JP4627197B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、アモルファスシリコン(a−Si)感光体を用いた感光ドラムを具備する画像形成装置に関するものである。
従来、ドラム型の電子写真感光体(以下、単に感光ドラムという)を、例えば電圧を印加した帯電部材(帯電ローラ等)を感光ドラムの表面に当接させて帯電させ、画像を所定の転写材(コピー用紙等)に転写した後に、所定の除電光を感光ドラムの表面に照射して電荷を除電する方式を採用した画像形成装置が実用化されている(例えば特許文献1参照)。一方、前記感光ドラムの表面の材料として、従来はセレンやOPC(Organic Photo Conductor)が使用されてきたが、環境問題、長寿命化等の観点から、近年、アモルファスシリコン感光体が用いられはじめている。
アモルファスシリコン感光体を用いた感光ドラムに対する除電装置としては、所定の除電光を発生する15〜40個程度のLED(Light Emitting Diode)を感光ドラムの回転軸方向に整列配置したLEDアレイを光源とし、前記感光ドラムの軸方向表面へライン状に除電光を照射する除電装置が用いられている。ところで、アモルファスシリコン感光体は、除電装置において与えられる除電光量により帯電能力が大きく変化するという特性を有している。これは、除電光量が多いほどアモルファスシリコン感光体における光キャリアの発生量が多くなり、当該光キャリアには、帯電工程において帯電ローラ等から受け取る電荷を中和する働きが有るからである。従って、除電光の光量ムラが感光ドラムの軸方向に存在すると帯電ムラが発生し、これにより感光ドラムの表面電位にムラが生じて、形成する画像にカブリなどの画像乱れが生じてしまうことがある。
このような問題を解消するため、従来は、
(1)LEDの個数を増やして感光ドラムの軸方向における光量ムラを抑止する、
(2)光源と感光ドラムとの間に半透過ガラスなどを配置して光量ムラを抑止する、
等の方法が取られてきた。
特開平8−272270号公報
しかしながら、上記(1)の方法にあっては、除電装置の光源として用いるLEDの個数が増加することから、コストアップを招来してしまう。同様に、上記(2)の方法にあっては、半透過ガラスなどの光学部品が必要となることからコストアップを招来し、また前記光学部品を組み付ける工程が必要となることから、生産性も低下するという問題がある。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたもので、アモルファスシリコン感光ドラムを用いた画像形成装置において、コストアップや生産性の低下を伴うことなく、感光ドラムの表面電位をその軸方向に略一定に保つことができ、カブリ等の不具合の発生を防止できる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、回転自在に軸支された感光ドラムの表面に静電潜像を形成し、この静電潜像にトナーが付着されて形成されたトナー像を所定の転写材に転写して画像を形成する画像形成装置であって、少なくともアモルファスシリコン感光体を用いた感光ドラムと、該感光ドラムを帯電させる帯電手段と、前記トナー像を前記感光ドラム表面から前記転写材に転写した後に感光ドラム表面を除電する除電手段とを備え、前記除電手段は、所定の除電光を発する複数の点光源を前記感光ドラムの軸方向に整列配置してなる光源と、入射端が前記光源に向けて配置されると共に出射端が前記感光ドラム表面に向けて配置され、前記除電光を前記感光ドラムの軸方向表面へライン状に照射する導光部材とを具備し、前記導光部材は、板金部材からなる平板状のフレーム部材と、フィルム部材からなる平板状の光路確保部材とが対向して形成されたスリット状の光伝送空間を含み、前記光路確保部材の出射端と前記感光ドラム表面との間の距離が、前記各点光源から感光ドラム表面までを結ぶ第1最短線上においては所定の第1の距離とされ、前記各点光源間の中間点から感光ドラム表面までを結ぶ第2最短線上においては、前記第1の距離よりも長い第2の距離とされ、両者の間においては前記第1最短線上を最短として、前記第2最短線上に向けて徐々に離間するよう、前記光路確保部材の出射端が波形とされていることを特徴とする。
複数の点光源を整列配置した光源においては、前記点光源間の中間点から感光ドラム表面までを結ぶ第2最短線上においては、出射される光量が低下することになる。この傾向は、点光源の使用個数を減らしその配置間隔を広くした場合に顕著となる。従って、このような光源でそのまま感光ドラム表面を照射すると光量ムラが発生するが、本発明では導光部材を光源と感光ドラムとの間に介在させ、前記第2最短線上においては、前記導光部材の出射端から比較的広い照射幅で感光ドラムに除電光を与える構成としている。すなわち、各点光源から感光ドラム表面までを結ぶ第1最短線上における感光ドラムの照射幅(第1の照射幅)よりも広い第2の照射幅で、感光ドラム表面に除電光が照射される構成としている。
このように、除電光量が低下する前記第2最短線上において、前記第1最短線上よりも照射幅を広くすることで、除電光の照射時間を比較的長くすることができる。これにより、所定の周速で回転する感光ドラム表面上の任意の一点を考えると、単位時間で与えられる除電光量は前記第1最短線上よりも前記第2最短線上の方が少ないとしても、照射時間が長いことでトータル的には前記第1最短線上と同等な除電光量が与えられるようになる。従って、感光ドラムに与えられる除電光量を、その軸方向において略一定とすることができる。
また、前記導光部材の出射端と前記感光ドラム表面との距離が、前記第1最短線上においては所定の第1の距離とされ、前記第2最短線上においては、前記第1の距離よりも長い第2の距離とされているので、前記第2最短線上においては、導光部材の出射端と感光ドラム表面との距離が前記最短線上よりも長い第2の距離とされているので、前記出射端から光が所定角で拡散放射される場合、距離が長い分だけ前記第1最短線上よりも前記第2最短線上の方が、除電光の照射幅が広がることになる。
また、前記導光部材の出射端と前記感光ドラム表面との距離が、前記第1最短線上を最短として、前記第2最短線上に向けて徐々に離間するように設定されているので、感光ドラムの軸方向において、前記第1最短線上の除電光照射時間を最も少なくし、各々の中間点の第2最短線上に向けて徐々に除電光照射時間を増加させることができる。すなわち、点光源の配列に対応させて、除電光照射時間を調整できるようになる。
上記構成において、前記点光源は、LEDからなることが望ましい。この構成によれば、点光源がLEDにて構成されるので、所定の除電光を発生する除電手段を安価に製造可能となる。
本発明に記載の発明によれば、複数の点光源を整列配置した光源を用いた除電手段を採用する場合において、通常ならば光量が低下する点光源間の中間点から感光ドラム表面までを結ぶ第2最短線上について、導光部材により照射幅を広くすることで光量補正が為される構成である。これにより、点光源の個数を増加させずとも、感光ドラムに与えられる除電光量を、その軸方向に略一定とすることができる。従って、アモルファスシリコン感光ドラムを用いた画像形成装置において、表面電位ムラに起因するカブリなどの画像乱れが生じないようにすることができる。
また、導光部材の出射端と感光ドラム表面との距離を、感光ドラムの軸方向において相違させるという簡単な構成で、感光ドラムの軸方向に与える除電光量を調整できるようになる。
また、点光源の配列に対応させて、除電光の照射幅が調整されるので、感光ドラム軸方向の各ポイントにおいて、除電光の照射時間を最適化することができる。
また、所定の除電光を発生する除電手段を安価に製造可能となるので、画像形成装置のコストアップを抑制できる。
以下、本発明に係る画像形成装置の一例について図面を参照して説明する。図1は本発明に係る画像形成装置の概略構成の一例を示す模式図である。なお、ここでは、画像形成装置が複写機である場合について説明するが、他の画像形成装置(例えば、ファクシミリ、プリンタ、スキャナ等)である形態でもよい。
図1に示すように、複写機1は、大略的に複写機本体100と原稿読取ユニット110とから構成されている。複写機本体100には、給紙機構11、用紙搬送路101、画像形成部200、定着部300及びトナーコンテナ400などが内部に備えられている。
給紙機構11は、複写機本体100に着脱自在に構成され、用紙を収納する給紙カセット111,112と、その上方に配設されたスタックバイパス(バイパストレイ)113とを備えており、これらは用紙搬送路101を介して画像形成部200に繋がっている。
画像形成部200は、所定の用紙(転写材)にトナー像を転写して画像を形成すべく、図中の矢印Aの方向に回転するアモルファスシリコン感光体を用いた感光ドラム2と、感光ドラム2の表面を略均一に帯電する接触帯電方式による帯電ユニット3(帯電手段に相当する)と、原稿画像に対応する静電潜像を感光ドラム2の表面にレーザビームによって形成するレーザ走査ユニット等からなる露光ユニット4と、形成された静電潜像に現像ローラ51により現像剤(以下、トナーという)を付着させてトナー像を形成する現像ユニット5と、感光ドラム2の表面に形成されたトナー像を用紙に転写する転写ローラ21と、トナー像を用紙に転写した後に感光ドラム2表面を除電する除電ユニット6(除電手段に相当する)と、転写後に感光ドラム2の表面に付着しているトナーを除去するクリーニングブレード7とを備えて構成されている。
定着部300は、トナー像が転写された用紙を感光ドラム2から分離して、当該用紙上にトナー像を定着させるための定着ローラ対を備えて構成されている。またトナーコンテナ400は、前記現像ユニット5へトナーを供給するためのものである。
原稿読取ユニット110は、原稿の画像を読取って画像データを得るための所謂スキャナ部であり、原稿が載置されるガラス等の透明部材により構成されたコンタクトガラス(プラテンガラス)、原稿に光照射する光源である露光ランプと原稿からの反射光を反射させるミラーとを一体化してなるミラーユニット、ミラーユニットからの反射光を絞るレンズ群、及び、レンズ群によって反射光が絞られ結像された光像を光電変換して画像データを得る撮像素子(CCD;charge Coupled Device)からなるCCDイメージセンサを備えている。
この他、複写機1は、前記定着部300を通過した用紙に対して分岐部材によって搬送方向を振り分ける用紙振り分け部104と、両面コピー時に用紙が搬送される用紙搬送路105と、排出された用紙をストックする上シートトレイ102a、下シートトレイ102b及びシートトレイ103などを備えている。
図2は、上記画像形成部200の概略構成の一例を示す模式図である。用紙P上に画像を形成する画像形成部200には、感光ドラム2の周囲に、図中矢印Aで示すその回転方向上流側から、帯電ユニット3、露光ユニット4、現像ユニット5、転写ローラ21、除電ユニット6、研磨ローラ22(図1では図略)及びクリーニングブレード7が順次配置されている。
感光ドラム2は、周面に静電潜像を形成させるためのものであり、所定の金属材料製の円筒状(例えば直径30mmのアルミニウム製)を呈したドラム本体201と、このドラム本体201の周面に例えば蒸着処理で形成されたアモルファスシリコン感光体が積層されてなるアモルファスシリコン層202とを備え、回転軸203の軸回りに所定の周速(例えば、175mm/sec)で回転自在に軸支されている。
前記アモルファスシリコン層202は、シリカ(Si)や、シリカの化合物(SiC、SiO、SiON等)が固溶体状で固化したものであり、通常、スパッタリング処理等の物理的な蒸着処理によって形成される。かかるアモルファスシリコン層202(特にSiC製のもの)は、高抵抗であることによる優れた帯電能力を備えているとともに、耐摩耗性や耐環境性にも優れ、静電潜像を形成させる材料として好適である。
帯電ユニット3は、接触帯電方式を用いて感光ドラム4の表面を略均一に帯電させるものであって、芯金と、その外周の導電層と、さらにその外周の抵抗層とを有する帯電ローラ31を有する。さらに、前記帯電ローラ31を回転自在に両端で支持する軸受け32と、この両端に配置された軸受け32に付勢力を与え該帯電ローラ31の表面を前記感光ドラム2の表面へ所定の加圧力を持って当接させる加圧バネ33と、帯電ローラ31に所定の電圧(例えば、直流電圧に交流電圧を重畳したもの)を印加する電源(図示省略)とを備えている。すなわち、前記帯電ローラ31は、導電性を有するゴム材料あるいは発泡性合成樹脂によって所定の弾性を備えて形成され、周面が回転している感光ドラム2の周面に当接された状態で前記電源から所定の電圧が印加されることにより、感光ドラム2の表面電位を上昇させるものである。なお、前記帯電ローラ31に代えて、ファーブラシやブレード等の接触帯電部材を採用してもよい。
露光ユニット4は、帯電ユニット3の下流側に配設され、感光ドラム2の周面に対向して配設されたLEDプリントヘッド(例えば、ライン方向に7168の画素数を有する)を備え、LEDプリントヘッドからのレーザ光を感光ドラム2の周面に照射して、静電潜像を生成するものである。
現像ユニット5は、露光ユニット4によって感光ドラム2の表面に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成するものであり、ここでは、モノクロの1成分ジャンピング方式である。
転写ローラ21は、感光ドラム2の周面に形成されているトナー像の電荷の極性と反対の極性を付与することによって感光ドラム2表面(アモルファスシリコン層202)からトナー像を剥がし取り、転写ローラ21の周面と感光ドラム2との間を搬送されつつある用紙P上に転写させるものである。
除電ユニット6(除電手段)は、露光ユニット4によって感光ドラム2の表面に形成された静電潜像等の電荷を、所定の除電光を照射することで除去するもので、除電光を発するLEDアレイ61(光源)と、入射端621が前記LEDアレイ61に向けて配置されると共に出射端622が前記感光ドラム2表面に向けて配置され、除電光を感光ドラム2の軸方向表面へライン状に照射する導光部材62とを具備して構成されている。この除電ユニット6の構成については、後記で詳述する。
研磨ローラ22は、弾性変形し得るとともに、優れた強靱性を有する合成樹脂材料によって形成され、感光ドラム2表面のアモルファスシリコン層202を研磨して清浄化するものである。この研磨ローラ22は、その軸回りに感光ドラム2の周速度より速い周速度で感光体ドラム2と反対方向(図2に示す例では反時計方向)に向けて回転される。これにより、アモルファスシリコン層202に付着している放電生成物や残留トナーが擦り取られ、アモルファスシリコン層202が清浄化される。
クリーニングブレード7は、感光ドラム2の周面に対する仕上げの清浄化部材であり、ゴムなどの弾性材料によって板状に形成されている。かかるクリーニングブレード7は、感光ドラム2の周面に向けて先下がりに傾斜した状態で、その先端部がアモルファスシリコン層202に当接されている。従って、感光体ドラム10の矢印A方向へ向かう回転に応じて、研磨ローラ22で除去し得なかった付着物が、当該クリーニングブレード7により掻き落とされることになる。なお、研磨ローラ22およびクリーニングブレード7によって除去された付着物(放電生成物および残留トナー)は、複写機本体100内に設けられた図略の回収ボトルへ回収される。
次に、除電ユニット6の構成について詳細に説明する。図3は、除電ユニット6の構成を感光ドラム2との配置関係において表した一部破断斜視図である。この除電ユニット6は、上述の通り光源としてのLEDアレイ61と導光部材62とで構成されている。LEDアレイ61は、細長い棒状のLEDホルダ611と、該LEDホルダ611に所定間隔を置いて整列配置された複数のLED612(点光源)とからなる。このLED612は、除電能を有する所定波長の光(除電光)を発する端面発光型の半導体発光素子である。
前記導光部材62は、この実施形態では、所定の光路確保部材623と、感光ドラム2を組み込むためのフレーム部材106とを利用して、LEDアレイ61の発光方向にスリット状の光伝送空間Pを形成した構成とされている。フレーム部材106は、SUS板金などからなり、少なくとも感光ドラム2の回転軸203の軸方向サイズと同等の幅を有する平板状部材である。また、光路確保部材623は、樹脂シートにアルミニウムなどの高反射コーティングが表面に施されたフィルムからなり、同様に、少なくとも感光ドラム2の回転軸203の軸方向サイズと同等の幅を有する平板状部材である。
このようなフレーム部材106と光路確保部材623との2つの平板状部材により、LEDアレイ61を上下から挟持することで、スリット状の光伝送空間Pが形成されているものである。そして、前記LEDアレイ61の各LED612から発せられた除電光OPは、前記光伝送空間P内を伝播して感光ドラム2の近傍まで導かれ、出射端622から感光ドラム2の軸方向表面へライン状に照射される。かかる除電光OPの照射により、転写後の残留電荷が除去される。
ここで、本発明においては、導光部材62の出射端622と感光ドラム2表面との距離が、前記LED612から感光ドラム2表面までを結ぶ第1最短線上においては所定の第1の距離とされ、前記各LED612間の中間点から感光ドラム2表面までを結ぶ第2最短線上においては、前記第1の距離よりも長い第2の距離とされ、これにより感光ドラム2表面への除電光照射幅(除電光照射時間)が、前記第1最短線上と前記第2最短線上とで異なる構成とされている。
この点につき、図4に基づいて具体的に説明する。図4は、図2の矢印B方向からの矢視状態を平面的に示した模式図である。この図4においては、除電ユニット6の部分について、フレーム部材106を除いて描いている。同図に示すように、前記光路確保部材623の端縁部623eは、感光ドラム2の回転軸203の軸方向に波形に湾曲されている。すなわち、前記端縁部623eは、LED612と感光ドラム2表面とを結ぶ第1最短線L11,L12,L13上においては、感光ドラム2との距離が比較的短い距離d1(第1の距離d1)とされ、前記各LED612間の中間点P1,P2と感光ドラム2表面とを結ぶ第2最短線L21,L22上においては、感光ドラム2との距離が比較的長い距離d2(第2の距離d2)とされている。つまり前記端縁部623eは、前記第1最短線L11,L12,L13上を最短(第1の距離d1)とし、前記第2最短線L21,L22上を最長(第2の距離d2)として、これらの間において除々に距離が変化する波形の態様とされている。
このように、光路確保部材623の端縁部623eが波形とされていることで、除電光OPの感光ドラム2に対する照射幅が、図5に示すように、前記第1最短線L11,L12,L13上と前記第2最短線L21,L22上とで異なるようになる。すなわち、図5(a)に示すように、光路確保部材623の端縁部623eと感光ドラム2との間隔が前記第1の距離d1である場合、比較的短い距離であることから除電光OPの拡散度合いも比較的小さく、感光ドラム2表面は比較的狭い照射幅S1(第1の照射幅S1)で照射されることになる。一方、図5(b)に示すように、前記端縁部623eと感光ドラム2との間隔が前記第2の距離d2である場合、比較的長い距離であることから除電光OPの拡散度合いも比較的大きく、感光ドラム2表面は比較的広い照射幅S2(第2の照射幅S2)で照射されることになる。
このように除電光OPの照射幅を相違させることにより、感光ドラム2のアモルファスシリコン層202へ与える除電光照射時間を、前記第1最短線L11,L12,L13上と前記第2最短線L21,L22上とで異ならせることができるようになる。つまり、照射幅が比較的狭い第1の照射幅S1である場合、所定の周速で回転する感光ドラム2表面上の任意の一点を考えると、照射幅が狭いことから除電光OPが照射される時間が短くなる。これに対し、照射幅が比較的広い第2の照射幅S2である場合、照射幅が比較的広いことから除電光OPが照射される時間も長くなる。
この結果、LEDアレイ61のLED612の配置位置に関連して光量ムラが存在していても、除電光OPの照射時間を調整することで感光ドラム2へ与えられる除電光量はその軸方向で均一化されるようになる。上述の通り、アモルファスシリコン感光体は、除電光量が多いほど光キャリアの発生量が多くなるという特質があるが、このように除電光量が感光ドラム2の軸方向で均一化されることで、光キャリアの発生量も均一化されるようになる。
本実施形態において、このような構成を採用しているのは次の理由による。図3及び図4に示すように、点光源としてのLED612が、感光ドラム2の軸方向へ横一列に配列されたLEDアレイ61を光源としている場合、各LED612と感光ドラム2表面とを結ぶ第1最短線L11,L12,L13上に照射される除電光量よりも、各LED612間の中間点P1,P2と感光ドラム2表面とを結ぶ第2最短線L21,L22上に照射される除電光量の方が、LED612と感光ドラム2表面との距離が長い分だけ低下することになる。このことは、各LED612間の間隔が広い程顕著になる。つまり、コストダウンを図るためにLED612の使用個数を減らした場合、除電光量のバラツキがより大きくなる。
図6は、軸方向の長さが約300mmの感光ドラムに対して、光源として約45mmピッチでLEDが横一列に配置されたLEDアレイを用い、(本実施形態にかかる導光部材623を用いずに)除電光を照射した場合の、感光ドラム軸方向表面の光量分布を示すグラフである。図6からも分かるように、感光ドラムの軸方向において与えられる除電光量は15〜20μW程度の揺らぎがあり、光量分布は一様とは言えない。言うまでもなく、除電光量が多い部分は、前記第1最短線L11,L12,L13上であり、除電光量の少ない部分は前記第2最短線L21,L22上である。
このように光量分布が感光ドラムの軸方向で波打っていると、図7に示すように、後段の帯電ローラ31(図2参照)で感光ドラム2を帯電させた場合に帯電ムラが生じるようになり、従って感光ドラム2の軸方向で表面電位に揺らぎが生じてしまう。図7の例では、前記第2最短線L21,L22上に相当する部分の表面電位は、前記第1最短線L11,L12,L13上に比べて約15V〜20V程度低くなっている。このような電位勾配が感光ドラム2に存在していると、形成される画像にいわゆるカブリ等の不具合が表出する場合がある。
そこで本実施形態では、図4に示すように、光路確保部材623の端縁部623eと感光ドラム2との間隔について、前記第1最短線L11,L12,L13上においては比較的短い第1の距離d1(第1の照射幅S1)とし、前記第2最短線L21,L22上においては前記第1の距離d1よりも長い第2の距離d2(第2の照射幅S2)としている。さらに、前記第1最短線L11〜第2最短線L21間において除々に離間させ、前記第2最短線L21〜第1最短線L12間において除々に接近させるというような波形形状としている。これにより、LED612の配置関係に合わせて、つまり当該LEDアレイ61を光源として用いた場合における感光ドラム2の軸方向の各ポイントについての単位時間あたりの除電光量に応じて、除電光の感光ドラム2への照射時間を調整するようにしている。
かかる調整により、アモルファスシリコン層202内における光キャリアの発生量を均一化し、帯電ローラ31による帯電工程において表面電位ムラが発生しないようにしている。図8は、本実施形態において、帯電ローラ31を通過した後の感光ドラム2の軸方向表面電位を示すグラフ図である。図8からも明らかな通り、表面電位は軸方向でムラのないフラットなものとなっている。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば以下の態様をとることができる。
(1)本実施形態においては、画像形成装置が複写機1である場合について説明したが、他の種類の画像形成装置(例えば、ファクシミリ、プリンタ等)である形態でもよい。
(2)本実施形態においては、導光部材62としてフレーム部材106と光路確保部材623とを用いてスリット状の光伝送空間Pを形成する態様について説明したが、このような光伝送空間Pを形成する部材については特に限定はなく、各種の平板部材を用いることができる。但し、除電光を吸収しないよう、光反射性のコーティングが施されていることが望ましい。なお、本実施形態のように複写機本体部100に備えられているフレーム部材106を活用するようにすれば、部品点数の増加を抑止できるので好ましい。
(3)本実施形態のように、スリット状の光伝送空間Pを形成する態様の他に、例えばそれ自身が導光性を有する導光フィルムや導光板等を用い、その入射端を光源61に対向させ、また出射端を感光ドラム2の表面へ対向させるようにしても良い。この場合、前記導光フィルムや導光板の出射端縁を図4に示すように波形にカットすることで、感光ドラム2に対する照射幅を調整すれば良い。
(4)本実施形態においては、光路確保部材623の端縁部623eを波形に形成した例を示したが、前記第1最短線L11,L12,L13上を最突出部とし、前記第2最短線L21,L22上を谷部とするような段状の端縁部623eとしても良い。
(5)本実施形態においては、除電光の照射幅を感光ドラム2上において異ならせる方法として、光路確保部材623の端縁部623eと感光ドラム2表面との距離を軸方向で変化させる態様としたが、前記光伝送空間Pのスリット幅を前記第1最短線L11,L12,L13上と前記第2最短線L21,L22上とで異ならせることで、除電光の照射幅を変化させるようにしても良い。すなわち、少なくとも導光部材62の出射端622において、前記第1最短線L11,L12,L13上ではフレーム部材106と光路確保部材623との間隔を比較的狭く設定し、一方前記第2最短線L21,L22上ではフレーム部材106と光路確保部材623との間隔を比較的広く設定して、感光ドラム2表面へ与える除電光量を軸方向端部側で比較的多くする構成とすることもできる。
本発明に係る画像形成装置の概略構成の一例を示す模式図である。 画像形成部の概略構成の一例を示す模式図である。 除電ユニットの構成を感光ドラムとの配置関係において表した一部破断斜視図である。 図2の矢印B方向からの矢視状態を平面的に示した模式図である。 光路確保部材の端縁部と感光ドラムとの間隔と、除電光の照射幅との関係を説明するための簡略側面図である。 所定ピッチでLEDがライン状に配置されたLEDアレイを光源として除電光を照射した場合の、感光ドラム軸方向表面の光量分布を示すグラフである。 図6の光量分布で除電光が与えられた感光ドラムを、帯電ローラにより帯電させた場合の、感光ドラム軸方向の表面電位分布を示すグラフである。 本実施形態を採用した場合において、帯電ローラにより帯電させた場合の、感光ドラム軸方向の表面電位分布を示すグラフである。
1 複写機(画像形成装置)
2 感光ドラム
202 アモルファスシリコン層
203 回転軸
21 転写ローラ
3 帯電ユニット(接触帯電方式による帯電手段)
31 帯電ローラ
4 露光ユニット
5 現像ユニット
6 除電ユニット(除電手段)
61 光源
62 導光部材
621 入射端
622 出射端
623 光路確保部材
7 クリーニングブレード
S1 第1の照射幅
S2 第2の照射幅
d1 第1の距離
d2 第2の距離
L11,L12,L13 第1最短線(点光源から感光ドラム表面を結ぶ最短線)
L21,L22 第2最短線(各点光源間の中間点から感光ドラム表面を結ぶ最短線)

Claims (2)

  1. 回転自在に軸支された感光ドラムの表面に静電潜像を形成し、この静電潜像にトナーが付着されて形成されたトナー像を所定の転写材に転写して画像を形成する画像形成装置であって、
    少なくともアモルファスシリコン感光体を用いた感光ドラムと、該感光ドラムを帯電させる帯電手段と、前記トナー像を前記感光ドラム表面から前記転写材に転写した後に感光ドラム表面を除電する除電手段とを備え、
    前記除電手段は、所定の除電光を発する複数の点光源を前記感光ドラムの軸方向に整列配置してなる光源と、入射端が前記光源に向けて配置されると共に出射端が前記感光ドラム表面に向けて配置され、前記除電光を前記感光ドラムの軸方向表面へライン状に照射する導光部材とを具備し、
    前記導光部材は、板金部材からなる平板状のフレーム部材と、フィルム部材からなる平板状の光路確保部材とが対向して形成されたスリット状の光伝送空間を含み、
    前記光路確保部材の出射端と前記感光ドラム表面との間の距離が、前記各点光源から感光ドラム表面までを結ぶ第1最短線上においては所定の第1の距離とされ、前記各点光源間の中間点から感光ドラム表面までを結ぶ第2最短線上においては、前記第1の距離よりも長い第2の距離とされ、両者の間においては前記第1最短線上を最短として、前記第2最短線上に向けて徐々に離間するよう、前記光路確保部材の出射端が波形とされていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記点光源は、LEDからなることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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