JP4635305B2 - Ghp用排気装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンより排出された排気ガスを排気熱交換器によって冷却し、マフラーを介して排出するGHP用排気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の室外機ユニット(特開平11−280472)においては、図5に示されるようにGHPの排気交換室の最上部に配設された排気トップTが排気ガスから分離したドレン水の外部への飛散防止を行うために存在するものであるが、ガスエンジンから送られてきた排気ガスを飛散防止プレートBPに衝突させることにより、排気ガスのドレン水を分離させるもので、分離したドレン水を排気トップTの内面に沿って流れるよう前記飛散防止プレートBPの形状が工夫されているものであった。
【0003】
従来の排気ガスドレン水処理装置(特開平7−77037)は、図6に示されるようにエンジンEより排出された排気ガスが排気熱交換器Cによって冷却され、冷却された排気ガスが排出されるマフラーMの一部にドレン水の中和装置Tを形成し、小型化を可能にするものであった。
【0004】
従来のGHP用排気装置は、図7に示されるようにエンジンEより排出された排気ガスを排気熱交換器Cによって冷却し、マフラーMを介して排出するGHP用排気装置において、前記マフラーMから排出された排気ガスが、前記マフラーMから上方に突出した長い排気パイプPを介してエンジンルームERの上部の熱交換ルームCRの最上部に配設された排気トップTを介して外部に放出されるものであった。
【0005】
上記従来のGHP用排気装置においては、エンジンEより排出された排気ガスは排気熱交換器Cを通る間に冷却される。その結果排気ガスはドレン水を含んだものとなり、排気ガスはその後マフラーMを通った後、排気トップTを通り外部に放出される。
【0006】
前記排気トップTに到る間で前記排気パイプPの内面についたドレン水は排気熱交換器CとマフラーMの間の排気管EPは排気圧力が高いため、チューブTBを介してドレン水とともに排気ガスが中和器Tに入る。中和器TからホースHを前記排気トップTにつなぎ、排気ガスはそのホースHを通して排気トップTより排出される。
【0007】
前記排気トップTで集められたドレン水はチューブTBで中和器Tに入る。中和器Tに入ったドレン水は中和剤TMを通り排水口EOで外部に排出されるものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の室外機ユニットにおいては、上述したように前記排気トップTがGHPの排気交換室の最上部に配設されるものであり、その構成は複雑であるとともに、実施するのは複雑な形状の飛散防止プレートBPが必要であり、コストが高くなるという問題があった。
【0009】
また前記飛散防止プレートBPに衝突し分離したドレン水の一部は、前記排気トップTの内面に達する前に排気通路に落下し、排気の流れといっしょに排出され、外部に飛散してしまうという問題があった。
【0010】
上記従来の排気ガスドレン水処理装置においては、前記マフラーMの内部に中和装置Tがあるので排気圧力の影響を該中和装置Tが直接的に受けるため、中和装置Tからの排気ガスの放出がふえる。この排気ガス量が多いとGHP室外機の外にあるドレン水処理配管に排気ガスが流れ込み、排出されるという問題があるとともに、またマフラーMの構造が非常に複雑となり、中和剤の投入口をつける場合はマフラーMは、より複雑となる。
【0011】
上記従来のGHP用排気装置は、前記排気トップTおよびそれに付随する部分、上記従来技術と同様に複雑な構造が必要となり、またこの排気系はドレン水や排気を通すホースHやチューブTBが多く必要となり、それらの取付け固着に関する工数も多くなるという問題があった。
【0012】
そこで本発明者は、エンジンより排出された排気ガスを排気熱交換器によって冷却し、マフラーを介して排出するGHP用排気装置において、前記マフラーから排出された排気ガスを減速することによりドレン水を分離して、ドレン水を含まない排気ガスを排出するという本発明の技術的思想に着眼し、更に研究開発を重ねた結果、構成をシンプルにするとともに、排気ガスからドレン水を確実に分離して、ドレン水を含む排気ガスの排出を防止するという目的を達成する本発明に到達した。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明(請求項1に記載の第1発明)のGHP用排気装置は、
エンジンより排出された排気ガスを排気熱交換器によって冷却し、マフラーを介して排出するGHP用排気装置において、
前記マフラーから排出された排気ガスを減速することによりドレン水を分離して、ドレン水を含まない排気ガスを排出する減速装置を備えているとともに、
前記減速装置が、最も小さい断面積が18cm2以上200cm2以下であるとともに、長さが300mm以上であり、上部に排出口が設けられた円筒容器によって形成された減速室によって構成されている
ものである。
【0014】
本発明(請求項2に記載の第2発明)のGHP用排気装置は、
前記第1発明において、
前記減速装置が、エンジンルームの上部の熱交換ルームに延在し該熱交換ルームの上部に突出するように構成されている
ものである。
本発明のGHP用排気装置は、
前記発明において、
前記減速装置が、前記マフラーに連絡する排気管に比べて充分大きな断面積を有する減速室によって構成されている
ものである。
【0015】
本発明のGHP用排気装置は、
前記発明において、
前記減速室が、充分な長さおよび容量を備えている
ものである。
【0016】
本発明(請求項3に記載の第3発明)のGHP用排気装置は、
前記第1発明または第2発明において、
一部にドレン水を中和する中和剤が充填された中和器を備えている
ものである。
【0017】
本発明のGHP用排気装置は、
前記発明において、
前記中和器が、前記マフラーと前記減速室との間に介挿され、前記中和器を介して前記減速室に排気ガスが供給されるように構成されている
ものである。
【0018】
本発明(請求項4に記載の第4発明)のGHP用排気装置は、
前記第3発明において、
前記中和器が、前記減速室の下部に配設され、前記減速室内の分離された前記ドレン水が中和されるように構成されている
ものである。
本発明(請求項5に記載の第5発明)のGHP用排気装置は、
前記第3発明において、
前記減速室の底部に連絡され前記ドレン水を前記中和器に垂下供給する配管を備えている
ものである。
【0019】
本発明(請求項6に記載の第6発明)のGHP用排気装置は、
前記第1発明ないし第5発明のいずれかにおいて、
前記マフラーから供給された排気ガスを衝突させ、前記ドレン水を付着させる衝突壁を備えている
ものである。
【0020】
本発明(請求項7に記載の第7発明)のGHP用排気装置は、
前記第1発明ないし第6発明のいずれかにおいて、
前記マフラーから供給された排気ガスの流れの向きを急激に変え、排気ガスを衝突させるとともに前記ドレン水を付着させる複数の方向変更部を備えている
ものである。
【0021】
本発明(請求項8に記載の第8発明)のGHP用排気装置は、
前記第3発明ないし第6発明のいずれかにおいて、
中和剤が充填された中和剤充填部が、前記中和器の下部に配設されている
ものである。
【0022】
【発明の作用および効果】
上記構成より成る第1発明のGHP用排気装置は、エンジンより排出された排気ガスを排気熱交換器によって冷却し、マフラーを介して排出するGHP用排気装置において、前記減速装置としての最も小さい断面積が18cm2以上200cm2以下であるとともに、長さが300mm以上であり、上部に排出口が設けられた円筒容器によって形成された減速室により前記マフラーから排出された排気ガスを減速することによりドレン水を分離して、ドレン水を含まない排気ガスを排出するので、構成をシンプルにしてコストを低くするとともに、排気ガスからドレン水を確実に分離して、ドレン水を含む排気ガスの排出を防止するという効果を奏するとともに、前記減速室が、充分な断面積および長さを有するとともに、上部に排出口が設けられているので、前記排気ガスの速度が急激に低減されるとともに、低減された前記排気ガスの速度における流れの通過時間を充分長くしてドレン水を充分失速させることにより、前記減速室内に充分な時間滞留をさせ、ドレン水を含まない排気ガスを前記減速室の上部に設けられた前記排出口より排出するという効果を奏する。
排気ガスを減速する際の排気流速として、GHP使用時の最大流速(標準状態換算)で5m/S以下とすることを提案することができる。排気流速を5m/S以下とすることで、減速室内でほとんどのドレン水を充分失速させることが出来る。
【0023】
上記構成より成る第2発明のGHP用排気装置は、前記第1発明において、前記エンジンルームの上部の前記熱交換ルームに延在し該熱交換ルームの上部に突出する前記減速装置において、前記排気ガスが充分に減速および冷却されるので、シンプルな構造で、排気ガスからドレン水を確実に分離して、ドレン水を含む排気ガスの排出を防止するという効果を奏する。
上記構成より成る本発明のGHP用排気装置は、前記発明において、前記減速装置を構成する前記減速室が、前記マフラーに連絡する排気管に比べて充分大きな断面積を有するので、前記排気管を流れてきた排気ガスの速度が急激に低減されドレン水を失速させて前記減速室内に滞留させ、ドレン水を含まない排気ガスを排出するという効果を奏する。
上記減速室の最小断面積として、18cm2 以上とすることを提案できる。最小断面積が18cm2 であれば、減速室内でドレン水の流速を充分に失速させることができる。また、減速室の最小断面積が200cm2 以上であると、GHPを搭載する上でスペース的な問題が発生する。従って、減速室の最適な断面積として、その最小断面積が18cm2 以上200cm2 以下であるものを選択することができる。尚、上記「最小断面積」とは、減速装置の断面積のうちで、最も小さい断面積のことを言う。
【0024】
上記構成より成る本発明のGHP用排気装置は、前記発明において、前記減速室が、充分な長さおよび容量を備えているので、低減された前記排気ガスの速度における流れの通過時間を充分長くしてドレン水を充分失速させて前記減速室内に充分な時間滞留させ、ドレン水を含まない排気ガスを排出するという効果を奏する。
上記十分な長さとして、減速室の上下方向の長さを300mm以上とすることを提案できる。300mm以上の長さがあれば、減速室内でほとんどのドレン水を十分失速させることができる。尚、減速室の上下方向の長さを2500mm以上とすると、GHPへ搭載する上でスペース的な問題が発生する。具体的には、GHP室外機の高さより非常に高くなり、設置性が悪化する。従って、減速室の上下方向の最適な長さとして、300mm以上2500mm以下を選択することができる。この高さの範囲内であれば、より確実にドレン水を失速させるとともに、スペース的な問題も発生することがない。
また、上記十分な容量として、減速室の容量を500cm3 以上とすることを提案できる。500cm3 以上の容量があれば、減速室内でほとんどのドレン水を十分失速させることが出来る。尚、減速室の容積を19000cm3 以上とすることは、GHPへ搭載する上でのスペース的な問題が発生する。従って、減速室の最適な容量として、500cm3 以上19000cm3 以下を選択することができる。この容量の範囲内であれば、より確実にドレン水を失速させるとともに、スペース的な問題も発生することがない。
【0025】
上記構成より成る第3発明のGHP用排気装置は、前記第1発明または第2発明において、前記中和器の一部に充填された中和剤によって、分離された有害なドレン水を中和するという効果を奏する。
【0026】
上記構成より成る本発明のGHP用排気装置は、前記発明において、前記マフラーと前記減速室との間に介挿された前記中和器によってドレン水を中和した後、該中和器を介して前記減速室に排気ガスを供給するという効果を奏する。
【0027】
上記構成より成る第4発明のGHP用排気装置は、前記第3発明において、前記減速室の下部に配設された前記中和器が、前記減速室内の前記排気ガスから分離された有害な前記ドレン水を中和するという効果を奏する。
上記構成より成る第5発明のGHP用排気装置は、前記第3発明において、前記減速室で生成されたドレン水が前記減速室の底部に連絡された前記配管を介して速やかに前記中和器に排出されるため、前記減速室の構造と合わせることにより、より確実にドレン水を含む排気ガスの排出を防止することが出来るという効果を奏する。
【0028】
上記構成より成る第6発明のGHP用排気装置は、前記第1発明ないし第5発明のいずれかにおいて、前記マフラーから供給された排気ガスを前記衝突壁に衝突させ、前記ドレン水を付着させるので、前記ドレン水の捕獲を確実にするという効果を奏する。
【0029】
上記構成より成る第7発明のGHP用排気装置は、前記第1発明ないし第6発明のいずれかにおいて、前記複数の方向変更部が、前記マフラーから供給された排気ガスの流れの向きを急激に変え、排気ガスを衝突させるとともに前記ドレン水を付着させるので、前記ドレン水の捕獲を一層確実にするという効果を奏する。
【0030】
上記構成より成る第8発明のGHP用排気装置は、前記第3発明ないし第6発明のいずれかにおいて、中和剤が充填された中和剤充填部が、前記中和器の下部に配設されているので、前記中和器内において分離され落下してきた前記トレン水を確実に中和するという効果を奏する。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態につき、図面を用いて説明する。
【0032】
(第1実施形態)
本第1実施形態のGHP用排気装置は、図1に示されるようにエンジン1より排出された排気ガスを排気熱交換器2によって冷却し、マフラー3を介して排出するGHP用排気装置において、前記マフラー3から排出された排気ガスを減速することによりドレン水を分離して、ドレン水を含まない排気ガスを排出する減速装置7として、前記マフラー3に連絡する排気管31に比べて充分大きな断面積、長さおよび容量を有する減速室70を備えているものである。
本例においては、断面積20cm2 、長さ180cm、容量3600cm3 の減速室70を用いている。
【0033】
本第1実施形態のGHP用排気装置は、エンジンルーム11内において前記エンジン1が配設され、該エンジン1の上部から排気管13を介して前記エンジン1より排出された排気ガスを冷却する前記排気熱交換器2が配設され、該排気熱交換器2の下部に排気管21を介して消音する前記マフラー3が配設され、該マフラー3の下部から排気管31を介して排気ガスが排出されるように構成されている。
【0034】
前記減速装置7は、排気管31に比べて充分大きな直径で、前記エンジンルーム11の上部の熱交換ルーム12に延在し該熱交換ルーム12の上部に突出する長さを有する円筒容器によって構成され、内部に前記排気管31に比べて充分大きな断面積、長さおよび容量を有する減速室70を形成するものである。
【0035】
前記減速装置7を構成する前記円筒容器は、前記エンジンルーム11と上部の前記熱交換ルーム12との境界部において固着されるとともに、前記マフラー3の底部に連絡した前記排気管31が、下端の外側壁の開口に連絡しており、前記マフラー3から排出された前記排気ガスが水平横方向に導入されるように構成されている。
【0036】
前記減速装置7において、下端の外側壁の前記開口から水平横方向に導入された前記排気ガスの一部が、下端の対向する内周壁に衝突して、相対的に重い成分であるドレン水が付着して分離されるとともに、前記排気ガスの残りの部分とともに上方に流れの向きが変えられ、上方に低速で移動させるように構成されている。
【0037】
前記減速装置7を構成する軸方向の長さが充分長い前記減速室70において、低減された前記排気ガスの速度における流れの通過時間を充分長くして前記ドレン水を充分失速させて前記減速室内に充分な時間滞留させ、熱交換ルーム12の上部に突出した排出口72からドレン水を含まない排気ガスを排出するように構成されている。
【0038】
中和器4が、前記減速装置7を構成する前記円筒容器700の下部に配設された中和容器40によって構成され、前記円筒容器700の底部に一端が開口するとともに他端が中和容器40の一方の側壁下部に開口する配管43によって前記減速室70と前記中和容器40が連絡しており、前記中和容器40の他方の側壁下部に開口した排水パイプ44が配設されている。
【0039】
前記中和器4を構成する前記中和容器40の下部に中和剤41が充填された中和剤充填部42が配設され、前記減速室内において前記排気ガスから分離され前記配管43を介して垂下供給された前記ドレン水が前記中和剤41によって中和され、中和された前記ドレン水が前記排水パイプ44を介して排出されるように構成されている。
【0040】
上記構成より成る本第1実施形態のGHP用排気装置は、エンジンルーム11内において配設された前記エンジン1の上部から前記排気管13を介して排出された排気ガスが、前記排気熱交換器2によって冷却された後、該排気熱交換器2の下部に配設された前記マフラー3によって消音され、該マフラー3の下部から排気管31を介して排気ガスが前記減速装置7に排出される。
【0041】
前記減速装置7において、下端の外側壁の前記排気管31の前記開口から水平横方向に導入され断面積が急激に拡大することにより急速に速度が低減するとともに、導入された前記排気ガスの一部が、下端の対向する内周壁に衝突して、相対的に重い成分であるドレン水が付着して分離されるとともに、前記排気ガスの残りの部分とともに上方に流れの向きが変えられ、上方に低速で流れ移動する。
【0042】
前記減速装置7を構成する前記円筒容器700によって形成された前記減速室70は、軸方向の長さが充分長いので、速度が低減された前記排気ガスの流れの通過時間を充分長くして、前記ドレン水を充分失速させて前記減速室内に充分な時間滞留させて充分分離した上で、熱交換ルーム12の上部に突出した排出口からドレン水を含まない排気ガスを排出するものである。
【0043】
前記減速室内において前記排気ガスから分離され前記配管43を介して垂下供給された前記ドレン水が、前記中和器4を構成する前記中和容器40の下部に配設された前記中和剤充填部42に充填された前記中和剤41によって中和され、中和された前記ドレン水が前記排水パイプ44を介して排出されるものである。
【0044】
上記作用を奏する本第1実施形態のGHP用排気装置は、前記減速装置7により前記マフラー3から排出された排気ガスを減速することにより前記ドレン水を分離して、ドレン水を含まない排気ガスを排出するので、シンプルな構成によって、排気ガスから前記ドレン水を確実に分離して、ドレン水を含む排気ガスの排出を防止するという効果を奏する。
【0045】
また本第1実施形態のGHP用排気装置は、前記減速装置7を構成する前記減速室70が、前記マフラー3に連絡する前記排気管31に比べて充分な断面積を有するので、前記排気管31を流れたきた排気ガスの速度が急激に低減されドレン水を失速させて前記減速室70内に滞留させ、ドレン水を含まない排気ガスを排出するという効果を奏する。
【0046】
さらに本第1実施形態のGHP用排気装置は、前記減速室70が、充分な長さおよび容量を備えているので、低減された前記排気ガスの速度における流れの通過時間を充分長くしてドレン水を充分失速させて前記減速室70内に充分な時間滞留させ、ドレン水を含まない排気ガスを排出するという効果を奏する。
【0047】
また本第1実施形態のGHP用排気装置は、前記減速室70の下部に配設された前記中和器4が、一部に充填された前記中和剤41によって、前記減速室70内の前記排気ガスから分離された有害な前記ドレン水を中和するという効果を奏する。
【0048】
さらに本第1実施形態のGHP用排気装置は、前記マフラー3から供給された排気ガスを前記減速室70内の前記衝突壁に衝突させ、前記ドレン水を付着させるので、前記ドレン水の捕獲を確実にするという効果を奏する。
【0049】
また本第1実施形態のGHP用排気装置は、ドレン水を中和する前記中和剤41が充填された前記中和剤充填部42が、前記中和器4の下部に配設されているので、前記中和器4内において分離され、前記円筒容器700から落下してきた前記ドレン水を確実に中和して、中和した前記ドレン水を前記排水パイプ44を介して排出するという効果を奏する。
【0050】
(第2実施形態)
本第2実施形態のGHP用排気装置は、中和器4が、マフラー3と前記減速室7との間に介挿され、前記中和器4を介して前記減速室7に排気ガスが供給されるように構成されている点が前記第1実施形態との相違点であり、以下相違点を中心に説明する。
【0051】
前記マフラー3の底部に連絡した排気管31が、前記中和器4を構成する中和容器40の上部の外側壁の開口に連絡しており、前記マフラー3から排出された前記排気ガスが中和容器40の仕切壁47より上部の上部室46内に水平横方向に導入されるように構成されている。
【0052】
前記中和容器40の上部室46において、外側壁の前記開口から水平横方向に導入された前記排気ガスの一部が、対向する内周壁に衝突して、相対的に重い成分であるドレン水が付着して分離されるとともに、前記排気ガスの残りの部分とともに上方に流れの向きが変えられ、上方に向きが変えられた排気ガスは前記減速装置7内を低速で流れ移動するように構成されている。
【0053】
軸方向の長さが充分長い前記減速室70において、速度が低減された前記排気ガスの流れの通過時間が充分長いので、前記排気ガス中の前記ドレン水を充分失速させて前記減速室70内に充分な時間滞留させて分離して、熱交換ルーム12の上部に突出した排出口72からドレン水を含まない排気ガスを排出するように構成されている。
【0054】
前記中和器4を構成する前記中和容器40の小孔45が形成された前記仕切壁47より下部の中和剤41が充填された中和剤充填部42が配設され、前記中和容器40の前記上部室46および前記減速室内において前記排気ガスから分離され前記小孔45を介して滴下された前記ドレン水が前記中和剤41によって中和され、中和された前記ドレン水が前記排水パイプ44を介して排出されるように構成されている。
【0055】
上記構成より成る本第2実施形態のGHP用排気装置は、前記マフラー3から前記排気管31を介して排出された前記排気ガスが、前記排気管31の断面積に比べて大きな断面積の中和容器40の上部室46内に水平横方向に導入されるので、前記排気管31を通過してきた前記排気ガスの速度が急速に減速するため、前記排気ガス中の前記ドレン水を失速させ前記中和容器40内に滞留させる。
【0056】
前記中和容器40の上部室46において、外側壁の前記開口から水平横方向に導入された前記排気ガスの一部が、対向する内周壁に衝突して、相対的に重い成分であるドレン水が付着して分離されるとともに、前記排気ガスの残りの部分とともに上方に流れの向きが変えられ、上方に向きが変えられた排気ガスは前記減速装置7内を低速で流れ移動する。
【0057】
軸方向の長さが充分長い前記減速室70において、速度が低減された前記排気ガスの流れの通過時間が充分長いので、前記排気ガス中の前記ドレン水を充分失速させて前記減速室70内に充分な時間滞留させて分離して垂下させ、熱交換ルーム12の上部に突出した排出口72からドレン水を含まない排気ガスを排出するものである。
【0058】
前記中和容器40の前記上部室46および前記減速室70内において前記排気ガスから分離され前記小孔45を介して滴下された前記ドレン水が、前記中和剤41によって中和され、中和された前記ドレン水が前記排水パイプ44を介して排出される。
【0059】
上記作用を奏する本第2実施形態のGHP用排気装置は、前記減速装置7により前記マフラー3から排出された排気ガスを減速することにより前記ドレン水を分離して、ドレン水を含まない排気ガスを排出するので、シンプルな構成によって、排気ガスから前記ドレン水を確実に分離して、ドレン水を含む排気ガスの排出を防止するという効果を奏する。
【0060】
また本第2実施形態のGHP用排気装置は、前記マフラー3と前記減速室70との間に介挿された前記中和器4によってドレン水を中和するとともに、該中和器4を介して前記減速室70に排気ガスを供給して、前記減速室70において排気ガスを減速することにより前記ドレン水を分離して、ドレン水を含まない排気ガスを排出するするという効果を奏する。
【0061】
さらに本第2実施形態のGHP用排気装置は、中和剤が充填された中和剤充填部42が、前記中和器4の下部に配設されているので、前記中和器内において分離され前記小孔45から落下してきた前記ドレン水を確実に中和して、中和した前記ドレン水を排出するという効果を奏する。
【0062】
(第3実施形態)
本第3実施形態のGHP用排気装置は、図3および図4に示されるように中和器4が、マフラー3から供給された排気ガスの流れの向きを急激に変え、排気ガスを衝突させるとともに前記ドレン水を付着させる複数の方向変更部48を備えている点が、前記第2実施形態との相違点であり、以下相違点を中心に説明する。
【0063】
前記中和器4は、矩形の容器40によって構成され、前記マフラー3の排気管31が、短辺側の一方の側壁の一端(図3中上端)に開口し、長辺側の対向する側壁(図3中上下壁)に互い違いになるように一端が固着された3個の壁部によって方向変更部48を構成し、トータルの通路長が長いジグザグな通路が形成されるように構成されている。
【0064】
上記構成より成る本第3実施形態のGHP用排気装置は、前記複数の方向変更部48が、前記マフラー3から供給された排気ガスの流れの向きを180°変え、排気ガスを流れの向き変更する部分の内壁面に衝突させることにより、前記排気ガスに含まれる前記ドレン水を前記各内壁面に付着させる。
【0065】
軸方向の長さが充分長い前記減速室70において、速度が低減された前記排気ガスの流れの通過時間が充分長いので、前記排気ガス中の前記ドレン水を充分失速させて前記減速室70内に充分な時間滞留させて分離して垂下させ、熱交換ルーム12の上部に突出した排出口72からドレン水を含まない排気ガスを排出するものである。
【0066】
前記中和容器40の前記上部室46の各内壁および前記減速室内において前記排気ガスから分離され垂下してきた前記ドレン水が、前記小孔45を介して下部の中和剤充填部42内に滴下され、前記中和剤41によって滴下された前記ドレン水が中和され、中和された前記ドレン水が前記排水パイプ44を介して排出されるものである。
【0067】
上記作用を奏する本第3実施形態のGHP用排気装置は、前記複数の方向変更部48が、前記マフラー3から供給された排気ガスの流れの向きを急激に変え、前記ドレン水が含まれる排気ガスを衝突させるとともに、前記ドレン水を付着させるので、前記ドレン水の捕獲を一層確実にするという効果を奏する。
【0068】
また本第3実施形態のGHP用排気装置は、中和剤が充填された前記中和剤充填部42が、前記中和器4の下部に配設されているので、前記中和器4内において分離され落下してきた前記ドレン水を確実に中和して、中和した前記ドレン水を排出するという効果を奏する。
【0069】
上述の実施形態は、説明のために例示したもので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記載から当業者が認識することができる本発明の技術的思想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のGHP用排気装置の説明図である。
【図2】本発明の第2実施形態のGHP用排気装置の説明図である。
【図3】本発明の第3実施形態のGHP用排気装置の要部である中和器を示す平面図である。
【図4】本第3実施形態のGHP用排気装置の要部である中和器を示す側面図である。
【図5】従来の室外機ユニットの一部を示す部分断面図である。
【図6】従来の排気ガスドレン水処理装置の説明図である。
【図7】従来のGHP用排気装置の説明図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 排気熱交換器
3 マフラー
7 減速装置
31 排気管
70 減速室
Claims (8)
- エンジンより排出された排気ガスを排気熱交換器によって冷却し、マフラーを介して排出するGHP用排気装置において、
前記マフラーから排出された排気ガスを減速することによりドレン水を分離して、ドレン水を含まない排気ガスを排出する減速装置を備えているとともに、
前記減速装置が、最も小さい断面積が18cm2以上200cm2以下であるとともに、長さが300mm以上であり、上部に排出口が設けられた円筒容器によって形成された減速室によって構成されている
ことを特徴とするGHP用排気装置。 - 請求項1において、
前記減速装置が、エンジンルームの上部の熱交換ルームに延在し該熱交換ルームの上部に突出するように構成されている
ことを特徴とするGHP用排気装置。 - 請求項1または請求項2において、
一部にドレン水を中和する中和剤が充填された中和器を備えている
ことを特徴とするGHP用排気装置。 - 請求項3において、
前記中和器が、前記減速室の下部に配設され、前記減速室内の分離された前記ドレン水が中和されるように構成されている
ことを特徴とするGHP用排気装置。 - 請求項3において、
前記減速室の底部に連絡され前記ドレン水を前記中和器に垂下供給する配管を備えている
ことを特徴とするGHP用排気装置。 - 請求項1ないし請求項5のいずれかにおいて、
前記マフラーから供給された排気ガスを衝突させ、前記ドレン水を付着させる衝突壁を備えている
ことを特徴とするGHP用排気装置。 - 請求項1ないし請求項6のいずれかにおいて、
前記マフラーから供給された排気ガスの流れの向きを急激に変え、排気ガスを衝突させるとともに前記ドレン水を付着させる複数の方向変更部を備えている
ことを特徴とするGHP用排気装置。 - 請求項3ないし請求項6のいずれかにおいて、
中和剤が充填された中和剤充填部が、前記中和器の下部に配設されている
ことを特徴とするGHP用排気装置。
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