JP2011137663A - 検査用治具、検査用治具の接続体及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 電極と検査用プローブを安定して接触させることのできる簡便な構造を有する検査用治具の接続体及びその接続体を備えた検査用治具及びその接続体の製造方法の提供。
【解決手段】 検査対象物上の検査点に導通接触する検査用プローブと、複数の検査用プローブを保持する保持体と、検査用プローブの後端部と導通接触する電極部を有する接続体とからなる検査用治具であって、その接続体は、複数の電極部を表面の所定位置に配置して保持する電極保持部を有し、その電極保持部は、電極部からの押圧力に応じて弾性変形する弾性手段が、電極保持部表面に配置されていることを特徴とする。
【選択図】 図4
【解決手段】 検査対象物上の検査点に導通接触する検査用プローブと、複数の検査用プローブを保持する保持体と、検査用プローブの後端部と導通接触する電極部を有する接続体とからなる検査用治具であって、その接続体は、複数の電極部を表面の所定位置に配置して保持する電極保持部を有し、その電極保持部は、電極部からの押圧力に応じて弾性変形する弾性手段が、電極保持部表面に配置されていることを特徴とする。
【選択図】 図4
Description
本発明は、被検査物の検査対象部上に予め設定される検査点とこの検査を実施する検査装置とを電気的に接続する検査用治具、検査用治具の接続体、及びその接続体の製造方法に関し、特に多数のプローブを被検査基板に接触させ、それらのプローブを介して電気信号を授受し、基板に形成された配線の導通、短絡の有無を検出したり、配線の抵抗値を測定するための所謂、多針式基板検査装置に用いる検査用治具、及びその接続体、及びその接続体の製造方法に関する。
検査用プローブが取り付けられる検査用治具は、この検査用プローブを経由して、被検査物が有する検査対象部に、検査装置から電流或いは電気信号を所定検査位置に供給するとともに、検査対象部から電気信号を検出することによって、検査対象部の電気的特性の検出、動作試験の実施等をする。
被検査物としては、例えば、プリント配線基板、フレキシブル基板、セラミック多層配線基板、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ用の電極板、及び半導体パッケージ用のパッケージ基板やフィルムキャリアなど種々の基板や、半導体ウェハや半導体チップやCSP(Chip size package)などの半導体装置が該当する。
被検査物が例えば基板であり、それに搭載されるものがIC等の半導体回路や抵抗器やコンデンサなどの電気・電子部品の場合には、基板に形成された検査対象部が配線や電極になる。その場合には、検査対象部の配線が、それらに電気信号を正確に伝達できることを保証するために、電気・電子部品を実装する前のプリント配線基板、液晶パネルやプラズマディスプレイパネルの配線が形成された回路基板に設けられた検査点間の抵抗値やリーク電流等の電気的特性を測定し、その測定結果に基づいて、その配線の良否を判断している。
従来、このような検査装置においては、他数の線状プローブをそれらの各一端が被検査基板の配線の検査点に接触するよう保持体に保持し、前記プローブの他端は、保持体に接合する電極板の電極に接触するようになされ、それらの電極がリード線を介して電気信号制御回路に接続され、これらの電極及びプローブを介して、電気信号制御回路と基板の配線との間の、基板検査のための信号の授受が行われるようになっていた。しかしながら、従来の装置では、多数の電極と電気信号制御回路との間をリード線で接続する必要があり、その接続作業に多くの工数を要していた。
このような問題を解決する手段として、特許文献1に記載される公報には、リード線の一端を電極として利用すべく、電極板に形成した貫通孔にリード線を挿通し、リード線の一端を電極板から突出させると共に、封着剤を貫通孔に充填してリード線を電極板に固着させた検査治具を提案している。
しかしながら、特許文献1に示される基板検査用治具では、線状部材(リード線)の一端を電極として利用することにより、従来のような電極と線状部材との接続作業は回避できるものの、電極と接触ピンとの間の安定した接触を得るために、基材と線状部材からなる電極板の一方の表面を面一に精度良く加工する必要があり、この加工のために多くの工数を要していた。
そこで、本発明は、電極板を面一に加工せずとも電極と検査用プローブ(接触ピン)を安定して接触させることのできる簡便な構造を有する検査用治具の接続体、及び、その接続体を備えた検査用治具、及び、その接続体の製造方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、先端部が検査対象物上に設定される所定検査位置に導通接触する検査用プローブと、複数の該検査用プローブを保持する保持体と、該複数の検査用プローブの後端部と夫々導通接触する複数の電極部を有する接続体とからなる検査用治具であって、前記保持体は、前記検査用プローブの先端部を前記所定検査位置に案内する第一案内孔と、該検査用プローブの後端部を前記電極部に案内する第二案内孔とを複数有し、前記接続体は、複数の前記電極部を表面の所定位置に配置して保持する電極保持部を有し、前記電極保持部は、前記電極部からの押圧力に応じて弾性変形する弾性手段が、該電極保持部表面に配置されていることを特徴とする検査用治具を提供する。
請求項2記載の発明は、前記電極部は、前記検査用プローブの後端部と接触する接触部と、前記接触部から延設されるとともに該接触部と一体的に形成される導線部を有し、前記接触部は、前記導線部よりも幅広に形成されることを特徴とする請求項1記載の検査用治具を提供する。
請求項3記載の発明は、前記接触部は、略球状に形成されることを特徴とする請求項2記載の検査用治具を提供する。
請求項4記載の発明は、前記弾性手段は、シート状に形成されることを特徴とする請求項1記載の検査用治具を提供する。
請求項5記載の発明は、前記弾性手段は、前記導線部を収容するための貫通孔が形成され、前記貫通孔は、前記導線部よりも大きい径を有するとともに、前記接触部よりも小さい径を有するように形成されることを特徴とする請求項4記載の検査用治具を提供する。
請求項6記載の発明は、前記接触部は、前記第二案内孔よりも幅広に形成されることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の検査用治具を提供する。
請求項7記載の発明は、前記電極保持部は、前記電極部が配置される側の表面から反対側表面にかけて前記導線部よりも大きい径を有した前記導線部を収容する貫通孔を備え、前記導線部は、前記貫通孔に貫通挿入され、摺動可能に保持されることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の検査用治具を提供する。
請求項8記載の発明は、先端部が検査対象物上に設定される所定検査位置に導通接触する検査用プローブの後端部と導通接触する電極部を複数有する検査用治具の接続体であって、複数の前記電極部を表面の所定位置に配置して保持する電極保持部を有し、前記電極保持部は、前記電極部からの押圧力に応じて弾性変形する弾性手段が、該電極保持部表面に配置されていることを特徴とする検査用治具の接続体を提供する。
請求項9記載の発明は、前記電極部は、前記検査用プローブの後端部と接触する接触部と、前記接触部から延設されるとともに該接触部と一体的に形成される導線部を有し、前記接触部は、前記導線部よりも幅広に形成されることを特徴とする請求項8記載の検査用治具の接続体を提供する。
請求項10記載の発明は、前記接触部は、略球状に形成されることを特徴とする請求項9記載の検査用治具の接続体を提供する。
請求項11記載の発明は、前記弾性手段は、シート状に形成されることを特徴とする請求項8記載の検査用治具の接続体を提供する。
請求項12記載の発明は、前記弾性手段は、前記導線部を収容するための貫通孔が形成され、前記貫通孔は、前記導線部よりも大きい径を有するとともに、前記接触部よりも小さい径を有するように形成されることを特徴とする請求項11記載の検査用治具の接続体を提供する。
請求項13記載の発明は、前記電極保持部は、前記電極部が配置される側の表面から反対側表面にかけて前記導線部よりも大きい径を有した前記導線部を収容する貫通孔を備え、前記導線部は、前記貫通孔に貫通挿入され、摺動可能に保持されることを特徴とする請求項8乃至12いずれかに記載の検査用治具の接続体を提供する。
請求項14記載の発明は、先端部が検査対象物上に設定される所定検査位置に導通接触する検査用プローブの後端部と導通接触する電極部を複数有する検査用治具の接続体を製造する方法において、導線の一端を溶融して導線より幅広の球形状を有した接触部を形成する工程と、板状部材である基台表面の所定の位置に複数の第一貫通孔を作成する工程と、弾性を有するシート部材に前記貫通孔と対向する位置に第二貫通孔を作成する工程と、前記第一貫通孔と前記第二貫通孔を連通連結させるために、前記基台に前記シート部材を配置して電極保持部を作成する工程と、前記検査用プローブの後端と導通接触する接触部と前記接触部から延設されるとともに該接触部と一体的に形成される導線部を有して形成された前記電極部を、前記電極保持部の貫通孔に貫通挿入させ、前記シート部材表面に前記接触部を当接させる工程を含む検査用治具の接続体を製造する方法を提供する。
請求項2記載の発明は、前記電極部は、前記検査用プローブの後端部と接触する接触部と、前記接触部から延設されるとともに該接触部と一体的に形成される導線部を有し、前記接触部は、前記導線部よりも幅広に形成されることを特徴とする請求項1記載の検査用治具を提供する。
請求項3記載の発明は、前記接触部は、略球状に形成されることを特徴とする請求項2記載の検査用治具を提供する。
請求項4記載の発明は、前記弾性手段は、シート状に形成されることを特徴とする請求項1記載の検査用治具を提供する。
請求項5記載の発明は、前記弾性手段は、前記導線部を収容するための貫通孔が形成され、前記貫通孔は、前記導線部よりも大きい径を有するとともに、前記接触部よりも小さい径を有するように形成されることを特徴とする請求項4記載の検査用治具を提供する。
請求項6記載の発明は、前記接触部は、前記第二案内孔よりも幅広に形成されることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の検査用治具を提供する。
請求項7記載の発明は、前記電極保持部は、前記電極部が配置される側の表面から反対側表面にかけて前記導線部よりも大きい径を有した前記導線部を収容する貫通孔を備え、前記導線部は、前記貫通孔に貫通挿入され、摺動可能に保持されることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の検査用治具を提供する。
請求項8記載の発明は、先端部が検査対象物上に設定される所定検査位置に導通接触する検査用プローブの後端部と導通接触する電極部を複数有する検査用治具の接続体であって、複数の前記電極部を表面の所定位置に配置して保持する電極保持部を有し、前記電極保持部は、前記電極部からの押圧力に応じて弾性変形する弾性手段が、該電極保持部表面に配置されていることを特徴とする検査用治具の接続体を提供する。
請求項9記載の発明は、前記電極部は、前記検査用プローブの後端部と接触する接触部と、前記接触部から延設されるとともに該接触部と一体的に形成される導線部を有し、前記接触部は、前記導線部よりも幅広に形成されることを特徴とする請求項8記載の検査用治具の接続体を提供する。
請求項10記載の発明は、前記接触部は、略球状に形成されることを特徴とする請求項9記載の検査用治具の接続体を提供する。
請求項11記載の発明は、前記弾性手段は、シート状に形成されることを特徴とする請求項8記載の検査用治具の接続体を提供する。
請求項12記載の発明は、前記弾性手段は、前記導線部を収容するための貫通孔が形成され、前記貫通孔は、前記導線部よりも大きい径を有するとともに、前記接触部よりも小さい径を有するように形成されることを特徴とする請求項11記載の検査用治具の接続体を提供する。
請求項13記載の発明は、前記電極保持部は、前記電極部が配置される側の表面から反対側表面にかけて前記導線部よりも大きい径を有した前記導線部を収容する貫通孔を備え、前記導線部は、前記貫通孔に貫通挿入され、摺動可能に保持されることを特徴とする請求項8乃至12いずれかに記載の検査用治具の接続体を提供する。
請求項14記載の発明は、先端部が検査対象物上に設定される所定検査位置に導通接触する検査用プローブの後端部と導通接触する電極部を複数有する検査用治具の接続体を製造する方法において、導線の一端を溶融して導線より幅広の球形状を有した接触部を形成する工程と、板状部材である基台表面の所定の位置に複数の第一貫通孔を作成する工程と、弾性を有するシート部材に前記貫通孔と対向する位置に第二貫通孔を作成する工程と、前記第一貫通孔と前記第二貫通孔を連通連結させるために、前記基台に前記シート部材を配置して電極保持部を作成する工程と、前記検査用プローブの後端と導通接触する接触部と前記接触部から延設されるとともに該接触部と一体的に形成される導線部を有して形成された前記電極部を、前記電極保持部の貫通孔に貫通挿入させ、前記シート部材表面に前記接触部を当接させる工程を含む検査用治具の接続体を製造する方法を提供する。
請求項1及び8記載の発明によれば、電極保持部表面に弾性手段が設けられているので、電極部が検査用プローブの後端部に押圧されると、弾性手段の復元力により電極部は後端部に圧接し、電極部と検査用プローブを常時接触しておくことにより安定して導通接触させることができる。
請求項2及び9記載の発明によれば、電極部は、導線部と接触部からなり、接触部が、導線部より幅広に形成されているので、接続体の組立を簡素化することができる。
請求項3及び10記載の発明によれば、電極部の接触部を略球形状に形成することで、電極部と検査用プローブの後端部とがより安定して導通接触することができる。
請求項4及び11記載の発明によれば、弾性手段を弾性を有するシート状の部材とすることで、接続体及び治具の組立を容易にすることができる。
請求項5及び12記載の発明によれば、弾性手段であるシート部材に設けられた貫通孔に導線部を収容することで、接続体の構成を簡単にすることができる。
請求項6記載の発明によれば、接触部が第二案内孔より幅広に形成されるので、第二案内孔に挿入された検査用プローブの後端部を接触部に安定して導通接触させることができる。
請求項7及び13記載の発明によれば、電極保持部に設けた貫通孔に電極部の導線部を貫通挿入しているので、シート部上に載置された電極部が圧接されると、その押圧力によりシート部が変形し、シート部の変位量に応じて、導線部を変位させることができ、導線部を電極保持部に遊びを持たせて取り付けることができる。
請求項14記載の発明によれば、第一貫通孔を有する電極保持部に第二貫通孔を有するシート部を貼り付けることで連通連結させた第一及び第二貫通孔に電極部をシート部側から挿入し、接触部をシート部上に当接させる工程を含む方法で接続体を製造することにより、電極部の接触部からの押圧力に応じて弾性手段であるシート部が変形し、そのシート部の復元力により接触部が検査用プローブの後端に圧接されることで、後端部と電極部を確実に電気的に接続することのできる接続体を容易に製造することができる。
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請求項3及び10記載の発明によれば、電極部の接触部を略球形状に形成することで、電極部と検査用プローブの後端部とがより安定して導通接触することができる。
請求項4及び11記載の発明によれば、弾性手段を弾性を有するシート状の部材とすることで、接続体及び治具の組立を容易にすることができる。
請求項5及び12記載の発明によれば、弾性手段であるシート部材に設けられた貫通孔に導線部を収容することで、接続体の構成を簡単にすることができる。
請求項6記載の発明によれば、接触部が第二案内孔より幅広に形成されるので、第二案内孔に挿入された検査用プローブの後端部を接触部に安定して導通接触させることができる。
請求項7及び13記載の発明によれば、電極保持部に設けた貫通孔に電極部の導線部を貫通挿入しているので、シート部上に載置された電極部が圧接されると、その押圧力によりシート部が変形し、シート部の変位量に応じて、導線部を変位させることができ、導線部を電極保持部に遊びを持たせて取り付けることができる。
請求項14記載の発明によれば、第一貫通孔を有する電極保持部に第二貫通孔を有するシート部を貼り付けることで連通連結させた第一及び第二貫通孔に電極部をシート部側から挿入し、接触部をシート部上に当接させる工程を含む方法で接続体を製造することにより、電極部の接触部からの押圧力に応じて弾性手段であるシート部が変形し、そのシート部の復元力により接触部が検査用プローブの後端に圧接されることで、後端部と電極部を確実に電気的に接続することのできる接続体を容易に製造することができる。
[第一実施形態]
本発明を実施するための好適な形態を説明する。
図1は、本発明に係る検査用治具1の一実施形態の概略の構成を示す側面図である。図1においては、図面の簡略化の為に三本の検査用プローブ2を示しているが、これらは三本に限られず、検査対象に設定される検査点に応じて本数が決定される。検査用治具1は、複数の検査用プローブ2を保持する保持体3と、保持体3が取り付けられる接続体4と、接続体4を所定の距離を有して治具ベース部7に取り付ける接続体支持部5を備える。保持体3は、板状部材であるベース部31及びヘッド部32を備えており、ベース部31及びヘッド部32は、棒状の支持部材33によって所定の距離を有して保持されている。
本発明を実施するための好適な形態を説明する。
図1は、本発明に係る検査用治具1の一実施形態の概略の構成を示す側面図である。図1においては、図面の簡略化の為に三本の検査用プローブ2を示しているが、これらは三本に限られず、検査対象に設定される検査点に応じて本数が決定される。検査用治具1は、複数の検査用プローブ2を保持する保持体3と、保持体3が取り付けられる接続体4と、接続体4を所定の距離を有して治具ベース部7に取り付ける接続体支持部5を備える。保持体3は、板状部材であるベース部31及びヘッド部32を備えており、ベース部31及びヘッド部32は、棒状の支持部材33によって所定の距離を有して保持されている。
本発明の第一実施形態に係る検査用プローブ2について説明する。
図2(a)は、図1の検査用治具1に用いる検査用プローブ2を示す。検査用プローブ2は、可撓性を有している。検査用プローブ2は、検査点に接触する円柱形状の先端部21と、電極部41に圧接する円柱形状の後端部23と、それらの間に形成される円柱形状の導体部22と、導体部22の外周表面に形成される絶縁被覆24とを備える。
尚、図2(a)では、先端部21の検査点82と接する側の一方端を先鋭形状に形成しているが、この形状に限らず、例えば、半球形状や円柱形状やクラウン形状等に形成することができる。
この検査用プローブ2は、一本の導電性の棒状部材から形成することができる。この棒状部材の両端を除いて絶縁被覆を施し、両端の一方が先端部21、他方が後端部23として形成され、残りの部分を導体部22としている。
棒状部材は、夫々導電性の物質により形成され、例えばタングステンやその合金、あるいはベリリウム銅やニッケル等により形成される。絶縁被覆24は、絶縁体であり、導体部22の外周表面に、例えば2〜10μmの厚さを有して形成されている。絶縁被覆24は、例えば、ポリイミドやフッ素系樹脂やウレタン樹脂やエナメルやエポキシ樹脂等により形成される。
図2(a)は、図1の検査用治具1に用いる検査用プローブ2を示す。検査用プローブ2は、可撓性を有している。検査用プローブ2は、検査点に接触する円柱形状の先端部21と、電極部41に圧接する円柱形状の後端部23と、それらの間に形成される円柱形状の導体部22と、導体部22の外周表面に形成される絶縁被覆24とを備える。
尚、図2(a)では、先端部21の検査点82と接する側の一方端を先鋭形状に形成しているが、この形状に限らず、例えば、半球形状や円柱形状やクラウン形状等に形成することができる。
この検査用プローブ2は、一本の導電性の棒状部材から形成することができる。この棒状部材の両端を除いて絶縁被覆を施し、両端の一方が先端部21、他方が後端部23として形成され、残りの部分を導体部22としている。
棒状部材は、夫々導電性の物質により形成され、例えばタングステンやその合金、あるいはベリリウム銅やニッケル等により形成される。絶縁被覆24は、絶縁体であり、導体部22の外周表面に、例えば2〜10μmの厚さを有して形成されている。絶縁被覆24は、例えば、ポリイミドやフッ素系樹脂やウレタン樹脂やエナメルやエポキシ樹脂等により形成される。
次に、本発明の第一実施形態に係る検査用治具1の保持体3について説明する。
図2(b)は、保持体3に検査用プローブ2が備えられる際の断面図である。
保持体3は、検査用プローブ2を保持するベース部31及びヘッド部32を備えており、ベース部31及びヘッド部32は、棒状の支持部材33によって、少なくとも検査用プローブ2の導体部22より短い所定の距離を有して保持されている(図1参照)。
図2(b)は、保持体3に検査用プローブ2が備えられる際の断面図である。
保持体3は、検査用プローブ2を保持するベース部31及びヘッド部32を備えており、ベース部31及びヘッド部32は、棒状の支持部材33によって、少なくとも検査用プローブ2の導体部22より短い所定の距離を有して保持されている(図1参照)。
ベース部31は、検査用プローブ2の後端部23を電極部41へ案内する。
ベース部31は、樹脂あるいはセラミックス等の絶縁性の板状部材で形成され、複数の板状部材を積層して形成することができる。図2(b)では、第一板状部材311及び第二板状部材312の2枚の板状部材により形成されている。図2(b)では、ベース部31は、二枚の板状部材により形成されているが、1枚の板状部材であっても良いし、三枚以上の板状部材を積層して形成しても良い。また、ベース部31は、検査用プローブ2の絶縁被覆24の外径より僅かに大きい径を有する複数の第一案内孔31hを有している。検査用プローブ2は、この第一案内孔31hにより案内されて保持体3内に挿入されることになる。
ベース部31は、樹脂あるいはセラミックス等の絶縁性の板状部材で形成され、複数の板状部材を積層して形成することができる。図2(b)では、第一板状部材311及び第二板状部材312の2枚の板状部材により形成されている。図2(b)では、ベース部31は、二枚の板状部材により形成されているが、1枚の板状部材であっても良いし、三枚以上の板状部材を積層して形成しても良い。また、ベース部31は、検査用プローブ2の絶縁被覆24の外径より僅かに大きい径を有する複数の第一案内孔31hを有している。検査用プローブ2は、この第一案内孔31hにより案内されて保持体3内に挿入されることになる。
第一案内孔31hは、板状部材のベース部31に板の表面から裏面に貫通して複数設けられており、内径の異なる第一孔31h1と第二孔31h2と第三孔31h3と第四孔31h4から成る。
第一孔31h1は、第一板状部材311に設けられ、検査用プローブ2の絶縁被覆24の外径より僅かに大きい内径を有してベース部31の接続体4側表面から所定の深さを有して形成される。
第二孔31h2は、第一板状部材311に設けられ、第一孔31h1の内径より大きい内径を有して第一板状部材311の接続体側表面と反対側の面から所定の深さまで第一孔31h1と同軸に形成される。
第三孔31h3は、第二板状部材312に設けられ、第二孔31h2と同一の内径を有して第二板状部材312の接続体4側の面から所定の深さを有して形成される。
第四孔31h4は、第二板状部材312に設けられ、第一孔31h1と同一の内径を有して第二板状部材312のヘッド部32側表面から所定の深さまで第三孔31h3と同軸に形成される。
第一案内孔31hは、検査用プローブ2の直径が小径である際に、機械加工による複数の貫通孔の形成を容易にし、かつ、第一案内孔31hが形成される第一板状部材311と第二板状部材312の強度を確保するために、二つの異なる内径を有する四つの孔を配置した貫通孔として形成されている。従って、機械加工やエッチング等による第一案内孔31hの形成が容易であり、第一板状部材311と第二板状部材312が十分な強度を有していれば、特にこの形状に限定されるものではなく、同じ径のみを有する一つの貫通孔として形成しても良い。あるいは、必要に応じて三以上の異なる内径を有する孔を連通連結した貫通孔として貫通孔31hを形成しても良いことは言うまでもない。
第二孔31h2は、第一板状部材311に設けられ、第一孔31h1の内径より大きい内径を有して第一板状部材311の接続体側表面と反対側の面から所定の深さまで第一孔31h1と同軸に形成される。
第三孔31h3は、第二板状部材312に設けられ、第二孔31h2と同一の内径を有して第二板状部材312の接続体4側の面から所定の深さを有して形成される。
第四孔31h4は、第二板状部材312に設けられ、第一孔31h1と同一の内径を有して第二板状部材312のヘッド部32側表面から所定の深さまで第三孔31h3と同軸に形成される。
第一案内孔31hは、検査用プローブ2の直径が小径である際に、機械加工による複数の貫通孔の形成を容易にし、かつ、第一案内孔31hが形成される第一板状部材311と第二板状部材312の強度を確保するために、二つの異なる内径を有する四つの孔を配置した貫通孔として形成されている。従って、機械加工やエッチング等による第一案内孔31hの形成が容易であり、第一板状部材311と第二板状部材312が十分な強度を有していれば、特にこの形状に限定されるものではなく、同じ径のみを有する一つの貫通孔として形成しても良い。あるいは、必要に応じて三以上の異なる内径を有する孔を連通連結した貫通孔として貫通孔31hを形成しても良いことは言うまでもない。
第一孔31h1及び第二孔31h2、並びに、第三孔31h3及び第四孔31h4は夫々同軸に配置されているが、第二孔31h2と第三孔31h4は、僅かに軸をずらして配置される。これは、図2(b)に示すように、検査用プローブ2が保持体3に挿入される際に、ベース部31表面に対して垂直より僅かに傾きを有して挿入して保持されるからである(詳細は後述する)。このため、第二孔31h2と第三孔31h3は、検査用プローブ2が傾斜して第一案内孔31hを挿通するように配置される。
尚、第一孔31h1〜第四孔31h4の配置は、特にこの配置に限定されるものではなく、検査用プローブ2が傾斜して第一案内孔31hを挿通することができれば良く、例えばすべての孔の軸を序々にずらして配置することもできる。
尚、第一孔31h1〜第四孔31h4の配置は、特にこの配置に限定されるものではなく、検査用プローブ2が傾斜して第一案内孔31hを挿通することができれば良く、例えばすべての孔の軸を序々にずらして配置することもできる。
ヘッド部32は、検査用プローブ2の先端部21を検査点82へ案内する。
ヘッド部32は、樹脂あるいはセラミックス等の絶縁性の板状部材であり、第一板状部材321及び第二板状部材322を積層することにより形成されている。また、ヘッド部32は、検査用プローブ2の先端部21の直径より僅かに大きい内径を有する複数の第二案内孔32hを有している。図2(b)では、ヘッド部32は、二枚の板状部材により形成されているが、1枚の板状部材であっても良いし、三枚以上の板状部材を積層して形成しても良い。
ヘッド部32は、樹脂あるいはセラミックス等の絶縁性の板状部材であり、第一板状部材321及び第二板状部材322を積層することにより形成されている。また、ヘッド部32は、検査用プローブ2の先端部21の直径より僅かに大きい内径を有する複数の第二案内孔32hを有している。図2(b)では、ヘッド部32は、二枚の板状部材により形成されているが、1枚の板状部材であっても良いし、三枚以上の板状部材を積層して形成しても良い。
第二案内孔32hは、板状部材のヘッド部32に板の表面から裏面に貫通して複数設けられている。検査用プローブ2は、ベース部31の接続体4側から保持体3に挿入され、第二案内孔32hにより先端部21が所定の検査点82の位置に案内される。
この第二案内孔32hは、内径の異なる第一孔32h1と第二孔32h2、及び第三孔32h3と第四孔32h4を同軸上に配置して連通連結した貫通孔として形成される。
この第二案内孔32hは、内径の異なる第一孔32h1と第二孔32h2、及び第三孔32h3と第四孔32h4を同軸上に配置して連通連結した貫通孔として形成される。
第一板状部材321は、第一孔32h1と第二孔32h2を有しており、第二板状部材322は、第三孔32h3と第四孔32h4を有している。
第一孔32h1は、第二孔32h2よりもベース部31側に形成され、検査用プローブ2の先端部21の直径より僅かに大きい内径を有して形成される。
第二孔32h2は、第一孔32h1よりも検査点82側に形成され、第一孔32h1の外径より大きい内径を有して形成される。
第三孔32h3は、第四孔32h4よりもベース部31側に形成され、第二孔32h1と同一の内径を有して形成される。
第四孔32h4は、第三孔32h3よりも検査点82側に形成され、第一孔と同一の内径を有して形成される。
第二孔32h2は、第一孔32h1よりも検査点82側に形成され、第一孔32h1の外径より大きい内径を有して形成される。
第三孔32h3は、第四孔32h4よりもベース部31側に形成され、第二孔32h1と同一の内径を有して形成される。
第四孔32h4は、第三孔32h3よりも検査点82側に形成され、第一孔と同一の内径を有して形成される。
この第二案内孔32hは、第一案内孔31hと同様に、検査用プローブ2の直径が小径である際に、機械加工による複数の貫通孔の形成を容易にし、かつ、第二案内孔32hが形成される第一板状部材321と第二板状部材322の強度を確保するために、一つの板状部材につき二つの異なる内径を有する孔として形成されている。従って、第一板状部材321と第二板状部材322が十分な強度を有した状態で機械加工やエッチング等による貫通孔の成形が容易であれば、特にこの形状に限定されるものではなく、一つの内径のみを有する孔として形成しても良い。あるいは、必要に応じて三以上の異なる内径を有する孔として貫通孔12hを形成しても良いことは言うまでもない。
検査用プローブ2は、保持体3のベース部31の電極部側表面から第一案内孔31hに挿入され、先端部21が第二案内孔32hに案内されて検査点82の位置に配置される。尚、検査用プローブ2は、絶縁被覆24の厚みにより、第二案内孔32hで係止されることになる。このとき、検査用プローブ2は、先端部21の一部と後端部23の一部が保持体3から突出するように保持されている状態となる。
検査用プローブ2が挿入される際には、ベース部31の第一板状部材311に対して垂直より僅かに角度を有して挿入され、僅かに傾斜した状態で保持体3に保持される。このように検査用治具2を保持体3に保持させることで、先端部21が検査点82に圧接したときの先端部の長軸方向の移動量に応じて、導体部22が撓むことになる。撓んだ導体部22は、その復元力により、先端部21で検査点82を、後端部23で電極部41(後述する)を夫々押圧する。このため、検査用プローブ2は検査点82と電極部41を電気的に接続する接触子として機能することになる。
次に検査用治具1の接続体4について説明する。
図3は、本発明の第一実施形態に係る接続体4の断面図である。ただし、電極部41の接触部411と導線部412は側面図として示している。
接続体4は、複数の電極部41と、基台421とシート部422を備える電極保持部42を有している。接続体4は、接続体支持部5により板状部材である治具ベース部7の表面と所定の距離を有して取り付けられている(図1参照)。この所定の距離は、治具ベース部7から保持体3のヘッド部32の検査点82側表面までの高さが一定になるように、保持体3の高さに応じて適宜調整可能である。
図3は、本発明の第一実施形態に係る接続体4の断面図である。ただし、電極部41の接触部411と導線部412は側面図として示している。
接続体4は、複数の電極部41と、基台421とシート部422を備える電極保持部42を有している。接続体4は、接続体支持部5により板状部材である治具ベース部7の表面と所定の距離を有して取り付けられている(図1参照)。この所定の距離は、治具ベース部7から保持体3のヘッド部32の検査点82側表面までの高さが一定になるように、保持体3の高さに応じて適宜調整可能である。
電極部41は、検査用プローブ2の後端部23と接触し、導線6を介して検査点82に検査装置(図示せず)からの検査用の電気信号を入出力する。電極部41は、検査用プローブ2の後端部23と接触する接触部411と、接触部411から延出され接触部411よりも幅狭の直径を有する導線部412と、導線部412の外周表面を覆う絶縁被覆413を備える(図3参照)。
接触部411は、銅やタングステンや鋼あるいはその合金等の導電性の物質により形成されており、導電率を高めるために金めっきを施して形成されることが好ましい。接触部411は、導線部412の外周表面を覆う絶縁被覆413の外径より幅広に形成されていれば良く、例えば円筒形状や半球形状、矩形状に形成することもできるが、接触部411のシート部422と検査用プローブ422に接する面を湾曲面に形成し、シート部422と検査用プローブ2の後端部23に対し、夫々湾曲面で接するように形成されていることが好ましい。更に好ましくは、図3に示す如く、接触部411を球形状に形成することである。詳細は後述するが、導線部412の一端を溶融させて球形状に形成することが、接触部411の容易な形成方法であるからである。
導線部412は、接触部411と検査装置を電気的に接続しており、一端は接触部411のシート部422に接触する面に対して垂直に接続され、他端は図示せぬ検査装置に接続されている。導線部412は、銅やタングステンや鋼あるいはその合金等の導電性の物質により形成されるが、接触部411と同一の物質により形成されていることが好ましい。
絶縁被覆413は、導線部412の外周表面に形成されており、複数の導線部412同士が接触して電気的に接続されることを防止する。絶縁被覆413は、例えば、エナメルやポリイミドやフッ素系樹脂やエポキシ樹脂などにより形成される。
電極部41は、球形状の接触部411と、導線部412と、絶縁被覆413を備えて形成されており、例えば、以下に示す方法によって製造することができる。
まず、絶縁被覆付きの銅線を用意し、次に、銅線の一端から所定の長さの被覆を除去する。次いで、被覆を除去した銅線の一端をレーザ等で加熱して溶融させ、球形状に形成して接触部411とする。
尚、この方法において加工を加えられる線材には、銅線やその合金の線材に限らず、ステンレス線やピアノ線などの鋼線、あるいはニッケル線やタングステン線等を用いることができる。
まず、絶縁被覆付きの銅線を用意し、次に、銅線の一端から所定の長さの被覆を除去する。次いで、被覆を除去した銅線の一端をレーザ等で加熱して溶融させ、球形状に形成して接触部411とする。
尚、この方法において加工を加えられる線材には、銅線やその合金の線材に限らず、ステンレス線やピアノ線などの鋼線、あるいはニッケル線やタングステン線等を用いることができる。
電極保持部42は、電極部41を保持する部材である。電極保持部42は、板状の部材である基台421と、シート状の部材であるシート部422と、基台421とシート部422の内部をその表面から裏面に亘って貫通する複数の貫通孔42hとを備えて形成されている。
基台421は、樹脂あるいはセラミックスで形成される絶縁性の板状部材であり、電極部41の接触部411の径より小さく、絶縁被覆413の外径より僅かに大きい径を有する第一貫通孔421hを複数備える。この基台421の保持体3側の面に後述するシート部422が接着される。
シート部422は、弾性を有する絶縁性のシート状部材であり、例えばシリコーンゴム等の合成ゴムや発泡ポリイミドにより形成される。シート部422は、基台421と対向する位置に第一貫通孔421hと同じ径を有した貫通孔である第二貫通孔422hを複数備えている。シート部422は、第二貫通孔422hが基台421の第一貫通孔421hと同軸上で連通連結するように、基台421の保持体3側の面に配置される。
基台421とシート部422は、第一貫通孔421hと第二貫通孔422hの中心軸がずれないように配置される。この配置方法は、基台421とシート部422を固着する場合には、例えば、シート部422を基台421とねじ止めする方法や、シート部422を基台421へ嵌め込む方法や、シート部422と基台421を接着剤により接着する方法などを採用することができ、また、その他の固着方法を採用することができる。
また、保持体3と接続体4を組み立てた際に、検査用プローブ2の後端部23が電極部41の接触部411に圧接され、この圧接により接触部411がシート部422をずれない程度に十分強固にシート部422と基台421を固定することができる場合には、上記のような固着方法を採用しなくても構わない。
なお、シート部422と基台421は、当接して積層されて配置されることが好ましい。
基台421とシート部422は、第一貫通孔421hと第二貫通孔422hの中心軸がずれないように配置される。この配置方法は、基台421とシート部422を固着する場合には、例えば、シート部422を基台421とねじ止めする方法や、シート部422を基台421へ嵌め込む方法や、シート部422と基台421を接着剤により接着する方法などを採用することができ、また、その他の固着方法を採用することができる。
また、保持体3と接続体4を組み立てた際に、検査用プローブ2の後端部23が電極部41の接触部411に圧接され、この圧接により接触部411がシート部422をずれない程度に十分強固にシート部422と基台421を固定することができる場合には、上記のような固着方法を採用しなくても構わない。
なお、シート部422と基台421は、当接して積層されて配置されることが好ましい。
図3のシート部422は、一枚のシート状部材であるが、この形状に限られない。具体的には、シート部422が、電極部41の接触部411からの押圧に応じて変形し、変形した部位の復元力により接触部411を押圧する弾性力が得られるように、シートの材料や厚さや枚数を変更する。尚、詳細は後述するが、このシート部422の有する厚さや弾性力は、接続体4に検査用プローブ2を備えた保持体3を取り付けたときに接触部411が押圧されて、平面視において接触部411の大部分がシート部422に埋没して、残りの部分がシート部422上に突出するように調整される。
貫通孔42hは、第一貫通孔421hと第二貫通孔422hを同軸上に配置し、連通連結して形成された貫通孔である。図3では、第一貫通孔421hと第二貫通孔422hは同一の径を有する貫通孔であるが、異なる径を有するように形成しても良い。
接続体4は、電極部41の導線部412を貫通孔42hにシート部422側から挿入し、接触部411をシート部422表面に配置させて形成する。このとき、電極部の接触部411は、シート部422と接触しているだけでも良く、シート部422を変形させるように配置しても良い。また、電極部41が電極保持部42から抜け落ちない程度に、電極保持部42の貫通孔42h内に導線部412を摺動可能なように取り付けることが好ましい。貫通孔42hと導線部412は、導線部412が長軸方向に摺動可能なように取り付けられていればよく、例えばシリコーンゴム系の接着剤を用いて取り付けることができる。このように導線部412を貫通孔42hに遊びを持たせて取り付けることにより、シート部422上に載置された電極部411が圧接されると、その押圧力によりシート部422が変形し、シート部422の変位量に応じて導線部を変位させることができる。
電極保持部42に電極部41を取り付けるときは、複数の接触部411のシート部422表面から突出する量を均一に調整することが好ましい。接触部411の高さを均一にすることで、検査用プローブ2の後端部23とより安定して接触することができるからである。特に、本発明の電極保持部42は、シート部422を表面に配置しており、接触部411の形状にばらつきがあっても、このシート部422が弾性変形することで、接触部411の高さのばらつきを吸収し、シート部422表面からの突出量を均一にすることができる。
このように接続体4を形成することにより、接触部411が押圧力を受けると接触部411は導線部412の長軸方向に移動し、接触部411に当接していたシート部422を変形させ、変形したシート部422は、その復元力により、接触部411を押圧することになる。尚、導線部412は接触部411と一体的に形成されているため、接触部411が導線部412の長軸方向に移動するときは、導線部412も同様に長軸方向に移動することになる。
図4は、複数の検査用プローブ2を挿入した保持体3を、接続体4に取り付けた際の保持体3及び接続体4の概略断面図である。ただし、説明の都合上、電極部41は側面図として表示している。
保持体3が、接続体4に取り付けられるときは、保持体3に挿入された複数の検査用プローブ2の後端部23が、対応する複数の電極部41の接触部411に夫々接触するように取り付けられる。
このとき、電極部41の接触部411が保持体3の第一案内孔31hに当接するように取り付けられることが好ましい。このように保持体3が取り付けられることによって、複数の電極部411に多少の大きさのばらつきが存在しても、そのばらつきをシート部422の変形量の差によって吸収し、接触部411の突出量を均一にすることができるからである。
更にこのとき、シート部422とベース部31の対向する表面間の幅d1は、電極部41の接触部411の直径より小さくなるようになっており、この幅d1は、シート部422の厚さや接触部411の直径の変更により変化することになる。
保持体3が、接続体4に取り付けられるときは、保持体3に挿入された複数の検査用プローブ2の後端部23が、対応する複数の電極部41の接触部411に夫々接触するように取り付けられる。
このとき、電極部41の接触部411が保持体3の第一案内孔31hに当接するように取り付けられることが好ましい。このように保持体3が取り付けられることによって、複数の電極部411に多少の大きさのばらつきが存在しても、そのばらつきをシート部422の変形量の差によって吸収し、接触部411の突出量を均一にすることができるからである。
更にこのとき、シート部422とベース部31の対向する表面間の幅d1は、電極部41の接触部411の直径より小さくなるようになっており、この幅d1は、シート部422の厚さや接触部411の直径の変更により変化することになる。
このように保持体3を接続体4に取り付けると、検査用プローブ2の後端部23と圧接される接触部411は、シート部422表面を押圧する。押圧されたシート部422はこの押圧力に応じて弾性変形する。弾性変形したシート部422は、その復元力により接触部411を後端部23に圧接させる。このようにシート部422の弾性力を利用して接触部411を後端部23に圧接させることにより、接触部411の突出量を均一にすることができるため、複数の後端部23を複数の接触部411夫々に安定して接触させることができる。
次に、検査用治具1を用いた検査を実行する際の動作について説明する。
接続体4に保持体3が取り付けられている検査用治具1は、図示せぬ検査装置に電気的に接続され、検査装置内に取り付けられる。検査対象物である検査基板8は、手動もしくは自動搬送装置により検査装置内に載置される。
検査装置は、検査基板8の基板ベース81に設けられた所定の検査点82に対して、検査用プローブ2の先端部21が当接するように動作する。
先端部21が検査点82に当接すると、検査装置内の制御部(図示せず)により導線6を介して電極部41に電気信号が入出力されて、配線の良/不良が判定され、判定結果が検査装置の表示手段(図示せず)に表示される。
接続体4に保持体3が取り付けられている検査用治具1は、図示せぬ検査装置に電気的に接続され、検査装置内に取り付けられる。検査対象物である検査基板8は、手動もしくは自動搬送装置により検査装置内に載置される。
検査装置は、検査基板8の基板ベース81に設けられた所定の検査点82に対して、検査用プローブ2の先端部21が当接するように動作する。
先端部21が検査点82に当接すると、検査装置内の制御部(図示せず)により導線6を介して電極部41に電気信号が入出力されて、配線の良/不良が判定され、判定結果が検査装置の表示手段(図示せず)に表示される。
[第二実施形態]
本発明の第二実施形態について説明する。
本実施形態は、検査用治具1aに用いる検査用プローブが、第一実施形態の検査用治具1と相違している。
図5(a)は、検査用治具1aに用いる検査用プローブ2aであり、図5(b)は、第二実施形態における検査用治具1aの断面図である。本実施形態においては、一部を除き第一実施形態と同様の構造を有しているため、第一実施形態と同一の箇所については説明を省略する。
本発明の第二実施形態について説明する。
本実施形態は、検査用治具1aに用いる検査用プローブが、第一実施形態の検査用治具1と相違している。
図5(a)は、検査用治具1aに用いる検査用プローブ2aであり、図5(b)は、第二実施形態における検査用治具1aの断面図である。本実施形態においては、一部を除き第一実施形態と同様の構造を有しているため、第一実施形態と同一の箇所については説明を省略する。
本発明の第二実施形態に係る検査用プローブ2aについて説明する。
検査用プローブ2aは、一方側が検査点82に接触する導電性の先端部25と、一方側が接触部411に接触する導電性の後端部27と、先端部25と後端部27の間に配置される導電性のばね部26と、先端部25の一部及び後端部27の一部、並びに、ばね部26を収容する筒部28とを有する。先端部25及び後端部27は円柱形状を有しており、筒部28は円筒形状を有している。また、ばね部26は圧縮コイルばねである(図5(a)参照)。
尚、図5(a)では、先端部21の検査点82と接する側の一方端を先鋭形状に形成しているが、この形状に限らず、例えば、半球形状や円柱形状やクラウン形状等に形成することができる。
検査用プローブ2aは、一方側が検査点82に接触する導電性の先端部25と、一方側が接触部411に接触する導電性の後端部27と、先端部25と後端部27の間に配置される導電性のばね部26と、先端部25の一部及び後端部27の一部、並びに、ばね部26を収容する筒部28とを有する。先端部25及び後端部27は円柱形状を有しており、筒部28は円筒形状を有している。また、ばね部26は圧縮コイルばねである(図5(a)参照)。
尚、図5(a)では、先端部21の検査点82と接する側の一方端を先鋭形状に形成しているが、この形状に限らず、例えば、半球形状や円柱形状やクラウン形状等に形成することができる。
先端部25の他方側には、補助部材25aが形成されている。この補助部材25aは、先端部25と同じ径の部材で形成されており、先端部25よりも径の小さい部材で先端部25と接続されている。このように補助部材25aが設けられることにより、先端部25と補助部材25aの間に凹係止部25bが形成されることになり、後述する凸係止部28aと凹係止部25bが係止することになる。
後端部27の他方側には、補助部材27aが形成されている。この補助部材27aは、後端部27と同じ径の部材で形成されており、後端部27よりも径の小さい部材で後端部27と接続されている。このように補助部材27aが設けられることにより、後端部27と補助部材27aの間に凹係止部27bが形成されることになり、後述する凸係止部28bと凹係止部27bが係止することになる。
筒部28の内壁の一部には、第一凸係止部28a及び第二凸係止部28bが形成されている。この第一凸係止部28aは、上記の凹係止部25bを係止することができるように形成されており、第二凸係止部28bは、上記の凹係止部27bを係止することができるように形成されている。
ばね部26は、僅かに収縮した状態で先端部25の補助部材25aと後端部27補助部材27aの間に配置されて筒部28に収容される。
尚、第一及び第二係止部28a,28bは、ばね部26が僅かに収縮した状態となる位置に形成されている。
後端部27の他方側には、補助部材27aが形成されている。この補助部材27aは、後端部27と同じ径の部材で形成されており、後端部27よりも径の小さい部材で後端部27と接続されている。このように補助部材27aが設けられることにより、後端部27と補助部材27aの間に凹係止部27bが形成されることになり、後述する凸係止部28bと凹係止部27bが係止することになる。
筒部28の内壁の一部には、第一凸係止部28a及び第二凸係止部28bが形成されている。この第一凸係止部28aは、上記の凹係止部25bを係止することができるように形成されており、第二凸係止部28bは、上記の凹係止部27bを係止することができるように形成されている。
ばね部26は、僅かに収縮した状態で先端部25の補助部材25aと後端部27補助部材27aの間に配置されて筒部28に収容される。
尚、第一及び第二係止部28a,28bは、ばね部26が僅かに収縮した状態となる位置に形成されている。
図5(b)は、保持体3aに図5(a)の検査用プローブ2aを挿入して接続体4に取り付けた状態を示している。
第一実施形態の検査用治具1と本実施形態の検査用治具1aの相違について説明する。
ベース部31の第一案内孔31hは、筒部28の外径より僅かに大きい径を有して形成される。ヘッド部32の第二案内孔32hは、筒部28の外径より僅かに小さく、先端部25の直径より僅かに大きい径を有して形成される。このように第一案内孔31hと第二案内孔32hが形成されているので、第一案内孔31hから挿入された検査用プローブ2aは先端部25と筒部28の径の差により第二案内孔32hで係止されることになる。尚、検査用プローブ2aは、保持体3aのベース部31から垂直に挿入されて垂直に保持される。
第一実施形態の検査用治具1と本実施形態の検査用治具1aの相違について説明する。
ベース部31の第一案内孔31hは、筒部28の外径より僅かに大きい径を有して形成される。ヘッド部32の第二案内孔32hは、筒部28の外径より僅かに小さく、先端部25の直径より僅かに大きい径を有して形成される。このように第一案内孔31hと第二案内孔32hが形成されているので、第一案内孔31hから挿入された検査用プローブ2aは先端部25と筒部28の径の差により第二案内孔32hで係止されることになる。尚、検査用プローブ2aは、保持体3aのベース部31から垂直に挿入されて垂直に保持される。
このように検査用プローブ2aと保持体3aを形成しても、保持体3aを接続体4に取り付けたとき、検査用プローブ2aの後端部27と圧接される接触部411は、シート部422表面を押圧して変形させるので、接触部411の突出量を均一にすることができるため、複数の後端部23を複数の接触部411夫々に安定して接触させることができる。
本発明の第二実施形態の他の形態として、図6に示す検査用プローブ2bを用いることもできる。
この実施形態は、検査用プローブ2bが第二実施形態の検査用プローブ2aと異なる点以外は、第二実施形態と同一である。
検査用プローブ2bは、導電性を有する円筒形状の部材の壁面に螺旋状の切欠を形成することでばね部を形成している。検査用プローブ2aとの大きな相違点は、先端部25’とばね部26’と後端部27’が個別の部品ではなく、一体的に形成されている点である。また、先端部25’と後端部27’には夫々係止部が形成されておらず、更に筒部28’の後端部の係止部も形成されていない。筒部28’に収容された先端部25’の一部を、筒部28’の外周から押圧してかしめることにより係止部28b’を形成し、筒部28’と先端部25’を係止させている。このように検査用プローブ2bを形成することにより、部品点数を低減し、検査用治具の組立を容易にすることができる。尚、この係止部28b’は、かしめに限定されず、例えば、溶接や接着剤等により係止するように形成することもできる。
この実施形態は、検査用プローブ2bが第二実施形態の検査用プローブ2aと異なる点以外は、第二実施形態と同一である。
検査用プローブ2bは、導電性を有する円筒形状の部材の壁面に螺旋状の切欠を形成することでばね部を形成している。検査用プローブ2aとの大きな相違点は、先端部25’とばね部26’と後端部27’が個別の部品ではなく、一体的に形成されている点である。また、先端部25’と後端部27’には夫々係止部が形成されておらず、更に筒部28’の後端部の係止部も形成されていない。筒部28’に収容された先端部25’の一部を、筒部28’の外周から押圧してかしめることにより係止部28b’を形成し、筒部28’と先端部25’を係止させている。このように検査用プローブ2bを形成することにより、部品点数を低減し、検査用治具の組立を容易にすることができる。尚、この係止部28b’は、かしめに限定されず、例えば、溶接や接着剤等により係止するように形成することもできる。
[第三実施形態]
本発明の第三実施形態に係る検査用治具1bについて説明する。本実施形態は、接続体が有する弾性手段にばね部432を用いている点と、接続体4のシート部422の代わりにばね収容部431が設けられている点が第一実施形態の検査用治具1と相違する点である。
図7(a)は、第三実施形態における検査用治具1bの接続体4aの断面図である。説明の都合上、ばね部432及び電極部41は断面図としていない。
本発明の第三実施形態に係る検査用治具1bについて説明する。本実施形態は、接続体が有する弾性手段にばね部432を用いている点と、接続体4のシート部422の代わりにばね収容部431が設けられている点が第一実施形態の検査用治具1と相違する点である。
図7(a)は、第三実施形態における検査用治具1bの接続体4aの断面図である。説明の都合上、ばね部432及び電極部41は断面図としていない。
ばね部432は、所定の自然長と、電極部41の接触部411の直径より小さく導線部412の外周表面を覆う絶縁被覆413の外径より大きい内径と、電極保持部42aの貫通孔421hの径より僅かに大きい外径を有する圧縮コイルばねである。ばね部432は、導電性の部材でも良く、絶縁性の部材であっても良い。
ばね収容部431は、複数の貫通孔43hを備えた板状部材であり、基台421の接続体3側の面に積層されて形成されている。ばね収容部431の厚さは、図7(a)では、ばね部432の自然長と同程度に形成されているが、この形状に限られず、保持体3が接続部4aに取り付けられたときに、ばね収容部431が基礎部31に接触しない程度の厚さに形成されれば良い。
複数の貫通孔43hは、接触部411の外径より僅かに大きい径を有しており、シート部422の貫通孔422hと同様に、基台421の貫通孔421hと対向する位置に同軸に設けられる。
ばね部432は、ばね収容部431の貫通孔43hに収容され、貫通孔421hと略同軸に基台421表面上に配置されている。
複数の貫通孔43hは、接触部411の外径より僅かに大きい径を有しており、シート部422の貫通孔422hと同様に、基台421の貫通孔421hと対向する位置に同軸に設けられる。
ばね部432は、ばね収容部431の貫通孔43hに収容され、貫通孔421hと略同軸に基台421表面上に配置されている。
電極部41の導線部412は、ばね部432と貫通孔421hを貫通するように配置されている。電極部41の接触部411は、ばね部432と接触している。このため、接触部411が検査用プローブ2から圧接されると、ばね部432が収縮することになる。
接続体4aを形成する際には、まず、基台421の接続体3側の面にばね収容部431を貫通孔421hと貫通孔43hが同軸になるように積層し、ばね部432をばね収容部431の貫通孔43hに収納した後、ばね部432の保持体3側から第一貫通孔421hに電極部41の導線部412を挿入し、次に、接触部411をばね部432に当接させる。
このように接続体4aを形成することにより、接触部411が押圧力を受けると接触部接触部411は、接触部411に当接していたばね部432を収縮させる。収縮したばね部432は、その復元力により、接触部411を押圧することになる。
このようにばね部432の弾性力を利用して接触部411を後端部23に圧接させることにより、複数の接触部411の大きさに多少のばらつきがあっても、ばね部432により大きさのばらつきが吸収され、複数の後端部23を複数の接触部411夫々に安定して接触させることができる。尚、接触部411が導線部412の長軸方向に移動するときに、接触部411と一体に形成されている導線部412も同様に長軸方向へ移動することになる。
このようにばね部432の弾性力を利用して接触部411を後端部23に圧接させることにより、複数の接触部411の大きさに多少のばらつきがあっても、ばね部432により大きさのばらつきが吸収され、複数の後端部23を複数の接触部411夫々に安定して接触させることができる。尚、接触部411が導線部412の長軸方向に移動するときに、接触部411と一体に形成されている導線部412も同様に長軸方向へ移動することになる。
1・・・検査用治具
2・・・検査用プローブ
2a・・検査用プローブ
2b・・検査用プローブ
3・・・保持体
31・・ベース部
32・・ヘッド部
4・・・接続体
41・・電極部
411・接触部
412・導線部
42・・電極保持部
421・基台
422・シート部
431・ばね収容部
432・ばね部
5・・・接続体保持部
6・・・導線
7・・・治具ベース部
8・・・基板
82・・検査点
2・・・検査用プローブ
2a・・検査用プローブ
2b・・検査用プローブ
3・・・保持体
31・・ベース部
32・・ヘッド部
4・・・接続体
41・・電極部
411・接触部
412・導線部
42・・電極保持部
421・基台
422・シート部
431・ばね収容部
432・ばね部
5・・・接続体保持部
6・・・導線
7・・・治具ベース部
8・・・基板
82・・検査点
Claims (14)
- 先端部が検査対象物上に設定される所定検査位置に導通接触する検査用プローブと、複数の該検査用プローブを保持する保持体と、該複数の検査用プローブの後端部と夫々導通接触する複数の電極部を有する接続体とからなる検査用治具であって、
前記保持体は、前記検査用プローブの先端部を前記所定検査位置に案内する第一案内孔と、該検査用プローブの後端部を前記電極部に案内する第二案内孔とを複数有し、
前記接続体は、複数の前記電極部を表面の所定位置に配置して保持する電極保持部を有し、
前記電極保持部は、前記電極部からの押圧力に応じて弾性変形する弾性手段が、該電極保持部表面に配置されていることを特徴とする検査用治具。 - 前記電極部は、
前記検査用プローブの後端部と接触する接触部と、
前記接触部から延設されるとともに該接触部と一体的に形成される導線部を有し、
前記接触部は、前記導線部よりも幅広に形成されることを特徴とする請求項1記載の検査用治具。 - 前記接触部は、略球状に形成されることを特徴とする請求項2記載の検査用治具。
- 前記弾性手段は、シート状に形成されることを特徴とする請求項1記載の検査用治具。
- 前記弾性手段は、前記導線部を収容するための貫通孔が形成され、
前記貫通孔は、前記導線部よりも大きい径を有するとともに、前記接触部よりも小さい径を有するように形成されることを特徴とする請求項4記載の検査用治具。 - 前記接触部は、前記第二案内孔よりも幅広に形成されることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の検査用治具。
- 前記電極保持部は、前記電極部が配置される側の表面から反対側表面にかけて前記導線部よりも大きい径を有した前記導線部を収容する貫通孔を備え、
前記導線部は、前記貫通孔に貫通挿入され、摺動可能に保持されることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の検査用治具。 - 先端部が検査対象物上に設定される所定検査位置に導通接触する検査用プローブの後端部と導通接触する電極部を複数有する検査用治具の接続体であって、
複数の前記電極部を表面の所定位置に配置して保持する電極保持部を有し、
前記電極保持部は、前記電極部からの押圧力に応じて弾性変形する弾性手段が、該電極保持部表面に配置されていることを特徴とする検査用治具の接続体。 - 前記電極部は、
前記検査用プローブの後端部と接触する接触部と、
前記接触部から延設されるとともに該接触部と一体的に形成される導線部を有し、
前記接触部は、前記導線部よりも幅広に形成されることを特徴とする請求項8記載の検査用治具の接続体。 - 前記接触部は、略球状に形成されることを特徴とする請求項9記載の検査用治具の接続体。
- 前記弾性手段は、シート状に形成されることを特徴とする請求項8記載の検査用治具の接続体。
- 前記弾性手段は、前記導線部を収容するための貫通孔が形成され、
前記貫通孔は、前記導線部よりも大きい径を有するとともに、前記接触部よりも小さい径を有するように形成されることを特徴とする請求項11記載の検査用治具の接続体。 - 前記電極保持部は、前記電極部が配置される側の表面から反対側表面にかけて前記導線部よりも大きい径を有した前記導線部を収容する貫通孔を備え、
前記導線部は、前記貫通孔に貫通挿入され、摺動可能に保持されることを特徴とする請求項8乃至12いずれかに記載の検査用治具の接続体。 - 先端部が検査対象物上に設定される所定検査位置に導通接触する検査用プローブの後端部と導通接触する電極部を複数有する検査用治具の接続体を製造する方法において、
導線の一端を溶融して導線より幅広の球形状を有した接触部を形成する工程と、
板状部材である基台表面の所定の位置に複数の第一貫通孔を作成する工程と、
弾性を有するシート部材に前記貫通孔と対向する位置に第二貫通孔を作成する工程と、
前記第一貫通孔と前記第二貫通孔を連通連結させるために、前記基台に前記シート部材を配置して電極保持部を作成する工程と、
前記検査用プローブの後端と導通接触する接触部と前記接触部から延設されるとともに該接触部と一体的に形成される導線部を有して形成された前記電極部を、前記電極保持部の貫通孔に貫通挿入させ、前記シート部材表面に前記接触部を当接させる工程を含む検査用治具の接続体を製造する方法。
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