JP4630201B2 - 構造部材の応力推定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、構造部材の裏面側に発生する応力を赤外線映像装置を用いて推定する構造部材の応力推定方法に関するものである。
自動車用部品のように形状が複雑な上、実情に即した負荷の加え方も明確に設定することができないような部材については、応力の発生する部位を特定することが困難であるため、赤外線応力測定技術を適用して実部品に発生する応力分布を面情報として捉える測定方法が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
多くの部品が密集する自動車では、どの部品のどの部位で高応力が発生し破壊の起点になるかを特定することが重要になるが、各部品の負荷条件・拘束条件が不明瞭なことからCAE(Computer aided engineering)解析を用いても精度の高い測定を期待することはできず、また、歪ゲージを用いた測定では応力分布を点情報としてしか検出することができないため高応力が生じている部分を見落とす危険性がある。
そこで、このような部品に対し、上記赤外線応力測定を適用すれば、実部品の応力分布を面情報として把握することができるため、高応力発生部位を検出することができると期待されている。
溶接学会全国大会講演概要 第51集 ( ’92-10)第276頁〜277頁
ところが、例えば自動車ボディ部品としてのピラーやバンパー、足回り部品としてのロアアームやリヤサストーションビーム等の主要部材には、図31(a)の丸パイプ部10および同図(b)の角筒部11に示すように、部分的に閉断面構造となっている箇所が存在し、その内部で高応力が発生している危険性がある。
また、閉断面構造でなくとも応力を直接測定することができない構造として、例えば図31(c)に示すコ字状断面の部材11のように、その開口部近傍にプレート12が配置されて部材11の内面を直接、測定することができないものもある。
さらにまた、図31(d)に示す積層板13,14のように、測定しようとする面が重ね部15となっているため外部から隠れてしまうものもある。
上述した例に限らず、自動車部品には外部から見えにくい、或いは見えない面が多数存在する。このような部分に高応力が発生した場合、歪ゲージによる測定方法はその歪ゲージを貼り付けることが困難であるため、応力を評価することができず、CAE解析では上述した通り、測定精度に問題があり信頼性に欠ける。また、赤外線応力測定を適用するとしても外部から見えない面については直接、測定することができないという問題がある。
本発明は以上のような従来の応力解析方法における課題を考慮してなされたものであり、外部から見えない部位に発生する応力を精度良く推定することができる構造部材の応力推定方法を提供するものである。
本発明は、部材に対し繰り返し負荷を与えた際に発生する負荷応力の波形と赤外線映像装置によって測定された測定応力の波形との間の位相のずれを測定し、部材に混在する曲げ成分応力と軸力成分応力の比と位相のずれとの関係をモデル化しておき、表面と裏面を有する構造部材に対し繰り返し負荷を与えている状態で赤外線映像装置によって構造部材の応力を表面側から測定し、この測定応力の波形と負荷応力の波形との間に生じる位相のずれに対応する曲げ成分応力/軸力成分応力比を上記モデルより求め、構造部材の測定応力を、曲げ成分応力/軸力成分応力比に基づいて曲げ成分応力と軸力成分応力とに分離し、この軸力成分応力から曲げ成分応力を減算することにより、構造部材における裏面側の応力を推定する構造部材の応力推定方法である。
本発明に従えば、赤外線映像装置を用いて構造部材の応力を表面側から測定し、その測定応力について曲げ成分応力と軸力成分応力とに分離し、軸力成分応力−曲げ成分応力を計算することにより、構造部材の裏面側に発生する応力を精度良く推定することができるようになる。
本発明における構造部材としては、(a)円筒または角筒パイプ等のように閉断面構造を形成している部材、(b)L形,C形,I形鋼等のように開放部を有しているがその開放部が別の部材によって遮蔽されている部材、(c)積層されることによって重ね面が隠されている部材等が含まれる。
上記(a)の場合、表面とはパイプ外周面、裏面とはパイプ内周面を示し、(b)の場合、表面とは形鋼において外側となる面、裏面とは別の部材によって遮蔽される形鋼の内側面を示し、(c)の場合、表面とは積層された部材の上面(または下面)、裏面とは重ね面を示す。
本発明において、上記構造部材の測定応力の波形と負荷応力の波形との間に生じる位相のずれから、構造部材の測定において熱伝導に起因する測定誤差を計算し、この測定誤差を補償する補正係数を測定応力に乗算することにより測定応力を補正することができる。
本発明において、上記負荷応力の波形として負荷周波数を把握するための参照信号を用いることができる。
本発明において、上記部材における熱伝導率挙動をフーリエ数に変換し、位相のずれに応じた補正係数をフーリエ数毎に求めれば、材料の伝熱特性、板厚、負荷周波数が変化してもフーリエ数を計算し、そのフーリエ数に対応する補正係数を内挿法等により求めることができる。
本発明において、上記部材における熱伝導率挙動をフーリエ数に変換し、位相のずれと曲げ成分応力/軸力成分応力比との関係をフーリエ数毎にモデル化することもできる。
本発明によれば、外部から見えない構造部材の裏面側に発生する応力を精度良く推定することができるという長所を有する。
また、表面と裏面を有する構造部材の応力を表面側から測定すれば、裏面を測定することなくその裏面側の応力についても推定することができるため、一回の測定で構造部材両面の応力を測定および推定することが可能になり、応力評価の効率化を図ることができる。
以下、図面に示した実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
本発明は、表面と裏面を有する構造部材に対し、外部から見える表側の面について応力を測定することにより、外部から見えない裏面側の応力も推定することができることを特徴としている。
図1はその裏面側の応力推定方法の原理を示したものである。
同図(a)に示すように、構造部材としてのプレート1に面外曲げ(矢印A参照)が加わると、プレート1の表面側では引張り(正の応力F)、プレート裏面側では圧縮(負の応力F)の曲げ成分σaが発生し、プレート1の表面と裏面では絶対値は同じで向きが反対の応力が発生する。
一方、同図(b)に示すように、プレート1に引張り(矢印B参照)が加わると、プレート1の表面側および裏面側とも同じ向きの軸力成分σbが発生する。
また、同図(c)は上記曲げ成分σaと軸力成分σbとを加算したものであり、プレート1の表面側ではσa+σbの曲げ/軸力成分が生じ、プレート1の裏面側ではσb−σaの曲げ/軸力成分が生じることになる。
そこで、プレート1の表面(外部から見える側の面)を赤外線サーモグラフィーで測定し、測定結果(応力)から曲げ成分σaと軸力成分σbを分離し、軸力成分σb−曲げ成分σaを計算で求めれば、プレート1の裏面(外部から見えない側の面)に発生する応力(以下、裏面側応力と略称する)を推定することが可能になる。
以下、裏面側応力の推定方法を具体的に説明する。
まず、裏面側応力を推定する前に、赤外線サーモグラフィーを用いて測定する場合の測定精度低下量を予め把握しておく。
プレート1に対し繰り返し荷重が作用することによって応力の増減が繰り返されるが、このときの熱伝導TCは図2に示すように、プレート1の内部に向けて熱が吸収されるために応力を忠実に再現しておらず、先に図1(a)に示した真の応力Fと対応しなくなる。この現象は、負荷周波数が低いほど顕著となる。この状態で赤外線サーモグラフィーはプレート1表面の温度を測定するため、真の応力Fと対応しない分dだけ測定精度が低下することになる。
このように、プレート1に加わる負荷が主として引張りのみである場合には比較的高い精度が得られるものの、プレート1に曲げが加わると、赤外線サーモグラフィーによる温度測定結果は実際の応力分布を正確に再現できていないことが多い。
なお、熱伝導の影響を少なくするために負荷周波数を高くすることも考えられるが、繰り返し試験は構造部材の変形が大きくなることが多いため、周波数を高くすることには限界があり、また、自動車に使用される大型構造部材に加わる負荷周波数はそれほど高くならないことからしても実用的ではない。
また、曲げと引張りの成分を例えば1:0というふうに単純化し、有限要素法等を用いて温度を解析することも行われているが、この解析方法では曲げと引張りのいずれか一方が変化すると対応することができない。なぜなら、構造部材に負荷が加わると、多くは曲げ応力と軸方向応力(引張り応力)の混在状態となるからである。
そこで、赤外線サーモグラフィーによって測定された応力挙動が、熱伝導の影響を受けた場合に、真の応力挙動に対して位相がずれることに着目し、その位相のずれに見合った分の補正をかけることにより、真の応力挙動を測定する。
図3の応力特性Sは真の応力挙動を示し、応力特性S′は赤外線サーモグラフィーによって測定した応力挙動を示している。ただし、図1(a)に示したようにプレート1に対して面外曲げが作用していることを前提とする。なお、真の応力は歪ゲージによって測定している。
真の応力特性Sに対し、測定した応力特性S′は時間Tだけ位相がずれており且つ振幅が小さく現れる。これはプレート1内に生じた熱伝導によるものであり、詳しくは、曲げによってプレート1に発生した熱は真の応力のピークに追従する前にプレート1内部に熱伝導によって拡散して温度降下を起こし次のサイクルに移行してしまうことによる。この現象は板厚に左右され薄板鋼板のように板厚が薄いほど顕著になる。
また、この位相のずれTは、プレート1に加わる軸力(引張)成分σbと曲げ成分σaとの比率に応じて変化する。具体的には、軸力成分σbが曲げ成分σaよりも大きくなればなるほど位相のずれTは小さくなり、この逆に、曲げ成分σaが軸力成分σbよりも大きくなればなるほど位相のずれTは大きくなる。このような関係があることから位相のずれTを測定すれば曲げ成分σaと軸力成分σbの比率を知ることができ、曲げ成分σaと軸力成分σbの比率に基づいて熱伝導の影響、すなわち測定精度低下量を定量的に把握することができる。
a. 位相のずれTの測定
赤外線サーモグラフィーでプレート1表面に生じる応力を測定する場合、赤外線カメラによって測定対象部位の温度分布が測定され、同時に負荷周波数を把握するための参照信号がコントローラ(図示しない)に取り込まれる。この参照信号としては荷重信号を用いることが多く、その荷重信号波形と真の応力波形(図3に示した応力特性S参照)は基本的に同位相になる。
そして、その荷重信号波形と赤外線サーモグラフィーによって測定された温度波形とを比較すれば、その温度波形の位相のずれを測定することができる。すなわち上記した位相のずれTを求めることができる。
なお、上記方法によって位相ずれを自動的に測定できないような場合には、下記の手法によっても位相ずれ量を把握することができる。
赤外線カメラによる測定では、変位する測定対象について温度分布の動画を測定することができるため、部品の変形挙動と温度変化挙動とを同時に把握することが可能である。
例えば図4(a)において、Sdは部品の変位信号を、Seは実際に測定された温度信号をそれぞれ模式的に表したものである。ここでSdのピーク位置(例えばSdP,SdP)の時間は、温度分布の動画で見ることができる部品の変形挙動から把握することができる。
位相のずれが発生すると、波形Sdにおいて部品の変形が最大或いは最小になる時間Tdと、波形Seにおいて温度変化が最大或いは最小になる時間Teとの間で差異Δtが生じ、温度分布の動画からその差異Δtを把握することができる。この差異Δtを繰返し周期で除して360°乗じると位相ずれ量に変換することができる。
また、温度変化挙動において、繰返し負荷を開始した1サイクル目の最初のピークに達するまでの時間を波形Seから計測し、繰返し負荷(波形Sd)の周期の1/4との差異を求めることによっても上記と同様に位相ずれを求めることができる。
また、剛体移動が大きいと、位相ずれを自動で測定できない場合がある。
詳しくは、部品の剛体移動が大きいと、測定画面上で部品が大きく移動することになり、移動するその画像から部品のある一部の位相ずれを自動的に把握しようとすると、位置補正のための画像処理が必要になり、測定精度が低下してしまう。
このような場合、部品の変形方向については変更せず剛体移動が十分に小さくなる程度に部品の変形量を低減する、例えば負荷を小さくすることによって位相ずれを把握することができる。変形量を低減させても位相のずれが測定できるのは、曲げ変形時の熱伝導の影響が、曲げ/軸力成分比の大きさに起因し、変形量そのものの大きさに起因しないことに基づいている。
さらに、図4(b)に示すように、温度波形において、赤外線測定による温度変化幅Waと、Wb(負荷最大時における波形Seの温度−負荷最小時における波形Seの温度)との比率は、位相ずれが大きいほど小さくなるため、この比率も位相ずれ量の代替になり得る。
b. 測定精度低下量の測定
繰り返し荷重を加えた場合にプレート1における曲げ成分σaと軸力成分σbとの比率によって位相のずれがどのように変化するのかをモデル化し、図5の線図において特性bで示す。
なお、測定精度低下量D′=測定された応力/真の応力で示される。
図5において、横軸は曲げ成分/軸力成分比を、左側縦軸は測定精度低下量を、右側縦軸は位相のずれをそれぞれ示している。なお、測定対象となるプレート1は厚さ3mmの普通鋼で負荷周波数は2Hzに設定した。
例えば、軸力が“1”に対して曲げが“0”であれば、曲げ成分/軸力成分比は“0”となり、曲げ成分/軸力成分比特性Bの“0”に対応する測定精度低下量を測定精度特性cから求めると“1”となる。すなわち、プレート1に加わる負荷が軸力のみの場合は、赤外線サーモグラフィーによって測定された応力と真の応力とが同じであるため、測定精度の低下は起きないことになる。また、位相のずれも“0”である。
また、軸力が“1”に対して曲げが“1”であれば、曲げ成分/軸力成分比は“1”なり、曲げ成分/軸力成分比特性Bの“1”に対応する測定精度低下量は“0.65”となる。すなわち、軸力成分σbと同等の曲げ成分σaがあると測定精度が約70%に低下することになる。
さらに軸力“1”に対して曲げが“5”に増加すると、曲げ成分/軸力成分比は“5”となり、精度低下量は“0.57”となる。このように軸力成分σbに対して曲げ成分σaが増加するにつれて測定精度が低下し、真の応力に対して約60%まで低下したところでほぼ飽和する。
c. 応力の補正
このように、図5に示した線図から、赤外線サーモグラフィーによって測定された応力測定値に乗算する補正係数が測定精度低下量D′として求められる。ただし、この測定精度低下量D′は逆数で示されているため、図6に示すように、1/D′を計算することにより補正係数Dに変換する。
図6の線図において、横軸は位相のずれを示し、縦軸は上記応力測定値に乗算するための補正係数Dを示している。
位相のずれに関しては先に説明したように荷重信号に対する位相のずれを測定することが多く、プレート1を例に取ると、先に説明したように、同じ曲げ負荷が加わってもプレート1の表面には正の応力、裏面には負の応力が発生する。例えば図1(a)の場合、負荷が正負荷の場合、表面は同位相であるが、裏面は正負が反転することになり、これを180°の位相のずれと判断する可能性がある。
このような場合も考慮し、図6の線図では荷重信号に対する位相のずれを−180°〜180°の範囲に拡張し横軸にしている。
また、例えば、位相の測定においてこの線図の範囲外、具体的には−180°以下、或いは180°以上の値が計測されても180×n(nは整数)を加減し、線図の範囲内の値に置き換えることによって補正係数Dを求めることができる。
以上のa.〜c.の手順で求められた補正係数Dを用いれば、赤外線サーモグラフィーを介して測定された応力測定値を、真の応力値に対応する適性値に補正することができる。
d. 強度の評価方法
図7の線図はプレート1の強度評価を行うためのものであり、横軸は位相のずれを、縦軸は曲げ成分/軸力成分比を示している。
一般に、曲げが主体となる条件下と軸力が主体となる条件下では部材の強度が異なるとされており、応力が同じであれば曲げの方が軸力よりも強度のあることが多い。従って、部材の強度を正確に評価するには上記応力測定値の補正に加え、さらに、部材に作用している力が軸力なのか、曲げなのか、或いはその中間なのかを把握する必要がある。
そこで、位相のずれに対応する曲げ成分/軸力成分比を調べれば、部材に作用している力の成分を知ることができる。例えば応力測定値において曲げ成分σaが主体であれば、軸力主体である場合に比べ耐久度が高いため、測定対象の部材の強度は満足されている等の判断を下すことができる。このようにしてより正確な強度評価を行うことが可能になる。
e. 各種条件の変化に対する対応
上記実施形態で求めた補正係数Dは普通鋼、負荷周波数2Hz、板厚3mmについて行ったものであるが、各種条件の変化に対してはその条件に対応する線図を作成すればよい。
部材の熱伝導挙動はフーリエ数により整理されることが知られている。
フーリエ数Fは熱伝導系の相似性を表す無次元数であり、
F=(α・t)/L ……(1)
で示される。ただし、α[m/sec]は熱拡散率、t[sec]は時間、L[m]は板厚
また、熱拡散率αと熱伝導率λとは
λ=α・Cp・ρ ……(2)
の関係がある。ただし、Cp[J/g℃]は比熱、ρは密度[g/cm
従って、(2)式からαを求め、(1)式に代入すると、
F=(λ・t)/Cp・ρ・L……(3)
となる。
そこで、図8に示すようにフーリエ数F毎の補正係数の線図を作成しておけば、部材の伝熱特性、板厚、負荷周波数が変化しても、フーリエ数Fを計算し、そのフーリエ数に対応する補正係数を簡単に求めることができる。
また、図9は図7に示した強度評価の線図をフーリエ数毎に示したものである。
なお、図8および図9において、フーリエ数:0.23はステンレス鋼を、0.83は普通鋼を、2.73はアルミ合金をそれぞれ示している。
f. 応力測定の簡略化
上記図8に示した線図では、位相のずれた波形(フーリエ数=0.23,0.83,2.73の各波形)が横軸方向にさらにシフトしており、同時に補正係数の最大値は縦軸方向に異なっている。したがって板厚や負荷周波数が頻繁に変わるような測定対象については、その都度、補正係数の線図を作成しなければならず繁雑になる。
そこで、このような場合には、以下の方法によって応力測定の計算を簡単にすることができる。すなわち、各線図における波形のシフト量と補正係数の最大値とをそれぞれフーリエ数で整理することで、図8に示した線図における縦軸および横軸をそれぞれフーリエ数を含めた関数とし、フーリエ数毎に存在していた複数の波形を単一の波形に共通化する。
f-1.横軸について
そのためにまず、波形のシフト量を求める。このシフト量は純曲げ時の位相ずれで決まる。フーリエ数がゼロのときは位相のずれはゼロであり、このゼロ点を基準とすると、図8を参照した場合、フーリエ数が0.23のときは位相ずれ量が略40°,0.83の場合は略60°,2.73の場合は略80°である。これらの位相ずれは、熱伝導の問題としてフーリエ数との関係において1対1に対応する。
すなわち、図8に示した各フーリエ数における波形の位相は、図10で求められる値だけ横軸方向にシフトしていることになる。したがって、そのシフトを戻すためには各フーリエ数の波形に関し図8の横軸の値を図10で求められる位相ずれ量分だけずらせばよい(今回の場合は加える)。
f-2.縦軸について
一方、純曲げ時の補正係数における最大値は各波形から求められ、図8を参照するとフーリエ数が0.23のときは略1.25、0.83の場合は略2,2.73の場合は略4.5である。これらの補正係数の最大値は、熱伝導の問題としてフーリエ数との関係において1対1に対応する。
図8に示した各波形においてフーリエ数=0の値を基準にすると、各フーリエ数における波形において補正係数最大値は、図11に示す補正値だけ倍数として掛けられていることになる。これを戻すには、各フーリエ数に関して図8の縦軸の値を図11で求められる補正値で除算すればよい。
図12に示す補正係数のグラフは、図8の各波形についてシフトを戻し、また、縦軸について補正係数最大値の倍率を揃えた結果を示したものである。同グラフから、各フーリエ数の波形がy=cos(x)で示される一つの波形Eで共通化されることがわかる。したがって、
補正係数/g(フーリエ数)=cos[位相ずれ+f(フーリエ数)]
の関係から、
補正係数=cos[位相ずれ+f(フーリエ数)]×g(フーリエ数)……(4)
となる。
g. 曲げ成分/軸力成分評価の簡略化
また、図9に示した線図についても曲げ/軸力成分比が無限大となる部分での位相のずれ量がフーリエ数毎に異なっているため、この図9についても曲げ成分/軸力成分の評価を簡略化することを目的として評価線図の共通化を図ることができる。
g-1.波形ずれ量の算出
図9に示される位相ずれ量は純曲げ時の位相ずれに対応しており、熱伝導の問題としてフーリエ数との関係において1対1で決まる。
図13は、図9に示した曲げ/軸力成分比のグラフにおいて、G部の位相ずれ量を求めたものであり、図14は同じくG′部における位相ずれ量を求めたものである。
これらG部およびG′部における位相ずれ量を補正する。具体的には、曲げ/軸力成分比が+無限大のときは位相ずれ量が−90°となるように、一方、曲げ/軸力成分比が−無限大のときは位相ずれ量が+90°となるようにそれぞれ補正を行う。
補正の条件を整理すると、
位相ずれ量=0の場合、曲げ/軸力成分比=0
位相ずれ量<0の領域である場合、位相ずれ×90/h(フーリエ数)
位相ずれ量>0の領域である場合、位相ずれ×90/k(フーリエ数)
ただし、関数H(位相ずれ、フーリエ数)とする。
なお、図9から分かるように、評価線図は横軸に対し180°毎の周期性を持っている。上記式は(0,0)を通る線図L1を基にした式であり、周期性の影響から(0,0)を通らない線図L2,L3のデータ点は、(0,0)を通る線図L1にシフトさせる必要がある。すなわち、
位相ずれ量<−h(フーリエ数)の場合、位相ずれ=位相ずれ+180°×n
位相ずれ量>k(フーリエ数)の場合、位相ずれ=位相ずれ−180°×n
(n=1,2,3……)
図15は上記の条件に基づいて求められた曲げ/軸力成分比のグラフであり、横軸はH(位相ずれ、フーリエ数)に置き換えられている。これにより、G部およびG′部における位相ずれ量が補正された。
g-2.傾きの補正
上記補正によって曲げ/軸力成分比が+無限大、−無限大となる部分での位相のずれは補正されたが、図15に示したグラフにおいて曲げ/軸力成分比が無限大から0に低下する時の波形の傾きはなお、フーリエ数毎にばらついている。
曲げ/軸力成分比がすぐには0に近づかない場合とは、曲げ成分が大きいままであって補正前の応力の測定精度が悪くなる傾向にあることを意味し、これとは逆に、曲げ/軸力成分比がすぐに0に近づく場合とは補正前の応力測定精度が良い傾向にあることを示している。
すなわち、曲げ成分/軸力成分比が無限大から0に低下する時の傾きは、そのフーリエ数のときの応力測定精度(補正前)と対応している。
ここで、フーリエ数毎の応力測定精度の代表値としては、純曲げ時の精度補正係数が挙げられる。この係数を用いることにより、曲げ/軸力成分比が無限大から0に低下する時の傾きを補正することができる。なお、純曲げ時の精度補正係数は、図11における補正値のグラフに示されるようにフーリエ数により関数化できる。
図16は純曲げ時の上記精度補正係数を用いて曲げ/軸力成分比が無限大から0に低下する時の傾きを補正したグラフであり、図15に示した縦軸について下記式の計算を行うことによって求めたものである。
(曲げ成分/軸力成分)/g(フーリエ数)……(5)
このように単一の線図とされたものを用いれば曲げ成分/軸力成分を簡便に評価することが可能になる。ここで本線図によるx,y軸の関係をy=F(x)と表す。
(曲げ成分/軸力成分)/g(フーリエ数)=F(H(位相ずれ、フーリエ数))の関係から
曲げ成分/軸力成分=g(フーリエ数)×F(H(位相ずれ、フーリエ数)……(6)
によって求められる。
上記各手順により、赤外線サーモグラフィーによって測定された応力に含まれる、熱伝導の誤差を補正することができる。
次に、部材の裏面側に発生する応力を推定する推定方法について説明する。
図17〜図24は裏面応力を推定する方法を実験に基づいて説明したものであり、図25〜図30は、図16に示した曲げ/軸力成分比を利用して実際に裏面側応力を推定した手順および結果を示したものである。
図17は実験対象として、曲げ成分σaと軸力成分σbが混在する条件下のプレート2を示したものであり、軸力Iと曲げ力Jが与えられている。図中、Kは赤外線サーモグラフィーによる測定範囲を示している。
同図において、プレート2は重ね継手部2aを有する2枚のプレート片2bおよび2cからなり、表面側のK部について赤外線サーモグラフィーによる温度測定が行われる。一方、裏面は例えば閉断面構造部材の内面を想定しており、赤外線サーモグラフィーによる測定ができないものとする。
また、上記重ね継手部2aは応力が集中しやすい形状不連続部分であり、その近傍のK部はCAEによる評価が困難な部位となっている。
図18はK部を矢印(図17参照)に沿って赤外線サーモグラフィーで測定した応力分布を示している。
同図において、横軸はK部における縦方向の座標(矢印上の線分Uにおけるy方向座標)を示しており、縦軸は各座標での応力を示している。この応力分布は補正前の測定値を示している。なお、以下に説明する各図の横軸(図19〜24)は図18と同様に、線分Uにおける座標を示している。
上記応力分布の測定と同時に位相ずれ分布が測定される。
図19は各座標での位相ずれ分布を示したものである。位相のずれは、図3で説明したように、荷重信号波形(真の応力挙動に相当する)と赤外線サーモグラフィーで測定された温度波形との位相のずれである。
次に、上記位相のずれから図18で測定した応力測定値を補正するための補正係数を求める。
図20は応力測定値に対する補正係数を示したものである。この補正係数は、図8に示したグラフを利用し、位相のずれに対応する補正係数Dを求めたものである。
次に、応力測定値×補正係数Dを計算することにより、赤外線サーモグラフィーで測定した応力を補正する。
図21は補正後の応力分布を示したものである。
位相のずれと曲げ/軸力成分比との関係は、既に図9に示したグラフから求めている。そこで、図19で測定された位相のずれに対応する曲げ/軸力成分比を図7のグラフを利用して計算する。
例えば、位相のずれが−30°である場合には、曲げ/軸力成分比が“2”になることが図7(破線H参照)によって求められる。
図22の分布図は縦方向の座標毎に曲げ/軸力成分比を測定したものである。
このようにして曲げ/軸力成分比が求められると、図21で求めた補正後の応力をその曲げ/軸力成分比に基づいて曲げ成分σaと軸力成分σbとに分離することができる。
図23は分離した曲げ成分σaと軸力成分σbを示したものである。
裏面側応力は軸力成分σb−曲げ成分σaを計算することにより求めることができるから、その計算結果をグラフにすると、図24に示す応力分布Lが得られる。
プレート2表面側の応力からその裏面側の応力を推定したこの応力分布Lは、プレート2の裏面の応力分布実測値Mとほぼ一致している。
このことからプレート2の表面の応力を測定し、その測定した応力を、曲げ/軸力成分比に基づいて曲げ成分σaと軸力成分σbとに分離すれば、プレート2の裏面を測定しなくとも裏面側の応力(閉断面構造部材の場合は内面側応力)を精度良く推定することができることが実証された。
次に、図16で得られた簡略化された曲げ/軸力成分比を利用して部材裏側の応力を推定する方法について説明する。
曲げ成分応力は、
σa=表側の応力値×[(曲げ成分/軸力成分)/(1+曲げ成分/軸力成分)]……(7)
一方、軸力成分応力は、
σb=表側の応力値×1/(1+曲げ成分/軸力成分)……(8)
によって求められる。
ここに、表側の応力値=赤外線による応力測定値×精度補正係数であり、部材裏側の応力値は上記したように軸力成分σb−曲げ成分σaによって求められるため、
裏側の応力値=赤外線応力測定値×精度補正係数×−1+2/(1+曲げ成分/軸力成分)……(9)
によって求められる。
上記(9)式は、位相ずれ、フーリエ数を用いると、さらに下記のように表される。
裏側応力値=赤外線応力測定値×cos〔位相ずれ+f(フーリエ数)〕×g(フーリエ数)×{−1+2/〔1+g(フーリエ数)×F〈 H(位相ずれ、フーリエ数)〉〕}
……(10)
上記(10)式より、
裏側応力値/赤外線応力測定値=cos〔(位相ずれ+f(フーリエ数)〕×g(フーリエ数)×{−1+2/〔1+g(フーリエ数)×F〈 H(位相ずれ、フーリエ数)〉〕}……(11)
となり、式(11)の右辺によって裏側応力値/赤外線応力測定値が評価される。
従って、赤外線による応力測定値に式(11)の計算値を掛ければ、裏側応力を評価することが可能になる。
裏側応力測定手順
図25において、重ね継手によって接合されたプレート10とプレート11に対し矢印N方向に繰り返し引張力を作用させた。図中Oは軸力成分と曲げ成分が混在する測定範囲を示しており、応力測定はその測定範囲O内で矢印Pに沿って測定した。
測定条件は、
材料:高強度鋼
熱伝導率=58.6W/mK
密度=7800kg/m
比熱=0.5kJ/kgK
板厚=3mm
負荷周波数=2Hz
フーリエ数は0.83である。
補正前の応力測定
図26のグラフは赤外線測定による応力分布を示したものであり、特性Qは補正前応力を示している。この応力分布は上記矢印Pに沿って測定した結果を示している。また、図27は応力の測定と同時に測定した位相ずれの分布図を示している。
曲げ成分/軸力成分分布の評価
フーリエ数が0.83のとき、裏側応力値/赤外線応力測定値=cos〔(位相ずれ+f(0.83)〕×g(0.83)×{−1+2/〔1+g(0.83)×F〈 H(位相ずれ、0.83)〉〕}
によって求められ、図28は求められた裏側応力値/赤外線応力測定値をグラフにしたものである。
裏側応力の評価
図26に示した赤外線測定による応力分布に対し、図28で求められた曲げ成分/軸力成分分布を掛けると、図29に示すように裏側応力のグラフVが得られる。
この裏側応力のグラフV上に、歪ゲージによって測定した真値の裏側応力値Wをプロットすると、図30に示すように推定された裏側応力のグラフV上に真値Wが重なっており、上記推定された裏側応力は真の応力を精度良く表していることが確認された。
Figure 0004630201
このように、構造部材裏面側の応力を推定することができれば、直接測定することが不可能な例えばパイプ素材からなるリアアクスルビームの内面側応力やピラーの内面側応力等を推定することができるようになる。また、バンパー等の自動車ボディ部品、ロアアームやリヤサストーションビーム等の足回り部品の裏側応力についても推定することが可能になる。
また、走行クレーンの上部旋回体に搭載される入れ子式の伸縮ビームについてもその内面側応力を把握することも可能になるため、上部旋回体の軽量化を図ることができるようになる。
また、上記自動車部品、建設機械部品に限らず、図31の(c)に示した部材11の裏面側、同図(d)に示した積層部材13,14の重ね部15についても応力を推定することが可能になる。
本発明に係る内面側応力の測定原理を示す説明図であり、(a)は曲げ成分、(b)は軸力成分、(c)は曲げ成分と軸力成分が混在する状態を示している。 赤外線温度測定における測定精度の低下を示す説明図である。 本発明に係る内面側応力を測定するにあたり補正方法を説明する線図である。 (a)は位相ずれの別の測定方法を示す説明図、(b)はさらに別の測定方法を示す説明図である。 位相のずれと曲げ/軸力成分比との関係を説明する線図である。 位相のずれと補正係数との関係を説明する線図である。 強度評価を行うための位相のずれと曲げ/軸力成分比との関係を説明する線図である。 フーリエ数毎の補正係数を示した線図である。 フーリエ数毎の強度評価を行うための線図である。 フーリエ数毎の位相ずれのシフト量を示すグラフである。 フーリエ数毎の補正係数最大値の倍率を示すグラフである。 共通化された補正係数のグラフである。 図9のG部について位相ずれ量を求めたグラフである。 図9のG′部について位相ずれ量を求めたグラフである。 図9の補正後の曲げ成分/軸力成分比のグラフである。 傾きを補正し共通化した曲げ成分/軸力成分比のグラフである。 本発明に係る構造部材の応力推定方法が適用される測定部材を示す斜視図である。 本発明に係る赤外線測定による応力分布図である。 本発明に係る位相ずれ分布図である。 本発明に係る補正係数分布図である。 本発明に係る補正後の応力分布図である。 本発明に係る曲げ/軸力成分比の分布図である。 分離された曲げ成分と軸力成分の分布図である。 本発明の応力推定方法によって推定した裏面の応力分布と実測による裏面の応力分布とを比較した応力分布図である。 測定対象の斜視図である。 赤外線測定による応力分布図である。 位相ずれの分布図である。 裏側応力/赤外線応力測定値のグラフである。 補正後の裏側応力の分布図である。 補正後の裏側応力分布図中に真の応力を示した説明図である。 (a)〜(d)は本発明の応力推定対象となる構造部材の断面図である。
符号の説明
1 プレート
2 プレート
2a 重ね継手部
2b プレート片
2c プレート片
σa 曲げ成分
σb 軸力成分
G 測定範囲

Claims (5)

  1. 部材に対し繰り返し負荷を与えた際に発生する負荷応力の波形と赤外線映像装置によって測定された測定応力の波形との間の位相のずれを測定し、上記部材に混在する曲げ成分応力と軸力成分応力の比と上記位相のずれとの関係をモデル化しておき、
    表面と裏面を有する構造部材に対し繰り返し負荷を与えている状態で上記赤外線映像装置によってその構造部材の応力を表面側から測定し、この測定応力の波形と上記負荷応力の波形との間に生じる位相のずれに対応する曲げ成分応力/軸力成分応力比を上記モデルより求め、
    上記構造部材の測定応力を、上記曲げ成分応力/軸力成分応力比に基づいて曲げ成分応力と軸力成分応力とに分離し、この軸力成分応力から上記曲げ成分応力を減算することにより、上記構造部材における裏面側の応力を推定することを特徴とする構造部材の応力推定方法。
  2. 上記構造部材の測定応力の波形と上記負荷応力の波形との間に生じる位相のずれから、上記構造部材の測定において熱伝導に起因する測定誤差を計算し、この測定誤差を補償する補正係数を上記測定応力に乗算することにより上記測定応力を補正する請求項1記載の構造部材の応力推定方法。
  3. 上記負荷応力の波形として負荷周波数を把握するための参照信号を用いる請求項1または2記載の構造部材の応力推定方法。
  4. 上記部材における熱伝導率挙動をフーリエ数に変換し、上記位相のずれに応じた上記補正係数をフーリエ数毎に求める請求項2または3記載の構造部材の応力推定方法。
  5. 上記部材における熱伝導率挙動をフーリエ数に変換し、上記位相のずれと曲げ成分応力/軸力成分応力比との関係をフーリエ数毎に求める請求項2または3記載の構造部材の応力推定方法。
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