JP4636614B2 - 縦水切り及び該縦水切りを備えた窓サッシ - Google Patents
縦水切り及び該縦水切りを備えた窓サッシ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4636614B2 JP4636614B2 JP2005378676A JP2005378676A JP4636614B2 JP 4636614 B2 JP4636614 B2 JP 4636614B2 JP 2005378676 A JP2005378676 A JP 2005378676A JP 2005378676 A JP2005378676 A JP 2005378676A JP 4636614 B2 JP4636614 B2 JP 4636614B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vertical
- drainer
- window sash
- plate
- frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
前記サッシの取付は、前記ヒレ部分を例えばボルトや釘などで躯体側に止着することで行う。
しかし、シール材の施工不良や経年変化などにより、シール材に隙間やひび割れができると、その部分から雨水が入り込み、これが躯体と外壁材との間に浸入するという問題が生じる。また、モルタルを塗布するなどの場合は、モルタルの僅かな隙間から雨水等が浸入する恐れがある。
そこで、これらの問題を解決するために、外壁材及び窓サッシの取付片と柱等の躯体との間に防水シートを張り、万一漏水があっても建物内部への漏水が生じないようにしている(特許文献1参照)。
このように防水シートと躯体間に侵入した水は、外壁材側は防水シートにより遮水されているから外壁側には出られず、結局は躯体側から室内側に浸入し躯体等に腐食などの損傷を与えることになる。
また、このようにして形成された縦水切りは表面が平坦であるため、水の流動方向が定まり難く水がスムースに下水切りに向かって降下して排水できるとは限らず、排水効率は必ずしも良好とはいえない。
そこで、本発明は、このような従来のサッシ窓における問題を解決すべくなされたものであって、その目的は縦水切りを押出成型により作製することで、縦水切りの加工精度を上げてサッシ枠との水密性を確実にするとともに、排水効率を向上しそのコストを下げることである。
請求項2の発明は縦水切りを備えた窓サッシであって、上下枠及び左右縦枠からなり、前記縦枠の取付片を縦水切りを介して窓開口部躯体に取り付ける縦水切りを備えた窓サッシであって、前記縦水切りは押出成型により作製され、板状体と、板状体の両側部に形成された水返しとなる側壁とからなり、前記板状体の側壁間には複数の側壁と平行に縦方向に延びる溝を備えると共に、前記取付片全体が前記縦水切りの前記溝形成面内に収まるように対向配置されていることを特徴とする。
窓サッシ1は、上枠32と下枠34及び両枠端部間を接続する縦枠20で方形に枠組みされて建物の開口に組み込まれている。
図示の例では、窓サッシ1には嵌め殺し窓が装着されており、縦枠20には、嵌め殺し窓の窓パネルGを支持する框が一体に形成されていると共に、窓パネルGの前記框の反対側には、これを支える押縁37が配置されている。
なお、本発明において、窓サッシ1に収納される建具は特に限定されず、引き戸或いは開き戸等任意である。
窓サッシ1の建物開口部への取付に際しては、図2に示すように従来と同様に縦枠20(図1)を、後述する板状体と、板状体の両側に水返しとなる側壁を備えた縦水切り10を介して例えばボルトBにより躯体Kに取り付け、その上からアスファルトフェルトなどの防水シート25を取り付ける。また、防水シート25上には、下地モルタル36、漆喰38を配置して取り付けを完了する。なお、外壁材としてはサイディング材を使用することもできる。
縦枠20の取付片22は、縦枠20の全長にわたって一体に形成されており、取付片22の躯体側端部には躯体Kに向かって直角に折曲した端壁22aが形成されている。また、取付片22の躯体K側にはこの端壁22aと平行に等間隔に複数の凸条22bが設けられている。
このように構成することにより、取付片22を伝ってきた水が直接躯体Kに接触し、そこから室内側に浸入することが防止できる。
縦水切り10をこのように構成することにより、縦枠20と防水シート25との間に浸入した水は、取付片20の防水シート25側の面を伝って図中左側に向かい、さらにその端壁22a部分から前記板状体12上に達し、その表面12の縦溝12aによって下方へ誘導され下水切り15からスムースに排水される。また、水が縦溝12aから排水されず側壁10aに達しても、水の表面張力によりこの側壁10aが壁となって、水が側壁10を越えて躯体と防水シート間内に浸入することはなく、最終的には下水切り15から排水される。
他方、前記板状体12と取付片22の端壁22aや凸条22bとの僅かな隙間から浸入した水もその殆どは溝12aを伝って下水切りに誘導され外に排水される。また、縦枠側の側壁10bに達した水も、側壁10bが壁となって躯体側に浸入することがない。
なお、板状体12に形成される水誘導手段は必ずしも溝に限らず、例えば突条のように水誘導機能をもつ他の手段であってもよい。従って、ここで溝というときは、広く水誘導手段を意味する。
そのため、本実施形態に係る縦水切り10は、従来の板金で作製されたものに比して製作精度が高く、また、同様に押出成型された前記縦枠の取付片20と重ね合わせたときの馴染みが良く、両者間に隙間ができないから、水が取付片22の躯体側に回り込むことがない。また、従来の縦水切り10は、金属板を板金加工でその縁を折り曲げるだけで、その表面に水の誘導溝が形成されていないため、縦水切り10に達した水を効率よく下水切り15に誘導できなかったが、本実施形態では、以上のようにその板状体に縦方向の水誘導溝を複数設けたため、浸入した水をより効率よく排水できる。また、取付片を前記縦水切り10を介して、例えば釘やボルトBで開口部の回りの躯体Kに取り付ける場合、前記縦水切りの溝12aを利用することで、その取り付けを容易に行うことができるという利点もある。
Claims (4)
- 板状体と、前記板状体の両側部に形成された水返しとなる側壁とからなり、
前記板状体の前記側壁間には、複数の側壁と平行に縦方向に延びる溝を備え、押出成型により作製されたことを特徴とする窓サッシ用の縦水切り。 - 上下枠及び左右縦枠からなり、前記縦枠の取付片を縦水切りを介して窓開口部躯体に取り付ける縦水切りを備えた窓サッシであって、
前記縦水切りは押出成型により作製され、板状体と、板状体の両側部に形成された水返しとなる側壁とからなり、前記板状体の側壁間には複数の側壁と平行に縦方向に延びる溝を備えると共に、前記取付片全体が前記縦水切りの前記溝形成面内に収まるように対向配置されていることを特徴とする縦水切りを備えた窓サッシ。 - 請求項2に記載された縦水切りを備えた窓サッシにおいて、
前記縦枠の取付片及び前記縦水切りを覆うように防水シートが配置されていることを特徴とする縦水切りを備えた窓サッシ。 - 請求項2又は3に記載された縦水切りを備えた窓サッシにおいて、
前記下枠の下側に前記縦水切りからの排水を受けて排出する下水切りを備えたことを特徴とする縦水切りを備えた窓サッシ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005378676A JP4636614B2 (ja) | 2005-12-28 | 2005-12-28 | 縦水切り及び該縦水切りを備えた窓サッシ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005378676A JP4636614B2 (ja) | 2005-12-28 | 2005-12-28 | 縦水切り及び該縦水切りを備えた窓サッシ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007177552A JP2007177552A (ja) | 2007-07-12 |
JP4636614B2 true JP4636614B2 (ja) | 2011-02-23 |
Family
ID=38303001
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005378676A Active JP4636614B2 (ja) | 2005-12-28 | 2005-12-28 | 縦水切り及び該縦水切りを備えた窓サッシ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4636614B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5868586U (ja) * | 1981-11-02 | 1983-05-10 | 松下電工株式会社 | サツシユ回りの防水構造 |
JPH0584783U (ja) * | 1992-04-06 | 1993-11-16 | 清水建設株式会社 | 溝付きサッシ |
JPH07300980A (ja) * | 1994-05-02 | 1995-11-14 | Yodogawa Steel Works Ltd | 横張用の壁材の端部と開口枠との納まり構造 |
-
2005
- 2005-12-28 JP JP2005378676A patent/JP4636614B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5868586U (ja) * | 1981-11-02 | 1983-05-10 | 松下電工株式会社 | サツシユ回りの防水構造 |
JPH0584783U (ja) * | 1992-04-06 | 1993-11-16 | 清水建設株式会社 | 溝付きサッシ |
JPH07300980A (ja) * | 1994-05-02 | 1995-11-14 | Yodogawa Steel Works Ltd | 横張用の壁材の端部と開口枠との納まり構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007177552A (ja) | 2007-07-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6385925B1 (en) | Window drain | |
JP2015151822A (ja) | カバー材及び樹脂サッシ | |
JP2009293204A (ja) | 固定サッシの結露排水構造 | |
WO2017110473A1 (ja) | 大開口サッシ | |
JP4928371B2 (ja) | 建具周囲の排水構造 | |
JP4636614B2 (ja) | 縦水切り及び該縦水切りを備えた窓サッシ | |
JP2005146802A (ja) | 固定金具及びこの金具を用いた外装材の施工構造 | |
JP6872983B2 (ja) | 建具の取付構造 | |
JP2010053591A (ja) | 押出成形セメント板用水切り材およびこれを用いた防水構造 | |
JP4495059B2 (ja) | サッシ窓 | |
JP2009243122A (ja) | サッシの設置構造 | |
RU2626980C2 (ru) | Фасадная система и угловой элемент для такой системы | |
JPS6118137Y2 (ja) | ||
JP7389667B2 (ja) | 開口部周りの鎧張り構造 | |
JP5068982B2 (ja) | 外壁開口部構造 | |
JP7166210B2 (ja) | 屋根構造体 | |
JP4078609B2 (ja) | パラペット及び陸屋根構造 | |
JP2001317271A (ja) | 建物外壁の開口部周辺構造 | |
JP4205689B2 (ja) | 横葺き屋根の下り棟納め構造 | |
JPH0427925Y2 (ja) | ||
JP6453677B2 (ja) | サッシの排水構造 | |
JP2941153B2 (ja) | 外壁目地のシール構造 | |
JPH11200592A (ja) | 外装パネルの取付け構造 | |
JP2024042144A (ja) | 簡易構造物 | |
JP2023156978A (ja) | 開口部構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070920 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100402 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100721 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100916 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101119 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101119 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131203 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4636614 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |