JP4633838B2 - 振動試験装置 - Google Patents

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本発明は、ワークを振動させる振動試験装置に関する。
従来より、特許文献1に記載のもののようなサーボモータと送りねじによって可動部を往復駆動し、可動部に固定された材料(ワーク)を振動させる振動試験装置が利用されている。このような振動試験装置においては、可動部の変位量を細かく制御できるため、正弦波や矩形波、三角波といった単純な振動波形のみならず、複雑なユーザ定義波形にてワークを振動させることも可能である。特に、近年は高速の信号処理回路(DSP)や応答性の高いサーボモータが実現されつつあり、より複雑な振動波形をもってワークを振動させることが可能となっている。
特開平8−178793号
このような、ユーザ定義波形をもってワークの振動を行う目的として、そのワークが実際に使用されている環境を実験室にて再現し、その状態でのワークの挙動を観察する、というものが考えられる。例えば、ワークが自動車の車体である場合、実際に自動車を走行させたときに車体に加わる加速度を計測し、この計測結果と同じ加速度がワークに作用するように、試験装置を作動する、という再現試験が考えられる。
このような再現試験を行う場合、ワークを実際に使用した時の計測結果を、動力伝達系の特性(例えば減速機の減速比)やワークの弾性率を考慮して加工してサーボモータの目標波形を推定し、これをサーボアンプに入力することが考えられる。
しかしながら、特に高周波域においては、ワーク自身、或いは試験装置の動力伝達系の弾性や損失の影響が大きくなり、計測結果から推定される目標波形をサーボアンプに入力しても、所望の変位量でワークを振動させることができない(ワークを実際に使用した時の計測結果が再現されない)ことが多い。そのため、従来はオペレータの試行錯誤によって各種パラメータを調整する必要があった。
本発明は上記の問題を解決するために成されたものである。すなわち、本発明は、サーボアンプへ入力する目標波形を、それによって所望の変位波形でワークを振動できるような値に演算可能な振動試験装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の振動試験装置は、離散化された少なくとも一周期分の入力波形データを入力する波形データ入力手段と、入力波形データをスペクトルに変換する演算を行い初期スペクトルデータを生成する第1のスペクトル演算手段と、初期スペクトルデータにおいて、周波数ごとに定められた補正係数を初期スペクトルデータの各スペクトル成分に乗じて第1のスペクトルデータを生成するスペクトルデータ補正手段と、第1のスペクトルデータを逆変換して 得られる試験用波形データに基づいてテスト用ワークを振動させるワーク試験手段と、ワーク試験手段によって振動するテスト用ワークの変位量の変動を示す出力波形データを取得する出力波形データ取得手段と、出力波形データに基づいてテスト用ワークの変位量の変動波形のスペクトルを演算して第2のスペクトルデータを得る第2のスペクトル演算手段と、初期スペクトルデータの各周波数のスペクトル成分と第2のスペクトルデータの対応する周波数のスペクトル成分とに基づいて補正係数を修正する補正係数修正手段と、を有し、修正された補正係数に基づいて補正された初期スペクトルデータを逆変換して得られる波形データに基づいて、可動部を往復駆動する。
以上のように、本発明の振動試験装置においては、入力波形データと出力波形データとをスペクトル解析し、周波数ごとに補正係数を求めている。そして、補正係数が修正された第1のスペクトルデータに基づいて演算される目標波形をサーボアンプに入力することによって、オペレータが試行錯誤を行うことなく、所望の波形で振動を行うことができるようになる。
また、補正係数修正手段が初期スペクトルデータの各周波数のスペクトル成分の量を第2のスペクトルデータの対応する周波数のスペクトル成分の量で割った値を、補正前の対応する周波数のスペクトル成分の補正係数に乗じることによって、周波数毎に定められた補正係数の修正を行うことが好適である。
また、初期スペクトルデータの各周波数のスペクトル成分を第2のスペクトルデータの対応する周波数のスペクトル成分で割った値が所定の範囲内に納まっているかどうかに基づいて、対応する周波数のスペクトル成分の補正係数の修正が必要であるかどうかを判定する修正判定手段と、修正判定手段によって補正係数の修正が必要であると判定された時にワーク試験手段は補正係数修正手段によって補正係数が修正された第1のスペクトルデータを逆変換して得られる試験用波形データに基づいて、テスト用ワークの再試験を行う構成とすることが好適である。
このように、入力波形データと出力波形データが近づくまで再試験を繰り返すことによって、より好適な補正係数を得ることができる。
また、所定の範囲内は、0.95から1.05の間であることが好適である。さらに、所定の範囲内は、0.99から1.01の間であることがより好適である。
また、第1及び第2のスペクトル演算手段は、例えば離散フーリエ変換によってスペクトルを演算するものである。
また、例えば振動試験装置は、送りねじ機構を介して可動部を直線往復駆動させるものであり、ワークの変位量が可動部の変位量である。
また、第1及び第2のスペクトル演算手段は、入力波形データや出力波形データからスペクトルを演算する前に、波形データの高周波成分のカットを行うことが好ましい。この構成は、入力波形データ及び出力波形データが離散化されたデータ群である場合に、本来高周波域のスペクトル成分が低周波域のスペクトル成分として演算されてしまう可能性を除外することができる。
以上のように、本発明によれば、所望の波形でワークを振動させることができるようにサーボアンプへ入力する目標波形を演算可能な振動試験装置が実現される。
以下、本発明の実施の形態につき、図面を用いて詳細に説明する。図1は、本実施形態の振動試験装置の上面図である。本実施形態の振動試験装置1は、振動試験の対象であるワークをテーブル100の上に固定し、第1、第2、第3アクチュエータ200、300及び400を用いてテーブル100及びその上のワークを直交3軸方向に加振するようになっている。なお、以下の説明においては、第1アクチュエータ200がテーブル100を加振する方向(図1における上下方向)をX軸方向、第2アクチュエータ300がテーブル100を加振する方向(図1における左右方向)をY軸方向、第3アクチュエータ400がテーブルを加振する方向、すなわち鉛直方向(図1において、紙面に直交する方向)をZ軸方向と定義する。
また、テーブル100上には、X、Y及びZ軸方向の加速度を計測する加速度センサが設けられており、この加速度センサの出力に基づいて図示しない制御部500(後述)が第1、第2、第3アクチュエータ200、300、400をフィードバック制御することによって、所望の振幅、周波数でテーブル100及びその上のワークを加振することができる。
第1、第2、第3アクチュエータ200、300、400は夫々ベースプレート202、302、402の上にモータ、動力伝達部材等が取り付けられる構成となっている。このベースプレート202、302、402は、図示しないボルトによって、装置ベース2の上に固定されるようになっている。
また、装置ベース2の上のベースプレート202、302、402に近接する複数の位置には、アジャスタAが配置されている。アジャスタAは、装置ベース2にボルトAで固定されるめねじ部Aと、このめねじ部Aにねじ込まれているおねじ部Aとを有する。おねじ部Aは、円筒面にネジ山が形成された円柱状の部材であり、おねじ部Aをめねじ部A内で回動させることによって、おねじ部Aを対応するベースプレートに対して進退させることができる。おねじ部Aの一端(対応するベースプレートに対して近位となる側)は、略球面状に突出しており、この突出部と対応するベースプレートの側面とを当接させることによって、ベースプレートの位置の微調整を行うことができる。また、おねじ部Aの他端(対応するベースプレートに対して遠位となる側)には、図示しない六角穴が形成されており、この六角穴に六角レンチなどを係合させて回すことによっておねじ部Aを回動させることができる。なお、一旦ベースプレート202、302、402を固定した後は、振動試験によってベースプレートからアジャスタAに伝達されうる振動等によっておねじ部Aが緩まないように、ナットAによっておねじ部A及びめねじ部Aの締め付けを行い、おねじ部Aをめねじ部Aに強固に結合させている。
第1アクチュエータ200の構成につき以下説明する。図2は、本実施形態の第1アクチュエータ200をY軸方向に投影し、一部を切り欠いた側面図である。また、図3は、第1アクチュエータ200の一部切り欠いた上面図(すなわちZ軸方向に投影した図)である。なお、以下の説明においては、第1アクチュエータ200からテーブル100に向うX軸に沿った方向を「X軸正の方向」、テーブル100から第1アクチュエータ200に向うX軸に沿った方向を「X軸負の方向」と定める。
図2に示されるように、ベースプレート202の上には、互いに溶接された複数のはり222aと、天板222bからなるフレーム222が溶接によって固定されている。また、テーブル100(図1)を加振するための駆動機構210や駆動機構210による加振運動をテーブルに伝達させるための連結機構230を支持するための支持機構240の底板242が、フレーム222の天板222bの上に図示しないボルトを介して固定されている。
駆動機構210は、サーボモータ212と、カップリング214と、軸受部216と、ボールねじ218と、ボールナット219と、を有する。カップリング214は、サーボモータ212の駆動軸212aとボールねじ218とを連結するものである。また、軸受部216は、支持機構240の底板242から鉛直方向に伸びるように溶接された軸受支持プレート244に固定されており、ボールねじ218を回転可能に支持するようになっている。ボールナット219は、ボールねじ218と係合すると共に、その軸回りに回転しないよう支持されている。そのため、サーボモータ212を駆動すると、ボールねじ218が回転して、ボールナット219がその軸方向(すなわちX軸方向)に進退する。このボールナット219の運動が、連結機構230を介してテーブル100に伝達されることによって、テーブル100はX軸方向に駆動される。そして、短い周期でサーボモータ212の回転方向を切り換えるようサーボモータ212を制御することによって、テーブル100を所望の振幅及び周期でX軸方向に加振させることができる。
支持機構240の底板242の上面には、鉛直方向に伸びるモータ支持プレート246が溶接されている。モータ支持プレート246は、サーボモータ212の軸方向に略垂直となるように設けられており、その一面(X軸負の方向側の面)にサーボモータ212が片持ち支持されている。モータ支持プレート246には、開口部246aが設けられており、サーボモータ212の駆動軸212aはこの開口部246aを貫通し、モータ支持プレート246の他面側でボールねじ218と連結される。
なお、サーボモータ212がモータ支持プレート246に片持ち支持されているため、モータ支持プレート246、特に底板242との溶接部には大きな曲げ応力が加わる。この曲げ応力を緩和するために、底板242とモータ支持プレート246との間には、リブ248が設けられている。
軸受部216は、正面組合せで組み合わされた一対のアンギュラ軸受216a、216b(X軸負の方向側にあるものが216aであり、X軸正の方向側にあるものが216bである)を有する。アンギュラ軸受216a、216bは、軸受支持プレート244の中空部の中に収納されている。アンギュラ軸受216bの一面(X軸正の方向側の面)には、軸受押圧プレート216cが設けられており、この軸受押圧プレート216cをボルト216dを用いて軸受支持プレート244に締結することによって、アンギュラ軸受216bはX軸負の方向に押し込まれる。また、ボールねじ218において、軸受部216に対してX軸負の方向側に隣接する円筒面には、ねじ部218aが形成されており、このねじ部218にめねじが内周に形成されたカラー217が取り付けられるようになっている。カラー217をボールねじ218に対して回動させてX軸正の方向に移動させることによって、アンギュラ軸受216aはX軸正の方向に押し込まれる。このように、アンギュラ軸受216aと216bが、互いに近づく方向に押し込まれるようになっているので、両者が互いに密着して好適なプリロードがアンギュラ玉軸受216a、216bに付与される。
次いで、連結部230の構成につき説明する。連結部230は、ナットガイド232と、一対のY軸レール234と、一対のZ軸レール235と、中間ステージ231と、一対のX軸レール237と、一対のX軸ランナーブロック233と、ランナーブロック取付部材238と、を有する。
ナットガイド232は、ボールナット219に固定されている。また、一対のY軸レール234は、共にY軸方向に伸びるレールであり、ナットガイド232のX軸正の方向側の端部に、上下方向に並べて固定されている。また、一対のZ軸レール235は、共にZ軸方向に伸びるレールであり、テーブル100のX軸負の方向側の端部に、Y軸方向に並べて固定されている。中間ステージ231は、このY軸レール234の各々と係合するY軸ランナーブロック231aがX軸負の方向側に、Z軸レール235の各々と係合するZ軸ランナーブロック231bがX軸正の方向側に設けられているブロックであり、Y軸レール234及びZ軸レール235の双方に対してスライド可能に構成されている。
すなわち、中間ステージ231は、テーブル100に対してZ軸方向にスライド可能であり、且つ、ナットガイド232に対してY軸方向にスライド可能である。すなわち、テーブル100に対してナットガイド231はY軸方向及びZ軸方向にスライド可能となっている。このため、他のアクチュエータ300及び/または400によってテーブル100がY軸方向及び/またはZ軸方向に加振されたとしても、それによってナットガイド232が変位することはない。すなわち、テーブル100のY軸方向及び/またはZ軸方向の変位に起因する曲げ応力がボールねじ218や軸受216、カップリング214などに加わることはない。
一対のX軸レール237は、共にX軸方向に伸びるレールであり、支持機構240の底板242の上に、Y軸方向に並べて固定されている。X軸ランナーブロック233は、このX軸レール237の各々と係合し、X軸レール237に沿ってスライド可能となっている。ランナーブロック取付部材238は、Y軸方向両側に向って張り出すようにナットガイド232の底面に固定された部材であり、X軸ランナーブロック233はランナーブロック取付部材238の底部に固定されている。このように、ナットガイド232は、ランナーブロック取付部材238及びX軸ランナーブロック233を介してX軸レール237にガイドされており、これによって、X軸方向のみに移動可能となっている。
このように、ナットガイド232の移動方向がX軸方向のみに制限されているため、サーボモータ212を駆動してボールねじ218を回動させると、ナットガイド232及びこのナットガイドと係合するテーブル100は、X軸方向に進退する。
ランナーブロック取付部材238の、Y軸方向側の一方の側面(図2においては手前側、図3においては右側)238aには、位置検出手段250が配置されている。位置検出手段250は、X軸方向に一定間隔で並べられた3つの近接センサ251と、ランナーブロック取付部材238の側面238aに設けられた検出用プレート252と、近接センサ251を支持するセンサ支持プレート253とを有する。近接センサ251は、各々の近接センサの前に何らかの物体が近接して(例えば1ミリメートル以内)いるかどうかを検出可能な素子である。ランナーブロック取付部材238の側面238aと近接センサ251とは充分に離れているため、近接センサ251は、各々の近接センサ251の前に検出用プレート252があるかどうかを検知することができる。振動試験装置1の図示しない制御手段は、例えば近接センサ251の検出結果を用いてサーボモータ212をフィードバック制御することができる。
また、支持機構240の底板242の上には、X軸ランナーブロック233をX軸方向両側から挟むように配置された規制ブロック236が設けられている。この規制ブロック236は、ナットガイド232の移動範囲を制限するためのものである。すなわち、サーボモータ212を駆動させてナットガイド232をX軸正の方向に向って移動させ続けると、最終的には、X軸正の方向側に配置された規制ブロック236とランナーブロック取付部材238とが接触し、それ以上ナットガイド232はX軸正の方向に移動できなくなる。ナットガイド232をX軸負の方向に向って移動させ続ける場合も同様であり、X軸負の方向側に配置された規制ブロック236とランナーブロック取付部材238とが接触して、それ以上ナットガイド232はX軸正の方向に移動できなくなる。
以上説明した第1アクチュエータ200と、第2アクチュエータ300とは、設置される方向が異なる(X軸とY軸が入れ代わる)点を除いては同一の構造である。従って、第2アクチュエータ300の説明については省略する。
次いで、第3アクチュエータ400の構成につき説明する。図4は本実施形態のテーブル100及び第3アクチュエータ400をX軸方向に投影し、一部を切り欠いた側面図である。また、図5は本実施形態のテーブル100及び第3アクチュエータ400をY軸方向に投影し、一部を切り欠いた側面図である。なお、以下の説明においては、第2アクチュエータ300からテーブル100に向うY軸に沿った方向をY軸正の方向、テーブル100から第2アクチュエータ300に向うY軸に沿った方向をY軸負の方向と定義する。
図4及び5に示されるように、ベースプレート402の上には、鉛直方向に伸び、ベースプレート402に溶接された複数のはり422aと、このはり422aの上を覆うようにはり422aに溶接された天板422bからなるフレーム422が設けられている。また、支持機構440の軸受支持プレート442が、フレーム422の天板422bの上に図示しないボルトを介して固定されている。この軸受支持プレート442は、テーブル100(図1)を上下方向に加振するための駆動機構410や、駆動機構410による加振運動をテーブルに伝達させるための連結機構430を支持するための部材である。
駆動機構410は、サーボモータ412と、カップリング414と、軸受部416と、ボールねじ418と、ボールナット419と、を有する。カップリング414は、サーボモータ412の駆動軸412aとボールねじ418とを連結するものである。また、軸受部416は、前述の軸受支持プレート442に固定されており、ボールねじ418を回転可能に支持するようになっている。ボールナット419は、ボールねじ418と係合すると共に、その軸回りに移動されないよう支持されている。そのため、サーボモータ412を駆動すると、ボールねじが回転して、ボールナット419がその軸方向(すなわちZ軸方向)に進退する。このボールナット419の運動が、連結機構430を介してテーブル100に伝達されることによって、テーブル100はZ軸方向に駆動される。そして、短い周期でサーボモータ412の回転方向を切り換えるようサーボモータ412を制御することによって、テーブル100を所望の振幅及び周期でZ軸方向(上下方向)に加振させることができる。
支持機構440の軸受支持プレート442の下面から、2枚の連結プレート443を介して、水平方向(XY平面)に広がるモータ支持プレート446が固定されている。モータ支持プレート446の下面には、サーボモータ412が吊り下げられ、固定されている。モータ支持プレート446には、開口部446aが設けられており、サーボモータ212の駆動軸412aはこの開口部446aを貫通し、モータ支持プレート446の上面側でボールねじ418と連結される。
なお、本実施形態においては、フレーム422の高さよりもサーボモータ412の軸方向(上下方向、Z軸方向)の寸法が大きいため、サーボモータ412の大部分は、ベースプレート402よりも低い位置に配置される。このため、装置ベース2には、サーボモータ412を収納するための空洞部2aが設けられている。また、ベースプレート402には、サーボモータ412を通すための開口402aが設けられている。
軸受部416は、軸受支持プレート442を貫通するように設けられている。なお、軸受部416の構造は、第1アクチュエータ200における軸受部216(図2、図3)と同様であるので、説明は省略する。
次いで、連結部430の構成につき説明する。連結部230は、可動フレーム432と、一対のX軸レール434と、一対のY軸レール435と、複数の中間ステージ431と、二対のZ軸レール437と、二対のZ軸ランナーブロック433と、を有する。
可動フレーム432は、ボールナット419に固定されている枠部432aと、枠部432aの上端に固定された天板432bと、天板432bのX軸方向両縁から下方に伸びるよう固定された側壁432cと、を有する。一対のY軸レール435は、共にY軸方向に伸びるレールであり、可動フレーム432の天板432bの上面に、X軸方向に並べられて固定されている。また、一対のX軸レール434は、共にX軸方向に伸びるレールであり、テーブル100の下面に、Y軸方向に並べて固定されている。中間ステージ431は、X軸レール434と係合するX軸ランナーブロック431aが上部に、Y軸レール435の各々と係合するY軸ランナーブロック431bが下部に設けられているブロックであり、X軸レール434及びY軸レール435の双方に対してスライド可能に構成されている。なお、中間ステージ431は、X軸レール434とY軸レール435とが交差する位置毎に一つずつ設けられている。X軸レール434とY軸レール435は、夫々2つずつ設けられているので、X軸レール434とY軸レール435とは4箇所で交差する。従って、本実施形態においては、4つの中間ステージ431が使用される。
このように、中間ステージ431の各々は、テーブル100に対してX軸方向にスライド可能であり、且つ、可動フレーム432に対してY軸方向にスライド可能である。すなわち、テーブル100に対して可動フレーム432はX軸方向及びY軸方向にスライド可能となっている。このため、他のアクチュエータ200及び/または300によってテーブル100がX軸方向及び/またはY軸方向に加振されたとしても、それによって可動フレーム432が変位することはない。すなわち、テーブル100のX軸方向及び/またはY軸方向の変位に起因する曲げ応力がボールねじ418や軸受416、カップリング414などに加わることはない。
また、本実施形態においては、可動フレーム432には比較的大重量のテーブル100及びワークを支えるため、X軸レール434及びY軸レール435の間隔を、第1アクチュエータ200のY軸レール234及びZ軸レール235と比べて広くとっている。このため、第1アクチュエータ200と同様に一つの中間ステージのみによってテーブル100と可動フレーム432とを連結させる構成とすると、中間ステージが大型化し、可動フレーム432に加わる荷重が増大してしまう。このため、本実施形態においては、X軸レール434とY軸レール435とが交差する部分ごとに小型の中間ステージ431を配置する構成として、可動フレーム432に加わる荷重の大きさを必要最低限に抑えている。
二対のZ軸レール437は、Z軸方向に伸びるレールであり、可動フレーム432の側壁432cの夫々に、Y軸方向に並べて一対ずつ固定されている。Z軸ランナーブロック433は、このZ軸レール437の各々と係合し、Z軸レール437に沿ってスライド可能となっている。Z軸ランナーブロック433は、ランナーブロック取付部材438を介してフレーム422の天板422b上に固定されるようになっている。ランナーブロック取付部材438は、可動フレーム432の側壁432cと略平行な側板438aと、この側板438aの下端に固定された底板438bとを有しており、全体としてはL字断面形状となっている。また、本実施形態においては、特に重心の高く且つ大重量のワークをテーブル100の上に固定すると、X軸回り及び/またはY軸回りの大きなモーメントが可動フレーム432に加わりやすくなっている。ランナーブロック取付部材438は、この回転モーメントに耐えられるよう、リブによって補強されている。具体的には、ランナーブロック取付部材438のY軸方向両端における側板438aと底板438bとが成すコーナーに、一対の第1リブ438cが設けられ、さらに、この一対の第1リブ438cの間に渡された第2リブ438dが設けられている。
このように、Z軸ランナーブロック433が固定されており、且つZ軸レール437に対してスライド可能となっている。従って、可動フレーム432は、上下方向にスライド可能であるとともに、可動フレーム432の上下方向以外の移動は規制される。このように、可動フレーム432の移動方向が上下方向のみに制限されているため、サーボモータ412を駆動してボールねじ418を回動させると、可動フレーム432及びこの可動フレーム432と係合するテーブル100は、上下方向に進退する。
また、第1アクチュエータ200の位置検出手段250(図2、3)と同様の位置検出手段(不図示)が第3アクチュエータ400にも設けられている。振動試験装置1の図示しない制御手段は、この位置検出手段の検出結果に基づいて、可動フレーム432の高さが所定の範囲内となるように制御することができる。
以上説明したように、本実施形態においては、各々のアクチュエータとテーブル100との間に、二対のレールとこのレールに対してスライド可能に構成された中間ステージが設けられている。これによって、各アクチュエータに対して、テーブル100はそのアクチュエータの駆動方向に垂直な面上の任意の方向にスライド可能となっている。このため、あるアクチュエータによってテーブル100が変位したとしても、この変位に起因する荷重やモーメントが他のアクチュエータに加わることは無く、且つ他のアクチュエータとテーブル100とが中間ステージを介して係合する状態が維持される。すなわち、テーブルが任意の位置に変位したとしても、各アクチュエータがテーブルを変位させることが可能な状態が維持される。このため、本実施形態においては、3つのアクチュエータ200、300、400を同時に駆動させてテーブル100及びその上に固定されるワークを3軸方向に加振可能である。
次いで、各アクチュエータ200、300及び400のサーボモータを制御するための制御部500の構成につき説明する。図6は、本実施形態の制御部500のブロック図である。図6に示されているように、本実施形態の制御部500は、主コントローラ510、サーボコントローラ520、アンプ540、操作手段550、波形発生回路560、フレキシブルディスクドライブ(FDD)570、メモリ580及びアナログポート590を有する。なお、図6においては、制御部500は一つのブロックとして記載されているが、実際は複数のユニットによって形成される。例えば、アンプ540が独立したユニットとして形成される。また、操作手段550は、主コントローラ510を含むユニットのケース外面に設けられる制御パネルであってもよく、或いは、ケーブルを介して主コントローラ510に接続される独立したユニット(例えばパーソナルコンピュータ)であってもよい。
主コントローラ510は、A/Dコンバータ511及びD/Aコンバータ512を内蔵している。A/Dコンバータ511は、アンプ540を介してテーブル100(図1)に設けられた加速度センサより入力されるワークのX軸、Y軸及びZ軸方向の加速度の波形、及びアナログポート590から入力されるアナログ波形データを離散化する。また、D/Aコンバータ512は、主コントローラ510で生成されるデジタル波形データをアナログ波形データに変換してサーボコントローラ520に送信する。
サーボコントローラ520は、主コントローラ510から受信したアナログ波形データから、サーボアンプに送る設定角度を算出し、これをサーボアンプに送る。サーボアンプは、各アクチュエータ200、300及び400のサーボモータに駆動電流を供給し、各サーボモータの駆動軸の位相が設定角度となるよう制御する。ここで、サーボアンプはアクチュエータ200、300、400毎に用意されている。主コントローラ510は、アクチュエータ200、300、400毎に別個のアナログ波形データを生成し、これをサーボコントローラ520に送信している。サーボコントローラ520は、受信したアナログ波形データから得られる各アクチュエータ200、300、400のサーボモータの駆動軸の設定角度を、対応するサーボアンプに送信する。このように、本実施形態においては、X軸、Y軸、Z軸方向夫々について、別個の波形でテーブル100を振動させることができるようになっている。
このように、本実施形態の振動試験装置1の制御部500は、テーブル100(図1に記載)に設けられた3軸の加速度センサによって検出されたワークの加速度に基づいて、テーブル100上のワークの変位、速度又は加速度の経時変動が所望の波形を示すように、各アクチュエータ200、300及び400のサーボアンプに設定角度を送信するものである。
テーブル100上のワークに与える作用(変位、速度、又は加速度)の波形は、操作手段550を用いて設定される。操作手段550は、例えばキーボードなどの入力手段と、この入力手段による入力結果を確認するための表示手段とを備えており、本実施形態の振動試験装置1のオペレータは、操作手段550を操作して、振動試験を行う際のワーク(テーブル100)の変位、速度、又は加速度の範囲を設定することができる。例えば、正弦波状の変位波形でワークを振動させる際の変位の振幅を設定することができる。操作手段550による設定結果は、主コントローラ510に送信され、メモリ580に保存される。
また、波形発生回路560は、所望の周期・タイミングで正弦波、三角波、矩形波、地震波などの信号波形を生成する回路である。より具体的には、f(t)を時刻tを引数とする関数としたときに、式s=f(t)で示される値sを順次主コントローラ510に出力するものである。なお、上式において、例えば波形が正弦波であれば、周期をT、位相をaとして、f(t)=sin(2π(t−a)/T)である。ここで、周期T及び位相aは、操作手段550を操作することによって任意の値に設定可能である。
主コントローラ510は、波形発生回路560から主コントローラ510に送信される値に、操作手段550によって設定された値(振幅など)を乗じて目標値を演算し、この目標値と、テーブル100に設けられた加速度センサが検出した加速度(又はそれらの時間積分値であるワークの速度や変位量)とを比較して、各アクチュエータ200、300及び400のサーボアンプに送るべき設定角度を演算する。演算された設定角度は、D/Aコンバータ512によってアナログ波形に変換されてサーボコントローラ520に送られる。サーボコントローラ520は、アナログ波形として送信された設定角度をパルスに変換してサーボアンプに送信する。
以上のような構成により、本実施形態の振動試験装置1は、ワークの変位、速度或いは加速度が、正弦波、三角波、矩形波或いは地震波といった規定の波形に従って変動するように、アクチュエータ200、300及び400を駆動することが出来るようになっている。
また、本実施形態の振動試験装置1は、上記の規定の波形の代わりに、装置のオペレータによって入力されるユーザ定義波形に基づいてワークを振動させることが出来るようになっている。ユーザ定義波形は、あらかじめ他の計測装置にて計測されたデータを用いるかオペレータがPC等でユーザ定義波形データを生成することによって得られる。このように、外部の機器にて計測または生成されたユーザ定義波形データは、FDD570を介してメモリ580に読み取られる。或いは、アナログポート590に計測器(センサ及びセンサに付随する回路、アンプなど)を接続して振動試験を行い、計測器の出力であるアナログ信号をA/Dコンバータ511でサンプリングしてデジタルのユーザ定義波形データを得てこれをメモリ580に保存することも可能である。
このようなユーザ定義波形に基づいた振動試験は、例えばそのワークが実際に使用される状況においてかかりうる荷重変動や変位量を再現するために実施される。例えば、ワークが自動車の車体である場合は、自動車を走行させた時に車体に加わる加速度の変動を再現できるように、ユーザ定義波形に基づいた振動試験を行う。
ユーザ定義波形に基づいた振動試験を高い再現性にて行うためには、各アクチュエータ200、300、400の送りねじ機構等の伝達系、ワーク自身の弾性による応答遅れ、及び伝達系やワークの摩擦や塑性変形等による減衰の影響を考慮したうえで、サーボアンプに送る設定角度(目標波形)を演算する必要がある。本実施形態においては、サーボアンプに入力される信号と、実際に振動を行った時のワークの変位量、速度又は加速度をスペクトル解析し、ワークに所望の作用を加えられるような入力信号を得るようになっている。以下、その具体的な手順を説明する。
図7は、本実施形態において、ワークに対して所望のユーザ定義波形に基づいた振動試験を行う際に、サーボコントローラ520に送る目標波形を演算する手順を示したフロー図である。以下、このフロー図に基づいて目標波形の演算手順について説明する。まず、振動試験装置1のオペレータは、前述の手段の何れかを用いて、ワークの変位量、速度或いは加速度の変動に対応したユーザ定義波形データを制御部500に入力する(ステップS1)。
続いて、オペレータは操作手段550(図6)を操作して、ユーザ定義波形の物理量(波形が加速度、速度、変位のいずれを示すものであるのか)や、単位(G、mm/s、mm/s、mm等)といったパラメータを入力する。(ステップS2)。
次いで、オペレータは振動試験装置1のテーブル100に目標波形演算のためのテスト用ワークを取り付ける(ステップS3)。
次いで、ステップS4が実行される。ステップS4では、主コントローラ510は入力された波形データの整形を行う。すなわち、各アクチュエータ200、300及び400のサーボモータによって制御可能な駆動軸の角速度や角加速度には上限があるため、この上限を超えるような目標角度がサーボアンプに送られないよう、波形データの速度や加速度が所定の範囲内に納まるように波形データを修正する。また、本実施形態においては、高速離散フーリエ変換(FFT)によって波形データのスペクトルを求めているが、正確にスペクトルを求めるため、移動平均を行ってFFTの上限周波数を越える周波数をカットしている。この整形後の波形データをm(n)とする。なお、nは離散化された波形データに含まれる値のそれぞれに対して、時刻順に定められた標本番号である。すなわち、標本数がNである時、最初の標本に定められた標本番号は1であり、最後の標本に定められた標本番号はNである。
次いで、主コントローラ510は、波形データm(n)のスペクトルをFFTによって演算する(ステップS5)。このスペクトルを初期スペクトルデータM(k)とする。ここで、kは周波数順に定められたスペクトルデータの標本番号である。なお、本実施形態においては、フーリエ変換前の標本数とフーリエ変換後の標本数は同一である(言い換えれば、kの最大値はnの最大値Nとなる)。さらに、各アクチュエータ200、300及び400のサーボアンプに入力されるのは角度であるため、以下の数1によってM(k)をサーボアンプ120に入力される角度(単位:rad)のスペクトルV(k)(本発明き特許請求の範囲における「第1のスペクトルデータ」に対応)に変換する。
Figure 0004633838
上式において、Gは重力加速度をmm/s単位で示したものであり、その値は約9806.65である。また、Tは周期(単位:s)、すなわちm(n)のユーザ定義波形を一回実行する際に要する時間である。従って、Fはkに対応する周波数(単位:Hz)を意味する。また、Lは各アクチュエータ200、300及び400のボールねじのリードである。また、Aは標本番号k毎に定められる補正係数である。この補正係数は、伝達系やワークの応答の遅延や、減衰に対応した値であり、テスト用ワークを振動させて得られる計測値に基づいて算出される。なお、この時のAの値(初期値)は、kの値に関わらず1とする。
次いで、主コントローラ510は、V(k)を逆フーリエ変換し、角度の変動を示す変位波形データv(n)を生成する(ステップS6)。次いで、主コントローラ510は、v(n)をD/A変換して得られたアナログ変位波形をサーボコントローラ520に送る。サーボコントローラ520は、このアナログ変位波形に基づいて各アクチュエータ200、300及び400のサーボモータを駆動し、テスト用ワークの加振をY周期(例えば30回)実行する。主コントローラ510は、加振の周期ごとに、テスト用ワークの加速度の変動をテーブル100に設けられた加速度センサから取得し、これをA/Dコンバータ511にて離散化して加速度の波形データを得る。ここで、波形データm(n)が加速度波形であるならば、取得し離散化した加速度の波形データをそのままメモリ580に記録する。波形データm(n)が速度波形、或いは変位波形である場合は、取得した加速度の波形データを時間積分して、速度又は変位の波形データ(元々の波形データm(n)に対応するもの)を演算し、これをメモリ580に記録する(ステップS7)。上記の処理によって得られた波形データをm’(n)とする。なお、yは振動の周期ごとに定められた番号であり、1≦y≦Yである。すなわち、このステップにて波形データはY組生成される。
次いで、主コントローラ510は、下記の数2に基づいてm’(n)の平均値m’(n)を演算する(ステップS8)。
Figure 0004633838
次いで、主コントローラ510は、ステップS8で得られた波形m’(n)をフーリエ変換してスペクトルM’(k)(本発明の特許請求の範囲における『第2のスペクトルデータ』に対応)を得る。(ステップS9)。
次いで、主コントローラ510は、全てのkについて、初期スペクトルデータM(k)とM’(k)との比較を行う(ステップS10)。全てのkについて、M(k)/M’(k)の比が所定基準以内であれば、その時のAを補正係数とするスペクトルV(k)を逆フーリエ変換して得られるユーザ定義波形v(n)をサーボアンプに入力すれば、ワークを加振した時のワークの波形(変位、速度又は加速度)はm(n)に略一致する。すなわち、v(n)は、波形m(n)でテーブル100を加振するための目標波形に相当するといえる。従って、このような時は(ステップS10:YES)、目標波形を得るための処理を完了させる。なお、上記所定基準は、例えば0.95〜1.05である。より高い再現性をもってワーク振動させる場合は、所定基準を0.99〜1.01とすることが好ましい。
一方、ステップS10において、M(k)とM’(k)との比が所定基準を満たさないものが1つでもあれば、補正する必要のあるAが残されていることを意味する。従って、このような場合は(ステップS10:NO)、ステップS11に進み、補正係数Aの修正を行う。
ステップS11においては、主コントローラ510は、ステップS9で得られたスペクトルデータM’(k)と、ステップS5で得られた初期スペクトルデータM(k)とを比較し、下記の数3に基づいて補正係数Aの修正を行う。ただし、M(k)とM’(k)の比が所定基準以内のものについては、補正係数の修正を行わない。Aの補正が終わった後、ステップS6が実行され、M(k)と補正されたAから数1にて算出されるV(k)を逆フーリエ変換して得られたv(n)にて再度テスト用ワークを振動させる。
Figure 0004633838
以上の手順にて、全てのkについてM(k)とM’(k)の比が所定基準以内となるまで、テスト用ワークの加振とAの修正を繰り返し、ユーザ定義波形m(n)を再現できる目標波形v(n)を得る。
以上の手順にて求められた目標波形v(n)を用いて、テスト用ワークと同型のワークの試験を行えば、所望のユーザ定義波形でワークを振動させることができるようになる。
本発明の実施の形態の振動試験装置の上面図である。 本発明の実施の形態の第1アクチュエータをY軸方向に投影し、一部を切り欠いた側面図である。 本発明の実施の形態の第1アクチュエータの一部を切り欠いた上面図である。 本発明の実施の形態のテーブル及び第3アクチュエータをX軸方向に投影し、一部を切り欠いた側面図である。 本発明の実施の形態のテーブル及び第3アクチュエータをY軸方向に投影し、一部を切り欠いた側面図である。 本発明の実施の形態の振動試験装置の制御部のブロック図である。 本発明の実施形態において、補正係数の修正を行うための手順を示したフロー図である。
符号の説明
1 振動試験装置
2 装置ベース
100 テーブル
200 第1アクチュエータ
210 駆動機構
212 サーボモータ
214 カップリング
216 軸受部
218 ボールねじ
219 ボールナット
230 連結機構
231 中間ステージ
231a Y軸ランナーブロック
231b Z軸ランナーブロック
232 ナットガイド
234 Y軸レール
235 Z軸レール
250 位置検出手段
300 第2アクチュエータ
400 第3アクチュエータ
410 駆動機構
412 サーボモータ
414 カップリング
416 軸受部
418 ボールねじ
419 ボールナット
430 連結機構
431 中間ステージ
431a X軸ランナーブロック
431b Y軸ランナーブロック
432 可動フレーム
434 X軸レール
435 Y軸レール
500 制御部
510 主コントローラ
520 サーボコントローラ
550 操作手段
570 フレキシブルディスクドライブ
A アジャスタ

Claims (8)

  1. サーボモータによって往復駆動される可動部を備え、該可動部を駆動することによって該可動部に固定されたワークを振動させる振動試験装置であって、
    少なくとも一周期分の入力波形データを入力する波形データ入力手段と、
    前記入力波形データをスペクトルに変換する演算を行い初期スペクトルデータを生成する第1のスペクトル演算手段と、
    周波数ごとに定められた補正係数を前記初期スペクトルデータの各スペクトル成分に乗じて第1のスペクトルデータを生成するスペクトルデータ補正手段と、
    前記第1のスペクトルデータを逆変換して得られる試験用波形データに基づいて前記可動部を駆動してワークを振動させるワーク試験手段と、
    前記ワーク試験手段によって振動するワークの変位量の変動を示す出力波形データを取得する出力波形データ取得手段と、
    前記出力波形データに基づいて前記ワークの変位量の変動波形のスペクトルを演算して第2のスペクトルデータを得る第2のスペクトル演算手段と、
    前記初期スペクトルデータ及びテスト用ワークを振動させて得られた前記第2のスペクトルデータに基づいて前記補正係数の修正が必要か否かを判定する修正判定手段と、
    前記補正係数の修正が必要と判定されたときに、前記初期スペクトルデータ及び前記第2のスペクトルデータの対応する周波数のスペクトル成分に基づいて、補正係数を修正する補正係数修正手段と、
    備え
    前記補正係数が修正されたときに、該修正された補正係数を用いて得られる前記試験用波形データに基づいてテスト用ワークの再試験を行い
    前記補正係数の修正が不要と判定されたときに、該補正係数を用いて得られる前記試験用波形データに基づいてワークの試験を行う
    ことを特徴とする振動試験装置。
  2. 前記修正判定手段は、前記初期スペクトルデータの各周波数のスペクトル成分を前記第2のスペクトルデータの対応する周波数のスペクトル成分で割った値が所定の範囲内に納まっているかどうかに基づいて、周波数の補正係数の修正が必要であるかどうかを判定することを特徴とする請求項1に記載の振動試験装置。
  3. 前記補正係数修正手段は、前記初期スペクトルデータの各周波数のスペクトル成分を前記第2のスペクトルデータの対応する周波数のスペクトル成分で割った値を、対応する周波数の補正係数に乗じることによって、補正係数の修正を行う、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の振動試験装置。
  4. 前記所定の範囲が0.95から1.05の間である、ことを特徴とする請求項2又は請求項2を引用する請求項3に記載の振動試験装置。
  5. 前記所定の範囲が0.99から1.01の間である、ことを特徴とする請求項4に記載の振動試験装置。
  6. 前記第1及び第2のスペクトル演算手段は、離散フーリエ変換によってスペクトルを演算する、ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の振動試験装置。
  7. 前記振動試験装置が送りねじ機構を介して前記可動部を直線往復駆動させるものであり、前記ワークの変位量は前記可動部の変位量である、ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の振動試験装置。
  8. 前記第1及び第2のスペクトル演算手段は、前記入力波形データや前記出力波形データからスペクトルを演算する前に、波形データの高周波成分のカットを行う、ことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の振動試験装置。
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