JP4628716B2 - 現像装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
帯電ローラ201は半導電性の弾性体からなり、高電圧が印加され感光体ドラム200の表面を均一に帯電させる。LEDヘッド202は感光体ドラム200に対向して複数のLEDが直線上に配列されたものであり、印刷パターンに従いLEDを選択的に発光させることにより感光体ドラム表面を露光し静電潜像を形成する。現像装置203は、半導電性の弾性体からなる現像ローラ213、半導電性の弾性体からなる供給ローラ214、金属製の規制ブレード215及び筐体216から構成される。
現像ローラ213上のトナー付着量は、現像ローラ213及び供給ローラ214に印加される電圧、規制ブレード215の押圧力、及びトナー帯電量などに依存する。現像ローラ213上の薄層化されたトナーは電界の作用により感光体ドラム200上の静電潜像に付着して静電潜像が現像され、トナー像が形成される。このトナー像は感光体ドラム200と転写ローラ204との間の電界の作用により記録用紙206に転写され、更に図示しない定着装置により定着される。転写後に感光体ドラム200上に残留しているトナーはクリーニング装置205により掻き落とされる。
Mopc=−(Vopc−Vdev)/Vtnr × α + β …(1)
ここで、α、βは感光体ドラムの表面層とトナー層の層厚や誘電率により定まる定数である。式(1)はトナー移動量Mopcは、感光体ドラム表面電位Vopcと現像バイアス電位Vdevとの差分にほぼ比例し、現像ローラ上のトナー層電位Vtnrにほぼ反比例することを表している。式(1)から感光体ドラム上のトナー付着量を一定に制御するためには、感光体ドラム表面電位、現像バイアス電圧及びトナー層電圧をそれぞれ制御する必要があることが分かる。
Vtnr=Q/M × Mdev2 × γ …(2)
即ち、記録用紙上の濃度を一定に維持するため、感光体ドラム上のトナー付着量を一定に保つ必要、すなわち、感光体ドラム表面電位、現像バイアス電圧及びトナー層電圧を制御する必要がある。一方、トナー層電圧を制御するためにはトナー帯電量と現像ローラ上のトナー付着量を制御する必要がある。
現像トナー量は現像バイアス電位の増加(マイナス方向の絶対値増加)に比例して増加して行き、ある現像バイアス電位を過ぎると飽和するような特性である。飽和とは、現像ローラ上のトナーがその厚さ方向においてほぼ100%感光ドラムへ現像されたことを意味している。図51、図52から、トナー付着量M/Aまたはトナー帯電量Q/Mが異なると、現像バイアス電位の変化に対する現像トナー量の変化の勾配及び現像トナー量が飽和に達する電位も異なることが分かる。すなわち、現像バイアス電位が一定であっても、現像ローラ上のトナー付着量またはトナー帯電量が変化すると現像トナー量も変化することが分かる。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、簡単な構成で現像装置内のトナー付着量及びトナー帯電量を検出することができ、それにより使用環境や使用時間に係わらず品質が一定の画像を形成できる画像形成装置を低コストで提供することを目的とする。
また、本発明に係る他の現像装置は、トナーの薄層が形成されるトナー担持体と、前記トナー担持体に現像バイアス電位を印加する現像バイアス電源部と、前記現像バイアス電位を制御する電源制御部と、前記トナー担持体からトナーが移動してトナー像が形成されるトナー像担持体と、前記トナー担持体から前記トナー像担持体へのトナーの移動により前記トナー担持体に流れるトナー担持体電流を検出する電流検出部と、前記電流検出部で検出された複数の電流に基づいて、前記トナー担持体に保持された前記トナーのトナー付着量とトナー帯電量とを決定する決定部とを有し、前記決定部は、前記トナー帯電量と前記トナー付着量の積に対応する電流値ランク毎における、前記トナー付着量と前記トナー帯電量との関係を示す第1のテーブルと、前記電流値ランク毎における、前記現像バイアス電位と、前記トナー担持体に付着しているトナーの何%が前記トナー像担持体へ移動したかを示す現像効率との関係を示す第2のテーブルと、前記現像効率と比例関係にある現像電流の値と、前記電流値ランクに対応する前記トナー付着量との関係を示す第3のテーブルとを記憶する記憶部を含み、前記決定部は、前記現像バイアス電源部が前記トナー担持体の現像効率を第1の値とする第1の現像バイアス電位を前記第2のテーブルを参照して求め、該第1の現像バイアス電位を前記トナー担持体に印加したときに前記電流検出部が検出する前記トナー担持体電流である第1の現像電流を取得し、前記現像バイアス電源部が前記トナー担持体の現像効率を前記第1の値と異なる第2の値とする第2の現像バイアス電位を前記第2のテーブルを参照して求め、該第2の現像バイアス電位を前記トナー担持体に印加したときに前記電流検出部が検出する前記トナー担持体電流である第2の現像電流を取得し、前記第1の現像電流及び前記第2の現像電流のそれぞれにおける前記トナー付着量を、前記第3のテーブルを参照して決定し、前記決定されたトナー付着量のそれぞれにおける前記トナー帯電量を前記第1のテーブルを参照して決定することを特徴としている。
図1に本発明に係る画像形成装置の第1の実施形態の要部構成を示す。図1において、1はトナー像担持体としての感光体ドラム、10は現像装置である。感光体ドラム1は例えば半導電性の弾性体からなる不図示の帯電ローラに高バイアス電圧を印加し、該帯電ローラとの接触帯電によりその表面が均一に帯電され、そして、例えばLEDヘッドなどの不図示の露光装置により感光体ドラム1上の印刷パターンに対応する領域が露光され、静電潜像が形成される。現像装置10は、例えばシリコンゴムなどの半導電性の弾性体からなるトナー担持体としての現像ローラ11、例えばウレタンなどの半導電性の絶縁体からなるトナー供給体としての供給ローラ12、例えばステンレスなどの金属製の規制ブレード13及び絶縁性の筐体14から構成される。
まず、感光体ドラム1上に現像電流測定用の静電潜像パターンを作成する(ステップS20)。電流測定用潜像パターンは、所定の面積の濃度均一の矩形パターンであり、例えば、A3型の画像形成装置の場合、幅290mm×長さ20mmの長方形のべた画像パターンとすればよい。ここで、「幅」とは感光体ドラム1の軸に平行な方向の寸法を言い、「長さ」とは感光体ドラム1の回転方向の寸法を言うものとする。次に、現像ローラ11から上記電流測定用潜像パターンへのトナーの移動に伴って現像ローラ11に流れる電流を電流検出回路16により読み取る(ステップS21)。
現像電流Itnrは下記の式(3)及び(4)に示すように、単位時間に当たりの移動電荷量として求めることができる。
C=S×Mdev×k ×r×Q/M … (3)
Itnr = dC/dt … (4)
但し、Cは移動トナーの総電荷量、Sは電流測定用潜像パターンの面積、Mdevは現像ローラ上の単位面積当たりのトナー付着量、kは現像ローラの感光体ドラムに対する周速比、rは現像効率、Q/Mはトナー帯電量である。式(3)及び(4)から明らかなように、現像電流Itnrは潜像パターン面積S、周速比k、現像効率rが一定であれば、トナー帯電量Q/Mとトナー付着量Mdevの積に比例する。周速比kは同じ装置であれば一定であり、本実施形態では現像効率を100%としているので、現像電流測定#1において検出される電流値Itnr#1はトナー帯電量Q/Mとトナー付着量Mdevの積に相当する値を有する。
DB2は、現像効率が50%以上かつ100%未満となる電圧値に設定する。例えば、現像バイアス電圧と現像効率が図4に示すような関係にある場合、DB2は−150Vに設定すればよい。供給バイアス電圧は現像バイアス電圧と同じタイミング(t3)で変化させる。SB2は、通常の画像印刷時の供給バイアス電圧と現像バイアス電圧との差分(SB0−DB0)をDB2との間に維持するように−250Vに設定すればよい。
式(2)に示したように、トナー層電圧Vtnrは現像ローラ上のトナー帯電量Q/Mとトナー付着量Mdevの2乗とトナー層の誘電率などにより定まる定数γとの積である。従って、図6に示した各クラスのトナー層電圧は、図8の表に示すように、前述の基準帯電量c、基準付着量m、定数γでそれぞれ表すことができる。c、m及びγは定数であるため、トナー付着量Mdevが増加するにつれトナー層電圧が大きくなることは明らかである。
尚、上記実施形態では、現像電流値の検出結果に基づき、最初にトナー付着量を決定し、次にトナー帯電量を決定しているが、同様の方法により、現像電流値の検出結果に基づき、最初にトナー帯電量を決定し、次にトナー付着量を決定することも可能である。
次に本発明の画像形成装置の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の構成は、第1の実施形態と同様であるので説明は省略し、図10〜図12を用いてその動作を説明する。
図11は、現像電流測定#1において読み取った電流値により検出された、トナー帯電量とトナー付着量の積がそれぞれ、cA・m、 cB・m、cC・mである3種類のケースA、B、Cについて、トナー帯電量とトナー付着量の複数の組み合せ(クラス)を格納したテーブルを示したものである。ここでは、トナー帯電量とトナー付着量の積の大きさは、ケースA>ケースB>ケースCの関係にあるものとして説明する。A、B、Cの各ケースともトナー帯電量とトナー付着量の組み合せはそれぞれ8クラス(クラスA0〜A7、クラスB0〜B7、クラスC0〜C7)の設定としている。また、クラス分けは、クラス値の増加と共にトナー付着量が増加するようなものとしている。また、A,B,Cの各ケースにおけるトナー付着の基準量を表すmは同じ値であり、従ってトナー帯電の基準量を表すcA、cB、cCは、cA>cB>cCの関係にある。
また、式(1)から明らかなように、感光体ドラムへのトナー移動量Mopcはトナー層電圧Vtnrと反比例の関係にあり、一方、現像効率とは比例関係にあるため、現像バイアス電圧Vdevが同じであれば、A、B、Cの各ケースの現像効率をr_A、r_B、r_Cとすると、r_A<r_B<r_Cの関係が成立する。
A、B、Cの各ケースの現像効率がr_A<r_B<r_Cの関係にあれば、現像バイアス電圧Vdevと現像効率の関係を表す直線の傾きはケースA<ケースB<ケースCとなる。従ってA、B、Cの各ケースの現像効率が100%に達する現像バイアス電圧をそれぞれVdm_A、Vdm_B、Vdm_Cとすると、Vdm_A>Vdm_B>Vdm_Cの関係が成立する。これを図12を用いて具体的に説明する。
図12において、現像効率が100%近傍の現像バイアス電圧をVdev_1、現像効率が50%近傍の現像バイアス電圧をVdev_2と表すと、トナー帯電量Q/Mとトナー付着量Mdevの積の大きさが異なれば、VdeV_1及びVdev_2も異なる。上記のようにトナー帯電量Q/Mとトナー付着量Mdevの積の大きさが、ケースA>ケースB>ケースCであるとき、Vdev_1_A>Vdev_1_B>Vdev_1_Cの関係が成立し、さらにVdev_2_A>Vdev_2_B>Vdev_2_Cの関係が成立する。
従って、本実施形態では、現像電流測定#2における現像電圧を上記Vdev_1に設定することによりクラス間の差が大きくなる現像効率の高い点で現像電流を測定し、それによりトナー帯電量Q/Mとトナー付着量Mdevの決定を容易にしている。
次に本発明の画像形成装置の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態の構成は、第1の実施形態と同様であるので構成の説明は省略し、図13〜図14を用いてその動作を説明する。第3の実施形態は、現像電流の測定手順が第1の実施形態と異なるが、他の動作は第1の実施形態と同様であるので、ここでは第3の実施形態の画像形成装置における現像電流測定手順を説明する。
Itnr =Ioff −Ion …(5)
Ioff =Iopc +Ibl+Isp …(6)
Ioffは現像時、非現像時にかかわらず、感光体ドラム1、現像ローラ11、供給ローラ12にバイアス電圧が印加され且つ各ローラが回転しているときには常時流れる。そのため、オフセット電流Ioffを構成する電流にマイナス成分の電流があると、このマイナス成分の電流とトナー移動に起因する電流との区別ができず、正確な現像電流が測定できない。このため、現像電流測定時においてはIoffを構成する電流を全てプラス成分の電流とすることが望ましい。
以上から、Ioffの各電流成分がプラス成分の電流となるバイアス条件は下記の式(7)で示される。
|Vdev+Vtnr|<|Vsp| …(7)
例えば、トナー層電圧が−70Vの場合、現像バイアス電圧Vdevを−100V、供給バイアス電圧Vspを−200Vに設定して現像電流を測定すればよい。
従って、本実施形態によれば、より高精度にトナー付着量とトナー帯電量を検出することが可能となる。このため、画像濃度変動などの画像品質低下を抑えるための制御に対し非常に有効な情報を供給することが可能となり、画像品質安定化の効果が期待できる。
次に本発明の画像形成装置の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態の構成は、第1の実施形態と同様であるので構成の説明は省略し、図15〜図19を用いてその動作を説明する。本実施形態は、現像電流測定#1及び#2により決定したトナー付着量とトナー帯電量とに基づいて現像バイアス電圧及び供給バイアス電圧を調整することにより、感光体ドラム上のトナー付着量を一定に制御する構成を備える。
現像電流測定#1、#2は、例えば第1の実施形態と同様の手順により行う。トナー帯電量とトナー付着量の組合せテーブルTB1は、例えば図16に示すように設定する。本実施形態では説明を簡単にするために5行×5列のマトリクスとしているが、行列数はこれに限るものではなく、必要とされる精度などに適合した数とすればよい。
トナー帯電量とトナー付着量の積の大きさq(*)×m(*)は、q(A)×m(A)<q(B)×m(B)<q(C)×m(C)<q(D)×m(D)<q(E)×m(E)の関係にある。同じ列、即ち同じクラスではトナー付着量は同じであり(m(A)=m(B)=m(C)=m(D)=m(E))、クラス値が増加するとトナー付着量が増加する。第1の実施形態で説明したように、現像電流測定#1、#2で測定した電流値とこのテーブルとを照らし合わせることにより行と列を特定し、トナー帯電量とトナー付着量とを決定できる。
以下に、感光体ドラム上のトナー付着量を一定に保つため、本実施形態において供給バイアス電圧及び現像バイアス電圧がどのように調整されるかを説明する。
式(1)及び式(2)から明らかなように、上記の調整によりトナー帯電量あるいはトナー付着量が変化すると感光体ドラムへのトナー移動量も変化するため、本実施形態では次に現像バイアス電圧を制御して現像効率を調整する。現像効率はトナー帯電量とトナー付着量の2乗の積に反比例するので、図19に示すようにトナー帯電量とトナー付着量の2乗の積が増加するとき、それに比例して現像バイアス電圧を増加させる調整を行えばよい。尚、図19におけるトナー帯電量とトナー付着量は、上記のトナー付着量制御後の値である。感光体ドラムへのトナー移動量は現像効率だけではなく、現像ローラ上のトナー付着量にも依存するが、トナー移動量が一定になるように現像バイアス電圧を設定すればよい。
次に本発明の画像形成装置の第5の実施形態について説明する。第5の実施形態の構成は、第1の実施形態と同様であるので構成の説明は省略し、図20〜図24を用いてその動作を説明する。本実施形態も、現像電流測定#1及び#2の結果に基づいて現像バイアス電圧と供給バイアス電圧を調整することにより、トナー帯電量と現像ローラ上のトナー付着量が変動しても感光体ドラム上のトナー付着量を一定に制御する構成を備えるものである。
次に、求めたトナー帯電量とトナー付着量の積を、SB補正テーブルTB4と照らし合わせることにより、SB補正値を決定する(ステップS62)。そして供給バイアス電圧SBをこのSB補正値に補正した状態で現像電流測定#2(ステップS63)を行い、測定した電流値を、トナー帯電量とトナー付着量の組合せのテーブルTB5と照らし合わせることにより、トナー帯電量とトナー付着量を決定する(ステップS64)。
続いて、決定されたトナー帯電量及びトナー付着量を、DB補正値とSB補正値の組合せのテーブルTB6と照らし合わせることにより、DB補正値及びSB補正値を決定する(ステップS65)。そして現像バイアス電圧DB及び供給バイアス電圧SBをDB補正値及びSB補正値にそれぞれ補正し(ステップS66)、以降、通常の現像動作を行う。
SB補正テーブルTBは、図22に示すように図21のテーブルと同じ5行(ケースA、B、C、D、E)×1列のテーブルである。各行の供給バイアス電圧の設定値SB(*)は、図21のテーブルの対応する行のトナー帯電量とトナー付着量の積の値に応じて設定される。供給バイアス電圧設定値SBは、トナー帯電量とトナー付着量の積を一定の目標値に等しくさせる値とする。例えば、トナー帯電量とトナー付着量の積の目標値がq(C)×m(C)である場合にはSB(C)を0に設定し、検出されたトナー帯電量とトナー付着量の積の値が目標値q(C)×m(C)に等しいときには供給バイアス電圧を補正しないようにする。SB(A)については、q(A)×m(A)はq(C)×m(C)より小さいので、トナー帯電量とトナー付着量の積をq(C)×m(C)に補正するためにはトナー付着量を増加させればよい。従って供給バイアス電圧と現像バイアス電圧との差分が大きくなるとトナー付着量が増加することを利用し、SB(A)をSB(C)より高い値に設定する。また、SB(E)については、q(E)×m(E)がq(C)×m(C)より大きいので、SB(C)より低い値に設定する。
DB補正値とSB補正値の組合せのテーブルTB6は、図24に示すように、図23のテーブルと同じ1行×5列のテーブルである。各列の現像バイアス電圧設定値DB(*)及び供給バイアス電圧設定値SB(*)は、図23に示したテーブルの対応の列のトナー帯電量とトナー付着量の値に応じて設定する。
現像バイアス電圧及び供給バイアス電圧は、現像電流測定#2により決定された列のDB及びSBに補正される。例えば、トナー帯電量及びトナー付着量がそれぞれ3q(C)/2及び2m(C)/3である列が決定された場合、その列の列値は1であるため、図24のテーブルを参照して、現像バイアス電圧をDB(Cl)に設定し、供給バイアス電圧をSB(Cl)に設定する。
本実施形態で説明した補正テーブルはもちろん一例に過ぎず、必要とされる精度などにより適当に設定すればよい。
従って、装置使用環境や使用時間などによりトナー帯電量やトナー付着量が変動しても、感光体ドラム上のトナー付着量を一定に制御することができる。このため、濃度変動がなく画像品質が安定である画像形成装置を、複雑な制御機構を必要としないため低価格で提供することが可能である。本実施形態ではさらに、予め用意する補正テーブルのセル数を少なくできるため、メモリの使用領域を小さくできるという利点もある。
次に本発明の画像形成装置の第6の実施形態について説明する。第6の実施形態の構成は、第1の実施形態と同様であるので構成の説明は省略し、図25及び26を用いてその動作を説明する。本実施形態におけるトナー付着量及びトナー帯電量の検出手順は実施の形態1と同様であるが、本実施形態は現像電流測定に用いる潜像パターンの形状に特徴がある。
T4を露光終了時刻とするとき、T0からT4までの時間△Tは、現像ローラ11の感光体ドラム1と接触する部分が供給ローラ12に接触する位置まで回転移動する時間を超えないことが望ましい。何故ならば、現像ローラ11の感光体ドラム1と接触していた部分が供給ローラ12に接触すると、トナーが供給ローラ12から現像ローラ11に供給されることによる電流が流れ、この時間の現像電流を正確に測定することが難しくなるからである。△Tの長さが現像電流のP0からP4の範囲のばらつきを求めるには十分でない場合は、例えば、まずP0からP1までの潜像パターンを作成して現像電流のばらつきを求め、現像ローラ11を1回転以上空回しさせた後に、P1からP2までの潜像パターンを作成して現像電流のばらつきを求めるというようにすればよい。
以上説明したように、本発明の第6の実施形態は、電流測定用潜像パターンを感光体ドラムの幅方向にドラムの軸に一定の角度をなして伸びる互いに平行な2辺を有する平行四辺形の形状に作成し、現像電流測定において所定のタイミングで電流値を順次読み取る構成であるので、現像ローラの幅方向のトナー帯電量とトナー付着量のばらつきを検出することができる。そして、複雑な検出、制御機構を必要とすることなく検出したトナー帯電量とトナー付着のばらつきに応じて、感光体ドラムの幅方向のトナー付着量ばらつきを低減することが可能である。従って、記録用紙に濃度のばらつきのない高品質の画像を形成できる画像形成装置を低価格で提供することが可能である。
図27に本発明の画像形成装置の第7の実施形態の構成を示す。同図に示すように本実施形態の画像形成装置は、トナー像担持体としての感光体ドラム101、現像装置110、帯電ローラ111、露光ヘッド112、転写ローラ113、クリーニングブレード114、定着器115を有する。116は記録用紙または転写ベルトである。現像装置110は、例えばステンレスなどの導体を軸とし、この軸にウレタンなどの半導電性の弾性体を被覆してなるトナー担持体としての現像ローラ102と、例えばステンレスなどの導体を軸とし、この軸にシリコンなどの発泡性の弾性体を被覆してなるトナー供給体としての供給ローラ103と、例えばステンレス鋼の板状部材である規制ブレード104と、ブレード支持フレーム105と、筐体106とから構成される。
印刷動作時には、アルミニウム等の表面に光導電層が形成されている感光体ドラム101が、例えば半導電性の弾性体からなる帯電ローラ111に高バイアス電圧を印加することにより均一に帯電される。そして、例えばLEDヘッドなどの露光装置112により感光体ドラム101の表面が選択的に露光され、静電潜像が形成される。
現像装置110においては、図示しないトナーカートリッジより筐体106内にトナーが供給される。トナーは供給ローラ103との接触により帯電され、現像ローラ102上に供給された後、規制ブレード104によりさらに帯電され且つ現像ローラ102上に薄層化される。そして薄層化されたトナーは現像ローラ102の回転により感光体ドラム101と接触する現像位置に搬送された後、感光体ドラム101上の静電潜像に付着し、潜像が現像される。
図29は、図28に示した演算部123の内部構成を示したものであり、同図に示すように、演算部123は、第1現像電流算出部130、現像バイアス算出部131、現像面積算出部132、第2現像電流算出部133、トナー付着量・帯電量検出部134からなる。
まず、感光体ドラム101上に形成された特定の静電潜像パターン(現像パターン)に現像ローラ102上のトナーを付着させ、該パターンを現像したときに現像ローラ102に流れる電流を電流検出回路122により読み取る。尚、このとき、例えば現像ローラ102には−400Vを印加し、供給ローラ103には−600Vを印加し、現像ローラと供給ローラの電位差を常に一定にする。電流検出回路122により読み取られた電流は、現像電流算出部130により平均化などの処理がなされ、現像電流値が求められる。尚、現像電流とは現像時における現像トナーにより生じる電流であるが、非現像時においても現像ローラ102上には現像装置110内のトナーの移動や帯電などにより発生する電界に応じた電流が流れる場合がある。この場合は、非現像時の電流も読み取り、非現像時と現像時との電流の差分から現像電流を算出するようにすればよい。
また、現像バイアス電位は、現像ローラ102上のトナーがその厚み方向に感光体ドラム101へほぼ100%移動するのに必要な最小の電位、すなわち飽和現像電位以上の電位に設定する。例えば、トナー帯電量が−20μC/g、トナー付着量が0.6mg/cm2であるトナー層を現像ローラ102上に形成する場合、現像バイアス電位が−400V、感光体ドラム101に対する現像ローラ102の周速比が1.28、感光ドラム101の回転速度が160mm/secであれば、現像トナー量は0.77mg/cm2となり、現像電流は約7.1μAとなる。
本実施形態は検出したトナー付着量とトナー帯電量に応じて、現像バイアス電位と供給バイアス電位を調整して、トナー付着量とトナー帯電量が変動しても現像トナー量を一定に保つように制御させる構成を有する。即ち、現像ローラ102上の付着量を目標値に調整する。図35に示すように供給バイアス電位SBと現像バイアス電位DBとの差分SB−DBが増加するにつれ、供給ローラ103からの供給能力が増加するため現像ローラ102上のトナー付着量は増加する。したがって、トナー付着量が目標値に対して高い場合は、供給バイアス電位SBと現像バイアス電位DBの差分SB−DBが小さくなるように設定し、逆に、トナー付着量が目標値に対して低い場合は、供給バイアス電位SBと現像バイアス電位DBの差分SB−DBが大きくなるように設定して、現像ローラ102上のトナー付着量が常にほぼ均一になるように制御する。次に、図52に示したようにトナー帯電量が異なると感光体ドラムへの現像トナー量が変化するため、現像バイアス電位を制御して現像トナー量を調整する。同図に示すように、トナー帯電量が高い程、現像バイアス電位に対する現像トナー量の勾配が緩やかになるので、検出されたトナー帯電量に応じて現像トナー量が目標値に一致するように現像バイアス電位を制御すればよい。
図36に本発明の第8の実施形態である画像形成装置の演算部123の構成を示す。その他の構成は第7の実施形態と同様であり説明は省略する。演算部123は、現像電流算出部140、現像電流勾配算出部141、トナー付着量検出部142、トナー帯電量検出部143からなる。本実施形態における、現像装置110の現像ローラ102上のトナー付着量、トナー帯電量の検出手順について以下に説明する。
現像パターンは、現像トナー量とトナー帯電量が変化したときの現像電流の変化量を検出できるように、特定の面積を有する濃度均一の矩形パターンとする。例えば、A3型の画像形成装置の場合、幅290mm×長さ20mmの長方形のべた画像パターンとすればよい。尚、幅とはパターンの感光体ドラム101の長手方向(軸方向)への寸法であり、長さとはパターンの感光体ドラム101の回転方向への寸法である。現像パターンの幅を変えた場合、その変化量に比例して現像電流が変化するが、長さを変えた場合には、幅が一定であれば現像電流値は一定であり、現像電流値が流れる期間の長さがその変化量に比例して変化する。
次に本発明の第9の実施形態について説明する。図40は第9の実施形態である画像形成装置の演算部123の構成を示したものである。尚、その他の構成及び印刷時の動作は第7の実施形態と同様であるのでそれらの説明は省略し、同じ部位には同じ番号を付して説明する。
演算部123は、非現像電流算出部150、トナー層電位検出部151、現像電流算出部152、トナー付着量検出部153、トナー帯電量検出部154から構成される。以下に、本実施形態における、現像装置110の現像ローラ102上のトナー付着量及びトナー帯電量の検出手順について説明する。
Vtnr = α・(Q/M)/(M/A)2 (8)
すなわち、トナー層電位Vtnrはトナー帯電量Q/Mに比例し、トナー付着量M/Aの2乗に反比例する。αはトナー層の誘電率などに依存する定数である。上式から、トナー層電位が一定であっても、トナー付着量及びトナー帯電量が異なる場合があることが分かる。図42のグラフは、トナー付着量と現像電流の間の関係を3つの異なるトナー層電位Vtnr(−30V、−50V、−70V)について示すものである。このグラフに示すように、トナー層電位Vtnrが一定のとき、トナー付着量が増加するにつれ現像電流は低下する。このトナー付着量と現像電流の間の関係をあらかじめ演算部123に記憶しておき、トナー層電位検出部151で求めたトナー層電位と、現像電流算出部152で求めた現像電流値を照合することにより、トナー付着量を決定することができる。
次に、本発明の画像形成装置の第10の実施形態について説明する。図44は第10の実施形態である画像形成装置の構成を示すものであり、第7の実施形態の構成要素と構成及び動作が同じである要素には同じ参照番号を付している。本実施形態は、供給ローラ103と供給バイアス電源回路121の間にスイッチ回路160を備えた点を特徴とする。
図45に演算部123の構成を示す。演算部123は、非現像電流算出部161、トナー層電位検出部162、現像電流算出部163、トナー付着量検出部164、トナー帯電量検出部165から構成される。尚、その他の構成と印刷時の動作は第7の実施形態と同様であるのでそれらの説明は省略する。以下に、本実施形態における、現像装置110の現像ローラ102上のトナー付着量、トナー帯電量の検出手順について説明する。
そして、検出したトナー付着量とトナー帯電量の情報に従い、現像バイアス電位及び供給バイアス電位を調整する構成としたことにより、感光体ドラムへの現像トナー量を、常に均一に制御することができる。したがって、簡単な装置構成にもかかわらず、使用環境や使用時間などによりトナー帯電量、トナー付着量が変動した場合においても、その変動量を検出して感光体ドラム上のトナー付着量を一定に制御することができ、濃度変動がなく画像品質が安定である画像形成装置を、複雑な制御機構を必要としないため低価格で提供することが可能である。
次に本発明の画像形成装置の第11の実施形態について説明する。図47は第11の実施形態である画像形成装置の構成を示すものであり、同図において、第7の実施形態における構成要素と構成及び動作が同じである要素には同じ参照番号を付している。本実施形態は、演算部123に接続されている電流検出回路170を供給バイアス電源回路121に接続した点を特徴とするものである。
図48に演算部123の構成を示す。演算部123は、非現像時供給電流算出部171、トナー層電位検出部172、現像電流検出部173、トナー付着量検出部174、トナー帯電量検出部175により構成される。その他の構成及び印刷時の動作は第7の実施形態と同様であり説明を省略し、以下に、本実施形態における、現像装置110の現像ローラ102上のトナー付着量、トナー帯電量の検出手順について説明する。
そして、トナー帯電量検出部175において、トナー帯電量を検出する。トナー帯電量は、予め演算部123に記憶されているトナー層電位とトナー帯電量及びトナー付着量との関係に基づき、トナー層電位検出部172で求めたトナー層電位とトナー付着量検出部174で求めたトナー付着量とを照合することにより決定することができる。
そして、検出したトナー付着量とトナー帯電量の情報に従い、現像バイアス電位及び供給バイアス電位を調整する構成としたことにより、感光体ドラムへの現像トナー量を、常に均一に制御することができる。したがって、簡単な装置構成にもかかわらず、使用環境や使用時間などによりトナー帯電量、トナー付着量が変動した場合においても、その変動量を検出して感光体ドラム上のトナー付着量を一定に制御することができ、濃度変動がなく画像品質が安定である画像形成装置を、複雑な制御機構を必要としないため低価格で提供することが可能である。
Claims (17)
- トナーの薄層が形成されるトナー担持体と、
前記トナー担持体に現像バイアス電位を印加する現像バイアス電源部と、
非現像時に前記トナー担持体から前記トナーが移動せずトナー像が形成されず、現像時に前記トナー担持体から前記トナーが移動してトナー像が形成されるトナー像担持体と、
前記トナー担持体に流れるトナー担持体電流を検出する電流検出部と、
前記トナー担持体上に保持された前記トナーのトナー付着量とトナー帯電量とを決定する決定部と
を有し、
前記決定部は、
前記トナー像担持体上に静電潜像パターンを形成しないときである前記非現像時に前記トナー担持体に流れる非現像電流を前記電流検出部の検出値から算出する非現像電流算出部と、
前記非現像電流からトナー層電位を算出するトナー層電位算出部と、
前記トナー像担持体上に静電潜像パターンを形成するときである前記現像時に前記トナー担持体に流れる現像電流を前記電流検出部の検出値から算出する現像電流算出部と、
前記トナー層電位ごとに、前記トナー付着量と前記現像電流の間の関係をあらかじめ記憶しておき、前記現像電流と前記トナー層電位とから前記トナー付着量を決定するトナー付着量決定部と、
前記トナー付着量と前記トナー層電位とから前記トナー帯電量を算出するトナー帯電量算出部と
を含むことを特徴とする現像装置。 - トナーの薄層が形成されるトナー担持体と、
前記トナー担持体に現像バイアス電位を印加する現像バイアス電源部と、
前記現像バイアス電位を制御する電源制御部と、
前記トナー担持体からトナーが移動してトナー像が形成されるトナー像担持体と、
前記トナー担持体から前記トナー像担持体へのトナーの移動により前記トナー担持体に流れるトナー担持体電流を検出する電流検出部と、
前記電流検出部で検出された複数の電流に基づいて、前記トナー担持体に保持された前記トナーのトナー付着量とトナー帯電量とを決定する決定部と
を有し、
前記決定部は、
前記トナー帯電量と前記トナー付着量の積に対応する電流値ランク毎における、前記トナー付着量と前記トナー帯電量との関係を示す第1のテーブルと、
前記電流値ランク毎における、前記現像バイアス電位と、前記トナー担持体に付着しているトナーの何%が前記トナー像担持体へ移動したかを示す現像効率との関係を示す第2のテーブルと、
前記現像効率と比例関係にある現像電流の値と、前記電流値ランクに対応する前記トナー付着量との関係を示す第3のテーブルと
を記憶する記憶部を含み、
前記決定部は、
前記現像バイアス電源部が前記トナー担持体の現像効率を第1の値とする第1の現像バイアス電位を前記第2のテーブルを参照して求め、該第1の現像バイアス電位を前記トナー担持体に印加したときに前記電流検出部が検出する前記トナー担持体電流である第1の現像電流を取得し、
前記現像バイアス電源部が前記トナー担持体の現像効率を前記第1の値と異なる第2の値とする第2の現像バイアス電位を前記第2のテーブルを参照して求め、該第2の現像バイアス電位を前記トナー担持体に印加したときに前記電流検出部が検出する前記トナー担持体電流である第2の現像電流を取得し、
前記第1の現像電流及び前記第2の現像電流のそれぞれにおける前記トナー付着量を、前記第3のテーブルを参照して決定し、
前記決定されたトナー付着量のそれぞれにおける前記トナー帯電量を前記第1のテーブルを参照して決定する
ことを特徴とする現像装置。 - 請求項2において、
前記現像効率を示す前記第1の値は、100%であり、
前記現像効率を示す前記第2の値は、50%以上100%未満の値である
ことを特徴とする現像装置。 - 請求項2または3において、
前記第1の現像電流を検出するために前記トナー担持体に印加する前記現像バイアス電位の絶対値は、前記第2の現像電流を検出するために前記トナー担持体に印加する前記現像バイアス電位の絶対値より大きいことを特徴とする現像装置。 - 請求項3において、
前記電流検出部は、前記トナー担持体から前記トナー像担持体へトナーが移動する現像時の電流と、トナーが移動しない非現像時の電流との差分を算出することを特徴とする現像装置。 - 請求項3において、
前記トナー担持体に前記トナーの薄層を形成するためのトナーを供給するトナー供給体と、
前記トナー供給体に供給バイアス電位を印加するトナー供給体電源と
を有し、
前記電流検出部は、前記トナー供給体に印加する電位の絶対値を、前記トナー担持体に印加する現像バイアス電位と前記トナー担持体に形成されるトナー層電位との和の絶対値より大きく設定することを特徴とする現像装置。 - 請求項3において、
前記トナー担持体にトナーを供給するトナー供給体と、
前記トナー供給体に供給バイアス電位を印加するトナー供給体電源と
を有し、
前記決定部で決定された前記トナー付着量と前記トナー帯電量に基づき、前記トナー担持体に印加する電位と前記トナー像担持体に印加する電位の少なくとも一方を補正する
ことを特徴とする現像装置。 - 請求項3において、
前記トナー担持体に前記トナーの薄層を形成するためのトナーを供給するトナー供給体と、
前記トナー供給体に供給バイアス電位を印加するトナー供給体電源と
を有し、
前記電流検出部は、検出された前記トナー担持体電流に基づき前記トナー供給体に印加する電位について第1の補正を行い、該第1の補正が行われた電位を印加したのちに検出された電流に基づき前記トナー供給体に印加する電位について第2の補正を行う
ことを特徴とする現像装置。 - 請求項8において、
前記電流検出部は、前記トナー供給体に印加する現像バイアス電位と前記トナー担持体に印加する供給バイアス電位との差分に基づき前記第1の補正を行うことを特徴とする現像装置。 - 請求項7において、
前記決定部は、前記決定部で決定された前記トナー付着量と前記トナー帯電量の2乗との積に基づき、前記トナー担持体に印加する電位と前記トナー像担持体に印加する電位の少なくとも一方を補正することを特徴とする現像装置。 - 請求項3において、
露光部によって、前記トナー像担持体表面に前記トナー像担持体の軸方向と所定の角度をなして伸びる平行四辺形の形状のトナー像を形成するための静電潜像を形成したときに、前記電流検出部は、前記静電潜像上にトナーが移動する現像時の電流を検出する
ことを特徴とする現像装置。 - 請求項11において、
前記電流検出部で検出された複数回の電流に基づき、前記トナー付着量と前記トナー帯電量の少なくとも一方の前記トナー像担持体の軸方向におけるばらつきを検出するばらつき検出部を有し、
検出された前記ばらつき情報を、前記静電潜像を形成するための前記露光部の発光強度を制御するための制御情報として使用する
ことを特徴とする現像装置。 - 請求項3において、
前記電流検出部で検出された複数回の電流に基づき、電流勾配を算出する勾配算出部を有し、
前記決定部は、前記勾配算出部で算出された電流勾配に基づき、前記トナー付着量と前記トナー帯電量の少なくとも一方を決定することを特徴とする現像装置。 - 請求項5において、
前記トナー担持体に前記トナーの薄層を形成するためのトナーを供給するトナー供給体と、
前記トナー供給体に供給バイアス電位を印加するトナー供給体電源と、
前記トナー供給体電源からの前記供給バイアス電位をオン又はオフにするスイッチとを有し、
前記トナー層電位の前記算出は、前記スイッチをオフにしたときの前記非現像電流から算出する
ことを特徴とする現像装置。 - 請求項3において、
前記電流部で検出される複数の電流とは、現像時の電流と非現像時の電流であることを特徴とする現像装置。 - 請求項1から15までのいずれか1項に記載の現像装置を含むプロセスカートリッジ。
- 請求項1から15までのいずれか1項に記載の現像装置または請求項16に記載のプロセスカートリッジを有する画像形成装置。
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