JP4633676B2 - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び前記電子写真感光体の再生方法、画像形成方法 - Google Patents
電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び前記電子写真感光体の再生方法、画像形成方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4633676B2 JP4633676B2 JP2006158350A JP2006158350A JP4633676B2 JP 4633676 B2 JP4633676 B2 JP 4633676B2 JP 2006158350 A JP2006158350 A JP 2006158350A JP 2006158350 A JP2006158350 A JP 2006158350A JP 4633676 B2 JP4633676 B2 JP 4633676B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- charge transport
- photosensitive member
- surface layer
- charge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Description
本発明は、少なくとも電荷発生層、電荷輸送層、光エネルギー照射手段によって硬化する光架橋型電荷輸送層、熱可塑性樹脂と電荷輸送物質を含有する表面層を順次積層してなる電子写真感光体において、前記光架橋型電荷輸送層が、電荷輸送性構造を有するラジカル重合性モノマーと電荷輸送性構造を有しない3官能以上のラジカル重合性モノマーとを有し、前記光架橋型電荷輸送層の塗工液の固形分中のラジカル重合性官能基量が、3.5mmol/g以上9.5mmol/g以下で、かつ前記固形分中に官能基に対する分子量の割合(分子量/官能基数)が120以下の電荷輸送性構造を有しない3官能以上のラジカル重合性モノマーを25質量%以上含むことを特徴とする電子写真感光体である。
また、好ましくは、前記光架橋型電荷輸送層の塗工液の固形分中のラジカル重合性官能基量が、4.0mmol/g以上8.5mmol/g以下であることを特徴とする。
さらに、本発明は、前記電子写真感光体を使用後、残存した熱可塑性樹脂と電荷輸送物質を含有する表面層を溶剤により剥離し、熱可塑性樹脂と電荷輸送物質を含有する表面層塗布液により前記記載の表面層を再形成したことを特徴とする。
また、本発明は、前記電子写真感光体を使用後、残存した熱可塑性樹脂と電荷輸送物質を含有する表面層を研摩して取り除き、熱可塑性樹脂と電荷輸送物質を含有する表面層塗布液により前記載の表面層を再形成したことを特徴とする。
本発明は、前記記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段及び除電手段よりなる群から選ばれた少なくとも一つの手段を有するものであり、画像形成装置本体に着脱可能としたことを特徴とする画像形成装置用プロセスカートリッジである。
本発明は、前記記載の電子写真感光体を有することを特徴とする画像形成装置である。
本発明は、前記記載の電子写真感光体を使用後、残存した熱可塑性樹脂と電荷輸送物質を含有する表面層を溶剤により剥離し、熱可塑性樹脂と電荷輸送物質を含有する表面層塗布液により前記載の表面層を再形成することを特徴とする電子写真感光体の再生方法である。
また、本発明は、前記記載の電子写真感光体を使用後、残存した熱可塑性樹脂と電荷輸送物質を含有する表面層を研摩して取り除き、熱可塑性樹脂と電荷輸送物質を含有する表面層塗布液により前記載の表面層を再形成することを特徴とする電子写真感光体の再生方法である。
本発明は、前記記載の電子写真感光体を用いて、少なくとも帯電、画像露光、現像、転写を繰り返し行うことを特徴とする画像形成方法である。
繰り返し再生することが可能な電子写真感光体は、使用済みの感光体の少なくとも表層を剥離する必要がある。剥離後、再塗工時に溶剤に溶かした表層を塗工する。剥離後の表層直下の層は溶剤に晒されるため溶解が進行し、層中成分が溶剤に溶け出してしまう。そのため、表層を再形成した際、再生前の感光体よりも電気特性が悪くなってしまう。また、繰り返し再生される毎にこの電気特性は悪くなってしまう。以上のことから剥離した層直下の耐溶剤性が非常に高いことが必要である。耐溶剤性が高い膜としては3次元架橋膜が上げられ、その中でも熱硬化膜及び光硬化膜の耐溶剤性が特に高い。
熱硬化膜は、3次元架橋する際に高温で非常に長い乾燥時間が必要であり、乾燥中に下層の成分が硬化膜中に染込んでしまい、硬化不良が起こる。感光体に形成する際、感光体に熱的負荷が大きい。また、ウレタン結合を用いる場合には、イソシアネート基とヒドロキシル基の当量をあわせる必要があり、材料の選択性、配合量の選択性が低い。
光硬化膜は、3次元架橋する際に短時間で硬化させることが可能であり同じ官能基同士であれば架橋反応するため当量をあわせる必要もなく材料の選択性、配合量の選択性は熱硬化性樹脂に比べ高い。また、1官能で2本の結合手ができるため架橋密度が高くなる。そのため、下層成分の混入が熱硬化膜に比べ非常に少なく、硬化不良はおきにくい。
本発明に用いられるラジカル重合性化合物において電荷輸送性構造を有するものが良好に使用可能である。本発明に用いられる電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物とは、例えばトリアリールアミン、ヒドラゾン、ピラゾリン、カルバゾールなどの正孔輸送性構造、例えば縮合多環キノン、ジフェノキノン、シアノ基やニトロ基を有する電子吸引性芳香族環などの電子輸送性構造を有しており、且つラジカル重合性官能基を有する化合物を指す。このラジカル重合性官能基とは、炭素−炭素二重結合を有し、ラジカル重合可能な基であれば何れでもよい。
これらラジカル重合性官能基としては、例えば、下記に示す1−置換エチレン官能基、1,1−置換エチレン官能基が挙げられる。
(1)1−置換エチレン官能基としては、例えば以下の式で表わされる官能基が挙げられる。
これらの置換基を具体的に例示すると、ビニル基、スチリル基、2−メチル−1,3−ブタジエニル基、ビニルカルボニル基、アクリロイルオキシ基、アクリロイルアミド基、ビニルチオエーテル基等が挙げられる。
これらの置換基を具体的に例示すると、α−塩化アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、α−シアノエチレン基、α−シアノアクリロイルオキシ基、α−シアノフェニレン基、メタクリロイルアミノ基等が挙げられる。
なお、これらX1,X2、Yについての置換基にさらに置換される置換基としては、例えばハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、メチル基、エチル基等のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基、フェノキシ基等のアリールオキシ基、フェニル基、ナフチル基等のアリール基、ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基等が挙げられる。
前記一般式(1)、(2)において、R1の置換基中、アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等、アリール基としては、フェニル基、ナフチル基等が、アラルキル基としては、ベンジル基、フェネチル基、ナフチルメチル基が、アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等がそれぞれ挙げられ、これらは、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、メチル基、エチル基等のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基、フェノキシ基等のアリールオキシ基、フェニル基、ナフチル基等のアリール基、ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基等により置換されていても良い。R1の置換基のうち、特に好ましいものは水素原子、メチル基である。置換もしくは未置換のAr3、Ar4はアリール基であり、アリール基としては縮合多環式炭化水素基、非縮合環式炭化水素基及び複素環基が挙げられる。
前記非縮合環式炭化水素基としては、ベンゼン、ジフェニルエーテル、ポリエチレンジフェニルエーテル、ジフェニルチオエーテル及びジフェニルスルホン等の単環式炭化水素化合物の1価基、あるいはビフェニル、ポリフェニル、ジフェニルアルカン、ジフェニルアルケン、ジフェニルアルキン、トリフェニルメタン、ジスチリルベンゼン、1,1−ジフェニルシクロアルカン、ポリフェニルアルカン、及びポリフェニルアルケン等の非縮合多環式炭化水素化合物の1価基、あるいは9,9−ジフェニルフルオレン等の環集合炭化水素化合物の1価基が挙げられる。
複素環基としては、カルバゾール、ジベンゾフラン、ジベンゾチオフェン、オキサジアゾール、及びチアジアゾール等の1価基が挙げられる。
(1)ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基等。
(2)アルキル基;
好ましくは、C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C4の直鎖または分岐鎖のアルキル基であり、これらのアルキル基にはさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜C4のアルコキシ基、フェニル基又はハロゲン原子、C1〜C4のアルキル基もしくはC1〜C4のアルコキシ基で置換されたフェニル基を有していてもよい。具体的にはメチル基、エチル基、n−ブチル基、i−プロピル基、t−ブチル基、s−ブチル基、n−プロピル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキエチル基、2−エトキシエチル基、2−シアノエチル基、2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジル基、4−メチルベンジル基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
(3)アルコキシ基(−OR2);
R2は(2)で定義したアルキル基を表わす。具体的には、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、t−ブトキシ基、n−ブトキシ基、s−ブトキシ基、i−ブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、ベンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられる。
(4)アリールオキシ基;
アリール基としてはフェニル基、ナフチル基が挙げられる。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1〜C4のアルキル基またはハロゲン原子を置換基として含有してもよい。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−メチルフェノキシ基等が挙げられる。
(5)アルキルメルカプト基またはアリールメルカプト基;
具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フェニルチオ基、p−メチルフェニルチオ基等が挙げられる。
具体的には、アミノ基、ジエチルアミノ基、N−メチル−N−フェニルアミノ基、N,N−ジフェニルアミノ基、N,N−ジ(トリール)アミノ基、ジベンジルアミノ基、ピペリジノ基、モルホリノ基、ピロリジノ基等が挙げられる。
(8)置換又は無置換のスチリル基、置換又は無置換のβ−フェニルスチリル基、ジフェニルアミノフェニル基、ジトリルアミノフェニル基等。
一方、前記Ar1、Ar2で表わされるアリーレン基としては、前記Ar3、Ar4で表されるアリール基から誘導される2価基である。
前記Xは単結合、置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは無置換のシクロアルキレン基、置換もしくは無置換のアルキレンエーテル基、酸素原子、硫黄原子、ビニレン基を表わす。
置換もしくは無置換のアルキレン基としては、C1〜C12、好ましくはC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C4の直鎖または分岐鎖のアルキレン基であり、これらのアルキレン基にはさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜C4のアルコキシ基、フェニル基又はハロゲン原子、C1〜C4のアルキル基もしくはC1〜C4のアルコキシ基で置換されたフェニル基を有していてもよい。具体的にはメチレン基、エチレン基、n−ブチレン基、i−プロピレン基、t−ブチレン基、s−ブチレン基、n−プロピレン基、トリフルオロメチレン基、2−ヒドロキエチレン基、2−エトキシエチレン基、2−シアノエチレン基、2−メトキシエチレン基、ベンジリデン基、フェニルエチレン基、4−クロロフェニルエチレン基、4−メチルフェニルエチレン基、4−ビフェニルエチレン基等が挙げられる。
置換もしくは無置換のシクロアルキレン基としては、C5〜C7の環状アルキレン基であり、これらの環状アルキレン基にはフッ素原子、水酸基、C1〜C4のアルキル基、C1〜C4のアルコキシ基を有していても良い。具体的にはシクロヘキシリデン基、シクロへキシレン基、3,3−ジメチルシクロヘキシリデン基等が挙げられる。
置換もしくは無置換のアルキレンエーテル2価基としては、エチレンオキシ基、プロピレンオキシ基等のアルキレンオキシ2価基、あるいはエチレングリコール、プロピレングリコール等から誘導されるアルキレンジオキシ2価基、若しくはジエチレングリコール、テトラエチレングリコール、トリプロピレングリコール等から誘導される、ジ又はポリ(オキシアルキレン)オキシ2価基等が挙げられ、アルキレンエーテル2価基のアルキレン基はヒドロキシル基、メチル基、エチル基等の置換基を有してもよい。
ビニレン基は、
前記Zは置換もしくは未置換のアルキレン基、置換もしくは無置換のアルキレンエーテル2価基、アルキレンオキシカルボニル基2価を表わす。
置換もしくは未置換のアルキレン基としては、前記Xのアルキレン基と同様なものが挙げられる。
置換もしくは無置換のアルキレンエーテル2価基としては、前記Xのアルキレンエーテル2価基が挙げられる。
アルキレンオキシカルボニル2価基としては、カプロラクトン変性2価基が挙げられる。
上記一般式で表わされる化合物としては、Rb、Rcの置換基として、特にメチル基、エチル基である化合物が好ましい。
また本発明においては下記一般式(4)で示した特定のアクリル酸エステル化合物もラジカル重合性官能基を有する電荷輸送性化合物として良好に用いることができる。
置換基としては、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、ベンジル基、ハロゲン原子が挙げられる。また、上記アルキル基、アルコキシ基は、さらにハロゲン原子、フェニル基を置換基として有していても良い。
Ar6は、少なくとも1個の3級アミノ基を有する芳香族炭化水素骨格からなる一価基または二価基もしくは少なくとも1個の3級アミノ基を有する複素環式化合物骨格からなる一価基または二価基を表すが、ここで、3級アミノ基を有する芳香族炭化水素骨格とは下記一般式(A)で表される。
R13、R14の置換もしくは無置換のアリール基は、フェニル基、ナフチル基、ビフェニリル基、ターフェニリル基、ピレニル基、フルオレニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリセニル基に加えて下記一般式(B)で表される基を挙げることができる。
R21のアルコキシ基の具体例としてはメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキシ基、s−ブトキシ基、t−ブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられる。
R21のハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
R21のアミノ基としては、ジフェニルアミノ基、ジトリルアミノ基、ジベンジルアミノ基、4−メチルベンジル基等が挙げられる。
Ar7のアリール基としてはフェニル基、ナフチル基、ビフェニリル基、ターフェニリル基、ピレニル基、フルオレニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリセニル基を挙げることができる。
Ar7、R13、R14は、Ar5で定義されたアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子を置換基として有していても良い。
B1、B2はアクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ビニル基、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基又はビニル基を有するアルキル基、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基又はビニル基を有するアルコキシ基を表す。アルキル基、アルコキシ基は、Ar5で述べたものが同様に適用される。これら、B1、とB2は、どちらか一方のみが存在し、両方の存在は除外される。
一般式(4)のアクリル酸エステル化合物においてより好ましい構造として前記一般式(5)の化合物を挙げることができる。
アリール基は、R13、R14で定義されたアリール基と同様である。アリレン基は、そのアリール基から誘導される二価基である。
B1〜B4は、一般式(4)におけるB1、B2と同様であり、B1〜B4の内、どれか一つだけが存在し、二つ以上の存在は除外される。uは0〜5の整数、vは0〜4の整数を表す。
本発明に用いられるラジカル重合性化合物として、電荷輸送性構造を有しないラジカル重合性モノマーが良好に使用可能である。本発明に用いられる電荷輸送性構造を有しないラジカル重合性モノマーは、先の電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物で示したラジカル重合性官能基を有するものが挙げられ、ラジカル重合性官能基としては特にアクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基が有用である。また耐摩耗性の向上という観点からアクリロイルオキシ基またはメタクリロイルオキシ基のラジカル重合性官能基を3個以上有するラジカル重合性モノマーが有効に用いることができる。
3個以上のアクリロイルオキシ基を有する化合物は、例えば水酸基がその分子中に3個以上ある化合物とアクリル酸(塩)、アクリル酸ハライド、アクリル酸エステルを用い、エステル反応あるいはエステル交換反応させることにより得ることができる。また、3個以上のメタクリロイルオキシ基を有する化合物も同様にして得ることができる。また、ラジカル重合性官能基を3個以上有する単量体中のラジカル重合性官能基は、同一でも異なっても良い。
すなわち、本発明において使用する上記ラジカル重合性モノマーとしては、例えば、トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)、トリメチロールプロパントリメタクリレート、アルキレン変性(以後HPA変性)トリメチロールプロパントリアクリレート、エチレンオキシ変性(以後EO変性)トリメチロールプロパントリアクリレート、プロピレンオキシ変性(以後PO変性)トリメチロールプロパントリアクリレート、カプロラクトン変性トリメチロールプロパントリアクリレート、HPA変性トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート(PETTA)、グリセロールトリアクリレート、エピクロロヒドリン変性(以後ECH変性)グリセロールトリアクリレート、EO変性グリセロールトリアクリレート、PO変性グリセロールトリアクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA)、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールヒドロキシペンタアクリレート、アルキル変性ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、アルキル変性ジペンタエリスリトールテトラアクリレート、アルキル変性ジペンタエリスリトールトリアクリレート、ジメチロールプロパンテトラアクリレート(DTMPTA)、ペンタエリスリトールエトキシテトラアクリレート、EO変性リン酸トリアクリレート、2,2,5,5,−テトラヒドロキシメチルシクロペンタノンテトラアクリレートなどが挙げられ、これらは、単独又は2種類以上を併用しても差し支えない。
1官能のラジカルモノマーとしては、例えば、2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、2−エチルヘキシルカルビトールアクリレート、3−メトキシブチルアクリレート、ベンジルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、イソアミルアクリレート、イソブチルアクリレート、メトキシトリエチレングリコールアクリレート、フェノキシテトラエチレングリコールアクリレート、セチルアクリレート、イソステアリルアクリレート、ステアリルアクリレート、スチレンモノマーなどが挙げられる。
2官能のラジカル重合性モノマーとしては、例えば、1,3−ブタンジオールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ビスフェノールA−EO変性ジアクリレート、ビスフェノールF−EO変性ジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレートなどが挙げられる。
ラジカル重合性オリゴマーとしては、例えば、エポキシアクリレート系、ウレタンアクリレート系、ポリエステルアクリレート系オリゴマーが挙げられる。但し、1官能及び2官能のラジカル重合性モノマーやラジカル重合性オリゴマーを多量に含有させると光架橋型電荷輸送層の3次元架橋結合密度が実質的に低下し、耐摩耗性の低下を招く。このためこれらのモノマーやオリゴマーの含有量は、3官能以上のラジカル重合性モノマー100質量部に対し50質量部以下、好ましくは30質量部以下に制限される。
本発明の光架橋型電荷輸送層は、本発明の光架橋型電荷輸送層は、導電性支持体上に少なくとも感光層を有する電子写真感光体において、前記感光層の表面層が少なくともラジカル重合性化合物を光硬化することにより形成されるものであるが、必要に応じてこの架橋反応を効率よく進行させるために光架橋型電荷輸送層中に重合開始剤を使用してもよい。
熱重合開始剤としては、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒドロパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(パーオキシベンゾイル)ヘキシン−3、ジ−t−ブチルベルオキサイド、t−ブチルヒドロベルオキサイド、クメンヒドロベルオキサイド、ラウロイルパーオキサイドなどの過酸化物系開始剤、アゾビスイソブチルニトリル、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル、アゾビスイソ酪酸メチル、アゾビスイソブチルアミジン塩酸塩、4,4’−アゾビス−4−シアノ吉草酸などのアゾ系開始剤が挙げられる。
これらの重合開始剤は1種又は2種以上を混合して用いてもよい。重合開始剤の含有量は、ラジカル重合性を有する総含有物100質量部に対し、0.5〜40質量部、好ましくは1〜20質量部である。
本発明の塗工液は必要に応じて各種可塑剤(応力緩和や接着性向上の目的)、レベリング剤、ラジカル反応性を有しない低分子電荷輸送物質などの添加剤が含有できる。これらの添加剤は公知のものが使用可能であり、可塑剤としてはジブチルフタレート、ジオクチルフタレート等の一般の樹脂に使用されているものが利用可能で、その使用量は塗工液の総固形分に対し20質量%以下、好ましくは10質量%以下に抑えられる。また、レベリング剤としては、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル等のシリコーンオイル類や、側鎖にパーフルオロアルキル基を有するポリマーあるいはオリゴマーが利用でき、その使用量は塗工液の総固形分に対し3質量%以下が適当である。
本発明の光架橋型電荷輸送層は、導電性支持体上に少なくとも感光層を有する電子写真感光体において、前記感光層の表面層が少なくともラジカル重合性化合物を光硬化することにより形成されるが、塗布方法としては浸漬塗工法やスプレーコート、ビードコート、リングコート法などを用いて行なうことができるが、塗工時における塗膜中の残留溶媒量を適度に調整できるスプレーコート法がより好ましく選択できる。
本発明においては、かかる塗工液を塗布後、外部から光エネルギーを与え硬化させ、光架橋型電荷輸送層を形成するものであるが、このとき用いられる光エネルギーとしては主に紫外光に発光波長をもつ高圧水銀灯やメタルハライドランプなどのUV照射光源が利用できるが、ラジカル重合性含有物や光重合開始剤の吸収波長に合わせ可視光光源の選択も可能である。照射光量は50mW/cm2以上、好ましくは500mW/cm2以上、より好ましくは1000mW/cm2以上である。1000mW/cm2より強い照射光を用いることで重合反応の進行速度が大幅に速くなり、より均一な光架橋型電荷輸送層を形成する。またUV照射時間としては5秒から5分で、かつ温度上昇を50℃以下に制御し、不均一な硬化反応を抑えることが望ましい。
本発明の光架橋型電荷輸送層の膜厚は、1μm以上、10μm以下、さらには好ましくは2μm以上、8μm以下である。8μm以下ではその余裕度がさらに向上するため架橋密度を高くすることが可能で、さらに耐溶剤性を高める材料選択や硬化条件の設定が可能となる。
図1は、本発明の電子写真感光体を表わす断面図であり、導電性支持体31上に、電荷発生層32、電荷輸送層33、光架橋型電荷輸送層34、熱可塑性樹脂と電荷輸送物質を有する表面層35を順次積層する。
この他、上記支持体上に導電性粉体を適当な結着樹脂に分散して塗工したものについても、本発明の導電性支持体31として用いることができる。
この導電性粉体としては、カーボンブラック、アセチレンブラック、また、アルミニウム、ニッケル、鉄、ニクロム、銅、亜鉛、銀などの金属粉、あるいは導電性酸化スズ、ITOなどの金属酸化物粉体などが挙げられる。また、同時に用いられる結着樹脂には、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアリレート樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトルエン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂などの熱可塑性、熱硬化性樹脂または光硬化性樹脂が挙げられる。このような導電性層は、これらの導電性粉体と結着樹脂を適当な溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、メチルエチルケトン、トルエンなどに分散して塗布することにより設けることができる。
さらに、適当な円筒基体上にポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、塩化ゴム、テフロン(登録商標)などの素材に前記導電性粉体を含有させた熱収縮チューブによって導電性層を設けてなるものも、本発明の導電性支持体31として良好に用いることができる。
無機系材料には、結晶セレン、アモルファス・セレン、セレン−テルル、セレン−テルル−ハロゲン、セレン−ヒ素化合物や、アモルファス・シリコン等が挙げられる。アモルファス・シリコンにおいては、ダングリングボンドを水素原子、ハロゲン原子でターミネートしたものや、ホウ素原子、リン原子等をドープしたものが良好に用いられる。
一方、有機系材料としては、公知の材料を用いることができる。例えば、金属フタロシアニン、無金属フタロシアニン等のフタロシアニン系顔料、アズレニウム塩顔料、スクエアリック酸メチン顔料、カルバゾール骨格を有するアゾ顔料、トリフェニルアミン骨格を有するアゾ顔料、ジフェニルアミン骨格を有するアゾ顔料、ジベンゾチオフェン骨格を有するアゾ顔料、フルオレノン骨格を有するアゾ顔料、オキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料、ビススチルベン骨格を有するアゾ顔料、ジスチリルオキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料、ジスチリルカルバゾール骨格を有するアゾ顔料、ペリレン系顔料、アントラキノン系または多環キノン系顔料、キノンイミン系顔料、ジフェニルメタン及びトリフェニルメタン系顔料、ベンゾキノン及びナフトキノン系顔料、シアニン及びアゾメチン系顔料、インジゴイド系顔料、ビスベンズイミダゾール系顔料などが挙げられる。これらの電荷発生物質は、単独または2種以上の混合物として用いることができる。
また、後者の具体例としては、例えば特開昭63−285552号公報、特開平05−19497号公報、特開平05−70595号公報、特開平10−73944号公報等に記載のポリシリレン重合体が例示される。
電子輸送物質としては、たとえばクロルアニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−トリニトロ−4H−インデノ〔1,2−b〕チオフェン−4−オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェン−5,5−ジオキサイド、ジフェノキノン誘導体などの電子受容性物質が挙げられる。これらの電子輸送物質は、単独または2種以上の混合物として用いることができる。
正孔輸送物質としては、以下に表わされる電子供与性物質が挙げられ、良好に用いられる。正孔輸送物質としては、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、モノアリールアミン誘導体、ジアリールアミン誘導体、トリアリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、α−フェニルスチルベン誘導体、ベンジジン誘導体、ジアリールメタン誘導体、トリアリールメタン誘導体、9−スチリルアントラセン誘導体、ピラゾリン誘導体、ジビニルベンゼン誘導体、ヒドラゾン誘導体、インデン誘導体、ブタジェン誘導体、ピレン誘導体等、ビススチルベン誘導体、エナミン誘導体等、その他公知の材料が挙げられる。これらの正孔輸送物質は、単独または2種以上の混合物として用いることができる。
前者の方法には、真空蒸着法、グロー放電分解法、イオンプレーティング法、スパッタリング法、反応性スパッタリング法、CVD法等が用いられ、上述した無機系材料、有機系材料が良好に形成できる。
また、後述のキャスティング法によって電荷発生層32を設けるには、上述した無機系もしくは有機系電荷発生物質を必要ならばバインダー樹脂と共にテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジオキソラン、トルエン、ジクロロメタン、モノクロロベンゼン、ジクロロエタン、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、アニソール、キシレン、メチルエチルケトン、アセトン、酢酸エチル、酢酸ブチル等の溶媒を用いてボールミル、アトライター、サンドミル、ビーズミル等により分散し、分散液を適度に希釈して塗布することにより、形成できる。また、必要に応じて、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル等のレベリング剤を添加することができる。塗布は、浸漬塗工法やスプレーコート、ビードコート、リングコート法などを用いて行なうことができる。
以上のようにして設けられる電荷発生層32の膜厚は、0.01〜5μm程度が適当であり、好ましくは0.05〜2μmである。
電荷輸送層33は、電荷輸送機能を有する電荷輸送物質および結着樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを電荷発生層32上に塗布、乾燥することにより形成される。
電荷輸送物質としては電荷発生層32で記載した電子輸送物質、正孔輸送物質及び高分子電荷輸送物質を用いることができる。前述したように高分子電荷輸送物質を用いることにより、架橋型電荷輸送層塗工時の下層の溶解性を低減でき、とりわけ有用である。
電荷輸送層33の下層部分の塗工に用いられる溶媒としては前記電荷発生層32と同様なものが使用できるが、電荷輸送物質及び結着樹脂を良好に溶解するものが適している。これらの溶剤は単独で使用しても2種以上混合して使用しても良い。また、電荷輸送層33の下層部分の形成には電荷発生層32と同様な塗工法が可能である。
また、必要により可塑剤、レベリング剤を添加することもできる。
電荷輸送層の下層部分に併用できる可塑剤としては、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート等の一般の樹脂の可塑剤として使用されているものがそのまま使用でき、その使用量は、結着樹脂100質量部に対して0〜30質量部程度が適当である。
電荷輸送層33の下層部分に併用できるレベリング剤としては、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル等のシリコーンオイル類や、側鎖にパーフルオロアルキル基を有するポリマーあるいはオリゴマーが使用され、その使用量は、結着樹脂100質量部に対して0〜1質量部程度が適当である。
電荷輸送層33の膜厚は、1〜10μm程度が適当であり、好ましくは1〜5μmが適当である。
また、本発明における熱可塑性樹脂と電荷輸送性物質を有する表面層35の構成材料としては、上記電荷輸送層33と全く同じ成分のものが使用できる。
前記表面層35の膜厚は、5〜40μm程度が適度であり、好ましくは10〜30μmが適当である。
これらの下引き層は、前述の感光層の如く適当な溶媒及び塗工法を用いて形成することができる。更に本発明の下引き層として、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、クロムカップリング剤等を使用することもできる。この他、本発明の下引き層には、Al2O3を陽極酸化にて設けたものや、ポリパラキシリレン(パリレン)等の有機物やSiO2、SnO2、TiO2、ITO、CeO2等の無機物を真空薄膜作成法にて設けたものも良好に使用できる。このほかにも公知のものを用いることができる。下引き層の膜厚は0〜5μmが適当である。
本発明に用いることができる酸化防止剤として、下記のものが挙げられる。
(フェノール系化合物)
2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキシアニソール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレン−ビス−(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス−[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、ビス[3,3’−ビス(4’−ヒドロキシ−3’−t−ブチルフェニル)ブチリックアッシド]クリコ−ルエステル、トコフェロール類など。
(パラフェニレンジアミン類)
N−フェニル−N’−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジメチル−N,N’−ジ−t−ブチル−p−フェニレンジアミンなど。
(ハイドロキノン類)
2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン、2,6−ジドデシルハイドロキノン、2−ドデシルハイドロキノン、2−ドデシル−5−クロロハイドロキノン、2−t−オクチル−5−メチルハイドロキノン、2−(2−オクタデセニル)−5−メチルハイドロキノンなど。
(有機硫黄化合物類)
ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジテトラデシル−3,3’−チオジプロピオネートなど。
(有機燐化合物類)
トリフェニルホスフィン、トリ(ノニルフェニル)ホスフィン、トリ(ジノニルフェニル)ホスフィン、トリクレジルホスフィン、トリ(2,4−ジブチルフェノキシ)ホスフィンなど。
これら化合物は、ゴム、プラスチック、油脂類などの酸化防止剤として知られており、市販品を容易に入手できる。
本発明における酸化防止剤の添加量は、添加する層の総質量に対して0.01〜10質量%である。
ここで、前記「使用済み」とは、ある程度以上の使用により、電子写真感光体の表面が摩耗し、又は、表面に傷・汚れの付着量が発生し、電子写真感光体が所望の特性を維持し得なくなった状態をいう。
本発明の画像形成方法ならびに画像形成装置とは、本発明は平滑な電荷輸送性表面架橋層を有する感光体を用い、例えば少なくとも感光体に帯電、画像露光、現像の過程を経た後、画像保持体(転写紙)へのトナー画像の転写、定着及び感光体表面のクリーニングというプロセスよりなる画像形成方法ならびに画像形成装置である。
場合により、静電潜像を直接転写体に転写し現像する画像形成方法等では、感光体に配した上記プロセスを必ずしも有するものではない。
特に本発明の構成は、接触帯電方式又は非接触近接配置帯電方式のような帯電手段からの近接放電により感光体組成物が分解する様な帯電手段を用いた場合に有効である。ここでいう接触帯電方式とは、感光体に帯電ローラ、帯電ブラシ、帯電ブレード等が直接接触する帯電方式である。一方の近接帯電方式とは、例えば帯電ローラが感光体表面と帯電手段との間に200μm以下の空隙を有するように非接触状態で近接配置したタイプのものである。この空隙は、大きすぎた場合には帯電が不安定になりやすく、また、小さすぎた場合には、感光体に残留したトナーが存在する場合に、帯電部材表面が汚染されてしまう可能性がある。したがって、空隙は10〜200μm、好ましくは10〜100μmの範囲が適当である。
感光体1上に形成された静電潜像を可視化するために現像ユニット6が用いられる。現像方式としては、乾式トナーを用いた一成分現像法、二成分現像法、湿式トナーを用いた湿式現像法がある。感光体に正(負)帯電を施し、画像露光を行なうと、感光体表面上には正(負)の静電潜像が形成される。これを負(正)極性のトナー(検電微粒子)で現像すれば、ポジ画像が得られるし、また正(負)極性のトナーで現像すれば、ネガ画像が得られる。
転写体9を感光体1より分離する手段として分離チャージャ11、分離爪12が用いられる。その他分離手段としては、静電吸着誘導分離、側端ベルト分離、先端グリップ搬送、曲率分離等が用いられる。分離チャージャ11としては、前記帯電手段が利用可能である。
次に、必要に応じて感光体上の潜像を取り除く目的で除電手段が用いられる。除電手段としては除電ランプ2、除電チャージャが用いられ、それぞれ前記露光光源、帯電手段が利用できる。
その他、感光体に近接していない原稿読み取り、給紙、定着、排紙等のプロセスは公知のものが使用できる。
この画像形成手段は、複写装置、ファクシミリ、プリンタ内に固定して組み込まれていてもよいが、プロセスカートリッジの形態でそれら装置内に組み込まれ、着脱自在としたものであってもよい。プロセスカートリッジの一例を図3に示す。
画像形成装置用プロセスカートリッジとは、感光体101を内蔵し、他に帯電手段102、現像手段104、転写手段106、クリーニング手段107、除電手段(図示せず)の少なくとも一つを具備し、画像形成装置本体に着脱可能とした装置(部品)である。
本発明は、平滑な電荷輸送性表面架橋層を有する感光体と帯電、現像、転写、クリーニング、除電手段の少なくとも一つを一体化した画像形成装置用プロセスカートリッジを提供するものである。
以上の説明から明らかなように、本発明の電子写真感光体は電子写真複写機に利用するのみならず、レーザービームプリンタ、CRTプリンタ、LEDプリンタ、液晶プリンタ及びレーザー製版等の電子写真応用分野にも広く用いることができるものである。
<例示化合物No.1の合成法>
本発明における電荷輸送性構造を有する化合物は、例えば特許第3164426号公報記載の方法にて合成される。また、下記にこの一例を示す。
(1)ヒドロキシ基置換トリアリールアミン化合物(下記構造式B)の合成
メトキシ基置換トリアリールアミン化合物(下記構造式A)113.85g(0.3mol)と、ヨウ化ナトリウム138g(0.92mol)にスルホラン240mLを加え、窒素気流中で60℃に加温した。この液中にトリメチルクロロシラン99g(0.91mol)を1時間で滴下し、約60℃の温度で4時間半撹拌し、反応を終了させた。この反応液にトルエン約1.5Lを加え室温まで冷却し、水と炭酸ナトリウム水溶液で繰り返し洗浄した。その後、このトルエン溶液から溶媒を除去し、カラムクロマト処理(吸着媒体:シリカゲル、展開溶媒:トルエン:酢酸エチル=20:1)にて精製した。得られた淡黄色オイルにシクロヘキサンを加え、結晶を析出させた。このようにして下記構造式Bの白色結晶88.1g(収率=80.4%)を得た。融点は、64.0〜66.0℃。表1に、元素分析値(%)を示す。
上記(1)で得られたヒドロキシ基置換トリアリールアミン化合物(構造式B)82.9g(0.227mol)をテトラヒドロフラン400mLに溶解し、窒素気流中で水酸化ナトリウム水溶液(NaOH:12.4g,水:100mL)を滴下した。この溶液を5℃に冷却し、アクリル酸クロライド25.2g(0.272mol)を40分かけて滴下した。その後、5℃で3時間撹拌し反応を終了させた。この反応液を水に注ぎ、トルエンにて抽出した。この抽出液を炭酸水素ナトリウム水溶液と水で繰り返し洗浄した。その後、このトルエン溶液から溶媒を除去し、カラムクロマト処理(吸着媒体:シリカゲル、展開溶媒:トルエン)にて精製した。得られた無色のオイルにn−ヘキサンを加え、結晶を析出させた。このようにして例示化合物No.1の白色結晶80.73g(収率=84.8%)を得た。融点は、117.5〜119.0℃。表2に、元素分析値(%)を示す。
(2−ヒドロキシベンジルホスホン酸ジエチルの調製)
かき混ぜ装置、温度計、滴下漏斗をつけた反応容器に、2−ヒドロキシベンジルアルコール(東京化成品製)38.4g、o−キシレン80mLを入れ、窒素気流下、亜リン酸トリエチル(東京化成品製)62.8gを80℃でゆっくり滴下し、さらに同温度で1時間反応を行った。その後、減圧蒸留により、生成したエタノール、溶媒のo−キシレン、未反応の亜リン酸トリエチルを除去し、66gの2−ヒドロキシベンジルホスホン酸ジエチルを得た(沸点 120.0℃/1.5mmHg、収率90%)。
かき混ぜ装置、温度計、滴下漏斗をつけた反応容器に、カリウム−tert−ブトキサイド14.8g、テトラヒドロフラン50mLを入れ、窒素気流下、2−ヒドロキシベンジルホスホン酸ジエチル9.90gと4−(N,N−ビス(4−メチルフェニル)アミノ)ベンズアルデヒド5.44gとをテトラヒドロフランに溶解させた溶液を室温でゆっくり滴下し、その後、同温度で2時間反応させた。その後、水冷下、水を加え、次いで2規定の塩酸水溶液を加えて酸性化したのち、テトラヒドロフランをエバポレーターにより除き、粗生成物をトルエンで抽出した。トルエン相を水、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順に洗浄し、硫酸マグネシウムを加えて脱水した。ろ過後、トルエンを除いてオイル状の粗収物を得、さらにシリカゲルによりカラム精製を行った後、ヘキサン中で晶析させ、5.09gの2−ヒドロキシ−4’−(N,N−ビス(4−メチルフェニル)アミノ)スチルベンを得た(収率72%、融点136.0〜138.0℃)。
かき混ぜ装置、温度計、滴下漏斗をつけた反応容器に、2−ヒドロキシ−4’−(N,N−ビス(4−メチルフェニル)アミノ)スチルベン14.9g、テトラヒドロフラン100mL、12%濃度の水酸化ナトリウム水溶液21.5gを入れ、窒素気流下、5℃でアクリル酸クロリド5.17gを30分かけて滴下した。その後、同温度で3時間反応させた。反応液を水にあけ、トルエンで抽出した後、濃縮してシリカゲルによるカラム精製を行った。得られた粗収物をエタノールで再結晶し、黄色針状晶の4’−(N,N−ビス(4−メチルフェニル)アミノ)スチルベン−2−イルアクリレート(例示化合物No.34)13.5gを得た(収率79.8%、融点104.1〜105.2℃)。
元素分析結果を表3に示す。
次に、実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、実施例中において使用する「部」は、すべて質量部を表わす。
実施例1
外径30mmのアルミニウムシリンダー上に、下記組成の下引き層塗工液、電荷発生層塗工液、および電荷輸送層塗工液を、浸漬塗工によって順次塗布、乾燥し、3.5μmの下引き層、0.2μmの電荷発生層、5μmの電荷輸送層を形成した。
アルキッド樹脂 6部
(ベッコゾール1307−60−EL、大日本インキ化学工業製)
メラミン樹脂 4部
(スーパーベッカミン G−821−60、大日本インキ化学工業製)
酸化チタン(CR−EL:石原産業) 40部
メチルエチルケトン 50部
下記構造のビスアゾ顔料 2.5部
シクロヘキサノン 200部
メチルエチルケトン 80部
ビスフェーノルZ型ポリカーボネート 10部
(パンライトTS−2050、帝人化成製)
下記構造の低分子電荷輸送物質 15部
1%シリコーンオイルのテトラヒドロフラン溶液 1部
(KF50−100CS、信越化学工業製)
また、熱硬化性架橋型電荷輸送層Iは、浸漬コーティング法により塗布し、常温で10分間乾燥させた後150℃で60分加熱し、厚み1μmの層を形成した。
電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物:10部
例示化合物NO.1(分子量:419、官能基数:1官能)
電荷輸送性構造を有さないラジカル重合性モノマー:15部
トリメチロールプロパントリアクリレート(日本化薬製、KAYARAD TMPTA、分子量:296、官能基数:3官能、分子量/官能基:99)
光重合開始剤:1部
イルガキュア184(日本化薬製、分子量:204)
溶剤:100部
テトラヒドロフラン
塗塗工溶液中の固形分のラジカル重合性官能基量:7.03mmol/g
電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物:10部
例示化合物NO.1(分子量:419、官能基数:1官能)
電荷輸送性構造を有さないラジカル重合性モノマー:15部
ペンタエリスリトールテトラアクリレート(日本化薬製、SR−295、分子量:352、官能基数:4官能、分子量/官能基:88)
光重合開始剤:1部
イルガキュア184(日本化薬製、分子量:204)
溶剤:100部
テトラヒドロフラン
塗工溶液中の固形分のラジカル重合性官能基量:4.32mmol/g
電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物:18.75部
例示化合物NO.15(分子量:559、官能基数:1官能)
電荷輸送性構造を有さないラジカル重合性モノマー:6.25部
トリメチロールプロパントリアクリレート(日本化薬製、KAYARAD TMPTA、分子量:296、官能基数:3官能、分子量/官能基:99)
光重合開始剤:1部
イルガキュア184(日本化薬製、分子量:204)
溶剤:100部
テトラヒドロフラン
塗工溶液中の固形分のラジカル重合性官能基量:3.78mmol/g
電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物:18.75部
例示化合物NO.15(分子量:559、官能基数:1官能)
電荷輸送性構造を有さないラジカル重合性モノマー:6.25部
ペンタエリスリトールテトラアクリレート(日本化薬製、SR−295、分子量:352、官能基数:4官能、分子量/官能基:88)
光重合開始剤:1部
イルガキュア184(日本化薬製、分子量:204)
溶剤:100部
テトラヒドロフラン
塗工溶液中の固形分のラジカル重合性官能基量:4.18mmol/g
電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物:12.5部
例示化合物NO.1(分子量:419、官能基数:1官能)
電荷輸送性構造を有さないラジカル重合性モノマー:6.25部
トリメチロールプロパントリアクリレート日本化薬製、KAYARAD TMPTA、分子量:296、官能基数:3官能、分子量/官能基:99)
電荷輸送性構造を有さないラジカル重合性モノマー:6.25部
カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(KAYARAD DPCA−120、平均分子量:1948、官能基数:6官能、分子量/官能基:324)
光重合開始剤:1部
イルガキュア184(日本化薬製、分子量:204)
溶剤:100部
テトラヒドロフラン
塗工溶液中の固形分のラジカル重合性官能基量:4.49mmol/g
電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物:12.5部
例示化合物NO.1(分子量:419、官能基数:1官能)
電荷輸送性構造を有さないラジカル重合性モノマー:6.25部
トリメチロールプロパントリアクリレート日本化薬製、KAYARAD TMPTA、分子量:296、官能基数:3官能、分子量/官能基:99)
電荷輸送性構造を有さないラジカル重合性モノマー:6.25部
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(日本化薬製、KAYARAD DPHA、平均分子量:536、官能基数:5.5官能、分子量/官能基:97)
光重合開始剤:1部
イルガキュア184(日本化薬製、分子量:204)
溶剤:100部
テトラヒドロフラン
塗工溶液中の固形分のラジカル重合性官能基量:6.29mmol/g
電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物:18.75部
例示化合物NO.15(分子量:559、官能基数:1官能)
電荷輸送性構造を有さないラジカル重合性モノマー:6.25部
ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート(日本化薬製、SR−355、分子量:467、官能基数:4官能、分子量/官能基:117)
光重合開始剤:1部
イルガキュア184(日本化薬製、分子量:204)
溶剤:100部
テトラヒドロフラン
塗工溶液中の固形分のラジカル重合性官能基量:3.49mmol/g
電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物:5部
例示化合物NO.1(分子量:419、官能基数:1官能)
電荷輸送性構造を有さないラジカル重合性モノマー:20部
ペンタエリスリトールテトラアクリレート(日本化薬製、SR−295、分子量:352、官能基数:4官能、分子量/官能基:88)
光重合開始剤:1部
イルガキュア184(日本化薬製、分子量:204)
溶剤:100部
テトラヒドロフラン
塗工溶液中の固形分のラジカル重合性官能基量:9.56mmol/g
下記構造の電荷輸送物質:8.3部
溶剤:シクロヘキサノン:100部
塗工溶液中の固形分のウレタン結合当量:2.34mmol/g(ウレタン結合はアクリルに対して、結合手は1本であるため当量計算はアクリルの2分の1として計算した。)
ビスフェーノルZ型ポリカーボネート 10部
(パンライトTS−2050、帝人化成製)
下記構造の低分子電荷輸送物質 7部
1%シリコーンオイルのテトラヒドロフラン溶液 1部
(KF50−100CS、信越化学工業製)
以上の液を用いて作成した感光体を下記表4に示す。
前記画像形成層力、使用済みの電子写真感光体を取り出し、表面層を剥離した。感光体をテトラヒドロフランを入れた容器に入れ、モーターで回転(回転数:約200rpm)させながら、残存した電荷輸送層を溶解剥離した。
以上のようにして、表面層直下の層の剥離、表面層の再形成・画像の形成を合計5回行ったときの機内電位特性を表5に示す。
溶出試験1:感光体を1リットルのテトラヒドロフランが入った容器に入れ、モーターで200rpmに回転させながら、1時間後の表面層からテトラヒドロフランに染み出してくる電荷輸送性化合物を、光吸収スペクトルにより定量した。
溶出試験2:感光体をモーターで200rpmに回転させながら、入った容器にいれ、溶液のしみこませたブラシを10rpmで回転させながら(図5参照)、1時間後の表面層中からテトラヒドロフランに染み出してくる電荷輸送物質量を光吸収スペクトルにより定量した。また測定の際テトラヒドラフランの量は1リットルに調整した。
また、上記溶出試験2後の感光体の表面粗さRz(JIS B0601:1982規格:中心線表面粗さ)を測定した結果を表7に示す。
2 除電ランプ
3 帯電チャージャ
5 画像露光部
6 現像ユニット
7 転写前チャージャ
9 転写体
10 転写チャージャ
11 分離チャージャ
12 分離爪
13 クリーニング前チャージャ
14 ファーブラシ
15 クリーニングブレード
21 UVランプ
22 ランプ室
23 ワーク室
24 感光体ドラム
25 光透過性部材
26 照射光
31 導電性支持体
32 電荷発生層
33 電荷輸送層
34 光架橋型電荷輸送層
35 熱可塑性樹脂と電荷輸送性物質を含有する表面層
101 感光体
102 帯電手段
103 露光手段
104 現像手段
105 転写体
106 転写手段
107 クリーニング手段
Claims (9)
- 少なくとも電荷発生層、電荷輸送層、光エネルギー照射手段によって硬化する光架橋型電荷輸送層、熱可塑性樹脂と電荷輸送物質を含有する表面層を順次積層してなる電子写真感光体において、
前記光架橋型電荷輸送層が、電荷輸送性構造を有するラジカル重合性モノマーと電荷輸送性構造を有しない3官能以上のラジカル重合性モノマーとを有し、
前記光架橋型電荷輸送層の塗工液の固形分中のラジカル重合性官能基量が、3.5mmol/g以上9.5mmol/g以下で、
かつ前記固形分中に官能基に対する分子量の割合(分子量/官能基数)が120以下の電荷輸送性構造を有しない3官能以上のラジカル重合性モノマーを25質量%以上含む
ことを特徴とする電子写真感光体。 - 請求項1に記載の電子写真感光体において、
前記電荷輸送性構造を有するラジカル重合性モノマーと前記電荷輸送性構造を有しないラジカル重合性モノマーのラジカル重合性官能基が、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基である
ことを特徴とする電子写真感光体。 - 請求項1又は2に記載の電子写真感光体において、
前記電子写真感光体は、
前記電子写真感光体を使用後、
残存した熱可塑性樹脂と電荷輸送物質を含有する表面層を溶剤により剥離し、
熱可塑性樹脂と電荷輸送物質を含有する表面層塗布液により前記記載の表面層を再形成した
ことを特徴とする電子写真感光体。 - 請求項1又は2に記載の電子写真感光体において、
前記電子写真感光体は、
前記電子写真感光体を使用後、
残存した熱可塑性樹脂と電荷輸送物質を含有する表面層を研摩して取り除き、
熱可塑性樹脂と電荷輸送物質を含有する表面層塗布液により前記載の表面層を再形成した
ことを特徴とする電子写真感光体。 - 画像形成装置用プロセスカートリッジは、
請求項1乃至4のいずれか一つに記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段及び除電手段よりなる群から選ばれた少なくとも一つの手段を有するものであり、
画像形成装置本体に着脱可能とした
ことを特徴とする画像形成装置用プロセスカートリッジ。 - 画像形成装置は、
請求項1乃至4のいずれか一つに記載の電子写真感光体を有する
ことを特徴とする画像形成装置。 - 電子写真感光体の再生方法は、
請求項1又は2に記載の電子写真感光体を使用後、
残存した熱可塑性樹脂と電荷輸送物質を含有する表面層を溶剤により剥離し、
熱可塑性樹脂と電荷輸送物質を含有する表面層塗布液により前記載の表面層を再形成する
ことを特徴とする電子写真感光体の再生方法。 - 電子写真感光体の再生方法は、
請求項1又は2に記載の電子写真感光体を使用後、
残存した熱可塑性樹脂と電荷輸送物質を含有する表面層を研摩して取り除き、
熱可塑性樹脂と電荷輸送物質を含有する表面層塗布液により前記載の表面層を再形成する
ことを特徴とする電子写真感光体の再生方法。 - 画像形成方法は、
請求項1乃至4のいずれか一つに記載の電子写真感光体を用いて、少なくとも帯電、画像露光、現像、転写を繰り返し行う
ことを特徴とする画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006158350A JP4633676B2 (ja) | 2006-06-07 | 2006-06-07 | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び前記電子写真感光体の再生方法、画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006158350A JP4633676B2 (ja) | 2006-06-07 | 2006-06-07 | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び前記電子写真感光体の再生方法、画像形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007328087A JP2007328087A (ja) | 2007-12-20 |
JP4633676B2 true JP4633676B2 (ja) | 2011-02-16 |
Family
ID=38928609
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006158350A Active JP4633676B2 (ja) | 2006-06-07 | 2006-06-07 | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び前記電子写真感光体の再生方法、画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4633676B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001201883A (ja) * | 2000-01-19 | 2001-07-27 | Fuji Xerox Co Ltd | 電子写真感光体、その再生方法、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 |
JP2001235878A (ja) * | 2000-02-24 | 2001-08-31 | Ricoh Co Ltd | 電子写真感光体の再生方法および電子写真感光体並びに装置 |
JP2003091087A (ja) * | 2001-09-17 | 2003-03-28 | Ricoh Co Ltd | リサイクル層を設けた電子写真感光体、電子写真感光体のリサイクル方法、電子写真感光体の製造方法、画像形成装置並びに画像形成装置用プロセスカートリッジ |
JP2006113314A (ja) * | 2004-10-15 | 2006-04-27 | Ricoh Co Ltd | 電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ |
-
2006
- 2006-06-07 JP JP2006158350A patent/JP4633676B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001201883A (ja) * | 2000-01-19 | 2001-07-27 | Fuji Xerox Co Ltd | 電子写真感光体、その再生方法、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 |
JP2001235878A (ja) * | 2000-02-24 | 2001-08-31 | Ricoh Co Ltd | 電子写真感光体の再生方法および電子写真感光体並びに装置 |
JP2003091087A (ja) * | 2001-09-17 | 2003-03-28 | Ricoh Co Ltd | リサイクル層を設けた電子写真感光体、電子写真感光体のリサイクル方法、電子写真感光体の製造方法、画像形成装置並びに画像形成装置用プロセスカートリッジ |
JP2006113314A (ja) * | 2004-10-15 | 2006-04-27 | Ricoh Co Ltd | 電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007328087A (ja) | 2007-12-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4144755B2 (ja) | 電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP4194973B2 (ja) | 電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP2007241158A (ja) | 電子写真感光体、その製造方法、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP2006010757A (ja) | 電子写真感光体、その製造方法、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP5418012B2 (ja) | 電子写真感光体、及びこれを用いた画像形成方法、画像形成装置、プロセスカートリッジ | |
JP4668148B2 (ja) | 電子写真感光体の製造方法 | |
JP2010164646A (ja) | 電子写真感光体、及びこれを用いた画像形成方法、画像形成装置、プロセスカートリッジ | |
JP4118839B2 (ja) | 電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP4937713B2 (ja) | 電子写真感光体の製造方法 | |
JP4512495B2 (ja) | 電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP4246113B2 (ja) | 電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP5382404B2 (ja) | 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP4248531B2 (ja) | 電子写真感光体、その製造方法、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP4712329B2 (ja) | 電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP4195418B2 (ja) | 電子写真感光体、その製造方法、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP4546896B2 (ja) | 電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP5064875B2 (ja) | 電子写真感光体の製造方法 | |
JP5429606B2 (ja) | 電子写真感光体の製造方法、電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置および画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP4690954B2 (ja) | 感光体及びその再生方法 | |
JP4887188B2 (ja) | 電子写真感光体、その製造方法、それを用いた画像形成方法、画像形成装置および画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP2006138951A (ja) | 電子写真感光体、及びそれを用いた電子写真装置、電子写真装置用プロセスカートリッジ | |
JP2007279288A (ja) | 電子写真感光体、その製造方法、それを用いた画像形成方法、画像形成装置および画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP4194996B2 (ja) | 電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP2006038978A (ja) | 電子写真感光体、その製造方法、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP4633676B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び前記電子写真感光体の再生方法、画像形成方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090323 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101102 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101116 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101117 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4633676 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126 Year of fee payment: 3 |