性物品、並びにトップシート、バックシート、吸収性芯およびこれら構成材の個別層を含めたその構成材は、身体側表面および衣類側表面を有している。ここで用いられている“身体側表面”とは着用者の体へ向けてまたは接するように着用される物品または構成材の表面を意味し、一方“衣類側表面”はその反対側にあって、使い捨て吸収性物品が着用されたときに着用者の衣類または下着へ向けて着用されるかまたは接しておかれる。
【0117】
以下の記載では、本発明の方法に用いられる使い捨て吸収性物品で有用な吸収性芯、トップシートおよびバックシート物質について一般的に記載している。この一般的記載は、ここで一般的に記載された他の使い捨て吸収性物品のものに加えて、図1で示されて更に以下で記載された具体的な吸収性物品のこれら構成材についてもあてはまると理解されている。
【0118】
一般的に、吸収性芯は液体(例えば、月経分泌液、尿および/または他の体滲出液)を吸収または貯留することができる。吸収性芯は、好ましくは、着用者の皮膚に対して圧縮性、適合性および無刺激性である。吸収性芯は、様々な大きさおよび形状(例えば、長方形、楕円形、くびれ形、“T”字形、犬骨形、非対称形など)で製造される。本発明の吸収複合材に加えて、吸収性芯は、エアフェルトと通常称される細分化木材パルプのような、吸収性物品で常用される様々な液体吸収物質のうちいずれを含有してもよい。吸収性芯で使用に適した他の吸収物質の例には、クレープ状セルロース詰物;コフォームを含めたメルトブローンポリマー;化学的強化、修飾または架橋セルロース繊維;けん縮ポリエステル繊維のような合成繊維;ピートモス;ティッシュラップおよびティッシュラミネートを含めたティッシュ;吸収フォーム;吸収スポンジ;超吸収ポリマー;吸収ゲル化物質;またはいずれか相当する物質または物質の組合せ、またはこれらの混合物がある。
【0119】
吸収性芯の構成および構造も様々でよい(例えば、吸収性芯は様々な厚みゾーンおよび/またはセンターで厚くなるようなプロファイル;親水性勾配;本発明の吸収複合材の勾配、超吸収材勾配;または低い平均密度および低い平均基本重量区域(ゾーン)、例えば獲得帯;あるいは1以上の層または構造を有してよい)。しかしながら、吸収性芯の総吸収能は吸収性物品の設計荷重および使用意図と適合するべきである。更に、吸収性芯の大きさおよび吸収能は、おむつ、失禁用パッド、パンティライナー、レギュラー生理用ナプキンおよびオーバーナイト生理用ナプキンのような異なる使用に合わせて、および幼児から成人まで着用者に合わせて変えてよい。
吸収性芯は、吸収性物品でよく用いられる他の吸収構成材、例えばダスティング層、吸上または捕捉層、または着用者の安心感を高めるための第二トップシートを含んでもよい。
【0120】
トップシートは、好ましくは、着用者の皮膚に対してなじんでソフトな感触および無刺激性である。更に、トップシートは液体透過性であって、その厚さを通して液体(例えば月経分泌液および/または尿)を容易に浸透させる。適切なトップシートは、有孔不織物質を含めた、織布および不織物質(例えば、繊維の不織ウェブ)のような様々な物質;有孔成形熱可塑性フィルム、有孔プラスチックフィルムおよびハイドロフォームド熱可塑性フィルムのようなポリマー物質;多孔性フォーム;網状フォーム;網状熱可塑性フィルム;および熱可塑性スクリムから製造してよい。適切な織布および不織物質は、天然繊維(例えば、木またはコットン繊維)、合成繊維(例えば、ポリエステル、ポリプロピレンまたはポリエチレン繊維のようなポリマー繊維)または天然および合成繊維の組合せから構成しうる。トップシートが不織ウェブを含んでなるとき、そのウェブは様々な公知技術により製造してよい。例えば、ウェブはスパン結合(spunbond)、スパンレース、カード(card)、ウェットレイド(wet laid)、メルトブロー、ハイドロインタングル(hydroentangle)、ハイドロフォームド(hydroformed)、ハイドロアパーチャード(hydroapertured)、上記の組合せなどでもよい。トップシートは、好ましくは、ここで記載されているようなスキンケア組成物を含む。
【0121】
典型的には、バックシートは液体(例えば月経分泌液および/または尿)に対して不透過性であるが、液体透過性バックシートも液体不透過性ライナーまたは内層と組み合わせるとここでは有用である。バックシートは好ましくは薄いプラスチックフィルムを含んでなるが、他のフレキシブルな液体不透過性物質も用いてよい。ここで用いられている“フレキシブル”という用語は、人体の全体形状および外形になじんで、それと容易にぴったり合わさるような物質に関する。バックシートは、ベッドシーツ、パンツ、パジャマおよび下着のような吸収性物品と接触するものを、吸収性芯に吸収および含有された滲出液で濡らさないようにする。そのため、バックシートは、織布または不織物質、ポリエチレンまたはポリプロピレンの熱可塑性フィルムのようなポリマーフィルム、あるいはフィルムコーティング不織物質のような複合物質を含んでなる。適切なバックシートは、約0.012mm(0.5ミル)〜約0.051mm(2.0ミル)の厚さを有するポリエチレンフィルムである。例示ポリエチレンフィルムは、名称P18‐1401でClopay Corporation,Cincinnati,Ohio、および名称XP‐39385でTredegar Film Products,Terre Haute,Indianaにより製造されている。バックシートは、より布様の外観を呈するように、好ましくはエンボスおよび/またはつや消し仕上げされる。バックシートの大きさは、吸収性芯の大きさおよび選択される吸収性物品のデザインそのものに左右される。更に、バックシートは蒸気を吸収性物品から逃しながら(即ち、バックシートは通気性である)、なおバックシートから滲出液を通り抜けさせないようにしてもよい。“通気性”とは、皮膚と吸収性物品との間の部分で相対湿度の減少を促すと考えられている。
【0122】
バックシートおよびトップシートは、吸収性芯の衣類側表面および身体側表面近くに各々位置している。吸収性芯は、好ましくは、当業界で周知のような取付手段により知られている何らかの手法で(図1で示されていない)、トップシート、バックシートまたは双方と連結される。しかしながら、吸収性芯の全部または一部がトップシート、バックシートまたは双方へ取り付けられていない本発明の態様が考えられる。
【0123】
例えば、バックシートおよび/またはトップシートは、接着剤の均一連続層、接着剤のパターン層、または接着剤の別々なライン、スパイラルもしくはスポット配列により、接着コアへまたは互いに連結してもよい。申し分ないとわかった接着剤は、名称HL‐1258またはH‐2031でH.B.Fuller Company,St.Paul,Minnesotaにより製造されている。取付手段は、1986年3月4日付でMinetolaらに発行された、参考のためここに組み込まれるUS特許4,573,986で開示されているように、好ましくは接着剤のフィラメントのオープンパターンネットワークを形成する。フィラメントのオープンパターンネットワークの例示取付手段は、1975年10月7日付でSprague,Jrに発行されたUS特許3,911,173、1978年11月22日付でZwiekerらに発行されたUS特許4,785,996および1989年6月27日付でWereniczに発行されたUS特許4,842,666で示された装置および方法で例示されているような、スパイラルパターンに渦巻いた接着フィラメントのいくつかのラインからなる。これら特許の各々は参考のためここに組み込まれる。一方、取付手段は、当業界で知られているような、熱結合、圧力結合、超音波結合、動的機械的結合、いずれか他の適切な取付手段またはこれら取付手段の組合せでもよい。
【0124】
着用者接触表面がスキンケア組成物で処理される好ましい使い捨て吸収性物品はおむつである。ここで用いられている“おむつ”という用語は、着用者の胴体下部付近で着用される、幼児および失禁者により通常着用される吸収性物品に関する。換言すると、“おむつ”という用語には、幼児おむつ、トレーニングパンツ、成人失禁物品などがある。
【0125】
図1は、全くの未収縮(即ち、弾力式収縮引き伸ばし)状態にある、本発明の方法で有用なおむつ50の平面図であり、その構造の一部はおむつ50の構成をより明確に示すために切り開かれており、着用者から離れた側にあるおむつ50の一部(外表面)は図を見ている人の方を向いている。図1で示されているように、おむつ50は好ましくは液体透過性トップシート520;トップシート520と連結された液体不透過性バックシート530;トップシート520とバックシート530との間に配置された吸収性芯540を含んでなり、その吸収性芯540は衣類側表面542、身体側表面544、側端部546、ウエスト端部548および耳部549を有している。おむつ50は好ましくは更に伸縮性レッグカフ550;560として拡大して示された弾性ウエスト部;570として通常拡大して示された締結システムを含んでいる。
【0126】
おむつ50は、外表面52、外表面52とは反対側の身体側表面に相当する内表面54、第一ウエスト部分56、第二ウエスト部分58、およびおむつ50の外側端により定められる外縁部51を有して、そこでは縦方向端部が55および末端部が57で表わされるように、図1で示されている(当業者であれば、おむつは一対のウエスト部分とそのウエスト部分間の股部分とを有するというように通常記載されることがわかるであろうが、この明細書では、術語の簡素化のために、股部分の一部として典型的に表わせる、おむつの一部を占めるウエスト部分のみを有するとしておむつ50が記載されている)。おむつ50の身体側表面54は、使用中に着用者の体付近に位置するおむつ50の部分を含んでなる。身体側表面54は、トップシート520の少なくとも一部およびトップシート520に連結された他の構成材、例えばレッグカフ550、並びにトップシートが伸びていないが着用者となお接触している部分、例えばウエスト部560、サイドパネルなどにより形成される。外表面52は、着用者の体から離れて位置するおむつ50の部分を含んでなる(即ち、外表面52はバックシート530の少なくとも一部、およびそのバックシートへ連結された他の構成材により形成される)。第一ウエスト部分56および第二ウエスト部分58は、外縁部51の末端部57からおむつ50の横方向センターライン53へ各々延在してなる。図1は縦方向センターライン59も示している。
【0127】
図1は、トップシート520およびバックシート530が吸収性芯540のものよりも通常大きな長さおよび幅寸法を有した、おむつ50の好ましい態様を示している。伸縮性レッグカフ550およびバックシート530は吸収性芯540の端部より延出して、おむつ50の外縁部51を形成している。
【0128】
本発明のおむつはいくつかの周知構造を有しており、その吸収性芯は本発明向けに適合されている。例示の構造は、1975年1月14日付でBuellに発行されたUS特許3,860,003、1992年9月29日付でBuellらに発行されたUS特許5,151,092、1993年6月22日付でBuellらに発行されたUS特許5,221,274で一般的に記載されている。これら特許の各々が参考のためここに組み込まれる。本発明で容易に適合させうるもう1つのおむつ構造は、1994年2月28日付で出願された、参考のためここに組み込まれる同時係属US特許出願08/203,456で記載されている。これらの特許で記載されたおむつの吸収性芯は、ここで記載された吸収ゲル化物質として本発明の吸収構成材を形成するように、ここの開示に照らして適合させることができる。
【0129】
おむつ50で使用に特に適したトップシート520は、布帛業者に周知の手段によりカード化および熱結合される。本発明にとり申し分ないトップシートは、約2.2のデニールを有するステープル・レンクス(staple length)ポリプロピレン繊維を含んでなる。ここで用いられている“ステープル・レンクス繊維”という用語は、少なくとも約15.9mm(0.625インチ)の長さを有した繊維に関する。好ましくは、トップシートは約14〜約25g/平方メートルの基本重量を有している。適切なトップシートはVeratec,Inc.,a Division of International Paper Company,Walpole,Mass.からP‐8の名で製造されている。
【0130】
おむつ50のトップシート520は、好ましくは、トップシートで液体(例えば尿)の速やかな移行を促すために、親水性物質から作られる。トップシートが疎水性物質から作られるならば、トップシートの上部表面の少なくとも一部は、液体がトップシートをより速く通れるように、親水性となるよう処理される。これは、体滲出液がトップシートから吸引されて吸収性芯に吸収されるよりもむしろトップシートから漏れ出る、という可能性を減らす。トップシートは界面活性剤でそれを処理することで親水性にしうる。界面活性剤でトップシートを処理するために適した方法には、トップシート物質を界面活性剤でスプレーすること、およびその物質を界面活性剤に浸すことがある。このような処理および親水化の更に詳細な説明は、1991年1月29日付でReisingらに発行された“多層吸収層を有する吸収性物品”と題するUS特許4,988,344、および1991年1月29日付でReisingに発行された“即時捕捉吸収性芯を有する吸収性物品”と題するUS特許4,988,345で記載されており、それら各々が参考のためここに組み込まれる。
【0131】
一方、トップシートは女性生理吸収性物品で好ましい有孔成形フィルムの形をとってもよい。有孔成形フィルムは体液に対して透過性であるが、なお非吸収性であって、液体が着用者の皮膚へ逆戻りして再湿潤させる傾向を減らせることから、それらが有用である。そのため、体と接触している成形フィルムの表面は乾燥したままであり、こうして体の汚れを減少させて、より快適な感触を着用者にもたらしている。適切な成形フィルムは、1975年12月30日付で発行されたUS特許3,929,135(Thompson)、1982年4月13日付で発行されたUS特許4,324,246(Mullaneら)、1982年8月3日付で発行されたUS特許4,342,314(Radelら)、1984年7月31日付で発行されたUS特許4,463,045(Ahrら)および1991年4月9日付で発行されたUS5,006,394(Baird)で記載されている。それら特許の各々が参考のためここに組み込まれる。特に好ましい微孔成形フィルムトップシートは1986年9月2日付で発行されたUS特許4,609,518(Curroら)および1986年12月16日付で発行されたUS特許4,629,643(Curroら)で開示されており、それらは参考のため組み込まれる。女性生理物品で使用上好ましいトップシートは、1以上の上記特許で記載された成形フィルムであり、The Procter & Gamble Company,Cincinnati,OHから”DRI-WEAVE”として生理用ナプキン向けに販売されている。
【0132】
成形フィルムトップシートの身体側表面は、液体が吸収構造に流入して吸収されるよりもむしろトップシートから漏れ出る可能性を減らせるように、身体側表面が親水性でない場合よりも速く体液をトップシートから通しうるよう、親水性であってもよい。好ましい態様において、参考のために組み込まれる、Azizらにより1991年11月19日付で出願された“不織および有孔フィルムカバーシートを有する吸収性物品”US特許出願07/794,745で記載されているように、界面活性剤が有孔フィルムトップシートのポリマー物質中に配合される。一方、トップシートの身体側表面は、参考のためここに組み込まれる前記のUS特許4,950,254で記載されているように、それを界面活性剤で処理することで親水性にすることができる。
【0133】
ここで記載されているようなおむつの好ましい態様において、バックシート530は全体のおむつ外縁部周辺に約1.3〜約6.4cm(約0.5〜約2.5インチ)の最短距離で吸収性芯よりも伸びた改良くびれ形を有している。
【0134】
吸収性芯540はおむつ50と適合しうる大きさまたは形状をとる。おむつ50の1つの好ましい態様では、第一ウエスト部分に耳部をもつ非対称改良T字形吸収性芯540を有しているが、第二ウエスト部分は通常長方形である。本方法で有用な物品の吸収性芯として使用上例示される吸収物質は、例えば、1986年9月9日付でWeismanらに発行された“高密度吸収構造”と題するUS特許4,610,678;1987年6月16日付でWeismanらに発行された“二重積層コアを有する吸収性物品”と題するUS特許4,673,402;1989年12月19日付でAngstadtに発行された“ダスティング層を有する吸収性芯”と題するUS特許4,888,231;および1989年5月30日付でAlemanyらに発行された“低密度および低基本重量獲得帯を有する高密度吸収材”と題するUS特許4,834,735で記載されている。吸収性芯は、1993年8月10日付でAlemanyらに発行された“弾性ウエスト部および高吸収力を有する吸収性物品”と題するUS特許5,234,423;1992年9月15日付でYoung,LaVonおよびTaylorに発行された“失禁処理用の高効率吸収性物品”と題するUS特許5,147,345で詳述されているように、吸収貯留コアに配された化学強化繊維の捕捉/分配コアを含む二重コアシステムから更になってもよい。これらすべての特許は参考のためここに組み込まれる。
【0135】
好ましい態様において、おむつ50は、液体および他の体滲出液の改良封じ込め性を示す伸縮性レッグカフ550;改善されたフィットおよび封じ込め性を示す弾性ウエスト部560;横方向の引張り力がおむつの周辺部で保たれて、おむつを着用者へ取り付けられるように、第一ウエスト部分56および第二ウエスト部分58を重ね合わせた構造で維持するようなサイドクロージャーを形成する締結システム570も更に含んでいる。おむつ50は、おむつ50のより快適でぴっりしたフィットおよびより効果的な適用をもたらせる弾性的伸長特徴を示すように、ウエスト部分56および58に伸縮性ウエストバンド(示さず)および/または伸縮性サイドパネル(示さず)も含んでよい。
【0136】
伸縮性レッグカフ550は、US特許3,860,003、1990年3月20日付でAzizらに発行されたUS特許4,909,803、1987年9月22日付でLawsonに発行されたUS特許4,695,278、および1989年1月3日付でDragooに発行されたUS特許4,795,454で記載されたものを含めて、いくつかの異なる構造で作製することができ、各々が参考のためここに組み込まれる。ここで有用な組成物で処理された伸縮性カフを有する吸収性物品は、1996年12月3日付で出願された同時係属US特許出願08/766,386および1997年4月24日付で出願された同時係属US特許出願08/840,039で開示されており、双方とも参考のため組み込まれる。
【0137】
伸縮性ウエスト部は、1985年5月7日付でKievitらに発行されたUS特許4,515,595、1991年1月25日付でRobertsonに発行されたUS特許5,026,364、および1992年9月29日付でBuellらに発行された前記のUS特許5,151,092で記載されたものを含めて、いくつかの異なる構造で作製しうる、伸縮性ウエストバンド(示さず)からなることが好ましく、これら文献の各々が参考のためここに組み込まれる。
【0138】
伸縮性サイドパネルもいくつかの構造で作製しうる。おむつの耳部(耳フラップ)に伸縮性サイドパネルを取り付けたおむつの例は、1989年8月15日付でWoodらに発行されたUS特許4,857,067、1983年5月3日付でSciaraffaらに発行されたUS特許4,381,781、1990年7月3日付でVan Gompelらに発行されたUS特許4,938,753、および1992年9月29日付でBuellらに発行されたUS特許5,151,092で開示されており、それら各々が参考のためここに組み込まれる。
【0139】
例示される締結システム570は、1989年1月11日付でScrippsに発行されたUS特許4,846,815、1990年1月16日付でNestegardに発行されたUS特許4,894,060、1990年8月7日付でBattrellに発行されたUS特許4,946,527、1974年11月19日付でBuellに発行されたUS特許3,848,594、1987年5月5日付でHirotsuらに発行されたUS特許B1 4,662,875、および1992年9月29日付でBuellらに発行されたUS特許5,151,092で開示されており、それら各々が参考のためここに組み込まれる。
【0140】
おむつ50は、おむつのウエスト部分の1つ、好ましくは第二ウエスト部分58を着用者の背中にあて、他のウエスト部分、好ましくは第一ウエスト部分56が着用者の前部にくるように、着用者の足の間におむつの残部を引き寄せることにより、着用者へ適用することが好ましい。次いで締結システムがサイドクロージャーを形成するように適用される。
【0141】
もちろん、いかなる吸収性物品デザインも、その物品が使用中にスキンケア組成物を皮膚へデリバリーしうるかぎり、本発明のスキンケア組成物を配合するために利用してよいことが認められるであろう。上記の開示は単に説明目的のみである。
【0142】
本発明の方法では、望ましいスキンケア組成物のデリバリーを行うために、トレーニングパンツも用いてよい。ここで用いられている“トレーニングパンツ”という用語は、幼児または成人着用者向けにデザインされた取り付けサイドおよび足開口部を有する使い捨て衣類に関する。トレーニングパンツ(当業界では“プルオン(pull-on)”製品とも称されている)は、着用者の足を足開口部へ入れて、トレーニングパンツを着用者の胴体下部付近までひっぱりあげることにより、着用者の適所に取り付けられる。適切なトレーニングパンツは、1993年9月21日付でHasseらに発行されたUS特許5,246,433、1996年10月29日付でBuellらに発行されたUS特許5,569,234、1990年7月3日付でVan Gompelらに発行されたUS特許4,940,464、および1992年3月3日付でNomuraらに発行されたUS特許5,092,861で開示されており、それら各々の開示が参考のためここに組み込まれる。
【0143】
本方法で使用上もう1つの使い捨て吸収性物品は失禁物品である。“失禁物品”という用語は、それらが成人または他の失禁者により着用されるかどうかにかかわらず、パッド、下着(ベルトなどのような同タイプの取り付けシステムで適所に保たれるパッド)、吸収性物品向けインサート、吸収性物品向けキャパシティブースター、ブリーフ、ベッドパッドなどに関する。適切な失禁物品は、1981年3月3日付でStricklandらに発行されたUS特許4,253,461、Buellに発行されたUS特許4,597,760および4,597,761、前記のUS特許4,704,115、Ahrらに発行されたUS特許4,909,802、1990年10月23日付でGipsonらに発行されたUS特許4,964,860、および1994年4月19日付でNoelらに発行されたUS特許5,304,161で開示されており、それら文献の各々の開示が参考のためここに組み込まれる。
【0144】
本方法で使用上もう1つの使い捨て吸収性物品は、生理用ナプキンのような女性生理物品である。適切な女性生理物品は、1985年12月3日付でSwansonらに発行されたUS特許4,556,146、1993年4月27日付でVan Tilbergに発行されたUS特許B1 4,589,876、1997年8月18日付でVan Tilburgに発行されたUS特許4,687,478、1990年8月21日付でOsborn,IIIに発行されたUS特許4,950,264、1991年4月23日付でOsborn,IIIに発行されたUS特許5,009,653、1993年12月7日付でVan Tilburgに発行されたUS特許5,267,992、1995年2月14日付でLavashらに発行されたUS特許5,389,094、1995年5月9日付でRoachらに発行されたUS特許5,413,568、1995年10月24日付でEmenakerらに発行されたUS特許5,460,623、1996年2月6日付でVan Tilburgに発行されたUS特許4,489,283、1996年10月29日付でEmenakerらに発行されたUS特許5,569,231、および1997年4月15日付でBamberに発行されたUS特許5,620,430で開示されており、それら各々の開示が参考のためここに組み込まれる。
【0145】
IV.スキンケア組成物で物品を処理する
本組成物を製造する際に、本発明の様々な成分を混合する順序および手法は特に重要でない。諸成分を高温で一緒に混ぜることは不要である。諸成分は実質的に均一な組成物を形成するように約40〜約100℃の温度でよく混ぜてもよいことがわかった。攪拌が通常要される。攪拌から生じる粘稠熱は、諸成分の実質的に均一な分散が得られるほど十分に混合物または組成物の温度を高めうることがわかった。時には、外熱も加えてよい。レオロジー剤が均一に混合されるおよび/または活性化される(即ち、レオロジー構造を形成する)ように、攪拌しながらレオロジー剤がキャリアへ加えられることが好ましい。前分散が用いられる場合には、粒状物質および前分散物が別々のステップで前混合されてから、組成物へ加えられる。しかしながら、酸化亜鉛または他のスキンケア成分の前分散は不要である。これらの成分は十分な攪拌下でキャリアと直接混合しうる。
【0146】
本発明の吸収性物品を製造する際に、スキンケア組成物は、着用中に、組成物の少なくとも一部が処理物品から着用者の皮膚へ移行するように適用される。即ち、スキンケア組成物は、スキンケア組成物がユーザー/介護者による介入なしに使用中1以上の着用者接触表面から容易に移行しやすくなるように、1以上の着用者接触表面へ直接適用されるか、あるいは別々な箇所または手段で適用される(例えば、物質を着用者接触表面の下におく、組成物を封入するなど)。もちろん、糞と最も接触しやすい体部分へ組成物をデリバリーさせるためには、着用中に着用者の尻、陰部、間擦および肛門部分と接触するトップシートおよびカフの部分へ組成物を含有させることが好ましい。加えて、組成物は着用者の臀部、腹部、背中、腰、横腹、大腿部などのうち1以上へデリバリーするため他の物品部分へ適用してもよい。適切な方法の非制限例には、スプレー、印刷(例えば、フレキソ印刷)、コーティング(例えば、コンタクトスロットコーティング、グラビアコーティング)、浸漬、押出しまたはこれら適用技術の組合せ、例えばカレンダーロールのような回転表面上へスキンケア組成物をスプレーしてから、物品の望ましい箇所へその組成物を移すというものがある。一方、スキンケア組成物は様々な方法で固形または半固形物質として基材へ適用してもよい。適用技術/装置毎に特定範囲の神学的性質(例えば、見掛け粘度、弾性率)をもつ物質に適していることが理解されている。例えば、押出しは加工温度で約100,000〜約1,000,000センチポイズ範囲の見掛け粘度、または約5000〜約50,000dyne/cm2範囲の弾性率を有するスキンケア組成物に適している。
【0147】
物品のトップシートへ適用されるとき、組成物をその物品へ適用する手法は、組成物が性質上疎水性であるならば、トップシートが少なくとも物品の液体放出部分に相当する部分において組成物で飽和しないようにすることが好ましい。トップシートが液体放出部分で組成物で飽和するようになると、その組成物がトップシート開口部を塞いで、下層の吸収性芯へ液体を運ぶトップシートの能力を減少させる可能性が大きくなる。しかも、トップシートの飽和はスキンケア効果を得る上で不要である。同様に、他の処理物品構成材の飽和も、望ましい皮膚効果にとり十分な組成物を移行させる上で、必要でないかまたは望ましくない。特に適切な適用法では、物品のトップシートの外表面へ主に組成物を適用する。
【0148】
物品の着用者接触表面へ適用される組成物の最少レベルは、組成物が本発明に従いデリバリーされたときに外観、保護および/またはスキンコンディショニング効果を発揮する上で有効な量である。適用される組成物のレベルは、処理される物品構成材、組成物で処理されない着用者接触表面の表面積の相対量、組成物の内容などを含めた様々なファクターに依存する。一般的に、組成物は約0.05mg/in2(0.0078mg/cm2)〜約100mg/in2(15.6mg/cm2)、好ましくは約0.1mg/in2(0.016mg/cm2)〜約50mg/in2(7.8mg/cm2)、更に好ましくは約1mg/in2(0.156mg/cm2)〜約25mg/in2(3.9mg/cm2)の量で物品に適用される。スキンケア組成物は比較的疎水性であって、トップシート表面全体を覆うことなく物品のトップシートへ適用されることが認められている。それより高いレベルのスキンケア組成物でも、流体処理性が影響をうけない他の物品構成材(例えば、カフ、ウエストバンド、サイドパネルなど)へ適用してよいことが認められるであろう。比較的親水性の組成物では、液体処理性に許容しえない程度まで悪影響を与えないのであれば、高い付着レベルまたは完全な被覆でトップシートに用いてよいことも認められるであろう。逆に、漏れを生じかねない物品の端部への滲出液の流れ出しを避けるために、トップシート以外の構成材(例えば、カフ、ウエスト)へ適用されるときには、高レベルの親水性組成物は望ましくない。
【0149】
好ましいことに組成物は処理された部分の表面へ実質的に定着されるため、有効量のスキンケア成分をデリバリーするには比較的少量の組成物で済む。望ましい皮膚効果を出すために低レベルで用いうる能力は、物品が着用されると、組成物が継続して自然にデリバリーされるという事実のおかげであると考えられる。示されたように、比較的低レベルのスキンケア組成物を用いうる能力のおかげで、物品のトップシートが液体放出部分でその液体移動性を維持しうる。
【0150】
スキンケア組成物は物品の着用者接触表面へ不均一に適用してもよい。“不均一”とは、組成物の量、箇所、分布パターンなどが着用者接触表面上で様々であり、更に物品の特定部分でも様々であることを意味している。例えば、トップシートの液体処理性能を維持するためには、特に組成物が性質上疎水性であるならば、組成物をトップシートへ不均一に適用することが望ましい。この点において、物品の処理表面のある部分(その一部)は、いかなる組成物も有しない表面の部分を含めて、多くのまたは少ない量の組成物を有することができる。組成物が比較的疎水性であるとき、1つのこのような好ましい態様において、トップシートの表面は、特に物品の股部分に相当するトップシートの部分で、組成物が適用されない部分を有する。ここで用いられているように、物品の股部分は以下のように長方形であって、物品の股部付近で縦横の中心に位置する。“股部”とは、着用者に立たせた状態で物品をはかせて、8の字形で足の周りに伸縮性フィラメントをあてがうことにより定められる。フィラメントの交差点に相当する物品の箇所が、その物品の股部と思われる(股部は、意図された手法で吸収性物品を着用者にはかせて、交差したフィラメントが物品と接する箇所を調べることにより定められる、と理解されている)。失禁物品(例えば、おむつ、成人失禁物品)では、股部分の長さは吸収性物品全長の(即ち、y寸法で)40%に相当する。生理用ナプキンでは、股部分の長さは吸収性物品全長の80%に相当する。股部分の幅は、股部で測定すると、最も広い吸収性芯構成材の幅に相当する(ここで用いられている“吸収性芯”構成材とは、体液を捕捉、輸送、分配および/または貯留することに関与する物質である。このような吸収性芯という用語には、吸収性物品のトップシートまたはバックシートを含まない)。説明すると、20inの長さおよび股部で4inのコア幅を有する失禁物品の場合には、股部分は長方形であって、股部に中心があり、8inの長さおよび4inの幅を有する。
【0151】
意外にも、トップシートまたは他の基材は不均一に処理されるが(例えば、狭いまたは広い部分で組成物が適用されない)、物品の着用中に、組成物はトップシートまたは他の構成材内の未処理部分に相当する皮膚の部分でも着用者へ移行する。皮膚へ移行する組成物の量および均一性は、例えばスキンケア組成物の適用パターン、処理物品表面への着用者皮膚の接触、着用時に着用者の皮膚と処理部分とで生じるこすれ合い、組成物の移行を高めるように着用者から生じる暖かさ、組成物の性質、組成物を構成する物質などを含めて、いくつかのファクターに依存すると考えられている。
【0152】
組成物が不均一に適用される場合、例えば小さな液滴(例えば、スプレーにより得られる)、離散ドット(例えば、グラビア印刷により得られる)、物品の縦横方向に伸びるストライプ(コンタクトスロットコーティングにより得られる)、縦横方向などに伸びるスパイラル、パターン印刷などを含めて、いかなるパターンで利用してもよい。トップシートが離散して処理された部分を有する態様において、物品の股部分に相当するトップシートの部分のオーブンエリア率は様々である(ここで記載されているトップシートの“オーブンエリア率”とは、(i)股部分にあたるトップシートの表面積を測定し、(ii)トップシートのこの部分で未処理部分の全表面積を測定し、(iii)(ii)の測定値を(i)の測定値で割ることにより求められる)。ここで用いられている“未処理”とは、組成物の約0.01mg/in2(0.0016mg/cm2)以下を占めるトップシートの部分を意味する。この点において、オーブンエリア率は約1〜約99%、約5〜約95%、約10〜約90%、約15〜約85%、約20〜約80%、約25〜約75%、約30〜約70%または約35〜約65%である。望ましい組成物効果およびトップシートの望ましい液体処理性を得るために必要とされるオーブンエリア率は、組成物の特性(特に、組成物の内容およびその相対的疎水性/親水性)によりかなり影響される。当業者であれば、望ましいオーブンエリア率は日常的実験で容易に決められることがわかるであろう。
【0153】
一般的に、組成物が比較的疎水性であって、トップシートの一部が組成物でコートされないように適用されるならば、組成物は約0.05mg/in2(0.0078mg/cm2)〜約100mg/in2(15.6mg/cm2)、好ましくは約0.1mg/in2(0.016mg/cm2)〜約50mg/in2(7.8mg/cm2)、更に好ましくは約1mg/in2(0.156mg/cm2)〜約25mg/in2(3.9mg/cm2)の量で物品トップシートへ好ましくは適用される。比較的親水性の組成物の場合には、トップシートの液体処理性に許容しえない程度まで悪影響を与えないのであれば、それより高い付着レベルで用いてよいこともわかるであろう。もちろん、股で比較的高いオーブンエリア率を有する物品の場合、大きな付着レベルでもトップシートによる液体処理性に悪影響を与えなければ得られる。
【0154】
本発明の1つの好ましい態様において、利用される物品のトップシートは、物品の縦方向に伸びたスキンケア組成物のストライプを有する。これらの縦方向ストライプ(またはスパイラル)は、スキンケア組成物がトップシートへほとんどまたは全く適用されない縦方向ストライプにより引き離される。これらの態様において、組成物の各ストライプは典型的には約0.1〜約0.75in、更に典型的には約0.1〜約0.5inの幅を有し、組成物を含まないストライプの幅は典型的には約0.1〜約1in、更に典型的には約0.15〜約0.5inである。これらの範囲は典型的な幼児おむつデザインにあてはまる。成人失禁物品のような大きな製品の場合には、これらの範囲は大きくなる。
スキンケア組成物は他の物品構成材に不均一なパターンで適用してもよい。これらの場合、オーブンエリアはスキンケア組成物の外縁で画される長方形により計算される。
【0155】
組成物は組み立てに際してどの時点で物品に適用してもよい。例えば、組成物が最終使い捨て吸収性物品へ適用されてから、それが包装される。組成物は所定の構成材(例えば、トップシート、カフ、サイド、ウエストなど)へ位置を変えてまたは物質供給器により適用してもよく、その後でそれが他の原材料と組み合わされて最終使い捨て吸収性物品を形成する。組成物が使用中に1以上の着用者接触表面へ移動するように、組成物は物品の他の区域(ゾーン)へ適用することができる。
【0156】
組成物は、典型的にはその溶融物から物品へ適用される。好ましい態様において、組成物は室温より有意に高い温度で完全に溶融し、それは物品へ加熱組成物として通常適用される。典型的には、組成物は、物品へ適用される前に、約35〜約150℃、好ましくは40〜約100℃範囲の温度に加熱される。スキンケア成分は加熱前または後に組成物へ加えられる。感熱性成分、例えばプロテアーゼインヒビターまたは酵素インヒビターが用いられるときには、特別な注意が払われるべきである。加熱前に加えられるならば、組成物が加熱される温度はインヒビターを変性させないように選択される。一方、インヒビターに影響を与えない温度まで冷却されたが、物品へ適用しうるほどなお液体である、予熱された組成物へ、インヒビターが加えられてもよい。溶融組成物が物品へ適用されると、それは冷却および固化される。好ましくは、適用プロセスは組成物の冷却/セットアップに役立つように考えられる。
【0157】
組成物を物品へ適用するには、コンタクトスロットコーティング、スプレー、グラビアコーティング、押出しコーティング法が好ましい。トップシートが他の原材料と共に最終吸収性物品へ組み立てられる前または後に、1つのこのような方法で物品のトップシートへ組成物のスロットコーティングを行う。
【0158】
図2は、変換操作中に、おむつトップシートおよび/またはレッグカフへスキンケア組成物の連続または断続コンタクトスロットコーティングを行う、好ましい方法を示している。図2によると、コンベヤベルト1は回転ロール3および4で矢印により示された方向へ進み、コンベヤベルト2として戻ってくる。コンベヤベルト1は無ローションおむつ5をコンタクトスロットコーティングステーション6へ運び、そこでトップシートおよび/またはカフパッチ7が熱溶融(例えば170°Fまたは77℃)スキンケア組成物でコートされる。スロットコーティングステーション6を離れた後、無ローションおむつ5はローション付きおむつ8になる。パッチ7へ移されるローション組成物の量は、(1)溶融スキンケア組成物がコンタクトスロットコーティングステーション6から適用される速度、および/または(2)コンベヤベルト1がスロットコーティングステーション6の下を通る速度により制御される。
【0159】
図3は、トップシートおよび/またはカフが他の原材料と共に最終製品へ組み立てられる前に、おむつトップシートおよび/またはカフへスキンケア組成物をコンタクトスロットコーティングする、別の好ましい方法を示している。図3によると、不織ウェブ21がペアレントロール22(矢印22aで示された方向へ回転する)から巻き戻されて、コンタクトスロットコーティングステーション26へ進み、そこで片側のウェブが熱溶融(例えば170°Fまたは77℃)スキンケア組成物でコートされる。スロットコーティングステーション26を離れた後、不織ウェブ21は23で示されたローション付きウェブになる。次いでローション付きウェブ23は回転ロール24および回転ロール28で進められ、その後ローション付きペアレントロール20(矢印20aで示された方向へ回転する)で巻き取られる。
【0160】
V.試験法
a.弾性率測定
溶融形の組成物の(弾性率、粘度のような)レオロジー性は、振動モードで粘度計(モデル番号CSL100としてTA Instruments,New Castle,DEから市販)を用いて測定される。測定は40mmの直径および60ミクロンのギャップを有したコーンおよびプレート測定システムを用いて行われる。測定は約100秒の待ち時間後に始める。測定は2つの温度:77℃および40℃で行われる。10rad/secの振動数および0.2%の歪率で測定された弾性率が、組成物を特徴づけるために用いられる。即ち、ここで開示および/またはクレームされたすべての弾性率は、上記の操作条件で測定されている。
【0161】
b.見掛け粘度測定
見掛け粘度は回転粘度計(Model DV‐3としてBrookfield Engineering Laboratories,Inc.,Middleboro,MAから市販)を用いて77℃および40℃で測定される。粘度計は2号スピンドルを用いて10rpmの剪断速度で操作する。
【0162】
c.ゼロ剪断粘度測定
通常、“ゼロ剪断粘度”の値は粘度 vs.剪断速度のプロットをゼロの剪断速度に外挿することにより得られる。しかしながら、低剪断速度で降伏挙動を示す塑性または擬塑性流体の場合、外挿法では物質を完全かつ正確には表せない。一方、“ゼロ剪断粘度”は非常に低い剪断速度で測定された粘度により概算してもよい。ここで用いられている“ゼロ剪断粘度”という用語は、非常に低い剪断速度(例えば、1.0sec-1以下)および約20℃の温度で、コーンおよびプレート粘度計(モデル番号CSL100としてTA Instruments,New Castle,DEから市販)により測定された値である。
【0163】
d.粒径測定
Focus Beam Reflectance Mearsurement(FBRM)Model M500(Lasertec,Redman,WA市販)が用いられる。その装置は製造業者の指示に従い組み立てて操作する。FBRMは溶液および/または懸濁液を特徴づけるために用いうる。FBRMはサンプルの粒子数および平均粒子弦長さを測定して、液体系における粒状物質の平均粒径および分布を調べることができる。
【0164】
VI.
下記例は、本発明の範囲内に属する態様の例示である。本発明は以下で示された具体例に限定されず、その多くのバリエーションが本発明の精神および範囲から逸脱せずに可能である、と理解すべきである。様々な成分のすべての量は、別記されないかぎり重量%で表示されている。
【0165】
以下で記載されたスキンケア組成物の各例は、ここで開示されているようなコンタクトスロットコーターにより、吸収性物品のトップシートへ付着される。例えば、マルチスロットを有する熱溶融接着剤アプリケーター(Nordson Corp.,Atlanta,GA製のMeltex EP11)が本発明で使用に適している。組成物は加熱タンクへ入れて約77℃(即ち、約170°F)の温度で操作する。次いで組成物は、ストライプが物品の縦方向に伸びるストライプパターンで、物品のトップシートおよびカフ上へコンタクトアプリケーターで適用される。特に、各ストライプが幅(即ち、基材の横方向)約0.25インチ、基材の縦方向で約11.7インチであり、約15.5mg/in2(2.4mg/cm2)の付着レベルとなるように、5つのストライプが適用される。ストライプ間の距離は約0.31インチである。
【0166】
例1
A.スキンケア組成物の製造
本発明の例示スキンケア組成物は、下記表1で示された組成を有している:
Figure 0004637371
【0167】
最初にワセリンをステアリルアルコールと溶融状態で混ぜることにより組成物を調製する。レオロジー剤、即ちヒュームドシリカを、実質的に均一で湿潤するまで、プロペラ攪拌下でその溶融混合物へ加える。酸化亜鉛前分散物を、混合物が実質的に均一になるまで、例えば約77℃(即ち、約170°F)の温度で30分間にわたり、高剪断攪拌下でその溶融混合物へ加える。ローターステーター、ホモゲナイザー、Gaulinミルまたはコロイドミルのような高剪断ミキサーが本発明に適している。一方、ステアリルアルコールは、他のすべての成分が混合された後で、溶融混合物へ加えてもよい。更にそれ以外に、ヒュームドシリカは最後に、即ち他のすべての成分が混合された後で、ヒュームドシリカが加えられて活性化されるまで粒状成分を懸濁させておける十分な攪拌が行われるならば加えることができる。得られた組成物は、吸収性物品のトップシート適用向け組成物として使用に適したレオロジー性を有している。特に、得られた組成物は室温で固形または半固形であり、約77℃および0.1rad/secで約100センチポイズの見掛け粘度および約400dyne/cmの弾性率を有している。
【0168】
B.コンタクトスロットコーティングによる処理物品の製造
組成物を、前記の操作に従いコンタクトスロットコーターを用いて、吸収性物品の表面へ適用する。得られる吸収性物品は、実質的に均一なスキンケア組成物を少なくともその一部に付着させている。
【0169】
例2
本発明の例示スキンケア組成物は、下記表2で示された組成を有している:
Figure 0004637371
組成物および処理物品を例1と同様に製造する。得られた組成物は、吸収性物品のトップシート適用向け組成物として使用に適したレオロジー性を有している。特に、得られた組成物は室温で固形または半固形であり、約77℃および0.1rad/secで約200センチポイズの見掛け粘度および約2000dyne/cmの弾性率を有している。
【0170】
例3
本発明の例示スキンケア組成物は、下記表3で示された組成を有している:
Figure 0004637371
組成物および処理物品を例1と同様に製造するが、但しベヘニルアルコールおよびオルガノクレーを用いる。得られた組成物は、吸収性物品のトップシート適用向け組成物として使用に適したレオロジー性を有している。特に、得られた組成物は室温で固形または半固形であり、約77℃および0.1rad/secで約8センチポイズの見掛け粘度および約20dyne/cmの弾性率を有している。
【0171】
Figure 0004637371
組成物および処理物品を例3と同様に製造する。得られた組成物は、吸収性物品のトップシート適用向け組成物として使用に適したレオロジー性を有している。特に、得られた組成物は室温で固形または半固形であり、77℃および0.1rad/secで約8センチポイズの見掛け粘度および約20dyne/cmの弾性率を有している。
【0172】
例5
本発明の例示スキンケア組成物は、下記表5で示された組成を有している:
Figure 0004637371
組成物および処理物品を例3と同様に製造する。得られた組成物は、吸収性物品のトップシート適用向け組成物として使用に適したレオロジー性を有している。特に、得られた組成物は室温で固形または半固形であり、約77℃(即ち、約170°F)および0.1rad/secで約8センチポイズの見掛け粘度および約20dyne/cmの弾性率を有している。
【0173】
例6
本発明の例示スキンケア組成物は、下記表6で示された組成を有している:
Figure 0004637371
組成物および処理物品を例1と同様に製造する。得られた組成物は室温で固形または半固形粘稠性を有している。
【0174】
例7
市販クリームまたは軟膏との比較
この例では、前記の例1〜5の組成物の性質を、市販クリームまたは軟膏と比較している。すべての組成物は酸化亜鉛スキンケア成分を含有している。
Figure 0004637371
Figure 0004637371
表7は、本発明の組成物が少なくとも約50℃の温度で実質的に非流動性であることを示している。重要なことは、この特徴のおかげで本発明の組成物を吸収性物品の皮膚接触表面へ実質的に定着または“拘束”しうることである。
【0175】
例8
定着剤を含有していない組成物8(a)および8(b)を前記の操作に従い調製する。組成物8(a)は89%ワセリン、7%酸化亜鉛前分散物および4%ヒュームドシリカを有している。組成物8(b)は68%ワセリン、27%酸化亜鉛前分散物および5%ヒュームドシリカを有している。組成物双方の融点は少なくとも約45℃である。定着剤(例えば、ステアリルアルコール)は室温で固形または半固形粘稠性をもたらす上で不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるおむつの形態をとる吸収性物品である。
【図2】 本発明のローション組成物をおむつトップシートおよび/またはカフへ適用するために好ましい方法について説明する概略図である。
【図3】 本発明のローション組成物をおむつトップシートおよび/またはカフへ適用するための別な方法について説明する概略図である。

Claims (11)

  1. スキンケア組成物を有する物品であって、該物品の皮膚接触表面の少なくとも一部に前記スキンケア組成物が配置されてなり、前記組成物が、前記物品が皮膚近傍に位置した際に皮膚に少なくとも部分的に移動可能であり、前記組成物が、5〜95%のキャリア、0.001〜70wt%の少なくとも1種のスキンケア成分、および0.5〜5wt%の少なくとも1種のレオロジー剤を含んでなり、前記組成物が:
    (i)0.2%の歪率、10rad/secの振動数、および77℃の温度で測定される、少なくとも5dyne/cm2の弾性率
    (ii)少なくとも35℃の融点;および
    (iii)20℃で固形または半固形の粘稠性
    を有してなり、
    キャリアが、石油ベース皮膚軟化剤、脂肪酸エステル、ポリシロキサン、スクロースエステル脂肪酸、アルキルエトキシレート、保湿剤、ラノリンおよび誘導体、およびそれらの混合物からなる群より選択され;
    スキンケア成分が、モノグラフカテゴリー(Monograph Category)I活性剤、モノグラフカテゴリー(Monograph Category)III活性剤、酵素インヒビター、プロテアーゼインヒビター、キレート化剤、抗菌剤、プロトン供与剤、アロエエキス、およびそれらの混合物からなる群より選択され;および
    レオロジー剤が、未処理ヒュームドシリカ、処理ヒュームドシリカ、オルガノクレー、金属脂肪エステル石鹸、カルシウムシリケート、ポリマー増粘剤、天然または有機増粘剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、およびそれらの混合物からなる群より選択される、物品。
  2. 組成物が、5〜50,000dyne/cm 2 弾性率、および1〜100,000センチポイズの見掛け粘度を有する、請求項1に記載の物品。
  3. 組成物が、ポリヒドロキシ脂肪酸エステル、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド、C14‐C60脂肪アルコール、C14‐C60脂肪酸、約2〜約110の平均エトキシル化度を有するC14‐C60脂肪アルコールエトキシレート、ロウ、およびそれらの混合物からなる群より選択される定着剤を更に含んでなる、請求項1または2に記載の物品。
  4. レオロジー剤が、0.001〜100ミクロンの範囲で容量加重平均粒径を有する処理ヒュームドシリカであり、ポリメチルシロキサン処理ヒュームドシリカ、トリメチルシラン化ヒュームドシリカ、ジメチルジシラン化ヒュームドシリカ、およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項1〜のいずれか一項に記載の物品。
  5. レオロジー剤が、ベントナイト、ヘクトライト、およびそれらの混合物からなる群より選択されるオルガノクレーである、請求項1〜のいずれか一項に記載の物品。
  6. スキンケア成分が、酸化亜鉛、タルク、デンプン、アラントイン、ヘキサミジン、ヘキサミジンジイセチオネートおよびその塩、トリアセチン、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、塩酸4‐(2‐アミノエチル)ベンゼンスルホニルフルオリド、キトサン、およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項1〜のいずれか一項に記載の物品。
  7. スキンケア成分が、キャリアに実質的に不溶性であり、1000ミクロン以下の平均粒径を有する粒子を含んでなる、請求項1〜のいずれか一項に記載の物品。
  8. 0.0078mg/cm2〜15.6mg/cm2の組成物を含んでなる、請求項1〜のいずれか一項に記載の物品。
  9. (a)請求項1〜のいずれか一項に記載されたスキンケア組成物を形成し;および
    (b)スキンケア組成物を基材の少なくとも一部へ適用する;
    工程を含んでなり、基材が0.0078mg/cm2〜15.6mg/cm2の組成物を含んでなる、スキンケア組成物を基材へ適用するための方法。
  10. 工程(b)が、スプレー、印刷、コンタクトスロットコーティング、グラビアコーティング、浸漬、押出し、およびそれらの組合せからなる群より選択される、請求項に記載の方法。
  11. 組成物が固化するように、十分低い温度までスキンケア組成物を冷却させることを更に含んでなる、請求項10に記載の方法。
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