JP4636830B2 - ノズルフラッパ弁 - Google Patents

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Description

本発明は、ノズルフラッパ弁に係り、特に駆動機構により軸方向に移動駆動されるフラッパを有するノズルフラッパ弁に関する。
空気圧回路やガス供給回路において管路の圧力制御や流量調整を行うために、フィードバック機構を内蔵した制御弁装置が用いられる。例えば、特許文献1において、従来技術として米国特許第3023782号が紹介されている。この米国特許には、トルクモータとパイロット弁を組み合わせることによって、入力指令電圧の印加に基づいてアーマチュアを回転駆動し、このときに発生するトルクでノズルフラッパ機構によるパイロット弁開閉作用を得て案内弁を駆動し、アクチュエータへ所望流体圧を供給する構成が開示される。このパイロット弁は、アーマチュアの回動により変位するフラッパと、フラッパの両側面に向かい合って配置される1組のノズルが備えられるので、ノズルフラッパ弁と呼ばれることがある。
ノズルフラッパ機構の各ノズルにはそれぞれ気体流が供給されるが、ノズルフラッパ弁の作動を安定かつ精密に出力するために、特許文献2に示されるように、各ノズルに気体流を供給するために、1次側圧力気体を絞り2次側のノズルフラッパ弁に供給する気体流路の絞り装置、例えば固定オリフィスが設けられる。このようにして、2つの固定オリフィスの各流体抵抗と、2つのノズルの各流体抵抗とでブリッジ回路を構成することで、ノズルフラッパ弁の作動を安定させることができる。
特公平5−43882号公報 特開昭57−51002号公報
近年、位置決め装置において、その精度、分解能の向上の要求が著しい。例えば、半導体装置の露光装置では、半導体デバイスの最小寸法が100nmを切る。したがって、半導体デバイスの寸法精度の要求は10nm以下となり、そのための位置決めアクチュエータの位置決め精度は1nm以下、つまりサブnmのものが要望される。また、その高速性も同様に要求される。このような精密位置決め装置や、精密移動機構等に気体アクチュエータを用いることが期待されている。すなわち、気体圧アクチュエータを用いる移動機構は、他の機構に較べ、コンタミネーションの発生が少ないほか、電磁的ノイズを発生せず、振動、騒音も少ないからである。
そのためには、気体アクチュエータに供給する気体圧を精密に制御する必要があるが、従来技術のトルクモータでアーマチュアを回転駆動するノズルフラッパ方式では限度がある。例えば、トルクモータにおいてアーマチュアを回転させると、その回転自体で磁気ギャップが変化し、アーマチュアの運動にヒステリシスが生じ、駆動信号に対し、アーマチュアの位置が不確定になる。したがって、ノズルフラッパによる気体圧の制御の精度に限界がある。
また、ノズルの1次側に固定オリフィスを設け、この固定オリフィスにより気体を絞る場合、乱流や渦流等が生ずることがあり、特に、高圧かつ高速の気体を扱うときはオリフィスのエッジ等から衝撃波が生ずることがある(例えば、白倉等,「機械工学全書12 流体力学」,株式会社コロナ社,1982年7月1日,第1刷,p181,p200等参照)。このような乱流、渦流、特に衝撃波は、オリフィスにより絞られた後の気体の圧力に対し、ノイズとなる。したがって、ブリッジ回路の動作に誤差が生じ、ノズルフラッパ弁の出力圧力にノイズが乗り、あるいは動作不安定を引き起こし、ひいてはノズルフラッパ弁の動作に影響を及ぼす恐れがある。
このように、従来技術のノズルフラッパ方式では、フラッパの駆動にヒステリシスが生ずることがあり、また、ノズルに供給される気体に衝撃波等のノイズを伴うことがある。したがって、従来技術のノズルフラッパ弁を用いて、例えば、精密位置決め装置や、精密移動機構等の気体アクチュエータに気体圧を供給すると、それらが要求する気体圧の精度に比べ不十分なことがある。
本発明の目的は、フラッパの駆動においてヒステリシスを抑制することができるノズルフラッパ弁を提供することである。他の目的は、出力圧力のノイズを抑制することができるノズルフラッパ弁を提供することである。以下に述べる手段は、これらの目的の少なくとも1つに奉仕するものである。
本発明に係るノズルフラッパ弁は、駆動機構により軸方向に移動駆動されるフラッパと、フラッパに向けて気体噴き出し開口を有し、フラッパとの間の距離に応じて気体の噴き出しが変化するノズルと、1次側より圧力気体が供給され、これを絞って2次側よりノズルと負荷とに供給する気体流路の絞り装置と、を有し、フラッパの移動を制御して負荷に供給される気体圧を制御するノズルフラッパ弁において、フラッパは、フラッパの軸周りの回転を抑制し、軸方向の移動を自在とするラジアル支持ばねに支持され、気体流路の絞り装置は、一方端に1次側供給口を有し、他方端に2次側出力口を有するハウジングと、ハウジング内に設けられる絞り部であって、外周側で出力口に接続される隙間保持ベースの上面における複数の小扇形部分と凹部との間の段差を利用し、供給口と接続される貫通穴を中心に有する隙間形成蓋の下面が複数の小扇形部分の上面に接触することで、気体の流れ方向に沿い、所定の間隔を有する平行隙間が形成される絞り部と、を備え、絞り部は、複数の小扇形部分が中心で結ばれその中央部の接合部の大きさが隙間形成蓋の貫通穴の径よりも小さく設定され、気体が流れ込む中央部から気体が流れ出す外周側に向けて放射状に広がる平行隙間を含むことを特徴とする。
また、本発明に係るノズルフラッパ弁は、駆動機構により軸方向に移動駆動される軸体の両端にそれぞれ順方向フラッパ面及び逆方向フラッパ面を有する双方向フラッパと、順方向フラッパ面に向けて気体噴き出し開口を有し、順方向フラッパ面との間の距離に応じて気体の噴き出しが変化する順方向ノズルと、逆方向フラッパ面に向けて気体噴き出し開口を有し、逆方向フラッパ面との間の距離に応じて気体の噴き出しが変化する逆方向ノズルと、1次側より圧力気体が供給され、これを絞って2次側より順方向ノズルと負荷とに供給する気体流路の順方向絞り装置と、1次側より圧力気体が供給され、これを絞って2次側より逆方向ノズルと負荷とに供給する気体流路の逆方向絞り装置と、を有し、双方向フラッパの移動を制御し、順方向絞り装置から負荷に供給される順方向気体圧と、逆方向絞り装置から負荷に供給される逆方向気体圧とを制御するノズルフラッパ弁において、双方向フラッパは、軸体の両端部で、フラッパの軸周りの回転を抑制し、軸方向の移動を自在とするラジアル支持ばねにそれぞれ支持され、気体流路の順方向絞り装置及び逆方向絞り装置は、それぞれ、一方端に1次側供給口を有し、他方端に2次側出力口を有するハウジングと、ハウジング内に設けられる絞り部であって、外周側で出力口に接続される隙間保持ベースの上面における複数の小扇形部分と凹部との間の段差を利用し、供給口と接続される貫通穴を中心に有する隙間形成蓋の下面が複数の小扇形部分の上面に接触することで、気体の流れ方向に沿い所定の間隔を有する平行隙間が形成される絞り部と、を備え、
絞り部は、複数の小扇形部分が中心で結ばれその中央部の接合部の大きさが隙間形成蓋の貫通穴の径よりも小さく設定され、気体が流れ込む中央部から気体が流れ出す外周側に向けて放射状に広がる平行隙間を含むことを特徴とする
また、本発明に係るノズルフラッパ弁は、駆動機構により軸方向に移動駆動される軸体の両端にそれぞれ順方向フラッパ面及び逆方向フラッパ面を有する双方向フラッパと、順方向フラッパ面に向けて気体噴き出し開口を有し、順方向フラッパ面との間の距離に応じて気体の噴き出しが変化する噴き出しノズルと、逆方向フラッパ面に向けて気体吸い込み開口を有し、逆方向フラッパ面との間の距離に応じて、気体の吸い込みが変化する吸い込みノズルと、1次側より圧力気体が供給され、これを絞って2次側より噴き出しノズルに供給する気体流路の絞り装置と、を有し、噴き出しノズルから噴出す気体を吸い込みノズルと負荷に供給し、双方向フラッパの移動を制御して負荷に供給される気体圧を制御するノズルフラッパ弁において、双方向フラッパは、軸体の両端部で、フラッパの軸周りの回転を抑制し、軸方向の移動を自在とするラジアル支持ばねにそれぞれ支持され、気体流路の絞り装置は、一方端に1次側供給口を有し、他方端に2次側出力口を有するハウジングと、ハウジング内に設けられる絞り部であって、外周側で出力口に接続される隙間保持ベースの上面における複数の小扇形部分と凹部との間の段差を利用し、供給口と接続される貫通穴を中心に有する隙間形成蓋の下面が複数の小扇形部分の上面に接触することで、気体の流れ方向に沿い所定の間隔を有する平行隙間が形成される絞り部と、を備え、絞り部は、複数の小扇形部分が中心で結ばれその中央部の接合部の大きさが隙間形成蓋の貫通穴の径よりも小さく設定され、気体が流れ込む中央部から気体が流れ出す外周側に向けて放射状に広がる平行隙間を含むことを特徴とする
また、絞り部は、隙間保持ベース部の上面が平坦なディスク部と、複数の小扇形部分が中心で結ばれその中央部の接合部の大きさが隙間形成蓋の貫通穴の径よりも小さく設定されるスペーサ部とを有し、ディスク部の平坦な上面にスペーサ部を配置しスペーサ部の厚さに対応して所定の間隔が形成される平行隙間を含むことが好ましい
また、絞り部は、隙間保持ベース部の上面が平坦なディスク部と、小扇形部分に代えて、中心側で相互に結ばれその中心側の相互に結ばれた部分の大きさが隙間形成蓋の貫通穴の径よりも小さく設定されたストレートの脚部が外周側に放射状に延びるスペーサ部とを有し、ディスク部の平坦な上面にスペーサ部を配置しスペーサ部の厚さに対応して所定の間隔が形成される平行隙間を含むことが好ましい。
また、駆動機構は、軸方向に配置された固定子磁気ギャップと、駆動信号が入力されるコイルを有し、固定子磁気ギャップと協働して軸方向に駆動される可動子と、を含むことが好ましい。
また、駆動機構の可動子は、軸周りの回転を抑制し、軸方向の移動を自在とするラジアル支持ばねに支持されることが好ましい。
また、本発明に係るノズルフラッパ弁において、フラッパに対し、軸方向に沿った任意のオフセット位置を中心に付勢するオフセットばねを備えることが好ましい。
また、本発明に係るノズルフラッパ弁において、フラッパの軸方向の変位を検出する変位センサ又は軸方向の速度を検出する速度検出センサのうち少なくとも一方を備えることが好ましい。
上記構成により、軸方向に配置された固定子磁気ギャップと、可動子とを含む駆動機構により、フラッパが軸方向に移動駆動される。この駆動機構は、いわゆるリニアモータ又はフォースモータと呼ばれることがある。固定子磁気ギャップは、可動子の移動方向である軸方向に配置され、可動子すなわちフラッパの移動により磁気ギャップが変動することがなく、したがって、フラッパの駆動においてヒステリシスを抑制することができる。
これに加えて、フラッパは、軸周りの回転を抑制し、軸方向の移動を可能とするラジアル支持ばねで支持される。つまり、フラッパは、ラジアルばねでいわば宙吊りで支持され、摺動摩擦や、回転軸の摩擦等を伴わずに、軽い負荷で軸方向にのみ移動できる。したがって、精度よくフラッパを駆動でき、出力圧力を精度よく制御できる。
また、ノズルの1次側に設けられる気体の絞り装置は、一方端に1次側供給口を有し、他方端に2次側出力口を有するハウジングと、ハウジング内に設けられる絞り部であって、外周側で出力口に接続される隙間保持ベースの上面における複数の小扇形部分と凹部との間の段差を利用し、供給口と接続される貫通穴を中心に有する隙間形成蓋の下面が複数の小扇形部分の上面に接触することで、気体の流れ方向に沿い所定の間隔を有する平行隙間が形成される絞り部とを備える。この平行隙間の整流作用により絞り部に流れる気体を乱れなく形成する。乱れなく形成された気体は、乱流、渦流を含まず、衝撃波を生ずることもない。したがって、出力圧力ノイズを抑制することができる。
また、絞り部は、隙間保持ベース部の上面が平坦なディスク部と、複数の小扇形部分が中心で結ばれその中央部の接合部の大きさが隙間形成蓋の貫通穴の径よりも小さく設定されるスペーサ部とを有し、ディスク部の平坦な上面にスペーサ部を配置する。また、絞り部は、隙間保持ベース部の上面が平坦なディスク部と、小扇形部分に代えて、中心側で相互に結ばれその中心側の相互に結ばれた部分の大きさが隙間形成蓋の貫通穴の径よりも小さく設定されたストレートの脚部が外周側に放射状に延びるスペーサ部とを有し、ディスク部の平坦な上面にスペーサ部を配置する。このように、所定厚みのスペーサを平行平板の間に配置することで、簡単な構成で所定間隔の平行隙間を得ることができる。
また、駆動機構の可動子もラジアル支持ばねに支持されるので、フラッパ又はフラッパの軸体と可動子とが一体となって軸方向に直線移動しても、これらは、ラジアルばねでいわば宙吊りで支持され、摺動摩擦や、回転軸の摩擦等を伴わずに、軽い負荷で軸方向にのみ移動できる。したがって、精度よくフラッパを駆動でき、出力圧力を精度よく制御できる。
また、オフセットばねを備えるので、フラッパを任意のオフセット位置に設定でき、これによりフラッパの中立位置あるいは駆動原点を正確に設定でき、フラッパの駆動を正確なものとでき、出力圧力を精度よく制御できる。
また、フラッパの運動について、変位センサ又は速度検出センサを備えるので、フラッパの駆動に変位フィードバック又は速度フィードバック又はその双方のフィードバックが可能となり、正確なフラッパの駆動を行うことができ、出力圧力を精度よく制御できる。
また、フラッパを双方向フラッパとし、順方向気体圧と逆方向気体圧の双方を負荷に供給するときも、軸方向に配置された固定子磁気ギャップと、可動子とを含む駆動機構により、フラッパが軸方向に移動駆動される。したがって、可動子すなわちフラッパの移動により磁気ギャップが変動せず、フラッパの駆動においてヒステリシスを抑制することができる。これに加えて、フラッパは、軸周りの回転を抑制し、軸方向の移動を可能とするラジアル支持ばねで支持される。したがって、フラッパは、ラジアルばねでいわば宙吊りで支持され、摺動摩擦や、回転軸の摩擦等を伴わずに、軽い負荷で軸方向にのみ移動でき、これにより、精度よくフラッパを駆動でき、出力圧力を精度よく制御できる。また、順方向ノズル及び逆方向ノズルの1次側に設けられる気体の絞り装置は、供給口と出力口を有するハウジング内に、所定の間隔を有する平行隙間を含む絞り部を備え、平行隙間の整流作用により絞り部に流れる気体を乱れなく形成する。したがって、乱れなく形成された気体は、乱流、渦流を含まず、衝撃波を生ずることもなく、出力圧力のノイズを抑制することができる。
フラッパを双方向フラッパとし、逆方向フラッパに向き合う吸い込みノズルから排気するときも、軸方向に配置された固定子磁気ギャップと、可動子とを含む駆動機構により、フラッパが軸方向に移動駆動される。したがって、可動子すなわちフラッパの移動により磁気ギャップが変動せず、フラッパの駆動においてヒステリシスを抑制することができる。これに加えて、フラッパは、軸周りの回転を抑制し、軸方向の移動を可能とするラジアル支持ばねで支持される。したがって、フラッパは、ラジアルばねでいわば宙吊りで支持され、摺動摩擦や、回転軸の摩擦等を伴わずに、軽い負荷で軸方向にのみ移動でき、これにより、精度よくフラッパを駆動でき、出力圧力を精度よく制御できる。
なお、双方向フラッパを用いるノズルフラッパ弁において、変位センサ又は速度検出センサのうち少なくとも一方を用いるものとしてもよい。
上記のように、本発明に係るノズルフラッパ弁によれば、フラッパの駆動においてヒステリシスを抑制することができる。また、本発明に係るノズルフラッパ弁によれば、出力圧力のノイズを抑制することができる。
以下に図面を用いて、本発明に係る実施の形態につき詳細に説明する。なお、以下の説明に用いる寸法等の数値は、1例であり、ノズルフラッパ弁に要求される性能、および全体の大きさ等を考慮して適宜変更することができる。
図1は、微小移動機構において、ノズルフラッパ弁10の用いられ方を説明する図である。最初に、ノズルフラッパ弁10により気体圧が制御されて微小移動機構に供給される様子の概略を説明し、ついでノズルフラッパ弁10の詳細内容を説明する。
微小移動機構のアクチュエータ2は、案内部4と、案内部4により軸方向の移動を案内される可動体6から構成される。可動体6は段つき構造となっており、図1において紙面の右側の面である底面側で制御された気体圧Paを受け、段つきの面で別途供給される押し付け圧Pを受ける。押し付け圧は図1の−X方向に可動体6を付勢し押し付ける。
ノズルフラッパ弁10は、外部から供給圧Psを有する気体を供給し、制御部40の制御の下で、所望の気体圧Paの気体に調整して出力し、一部は大気Pに排気する機能を有する制御弁である。ノズルフラッパ弁10は、リニアモータ14と、リニアモータ14により図1のX方向である軸方向に駆動移動されるフラッパ22と、フラッパ22に開口部を向けて配置されるノズル32を備える。気体圧Paの気体は、気体流路の絞り装置100により流れる気体を整流して絞られ、ノズル32と負荷、すなわちアクチュエータ2に供給される。つまり、ノズル32からは、フラッパ22にむけて気体が噴き出している。
ここで、制御部40よりリニアモータ14に駆動信号が供給されると、リニアモータ14及びこれと一体に移動するフラッパ22は、X方向に移動する。すると、ノズル32とフラッパ22との距離が変わり、ノズル32とフラッパ22の間の流体抵抗が変化する。したがって、ノズル32から噴出す気体の流量及び気体圧が変わり、これに応じて負荷に供給される気体圧Paも変化する。つまり、リニアモータ14への駆動信号によって、出力圧力である気体圧Paを調整することができる。例えば、リニアモータ14をX方向に移動させれば、ノズル32からの噴出が抑制され、その分、出力圧力である気体圧Paが高くなる。
調整された気体圧Paは、アクチュエータ2に供給される。可動体6は、供給された気体圧Paと押し付け圧Pとのバランスで移動するので、上記の例で気体圧Paが高くなれば、+X方向へ移動する。これを総合すれば、制御部40がリニアモータ14への駆動信号を制御することで、ノズルフラッパ弁10により気体圧Paが調整されて出力され、これを用いてアクチュエータ2において可動体6の移動を制御できることになる。
かかるノズルフラッパ弁10の詳細を図2に示す。ここで、図示されていない気体供給源からの供給圧Ps、大気P、負荷に供給される出力圧力である気体圧Paは、図1と同じ記号として示す。ノズルフラッパ弁10は、気密構造の筐体12の中に、リニアモータ14と、リニアモータ14に一体として移動するフラッパ22と、リニアモータ14及びフラッパ22を支持する雲形ばね24,26と、フラッパ22に噴き出し開口を向けるノズル32と、図示されていない気体供給源からの供給圧Psを絞ってノズル32と負荷に供給する気体流路の絞り装置100が備えられる。なお、リニアモータ14は、筐体12に固定される磁石16、移動体18、移動体18に取り付けられるコイル20を有し、コイル20は、信号線28により接続端子30に接続される。接続端子30は、上記の制御部40に制御ケーブル等で接続される。
筐体12は、内部にノズルフラッパ弁10の各構成要素を収納し、供給圧Psの供給口、大気Pの排気口、気体圧Paの負荷口の気体ポートを除いて気密であるケース体で、数個のブロックを組み立てて得ることができる。図2の例では、雲形ばね24,26を取り付けやすいように、3個のブロックに分けられている。かかる筐体12は、適当な金属ブロックを加工し、適当な気密シーリングを用いながら気密に組み立て、適当な固定手段で固定して得ることができる。材質は、気密性、堅牢性等を満たせば金属以外のものを一部用いることができるが、少なくともリニアモータ14のヨークを構成する部分は、磁性体であることを要する。
リニアモータ14は、軸方向、すなわち図2のX方向に沿って配置される固定子磁気ギャップと、その固定子磁気ギャップの中を軸方向に移動する可動子を含む直線駆動装置で、フラッパ22を軸方向に移動駆動する機能を有する。具体的には、磁性体である筐体12の一部に、X方向を軸方向とする円環状のギャップが設けられ、そのギャップの一方側に磁石16が取り付けられる。このことで、ギャップが、軸方向に配置された固定子磁気ギャップとなる。可動子は、この固定子磁気ギャップの中を軸方向に移動できる円環状の部分を有する移動体18と、移動体18の円環状の部分に軸方向に配列されたコイル20を含んで構成される。
このような固定子磁気ギャップと可動子の組み合わせにより、コイル20に駆動電流を流すことで、この電流と、コイル20を鎖交する固定子磁気ギャップの磁束との協働作用により、コイル20に軸方向の駆動力が与えられる。そして、このような構造において一般には、固定子磁気ギャップの中の磁束密度は、軸方向の場所により変化しない。したがって、固定子磁気ギャップの中をコイル20が軸方向に移動する分には、磁気ギャップとの協働作用に大きな変化がなく、いわゆる移動についてのヒステリシスがほとんど生じない。
磁石16は、固定子磁気ギャップを形成し、コイル20に鎖交する磁束を発生するためのものである。磁石16は、上記の円環状ギャップに合わせ、円環状としてもよく、また必要なトルクを得る程度に、円管状ギャップの一部に設けてもよい。かかる磁石としては、高性能の永久磁石を用いることができる。筐体12に磁石16を取り付けるには、適当な接着材を用いてもよく、あるいは、磁性体と磁石の吸引力のみで保持することもできる。
移動体18は、固定子磁気ギャップと協働して駆動力を発生するコイル20を搭載し、またフラッパ22が取り付けられる部品である。移動体18は、概略お椀形の形状のもので、お椀形の円環状側面にコイル20が円周方向に沿って巻きつけられる。お椀形の底にあたる部分の中心には、お椀形の円環状側面に平行に軸体19が突き出すように設けられ、軸体19の先端に、フラッパ22が取り付けられる。かかる移動体18及び軸体19は、適当な強度を有する金属又は樹脂を用い、成形により得ることができる。移動体18及び軸体19は、一体成形で形成してもよく、別々のものを組み立ててもよい。また、必要なトルクを得られるならば、移動体18を完全な円環状とせずに、円環状の一部の形状として、そこにコイル20を巻回してもよい。
コイル20は、絶縁被導線を移動体18の円環状側面に円周状に複数回巻回されたもので、導線の抵抗、巻数等は、固定子磁気ギャップの特性設定とともに、リニアモータ14の速度や応答性性能の面から設定される。また、コイル20の引き出し線は、移動体18の円環状側面に沿って適当に這わされたのち、たわみを十分に持った自由端となって、空中を経由して接続端子30に接続される。このたわみや、導線のしなやかさは、移動体18の高速移動や応答性等に影響が少ないように選ぶことが好ましい。
フラッパ22は、ノズル32の噴き出し開口に向かい合い、ノズル32から噴出す気体を受け止める気体受面を有する部品である。フラッパ22は移動体18に取り付けられ、移動体18とともに軸方向に移動できる。そして、受け止めた気体の噴き出し力と、リニアモータ14の軸方向の推力とをバランスさせることで、フラッパ22の軸方向の位置が定まり、その位置におけるノズル32からの気体の噴き出し状態により、負荷への出力圧力である気体圧Paが定まる。気体受面は、軸方向に垂直が好ましい。かかるフラッパは、適当な金属材料又は樹脂材料を加工又は成形して得ることができる。また、軸体19と一体構造、あるいは移動体18及び軸体19と一体構造として成形して得ることとしてもよい。
移動体18回りの構成をまとめると、移動体18の円環状部分にX方向と直交する円周方向にコイル20が巻回され、円環状の中心軸に沿って軸体19がノズル32の方向に延び、軸体19の先端にフラッパ22が、気体受面を軸方向に垂直となるように設けられる。したがって、移動体18、軸体19、フラッパ22は、一体として軸方向に移動する。
一体として移動する(移動体18、軸体19、フラッパ22)の両端部は、雲形ばね24,26を介して筐体12に支持される。雲形ばねは、薄板に例えば雲形のスリットを設けた板ばねで、その中心に物体を接続し、周辺を固定端とすることで、物体の軸周りの回転を規制し、軸方向の移動を可能にして物体を支持できるラジアル支持ばねとしての機能を有する。
雲形ばねの例を図3に示す。これらの雲形ばねは、いずれもバネ性を有する金属薄板をエッチング又はプレス穴あけ加工又は放電加工等で複数の円環状あるいは複雑な雲形のスリットを設けたものである。スリットの形状は、雲形ばねの外周を固定し、中心軸に変位を与えたとき、軸方向の変位、すなわち図3の紙面に垂直な方向の直線変位に対する剛性に比べ、軸周りの変位、すなわち図3の紙面内での回転変位に対する剛性が大きくなるように工夫される。図3の例では、板厚、外径、材質を同じとして、静的な状態、すなわち、軸方向に変位が小さいときで、図3(a)は約110倍、図3(b)は約80倍、図3(c)は約60倍の剛性差を得ることができる。したがって、要求される精度に応じて、適当なスリットの形状、例えば図3(b)を選択することで、移動体18等の不必要なねじり振動等を抑制することができる。
このような雲形ばね24,26の中心部を、それぞれ軸体19の先端側及び後端側に取り付け、それぞれの雲形ばね24,26が変形しないように、それぞれの外周部を筐体12に固定する。こうすることで、軸体19は、両端がいわば雲形ばね24,26により宙吊りの形で支持され、雲形ばね24,26の特性により、軸周りの回転が抑制され、これに比べ軸方向の移動を自由に行うことができる。したがって、摺動による支持や、回転軸受による支持に比べ、負荷を少なくして、フラッパ22の軸方向の移動を行うことができる。
再び図2に戻り、ノズル32は、先端の開口部が後端の開口に比べ絞られた筒状の素子で、後端開口に供給された気体を絞って先端の開口部から細い流れとして噴出させる絞り機能を有する。ノズル32の気体流の方向は、軸方向に取られ、より詳しくは、リニアモータ14の中心軸と同軸に設定される。したがって、図2の構成に従えば、ノズル32の中心軸は、フラッパ22及び軸体19の中心軸と同軸に取られる。かかるノズル32は、金属材料等を加工して得ることができる。
ノズル32とフラッパ22の関係の次に、ノズルフラッパ弁10の内部における気体の流れについて説明する。ノズルフラッパ弁10は、筐体12の外壁に3つの気体の出入りポートを有する。1つは、図示されていない気体供給源から一定高圧の供給圧Psに調整された気体が供給される供給口34又は供給ポートである。また、ノズルフラッパ弁10で使用済みの気体を大気Pに放出する排気口36又は排気ポートが設けられる。もう1つが、ノズル32とフラッパ22の協働作用により調整された気体圧Paを出力し負荷に供給する負荷口38又は負荷ポートである。
気体の流れと、各ポートとの関係は、以下のとおりである。供給口34からの供給圧Psの気体は、気体流路の絞り装置100の1次側に供給される。気体流路の絞り装置100の詳細内容については後述する。気体流路の絞り装置100の2次側は、ノズル32の後端の開口に接続されるとともに、負荷口38に接続される。ノズル32の先端の開口から噴き出し、フラッパ22に当たった後の気体は使用済みのものとして、排気口36に導かれる。すなわち、気体流路の絞り装置100の2次側からの気体は、ノズル32と負荷口38の先の負荷とに並列に供給される。したがって、ノズル32から噴き出す状態、すなわちノズル32とフラッパ22との間隔に応じ、負荷口38の出力圧力である気体圧Paが変化する。これを利用し、上記のように、リニアモータ14の駆動によりフラッパ22の軸方向の位置を変え、ノズル32からの噴き出しを変化させ、気体圧Paを所望の値に制御できる。
(気体流路の絞り装置)
気体流路の絞り装置100は、内部に平行隙間を有する絞り装置で、平行隙間を気体が流れることで気体の流れを整流し、乱れのない気体流として2次側に出力する機能を有する。図4は、ノズルフラッパ弁10に組み込まれる絞り装置100の断面図である。絞り装置100は、ノズルフラッパ弁10の筐体12内のブロックに組み込まれ、筐体12の一部である上蓋ブロック110と下ケースブロック120と、Oリング130と、下ケースブロック120内に収容される絞り部140とを含む。
上蓋ブロック110と下ケースブロック120とは、Oリング130とともに絞り部140を保持し、1次側圧力気体を供給し、2次側のノズルフラッパ及び負荷に供給する気体を出力するハウジングの機能を有する。上蓋ブロック110と下ケースブロック120は、高圧気体回路を形成するに十分な強度を有する材料を用い、その材料に、所望の気体保持特性を得るに適した機械加工、例えば精密穴加工、精密表面加工等を施すことで得ることができる。
上蓋ブロック110は、平坦な合わせ面112を有し、内部に1次側圧力気体の流路114が設けられ、流路114は合わせ面112において開口する。この開口部は、絞り部140に対する1次側圧力気体の供給口となる。
下ケースブロック120は、上蓋ブロック110の合わせ面112に対応する平坦な合わせ面122を有し、内部に2次側圧力気体の流路124が設けられる。下ケースブロック120には、絞り部140を収納する円筒状の凹部126と、Oリングを収納するための凹部128が設けられる。円筒状の凹部126の底面には、2次側圧力気体の流路124が開口し、この開口部が絞り部140からの2次側圧力気体の出力口となる。Oリングを収納するための凹部128は、図4に示すように、合わせ面122に近接し、かつ円筒状の凹部126の外側に設けられ、その形状及び寸法は、Oリング130を凹部128の中に配置し合わせ面122を上蓋ブロック110の合わせ面112に密着固定したときに、Oリング130の気密機能を十分に発揮させる変形が可能な大きさに設定される。すなわち、絞り部140の外周部と下ケースブロック120との間の気体の漏れを防ぎ、かつ下ケースブロック120の合わせ面122と上蓋ブロック110の合わせ面112との間の気体の漏れを防ぐに十分な変形が可能な大きさに設定される。
絞り部140は、気体回路の一部であって、1次側圧力気体を絞り、その際に流れる気体を乱れなく形成する機能を有する。具体的には、隙間形成蓋142と隙間保持ベース144と外側リング146から構成され、これらは図4に示すように相互に組み合わされて下ケースブロック120内に収納される。図5から図9に、絞り部140を構成する各要素の斜視図及び各要素の組み合わされる様子を示す。また、図10に、下ケースブロック120内に絞り部140が収納される様子を斜視図で示す。これらの要素により気体流路は、「上蓋ブロック110の流路114−貫通穴150−平行隙間152−外側窓部154−内側窓部156−穴158−下ケースブロック120の流路124」のように構成され、平行隙間152において気体が絞られ、乱れなく形成される。
平行隙間152以外の気体流路においては、その流体抵抗が平行隙間152における流体抵抗に比べ無視できる程度となるように、流路の大きさが設定される。例えば、1次側圧力気体の圧力を5×10Pa、流速を30m/secとし、これを流速300m/secの層流に絞って2次側に出力するときは、1つの例示として、平行隙間152の隙間を約50μm、その長さを5〜10mm程度とし、平行隙間152以外の気体流路についてその寸法を数mm程度のものとすることが好ましい。
図5に示す隙間形成蓋142は、中央部に貫通穴150を有するリングで、上面は上蓋ブロック110の合わせ面112に向かい合う面となり、下面は隙間保持ベース144に向かい合う面となる。したがって、絞り部140において、貫通穴150を介して1次側圧力気体を隙間保持ベース144に導く機能を有する。隙間形成蓋142の大きさは、上記の例において、外径を約10mm、厚みを約2mm、貫通穴150の直径を約3mmとすることができる。
図6に示す隙間保持ベース144は、上部のディスク部162と、ディスク部162の下部のリング部164と、ディスク部162とリング部164とを接続する4個の支え脚部166とを含む部材である。その外径は隙間形成蓋142の外径と同じ大きさの約10mmである。また隙間保持ベース144全体の高さは約4mm、その中でディスク部162の厚みを約0.8mmとすることができる。隙間保持ベース144は、機械加工等によりディスク部162と支え脚部166とリング部164とを一体に形成してもよく、あるいはこれらを個別に製作して組み合わせた組立体とすることもできる。
ディスク部162は、その上面側に4箇所の部分扇形部分168を備える。4箇所の部分扇形部分168の外径は、ディスク部162の直径と同じ約10mmに、その内径は、隙間形成蓋142の貫通穴150の直径と同じ約3mmに形成される。部分扇形部分168の上面は隙間形成蓋142の下面と接触する面で、その高さは上記の例で約50μmとすることができる。この約50μmの段差は機械加工で得ることができる。したがって、別の見方をすれば、ディスク部162の上面側は、周囲の部分扇形部分168から約50μm低い円筒状の凹部170を中央部に有し、その凹部170から外周に向け、やはり約50μm低い放射状に広がる4個の凹部172を備えていることになる。
図7は、隙間保持ベース144の上面と隙間形成蓋142の下面とを合わせて組み合わせた状態を示す図で、ディスク部162の凹部と隙間形成蓋142の下面の間に、隙間が約50μmの4個の平行隙間152が形成されることがわかる。そして、隙間形成蓋142の貫通穴150は、ディスク部162の中央部における円筒状の凹部170を介してこの平行隙間152に通ずることとなる。
リング部164は、隙間形成蓋142と同じ外径と内径と高さとを有するリングである。上記の例で、外径を約10mm、内径を約3mm、高さを約2mmとすることができる。各支え脚部166は、各部分扇形部分168に対応する外径と内径と扇形形状を有し、その高さは上記の例で約1.2mmとすることができる。したがって、別の見方をすれば、リング部164と各支え脚部166は、ディスク部162の下部にあって、ディスク部162の上面側における4個の平行隙間152に対応する位置に4個の内側窓部156を有し、その内側窓部156は、隙間保持ベース144の外周から内部に向かって開けられており、さらに内部には、ディスク部162の下部を突き当たりとし、リング部164の下面に開口を有する穴158が備えられていることになる。この穴158の直径は上記のように隙間形成蓋142の貫通穴150の直径と同じである。
図8に示す外側リング146は、隙間保持ベース144の高さに隙間形成蓋142の高さを加えた値の高さを有し、下ケースブロック120における円筒状の凹部126の内径に対応する外径と、隙間形成蓋142及び隙間保持ベース144の外径に対応する内径を有するリングである。上記の例では、高さを約(4+2)=6mm、内径を約10mmとし、外径を約12mmとすることができる。そして、リング外周には、隙間形成蓋142及び隙間保持ベース144を組み合わせたときに形成される平行隙間152及び内側窓部156に対応して4個の外側窓部154が設けられる。各外側窓部154の大きさは、平行隙間152及び内側窓部156を十分望める大きさに設定される。上記の例で、内側窓部156の高さは約1.2mmであり、ディスク部162の厚みは約0.8mmであるので、外側窓部154の高さは約(1.2mm+0.8mm)=2mmを十分超えた大きさの約2.5mmに設定される。
図9は、外側リング146の内側に隙間保持ベース144を収納し、その上に隙間形成蓋142を設置し、各外側窓部154を、それぞれ対応する内側窓部156と平行隙間152とを望む位置に位置決めして配置した状態を示す図で、この組み立て状態のものが絞り部140である。
絞り部140は、図10に示すように下ケースブロック120内に収納される。図10からわかるように、下ケースブロック120の絞り部140を収納する円筒状の凹部の内壁によって、絞り部140の各外側窓部154がそれぞれ蓋をされる状態になり、各外側窓部154は、開放端でなく、閉じた流路となる。このことで、「平行隙間152−外側窓部154−内側窓部156−穴158」という流路が形成される。したがって、Oリング130を介して上蓋ブロック110をしっかり下ケースブロック120に合わせることで、気体流路は、「上蓋ブロック110の流路114−貫通穴150−平行隙間152−外側窓部154−内側窓部156−穴158−下ケースブロック120の流路124」のように構成される。
このようにして、流路114に供給された1次側圧力気体は、この気体流路を通り、平行隙間152において絞られる。この平行隙間152は約50μmの隙間で長さは数mmであるので、その整流作用により、ここを流れる気体は乱れなく形成されて2次側のノズルフラッパ弁に供給される。また、平行隙間152は、ディスク部162の中央部における円筒状の凹部170からディスク部162の外周側に向けて放射状に広がる4個の凹部172により形成されるので、流れは急拡大せずに徐々に広がり、さらに滑らかな流れとすることができる。このようにして乱れなく形成された気体は、乱流、渦流を含まず、衝撃波を生ずることもない。したがって、絞り装置100において、高圧気体の出力圧力のノイズを抑制することができる。
上記のように、図4の絞り装置100において平行隙間152は、隙間形成蓋142の下面と、隙間保持ベース144の上面のうち放射状に広がる凹部172との間で形成される。そして、平行隙間152の所定間隔、上記の例で約50μmは、隙間保持ベース144の上面における部分扇形部分168と凹部172との間の段差を利用し、部分扇形部分168の上面に隙間形成蓋142の下面が接触することで確保されている。この平行隙間152を確保するための段差は、上記のように隙間保持ベース144の上面における機械加工等で得ることができるが、スペーサを用いることもできる。
図11〜図13は、4個の小扇形部分が中心で結ばれているスペーサ400を用いて平行隙間152を形成する様子を示す図である。図4〜図10と共通の要素については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。図11は、厚みが約50μmのスペーサ400を示す図で、スペーサ400の4個の小扇形の外形を結ぶ径は、隙間保持ベース444の直径と同じに設定される。また、中央の接合部の大きさは、隙間形成蓋142の貫通穴150の径より十分小さく設定される。かかるスペーサ400は、所定厚みの金属板等をエッチング加工又は精密プレス加工又は放電加工により得ることができる。
隙間保持ベース444は、図6で説明した隙間保持ベース144の上部のディスク部162において部分扇形部分168が無い点を除けば他の構成は同じである。すなわち、隙間保持ベース444のディスク部462の上面が平坦であるところが図6の隙間保持ベース144と異なる。図12は、上面が平坦な隙間保持ベース444にスペーサ400を組み合わせた様子を示す図である。スペーサ400は、その小扇形の外形を隙間保持ベース444の上部ディスク部462の外形に合わせるようにして、ディスク部462の平坦な上面に配置される。このことで、スペーサ400の小扇形のない部分472は、スペーサ400の上面からみて約50μm低くなる。
図13は、スペーサ400の上に隙間形成蓋142を配置し、平行隙間152を形成する様子を示す図である。平行隙間152は、スペーサ400の小扇形のない部分472に対応して形成される。この構成により、気体流路は、「−貫通穴150−スペーサ400の小扇形のない部分472に対応する平行隙間152−図4で説明した外側窓部154−」のように形成される。
図6の隙間保持ベース144においては4個の凹部172の加工に最も精度が要求される。これに対し、図11〜図13の構成においては、隙間保持ベース444はその上面を十分平坦に加工するだけで済み、精度を要求される平行隙間152は、スペーサ400の板厚管理をするだけでよい。したがって、複雑な加工を要することなく、所定の平行隙間152を容易に得ることができる。
図14は、他の形状のスペーサ410の例を示す図である。この例では、4個のストレートな腕部が中心で結ばれる。スペーサ410の厚みが平行隙間の所定間隔に対応すること、4個の腕部の外形を結ぶ径が隙間保持ベース444の直径と同じに設定されること、また、中央の接合部の大きさが隙間形成蓋142の貫通穴150の径より十分小さく設定されること等は、図11のスペーサ400と同じである。
図15は、部分扇形のスペーサ420を4個用い、これを隙間保持ベース444の平坦な上面に貼り付け等で配置する例を示す図である。この場合には、各スペーサ420の厚みが平行隙間の所定間隔に対応するほか、隙間保持ベース444の外形に合わせて4個のスペーサ420を配置したときにその中心部における部分扇形のない部分は、隙間形成蓋142の貫通穴150の径とほぼ対応することが好ましい。
図16〜図18は、4個の小扇形部分が外周部分で結ばれているスペーサ500を用いて平行隙間152を形成する様子を示す図である。図4〜図10と共通の要素については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。外周部分が接続されているスペーサ500を用いるときは、気体流路がスペーサ500の中心側から外側に向かって流れるために、隙間保持ベース544の上部ディスク部562の外形に工夫を要する。すなわち、上部ディスク部562の上面が平坦であることは図12で説明した隙間保持ベース444のディスク部462と同じであるが、ディスク部462の径方向の寸法が一部異なる。すなわち、スペーサ500の4個の小扇形部分に対応するところはスペーサ500の外径と同じであるが、スペーサ500の小扇形部分がない部分では、気体流路を確保するため、その径方向の寸法が小径となっている。
図16は、スペーサ500を隙間保持ベース544の上に配置する様子を示す図である。スペーサ500は、詳しくは図18に示すように、4個の小扇形部分が外周部分で結ばれている。厚みは、平行隙間の間隔に対応し、上記の例では約50μmである。隙間保持ベース544の上部ディスク部562は、スペーサ500の4個の小扇形部分がない部分572のところでその外径574が他の部分より小径となり、スペーサ500の4個の小扇形部分がない部分の外周側のところで下向きに開口576を形成するようになっている。この開口576により、気体流路が確保される。
図17は、スペーサ500の上に隙間形成蓋142を配置し、平行隙間152を形成する様子を示す図である。平行隙間152は、スペーサ500の小扇形のない部分572に対応して形成される。この構成により、気体流路は、「−貫通穴150−スペーサ500の小扇形のない部分572に対応する平行隙間152−開口576−図4で説明した内側窓部156−」のように形成される。
図18は、スペーサ500と、上部ディスク部562の外形と、貫通穴150との関係を示す図である。スペーサ500は、上記のように4個の小扇形部分を有し、その外周は細いリング状部分で接続され、中心部分の小扇形部分のないところは、貫通穴150の直径に対応した大きさに設定される。上部ディスク部562の外形は、スペーサ500の小扇形部分に対応するところは、スペーサ500の外径と同じに設定され、小扇形部分のないところは、それより小径に設定される。その部分におけるスペーサのリング部分の内側と上部ディスク部562の外形との隙間sは、平行隙間の間隔に比較して十分に大きくなるように設定される。上記の例で、例えば、s=約1−2mmとすることができる。
このように、適切な形状のスペーサを用いることで、隙間保持ベースの上面の複雑で高精度を要する加工を不要として、所定の平行隙間を容易に得ることができる。なお、上記の説明において、スペーサにより4個の平行隙間を形成するものとしたが、その数は4個に限られず、それ以下でもよく、それ以上でもよい。
上記において、絞り装置は、精密空気圧ノズルフラッパ弁の本体ブロックに組み込まれる形態で説明した。すなわち、絞り装置の絞り部は、本体ブロックの一部を成す下ケースブロックと上蓋ブロックとの間の収納空間に配置され、下ケースブロックと上蓋ブロックの一部が絞り部を収納するハウジングの機能を有している。この他に、独立のハウジングの内部に絞り部を配置して絞り装置を構成することができる。図19と図20は、独立のハウジング内にディスクを配置し、ハウジングの内壁とディスクとの間に平行隙間を設けて乱れなく流れを形成する絞り部とする構成の絞り装置を示す模式図である。
図19の絞り装置200は、一方端に供給口202を有し、他方端に出力口204を有するハウジング206の内部にディスク208が配置される。ディスク208は、ハウジング206と同軸に配置され、供給口202の直径より大きな外径を有する。また、ハウジング206は、ディスク208の上面に平行な供給口側内壁210を有する。ハウジング206の供給口側内壁210とディスク208の上面との間の平行隙間212は、例えば約50μmに設定される。ディスク208をこのような条件でハウジング206内に設置するには、図示されていない適当な支柱あるいはスペーサを用いることができる。平行隙間212の設定及びディスクの平行隙間212の長さを数mm程度にすることにより、平行隙間212の整流作用により、ここを流れる気体を乱れなく形成することができる。
図20の絞り装置220は、一方端に供給口222を有し、他方端に出力口224を有するハウジング226の内部に3枚のディスク228,230,232が配置される。各ディスク228,230,232は、ハウジング226と同軸に配置され、供給口222の直径より大きな外径を有する。供給口222から見て最下流側に配置されるディスク232は円板で、それ以外のディスク228,230は、中央部に供給口222とほぼ同じ大きさの開口部234を有するドーナツ型ディスクである。各ディスク228,230,232の相互間の平行隙間236,238は、それぞれ約50μmに設定される。また、ハウジング226は、ディスク228の上面に平行な供給口側内壁240を有する。ハウジング226の供給口側内壁240とディスク228の上面との間の平行隙間242の隙間も、約50μmに設定される。各平行隙間236,238,242の長さを数mm程度にすることにより、各平行隙間236,238,242の整流作用により、ここを流れる気体を乱れなく形成することができる。なお、ドーナツ型ディスクの枚数をさらに増やし、平行隙間の数を増やすこともできる。
上記において、乱れなく流れを形成するのに平行平板の間の隙間を用いて説明したが、流れを乱れなく形成するには平行平板の間の隙間でなくてもよい。図21〜図24は、他の絞り部の構成を示す模式図である。図21に示す絞り部250は、直径の異なる複数のパイプ252を同軸に配置し、パイプ間の隙間を平行隙間とし、その隙間を例えば約50μmとし、その長さを数mmとするものである。図22に示す絞り部260は、らせん状に巻いた管262からなり、らせん管の隣り合う隙間を平行隙間とし、その隙間を例えば約50μmとし、その長さを数mmとするものである。図23に示す絞り部270は、絞り部270の軸方向に平行な方向に複数の平行平板272を配置し、平行平板間の隙間を例えば約50μmとし、その長さを数mmとするものである。
これらの構成のように、約50μmの隙間で、数mmの長さを有する流路であれば、流れを乱れなく形成することができる。例えば、図23において、絞り部270の軸方向に平行な方向に複数の平行平板を配置したが、絞り部の断面を複数に区分し、区分されたそれぞれの小断面積の大きさを所定の大きさ、例えば、50μm角とすることでもよい。断面の形状は多角形でもよい。図24に示す絞り部280は、断面を円としたもの、すなわち、直径が約50μmの細長い管路282を複数束ね、絞り部としたものである。
なお、上記において、隙間の大きさを約50μmとし、その長さを数mmとして説明したが、そこを流れる気体を乱れなくできる隙間の大きさ、隙間の長さは、そこに流す気体の圧力及び流速等により異なり、上記の値は1例である。
かかる構成のノズルフラッパ弁10の作用を説明する。ここで制御部40からリニアモータ14に駆動信号が与えられていないときは、雲形ばね24,26の釣り合いでリニアモータ14は軸方向のある初期位置にいる。そして、ノズルフラッパ弁10の供給口34に供給圧Psの気体が図示されていない気体供給源から供給され、排気口36は大気Pに開放されると、供給圧Psの気体が気体流路の絞り装置100により流れる気体が整流されて絞られ、ノズル32と負荷とに分配されて供給される。したがって、ノズル32及び負荷口38には、整流されて、乱流や渦流あるいは衝撃波等のノイズのない気体が供給される。このときの負荷口38には、何ら制御されていない気体圧が出力される。
次に、負荷であるアクチュエータ2を作動させるために、必要な気体圧Paを負荷口38から供給する指令が制御部40に出されると、制御部40は所望の気体圧Paを出力するために必要なリニアモータ14への駆動電流値Iを予め決められているテーブルあるいはソフトウェアを用いて読み出す。そして、駆動回路に指示し駆動電流値Iの電流を、接続端子30を経由してリニアモータ14のコイル20に供給する。電流Iが流れるコイル20は、ヨークを構成する筐体12と磁石16により形成される固定子磁気ギャップからの鎖交磁束と協働し、軸方向の駆動力を得る。これにより、リニアモータ14の移動体18と一体のフラッパ22は、電流Iに応じて軸方向に移動駆動される。
そして、その移動に応じ、フラッパ22とノズル32の軸方向の間隔が変化し、それにより気体流路の絞り装置100からノズル32と負荷とに分配される割合が変化する。すなわち、負荷口38からの出力圧力が変化する。制御部40は、予め駆動電流Iと、それにより変化した後の気体圧Paとの関係を記憶しているので、所定の駆動電流Iを与えることで、負荷口38には所望の気体圧Paが出力される。
このように、リニアモータ14によりフラッパ22とノズル32との間の間隔を変化させるので、フラッパの駆動においてヒステリシスを抑制することができ、また、気体流路面の絞り装置100を用いて整流された気体をノズル32と負荷に供給するので、負荷口38の出力圧力のノイズを抑制することができる。
上記において、リニアモータ14の中立位置、すなわち制御部40から駆動信号が供給されないときの軸方向の安定位置は、2つの雲形ばね24,26の取り付け関係で定まる。したがってフラッパ22の中立位置も2つの雲形ばね24,26の取り付け関係で定まることになる。フラッパ22とノズル32の間隔は、ノズルフラッパ弁10の動作に大きく影響するので、この間隔を調整できるようにすることが好ましい。図25は、フラッパ22の中立の位置を調整し、任意のオフセット位置に設定できるノズルフラッパ弁50の例を示す図である。図2と共通の要素については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
このノズルフラッパ弁50は、図1で説明したノズルフラッパ弁10に、さらに1対のオフセットばね52,54と、そのオフセットばね52,54の付勢力を調整できるゼロ点調整ねじ56を設けたものである。1対のオフセットばね52,54は、リニアモータ14の中心軸の両端、詳しくは軸体19の両端にそれぞれ軸方向の付勢力が釣り合わさって加えられるように設けられるばねである。かかるオフセットばね52,54としては、適当なコイルばねを用いることができる。コイルばね以外の板ばね等の付勢手段を用いてもよい。図25の例では、一方のオフセットばね52には、軸体19の先端のフラッパ22と、筐体12との間の圧縮コイルばねが用いられ、他方のオフセットばね54は、軸体19の後端の移動体18と、筐体12にねじ込まれるゼロ点調整ねじ56の先端との間の圧縮コイルばねが用いられている。オフセットばねは1対でなくても、単一のばねで軸体の中立位置を釣り合わせるものであればよい。
ゼロ点調整ねじ56は、筐体12にねじ込まれる量を調整することで、オフセットばね52,54の全体の長さを変化させ、これによりフラッパ22を軸方向の任意のオフセット位置に設定できる機能を有するねじである。ここでゼロ点とは、X方向の幾何学的な原点という意味よりは、ノズルフラッパ弁10の動作点のゼロ点という意味が強い。すなわち、ゼロ点調整ねじ56により、ノズルフラッパ弁10の組み立て後に、その動作点を最適に設定することができる。
上記において、ノズルフラッパ弁10の制御は、制御部40からのリニアモータ14への駆動信号として説明した。つまり、オープンループで気体圧Paを制御する。これをより精度の高い制御とするには、フラッパ22の軸方向の変位又は速度等を検出し、これを制御部40へフィードバックし、制御部40で位置制御、速度制御等のフィードバック制御を行うことが望ましい。図26は、フラッパ22の軸方向の位置情報を制御部40にフィードバックできる変位センサ62を用いるノズルフラッパ弁60の構成を示す図である。図2と共通の要素については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
このノズルフラッパ弁60は、図1で説明したノズルフラッパ弁10に、さらに、フラッパ22の軸方向の変位を検出する変位センサ62と、そのセンサ入出力を制御部40と接続するための接続端子68を設けたものである。
変位センサ62には、差動変圧器方式のものを用いることができる。すなわち、先端にフラッパ22が設けられる軸体19の後端をさらに延ばし、その先に軟磁性体プローブ64を取り付け、これと協働するトランス巻線66を筐体12側に設ける。軟磁性体プローブ64は、軸体19を延長するほか、移動体18に軸体19と同軸になるように別体のものを取り付けてもよい。いずれにせよ磁性体プローブ64は、フラッパ22と一体として軸方向に移動し、トランス巻線66の空洞部への挿入長さに応じた信号がトランス巻線66から出力される。トランス巻線66の各端子は、接続端子68を介して制御部40に接続されるので、必要な動作条件は制御部40から供給され、軟磁性体プローブ64の軸方向変位に応じた信号は制御部40に出力される。
この他に、光学式の位置検出センサ等を用いてもよい。また、速度検出を行うには、例えば、リニアモータ14にこれと一体で動くサーチコイルを設け、その出力からリニアモータ14の速度を得る等の方法をとることができる。位置検出及び速度検出をともに行い、制御部40にフィードバックしてもよく、さらに加速度のフィードバックを行うこととしてもよい。
このように、フラッパ22の運動情報を検出して制御部40に供給するので、制御部40において、変位、速度、加速度等のフィードバック制御を行うことができ、精密な気体圧Paの制御が可能になる。
図1において、ノズルフラッパ弁10からアクチュエータ2に供給されるのは、調整された気体圧Paの1種類である。アクチュエータによっては、2つの気体室をもち、2種類の制御気体圧を必要とするものがある。図27は、負荷に対し、2種類の気体圧Pa,Pbを出力できるノズルフラッパ弁70の構成を示す図である。図2と共通の要素については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
このノズルフラッパ弁70は、図1で説明したノズルフラッパ弁10に、さらに、もう1つのフラッパ72と、もう1つのノズル74とを設けたものである。もう1つのフラッパ72は、先端にフラッパ22が設けられる軸体19の後端側に設けられる。具体的には、雲形ばね26が取り付けられる軸体19の後端あるいは移動体18の後端に、気体受面を設け、これをもう1つのフラッパ72とする。このフラッパ72の気体受面に、もう1つのノズル74の噴き出し開口が向かい合う。
このように、1つのリニアモータ14によって一体に移動する2つのフラッパ22,72が設けられ、これらに対応して2つのノズル32,74が設けられる。図27に示すように、図2ですでに説明したフラッパ22とノズル32は、リニアモータ14が軸方向に沿って+X方向に移動するとき、その間隔が狭まる。これに対し、新しく設けられるフラッパ72とノズル74は、−X方向に移動するとき、その間隔が狭まるように配置される。つまり、フラッパ22の気体受面の向かう方向と、フラッパ72の気体受面の向かう方向とは軸方向に対し互いに逆で、ノズル32の気体の噴き出し方向と、ノズル74の気体の噴き出し方向とは軸方向に対し互いに逆になるように、フラッパ72とノズル74が図2の構成に新しく加えられる。
このように、2つのフラッパ22,72、あるいは2つのノズル32,74は、互いに独立に設けられるわけではないので、これを軸方向の移動あるいは隙間の変化が互いに逆であることに注目して、一方を順方向フラッパ(22)、順方向ノズル(32)と呼び、他方を逆方向フラッパ(72)、逆方向ノズル(74)と呼ぶことができる。また、1つのリニアモータ14に方向の異なるフラッパが設けられるので、順方向フラッパ(22)と逆方向フラッパ(72)の組を、双方向フラッパと呼ぶこともできる。
図2に対し、図27で新しく加えられる逆方向ノズル(74)は、順方向ノズル(32)と同じものを用い、その中心軸を軸体19の中心軸と合わせ、噴き出し開口の向きを+X方向、すなわちフラッパ72に向けて筐体12に取り付けられる。
ノズルフラッパ弁70は、筐体12の外壁に5つの気体の出入りポートを有する。このうちの3つは図2で説明したように、順方向ノズル(32)と順方向フラッパ(22)に関するもので、供給口34、排気口36、及び気体圧Paを出力し負荷に供給する負荷口38である。あとの2つは、逆方向ノズル(74)と逆方向フラッパ(72)に関するもので、1つは、一定高圧の供給圧Psに調整された気体が供給される供給口76で、これはすでに説明した供給口34と同様のもので、供給圧Psも同じ気体供給源から供給されることができる。もう1つは、逆方向ノズル(74)と逆方向フラッパ(72)の協働作用により調整された気体圧Pbを出力し負荷に供給する第2の負荷口78である。
ここで、供給口76からの供給圧Psの気体は、気体流路の絞り装置100の1次側に供給され、その2次側は、逆方向ノズル(74)の後端の開口に接続されるとともに、第2の負荷口78に接続される。気体流路の絞り装置100は、図2で述べたものと同じものを用いることができる。すなわち、ここでも、順方向ノズル(32)と順方向フラッパ(22)の協働作用と同様に、気体流路の絞り装置100の2次側からの気体は、ノズル32と負荷とに並列に供給され、したがって、逆方向ノズル(74)から噴き出す状態、すなわち逆方向ノズル(74)と逆方向フラッパ(72)との間隔に応じ、負荷へ供給される気体圧Pbが変化する。
いま、順方向ノズル(32)と順方向フラッパ(22)との間隔と、逆方向ノズル(74)と逆方向フラッパ(72)との間隔とが同じのときを、リニアモータ14の中立位置とする。このときは、他の条件が順方向と逆方向とに対し同一とすれば、負荷口38の気体圧Pa=負荷口78の気体圧Pbである。つぎに、リニアモータ14が+X方向にΔX移動すると、負荷口38の気体圧Paも負荷口78の気体圧Pbも変化する。その変化量は、他の条件を同一として、同じ量で符号が逆となる。すなわち、負荷口38の気体圧が+Δp変化すれば、負荷口78の気体圧は−Δp変化する。
このようにして、双方向フラッパと、これに向かい合うノズルを用いることで、負荷に対し、一定の関係を有する2種類の精密に調整された気体圧Pa,Pbを出力することができる。
図28は、リニアモータ14を用いるノズルフラッパ弁80において、双方向フラッパを用い、気体の入出力ポートを3つにする構成を示す図である。図27と共通の要素については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
このノズルフラッパ弁80においては、図27と同様に順方向フラッパ(22)、順方向ノズル(32)及び、逆方向フラッパ(72)、逆方向ノズル(74)を用いることは同じであるが、気体の流れ方と、気体の入出力ポートが異なる。すなわち、気体の入出力ポートとしては、図示されていない気体供給源から一定高圧の供給圧Psに調整された気体が供給される供給口82と、使用済みの気体を大気Pに放出する排気口84と、順方向ノズル(32)と順方向フラッパ(22)の協働作用により調整された気体圧Paを出力し負荷に供給する負荷口86の3つを備える。
そして、供給口82からの供給圧Psを有する気体は順方向ノズル(32)に供給され、順方向フラッパ(22)との間隔に応じて順方向ノズル(32)から噴き出した気体は、逆方向ノズル(74)の先の排気口84と、負荷口86の先の負荷とに並列に供給される。したがって、逆方向ノズル(74)は、気体を吸い込む機能を有し、いわば吸い込みノズルである。吸い込みノズル(74)における気体の吸い込みは、逆方向フラッパ(72)との間隔に応じて変化する。このように、リニアモータ14の移動により、順方向ノズル(32)からの気体の噴き出しと、逆方向ノズル(74)への気体の吸い込みとを同期して制御することで、負荷口86に出力される気体圧Paを調整することができる。なお、以上説明した絞り装置において、超精密な制御圧力を必要としないノズルフラッパでは、通常のオリフィスを用いることができる。
本発明に係るノズルフラッパ弁は、以下の気体アクチュエータに供給する気体圧を制御するのに用いることができる。すなわち、微小移動機構用の気体アクチュエータ、粗動及び微小移動可能な機構の気体アクチュエータ、アクティブ除振用の気体アクチュエータ、精密位置決め装置の気体アクチュエータ、容器内の精密な圧力制御等に、精密に制御された気体圧を供給するのに用いることができる。
本発明に係る実施の形態のノズルフラッパ弁が微小移動機構において用いられる様子を説明する図である。 本発明に係る実施の形態におけるノズルフラッパ弁の詳細構成図である。 本発明に係る実施の形態において用いられる雲形ばねの例を示す図である。 本発明に係る実施の形態の絞り装置の断面図である。 本発明に係る実施の形態の絞り装置における隙間形成蓋の斜視図である。 本発明に係る実施の形態の絞り装置における隙間保持ベースの斜視図である。 本発明に係る実施の形態の絞り装置において、隙間保持ベースと隙間形成蓋とを組み合わせた状態を示す図である。 本発明に係る実施の形態の絞り装置における外側リングの斜視図である。 本発明に係る実施の形態の絞り装置の絞り部を示す斜視図である。 本発明に係る実施の形態の絞り装置において、下ケースブロック内に絞り部が収納される様子を示す斜視図である。 本発明に係る実施の形態の絞り装置におけるスペーサの1例を示す図である。 本発明に係る実施の形態の絞り装置において、上面が平坦な隙間保持ベースにスペーサを組み合わせた様子を示す図である。 本発明に係る実施の形態の絞り装置において、スペーサの上に隙間形成蓋を配置し平行隙間を形成する様子を示す図である。 他の形状のスペーサの例を示す図である。 部分扇形のスペーサを用いる例を示す図である。 さらに他の形状のスペーサを隙間保持ベースの上に配置する様子を示す図である。 さらに他の形状のスペーサ上に隙間形成蓋を配置し、平行隙間を形成する様子を示す図である。 さらに他の形状のスペーサと、上部ディスク部の外形と、貫通穴との関係を示す図である。 他の絞り装置を示す模式図である。 さらに他の絞り装置を示す模式図である。 絞り部の他の例を示す模式図である。 絞り部のさらに他の例を示す模式図である。 絞り部のさらに他の例を示す模式図である。 絞り部のさらに他の例を示す模式図である。 他の実施形態におけるノズルフラッパ弁の詳細構成図である。 さらに他の実施形態におけるノズルフラッパ弁の詳細構成図である。 別の実施形態におけるノズルフラッパ弁の詳細構成図である。 さらに別の実施形態におけるノズルフラッパ弁の詳細構成図である。
符号の説明
2 アクチュエータ、4 案内部、6 可動体、10,50,60,70,80 ノズルフラッパ弁、12 筐体、14 リニアモータ、16 磁石、18 移動体、19 軸体、20 コイル、22,72 フラッパ、28 信号線、30,68 接続端子、32,74 ノズル、34,76,82 供給口、36,84 排気口、38,78,86 負荷口、40 制御部、52,54 オフセットばね、62 変位センサ、64 軟磁性体プローブ、66 トランス巻線、100,101、200,220 絞り装置、140,250,260,270,280 絞り部、142 隙間形成蓋、144,444,544 隙間保持ベース、152,212,236,238,242 平行隙間、162,462,562 ディスク部、172 凹部、202,222 供給口、204,224 出力口、206,226 ハウジング、208,228,230,232 ディスク、210,240 供給口側内壁、272 平行平板、282 管路。

Claims (9)

  1. 駆動機構により軸方向に移動駆動されるフラッパと、
    フラッパに向けて気体噴き出し開口を有し、フラッパとの間の距離に応じて気体の噴き出しが変化するノズルと、
    1次側より圧力気体が供給され、これを絞って2次側よりノズルと負荷とに供給する気体流路の絞り装置と、
    を有し、フラッパの移動を制御して負荷に供給される気体圧を制御するノズルフラッパ弁において
    ラッパは、フラッパの軸周りの回転を抑制し、軸方向の移動を自在とするラジアル支持ばねに支持され、
    気体流路の絞り装置は、
    一方端に1次側供給口を有し、他方端に2次側出力口を有するハウジングと、
    ハウジング内に設けられる絞り部であって、外周側で出力口に接続される隙間保持ベースの上面における複数の小扇形部分と凹部との間の段差を利用し、供給口と接続される貫通穴を中心に有する隙間形成蓋の下面が複数の小扇形部分の上面に接触することで、気体の流れ方向に沿い、所定の間隔を有する平行隙間が形成される絞り部と、
    を備え、
    絞り部は、複数の小扇形部分が中心で結ばれその中央部の接合部の大きさが隙間形成蓋の貫通穴の径よりも小さく設定され、気体が流れ込む中央部から気体が流れ出す外周側に向けて放射状に広がる平行隙間を含むことを特徴とするノズルフラッパ弁。
  2. 駆動機構により軸方向に移動駆動される軸体の両端にそれぞれ順方向フラッパ面及び逆方向フラッパ面を有する双方向フラッパと、
    順方向フラッパ面に向けて気体噴き出し開口を有し、順方向フラッパ面との間の距離に応じて気体の噴き出しが変化する順方向ノズルと、
    逆方向フラッパ面に向けて気体噴き出し開口を有し、逆方向フラッパ面との間の距離に応じて気体の噴き出しが変化する逆方向ノズルと、
    1次側より圧力気体が供給され、これを絞って2次側より順方向ノズルと負荷とに供給する気体流路の順方向絞り装置と、
    1次側より圧力気体が供給され、これを絞って2次側より逆方向ノズルと負荷とに供給する気体流路の逆方向絞り装置と、
    を有し、双方向フラッパの移動を制御し、順方向絞り装置から負荷に供給される順方向気体圧と、逆方向絞り装置から負荷に供給される逆方向気体圧とを制御するノズルフラッパ弁において、
    双方向フラッパは、軸体の両端部で、フラッパの軸周りの回転を抑制し、軸方向の移動を自在とするラジアル支持ばねにそれぞれ支持され、
    気体流路の順方向絞り装置及び逆方向絞り装置は、それぞれ、
    一方端に1次側供給口を有し、他方端に2次側出力口を有するハウジングと、
    ハウジング内に設けられる絞り部であって、外周側で出力口に接続される隙間保持ベースの上面における複数の小扇形部分と凹部との間の段差を利用し、供給口と接続される貫通穴を中心に有する隙間形成蓋の下面が複数の小扇形部分の上面に接触することで、気体の流れ方向に沿い所定の間隔を有する平行隙間が形成される絞り部と、
    を備え、
    絞り部は、複数の小扇形部分が中心で結ばれその中央部の接合部の大きさが隙間形成蓋の貫通穴の径よりも小さく設定され、気体が流れ込む中央部から気体が流れ出す外周側に向けて放射状に広がる平行隙間を含むことを特徴とするノズルフラッパ弁。
  3. 駆動機構により軸方向に移動駆動される軸体の両端にそれぞれ順方向フラッパ面及び逆方向フラッパ面を有する双方向フラッパと、
    順方向フラッパ面に向けて気体噴き出し開口を有し、順方向フラッパ面との間の距離に応じて気体の噴き出しが変化する噴き出しノズルと、
    逆方向フラッパ面に向けて気体吸い込み開口を有し、逆方向フラッパ面との間の距離に応じて、気体の吸い込みが変化する吸い込みノズルと、
    1次側より圧力気体が供給され、これを絞って2次側より噴き出しノズルに供給する気体流路の絞り装置と、
    を有し、噴き出しノズルから噴出す気体を吸い込みノズルと負荷に供給し、双方向フラッパの移動を制御して負荷に供給される気体圧を制御するノズルフラッパ弁において、
    双方向フラッパは、軸体の両端部で、フラッパの軸周りの回転を抑制し、軸方向の移動を自在とするラジアル支持ばねにそれぞれ支持され、
    気体流路の絞り装置は、
    一方端に1次側供給口を有し、他方端に2次側出力口を有するハウジングと、
    ハウジング内に設けられる絞り部であって、外周側で出力口に接続される隙間保持ベースの上面における複数の小扇形部分と凹部との間の段差を利用し、供給口と接続される貫通穴を中心に有する隙間形成蓋の下面が複数の小扇形部分の上面に接触することで、気体の流れ方向に沿い所定の間隔を有する平行隙間が形成される絞り部と、
    を備え、
    絞り部は、複数の小扇形部分が中心で結ばれその中央部の接合部の大きさが隙間形成蓋の貫通穴の径よりも小さく設定され、気体が流れ込む中央部から気体が流れ出す外周側に向けて放射状に広がる平行隙間を含むことを特徴とするノズルフラッパ弁。
  4. 請求項1,2,3のいずれか1に記載のノズルフラッパ弁において、
    絞り部は、隙間保持ベース部の上面が平坦なディスク部と、複数の小扇形部分が中心で結ばれその中央部の接合部の大きさが隙間形成蓋の貫通穴の径よりも小さく設定されるスペーサ部とを有し、ディスク部の平坦な上面にスペーサ部を配置しスペーサ部の厚さに対応して所定の間隔が形成される平行隙間を含むことを特徴とするノズルフラッパ弁
  5. 請求項1,2,3のいずれか1に記載のノズルフラッパ弁において、
    絞り部は、隙間保持ベース部の上面が平坦なディスク部と、小扇形部分に代えて、中心側で相互に結ばれその中心側の相互に結ばれた部分の大きさが隙間形成蓋の貫通穴の径よりも小さく設定されたストレートの脚部が外周側に放射状に延びるスペーサ部とを有し、ディスク部の平坦な上面にスペーサ部を配置しスペーサ部の厚さに対応して所定の間隔が形成される平行隙間を含むことを特徴とするノズルフラッパ弁
  6. 請求項1,2,3のいずれか1に記載のノズルフラッパ弁において、
    駆動機構は、
    軸方向に配置された固定子磁気ギャップと、
    駆動信号が入力されるコイルを有し、固定子磁気ギャップと協働して軸方向に駆動される可動子と、
    を含むことを特徴とするノズルフラッパ弁。
  7. 請求項1,2,3のいずれか1に記載のノズルフラッパ弁において、
    駆動機構の可動子は、軸周りの回転を抑制し、軸方向の移動を自在とするラジアル支持ばねに支持されることを特徴とするノズルフラッパ弁。
  8. 請求項1,2,3のいずれか1に記載のノズルフラッパ弁において、
    フラッパに対し、軸方向に沿った任意のオフセット位置を中心に付勢するオフセットばねを備えることを特徴とするノズルフラッパ弁。
  9. 請求項1,2,3のいずれか1に記載のノズルフラッパ弁において、
    フラッパの軸方向の変位を検出する変位センサ又は軸方向の速度を検出する速度検出センサのうち少なくとも一方を備えることを特徴とするノズルフラッパ弁。
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