JP3335609B2 - 排気ガス処理装置 - Google Patents

排気ガス処理装置

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JP3335609B2
JP3335609B2 JP2000115589A JP2000115589A JP3335609B2 JP 3335609 B2 JP3335609 B2 JP 3335609B2 JP 2000115589 A JP2000115589 A JP 2000115589A JP 2000115589 A JP2000115589 A JP 2000115589A JP 3335609 B2 JP3335609 B2 JP 3335609B2
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睦世 成毛
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有限会社 ナサオート
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気ガス処理装置
に関し、特にガソリン自動車の排気ガス中の水分を効果
的に除去できる排気ガス処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大都市及び幹線道路沿いの地域等におい
ては、近年、自動車の排気ガスによる大気汚染が深刻に
なっている。
【0003】ガソリン自動車については、この数十年の
間に排気ガス規制が強化されたので、エンジンにおける
燃焼制御、及び酸化還元触媒又は三軒処理触媒等による
排気ガス中の有害成分の酸化・還元等により、排気ガス
を浄化することが一般に行われるようになってきた。
【0004】しかし、前記何れの手段によっても排気ガ
ス中の炭化水素類を完全に除去することはできなかっ
た。
【0005】排気ガス中の炭化水素類を効果的に除去で
きる排気ガス浄化装置として、本出願人により、室温に
おいて実質的に非揮発性であり、しかも炭化水素に対し
て親和性を有する排気ガス浄化液を内部に収容してなる
排気ガス浄化槽と、前記排気ガス浄化槽に収容されてな
る排気ガス浄化液中に、浄化しようとする排気ガスを導
入する排気ガス導入流路と、前記排気ガス浄化液中を流
通した排気ガスを前記排気ガス浄化槽外に導出する排気
ガス導出流路とを備える排気ガス浄化装置が提案された
(特願平11−270885号明細書)。
【0006】本出願人が前記排気ガス浄化装置を用いて
ディーゼル自動車及びガソリン自動車の排気ガスを浄化
する実験を行ったところ、ディーゼル自動車及びガソリ
ン自動車の何れにおいても、煤等の炭化水素をほぼ完全
に除去できることが判った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ガソリン自動
車の排気ガスには、水蒸気が大量に含まれるので、前記
排気ガス浄化装置にガソリン自動車の排気ガスを直接に
導入すると、排気ガス中の水分が前記排気ガス浄化槽中
で凝縮して排気ガス浄化槽中に溜まり、排気ガス導出流
路から排気ガス浄化液が溢れ出す可能性がある。又、排
気ガス浄化液が大量の水分を含むと、煤等を絡めとる作
用が弱くなり、炭化水素を十分に除去できなくなる可能
性もある。
【0008】したがって、前記排気ガス浄化装置におい
てガソリン自動車の排気ガスを長時間処理するには、前
記排気ガス中の水分を予め除去することが望ましい。
【0009】本発明は、前記の事実を考慮し、ガソリン
自動車の排気ガスのように水分を高濃度で含有する排気
ガスから水分を効果的に除去できる排気ガス処理装置を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、内部を排気ガスが流通する筐体と、前記筐体の内部
において、前記排気ガスの流れが衝突するように設けら
れてなり、前記排気ガス中の水分を表面に凝縮させる凝
縮板と、前記筐体の内部において凝縮した凝縮水を貯留
する凝縮水貯留槽と、前記凝縮板と前記凝縮水貯留槽と
の間に設けられてなり、前記凝縮板の表面に凝縮した凝
縮水を集めて前記凝縮水貯留槽に導く凝縮水誘導流路と
備えてなり、前記凝縮板における両端縁部において垂
直方向に延在するとともに、前記筐体における排気ガス
の導入方向に対して上流側に向かって開口する樋状流路
が前記凝縮水誘導流路に設けられてなることを特徴とす
る排気ガス処理装置である。
【0011】前記排気ガス浄化装置においては、前記筐
体に導入された排気ガスは、前記凝縮板に衝突して、前
記排気ガス中の水分が、前記凝縮板における排気ガス導
入側の表面に凝縮水として凝縮する。
【0012】凝縮板の表面に凝縮した凝縮水は、凝縮板
の表面に沿って流れる排気ガスの圧力によって凝縮板の
両端縁部に向かって移動し、樋状流路の開口から内部に
流入し、凝縮水貯留槽に集められる。
【0013】請求項2に記載の発明は、前記筐体が、略
水平方向に排気ガスが流通するように形成されてなる排
気ガス処理装置である。
【0014】前記排気ガス処理装置においては、通常、
筐体は、横方向に延在する角柱型、円柱型、又は楕円柱
型に形成されるから、前記排気ガス処理装置は、自動車
の床下に装着するのに都合がよい。
【0015】請求項3に記載の発明は、前記凝縮板にお
いて、前記筐体における排気ガスの導入方向に対して上
流側に向かって突出する凸面状である排気ガス処理装置
である。
【0016】前記排気ガス処理装置においては、前記凝
縮板における凸面状の面に排気ガスが当たり、前記面上
に、排気ガス中の水分が凝縮する。
【0017】
【0018】
【0019】請求項4に記載の発明は、前記凝縮板が、
前記筐体の底面に対して平行な面に沿ってV字型の断面
を有する排気ガス処理装置である。
【0020】前記排気ガス浄化装置においては、前記凝
縮板におけるV字型に突出した側の面に排気ガスが当た
る。
【0021】請求項5に記載の排気ガス処理装置は、前
記凝縮板が、前記筐体における排気ガスの導入方向に対
して上流側から下流側に向かう方向に沿って2以上の列
状に配列され、しかも前記方向に対して直角の方向に沿
って互い違いに配列されてなる排気ガス処理装置であ
る。
【0022】前記排気ガス浄化装置においては、前記凝
縮板によってジグザグ状の流路が形成されるから、筐体
に導入された排気ガスは、前記ジグザグ状の流路を流通
する。したがって、前記排気ガスは、外部に導出される
までに何回も前記凝縮板に当たって進路を変更する。し
たがって、筐体の体積が同一であれば、排気ガス中の水
分をより多く凝縮させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】1.第1の実施形態 本発明の排気ガス処理装置の一例について以下に説明す
る。
【0024】前記排気ガス処理装置の水平面に沿った断
面を図1に示し、図1における垂直面X−Xに沿って切
断し、排気ガスの導入側から見た断面を図2に示す。
【0025】図1に示すように、前記排気ガス処理装置
は、水平方向に延在すると共に、排気ガスが内部を流通
する略角柱状の筐体1を有する。筐体1の端板1A及び
1Bは、何れも外側に突出した角錐状に形成され、筐体
1に排気ガスを導入する排気ガス導入管1C及び筐体1
から排気ガスを導出する排気ガス導出管1Dが、端板1
A及び端板1Bのそれぞれの頂部から、筐体1の中心線
に沿って外側に向かって突出している。
【0026】図2に示すように、筐体1の下方には、排
気ガス中の水分が凝縮した凝縮水を貯留する直方体状の
凝縮水貯留槽2が一体に設けられている。
【0027】筐体1と凝縮水貯留槽2とは、筐体1の底
面を形成する筐体底板1Eで区画されている。筐体底板
1Eは、筐体1の長手方向の中心線に沿って上方に、言
い換えれば筐体1の天井板1Gに向かって山形に屈曲
し、筐体1の長手方向に沿った稜を形成している。
【0028】筐体1における筐体底板1Eと天井板1G
との間には、筐体底板1Eに対して平行に仕切り板1F
が設けられている。仕切り板1Fも、筐体底板1Eと同
様の形状及び大きさを有し、筐体1の長手方向の中心線
に沿って上方に山形に屈曲し、筐体1の長手方向に沿っ
た稜を形成している。
【0029】筐体底板1Eの下面には、筐体1に導入さ
れた排気ガスの熱が凝縮水貯留槽2に伝わるのを防止す
るグラスウール層7が設けられている。
【0030】図2に示すように、凝縮水貯留槽2におけ
る筐体底板1E近傍には、筐体1からの凝縮水を一旦貯
留すると同時に、筐体1内部における排気ガス圧の変動
が凝縮水貯留槽2に直接及ぶのを防止する水集チャンバ
2Aが設けられている。
【0031】水集チャンバ2Aの底面を形成する水集チ
ャンバ底板2Bは、略水平方向に設けられ、直径3〜5
mm程度の孔が全面に多数開口した金属板であるパンチ
メタル板により形成されている。
【0032】水集チャンバ底板2Bの下方には、パンチ
メタル板により形成された波動防止板2Cが、前記水集
チャンバ底板2Bに対して平行に設けられている。波動
防止板2Cは、凝縮水貯留槽2に貯留された凝縮水の水
面が、外部からの振動等によって激しく踊るのを防止す
る機能を有する。波動防止板2Cを形成するパンチメタ
ル板は、水集チャンバ底板2Bと孔径が同一であっても
よく、異なっていてもよい。
【0033】波動防止板2Cと、凝縮水貯留槽底板2D
との間には、凝縮水貯留槽2の内部を仕切る仕切り板2
Eが設けられている。仕切り版2Eは、垂直方向に設け
られ、波動防止板2C及び水集チャンバ底板2Bと同様
にパンチメタル板により形成されている。仕切り版2E
も又、凝縮水貯留槽2に貯留された凝縮水の水面が激し
く踊るのを防止する機能を有する。仕切り板2Eの孔径
も又、波動防止板2C及び水集チャンバ底板2Bと同一
であってもよく、異なっていてもよい。
【0034】凝縮水貯留槽底板2Dの中央部には、凝縮
水貯留槽2内部に溜まった凝縮水を排出するドレン排出
口2Fが設けられている。ドレン排出口2Fは、通常
は、キャップ2Gにより閉じられている。
【0035】凝縮水貯留槽2における凝縮水貯留槽底板
2D近傍には、更に、図2に示すように、内部における
凝縮水の液面が一定の高さ以上に上昇すると凝縮水を外
部に排出する水封弁2Hが設けられている。水封弁2H
は、図2に示すように1本の管から形成され、根元部に
おいて上方に屈曲し、先端部においてループ状に形成さ
れている。
【0036】図2において二点鎖線で示すように、凝縮
水貯留槽2における凝縮水の水面が前記ループ部の頂点
の高さを超えると、サイホンの原理により、水封弁2H
から凝縮水が外部に排出され、凝縮水貯留槽2内の水面
の高さが一定に保たれる。
【0037】図1及び図2に示すように、筐体底板1E
及び仕切り板1Fの上面には、本発明の排気ガス処理装
置の備える凝縮板に相当するV型プレート3が、筐体1
の長手方向に沿って3列に配列されている。V型プレー
ト3は、図1において矢印aで示す排気ガスの導入方向
に対して上流側(以下、単に「上流側」という。)に突
出し、言い換えれば前記排気ガスの導入方向aに対して
下流側(以下、単に「下流側」という。)に開くV字型
の平面形状を有している。したがって、前記排気ガス中
の水分は、V型プレート3における上流側の面、言い換
えればV字型に突出した側の面に凝縮する。前記3列に
配置されたV型プレート3の内、1列は、筐体底板1E
及び仕切り板1Fにおける中央部、即ち稜が形成された
部分に配列され、中央V型プレート列31を形成する。
一方、残りの2列は、それぞれ筐体1が有する側壁1H
の近傍部分に配置され、外側V型プレート列32を形成
する。V型プレート3は、筐体1の幅方向に沿って互い
違いに配列されている。
【0038】V型プレート3の外側には、外側プレート
4が立設されている。外側プレート4は、図1に示すよ
うに、上方から見て、筐体1の側壁1Hから中心部に向
かって下流側に延在するように配設されている。
【0039】図1に示すように、V型プレート3の両端
縁近傍には、V型プレート3の表面に凝縮した凝縮水を
捕集するC型円筒3Aが設けられている。同様に、外側
プレート4における筐体1の中心部寄りの端縁近傍にも
同様の機能を有するC型円筒4Aが設けられている。
【0040】V型プレート3及び外側プレート4におけ
る端縁部近傍の上方から見た拡大図を図3に示す。図3
に示すように、C型円筒3A及び4Aは、何れもC字型
の断面を有する樋状の部材であり、上流側に向かって開
口している。C型円筒3A及び4Aは、何れも垂直方向
に設けられ、長手方向に沿った一対の端縁の一方におい
てV型プレート3及び外側プレート4に固定されてい
る。更に、C型円筒3A及び4Aは、V型プレート3及
び外側プレート4に固定された側とは反対側の端縁部
が、V型プレート3及び外側プレート4が属する仮想平
面(図3において二点鎖線で示す。)よりも排気ガス導
入側に対して上流側に突出するように形成されている。
【0041】更に、図3に示すように、V型プレート3
及び外側プレート4においては、C型円筒3A及び4A
が固定された側の端縁部が、C型円筒3A及び4Aの内
壁面との間隔が次第に縮小するように、C型円筒3A及
び4Aの内壁面に沿って下流側に円筒状に巻き込まれ、
水流巻き込みリブ3B及び4Bを形成している。従っ
て、C型円筒3Aと水流巻き込みリブ3Bとの間、及び
C型円筒4Aと水流巻き込みリブ4Bとの間には、それ
ぞれ入り口から遠ざかるに従って狭くなる間隙3C及び
4Cが形成されている。
【0042】図1〜図3に示すように、筐体底板1E及
び仕切り板1Fの下面には、V型プレート3及び外側プ
レート4の表面に凝縮した凝縮水を集める凝縮水集合管
5A及び5Bがそれぞれ筐体1の幅方向に沿って設けら
れている。凝縮水集合管5A及び5Bも又、筐体底板1
E及び仕切り板1Fと同様に、筐体1の中心部から側壁
1Hに向かって高さが低くなる方向の勾配を有してい
る。筐体1の外側には、側壁1Hに沿って、凝縮水集合
管5A及び5Bと水集チャンバ2Aとを連通する凝縮水
導出管6が設けられている。
【0043】筐体底板1E及び仕切り板1Fには、凝縮
水集合管5A及び5Bに沿って一定間隔で円形の開口q
が設けられている。筐体底板1E及び仕切り板1Fにお
ける開口qの位置に一致するように、凝縮水集合管5A
及び5Bにも円形の開口q’が設けられている。開口q
と開口q’とは、同一の直径を有している。開口q及び
q’には、C型円筒3A及び4Aの下端部が挿通されて
いる。
【0044】V型プレート3及び外側プレート4の上流
側の表面に凝縮した凝縮水の滴は、V型プレート3及び
外側プレート4の前記表面に沿って流れる排気ガスによ
り、C型円筒3A及び4Aに向かって吹き寄せられ、C
型円筒3Aと水流巻き込みリブ3Bとの間の間隙3C、
及びC型円筒4Aと水流巻き込みリブ4Bとの間の間隙
4C内に吹き込まれる。
【0045】前述のように間隙3C及び4Cは、入り口
から遠ざかるに従って狭まるから、間隙3C及び4Cに
吹き込んだ排気ガスは、水流巻き込みリブ3B及び4B
の内壁面に囲まれた円筒状の空間の中心に向かう渦状の
加速流れを形成する。したがって、水流巻き込みリブ3
B及び4Bの内側は減圧になるから、凝縮水の滴は、水
流巻き込みリブ3B及び4Bの内側に吸い込まれる。
【0046】水流巻き込みリブ3B及び4Bの内側に吸
い込まれた凝縮水は、開口q及びq’を通って凝縮水集
合管5A及び5Bに集められ、凝縮水導出管6を通って
水集チャンバ2A内に集められ、凝縮水貯留槽2に導か
れる。C型円筒3A及び4Aと、水流巻き込みリブ3B
及び4Bと、凝縮水集合管5A及び5Bと、凝縮水導出
管6と、水集チャンバ2Aとは、本発明の排気ガス処理
装置における凝縮水誘導流路に相当し、C型円筒3A及
び4Aは、本発明の排気ガス処理装置における樋状流路
にも相当する。
【0047】筐体底板1E及び仕切り板1Fには、更
に、図1に示すように、C型円筒3A及び4Aによって
捕集できなかったり、C型円筒3A及び4Aから溢れ出
したりした凝縮水を捕集するスリット状の水滴捕集口8
が、筐体1の幅方向に沿って2列設けられている。水滴
捕集口8の内、1つは、筐体底板1E及び仕切り板1F
における下流側の端縁部近傍に設けられ、もう1つは、
それよりも上流側に設けられている。
【0048】筐体1における水滴捕集口8の近傍につ
き、筐体1の長手方向に沿って切断した断面を図4に示
し、筐体1の幅方向に沿った垂直面(図4においてY−
Yで示す。)に沿って切断した断面を上流側から見たと
ころを図5に示す。
【0049】図4に示すように、水滴捕集口8の上流側
における端縁部には、筐体底板1E及び仕切り板1Fと
一体に、下流側に向かって下方に屈曲するように形成さ
れると共に、水滴捕集口8内に凝縮水を誘導する水滴誘
導板8Aが設けられている。一方、水滴捕集口8の下流
側における端縁部には、水滴誘導板8Aの下方に向かっ
て延在し、筐体1の長手方向に沿って略L字型の断面を
有する水滴受け8Bが、筐体底板1E及び仕切り板1F
と一体に形成されている。水滴受け8Bは、水滴誘導板
8Aの先端から滴下した凝縮水を受ける機能を有する。
水滴捕集口8の前記端縁部には、更に、上流側に向かっ
て斜め上方に延びる水沫跳ね返り防止板8Cが、筐体底
板1E及び仕切り板1Fと一体に形成されている。
【0050】図4及び図5に示すように、筐体底板1E
及び仕切り板1Fにおける水滴誘導板8A及び水滴受け
8Bの下方には、水滴誘導板8A及び水滴受け8Bに沿
って滴下した凝縮水を受ける水滴捕集樋9が固定されて
いる。水滴捕集樋9の両端には、水滴捕集樋9で受けた
凝縮水を水集チャンバ2Aに導く凝縮水導出管10が接
続されている。
【0051】以下、第1実施形態に係る排気ガス処理装
置の内部における排気ガス及び凝縮水の流れについて説
明する。
【0052】前記排気ガス処理装置における排気ガスの
流れを図6に示す。図6において矢印bで示すように、
排気ガス導入管1Cから導入された排気ガスは、大部分
が、中央V型プレート列31に向かって流れ、一部が、
側壁1Hに沿って流れる。
【0053】ここで、図6に示すように、中央V型プレ
ート列31と外側V型プレート列32との間、及び外側
V型プレート列32と外側プレート4との間には、矢印
c及びdで示すように、ジグザグ状の流路が形成されて
いる。
【0054】中央V型プレート列31に向かって流れた
排気ガスは、図6に示すように中央V型プレート列31
における最も上流側のV型プレート3に当たって左右に
分かれ、流路cに沿って下流側に向かって流れながら、
中央V型プレート列31におけるV型プレート3の上流
側の面と、外側V型プレート列32におけるV型プレー
ト3の上流側の面とに次々に当たる。
【0055】一方、両側の側壁1Hに沿って流れた排気
ガスは、最も上流側の外側プレート4に当たり、流路d
に沿って下流側に向かって流れながら、外側V型プレー
ト列32におけるV型プレート3の上流側の面と、外側
プレート4の上流側の面とに次々に当たる。
【0056】排気ガスがV型プレート3及び外側プレー
ト4の上流側の面に当たると、排気ガス中の水分は、V
型プレート3及び外側プレート4の前記面において凝縮
する。図3に示すように、V型プレート3及び外側プレ
ート4に凝縮した凝縮水は、前述のように排気ガスによ
ってC型円筒3A及び4Aに向かって吹き寄せられ、間
隙3C及び4Cを通って凝縮水集合管5A及び5Bに集
められ、凝縮水導出管6を通って水集チャンバ2Aに集
められる。
【0057】水集チャンバ2Aに集められた凝縮水は、
水集チャンバ2Aの底面2Bにおけるパンチ孔を通って
凝縮水貯留槽2に落下する。
【0058】一方、C型円筒3A及び4Aから溢れ出た
凝縮水、及び筐体底板1E及び仕切り板1F上で凝縮し
た凝縮水は、図4及び図5に示すように、排気ガスの流
れに押されて筐体底板1E及び仕切り板1F上を下流側
に向かって移動し、水滴誘導板8Aによって水滴捕集口
8内に誘導され、水滴誘導板8Aの端縁から水滴受け8
Bに向かって落下し、水滴捕集樋9に集められる。水滴
捕集樋9に集められた凝縮水は、凝縮水導出管10を通
って水集チャンバ2Aに集められる。
【0059】第1の実施形態に係る排気ガス処理装置
は、筐体1の内部に多数のV型プレート3及び外側プレ
ート4が設けられているから、排気ガス中の水分が多量
にV型プレート3及び外側プレート4上に凝縮する。そ
して、前述のように、V型プレート3及び外側プレート
4上の凝縮水は、排気ガスが間隙3C及び4Cにおいて
形成する加速流れによって、凝縮水集合管5及び6に集
められ、凝縮水貯留槽2に導かれるから、凝縮水を凝縮
水貯留槽2に集めるポンプは不要である。加えて、水滴
捕集口8が設けられているから、C型円筒3Aと水滴巻
き込みリブ3B、及びC型円筒4Aと水滴巻き込みリブ
4Bとにより捕集できなかった凝縮水、及び筐体底板1
E又は仕切り板1F上に凝縮した凝縮水も、確実に凝縮
水貯留槽2に集めることができる。このように、前記排
気ガス処理装置は、可動部を有さず、機構が単純である
にもかかわらず、排気ガス中の水分を特に効果的に除去
できる。
【0060】又、前記排気ガス処理装置においては、排
気ガスは、多数のV型プレート3及び外側プレート4に
当たってから外部に導出されるので、消音効果が高い。
【0061】しかも、前記排気ガス処理装置は、吸水剤
層のように排気ガスが通過すると大きな流通抵抗を生じ
させる部分を有しないから、排気ガスの流通抵抗が少な
い。故に、消音効果が大きいにもかかわらず、エンジン
の出力低下が少ない。
【0062】更に、筐体1と凝縮水貯留層2とが一体に
形成されているから、コンパクトでもある。
【0063】加えて、凝縮水貯留層2には、水集チャン
バ2Aが設けられ、更に波動防止板2C及び仕切り板2
Eが設けられているから、筐体1内部における排気ガス
の圧力の変動、及び前記排気ガス処理装置が装着された
自動車からの振動等によって、凝縮水貯留槽2に貯留さ
れた凝縮水の水面が激しく動揺し、前記凝縮水が凝縮水
貯留槽2外に溢れ出すことが無い。 2.第2の実施形態 本発明に係る排気ガス処理装置の別の例について以下に
説明する。
【0064】前記排気ガス処理装置の水平面に沿った断
面を図7に示す。図7に示すように、前記排気ガス処理
装置は、凝縮板として、V型プレートに換えて、略半円
筒状に形成された半円筒プレート11を用いている外
は、図1に示す排気ガス処理装置と同様の構成を有す
る。半円筒プレート11は、半円筒状に膨出する側の面
が上流側を向くように、筐体底板1E(図7では省略さ
れている。)及び仕切り板1F上に立設されている。
【0065】半円筒プレート11の平面形状を図8に示
し、半円筒プレート11が筐体底板1E及び仕切り板1
Fに立設された状態の詳細を図9に示す。図8に示すよ
うに、半円筒プレート11は、半円筒状に形成された樋
状の半円筒プレート本体11Aと、半円筒プレート本体
11Aの長手方向に沿った端縁部を内側に円筒状に巻き
込んで形成された水流巻き込みリブ11Bと、半円筒プ
レート本体11Aの前記端縁部のそれぞれにおける内側
の面に、水流巻き込みリブ11Bを外側から囲むように
設けられた半円筒状のC型円筒11Cとを備える。C型
円筒11Cは、開口部が半円筒プレート本体11Aの外
側を向くように、長手方向の端縁部の一方が半円筒プレ
ート本体11Aの内側の面に固定され、他方の端縁部
が、半円筒プレート本体11Aの外側の面が属する仮想
円筒面(図8及び図9において二点鎖線で示す。)の半
径方向に沿って外側に突出するように形成されている。
【0066】図9に示すように、C型円筒11Cの下端
部が、筐体底板1E及び仕切り板1Fに設けられた円形
の開口qに挿入され、固定されている。
【0067】図7に示す排気ガス処理装置においても、
排気ガス導入管1Cから導入された排気ガスは、半円筒
プレート11の半円筒状に膨出した側の面に当たり、排
気ガスに含まれていた水分が凝縮して凝縮水になる。半
円筒プレート11の前記面に凝縮した凝縮水は、半円筒
プレート11の前記面に沿って下流側、即ち図8及び図
9における上方に向かって流れる排気ガスによって、C
型プレート11Cに向かって吹き寄せられ、C型プレー
ト11Cと水流巻き込みリブ11Bとの間に吸い込ま
れ、開口q及びq’を通って凝縮水集合管5A、5B内
に集められる。
【0068】前記排気ガス処理装置においては、前述の
ように、排気ガス中の水分が凝縮する凝縮板として半円
筒プレート11を用いているから、第1の実施形態に係
る排気ガス処理装置の有する特長に加えて、排気ガスが
流通するときの抵抗損失が更に小さいという特長を有す
る。 3.第3実施形態 第1実施形態に係る排気ガス処理装置に、凝縮水貯留槽
内における凝縮水の水面高さを一定の範囲に調節する凝
縮水水面レベル調節手段を設けた例を図10に示す。図
10において、図2と同一の符号は、前記符号が図2に
おいて示す構成要素と同一の構成要素を示す。
【0069】図10に示すように、第3実施形態に係る
排気ガス処理装置は、凝縮水貯留槽2の内部における水
面の高さを一定の範囲に保持する凝縮水水面レベル調節
装置12を備えている。凝縮水水面レベル調節装置12
は、前記凝縮水水面レベル調節手段に相当する。前記排
気ガス処理装置は、凝縮水水面レベル調節装置12を備
える以外は、第1の実施形態に係る排気ガス処理装置と
同様の構成を有している。
【0070】凝縮水水面レベル調節装置12は、凝縮水
貯留槽2の外壁に沿って垂直に設けられ、上端部におい
て、凝縮水貯留槽2における波動防止板2Cの近傍に連
通し、下端部において、凝縮水貯留槽2における凝縮水
貯留槽底板2D近傍に連通する水位検出管路12aと、
水位検出管路12a内部の水位の変化に応じて垂直部を
上下に移動するフロート12bとを備えている。水位検
出管路12aの内部には、上端部近傍に設けられ、水位
検出管路12a内の水面が波動防止板2Cに近い第1の
所定レベルh1に達してフロート12bが下方から当接
するとonになる第1マイクロスイッチ12cと、第1
マイクロスイッチ12cと水位検出管路12aの下端部
との間に設けられ、水位検出管路12a内の水面が、第
1の所定レベルh1よりも下方の第2の所定レベルh2
で低下してフロート12bが上方から当接するとonに
なる第2マイクロスイッチ12dとを備えている。
【0071】図10に示すように、凝縮水水面レベル調
節装置12は、更に、凝縮水貯留槽2内の凝縮水を外部
に排出する凝縮水排出管路12eと、凝縮水貯留槽2に
補充される補充水が貯留されている補充水槽12gと、
補充水槽12gと凝縮水貯留槽2とを連通する凝縮水補
充流路12fとを備えている。凝縮水排出管路12eに
は、遠心ポンプである凝縮水排出ポンプ12hが介装さ
れ、凝縮水補充流路12fには、同じく遠心ポンプであ
る凝縮水補充ポンプ12iが介装されている。
【0072】凝縮水排出ポンプ12hは、第1マイクロ
スイッチ12cがonになると回転するように配線さ
れ、凝縮水補充ポンプ12iは、第2マイクロスイッチ
12dがonになると回転するように配線されている。
【0073】第3の実施形態に係る排気ガス処理装置に
おいては、凝縮水貯留槽2と水位検出管路12aとは連
通しているから、凝縮水貯留槽2内部と水位検出管路1
2aとの水面レベルはほぼ同一である。そして、水位検
出管路12a内の水面が第1の所定レベルh1に上昇す
ると、図10において実線で示すように、第1マイクロ
スイッチ12cがonになり、凝縮水排出ポンプ12h
が回転して凝縮水排出流路12eから凝縮水が排出され
るから、水位検出管路12a内の水面は低下する。一
方、水位検出管路12a内の水面が第2の所定レベルh
2に低下すると、図10において二点鎖線で示すよう
に、第2マイクロスイッチ12dがonになり、凝縮水
排出ポンプ12iが回転して補充水槽12gから凝縮水
補充流路12fを通して凝縮水貯留槽2に水が補充さ
れ、水位検出管路12a内の水面は上昇する。
【0074】したがって、凝縮水貯留槽2内部の水面も
第1の所定レベルh1よりも高くなることがなく、又、
第2の所定レベルh2よりも低くなることもない。
【0075】このように、第3の実施形態に係る排気ガ
ス処理装置においては、凝縮水貯留槽2の水面の高さ
は、第1の所定レベルh1と第2の所定レベルh2との間
に保持されるから、凝縮水貯留槽2の内部には常に一定
量の水が存在している状態にある。故に、前記排気ガス
処理装置は、第1の実施形態に係る排気ガス処理装置が
有する特長に加え、筐体1が排気ガスの熱により、高温
に加熱された場合においても、排気ガス中の水分が確実
に除去できるという特長を有する。 4.第4実施形態 第1実施形態に係る排気ガス処理装置に凝縮水水面レベ
ル調節手段を設けた排気ガス処理装置の別の例を図11
に示す。図11において、図10と同一の符号は、前記
符号が図10において示す構成要素と同一の構成要素を
示す。図11に示す排気ガス処理装置においては、凝縮
水水面レベル調節装置13が前記凝縮水水面レベル調節
手段に相当する。
【0076】図11に示すように、凝縮水水面レベル調
節装置13は、水位検出管路13aとフロート13bと
第1マイクロスイッチ13cと第2マイクロスイッチ1
3dについては、第3実施形態に係る排気ガス処理装置
が備える凝縮水水面レベル調節装置12と同様である。
【0077】凝縮水水面レベル調節装置13は、更に、
凝縮水貯留槽2における凝縮水貯留槽底板2D近傍に開
口し、凝縮水を排出する凝縮水排出管路13eと、凝縮
水貯留槽2に補充される補充水が貯留されている補充水
槽13gと、凝縮水貯留槽2と補充水槽13gとを連通
する凝縮水補充管路13fとを備えている。
【0078】凝縮水排出管路13eの先端部は下方を向
くように形成され、中間部には、電磁弁13hが介装さ
れている。一方、凝縮水補充管路13fは、凝縮水貯留
槽2における凝縮水排出管路13eの開口部よりも上方
に開口している。凝縮水補充管路13fには、電磁弁1
3iが介装されている。補充水槽13gは、底面が、第
2の所定レベルh2よりも高くなるように設けられてい
る。電磁弁13hは、第1マイクロスイッチ13cがo
nになると開き、電磁弁13iは、第2マイクロスイッ
チ13dがonになると開くように配線されている。
【0079】図11に示す排気ガス処理装置において
は、水位検出管路12a内の水面,即ち凝縮水貯留槽2
内の水面が第1の所定レベルh1に上昇すると、実線で
示すように、第1マイクロスイッチ13cがonにな
り、電磁弁13hが開くから、凝縮水排出流路13eも
開く。そして、凝縮水貯留槽2内部の凝縮水は、重力の
作用により、凝縮水排出流路13eを通って外部に排出
される。一方、水位検出管路13a内の水面が第2の所
定レベルh2に低下すると、図11において二点鎖線で
示すように、第2マイクロスイッチ13dがonにな
り、電磁弁13iが開くから、補充水槽13gから凝縮
水補充流路13fを通して重力により凝縮水貯留槽2に
水が補充される。
【0080】第4の実施形態に係る排気ガス処理装置
は、第3の実施形態に係る排気ガス処理装置の備える特
長に加えて構成がより単純であるという特長を有する。 5.第5実施形態 排気ガスの導入方向に対して直角な方向に設けられた平
板状の凝縮板を備える排気ガス処理装置の一例につき、
以下に説明する。前記排気ガス処理装置について、長手
方向に沿って水平面に対して平行に切断した断面図を図
12に示し、幅方向に沿って垂直面に対して平行に切断
した断面図を図13に示す。図12及び図13におい
て、図1及び図2と同一の符号は、前記符号が図1及び
図2において示す構成要素と同一の要素を示す。
【0081】図12及び図13に示すように、前記排気
ガス処理装置は、第1実施態様に係る排気ガス処理装置
と同様の筐体1を有し、筐体1の下方には、第1実施態
様に係る排気ガス処理装置と同様の凝縮水貯留槽2が一
体に設けられている。
【0082】筐体1と凝縮水貯留槽2とは、筐体底板1
Eにより仕切られ、筐体1における筐体底板1Eと天井
板1Gとの間には、仕切り板1Fが設けられている。
【0083】筐体底板1E及び仕切り板1Fの下面に
は、それぞれ凝縮水集合管5A及び5Bが設けられてい
る。更に、筐体底板1E及び仕切り板1Fには、凝縮水
集合管5A及び5Bに沿って開口qが設けられ、凝縮水
集合管5A及び5Bにおける前記開口qに対応する位置
に開口q’が設けられている。
【0084】筐体底板1E及び仕切り板1Fの上面にお
ける中央部,即ち稜が形成された部分には、筐体1の長
手方向に沿って凝縮板13が5枚配設されている。凝縮
板13は、図12において矢印aで示す排気ガスの導入
方向に対して直角に設けられている。更に、筐体底板1
E及び仕切り板1Fの上面における側壁1H近傍には、
側壁1Hから筐体1の中心部に向かって延在する平板状
の凝縮板14が、一方の側壁1Hについて4枚づつ、合
計8枚立設されている。凝縮板14は、図12に示すよ
うに、上方から見て筐体1の側壁1Hから下流側、即ち
図12における上方に向かって延在するように配設され
ている。
【0085】凝縮板13及び凝縮板14の端縁部の詳細
を図14に示す。図12〜図14に示すように、凝縮板
13の両方の端縁部及び凝縮板14の内側の端縁部に
は、それぞれC型円筒13A及び14Aが垂直方向に設
けられている。C型円筒13A及び14Aは、何れも第
1実施形態に係る排気ガス処理装置におけるC型円筒3
Aと同様に形成されている。凝縮板13及び14におけ
るC型円筒13A及び14Aが設けられた端縁部は、C
型円筒13A及び14Aの内壁面との間隔が次第に縮小
するように、下流側に円筒状に巻き込まれ、水流巻き込
みリブ13B及び14Bを形成している。C型円筒13
Aと水流巻き込みリブ13Bとの間には、入り口から遠
ざかるに従って狭くなる間隙13C及び14Cが形成さ
れている。
【0086】C型円筒13A及び14Aは、何れも下端
部が開口q及びq’に挿通されている。
【0087】前記排気ガス処理装置においては、排気ガ
ス導入管1Cから導入された排気ガスは、凝縮板13と
凝縮板14との間に形成されたジクザグ状の流路に沿っ
て流れ、同時に排気ガス中の水分が凝縮板13及び14
の上流側の表面に凝縮して凝縮水になる。
【0088】凝縮板13及び14の上流側の面に凝縮し
た凝縮水は、凝縮板13及び14の前記面に沿って流れ
る排気ガスによって、C型円筒13A及び14Aに向か
って吹き寄せられ、水流巻き込みリブ13Bに沿って間
隙13C及び14C内に吸い込まれる。
【0089】間隙13C及び14C内に吸い込まれた凝
縮水は、凝縮水集合管5A、5B及び凝縮水導出管6を
通って水集チャンバ2Aに集められ、凝縮水貯留槽2に
貯留される。
【0090】第5実施形態に係る排気ガス処理装置は、
第1実施形態に係る排気ガス処理装置の有する特長に加
え、凝縮板の構成がより簡素であり、作製が容易である
という特長を有する。
【0091】
【発明の効果】本発明により提供される排気ガス処理装
置によれば、排気ガス中の水分量を大幅に少なくするこ
とができるから、水分を多く含むガソリン自動車の排気
ガスも、前記排気ガス処理装置で予め水分を除去するこ
とにより、特願平11−270885号明細書で本願出
願人が提案した排気ガス浄化装置で長時間効果的に浄化
できる。
【0092】又、前記排気ガス処理装置は、凝縮板に排
気ガスを衝突させることにより、前記凝縮板の表面に水
分などを凝縮させて除去しているから、吸水剤を用いた
水分除去装置とは異なり、消耗する部分が殆どなく、更
に、性能が経時的に劣化することも殆ど無い。
【0093】更に、水分以外の凝縮性成分、たとえば炭
化水素なども本発明に係る排気ガス処理装置で除去でき
る。
【0094】更に、筐体は、通常、排気管よりも格段に
大きな断面積を有し、更に、凝縮板は邪魔板としても機
能するから、本発明の排気ガス処理装置は、高性能のマ
フラーとしても機能する。更に、前記排気ガス処理装置
は、流通抵抗が少ないから、エンジンの出力低下が少な
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施形態に係る排気ガ
ス処理装置につき、筐体の長手方向に沿って水平方向に
切断した断面を示す断面図である。
【図2】図2は、図1に示す排気ガス処理装置につき、
筐体の幅方向に切断した断面を上流側から見た断面図で
ある。
【図3】図3は、前記排気ガス処理装置が備えるV型プ
レート及び外側プレートにおける端縁部の詳細を示す拡
大上面図である。
【図4】図4は、前記排気ガス処理装置が備える水滴捕
集口の近傍につき、筐体の長手方向に切断した断面を示
す断面図である。
【図5】図5は、前記排気ガス処理装置における前記部
分につき、筐体の幅方向に切断した断面を示す断面図で
ある。
【図6】図6は、前記排気ガス処理装置内部における排
気ガスの流れを示す概略図である。
【図7】図7は、凝縮板として半円筒プレートを備える
排気ガス処理装置の長手方向に沿って切断した断面図で
ある。
【図8】図8は、図7に示す排気ガス処理装置における
半円筒プレートの詳細を示す拡大図である。
【図9】図9は、半円筒プレートが筐体底板又は筐体の
仕切り板に立設された状態を示す拡大図である。
【図10】図10は、凝縮水水面レベル調節手段を備え
た排気ガス処理装置の一例を示す長手方向の断面図であ
る。
【図11】図11は、凝縮水水面レベル調節手段を備え
た排気ガス処理装置の別の例を示す幅方向に切断した断
面図である。
【図12】図12は、本発明に係る排気ガス処理装置の
更に別の例を示す水平面に沿って長手方向に切断した断
面図である。
【図13】図13は、図12に示す排気ガス処理装置の
幅方向に切断した断面を示す断面図である。
【図14】図14は、図12に示す排気ガス処理装置が
備える凝縮板の端縁部の詳細を示す拡大図である。
【符号の説明】
1 筐体、 2 凝縮水貯留槽、 2A 水集チャンバ(凝縮水誘導流路) 3 V型プレート(凝縮板) 3A C型円筒(凝縮水誘導流路) 3B 水流巻き込みリブ(凝縮水誘導流路) 3C 間隙(凝縮水誘導流路) 4 外側プレート(凝縮板) 4A C型円筒(凝縮水誘導流路) 4B 水流巻き込みリブ(凝縮水誘導流路) 4C 間隙(凝縮水誘導流路) 5A 凝縮水集合管(凝縮水誘導流路) 5B 凝縮水集合管(凝縮水誘導流路) 6 凝縮水導出管(凝縮水誘導流路) 8 水滴捕集口(凝縮水誘導流路) 8A 水滴誘導板(凝縮水誘導流路) 8B 水滴受け(凝縮水誘導流路) 9 水滴捕集樋(凝縮水誘導流路) 10 凝縮水導出管(凝縮水誘導流路) 11 半円筒プレート(凝縮板) 11A 半円筒プレート本体(凝縮板) 11B 水流巻き込みリブ(凝縮水誘導流路) 11C C型円筒(凝縮水誘導流路) 13 凝縮板 13A C型プレート(凝縮水誘導流路) 13B 水流巻き込みリブ(凝縮水誘導流路) 13C 間隙(凝縮水誘導流路) 14 管路(凝縮水誘導流路)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部を排気ガスが流通する筐体と、 前記筐体の内部において、前記排気ガスの流れが衝突す
    るように設けられてなり、前記排気ガス中の水分を表面
    に凝縮させる凝縮板と、 前記筐体の内部において凝縮した凝縮水を貯留する凝縮
    水貯留槽と、 前記凝縮板と前記凝縮水貯留槽との間に設けられてな
    り、前記凝縮板の表面に凝縮した凝縮水を集めて前記凝
    縮水貯留槽に導く凝縮水誘導流路とを備えてなり、 前記凝縮板における両端縁部において垂直方向に延在す
    るとともに、前記筐体における排気ガスの導入方向に対
    して上流側に向かって開口する樋状流路が前記凝縮水誘
    導流路に設けられてなることを特徴とする排気ガス処理
    装置。
  2. 【請求項2】 前記筐体は、略水平方向に排気ガスが
    流通するように形成されてなる請求項1に記載の排気ガ
    ス処理装置。
  3. 【請求項3】 前記凝縮板は、前記筐体の底面に立設
    され、前記筐体における排気ガスの導入方向に対して上
    流側に向かって突出する凸面状である請求項1又は請求
    項2に記載の排気ガス処理装置。
  4. 【請求項4】 前記凝縮板は、前記筐体の底面に対し
    て平行な面に沿ってV字型の断面を有する請求項3に記
    載の排気ガス処理装置。
  5. 【請求項5】 前記凝縮板は、前記筐体における排気
    ガスの導入方向に対して上流側から下流側に向かう方向
    に沿って2以上の列状に配列され、しかも前記方向に対
    して直角の方向に沿って互い違いに配列されてなる請求
    項1〜請求項4の何れか1項に記載の排気ガス処理装
    置。
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