JP4627443B2 - 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 - Google Patents

現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 Download PDF

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この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置とそこに設置される現像装置及びプロセスカートリッジとに関し、特に、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤を用いた現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置において、非磁性トナーと磁性キャリアとからなる2成分現像剤(外添剤等を添加する場合も含むものとする。)を収容した現像装置が多く用いられている。
このような2成分現像方式の現像装置において、装置の小型化を目的として、搬送スクリュによって現像剤を現像装置の長手方向に循環させながら、現像ローラに現像剤を供給する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
詳しくは、現像装置は、現像ローラ(現像剤担持体)、2つの搬送スクリュ(第1搬送部材及び第2搬送部材)等で構成される。
そして、現像装置内におけるトナー消費に応じて、現像装置の一端に設けられたトナー補給口から装置内に適宜にトナーが補給される。補給されたトナーは、現像装置内の現像剤とともに、2つの搬送スクリュによって、装置内を長手方向(現像ローラの回転軸方向と同方向である。)に循環しながら混合される。その混合された現像剤は、その一部が、現像ローラに対向する搬送スクリュによって、現像ローラに供給される。現像ローラに担持された現像剤は、ドクターブレードによって適量に規制された後に、その現像剤中のトナーが感光体ドラム(像担持体)との対向位置で感光体ドラム上の潜像に付着する。
このような搬送スクリュを搭載した現像装置は、現像剤を装置の長手方向に積極的に搬送しているので、現像剤の長手方向の片寄りが発生しにくい。これにより、トナー補給口を、長手方向の全域に設けるのではなく、長手方向の一端に設けることができる。また、搬送スクリュは、短手方向(長手方向に直交する方向である。)の設置スペースをそれほど必要としない。したがって、現像装置及び画像形成装置を小型化することができる。
その一方で、トナー補給口から補給されたトナーは、その比重が現像剤のものに比べて小さいために、装置内を循環する現像剤の上面側を浮遊して、現像剤中に分散(混合)されにくくなるという問題が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このように、補給トナー(フレッシュトナー)が現像剤中に分散されないと、キャリアとの摩擦による補給トナーの帯電が不充分になって、地肌汚れ(かぶり)、画像濃度低下等の画質劣化やトナー飛散が発生する。
これに対して、特許文献1等には、循環経路中におけるトナー補給口の下流側であって、第2搬送スクリュの側方又は下方に、磁界発生手段を設置する技術が開示されている。
すなわち、磁界発生手段によって、現像剤及び補給トナーの循環経路中に現像剤の穂を形成する。そして、この現像剤の穂に補給トナーを衝突させることで、補給トナーを現像剤中に分散させる。
また、特許文献2等には、搬送スクリュ部材の搬送方向下流側における剤寄りを抑止することを目的として、搬送スクリュの螺旋状羽根部(羽根)の一部を切欠く技術が開示されている。
特開2000−89550号公報 特開2000−181225号公報
上述した従来の現像装置は、複数の搬送部材によって循環経路を循環する現像剤中に補給トナーを効率的かつ確実に分散させることができなかった。
具体的に、特許文献1等の技術では、磁界発生手段によって現像剤が停滞して搬送不良が生じたり、装置内で現像剤を循環させるための搬送部材の負荷が大きくなったりする可能性があった。さらには、磁束発生手段を設けることにより、現像装置が大型化、高コスト化する不具合があった。
詳しくは、以下の通りである。
特許文献1等の技術では、磁界発生手段が第2搬送スクリュの側方又は下方に設置されているので、補給トナーの分散性を向上しようとしたときに、磁界発生手段による磁界の強さを大きくする必要がある。すなわち、補給トナーは循環する現像剤の上面側を浮遊するために、磁界発生手段によって形成される現像剤の穂が現像剤の上面側にまで達していないと、補給トナーが現像剤の穂に衝突しないことになる。しかも、補給トナーの衝突に対する反発力をある程度必要とする場合には、第2搬送スクリュの側方又は下方に設置した磁界発生手段による磁界強さがある程度大きなものでなければならない。
このような場合には、磁界発生手段が設置された側方又は下方が磁力の最大位置となって、強固な現像剤の穂が形成されて現像剤の搬送が停滞してしまうことになる。現像剤の搬送が停滞すると、第1搬送スクリュに対向する現像ローラへの現像剤の供給量が減少して、出力画像の濃度低下や濃度偏差が大きくなる場合がある。
また、磁界発生手段によって強固な現像剤の穂が形成された搬送路にて現像剤を搬送するためには、搬送部材に大きな負荷がかかることになる。そのため、搬送部材を駆動する駆動モータの出力がある程度大きくなければ、搬送部材の回転駆動がロッキングしてしまう可能性がある。
さらには、磁束発生手段を設けるためのスペースとコストとが必要になって、現像装置が大型化、高コスト化してしまう。
一方、特許文献2等の技術は、長手方向の現像剤搬送量の異なる搬送スクリュと撹拌パドルとを用いることによって生じる剤寄りを調整するものであって、循環経路を循環する現像剤中に補給トナーを分散させるものではない。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、装置を大型化・高コスト化することなく、複数の搬送部材によって循環経路を循環する現像剤中に補給トナーを効率的かつ確実に分散させることができて、地肌汚れや画像濃度低下等の画質劣化やトナー飛散が確実に軽減される、現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる現像装置は、トナー及びキャリアを有する現像剤を収容するとともに、像担持体上に形成される潜像を現像する現像装置であって、前記像担持体に対向するとともに、前記現像剤が担持される現像剤担持体と、前記現像剤担持体に対向するとともに、前記現像剤担持体の長手方向に平行して前記現像剤を搬送する第1搬送部材と、仕切部材を介して前記第1搬送部材に対向するとともに、前記第1搬送部材の搬送方向とは逆の方向に前記現像剤を搬送して該第1搬送部材とともに前記現像剤の循環経路を形成する第2搬送部材と、前記循環経路を循環する前記現像剤中にトナーを補給するためのトナー補給口と、を備え、前記第2搬送部材は、軸部と、当該軸部に羽根を螺旋状に巻装してなるとともに長手方向に並設された複数のスクリュ部と、隣接した前記スクリュ部の間に挟まれ前記羽根が欠落した切欠部と、前記軸部の半径方向に起立するとともに、前記切欠部を挟んだ2つの前記スクリュ部における前記切欠部側の端部において前記切欠部が形成された長手方向の範囲に入り込まないようにそれぞれ形成された2つの起立部と、を具備したものである。
また、請求項2記載の発明にかかる現像装置は、前記請求項1に記載の発明において、前記複数のスクリュ部は、いずれも、前記羽根の大きさとピッチと巻き方向とが同等になるように形成されたものである。
また、請求項3記載の発明にかかる現像装置は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記複数のスクリュ部及び前記切欠部を、前記軸部の長手方向にわたって連続的にスクリュ部が形成されたものから1/4〜1ピッチ分の羽根を切欠いたものと同形状としたものである。
また、請求項4記載の発明にかかる現像装置は、前記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明において、前記2つの起立部は、それぞれ、長手方向の長さが前記羽根のピッチに対して1/10〜1/2の長さになるように形成されたものである。
また、請求項5記載の発明にかかる現像装置は、前記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発明において、前記第2搬送部材によって搬送される前記現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段を備え、前記切欠部は、前記トナー濃度検知手段に対して前記循環経路の上流側に形成されたものである。
また、請求項6記載の発明にかかる現像装置は、前記請求項5に記載の発明において、前記切欠部は、前記トナー濃度検知手段に対して前記羽根の1ピッチ以上の長さに相当する間隔をあけて上流側に形成されたものである。
また、請求項7記載の発明にかかる現像装置は、前記請求項5又は請求項6に記載の発明において、前記第2搬送部材は、前記トナー濃度検知手段の近傍に配設された前記スクリュ部の前記羽根を欠落してなる第2の切欠部を具備したものである。
また、請求項8記載の発明にかかる現像装置は、前記請求項7に記載の発明において、前記スクリュ部及び前記第2の切欠部を、前記軸部の長手方向にわたって連続的にスクリュ部が形成されたものから1/2〜3/2ピッチ分の羽根を切欠いたものと同形状としたものである。
また、請求項9記載の発明にかかる現像装置は、前記請求項7又は請求項8に記載の発明において、前記第2搬送部材は、前記第2の切欠部に前記軸部の半径方向に起立する第2の起立部を具備したものである。
また、請求項10記載の発明にかかる現像装置は、前記請求項9に記載の発明において、前記第2の起立部は、前記軸部の半径方向に起立する高さが前記羽根の高さと同等になるように形成されたものである。
また、請求項11記載の発明にかかる現像装置は、前記請求項1に記載の発明において、前記第2搬送部材によって搬送される前記現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段を備え、前記切欠部は、前記トナー濃度検知手段に対して前記循環経路の上流側に形成され、前記複数のスクリュ部は、前記切欠部から前記トナー濃度検知手段までの範囲に配設される前記羽根のピッチがそれ以外の範囲に配設される前記羽根のピッチ以下となるように形成されたものである。
また、請求項12記載の発明にかかる現像装置は、前記請求項1〜請求項11のいずれかに記載の発明において、前記2つの起立部は、前記軸部の回転方向に対して互いに180±60度異なる位置に形成されたものである。
また、請求項13記載の発明にかかる現像装置は、前記請求項1〜請求項12のいずれかに記載の発明において、前記2つの起立部は、それぞれ、前記スクリュ部の端部に密着して形成されたものである。
また、請求項14記載の発明にかかる現像装置は、前記請求項1〜請求項13のいずれかに記載の発明において、前記2つの起立部は、それぞれ、前記軸部の半径方向に起立する高さが前記羽根の高さと同等になるように形成されたものである。
また、請求項15記載の発明にかかる現像装置は、前記請求項1〜請求項14のいずれかに記載の発明において、前記切欠部は、長手方向の中央部に1つ形成されたものである。
また、請求項16記載の発明にかかる現像装置は、前記請求項1〜請求項15のいずれかに記載の発明において、前記トナー補給口は、前記第2搬送部材の上方に配設されて、前記切欠部は、前記トナー補給口に対して前記循環経路の下流側に形成されたものである。
また、請求項17記載の発明にかかる現像装置は、前記請求項1〜請求項16のいずれかに記載の発明において、前記キャリアは、芯材表面に樹脂被覆層を有したものであって、前記樹脂被覆層は、基体粒子表面に二酸化スズ層と当該二酸化スズ層上に設けた二酸化スズを含む酸化インジウム層とからなる導電性被覆層を設けてなる導電性粒子を含有して、前記導電性粒子は、その吸油量が10〜300ml/100gになるように形成され、前記トナーは、結着樹脂と離型剤と着色剤とを備え、前記結着樹脂は、ビニル系重合体とポリエステル系重合体とを有するハイブリッド樹脂を含有して、前記離型剤の含有量に対する前記ハイブリッド樹脂の含有量が0.5〜3の範囲になるように形成されたものである。
また、請求項18記載の発明にかかる現像装置は、前記請求項1〜請求項17のいずれかに記載の発明において、前記キャリアは、重量平均粒径が20〜65μmの範囲になるように形成されたものである。
また、請求項19記載の発明にかかる現像装置は、前記請求項1〜請求項18のいずれかに記載の発明において、前記トナーは、平均粒径が3.5〜7.5μmの範囲になるように形成されたものである。
また、請求項20記載の発明にかかる現像装置は、前記請求項1〜請求項19のいずれかに記載の発明において、前記現像剤におけるトナー濃度が4〜12重量%の範囲内になるように制御されるものである。
また、この発明の請求項21記載の発明にかかるプロセスカートリッジは、画像形成装置の装置本体に対して着脱自在に設置されるプロセスカートリッジであって、請求項1〜請求項20のいずれかに記載の現像装置と前記像担持体とが一体化されたものである。
また、この発明の請求項22記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項1〜請求項20のいずれかに記載の現像装置と前記像担持体とを備えたものである。
なお、本願において、「プロセスカートリッジ」とは、像担持体を帯電する帯電部と、像担持体上に形成された潜像を現像する現像装置(現像部)と、像担持体上をクリーニングするクリーニング部とのうち、少なくとも1つと、像担持体とが、一体化されて、画像形成装置本体に対して着脱自在に構成されたユニットと定義する。
本発明は、現像装置の第2搬送部材に、切欠部を挟んだ複数のスクリュ部を形成するとともにそのスクリュ部の切欠部側の端部に起立部を設けている。これによって、装置を大型化・高コスト化することなく、複数の搬送部材によって循環経路を循環する現像剤中に補給トナーが効率的かつ確実に分散されて、地肌汚れや画像濃度低下等の画質劣化やトナー飛散が確実に軽減される、現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1〜図6にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのカラー複写機の装置本体、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部(露光部)、20Y、20M、20C、20BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応したプロセスカートリッジ、21は各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKにそれぞれ収容された像担持体としての感光体ドラム、22は感光体ドラム21上を帯電する帯電部、23Y、23M、23C、23BKは感光体ドラム21上に形成される静電潜像を現像する現像装置(現像部)、24は感光体ドラム21上に形成されたトナー像を中間転写ベルト27に転写する転写バイアスローラ、25は感光体ドラム21上の未転写トナーを回収するクリーニング部を示す。
また、27は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト、28は中間転写ベルト27上に形成されたトナー像を記録媒体Pに転写する第2転写バイアスローラ、29は中間転写ベルト27上の未転写トナーを回収する中間転写ベルトクリーニング部、30は4色カラーのトナー像が転写された記録媒体Pを搬送する搬送ベルト、32Y、32M、32C、32BKは各現像装置23Y、23M、23C、23BKに各色のトナーを補給するトナー補給部、51は原稿Dを原稿読込部55に搬送する原稿搬送部、55は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部(スキャナ)、61は転写紙等の記録媒体Pが収納される給紙部、66は記録媒体P上の未定着画像を定着する定着部を示す。
ここで、各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKは、それぞれ、感光体ドラム21、帯電部22、クリーニング部25が、一体化されたものである。そして、各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKは、装置本体1に対して所定の交換サイクルにて交換される。同様に、各現像装置23Y、23M、23C、23BKも、現像剤の寿命等に基いて、装置本体1に対して所定の交換サイクルにて交換される。
各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKにおける感光体ドラム21上では、それぞれ、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の画像形成がおこなわれる。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部51の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部55のコンタクトガラス53上に載置される。そして、原稿読込部55で、コンタクトガラス53上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
詳しくは、原稿読込部55は、コンタクトガラス53上の原稿Dの画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿Dにて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿Dのカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号をもとにして画像処理部(不図示である。)で色変換処理、色補正処理、空間周波数補正処理等の処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部2に送信される。そして、書込み部2からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光(露光光)が、それぞれ、対応するプロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKの感光体ドラム21上に向けて発せられる。
一方、4つの感光体ドラム21は、それぞれ、図1の時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラム21の表面は、帯電部22との対向位置で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム21上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム21表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する。
書込み部2において、光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応して射出される。レーザ光は、ポリゴンミラー3に入射して反射した後に、レンズ4、5を透過する。レンズ4、5を透過した後のレーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光は、ミラー6〜8で反射された後に、紙面左側から1番目のプロセスカートリッジ20Yの感光体ドラム21表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラー3により、感光体ドラム21の回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電部22にて帯電された後の感光体ドラム21上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、ミラー9〜11で反射された後に、紙面左から2番目のプロセスカートリッジ20Mの感光体ドラム21表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、ミラー12〜14で反射された後に、紙面左から3番目のプロセスカートリッジ20Cの感光体ドラム12表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、ミラー15で反射された後に、紙面左から4番目のプロセスカートリッジ20BKの感光体ドラム21表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム21表面は、それぞれ、現像装置23Y、23M、23C、23BKとの対向位置に達する。そして、各現像装置23Y、23M、23C、23BKから感光体ドラム21上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム21上の潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム21表面は、それぞれ、フォトセンサ41(図2を参照できる。)との対向位置を通過した後に、中間転写ベルト27との対向位置に達する。ここで、それぞれの対向位置には、中間転写ベルト27の内周面に当接するように転写バイアスローラ24が設置されている。そして、転写バイアスローラ24の位置で、中間転写ベルト27上に、感光体ドラム21上に形成された各色の画像が、順次重ねて転写される(第1転写工程である。)。
そして、第1転写工程後の感光体ドラム21表面は、それぞれ、クリーニング部25との対向位置に達する。そして、クリーニング部25で、感光体ドラム21上に残存する未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム21表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム21における一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム21上の各色の画像が重ねて転写された中間転写ベルト27表面は、図中の矢印方向に走行して、第2転写バイアスローラ28の位置に達する。そして、第2転写バイアスローラ28の位置で、記録媒体P上に中間転写ベルト27上のフルカラーの画像が2次転写される(第2転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト27表面は、中間転写ベルトクリーニング部29の位置に達する。そして、中間転写ベルト27上の未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部29に回収されて、中間転写ベルト27上の一連の転写プロセスが完了する。
ここで、第2転写バイアスローラ28位置の記録媒体Pは、給紙部61から搬送ガイド63、レジストローラ64等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部61から、給紙ローラ62により給送された転写紙Pが、搬送ガイド63を通過した後に、レジストローラ64に導かれる。レジストローラ64に達した記録媒体Pは、中間転写ベルト27上のトナー像とタイミングを合わせて、第2転写バイアスローラ28の位置に向けて搬送される。
その後、フルカラー画像が転写された記録媒体Pは、搬送ベルト30により、定着部66に導かれる。定着部66では、加熱ローラ67と加圧ローラ68とのニップにて、カラー画像が記録媒体P上に定着される。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、排紙ローラ69によって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2及び図3にて、画像形成装置の作像部について詳述する。図2は作像部を示す断面図であり、図3はその現像装置を示す長手方向(図2の紙面垂直方向である。)の断面図である。
なお、装置本体1に設置される4つの作像部は、作像プロセスに用いられるトナーTの色が異なる以外はほぼ同一構造であるので、プロセスカートリッジ及び現像装置及びトナー補給部における符号のアルファベット(Y、M、C、BK)を省略して図示する。
図2に示すように、プロセスカートリッジ20には、主として、像担持体としての感光体ドラム21と、帯電部22と、クリーニング部25とが、ケース26に一体的に収納されている。クリーニング部25には、感光体ドラム21に当接するクリーニングブレード25a及びクリーニングローラ25bが設置されている。
現像装置23は、主として、感光体ドラム21に対向する現像剤担持体としての現像ローラ23aと、現像ローラ23aに対向する第1搬送部材としての第1搬送スクリュ23bと、仕切部材23eを介して第1搬送スクリュ23bに対向する第2搬送部材としての第2搬送スクリュ23cと、現像ローラ23aに対向するドクターブレード23dと、で構成される。図3を参照して、現像ローラ23aは、内部に固設されてローラ周面に磁極を形成するマグネット23a1と、マグネット23a1の周囲を回転するスリーブ23a2と、で構成される。スリーブ23a2は、その外径が18mmであって、その幅が326mmであって、外周面にはV字状の溝が円周方向に等ピッチ間隔で形成されている。マグネット23a1によって現像ローラ23a上に複数の磁極(主極、搬送極、汲み上げ極、剤切り極等である。)が形成される。
現像領域(対向位置)における現像ローラ23aと感光体ドラム21とのギャップ(現像ギャップ)は、0.3±0.05mmとなるように設定されている。現像ローラ23aとドクターブレード23dとのギャップ(ドクターギャップ)は、0.5±0.04mmとなるように設定されている。ドクターブレード23dは、SUS材料で形成されている。第1搬送スクリュ23bは、直径が5mmの軸部に外径が14mmの羽根が20mmピッチで螺旋状に形成されたものである。第2搬送スクリュ23cは、切欠部44及びフィン45A、45Bが設けられている点以外は、第1搬送スクリュ23bとほぼ同等に形成されている。第2搬送スクリュ23cの構成・動作については、後で詳しく説明する。
現像装置23内には、キャリアCとトナーTとからなる2成分現像剤Gが収容されている。
現像剤G中のキャリアCは、芯材表面に樹脂被覆層を有したものである。キャリアの樹脂被覆層の層中には、基体粒子表面に二酸化スズ層と二酸化スズ層上に設けた二酸化スズを含む酸化インジウム層とからなる導電性被覆層を設けてなる導電性粒子が含有されている。樹脂被覆層中に含有された導電性粒子は、その吸油量が10〜300ml/100gになるように形成されている。
なお、導電性粒子の吸油量は、JIS−K5101「顔料試験方法」における「21吸油量」に準じて測定することができる。
導電性粒子の基体粒子としては、酸化アルミニウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、二酸化ケイ素、硫化バリウム、酸化ジルコニウムのうち少なくとも1種類を用いることができる。導電性粒子の粉体比抵抗は、200Ω・cm以下になるように形成されている。樹脂被覆層の層中には、導電性粒子の他に、非導電性粒子が含有されている。そして、キャリアCの体積固有抵抗が、10〜16Log(Ω・cm)の範囲になるように形成されている。
以上述べたように、本実施の形態1のキャリアCは、基体粒子の表面に、二酸化スズ層、二酸化スズを含む酸化インジウム層を順次形成しているために、導電層が粒子表面に均一かつ強固に固定される。
また、樹脂被覆層中に含有された導電性粒子は、その吸油量が10〜300ml/100gになるように形成されている。ここで、吸油量が10ml/100g未満の場合には、被覆樹脂に対する相溶性が不充分になって密着性が低下して、分散性も低下するために、長期にわたりキャリアの抵抗調整をおこなうことができなくなる。吸油量が300ml/100gを超える場合には、結着樹脂との密着性が強くなり過ぎて、導電性粒子表面を覆ってしまうために、抵抗調整を充分におこなうことができなくなってしまう。
このように構成されたキャリアは、抵抗調整剤としてカーボンブラックを含有させることなく経時においても安定的に抵抗調整がされて、キャリア付着等を防止するとともに経時においてトナー帯電量を安定させることができる。
また、本実施の形態1において、現像剤G中のキャリアCは、その重量平均粒径が35μmになるように形成されている。なお、キャリアCの重量平均粒径は、20〜65μmの範囲にすることが好ましい。
キャリアの重量平均粒径が20μmよりも小さいときには、キャリアの1個当たりに作用する磁力が小さくなるためにキャリア付着が生じてしまう。これに対して、キャリアの粒径が65μmよりも大きいときには、トナーが付着すべき潜像に対してトナーが忠実に付着しにくくなるために、出力画像の粒状性が低下してしまう。
また、本実施の形態1におけるトナーTは、平均粒径が6.8μmになるように形成されている。
なお、トナーTの平均粒径は、3.5〜7.5μmの範囲になるように形成することが好ましい。トナーの平均粒径が3.5μmよりも小さいときには、トナー像におけるトナー付着量が少なくなるために、後端白抜け、ハロー画像が発生し易くなってしまう。これに対して、トナーの平均粒径が7.5μmよりも大きいときには、トナーが付着すべき潜像に対してトナーが忠実に付着しにくくなるために、出力画像の粒状性が低下してしまう。
また、本実施の形態1におけるトナーTは、主として、結着樹脂、離型剤、着色剤で構成される。トナーTの結着樹脂は、ビニル系重合体とポリエステル系重合体とを有するハイブリッド樹脂を含有する。また、離型剤の含有量に対するハイブリッド樹脂の含有量が、0.5〜3の範囲になるように形成されている。
ハイブリッド樹脂は、縮重合系樹脂の原料モノマーと付加重合系樹脂の原料モノマーを含む混合物を用いて、同一反応容器中で縮重合反応と付加重合反応とを同時に又はそれぞれ独立におこなうことで得られる。離型剤は、カルナウバワックス、モンタンワックス、酸化ライスワックス等を用いることができて、その含有量を3.5〜10重量%とすることが好ましい。
このように構成されたトナーTは、耐久性が高くて、光沢ムラ等のない高画質で、トナー凝集や定着オフセット等の不具合の少ない出力画像を提供するものである。その反面、このように構成されたトナーTは、その比重が現像剤G(上述のキャリアCを有する。)のものに比べて小さいために、現像剤G中にフレッシュなトナーTを補給した場合に、そのトナーTが現像剤Gの上面側を浮遊して現像剤G中に分散(混合)されにくくなる。したがって、本実施の形態1のトナーT及びキャリアCを用いた場合には、後述する第2搬送スクリュ23cによる補給トナー(フレッシュトナー)の分散効果が特に大きくなる。
先に述べた作像プロセスを、現像工程を中心にしてさらに詳しく説明する。
現像ローラ23aは、図2中の矢印方向に回転している。現像装置23内の現像剤Gは、図3に示すように、間に仕切部材23eを介在するように配設された第1搬送スクリュ23b及び第2搬送スクリュ23cの矢印方向の回転によって、トナー補給部32からトナー補給口23fを介して補給されたトナーTとともに撹拌混合されながら長手方向に循環する(図3中の破線矢印方向の循環である。)。第1搬送部材としての第1搬送スクリュ23bは現像剤Gを図3中の左側に搬送して、第2搬送部材としての第2搬送スクリュ23cは現像剤Gを図3中の左側(第1搬送スクリュ23bの搬送方向とは逆の方向である。)に搬送する。
そして、摩擦帯電してキャリアCに吸着したトナーTは、キャリアCとともに現像ローラ23a上に担持される。現像ローラ23a上に担持された現像剤Gは、その後にドクターブレード23dの位置に達する。そして、現像ローラ23a上の現像剤Gは、ドクターブレード23dの位置で適量に調整された後に、感光体ドラム21との対向位置(現像領域である。)に達する。
その後、現像領域において、現像剤G中のトナーTが、感光体ドラム21表面に形成された静電潜像に付着する。詳しくは、レーザ光Lが照射された画像部の潜像電位(露光電位)と、現像ローラ23aに印加された現像バイアスとの、電位差(現像ポテンシャル)によって形成される電界によって、トナーTが潜像に付着する。
その後、現像工程にて感光体ドラム21に付着したトナーTは、そのほとんどが中間転写ベルト27上に転写される。そして、感光体ドラム21上に残存した未転写のトナーTが、クリーニングブレード25a及びクリーニングローラ25bによってクリーニング部25内に回収される。
なお、本実施の形態1においては、現像ローラ23aに印加される現像バイアスとして、AC成分の現像バイアスは印加されておらず、DC成分の現像バイアスのみが印加されている。これにより、現像バイアスを供給する電源部の構成と制御とが比較的簡易化される。さらに、現像ローラ23aにDC成分の現像バイアスのみを印加することによって、抵抗の低いキャリアに対してボソツキ画像の発生を軽減することができる。
ここで、装置本体1に設けられたトナー補給部32は、交換自在に構成されたトナーボトル33と、トナーボトル33を保持・回転駆動するとともに現像装置23にフレッシュトナーTを補給するトナーホッパ部34と、で構成されている。また、トナーボトル33内には、トナーT(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのいずれかである。)が収容されている。また、トナーボトル33の内周面には、螺旋状の突起が形成されている。
なお、トナーボトル33内のトナーTは、現像装置23内のトナーTの消費にともない、トナー補給口23fから現像装置23内に適宜に補給されるものである。現像装置23内のトナーTの消費は、感光体ドラム21に対向する反射型フォトセンサ41と、現像装置23の第2搬送スクリュ23cの下方に設置された磁気センサ40(トナー濃度検知手段)と、によって間接的又は直接的に検知される。また、トナー補給口23fは、第2搬送スクリュ23cの長手方向(図3の左右方向である。)の一端であって、第2搬送スクリュ23cの上方に設けられている。
ここで、本実施の形態1では、トナー濃度(TC)が4〜12重量%の範囲内になるように制御されている。具体的には、磁気センサ40や反射型フォトセンサ41の検知結果が上述したトナー濃度(現像剤G中のトナーTの割合である。)の範囲に対応する出力値になるように、トナー補給部32からトナー補給口23fを介して現像装置23にトナーが補給される。
トナー濃度が12重量%以下になるように制御することで、トナースペント化が進行するのを低減して、トナー帯電量の低下を軽減することができる。また、トナー濃度が4重量%以上になるように制御することで、出力画像の画像濃度が低下するのを抑止することができる。
以下、図3〜図6を用いて、本実施の形態1で特徴的な、第2搬送部材としての第2搬送スクリュ23cについて詳述する。
図3は、現像装置23を上方から長手方向にみた断面図である。図4(A)〜(C)は、第2搬送部材23cを90度ずつ順に回転させた状態を示す図である。図5は、第2搬送部材23cの中央部を示す斜視図である。図6は、補給トナーT1が切欠部44の位置で現像剤G中に分散される状態を示す概略図である。なお、図6は、理解を容易にするために、第2搬送スクリュ23cとその循環経路とを分離して図示している。
図3〜図5を参照して、第2搬送スクリュ23cは、主として、軸部42と、2つのスクリュ部43A、43Bと、切欠部44と、起立部としてのフィン45A、45Bと、で構成される。これらの第2搬送スクリュ23cの構成部は、樹脂材料で一体的に成形することができる。
2つのスクリュ部43A、43Bは、それぞれ、軸部42に羽根43a、43bを螺旋状に巻装したものである。2つのスクリュ部43A、43Bは、切欠部44(羽根が欠落された軸部42である。)を挟んで、長手方向に並設されている。2つのスクリュ部43A、43Bは、いずれも、羽根43a、43bの大きさ(外径14mmである。)と、ピッチD(20mmである。)と、巻き方向(右ねじ方向である。)と、長手方向の長さと、が同等になるように形成されている。
切欠部44は、第2搬送スクリュ23cの長手方向のほぼ中央に設けられている。切欠部44の長手方向の長さは、スクリュ部43A、43Bの羽根43a、43bのピッチDに対して1/4〜1倍の大きさになるように形成されている。本実施の形態1では、切欠部44の長手方向の長さを1/2ピッチ分(=1/2D)に設定している。
本実施の形態1における第2搬送スクリュ23cのスクリュ部43A、43B及び切欠部44は、軸部42に、外径が14mm、ピッチDが20mm、巻き方向が右ねじ方向のスクリュ部を形成したもの(第1搬送スクリュ23bと同形状のものである。)から、1/2ピッチ分の羽根を切欠いたものと同形状になっている。これにより、第1搬送スクリュ23bを成形するための金型と、第2搬送スクリュ23cを成形するための金型と、の大部分を、共通化することができる。
また、第2搬送スクリュ23cの切欠部44は、現像剤G(T、C)の循環経路におけるトナー補給口23fから磁気センサ40(トナー濃度検知手段)までの間に配設されている。換言すると、切欠部44は、現像剤Gの循環経路におけるトナー補給口23fの下流側であって、磁気センサ40の上流側に配設されている。
図4及び図5を参照して、軸部42の半径方向に起立する2つのフィン45A、45Bは、それぞれ、スクリュ部43A、43Bの切欠部44側の端部に密着するように形成されている。2つのフィン45A、45Bは、軸部42の回転方向に対して互いに180±60度異なる位置に形成されている。本実施の形態1では、2つのフィン45A、45Bは、軸部42の回転方向に対して互いに180度異なる位置に形成されている。また、2つのフィン45A、45Bの長手方向の長さは、それぞれ、羽根43a、43bのピッチDに対して1/10〜1/2倍の大きさになるように形成されている。さらに、2つのフィン45A、45Bの半径方向の高さは、それぞれ、羽根43a、43bの半径方向の高さ(本実施の形態1では4.5mmである。)と同等になるように形成されている。
以上述べた第2搬送スクリュ23cの形態は、補給トナーT1の分散性を高めるための最適な形態である。
図6を参照して、第2搬送スクリュ23cが設置された循環経路における、現像剤G(T,C)及び補給トナーT1の動作について説明する。
まず、トナー補給口26fから補給トナーT1が補給されると、第1のスクリュ部43Aによって、補給トナーT1は循環する現像剤T、Cとともに長手方向の中央部に向かって移動する。このとき、トナー補給口23fから補給された補給トナーT1は、現像剤との比重差によって、還流する現像剤T、Cの上面側を浮遊する。
その後、第1のスクリュ部43Aによって長手方向の中央部に移動した補給トナーT1及び現像剤T、Cは、第1のスクリュ部43Aの端部に設けられたフィン45Aによって、その長手方向の搬送スピードが一旦減ぜられる。さらに、羽根部を有さない(搬送力を有さない)切欠部44と、第2のスクリュ部43Bの端部に設けられ第2のスクリュ部43Bへの進入を妨げるフィン45Bと、によって、補給トナーT1及び現像剤T、Cの搬送スピードが切欠部44の位置で一層低下する(停滞に近い状態になる。)。
このとき、切欠部44の位置に搬送スピードの低下によって現像剤の山部Fが形成されて、その山部Fに現像剤の上面側を浮遊していた補給トナーT1が衝突してその進路が下方に向けられる。同時に、搬送スピードの低下によって現像剤の上面側を浮遊していた補給トナーT1が自発的に現像剤中に沈下していく。こうして、現像剤T、Cの上面を移動する補給トナーT1は、現像剤T、C中に分散・混合されて、キャリアCとの充分な摩擦帯電がおこなわれる。これにより、地肌汚れ等の画質劣化やトナー飛散の発生を軽減することができる。
本実施の形態1では、切欠部44を挟んで隣接する2つのスクリュ部43A、43Bの切欠部44側端部に、スクリュ部43A、43Bの端部と隙間を空けずに、フィン45A、45Bを設けているために、補給トナーT1をフィン45A、45Bからすり抜かせることなく現像剤中に効率よく分散させることができる。また、2つのフィン45A、45Bは、回転方向に180度異なる位置に配設されているために、フィン45A、45Bを通過した後の現像剤の嵩の落ち込みを比較的少なくすることができる。
また、切欠部44の長手方向の長さは、比較的短く設定されている(羽根ピッチDの1/2である。)ために、切欠部44に形成される現像剤Gの山部Fの高さを必要最小限に留めることができる。
なお、本実施の形態1において、切欠部44(フィン45A、45B)はトナー補給口23fに近い循環経路下流側に配設されているために、補給直後のトナーT1がすばやく現像剤G中に分散される。これにより、キャリアCとの摩擦帯電をおこなう時間を充分に確保することができる。
また、切欠部44(フィン45A、45B)は磁気センサ40に対して循環経路上流側に配設されているために、補給トナーT1が現像剤G中に充分に分散された後のトナー濃度を検知することができる。これにより、磁気センサ40のトナー濃度に対する検知精度が高まり、トナーの過補給にともなう地肌汚れ、トナー飛散等の不具合の発生を抑止することができる。
以上のように構成され動作する現像装置と、従来の現像装置(第2搬送スクリュ23cに切欠部44及びフィン45A、45Bが形成されていないものである。)と、の比較実験をおこなった。
比較実験は、補給トナーT1を補給した直後の磁気センサ40の出力の落ち込みを測定したものである。その結果、従来の現像装置では磁気センサ40の出力の落ち込みが0.12ボルトあったのに対して、本実施の形態1の現像装置では磁気センサ40の出力の落ち込みが0.03ボルトであった。これは、本実施の形態1の現像装置では補給トナーT1の分散が良好であることを示すものである。
また、本実施の形態1の現像装置と、第2搬送スクリュ23cにおいて2つのフィン45A、45Bの替わりに切欠部44にフィンを形成した現像装置と、の比較実験をおこなった。
比較実験は、補給トナーT1を補給してから、現像ローラ23a上に担持される現像剤のトナー濃度が長手方向にわたって狙いの値に均一化されるまでの時間を測定したものである。その結果、切欠部44にフィンを形成した現像装置ではトナー濃度が均一化されるまでの時間が約20秒であったのに対して、本実施の形態1の現像装置ではトナー濃度が均一化されるまでの時間が約10秒であった。これも、本実施の形態1の現像装置では補給トナーT1の分散が良好であることを示すものである。
以上説明したように、本実施の形態1によれば、現像装置23の第2搬送スクリュ23cに、切欠部44を挟んだ2つのスクリュ部43A、43Bを形成するとともにそのスクリュ部43A、43Bの切欠部44側の端部にフィン45A、45Bを設けている。これによって、現像装置23を大型化・高コスト化することなく、2つの搬送スクリュ23b、23cによって循環経路を循環する現像剤G中に補給トナーT1が効率的かつ確実に分散されて、地肌汚れや画像濃度低下等の画質劣化やトナー飛散が確実に軽減される。
なお、本実施の形態1では、各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKを、それぞれ、感光体ドラム21、帯電部22、クリーニング部25を一体化して構成した。また、各現像装置23Y、23M、23C、23BKを、単体のユニットとして構成した。これに対して、各現像装置23Y、23M、23C、23BKを、各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKと一体化することもできる。すなわち、プロセスカートリッジ20を、感光体ドラム21、帯電部22、現像装置23、クリーニング部25で構成することもできる。この場合にも、本実施の形態1と同様の効果を奏することになる。さらには、作像部のメンテナンス性が向上する。
また、本実施の形態1は、現像ローラ23aが正回転方向(図2の反時計方向の回転である。)に回転するとともに、ドクターブレード23dが現像ローラ23aの上方に配設された、現像装置23に対して本発明を適用した。これに対して、現像ローラ23aが逆回転方向(図2の時計方向の回転である。)に回転するとともに、ドクターブレード23dが現像ローラ23aの下方に配設された、現像装置23に対しても、当然に本発明を適用することができる。そして、この場合も、本実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態2.
図7〜図9にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図7は、実施の形態2における現像装置を長手方向にみた断面図であって、前記実施の形態1における図3に相当する図である。図8は、図7の現像装置に設置される第2搬送部材を90度ずつ回転させた状態を示す正面図であって、前記実施の形態1における図4に相当する図である。
本実施の形態2は、第2搬送スクリュ23cに第2の切欠部と第2フィン(第2の起立部)とが設けられている点が、前記実施の形態1のものとは相違する。
図7に示すように、本実施の形態2の現像装置23にも、前記実施の形態1のものと同様に、第2搬送部材としての第2搬送スクリュ23cが設置されている。第2搬送スクリュ23cは、主として、軸部42と、3つのスクリュ部43A、43B、43Cと、切欠部44と、起立部としてのフィン45A、45Bと、第2の切欠部46と、第2の切欠部46に設置された第2の起立部としての第2フィン45Cと、で構成される。これらの第2搬送スクリュ23cの構成部は、樹脂材料で一体的に成形することができる。
3つのスクリュ部43A、43B、45Cは、それぞれ、軸部42に羽根43a、43b、43cを螺旋状に巻装したものである。3つのスクリュ部43A、43B、43Cは、切欠部44及び第2の切欠部46(羽根が欠落された軸部42である。)を挟んで、長手方向に並設されている。すなわち、第2搬送スクリュ23cを長手方向(軸方向、現像剤の循環経路方向)にみたときに、軸部42上には、上流側からスクリュ部43A、切欠部44、スクリュ部43B、第2の切欠部46、スクリュ部43Cが順次形成されている。3つのスクリュ部43A、43B、43Cは、いずれも、羽根43a、43b、43cの大きさ(外径14mmである。)と、ピッチD1、D2(20mmである。)と、巻き方向(右ねじ方向である。)と、が同等になるように形成されている。
切欠部44は、前記実施の形態1と同様に、磁気センサ40(トナー濃度検知手段)に対して、現像剤循環経路上流側(図7の左側である。)に設けられている。詳しくは、切欠部44は、磁気センサ40に対して、羽根43b(磁気センサ40の上流側のスクリュ部43Bの羽根43bである。)の1ピッチ(D2)以上の長さに相当する間隔をあけて上流側に形成されている。換言すると、切欠部44と磁気センサ40との間隔は、羽根43bのピッチ(D2)以上になるように設定されている。本実施の形態2では、切欠部44と磁気センサ40との間隔を、羽根43bのピッチの約2倍の長さ(=2・D2)に設定している。
これによって、フィン45A、45Bを備えた切欠部44の位置で分散された現像剤Gが磁気センサ40の位置に搬送されるときに、現像剤Gの嵩が安定して、磁気センサ40による正確なトナー濃度の検知が可能になる。すなわち、切欠部44と磁気センサ40との間隔が羽根43bのピッチ(D2)よりも小さいときには、現像剤Gの嵩が不安定に変動するとともに、磁気センサ40の位置に達する現像剤も撹拌が不充分なものになるために、磁気センサ40による正確なトナー濃度の検知が難しくなってしまう。本実施の形態2の構成は、このような問題を効果的に解決するものである。
他方、第2の切欠部46は、切欠部44に対して現像剤循環経路下流側であって、磁気センサ40(トナー濃度検知手段)の近傍に設けられている(図7及び図9を参照できる。)。第2の切欠部46の長手方向の長さは、その上流側のスクリュ部43Bの羽根43bのピッチD2に対して1/2〜3/2倍の大きさになるように形成されている。本実施の形態2では、第2の切欠部46の長手方向の長さを羽根43bのピッチD2と同等の長さ(=D2)に設定している。
換言すると、本実施の形態2における第2搬送スクリュ23cのスクリュ部43B及び第2の切欠部46の部分は、軸部42に、外径が14mm、ピッチDが20mm、巻き方向が右ねじ方向のスクリュ部を形成したもの(第1搬送スクリュ23bと同形状のものである。)から、1ピッチ分の羽根を切欠いたものと同形状になっている。これにより、第1搬送スクリュ23bを成形するための金型と、第2搬送スクリュ23cを成形するための金型と、の大部分を、共通化することができる。
このように磁気センサ40上に第2の切欠部46を設けることによって、磁気センサ40の上方で一定量の現像剤Gを停滞させるとともに、羽根43bによる磁気センサ40への現像剤Gの押し付けを緩和することができるために、磁気センサ40による正確なトナー濃度の検知が可能になる。すなわち、磁気センサ40上に第2の切欠部46がなくてスクリュ部の羽根が設けられている場合には、磁気センサ40の上方を通過する現像剤Gの流速が速くなるとともに、羽根43bによる磁気センサ40への現像剤Gの押し付けが生じるために、磁気センサ40による正確なトナー濃度の検知が難しくなってしまう。上述した第2の切欠部46の長手方向の長さについての条件(羽根43bのピッチD2に対して1/2〜3/2倍とする条件である。)は、このような問題を解決するために本願発明者が研究の結果導き出した好適な条件である。
図7及び図8を参照して、第2搬送スクリュ23cにおける第2の切欠部46の位置には、軸部42の半径方向に起立する第2フィン45C(第2の起立部)が設けられている。第2フィン45Cは、第2の切欠部46のほぼ中央に設けられるとともに、その半径方向の高さが両端の羽根43b、43cの半径方向の高さ(本実施の形態2では4.5mmである。)と同等になるように形成されている。
このように、第2の切欠部46に第2フィン45Cを設けることによって、磁気センサ40近傍の現像剤Gの流動性(入れ替え)が高められて、磁気センサ40による正確なトナー濃度の検知が可能になる。
なお、本実施の形態2では、第2搬送スクリュ23cと同一材料(樹脂材料である。)からなる第2フィン45Cを第2の起立部として用いたが、第2搬送スクリュ23cと異なる材料(樹脂材料である。)からなるウレタンシート等の可撓性部材を第2の起立部として用いることもできるし、この可撓性部材と第2フィン45Cを併用することもできる。可撓性部材を用いる場合には、その可撓性から磁気センサ40のセンサ面に直接的に当接させて、上述の現像剤の流動性と磁気センサ40に対する清掃性とを高めることができる。
以上述べた第2搬送スクリュ23cの形態は、補給トナーT1の分散性を高めるとともに、磁気センサ40による検知精度を高めるための最適な形態である。
図9を参照して、第2搬送スクリュ23cが設置された循環経路における、現像剤G(T,C)及び補給トナーT1の動作について説明する。
まず、トナー補給口26fから補給トナーT1が補給されると、第1のスクリュ部43Aによって、補給トナーT1は循環する現像剤T、Cとともに長手方向の中央部に向かって移動する。そして、前記実施の形態1と同様に、切欠部44の位置(山部Fが形成される位置)で、現像剤T、Cの上面を移動する補給トナーT1は、現像剤T、C中に分散・混合されて、キャリアCとの充分な摩擦帯電がおこなわれる。これにより、地肌汚れ等の画質劣化やトナー飛散の発生を軽減することができる。
その後、切欠部44の位置で分散・混合された現像剤T、T1、Cは、充分に離間した磁気センサ40の位置(切欠部44からD2以上離れた位置である。)に達することになる。これによって、補給トナーT1が現像剤G中に充分に分散されるとともに現像剤Gの嵩が安定化した後のトナー濃度が磁気センサ40で検知されることになる。さらに、磁気センサ40の近傍には、第2の切欠部46と第2フィン45Cとが設けられているために、磁気センサ40近傍での現像剤Gの流速を弱めて剤量を充分に確保しつつ、その位置における上下方向の現像剤の循環を促進している。したがって、磁気センサ40のトナー濃度に対する検知精度が高まり、トナーの過補給にともなう地肌汚れ、トナー飛散等の不具合の発生を抑止することができる。
以上のように構成され動作する現像装置について、前記実施の形態1と同様の比較実験をおこなったところ、本実施の形態2の現像装置では磁気センサ40の出力の落ち込みが経時においても0.03ボルト程度で安定していることが確認された。これは、本実施の形態2の現像装置では補給トナーT1の分散が良好であるとともに、磁気センサ40の検知精度が良好に維持されることを示すものである。
また、別の比較実験として、切欠部44と磁気センサ40との間隔をピッチD2よりも小さく設定した現像装置について、磁気センサ40の出力の落ち込みを確認したところ、0.1ボルトの出力の落ち込みがあった。さらに、磁気センサ40の出力ムラが大きくて正確なトナー濃度検知ができないことが確認された。
以上説明したように、本実施の形態2によれば、前記実施の形態1と同様に、現像装置23の第2搬送スクリュ23cに、切欠部44を挟んだ2つのスクリュ部43A、43Bを形成するとともにそのスクリュ部43A、43Bの切欠部44側の端部にフィン45A、45Bを設けている。これによって、現像装置23を大型化・高コスト化することなく、2つの搬送スクリュ23b、23cによって循環経路を循環する現像剤G中に補給トナーT1が効率的かつ確実に分散されて、地肌汚れや画像濃度低下等の画質劣化やトナー飛散が確実に軽減される。
さらに、第2搬送スクリュ23cの切欠部44に対する磁気センサ40の位置を最適化するとともに、磁気センサ40近傍の第2搬送スクリュ23cの形態を最適化しているために、磁気センサ40のトナー濃度検知精度が向上されて、地肌汚れや画像濃度低下等の画質劣化やトナー飛散が確実に軽減される。
実施の形態3.
図10にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図10は、実施の形態3における現像装置に設置される第2搬送部材を示す正面図である。本実施の形態3の第2搬送スクリュ23cは、一部のスクリュ部43Bに形成される羽根43bのピッチが、前記実施の形態2のものとは相違する。
図10に示すように、本実施の形態3の第2搬送スクリュ23cは、中央部に配設されるスクリュ部43Bの羽根43b(切欠部44から磁気センサ40(第2の切欠部46)までの範囲に配設された羽根43bである。)のピッチD2が、中央部以外のスクリュ部43A,43Cの羽根43a、43cのピッチD1以下となるように設定されている(D2≦D1である。)。
なお、本実施の形態3では、第2の切欠部46の長手方向の長さを羽根43bのピッチD2の3/2の長さ(=3/2・D2)に設定している。
このように切欠部44と磁気センサ40との間に設置される羽根43bのピッチD2を小さく設定することで、切欠部44の位置で分散された後の現像剤Gが搬送速度が減速された状態で磁気センサ40の位置に達することになる。これによって、磁気センサ40による正確なトナー濃度の検知が可能になる。すなわち、本実施の形態3の形態は、磁気センサ40の位置に搬送される現像剤Gの搬送速度を最適化して、磁気センサ40によるトナー濃度検知精度を向上させるものである。
このように、本実施の形態3では、磁気センサ40の検知精度を向上するために、羽根43bのピッチD2で決定される磁気センサ40の位置に達する現像剤の搬送速度と、切欠部44と磁気センサ40との間隔で決定される磁気センサ40の位置における現像剤Gの嵩の安定性と、第2の切欠部の形状(長さ、第2フィン45Cの設置等である。)で決定される磁気センサ40の位置における現像剤Gの剤量(停滞性)及び流動性(入れ替え)と、がすべて最適化されている。
以上説明したように、本実施の形態3によれば、前記実施の形態1と同様に、現像装置23の第2搬送スクリュ23cに、切欠部44を挟んだ2つのスクリュ部43A、43Bを形成するとともにそのスクリュ部43A、43Bの切欠部44側の端部にフィン45A、45Bを設けている。これによって、現像装置23を大型化・高コスト化することなく、2つの搬送スクリュ23b、23cによって循環経路を循環する現像剤G中に補給トナーT1が効率的かつ確実に分散されて、地肌汚れや画像濃度低下等の画質劣化やトナー飛散が確実に軽減される。
さらに、前記実施の形態2と同様に、第2搬送スクリュ23cの切欠部44に対する磁気センサ40の位置を最適化するとともに、磁気センサ40近傍の第2搬送スクリュ23cの形態を最適化しているために、磁気センサ40のトナー濃度検知精度が向上されて、地肌汚れや画像濃度低下等の画質劣化やトナー飛散が確実に軽減される。
なお、本発明が前記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、前記各実施の形態の中で示唆した以外にも、前記各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は前記各実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。特に、第2搬送スクリュ23cにおける、切欠部44、第2の切欠部46、フィン45A、45B、第2フィン45C、スクリュ部43A、43B、43Cの形態は、前記各実施の形態のものに限定されるものではない。
この発明の実施の形態1における画像形成装置を示す全体構成図である。 図1の画像形成装置における作像部を示す断面図である。 現像装置を長手方向にみた断面図である。 第2搬送部材を90度ずつ回転させた状態を示す正面図である。 第2搬送部材の中央部を示す斜視図である。 補給トナーが切欠部の位置で現像剤中に分散される状態を示す概略図である。 この発明の実施の形態2における現像装置を長手方向にみた断面図である。 図7の現像装置に設置される第2搬送部材を90度ずつ回転させた状態を示す正面図である。 現像剤がトナー濃度検知手段の位置を通過する状態を示す概略図である。 この発明の実施の形態3における現像装置に設置される第2搬送部材を示す正面図である。
符号の説明
1 画像形成装置本体(装置本体)、
20、20Y、20M、20C、20BK プロセスカートリッジ、
21 感光体ドラム(像担持体)、 22 帯電部、
23、23Y、23M、23C、23BK 現像装置(現像部)、
23a 現像ローラ(現像剤担持体)、
23b 第1搬送スクリュ(第1搬送部材)、
23c 第2搬送スクリュ(第2搬送部材)、 23e 仕切部材、
23f トナー補給口、 25 クリーニング部、
32、32Y、32M、32C、32BK トナー補給部、
40 磁気センサ(トナー濃度検知手段)
42 軸部、 43A、43B、43C スクリュ部、
43a、43b、43c 羽根、
44 切欠部、 45A、45B フィン(起立部)、
45C 第2フィン(第2の起立部)、46 第2の切欠部、
G 2成分現像剤(現像剤)、 C キャリア、
T トナー、 T1 補給トナー。

Claims (22)

  1. トナー及びキャリアを有する現像剤を収容するとともに、像担持体上に形成される潜像を現像する現像装置であって、
    前記像担持体に対向するとともに、前記現像剤が担持される現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に対向するとともに、前記現像剤担持体の長手方向に平行して前記現像剤を搬送する第1搬送部材と、
    仕切部材を介して前記第1搬送部材に対向するとともに、前記第1搬送部材の搬送方向とは逆の方向に前記現像剤を搬送して該第1搬送部材とともに前記現像剤の循環経路を形成する第2搬送部材と、
    前記循環経路を循環する前記現像剤中にトナーを補給するためのトナー補給口と、
    を備え、
    前記第2搬送部材は、
    軸部と、
    当該軸部に羽根を螺旋状に巻装してなるとともに長手方向に並設された複数のスクリュ部と、
    隣接した前記スクリュ部の間に挟まれ前記羽根が欠落した切欠部と、
    前記軸部の半径方向に起立するとともに、前記切欠部を挟んだ2つの前記スクリュ部における前記切欠部側の端部において前記切欠部が形成された長手方向の範囲に入り込まないようにそれぞれ形成された2つの起立部と、
    を具備したことを特徴とする現像装置。
  2. 前記複数のスクリュ部は、いずれも、前記羽根の大きさとピッチと巻き方向とが同等になるように形成されたことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記複数のスクリュ部及び前記切欠部は、前記軸部の長手方向にわたって連続的にスクリュ部が形成されたものから1/4〜1ピッチ分の羽根を切欠いたものと同形状であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の現像装置。
  4. 前記2つの起立部は、それぞれ、長手方向の長さが前記羽根のピッチに対して1/10〜1/2の長さになるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の現像装置。
  5. 前記第2搬送部材によって搬送される前記現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段を備え、
    前記切欠部は、前記トナー濃度検知手段に対して前記循環経路の上流側に形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の現像装置。
  6. 前記切欠部は、前記トナー濃度検知手段に対して前記羽根の1ピッチ以上の長さに相当する間隔をあけて上流側に形成されたことを特徴とする請求項5に記載の現像装置。
  7. 前記第2搬送部材は、前記トナー濃度検知手段の近傍に配設された前記スクリュ部の前記羽根を欠落してなる第2の切欠部を具備したことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の現像装置。
  8. 前記スクリュ部及び前記第2の切欠部は、前記軸部の長手方向にわたって連続的にスクリュ部が形成されたものから1/2〜3/2ピッチ分の羽根を切欠いたものと同形状であることを特徴とする請求項7に記載の現像装置。
  9. 前記第2搬送部材は、前記第2の切欠部に前記軸部の半径方向に起立する第2の起立部を具備したことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の現像装置。
  10. 前記第2の起立部は、前記軸部の半径方向に起立する高さが前記羽根の高さと同等になるように形成されたことを特徴とする請求項9に記載の現像装置。
  11. 前記第2搬送部材によって搬送される前記現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段を備え、
    前記切欠部は、前記トナー濃度検知手段に対して前記循環経路の上流側に形成され、
    前記複数のスクリュ部は、前記切欠部から前記トナー濃度検知手段までの範囲に配設される前記羽根のピッチがそれ以外の範囲に配設される前記羽根のピッチ以下となるように形成されたことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  12. 前記2つの起立部は、前記軸部の回転方向に対して互いに180±60度異なる位置に形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかに記載の現像装置。
  13. 前記2つの起立部は、それぞれ、前記スクリュ部の端部に密着して形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれかに記載の現像装置。
  14. 前記2つの起立部は、それぞれ、前記軸部の半径方向に起立する高さが前記羽根の高さと同等になるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれかに記載の現像装置。
  15. 前記切欠部は、長手方向の中央部に1つ形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項14のいずれかに記載の現像装置。
  16. 前記トナー補給口は、前記第2搬送部材の上方に配設されて、
    前記切欠部は、前記トナー補給口に対して前記循環経路の下流側に形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項15のいずれかに記載の現像装置。
  17. 前記キャリアは、芯材表面に樹脂被覆層を有したものであって、
    前記樹脂被覆層は、基体粒子表面に二酸化スズ層と当該二酸化スズ層上に設けた二酸化スズを含む酸化インジウム層とからなる導電性被覆層を設けてなる導電性粒子を含有して、
    前記導電性粒子は、その吸油量が10〜300ml/100gになるように形成され、
    前記トナーは、結着樹脂と離型剤と着色剤とを備え、
    前記結着樹脂は、ビニル系重合体とポリエステル系重合体とを有するハイブリッド樹脂を含有して、前記離型剤の含有量に対する前記ハイブリッド樹脂の含有量が0.5〜3の範囲になるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項16のいずれかに記載の現像装置。
  18. 前記キャリアは、重量平均粒径が20〜65μmの範囲になるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項17のいずれかに記載の現像装置。
  19. 前記トナーは、平均粒径が3.5〜7.5μmの範囲になるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項18のいずれかに記載の現像装置。
  20. 前記現像剤におけるトナー濃度が4〜12重量%の範囲内になるように制御されることを特徴とする請求項1〜請求項19のいずれかに記載の現像装置。
  21. 画像形成装置の装置本体に対して着脱自在に設置されるプロセスカートリッジであって、
    請求項1〜請求項20のいずれかに記載の現像装置と前記像担持体とが一体化されたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  22. 請求項1〜請求項20のいずれかに記載の現像装置と前記像担持体とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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