JP4633684B2 - サッシ窓、及び、サッシ窓を備えた壁 - Google Patents

サッシ窓、及び、サッシ窓を備えた壁 Download PDF

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Description

本発明は、室内外を仕切る壁に、矩形とは異なる外形形状の異形窓を形成するためのサッシ窓、及び、このサッシ窓を備えた壁に関する。
矩形とは異なる外形形状の異形窓としては、例えば、丸窓が知られている(特許文献1参照)。このような、丸窓は、建物の躯体に取り付けられた構造面材が円形状に切り取られて形成された開口に円筒体状をなす丸窓の一方側が挿入されると共に、丸窓の他方側に設けられた枠部が開口の周縁部に固定されている。
特開2004−3194号公報
上記従来のサッシ窓では、丸窓が取り付けられる構造面材を円形状に切り取らなければならず、強度を有する構造面材を円形状に切り取る作業は、煩雑で多大な時間を要する。また、矩形状の枠に丸窓等の矩形とは異なる形状の窓を取り付ける際には、窓が位置決めし難く手間がかかるという課題があった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、矩形とは異なる形状の窓を容易に、かつ、短時間にて形成可能なサッシ窓、及び、サッシ窓を備えた壁を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明のサッシ窓は、室内外を仕切る壁に、矩形とは異なる外形形状の異形窓を形成するためのサッシ窓であって、前記壁は矩形状の開口を有しており、前記外形形状の開口部を形成する部位と、前記矩形状の開口より大きく形成されて前記開口を覆う平板状のプレート部と、が形成されたフランジ部材と、前記開口部内に設けられて当該開口部内にて室内外を仕切る面材と、を備え、前記フランジ部材は、前記開口部を形成する部位より前記プレート部の面内方向における外側に設けられ、前記プレート部から前記壁の厚み方向に突出し、前記壁に形成された矩形状の開口に挿入され、当該壁の壁面に沿う方向において、前記フランジ部材を前記開口に対して位置決めするための位置決め部を有し、前記開口部を形成する部位は、前記プレート部から、前記壁の厚み方向における一方側及び他方側に突出して室内外を連通しており、前記位置決め部は、前記プレート部から、前記壁の厚み方向における一方側に突出しており、前記プレート部からの一方側への突出量は、前記開口部を形成する部位の方が前記位置決め部より大きいことを特徴とするサッシ窓である。
このようなサッシ窓によれば、矩形とは異なる外形形状の開口部が形成されたフランジ部材に、壁に形成された矩形状の開口に対する位置決め部が設けられているので、位置決め部により矩形ではない開口部を壁の矩形状の開口に対して容易に位置決めして、短時間で異形窓を形成することが可能である。すなわち、外形形状が矩形ではない窓を、壁の矩形状の開口に対し容易に位置決めすることが可能である。
かかるサッシ窓であって、前記壁は、躯体と、前記躯体の室外側に設けられた外面部材と、前記躯体の室内側に設けられた内面部材とを有して構成され、前記位置決め部は、前記躯体に対し前記フランジ部材を位置決めすることが望ましい。
このようなサッシ窓によれば、フランジ部材に設けられた開口部が躯体に対して直接位置決めされるので、より正確な位置に異形窓を形成することが可能である。
かかるサッシ窓であって、前記壁は、躯体と、前記躯体の室外側に設けられた外面部材と、前記躯体の室内側に設けられた内面部材とを有して構成され、前記位置決め部は、前記外面部材に対し前記フランジ部材を位置決めすることが望ましい。
外面部材は、剛性が高いため矩形以外の形状の開口を加工しにくい場合があるが、上記サッシ窓によれば、外面部材に矩形とは異なる開口を形成することなく壁に異形窓を形成することが可能である。このため、容易な加工により正確に位置決めされた異形窓を形成することが可能である。
かかるサッシ窓であって、前記フランジ部材は、前記面材に沿って浸入する水を排水するための排水部を有し、前記位置決め部により位置決めされることにより前記排水部が前記開口部の下方に配置されることが望ましい。
面材に沿って浸入する水を排水するためには、排水部を開口部の下方に位置させなければならないが、上記サッシ窓によれば、位置決め部によって排水部を開口部の下方に確実に位置決めして配置することが可能である。このため、開口部に設けられた面材に沿って浸入する水が効率よく排水される異形窓を提供することが可能である。
また、室内外を仕切り、矩形とは異なる外形形状の異形窓を形成するサッシ窓を備えた壁であって、躯体と、前記躯体の室外側に設けられた外面部材と、前記躯体の室内側に設けられた内面部材と、を有し、前記躯体又は前記外面部材の少なくともいずれか一方には矩形状の開口が形成されており、前記サッシ窓は、前記外形形状の開口部を形成する部位と、前記矩形状の開口より大きく形成されて前記開口を覆う平板状のプレート部と、が形成されたフランジ部材と、前記開口部に設けられて当該開口部内にて室内外を仕切る面材と、を備え、前記フランジ部材は、前記開口部を形成する部位より前記プレート部の面内方向における外側に設けられ、前記プレート部から前記壁の厚み方向に突出し、前記壁に形成された矩形状の開口に挿入され、当該壁の面内方向において、前記フランジ部材を前記開口に対して位置決めするための位置決め部を有し、前記開口部を形成する部位は、前記プレート部から、前記壁の厚み方向における一方側及び他方側に突出して室内外を連通しており、前記位置決め部は、前記プレート部から、前記壁の厚み方向における一方側に突出しており、前記プレート部からの一方側への突出量は、前記開口部を形成する部位の方が前記位置決め部より大きいことを特徴とするサッシ窓を備えた壁である。
躯体や外面部材は、剛性や強度が高く加工しにくい場合がある。このため、矩形状の開口に対して位置決めするための位置決め部を有するフランジ部材を備えたサッシ窓を備えた壁は、加工にしにくい躯体又は外面部材に、比較的容易に加工できる矩形の開口を設けることにより所定の位置に位置決めされた異形窓を備えることが可能である。
かかるサッシ窓を備えた壁であって、前記内面部材は、前記外面部材よりも剛性が低く形成されるとともに、前記異形窓と同様の外形形状の開口が設けられていることが望ましい。
内面部材は外面部材よりも比較的加工しやすいので、矩形状とは異なる開口部に合わせた外形形状の開口を形成して、室内側の壁面をきれいに仕上げることが可能である。
本発明によれば、矩形とは異なる形状の窓を容易に、かつ、短時間にて形成可能なサッシ窓、及び、サッシ窓を備えた壁を提供することができるという効果がある。
以下、室内外を仕切る壁に、矩形とは異なる外形形状の異形窓を形成するために用いられる、本発明の一実施形態に係るサッシ窓及びこのサッシ窓を備えた壁について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るサッシ窓を用いて形成される異形窓の構成を説明するための概略図である。図2は、本発明にかかるサッシ窓を外面部材に取り付けられる側から見た斜視図である。図3は、サッシ窓を室外側から見た図である。図4は、本実施形態に係るサッシ窓及びサッシ窓を備えた壁を説明するための図3におけるABCD縦断面図である。本実施形態では、矩形とは異なる外形形状の異形窓として、円形状の外形形状をなす異形窓(以下、丸窓という)を形成するためのサッシ窓について説明する。
図1に示すように異形窓は、建物の躯体1をなす2本の柱1a、まぐさ1b、窓台1c、方立て1d等にて形成された矩形状の開口3に形成される。躯体1には、建物の外側から外面部材としての外側パネル材5が取り付けられ、建物の内側から内面部材としての内壁材7が取り付けられて壁2が構成されている。ここで、外側パネル材5は、内壁材7より高い強度と剛性とを備えた部材である。以下、外側パネル材5側を室外側、内壁材7側を室内側という。また、壁2は、例えばコンクリートの躯体だけで形成されていてもよい。
外側パネル材5には、躯体1の開口3とほぼ同じ大きさの矩形状の開口5aが設けられており、内壁材7には、形成される丸窓とほぼ同じ大きさの円形状の開口7cが設けられている。図1の例では、内壁材7は円形状の開口7cが半分に別れるように分割された2枚の内壁材7a、7bが用いられており、各々の内壁材7a、7bの端部にそれぞれ半円形状の切欠部7dが形成されており、2枚の内壁材7a、7bを並べて取り付けることにより円形状の開口7cが形成される。また、外側パネル材5の開口5aには、外側からはサッシ窓10が固定される。
サッシ窓10は、建物の室内外方向に連通し、正面視円形状の開口部11が形成され、外側パネル材5に当接されるフランジ部材12と、開口部11に設けられた面材としてのガラスユニット14と、ガラスユニット14を室外側からシールするリング状のシール材16と、ガラスユニット14及びシール材16をフランジ部材12に固定するための固定部材18と、ガラスユニット14を開口部11内の所定の位置に配置するためのセッティングブロック17と、を有している。
ガラスユニット14は、2枚のガラスが互いに間隔を隔てて複層に形成されたガラス部14aと、ガラス部14aを一体に保持する環状フレーム14bと、環状フレーム14bの室内側の面及び室外側の面にそれぞれ設けられた環状シール14cとを有している。
フランジ部材12は、射出成形された樹脂製の部材であり、外側パネル材5に当接される矩形状のプレート部12aと、開口部11を形成しプレート部12aの室外側に設けられた外筒部12b及び室内側に設けられた内筒部12cとを有し、一体に成形されている。
プレート部12aの外形寸法は、外側パネル材5に形成された矩形状の開口5aより十分大きく形成されており、丸窓となる開口部11の上下左右の4カ所に外側パネル材5に固定するための固定穴12dが設けられている。また、プレート部12aの室内側には内筒部12cより外側に、外側パネル材5に設けられた開口5aとほぼ同じ外形寸法を有する矩形状の位置決め部12eが設けられている。この位置決め部12eを室外側から外側パネル材5の開口5aに挿入して嵌合することにより、外側パネル材5に対してフランジ部材12が位置決めされることにより丸窓が位置決めされる。
外筒部12bの内径は内筒部12cの内形より大きく形成されており、内径の相違により形成される第1段部12fに、室外側から挿入されたガラスユニット14の周縁部が当接される。また、外筒部12bには、室外側の周縁部が拡径されて第2段部12gが設けられており、第2段部12gには、第1段部12fに挿入されたガラスユニット14を固定するための固定部材18がシール材16を介して固定される。
図4に示すように、本実施形態では、躯体1の開口3と外側パネル材5の開口5aとはほぼ同寸法に形成されおり、フランジ部材12の位置決め部12eは、開口3、5aに沿って挿入されることによりフランジ部材12が位置決めされる。このとき、位置決め部12eと開口3及び開口5aとの間に間隙が生じた場合には、図示するように、位置決め部12eと開口3及び開口5aとの間にスペーサ9が挿入される。このスペーサ9は、上下方向における位置決め部12eと開口3及び開口5aとの間のみならず、見付け方向における位置決め部12eと開口3及び開口5aとの間に挿入させても良い。また、上下方向のいずれか一方、又は、左右方向のいずれか一方のみにスペーサ9が挿入させても良い。このように、フランジ部材12は、位置決め部12eと開口3及び開口5aとの間にスペーサ9が介在されて位置決めされている場合も、開口3及び開口5aに位置決め部12eが直接嵌合されて位置決めされている場合も、躯体1の開口3または外側パネル材5の開口5aに対して位置決めされることになる。
フランジ部材12は外側パネル材5に当接されたプレート部12aに設けられた固定穴12dに釘24が打ち込まれて外側パネル材5に固定されている。外壁パネル材5の外側には間隔を隔てて外壁材30が設けられており、外壁材30に設けられた開口30aから外筒部12bが突出されると共に、外筒部12bの外周部と開口30aとの間にはシール材32が充填されている。
第1段部12fには、ガラスユニット14が配置され、第2段部12gに固定部材18が固定されることにより、ガラスユニット14に設けられた環状シール14cが圧縮されてガラスユニット14が固定される。このとき、ガラスユニット14と第1段部12fの周壁面の間に間隙が形成されるように、開口部11の下方側に2カ所配置されたセッティングブロック17(図1)上にガラスユニット14が載置されている。セッティングブロック17は、開口部11における見付け方向の中央から振り分けるように間隔を隔てて配置され、第1段部12fの周壁面にはセッティングブロック17が配置される凹部12jが形成されている。そして、第1段部12fの周壁面の下部において、2つのセッティングブロック17が配置される凹部12j間は排水部12hとして機能するように構成されている。
また、固定部材18の下部には、フランジ部材12に取り付けられた状態で排水部12hと連通する排水開口12iが形成されており、キャップ15にて塞がれている。そして、サッシ窓10に室外側から雨水が吹き付けられた際に、第1段部12fに浸入した雨水や、ガラス部14aの室内側に生じた結露水等の水はガラス部14aに沿って排水部12hに浸入し排水開口12iを通って排水される。
また、開口3の室内側には円筒状の額縁20が設けられており、内筒部12cの内側に額縁20の外周部が嵌め込まれている。額縁20の室内側の縁部20aは全周に亘って直径方向外側に延出されており、内壁材7の開口7a縁部の境界部分を覆い間隙を塞いでいる。
図5(a)は、コンクリートの躯体のみで構成された壁にサッシ窓を取り付ける例の断面を示した模式図である。図5(b)は、柱、まぐさ、窓台、方立て等の躯体と、外側パネル材及び内壁材とで構成された壁にサッシ窓を取り付ける例の断面を示した模式図である。図5(a)、図5(b)はいずれも図4と同様の断面を模式している。
図5(a)に示すように、躯体1のみにサッシ窓10を取り付ける場合には、躯体1に形成された開口3の内側寸法と、位置決め部12eの外形寸法とが一致するようにフランジ部材12が形成されている。このためフランジ部材12は、躯体1の開口3に対して位置決めされる。そして、フランジ部材12の内筒部12cに挿入される額縁20の縁部20aによって、室内側における開口3とフランジ部材12または額縁20との間隙が覆われる。また、躯体1は要求される寸法・形状に対して正確に形成される事が多い。そしてこの場合には、フランジ部材12に設けられた開口部11が躯体1に対して直接位置決めされるので、より正確な位置に丸窓を形成することが可能である。
図5(b)に示すように、柱1a(図1)、まぐさ1b、窓台1c、方立て1d(図1)等の躯体1と、外側パネル材5及び内壁材7とで構成された壁2にサッシ窓10が取り付けられる場合には、躯体1の開口3の内側寸法と、外側パネル材5の開口5aの内側寸法とが上述した例のように一致するとは限らない。例えば、躯体1に取り付けられた外側パネル材5に施工現場にて開口5aを形成する場合には、開口3に沿うように開口5aが形成されるが、躯体1を傷つけないように施工されるため、開口3より開口5aの方が小さく形成される場合がある。この場合には、位置決め部12eの外形寸法を開口3の内側寸法より小さく形成しておき、位置決め部12eの外形寸法に合うように開口5aを形成する。そして、フランジ部材12は、外側パネル材5の開口5aに対して位置決めされる。このような場合には、施工現場にて開口5aを形成するので、予め外側パネル材5に開口5aを形成しておく手間がかからない。また、施工現場で開口5aを形成するので、位置決め部12eの寸法に合わせて開口5aの位置を微調整することも可能である。
また、例えば工場等にて予め外側パネル材5に開口5aを形成して、躯体1に外側パネル材5を取り付ける場合には、躯体1の開口3より大きな開口5aや、躯体1の開口3の内側寸法とほぼ一致するような開口5aを形成することが可能なので、位置決め部12eの外形寸法を開口3の内側寸法に合うように形成する。そして、フランジ部材12は、躯体1の開口3に対して位置決めされる。このような場合には、外側パネル材5に位置決め部12eに合わせた精度の高い開口を形成する必要がないとともに、外側パネル材5を工場等にて加工可能なので、外側パネル部材5の剛性が高く加工しにくい場合であっても、容易により正確に位置決めされた丸窓を形成することが可能である。
そして、図5(b)のような内壁材7を有する壁2に異形窓を形成する場合には、フランジ部材12の内筒部12cに挿入される額縁20の縁部20aによって、内壁材7に形成された開口7cとフランジ部材12または額縁20との間隙が覆われる。また、内壁材7は、外側パネル材5よりも加工がし易いので、額縁20の室内側縁部を直径方向に延出することなく筒状に形成し、開口7cの内径寸法と額縁20の外形寸法とを一致させて、額縁20と開口7cとの間隙を塞ぐことも可能である。
図6(a)は、位置決め部の第1変形例を示す図である。図6(b)は、位置決め部の第2変形例を示す図である。
上記実施形態では、フランジ部材12に設けられた位置決め部12eが内筒部12cを囲むように矩形状に形成されている例について説明したが、位置決め部12eの形状は矩形状に限らない。例えば、図6(a)のように開口3または開口5aの角部に合うように、L字状の突部を位置決め部12eとして四隅又は対角となる2つの角部に設けておいてもよい。また、図6(b)に示すように、開口3または開口5aの角部に合うように、円柱状のピンを突出させておいてもよい。
本実施形態のサッシ窓10によれば、矩形とは異なる円形状の開口部11が形成されたフランジ部材12に矩形状の開口3または開口5aに対する位置決め部12eが設けられているので、位置決め部12eにより、矩形ではない開口部11を壁2の矩形状の開口3または開口5aに対して容易に位置決めして、短時間で丸窓を形成することが可能である。すなわち、窓を形成するための開口3または開口5aの形状が矩形であっても、容易に丸窓を位置決めすることが可能である。
また、外側パネル材5のような構造面材は、剛性が高く矩形以外の形状の開口を形成することは難しいが、上記サッシ窓10は外側パネル材5に矩形以外の形状の開口を形成しないので、簡単で容易な加工にて異形窓を形成することが可能である。特に、例えば一辺又は直径が約400mm以下の小さな窓を形成するための開口は小さいため加工は更にし難い。このため、外側パネル材5に異形の開口を形成するような困難な加工を要しない本サッシ窓10は小さな形状の異形窓を形成する場合に特に優れた効果を奏する。
また、上記サッシ窓10には、サッシ窓10に室外側から雨水が吹き付けられた際に、第1段部12fに浸入した雨水や、ガラス部14aの室内側に生じた結露水を外部に排水するための排水部12hと連通する排水開口12iが形成されているが、雨水や結露水を効率よく排出するためには、排水部12h及び排水開口12iが定められた位置、つまり開口部11の下側にきちんと配置されていることが望ましい。これは、位置決め部が無いフランジ12を躯体1や外側パネル材5に固定する場合では、躯体1や外側パネル材5に対するフランジ部材12の固定状態(水平状態)の調整が煩雑であり、良好な状態で固定しないと排水部12hや排水開口12iが定められた箇所(開口部11の下側)に位置しなくなる。ところが、サッシ窓10を開口3に対して位置決めするための位置決め部12eを有するサッシ窓10を用いることにより、排水部12hが開口部11の下側に位置するようにフランジ部材12が配置され、位置決めされたフランジ部材12にねじにて固定される固定部材18も位置決めされる。そして、固定部材18が位置決めされることにより、固定部材18に設けられている排水開口12iも開口部11の下側に配置させることが可能であり、もって効率よく雨水及び結露水を排水することが可能である。
上記実施形態においては、第1段部12fの周壁面の下部において、2つのセッティングブロック17が配置される凹部12j間が排水部12hとして機能するような構成としたが、これに限るものではない。例えば、セッティングブロック17の代わりに第1段部12fの周壁面から内方に向かって2つの突起を設けてもよく、また、第1段部12fの周壁面の下部に見込み方向に沿って排水するための溝を設けてもよい。
上記実施形態においては、異形窓の外形形状を円形状としたが、これに限らず、三角形や六角形などの四角形を除く多角形や、楕円、星形、ハート形などであっても構わない。
また、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
本実施形態に係るサッシ窓を用いて形成される異形窓の構成を説明するための概略図である。 本発明にかかるサッシ窓を外壁材に取り付けられる側から見た斜視図である。 サッシ窓を室外側から見た図である。 図3におけるABCD縦断面図である。 図5(a)は、コンクリートの躯体のみで構成された壁にサッシ窓を取り付ける例の断面を示した模式図である。図5(b)は、柱、まぐさ、窓台、方立て等の躯体と、外側パネル材及び内壁材とで構成された壁にサッシ窓を取り付ける例の断面を示した模式図である。 図6(a)は、位置決め部の第1変形例を示す図である。図6(b)は、位置決め部の第2変形例を示す図である。
符号の説明
1 躯体、2 壁、3開口、5 外側パネル材、5a 開口、7 内壁材、
10 サッシ窓、11 開口部、12 フランジ部材、12e 位置決め部、
14 ガラスユニット、12h 排水部、12i 排水開口

Claims (5)

  1. 室内外を仕切る壁に、矩形とは異なる外形形状の異形窓を形成するためのサッシ窓であって、
    前記壁は矩形状の開口を有しており、
    前記外形形状の開口部を形成する部位と、前記矩形状の開口より大きく形成されて前記開口を覆う平板状のプレート部と、が形成されたフランジ部材と、
    前記開口部内に設けられて当該開口部内にて室内外を仕切る面材と、を備え、
    前記フランジ部材は、
    前記開口部を形成する部位より前記プレート部の面内方向における外側に設けられ、前記プレート部から前記壁の厚み方向に突出し、前記壁に形成された矩形状の開口に挿入され、当該壁の壁面に沿う方向において、前記フランジ部材を前記開口に対して位置決めするための位置決め部を有し、
    前記開口部を形成する部位は、前記プレート部から、前記壁の厚み方向における一方側及び他方側に突出して室内外を連通しており、
    前記位置決め部は、前記プレート部から、前記壁の厚み方向における一方側に突出しており、
    前記プレート部からの一方側への突出量は、前記開口部を形成する部位の方が前記位置決め部より大きいことを特徴とするサッシ窓。
  2. 請求項1に記載のサッシ窓であって、
    前記壁は、躯体と、前記躯体の室外側に設けられた外面部材と、前記躯体の室内側に設けられた内面部材とを有して構成され、
    前記位置決め部は、前記躯体に対し前記フランジ部材を位置決めすることを特徴とするサッシ窓。
  3. 請求項1または請求項に記載のサッシ窓であって、
    前記壁は、躯体と、前記躯体の室外側に設けられた外面部材と、前記躯体の室内側に設けられた内面部材とを有して構成され、
    前記位置決め部は、前記外面部材に対し前記フランジ部材を位置決めすることを特徴とするサッシ窓。
  4. 室内外を仕切り、矩形とは異なる外形形状の異形窓を形成するサッシ窓を備えた壁であって、
    躯体と、前記躯体の室外側に設けられた外面部材と、前記躯体の室内側に設けられた内面部材と、を有し、
    前記躯体又は前記外面部材の少なくともいずれか一方には矩形状の開口が形成されており、
    前記サッシ窓は、
    前記外形形状の開口部を形成する部位と、前記矩形状の開口より大きく形成されて前記開口を覆う平板状のプレート部と、が形成されたフランジ部材と、
    前記開口部に設けられて当該開口部内にて室内外を仕切る面材と、を備え、
    前記フランジ部材は、
    前記開口部を形成する部位より前記プレート部の面内方向における外側に設けられ、前記プレート部から前記壁の厚み方向に突出し、前記壁に形成された矩形状の開口に挿入され、当該壁の面内方向において、前記フランジ部材を前記開口に対して位置決めするための位置決め部を有し、
    前記開口部を形成する部位は、前記プレート部から、前記壁の厚み方向における一方側及び他方側に突出して室内外を連通しており、
    前記位置決め部は、前記プレート部から、前記壁の厚み方向における一方側に突出しており、
    前記プレート部からの一方側への突出量は、前記開口部を形成する部位の方が前記位置決め部より大きいことを特徴とするサッシ窓を備えた壁。
  5. 請求項に記載のサッシ窓を備えた壁であって、
    前記内面部材は、前記外面部材よりも剛性が低く形成されるとともに、前記異形窓の開口部と同様の外形形状の開口が設けられていることを特徴とするサッシ窓を備えた壁。
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