JP4628716B2 - 現像装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、電子写真方式のプリンタや複写機などに用いられる現像装置に関するものである。
電子写真記録装置は、帯電装置により均一に帯電された感光体ドラムの表面を露光装置により露光して静電潜像を形成し、現像装置により静電潜像を現像して感光体ドラムにトナー像を形成し、このトナー像を用紙に転写し定着することにより画像を形成する装置である。
図50に従来の電子写真記録装置の構成例を示す。図50において200は感光体ドラム、201は帯電ローラ、202はLEDヘッド、203は現像装置、204は転写ローラ、205はクリーニング装置、206は記録用紙である。
帯電ローラ201は半導電性の弾性体からなり、高電圧が印加され感光体ドラム200の表面を均一に帯電させる。LEDヘッド202は感光体ドラム200に対向して複数のLEDが直線上に配列されたものであり、印刷パターンに従いLEDを選択的に発光させることにより感光体ドラム表面を露光し静電潜像を形成する。現像装置203は、半導電性の弾性体からなる現像ローラ213、半導電性の弾性体からなる供給ローラ214、金属製の規制ブレード215及び筐体216から構成される。
筐体216には図示しないトナーカートリッジからトナーが供給される。現像ローラ213及び供給ローラ214には電源装置より現像バイアス電圧、供給バイアス電圧が印加され、筐体216中のトナーは、電界の作用により供給ローラ214から現像ローラ213上に供給され、規制ブレード215により薄層化される。このとき、現像ローラ213と供給ローラ214との間及び現像ローラ213と規制ブレード215との間の摩擦帯電などによりトナーは帯電される。
現像ローラ213上のトナー付着量は、現像ローラ213及び供給ローラ214に印加される電圧、規制ブレード215の押圧力、及びトナー帯電量などに依存する。現像ローラ213上の薄層化されたトナーは電界の作用により感光体ドラム200上の静電潜像に付着して静電潜像が現像され、トナー像が形成される。このトナー像は感光体ドラム200と転写ローラ204との間の電界の作用により記録用紙206に転写され、更に図示しない定着装置により定着される。転写後に感光体ドラム200上に残留しているトナーはクリーニング装置205により掻き落とされる。
上記構成の電子写真記録装置において、感光体ドラム200上のトナーの付着量が変動すると、記録用紙206上の像の濃度が変動し記録品質の低下を招くので感光体ドラム200上のトナーの付着量を安定させるため、現像装置203内の現像ローラ213上のトナー付着量及びトナー帯電量を安定させる必要がある。しかしながら、電子写真記録装置では、使用環境の変化や使用時間などにより現像装置203内の現像ローラ213上のトナー付着量やトナー帯電量が変動する場合があるので、トナー付着量及びトナー帯電量を検出し、それらの値を一定に保つ制御が必要となる。
トナー帯電量を検出することは、例えば特許文献1に記載されているように公知である。この特許文献1に記載の方法では、現像スリーブに現像バイアス電圧を印加する電源回路に電流検知回路を接続する。そして感光体ドラムに所定の面積の基準潜像パターンを形成し、現像スリーブに装置に直流の現像バイアス電圧を印加して現像するときのトナーの移動によって生じる現像電流の値を電流検知回路で検出し、検出した電流値を積分してトナーの総電荷量を求める。次に、現像された感光体ドラム上の基準トナーパターンに光を照射し、感光体ドラムに対向する位置に設けられた光学センサーでその反射光を検出し、反射光の強度の光電変換後の値に基づいてトナー付着量を求める。そして求めたトナー付着量と基準トナーパターンの面積とから感光体ドラム上の単位面積当たりのトナー付着量を求め、この単位面積あたりのトナー付着量とトナー総電荷量とから演算によりトナー帯電量を求める。
特開平06−43719号公報
しかしながら、上記のトナー帯電量の検出方法では、感光体ドラムに形成された基準潜像パターンを現像する時のトナーの移動に伴う電流の値と、現像された基準トナーパターンに光を照射したときの反射光の強度の両方を検出する必要があるので、1つの現像装置に2つの検出回路(電流検出回路及び光学センサ)を設ける必要があり、装置が複雑且つ高価になるという問題があった。
また、以下に詳述するように、感光体ドラム上のトナー付着量を一定に保つ制御を高精度に行うためには、現像ローラ上のトナー付着量及びトナー帯電量も検出する必要があり、従って上記の方法によりトナー帯電量だけを検出しても、感光体ドラム上のトナー付着量を一定に高精度に保つことは困難であるという問題があった。
現像装置内の現像ローラ上のトナー付着量と記録用紙上のトナー濃度との関係について説明する。100%の画像密度、すなわち、所定面積のべた画像を印刷する場合、記録用紙上の像の濃度は記録用紙上のトナー付着量にほぼ比例する。記録用紙上のトナー付着量は感光体ドラムから転写されるトナー移動量に等しいが、これは感光体ドラム上のトナー付着量と転写時の電界強度により決定される。転写時の電界は転写装置に印加するバイアス電圧値やトナー帯電量などに依存する。使用環境などの条件に応じてバイアス電圧値などを制御し、転写時の電界の強度を調整することは可能であるが、制御の不要化あるいは制御方式の簡易化の点からも、使用環境などに係らず感光体ドラム上のトナー付着量を一定に保つことが望ましい。
感光体ドラム上のトナー付着量は、現像ローラから感光体ドラムに移動するトナーの量に等しい。感光体ドラムへのトナー移動量をMopc、感光体ドラム表面電位をVopc、現像バイアス電位をVdev、現像ローラ上のトナー層電位をVtnrとするとき、下記の式(1)が成立する。
Mopc=−(Vopc−Vdev)/Vtnr × α + β …(1)
ここで、α、βは感光体ドラムの表面層とトナー層の層厚や誘電率により定まる定数である。式(1)はトナー移動量Mopcは、感光体ドラム表面電位Vopcと現像バイアス電位Vdevとの差分にほぼ比例し、現像ローラ上のトナー層電位Vtnrにほぼ反比例することを表している。式(1)から感光体ドラム上のトナー付着量を一定に制御するためには、感光体ドラム表面電位、現像バイアス電圧及びトナー層電圧をそれぞれ制御する必要があることが分かる。
現像ローラ上のトナー層電圧Vtnrは下記の式(2)に示すように、トナー帯電量Q/M及び現像ローラ上のトナー付着量Mdevの2乗に比例する。γはトナー層の誘電率などにより定まる定数である。
Vtnr=Q/M × Mdev × γ …(2)
即ち、記録用紙上の濃度を一定に維持するため、感光体ドラム上のトナー付着量を一定に保つ必要、すなわち、感光体ドラム表面電位、現像バイアス電圧及びトナー層電圧を制御する必要がある。一方、トナー層電圧を制御するためにはトナー帯電量と現像ローラ上のトナー付着量を制御する必要がある。
以上説明したように、感光体ドラム上のトナー付着量(以下、現像トナー量ともいう)は、現像ローラ上のトナー付着量とトナー帯電量、及び感光体ドラム表面電位と現像バイアス電位などにより決定される。図51及び図52のグラフに現像バイアス電位と現像トナー量との間の関係を示す。これらのグラフは、負帯電性トナーを用いた一成分非磁性接触方式の現像装置における現像トナー量−現像バイアス電位特性を示すものである。図51のグラフはトナー帯電量Q/Mを一定とし、現像ローラ上のトナー付着量M/Aを変えたとき(0.4mg/cm、0.5mg/cm、0.6mg/cm)の現像トナー量の変化特性を示し、図52のグラフはトナー付着量M/Aを一定とし、トナー帯電量Q/Mを変えたとき(−30μC/g、−25μC/g、−20μC/g)の現像トナー量の変化特性を示している。
現像トナー量は現像バイアス電位の増加(マイナス方向の絶対値増加)に比例して増加して行き、ある現像バイアス電位を過ぎると飽和するような特性である。飽和とは、現像ローラ上のトナーがその厚さ方向においてほぼ100%感光ドラムへ現像されたことを意味している。図51、図52から、トナー付着量M/Aまたはトナー帯電量Q/Mが異なると、現像バイアス電位の変化に対する現像トナー量の変化の勾配及び現像トナー量が飽和に達する電位も異なることが分かる。すなわち、現像バイアス電位が一定であっても、現像ローラ上のトナー付着量またはトナー帯電量が変化すると現像トナー量も変化することが分かる。
上記から明らかなように、感光体ドラム上のトナー付着量は現像ローラ上のトナー付着量及びトナー帯電量に依存することから、感光体ドラム上のトナー付着量を精度良く制御するためには、現像ローラ上のトナー付着量及びトナー帯電量の両方を検出することが有効である。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、簡単な構成で現像装置内のトナー付着量及びトナー帯電量を検出することができ、それにより使用環境や使用時間に係わらず品質が一定の画像を形成できる画像形成装置を低コストで提供することを目的とする。
本発明に係る現像装置は、トナーの薄層が形成されるトナー担持体と、前記トナー担持体に現像バイアス電位を印加する現像バイアス電源部と、非現像時に前記トナー担持体から前記トナーが移動せずトナー像が形成されず、現像時に前記トナー担持体から前記トナーが移動してトナー像が形成されるトナー像担持体と、前記トナー担持体に流れるトナー担持体電流を検出する電流検出部と、前記トナー担持体上に保持された前記トナーのトナー付着量とトナー帯電量とを決定する決定部とを有し、前記決定部は、前記トナー像担持体上に静電潜像パターンを形成しないときである前記非現像時に前記トナー担持体に流れる非現像電流を前記電流検出部の検出値から算出する非現像電流算出部と、前記非現像電流からトナー層電位を算出するトナー層電位算出部と、前記トナー像担持体上に静電潜像パターンを形成するときである前記現像時に前記トナー担持体に流れる現像電流を前記電流検出部の検出値から算出する現像電流算出部と、前記トナー層電位ごとに、前記トナー付着量と前記現像電流の間の関係をあらかじめ記憶しておき、前記現像電流と前記トナー層電位とから前記トナー付着量を決定するトナー付着量決定部と、前記トナー付着量と前記トナー層電位とから前記トナー帯電量を算出するトナー帯電量算出部とを含むことを特徴としている。
また、本発明に係る他の現像装置は、トナーの薄層が形成されるトナー担持体と、前記トナー担持体に現像バイアス電位を印加する現像バイアス電源部と、前記現像バイアス電位を制御する電源制御部と、前記トナー担持体からトナーが移動してトナー像が形成されるトナー像担持体と、前記トナー担持体から前記トナー像担持体へのトナーの移動により前記トナー担持体に流れるトナー担持体電流を検出する電流検出部と、前記電流検出部で検出された複数の電流に基づいて、前記トナー担持体に保持された前記トナーのトナー付着量とトナー帯電量とを決定する決定部とを有し、前記決定部は、前記トナー帯電量と前記トナー付着量の積に対応する電流値ランク毎における、前記トナー付着量と前記トナー帯電量との関係を示す第1のテーブルと、前記電流値ランク毎における、前記現像バイアス電位と、前記トナー担持体に付着しているトナーの何%が前記トナー像担持体へ移動したかを示す現像効率との関係を示す第2のテーブルと、前記像効率と比例関係にある現像電流の値と、前記電流値ランクに対応する前記トナー付着量との関係を示す第3のテーブルとを記憶する記憶部を含み、前記決定部は、前記現像バイアス電源部が前記トナー担持体の像効率を第1の値とする第1の現像バイアス電位を前記第2のテーブルを参照して求め、該第1の現像バイアス電位を前記トナー担持体に印加したときに前記電流検出部が検出する前記トナー担持体電流である第1の現像電流を取得し、前記現像バイアス電源部が前記トナー担持体の像効率を前記第1の値と異なる第2の値とする第2の現像バイアス電位を前記第2のテーブルを参照して求め、該第2の現像バイアス電位を前記トナー担持体に印加したときに前記電流検出部が検出する前記トナー担持体電流である第2の現像電流を取得し、前記第1の現像電流及び前記第2の現像電流のそれぞれにおける前記トナー付着量を、前記第3のテーブルを参照して決定し、前記決定されたトナー付着量のそれぞれにおける前記トナー帯電量を前記第1のテーブルを参照して決定することを特徴としている。
本発明によれば、簡単な構成で現像装置内のトナー付着量及びトナー帯電量を検出することができ、それにより使用環境や使用時間に係わらず品質が一定の画像を形成できる画像形成装置が低コストで提供される。
第1の実施形態
図1に本発明に係る画像形成装置の第1の実施形態の要部構成を示す。図1において、1はトナー像担持体としての感光体ドラム、10は現像装置である。感光体ドラム1は例えば半導電性の弾性体からなる不図示の帯電ローラに高バイアス電圧を印加し、該帯電ローラとの接触帯電によりその表面が均一に帯電され、そして、例えばLEDヘッドなどの不図示の露光装置により感光体ドラム1上の印刷パターンに対応する領域が露光され、静電潜像が形成される。現像装置10は、例えばシリコンゴムなどの半導電性の弾性体からなるトナー担持体としての現像ローラ11、例えばウレタンなどの半導電性の絶縁体からなるトナー供給体としての供給ローラ12、例えばステンレスなどの金属製の規制ブレード13及び絶縁性の筐体14から構成される。
現像ローラ11とグランドとの間には電流検出部としての電流検出回路16と現像バイアス電源回路15とが直列に接続され、供給ローラ12とグランドとの間には供給バイアス電源回路17が接続されている。規制ブレード13は供給ローラ12と共に供給バイアス電源回路17に接続されている。不図示のトナーカートリッジからトナーが筐体14内に供給される。このトナーは現像ローラ11と供給ローラ12の接触摩擦により帯電され、現像ローラ11に供給された後に現像ローラ11と規制ブレード13の接触摩擦により更に帯電されるとともに、規制ブレード13により現像ローラ11上にトナー薄層が形成される。この帯電され且つ薄層化されたトナーは現像ローラ11の回転により感光体ドラム1と接触する現像位置に搬送され、感光体ドラム1上の静電潜像に付着する。
画像印刷時のバイアス電圧は、使用するトナーの種類や、現像ローラ11、供給ローラ12、規制ブレード13の材質などに応じて良好な画像品質が得られるような値に設定される。例えば、負帯電性のトナーを用いるときには記録用紙上のべた画像濃度OD=1.5を得るために、感光体ドラムの表面帯電電位を−600V、露光後の潜像電位を−40V、現像バイアス電圧を−200V、供給バイアス電圧を−300Vに設定する。上記設定により、例えば温度25℃、湿度40%の室内環境において、トナー帯電量−20μC/g、現像ローラ上のトナー付着量0.6mg/cmが得られる。但し、これらは使用環境や使用時間などにより変動する値である。
現像ローラ11上のトナー帯電量及びトナー付着量の検出手順を図2のフローチャートを参照して以下に説明する。尚、この検出手順は、電流検出回路16と共にトナー付着量決定部及びトナー帯電量決定部を構成する不図示の制御回路により、所定のタイミング、例えば、装置の電源投入時、所定枚数の印刷が行われたとき、トナーが補充されたとき、ウォーミングアップ時等に行われる。
まず、感光体ドラム1上に現像電流測定用の静電潜像パターンを作成する(ステップS20)。電流測定用潜像パターンは、所定の面積の濃度均一の矩形パターンであり、例えば、A3型の画像形成装置の場合、幅290mm×長さ20mmの長方形のべた画像パターンとすればよい。ここで、「幅」とは感光体ドラム1の軸に平行な方向の寸法を言い、「長さ」とは感光体ドラム1の回転方向の寸法を言うものとする。次に、現像ローラ11から上記電流測定用潜像パターンへのトナーの移動に伴って現像ローラ11に流れる電流を電流検出回路16により読み取る(ステップS21)。
ここで、現像電流測定の際のバイアス条件について図3のタイミングチャートを用いて説明する。現像電流測定#1を開始するまでは、現像バイアス電圧と供給バイアス電圧は前述の画像印刷時のバイアス条件、すなわち現像バイアス電圧−200V(DB0)、供給バイアス電圧−300V(SB0)に設定して、現像ローラ11へのトナー付着とトナー帯電を行なう(t0)。そして、電流測定用潜像パターンが現像位置に達するタイミングとほぼ同時(t1)に、現像バイアス電圧はDB0からDB1へ、供給バイアス電圧はSB0からSB1へ変化させる。DB1は、現像ローラ11に付着しているトナーが100%感光体ドラム1上の電流測定用潜像パターンへ移動するような電圧値、すなわち現像効率100%となる電圧値に設定する。一般に現像効率は現像バイアス電圧が上昇すると大きくなるが、それらの間の関係は使用するトナーや現像ローラの特性、また現像ローラ上のトナー層電圧などにより変化する。例えば、現像バイアス電圧と現像効率が図4に示すような関係にある場合には、現像バイアス電圧−250V以上で現像効率が100%に飽和することから、ある程度のマージンを取りDB1は−300Vに設定すればよい。供給バイアス電圧は現像バイアス電圧と同時のタイミング(t1)で変化させる。SB1の値は、画像印刷時における供給バイアス電圧と現像バイアス電圧との差分(SB0−DB0)がDB1との間に維持されるように−400Vに設定すればよい。
上記の条件とタイミングに従って現像バイアス電圧を設定することにより、電流測定用潜像パターンの現像の際の、現像ローラ11上のトナーの帯電量と付着量は通常の画像印刷時の場合と同じになる。また、現像ローラ11上の付着トナーはその100%が感光体ドラム1へ移動する。このときのトナーの移動に伴い現像ローラ11上に流れる現像電流を電流検出回路16で読み取る。
現像電流Itnrは下記の式(3)及び(4)に示すように、単位時間に当たりの移動電荷量として求めることができる。
C=S×Mdev×k ×r×Q/M … (3)
Itnr = dC/dt … (4)
但し、Cは移動トナーの総電荷量、Sは電流測定用潜像パターンの面積、Mdevは現像ローラ上の単位面積当たりのトナー付着量、kは現像ローラの感光体ドラムに対する周速比、rは現像効率、Q/Mはトナー帯電量である。式(3)及び(4)から明らかなように、現像電流Itnrは潜像パターン面積S、周速比k、現像効率rが一定であれば、トナー帯電量Q/Mとトナー付着量Mdevの積に比例する。周速比kは同じ装置であれば一定であり、本実施形態では現像効率を100%としているので、現像電流測定#1において検出される電流値Itnr#1はトナー帯電量Q/Mとトナー付着量Mdevの積に相当する値を有する。
以上の結果を利用し、ステップS21における現像電流測定#1の測定結果からトナー帯電量Q/Mとトナー付着量Mdevの積を検出する(ステップS22)。トナー帯電量Q/Mとトナー付着量Mdevの積の値を複数のレベル、例えば8レベルにランク付けし、これらのレベルに、電流値ランクItnr#1(0)〜Itnr#1(7)を対応させる。図5に、電流値ランクとトナー帯電量Q/M及びトナー付着量Mdevとの関係を各電流値ランクについて示す。現像電流測定#1で読み取った電流値とItnr#1(0)〜Itnr#1(7)とを比較し、トナー帯電量Q/Mとトナー付着量Mdevの積がどの電流値ランクに属するかを調べる。電流値ランクの数は、必要とされる精度などにより適宜設定できる。電流値ランクItnr#1(0)〜Itnr#1(7)の値は、例えば、周速比kが1.3、感光体ドラムの周速が180mm/secの場合、Itnr#1(0)〜Itnr#1(7)は、−5μA、−6μA、−7μA、−8μA、−9μA、−10μA、−11μA、−12μAにそれぞれ設定することができる。
現像電流測定#1において検出した電流値が例えば−10μAであれば、電流値ランクはItnr#1(5)に決定される。トナー帯電量Q/Mとトナー付着量Mdevの積が一定になる組み合せは、電流値ランク毎に無数にあるが、必要とされる精度などに応じて、電流値ランク毎にトナー帯電量Q/Mとトナー付着量Mdevの組み合せを一定数格納したテーブルを用意しておく。例えば、図6に示すように、トナー帯電量Q/Mとトナー付着量Mdevの積が同じであるが、それらの割合が異なる8種類の組合せを、クラス0〜クラス7としてテーブルに設定する。図6ではクラス値が0から7へ増加するに従い、トナー付着量の割合が増加するような設定としている。本実施形態では、電流値ランク#l(5)の場合、即ち現像電流測定#1において測定した電流値が−10μAの場合、トナー帯電量Q/Mとトナー付着量Mdevの積は−15nC/cmとなるので、例えばc=−18.8μC/g、m=0.8mg/cmに設定すればよい。以下、cを基準帯電量と呼び、mを基準付着量と呼ぶ。
そして、図6に示すようなテーブルからトナー帯電量Q/Mとトナー付着量Mdevの組み合せを特定し、クラスを決定するための電流測定(現像電流測定#2)を続いて行なう。まず、現像電流測定#1の場合と同じ電流測定用潜像パターンを作成する(ステップS23)。次に、現像電流測定#1の場合と異なるバイアス条件を設定し、現像ローラ11から作成した電流測定用潜像パターンへトナーが移動するときに現像ローラ11に流れる電流を電流検出回路16により読み取る(ステップS24)。以下に、現像電流測定#2におけるバイアス条件を説明する。
図3のタイミングチャートに示すように、現像電流測定#1におけるバイアス印加終了後(t2)、現像電流測定#2の開始直前(t3)まで、通常の画像印刷時のバイアス条件、すなわち現像バイアス電圧−200V(DB0)、供給バイアス電圧−300V(SB0)の条件で、現像ローラ11へのトナー付着とトナー帯電を行なう。そして、電流測定用潜像パターンが現像位置に達するタイミングとほぼ同時(t3)に、現像バイアス電圧をDB0からDB2へ、供給バイアス電圧をSB0からSB2へそれぞれ変化させる。
DB2は、現像効率が50%以上かつ100%未満となる電圧値に設定する。例えば、現像バイアス電圧と現像効率が図4に示すような関係にある場合、DB2は−150Vに設定すればよい。供給バイアス電圧は現像バイアス電圧と同じタイミング(t3)で変化させる。SB2は、通常の画像印刷時の供給バイアス電圧と現像バイアス電圧との差分(SB0−DB0)をDB2との間に維持するように−250Vに設定すればよい。
上記の条件とタイミングに従って現像バイアス電圧を設定することにより、電流測定用潜像パターンの現像の際の、現像ローラ11上のトナーの帯電量と付着量は通常の画像印刷時の場合と同じになる。また、現像ローラ11上の付着トナーはその50〜100%が感光体ドラム1へ移動する。
以下に、現像バイアス電圧とトナー層電圧と現像効率の関係について、図7及び図8を用いて説明する。図7に示すグラフにおいて、横軸は現像バイアス電圧、縦軸は現像効率を表している。グラフ中の8本の直線は、トナー帯電量Q/Mとトナー付着量Mdevの積が同じであるが(即ち同じ電流値ランクに属するが)、それらの割合が異なる図6に示したクラス0〜クラス7のそれぞれについて現像効率と現像バイアス電圧との関係を示すものである。
式(2)に示したように、トナー層電圧Vtnrは現像ローラ上のトナー帯電量Q/Mとトナー付着量Mdevの2乗とトナー層の誘電率などにより定まる定数γとの積である。従って、図6に示した各クラスのトナー層電圧は、図8の表に示すように、前述の基準帯電量c、基準付着量m、定数γでそれぞれ表すことができる。c、m及びγは定数であるため、トナー付着量Mdevが増加するにつれトナー層電圧が大きくなることは明らかである。
さらに、式(1)に示したように感光体ドラムへのトナー移動量Mopcはトナー層電圧Vtnrにほぼ反比例するため、図7に示すように現像バイアス電圧が−150Vであれば、現像効率はトナー層電電圧Vtnrの増加に従い低下する。すなわち、トナー帯電量Q/Mとトナー付着量Mdevの積が同じでも、トナー帯電量Q/Mとトナー付着量Mdevの割合により現像効率に差が生じ、これに従い感光体ドラムへのトナー移動量Mopcにも差が生じるため、現像電流は以下に説明するように異なる。従って、現像電流#2の測定結果からトナー帯電量Q/Mとトナー付着量Mdevを決定することができる。
図9のグラフに、現像バイアス電圧がDB2の時の現像電流Itnr#2とトナー付着量Q/Mとの関係を示す。同図に示すように、トナー付着量Mdevと現像電流Itnr#2はほぼ反比例の関係となることを利用し、現像電流測定#2で読み取った電流値からトナー付着量Mdevとトナー帯電量Q/Mとを決定する(ステップS25)。尚、図9を用いて説明した関係はItnr#1の各ランクについて存在するので、トナー付着量Q/Mと現像バイアス電圧がDB2の時の現像電流値Itnr#2との関係を示すグラフはItnr#1の各ランクについて用意しておく。
例えば、ステップS21で、トナー帯電量Q/Mとトナー付着量Mdevの積、即ちItnr#1が−15nC/cmのランクであることが検出されたときには、検出されたランクに対応するグラフを参照し、トナー付着量Q/Mとトナー帯電量Mdevとを決定する。例えばこのランクでは、トナー付着量Mdevが0.4mg/cmであり、トナー帯電量Q/Mが−37.5μC/gの時には現像電流値Itnr#2は−8μAとなり、トナー付着量Mdevが0.8mg/cmであり、トナー帯電量Q/Mが−18.8μC/gの時には現像電流値Itnr#2は−7μAとなると仮定すると、現像電流測定#2における電流検出値が−7μAであれば、このランクに対応するグラフを参照し、トナー付着量Mdevは0.8mg/cmと決定され、続いて図6のトナー付着量Mdevとトナー帯電量Q/Mの組み合せテーブルを参照することにより、トナー帯電量Q/Mは−18.8μC/gと決定される。
上記のバイアス条件、ランク付け及びクラス分け設定などは一例に過ぎず、要は、現像効率が100%となる現像バイアス電圧と、現像効率が50%以上100%未満となる現像バイアス電圧の2点における現像電流を順次測定して、それぞれの電流値から現像ローラ上のトナー付着量とトナー帯電量を検出できるようにすればよい。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態によれば、現像ローラ11の現像バイアス電源回路15に電流検出回路16を接続して、現像効率が100%となる現像バイアス電圧と、現像効率が50%以上100%未満となる現像バイアス電圧の2点における現像電流を順次測定することにより、それぞれの電流値から現像ローラ11上のトナー付着量とトナー帯電量を検出することができる。従って、簡単な装置構成であるにもかかわらず、使用環境や使用時間などによりトナー帯電量、トナー付着量が変動した場合、それを検出することが可能である。このため、画像濃度変動などの画像品質低下を抑えるための制御に対し非常に有効な情報を供給することが可能となり、画像品質安定化の効果が期待できる。
尚、上記実施形態では、現像電流値の検出結果に基づき、最初にトナー付着量を決定し、次にトナー帯電量を決定しているが、同様の方法により、現像電流値の検出結果に基づき、最初にトナー帯電量を決定し、次にトナー付着量を決定することも可能である。
第2の実施形態
次に本発明の画像形成装置の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の構成は、第1の実施形態と同様であるので説明は省略し、図10〜図12を用いてその動作を説明する。
図10は、第2の実施形態の画像形成装置におけるトナー帯電量、トナー付着量の検出手順を説明するフローチャートである。同図に示すように、まず感光体ドラム1上に電流測定用潜像パターンを作成し(ステップS30)、次に電流測定#1を行う。即ち、作成した電流測定用潜像パターンを現像効率100%のバイアス条件で現像するときに現像ローラ11に流れる現像電流を電流検出回路16により読み取り(ステップS31)、読み取った電流値に基づきトナー帯電量及びトナー付着量の積を検出する(ステップS32)。
本実施形態では、ここで、トナー帯電量と付着量の積の値に応じて、現像電流測定#2における現像バイアス電圧値を設定する(ステップS33)。この後、上記現像電流測定#1と同様に感光体ドラム1上に電流測定用潜像パターンを作成し(ステップS34)、ステップS33で設定した現像バイアス条件で現像するときの現像ローラ11に流れる現像電流を電流検出回路16により読み取る(ステップS35)。そして、読み取った電流値から現像ローラ11上のトナー帯電量とトナー付着量を決定する(ステップS36)。
上記したように、第2の実施形態は、トナー帯電量、トナー付着量の検出手順において、現像電流測定#1の測定結果に応じて現像電流測定#2における現像バイアス電圧値を設定する点で第1の実施形態と異なる。以下にこの現像バイアス電圧の具体的設定方法について説明する。
図11は、現像電流測定#1において読み取った電流値により検出された、トナー帯電量とトナー付着量の積がそれぞれ、c・m、 c・m、c・mである3種類のケースA、B、Cについて、トナー帯電量とトナー付着量の複数の組み合せ(クラス)を格納したテーブルを示したものである。ここでは、トナー帯電量とトナー付着量の積の大きさは、ケースA>ケースB>ケースCの関係にあるものとして説明する。A、B、Cの各ケースともトナー帯電量とトナー付着量の組み合せはそれぞれ8クラス(クラスA0〜A7、クラスB0〜B7、クラスC0〜C7)の設定としている。また、クラス分けは、クラス値の増加と共にトナー付着量が増加するようなものとしている。また、A,B,Cの各ケースにおけるトナー付着の基準量を表すmは同じ値であり、従ってトナー帯電の基準量を表すc、c、cは、c>c>cの関係にある。
式(2)から明らかなように、トナー層電圧Vtnrはトナー帯電量Q/Mに比例するので、トナー付着量Mdevが同じであれば、A、B、Cの各ケースのトナー層電圧をそれぞれVtnr_A、Vtnr_B、Vtnr_Cとすると、Vtnr_A>Vtnr_B>Vtnr_Cの関係が成立する。
また、式(1)から明らかなように、感光体ドラムへのトナー移動量Mopcはトナー層電圧Vtnrと反比例の関係にあり、一方、現像効率とは比例関係にあるため、現像バイアス電圧Vdevが同じであれば、A、B、Cの各ケースの現像効率をr_A、r_B、r_Cとすると、r_A<r_B<r_Cの関係が成立する。
A、B、Cの各ケースの現像効率がr_A<r_B<r_Cの関係にあれば、現像バイアス電圧Vdevと現像効率の関係を表す直線の傾きはケースA<ケースB<ケースCとなる。従ってA、B、Cの各ケースの現像効率が100%に達する現像バイアス電圧をそれぞれVdm_A、Vdm_B、Vdm_Cとすると、Vdm_A>Vdm_B>Vdm_Cの関係が成立する。これを図12を用いて具体的に説明する。
図12のグラフにおいて、横軸は現像バイアス電圧を表し、縦軸は現像効率を表す。グラフ中の直線は、トナー帯電量とトナー付着量の積が一定の場合(例えばケースA)の現像バイアス電圧と現像効率との関係を、トナー帯電量とトナー付着量の種々の組み合せ(例えばクラスA0〜クラスA7)について示している。
図12において、現像効率が100%近傍の現像バイアス電圧をVdev_1、現像効率が50%近傍の現像バイアス電圧をVdev_2と表すと、トナー帯電量Q/Mとトナー付着量Mdevの積の大きさが異なれば、VdeV_1及びVdev_2も異なる。上記のようにトナー帯電量Q/Mとトナー付着量Mdevの積の大きさが、ケースA>ケースB>ケースCであるとき、Vdev_1_A>Vdev_1_B>Vdev_1_Cの関係が成立し、さらにVdev_2_A>Vdev_2_B>Vdev_2_Cの関係が成立する。
図12から明らかなように、Vdev_1におけるクラス間の現像効率の差、例えばクラス0とクラス1の現像効率の差△r_1とVdev_2におけるクラス間の現像効率の差、例えばクラス0とクラス1の現像効率の差△r_2とは、△r_1>△r_2の関係にある。現像効率の差が大きければ、現像電流測定#2におけるクラス間の現像電流値の差分△Itnr#2も大きくなり、トナー帯電量Q/Mとトナー付着量Mdevの決定が容易となる。従って現像電流測定#2においては、各クラスの現像効率が100%に達する電圧値の中、絶対値が最小のものにほぼ等しい値を有するVdev_1に現像バイアス電圧を設定することが望ましい。
従って、本実施形態では、現像電流測定#2における現像電圧を上記Vdev_1に設定することによりクラス間の差が大きくなる現像効率の高い点で現像電流を測定し、それによりトナー帯電量Q/Mとトナー付着量Mdevの決定を容易にしている。
以上説明したように、本発明の第2の実施形態によれば、現像ローラ11の現像バイアス電源回路15に電流検出回路16を接続し、1回目の現像電流測定においては現像バイアス電圧を現像効率が100%となる値に設定し、2回目の現像電流測定においては現像バイアス電圧を各クラスの現像効率が100%に達する電圧値の中、絶対値が最小のものにほぼ等しい値に設定する。そのため、2回目の現像電流測定におけるクラス間の現像電流値の差分が大きくなり現像ローラ上のトナー付着量とトナー帯電量を精度良く検出することができる。従って、簡単な装置構成であるにもかかわらず、使用環境や使用時間などによりトナー帯電量、トナー付着量が変動しても、その変動量を精度よく検出することが可能である。このため、画像濃度変動などの画像品質低下を抑えるための制御に対し非常に有効な情報を供給することが可能となり、画像品質安定化の効果が期待できる。
第3の実施形態
次に本発明の画像形成装置の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態の構成は、第1の実施形態と同様であるので構成の説明は省略し、図13〜図14を用いてその動作を説明する。第3の実施形態は、現像電流の測定手順が第1の実施形態と異なるが、他の動作は第1の実施形態と同様であるので、ここでは第3の実施形態の画像形成装置における現像電流測定手順を説明する。
図13は第3の実施形態における現像電流測定手順を示すフローチャートである。同図に示すように、非現像時に現像ローラ11に流れる電流を測定し(ステップS40)、次に現像時に現像ローラ11に流れる電流を測定し(ステップS41)、そして非現像時の電流値と現像時の電流値との差分を現像電流として算出する(ステップS42)。
図14に感光体ドラム1の露光のタイミングと、現像ローラ11に流れる電流の時間的関係を示す。同図に示すように、露光がOFFのときは感光体ドラム1の表面は帯電装置により帯電された電位を保っている。露光がONになると感光体ドラム1の表面に静電潜像パターンが形成される。露光がONの継続時間は感光体ドラム1に形成された静電潜像パターンの長さに比例する。この静電潜像パターンが感光体ドラム1の回転により現像位置に達すると、現像ローラ11から感光体ドラム1にトナーが移動し、移動トナー量に応じた電流Ionが現像ローラ11に流れる。露光位置と現像位置とは異なるため、電流Ionが流れ始めるタイミングは、露光ONから僅かに(△t)遅れる。尚、本実施形態では負帯電性トナーを使用する例について説明しているので、図14では電流Ionの値はマイナスとしている。以下の説明では現像ローラ11から現像バイアス電源15に流れ込む電流をマイナス成分の電流と定義し、逆方向の電流をプラス成分の電流と定義する。
現像電流Itnrは現像時に現像ローラ11から感光体ドラム1へのトナー移動に伴う電流であるが、図14に示すように、露光OFFのタイミング、すなわち非現像時においてもプラス成分の電流Ioffが流れている。本実施形態では、まず非現像時の電流Ioffをオフセット電流とて測定し、次に現像時の電流Ionを測定し、IoffとIonとの差分を現像電流Itnrとすることを特徴とする。すなわち現像電流は下記の式(5)で表される。
Itnr =Ioff −Ion …(5)
以下に非現像時の電流Ioffについて説明する。現像ローラ11に流れる電流には、感光体へのトナー移動による電流Itnr、感光体ドラム1と現像ローラ11間の電荷移動による電流Iopc、規制ブレード13と現像ローラ11間の電荷移動による電流Ibl、そして供給ローラ12と現像ローラ11間のトナー移動による電流Ispがある。Itnr以外の電流は非現像時にも流れ、オフセット電流Ioffとなるので下記の式(6)が成立する。
Ioff =Iopc +Ibl+Isp …(6)
Ioffは現像時、非現像時にかかわらず、感光体ドラム1、現像ローラ11、供給ローラ12にバイアス電圧が印加され且つ各ローラが回転しているときには常時流れる。そのため、オフセット電流Ioffを構成する電流にマイナス成分の電流があると、このマイナス成分の電流とトナー移動に起因する電流との区別ができず、正確な現像電流が測定できない。このため、現像電流測定時においてはIoffを構成する電流を全てプラス成分の電流とすることが望ましい。
以下にIoffを構成する電流を全てプラス成分の電流とするバイアス条件について説明する。Iopcは感光体ドラム1の表面上の負電荷が現像ローラ11へ移動することに起因するプラス成分の電流であり、現像時においてはほぼ無視できるレベルである。Iblは規制ブレード13から現像ローラ11への電荷注入により流れる電流であり、現像バイアス電圧Vdevと規制ブレード電圧Vblとが|Vdev|<|Vbl|の関係にあるときプラス成分の電流となる。本実施形態においては規制ブレード電圧は供給バイアス電圧Vspと同じにしているため、|Vdev|<|Vsp|がIblをプラス成分の電流とする条件である。但し、Vdev、Vbl、Vspはマイナス値とする。
Ispは現像ローラ11と供給ローラ12間のトナー移動による電流であり、供給ローラ12から現像ローラ11へトナーが移動するときにプラス成分の電流として流れる。トナーの移動は主に電界により生じるので、供給ローラ12から現像ローラ11へトナーが移動するバイアス条件は、|Vdev+Vtnr|<|Vsp|である。Vtnrは現像ローラ11上のトナー層電圧であり、トナー帯電量、トナー付着量により決定されるマイナスの値である。
以上から、Ioffの各電流成分がプラス成分の電流となるバイアス条件は下記の式(7)で示される。
|Vdev+Vtnr|<|Vsp| …(7)
例えば、トナー層電圧が−70Vの場合、現像バイアス電圧Vdevを−100V、供給バイアス電圧Vspを−200Vに設定して現像電流を測定すればよい。
以上説明したように、本発明の第3の実施形態においては、現像電流測定時のバイアス条件を|Vdev+Vtnr|<|Vsp|とし、且つItnr=Ioff−Ionとして現像電流を測定するようにしたため、感光体に移動するトナーによる電流を除き、現像ローラに流れ込む電流を無くすことができ、現像時の感光体ドラムヘのトナー移動分の電流を精度良く測定することができる。
従って、本実施形態によれば、より高精度にトナー付着量とトナー帯電量を検出することが可能となる。このため、画像濃度変動などの画像品質低下を抑えるための制御に対し非常に有効な情報を供給することが可能となり、画像品質安定化の効果が期待できる。
第4の実施形態
次に本発明の画像形成装置の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態の構成は、第1の実施形態と同様であるので構成の説明は省略し、図15〜図19を用いてその動作を説明する。本実施形態は、現像電流測定#1及び#2により決定したトナー付着量とトナー帯電量とに基づいて現像バイアス電圧及び供給バイアス電圧を調整することにより、感光体ドラム上のトナー付着量を一定に制御する構成を備える。
図15は第4の実施形態における現像バイアス電圧と供給バイアス電圧の調整手順を説明するフローチャートである。本実施形態では、現像電流測定#1及び現像電流測定#2を行い(ステップS50)、トナー付着量の組合せのテーブルTB1を参照して、トナー帯電量とトナー付着量を決定する(ステップS51)。本実施形態では、次に、決定されたトナー帯電量とトナー付着量の組合せに応じて、現像バイアス電圧DBと供給バイアス電圧SBとを補正する。具体的には、現像バイアス電圧DBと供給バイアス電圧SB補正値の組合せのテーブルTB2を参照して、DB補正値及びSB補正値を決定する(ステップS52)。そしてDB補正値、SB補正値に従い、現像バイアス電圧DBと供給バイアス電圧SBを調整し(ステップS53)、以降、通常の画像印刷動作を行う。
現像電流測定#1、#2は、例えば第1の実施形態と同様の手順により行う。トナー帯電量とトナー付着量の組合せテーブルTB1は、例えば図16に示すように設定する。本実施形態では説明を簡単にするために5行×5列のマトリクスとしているが、行列数はこれに限るものではなく、必要とされる精度などに適合した数とすればよい。
図16に示した5行(ケースA、B、C、D、E)×5列(クラス0、1、2、3、4)のテーブルにおいて、q(*)はケース*の基準のトナー帯電量、m(*)はケース*の基準のトナー付着量を示している。マトリクスの各セルには上段にトナー帯電量、下段にトナー付着量を配置している。同じ行、即ち同じケースではトナー帯電量とトナー付着量の積は一定であり、各ケースはトナー付着量とトナー帯電量の割合によりクラス分けされている。
トナー帯電量とトナー付着量の積の大きさq(*)×m(*)は、q(A)×m(A)<q(B)×m(B)<q(C)×m(C)<q(D)×m(D)<q(E)×m(E)の関係にある。同じ列、即ち同じクラスではトナー付着量は同じであり(m(A)=m(B)=m(C)=m(D)=m(E))、クラス値が増加するとトナー付着量が増加する。第1の実施形態で説明したように、現像電流測定#1、#2で測定した電流値とこのテーブルとを照らし合わせることにより行と列を特定し、トナー帯電量とトナー付着量とを決定できる。
DB補正値及びSB補正値の組合せのテーブルTB2は図17に示すように、上記のトナー帯電量及びトナー付着量の組合せのテーブルTB1と同じ5行×5列のマトリクスとする。各セルの現像バイアス電圧設定値DB(*)及び供給バイアス電圧設定値(*)は、トナー帯電量及びトナー付着量の組合せのテーブルTB1の対応するセルのトナー帯電量とトナー付着量に応じた値とする。本実施形態では、現像バイアス電圧及び供給バイアス電圧を、現像電流測定#1、#2の測定結果により特定されたセルのDB及びSBの値に設定する。例えば、トナー帯電量が3q(D)/2であり、トナー付着量が2m(D)/3であると決定された場合、図16のテーブルのD×1(D行1列)のセルが特定され、現像バイアス電圧及び供給バイアス電圧は、図17のテーブル中のD×1(D行1列)のセルに格納されているDB(D1)及びSB(D1)にそれぞれ設定される。
以下に、感光体ドラム上のトナー付着量を一定に保つため、本実施形態において供給バイアス電圧及び現像バイアス電圧がどのように調整されるかを説明する。
供給バイアス電圧と現像バイアス電圧との差分が増加すると、供給ローラから現像ローラへのトナー供給能力が増加するため、現像ローラ上のトナー付着量は増加する。従って、図18に示すように現像ローラ上のトナー付着量が多い場合には供給バイアス電圧と現像バイアス電圧の差分を小さくし、逆に、トナー付着量が少ない場合には供給バイアス電圧と現像バイアス電圧の差分を大きくする調整を行えばよい。
式(1)及び式(2)から明らかなように、上記の調整によりトナー帯電量あるいはトナー付着量が変化すると感光体ドラムへのトナー移動量も変化するため、本実施形態では次に現像バイアス電圧を制御して現像効率を調整する。現像効率はトナー帯電量とトナー付着量の2乗の積に反比例するので、図19に示すようにトナー帯電量とトナー付着量の2乗の積が増加するとき、それに比例して現像バイアス電圧を増加させる調整を行えばよい。尚、図19におけるトナー帯電量とトナー付着量は、上記のトナー付着量制御後の値である。感光体ドラムへのトナー移動量は現像効率だけではなく、現像ローラ上のトナー付着量にも依存するが、トナー移動量が一定になるように現像バイアス電圧を設定すればよい。
以上説明したように、本発明の第4の実施形態の画像形成装置は、予めトナー帯電量とトナー付着量の種々の組合せについて現像バイアス電圧と供給バイアス電圧の設定値を格納した補正テーブルを作成し、現像電流測定により検出したトナー帯電量とトナー付着量を元に、補正テーブルを参照して現像バイアス電圧と供給バイアス電圧を調整する。従って、装置使用環境や使用時間などにより現像ローラ上のトナー帯電量やトナー付着量が変化しても、感光体ドラム上のトナー付着量を一定に保つことができる。このため、濃度変動がなく画像品質が安定である画 像形成装置を、複雑な制御機構を必要としないため低価格で提供することが可能である。
第5の実施形態
次に本発明の画像形成装置の第5の実施形態について説明する。第5の実施形態の構成は、第1の実施形態と同様であるので構成の説明は省略し、図20〜図24を用いてその動作を説明する。本実施形態も、現像電流測定#1及び#2の結果に基づいて現像バイアス電圧と供給バイアス電圧を調整することにより、トナー帯電量と現像ローラ上のトナー付着量が変動しても感光体ドラム上のトナー付着量を一定に制御する構成を備えるものである。
図20のフローチャートを参照して本実施形態の画像形成装置における現像バイアス電圧DB及び供給バイアス電圧SBの調整手順を説明する。同図に示すように、まず、現像電流測定#1(ステップS60)を行い、測定した電流値を、第1のトナー帯電量とトナー付着量の積の組合せのテーブルTB3と照らし合わせることにより、トナー帯電量とトナー付着量の積を求める(ステップS61)。
次に、求めたトナー帯電量とトナー付着量の積を、SB補正テーブルTB4と照らし合わせることにより、SB補正値を決定する(ステップS62)。そして供給バイアス電圧SBをこのSB補正値に補正した状態で現像電流測定#2(ステップS63)を行い、測定した電流値を、トナー帯電量とトナー付着量の組合せのテーブルTB5と照らし合わせることにより、トナー帯電量とトナー付着量を決定する(ステップS64)。
続いて、決定されたトナー帯電量及びトナー付着量を、DB補正値とSB補正値の組合せのテーブルTB6と照らし合わせることにより、DB補正値及びSB補正値を決定する(ステップS65)。そして現像バイアス電圧DB及び供給バイアス電圧SBをDB補正値及びSB補正値にそれぞれ補正し(ステップS66)、以降、通常の現像動作を行う。
トナー帯電量とトナー付着量の積の組合せのテーブルTB3は、図21に示すように5行(ケースA、B、C、D、E)×1列のテーブルであり、各行でトナー帯電量とトナー付着量の積の値が異なる。例えば、トナー帯電量とトナー付着量の積の大きさは、q(A)×m(A)<q(B)×m(B)<q(C)×m(C)<q(D)×m(D)<q(E)×m(E)の関係にある。ここで、q(*)は*行のトナー帯電量、m(*)は*行のトナー付着量を示している。
SB補正テーブルTBは、図22に示すように図21のテーブルと同じ5行(ケースA、B、C、D、E)×1列のテーブルである。各行の供給バイアス電圧の設定値SB(*)は、図21のテーブルの対応する行のトナー帯電量とトナー付着量の積の値に応じて設定される。供給バイアス電圧設定値SBは、トナー帯電量とトナー付着量の積を一定の目標値に等しくさせる値とする。例えば、トナー帯電量とトナー付着量の積の目標値がq(C)×m(C)である場合にはSB(C)を0に設定し、検出されたトナー帯電量とトナー付着量の積の値が目標値q(C)×m(C)に等しいときには供給バイアス電圧を補正しないようにする。SB(A)については、q(A)×m(A)はq(C)×m(C)より小さいので、トナー帯電量とトナー付着量の積をq(C)×m(C)に補正するためにはトナー付着量を増加させればよい。従って供給バイアス電圧と現像バイアス電圧との差分が大きくなるとトナー付着量が増加することを利用し、SB(A)をSB(C)より高い値に設定する。また、SB(E)については、q(E)×m(E)がq(C)×m(C)より大きいので、SB(C)より低い値に設定する。
トナー帯電量とトナー付着量の積の組み合せのテーブルTB5は、図23に示すように1行×5列(クラス0、1、2、3、4)のテーブルであり、積がq(C)×m(C)になるトナー帯電量とトナー付着量の5種類の組合せを格納している。各セルの上段にトナー帯電量、下段にトナー付着量を配置している。図23のテーブルではトナー付着量がクラス値の増加と共に増加するクラス分けとしている。
DB補正値とSB補正値の組合せのテーブルTB6は、図24に示すように、図23のテーブルと同じ1行×5列のテーブルである。各列の現像バイアス電圧設定値DB(*)及び供給バイアス電圧設定値SB(*)は、図23に示したテーブルの対応の列のトナー帯電量とトナー付着量の値に応じて設定する。
現像バイアス電圧及び供給バイアス電圧は、現像電流測定#2により決定された列のDB及びSBに補正される。例えば、トナー帯電量及びトナー付着量がそれぞれ3q(C)/2及び2m(C)/3である列が決定された場合、その列の列値は1であるため、図24のテーブルを参照して、現像バイアス電圧をDB(Cl)に設定し、供給バイアス電圧をSB(Cl)に設定する。
現像バイアス電圧補正値DB(*)及び供給バイアス電圧補正値SB(*)の値は、トナー帯電量とトナー付着量の2乗の積が大きいほど大きくなるように設定する。感光体ドラムへのトナー移動量は現像効率だけではなく、現像ローラ上のトナー付着量にも依存するが、現像バイアス電圧DB(*)を補正することにより、トナー移動量を一定にすることができる。トナー付着量はステップS60〜ステップS62により一定の値に調整されているため、S63〜ステップS66では供給バイアス電圧SB(*)の値は供給バイアス電圧と現像バイアス電圧の差分が現像電圧の補正前後で等しくなるように、現像バイアス電圧に合せて設定すればよい。
本実施形態で説明した補正テーブルはもちろん一例に過ぎず、必要とされる精度などにより適当に設定すればよい。
以上説明したように、本発明の第5の実施形態の画像形成装置は、現像電流測定#1により検出したトナー帯電量とトナー付着量の積を補正テーブルと照らし合わせて供給バイアス電圧を調整することによりトナー付着量を補正し、それによりトナー帯電量とトナー付着量の積を一定の目標値に調整し、その状態で行う現像電流測定#2により決定されたナー帯電量及びトナー付着量を補正テーブルと照らし合わせて現像バイアス電圧を調整することを特徴としている。
従って、装置使用環境や使用時間などによりトナー帯電量やトナー付着量が変動しても、感光体ドラム上のトナー付着量を一定に制御することができる。このため、濃度変動がなく画像品質が安定である画像形成装置を、複雑な制御機構を必要としないため低価格で提供することが可能である。本実施形態ではさらに、予め用意する補正テーブルのセル数を少なくできるため、メモリの使用領域を小さくできるという利点もある。
第6の実施形態
次に本発明の画像形成装置の第6の実施形態について説明する。第6の実施形態の構成は、第1の実施形態と同様であるので構成の説明は省略し、図25及び26を用いてその動作を説明する。本実施形態におけるトナー付着量及びトナー帯電量の検出手順は実施の形態1と同様であるが、本実施形態は現像電流測定に用いる潜像パターンの形状に特徴がある。
図25に本実施形態における電流測定用潜像パターンの形状を示す。同図において、80は感光体ドラム1に作成された電流測定用潜像パターンである。感光体ドラム1の回転方向は矢印Rの方向である。電流測定用潜像パターン80は感光体ドラム1の回転方向に伸びる互いに平行な2辺a,bと、感光体ドラム1の幅方向にドラムの軸に一定の角度をなして伸びる互いに平行な2辺c、dを有する平行四辺形である。以下の説明では、辺a,bの長さをパターン長Lと呼び、辺aと辺bとの間の距離をパターン幅と呼ぶ。図25において、T0〜T4は、電流測定用潜像パターン80が位置P0〜P4でそれぞれ露光される時刻を表している。
図26に、上記の電流測定用潜像パターン80を現像する際に流れる現像電流の波形を示す。現像時間と露光時間は等しく、現像電流が流れ始める時刻はT0に対応し、流れ終わる時刻はT4に対応する。従って、T0、T1、T2、T3、T4のタイミングにおける現像電流地I_P0、I_P1、I_P2、I_P3、I_P4は、電流測定用パターン80の位置P0、P1、P2、P3、P4における現像電流のばらつきを表している。現像電流値から現像ローラ11上のトナー帯電量、トナー付着量のパターン幅方向のばらつきを求めることができる。
T4を露光終了時刻とするとき、T0からT4までの時間△Tは、現像ローラ11の感光体ドラム1と接触する部分が供給ローラ12に接触する位置まで回転移動する時間を超えないことが望ましい。何故ならば、現像ローラ11の感光体ドラム1と接触していた部分が供給ローラ12に接触すると、トナーが供給ローラ12から現像ローラ11に供給されることによる電流が流れ、この時間の現像電流を正確に測定することが難しくなるからである。△Tの長さが現像電流のP0からP4の範囲のばらつきを求めるには十分でない場合は、例えば、まずP0からP1までの潜像パターンを作成して現像電流のばらつきを求め、現像ローラ11を1回転以上空回しさせた後に、P1からP2までの潜像パターンを作成して現像電流のばらつきを求めるというようにすればよい。
上記方法により検出した感光ドラムの幅方向のトナー帯電量、トナー付着量のばらつきを補償するような制御を行なうことで、記録紙面内の濃度ばらつきを低減することができる。例えば、露光装置にLEDヘッドを用いる場合、LEDヘッドの各素子の発光パワーを、検出した感光ドラムの幅方向のトナー帯電量、トナー付着量のばらつきに応じてLEDの発光パワーを調整すればよい。
以上説明したように、本発明の第6の実施形態は、電流測定用潜像パターンを感光体ドラムの幅方向にドラムの軸に一定の角度をなして伸びる互いに平行な2辺を有する平行四辺形の形状に作成し、現像電流測定において所定のタイミングで電流値を順次読み取る構成であるので、現像ローラの幅方向のトナー帯電量とトナー付着量のばらつきを検出することができる。そして、複雑な検出、制御機構を必要とすることなく検出したトナー帯電量とトナー付着のばらつきに応じて、感光体ドラムの幅方向のトナー付着量ばらつきを低減することが可能である。従って、記録用紙に濃度のばらつきのない高品質の画像を形成できる画像形成装置を低価格で提供することが可能である。
以上説明した本発明の第1〜第6の実施形態では、現像電流を測定してトナー付着量及びトナー帯電量を決定するための制御手段、電流検出回路、各種テーブルを格納する不図示のメモリ等の要素は、画像形成装置に備えられるが、これらの要素を現像装置内に設けてもよく、あるいは画像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジに設けてもよい。
第7の実施形態
図27に本発明の画像形成装置の第7の実施形態の構成を示す。同図に示すように本実施形態の画像形成装置は、トナー像担持体としての感光体ドラム101、現像装置110、帯電ローラ111、露光ヘッド112、転写ローラ113、クリーニングブレード114、定着器115を有する。116は記録用紙または転写ベルトである。現像装置110は、例えばステンレスなどの導体を軸とし、この軸にウレタンなどの半導電性の弾性体を被覆してなるトナー担持体としての現像ローラ102と、例えばステンレスなどの導体を軸とし、この軸にシリコンなどの発泡性の弾性体を被覆してなるトナー供給体としての供給ローラ103と、例えばステンレス鋼の板状部材である規制ブレード104と、ブレード支持フレーム105と、筐体106とから構成される。
図28に示すように、現像装置110を構成する現像ローラ102の軸には現像バイアス電源回路120が接続され、供給ローラ103の軸には供給バイアス電源回路121が接続されている。そして、現像ローラ102と現像バイアス電源回路120の間に電流検出部としての電流検出回路122が接続されている。電流検出回路122には演算部123、さらに電源制御部124が接続されている。電源制御部124は、現像バイアス電源回路120及び供給バイアス電源回路121にも接続されている。
印刷動作時には、アルミニウム等の表面に光導電層が形成されている感光体ドラム101が、例えば半導電性の弾性体からなる帯電ローラ111に高バイアス電圧を印加することにより均一に帯電される。そして、例えばLEDヘッドなどの露光装置112により感光体ドラム101の表面が選択的に露光され、静電潜像が形成される。
現像装置110においては、図示しないトナーカートリッジより筐体106内にトナーが供給される。トナーは供給ローラ103との接触により帯電され、現像ローラ102上に供給された後、規制ブレード104によりさらに帯電され且つ現像ローラ102上に薄層化される。そして薄層化されたトナーは現像ローラ102の回転により感光体ドラム101と接触する現像位置に搬送された後、感光体ドラム101上の静電潜像に付着し、潜像が現像される。
画像印刷時のバイアス設定は、使用するトナー、現像ローラ102、供給ローラ103、規制ブレード104の材質などに依存する帯電特性に応じて、良好な画像品質が得られるように設定される。例えば、負帯電性のトナーを用いるとき、記録用紙上のべた画像濃度OD=1.5を得るためには、感光体ドラムの表面帯電電位を−600V、露光後の潜像電位を−50V、現像バイアス電圧を−200V、供給バイアス電圧を−300Vに設定すればよい。このバイアス設定により、例えば温度25℃、湿度40%の室内環境において、トナー帯電量−20μC/g、現像ローラ上のトナー付着量0.6mg/cmが得られる。尚、トナーの帯電量、付着量は使用環境や使用時間などにより変動する値であることは言うまでもない。
上記構成の画像形成装置における、現像ローラ102上のトナー付着量及びトナー帯電量の検出手順について以下に説明する。
図29は、図28に示した演算部123の内部構成を示したものであり、同図に示すように、演算部123は、第1現像電流算出部130、現像バイアス算出部131、現像面積算出部132、第2現像電流算出部133、トナー付着量・帯電量検出部134からなる。
まず、感光体ドラム101上に形成された特定の静電潜像パターン(現像パターン)に現像ローラ102上のトナーを付着させ、該パターンを現像したときに現像ローラ102に流れる電流を電流検出回路122により読み取る。尚、このとき、例えば現像ローラ102には−400Vを印加し、供給ローラ103には−600Vを印加し、現像ローラと供給ローラの電位差を常に一定にする。電流検出回路122により読み取られた電流は、現像電流算出部130により平均化などの処理がなされ、現像電流値が求められる。尚、現像電流とは現像時における現像トナーにより生じる電流であるが、非現像時においても現像ローラ102上には現像装置110内のトナーの移動や帯電などにより発生する電界に応じた電流が流れる場合がある。この場合は、非現像時の電流も読み取り、非現像時と現像時との電流の差分から現像電流を算出するようにすればよい。
現像パターンは、現像トナー量とトナー帯電量が変化したときの現像電流の変化量を検出できるように、特定の面積を有する濃度均一の矩形パターンとする。例えば、A3型の画像形成装置の場合、幅290mm×長さ20mmの長方形のべた画像パターンとすればよい。尚、幅とはパターンの感光体ドラム101の長手方向(軸方向)への寸法、長さとはパターンの感光体ドラム101の回転方向への寸法である。現像パターンの幅を変えた場合、その変化量に比例して現像電流が変化するが、長さを変えた場合には、幅が一定であれば現像電流値は一定であり、現像電流値が出力する期間がその変化量に比例して変化する。
また、現像バイアス電位は、現像ローラ102上のトナーがその厚み方向に感光体ドラム101へほぼ100%移動するのに必要な最小の電位、すなわち飽和現像電位以上の電位に設定する。例えば、トナー帯電量が−20μC/g、トナー付着量が0.6mg/cmであるトナー層を現像ローラ102上に形成する場合、現像バイアス電位が−400V、感光体ドラム101に対する現像ローラ102の周速比が1.28、感光ドラム101の回転速度が160mm/secであれば、現像トナー量は0.77mg/cmとなり、現像電流は約7.1μAとなる。
このように第1の現像電流算出部130により求められる現像電流は、現像パターンの全幅に渡り現像ローラ102上のトナーが全て感光体ドラム101へ移動したときの電流値を示している。すなわち、現像電流値は現像ローラ上のトナー層のライン単位の総電荷量に相当する値である。トナー層の総電荷量は、現像ローラ上のトナー付着量とトナー帯電量の積に比例する値であり、トナー付着量とトナー帯電量の積が一定であればトナー層の総電荷量は一定であり、現像電流も一定となる。図30のグラフは、現像バイアス電位を飽和現像電位以上に設定した場合における、現像電流と、トナー付着量とトナー帯電量の積の間の関係を示している。このグラフに示すように、現像バイアス電位を飽和現像電位以上に設定した場合、現像電流はトナー付着量とトナー帯電量の積に比例して増加する。この特性を予め演算部123内に記憶しておくことにより、第1の現像電流算出部130において求めた現像電流の大きさに基づき、現像ローラ102上のトナー付着量とトナー帯電量の積の値を検出することができる。検出値は演算部123内に記憶させておく。
次に、現像バイアス算出部131において、第2の現像電流を求める際に現像ローラ102に印加すべき現像バイアス電圧を算出する。図31は、トナー付着量とトナー帯電量の積と、現像トナー量が飽和に達する最小現像バイアス電位(飽和現像電位)の間の関係を示している。同図に示すように、トナー付着量とトナー帯電量の積と、飽和現像電位とは線形の関係にあるが、トナー付着量M/Aが異なれば傾きは異なる。演算部123にこの関係を予め記憶しておく。現像電流算出部130で検出したトナー付着量とトナー帯電量の積の値に基づいて飽和現像電位を算出し、図31に示した関係を参照し、この電位に応じた第2の現像電流読取り時の現像バイアス電位を設定する。図32のグラフは、第2の現像電流読取り時の現像バイアス電位を、トナー付着量が0.3mg/cmのときの飽和現像電位に設定したときのトナー付着量と現像トナー量の間の関係を示したものである。このグラフから、トナー帯電量の大きさに関わらず、現像トナー量は現像ローラ上のトナー付着量の増加に伴い増加することが分かる。
続いて、現像面積算出部132において、第2の現像電流を求める際の現像パターン面積を算出する。ここでは、図33に示すように、現像面積は、第1の現像電流算出部130で検出したトナー付着量とトナー帯電量の積に反比例するように設定する。すなわちトナー付着量とトナー帯電量の積と現像面積の積が一定となるように現像面積を設定する。尚、現像面積の設定の際、変化させるパラメータは幅方向のみとする。現像電流は現像パターンの幅に比例して増加するが、長さ方向の変化に対しては電流の出力時間のみが変化するからである。このように現像面積をトナー付着量とトナー帯電量の積に応じて算出し、第2の現像電流算出時の現像パターンに設定することにより、第2の現像電流値は、図34に示すように、トナー帯電量の大きさに関わらず、トナー付着量の増加に伴い減少する特性となる。
第2の現像電流算出部133においては、前述のとおり現像バイアス電位は現像バイアス算出部131により算出された値に設定され、現像パターン面積は現像面積算出部132において算出された値に設定され、この設定条件で、第1の現像電流算出部130と同様に現像電流の値を求める。この後、トナー付着量・帯電量検出部134において、現像ローラ2上のトナー付着量とトナー帯電量を検出する。ここでは、まず第2の現像電流算出部133が算出した現像電流値から、図34に示した関係を参照して、トナー付着量を検出する。第2の現像電流値とトナー付着量の関係は、あらかじめ演算部123に記憶させておけばよい。続いて、第1の現像電流算出部130が算出した演算部123に記憶されていたトナー付着量とトナー帯電量の積を参照して、トナー帯電量を検出する。
以上説明した構成により、2回の現像電流の読み取り、即ち2つの現像電流値から現像ローラ上のトナー付着量とトナー帯電量を検出することができる。使用するトナーや、ローラなどの特性により現像電流が変動する場合があるが、この場合は使用する装置条件における特性や関係を演算部123に記憶させておけばよい。また、本実施形態では現像電流の読み取りを2回行なう例について説明したが、もちろん3回以上行なっても良く、要求される精度などにより適宜設定すればよい。
トナー付着量とトナー帯電量を検出した後は、以下に説明する制御が実行される。
本実施形態は検出したトナー付着量とトナー帯電量に応じて、現像バイアス電位と供給バイアス電位を調整して、トナー付着量とトナー帯電量が変動しても現像トナー量を一定に保つように制御させる構成を有する。即ち、現像ローラ102上の付着量を目標値に調整する。図35に示すように供給バイアス電位SBと現像バイアス電位DBとの差分SB−DBが増加するにつれ、供給ローラ103からの供給能力が増加するため現像ローラ102上のトナー付着量は増加する。したがって、トナー付着量が目標値に対して高い場合は、供給バイアス電位SBと現像バイアス電位DBの差分SB−DBが小さくなるように設定し、逆に、トナー付着量が目標値に対して低い場合は、供給バイアス電位SBと現像バイアス電位DBの差分SB−DBが大きくなるように設定して、現像ローラ102上のトナー付着量が常にほぼ均一になるように制御する。次に、図52に示したようにトナー帯電量が異なると感光体ドラムへの現像トナー量が変化するため、現像バイアス電位を制御して現像トナー量を調整する。同図に示すように、トナー帯電量が高い程、現像バイアス電位に対する現像トナー量の勾配が緩やかになるので、検出されたトナー帯電量に応じて現像トナー量が目標値に一致するように現像バイアス電位を制御すればよい。
上記の本発明の第7の実施形態の画像形成装置によれば、現像ローラ102に電流検出回路122及び演算部123を接続し、まず現像トナー量が飽和する領域の現像電流を算出し、そして現像電流値に応じて、現像バイアス電位と現像パターン面積を算出した後に、2回目の現像電流を算出する構成としたことにより、それぞれの現像電流値から現像ローラ102上のトナー付着量及びトナー帯電量を検出することができる。さらに、検出したトナー付着量とトナー帯電量の情報に従い、現像バイアス電位及び供給バイアス電位を調整する構成としたことにより、感光体ドラムへの現像トナー量を、常に均一に制御することができる。したがって、簡単な装置構成にもかかわらず、使用環境や使用時間などによりトナー帯電量、トナー付着量が変動した場合においても、その変動量を検出して感光体ドラム上のトナー付着量を一定に制御することができ、濃度変動がなく画像品質が安定である画像形成装置を、複雑な検出機構や制御機構を必要としないため低価格で提供することが可能である。
第8の実施形態
図36に本発明の第8の実施形態である画像形成装置の演算部123の構成を示す。その他の構成は第7の実施形態と同様であり説明は省略する。演算部123は、現像電流算出部140、現像電流勾配算出部141、トナー付着量検出部142、トナー帯電量検出部143からなる。本実施形態における、現像装置110の現像ローラ102上のトナー付着量、トナー帯電量の検出手順について以下に説明する。
まず、感光体ドラム101上に形成された特定の静電潜像パターン(現像パターン)に現像ローラ102上のトナーを付着させ、該パターンを現像したときに現像ローラ102に流れる電流を電流検出回路122により読み取る。電流検出回路122により読み取られた電流は、現像電流算出部140において平均化などの処理がなされ現像電流値が求められる。現像電流は現像時における現像ローラ102から感光体ドラム101へのトナーの移動により生じる電流であるが、非現像時においても現像ローラ102上には現像装置110内のトナーの移動や帯電などに起因する電界に応じた電流が流れる場合がある。この場合は、非現像時の電流も読み取り、非現像時と現像時の電流の差分から現像電流を算出すればよい。
現像パターンは、現像トナー量とトナー帯電量が変化したときの現像電流の変化量を検出できるように、特定の面積を有する濃度均一の矩形パターンとする。例えば、A3型の画像形成装置の場合、幅290mm×長さ20mmの長方形のべた画像パターンとすればよい。尚、幅とはパターンの感光体ドラム101の長手方向(軸方向)への寸法であり、長さとはパターンの感光体ドラム101の回転方向への寸法である。現像パターンの幅を変えた場合、その変化量に比例して現像電流が変化するが、長さを変えた場合には、幅が一定であれば現像電流値は一定であり、現像電流値が流れる期間の長さがその変化量に比例して変化する。
また、現像バイアス電位としては、現像トナー量が飽和に達しない領域内の2点の電位を設定し、各現像バイアス電位における現像電流の値を求める。例えば、現像バイアス電位と現像電流の間の関係が図37に示すような特性の画像形成装置の場合、現像バイアス電位を−100Vと−130Vに設定し、各設定での現像電流値を求めればよい。求めた現像電流値はそれぞれ演算部123に記憶させておく。
次に、現像電流勾配算出部141において、現像電流算出部140で求めた2点の現像電流値と現像バイアス電位の関係から、現像バイアス電位に対する現像電流の勾配を算出する。例えば、現像バイアス電位が−100Vのときの現像電流値が4.2μA、現像バイアス電位が−130Vのときの現像電流値が5.7μAのとき、現像電流勾配は−0.05μA/Vである。トナー付着量検出部142では、現像電流勾配算出部141で求めた現像電流勾配の値から現像ローラ上のトナー付着量を検出する。図37のグラフは、現像ローラ上のトナー付着量M/Aが一定のとき(0.5mg/cm)の、現像バイアス電位と現像電流の間の関係を3つの異なるトナー帯電量Q/M(−20μC/g、−25μC/g、−30μC/g)について示したものである。このグラフに示すように、トナー帯電量Q/Mの値(絶対値)が増加するにつれ、現像電流の飽和値は増加し、また、現像電流が飽和に達する最小現像バイアス電位(飽和現像電位)もトナー帯電量Q/Mの増加に伴って大きくなる(マイナス方向に)。しかし、飽和現像電位以下の領域では、現像電流は現像バイアス電位に比例し、トナー付着量Q/Mの大きさに関らず勾配は一定である。
このように、現像バイアス電位に対する現像電流の勾配は、トナー付着量が一定であればトナー帯電量に依存しない。一方、トナー付着量が変化したときの現像電流勾配は図38に示すように、トナー付着量の増加に伴って減少する。図38の関係をあらかじめ演算部123に記憶させておき、現像電流勾配算出部141が算出した現像電流勾配の値とトナー付着量の関係を参照することにより、トナー付着量を決定することができる。トナー帯電量検出部143では、現像電流算出部140で求めた現像電流値とトナー付着量検出部142で求めたトナー付着量からトナー帯電量を検出する。
図39に、現像バイアス電位が一定のときのトナー帯電量と現像電流の間の関係を示す。同図に示すように、現像電流値はトナー帯電量の増加(絶対値)に比例して増加し、トナー付着量M/Aの大きさにより、勾配が異なる。この関係に基づき、既に求められ演算部123に記憶されているトナー付着量M/Aと、特定の現像バイアス電位における現像電流値からトナー帯電量を決定することができる。現像電流値は、現像電流算出部140にて既に求められ、演算部123に記憶させておいた値を参照すればよい。また、トナー帯電量と現像電流の関係は、予め演算部123に記憶させておけばよい。
以上説明した手順により、現像電流値と現像電流勾配から現像ローラ上のトナー付着量とトナー帯電量を検出することができる。尚、本実施形態では2点の現像電流値から現像電流勾配を求める例について説明したが、3点以上の現像電流値から現像電流勾配を求めるようにしてもよい。トナー付着量とトナー帯電量が検出された後は、検出値に従いバイアス電位を調整して、現像トナー量を制御する。制御方法に関しては第7の実施形態と同様であり、説明は省略する。
上記の本発明の第8の実施形態の画像形成装置によれば、現像ローラ102に電流検出回路122及び演算部123を接続して、現像バイアス電位の異なる複数の点の現像電流値から現像電流勾配を求め、この現像電流勾配から現像ローラ上のトナー付着量を算出し、さらに、このトナー付着量と一定の現像バイアス電位における現像電流値を算出する構成としたことにより、現像電流値から現像ローラ2上のトナー付着量及びトナー帯電量を検出することができる。そして、検出したトナー付着量とトナー帯電量の情報に従い、現像バイアス電位及び供給バイアス電位を調整する構成としたことにより、感光体ドラムへの現像トナー量を、常に均一に制御することができる。したがって、簡単な装置構成にもかかわらず、使用環境や使用時間などによりトナー帯電量、トナー付着量が変動した場合においても、その変動量を検出して感光体ドラム上のトナー付着量を一定に制御することができ、濃度変動がなく画像品質が安定である画像形成装置を、複雑な制御機構を必要としないため低価格で提供することが可能となる。さらに本実施形態によれば、飽和現像電位以下の現像バイアスで現像電流を読み取るため、現像バイアス電源回路の出力能力を低減することができ、装置の低価格化への効果がある。
第9の実施形態
次に本発明の第9の実施形態について説明する。図40は第9の実施形態である画像形成装置の演算部123の構成を示したものである。尚、その他の構成及び印刷時の動作は第7の実施形態と同様であるのでそれらの説明は省略し、同じ部位には同じ番号を付して説明する。
演算部123は、非現像電流算出部150、トナー層電位検出部151、現像電流算出部152、トナー付着量検出部153、トナー帯電量検出部154から構成される。以下に、本実施形態における、現像装置110の現像ローラ102上のトナー付着量及びトナー帯電量の検出手順について説明する。
まず、非現像時に現像ローラ102に流れる電流を電流検出回路122により読み取る。読み取った電流値は演算部123内の非現像電流算出部150で平均化などの処理がなされ、非現像電流が求められる。非現像時とは通常の印刷動作において感光ドラム101上に静電潜像パターン(現像パターン)を形成しない時であり、非現像電流とは現像ローラ102から感光体ドラム101へトナーが移動しないときに現像ローラ102に流れる電流である。通常の印刷動作時は、感光体ドラム101は帯電ローラ111により表面が例えば電位−600Vに一様に帯電されている。電流読み取り時の現像バイアス電位及び供給バイアス電位は任意であり、例えば、現像バイアス電位−100V、供給バイアス電位−200Vとすればよい。求めた非現像電流値は演算部123に記憶させておく。
次に、トナー層電位検出部151において、非現像電流算出部150で求めた非現像電流値から現像ローラ102上に形成されているトナー薄層の表面電位(トナー層電位)を検出する。図41にトナー層電位と非現像電流の関係を示す。非現像時の電流は現像装置110内の電荷移動、あるいは電荷を帯びたトナー自体の移動、さらに感光体ドラム101の表面からの電荷移動などに起因する電界に応じて変動する値である。特に現像ローラ102と供給ローラ103の間はローラの回転に伴い、供給ローラ103によるトナーの掻き取りと供給が常に行なわれているので、非現像時においても電荷の移動は常に生じている。現像バイアス電位、供給バイアス電位及び感光体の帯電電位が一定のとき、現像ローラ102の表面と供給ローラ103間に生ずる電界の値は、トナー層電位により変動する。前述の通り、供給バイアス電位は現像バイアス電位に対して高い(絶対値)設定であり、トナー層電位が高く(絶対値)なると現像ローラ102上のトナー層の表面と供給ローラ103間の電界は小さくなる。したがって図41に示すように、トナー層電位が増加すると非現像電流は低下する。このトナー層電位と非現像電流の関係をあらかじめ演算部123に記憶させておくことにより、求めた非現像電流値からトナー層電位を決定することができる。
トナー層電位を決定した後、現像電流算出部152により現像電流値を算出する。ここで、現像パターンは、特定の面積を有する濃度均一の矩形パターンとする。例えば、A3型の画像形成装置の場合、幅290mm×長さ20mmの長方形のべた画像パターンとすればよい。現像バイアス電位は現像トナー量が飽和に達しない領域内の電位に設定して現像電流を求める。例えば、現像バイアス電位と現像電流の関係が図37に示すような特性の画像形成装置の場合、現像バイアス電位を−100Vに設定して現像電流値を求めればよい。求めた現像電流値は演算部123に記憶させておく。
この後、トナー付着量検出部153により現像ローラ102上のトナー付着量を検出する。トナー層電位Vtnrは、現像ローラ上に薄層化されたトナー付着量をM/Aとし、そのトナー帯電量をQ/Mとするとき、以下に示す式(8)に従う。
Vtnr = α・(Q/M)/(M/A) (8)
すなわち、トナー層電位Vtnrはトナー帯電量Q/Mに比例し、トナー付着量M/Aの2乗に反比例する。αはトナー層の誘電率などに依存する定数である。上式から、トナー層電位が一定であっても、トナー付着量及びトナー帯電量が異なる場合があることが分かる。図42のグラフは、トナー付着量と現像電流の間の関係を3つの異なるトナー層電位Vtnr(−30V、−50V、−70V)について示すものである。このグラフに示すように、トナー層電位Vtnrが一定のとき、トナー付着量が増加するにつれ現像電流は低下する。このトナー付着量と現像電流の間の関係をあらかじめ演算部123に記憶しておき、トナー層電位検出部151で求めたトナー層電位と、現像電流算出部152で求めた現像電流値を照合することにより、トナー付着量を決定することができる。
また、トナー帯電量検出部154において、トナー層電位検出部151で求めたトナー層電位とトナー付着量検出部153で決定したトナー付着量とから、トナー帯電量を決定することができる。トナー層電位とトナー付着量及びトナー帯電量との関係は式(8)に示した通りであり、これをトナー層電位とトナー帯電量の間の関係として表すと図43のグラフに示すものとなる。このグラフからトナー層電位に比例してトナー帯電量が増加する関係であることが分かる。このトナー層電位とトナー帯電量の関係から、既に求められているトナー層電位とトナー付着量に基づきトナー帯電量を算出する。
以上説明した手順により、非現像電流値と現像電流値から現像ローラ上のトナー付着量とトナー帯電量を検出することができる。トナー付着量とトナー帯電量が検出された後は、検出値に従いバイアス電位を調整して、現像トナー量が安定するように制御する。制御方法に関しては第7の実施形態と同様であり、説明は省略する。
上記の本発明の第9の実施形態の画像形成装置によれば、現像ローラ102に電流検出回路122及び演算部123を接続して、非現像時の電流値から現像ローラ上に形成されているトナー層電位を算出し、さらに特定パターン現像時の現像電流値を算出する構成としたことにより、算出したトナー層電位と現像電流値から現像ローラ102上のトナー付着量及びトナー帯電量を検出することができる。そして、検出したトナー付着量とトナー帯電量の情報に従い、現像バイアス電位及び供給バイアス電位を調整する構成としたことにより、感光体ドラムへの現像トナー量を、常に均一に制御することができる。したがって、簡単な装置構成にもかかわらず、使用環境や使用時間などによりトナー帯電量、トナー付着量が変動した場合においても、その変動量を検出して感光体ドラム上のトナー付着量を一定に制御することができ、濃度変動がなく画像品質が安定である画像形成装置を、複雑な制御機構を必要としないため低価格で提供することが可能である。さらに、本実施形態によればトナー付着量・帯電量検出のための感光体ドラムへの現像工程は1回のみであり、トナー消費を最小限に抑えられる効果がある。
第10の実施形態
次に、本発明の画像形成装置の第10の実施形態について説明する。図44は第10の実施形態である画像形成装置の構成を示すものであり、第7の実施形態の構成要素と構成及び動作が同じである要素には同じ参照番号を付している。本実施形態は、供給ローラ103と供給バイアス電源回路121の間にスイッチ回路160を備えた点を特徴とする。
スイッチ回路160はアナログスイッチ、あるいはサイリスタがスイッチング素子として動作する回路などにより構成され、供給バイアス回路121から供給ローラ103へのバイアス電位の供給をオン、オフさせる機能を持つ。尚、スイッチ回路160がオフのとき、供給ローラ103は電気的に浮いている状態(外部から電気的に絶縁された状態)となる。
図45に演算部123の構成を示す。演算部123は、非現像電流算出部161、トナー層電位検出部162、現像電流算出部163、トナー付着量検出部164、トナー帯電量検出部165から構成される。尚、その他の構成と印刷時の動作は第7の実施形態と同様であるのでそれらの説明は省略する。以下に、本実施形態における、現像装置110の現像ローラ102上のトナー付着量、トナー帯電量の検出手順について説明する。
まず、スイッチ回路160をオフにして、非現像時に現像ローラ102に流れる電流を電流検出回路122により読み取る。スイッチ回路160をオンからオフに切換えるタイミングは、電流読み取りの直前まで供給ローラ103に供給バイアスを印加できるように、電流読み取りの開始と同期させることが望ましい。読み取った電流値は演算部123の非現像電流算出部161で平均化などの処理がなされ、非現像電流が求められる。非現像時とは感光ドラム101上に静電潜像パターン(現像パターン)を形成しない時であり、非現像電流とは現像ローラ102から感光体ドラム101へトナーが移動せず、該パターンが現像されないときに現像ローラ102に流れる電流である。感光体ドラム101は帯電ローラ111により、表面が一様に、且つ一定の電位(例えば、−600V)になるように帯電されている。環境の変化等により帯電電位が変動する場合は、帯電ローラ111に印加するバイアス電位を調整することにより、帯電電位を一定に制御すればよい。電流読み取り時の現像バイアス電位は、感光体ドラム101の帯電電位と同バイアス電位に近い複数の電位、例えば、−500V、−550V、−600Vに設定する。そして、それぞれのバイアス設定電位における非現像電流値を読み取る。求めた非現像電流値はそれぞれ演算部123に記憶させておく。
次に、トナー層電位検出部162において、非現像電流算出部161で求めた非現像電流値から現像ローラ102上に形成されているトナー薄層の表面電位(トナー層電位)を検出する。図46に現像バイアス電位と非現像電流及びトナー層電位の間の関係を示す。非現像時の電流は現像装置110内の電荷移動、あるいは電荷を帯びたトナー自体の移動、さらに感光体ドラム101の表面からの電荷移動などにより生じる。本実施形態では、スイッチ回路160をオフにすることにより供給ローラ103を電気的に浮いた状態にしているため、非現像電流読み取り時の電荷移動は、感光体ドラム101と現像ローラ102との間に限定される。スイッチ回路160がオフの時のトナーの移動量、すなわち非現像電流値は主に感光体ドラム101と現像ローラ102との間の電界に起因するので、感光体ドラムの表面帯電電位が現像バイアス電位とトナー層電位の和に一致するとき、非現像電流値は0になる。したがって図46に示すように、非現像電流は現像バイアス電位が増加(絶対値)するにつれ減少する。非現像電流が0となる現像バイアス電位と帯電電位Voとの差分Vtはトナー層電位に等しい。非現像電流が0となる点の現像バイアス電位は、3点の現像バイアス電位における非現像電流値から傾きを求め、補間法により算出することができる。例えば、感光体ドラムの表面電位が−600Vのとき、非現像電流が0Aになる現像バイアス電位が−530Vであると検出されれば、トナー層電位は−70Vと決定できる。トナー層電位を決定した後、現像電流算出部63において現像電流値を算出する。ここで、現像パターンは、特定の面積を有する濃度均一の矩形パターンとする。例えば、A3型の画像形成装置の場合、幅290mm×長さ20mmの長方形のべた画像パターンとすればよい。
次に、現像バイアス電位を現像トナー量が飽和に達しない領域内の電位に設定して現像電流を求める。例えば、現像バイアス電位と現像電流の関係が図37に示すような特性の画像形成装置の場合、現像バイアス電位を−100Vに設定して、現像電流値を求めればよい。求めた現像電流値は演算部123に記憶させておく。この後、トナー付着量検出部164において現像ローラ102上のトナー付着量を検出する。トナー付着量は、予め演算部123に記憶されているトナー付着量に関する現像電流及びトナー層電位の関係に基づき、トナー層電位検出部162で求めたトナー層電位と現像電流算出部163で求めた現像電流値とを照合することにより決定することができる。その後、トナー帯電量検出部165によりトナー帯電量を検出する。トナー帯電量は、予め演算部123に記憶されているトナー層電位、トナー帯電量及びトナー付着量の間の関係に基づき、トナー層電位検出部162で求めたトナー層電位とトナー付着量検出部164トナー付着量とを照合することにより特定することができる。
以上説明した手順により、非現像電流値と現像電流値から現像ローラ上のトナー付着量とトナー帯電量を検出することができる。本実施形態では供給バイアス電源回路121がスイッチ回路160を介して供給ローラ102に接続される例について説明したが、供給バイアス電源回路121がスイッチ回路160を介して、さらに規制ブレード104にも接続される構成でも良い。供給バイアス電源回路121とは別に規制ブレード104に単独にバイアス電源回路が接続される場合には、0規制ブレード104にもスイッチ回路を設ければよい。トナー付着量とトナー帯電量が検出された後は、検出値に従いバイアス電位を調整して、現像トナー量が安定するように制御する。制御方法に関しては第7の実施形態と同様であり、説明は省略する。
以上説明したように、本発明の第10の実施形態の画像形成装置によれば、現像ローラ102に電流検出回路122及び演算部123を接続し、さらに供給バイアス電源回路121と供給ローラ103の間にスイッチ回路160を備え、スイッチ回路160がオフの時の非現像時の電流値から現像ローラ上に形成されているトナー層電位を算出し、さらに特定パターン現像時の現像電流値を算出する構成としたことにより、算出したトナー層電位と現像電流値から現像ローラ102上のトナー付着量及びトナー帯電量を検出することができる。
そして、検出したトナー付着量とトナー帯電量の情報に従い、現像バイアス電位及び供給バイアス電位を調整する構成としたことにより、感光体ドラムへの現像トナー量を、常に均一に制御することができる。したがって、簡単な装置構成にもかかわらず、使用環境や使用時間などによりトナー帯電量、トナー付着量が変動した場合においても、その変動量を検出して感光体ドラム上のトナー付着量を一定に制御することができ、濃度変動がなく画像品質が安定である画像形成装置を、複雑な制御機構を必要としないため低価格で提供することが可能である。
さらに、本実施形態によれば、トナー付着量・帯電量検出のための現像工程は1回のみであり、トナー消費を最小限に抑えられる効果がある。また、本実施形態では感光体ドラムの表面電位と非現像電流が0となる点の現像バイアス値との差分がトナー層電位に一致することを利用し、トナー層電位の絶対値を検出するものであるので検出精度向上の効果が期待できる。
第11の実施形態
次に本発明の画像形成装置の第11の実施形態について説明する。図47は第11の実施形態である画像形成装置の構成を示すものであり、同図において、第7の実施形態における構成要素と構成及び動作が同じである要素には同じ参照番号を付している。本実施形態は、演算部123に接続されている電流検出回路170を供給バイアス電源回路121に接続した点を特徴とするものである。
図48に演算部123の構成を示す。演算部123は、非現像時供給電流算出部171、トナー層電位検出部172、現像電流検出部173、トナー付着量検出部174、トナー帯電量検出部175により構成される。その他の構成及び印刷時の動作は第7の実施形態と同様であり説明を省略し、以下に、本実施形態における、現像装置110の現像ローラ102上のトナー付着量、トナー帯電量の検出手順について説明する。
まず、非現像時に供給ローラ103に流れる電流を電流検出回路170により読み取る。読み取った供給電流値は演算部123の非現像時供給電流算出部171で平均化などの処理がなされ、非現像時の供給電流が求められる。非現像時とは感光ドラム1上に静電潜像パターン(現像パターン)を形成しない時であり、非現像時供給電流とは現像ローラ102から感光体ドラム101へトナーが移動しないときに、供給ローラ103に流れる電流である。感光体ドラム101は帯電ローラ111により表面が一様に、且つ一定の電位(例えば−600V)に帯電されている。電流読み取り時の供給バイアス電位は、現像バイアス電位との差分が互いに異なる複数の電位に設定する。例えば、現像バイアス電位を−100Vに固定し、現像バイアス電位との差分が−100V、−50V、0Vとなるように、供給バイアス電位を−200V、−150V、−100Vに設定する。そして、それぞれのバイアス設定電位における非現像時の供給電流値を読み取る。求めた非現像時供給電流値はそれぞれ演算部123に記憶させておく。
次に、トナー層電位検出部172において、非現像時供給電流算出部171で求めた非現像時供給電流値から現像ローラ102上に形成されているトナー薄層の表面電位(トナー層電位)を検出する。図49に供給バイアス電位と現像バイアス電位との差分、非現像時供給電流、及びトナー層電位の間の関係を示す。非現像時の供給電流は、主に供給ローラ103と現像ローラ102間における電荷、あるいは電荷を帯びたトナーの移動により生じる。非現像時においては、現像による現像ローラ上のトナー消費が無いため、供給ローラ103の掻き取りと供給によるトナーの移動量は一定となる。このとき電荷の移動量、すなわち供給電流値は供給ローラ103と現像ローラ2間との間の電界に応じて変動する。供給バイアス電位が現像バイアス電位とトナー層電位との和に一致するとき、供給電流値は0になる。したがって図49のグラフに示すように、非現像時の供給電流は供給バイアス電位と現像バイアス電位の差分に比例する。非現像時供給電流が0となる点の供給バイアス電位と現像バイアス電位との差分の値はトナー層電位Vtに等しい。非現像電流が0となる現像バイアス電位は、前述の通り、例えば3点の供給バイアス電位と現像バイアス電位における非現像時供給電流値から傾きを求めて補間法により算出すればよい。例えば、非現像時供給電流が0Aとなる供給バイアス電位と現像バイアス電位との差分が−60Vであると算出されれば、トナー層電位は−60Vと決定される。
トナー層電位を決定した後、現像電流算出部173において現像電流値を算出する。ここで、現像パターンは、特定の面積を有する濃度均一の矩形パターンとする。例えば、A3型の画像形成装置の場合、幅290mm×長さ20mmの長方形のべた画像パターンとすればよい。現像バイアス電位は現像トナー量が飽和に達しない領域内の電位に設定して現像電流を求める。例えば、現像バイアス電位と現像電流の関係が図37に示すような特性の画像形成装置の場合、現像バイアス電位を−100Vに設定し、現像電流値を求めればよい。求めた現像電流値は演算部23に記憶させておく。この後、トナー付着量検出部174において現像ローラ102上のトナー付着量を検出する。トナー付着量は、予め演算部123に記憶されているトナー付着量に対する現像電流及びトナー層電位との関係に基づき、トナー層電位検出部72で求めたトナー層電位と、現像電流算出部173で求めた現像電流値とを照合することにより決定する。
そして、トナー帯電量検出部175において、トナー帯電量を検出する。トナー帯電量は、予め演算部123に記憶されているトナー層電位とトナー帯電量及びトナー付着量との関係に基づき、トナー層電位検出部172で求めたトナー層電位とトナー付着量検出部174で求めたトナー付着量とを照合することにより決定することができる。
以上説明した手順により、非現像時の供給電流値と現像電流値から現像ローラ上のトナー付着量とトナー帯電量を検出することができる。トナー付着量とトナー帯電量が検出された後は、検出値に従いバイアス電位を調整して、現像トナー量が安定するように制御する。制御方法に関しては第7の実施形態と同様であり、説明は省略する。
上記の本発明の第11の実施形態の画像形成装置によれば、現像ローラ102に電流検出回路122及び演算部123を接続し、さらに供給ローラ103にも電流検出回路170及び演算部123を接続して、非現像時の供給電流値から現像ローラ上に形成されているトナー層電位を算出し、特定パターン現像時の現像電流値を算出する構成としたことにより算出したトナー層電位と現像電流値から現像ローラ102上のトナー付着量及びトナー帯電量を検出することができる。
そして、検出したトナー付着量とトナー帯電量の情報に従い、現像バイアス電位及び供給バイアス電位を調整する構成としたことにより、感光体ドラムへの現像トナー量を、常に均一に制御することができる。したがって、簡単な装置構成にもかかわらず、使用環境や使用時間などによりトナー帯電量、トナー付着量が変動した場合においても、その変動量を検出して感光体ドラム上のトナー付着量を一定に制御することができ、濃度変動がなく画像品質が安定である画像形成装置を、複雑な制御機構を必要としないため低価格で提供することが可能である。
さらに、本実施形態によればトナー付着量・帯電量検出のための感光体ドラムへの現像工程は1回のみであり、トナー消費を最小限に抑えられる効果がある。また、本実施形態では非現像時の供給電流が0となる点の供給バイアス電位と現像バイアス電位との差分がトナー層電位と一致することを利用し、トナー層電位の絶対値を検出するものであるので、感光体ドラムの表面電位制御の精度に影響されることがなく、検出精度がより向上する効果が期待できる。
本発明の画像形成装置の第1の実施形態の要部構成を示す図である。 第1の実施形態の画像形成装置の動作を説明するフローチャートである。 第1の実施形態の画像形成装置の動作を説明するタイミングチャートである。 現像バイアス電圧と現像効率の関係を示すグラフである。 トナー帯電量とトナー付着量との関係を種々の値の現像電流について示すグラフである。 トナー帯電量とトナー付着量の積が同じであるケースをそれらの割合に応じて複数のクラスにクラス分けしたテーブルを示す図である。 現像バイアス電圧と現像効率との関係を、各クラスについて示すグラフである。 各クラスのトナー層電位を示したグラフである。 トナー付着量と現像電流との関係を示すグラフである。 本発明の画像形成装置の第2の実施形態の画像形成装置の動作を説明するフローチャートである。 トナー帯電量とトナー付着量の積が異なる3種類のケースA、B、Cのそれぞれについて、複数のクラスにクラス分けしたテーブルを示す図である。 現像バイアス電圧と現像効率との関係を、各クラスについて示したグラフである。 本発明の画像形成装置の第3の実施形態の画像形成装置の動作を説明するフローチャートである。 第3の実施形態の画像形成装置の動作を説明する波形図である。 本発明の画像形成装置の第4の実施形態の動作を説明するフローチャートである。 トナー帯電量とトナー付着量の積の大きさが異なるケースA,B,C,Dのそれぞれを5つのクラスにクラス分けしたテーブルを示す図である。 現像バイアス電圧及び供給バイアス電圧を、図16のテーブルの各クラスについて格納したテーブルを示す図である。 供給バイアス電圧と現像バイアス電圧との差分と、トナー付着量との間の関係を示すグラフである。 第4の実施形態で設定される、現像バイアス電圧とトナー帯電量とトナー付着量の二乗との間の関係を示すグラフである。 本発明の画像形成装置の第5の実施形態の動作を説明するフローチャートである。 第5の実施形態の画像形成装置で使用するトナー帯電量とトナー付着量の積の値が異なる複数のケースA,B,C,D,Eを格納したテーブルを示す図である。 第5の実施形態の画像形成装置において供給バイアス電圧の補正に使用するテーブルを示す図である。 第5の実施形態の画像形成装置で使用するトナー帯電量とトナー付着量の組合せのテーブルを示す図である。 第5の実施形態の画像形成装置において、現像バイアス電圧及び供給バイアス電圧の補正に使用するテーブルを示す図である。 本発明の画像形成装置の第6の実施形態における電流測定用潜像パターンの形状を示す図である。 図25の電流測定用潜像パターンを現像する際に流れる現像電流の波形を示す図である。 本発明の画像形成装置の第7の実施形態の要部構成を示す図である。 第7の実施形態の現像装置の構成を示す図である。 第7の実施形態の現像装置の演算部の内部構成を示す図である。 第7の実施形態における、現像バイアス電位を飽和現像電位以上に設定した場合の、現像電流と、トナー付着量とトナー帯電量の積との間の関係を示すグラフである。 第7の実施形態における、トナー付着量とトナー帯電量の積と、現像トナー量が飽和に達する最小現像バイアス電位(飽和現像電位)の間の関係を示すグラフである。 第7の実施形態における、2回目の現像電流読取り時の現像バイアス電位を飽和現像電位に設定したときの、トナー付着量と現像トナー量の間の関係を示すグラフである。 第7の実施形態における、2回目の現像電流読取り時に形成される現像パターン面積と、トナー付着量とトナー帯電量の積との間の関係を示すグラフである。 第7の実施形態における、2回目の現像電流読取り時に流れる現像電流の値とトナー付着量の間の関係を示すグラフである。 第7の実施形態における、トナー付着量と、供給バイアス電位SBと現像バイアス電位DBの差分SB−DBの間の関係を示すグラフである。 本発明の第8の実施形態である画像形成装置における演算部の構成を示す図である。 第8の実施形態における、現像ローラ上のトナー付着量が一定のときの、現像バイアス電位と現像電流の間の関係を示すグラフである。 第8の実施形態における、現像バイアス電位に関する現像電流の勾配の変化を示すグラフである。 第8の実施形態における、現像バイアス電位が一定のときのトナー帯電量と現像電流の間の関係を示すグラフである。 本発明の第9の実施形態である画像形成装置における演算部の構成を示す図である。 第9の実施形態における、トナー層電位と非現像電流の関係を示すグラフである。 第9の実施形態における、トナー付着量と現像電流の間の関係を示すグラフである。 第9の実施形態における、トナー層電位とトナー帯電量の間の関係を示すグラフである。 本発明の画像形成装置の第10の実施形態の要部構成を示す図である。 第10の実施形態の現像装置の演算部の内部構成を示す図である。 第10の実施形態における、現像バイアス電位、非現像電流及びトナー層電位の間の関係を示すグラフである。 本発明の画像形成装置の第11の実施形態の要部構成を示す図である。 第11の実施形態の現像装置の演算部の内部構成を示す図である。 第11の実施形態における、供給バイアス電位と現像バイアス電位の差分、非現像時供給電流、及びトナー層電位の間の関係を示すグラフである。 従来の画像形成装置の要部構成を示す図である。 画像形成装置において、トナー帯電量を一定とし、現像ローラ上のトナー付着量を変えたときの現像トナー量の変化特性を示すグラフである。 画像形成装置において、トナー付着量を一定とし、トナー帯電量を変えたときの現像トナー量の変化特性を示すグラフである。
符号の説明
1,101 感光体ドラム、 10,110 現像装置、 11,102 現像ローラ、 12,103 供給ローラ、 13,104 規制ブレード、 14,106 筐体、 15,120 現像バイアス電源、 16,122,170 電流検出回路、 17,121 供給バイアス電源、 111 帯電ローラ、 112 露光ヘッド、 113 転写ローラ、 114 クリーニングブレード、 115 定着器、 116 記録用紙(転写ベルト)、 123 演算部、 124 電源制御部。

Claims (17)

  1. トナーの薄層が形成されるトナー担持体と、
    前記トナー担持体に現像バイアス電位を印加する現像バイアス電源部と、
    非現像時に前記トナー担持体から前記トナーが移動せずトナー像が形成されず、現像時に前記トナー担持体から前記トナーが移動してトナー像が形成されるトナー像担持体と、
    前記トナー担持体に流れるトナー担持体電流を検出する電流検出部と、
    前記トナー担持体上に保持された前記トナーのトナー付着量とトナー帯電量とを決定する決定部と
    を有し、
    前記決定部は、
    前記トナー像担持体上に静電潜像パターンを形成しないときである前記非現像時に前記トナー担持体に流れる非現像電流を前記電流検出部の検出値から算出する非現像電流算出部と、
    前記非現像電流からトナー層電位を算出するトナー層電位算出部と、
    前記トナー像担持体上に静電潜像パターンを形成するときである前記現像時に前記トナー担持体に流れる現像電流を前記電流検出部の検出値から算出する現像電流算出部と、
    前記トナー層電位ごとに、前記トナー付着量と前記現像電流の間の関係をあらかじめ記憶しておき、前記現像電流と前記トナー層電位とから前記トナー付着量を決定するトナー付着量決定部と、
    前記トナー付着量と前記トナー層電位とから前記トナー帯電量を算出するトナー帯電量算出部と
    を含むことを特徴とする現像装置。
  2. トナーの薄層が形成されるトナー担持体と、
    前記トナー担持体に現像バイアス電位を印加する現像バイアス電源部と、
    前記現像バイアス電位を制御する電源制御部と、
    前記トナー担持体からトナーが移動してトナー像が形成されるトナー像担持体と、
    前記トナー担持体から前記トナー像担持体へのトナーの移動により前記トナー担持体に流れるトナー担持体電流を検出する電流検出部と、
    前記電流検出部で検出された複数の電流に基づいて、前記トナー担持体に保持された前記トナーのトナー付着量とトナー帯電量とを決定する決定部と
    を有し、
    前記決定部は、
    前記トナー帯電量と前記トナー付着量の積に対応する電流値ランク毎における、前記トナー付着量と前記トナー帯電量との関係を示す第1のテーブルと、
    前記電流値ランク毎における、前記現像バイアス電位と、前記トナー担持体に付着しているトナーの何%が前記トナー像担持体へ移動したかを示す現像効率との関係を示す第2のテーブルと、
    前記像効率と比例関係にある現像電流の値と、前記電流値ランクに対応する前記トナー付着量との関係を示す第3のテーブルと
    を記憶する記憶部を含み、
    前記決定部は、
    前記現像バイアス電源部が前記トナー担持体の像効率を第1の値とする第1の現像バイアス電位を前記第2のテーブルを参照して求め、該第1の現像バイアス電位を前記トナー担持体に印加したときに前記電流検出部が検出する前記トナー担持体電流である第1の現像電流を取得し、
    前記現像バイアス電源部が前記トナー担持体の像効率を前記第1の値と異なる第2の値とする第2の現像バイアス電位を前記第2のテーブルを参照して求め、該第2の現像バイアス電位を前記トナー担持体に印加したときに前記電流検出部が検出する前記トナー担持体電流である第2の現像電流を取得し、
    前記第1の現像電流及び前記第2の現像電流のそれぞれにおける前記トナー付着量を、前記第3のテーブルを参照して決定し、
    前記決定されたトナー付着量のそれぞれにおける前記トナー帯電量を前記第1のテーブルを参照して決定する
    ことを特徴とする現像装置。
  3. 請求項2において、
    前記像効率を示す前記第1の値は、100%であり、
    前記像効率を示す前記第2の値は、50%以上100%未満の値である
    ことを特徴とする現像装置。
  4. 請求項2または3において、
    前記第1の現像電流を検出するために前記トナー担持体に印加する前記現像バイアス電位の絶対値は、前記第2の現像電流を検出するために前記トナー担持体に印加する前記現像バイアス電位の絶対値より大きいことを特徴とする現像装置。
  5. 請求項3において、
    前記電流検出部は、前記トナー担持体から前記トナー像担持体へトナーが移動する現像時の電流と、トナーが移動しない非現像時の電流との差分を算出することを特徴とする現像装置。
  6. 請求項3において、
    前記トナー担持体に前記トナーの薄層を形成するためのトナーを供給するトナー供給体と、
    前記トナー供給体に供給バイアス電位を印加するトナー供給体電源と
    を有し、
    前記電流検出部は、前記トナー供給体に印加する電位の絶対値を、前記トナー担持体に印加する現像バイアス電位と前記トナー担持体に形成されるトナー層電位との和の絶対値より大きく設定することを特徴とする現像装置。
  7. 請求項3において、
    前記トナー担持体にトナーを供給するトナー供給体と、
    前記トナー供給体に供給バイアス電位を印加するトナー供給体電源と
    を有し、
    前記決定部で決定された前記トナー付着量と前記トナー帯電量に基づき、前記トナー担持体に印加する電位と前記トナー像担持体に印加する電位の少なくとも一方を補正する
    ことを特徴とする現像装置。
  8. 請求項3において、
    前記トナー担持体に前記トナーの薄層を形成するためのトナーを供給するトナー供給体と、
    前記トナー供給体に供給バイアス電位を印加するトナー供給体電源と
    を有し、
    前記電流検出部は、検出された前記トナー担持体電流に基づき前記トナー供給体に印加する電位について第1の補正を行い、該第1の補正が行われた電位を印加したのちに検出された電流に基づき前記トナー供給体に印加する電位について第2の補正を行う
    ことを特徴とする現像装置。
  9. 請求項8において、
    前記電流検出部は、前記トナー供給体に印加する現像バイアス電位と前記トナー担持体に印加する供給バイアス電位との差分に基づき前記第1の補正を行うことを特徴とする現像装置。
  10. 請求項7において、
    前記決定部は、前記決定部で決定された前記トナー付着量と前記トナー帯電量の2乗との積に基づき、前記トナー担持体に印加する電位と前記トナー像担持体に印加する電位の少なくとも一方を補正することを特徴とする現像装置。
  11. 請求項3において、
    露光部によって、前記トナー像担持体表面に前記トナー像担持体の軸方向と所定の角度をなして伸びる平行四辺形の形状のトナー像を形成するための静電潜像を形成したときに、前記電流検出部は、前記静電潜像上にトナーが移動する現像時の電流を検出する
    ことを特徴とする現像装置。
  12. 請求項11において、
    前記電流検出部で検出された複数回の電流に基づき、前記トナー付着量と前記トナー帯電量の少なくとも一方の前記トナー像担持体の軸方向におけるばらつきを検出するばらつき検出部を有し、
    検出された前記ばらつき情報を、前記静電潜像を形成するための前記露光部の発光強度を制御するための制御情報として使用する
    ことを特徴とする現像装置。
  13. 請求項3において、
    前記電流検出部で検出された複数回の電流に基づき、電流勾配を算出する勾配算出部を有し、
    前記決定部は、前記勾配算出部で算出された電流勾配に基づき、前記トナー付着量と前記トナー帯電量の少なくとも一方を決定することを特徴とする現像装置。
  14. 請求項5において、
    前記トナー担持体に前記トナーの薄層を形成するためのトナーを供給するトナー供給体と、
    前記トナー供給体に供給バイアス電位を印加するトナー供給体電源と、
    前記トナー供給体電源からの前記供給バイアス電位をオン又はオフにするスイッチとを有し、
    前記トナー層電位の前記算出は、前記スイッチをオフにしたときの前記非現像電流から算出する
    ことを特徴とする現像装置。
  15. 請求項3において、
    前記電流部で検出される複数の電流とは、現像時の電流と非現像時の電流であることを特徴とする現像装置。
  16. 請求項1から15までのいずれか1項に記載の現像装置を含むプロセスカートリッジ。
  17. 請求項1から15までのいずれか1項に記載の現像装置または請求項16に記載のプロセスカートリッジを有する画像形成装置。
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