JP4628757B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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本発明は、多値化されたメモリセルを備えた半導体記憶装置に関するものである。
フラッシュメモリ等の不揮発性半導体記憶装置は現在広く普及しており、例えば、携帯電話機等に搭載されている。近年の携帯電話機等の電子機器の小型化、情報記憶の大規模化にともなって、不揮発性半導体記憶装置の小型化、或いはその記憶容量の大容量化を図るため、1つのメモリセル(セルトランジスタ)に2ビット以上のデータを記憶させる多値化技術が注目されている。本出願人はこの事情を鑑み、電気的に孤立した一対のフローティングゲートを有するメモリセルに2ビット以上のデータを記憶することができる不揮発性半導体記憶装置を提案している(例えば、特許文献1参照)。
図10は、特許文献1記載のメモリセルを示す。コントロールゲートCG、及びソース又はドレインとして機能する一対の拡散領域102に所定の電圧を印加すると、シリコン基板103に形成された凸部104の側面及び頂面の表層にチャネルが生成される。データ書き込み時には、チャネルに流れる電子(電荷粒子)の一部が大きなエネルギーを得てホットエレクトロンとなり、絶縁膜105のポテンシャル障壁を越えてドレイン側のフローティングゲートに注入される。ソース、ドレインを切り替えることにより、一対のフローティングゲートF1,F2に各々個別に電子注入を行い、電子蓄積状態とすることができる。
データ読み出し時には、チャネルに流れる電子がホットエレクトロンとなることはない。チャネルに流れる電流(読み出し電流)は、主にソース側のフローティングゲートが有する電荷量に応じて変調される。この読み出し電流を基準電流と比較することにより、該フローティングゲートの電荷状態(電子蓄積の有無)、すなわちデータを判定することができる。ソース、ドレインを切り替えることにより、一対のフローティングゲートF1,F2に記憶されたデータを各々個別に判定することができる。
データ消去時には、例えば、コントロールゲートCGに正の高電圧を印加するとともに、一対の拡散領域102及びシリコン基板103を接地する。このとき、チャネルは生成されず、コントロールゲートCGとフローティングゲートF1,F2との間に大きな電界が生じる。この電界により、両フローティングゲートF1,F2の蓄積電子は、絶縁膜106をFN(Fowler Nordheim)トンネリングしてコントロールゲートCGに放出され、フローティングゲートF1,F2は電子非蓄積状態となる。メモリセル101は、一対のフローティングゲートF1,F2の電子蓄積の有無に応じた2ビットのデータを書き替え自在に保持することができる。
特開2004−214495号公報
ところで、メモリセル101が2次元マトリクス状に配列されてなる特許文献1記載のセルアレイにおいて、データ書き込み及び読み出しは、メモリセル101ごとに個別に行われるが、データ消去に関しては、セルアレイ全体について一括して行われるのが一般的である。しかしながら、セルアレイの一部の領域のみに書き込まれたデータを消去する際に、セルアレイ全体に対して消去を行うことは非効率である。このため、セルアレイを区分したセクタ単位でデータ消去を可能とすることが望まれる。特許文献1には、このセクタ消去についての具体的な方法は開示されていない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、セクタ単位での消去を可能とした半導体記憶装置を提供することを目的とする。
本発明の半導体記憶装置は、上方に突出し第1方向に延在した帯状の凸部と、前記凸部を挟む表層に形成され、ソース又はドレインとして機能する一対の帯状の反対導電型領域とを有する一導電型半導体基板と、前記反対導電型領域の一部及び前記凸部の両側面に絶縁膜を介して対向し、導電性を有し電気的に孤立した一対のフローティングゲートと、前記凸部及び前記一対のフローティングゲートの上に絶縁膜を介して形成され、前記第1方向に垂直な第2方向に延在した帯状のコントロールゲートとからなり、前記凸部の表層に生成されたチャネルを流れる荷電粒子の一部を加速してドレイン側のフローティングゲートに注入する書き込み動作、及び前記一対のフローティングゲートに注入された荷電粒子を前記コントロールゲートに放出する消去動作を行うメモリセルが、前記第1方向に延在した前記反対導電型領域をビット線、前記第2方向に延在した前記コントロールゲートをワード線として2次元マトリクス状に複数配列されてなるセルアレイを備えた半導体記憶装置において、前記半導体基板に前記荷電粒子と同一極性の所定電圧を印加した状態で、所定数のワード線に前記荷電粒子と反対極性の所定電圧を共通に印加するとともに、その他のワード線を接地することにより、前記所定数のワード線に接続された前記メモリセルには前記消去動作を行わせ、前記その他のワード線に接続された前記メモリセルには前記消去動作を行わせないことを特徴とする。
なお、前記セルアレイ内の複数のワード線は前記所定数ごとに区分され、区分された前記所定数のワード線ごとに前記消去動作が行われることが好ましい。また、前記消去動作に、前記各ビット線は浮遊状態とされることが好ましい。
また、消去対象のワード線に接続された前記各メモリセルは、前記消去動作が行われる際に、前もって前記各フローティングゲートが書き込み状態とされることが好ましい。また、前記各フローティングゲートは、前記消去動作により、前記荷電粒子が過剰に放出されて前記荷電粒子とは反対の極性とされることが好ましい。
また、前記コントロールゲートは、下方に突出した凸部を備えており、該凸部の頂面は絶縁膜を介して前記半導体基板の凸部の頂面に対向していることが好ましい。また、前記各フローティングゲートは、前記半導体基板の凸部の側面、及び前記コントロールゲートの凸部の側面に絶縁膜を介して対向する側面を有することが好ましい。
また、前記フローティングゲートと前記半導体基板との間で生じる結合容量が、前記フローティングゲートと前記コントロールゲートとの間で生じる結合容量より大きいことが好ましい。
また、前記第2方向に隣接する2つの前記メモリセルは、1つの反対導電型領域を共有していることが好ましい。また、前記第1方向に配列された複数の前記メモリセルは、前記一対の反対導電型領域を共有していることが好ましい。
また、前記半導体基板の凸部の各側面の表層には、反対導電型不純物が注入されていることが好ましい。また、前記半導体基板中の前記一対の反対導電型領域の間には、一導電型不純物の濃度が高められた高濃度領域が形成されていることが好ましい。
また、前記メモリセルの前記コントロールゲートと前記一対の反対導電型領域とに対して読み出し用の電圧を印加したとき、前記チャネルに流れる電流は主にソース側のフローティングゲートの電荷量に応じて変調されることが好ましい。
本発明の半導体記憶装置は、半導体基板に荷電粒子と同一極性の所定電圧を印加した状態で、所定数のワード線に荷電粒子と反対極性の所定電圧を共通に印加するとともに、その他のワード線を接地することにより、上記所定数のワード線に接続されたメモリセルには前記消去動作を行わせ、その他のワード線に接続されたメモリセルには消去動作を行わせないように構成されているので、セクタ(所定数のワード線)単位での消去が実現される。
また、消去対象のワード線に接続された各メモリセルが、消去動作が行われる際に、前もって各フローティングゲートが書き込み状態とされることにより、消去後の各フローティングゲートの電荷状態が均一になる。
また、各フローティングゲートが、消去動作により、荷電粒子が過剰に放出されて全体として荷電粒子とは反対の極性とされることにより、消去状態でのメモリセルの閾値が低下し、消去状態と書き込み状態とでの閾値の差(電圧ウィンドウ)、及び消去状態と書き込み状態とでの読み出し電流の差(電流ウィンドウ)が大きくなる。
また、コントロールゲートが、下方に突出した凸部を備え、該凸部の頂面が絶縁膜を介して半導体基板の凸部の頂面に対向することにより、凸部の表層に生成されるチャネルはコントロールゲートの電位によって確実にオン/オフされる。
また、フローティングゲートと半導体基板との間で生じる結合容量が、フローティングゲートとコントロールゲートとの間で生じる結合容量より大きくすることにより、フローティングゲートが半導体基板側に強く結合するので、上記電圧ウィンドウ及び上記電流ウィンドウが広がるとともに、消去時において、フローティングゲートとコントロールゲートとの間に生じる電位差が大きく、高速に消去が行われる。
図1に示すように、本発明の半導体記憶装置には、約512Mbitのデータ記憶容量を有するセルアレイ2がXデコーダ3の左右に設けられている。Xデコーダ3は、ロウアドレス信号及び制御信号によって駆動され、セルアレイ2内のワード線WL0〜WL127(図2参照)を所望の電位に設定する。また、Yセレクタ4は、コラムアドレス信号及び制御信号によって駆動され、セルアレイ2のローカルビット線BL0〜BL127(図2参照)をグローバルビット線GL0〜GL63(図2参照)を介して所望の電位に設定するか、或いはデータ入出力(I/O)回路5内に設けられたセンスアンプ(不図示)に接続する。
セルアレイ2は、約32Kbitのデータ記憶容量を有するブロック2aにより、Y方向(第1方向)及びX方向(第2方向)に各々128分割されている。セルアレイ2内の1本のワード線がXデコーダ3によって選択された状態で、Yセレクタ4は、各ブロック2aからメモリセル11(図2参照)を1つずつ同時に選択することができる。すなわち、X方向に並んだ128個のブロック2aに対して並列にデータを入出力(書き込み/読み出し)することができる。また、Xデコーダ3は、後述するように、セルアレイ2内の所定数のワード線を消去セクタとして同時に選択することができる。
バッファ6は、256bitのデータを一時的に記憶することができ、書き込み時にはI/O回路5に対して書き込みデータDinを与え、読み出し時にはI/O回路5から読み出しデータDoutを受ける。2つのSRAM7は、書き込みデータDinを一時的に記憶するためのメモリであり、各々約1KByteのデータ記憶容量を備える。
図2に示すように、ブロック2aには、X方向に127個、Y方向に128個のメモリセル11が配列されている。X方向に隣接する2つのブロック2aの間には、STI(Shallow Trench Isolation)10が形成されており、書き込み時に発生する廻り込み電流を阻止するための素子間分離が行われている。128本のワード線WL0〜WL127は、各々、1つのセルアレイ2内においてX方向に並んだ“127×128”個のメモリセル11を連結している。128本のローカルビット線BL0〜BL127は、各々、X方向に隣接する2つのメモリセル11に共有され(BL0,BL127を除く)、かつブロック2a内のY方向に並んだ128個のメモリセル11を連結している。
ワード線WL0〜WL127は、その一端がゲートスイッチGS0〜GS127に接続されている。ゲートスイッチGS0〜GS127は、各ワード線WL0〜WL127を電圧供給線8に接続するか、グランド線9に接続するか、或いはいずれにも接続せずにフローティング(浮遊)状態とするかを切り替える。電圧供給線8には不図示の電圧生成回路からゲート電圧Vgが与えられ、グランド線9は接地されている。ゲートスイッチGS0〜GS127は、MOSトランジスタによって構成され、前述のXデコーダ3内に設けられている。
偶数位置のローカルビット線BL0,BL2,・・・,BL126は、2本一組となってグローバルビット線GL0,GL2,・・・,GL62に、nMOSスイッチS0,S1を介して接続されている。また、奇数位置のローカルビット線BL1,BL3,・・・,BL127は、2本一組となってグローバルビット線GL1,GL3,・・・,GL63に、nMOSスイッチS2,S3を介して接続されている。nMOSスイッチS0〜S3は、そのゲートに接続された選択信号線SEL0〜SEL3の電圧によってオン/オフする。選択信号線SEL0〜SEL3の電圧制御は、前述のYセレクタ4によって行われる。グローバルビット線GL0〜GL63は、Y方向に並んだブロック2aの間で分離されず、セルアレイ2のY方向の一端から他端にわたって延設されたグローバルビット線である。
次に、図3はブロック2aの平面構造を示す。なお、グローバルビット線GL0〜GL63については図示を省略している。ローカルビット線BL0〜BL127は、Y方向に延在した帯状の拡散領域14(図4参照)からなる。ワード線WL0〜127は、X方向に延在した帯状のコントロールゲートCG(図4参照)からなる。ローカルビット線BL0〜BL127とワード線WL0〜127との各交差部には、電気的に孤立した一対のフローティングゲートF1,F2が設けられている。図中に円で示したようにメモリセル11が構成され、メモリセル11は2次元マトリクス状に複数配列されている。
図4は、図3のA−A線に沿う断面構造を示す。p型(一導電型)不純物が注入されてなるシリコン基板(半導体基板)12には、上方へ突出した凸部13が形成されている。凸部13はY方向に延在して帯状となっており(図3参照)、凸部13に挟まれたシリコン基板12の表層には、n型(反対導電型)不純物が注入されてなる拡散領域14が設けられている。凸部13とコントロールゲートCGとの交差部にメモリセル11が構成される。拡散領域14は、上記ローカルビット線BL0〜BL127を構成し、メモリセル11のソース・ドレインとして機能する。凸部13の高さは例えば40nm、凸部13の横幅(X方向の幅)は例えば90nmとされる。
凸部13の側部には、n型不純物が浅く注入されてなるn型領域15が設けられており、n型領域15には後述するチャネルの一部が生成される。n型領域15は、凸部13の側部にチャネルを生成し易くするためものであるが、この領域は必ずしもn型となる必要はなく、中性のイントリンジック状態や薄いp型としてもよい。このような場合であっても、凸部13の側部におけるチャネルの形成には問題は生じない。
また、シリコン基板12内の凸部13の基部には、p型不純物濃度が高められた高不純物領域16が設けられており、高不純物領域16は、隣接する2つの拡散領域14の間に位置している。高不純物領域16は、凸部13の表面に形成されるチャネルを介さずに電子(荷電粒子)が直接的にソース・ドレイン間を流れる現象(パンチスルー)を防止するための領域(パンチスルー防止領域)である。
フローティングゲートF1,F2は、導電性シリコン(アモルファスシリコン又はポリシリコン)によって形成されており導電性を備える。フローティングゲートF1,F2は、断面形状が凸部13に関して対称な略扇形であり、各々、平面状の側面及び底面を備える。フローティングゲートF1,F2の側面は、例えば8nmの膜厚を有する第1絶縁膜17を介して凸部13の側面に対向するとともに、例えば14nmの膜厚を有する第2絶縁膜18を介してコントロールゲートCGの下方に突出した凸部20に対向している。また、フローティングゲートF1,F2の底面は、第1絶縁膜17を介して拡散領域14に対向している。第1絶縁膜17は、シリコン基板12を例えばプラズマ酸化(ラジカル酸化)することによって形成されたシリコン酸化膜(SiO2)である。第2絶縁膜18は、フローティングゲートF1,F2を構成する導電性シリコンを例えばプラズマ酸化(ラジカル酸化)することによって形成されたシリコン酸化膜である。
コントロールゲートCGは、導電性シリコン(アモルファスシリコン又はポリシリコン)によって形成され、前述のワード線WL0〜WL127を構成している。コントロールゲートCGの凸部20の頂面は、例えば24nmの膜厚を有する第3絶縁膜(ゲート絶縁膜)19を介してシリコン基板12の凸部13の頂面に対向しており、凸部20の角部(側面の下端部)は、前述のように第2絶縁膜18を介してフローティングゲートF1,F2の側面に対向している。第3絶縁膜19は、シリコン基板12を例えば熱酸化することによって形成されたシリコン酸化膜である。
拡散領域14上のフローティングゲートF1,F2の間には、絶縁体21が充填されている。絶縁体21は、隣接する2つのメモリセル11の間でX方向に隣接するフローティングゲートF1,F2を絶縁分離するとともに、フローティングゲートF1,F2とその上方のコントロールゲートCGとの間を絶縁分離する。また、Y方向に隣接するフローティングゲートF1,F2の間、及びワード線WL0〜WL127の間は、不図示の絶縁体によって絶縁分離されている。絶縁体21は、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法によって形成されたシリコン酸化膜である。
以上のように構成されたメモリセル11は、一対の拡散領域14をソース・ドレインとするn型MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタの一種である。メモリセル11の一対の拡散領域14は、一方がソース、他方がドレインとなり、相互に切り替え可能である。このソース、ドレインの切り替えは、前述のYセレクタ4によって行われ、ソースとされる拡散領域14は接地される。メモリセル11の一対の拡散領域14(ソース・ドレイン)及びコントロールゲートCGが所定の電圧に設定されると、凸部13の頂面の表層に反転層が生じ、n型領域15を含む凸部13の表層全体にソースからドレインへの電子(電荷粒子)の流路となるチャネルが生成される。
図5は、メモリセル11内に生じる各種結合容量を示す。フローティングゲートF1,F2は、拡散領域14との間に結合容量CFS、n型領域15(凸部13の側面)との間に結合容量CFG、コントロールゲートCGとの間に結合容量CCFを有し、シリコン基板12及びコントロールゲートCGに容量結合している。フローティングゲートF1,F2のコントロールゲートCGへの結合比(カップリング比)CRは、CR=CCF/(CFS+CFG)と表される。フローティングゲートF1,F2とコントロールゲートCGとの対向面積は、フローティングゲートF1,F2とシリコン基板12との対向面積に比して極めて小さいので、結合比CRは極めて小さい。このため、フローティングゲートF1,F2は、第1絶縁膜17を介して対向する拡散領域14に強く容量結合する。また、コントロールゲートCGは、シリコン基板12との間に結合容量CCGを有して容量結合している。
図6(A)は、図2中の円で囲んだメモリセル11(以下、これをメモリセルMC0と称する)のデータ書き込み動作を示す。データ書き込みは、フローティングゲートF1,F2への電子注入によってなされ、前述のI/O回路5に与えられる書き込みデータDinに応じてフローティングゲートF1,F2へ個別に電子注入が行われる。フローティングゲートF2に電子注入を行う場合には、ローカルビット線BL2に5.0Vのドレイン電圧Vdが印加され、ローカルビット線BL1及びシリコン基板12が接地されて0Vとされるとともに、ゲートスイッチGS0を介して電圧供給線8からワード線WL0に3.5V又は4.5Vのゲート電圧Vgが印加される。このように、ローカルビット線BL1はソース、ローカルビット線BL2はドレインとされる。
上記ゲート電圧Vgは、ソース側のフローティングゲートF1の電荷(電子)蓄積状態に応じて決定され、これが非蓄積状態“1”であるときにはVg=3.5Vと設定され、蓄積状態“0”であるときにはVg=4.5Vと設定される。これにより、ソース側のフローティングゲートF1の電荷蓄積状態によらずドレイン側のフローティングゲートF2に注入される電子数はほぼ等しくなる。
印加された上記書き込み用電圧(ゲート電圧Vg,ドレイン電圧Vd)によって、凸部13の頂面の表層に反転層が生じ、凸部13の表層全体にソースからドレインへ電子の流路となるチャネルCHが生成される。チャネルCHを流れる電子の一部は、ソース・ドレイン間の電位差で加速されて運動量の大きいホットエレクトロンとなる。ホットエレクトロンとなった電子は、第1絶縁膜17のポテンシャル障壁を乗り越えてフローティングゲートF2に注入される(経路R1)。一方、チャネルCHにおいてフォノンや不純物等との散乱によりエネルギーを損失し、ホットエレクトロンとなり得なかった電子はドレインへ流れる(経路R2)。この結果、600個程度の電子がフローティングゲートF2に蓄積される。
なお、フローティングゲートF1に電子注入を行う場合には、上記とは逆に、ローカルビット線BL1はドレイン、ローカルビット線BL2はソースとされる。チャネルCHでホットエレクトロンとなった電子は、第1絶縁膜17の表面に対してほぼ垂直に入射するため、フローティングゲートF1,F2への注入効率が高い。
メモリセルMC0の書き込み時には、該ブロック2a内の他のワード線WL1〜WL127は、ゲートスイッチGS1〜GS127を介してグランド線9に接続され、0Vとされる。図6(B)は、書き込み対象のメモリセルMC0と同一のローカルビット線BL1,BL2に接続され、かつワード線WL1に接続されたメモリセル11(以下、これをメモリセルMC1と称する)を示す。メモリセルMC0の書き込み時において、ローカルビット線BL2には上記ドレイン電圧Vdが印加されるが、ワード線WL1は接地されているため、メモリセルMC1にはチャネルCHが生成されず、メモリセルMC1の書き込みは禁止される。このとき、高不純物領域16がソース・ドレイン間のパンチスルーを効果的に防止する。このように、メモリセルMC0の書き込み時において、メモリセルMC0と同一のローカルビット線BL1,BL2に接続され、かつワード線WL1〜WL127に接続された各メモリセル11の書き込みは禁止される。
また、メモリセルMC0の書き込み時には、該ブロック2a内の他のローカルビット線BL0,BL3〜BL127の電位は、これらに接続されるメモリセル11のソース・ドレインに電位差を与えないように設定される。上記のように、ローカルビット線BL1が0V、ローカルビット線BL2が5.0Vとされた場合には、ローカルビット線BL0を0V、ローカルビット線BL3〜BL127を5Vとすることにより、これらに接続されるメモリセル11の書き込みが禁止される。このようにして、書き込み対象外のメモリセル11への誤書き込みは完全に禁止される。メモリセルMC0以外のメモリセル11に対するデータ書き込みは、メモリセルMC0の場合と同様になされる。
図7(A)は、メモリセルMC0のデータ読み出し動作を示す。データ読み出しは、フローティングゲートF1,F2の電荷蓄積状態を個別に判定することによってなされる。フローティングゲートF2の電荷蓄積状態を判定する場合には、ローカルビット線BL1に1.2Vのドレイン電圧Vdが印加され、ローカルビット線BL2及びシリコン基板12が接地されて0Vとされるとともに、ゲートスイッチGS0を介して電圧供給線8からワード線WL0に5.0Vのゲート電圧Vgが印加される。このように、ローカルビット線BL1はドレイン、ローカルビット線BL2はソースとされる。
印加された読み出し用電圧(ゲート電圧Vg,ドレイン電圧Vd)によって凸部13の頂面の表層に反転層が生じ、凸部13の表層全体にソースからドレインへ電子の流路となるチャネルCHが生成される。ソースから流れ出た電子は、チャネルCHを通ってドレインへ流れる。この電子の流れによるドレイン電流(読み出し電流)Idは、ソース側のフローティングゲートF2の電荷量によって強く変調されるが、ドレイン側のフローティングゲートF1の電荷量による変調は小さく無視することができる。これは、前述の結合比CRが小さく、フローティングゲートF1,F2がソース・ドレインに強く容量結合していることに起因する。ソース側のフローティングゲートF2は接地電位に結合しているのに対して、ドレイン側のフローティングゲートF1はドレイン電圧Vdに結合して電位が上昇している。
ソース側のフローティングゲートF2に電子が蓄積されている場合、読み出し電流Idは、蓄積電荷によって変調を受け、基準電流Irより低下する(Id<Ir)。この判定はI/O回路5内のセンスアンプによってなされ、データDoutとして“0”がI/O回路5から出力される。また、ソース側のフローティングゲートF2に電子が蓄積されていない場合、読み出し電流Idは基準電流Irより大きくなる(Id>Ir)。このとき、データDoutとして“1”がI/O回路5から出力される。なお、フローティングゲートF1の電荷蓄積状態を判定する場合には、上記とは逆に、ローカルビット線BL1はソース、ローカルビット線BL2はドレインとされる。
メモリセルMC0の読み出し時には、該ブロック2a内の他のワード線WL1〜WL127は、ゲートスイッチGS1〜GS127を介してグランド線9に接続され、0Vとされる。図7(B)は、読み出し対象のメモリセルMC0と同一のローカルビット線BL1,BL2に接続され、かつワード線WL1に接続された上記メモリセルMC1を示す。メモリセルMC0の読み出し時において、ローカルビット線BL1には上記ドレイン電圧Vdが印加されるが、ワード線WL1は接地されているため、メモリセルMC1にはチャネルCHが生成されず、ドレイン電流Idは流れない。従って、メモリセルMC0の読み出し時において、メモリセルMC0と同一のローカルビット線BL1,BL2に接続され、かつワード線WL1〜WL127に接続されたいずれのメモリセル11にも読み出し電流Idが流れることはなく、メモリセルMC0の読み出し電流Idのみにより、正確な読み出しが行われる。
また、メモリセルMC0の読み出し時には、該ブロック2a内の他のローカルビット線BL0,BL3〜BL127は、フローティング(浮遊)状態に設定される。メモリセルMC0以外のメモリセル11に対するデータ読み出しは、メモリセルMC0の場合と同様になされる。
以上のように、データ書き込み及びデータ読み出しは、ワード線WL0〜WL127及びローカルビット線BL0〜BL127を適切な電圧に設定することにより、各ブロック2a内の任意の1つのメモリセル11に対して行われるのに対し、以下に説明するデータ消去は、少なくとも1本のワード線に連結される複数のメモリセル11を単位として行われる。この消去単位として選択するワード線の本数は、適宜の数に設定することができるが、本実施形態では8本のワード線を1つの消去単位とする。
図8は、1つのブロック2a及びこのブロック2aとロウ方向に共通するワード線WL0〜WL127が8本単位で区分されてなる消去セクタES0〜ES15を示している。前述のように、セルアレイ2には、Y方向に128個のブロック2aが形成されているので、各セルアレイ2には、“16×128”個の消去セクタが構成されている。Xデコーダ3は、図1に示す左右のいずれかのセルアレイ2から、1つの消去セクタを択一的に選択することができる。Xデコーダ3によって選択された1つの消去セクタに含まれる全てのメモリセル11は一斉にデータ消去される。データ消去は、フローティングゲートF1,F2の蓄積電荷をコントロールゲートCGへ放出することによってなされる。
例えば、図1に示す左側のセルアレイ2におけるブロック2aを含む最上の複数ブロック内の消去セクタES0が選択されて消去動作が開始されると、該消去セクタES0に属するワード線WL0〜WL7にはゲートスイッチGS0〜GS7を介して電圧供給線8から7.0Vのゲート電圧Vgが印加されるとともに、シリコン基板12に−7.0Vの基板電圧Vsが印加され、両セルアレイ2内の全てのブロック2aのローカルビット線BL0〜BL127が全てフローティング状態とされる。このとき、全てのブロック2aには上記基板電圧Vsが共通に印加されるため、消去対象外の消去セクタに属するワード線は対応するゲートスイッチを介してグランド線9に接続される。つまり、該最上の複数ブロック内の消去セクタES1〜ES15に属するワード線WL8〜WL127、及び他のブロック2aの消去セクタES0〜ES15に属するワード線WL0〜WL127は接地される。
図9(A)は、消去対象の消去セクタES0に含まれるメモリセルMC0のデータ消去動作を示す。消去動作時のフローティングゲートF1,F2の電位は、シリコン基板12に印加される−7.0Vの基板電圧Vsに近い値となっている。これは、上記結合比CRが小さいためである。これにより、フローティングゲートF1,F2とコントロールゲートCGとの間には、FNトンネリングを引き起こす大きな電位差(〜14V)が生じ、フローティングゲートF1,F2の蓄積電荷(電子)は、その間の2絶縁膜18をFNトンネリングしてコントロールゲートCGへ放出される。
このとき、フローティングゲートF1,F2の角部と、コントロールゲートCGの角部との間に特に電界が集中し、放出される電子の大部分はこの角部間の第2絶縁膜18を通過する。このように、フローティングゲートF1,F2からコントロールゲートCGへ放出される電子の大部分は、第2絶縁膜18内の極めて狭い領域(上記角部間)のみを通過(FNトンネリング)するので、この通過領域(トンネル領域)の膜質に欠陥が存在する確率は低い。また、第2絶縁膜18は、欠陥発生の確率が低いプラズマ酸化(ラジカル酸化)工程で作ることができるので、第2絶縁膜18をプラズマ窒化膜とした場合、上記通過領域において欠陥が存在する確率をさらに下げることができる。さらに、第2絶縁膜18をプラズマ酸化により形成した後に、プラズマ窒化処理を行ってもよい。
もし、上記通過領域が広く、この領域内に欠陥が存在すると、フローティングゲートF1,F2の蓄積電荷がこの欠陥部を通じて低い電界で容易に放出されてしまい、データ保持能力が低下する。従って、本実施形態のメモリセル11はデータ保持能力に優れると言える。
なお、フローティングゲートF1,F2の電子放出は、消去対象の消去セクタ内の全てのメモリセル11が一斉に行う。従って、消去開始時において、該消去セクタ内の各フローティングゲートF1,F2の電荷状態(電子蓄積数)が大きく異なると、消去終了後の該フローティングゲートF1,F2の電荷状態にばらつきが生じる。このようなばらつきが生じると、再度のデータ書き込みに悪影響を及ぼすこととなる。これを回避するためには、消去開始前において、消去対象の消去セクタ内の全メモリセル11のフローティングゲートF1,F2を書き込み状態(電子蓄積状態)にし、該フローティングゲートF1,F2を均一な電荷状態とした上で消去(電子放出)を実施すればよい。
データ消去後の該フローティングゲートF1,F2の極性を正(例えば、500個程度の電子が過剰に放出された電荷状態)とするように、いわゆる過消去(Over Erasure)を行うことが好ましい。本実施形態のメモリセル11は、コントロールゲートCGに印加されるゲート電圧Vgにより、チャネルCHが結合容量CCGを介して直接的にオン/オフされるので、ゲート電圧Vgが0Vであるときに、過消去されたフローティングゲートF1,F2の正電荷によってチャネルCHが生じてしまう危険性はない。すなわち、データ読み出し時において非選択のメモリセル11のソース・ドレイン間にリーク電流が流れることはなく、読み出し対象のメモリセル11が誤読み出しされる危険性はない。フローティングゲートF1,F2を過消去状態にすることで、消去状態のメモリセル11の閾値Vtが低下するため、消去状態と書き込み状態とでの閾値Vtの差(電圧ウィンドウ)、及び消去状態と書き込み状態とでの読み出し電流Idの差(電流ウィンドウ)を大きくすることができる。
図9(B)は、消去対象外の消去セクタのうち例えば消去セクタES1に含まれるメモリセルMC3を示す。消去セクタES0が消去動作を行っているとき、メモリセルMC3のコントロールゲートCG(ワード線WL8)はゲートスイッチGS8を介してグランド線9に接続されている。ワード線WL8及びグランド線9に寄生する寄生容量は小さく無視することができる程度であるため、結合容量CCGによって決まる電位がワード線WL8に付与されるのみとなり、ワード線WL8はほぼ0Vとなる。これにより、メモリセルMC3のフローティングゲートF1,F2の蓄積電荷が外部に放出されることはなく、電荷状態が保持される。消去対象外の消去セクタに属する他のメモリセル11は、メモリセルMC3と同様に、フローティングゲートF1,F2の電荷状態が保持される。
以上のようにして、各セルアレイ2内の各メモリセル11は、フローティングゲートF1,F2の各電荷状態に対応した2ビットのデータ“(0,0)”,“(0,1)”,“(1,0)”,及び“(1,1)”を書き替え自在に保持することができる。上記のように、各セルアレイ2を区分した消去セクタの単位で消去を可能としたことにより、データが書き込まれた領域のみを適切に消去することが可能となる。
なお、上記実施形態において、ワード線を8本単位で区分することによって消去セクタを構成したが、この消去セクタを構成するワード線の数はこれに限られるものではなく、適宜変更することができる。1つのブロック2aが有するワード線の数(128本)を超える数を単位として消去セクタを構成することも可能である。
また、上記実施形態において示した書き込み、読み出し、消去動作時に印加するドレイン電圧Vd、ゲート電圧Vg、及び基板電圧Vsは、各動作を可能とする値であれば、その範囲内で適宜変更してよい。上記実施形態では、消去動作時において、消去対象の消去セクタのゲート電圧Vgを負(7V)、基板電圧Vsを正(−7V)とした。ゲート電圧Vgを接地電位(0V)、基板電圧Vsを負(例えば−14V)、又はゲート電圧Vgを正(例えば14V)、基板電圧Vsを接地電位(0V)とすることもできるが、技術的には、ゲート電圧Vgを負、基板電圧Vsを正とする場合が有利であり、この場合、ゲートスイッチに印加される電圧差が小さいので、ゲートスイッチとして耐性の高いMOSトランジスタを用いる必要がない。
また、消去動作時において、ローカルビット線が全てフローティング状態とされたが、本発明はこれに限られるものではなく、消去対象の消去セクタに属するローカルビット線には基板電圧Vsと同じ電位を与えるようにしてもよい。
また、上記実施形態において、1つのセルアレイ2を複数のブロック2aに分割したが、本発明はこれに限られるものではなく、セルアレイ2は必ずしも複数のブロック2aに分割される必要はない。また、グローバルビット線の数は適宜変更してもよく、さらにセルアレイ2を分割しない場合には、グローバルビット線を設けなくてもよい。
上記実施形態では、p型のシリコン基板12上にセルアレイ2を形成するようにしたが、本発明はこれに限られるものではなく、シリコン基板12内にp型ウェル領域を設け、このp型ウェル領域内にセルアレイ2を形成するようにしてもよい。p型ウェル領域内にセルアレイ2を設けた場合には、上記基板電圧Vsは、このp型ウェル領域に与えられる。
また、上記実施形態では、シリコン基板12の導電型(一導電型)をp型、拡散領域14の導電型(反対導電型)をn型、チャネルに流れる荷電粒子を電子としてメモリセル11を構成したが、本発明はこれに限られるものではなく、上記導電型を反転させ、シリコン基板12の導電型(一導電型)をn型、拡散領域14の導電型(反対導電型)をp型、チャネルに流れる荷電粒子を正孔(ホール)としてメモリセル11を構成するようにしてもよい。このように導電型が反転されたメモリセル11を動作させるには、上記印加電圧Vd,Vgの極性(正負)を反転させればよい。
半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。 セルアレイの構成を示す回路図である。 セルアレイの平面図である。 図3のA−A線に沿うメモリセルの断面図である。 メモリセル内に生じる結合容量を示す図である。 メモリセルのデータ書き込み動作を説明する図である。 メモリセルのデータ読み出し動作を説明する図である。 消去セクタの構成を説明する図である。 メモリセルのデータ消去動作を説明する図である。 従来のメモリセルを示す断面図である。
符号の説明
2 セルアレイ
2a ブロック
3 Xデコーダ
4 Yセレクタ
5 データ入出力回路
8 電圧供給線
9 グランド線
11 メモリセル
12 シリコン基板
13 凸部
14 拡散領域
15 n型領域
16 高不純物領域
17 第1絶縁膜
18 第2絶縁膜
19 第3絶縁膜
CG コントロールゲート
F1,F2 フローティングゲート
ES0〜ES15 消去セクタ
BL0〜BL127 ローカルビット線
GL0〜GL63 グローバル線
GS0〜GS127 ゲートスイッチ
WL0〜WL127 ワード線

Claims (11)

  1. 上方に突出し第1方向に延在した帯状の凸部と、前記凸部を挟む表層に形成され、ソース又はドレインとして機能する一対の帯状の反対導電型領域とを有する一導電型半導体基板と、
    前記反対導電型領域の一部及び前記凸部の両側面に第1絶縁膜を介して対向し、導電性を有し電気的に孤立した一対のフローティングゲートと、
    前記凸部に第2絶縁膜を介して対向し、かつ前記一対のフローティングゲートに第3絶縁膜を介して対向するように形成され、前記第1方向に直交する第2方向に延在した帯状のコントロールゲートとからなり、
    前記コントロールゲートは、下方に突出した凸部を備えており、該凸部の頂面は前記第2絶縁膜を介して前記半導体基板の凸部の頂面に対向しており、
    前記各フローティングゲートは、前記半導体基板の凸部の側面、及び前記コントロールゲートの凸部の側面に、各々前記第1絶縁膜及び前記第3絶縁膜を介して対向する側面を有しており、
    前記一対の反対導電型領域の一方をドレイン、他方をソースとしてこれらの間に書き込み用電位差を付与するとともに、前記コントロールゲートに書き込み用電圧を付与して、前記凸部の表層に生成されたチャネルを流れる荷電粒子の一部を加速して前記第1絶縁膜を介してドレイン側のフローティングゲートに注入する書き込み動作、及び前記一導電型基板と前記コントロールゲート間に消去用電位差を付与して前記一対のフローティングゲートに注入された荷電粒子を、前記第3絶縁膜を介して前記コントロールゲートに放出する消去動作を行うメモリセルが、前記帯状のコントロールゲートを前記第1方向に複数配列してなる複数のワード線と、前記反対導電型領域を前記第2方向に複数配列してなる複数のビット線とにより、2次元マトリックス状に複数配列されてなるセルアレイを備えた半導体記憶装置において、
    前記複数のワード線から特定のワード線を選択するワード線選択部を備え、
    前記ワード線選択部によりワード線の1つを選択してこれに書き込み用電圧を付与し、当該選択されたワード線に接続された書き込み対象のメモリセルにおける前記一対の反対導電型領域の一方をソース、他方をドレインとして、両者の間に書き込み用電位差を付与し、当該メモリセルのドレイン側のフローティングゲートに書き込みを行う書き込み動作と、
    前記半導体基板に前記荷電粒子と同一極性の所定電圧を印加した状態で、前記ワード線選択部により複数のワード線を選択してこれらに前記荷電粒子と反対極性の消去用電圧を付与するとともに、その他のワード線を接地させることにより、当該選択された複数のワード線に接続する複数のメモリセルを消去セクタとして、当該消去セクタ内の複数のメモリセルのフローティングゲートに蓄積された荷電粒子を、前記第3絶縁膜を介してコントロールゲートに排出する消去動作とを行うことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記セルアレイ内の複数のワード線は前記所定数ごとに区分され、区分された前記所定数のワード線に接続する複数のメモリセルからなる前記消去セクタごとに前記消去動作が行われることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 前記消去動作に、前記各ビット線は浮遊状態とされることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体記憶装置。
  4. 消去対象のワード線に接続された前記消去セクタ内の各メモリセルは、前記消去動作が行われる際に、前もって前記各フローティングゲートが書き込み状態とされることを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の半導体記憶装置。
  5. 前記各フローティングゲートは、前記消去動作により、前記荷電粒子が過剰に放出されて前記荷電粒子とは反対の極性とされることを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載の半導体記憶装置。
  6. 前記フローティングゲートと前記半導体基板との間で前記第1絶縁膜を介して生じる結合容量が、前記フローティングゲートと前記コントロールゲートとの間で前記第3絶縁膜を介して生じる結合容量より大きいことを特徴とする請求項1ないしいずれか記載の半導体記憶装置。
  7. 前記第2方向に隣接する2つの前記メモリセルは、1つの反対導電型領域を共有していることを特徴とする請求項1ないしいずれか記載の半導体記憶装置。
  8. 前記第1方向に配列された複数の前記メモリセルは、前記一対の反対導電型領域を共有していることを特徴とする請求項1ないしいずれか記載の半導体記憶装置。
  9. 前記半導体基板の凸部の各側面の表層には、反対導電型不純物が注入されていることを特徴とする請求項1ないしいずれか記載の半導体記憶装置。
  10. 前記半導体基板中の前記一対の反対導電型領域の間には、一導電型不純物の濃度が高められた高濃度領域が形成されていることを特徴とする請求項1ないしいずれか記載の半導体記憶装置。
  11. 前記メモリセルの前記コントロールゲートと前記一対の反対導電型領域とに対して読み出し用の電圧を印加したとき、前記チャネルに流れる電流は主にソース側のフローティングゲートの電荷量に応じて変調されることを特徴とする請求項1ないし10いずれか記載の半導体記憶装置。
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