JP4627024B2 - コンタクトプローブ及びプローブカード - Google Patents

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Description

本発明は、コンタクトプローブ及びプローブカードに係り、更に詳しくは、電子部品などの被検査体の電気的特性を測定する際に被検査体に接触させるコンタクトプローブ及びこれを備えたプローブカードの改良に関する。
一般に、半導体装置の製造工程には、電子部品などの被検査体の電気的特性を測定するデバイス試験工程が含まれている。このデバイス試験工程では、電気的特性を測定するためのテスター装置に加え、テスター装置の測定端子を被検査体に接続するためのプローブ(probe)装置が用いられる。
プローブ装置は、被検査体を載置して昇降する検査テーブルと、多数のコンタクトプローブ(探針)を有するプローブカードとからなる。プローブカードは、複数のコンタクトプローブと、各コンタクトプローブを保持するガイド板からなり、カードホルダを介して装置筐体の天板に取り付けられている。このため、被検査体及びコンタクトプローブについて水平方向の位置合わせ(アライメント)を行った後、検査テーブルを所定の高さまで上昇させれば、コンタクトプローブを被検査体に接触させることができ、コンタクトプローブを介してテスター装置と被検査体を電気的に接続することができる。
コンタクトプローブは、細い棒状のプランジャー(plunger)と、プランジャーを軸方向に弾性的に付勢するとともに、軸方向に移動可能に保持する筒状のバレル(barrel)からなる。例えば、被検査体として回路基板上に狭ピッチで設けられた複数の電極端子(電子回路に導通するパッドなど)のそれぞれに対し、プランジャーを押圧してその先端を弾性的に接触させることにより、当該プランジャーを介して被検査体の電気的特性を測定することができる。
具体的には、他のデバイスと接触するために電極端子上に形成された半田ボールにプランジャー先端を接触させる。このプランジャー先端は、半田ボールとの接触性を向上させ、接触抵抗を低減するという観点から、例えば特許文献1に開示されているようなクラウン(冠)状に形成されている。
図6は、従来のコンタクトプローブによる測定動作の一例を示した図である。図6(a)には、バレル101から突出するプランジャー102の先端が回路基板106上の半田ボール105aに接触する前の様子が側面図によって示され、図6(b)には、プランジャー102の先端が半田ボール105aに接触している様子が断面図によって示されている。また、図7は、図6のコンタクトプローブによる半田ボール105a上におけるコンタクト部A12の位置関係を示した平面図であり、プランジャー102の中心軸A11方向から見た様子が示されている。
プランジャー102は、その一端であるプランジャー先端102aにおいて半田ボール105aに接触する。プランジャー先端102aは、プランジャー102の中心軸A11方向に突出する複数の先端部103からなる。各先端部103は、それぞれ稜線104を有し、円環状に配置されている。このようなプランジャー102は、中心軸A11が半田ボール105aの中心A13を通るように配置され、各先端部103の稜線104上において半田ボール105aと当接する。
各稜線104における半田ボール105aとのコンタクト部A12は、プランジャー102の軸方向から見て中心軸A11に関し対照的に形成される。具体的には、プランジャー先端102aが4つの先端部103を円周上に等間隔に配置させたクラウン形状からなる場合、プランジャー102の中心軸A11(半田ボール105aの中心A13)に関して、前後左右の位置にそれぞれ直線状のコンタクト部A12が形成され、各コンタクト部A12の延長線が中心軸A11と交差するように放射状に延びている。
一般に、プランジャー先端を半田ボールに接触させる場合、接触抵抗を安定化させるという観点から、コンタクト部が点状となる点接触よりも線状となる線接触の方が好ましい。上述したようなクラウン形状のプランジャー先端102aを有するコンタクトプローブでは、コンタクト部A12が半田ボール105a上に線接触するので、良好なコンタクトを得ることができ、接触抵抗を低減させることができる。
プランジャー102は、そのコンタクト部A12が半田ボール105aにコンタクトすることにより、中心軸A11に沿って半田ボール105aから反力R11を受ける。この反力R11は、稜線104に沿った反力R12と、稜線104に対して直交している方向に沿った反力R13とに分解することができる(図6(b)参照)。プランジャー102は、軸方向に沿って半田ボール105a側に弾性的に付勢されており、プランジャー先端102aを半田ボール105aに接触させれば、当該半田ボール105aからの反力R11に応じてプランジャー102の一部がバレル101内に弾性的に収容される。これにより、適度な押圧力を保持しながら、プランジャー先端102aを半田ボール105aにコンタクトさせることができる。
特開2004−69508号公報
半田ボールは、例えば、半田を回路基板上に載せて熱処理を施すことにより回路基板上に形成される。半田は、加熱により一旦溶融された後、冷却されて凝固することにより、半球状の半田が回路基板上に固着する。このように、半田ボールは熱処理により回路基板上に形成されるため、半田ボールの表面に酸化膜が形成されるとともに、その酸化膜がプランジャーのコンタクト部にも付着して、接触抵抗が増加するという問題があった。
このような問題を解決するために、コンタクト時にプランジャーを半田ボールからの反力に伴って回転させることにより、コンタクト部を半田ボールの表面に摺接させ、半田ボール及びコンタクト部に付着している酸化膜を削り落とすことが考えられる。
しかし、上述したようなクラウン形状のプランジャー先端102aを有するコンタクトプローブでは、コンタクト部A12の延長線がプランジャー102の中心軸A11と交差するように延びているので、コンタクト部A11が稜線104に沿って半田ボール105aから受ける反力R12は、中心軸A11に向かって作用する(図7参照)。したがって、プランジャー102には、中心軸A11回りの回転力が生じず、プランジャー102は半田ボール105aからの反力に伴って回転しないため、半田ボール105a及びコンタクト部A11に付着している酸化膜を削り落とすことができない。
そこで、プランジャーのコンタクト部とは反対側の端部の外周面に螺旋状のねじ山を形成し、プランジャーをバレル内に螺合することにより形成されたコンタクトプローブが提案されている。この種のコンタクトプローブによれば、プランジャーが中心軸に沿って半田ボールから受ける反力を、プランジャーとバレルとの連結部においてプランジャーを回転させるための回転力に変換することができるので、プランジャーを回転させて酸化膜を削り落とすことができる。
しかしながら、最近では、回路基板に形成される電子回路は、高密度化される傾向にある。このため、回路基板上に形成される複数の半田ボール間のピッチ(配列間隔)は狭まる傾向にあり、各半田ボールに対向させて配置されるコンタクトプローブのピッチも狭める必要がある。そのためには、コンタクトプローブの径を縮小させなければならないが、コンタクトプローブの径を縮小するためにプランジャーの径を縮小すると、プランジャーの外周面に螺旋状のねじ山を形成するような複雑な加工が困難になるという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、簡単な機構で、被検査体からの反力に伴ってプランジャーを回転させることができるコンタクトプローブ及びプローブカードを提供することを目的とする。
第1の本発明によるコンタクトプローブは、回転可能な状態で一端部が被検査体に接触される棒状のプランジャーを備えたコンタクトプローブにおいて、上記プランジャーの一端部には、上記プランジャーの中心軸に対して傾斜している方向に延びる稜線からなり、被検査体に接触するコンタクト部が形成されており、上記コンタクト部の各点における稜線の延びる方向に沿った延長線が、いずれも上記プランジャーの中心軸と交差しないように形成されている。
このような構成により、コンタクト部において被検査体から受ける反力を、プランジャーの中心軸に対してずれた方向に向かって作用させることができる。このため、被検査体からの反力に伴ってプランジャーに回転力が生じるので、プランジャーを回転させてコンタクト部を被検査体の表面に摺接させ、被検査体及びコンタクト部に付着している酸化膜を削り落とすことができる。
このように、プランジャーの一端部に所定の態様で稜線を形成するだけの簡単な機構で、被検査体からの反力に伴ってプランジャーを回転させることができる。したがって、プランジャーの外周面に螺旋状のねじ山を形成するような構成と比較して、簡単な加工でプランジャーを良好に回転させることができ、コンタクトプローブを小径化することができる。
第2の本発明によるコンタクトプローブにおいて、上記コンタクト部は、上記プランジャーの中心軸に対して傾斜している方向に直線状に延びる稜線からなる。このような構成により、プランジャーの一端部に直線状に延びる稜線を形成するだけの簡単な機構で、コンタクト部を形成することができる。
第3の本発明によるプローブカードは、一端部が被検査体に接触される棒状のプランジャー及び上記プランジャーを保持するバレルを備えたコンタクトプローブと、上記バレルを回転自在に保持するガイド板とを備え、上記プランジャーの一端部には、上記プランジャーの中心軸に対して傾斜している方向に延びる稜線からなり、被検査体に接触するコンタクト部が形成されており、上記コンタクト部の各点における稜線の延びる方向に沿った延長線が、いずれも上記プランジャーの中心軸と交差しないように形成されている。
このような構成により、コンタクト部において被検査体から受ける反力を、プランジャーの中心軸に対してずれた方向に向かって作用させることができる。このため、被検査体からの反力に伴ってプランジャーに回転力が生じるので、プランジャーを回転させてコンタクト部を被検査体の表面に摺接させ、被検査体及びコンタクト部に付着している酸化膜を削り落とすことができる。
このように、プランジャーの一端部に所定の態様で稜線を形成するだけの簡単な機構で、被検査体からの反力に伴ってプランジャーを回転させることができる。したがって、プランジャーの外周面に螺旋状のねじ山を形成するような構成と比較して、簡単な加工でプランジャーを良好に回転させることができ、コンタクトプローブを小径化することができる。
また、コンタクトプローブのバレルがガイド板により回転自在に保持されているので、被検査体からの反力に伴って、ガイド板に対してコンタクトプローブ全体を回転させることができる。したがって、コンタクトプローブ内においてプランジャーを回転自在に保持するような構成と比較して、より簡単な機構でプランジャーを回転させることができ、コンタクトプローブを効果的に小径化することができる。
本発明によれば、プランジャーの一端部に所定の態様で稜線を形成するだけの簡単な機構で、被検査体からの反力に伴ってプランジャーを回転させることができる。したがって、プランジャーの外周面に螺旋状のねじ山を形成するような構成と比較して、簡単な加工でプランジャーを良好に回転させることができ、コンタクトプローブを小径化することができる。
また、コンタクトプローブのバレルがガイド板により回転自在に保持されているので、被検査体からの反力に伴って、ガイド板に対してコンタクトプローブ全体を回転させることができる。したがって、コンタクトプローブ内においてプランジャーを回転自在に保持するような構成と比較して、より簡単な機構でプランジャーを回転させることができ、コンタクトプローブを効果的に小径化することができる。
図1は、本発明の実施の形態によるプローブカード1の概略構成の一例を示した断面図であり、複数のコンタクトプローブ10がカード基板4面に垂直に取り付けられている様子が示されている。本実施の形態によるプローブカード1は、2以上のコンタクトプローブ10、下部ガイド板2、上部ガイド板3、カード基板4及びフレーム板5からなる。
下部ガイド板2及び上部ガイド板3は、ともに各コンタクトプローブ10を保持する保持手段であり、いずれも絶縁性を有するセラミックスからなる。上部ガイド板3は、下部ガイド板2上に係止用ネジなどによって接合され、下部ガイド板2及び上部ガイド板3の接合状態では、ガイド板内部に中空領域6が形成されるようになっている。
カード基板4は、電極などが形成される薄い平板状の絶縁部材からなり、その中央付近の下面に上部ガイド板3が取り付けられている。フレーム板5は、カード基板4を補強するためのステンレス製の金属板であり、カード基板4の中央付近の上面に取り付けられている。
ここで、各コンタクトプローブ10は、格子状に配置されるものとし、そのピッチ(配列間隔)Dは、被検査体上に形成された半田ボールのピッチに応じて定められるものとする。具体的には、各コンタクトプローブ10間のピッチDは、200μm程度となっている。
図2は、図1のプローブカード1の要部における一構成例を示した断面図であり、バレル11及びプランジャー12からなるコンタクトプローブ10が示されている。このコンタクトプローブ10は、細い棒状のプランジャー(plunger)12と、プランジャー12を軸方向に弾性的に付勢するとともに、軸方向に移動可能に保持する筒状のバレル(barrel)11からなる。プランジャー12及びバレル11は、導電性の金属からなり、また、プランジャー12は、バレル11内に収容されているコイルバネなどの弾性体による弾性力によって軸方向に付勢されている。コンタクトプローブ10(バレル11)の直径は、100μm程度となっている。
上部ガイド板3には、バレル11の直径よりも若干大きい均一の内径を有する貫通孔31が形成されており、この貫通孔31内にバレル11の上端部が挿入されている。下部ガイド板2には、上部ガイド板3の貫通孔31に対向する位置に貫通孔21が形成されており、この貫通孔21内にバレル11の下端部が挿入されている。
下部ガイド板2の貫通孔21は、バレル11の直径よりも若干大きい内径を有する大径部22と、大径部22の内径よりも小さくプランジャー12の直径よりも若干大きい内径を有する小径部23とを有し、大径部22と小径部23とが段差面24を介して連続している。貫通孔21の小径部23には、プランジャー12が貫通している。段差面24は、大径部22側から小径部23側に向かって内径が徐々に小さくなるように形成された傾斜面である。
上記のような構成により、コンタクトプローブ10は、下部ガイド板2及び上部ガイド板3の各貫通孔21,31内に所定のクリアランス(隙間)が形成されるように配置され、コンタクトプローブ10の中心軸A1回りに回転自在に構成されている。コンタクトプローブ10の中心軸A1は、バレル11及びプランジャー12の各中心軸と一致している。
プランジャー12の中央付近における外周面には、径方向に張り出した環状突部13が形成されている。この環状突部13は、プランジャー12がガイド板2,3から抜け落ちるのを防止するためのストッパである。環状突部13の外径は、下部ガイド板2の貫通孔21における小径部23の内径よりも大きく、上部ガイド板3の貫通孔31の内径よりも小さい。プランジャー12は、バレル11から受ける軸方向の付勢力に抗してバレル11内に若干後退された状態で、環状突部13が貫通孔21の段差面24に当接することにより、一端が下部ガイド板2の下方に突出した状態で係止されている。
プランジャー12は、その一端であるプランジャー先端12aにおいて半田ボールに接触する。プランジャー先端12aには、プランジャー12の中心軸A1に対して所定角度(例えば、45°程度)だけ傾斜している方向に直線状に延びる稜線15が形成されており、この稜線15の一部が半田ボールに線接触するようになっている。
プランジャー12は、バレル11によって軸方向に弾性的に付勢されることから、プランジャー先端12aを半田ボールに接触させれば、当該半田ボールからの反力に応じてプランジャー12の一部がバレル11内に弾性的に収容される。これにより、適度な押圧力を保持しながら、プランジャー先端12aを半田ボールにコンタクトさせることができる。プランジャー12が半田ボールからの反力に応じて後退すると、プランジャー12の環状突部13が貫通孔21の段差面24から離れて、コンタクトプローブ10が滑らかに回転可能な状態となる。
カード基板4の下面には、上部ガイド板3の貫通孔31に対向する位置に、導電性を有する金属板からなる電極パッド41が実装されている。バレル11の上端部は、下側から上側に向かって外径が徐々に小さくなるような先細り形状に形成され、バレル11の上端面が電極パッド41に当接している。
電極パッド41は、カード基板4において外縁側に引き延ばされた配線を介してテスター装置(図示せず)に電気的に接続される。電極パッド41は、カード基板4の下面に形成されたプリント配線により外縁側に引き延ばされるような構成であってもよいし、カード基板4内を通って上面に引き出された配線を介して、カード基板4の上面に形成されたプリント配線により外縁側に引き延ばされるような構成であってもよい。
図3は、図2のコンタクトプローブ10の要部における構成例を示した図である。図3(a)には、プランジャー先端12aを正面から見た様子が示され、図3(b)には、プランジャー先端12aを中心軸A1方向から見た様子が示されている。
プランジャー先端12aには、中心軸A1に対してほぼ同じ角度で互いに逆方向に傾斜している2つの傾斜面14a,14bが形成されており、これらの傾斜面14a,14bにより、正面から見て三角形状に尖った峰部が形成されている。2つの傾斜面14a,14bが交わる峰部の頂上には、中心軸A1からずれた位置において、中心軸A1に対して傾斜している方向に直線状に延びる稜線15が形成されている。
このように、稜線15は、プランジャー12の中心軸A1と交差しないように形成されている。すなわち、稜線15の各点における稜線15の延びる方向に沿った延長線が、いずれもプランジャー12の中心軸A1と交差しないように形成されている。例えば、図3に示す稜線15上の点P1において、稜線15は矢印F1の方向に延びており、その延長線がプランジャー12の中心軸A1と交差しない。なお、稜線15は、中心軸A1に対して傾斜していれば、直線状に延びるものに限らず、曲線を含むものであってもよい。
図4及び図5は、図2のコンタクトプローブ10による測定動作の一例を示した図である。図4には、プランジャー先端12aが回路基板B2上の半田ボールB1に接触する様子が断面図によって示され、図5には、その半田ボールB1上におけるコンタクト部C1の位置関係を中心軸A1方向から見た様子が示されている。
プランジャー先端12aは、稜線15の一部からなるコンタクト部C1において半田ボールB1と当接する。ここで、プランジャー12の中心軸A1は、半田ボールB1の中心B3を通るものとする。被検査体としての半田ボールB1は、半導体ウエハなどの回路基板B2上に形成される多数の電子回路を他のデバイスと接続するために電極端子上に形成された微小な球状の半田の塊(solder bump:ソルダーバンプ)であるものとする。
プランジャー12は、そのコンタクト部C1が半田ボールB1にコンタクトすることにより、中心軸A1に沿って半田ボールB1から反力R1を受ける。この反力R1は、稜線15に沿った反力R2と、稜線15に対して直交している方向に沿った反力R3とに分解することができる(図4参照)。
本実施の形態のように、コンタクト部C1の各点における稜線15の延びる方向に沿った延長線が、いずれもプランジャー12の中心軸A1と交差しない構成によれば、コンタクト部C1において半田ボールB1から受ける反力R2を、プランジャー12の中心軸A1に対してずれた方向に向かって作用させることができる。
コンタクト部C1が半田ボールB1から受ける反力R2は、プランジャー12の中心軸A1側へ向かう反力R4と、この反力R4に対して直交している方向へ向かう反力R5とに分解することができる(図5参照)。反力R5は、プランジャー12を中心軸A1回りに回転させる回転力として作用するので、プランジャー12を回転させてコンタクト部C1を半田ボールB1の表面に摺接させ、半田ボールB1及びコンタクト部C1に付着している酸化膜を削り落とすことができる。
このように、プランジャー12の一端部に直線状に延びる稜線15を形成するだけの簡単な機構で、半田ボールB1からの反力に伴ってプランジャー12を回転させることができる。したがって、プランジャーの外周面に螺旋状のねじ山を形成するような構成と比較して、簡単な加工でプランジャー12を良好に回転させることができ、コンタクトプローブ10を小径化することができる。
また、コンタクトプローブ10のバレル11がガイド板2,3により回転自在に保持されているので、半田ボールB1からの反力に伴って、ガイド板2,3に対してコンタクトプローブ10全体を回転させることができる。したがって、コンタクトプローブ内(バレル内)においてプランジャーを回転自在に保持するような構成と比較して、より簡単な機構でプランジャー12を回転させることができ、コンタクトプローブ10を効果的に小径化することができる。
コンタクトプローブ10の直径は、100μmに限られるものではないが、例えば1mm未満の狭ピッチで配置される直径が500μm未満のコンタクトプローブ10においては、コンタクトプローブ10に対する複雑な加工が困難になるので、本実施の形態のように、プランジャー先端12aに稜線15を形成するだけの簡単な機構を採用することが望ましい。
上記実施の形態では、プランジャー先端12aに一直線状に延びる稜線15が1つだけ形成されている場合について説明したが、このような構成に限らず、それぞれ半田ボールB1に線接触する2つ以上の稜線が形成されているような構成や、稜線が曲線状に延びるように形成され、その2箇所以上で半田ボールB1に線接触するような構成とすることもできる。この場合、プランジャー先端に2つ以上のコンタクト部が形成されることとなるが、各コンタクト部が半田ボールB1から受ける反力によりプランジャーに生じる回転力が、中心軸に対して同一方向に作用するような構成であれば、上記実施の形態と同様の作用効果が生じることとなる。
本発明の実施の形態によるプローブカードの概略構成の一例を示した断面図である。 図1のプローブカードの要部における一構成例を示した断面図である。 図2のコンタクトプローブの要部における構成例を示した図である。 図2のコンタクトプローブ10による測定動作の一例を示した図であり、プランジャー先端が回路基板上の半田ボールに接触する様子が断面図によって示されている。 図2のコンタクトプローブ10による測定動作の一例を示した図であり、半田ボール上におけるコンタクト部の位置関係を中心軸方向から見た様子が示されている。 従来のコンタクトプローブによる測定動作の一例を示した図である。 図6のコンタクトプローブによる半田ボール上におけるコンタクト部の位置関係を示した平面図であり、プランジャーの中心軸方向から見た様子が示されている。
符号の説明
1 プローブカード
2 下部ガイド板
3 上部ガイド板
4 カード基板
5 フレーム板
10 コンタクトプローブ
11 バレル
12 プランジャー
12a プランジャー先端
13 環状突部
14a,14b 傾斜面
15 稜線
21,31 貫通孔
41 電極パッド
A1 中心軸
B1 半田ボール
B2 回路基板
B3 中心
C1 コンタクト部

Claims (3)

  1. 回転可能な状態で一端部が被検査体に接触される棒状のプランジャーを備えたコンタクトプローブにおいて、
    上記プランジャーの一端部には、上記プランジャーの中心軸に対して傾斜している方向に延びる稜線からなり、被検査体に接触するコンタクト部が形成されており、
    上記コンタクト部の各点における稜線の延びる方向に沿った延長線が、いずれも上記プランジャーの中心軸と交差しないように形成されていることを特徴とするコンタクトプローブ。
  2. 上記コンタクト部は、上記プランジャーの中心軸に対して傾斜している方向に直線状に延びる稜線からなることを特徴とする請求項1に記載のコンタクトプローブ。
  3. 一端部が被検査体に接触される棒状のプランジャー及び上記プランジャーを保持するバレルを備えたコンタクトプローブと、上記バレルを回転自在に保持するガイド板とを備え、
    上記プランジャーの一端部には、上記プランジャーの中心軸に対して傾斜している方向に延びる稜線からなり、被検査体に接触するコンタクト部が形成されており、
    上記コンタクト部の各点における稜線の延びる方向に沿った延長線が、いずれも上記プランジャーの中心軸と交差しないように形成されていることを特徴とするプローブカード。
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