JP2004003194A

JP2004003194A - 丸窓の取付構造

Info

Publication number: JP2004003194A
Application number: JP2002160022A
Authority: JP
Inventors: Akinori Kawase; 川瀬　昭則; Takashi Suga; 菅　崇
Original assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Current assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date: 2002-05-31
Filing date: 2002-05-31
Publication date: 2004-01-08

Abstract

【課題】取付構造を簡易にできる丸窓の取付構造を提供すること。
【解決手段】円形または一部を欠いた円形の丸窓１が、建物の開口部８周縁に設けた取付枠９に取り付けられた丸窓１の取付構造であって、前記開口部８は、開口部周辺の建物の躯体４に取り付けられた構造面材７に形成され、前記丸窓１と前記取付枠９は、互いに嵌合状態にて取付可能な略円筒状になされていることを特徴とする。
【選択図】　図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は丸窓の取付構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
特表２００１−５０１６９１号公報に、丸窓の取り付けられた建物が記載されている。上記公報記載の建物は、ホテルやモーテルなどで一時的に居住することを目的とした宿泊設備であって、２枚の平行なシートメタルからなる側壁に丸窓が取り付けられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報記載のような丸窓の取付けは、円形にくり抜かれた開口部の周辺部に複雑に木枠を設置する方式のため、四角形の角窓に比べると、丸窓を嵌め込む開口部の造作が複雑になり、工業化住宅等の建物に組み込むには、丸窓の取付構造が複雑になるという問題があった。
【０００４】
本発明の課題は、取付構造を簡易にできる丸窓の取付構造を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
請求項１記載の発明は、建物の開口部周縁に設けた取付枠に、円形または一部を欠いた円形の丸窓が取り付けられた丸窓の取付構造であって、
前記開口部は、開口部周辺の建物の躯体に取り付けられた構造面材に形成され、前記丸窓と前記取付枠は、互いに嵌合状態にて取付可能な略円筒状になされていることを特徴とする。
【０００６】
上記請求項１記載の発明において、開口部が建物の壁に形成されたものの場合、構造面材は壁面材である。開口部が建物の屋根に形成されたものの場合、構造面材は屋根面材である。開口部が天井に形成されたものの場合、構造面材は天井面材である。開口部が床に形成されたものの場合、構造面材は床面材である。
【０００７】
請求項２記載の発明は、請求項１記載の丸窓の取付構造において、前記丸窓は、一側面を取付枠の端面に当接して取り付けられる略円環状の障子枠と、該障子枠の一側面に突設され前記取付枠に挿入される略円筒状の筒部とからなることを特徴とする。
【０００８】
請求項３記載の発明は、請求項１または２記載の丸窓の取付構造において、前記構造面材は壁面材であり、前記取付枠は壁面材の一側に突出するように設けられていることを特徴とする。
【０００９】
（作用）
請求項１記載の丸窓の取付構造によると、前記開口部は、開口部周辺の建物の躯体に取り付けられた構造面材に形成されているので、取付枠を設ける開口部周りの構造強度が確保できる。このため、開口部周縁に取付枠を設けるための複雑な造作が不要となり、取付構造を簡易にできる。
また、丸窓と前記取付枠は、互いに嵌合状態にて取付可能な略円筒状になされているので、丸窓を取付枠に嵌め込むだけで取り付けでき、丸窓の取付が容易である。
【００１０】
請求項２記載の丸窓の取付構造によると、さらに、前記丸窓は、一側面を取付枠の端面に当接して取り付けられる略円環状の障子枠と、該障子枠の一側面に突設され前記取付枠に挿入される略円筒状の筒部とからなるので、筒部を取付枠に挿入し、障子枠の一側面を取付枠の端面に当接して取り付けると、丸窓が所定の位置に位置決めされ、確実に取り付けできる。
【００１１】
請求項３記載の丸窓の取付構造によると、さらに、前記構造面材は壁面材であり、前記取付枠は壁面材の一側に突出するように設けられている。
そこで、取付枠を壁面材の屋外側に突出するように設けると、丸窓を屋外側に突き出た出窓とすることができ、取付枠を壁面材の屋内側に突出するように設けると、丸窓を屋内側に引き込んで設けることができるので、丸窓の取付を好みに合わせて多様化できる。
【００１２】
【発明の実施の形態】
図１〜図３は、本発明の一実施の形態であって、図１は丸窓の取付構造を示す断面図であり、図２は図１の丸窓と壁面材とを分解して示す斜視図であり、図３は丸窓の変形例を示す正面図である。
図４は他の丸窓の正面図であり、図５は丸窓の別の取付構造を示す断面図である。
【００１３】
図１〜図３において、１は丸窓であって、この丸窓１は正面視で正円形になされている。
本実施の形態は、上記丸窓１の取付構造であって、丸窓１は建物の開口部８周縁に設けた取付枠９に取り付けられている。
【００１４】
開口部８は、開口部８周辺の建物の躯体４に取り付けられた構造面材７に、円形にくり抜かれて形成されている。
建物の躯体４は、２本の間柱５，５間の上下に水平材６，６が架け渡され、この間柱５，５と水平材６，６とによって四角形に枠組されている。
構造面材７は、塗装木片セメント板からなる外壁面材であって、ビス７１等によって建物の躯体４に取り付けられている。
【００１５】
丸窓１と取付枠９は、互いに嵌合状態にて取付可能な円筒状になされている。
【００１６】
取付枠９は、両端面が平らな円筒体であって、開口部８の周縁部に一方の端面を当接し、構造面材７（外壁面材）の表面側から屋外方向に向かって突出するように設けられ、構造面材７の裏面側から螺入されたビス９１により固着されている。
【００１７】
丸窓１は、両側面が平らな円環状の障子枠２と、障子枠２の内側面に突設され前記取付枠９に挿入される円筒状の筒部３とからなる。障子枠２と筒部３とは、一体になされている。
障子枠２１にはガラス障子２１が嵌め込まれ、パテ２２等の接着剤によって固着されている。
【００１８】
障子枠２の外径は、取付枠９の外径と略同じになされ、障子枠２の内側面を取付枠９の端面に当接して、ビス２３により取り付けられる。
筒部３の外径は、取付枠９の内径よりわずかに小とされ、取付枠９の内周面に容易に挿入できるようになっている。
【００１９】
上記丸窓１は、図３（イ）に示すように、桟を設けていないが、図３（ロ），（ハ）に示すように、水平な桟１１、またはクロス状の桟１２を設けるようにしてもよい。
【００２０】
つぎに、上記丸窓１の取付方法について、図２を参照して説明する。
建物の躯体４に円形の開口部８が形成された構造面材７を取り付ける。構造面材７と隣接する他の外壁面材との隙間には、止水材（不図示）を設けて水密にする。
開口部８の周縁部に、取付枠９を構造面材７の表面から屋外方向に向かって突出するように、取り付ける。取付枠９の端面と外壁面材７との間には、適宜止水材（不図示）を設けて水密にする。
この際、取付枠９は、予め構造面材７に設けておいてもよいが、後から取り付けるようにしてもよい。
【００２１】
その後、取付枠９に丸窓１の筒部３を挿入し、障子枠２の内側面を取付枠９の端面に当接する。障子枠２と取付枠９との間には、適宜シートパッキンまたはＯリング等の止水材（不図示）を設けて水密にし、ビス２３によって障子枠２を取付枠９に固着する。
【００２２】
（本実施の形態の作用）
本実施の形態の丸窓１の取付構造によると、前記開口部８は、開口部８周辺の建物の躯体４に取り付けられた構造面材７（外壁面材）に形成されているので、取付枠９を設ける開口部周りの構造強度が確保できる。このため、開口部８の周縁に取付枠９を設けるための複雑な造作が不要となり、取付構造を簡易にできる。
また、丸窓１と取付枠９は、互いに嵌合状態にて取付可能な円筒状になされているので、丸窓１を取付枠９に嵌め込むだけで取り付けでき、丸窓１の取付が容易である。
【００２３】
さらに、前記丸窓１は、一側面を取付枠９の端面に当接して取り付けられる円環状の障子枠２と、障子枠２の一側面に突設され前記取付枠９に挿入される円筒状の筒部３とからなるので、筒部３を取付枠９に挿入し、障子枠２の内側面を取付枠９の端面に当接して取り付けると、丸窓１が所定の位置に位置決めされ、確実に取り付けできる。
【００２４】
さらに、前記取付枠９は、構造面材７（外壁面材）の屋外側に突出するように設けているので、丸窓１を屋外側に突き出た出窓とすることができる。
【００２５】
以上、本発明の一実施の形態を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、本実施の形態の丸窓１は、正円形のものであったが、図４に示すように、一部を欠いた半円形の丸窓１Ａでもよい。この場合、障子枠と取付枠は、一部が平らな略円筒状のものとすればよい。
【００２６】
また、本実施の形態の丸窓１の取付構造では、取付枠９を構造面材７の表面から屋外方向に向かって突出するように設けたが、図５に示すように、取付枠９を構造面材７の裏面から屋内方向に向かって突出するように設け、取付枠９に筒部３を挿入し、取付枠９の屋内側端面に障子枠２を当接して丸窓１を取り付けてもよい。
このようにすると、丸窓１を屋内側に引き込んで設けることができる。
【００２７】
【発明の効果】
請求項１記載の丸窓の取付構造によると、取付構造を簡易にでき、取付も容易である。
【００２８】
請求項２記載の丸窓の取付構造によると、さらに、丸窓が所定の位置に位置決めされ、確実に取り付けできる。
【００２９】
請求項３記載の丸窓の取付構造によると、さらに、丸窓の取付を好みに合わせて多様化できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態であって、丸窓の取付構造を示す断面図である。
【図２】図１の丸窓と壁面材とを分解して示す斜視図である。
【図３】丸窓の変形例を示す正面図である。
【図４】他の丸窓の正面図である。
【図５】丸窓の別の取付構造を示す断面図である。
【符号の説明】
１，１Ａ　丸窓
２　　　　障子枠
３　　　　筒部
４　　　　建物の躯体
７　　　　構造面材（外壁面材）
８　　　　開口部
９　　　　取付枠

Claims

建物の開口部周縁に設けた取付枠に、円形または一部を欠いた円形の丸窓が取り付けられた丸窓の取付構造であって、
前記開口部は、開口部周辺の建物の躯体に取り付けられた構造面材に形成され、前記丸窓と前記取付枠は、互いに嵌合状態にて取付可能な略円筒状になされていることを特徴とする丸窓の取付構造。
前記丸窓は、一側面を取付枠の端面に当接して取り付けられる略円環状の障子枠と、該障子枠の一側面に突設され前記取付枠に挿入される略円筒状の筒部とからなることを特徴とする請求項１記載の丸窓の取付構造。
前記構造面材は壁面材であり、前記取付枠は壁面材の一側に突出するように設けられていることを特徴とする請求項１または２記載の丸窓の取付構造。