JP5920298B2 - 湿式画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、湿式画像形成装置に関し、特に、パッチ画像の画像濃度に基づいて画像形成条件を制御する湿式画像形成装置に関する。
湿式電子写真方式を採用した画像形成装置(以下、湿式画像形成装置ともいう)は、乾式電子写真方式の場合に比べて小径のトナーを用いるため、高品質な画像を形成できる。特許文献1,2に開示されているように、一般的な湿式画像形成装置は、画像形成条件を最適な状態に設定するための制御手段を備えている。画像形成条件を最適な状態に設定することで、画像ノイズ(リブ、後端流れ、およびドット再現悪化など)の発生を抑制し、高品質な画像を形成することができる。
画像ノイズの発生を抑制するための手段の一つには、現像部に搬送される液体現像剤中のトナーの荷電量をできるだけ高い値にすることが挙げられる。高い荷電量を有するトナーは、キャリア液の動きに影響されることがほとんど無く、静電潜像の形状に忠実に沿ったトナー像を形成できる。一方で、トナー荷電量を必要以上に高くした場合、現像特性の傾きが小さくなりすぎる。この場合、限られた現像電位差の中で現像に用いられるトナーの量が少なくなり、現像効率が低下する。
記録媒体(印刷対象物)の種類が変わった場合などには、現像剤担持体により現像部に搬送される液体現像剤(トナー)の搬送量の目標範囲も変わる。トナー搬送量が多くなる方に変更された場合には、トナー荷電量は低く設定される。この設定によれば、現像特性の傾きが大きくなり、限られた現像電位差の中で現像に用いられるトナーの量が少なくなること、すなわち現像効率の低下を抑制できる。
トナー搬送量が少なくなる方に変更された場合には、トナー荷電量は高く設定される。仮にトナー荷電量を変更しなくても、現像に用いられるトナーの量が少なくなること、すなわち現像効率の低下を抑制できる。しかしながら、トナー荷電量を変更しない場合には、現像特性の傾斜部分の傾きをさらに小さくできる余地が生じる。画質向上のためには、トナー荷電量は高く設定されることが望ましい。
トナー搬送量の目標範囲が変わる場合であっても変わらない場合であっても、トナー荷電量はできるだけ高く設定されることが望ましい。液体現像剤中のトナーの搬送量、液体現像剤の粘度、およびトナーの粒径分布などは、製作上の個体差や装置の周辺環境の変化に応じて変動しやすい。これらのパラメータは、高品質な画像形成を実現できるトナー荷電量に影響する。したがって、通常の画像形成を実施する前に、装置が置かれている環境下で高品質な画像形成を実現できる範囲内の最大の値をトナー荷電量として設定することが望ましい。
特開2010−204468号公報 特開2010−204469号公報
本発明では、トナー荷電量の設定を効率よく実現可能な湿式画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に基づく湿式画像形成装置は、記録媒体上に画像を形成する湿式画像形成装置であって、静電潜像を担持する像担持体と、液体現像剤を上記像担持体と対向する位置である現像部に搬送し、上記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像剤担持体と、上記現像部に搬送される上記液体現像剤中のトナーを荷電する荷電手段と、上記現像剤担持体に現像バイアスを印加する印加手段と、上記トナー像の画像濃度を検知する検知手段と、予め準備された現像特性の設定目標範囲に関する情報に基づいて上記荷電手段を制御する制御手段と、を備え、上記現像部に搬送される上記液体現像剤中のトナーのトナー荷電量が設定される際には、トナー荷電量設定動作が行なわれ、上記トナー荷電量設定動作は、上記検知手段が、上記トナー荷電量が一定値に設定された状態で異なる現像バイアスで形成された複数のパッチ画像の画像濃度を検知する検知動作と、上記制御手段が、上記検知手段が検知した上記複数のパッチ画像の画像濃度に基づいて現在の現像特性を算出し、上記現在の現像特性が上記設定目標範囲内に含まれないと判断した場合には、上記荷電手段を制御して現像特性が上記設定目標範囲内に含まれるように上記トナー荷電量を設定する設定動作と、を含む。
記設定目標範囲には、有効変化率範囲に関する情報が含まれており、上記設定動作は、上記制御手段が、現像バイアスの増加に対してパッチ画像の画像濃度が増加するときの画像濃度の変化率を上記現在の現像特性として算出し、算出した上記画像濃度の変化率が上記有効変化率範囲内に含まれないと判断した場合には、上記荷電手段を制御して上記画像濃度の変化率が上記有効変化率範囲内に含まれるように上記トナー荷電量を設定する動作を有する。
好ましくは、上記検知動作で用いられる上記複数のパッチ画像には、現像バイアスの増加に対してパッチ画像の画像濃度の変化が飽和するときの現像バイアスで形成されたパッチ画像が含まれる。
好ましくは、上記現像部に搬送される上記液体現像剤中のトナーの搬送量を調整する調整手段をさらに備え、上記トナー荷電量設定動作が行なわれる前に、上記制御手段は、現像バイアスの増加に対してパッチ画像の画像濃度の変化が飽和するときの現像バイアスで形成されたパッチ画像の画像濃度が所定の目標濃度範囲内となるように、上記調整手段を制御して上記搬送量を調整する。
好ましくは、上記制御手段は、上記トナー荷電量が設定されることに伴って設定された現像特性に基づいてかぶり解消電位差を算出し、当該かぶり解消電位差に基づいて上記印加手段を制御して現像バイアスを設定する。
好ましくは、上記制御手段は、最初に上記調整手段を制御して上記搬送量を調整してから、上記トナー荷電量設定動作と現像バイアスを設定する動作とを行なう。
好ましくは、上記制御手段は、上記調整手段を制御して上記搬送量を調整する動作と上記トナー荷電量設定動作とを行なってから、最後に現像バイアスを設定する動作を行なう。
好ましくは、上記制御手段は、現像バイアスが設定された状態で形成された網点画像の画像濃度に基づいて、階調性をさらに調整する。
好ましくは、上記制御手段は、上記記録媒体の種類の変更を検知した場合および/または上記記録媒体の種類の変更が入力された場合に、上記トナー荷電量設定動作を行なう。
本発明によれば、トナー荷電量の設定を効率よく実現可能な湿式画像形成装置を得ることができる。
実施の形態1における湿式画像形成装置を示す図である。 実施の形態1における湿式画像形成装置の各要素を示すブロック図である。 実施の形態1に関し、現像装置を用いて感光体上の静電潜像を現像した際の現像特性を示す図である。 実施の形態1に関し、現像バイアスを画像部電位から遠ざけて、非画像部電位付近の値に設定したときの様子を説明するための図である。 実施の形態1における湿式画像形成装置が画像形成条件調整動作を実行することによって得られる現像特性を示す図である。 実施の形態1における湿式画像形成装置が実行する画像形成条件調整動作を示すフロー図である。 実施の形態1における湿式画像形成装置が実行する画像形成条件調整動作のうち、トナー荷電量設定動作を説明するための図である。 実施の形態1のトナー荷電量設定動作に関し、トナー荷電量が必要以上に低い場合の現像特性を示す図である。 実施の形態1のトナー荷電量設定動作に関し、トナー荷電量が必要以上に高い場合の現像特性を示す図である。 実施の形態1のトナー荷電量設定動作に関し、トナー荷電量が適切である場合の現像特性を示す図である。 実施の形態2における湿式画像形成装置の各要素を示すブロック図である。 実施の形態2に関し、必要なトナー搬送量が増加したことを説明するための図である。 実施の形態2における湿式画像形成装置が実行する画像形成条件調整動作を示すフロー図である。 実施の形態2における湿式画像形成装置が実行する画像形成条件調整動作のうち、トナー搬送量設定動作を説明するための図である。 実施の形態3における湿式画像形成装置が実行する画像形成条件調整動作を示すフロー図である。
本発明に基づいた各実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。各実施の形態の説明において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。各実施の形態の説明において、同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
[実施の形態1]
(湿式画像形成装置100)
図1および図2を参照して、本実施の形態における湿式画像形成装置100について説明する。湿式画像形成装置100は、像担持体としての感光体1、荷電装置2、露光装置3、現像装置4、検知手段としての光学センサー5、中間転写部材6、クリーニング装置7、イレーサーランプ8、クリーニング装置9、2次転写部材10、および制御手段としての制御部30(図2参照)などを備えている。制御部30は、CPU31(CPU:Central Processing Unit)等を含み、湿式画像形成装置100の全体を制御する。
感光体1は、矢印AR1方向に回転する。感光体1は、円筒形状を有し、その表面には感光体層(図示せず)が形成されている。荷電装置2、露光装置3、現像装置4(現像剤担持体4C)、光学センサー5、中間転写部材6、クリーニング装置7、およびイレーサーランプ8は、感光体1の周りに、感光体1の回転方向に沿ってこの順に配置される。感光体1と現像剤担持体4Cとの間には、現像部4Dが形成される。感光体1と中間転写部材6との間には、転写部6Tが形成される。
荷電装置2は、感光体1の表面を一様に荷電させる。露光装置3は、感光体1の表面に画像情報に基づいた光を照射する。画像部の電位が低下することにより、感光体1の表面には静電潜像が形成される。感光体1の表面のうちの静電潜像が形成された部分は、感光体1の回転によって、現像部4Dに向かって移動する。
(現像装置4)
現像装置4は、現像剤槽4T、液体現像剤4W、汲み上げ部材4A、供給部材4B、現像剤担持体4C、規制ブレード4P、クリーニング部材4Q、および荷電手段としてのトナー荷電装置4Rなどを含んでいる。現像剤槽4Tは、液体現像剤4Wを貯留している。液体現像剤4Wは、キャリア液としての絶縁性液体と、着色剤および樹脂等から形成されたトナー(トナー粒子)と、トナーをキャリア液中に分散させる分散剤とを主要成分として含んでいる。
トナーの体積平均粒子径は、0.1μm以上、5μm以下の範囲が適当である。0.1μm以上であれば、現像性が低下することを抑制できる。5μm以下であれば、ドット、ベタ含めた画像の品質が低下することを抑制できる。好ましくは、トナーの体積平均粒子径は、1μm以上、2μm以下の範囲であると良い。1μm以上であれば、クリーニング性が低下することを抑制でき、2μm以下であれば、ベタ部の均一性が悪くなることも抑制できる。
液体現像剤4Wに対するトナー粒子の割合は、10質量%以上、50質量%以下の範囲が適当である。10質量%以上であれば、トナー粒子の沈降が生じにくく、長期保管時に経時的な安定性が得られる。必要な画像濃度を得るために多量の現像剤を供給する必要もなく、紙上に付着するキャリア液を減らすこともでき、定着時に容易に乾燥させることができる。50質量%以下であれば、液体現像剤の粘度が高くなりすぎることもなく、製造上も取り扱い上も都合がよい。
汲み上げ部材4Aは、矢印a方向に回転する。汲み上げ部材4Aの一部は、液体現像剤4Wの中に浸漬している。汲み上げ部材4Aとしては、ウレタン製のローラー、NBR(Nitrile Butadiene Rubber)製のゴムローラー、または表面に凹部を設けたアニロックスローラー等を用いることができる。汲み上げ部材4Aの回転によって、液体現像剤4Wは汲み上げ部材4Aの表面に汲み上げられる。液体現像剤4Wは、汲み上げ部材4Aに担持されたのち、規制ブレード4Pによって余剰の分量が掻き落とされ、一定の膜厚となるように規制される。
供給部材4Bは、矢印b方向に回転し、汲み上げ部材4Aに当接するように配置されている。供給部材4Bとしては、ウレタン製のローラー、またはNBR製のゴムローラー等を用いることができる。汲み上げ部材4Aの表面と供給部材4Bの表面とは、これらが互いに当接している部分において同じ方向に移動している。液体現像剤4Wは、汲み上げ部材4Aから供給部材4Bに受け渡される。
現像剤担持体4Cは、矢印c方向に回転し、供給部材4Bに当接するように配置されている。現像剤担持体4Cとしては、ウレタン製のローラー、またはNBR製のゴムローラー等を用いることができる。現像剤担持体4Cは、ローラー状の形状を有しているが、ベルト状の部材が用いられてもよい。供給部材4Bの表面と現像剤担持体4Cの表面とは、これらが互いに当接している部分において反対方向に移動している。
液体現像剤4Wは、供給部材4Bから現像剤担持体4Cに受け渡される。現像剤担持体4C上には、長手方向に厚さが均一になるように調整された液体現像剤4Wの薄層が形成される。本実施の形態では、汲み上げ部材4A、供給部材4B、および現像剤担持体4Cの3つを用いて現像装置4が構成されるが、汲み上げ部材4Aおよび現像剤担持体4Cの2つを用いて現像装置4を構成してもよい。この場合、汲み上げ部材4Aが供給部材の機能を兼ねる。本実施の形態に示した各ローラーの回転方向は、図1に示すものとは異なる構成が採用されてもよい。
薄層を形成した液体現像剤4W中のトナーは、現像剤担持体4Cの回転によって、現像剤担持体4Cとトナー荷電装置4Rとが対向している部分を通過する。トナー荷電装置4Rとしては、コロトロンチャージャー、スコロトロンチャージャー、または荷電ローラー等が用いられる。現像剤担持体4Cに担持されたトナーは、トナー荷電装置4Rにより荷電される。トナー荷電装置4Rは、トナー荷電量制御装置33(図2)およびトナー荷電用電源35(図2)により駆動され、印加される電圧によってトナー荷電量を所望の値に調整できるように構成されている。
トナー荷電装置4Rとしてコロトロンチャージャーが用いられる場合、ワイヤに印加する電圧を制御することで、トナー荷電量を調整できる。トナー荷電装置4Rとしてスコロトロンチャージャーが用いられる場合、グリッド電圧を制御することで、トナー荷電量を調整できる。トナー荷電装置4Rとして荷電ローラーが用いられる場合、芯金に印加する電圧を制御することで、トナー荷電量を調整できる。
乾式電子写真方式などにおいては、摩擦を利用してトナーを荷電するため、キャリアとトナーとの表面物性、または荷電部材とトナー材料との表面物性に応じてトナー荷電量は決定される。乾式電子写真方式などにおいては、トナー荷電量を任意に調整することができない。一方、湿式電子写真方式においては、トナー荷電手段として外部荷電装置を用いることが可能であり、装置出力を制御することでトナー荷電量を調整できる。
(現像プロセス)
液体現像剤4Wは、現像剤担持体4Cの回転によって、現像剤担持体4Cと感光体1とが相互に対向している部分(現像部4D)に向かってさらに搬送される。現像剤担持体4C上のトナー薄層は、感光体1に当接し、感光体1上の静電潜像を現像する。具体的には、現像剤担持体4Cは、現像バイアス制御装置32(図2)および現像バイアス印加用電源34(図2)に接続されている。
現像バイアス制御装置32(図2)および現像バイアス印加用電源34(図2)は、印加手段として機能する。印加手段により、現像剤担持体4Cには、現像バイアス(以下、Vbともいう)が印加される。現像バイアスVbは、現像剤担持体4Cに印加する電圧を制御することで、所望の値に調整できるように構成されている。現像剤担持体4Cの電位と感光体1により担持された静電潜像の電位との間の電位差(現像電位差)によって、現像部4Dには電界が形成される。
現像剤担持体4Cの回転により現像部4Dに搬送された液体現像剤中のトナーは、電界から受ける力の作用によって移動し、感光体1上の静電潜像に吸着する。感光体1に担持されていた静電潜像が顕像化されることによって、感光体1の表面には、静電潜像の形状に対応したトナー像(または後述するパッチ画像)が形成される。
ここで、感光体1上の静電潜像は、非画像部電位(以下、V0ともいう)と、画像部電位(以下、Viともいう)とを含んでいる。非画像部とは、感光体1の表面のうちの荷電装置2によって一様に荷電された部分である。非画像部電位V0とは、この非画像部の電位である。画像部とは、感光体1の表面のうち、非画像部の一部が露光装置3によって露光されることにより電位が低下した部分である。画像部電位Viとは、この画像部の電位である。
現像バイアスVbは、非画像部電位V0と画像部電位Viとの間の値に設定される。非画像部では、感光体1から現像剤担持体4Cに向かってトナーを移動させる向きの電界が形成される。画像部では、現像剤担持体4Cから感光体1に向かってトナーを移動させる向きの電界が形成される。
上述のとおり、感光体1に担持されていた静電潜像が顕像化されることによって、感光体1の表面には、静電潜像の形状に対応したトナー像(または後述するパッチ画像)が形成される。トナー像は、感光体1の回転によって、感光体1と光学センサー5とが対向している部分を通過する。検知手段としての光学センサー5は、感光体1上のトナー像(パッチ画像)の画像濃度を必要に応じて検知する。
光学センサー5は、たとえば反射型のセンサーであり、受光量に応じた電圧がセンサー出力として出力され、CPU31(図2)に送出される。センサー出力に関するデータは、パッチ画像の画像濃度としてメモリー36(図2)に格納される。詳細は後述されるが、画像濃度の検知結果に基づいて、制御部30(図2)は画像形成条件を制御し、条件の最適化を図る。トナー像は、そののち感光体1と中間転写部材6とが相互に対向している部分(転写部6T)に向かってさらに搬送される。
現像剤担持体4Cから感光体1に移動せずに現像剤担持体4C上に残留した液体現像剤は、クリーニング部材4Qによって現像剤担持体4Cの表面から掻き取られたのち回収される。回収された液体現像剤は、現像剤槽4T内の液体現像剤4Wとは異なるトナー濃度を有しているため、現像剤槽4Tとは別のタンク(図示せず)に送られ、トナー濃度を調整されたのち現像剤槽4Tの中に再び供給される。
(1次転写プロセス)
中間転写部材6は、感光体1に対向するように配置され、矢印AR6方向に回転する。中間転写部材6には、転写バイアスが印加されており、感光体1の電位と中間転写部材6の電位との間の電位差によって、転写部6Tには電界が形成される。感光体1の回転により転写部6Tに搬送されたトナー像は、電界から受ける力の作用によって中間転写部材6の表面に転写される。
感光体1から中間転写部材6に移動せずに感光体1上に残留したトナーおよびキャリア液などは、クリーニング装置7によって感光体1の表面から掻き取られる。感光体1の表面に残留した電荷はイレーサーランプ8の露光によって除去され、感光体1の表面は新たな画像形成に供される。イレーサーランプ8は、必須の構成ではなく、必要に応じて用いられるとよい。
(2次転写プロセス)
2次転写部材10は、中間転写部材6に対向するように配置され、矢印AR10方向に回転する。記録媒体20は、転写のタイミングに合わせて2次転写部材10と中間転写部材6との間を矢印AR20方向に通過する。2次転写部材10には、トナー像中のトナー粒子と逆極性の電圧(転写バイアス)が印加される。2次転写部材10と中間転写部材6との間のニップ部において、トナー像は、中間転写部材6から記録媒体20上に転写される。記録媒体20の記録面上には、トナー像が形成される。
(定着プロセス)
トナー像を担持した記録媒体20は、図示しない定着装置に送られる。定着装置は、トナー像を記録媒体20上に定着させる。転写されずに中間転写部材6上に残存したキャリア液およびトナーは、クリーニング装置9によって、中間転写部材6の表面から除去される。
湿式画像形成装置100は、以上のような各プロセスを繰り返すことにより、複数の記録媒体上に連続して画像を形成することができる。図1に示す湿式画像形成装置100は、1組の感光体1および現像装置4を備えているが、湿式画像形成装置100は、カラー画像を形成するために、4組のこれらを備えていてもよい。4組の感光体1および現像装置4を用いてCMYKの各色の画像を形成し、中間転写部材6上でこれらを重ね合わせる。この構成に限られず、4組の感光体1、現像装置4および中間転写部材6を用いてCMYKの各色の画像を形成し、記録媒体20上でこれらを重ね合わせてもよい。中間転写部材6も、必須の構成ではなく、必要に応じて用いられるとよい。その他、一般的な電子写真プロセス技術は、画像形成の目的に応じて本実施の形態の構成と適宜組み合わせることができる。
(トナー荷電量と現像特性との関係)
以下、画像形成条件調整動作ST1000(図6)を説明することに先立って、図3を参照しながらトナー荷電量と現像特性との関係について説明する。図3は、現像装置を用いて感光体上の静電潜像を現像した際の現像特性を示す図である。図3の横軸は、感光体と現像剤担持体との間に設けられた現像電位差、すなわち(現像バイアスVb−感光体の表面電位)を示している。感光体の表面電位が同じである場合、現像バイアスVbが高くなるほど、現像電位差も大きくなる。図3の縦軸は、現像によって感光体の表面に付着したトナー量を示している。
図3中の横軸と縦軸とが交差するところは、感光体の表面電位が現像バイアスVbと一致している場合を示している。便宜上、本説明の中ではトナーの荷電極性をプラスとする。本実施の形態では、現像剤担持体上のトナーの略100%が感光体側へ移動した時にトナー像の画像濃度が目標範囲内となるように、現像剤担持体上の液体現像剤の量およびトナー濃度が予め調整されているものとする。
図3中の線LAを参照して、線LAは、トナー荷電装置に印加する電圧をある値に制御した場合の現像特性を示している。現像電位差を大きくするにつれて、すなわち図3中の右側に向かうにつれて、より多くのトナーが現像剤担持体から感光体側へ移動することになる。より具体的には、図3中の現像電位差V1は、感光体上の非画像部電位V0に相当する値を示している。現像電位差が現像電位差V1の近傍の小さい値に設定されている場合、逆バイアス状態が形成される。逆バイアスの状態で現像部に形成された電界は、トナーを感光体側から現像剤担持体側に動かす方向(逆方向)に作用するため、トナーは現像には供されない。
現像電位差を徐々に大きくしていくと(逆バイアスを弱めていくと)、電界は逆方向に作用するものの、トナー自身が作る電界によって少しずつ感光体に付着するようになる。現像電位差をさらに大きくすると、電界はトナーを現像剤担持体側から感光体側に動かす方向に作用する。感光体上に付着するトナー量は増加し、現像が促進される。すべてのトナーが感光体へ移動するような値に現像電位差が設定されたのちは、現像に供されるトナー量はもはや増加しなくなる(図中の点P1参照)。感光体上のトナー付着量も増加しなくなる。
点P1に対応する現像電位差(飽和現像電位差ともいう)以上の範囲では、感光体上のトナー付着量がほぼ飽和している。現像バイアス、荷電バイアス、および露光エネルギーなどの画像形成条件が多少変動したとしても、飽和現像電位差以上の範囲で形成したトナー像(パッチ画像)の画像濃度はほとんど変化しないこととなる。湿式電子写真方式においては、一般的に、現像電位差は飽和現像電位差以上に設定される。
1点鎖線LBおよび2点鎖線LCは、線LAの場合に対し、トナー荷電装置に印加する電圧を変えてトナー荷電量を変えた場合の現像特性をそれぞれ示している。具体的には、1点鎖線LBは、線LAの場合に比べてトナー荷電量を低くした場合の現像特性を示している。2点鎖線LCは、線LAの場合に比べてトナー荷電量を高くした場合の現像特性を示している。線LA,LB,LCに示されるように、トナー荷電量を変えることで、現像特性の傾斜部分の傾きが変わる。この現象は、次のように説明できる。
湿式電子写真方式における現像プロセスにおいては、感光体の表面電位と現像バイアスとにより現像電位差が形成される。感光体上にトナーが付着することにより、トナーの電荷が感光体の表面に付与される。トナーの電荷が感光体の表面電位を高めることにより、現像電位差が小さくなる(打ち消される)。感光体の表面電位が現像電位差に到達すると、トナーの感光体への移動が終了する。
トナー荷電量が高くなると、トナー1つ1つ当たりの荷電量が高くなるため、少ないトナーの量で現像電位差が埋まることになる。したがってこの場合、現像剤担持体から感光体へのトナーの移動量が減少する。感光体上に移動するトナー量が少なくなるため、現像電位差に対するトナー付着量は小さくなり、図3中の線LAに比べて線LCの方が傾斜部分の傾きが小さくなる。
一方で、トナーの荷電量が低くなると、トナー1つ1つ当たりの荷電量が低くなるため、より多くのトナーの量で現像電位差が埋まることになる。したがってこの場合、現像剤担持体から感光体へのトナーの移動量が増加する。感光体上に移動するトナー量が多くなるため、現像電位差に対するトナー付着量は多くなり、図3中の線LAに比べて線LBの方が傾斜部分の傾きが大きくなる。
(トナー荷電量と画像品質との関係)
冒頭でも述べたとおり、現像部に搬送される液体現像剤中のトナーの荷電量をできるだけ高い値にすることで、画像ノイズの発生を抑制することができる。画像ノイズとしては、たとえば、リブ、後端流れ、およびドット再現悪化が挙げられ、これらはいずれもトナー荷電量が低い値に設定されたことに起因して発生する現象である。以下順に説明する。
リブとは、現像部のニップ部の出口付近において液体現像剤が感光体と現像剤担持体との双方に引っ張られることにより、液体現像剤が均一に破断することができずに面方向に移動し、移動した液体現像剤が不規則なスジ状の模様となって現れるという現象である。
後端流れとは、現像部のニップ部の入口付近においてニップ部に突入しなかった液体現像剤が現像剤担持体の回転方向下流側へと移動することにより、トナーが画像の後端側へ流されてトナー像が静電潜像に対して画像の後端側へ流れるように形成されるという現象である。
ドット再現悪化とは、網点画像のシャープネスが悪化する現象であり、様々な画像ノイズの要因が存在している中で、トナー像が静電潜像の形状を忠実に再現していない現象のことである。ドット再現悪化は、静電潜像の忠実な再現を損なう要因が増えるにつれ、より悪化する傾向にある。
現像部のニップ部の前後では、各種の要因に起因してキャリア液の流動が発生する。トナー荷電量が高い場合、キャリア液中をトナーが移動する時間が短くなり、キャリア液の流動からトナーが受ける影響は小さくなる。静電潜像に向かって作用する静電的なトナーの誘引効果が高まり、トナーはキャリア液の流動に影響されることなく、静電潜像に忠実に付着することができる。その結果、各種の画像乱れ要因が抑制され、高い画像品質を有する画像形成を実現可能となる。
(トナー荷電条件と感光体の電位条件との関係)
トナーの荷電量は、できるだけ高い値に設定されることが好ましいが、トナー荷電量を必要以上に高くした場合、現像特性の傾斜部分の傾きが小さくなりすぎる。この場合、限られた現像電位差の中で現像に用いられるトナーの量が少なくなり、現像効率が低下する。以下、このことについてより具体的に説明する。
図3を再び参照して、非画像形成時であれば、感光体の表面電位を固定し、現像バイアスを変更することで、現像電位差は自由に設定することができる。一方で、画像形成時では、画像部と非画像部とが混在する。画像部と非画像部とに対して、現像バイアスは一定の値となる。画像部および非画像部の双方で適切な現像を実現可能とするためには、画像部に対する現像電位差と、非画像部に対する現像電位差との双方を適切な値に設定する必要がある。
図3中に示す現像電位差V1は、感光体の表面電位がある荷電条件で荷電され、画像部がある露光条件で露光されたときの、非画像部(感光体の表面電位が非画像部電位V0のとき)における現像電位差を示している。現像電位差V2は、感光体の表面電位がある荷電条件で荷電され、画像部がある露光条件で露光されたときの、画像部(感光体の表面電位が画像部電位Viのとき)の現像電位差を示している。
トナー荷電量を高く設定し、現像特性が2点鎖線LCとなった場合、現像電位差V2においてトナー付着量が目標範囲未満となるため望ましくない。一方、トナー荷電量を低く設定し、現像特性が1点鎖線LBとなった場合、現像電位差V2においてトナー付着量は目標範囲内となる。しかしながら、トナー荷電量をさらに高くし、現像特性の傾斜部分の傾きを小さくできる余地があるため、こちらも望ましくない。理想的には、感光体の表面電位に対して線LAで示されるような現像特性を実現すること、すなわち、トナー付着量を目標範囲内としつつ、その範囲内でトナー荷電量をできるだけ高い値に設定することが好ましい。
(トナー荷電量の設定に与える感光体の表面電位の影響)
トナー荷電量を高める際には、現像電位差V2も考慮する必要がある。上述の中では、現像電位差V2をある値に設定した場合に基づいて説明したが、仮に、現像電位差V2の値がさらに大きく、図3中でさらに右側へとシフトした場合、現像特性の傾斜部分の傾きはさらに小さくすることが可能となる。換言すると、現像電位差V2の値を大きくすることができれば、その分トナー荷電量を大きくできる。しかしながら実際には、現像電位差V2の取りうる値は、感光体の取りうる表面電位に制約される。
感光体は、アルミ等の導電性を有する基体と、その基体の表面上に設けられた感光層とを備える。感光層は、薄い一定の膜厚を有する部位であり、非露光時には絶縁性を有している。感光層に非常に高い荷電が付与された場合、感光層はその電圧に耐えることができず、絶縁破壊が生じる。感光層の表面電位には限界値があり、感光層の種類によるものの、数百ボルトが一般的である。したがって、感光体の表面電位(非画像部電位V0)には実使用上の限界値があり、露光後の画像部電位Viは0V近傍となるため、(非画像部電位V0−画像部電位Vi)の値にも感光体の種類によって決まる最大値が存在している。
図4を参照して、仮に、画像部での現像電位差を大きくするため、現像バイアスVbを画像部電位Viから遠ざけて、非画像部電位V0付近の値に設定したとする。この場合、画像部での現像電位差は、現像電位差V2aに大きくなる。現像特性は、線LAから線LDで示すものに変更可能となり、現像特性の傾斜部分が取りうる傾きを小さくすることが可能となる。しかしながらこの場合には、非画像部での現像電位差が現像電位差V1aに小さくなった結果、非画像部(現像電位差V1)でのトナー付着量がゼロになっておらず、非画像部でいわゆるかぶり現象が発生している(図中の点P2参照)。すなわち、線LDで示すような現像特性は、画像形成条件としては採用することができない。
(現像バイアスVbの調整とトナー荷電量との関係)
非画像部でかぶり現象が発生することを防止するためには、実使用の範囲でトナー荷電量が変わったとしてもかぶり現象が発生しない程度に、現像バイアスVbを画像部電位Viから十分離した値に設定することが考えられる。しかしながらこの場合、現像電位差V1を必要に大きくしてしまうことが考えられる。現像電位差V1と現像電位差V2との差は、非画像部電位V0−画像部電位Viに等しい。現像電位差V1を大きくすることは、現像電位差V2を小さくするということになる。よって、このような考え方に基づいて現像バイアスVbを設定した場合、現像特性の傾斜部分の傾きを十分に小さくすることができず、トナー荷電量をできるだけ高い値に設定することは難しくなる。
(画像形成条件調整動作ST1000)
図5を参照して、本実施の形態の湿式画像形成装置100(図1)においては、画像形成条件調整動作ST1000(図6)が実施される。図5の線LAで示すような現像特性が得られるように、トナー荷電量と現像バイアスとがそれぞれ設定される。すなわち、現像特性の傾斜部分の傾きから導かれるかぶり現象が発生しない限界の現像電位差(以下、かぶり解消電位差V3ともいう)に応じた値に、現像電位差V1が設定される。
現像電位差V1は、かぶり解消電位差V3(図5中の点P3で示す値)と同一の値に設定しても良いし、図5に示すように、一定の安全マージンSMを確保し、現像電位差V1は、かぶり解消電位差V3+安全マージンSMの値としても良い。かぶり解消電位差V3の値(点P3の位置)は、現像特性の傾斜部分の傾きの変化に応じて変化する。したがって本実施の形態では、現像特性の傾斜部分の傾きに応じて、現像電位差V1をできるだけ小さい値に設定し、現像電位差V2をできるだけ大きくとれるように現像バイアスVbを設定する。
画像形成条件調整動作ST1000によって、画像形成条件をこのような現像特性に設定にすることで、かぶり現象が発生せず、画像部での必要な画像濃度を確保した上でトナー荷電量をできるだけ高い値に設定できる。以下、本実施の形態における画像形成条件調整動作ST1000について具体的に説明する。
図6は、本実施の形態の湿式画像形成装置100(図1)で実施される画像形成条件調整動作ST1000を示すフロー図である。画像形成条件調整動作ST1000は、トナー荷電量設定動作ST100と、現像バイアス設定動作ST200とを含む。まず、トナー荷電量設定動作ST100が実行される。トナー荷電量設定動作ST100は、たとえば記録媒体の種類の変更をセンサー(図示せず)が検知した場合、および/または、記録媒体の種類の変更がオペレーションパネル37(図2)等に入力された場合に行われる。上述のとおり、図5の線LAで示すような現像特性を得る際、現像電位差V1は、かぶり解消電位差V3の値に応じて設定される。かぶり解消電位差V3は、現像特性の傾斜部分の傾きに応じて変化する。
したがって、現像特性の傾斜部分の傾き(現像バイアスの増加に対してパッチ画像の画像濃度が増加するときの画像濃度の濃度変化率k)に関するデータを取得し、トナー荷電装置によって制御されるトナー荷電量の最適値をそのデータから算出する。そのデータに基づいて設定したトナー荷電量からかぶり解消電位差V3(図5中の点P3で示す値)を把握し、そののちに現像バイアスVbを決定する。当該順序によれば、効率的に画像形成条件を設定できる。
(トナー荷電量設定動作ST100)
具体的には、まずトナー荷電量が仮の値に設定される(ST1)。トナー荷電量の仮の値としては、任意の値を採ることが可能であるが、好ましくは、トナー荷電量が十分に低い値、あるいは十分に高い値が採用されるとよい。トナー荷電量の仮の値としては、前回の画像形成条件調整動作ST1000を実施した際に採用した値を採用してもよい。
次に、現像バイアスVbも仮の値に設定される(ST2)。現像バイアスVbの仮の値としては、任意の値を採ることが可能であるが、好ましくは、予め実験的に把握した十分低めの値を採用するとよい。現像バイアスVbの仮の値としては、現像電位差が十分低め値に設定された状態で複数の(次のステップの)パッチ画像を形成できるように、現像バイアスVbと画像部電位Viとの差を考慮した値に設定するとよい。
次に、パッチ画像を形成する(ST3)。具体的には、現像装置および感光体を駆動し、パッチ画像を形成するための静電潜像の電位(感光体の表面電位)を画像部電位Viとし、ステップST2において設定しておいた現像バイアスVbを現像剤担持体に印加することにより、パッチ画像を形成する。次に、光学センサー5を用いてパッチ画像の画像濃度を検知する(ST4)。
制御部30(図2)のCPU31は、予め実施した実験等に基づいて準備しておいた換算テーブルや換算式をメモリー36から読み出し、光学センサー5が検知した画像濃度から感光体に付着したトナーの付着量を計算する(ST5)。トナーの付着量に関するデータは、メモリー36内に保存される(ST6)。計算したトナーの付着量の結果をたとえばグラフ上に表したとすると、その結果は図7中の点PL1のようにプロットされる。
次に、画像濃度が飽和しているか否かが判断される(ST7)。このステップでは、現時点のトナー荷電量で、現像バイアスVbを仮の値に設定した最初の1回目の段階では画像濃度が飽和しているか否かを判断できる要素が揃っていないため、NOの判断とされる。その後、現像バイアスVbは、1回目の段階の値から、予め定められた値の分だけ大きい側に変更される(ST8)。
再びパッチ画像が形成され(ST3)、画像濃度が検知される(ST4)。トナーの付着量が計算され(ST5)、トナーの付着量に関するデータは保存される(ST6)。計算したトナーの付着量の結果をたとえばグラフ上に表したとすると、その結果は図7中の点PL2のようにプロットされる。画像濃度が飽和しているか否かを判断可能な回数だけステップST3〜ST8を繰り返し、図7中の点PL3,PL4のようなデータを順次取得していく。したがって、本実施の形態のトナー荷電量設定動作ST100には、光学センサー5が、トナー荷電量が一定値に設定された状態で異なる現像バイアスVbで形成された複数のパッチ画像の画像濃度を検知する検知動作が含まれている。
図7中の点PL5に示すように、現像バイアスVbを大きくしていくと、トナーの付着量に関するデータは、あるところで(図7中の点PPを越えた時点で)飽和領域に達する。飽和領域においては、現像剤担持体上の略全部のトナーが感光体側に移動する。図7中の点PL5〜PL7に示すように、現像バイアスVbを増加させたとしても現像に供されるトナー量はもはや増加しなくなり、感光体上のトナー付着量も増加しなくなる。
このような状態が形成された時、画像濃度が飽和したと判断される(ステップST7においてYES)。飽和したと判断する閾値としては、取得したデータに対して、このデータに隣接する現像電位差のデータが±δ%以下(δは誤差変動を勘案して設定した許容値)となったか否かなどに基づいて判断できる。
次に、濃度変化率kが計算される(ST9)。濃度変化率kは、現像特性のうちの飽和領域を除いた傾斜部分の傾きに対応しており、図7中の点PL1〜PL4に基づいて算出できる。算出された濃度変化率kに関するデータは、メモリー36に保存される(ST10)。本実施の形態では、濃度変化率kを計算するために、図7中の点PL1〜PL4の4点を取得しているが、2点であってもよいし、2以上の任意の数とすることができる。
点PL5〜PL7は、飽和領域内に含まれるデータであり、濃度変化率kの計算に直接的に参照されることは無い。しかしながら、検知動作で用いられる複数のパッチ画像に、現像バイアスの増加に対してパッチ画像の画像濃度の変化が飽和するときの現像バイアスで形成されたパッチ画像が含まれていることによって、濃度変化率kを高い精度で算出することが可能となる。
次に、濃度変化率kが、トナー付着量を目標範囲内としつつ、その目標範囲内でトナー荷電量をできるだけ高い値とすることが可能な条件を満足しているか否かが判断される(ST11)。換言すると、濃度変化率kが、予め準備されメモリー36内に保存されている有効変化率範囲内に含まれているか否かが判断される。この条件が満足していないと判断された場合には、制御部30はトナー荷電装置4Rを制御し、トナー荷電量を変更することによって、濃度変化率kが有効変化率範囲内に含まれるようにする。
濃度変化率kを計算する(ST9)という動作に限られず、制御部30は、光学センサー5が検知した複数のパッチ画像の画像濃度(点PL1〜PL7)に基づいて、現在の現像特性LL(図7)そのものを算出してもよい。この場合、現時点で設定されているトナー荷電付与量での現像特性LL(図7)に関するデータが、メモリー36に保存される。制御部30は、現時点で設定されているトナー荷電付与量での現像特性LLが、設定目標範囲内に含まれているか否かを判断する。現像特性の設定目標範囲に関する情報は、予め準備されメモリー36内に保存されている。現像特性LLが設定目標範囲内に含まれていないと判断された場合には、制御部30はトナー荷電装置4Rを制御し、トナー荷電量を変更することによって、現像特性LLが設定目標範囲内に含まれるようにする。
本実施の形態では、濃度変化率kが現在の現像特性として計算され、濃度変化率kが有効変化率範囲内に含まれているか否かが判断される。以下、この判断について図8〜図10を参照しながら具体的に説明する。
図8〜図10は、異なる濃度変化率k1〜k3(現像特性LA1,LA2,LA3)における、目標トナー付着量Mおよび安全マージンSM、ならびにそのトナー荷電量の設定で想定される非画像部の現像電位差V1および画像部の現像電位差V2について示した図である。目標トナー付着量Mおよび安全マージンSMは、濃度変化率k有効変化率範囲に関する情報(もしくは現像特性の設定目標範囲に関する情報)として、予め準備されメモリー36内に保存されている。
図8を参照して、現在の現像特性が、図中の現像特性LA1で示すようなものに設定されていたとする。画像濃度が飽和したと判断された時点で(ステップST7においてYESと判断された時点で)、現在の現像特性がLA1で示すものに設定されていることは既に把握されている。図中の矢印DRで示される電位差は、現像特性LA1の傾斜部分の電位差である。この電位差は、トナーの目標付着量(目標画像濃度)をMとし、濃度変化率をk(ここではk1)とすると、M/kから導かれる。
かぶり現象が発生せず、画像部での必要な画像濃度を確保した上でトナー荷電量をできるだけ高い値に設定するためには、この傾斜部分の電位差M/kに安全マージンSMを加えた値を、現像電位差V2−現像電位差V1、すなわち非画像部電位V0−画像部電位Viとする。したがって、理想的には、M/k=V0−Vi−SMの条件を満足しているとよい。
実際の設定では、設定の判断に一定の幅を持たせる。たとえば(V0−Vi−SM)−α<(M/k)<(V0−Vi−SM)の関係を満足しているか否かを判断する。M/kの取りうる幅を小さい側に−αの分だけ許容する理由は、現像特性が画像部で確実に飽和するように設定するためである。本実施の形態では、(V0−Vi−SM)−αよりも大きく、(V0−Vi−SM)よりも小さい範囲が、有効変化率範囲に対応している。本実施の形態では、この有効変化率範囲に関する情報は、目標トナー付着量Mおよび安全マージンSM、ならびに感光体の特性等に基づいて、予め準備されメモリー36内に保存されている。
図8中に示す現像特性LA1の傾斜部分は、濃度変化率k(ここではk1)を有している。M/k<V0−Vi−SMとなっており、濃度変化率k(k1)は、有効変化率範囲内に含まれていない。現像特性LA1は、トナー荷電量をさらに高くし、現像特性の傾斜部分の傾きを小さくできる余地を有している。このような場合、ステップST11においてNOと判断され、トナー荷電装置4Rが制御され、トナー荷電量は一定量だけ高められる(ST12)。その後、ステップST2〜ST10が繰り返される。このフローは、濃度変化率kが有効変化率範囲内に含まれるまで(ステップST11においてYESと判断されるまで)繰り返される。
図9を参照して、現在の現像特性が、図中の現像特性LA2で示すようなものに設定されていたとする。画像濃度が飽和したと判断された時点で(ステップST7においてYESと判断された時点で)、現在の現像特性がLA2で示すものに設定されていることは既に把握されている。図中の矢印DRで示される電位差は、現像特性LA2の傾斜部分の電位差である。この電位差は、トナーの目標付着量(目標画像濃度)をMとし、濃度変化率をk(ここではk2)とすると、M/kから導かれる。
図9中に示す現像特性LA2の傾斜部分は、濃度変化率k(ここではk2)を有している。M/k>V0−Vi−SMとなっており、濃度変化率k(k2)は、有効変化率範囲内に含まれていない。現像特性LA2は、必要以上に高いトナー荷電量で形成されている。トナー荷電量を低くしない場合、画像部(現像電位差V2)で目標濃度範囲に到達しなくなったり、非画像部でかぶり現象が発生したりする可能性がある。このような場合、ステップST11においてNOと判断され、トナー荷電装置4Rが制御され、トナー荷電量は一定量だけ低くされる(ST12)。その後、ステップST2〜ST10が繰り返される。このフローは、濃度変化率kが有効変化率範囲内に含まれるまで(ステップST11においてYESと判断されるまで)繰り返される。
図10を参照して、現在の現像特性が、図中の現像特性LA3で示すようなものに設定されていたとする。画像濃度が飽和したと判断された時点で(ステップST7においてYESと判断された時点で)、現在の現像特性がLA3で示すものに設定されていることは既に把握されている。図中の矢印DRで示される電位差は、現像特性LA3の傾斜部分の電位差である。この電位差は、トナーの目標付着量(目標画像濃度)をMとし、濃度変化率をk(ここではk3)とすると、M/kから導かれる。
図10中に示す現像特性LA3の場合、M/k≒V0−Vi−SMの関係が成立している。濃度変化率k(k3)は、有効変化率範囲内に含まれている。現像特性LA3においては、かぶり現象が発生せず、画像部での必要な画像濃度を確保した上でトナー荷電量をできるだけ高い値に設定することが実現できている。このような場合、ステップST11においてYESと判断される。ステップST13において、通常の画像を形成する時のトナー荷電量が、現在値(現像特性LA3を形成するトナー荷電量の値)に設定される。このように、現像バイアスVbを変更しながら現時点の濃度変化率kを計算し、トナー荷電量を演算により最適化することで、トナー荷電量をできるだけ高い値にすることができる条件を効率よく設定可能である。
(現像バイアス設定動作ST200)
次に、現像バイアス設定動作ST200が実行される。まず、トナー荷電量設定動作ST100で設定されたトナー荷電量でのかぶり解消電位差V3を、メモリー36に保存しておいた画像形成時の荷電条件(現像特性LA3)から求める(ST21)。次に現像バイアスVbを設定する(ST22)。
具体的には、安全マージンSMにかぶり解消電位差V3を加えた値が、画像部での必要な画像濃度を確保した上でトナー荷電量をできるだけ高い値に設定することを実現する適正かぶりマージン(Vb−Vi)となる。したがって、現像バイアスVb=画像部電位Vi+安全マージンSM+かぶり解消電位差V3とすることで、現像バイアスVbを決定できる。この値を、通常の画像を形成する時の現像バイアスとして設定し、画像形成条件調整動作ST1000を終了する。
(作用および効果)
本実施の形態では、トナー荷電量が一定値に設定された状態で異なる現像バイアスVbで形成された複数のパッチ画像の画像濃度が検知される。すなわち、現像バイアスVbを変更しながら現時点の濃度変化率kを計算し、トナー荷電量を演算により最適化することで、トナー荷電量をできるだけ高い値にすることができる条件を効率よく設定可能である。
本実施の形態では、現像バイアスの増加に対してパッチ画像の画像濃度が増加するときの画像濃度の濃度変化率kが算出され、濃度変化率kに基づいてトナー荷電量が制御される。濃度変化率kを条件具備の判断要素として用いることによって、効率の良い演算を実現できる。
本実施の形態では、検知動作で用いられる複数のパッチ画像に、現像バイアスの増加に対してパッチ画像の画像濃度の変化が飽和するときの現像バイアスで形成されたパッチ画像が含まれている。飽和領域内に含まれるデータ(点PL5〜PL7)を取得した上で濃度変化率kの演算を行なうため、濃度変化率kを高い精度で算出することが可能となる。
本実施の形態では、現像バイアスVbを変更することにより取得した濃度変化率kのデータに基づき、感光体1の非画像部電位V0と現像バイアスVbとの差であるかぶり解消電位差V3の適正値から、画像形成時に現像剤担持体に印加する現像バイアスVbを決定する。このような手順で設定を行うことにより、高いトナー荷電量で画像形成できる現像バイアス条件を効率的に設定することができる。
画像形成条件の制御としては、トナー荷電量設定動作ST100および現像バイアス設定動作ST200を実施したのちに、にさらに別の観点での制御を行っても良い。たとえば、上記の動作ST100,ST200でベタパッチ画像の情報に基づいて現像条件を設定した後、網点画像のパッチ画像を現像し、網点画像での階調性(たとえば中間階調)を露光量の調整などによって微調整しても良い。当該制御を追加的に実施することにより、より高品質を有する画像形成を実現可能な画像形成条件に設定できる。
[実施の形態2]
図11〜図14を参照して、実施の形態2における湿式画像形成装置について説明する。本実施の形態の湿式画像形成装置は、制御部30(図11)に、供給部材4B(図1)を駆動するモーターを制御するための制御装置38が設けられている。この制御装置38は、供給部材4Bの駆動モーターのドライバー39を制御することにより、供給部材4Bの回転速度を変化させることができる。
現像剤担持体4Cの回転速度と、供給部材4Bの回転速度との間に差を設けることにより、現像部4Dに搬送される液体現像剤(トナー薄層)の量が増減する。本実施の形態では、画像形成条件調整動作ST2000(図13参照)が実行され、この中では、現像部4Dに搬送される液体現像剤中のトナーの搬送量も調整される。制御装置38、ドライバー39、および供給部材4Bは、このトナー搬送量を調整する調整手段として機能する。
現像部4Dに搬送されるトナー搬送量、すなわち供給部材4Bから現像剤担持体4Cに供給される液体現像剤の量は、たとえば、供給部材4Bと現像剤担持体4Cとの間の転接部において、現像剤担持体4Cの表面の移動速度に比べて、供給部材4Bの表面の移動速度の方が速くなるようにすると、転接部に供給される液体現像剤の量が多くなり、現像剤担持体4C上の液体現像剤の搬送量は多くなる。
光学センサー5(検知手段)が検知したパッチ画像の画像濃度に基づいて制御部30が調整手段(制御装置38、ドライバー39、および供給部材4B)を制御することにより、現像部に搬送される液体現像剤中のトナーの搬送量が調整される。この構成に限られず、現像剤担持体4Cへの液体現像剤の供給量の調整手段としては、規制ブレード4Pの汲み上げ部材4Aに対する圧接力や、規制ブレード4Pの汲み上げ部材4Aに対する当接位置の調整により、トナー搬送量の調整を実現してもよい。この構成に限られず、汲み上げ部材4Aと供給部材4Bとの間にバイアスを印加し、両者の間の電位差を利用してトナー搬送量を調整しても良いし、供給部材4Bと現像剤担持体4Cの間にバイアスを印加し、両者の間の電位差を利用してトナー搬送量を調整しても良い。
一般的に、記録媒体(印刷対象物)の種類が変わることに伴って、記録媒体の表面粗さも変わる。湿式電子写真方式においては、記録媒体の種類に応じて所望の濃度を得るために必要なトナー量も異なる。記録媒体の種類が同じ場合であっても、液体現像剤の濃度、液体現像剤の粘度、およびトナーの粒径分布などは、製作上の個体差や装置の周辺環境の変化に応じて変動しやすく、これらのパラメータは、高品質な画像形成を実現できるトナー搬送量に影響する。これらのパラメータの変動が生じたとしても高品質な画像形成を実現可能とするために、本実施の形態の画像形成条件調整動作ST2000(図13参照)では、トナー荷電量の調整および現像バイアスの調整に加えて、現像部4Dに搬送されるトナー搬送量の調整も合わせて行われる。
図12を参照して、たとえば、記録媒体(印刷対象物)の種類が変わることに伴って、必要なトナー搬送量が増加したとする。この場合、感光体上のトナー付着量の目標範囲も増加し、高画質の画像形成を実現できる理想的な現像特性も変化する。図12中の線LA10,LA20は、必要なトナー付着量(目標範囲)が互いに異なる2つの理想的な現像特性を示している。
必要なトナー付着量(目標範囲)が変わると、矢印ARに示すように現像特性の傾斜部分の傾きも変わる。すなわち、トナー荷電量の変更が必要となる。必要なトナー付着量(目標範囲)が変わると、かぶり解消電位差V3も点P3に示す位置から点P4に示す位置に変化する。現像バイアスVbも変更する必要が生じる。したがって、記録媒体(印刷対象物)の種類が変わること等に伴って必要なトナー搬送量が変化した場合、変化後のトナー搬送量に基づいて、トナー荷電量および現像バイアスを調整することが必要となる。
本実施の形態では、トナー搬送量の調整を行なったのちに、実施の形態1と同様にトナー荷電量設定動作ST100および現像バイアス設定動作ST200が実施される。トナー付着量の目標範囲が変わると、必要なトナー荷電量および現像バイアスも変わる。すなわち、トナー荷電量あるいは現像バイアスを決めた後にトナー搬送量を調整すると、再度トナー荷電量や現像バイアスを調整する必要が生じるが、最初に調整手段を制御してトナー搬送量を調整してから、トナー荷電量設定動作と現像バイアスを設定する動作とを行なうことで、画像形成条件を効率よく設定できる。以下、本実施の形態における画像形成条件調整動作ST2000について具体的に説明する。
図13を参照して、画像形成条件調整動作ST2000は、トナー搬送量設定動作ST50と、トナー荷電量設定動作ST100と、現像バイアス設定動作ST200とを含む。まず、トナー搬送量設定動作ST50が実行される。トナー搬送量設定動作ST50は、たとえば記録媒体の種類の変更をセンサー(図示せず)が検知した場合、および/または、記録媒体の種類の変更がオペレーションパネル37(図11)等に入力された場合に行われる。
(トナー搬送量設定動作ST50)
具体的には、まずトナー荷電量が仮の値に設定される(ST51)。トナー荷電量の仮の値としては、任意の値を採ることが可能であるが、好ましくは、予め実験的に求めたパッチ現像が可能な範囲内での低目の値が採用されるとよい。
図14は、トナー搬送量設定動作ST50が実施されているときの想定現像特性LA30(実線)と、トナー搬送量設定動作ST50が実施されているときのある時点での現像特性(一点鎖線)とを示している。図中の白色プロットおよび黒色プロットは、パッチ画像から算出したトナー付着量を示している。白色プロットおよび黒色プロットが付されている位置から分かるとおり、トナー荷電量を低めにすることで、想定される現像特性の傾斜部分の傾きが大きくなり、飽和現像した際のパッチ画像のトナー付着量(画像濃度)に基づいて条件を評価することが容易になる。
次に、現像バイアスVbも仮の値に設定される(ST52)。現像バイアスVbの仮の値としては、任意の値を採ることが可能であるが、好ましくは、予め実験的に求めた現像部(ニップ部)でのリークなどの限界を考慮して、高目の値が採用されるとよい。ここでも、飽和現像した際のパッチ画像のトナー付着量(画像濃度)に基づいて条件を評価することを容易とするため、できるだけ高めの現像バイアス(図中の横軸右側)に設定することが望ましい。
次に、トナー搬送量も仮の値に設定される(ST53)。トナー搬送量の仮の値としては、任意の値を採ることが可能であるが、好ましくは、トナー搬送量が十分に小さい値、あるいは十分に大きい値が採用されるとよい。トナー搬送量の仮の値としては、前回の画像形成条件調整動作ST2000を実施した際に採用した値を採用してもよいし、入力された記録媒体の種類から実験的に予想した適正値を採用してもよい。
次に、パッチ画像を形成する(ST54)。具体的には、現像装置および感光体を駆動し、パッチ画像を形成するための静電潜像の電位(感光体の表面電位)を画像部電位Viとし、ステップST52において設定しておいた現像バイアスVbを現像剤担持体に印加することにより、パッチ画像を形成する。次に、光学センサー5を用いてパッチ画像の画像濃度を検知する(ST55)。
制御部30(図11)のCPU31は、予め実施した実験等に基づいて準備しておいた所定の目標濃度範囲に関するデータをメモリー36から読み出し、光学センサー5が検知したパッチ画像の画像濃度(飽和画像濃度)が、この範囲内に含まれるか否かを判断する(ST56)。
制御部30は、光学センサー5が検知したパッチ画像の画像濃度(飽和画像濃度)がこの範囲内に含まれていないと判断した場合には、トナー搬送量を変更する(ST57)。たとえば、図14中の白色プロットに示すように、パッチ画像の画像濃度が目標範囲から外れていたとき、多い場合にはトナー搬送量が少なくなる方へ変更し、少ない場合にはトナー搬送量が多くなる方へ変更する。画像濃度が目標範囲内か否かと判断する手法としては、取得したデータが所定の目標値に対して±δ%以下(δは誤差変動を勘案して設定した許容値)となったか否かに基づいて判断してもよい。
この一連のステップST51〜ST56を繰り返すことによりトナー搬送量を最適化し、パッチ画像の画像濃度が適正と判断された場合(ステップST56においてYES)には、画像濃度検知結果からトナー量を計算する。計算により算出されたデータは、画像形成時のトナー付着量Mとしてメモリー36に保存する(ST59)。トナー搬送量が最適化された状態で得られたトナー付着量Mに関する情報は、この後に続くトナー荷電量設定動作ST100で用いられる。最後に、現時点でのトナー搬送量を実現する条件(たとえば供給部材4Bの回転速度)を、通常の画像を形成する時のトナー供給条件として設定し(ST60)、トナー搬送量設定動作ST50を終了する。この後には、実施の形態1と同様に、トナー荷電量設定動作ST100および現像バイアス設定動作ST200が実施される。
(作用・効果)
本実施の形態では、トナー荷電量設定動作ST100の前にトナー搬送量設定動作ST50が実施される。記録媒体(印刷対象物)の種類が変わること等に伴って必要なトナー搬送量が変化した場合であっても、変化後のトナー搬送量に基づいて、トナー荷電量および現像バイアスを最適な状態に調整することが可能となる。すなわち、かぶりマージンと現像バイアスの和として使用可能な大きさを先に決定してから、現像バイアスをかぶりマージンから決定するため、現像電位差を最大にするとともに、トナー荷電量を最大にすることが可能となる。
[実施の形態3]
上述の実施の形態1の画像形成条件調整動作ST1000(図6参照)では、ステップST7において、画像濃度が飽和しているか否かが判断される。上述の通り、飽和領域内に含まれるデータ(図7中の点PL5〜PL7)を取得した上で濃度変化率kの演算を行なうため、濃度変化率kを高い精度で算出することが可能となる。画像濃度が飽和しているか否かを判断することは、必須の構成ではなく、必要に応じて実施される。以下、具体的に説明する。
図15を参照して、本実施の形態では、画像形成条件調整動作ST3000が実施される。画像形成条件調整動作ST3000は、トナー荷電量設定動作ST100(図6)の代わりに、トナー荷電量設定動作ST100Aを含んでいる。
(トナー荷電量設定動作ST100A)
実施の形態1と同様に、ステップST1〜ST5が実施される。具体的には、まずトナー荷電量が仮の値に設定され(ST1)、現像バイアスVbも仮の値に設定される(ST2)。パッチ画像を形成し(ST3)、光学センサー5を用いてパッチ画像の画像濃度を検知し(ST4)。検知結果に基づいてトナーの付着量が計算される(ST5)。
次に、ステップST6Aにおいては、画像濃度が飽和しているか否かを判断する代わりに、感光体に付着したトナーの付着量、すなわちステップST5で算出されたトナー付着量が、現像剤担持体へのトナー供給条件から推測されるトナー量(目標値)と比較される。ステップST5で算出されたトナー付着量が、濃度変化率kの計算に使える値か否かが判断される。
具体的には、ステップST5で算出されたトナー付着量がトナー供給条件から推測されるトナー量(目標値)に比べて十分に小さい場合(ステップST6AにおいてNO)、そのトナー付着量に関するデータは、濃度変化率kの計算に使用可能なデータであるものとしてメモリー36に保存される。ステップST6AにおいてNOと判断される場合には、たとえば、ステップST5で算出されたトナー付着量<(推測されるトナー量×0.95)の関係を満足している場合などが含まれる。この場合には、実施の形態1のように画像濃度が飽和しているか否かが判断されることはない。
その一方で、ステップST5で算出されたトナー付着量がトナー供給条件から推測されるトナー量(目標値)に近い、あるいは目標値よりも大きい場合(ステップST6AにおいてYES)は、そのデータは濃度変化率kの計算には使えないと判断される。ステップST6AにおいてYESと判断される場合には、たとえば、ステップST5で算出されたトナー付着量≧(推測されるトナー量×0.95)の関係を満足している場合などが含まれる。この場合には、そのトナー付着量に関するデータはメモリー36に保存されず、現像バイアスがより小さい値に変更される(ST8)。ステップST3に戻り、パッチ画像が再び形成される。
本実施の形態のような構成を採用するためには、トナー供給条件に対するトナー付着量が安定していることが必要となるが、そのような安定した供給機構が用いられている場合には、画像濃度が飽和しているか否かの判断を毎回行なう必要が無いため、設定時間を短縮することができる。現像バイアスを仮の値に設定する時のバイアス値を低めに設定することで、ステップST5で算出されたトナー付着量<推測されるトナー量×0.95の関係を容易に満足させることができ、画像形成条件をより効率的に設定することが可能となる。
ステップST6AでNOと判断され、ステップST7Aにおいてトナー付着量量データをメモリー36に格納した場合には、ステップST7Bにおいて、トナー付着量のデータが必要数だけ取得されているか否かが判断される。ここでは、濃度変化率kを計算するのに十分なデータが取得できているかが判断される。ここで用いられる閾値は、たとえば2個または3個などである。閾値として設定する値は、大きい方が濃度変化率kをより正確に算出することが可能となる。取得に必要な時間を考慮して、閾値を最適化するとよい。
制御部30は、予め定められた個数分のデータが取得できているかを判断し、足りなければ現像バイアスを変更し、ステップST3に戻りパッチ画像を再び形成するというフローを繰り返す。必要なデータ数が取得できたと判断した場合、次に濃度変化率kの計算に移る(ST9)。
濃度変化率kは、現像特性のうちの飽和領域を除いた傾斜部分の傾きに対応しており、取得した複数のトナー付着量に関するデータから容易に導くことが可能である。算出された濃度変化率kに関するデータは、実施の形態1と同様に、メモリー36に保存される(ST10)。その後、実施の形態1と同様に、濃度変化率kが、トナー付着量を目標範囲内としつつ、その目標範囲内でトナー荷電量をできるだけ高い値とすることが可能な条件を満足しているか否かが判断される(ST11)。制御部30はトナー荷電装置4Rを制御し、トナー荷電量を変更することによって、濃度変化率kが有効変化率範囲内に含まれるようにする。以上のようなフローであっても、現像バイアスVbを変更しながら現時点の濃度変化率kを計算し、トナー荷電量を演算により最適化することで、トナー荷電量をできるだけ高い値にすることができる条件を効率よく設定可能である。
以上、本発明に基づいた各実施の形態について説明したが、今回開示された各実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 感光体、2 荷電装置、3 露光装置、4 現像装置、4A 汲み上げ部材、4B 供給部材、4C 現像剤担持体、4D 現像部、4P 規制ブレード、4Q クリーニング部材、4R トナー荷電装置、4T 現像剤槽、4W 液体現像剤、5 光学センサー、6 中間転写部材、6T 転写部、7,9 クリーニング装置、8 イレーサーランプ、10 2次転写部材、20 記録媒体、30 制御部、32 現像バイアス制御装置、33 荷電量制御装置、34 現像バイアス印加用電源、35 荷電用電源、36 メモリー、37 オペレーションパネル、38 制御装置、39 ドライバー、100 湿式画像形成装置。

Claims (8)

  1. 記録媒体上に画像を形成する湿式画像形成装置であって、
    静電潜像を担持する像担持体と、
    液体現像剤を前記像担持体と対向する位置である現像部に搬送し、前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像剤担持体と、
    前記現像部に搬送される前記液体現像剤中のトナーを荷電する荷電手段と、
    前記現像剤担持体に現像バイアスを印加する印加手段と、
    前記トナー像の画像濃度を検知する検知手段と、
    予め準備された現像特性の設定目標範囲に関する情報に基づいて前記荷電手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記現像部に搬送される前記液体現像剤中のトナーのトナー荷電量が設定される際には、トナー荷電量設定動作が行なわれ、
    前記トナー荷電量設定動作は、
    前記検知手段が、前記トナー荷電量が一定値に設定された状態で異なる現像バイアスで形成された複数のパッチ画像の画像濃度を検知する検知動作と、
    前記制御手段が、前記検知手段が検知した前記複数のパッチ画像の画像濃度に基づいて現在の現像特性を算出し、前記現在の現像特性が前記設定目標範囲内に含まれないと判断した場合には、前記荷電手段を制御して現像特性が前記設定目標範囲内に含まれるように前記トナー荷電量を設定する設定動作と、を含み、
    前記設定目標範囲には、有効変化率範囲に関する情報が含まれており、
    前記設定動作は、前記制御手段が、現像バイアスの増加に対してパッチ画像の画像濃度が増加するときの画像濃度の変化率を前記現在の現像特性として算出し、算出した前記画像濃度の変化率が前記有効変化率範囲内に含まれないと判断した場合には、前記荷電手段を制御して前記画像濃度の変化率が前記有効変化率範囲内に含まれるように前記トナー荷電量を設定する動作を有する、
    湿式画像形成装置。
  2. 前記検知動作で用いられる前記複数のパッチ画像には、現像バイアスの増加に対してパッチ画像の画像濃度の変化が飽和するときの現像バイアスで形成されたパッチ画像が含まれる、
    請求項に記載の湿式画像形成装置。
  3. 前記現像部に搬送される前記液体現像剤中のトナーの搬送量を調整する調整手段をさらに備え、
    前記トナー荷電量設定動作が行なわれる前に、前記制御手段は、現像バイアスの増加に対してパッチ画像の画像濃度の変化が飽和するときの現像バイアスで形成されたパッチ画像の画像濃度が所定の目標濃度範囲内となるように、前記調整手段を制御して前記搬送量を調整する、
    請求項に記載の湿式画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記トナー荷電量が設定されることに伴って設定された現像特性に基づいてかぶり解消電位差を算出し、当該かぶり解消電位差に基づいて前記印加手段を制御して現像バイアスを設定する、
    請求項に記載の湿式画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、最初に前記調整手段を制御して前記搬送量を調整してから、前記トナー荷電量設定動作と現像バイアスを設定する動作とを行なう、
    請求項に記載の湿式画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記調整手段を制御して前記搬送量を調整する動作と前記トナー荷電量設定動作とを行なってから、最後に現像バイアスを設定する動作を行なう、
    請求項に記載の湿式画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、現像バイアスが設定された状態で形成された網点画像の画像濃度に基づいて、階調性をさらに調整する、
    請求項からのいずれか1項に記載の湿式画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、前記記録媒体の種類の変更を検知した場合および/または前記記録媒体の種類の変更が入力された場合に、前記トナー荷電量設定動作を行なう、
    請求項1からのいずれか1項に記載の湿式画像形成装置。
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