JP2011137664A - 検査用治具 - Google Patents

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真 藤野
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忠数 宮武
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Abstract

【課題】 部品点数及び組立工数が少なく、電極部と安定して接触できる検査用治具及び検査用治具に用いる検査用プローブの提供。
【解決手段】 複数の検査用プローブと複数の電極部と検査用プローブを保持する保持体を備える検査用治具であって、検査用プローブは、導電性を有する細長い棒状部材と、該棒状部材の他端に接続されるとともに該棒状部材の径よりも幅広に形成される係止部を有し、保持体は検査用プローブの一端を検査点に案内する検査側案内孔を有する検査側案内板と、検査用プローブの他端を電極部に案内する電極側案内孔を有する電極側案内板を有し、電極側案内孔は係止部の幅よりも長い孔径の第一案内孔と、第一案内孔と連通連結され、該係止部の幅よりも短く且つ棒状部材の幅よりも広い孔径を有する第二案内孔を有し、接続体の表面には異方性導電シートが載置されていることを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、被検査物の検査対象部上に予め設定される検査点とこの検査を実施する検査装置とを電気的に接続する検査用治具に関する。
検査用プローブが取り付けられる検査用治具は、この検査用プローブを経由して、被検査物が有する検査対象部に、検査装置から電流或いは電気信号を所定検査点に供給するとともに、検査対象部から電気信号を検出することによって、検査対象部の電気的特性の検出、動作試験の実施等をする。
被検査物としては、例えば、プリント配線基板、フレキシブル基板、セラミック多層配線基板、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ用の電極板、及び半導体パッケージ用のパッケージ基板やフィルムキャリアなど種々の基板や、半導体ウェハや半導体チップやCSP(Chip size package)などの半導体装置が該当する。
被検査物が例えば基板であり、それに搭載されるものがIC等の半導体回路や抵抗器やコンデンサなどの電気・電子部品の場合には、基板に形成された検査対象部が配線や電極になる。その場合には、検査対象部の配線が、それらに電気信号を正確に伝達できることを保証するために、電気・電子部品を実装する前のプリント配線基板、液晶パネルやプラズマディスプレイパネルの配線が形成された回路基板に設けられた検査点間の抵抗値やリーク電流等の電気的特性を測定し、その測定結果に基づいて、その配線の良否を判断している。
ここで、例えば特許文献1に開示される印刷配線基板検査用装置は、検査用接触子と、被検査基板と検査用接触子を接続するためのアダプターピンと、アダプターピンを保持する保持手段を備える。アダプターピンの一方の端部には球状体に形成された頭部を備え、他方の端部には印刷配線基板の検査用接触部と接続する接触端部を備える。そのアダプターピンの頭部には、検査接触子から突出する接触先端部が当接しており、接触先端部はスプリングによって突出する方向に付勢されている。
しかしながら、特許文献1に示される基板検査用装置では、アダプターピンの両端部をそれぞれ検査接触子の接触先端部及び基板の検査用接触部と適切に接触させるために、アダプターピンとは別体の検査接触子にスプリングを設けてある。そのため、検査用プローブとしては、アダプターピン及び検査接触子を必要とするとともに検査接触子の接触先端部をアダプターピンの頭部に当接させる必要があり、部品点数及び組立工数が多くなっている。また、部品点数が多いため、部品同士の接触部分も多くなっている。
また、検査接触子は微細である為、その製造及び組立を比較的容易にする必要がある。更に検査接触子と電極部との接触抵抗値の問題から検査接触子を安定して電極部と接触させる必要がある。
特開昭60−114777号公報
そこで、本発明は、部品点数及び組立工数を減少させ、電極部と安定して接触することのできる検査用治具を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、一端が検査対象物上に設定される所定の検査点と導通接触する複数の検査用プローブと、前記複数の検査用プローブの他端と夫々導通接触する複数の電極部を有する接続体と、前記検査対象物と前記接続体との間に配置されるとともに前記検査用プローブを保持する保持体とからなる検査用治具であって、前記検査用プローブは、導電性を有する細長い棒状部材と、該棒状部材の他端に接続されるとともに該棒状部材の径よりも幅広に形成される係止部を有し、前記保持体は、前記検査用プローブの一端を前記検査点に案内する検査側案内孔を有する検査側案内板と、前記検査用プローブの他端を前記電極部に案内する電極側案内孔を有する電極側案内板を有し、前記電極側案内孔は、前記係止部の幅よりも長い孔径の第一案内孔と、前記第一案内孔と連通連結され、該係止部の幅よりも短く且つ棒状部材の幅よりも広い孔径を有する第二案内孔を有し、前記接続体の表面には異方性導電シートが配置されていることを特徴とする検査用治具を提供する。
請求項2記載の発明は、一端が検査対象物上に設定される所定の検査点と導通接触する複数の検査用プローブと、前記複数の検査用プローブの他端と夫々導通接触する複数の電極部を有する接続体と、前記検査対象物と前記接続体との間に配置されるとともに前記検査用プローブを保持する保持体とからなる検査用治具であって、前記検査用プローブは、導電性を有する細長い棒状部材と、該棒状部材の他端に接続されるとともに該棒状部材の径よりも幅広に形成される係止部を有し、前記保持体は、前記検査用プローブの一端を前記検査点に案内する検査側案内孔を有する第一案内板と、前記検査用プローブの他端を前記電極部に案内する電極側案内孔を有する第二案内板を有し、前記電極側案内孔は、前記係止部の幅よりも長い孔径の第一案内孔と、前記第一案内孔と連通連結され、該係止部の幅よりも短く且つ棒状部材の幅よりも広い孔径を有する第二案内孔を有し、前記保持体は、前記第一案内孔内に同軸上に収容されるとともに、該第二案内孔よりも幅広の内径を有するばね部を備えることを特徴とする検査用治具を提供する。
請求項3記載の発明は、前記係止部は、略球形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の検査用治具を提供する。
請求項1記載の発明によれば、検査用プローブの他端に係止部を形成し、接続体の表面に異方性導電シートを備えているので、検査用プローブの係止部が異方性導電シートの表面に圧接された該シートの部位が弾性変形して、所定の電極部と検査用プローブが導通接続状態となる。また、検査用プローブの係止部が異方性導電シートを押圧している状態となることから、該シートの当接部位と係止部が絶えず圧接して導通接続されることになるので、これら部材が安定して導通接続することになる。
請求項2記載の発明によれば、検査用プローブの他端に係止部を形成し、接続体と保持体を接続した際に、電極部が係止部を圧接するにともないばね部が収縮することになり、係止部と電極部が安定して導通接続することになる。
請求項3記載の発明によれば、検査用プローブの係止部が略球形状を有しているので、係止部と、異方性導電シート又はばね部がその球面に応じるように変形することになり、より安定して導通接続することができる。
本発明の一実施形態に係る検査用治具の概略の構成を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る検査用プローブの側面図である。 保持体の一実施形態を示しており、(a)は保持体そのものの断面図を示し、(b)は保持体に検査用プローブが保持された状態を示す断面図を示す。尚、検査用プローブは側面図として示している。 接続体の一実施形態を示しており、(a)は接続体そのものの断面図を示し、(b)は接続体に保持体を組み付けた場合の断面図を示す。尚、検査用プローブは側面図として示している。 本発明の第二実施形態の検査用治具の一実施形態を示し、(a)は保持体に検査用プローブが保持されている状態を示す断面図であり、(b)は接続体に保持体を組み付けた場合の断面図を示す。尚、検査用プローブは側面図として示している。
図1は、本発明に係る検査用治具1の一実施形態の概略の構成を示す側面図である。図1においては、図面の簡略化の為に三本の検査用プローブ2を示しているが、これらは三本に限られず、検査対象に設定される検査点に応じて本数が決定される。
検査用治具1は、複数の検査用プローブ2と、これら複数の検査用プローブ2を保持する保持体3と、複数の電極部41を有する接続体4と、接続体4を支持する支柱部5と、電極部41から延設されて検査装置(図示せず)と電極部41を電気的に接続する導線部6と、複数の検査用プローブ2や保持体3や接続体4や支柱部5などの土台となる土台部7と、検査装置と導線部6を接続するコネクタ部8を有してなる。
尚、支柱部5の長さは、検査用治具1の高さを調整することになるが、その高さは検査装置の大きさに応じて適宜変更される。導線部6は土台部7の裏側面から突出するように配置されるコネクタ部8に接続されており、コネクタ部8が裏面側からの突出により検査装置と電気的に接続することができるように配置されている。土台部7は、板状部材で形成されることもできるが、特に限定されるものではなく、検査装置に合わせて適宜、その大きさなどの寸法が調整されることになる。コネクタ部8は、導線部6の数に応じて適宜調整され、図1では3つのコネクタ部8が示されている。
検査用プローブ2は、一端が検査対象物上に設定される所定の検査点に導通接続され、他端が後述する電極部41に接続される。図2は、検査用プローブ2の一実施形態を示す側面図である。この検査用プローブ2は、棒状部材21と係止部22を有してなる。
棒状部材21は、所定長さを有する導電性を有する細長い円柱形状に形成されている。この棒状部材21は、その先端21aが検査点に導通接触し、その後端21bが後述する係止部22に接続される。棒状部材21は、可撓性を有する部材により形成されており、検査用プローブ2が保持体3に保持される際に、僅かに湾曲して保持されることができる。このように検査用プローブ2が湾曲して保持されるので、検査用プローブ2の両端には検査用プローブ2の復元力により押圧力が生じることになる。
この棒状部材21の素材としては、例えば、タングステン、ベリリウム銅やニッケル若しくはそれらの合金などを用いることができる。
この棒状部材21は、絶縁被覆23が形成されていることが好ましい。検査用プローブ2は湾曲形状にて保持体3に保持されるので、隣接する検査用プローブ2との短絡を防止することができる。この絶縁被覆23の素材として、ウレタンやフッ素化樹脂(ポリプロピレン(polypropylene)やポリテトラフルオロエチレン(PTFE))などを用いることができる。
図2で示される検査用プローブ2の先端21aは、先鋭形状に形成されているが、特に限定されるものではなく、例えば、平坦形状、王冠形状、円錐形状や円筒形状に形成することができる。
係止部22は、棒状部材21の他端21bに接続されるとともに、棒状部材21の径よりも幅広に形成される。係止部22は、後述する電極側案内板31の電極側案内孔31hの孔径よりも小さく、且つ、電極側案内板31の第二案内孔31h2の孔径より大きく形成される。
この係止部22は、図2で示される如く、棒状部材21の径よりも大きい直径を有する球形状に形成されることが好ましい。係止部22が球形状に形成されることにより、検査用プローブ2が湾曲しても、後述する異方性導電シート43やばね部33aと導通接触する係止部22の接触面を一定にすることができ、安定した導通接触状態を提供することができる。
この係止部22は、棒状部材21と一体的に形成されることが好ましい。例えば、この係止部22の製造方法は、棒状部材21の他端にレーザ光を照射して、棒状部材21を融解して形成することもできる。このように製造することによって係止部22を棒状部材21と一体的に形成することができる。
図3は、保持体の一実施形態を示しており、(a)は保持体そのものの断面図を示し、(b)は保持体に検査用プローブが保持された状態を示す断面図を示す。
保持体3は、検査対象物と接続体4との間に配置されるとともに複数の検査用プローブ2を保持する。この保持体3は、電極側案内板31と検査側案内板32を有している。
電極側案内板31や検査側案内板32は、絶縁素材により形成される。電極側案内板31と検査側案内板32は、所定間隔を有して配置されており、この電極側案内板31と検査側案内板32の間の空間で、検査用プローブ2が湾曲状態となる。
検査側案内板32は、検査用プローブ2の一端を検査点に案内する検査側案内孔32hを有している。この検査側案内板32は、一枚又は複数枚の板状部材から形成されることができ、図3の実施形態では二枚の板状部材(検査側上板状部材321,検査側下板状部材322)から形成され、検査側下板状部材322が検査用プローブ2の先端21aを検査点に案内することになる。
検査側板状部材32は、検査側上板状部材321と検査側下板状部材322が積層されて形成されている。検査側板状部材32には、検査側案内孔32hが形成されている。この検査側案内孔32hは、検査側上板状部材321に第一検査側案内孔32h1と第二検査側案内孔32h2が設けられ、検査側下板状部材322に第三検査側案内孔32h3と第四検査側案内孔32h4が設けられることにより形成されている。
これら第一乃至第四検査案内孔32h1乃至32h4は、同軸上に連通連結して配置されてなり、第四検査案内孔32h4が検査用プローブ2の先端21aを検査点に案内することになる。
第一検査案内孔32h1と第四検査案内孔32h4は、検査用プローブ2の棒状部材21の径よりも僅かに大きい径を有するように形成されている。第一検査案内孔32h1と第四検査案内孔32h4は、検査用プローブ2の絶縁被覆23の径よりも小さい径を有することが好ましい。このように形成されることにより、電極側板状部材31の電極側案内孔32hから検査用プローブ2を挿入して、保持体3に取り付ける場合に、検査点側への検査用プローブ2の突出量を調整することができる。
第二検査案内孔32h2と第三検査案内孔32h3は、第一検査案内孔32h1又は第四検査案内孔32h4の径よりも大きい径を有するように形成されている。このように各案内孔が形成されることにより、検査用プローブ2を検査点に好適に案内することができるようになる。
電極側板状部材31は、検査用プローブ2の他端を電極部41に案内する電極側案内孔31hを有している。この電極側案内板31は、一枚又は複数枚の板状部材から形成されることができ、図3の実施形態では三枚の板状部材(電極側上板状部材311,電極側中板状部材312,電極側下板状部材313)から形成され、電極側上板状部材311が検査用プローブ2の係止部22を電極部41に案内することになる。
電極側板状部材31は、電極側上板状部材311、電極側中板状部材312と電極側下板状部材313が積層されて形成されている。電極側板状部材31には、電極側案内孔31hが形成され、この電極部案内孔31hにより検査用プローブ2の他端(係止部22)を電極部41へ案内することになる。
この電極側案内孔31hは、第一案内孔31h1と第二案内孔31h2が連通連結して形成されている。第一案内孔31h1は電極側上板状部材311に形成され、第二案内孔31h2は電極側中板状部材312と電極側下板状部材313に形成されている。
第一案内孔31h1は、電極側上板状部材311に形成されており、検査用プローブ2の係止部22の幅よりも僅かに長い孔径を有している。このため、係止部22を第一案内孔31h1に収容することができる。尚、この第一案内孔31h1の深さ(電極側上板状部材311の厚み)は、係止部22の高さよりも短く形成される。このように形成されることによって、検査用プローブ2が保持体3に保持された際に、電極側上板状部材311表面から係止部22が突出して配置されることになる。このように係止部22が突出して配置されることにより、保持体3を接続体4に装着した際に、異方性導電シート43やばね部33aを圧接することができるようになる。
第二案内孔31h2は、第一案内孔31h1と連通連結され、係止部22の幅よりも短く且つ棒状部材21の幅よりも広い孔径を有して形成される。図3(a)で示される実施形態では、第二案内孔31h2が電極側中板状部材312と電極側下板部材313に形成されている。この実施形態では、第二案内孔31h2が、第一電極側案内孔31h21、第二電極側案内孔31h22、第三電極側案内孔31h23と第四電極側案内孔31h24から形成されている。
第一電極側案内孔31h21は、電極側中板状部材312に形成される。この第一電極側案内孔31h21は、検査用プローブ2の絶縁被覆23の外径よりも僅かに広い孔径を有するように形成される。
第二電極側案内孔31h22は、電極側中板状部材312に形成される。この第二電極側案内孔31h22は、第一電極側案内孔31h21と同軸上に配置されて連通連結されるとともに、第一電極側案内孔31h21よりも大きい孔径を有するように形成される。
第三電極側案内孔31h23は、電極側下板状部材313に形成される。この第三電極側案内孔31h23は、第二電極側案内孔31h22と同じ孔径を有するように形成されるとともに連通連結されている。
第四電極側案内孔31h24は、電極側下板状部材313に形成される。この第四電極側案内孔31h24は、第一電極側案内孔31h21と同じ孔径を有するように形成され、第三電極側案内孔31h23と同軸上に配置されて連通連結されている。
第一電極側案内孔31h21及び第二電極側案内孔31h22と、第三電極側案内孔31h23及び第四電極側案内孔31h24は、上記の如き夫々同軸上に配置されるが、第一電極側案内孔31h21と第二電極側案内孔31h22の軸と、第三電極側案内孔31h23と第四電極側案内孔31h24の軸は、いずれかの方向にずれて配置されている(図3(a)では紙面左方向)。このため、第二案内孔31h2は、電極側案内板31の表面に対して傾斜する貫通孔が形成されることになる。さらにまた、上記の如く、電極側案内孔31hが板状部材表面に対して傾斜方向に貫通孔が形成され、この傾斜の延長線と検査側板状部材32(又は検査側上板状部材321)とが交わった部分に、第一検査側案内孔32h1が形成される。
このように配置されることにより、検査用プローブ2を保持体3に装着させる際に、検査用プローブ2の先端21aを第一案内孔31h1、第一電極側案内孔31h21、第二電極側案内孔31h22、第三電極側案内孔31h23と第四電極側案内孔31h24の順番で挿入することになり、検査用プローブ2が傾斜して電極側板状部材31に収容され、更に、検査側板状部材32に到達した検査用プローブ2の先端21aは、第一検査側案内孔32h1、第二検査側案内孔32h2、第三検査側案内孔32h3と第四検査側案内孔32h4を通過して、検査側板状部材32に対して直角方向に収容されることになる。このため、検査用プローブ2は、湾曲状態で保持体3に保持されることになる。
検査側板状部材32や電極側板状部材31を形成する各板状部材は、上記の電極側上板状部材311を除いて、その厚みは適宜設定される。これらの各板状部材の厚みが調整されることによって、保持体3の大きさなどが調整されることになる。
図3(b)で示される実施形態では、検査用プローブ2の絶縁被覆23は、第一案内孔31h1と第二案内孔31h2(又は第一電極側案内孔31h21)の境界付近(図3(a)では第一電極側案内孔31h21内)から、検査側板状部材32の検査側案内孔32hの手前まで形成されている。
図4は、接続体の一実施形態を示し、(a)は接続体そのものの断面図を示し、(b)は接続体に保持体を組み付けた状態を示す断面図を示す。但し、検査用プローブ2は説明の都合上側面図で示している。
接続体4は、複数の検査用プローブ2の他端と夫々導通接触する複数の電極部41と、これら電極部41を保持する絶縁素材から形成される電極保持部42と、電極保持部42に積層構造を有して配置される異方性導電シート43を有してなる。
電極部41は、その一端が検査用プローブ2の係止部22と導通接続されるとともに、他端が検査装置(図示せず)と導通接続される。この電極部41は、電気信号の伝送路となる導電性の導線411と、この導線411を同軸上に被覆する絶縁素材から形成される導線被覆部412を備えてなる。この電極部41は、後述する電極保持部42に貫通孔が形成され、この貫通孔に貫通挿入され、その端面がこの電極保持部42と面一となるように形成されている。このため、導線411の端面が電極部41の接続面となる。
電極保持部42は、複数の電極部41を保持する部材として形成される。この電極保持部42は絶縁素材により板状部材に形成され、この板状部材に電極部41を保持するための貫通孔が形成されてなる。
異方性導電シート43は、電極部41の接触面が形成される電極保持部42の表面に沿って配置される。この異方性導電シート43は、樹脂などの絶縁素材に導電性を有する微細な金属粒子を混ぜ合わせてシート状に成型している。このため、この異方性導電シート43は、押圧力がかかるとシート内に分散している金属粒子が接触しながら重なり、やがて押し付けられることで導電する経路を形成することになる。また一方で、押圧力がかからなかったシート部にある粒子は絶縁性を保持しているため、シート部の絶縁は保持されることになる。すなわち、この異方性導電シート43の押圧部では導電性が確保され、非押圧部では絶縁性が確保されることになる。
この異方性導電シート43は弾性を有している。このため、異方性導電シート43が押圧力を受けるとこの力に応じた反発力(弾性変形による復元力)を生じることになる。この異方性導電シート43を用いることにより、係止部22は絶えずこの異方性導電シート43に圧接されることになるので、係止部22と異方性導電シート43が相互に押圧される状態で保持されることになる。このため、実際に複数枚の基板の検査が実施されても、検査用プローブ2と電極部41は非接触状態となることなく、安定的に導通接続状態を維持することができるようになる。つまり、検査用プローブ2と電極部41が常時安定した接続を維持することができる。
この異方性導電シート43の厚みは特に限定されないが、少なくとも、電極側板状部材31の第一案内孔31hから突出される係止部22による押圧を受けて変形し、電極側板状部材31と異方性導電シート43が圧接されることができる厚みを有することが好ましい。この程度の厚みを有することにより、係止部22の突出量に応じて異方性導電シート43が確実に押圧変形することができ、その押圧変形に応じて、検査用プローブ2の係止部22と電極部41が確実に導通することができるようになるからである。
支柱部5は、接続体4を支持する(図1参照)。この図1の実施形態では、接続体4の四隅に夫々支柱部5が形成され、接続体4を支えている。
導線部6は、接続体4の電極部41から延設され、検査装置に接続される後述するコネクタ部8に接続される。
土台部7は、複数の検査用プローブ2や保持体3や接続体4や支柱部5などの土台として形成される。この土台部7は検査装置に応じてその形状や寸法が決定される。
コネクタ部8は、導線部6の他端に接続され、検査装置と電気的に接続することを可能にする。このコネクタ部8は、土台部7の裏面側から突出するように形成されている。
以上が本発明の第一実施形態の検査用治具の構成の説明である。
次に、第一実施形態の検査用治具の組立てについて説明する。
まず、図2で示される如き検査用プローブ2を準備する。このような検査用プローブ2は、例えば、絶縁被覆された導電性を有する所定長を有する棒状部材を準備し、この棒状部材の一端をレーザ溶融して、そのまま球形状を形成するようにして製造することができる。尚、この場合、検査用プローブ2の他端が検査点に接触する先端21aとなるため、この他端を先鋭形状などの形状に加工したり、金めっきを施すなどの処理を施したりすることもできる。
次に、保持体3や接続体4を準備する。
保持体3を製造するために、検査側板状部材31と電極側板状部材32を形成するための複数の板状部材を用意し、夫々の板状部材に所望の貫通孔(案内孔)を有するように加工する。夫々の板状部材の貫通孔の形成が終了すると、上記の如く、各板状部材に形成される貫通孔を各板状部材に形成される貫通孔と対応するように積層させる。このようにして、図3(a)に示される保持体3を形成する。尚、このとき、電極側板状部材31の第二案内孔32hは、電極側上板状部材312と電極側下板状部材313に夫々形成される第一乃至第四電極側案内孔31h21,31h22,31h23,31h24により形成され、電極側板状部材31の表面に対して傾斜方向に配置される。また、検査側板状部材32には検査側案内孔32hが形成されており、この検査側案内孔32hは電極側案内孔31hの傾斜方向に位置するように配置されている。
保持体3が形成されると、検査用プローブ2をこの保持体3に取り付ける。検査用プローブ2の先端21aを保持体3の電極側案内孔31hに挿入して貫通させ、第一案内孔31h1に係止部22が配置するよう挿入する。このとき、検査用プローブ2は、電極側板状部材31に傾斜して保持されるが、検査側板状部材32に対しては略直角となるように保持されていることになる。
次に、検査用プローブ2が保持体3に保持されると、保持体3を接続体4に取り付ける。この場合、検査用プローブ2の係止部22が対応する電極部41に対向配置されるように位置決めして電極側上板状部材311を異方性導電シート43に圧接する。このとき、保持体3から検査用プローブ2の係止部22が所定量突出されおり、この係止部22の突出部が異方性導電シート43を押圧して変形させることになる。つまり、検査用プローブ2の係止部22が配置される部位では、異方性導電シート43が押圧変形されて、係止部22と電極部41が異方性導電シート43を介して導通状態となる。
以上が、本発明にかかる検査用治具1の組立て方法である。
次に、本発明にかかる第二実施形態の検査用治具1aについて説明する。
図5は、第二実施形態の検査用治具を示しており、(a)は保持体に検査用プローブが保持されている状態を示す断面図であり、(b)は検査用治具として組み立てられた状態を示す断面図である。但し、説明の都合上、検査用プローブは側面図として示されている。
この第二実施形態の検査用治具1aは、第一実施形態の検査用治具1と比較すると、異方性導電シート43を用いず、この異方性導電シート43の変わりにばね部33aを用いることが大きく相違している。
この第二実施形態の検査用治具1aについて説明する。尚、この検査用治具1aの構成と、第一実施形態の検査用治具1の構成とが、同一の場合には説明を省略し、相違する構成を中心に説明する。
検査用治具1aの保持体3aは、ばね部33aと電極側上板状部材311aを有している。このばね部33aは、電極側中板状部材312の第一電極側案内孔31h21の孔径より大きい外径を有するばねが用いられ、且つ、このばね部33aは、係止部22の幅よりも小さい内径を有するばねが用いられる。このようにばね部33aを用いることにより、電極側中板状部材312の表面で第一電極側案内孔31h21と略同軸上にばね部33aを配置することができるとともに、検査用プローブ2が、ばね部33aと係止部22で係止されることになる。
電極側上板状部材311aは、電極側中板状部材312と積層するように配置され、第一電極側案内孔31h21と略同軸上に配置される第一案内孔31h1aを有している。この第一案内孔31h1aは、図5(a)で示される如く、係止部22の幅よりも大きい孔径を有するとともに、ばね部33aの高さ(長軸方向の長さ)よりも長い深さを有するように形成されている。また、検査用プローブ2をばね部33aに挿入して装着した際に、係止部22とばね部33aの長さがこの第一案内孔31h1aから僅かに突出するように形成されている。このため、図5(a)で示される如く、電極側上板状部材311aの第一案内孔31h1aから僅かに係止部22が突出することになる。
上記の如き検査用プローブ2が装着された保持体3aは、接続体4aに組み付けられる。保持体3aと接続体4aが組み付けられる前には、検査用プローブ2の係止部22が第一案内孔31h1aから突出して配置されているが、保持体3aと接続体4aが組み付けられた後には、係止部22が電極部41(又は導線411の接続端面)に圧接されることになる。このとき、ばね部33aはこの係止部22の圧接により収縮されることになり、保持体3aと接続体4aを組み立てる場合には、常時、係止部22と電極部41が圧接されることになる。このため、実際に複数枚の基板の検査が実施されても、検査用プローブ2と電極部41は非接触状態になることなく、安定的に導通接続状態を維持することができるようになる。つまり、検査用プローブ2と電極部41が常時安定した接続を維持することができる。
以上が本発明の第二実施形態の検査用治具1aの構成の説明である。
この第二実施形態の検査用治具1aを組み立てる場合には、基本的には第一実施形態の検査用治具1の組立てと同様であり、保持体3aの第一案内孔311aにばね部33aが略同軸となるように配置され、このばね部33aに貫通するように検査用プローブ2を貫通挿通させて、保持体3aに検査用プローブ2を保持させる。そして、保持体3aを接続体4aに接続する。このとき、上記の如きばね部33aが電極部41からの押圧により収縮することになり、係止部22と電極部41が圧接状態となる。このように検査用治具1aが組み立てられることになる。
以上が本発明の検査用治具の説明である。
1・・・・・検査用治具
1a・・・・検査用治具(第二実施形態の検査用治具)
2・・・・・検査用プローブ
22・・・・係止部
3・・・・・保持体
31・・・・電極側板状部材
31h・・・電極側案内孔
31h1・・第一案内孔
31h2・・第二案内孔
31a・・・電極側板状部材(第二実施形態)
31h1a・第一案内孔(第二実施形態)
32・・・・検査側板状部材
33a・・・ばね部
4・・・・・接続体
41・・・・電極部
4a・・・・接続体(第二実施形態)
43・・・・異方性導電シート

Claims (3)

  1. 一端が検査対象物上に設定される所定の検査点と導通接触する複数の検査用プローブと、前記複数の検査用プローブの他端と夫々導通接触する複数の電極部を有する接続体と、前記検査対象物と前記接続体との間に配置されるとともに前記検査用プローブを保持する保持体とからなる検査用治具であって、
    前記検査用プローブは、導電性を有する細長い棒状部材と、該棒状部材の他端に接続されるとともに該棒状部材の径よりも幅広に形成される係止部を有し、
    前記保持体は、前記検査用プローブの一端を前記検査点に案内する検査側案内孔を有する検査側案内板と、前記検査用プローブの他端を前記電極部に案内する電極側案内孔を有する電極側案内板を有し、
    前記電極側案内孔は、前記係止部の幅よりも長い孔径の第一案内孔と、前記第一案内孔と連通連結され、該係止部の幅よりも短く且つ棒状部材の幅よりも広い孔径を有する第二案内孔を有し、
    前記接続体の表面には異方性導電シートが配置されていることを特徴とする検査用治具。
  2. 一端が検査対象物上に設定される所定の検査点と導通接触する複数の検査用プローブと、前記複数の検査用プローブの他端と夫々導通接触する複数の電極部を有する接続体と、前記検査対象物と前記接続体との間に配置されるとともに前記検査用プローブを保持する保持体とからなる検査用治具であって、
    前記検査用プローブは、導電性を有する細長い棒状部材と、該棒状部材の他端に接続されるとともに該棒状部材の径よりも幅広に形成される係止部を有し、
    前記保持体は、前記検査用プローブの一端を前記検査点に案内する検査側案内孔を有する第一案内板と、前記検査用プローブの他端を前記電極部に案内する電極側案内孔を有する第二案内板を有し、
    前記電極側案内孔は、前記係止部の幅よりも長い孔径の第一案内孔と、前記第一案内孔と連通連結され、該係止部の幅よりも短く且つ棒状部材の幅よりも広い孔径を有する第二案内孔を有し、
    前記保持体は、前記第一案内孔内に同軸上に収容されるとともに、該第二案内孔よりも幅広の内径を有するばね部を備えることを特徴とする検査用治具。
  3. 前記係止部は、略球形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の検査用治具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018503805A (ja) * 2014-12-04 2018-02-08 テクノプローベ エス.ピー.エー. 垂直プローブを含むテストヘッド
JP2018054427A (ja) * 2016-09-28 2018-04-05 株式会社日本マイクロニクス プローブ、プローブカード及び接触検査装置

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